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JP4580230B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、種々の情報に基づいて運転者に提案を行うナビゲーション装置に関する。
乗員の発する音声により、乗員の希望を推定し、そしてその推定された希望に対する提案を行い、その提案に乗員が同意するとその提案内容を実行するナビゲーション装置が知られている(特許文献1)。
特開2001−289661号公報
特許文献1の発明は、乗員の発する音声によって乗員の希望を推定するので、ひとりで運転しているときには、会話がないので希望を推定できないという問題点がある。また、乗員の発する音声は常に乗員が希望することと関係するとは限らないので、ナビゲーション装置が乗員の希望と全く関係のない提案を行ってしまう場合が生じるという問題点もある。
請求項1に係るナビゲーション装置は、車両の走行情報および車両の外部から送信される外部情報の少なくとも一方を数値化する数値化手段と、前記数値化手段によって数値化された数値が閾値より大きくなると、所定の提案を行う前の問合わせおよび前記所定の提案所定の手順に従ってそれぞれ順に行う提案問合せ手段と、前記提案問合せ手段によって行われた前記問合わせおよび前記提案に対する運転者の各応答によって、前記閾値をそれぞれ変更する変更手段とを備えている。
本発明によれば、問合せや提案を行うか否かの判断基準となる閾値を、運転者の問合せや提案に対する応答によって変更するようにしたので、運転者に対して適切な場面に適切な問合せや提案を行うことができる。
本発明の実施形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。図1のナビゲーション装置1は地図表示などの通常のナビゲーション機能に加えて、運転者の発する音声を認識し、音声によってナビゲーション装置を操作することができる。また、音声により経路案内を行う機能も有する。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画面メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、手動入力部18、音声入力部19、音声認識部110、VICS情報受信部111、ディスクドライブ112、データ記憶部113および通信部114を有している。
ディスクドライブ112には、地図データが記録されたDVD−ROM115が装填される。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、実施形態のナビゲーション装置1では、運転者の要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。また、地図データには、道路の種別や名称などが格納されている道路データ、コンビニエンスストアやガソリンスタンド、ファミリーレストランなどの位置や名称などの情報が格納されている店舗データを有している。また、海の側を通過している道路(たとえば、海岸線から2km以内の範囲を通過している道路)の道路データには、各リンクのリンク情報の中に海岸線からの平均距離(海からの距離)のデータが含まれている。
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。現在地検出装置14は車両の現在地を検出装置であり、たとえば、車両の進行方位を検出する振動ジャイロ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14c等からなる。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはディスクドライブ112によって読み込まれるDVD−ROM115に記録された地図データに基づいて、適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって地図表示などを行うことができる。
表示モニタ16は、ナビゲーションに必要な情報を表示する。地図データなどの各種情報に基づいて、自動車位置付近の地図などの各種情報を画面表示として運転者に提供する。スピーカ17は、ナビゲーションに必要な情報を音声によって出力する。
手動入力部18は、車両の目的地を運転者が設定するため入力スイッチを含み、これは操作パネル上のタッチパネル、そのほかの操作スイッチ、あるいはリモコンなどによって実現される。音声入力部19は、運転者が音声によって入力するマイクロフォンを含む。運転者は、表示モニタ16に表示される画面やスピーカ17からの音声の指示にしたがって、手動入力部18を操作したり、音声入力部19に音声を発することにより、目的地の設定などナビゲーション装置1の操作を行う。音声認識部110は、音声入力部19で入力された音声を解析して認識する。
目的地が運転者により設定されると、ナビゲーション装置1は現在地検出装置14により検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、運転者は地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、推奨経路に従って車両が走行できるように、運転者に対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を誘導する。
VICS情報受信部111は、図示しないVICS情報センターから供給される渋滞情報などのVICS情報を受信し、制御回路11に出力する。このVICS情報は主に高速道路上に設置されている電波ビーコンや、主に一般道路上に設置されている光ビーコン、またはFM多重放送によって送信される。ナビゲーション装置1は、これらによって送信されたVICS情報をVICS情報受信部111により受信する。
ディスクドライブ112は、表示モニタ16へ地図を表示するための地図データをDVD−ROM115より読み出す。なお、DVD−ROM115以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
データ記憶部113は半導体メモリやハードディスク等の書き換え可能な記録媒体によって構成され、ナビゲーション装置1の様々な機能に必要なデータ等を記憶する。データ記憶部113に格納された情報は、制御回路11によって適宜読み出されて利用される。また、ナビゲーション装置1の様々な機能に必要なデータのほかに音楽ファイルも記憶することができる。データ記憶部113に記憶した音楽ファイルはスピーカ17に出力することができ、運転者はデータ記憶部113に記憶されている音楽を聴くことができる。
通信部114は、通信センター(図示せず)から送信される情報を受信し、制御回路11へ出力する。また、通信部114は、逆に制御回路11からの出力を通信センターへ送信することもできる。通信センターは、無線手段により様々な情報をナビゲーション装置に送信する。たとえば、新しく開店したケーキ店やケーキ店の評価を示したお勧め度の情報などを送信している。
次に本発明の実施形態によるナビゲーション装置1が行う提案について説明する。
本発明の実施形態では、車両の走行情報や車両の外部から送信される外部情報を数値化し、その数値がある所定値(以下、閾値と呼ぶ)を越えたときにナビゲーション装置は運転者に対して様々な提案、問合せを行う。
ナビゲーション装置1のデータ記憶部113には、図2に示すように、ナビゲーション装置1が提案を行う提案データベース領域(以下、単に提案データベースと呼ぶ)21が設けられている。提案データベース21には、ナビゲーション装置1が提案する項目22として、渋滞情報表示23、休憩24、海に因んだ音楽25およびケーキ店26に関するデータが記憶されている。各項目23〜26には、属性データとして、提案するか否かの判断の基準となる閾値27、音声により提案の問合せをするときの文章である問合せ文28、および音声にて提案するときの文章である提案文29がそれぞれ記憶されている。
次に、本発明の実施形態によるナビゲーション装置の各提案項目の提案処理について、渋滞情報表示の提案処理を一例として図3のフローチャートを参照して説明する。この提案処理によってナビゲーション装置1は、目的地までの推奨経路が渋滞していると渋滞情報を表示モニタ16に表示することの提案、問い合わせを行う。この提案処理は、制御回路で提案処理プログラムを実行して行われる。以下の図4〜6,8,9に示す提案処理も同様である。
ナビゲーション装置1は、ステップS301では、出発地または現在地から目的地までの経路探索を行い、推奨経路を算出する。ステップS302では、VICS情報受信部111よりVICS情報を受信し、VICS情報から推奨経路上で渋滞している区間の情報を取得する。ステップS303では、出発地から目的地までの推奨経路において、渋滞している渋滞区間の割合(%)を計算する。たとえば、出発地から目的地までの推奨経路上の距離が10kmで、そのうち渋滞している区間が5kmである場合には50%と算出する。
ステップS304では、ステップS303で算出した渋滞区間の割合が所定の閾値より大きいか判定を行う。ここで閾値とは、ナビゲーション装置1が運転者に提案、問合せをするか否かの基準となる値で、運転者のナビゲーション装置1からの提案、問合せに対する応答などによって値は変化する。ここでは閾値を50%とする。渋滞区間の割合が閾値より大きい場合はステップS304が肯定判定され、ステップS305へ進む。渋滞区間の割合が閾値より小さい場合は否定判定され、ステップS302へ戻る。
ステップS306では、ナビゲーション装置1は運転者に対して、スピーカ17からの音声により提案の問合せを行う。この問合せは、提案データベース21に記憶されている問合せ文28を使用して行う。本発明の実施形態では、「渋滞区間の割合は*%ですが、渋滞情報を表示しますか」という音声がスピーカ17から出力される。なお、「*」数値は、ステップS303で算出された渋滞区間の割合であり、音声として合成される。
ステップS306では、ナビゲーション装置1の提案の問合せを受け入れたか否かの判定を行う。問合せをした後、運転者が音声入力部18を介して「提案はいらない」、「いいえ」という言葉を発した場合は、ステップS306が否定判定され、ステップS307へ進む。なお、運転者の発話内容は音声認識部110で解析され、認識結果が制御回路11に送出される。
ステップS307では、運転者が「提案はいらない」という言葉を発した場合は、閾値が今までの値より10%加算された値に変更され、「いいえ」という言葉を発した場合は、閾値が今までの値より5%加算された値に変更される。ここで運転者が「提案はいらない」という言葉を発した場合よりも「いいえ」という言葉を発した場合の方が加算される値が小さいのは、「提案はいらない」と完全否定された場合に比べて、「いいえ」の方は渋滞区間の割合がもう少し高ければ運転者は問合せを受け入れる可能性があるためである。この閾値の変更により、今後は、さらに渋滞区間の割合が大きくならないと渋滞情報提示の提案の問合せは行われない。そして、渋滞情報表示の提案処理を終了する。問合せをした後、運転者が、「はい」、「よし」など肯定的な言葉を発した場合は、ステップS306が肯定判定され、ステップS308へ進む。
ステップS308では、現在、表示モニタ16に表示されている表示画面が、出発地から目的地までの探索経路を表示する経路情報表示画面になっているか否かの判定が行われる。肯定判定された場合は、ステップS309へ進み、表示されている探索経路上の渋滞区間に渋滞線を表示するための処理を開始する。表示モニタ16に自車両付近の周辺地図などを表示する周辺地図表示画面の場合は、ステップS308は否定判定され、ステップS310へ進む。
ステップS310では、出発地から目的地までの探索経路を渋滞区間に渋滞線を示して表示するための処理を開始する。ここで、渋滞線とは、渋滞している推奨経路上の区間に重ねて表示される線をいう。渋滞線は一般には赤色の線または矢印などによって表示される。なお、渋滞はしていないが混雑している場合は橙色、混雑もしていない場合は緑色の線と矢印をそれぞれ探索経路に重ねて表示される。
ステップS311では、ナビゲーション装置1は運転者に対して、スピーカ17からの音声により提案を行う。この提案は、提案データベース21に記憶されている提案文29を使用して行われる。本発明の実施形態では、「経路情報表示でよろしいですか」という音声がスピーカ17から出力される。
ステップS312では、ナビゲーション装置1の提案を受け入れたか否かの判定を行う。提案を行った後、運転者が、「はい」、「よし」など肯定的な言葉を発した場合は、ステップS312が肯定判定され、ステップS313へ進む。ここでも、運転者の発した言葉は音声入力部19から入力される。ステップS313では、出発地から目的地までの推奨経路が渋滞区間に渋滞線を付して表示モニタ16に表示される。
ステップS314では、閾値が今までの値より5%引き算された値になる。この閾値変更により、今後は、今までより渋滞区間の割合が少ない場合でも、渋滞情報表示の提案の問合せが行われることになる。そして、渋滞情報表示の提案処理は終了する。
ステップS311で提案を行った後、運転者が「いいえ」、「いらない」など否定的な言葉を発した場合は、ステップS312が否定判定され渋滞情報表示の提案処理は終了する。
次に休憩の提案処理について図4のフローチャートを参照して説明する。この提案処理により、運転者が所定の時間運転し続けると、ナビゲーション装置は休憩に関する提案、問い合わせを行う。本実施形態では、運転者の運転時間は、車両のイグニッションスイッチをオンにしてからの経過時間とあまり変わらないので、イグニッションスイッチをオンしてからの経過時間を運転者が運転し続けている時間とした。
ステップS401では、車両のイグニッションスイッチをオンにしてから経過した時間(運転時間)を分単位で読み込む。この計時時間は、図示しないタイマ処理で計時される。ステップS402では、出発地から目的地までの経路探索を行い、推奨経路を算出する。
ステップS403では、ステップS401で計測した運転時間が所定の閾値より大きいか判定を行う。ここで閾値とは、渋滞情報表示の提案の場合と同様に、ナビゲーション装置1が運転者に提案、問合せをするか否かの基準となる値で、運転者のナビゲーション装置1からの提案、問合せに対する応答などによって値は変化する。ここでは、閾値を120分とする。運転時間が閾値より大きい場合は、ステップS403が肯定判定され、ステップS404へ進む。運転時間が閾値より小さい場合は、ステップS403が否定判定され、ステップS403へ戻る。
ステップS404では、ナビゲーション装置1は運転者に対して、スピーカ17からの音声により提案の問合せを行う。問合せは、提案データベース21に記憶されている問合せ文28を使用して行う。本発明の実施形態では、「そろそろ休憩しませんか」という音声がスピーカ17から出力される。ステップS405では、ナビゲーション装置1の提案の問合せを受け入れたか否かの判定を行う。問合せをした後、運転者が「いいえ」、「いらない」など否定的な言葉を発した場合は、ステップS405が否定判定され、ステップS406へ進む。
ステップS406では、閾値が今までの値より30分加算された値に変更される。この閾値の変更により、今後は、さらに長時間運転しないと運転者に休憩の提案の問合せは行われない。そして、休憩の提案処理は終了する。問合せをした後、運転者が、「はい」、「よし」など肯定的な言葉を発した場合は、ステップS405で肯定判定され、ステップS407へ進む。上述したとおり、運転者の発した言葉は音声入力部19から入力され、音声認識部110で認識した発話内容が制御回路11へ送出される。
ステップS407では、現在地検出装置14によって、自車両の現在地が検出される。そして、検出された現在地とDVD−ROM115に記憶されている地図データとから、現在、自車両が走行している道路の種別の情報が抽出される。その情報を元にステップS408では、自車両が走行している道路は高速道路であるか否かの判定が行われる。自車両が走行している道路が高速道路である場合は肯定判定され、ステップS409へ進む。
ステップS409では、DVD−ROM115の地図データより、現在地より先の推奨経路上にあるサービスエリアが検索される。自車両が走行している道路が高速道路でない場合は、ステップS408が否定判定され、ステップS410へ進む。
ステップS410では、DVD−ROM115の地図データより、現在地より先の推奨経路上にあるファミリーレストランが検索される。ステップS411では、ステップS409で検索されたサービスエリア、またはステップS410で検索されたファミリーレストラン中から現在地に最も近いサービスエリアまたはファミリーレストランが抽出され、そのサービスエリアまたはファミリーレストランまでの距離が計算される。
ステップS411では、ナビゲーション装置1は運転者に対して、スピーカ17からの音声により提案を行う。提案は、提案データベース21に記憶されている提案文29を使用して行う。本発明の実施形態では、自車両が高速道路を走行している場合は、「**km先の次のサービスエリアにしますか。」という音声がスピーカ17から出力され、高速道路を走行していない場合は「**km先のファミリーレストランで休憩しますか」という音声がスピーカ17から出力される。なお、「**」の数値は、ステップS411で算出された現在地からの距離が音声として合成される。
ステップS413では、ナビゲーション装置1の提案を受け入れたか否かの判定を行う。提案を行った後、運転者が、「はい」、「よし」など肯定的な言葉を発した場合は、ステップS414へ進む。ここでも、運転者の発した言葉は音声入力部19から入力され、音声認識部110で認識した発話内容が制御回路11へ送出される。ステップS414では、現在地を出発点とし、サービスエリアまたはファミリーレストランを目的地として経路探索が行われ、表示モニタ16の表示とスピーカ17からの音声とによって経路案内を開始する。
ステップS415では、閾値が今までの値より5分引き算された値になる。この閾値変更により、次回から、今まで設定されていた経過時間より短い時間で休憩に関する提案の問合せが行われることになる。そして、休憩の提案処理は終了する。ステップS412で提案を行った後、運転者が「いいえ」、「いらない」など否定的な言葉を発した場合は、ステップS413が否定判定され、ステップS416へ進む。
ステップS416では、閾値が今までの値より10分加算された値に変更される。ステップS406の場合より加算される値が小さいのは、ステップS405が肯定され、一度は、問合せを受け入れたので、イグニッションスイッチをオンにしてからの経過時間、すなわち、運転時間がもう少し長ければ、運転者は提案を受け入れる可能性があるためである。この閾値の変更により、運転時間がさらに長くならないと休憩の提案の問合せは行われない。そして、休憩の提案処理は終了する。
次に海に因んだ音楽の提案処理について図5のフローチャートを参照して説明する。この提案処理によりナビゲーション装置1は、車両が海に近づくと運転者に対して海に因んだ音楽を聞くことを提案、問い合わせを行う。
ステップS501では、現在地検出装置14によって自車両の現在地が検出される。次にステップS502では、検出された現在地より、DVD−ROM115に記憶されている道路データの自車両の位置するリンクのリンク情報から海までの距離のデータを抽出する。そして、データ記憶部113に記憶されている数値化テーブルで、自車両の走行情報(海からの距離)が数値化され、変数SDに代入される。
この数値化テーブルについて、図6を参照して説明する。数値化テーブル61は、道路データのリンク情報に含まれている海からの距離の値から、自車両の走行情報を数値化するテーブルである。数値化テーブルは海からの距離の項目62と、自車両の走行情報を数値化する数値63とからなり、海からの距離の項目62には、所定の海からの距離64a〜64dが記憶されており、数値63の項目には所定の海からの距離64a〜64bに対応する数値65a〜65dが記憶されている。そして、この数値化テーブル61により、「自車両は海から所定の距離を走行している」という自車両の走行情報が数値化される。次に、ステップS503では、検出された現在地とDVD−ROM115に記憶されている地図データとから、自車両が現在走行している道路の種別情報が取得される。
ステップS504では、現在走行している道路が有料道路であるか否かの判定が行われる。現在自車両が走行している道路が有料道路である場合は、肯定判定されステップS505へ進む。
ステップS505では、自車両の走行情報を数値化して値(SD)が、ステップS502で数値化テーブル61によって数値化したから1を減算した値になる。有料道路は一般道路に比べて運転がしやすく、海に因んだ音楽を聴いているゆとりがあるためである。現在自車両が走行している道路が有料道路ではない場合は、ステップS504が否定判定され、ステップS506へ進む。ステップS506では、SDの値は、そのままステップS502で数値化テーブル61によって数値化された値となる。
ステップS507では、ステップS505またはステップS506で算出した走行情報を数値化した値SDが所定の閾値より大きいか判定を行う。ここで閾値とは、渋滞情報表示の提案の場合と同様に、ナビゲーション装置1が運転者に提案、問合せをするか否かの基準となる値で、運転者のナビゲーション装置1からの提案、問合せに対する応答などによって値は変化する。ここでは、閾値を2とする。ステップS505またはステップS506で算出した走行情報を数値化した値数SDが閾値より大きい場合は、ステップS507が肯定判定され、ステップS508へ進む。ステップS505またはステップS506で算出した走行情報を数値化した値SDが閾値より小さい場合は、ステップS507が否定判定され、ステップS501へ戻る。
ステップS508では、ナビゲーション装置1は運転者に対して、スピーカ17からの音声により提案の問合せを行う。この問合せは、提案データベース21に記憶されている問合せ文28を使用して行う。本発明の実施形態では、「海の近くなので海に因んだ音楽を聴きませんか」という音声がスピーカ17から出力される。
ステップS509では、ナビゲーション装置1の提案の問合せを受け入れたか否かの判定を行う。問合せをした後、運転者が「提案はいらない」、「いいえ」という言葉を発した場合は、ステップS509が否定判定され、ステップS510へ進む。この場合も、運転者の発話内容を音声入力部19で入力し、音声認識部110で認識した内容が制御回路11に送出される。
ステップS510では、運転者が「提案はいらない」という言葉を発した場合は閾値が今までの値より2引き算された値に変更され、「いいえ」という言葉を発した場合は閾値が今までの値より1引き算された値に変更される。この閾値の変更により、今後は、自車両の位置がさらに海に近づかないと海に因んだ音楽の提案の問合せは行われない。そして、海に因んだ音楽の提案処理は終了する。問合せをした後、運転者が、「はい」、「よし」など肯定的な言葉を発した場合は、ステップS509が肯定判定され、ステップS511へ進む。
ステップS511では、データ記憶部113に記憶されている音楽ファイルのうち、属性データの中に海に関するデータが含まれている曲のうちの1曲が抽出される。ステップS512では、ナビゲーション装置1は運転者に対して、スピーカ17からの音声により提案を行う。音声は、スピーカ17から出力される。この提案は、提案データベース21に記憶されている提案文29を使用して行う。本発明の実施形態では、「**(曲名)はいかがですか」という音声がスピーカ17から出力される。なお、「**」はステップS511で抽出された曲の曲名が音声として合成される。
ステップS513では、ナビゲーション装置1の提案を受け入れたか否かの判定を行う。提案を行った後、運転者が、「はい」、「よし」など肯定的な言葉を発した場合は、ステップS514へ進む。ここでも、運転者の発した言葉は音声入力部19から入力され、音声認識部110で認識される。ステップS514では、ステップS511で抽出した曲をスピーカ17から出力する。
ステップS515では、閾値が今までの値より2加算された値になる。この閾値変更により、今までの自車両の位置から海までの距離より長い場合でも、海に因んだ音楽の提案の問合せが行われることになる。そして、海に因んだ音楽の提案処理は終了する。ステップS512で提案を行った後、運転者が「いいえ」、「いらない」など否定的な言葉を発した場合は、ステップS513が否定判定され、ステップS516へ進む。ステップS516では、閾値が今までの値より1引き算された値に変更される。そして、海に因んだ音楽の提案処理は終了する。
次にケーキ店の提案処理について図7のフローチャートを参照して説明する。この提案処理により、ナビゲーション装置1は新しく開店したケーキ店の近くを車両が通過する場合、そのケーキ店に行くことの提案、問い合わせを行う。
ステップS701では、現在地検出装置14によって自車両の現在地が検出される。次にステップS702では、通信センターから送信され、通信部114を介して受信しているケーキ店に関する情報の中から新着情報(新しく開店したケーキ店の情報)を取得する。新しく開店したケーキ店の中から、検出された現在地から所定の範囲にあるケーキ店を抽出し、受信したケーキ店に関する情報からそのケーキ店のお勧め度の情報を取得する。ここで、ケーキ店のお勧め度とは、ケーキの専門家や、いろいろなケーキ店のケーキを食べ歩いているケーキマニアなどが評価したケーキ店の評価であり、評価5が最も評価が高く、評価1が最も評価が低いとして、評価1〜5の5段階で評価されているものである。
ステップS704では、ステップS703で抽出されたお勧め度が所定の閾値より大きいか判定を行う。ここで閾値とは、渋滞情報表示の提案の場合と同様に、ナビゲーション装置1が運転者に提案、問合せをするか否かの基準となる値で、運転者のナビゲーション装置1からの提案、問合せに対する応答などによって値は変化する。ここでは、上記評価と比較される閾値を3とする。ステップS703で抽出されたお勧め度が閾値より大きい場合は、ステップS704が肯定判定され、ステップS707へ進む。ステップS703で抽出されたお勧め度が閾値より小さい場合は、ステップS704が否定判定され、ステップS701へ戻る。
ステップS705では、ナビゲーション装置1は運転者に対して、スピーカ17からの音声により提案の問合せを行う。問合せは、提案データベース21に記憶されている問合せ文28を使用して行う。本発明の実施形態では、「新しいケーキ屋さんができましたが行ってみますか」という音声がスピーカ17から出力される。
ステップS706では、ナビゲーション装置1の提案の問合せを受け入れたか否かの判定を行う。問合せをした後、運転者が「いいえ」、「いらない」など否定的な言葉を発した場合は、ステップS706で否定判定され、ステップS707へ進む。上述したとおり、音声入力部19を介して発話内容を入力して、音声認識部110で音声認識する。ステップS707では、閾値が今までの値より2加算された値に変更される。この閾値の変更により、今後は、さらにお勧め度が高いケーキ店でないとケーキ店の提案の問合せは行われなくなる。そして、ケーキ店の提案処理は終了する。問合せをした後、運転者が、「はい」、「よし」など肯定的な言葉を発した場合は、ステップS706で肯定判定され、ステップS708へ進む。
ステップS708では、ナビゲーション装置1は運転者に対して、スピーカ17からの音声により提案を行う。この提案は、提案データベース113に記憶されている提案文29を使用して行う。本発明の実施形態では、「**(ケーキ店の名称)という店はいかがですか」という音声がスピーカ17から出力される。なお「**(ケーキ店の名称)」は、ステップS702で抽出されたケーキ店の名称が音声として合成される。
ステップS709では、ナビゲーション装置1の提案を受け入れたか否かの判定を行う。提案を行った後、運転者が、「はい」、「よし」など肯定的な言葉を発した場合は、ステップS710へ進む。ここでも、運転者の発した言葉は音声入力部19から入力され、音声認識部110で認識される。
ステップS710では、現在地を出発点とし、ケーキ点を目的地として経路探索が行われ、ケーキ店までの経路案内が行われる。そして、ステップS711へ進み、閾値が今までの値より1引き算された値になる。この閾値変更により、今までのケーキ店よりお勧め度が低いケーキ店が新しく開店した場合でもケーキ店の提案の問合せが行われることになる。そして、ケーキ店の提案処理は終了する。
ステップS708で提案を行った後、運転者が「提案はいらない」、「いいえ」という言葉を発した場合は、ステップS709が否定判定され、ステップS712へ進む。ステップS712では、運転者が「提案はいらない」という言葉を発した場合は、閾値が今までの値より2加算された値に変更され、「いいえ」という言葉を発した場合は閾値が今までの値より1加算された値に変更される。この閾値の変更により、さらにお勧め度の高いケーキ店でないとケーキ店の提案の問合せは行われない。そして、ケーキ店の提案処理は終了する。
本願発明の実施形態のナビゲーション装置1では、次のような作用効果が得られる。
(1)ナビゲーション装置1が問合せや提案を行うか否かの判断基準となる閾値は、運転者の問合せや提案に対する応答によって変化する。このため、問合せや提案を行うのに不適切な場面に問合せや提案が行われることが抑制される。よって、運転者の状況に適切な場面で乗員に対して問合せや提案を行うことができる。たとえば、ケーキ店の提案を例に挙げると、ケーキが嫌いな運転者は問合せに対して「いいえ」の応答を連続する。そうなると、閾値は5を越えてしまう。そしてケーキ店のお勧め度の最高値は5であるのでケーキ店の提案の問合せは行われなくなる。このようにして、運転者に対して不適切な問合せや提案が行われることはなくなる。その結果、最終的には運転者に対して適切な提案項目だけ残り、運転者に対して適切な問合せや提案を行うことができる。
(2)上記判断基準となる閾値を運転者の問合せや提案に対する応答によって変化させる際、運転者の好みにより適合するようにした。たとえば、渋滞情報表示の提案を例に挙げると、少しの渋滞でも気になる運転者の閾値は小さくなるし、多少の渋滞は気にならない運転者の閾値は大きくなる。よって、運転者の個性に応じて乗員に対して問合せや提案を行うことができる。
(3)ナビゲーション装置1の問合せまたは提案に対する運転者の応答で、「提案はいらない」という応答と「いいえ」という応答とでは閾値の変更幅を変えている。これより、運転者へ問合せや提案を行うか否かの判断基準となる閾値を適切な値にすることができる。
(4)問合せに対する否定的な応答と、提案に対する否定的な応答とでは閾値の変更幅を変えている。これより、運転者へ問合せや提案を行うか否かの判断基準となる閾値を適切な値にすることができる。
上記の実施の形態では、問合せをするか否かの判断基準となる閾値は、運転者の応答により変更するようにしたが、運転者の操作により変更してもよい。運転者の操作による閾値の変更について、図8(a)〜(d)を参照して説明する。図8(a)〜(d)は、表示モニタ16の表示画面を表した図である。
図8(a)は、ナビゲーション装置1の初期設定画面に問合せ閾値設定ボタン81を表示した例である。この問合せ閾値設定ボタン81を選択すると、図8(b)に示すように、提案の項目である、渋滞情報表示ボタン82、休憩ボタン83、海に因んだ音楽ボタン84およびケーキ店ボタン85が表示される。これらのボタン82〜85を選択するとそれぞれの提案項目における閾値変更画面が表示される。たとえば、渋滞情報表示ボタン82を選択したときを例に挙げて説明する。
図8(c)に示すように、渋滞情報表示ボタン82を選択すると閾値調整バー86が表示される。この閾値調整バー86は、手動入力部18の操作によって閾値を高低変更することができる。たとえば、閾値を上げる場合は、図8(d)に示すように、手動入力部18の操作によって閾値調整バー86を矢印87の方向へ伸ばす。
このように運転者の操作により閾値を変更することができるので、運転者の好みの閾値を設定することができ、適切な場面で問合せや提案をナビゲーション装置1は行うことができる。
上記の実施の形態では、ナビゲーション装置1は、問合せと提案とを両方行ったが、どちらか一方を行うようにしてもよい。
次に問合せのみをナビゲーション装置1が行う場合を、図9を参照して説明する。図9は、渋滞情報表示の問合せ処理の処理過程を示すフローチャートである。
ナビゲーション装置1は、ステップS901では、出発地から目的地までの経路探索を行い、推奨経路を算出する。ステップS902では、VICS情報受信部111よりVICS情報を受信し、VICS情報から渋滞している区間の情報を所得する。ステップS903では、出発地から目的地までの推奨経路において、渋滞している渋滞区間の割合(%)を計算する。
ステップS904では、ステップS903で算出した渋滞区間の割合が所定の閾値より大きいか判定を行う。ここでは、閾値を50%とする。渋滞区間の割合が閾値より大きくい場合はステップS904が肯定判定され、ステップS905へ進む。渋滞区間の割合が閾値より小さい場合は否定判定され、ステップS902へ戻る。
ステップS905では、ナビゲーション装置1は運転者に対して、スピーカ17からの音声により提案の問合せを行う。問合せは、あらかじめ提案データベース21に記憶させたものを使用して行う。ただし、ここでは、「渋滞区間の割合は*%ですが、渋滞情報を表示しなくて大丈夫ですか」という音声がスピーカ17から出力される。なお、「*」は、ステップS903で算出された渋滞区間の割合が音声として合成される。
ステップS906では、ナビゲーション装置1の提案の問合せを受け入れたか否かの判定を行う。問合せをした後、運転者が「いいえ」、「いらない」など否定的な言葉を発した場合は、ステップS906が否定判定され、ステップS907へ進む。なお、運転者の発話内容は音声認識部110で解析され、認識結果が制御回路11へ送出される。問合せをした後、運転者が、「はい」、「よし」など肯定的な言葉を発した場合は、ステップS906で肯定判定され、ステップS908へ進む。
ステップS908では、閾値が今までの値より5%減算された値に変更される。ステップ907では、閾値が今までの値より5%加算された値に変更される。ステップS907の閾値の変更により、今後は、さらに渋滞区間の割合が大きくならないと渋滞情報提示の提案の問合せを行わなくなる。ステップS908の閾値変更により、今後は、さらに渋滞区間の割合が小さくても渋滞情報提示の提案の問合せを行う。そして、渋滞情報表示の提案処理を終了する。
この実施形態のナビゲーション装置1では、提案を行わないので、ナビゲーション装置1は表示モニタ16に渋滞情報を表示しないが、表示問合せを受けた運転者が渋滞情報を表示させる必要性を感じ、手動入力部18を操作することによって自ら渋滞情報を表示させる。音声入力部19からの指示により渋滞情報を表示してもよい。
このようにナビゲーション装置1が問合せのみ行う場合であっても、ナビゲーション装置1が問合せを行うか否かの判断基準となる閾値は、運転者の問合せに対する応答によって変化するため、適切な場面で適切な問合せが行われ、運転者に対して適切な場面で適切な対応をとらせることができる。
次に提案のみをナビゲーション装置1が行う場合を、図10を参照して説明する。図10は、渋滞情報表示の提案のみの処理過程を示すフローチャートである。
ナビゲーション装置1は、ステップS1001では、出発地から目的地までの経路探索を行い、推奨経路を算出する。ステップS1002では、VICS情報受信部111よりVICS情報を受信し、VICS情報から渋滞している区間の情報を所得する。ステップS1003では、出発地から目的地までの探索ルートにおいて、渋滞している渋滞区間の割合(%)を計算する。
ステップS1004では、ステップS1003で算出した渋滞区間の割合が所定の閾値より大きいか判定を行う。ここでは、閾値を50%とする。渋滞区間の割合が閾値より大きくい場合はステップS1004が肯定判定され、ステップS1005へ進む。渋滞区間の割合が閾値より小さい場合は否定判定され、ステップS1002へ戻る。
ステップS1005では、現在、表示モニタ16に表示されている表示画面が、出発地から目的地までの探索経路を表示する経路情報表示画面になっているか否かの判定が行われる。肯定判定された場合は、ステップS1006へ進み、表示されている探索経路上の渋滞区間に渋滞線を表示するための処理を開始する。表示モニタ16に自車両付近の周辺地図などを表示する周辺地図表示画面の場合は、ステップS1005は否定判定され、ステップS1007へ進む。ステップS1007では、出発地から目的地までの探索経路を渋滞区間に渋滞線を示して表示するための処理を開始する。渋滞線は、上述したものと同様のものである。
ステップS1008では、ナビゲーション装置1は運転者に対して、スピーカ17からの音声により提案を行う。提案は、あらかじめ提案データベース21に記憶した提案文29を使用して行う。ここでは、「渋滞情報を表示しますが、経路情報表示でよろしいですか」という音声がスピーカ17から出力される。
ステップS1009では、ナビゲーション装置1の提案を受け入れたか否かの判定を行う。提案を行った後、運転者が、「はい」、「よし」など肯定的な言葉を発した場合は、ステップS1009が肯定判定され、ステップS1010へ進む。ここでは、運転者の発した言葉は音声入力部19から入力され、音声認識部110で認識される。ステップS1010では、渋滞区間に渋滞線を表示した探索経路が表示モニタ16に表示され、渋滞情報が表示される。そして、ステップS1011へ進み、閾値が今までの値より5%引き算された値になる。この閾値変更により、今後は、今までより渋滞区間の割合が少ない場合でも渋滞情報表示の提案が行われることになる。そして、渋滞情報表示の提案のみの処理は終了する。
ステップS1008で提案を行った後、運転者が「いいえ」、「いらない」など否定的な言葉を発した場合は、ステップS1009で否定判定され、ステップS1012へ進む。ステップS1012では、閾値が今までの値より5%加算された値に変更される。この閾値の変更により、今後は、さらに渋滞区間の割合が大きくならないと渋滞情報提示の提案を行わなくなる。そして、渋滞情報表示の提案処理は終了する。
このようにナビゲーション装置1は提案のみ行う場合であっても、提案を行うか否かの判断基準となる閾値は、運転者の提案に対する応答によって変化するため、運転者の状況に適切な場面で運転者に対して提案を行うことができる。特に問合せが行われずにすぐに提案事項が実行されるので、迅速な対応を受けることができるという利点がある。
上記の実施形態では、提案の項目は、渋滞情報表示、休憩、海に因んだ音楽およびケーキ店であったが、この提案の項目は実施形態に限定されない。提案項目は、必要に応じて適宜増やしたり変更したりすることができる。また、通信部114で通信センターから受信する情報はケーキ店の情報に限定されない。たとえばケーキ店以外の店舗情報や施設情報、あるいは天候に関する情報、レジャー、観光、行楽、スポーツ、音楽、絵画、映画などに関する情報でもよい。また、VICS情報受信部111において受信するVICS情報は渋滞情報に限定されず、混雑情報、事故情報、あるいは雪道情報、そのほかの規制情報でもよい。また運転者の問合せの応答による閾値の増減の幅は実施形態に限定されない。
上記の実施形態では、ひとりの運転者に対して適切な場面に適切な問合せや提案を行うことができるものであるが、複数の提案データベース21を備え、複数の運転者に対して、それぞれ適切な場面に適切な問合せや提案を行うことができるようにしてもよい。
上記の実施形態では、提案、問合せに対する応答の度に閾値を変更させたが、実施形態に限定されない。たとえば、2回連続して提案を受け入れたら閾値を変更するなど、複数回同じ応答が続いたときに閾値を変更するようにしてもよい。
特許請求の範囲の要素と実施形態との対応関係を説明する。
本発明の数値化手段は制御回路11に対応し、提案問合せ手段はスピーカ17に対応する。変更手段はデータ記憶部113に対応し、経路探索手段は制御回路11に対応する。なお,以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素の対応関係になんら限定されるものではない。
本発明の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 データ記憶部に記憶されている提案データベースを説明するための図である。 渋滞情報表示の提案処理について説明するためのフローチャートである。 休憩の提案処理について説明するためのフローチャートである。 海に因んだ音楽の提案処理について説明するためのフローチャートである。 数値化テーブルを説明するための図である。 ケーキ店の提案処理について説明するためのフローチャートである。 運転者の操作による閾値の変更について説明する図である。 渋滞情報表示の問合せ処理について説明するためのフローチャートである。 渋滞情報表示の提案のみの処理について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
12 ROM
13 RAM
14 現在地検出装置
15 画像メモリ
16 表示モニタ
17 スピーカ
18 手動入力部
19 音声入力部
110 音声認識部
111 VICS情報受信部
112 ディスクドライブ
113 データ記憶部
114 通信部
115 DVD−ROM
21 提案データベース
61 数値化テーブル

Claims (8)

  1. 車両の走行情報および車両の外部から送信される外部情報の少なくとも一方を数値化する数値化手段と、
    前記数値化手段によって数値化された数値が閾値より大きくなると、所定の提案を行う前の問合わせおよび前記所定の提案所定の手順に従ってそれぞれ順に行う提案問合せ手段と、
    前記提案問合せ手段によって行われた前記問合わせおよび前記提案に対する運転者の各応答によって、前記閾値をそれぞれ変更する変更手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 請求項に記載されたナビゲーション装置において、
    前記変更手段は、前記問合わせおよび前記提案のそれぞれに対して運転者が受け入れる応答と受け入れない応答とによって、前記閾値を変更する値が異なることを特徴とするナビゲーション装置。
  3. 請求項1または2に記載されたナビゲーション装置において、
    前記車両の走行情報とは、前記車両の現在地から所定の地理的位置までの距離であることを特徴とするナビゲーション装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載されたナビゲーション装置において、
    前記車両の外部から送信される外部情報とは、交通情報または店舗情報、施設情報であることを特徴とするナビゲーション装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載されたナビゲーション装置において、
    前記提案に対する運転者の応答による閾値の変更と、前記提案の前の問合せに対する運転者の応答による閾値の変更とでは、前記閾値を変更する値が異なることを特徴とするナビゲーション装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載されたナビゲーション装置において、
    出発地または現在地から目的地までの推奨経路を探索する経路探索手段を備え、
    前記外部情報は、前記推奨経路上の渋滞区間であり、
    前記数値化手段によって数値化された数値とは、前記推奨経路に対する前記渋滞区間の割合であり、
    前記問合わせまたは提案は、前記推奨経路上の渋滞情報の表示に関する問い合わせまたは提案であることを特徴とするナビゲーション装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載されたナビゲーション装置において、
    出発地または現在地から目的地までの推奨経路を探索する経路探索手段を備え、
    前記車両の走行情報は、運転者が運転している運転時間であり、
    前記数値化手段によって数値化された数値とは、運転者が運転している時間であり、
    前記問合わせまたは提案は、前記推奨経路上の休憩場所に関する問い合わせまたは提案であることを特徴とするナビゲーション装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載されたナビゲーション装置において、
    運転者が前記閾値を変更することができる手動変更手段をさらに備えることを特徴とするナビゲーション装置。
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