JP4575315B2 - 物体検出装置及びその方法 - Google Patents
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Description
また、本発明は、面上を移動する移動体に後向きに取り付けられた撮影装置によって取得される時系列画像を入力する画像入力手段と、前記画像内の消失線に沿った追跡領域内で物体候補を設定し、前記時系列画像のフレーム毎に前記物体候補の位置を特定する物体候補追跡手段と、前記画像内の消失点から沸き出す方向の移動ベクトルを持つ物体候補のみを選択し、前記選択された物体候補を含み且つ前記消失線に対して垂直方向に沿った拡大率計算領域を用いて、前記物体候補の拡大率を少なくとも前後1フレームで計算する拡大率計算手段と、第1の閾値を超える前記拡大率を持つ前記物体候補を、前記移動体に接近する物体として検出する物体検出手段と、を有することを特徴とする物体検出装置である。
まず、画像入力部12でTVカメラ2によって時系列画像を取得する。この場合、本実施形態においては、図4に示すような画像が得られる。
物体候補追跡部14では、図4に示すような消失線近傍に所定の高さを持つ物体候補の追跡領域を設定する。図4からもわかるように、TVカメラ2の設置位置以上の高さを持つ物体は必ずこの追跡領域内で水平方向の動きを持ち、白線等の道路標識や、他車両の影はこの領域に動きを持つことはなく、道路面上の動きと立体物の動きを容易に分離可能である。
垂直線分を検出する方法として様々な方法が適用可能であるが、本実施形態の方法について説明する。
sv(x)=Σdv(x,y)
dv(x,y)を加算する垂直方向の範囲は物体候補追跡領域の高さ分とし、水平方向の範囲は注目x座標の±1ピクセル程度とする。これにより検出する垂直線分の方向にある程度自由度を持たせることが可能である。
以上にように求めた垂直線分の周辺に所定の幅と高さ持った矩形領域を設定し、これを物体候補とする。
次に、物体候補を時系列でトラッキング(追跡処理)を行い、物体候補の水平方向の動きを得る。
物体候補追跡部14ではフレーム毎の物体候補の位置を一定時間保持し、適宜、その動きベクトルを計算できるようにしておく。図6の移動ベクトルからもわかるように、背景は消失点に収束するような動きを持ち、追い越し車両は消失点から湧き出す動きを持つ。つまり、消失点から湧き出す動きをもつ物体候補は追い越し車両である可能性が高い。
しかし、図7に示すような、カーブを走行する場合、背景が追い越し車両と同様に消失点から湧き出す動きを持つため、水平方向の動きのみでは追い越し車両と、背景を分離することは困難であるため、拡大率計算部16にて物体候補毎の垂直方向の拡大率を計算し、物体検出部18にて、物体候補が接近しているのか、遠ざかっているのかの判定を行う。
物体候補追跡部14における、垂直線分の抽出、及びトラッキング方法は本実施形態に限定されるものではない。
拡大率計算部16では、物体候補追跡部14において追跡中の物体候補毎に垂直方向の拡大率を計算する。物体候補が垂直方向に拡大する場合は追い越し車両であり、縮小する場合は背景、もしくは、自車両から遠ざかる車両とであると判断することができる。
本実施形態の拡大率を計算する方法を説明する。
一つの拡大率計算領域内に、追い越し車両等の立体物による水平線分と、道路面の標識による水平線分が、複数含まれる場合がある。この時、全ての拡大率の平均をとってしまうと正しい拡大率を計算することができない。
本実施形態では拡大率計算領域画像下端から上端に伸びる矩形領域としているが、例えば、消失線から所定の長さに拡大率計算領域を限定することも可能である。
拡大率の計算は先にあげたような複数の水平線分をトラッキングする方法の他にも様々方法を適用可能である。
拡大率の計算は全ての物体候補に対して行う必要はない。例えば、追い越し車両のみを検出したいのであれば、消失点から湧き出す動きを持つ物体候補に対してのみ拡大率を計算することによって、より高速な処理が可能である。
物体検出部18では、物体候補追跡部14で検出した物体候補の動きと、拡大率計算部16で算出した物体候補の拡大率を基に、物体候補から自車両に接近する物体のみを抽出する。
物体検出の流れを図9に示す。
以上は一フレーム毎に拡大率を計算し、物体候補から接近車両を検出する方法について述べたが、物体検出部18はこれに限定されるものではない。
12 画像入力部
14 物体候補追跡部
16 拡大率計算部
18 物体検出部
Claims (13)
- 面上を移動する移動体に後向きに取り付けられた撮影装置によって取得される時系列画像を入力する画像入力手段と、
前記画像内の消失線に沿った追跡領域内で特定の方向成分を持った線分を抽出し、前記線分の周辺を探索することにより物体候補を設定し、前記時系列画像のフレーム毎に前記物体候補の位置を特定する物体候補追跡手段と、
前記物体候補を含み且つ前記消失線に対して垂直方向に沿った拡大率計算領域を用いて、前記物体候補の拡大率を少なくとも前後1フレームで計算する拡大率計算手段と、
第1の閾値を超える前記拡大率を持つ前記物体候補を、前記移動体に接近する物体として検出する物体検出手段と、
を有することを特徴とする物体検出装置。 - 面上を移動する移動体に後向きに取り付けられた撮影装置によって取得される時系列画像を入力する画像入力手段と、
前記画像内の消失線に沿った追跡領域内で物体候補を設定し、前記時系列画像のフレーム毎に前記物体候補の位置を特定する物体候補追跡手段と、
前記画像内の消失点から沸き出す方向の移動ベクトルを持つ物体候補のみを選択し、前記選択された物体候補を含み且つ前記消失線に対して垂直方向に沿った拡大率計算領域を用いて、前記物体候補の拡大率を少なくとも前後1フレームで計算する拡大率計算手段と、
第1の閾値を超える前記拡大率を持つ前記物体候補を、前記移動体に接近する物体として検出する物体検出手段と、
を有することを特徴とする物体検出装置。 - 前記拡大率計算手段は、
前記物体候補を含み、かつ、前記画像の上部から下部に伸びる矩形領域を前記拡大率計算領域として設定し、
前記拡大率計算領域を用いて前記物体候補の垂直方向の拡大率を計算する
ことを特徴とする請求項1記載の物体検出装置。 - 前記物体検出手段は、第2の閾値より小さい前記拡大率を持つ前記物体候補を、前記移動体から遠ざかる動きを持つ背景または物体であると判断する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の物体検出装置。 - 前記物体検出手段は、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の前記拡大率を持つ前記物体候補を、前記移動体と並走している物体であると判断する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の物体検出装置。 - コンピュータに、
面上を移動する移動体に後向きに取り付けられた撮影装置によって取得される時系列画像を入力する画像入力機能と、
前記画像内の消失線に沿った追跡領域内で特定の方向成分を持った線分を抽出し、前記線分の周辺を探索することにより物体候補を設定し、前記時系列画像のフレーム毎に前記物体候補の位置を特定する物体候補追跡機能と、
前記物体候補を含み且つ前記消失線に対して垂直方向に沿った拡大率計算領域を用いて、前記物体候補の拡大率を少なくとも前後1フレームで計算する拡大率計算機能と、
第1の閾値を超える前記拡大率を持つ前記物体候補を、前記移動体に接近する物体として検出する物体検出機能と、
を実現させるための物体検出プログラム。 - コンピュータに、
面上を移動する移動体に後向きに取り付けられた撮影装置によって取得される時系列画像を入力する画像入力機能と、
前記画像内の消失線に沿った追跡領域内で物体候補を設定し、前記時系列画像のフレーム毎に前記物体候補の位置を特定する物体候補追跡機能と、
前記画像内の消失点から沸き出す方向の移動ベクトルを持つ物体候補のみを選択し、前記選択された物体候補を含み且つ前記消失線に対して垂直方向に沿った拡大率計算領域を用いて、前記物体候補の拡大率を少なくとも前後1フレームで計算する拡大率計算機能と、
第1の閾値を超える前記拡大率を持つ前記物体候補を、前記移動体に接近する物体として検出する物体検出機能と、
を実現させるための物体検出プログラム。 - 前記拡大率計算機能は、
前記物体候補を含み、かつ、前記画像の上部から下部に伸びる矩形領域を前記拡大率計算領域として設定し、
前記拡大率計算領域を用いて前記物体候補の垂直方向の拡大率を計算する
ことを特徴とする請求項6記載の物体検出プログラム。 - 前記物体検出機能は、前記拡大率が第2の閾値より小さいときは、前記物体候補は前記移動体から遠ざかる動きを持つ背景または物体であると判断する
ことを特徴とする請求項6又は7記載の物体検出プログラム。 - 前記物体検出機能は、前記拡大率が前記第1の閾値と前記第2の閾値の間にあるときは、前記物体候補が前記移動体と並走している物体であると判断する
ことを特徴とする請求項6又は7記載の物体検出プログラム。 - 面上を移動する移動体に後向きに取り付けられた撮影装置によって取得される時系列画像をコンピュータによって入力し、
前記画像内の消失線に沿った追跡領域内で特定の方向成分を持った線分を抽出し、前記線分の周辺を探索することにより物体候補を設定し、前記時系列画像のフレーム毎に前記物体候補の位置を前記コンピュータによって特定し、
前記物体候補を含み且つ前記消失線に対して垂直方向に沿った拡大率計算領域を用いて、前記物体候補の拡大率を少なくとも前後1フレームで前記コンピュータによって計算し、
前記拡大率が第1の閾値以上のときに前記物体候補が、前記移動体に接近する物体であると前記コンピュータによって判断する
ことを特徴とする物体検出方法。 - 面上を移動する移動体に後向きに取り付けられた撮影装置によって取得される時系列画像をコンピュータによって入力し、
前記画像内の消失線に沿った追跡領域内で物体候補を設定し、前記時系列画像のフレーム毎に前記物体候補の位置を前記コンピュータによって特定し、
前記画像内の消失点から沸き出す方向の移動ベクトルを持つ物体候補のみを選択し、前記選択された物体候補を含み且つ前記消失線に対して垂直方向に沿った拡大率計算領域を用いて、前記物体候補の拡大率を少なくとも前後1フレームで前記コンピュータによって計算し、
前記拡大率が第1の閾値以上のときに前記物体候補が、前記移動体に接近する物体であると前記コンピュータによって判断する
ことを特徴とする物体検出方法。 - 前記コンピュータによって前記拡大率を計算するときは、
前記物体候補を含み、かつ、前記画像の上部から下部に伸びる矩形領域を前記拡大率計算領域として設定し、
前記拡大率計算領域を用いて前記物体候補の垂直方向の拡大率を計算する
ことを特徴とする請求項11記載の物体検出方法。
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