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JP4566536B2 - 眼用レンズ材料 - Google Patents

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JP4566536B2
JP4566536B2 JP2003326676A JP2003326676A JP4566536B2 JP 4566536 B2 JP4566536 B2 JP 4566536B2 JP 2003326676 A JP2003326676 A JP 2003326676A JP 2003326676 A JP2003326676 A JP 2003326676A JP 4566536 B2 JP4566536 B2 JP 4566536B2
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Description

本発明はコンタクトレンズ、眼内レンズなどの眼用レンズ材料に関し、とりわけシリコーン系の非含水眼用レンズ材料に関する。さらに、シリコーン系の非含水コンタクトレンズ材料に関する。
非含水軟質コンタクトレンズの場合、装用環境(若干乾いた状態)にて表面が粘着性を有するようになると、コンタクトレンズが目に吸着するという問題が発生する場合がある。このような状況のもと、以下のような眼用レンズ材料が提案されている。
たとえば、コンタクトレンズや眼内レンズなどの眼用レンズ材料として、少なくともフェノキシエチルアクリレートなどのアリールアクリル疎水性モノマー90重量%と親水性モノマーからなり、少なくとも150%の伸び率を有する、軟質で折り曲げ可能な材料を使用することが提案されている(たとえば、特許文献1)。その他にもアリールアクリレート約5〜40重量%からなる共重合体を眼内レンズに使用すること(たとえば、特許文献2)、屈折率が高く、柔軟性および形状回復性にすぐれ、粘着性が低い軟質眼内レンズ材料として、芳香族環含有アクリレートおよびフッ素原子含有アルキルアクリレートからなる重合体を使用すること(たとえば、特許文献3)、フェノキシエチルアクリレートなどの芳香族環含有(メタ)アクリレート、親水性モノマーなどからなる共重合体を眼内レンズ用材料として使用すること(たとえば、特許文献4)が開示されている。
また、強度、べとつきの改善を目的として、フッ素含有(メタ)アクリル酸エステル、アルコキシ含有(メタ)アクリル酸エステル、両末端に重合性基を有するポリシロキサンマクロモノマーおよび重合性基を有するウレタン結合含有ポリシロキサンマクロモノマーからなる共重合成分を共重合させてなる軟質眼用レンズ材料が開示されている(たとえば、特許文献5)。その他、重合性基を有するウレタン結合含有ポリシロキサンマクロモノマーとこれと共重合可能な単量体からなるレンズ材料(たとえば、特許文献6、7)が開示されている。
しかしながら、これらのレンズ材料は、粘着性を低減しても、強度と柔軟性または弾性の適度なバランスがなく、強度が高くても柔軟性に欠ける、柔軟性があっても強度が低いという問題があった。
特表平10−504059号公報 特開平4−292609号公報 特開平9−73052号公報 特開平11−56998号公報 特開平7−157523号公報 特開平4−268314号公報 特開平5−5861号公報
本発明では、透明であることはもとより、粘着性が低く、装用時に角膜への吸着がなく安全であり、かつ操作容易性(指にくっつかない)にすぐれ、さらに強度と柔軟性または弾性の適度なバランスにより、形状安定性に優れる眼用レンズ材料を提供することを目的とする。
本発明は、ウレタン結合を介してエチレン型不飽和基とポリジメチルシロキサン構造を含む基を有する化合物(A)、アルコキシ基含有アクリレート(B)および一般式(3):
Figure 0004566536

(式中、R2は水素原子が置換基で置換されていてもよい芳香族環であり、Xは酸素原子または直接結合であり、mは1〜5の整数である。)で表わされる、フェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)を単量体単位として含み、
前記化合物(A)とアルコキシ基含有アクリレート(B)の共重合比が95:5〜30:70であり、
前記アルコキシ基含有アクリレート(B)が(B1)メトキシエチルアクリレート、(B2)エトキシエチルアクリレートまたは(B3)メトキシトリエチレングリコールアクリレートであり、35℃での引張試験における応力が0.1〜10MPa、伸び率が10〜300%かつヤング率が0.4〜3.0MPaである眼用レンズ材料に関する。
共重合成分中のフェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)の含有量は、3〜30重量%であることが好ましい。
化合物(A)は、一般式(4):
1−U1−(−S1−U2−)p−S2−U3−A2 (4)
[式中、A1は一般式(4−I):
21−Z21−R31− (4−I)
(式中、Y21は(メタ)アクリロイル基、ビニル基またはアリル基、Z21は酸素原子または直接結合、R31は直接結合または炭素数1〜12の直鎖状、分岐鎖もしくは芳香環を有するアルキレン基を示す。)で表わされる基であり、
2は一般式(4−II):
−R34−Z22−Y22 (4−II)
(式中、Y22は(メタ)アクリロイル基、ビニル基またはアリル基、Z22は酸素原子または直接結合、R34は直接結合または炭素数1〜12の直鎖状、分岐鎖もしくは芳香環を有するアルキレン基を示す)で表わされる基(ただし、一般式(4−I)中のY21および一般式(4−II)中のY22は同一であってもよく、異なっていてもよい。)であり、
1は一般式(4−III):
−X21−E21−X25−R32− (4−III)
(式中、X21およびX25はそれぞれ独立して直接結合、酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E21は−NHCO−基(ただし、この場合、X21は直接結合であり、X25は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、E21はX25とウレタン結合を形成している)、−CONH−基(ただし、この場合、X21は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、X25は直接結合であり、E21はX21とウレタン結合を形成している)または飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系からなる群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基(ただし、この場合、X21およびX25はそれぞれ独立して酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E21はX21およびX25の間で2つのウレタン結合を形成している)、R32は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基を示す)で表わされる基であり、
1およびS2はそれぞれ独立して一般式(4−IV):
Figure 0004566536
(式中、R23、R24、R25、R26、R27およびR28はそれぞれ独立して炭素数1〜6のアルキル基、フッ素置換されたアルキル基またはフェニル基、Kは10〜100の整数、Lは0または1〜90の整数であり、K+Lは10〜100の整数である)で表わされる基であり、
2は一般式(4−V):
−R37−X27−E24−X28−R38− (4−V)
(式中、R37およびR38はそれぞれ独立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基;X27およびX28はそれぞれ独立して酸素原子またはアルキレングリコール基;E24は飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系からなる群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基(ただし、この場合、E24はX27およびX28の間で2つのウレタン結合を形成している)を示す。)で表わされる基であり、
3は一般式(4−VI):
−R33−X26−E22−X22− (4−VI)
(式中、R33は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基、X22およびX26はそれぞれ独立して直接結合、酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E22は−NHCO−基(ただし、この場合、X22は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、X26は直接結合であり、E22はX22とウレタン結合を形成している)、−CONH−基(ただし、この場合、X22は直接結合であり、X26は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、E22はX26とウレタン結合を形成している)または、飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系からなる群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基(ただし、この場合、X22およびX26はそれぞれ独立して酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E22はX22およびX26の間で2つのウレタン結合を形成している)で表わされる基であり、
pは0または1〜10の整数を示す。]で表わされるポリシロキサンマクロモノマーまたは一般式(5):
1−U1−T1−U4−(−S1−U2−)p−S2−U5−T2−U3−A2 (5)
[式中、A1、A2、U1、U2、U3、S1、S2、pについては、一般式(4)と同一であり、U4、U5は、それぞれU1、U3と同一である。ただし、A1、A2中のY21、Y22については、(メタ)アクリロイル基、ビニル基またはアリル基である。
1およびT2は、一般式(5−I):
−Q−(CH2CHD−Q−)q− (5−I)
(式中、Dは水素原子、メチル基または水酸基であり、Qは直接結合または酸素原子、qは5〜10000の整数である。)、または一般式(5−II):
―(M)r− (5−II)
(式中、Mは、1−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸塩、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフラン、オキセタン、オキサゾリンおよび2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンから選択される親水性モノマー単位を示し、親水性モノマー単位から構成されるポリマーの重合連鎖については、直鎖状でも分岐状でもよく、またランダム状、ブロック状に結合していてもよい。rは5〜10000の整数である)で表わされる親水性ポリマー含有セグメントまたは親水性オリゴマー含有セグメントである。]で表わされるポリシロキサンマクロモノマーであることが好ましい。
フェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)は、フェノキシエチルアクリレートであることが好ましい。
本発明の眼用レンズ材料は、透明であることはもとより、粘着性がなく装用時に角膜への吸着がなく安全であり、かつ操作容易性にすぐれ(指にくっつかない)、さらに強度と柔軟性または弾性の適度なバランスにより、強度を保ちつつ、適度に柔軟であるため、形状安定性があるという効果をもたらす。
本発明の眼用レンズ材料は、ウレタン結合を介してエチレン型不飽和基とポリジメチルシロキサン構造を含む基を有する化合物(A)、アルコキシ基含有アクリレート(B)および一般式(3):
Figure 0004566536
(式中、R2は水素原子が置換基で置換されていてもよい芳香族環であり、Xは酸素原子または直接結合であり、mは1〜5の整数である。)で表わされる、フェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)を含む共重合成分からなる共重合成分を共重合することによって得られる。
化合物(A)は、酸素透過性および柔軟性を付与する役割を有する。化合物(A)としては、たとえば一般式(4):
1−U1−(−S1−U2−)p−S2−U3−A2 (4)
[式中、A1は一般式(4−I):
21−Z21−R31− (4−I)
(式中、Y21は(メタ)アクリロイル基、ビニル基またはアリル基、Z21は酸素原子または直接結合、R31は直接結合または炭素数1〜12の直鎖状、分岐鎖もしくは芳香環を有するアルキレン基を示す。)で表わされる基であり、
2は一般式(4−II):
−R34−Z22−Y22 (4−II)
(式中、Y22は(メタ)アクリロイル基、ビニル基またはアリル基、Z22は酸素原子または直接結合、R34は直接結合または炭素数1〜12の直鎖状、分岐鎖もしくは芳香環を有するアルキレン基を示す)で表わされる基(ただし、一般式(4−I)中のY21および一般式(4−II)中のY22は同一であってもよく、異なっていてもよい。)であり、
1は一般式(4−III):
−X21−E21−X25−R32− (4−III)
(式中、X21およびX25はそれぞれ独立して直接結合、酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E21は−NHCO−基(ただし、この場合、X21は直接結合であり、X25は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、E21はX25とウレタン結合を形成している)、−CONH−基(ただし、この場合、X21は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、X25は直接結合であり、E21はX21とウレタン結合を形成している)または飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系からなる群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基(ただし、この場合、X21およびX25はそれぞれ独立して酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E21はX21およびX25の間で2つのウレタン結合を形成している)、R32は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基を示す)で表わされる基であり、
1およびS2はそれぞれ独立して一般式(4−IV):
Figure 0004566536
(式中、R23、R24、R25、R26、R27およびR28はそれぞれ独立して炭素数1〜6のアルキル基、フッ素置換されたアルキル基またはフェニル基、Kは10〜100の整数、Lは0または1〜90の整数であり、K+Lは10〜100の整数である)で表わされる基であり、
2は一般式(4−V):
−R37−X27−E24−X28−R38− (4−V)
(式中、R37およびR38はそれぞれ独立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基;X27およびX28はそれぞれ独立して酸素原子またはアルキレングリコール基;E24は飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系からなる群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基(ただし、この場合、E24はX27およびX28の間で2つのウレタン結合を形成している)を示す。)で表わされる基であり、
3は一般式(4−VI):
−R33−X26−E22−X22− (4−VI)
(式中、R33は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基、X22およびX26はそれぞれ独立して直接結合、酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E22は−NHCO−基(ただし、この場合、X22は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、X26は直接結合であり、E22はX22とウレタン結合を形成している)、−CONH−基(ただし、この場合、X22は直接結合であり、X26は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、E22はX26とウレタン結合を形成している)または、飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系からなる群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基(ただし、この場合、X22およびX26はそれぞれ独立して酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E22はX22およびX26の間で2つのウレタン結合を形成している)で表わされる基であり、
pは0または1〜10の整数を示す。]で表わされるポリシロキサンマクロモノマーがあげられ、得られる眼用レンズ材料の柔軟性の向上や、酸素透過性の向上の点で好ましい。
一般式(4)において、A1は、一般式(4−I):
21−Z21−R31− (4−I)
(式中、Y21、Z21およびR31は前記と同じ)で表わされる基であり、またA2は一般式(4−II):
−R34−Z22−Y22 (4−II)
(式中、Y22、Z22およびR34は前記と同じ)で表わされる基である。
21およびY22は、いずれも重合性基であるが、重合の反応性が高く、短時間で重合できる点や、他成分との共重合性に優れるという点で、アクリロイル基がとくに好ましい。
21およびZ22は、いずれも酸素原子または直接結合であり、好ましくは酸素原子である。
31およびR34は、いずれも直接結合または炭素数1〜12の直鎖状、分岐鎖もしくは芳香環を有するアルキレン基であり、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基である。
1、U2およびU3は、いずれも化合物(A)の分子鎖中でウレタン結合を含む基を表わす。
1およびU3において、E21およびE22は、前記したように、それぞれ−CONH−基、−NHCO−基または飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系の群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基を表わす。ここで、飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系の群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基としては、たとえばエチレンジイソシアネート、1,3−ジイソシアネートプロパン、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの飽和脂肪族系ジイソシアネート由来の2価の基;1,2−ジイソシアネートシクロヘキサン、ビス(4−イソシアネートシクロヘキシル)メタン、イソホロンジイソシアネートなどの脂環式系ジイソシアネート由来の2価の基;トリレンジイソシアネート、1,5−ジイソシアネートナフタレンなどの芳香族系ジイソシアネート由来の2価の基;2,2’−ジイソシアネートジエチルフマレートなどの不飽和脂肪族系ジイソシアネート由来の2価の基があげられる。これらのなかでは、比較的入手しやすく、かつ強度を付与しやすいので、ヘキサメチレンジイソシアネート由来の2価の基、トリレンジイソシアネート由来の2価の基およびイソホロンジイソシアネート由来の2価の基が好ましい。
1において、E21が−NHCO−基である場合には、X21は直接結合であり、X25は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、E21はX25と式:−NHCOO−で表わされるウレタン結合を形成する。また、E21が−CONH−基である場合には、X21は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、X25は直接結合であり、E21はX21と式:−OCONH−で表わされるウレタン結合を形成する。さらにE21が前記ジイソシアネート由来の2価の基である場合には、X21およびX25はそれぞれ独立して酸素原子および好ましくは炭素数1〜6のアルキレングリコール基から選ばれ、E21はX21とX25とのあいだで2つのウレタン結合を形成している。R32は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基である。
2において、E24は、前記したように、飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系の群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基を表わす。ここで、飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系の群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基としては、たとえば前記U1およびU3における場合と同様の2価の基があげられる。これらのなかでは、比較的入手しやすく、かつ強度を付与しやすいので、ヘキサメチレンジイソシアネート由来の2価の基、トリレンジイソシアネート由来の2価の基およびイソホロンジイソシアネート由来の2価の基が好ましい。また、E24はX27とX28とのあいだで2つのウレタン結合を形成している。X27およびX28はそれぞれ独立して酸素原子または好ましくは炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、またR37およびR38はそれぞれ独立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基である。
3において、R33は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基である。E22が−NHCO−基である場合には、X22は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、X26は直接結合であり、E22はX22と式:−NHCOO−で表わされるウレタン結合を形成する。また、E22が−CONH−基である場合には、X22は直接結合であり、X26は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、E22はX26と式:−OCONH−で表わされるウレタン結合を形成する。さらにE22が前記ジイソシアネート由来の2価の基である場合には、X22およびX26はそれぞれ独立して酸素原子および好ましくは炭素数1〜6のアルキレングリコール基から選ばれ、E22はX22とX26とのあいだで2つのウレタン結合を形成している。
ここで、前記X21、X25、X27、X28、X22およびX26における好ましくは炭素数1〜20のアルキレングリコールとしては、たとえば一般式(4−VII):
−O−(Cx2x−O)y− (4−VII)
(式中、xは1〜4の整数、yは1〜5の整数を示す)で表わされる基などがあげられる。
1およびS2はいずれも、前記したように、一般式(4−IV)で表わされる基である。
一般式(4−IV)において、R23、R24、R25、R26、R27およびR28は、前記したように、それぞれ独立して炭素数1〜6のアルキル基、フッ素置換されたアルキル基またはフェニル基である。
前記フッ素置換されたアルキル基としては、たとえば3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基、3,3,3−トリフルオロイソプロピル基、3,3,3−トリフルオロ−n−ブチル基、3,3,3−トリフルオロイソブチル基、3,3,3−トリフルオロ−sec−ブチル基、3,3,3−トリフルオロ−t−ブチル基、3,3,3−トリフルオロ−n−ペンチル基、3,3,3−トリフルオロイソペンチル基、3,3,3−トリフルオロチオペンチル基、3,3,3−トリフルオロヘキシル基などがあげられる。なお、本発明においては、かかるフッ素置換されたアルキル基を有する化合物(A)を用い、その配合量を多くすると、得られる眼用レンズ材料の抗脂質汚染性が向上する傾向がある。
また、Kは10〜100の整数、Lは0または1〜90の整数であり、K+Lは、好ましくは10〜100の整数であり、より好ましくは10〜80である。K+Lが、100よりも大きい場合には、化合物(A)の分子量が大きくなり、これと他成分との相溶性が悪くなり、配合時に均一に溶解しなかったり、重合時に相分離して白濁を呈し、均一で透明な眼用レンズ材料が得られない傾向があり、また10未満である場合には、得られる眼用レンズ材料の酸素透過性が低くなり、柔軟性も低下する傾向がある。
さらに、pは0または1〜10の整数であることが好ましい。pが10よりも大きい場合には、化合物(A)の分子量が大きくなり、他成分との相溶性が悪くなり、配合時に均一に溶解しなかったり、重合時に相分離して白濁を呈し、均一で透明な眼用レンズ材料が得られない傾向がある。pはより好ましくは0または1〜5の整数である。
また、化合物(A)としては、一般式(5):
1−U1−T1−U4−(−S1−U2−)p−S2−U5−T2−U3−A2 (5)
[式中、A1、A2、U1、U2、U3、S1、S2、pについては、一般式(4)と同一であり、U4、U5は、それぞれU1、U3と同一である。ただし、A1、A2中のY21、Y22については、(メタ)アクリロイル基、ビニル基またはアリル基である。
1およびT2は、一般式(5−I):
−Q−(CH2CHD−Q−)q− (5−I)
(式中、Dは水素原子、メチル基または水酸基であり、Qは直接結合または酸素原子、qは5〜10000の整数である。)、または一般式(5−II):
―(M)r− (5−II)
(式中、Mは、1−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸塩、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフラン、オキセタン、オキサゾリンおよび2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンから選択される親水性モノマー単位を示し、親水性モノマー単位から構成されるポリマーの重合連鎖については、直鎖状でも分岐状でもよく、またランダム状、ブロック状に結合していてもよい。rは5〜10000の整数である)で表わされる親水性ポリマー含有セグメントまたは親水性オリゴマー含有セグメントである。]で表わされるポリシロキサンマクロモノマーがあげられ、他成分との相溶性が向上し、白濁しにくくなる点で好ましい。
化合物(A)は、親水性ポリマー構造を有していることが好ましい。この構造により、化合物(A)と親水性モノマーとの相溶性が向上し、これらからなる材料の水濡れ性を向上させることができる。親水性ポリマー部分の構造としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸塩、ポリ(2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、ポリテトラヒドロフラン、ポリオキセタン、ポリオキサゾリン、ポリジメチルアクリルアミド、ポリジエチルアクリルアミド、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン)などの双性イオン性基含有モノマーを重合して得られる1種以上のポリマーがあげられる。この親水性ポリマー構造部分の分子量は、100〜1,000,000であり、好ましくは1,000〜500,000である。分子量が100未満である場合、化合物(A)を親水性モノマーに溶解させるのに充分な親水性を付与できなくなる傾向がある。一方、分子量が1,000,000を超える場合、親水性・疎水性のドメインが大きくなり、透明な材料が得られなくなる傾向がある。
化合物(A)の代表例としては、たとえば式:
Figure 0004566536
で表わされる化合物(以下、化合物(A−1)という)、式:
Figure 0004566536
(式中、qは5〜10000の整数である。)で表わされる化合物(以下、化合物(A−2)という)などがあげられる。これらは、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
化合物(A)の含有量は、全共重合成分中、好ましくは20〜95重量%、より好ましくは30〜70重量%である。化合物(A)の含有量が20重量%未満では充分な柔軟性や、酸素透過性が得られない傾向があり、95重量%をこえると粘着性が増大し、また、強度的に弱くなる傾向がある。
アルコキシ基含有アクリレート(B)は、(B1)メトキシエチルアクリレート、(B2)エトキシエチルアクリレートまたは(B3)メトキシトリエチレングリコールアクリレートであり、粘着性を低減させる役割を有する。
面粘着性を低減する点で、メトキシエチルアクリレート(B1)、エトキシエチルアクリレート(B2)、メトキシトリエチレングリコールアクリレート(B3)が好ましく、とくにメトキシエチルアクリレート(B1)が好ましい。
化合物(A)とアルコキシ基含有アクリレート(B)の共重合比は、重量比で、好ましくは95:5〜30:70、より好ましくは、70:30〜40:60である。これによって、材料が白濁せず透明となるうえ、強度および柔軟性の適度なバランスをもたらすことができる。化合物(A)に対してアルコキシ基含有アクリレート(B)が少なすぎると粘着性を充分に低減できない傾向があり、多すぎると得られる材料の強度が低下し、眼用レンズが破損しやすくなったり、酸素透過性が低くなる傾向がある。
全共重合体成分中のアルコキシ基含有アクリレート(B)の含有量は、好ましくは2〜70重量%、より好ましくは10〜60重量%である。アルコキシ基含有アクリレート(B)の含有量が2重量%未満では眼用レンズの粘着性を充分に低減できない傾向があり、70重量%をこえると得られる材料の強度が低下し、眼用レンズが破損しやすくなる傾向がある。
フェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)は、眼用レンズの強度をさらに補強するための成分であり、一般式(3):
Figure 0004566536
で表わされる。
一般式(3)において、R2は水素原子が置換基で置換されていてもよい芳香族環であり、Xは酸素原子または直接結合である。mは1〜5の整数、好ましくは1〜3の整数である。mが5をこえる場合は疎水性が強くなり、親水性であるアルコキシ基含有アクリレート(B)との相溶性が悪くなり、配合時に均一に溶解しなかったり、重合時に相分離して白濁を呈し、均一で透明な眼用レンズ材料が得られない。
フェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)の具体例としては、たとえば、フェニルエチルアクリレート、フェノキシエチルアクリレートなどがあげられる。なかでも、より強度に優れるという点で、2−フェノキシエチルアクリレートが好ましい。
全共重合体成分中のフェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)の含有量は、好ましくは3〜30重量%、より好ましくは5〜20重量%である。フェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)の割合が3重量%未満では得られる材料の強度を補強する効果が得られにくい傾向があり、30重量%をこえると柔軟性が低下する傾向がある。
なお、本発明では、アルコキシ基含有アクリレート(B)およびフェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)に、メタクリレートではなくアクリレートを用いるので、重合の反応性が高く、短時間で重合できるうえ、得られる材料の柔軟性が向上するという利点を有する。
さらに、化合物(A)、アルコキシ基含有アクリレート(B)、フェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)の各成分が混合しにくい場合、相溶性を付与する目的で、その他の共重合成分として両親媒性成分を加えることができる。両親媒性成分としては、たとえば、2−エチルヘキシルアクリレート、ジメチルアクリルアミドなどがあげられる。
全共重合体成分中の前記両親媒性成分の含有量は、好ましくは5〜50重量%、より好ましくは10〜35重量%である。両親媒性成分の含有量が5重量%未満では相溶性を付与することができない傾向があり、50重量%をこえると必須共重合成分である化合物(A)、アルコキシ基含有アクリレート(B)およびフェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)の含有量が相対的に少なくなり、かかる共重合成分による作用が充分に発揮されなくなる傾向がある。
また、眼用レンズ材料の形状安定性および耐薬品性、耐熱性、耐溶媒性、形状安定性などの耐久性をさらに向上させ、溶出物を少なくさせるために、架橋剤を用いることができる。このばあい、分子内に少なくとも2個の重合性基を有するマクロモノマーを架橋剤として用いてもよい。
前記架橋剤の具体例としては、たとえばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、メタクリロイルオキシエチルアクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、アジピン酸ジアリル、トリアリルイソシアヌレート、α−メチレン−N−ビニルピロリドン、4−ビニルベンジル(メタ)アクリレート、3−ビニルベンジル(メタ)アクリレート、2,2−ビス(p-(メタ)アクリロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(m−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(o−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(p−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(m−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(o−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロパン、1,4−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、1,3−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、1,2−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、1,4−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,3−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,2−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル)ベンゼンなどがあげられる。これらの架橋剤は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記架橋剤の配合量は、全共重合成分中、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%、とくに好ましくは0.01〜10重量%である。架橋剤の配合量が0.01重量%よりも少ないと、該架橋剤を配合した効果が充分に発揮されず、また10重量%をこえると、材料が脆くなる傾向がある。
さらに、得られる材料の強度を適度に調整する目的で、補強性モノマーを配合することができる。補強性モノマーの具体例としては、たとえば(メタ)アクリル酸;スチレン、メチルスチレン、ジメチルアミノスチレンなどのスチレン類;ベンジル(メタ)アクリレートなどの芳香環含有(メタ)アクリレート;アルキル基などで置換されたイタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸などの不飽和有機酸エステルがあげられる。これらの補強性モノマーは、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
また、親水性を付与するなどの目的で、親水性モノマーを配合することができる。親水性モノマーの具体例としては、たとえばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどの水酸基含有(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸;N−ビニルピロリドン、α−メチレン−N−メチルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−(メタ)アクリロイルピロリドンなどのビニルラクタム;(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド;アミノエチル(メタ)アクリレート、N−メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのアミノアルキル(メタ)アクリレートなどがあげられる。これら親水性モノマーは、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
また、酸素透過性を補助的に向上させる目的で、良好な酸素透過性を付与するモノマーをさらに配合してもよい。かかるモノマーの具体例としては、たとえばペンタメチルジシロキサニルメチル(メタ)アクリレート、ペンタメチルジシロキサニルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルエチルテトラメチルジシロキサニルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、ペンタメチルジシロキサニルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキサニルメチル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキサニルプロピル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレートなどのシリコン含有(メタ)アクリレート類;ペンタフルオロスチレン、トリメチルスチレン、トリフルオロメチルスチレン、(ペンタメチル−3,3−ビス(トリメチルシロキシ)トリシロキサニル)スチレン、(ヘキサメチル−3−トリメチルシロキシトリシロキサニル)スチレンなどのフッ素またはシリコン含有スチレン類;イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸などのフッ素含有アルキル基および/またはシロキサニルアルキル基などで置換されていてもよいアルキルエステルなどがあげられる。これらのモノマーは、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記補強性モノマー、親水性モノマーおよび酸素透過性を付与するモノマーの配合量は、得られる材料の用途に応じて適宜調整することが望ましく、任意であるが、全共重合成分中30重量%以下、なかんずく20重量%以下であることが好ましい。これらのモノマーの含有量が30重量%よりも多いと、必須共重合成分である化合物(A)、アルコキシ基含有アクリレート(B)およびフェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)の含有量が相対的に少なくなり、かかる共重合成分による作用が充分に発揮されなくなる傾向がある。
なお、前記親水性モノマーを配合する場合には、親水性モノマーの配合量が全共重合成分中に15重量%以下であることが、得られる眼用レンズ材料を実質的に非含水性または低含水性とするうえで好ましい。たとえば、本発明の眼用レンズ材料をコンタクトレンズに使用するばあいには、眼用レンズ材料は、実質的に非含水性またはきわめて低含水性であることが好ましい。眼用レンズ材料は、実質的に非含水性であれば、レンズ中に細菌などの微生物が侵入したり、繁殖したりすることがないので、消毒などの煩雑なレンズケアを定期的に行なわなくてもよく、また含水率の上昇による機械的強度の低下が小さくなる。また、眼内レンズとして使用するばあいには、実質的に非含水性であれば、含水率の上昇による強度の低下が小さく、レンズとしての形状保持性などが損なわれるようなことがなくなる。
また、前記共重合成分には、レンズに紫外線の吸収性を付与する目的や、レンズを着色したり、可視光線の一部の波長領域の光線をカットしたりする目的で、重合性紫外線吸収剤、重合性色素や重合性紫外線吸収性色素を配合することができる。
前記重合性紫外線吸収剤の具体例としては、たとえば、2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイルオキシ−5−tert−ブチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイルオキシ−2´,4´−ジクロロベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2´−ヒドロキシ−3´−(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系重合性紫外線吸収剤;2−(2´−ヒドロキシ−5´−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−(メタ)アクリロイルオキシプロピルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3´−tert−ブチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系重合性紫外線吸収剤;2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシメチル安息香酸フェニルなどのサリチル酸誘導体系重合性紫外線吸収剤;2−シアノ−3−フェニル−3−(3´−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロペニル酸メチルエステルなどの重合性紫外線吸収剤などがあげられる。これらの重合性紫外線吸収剤は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記重合性色素の具体例としては、たとえば、1−フェニルアゾ−4−(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、1−フェニルアゾ−2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、1−ナフチルアゾ−2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシナフタレンなどのアゾ系重合性色素;1,5−ビス((メタ)アクリロイルアミノ)−9,10−アントラキノン、1−(4´−ビニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノンなどのアントラキノン系重合性色素;o−ニトロアニリノメチル(メタ)アクリレートなどのニトロ系重合性色素;(メタ)アクリロイル化テトラアミノ銅フタロシアニン、(メタ)アクリロイル化(ドデカノイル化テトラアミノ銅フタロシアニン)などのフタロシアニン系重合性色素などがあげられる。これらの重合性色素は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記重合性紫外線吸収性色素の具体例としては、たとえば、2,4−ジヒドロキシ−3−(p−スチレノアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−スチレノアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(p−(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニルアゾ)ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系重合性紫外線吸収性色素や、2−ヒドロキシ−4−(p−スチレノアゾ)安息香酸フェニルなどの安息香酸系重合性紫外線吸収性色素などがあげられる。これらの重合性紫外線吸収性色素は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記重合性紫外線吸収剤、重合性色素および重合性紫外線吸収性色素の配合量は、レンズの厚さによって異なるので一概には決定することができないが、全共重合成分中に3重量%以下、なかんずく0.1〜2重量%であることが好ましい。かかる配合量が3重量%よりも多いと、レンズの物性、たとえば強度などが低下する傾向があり、また紫外線吸収剤や色素の毒性を考慮すれば、生体組織に直接接触するコンタクトレンズや生体中に埋め込まれる眼内レンズなどのような眼用レンズ材料としては適さなくなる傾向がある。なかでも、色素のばあいには、その配合量が多すぎるとレンズの色が濃くなりすぎて透明性が低下してレンズが可視光線を透過しにくくなる傾向がある。
なお、本発明においては、補強性モノマー、親水性モノマー、酸素透過性を付与するモノマー、重合性紫外線吸収剤および重合性色素や重合性紫外線吸収性色素を、1種または2種以上を選択してマクロモノマーとし、これを配合してもよい。
本発明の眼用レンズ材料の製造方法としては、たとえば化合物(A)、アルコキシ基含有アクリレート(B)、フェニルアクリレートもしくはフェノキシアルキルアクリレート(C)、および、所望により添加される両親媒性成分や、その他の成分を配合し、これにラジカル重合開始剤を添加し、通常の方法によって重合する方法などがあげられる。
前記通常の方法とは、たとえばラジカル重合開始剤を配合したのち、室温〜約130℃の温度範囲で徐々に加熱する方法、マイクロ波、紫外線、放射線(γ線)などの電磁波を照射する方法である。加熱重合させる場合には、段階的に昇温させてもよい。重合は、塊状重合法によってなされてもよいし、溶媒などを用いた溶媒重合法によってなされてもよく、またその他の方法によってなされてもよい。
前記ラジカル重合開始剤の具体例としては、たとえばアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイドなどがあげられ、これらのラジカル重合開始剤は、単独でまたは2種以上を併用して用いられる。なお、光線などを利用して重合させる場合には、2−ヒドロキシ−2−メチル−2−フェニルプロパン−1−オンなどの光重合開始剤や増感剤をさらに添加することが好ましい。前記重合開始剤や増感剤の配合量は、全共重合成分100重量部に対して約0.001〜2重量部、好ましくは0.01〜1重量部であることが適切である。
本発明の眼用レンズ材料をコンタクトレンズや眼内レンズなどの眼用レンズとして成形するばあいには、当業者が通常行なっている成形方法が採用される。かかる成形方法としては、たとえば切削加工法や鋳型(モールド)法などがある。切削加工法は、重合を適当な型または容器中で行ない、棒状、ブロック状、板状の素材(重合体)を得たのち、切削加工、研磨加工などの機械的加工により所望の形状に加工する方法である。また、鋳型法は、所望の眼用レンズの形状に対応した型を用意し、この型のなかで共重合成分の重合を行なって成形物を得、必要に応じて機械的に仕上げ加工を施す方法である。
本発明の眼用レンズ材料は、室温付近の温度で軟質な材料であるので、眼用レンズを成形する際には一般に鋳型法による成形方法が適している。鋳型法としては、スピンキャスト法やスタティックキャスト法などが知られている。
さらに、眼内レンズを得るばあいには、レンズの支持部をレンズとは別に作製し、あとでレンズに取付けてもよいし、レンズと同時に(一体的に)成形してもよい。
また、たとえば特公平5−11541号公報などに記載の軟質材料に硬質ポリマーとなるモノマーを含浸させて重合し、硬質化せしめたあと、所望の形状に機械加工を施し、該硬質ポリマーを溶媒にて除去し、軟質成形品をうる方法も、本発明の眼用レンズ材料を作製する際には好適に使用しうる。
本発明では、眼用レンズ材料を所望の眼用レンズ形状に成形したのちに、各種表面処理などを施してもよい。
本発明の眼用レンズ材料は、35℃での引張試験において、特定の応力、伸び率およびヤング率を有する。
すなわち、本発明の眼用レンズ材料の35℃における応力は、0.1〜10MPaである。応力が高いため、眼用レンズの強度を保つことができる。0.1MPa未満では破損しやすく、10MPaをこえると硬くなり柔軟性がなくなる。前記応力は、さらには0.2〜5.0MPa、とくには0.3〜2.0MPaであることが好ましい。
また、35℃における伸び率は10〜300%である。伸び率が大きいため、やぶれにくく、破損しにくく、強度を保つことができる。伸び率が10%未満では破損しやすく、300%をこえると柔らかすぎて形状安定性がわるい。前記伸び率は、さらには20〜250%、とくには30〜200%であることが好ましい。
また、35℃におけるヤング率は、0.4〜3.0MPaである。このようにヤング率が特定の範囲内にあることにより、適度な柔軟性および弾性を得ることができ、形状安定性がある上、適度に柔軟である。ヤング率が0.4MPa未満では柔らかすぎて形状安定性がわるく、3.0MPaをこえると硬くなる。前記ヤング率は、さらには0.5〜2.5MPa、とくには0.6〜2.0MPaであることが好ましい。
本発明の眼用レンズ材料は、粘着性が低く、装用時に角膜への吸着がなく安全であり、また、操作容易性に優れている。また、前述のように強度、柔軟性または弾性の適度なバランスを有することにより、強度を保ちつつ、形状安定性があるうえ、適度に柔軟であるため、装用時の安定性がよいという効果をバランスよくもたらすことができる。
実施例1〜8および比較例1〜6
表1に示す共重合性成分を配合100重量部に対し、重合性開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンを0.2重量部混合した眼用レンズ成分を、コンタクトレンズ形状を有する鋳型(ポリプロピレン製、直径約14mmおよび中心厚み0.1mmのコンタクトレンズに対応)内に注入した。次いで、この鋳型にUV光を10分照射して光重合を行い、コンタクトレンズ形状の重合体を得た。これらすべて含水率が10%未満であった。実施例1〜4では、配合成分の相溶性を向上させるため、両親媒性成分を配合した。得られた重合体について、以下の評価を行なった。結果を表1に示す。
なお、表1中の略語は、以下の化合物を示す。
MAUS:
Figure 0004566536
MTGA:メトキシトリエチレングリコールアクリレート
2−MTA:2−メトキシエチルアクリレート
2−ETA:2−エトキシエチルアクリレート
POEA:2−フェノキシエチルアクリレート
PHGA:フェニルヘキサエチレングリコールアクリレート
MNGA:メトキシノニルエチレングリコールアクリレート
2−EHA:2−エチルヘキシルアクリレート
DMAA:ジメチルアクリルアミド
LA:ラウリルアクリレート
(透明性)
目視で観察して透明であれば○、白濁していれば×とした。
(粘着性)
装用環境の若干乾いた状態を再現するため、コンタクトレンズを水に充分濡らしたのち、紙で水分を吸い取った状態(半ドライ状態)とした。半ドライ状態のコンタクトレンズについて、手指による感触で粘着性を評価した。表面にベタツキがなければ○、表面にベタツキがあれば×とした。
(引張試験)
インストロン万能材料試験機Model 4301を用いて、引張試験を行ない、破断時の応力および伸び率、ヤング率を測定した。ヤング率は応力−伸び曲線から算出した。試料は得られた重合体から全長12mm、標点間距離6mmのダンベル形状に、打ち抜き刃を用いて作製した。測定環境は、35℃に温調された生理食塩水中で、引張速度100mm/分で行なった。なお、比較例1については、強度的に弱く、引張試験用試料を作製できなかった。また、比較例2、5および6については、重合時点で白濁しており、透明性がなかったため、引張試験を実施しなかった。
Figure 0004566536
化合物(A)、アルコキシ基含有アクリレート(B)、フェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)の全てを共重合した実施例1〜8では、透明性、強度、柔軟性または弾性のバランスに優れていた。
それに対して、化合物(A)を単独重合した比較例1、化合物(A)と本発明における規定成分ではないラウリルアクリレートを共重合した比較例3では、粘着性が大きかった。また、化合物(A)とアルコキシ基含有アクリレート(B)のみを共重合した比較例2では、白濁してしまい、比較例4では、伸び率が小さすぎ、ヤング率が大きいため、硬くて破損しやすかった。さらに、化合物(A)とフェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)のみを共重合した比較例5および6では、白濁してしまった。

Claims (4)

  1. ウレタン結合を介してエチレン型不飽和基とポリジメチルシロキサン構造を含む基を有する化合物(A)、アルコキシ基含有アクリレート(B)および一般式(3):
    Figure 0004566536
    (式中、R2は水素原子が置換基で置換されていてもよい芳香族環であり、Xは酸素原子または直接結合であり、mは1〜5の整数である。)で表わされる、フェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)を単量体単位として含み、
    前記化合物(A)とアルコキシ基含有アクリレート(B)の共重合比が95:5〜30:70であり、
    前記アルコキシ基含有アクリレート(B)が(B1)メトキシエチルアクリレート、(B2)エトキシエチルアクリレートまたは(B3)メトキシトリエチレングリコールアクリレートであり、
    35℃での引張試験における応力が0.1〜10MPa、伸び率が10〜300%かつヤング率が0.4〜3.0MPaである眼用レンズ材料。
  2. 共重合成分中のフェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)の含有量が3〜30重量%である請求項1記載の眼用レンズ材料。
  3. 化合物(A)が、一般式(4):
    1−U1−(−S1−U2−)p−S2−U3−A2 (4)
    [式中、A1は一般式(4−I):
    21−Z21−R31− (4−I)
    (式中、Y21は(メタ)アクリロイル基、ビニル基またはアリル基、Z21は酸素原子または直接結合、R31は直接結合または炭素数1〜12の直鎖状、分岐鎖もしくは芳香環を有するアルキレン基を示す。)で表わされる基であり、
    2は一般式(4−II):
    −R34−Z22−Y22 (4−II)
    (式中、Y22は(メタ)アクリロイル基、ビニル基またはアリル基、Z22は酸素原子または直接結合、R34は直接結合または炭素数1〜12の直鎖状、分岐鎖もしくは芳香環を有するアルキレン基を示す)で表わされる基(ただし、一般式(4−I)中のY21および一般式(4−II)中のY22は同一であってもよく、異なっていてもよい。)であり、
    1は一般式(4−III):
    −X21−E21−X25−R32− (4−III)
    (式中、X21およびX25はそれぞれ独立して直接結合、酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E21は−NHCO−基(ただし、この場合、X21は直接結合であり、X25は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、E21はX25とウレタン結合を形成している)、−CONH−基(ただし、この場合、X21は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、X25は直接結合であり、E21はX21とウレタン結合を形成している)または飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系からなる群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基(ただし、この場合、X21およびX25はそれぞれ独立して酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E21はX21およびX25の間で2つのウレタン結合を形成している)、R32は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基を示す)で表わされる基であり、
    1およびS2はそれぞれ独立して一般式(4−IV):
    Figure 0004566536
    (式中、R23、R24、R25、R26、R27およびR28はそれぞれ独立して炭素数1〜6のアルキル基、フッ素置換されたアルキル基またはフェニル基、Kは10〜100の整数、Lは0または1〜90の整数であり、K+Lは10〜100の整数である)で表わされる基であり、
    2は一般式(4−V):
    −R37−X27−E24−X28−R38− (4−V)
    (式中、R37およびR38はそれぞれ独立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基;X27およびX28はそれぞれ独立して酸素原子またはアルキレングリコール基;E24は飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系からなる群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基(ただし、この場合、E24はX27およびX28の間で2つのウレタン結合を形成している)を示す。)で表わされる基であり、
    3は一般式(4−VI):
    −R33−X26−E22−X22− (4−VI)
    (式中、R33は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン基、X22およびX26はそれぞれ独立して直接結合、酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E22は−NHCO−基(ただし、この場合、X22は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、X26は直接結合であり、E22はX22とウレタン結合を形成している)、−CONH−基(ただし、この場合、X22は直接結合であり、X26は酸素原子またはアルキレングリコール基であり、E22はX26とウレタン結合を形成している)または、飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系からなる群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基(ただし、この場合、X22およびX26はそれぞれ独立して酸素原子およびアルキレングリコール基から選ばれ、E22はX22およびX26の間で2つのウレタン結合を形成している)で表わされる基であり、
    pは0または1〜10の整数を示す。]で表わされるポリシロキサンマクロモノマーまたは一般式(5):
    1−U1−T1−U4−(−S1−U2−)p−S2−U5−T2−U3−A2 (5)
    [式中、A1、A2、U1、U2、U3、S1、S2、pについては、一般式(4)と同一であり、U4、U5は、それぞれU1、U3と同一である。ただし、A1、A2中のY21、Y22については、(メタ)アクリロイル基、ビニル基またはアリル基である。T1およびT2は、一般式(5−I):
    −Q−(CH2CHD−Q−)q− (5−I)
    (式中、Dは水素原子、メチル基または水酸基であり、Qは直接結合または酸素原子、qは5〜10000の整数である。)、または一般式(5−II):
    ―(M)r− (5−II)
    (式中、Mは、1−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸塩、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフラン、オキセタン、オキサゾリンおよび2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンから選択される親水性モノマー単位を示し、親水性モノマー単位から構成されるポリマーの重合連鎖については、直鎖状でも分岐状でもよく、またランダム状、ブロック状に結合していてもよい。rは5〜10000の整数である)で表わされる親水性ポリマー含有セグメントまたは親水性オリゴマー含有セグメントである。]で表わされるポリシロキサンマクロモノマーである請求項1または2記載の眼用レンズ材料。
  4. フェニルアルキルアクリレートまたはフェノキシアルキルアクリレート(C)が、フェノキシエチルアクリレートである請求項1、2または3記載の眼用レンズ材料。
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