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JP4561395B2 - アタッチメント及び液体供給装置 - Google Patents

アタッチメント及び液体供給装置 Download PDF

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Description

本発明は、液体噴射装置において用いた場合に好適なアタッチメント及び液体供給装置に関する。
従来から、液体をターゲットに対して噴射させる液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が広く知られている。このプリンタは、往復移動するキャリッジに記録ヘッド(液体噴射ヘッド)を搭載し、この記録ヘッドに供給されるインク(液体)を記録ヘッドに形成されたノズルから噴射することによりターゲットとしての記録媒体に印刷を施すようになっている。また、こうしたプリンタにおいて記録ヘッドにインクを供給する場合は、プリンタの所定箇所に設けられたカートリッジホルダ(液体収容体装着部)にインクカートリッジ(液体収容体)を着脱自在に装着し、このインクカートリッジから送出されるインクを記録ヘッドに供給する方式が一般的である。
しかし、インクカートリッジは、スペース的にも制約のあるプリンタ上のカートリッジホルダに装着されるものであるため、そのインクカートリッジに収容可能なインク容量は一般に少量である。そのため、比較的大量の印刷をしようとする場合には、インクカートリッジの頻繁な交換が必要となって煩わしく、かつランニングコストも嵩むものとなっていた。特に、小型化や薄型化の図られたプリンタの場合は、カートリッジホルダのためのスペースも小さくなり、その分だけインクカートリッジのインク容量も少なくなるため、このような問題が顕著であった。
そこで、近時、例えば特許文献1に記載されるように、比較的大量の印刷を行う場合には、カートリッジホルダに対する装着態様がインクカートリッジの場合と同様なアタッチメントをカートリッジホルダに装着し、このアタッチメントを介して大容量の外部インクタンクから記録ヘッドにインクを供給可能とするインク供給システムが提案されている。すなわち、このインク供給システムでは、内部に空洞状のサブタンクが形成されたアタッチメントをカートリッジホルダに装着するようにしている。そして、そのアタッチメントが装着された場合には、該アタッチメントに付設されたポンプの駆動に基づき外部インクタンクから汲み上げられたインクがアタッチメントのサブタンク内に所定水位となるまで貯留された後、その貯留インクがアタッチメントの下部に形成された液体導出口から記録ヘッド側の液体導入口に導出されるようになっている。
特開2003−326732号公報
しかしながら、特許文献1のアタッチメントの場合には、カートリッジホルダに対するアタッチメントの装着時に、ポンプを駆動させてアタッチメントのサブタンク内を負圧にし、そのサブタンク内に外部インクタンクからインクを汲み上げて所定の水位となるまで貯留させる必要があり、装着完了までに手間取ってしまうという問題があった。加えて、外部インクタンクからインクを汲み上げるためにポンプをアタッチメントに付設する必要があり、アタッチメントがコスト高になるという問題もあった。したがって、この点で、特許文献1のアタッチメントは、インクカートリッジと交換でカートリッジホルダに装着する場合に、多大な手間がかかると共にコスト高ともなるため、必ずしも使い勝手が良いものではなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体噴射装置に対して容易かつ迅速に装着作業を完了できる低コストで使い勝手の良いアタッチメント及び液体供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のアタッチメントは、液体を収容する液体収容体が着脱可能に装着される液体噴射装置の液体収容体装着部に対し前記液体収容体と交換可能に装着されるアタッチメント本体を有し、該アタッチメント本体には、中継流路を備える液体中継部を、前記アタッチメント本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に該液体収容体装着部に設けられた液体導入部に対して前記中継流路の下流端が位置合わせ状態となって接続される位置に設け、その液体中継部における前記中継流路の上流端には液体噴射装置の外部から液体を供給する液体供給路の下流端を連結し、前記液体供給路は可撓性を有するチューブで構成されており、前記アタッチメント本体における前記液体中継部が設けられた位置から離間した位置には、前記チューブの下流端よりも上流側の少なくとも一部を支持するチューブ支持部が設けられている
この構成によれば、液体噴射装置の液体収容体装着部から液体収容体を取り外した後、その液体収容体装着部にアタッチメント本体を装着すれば、その装着に伴ってアタッチメント本体の液体中継部が備える中継流路の下流端が液体収容体装着部に設けられた液体導入部に対し位置合わせ状態となって接続される。そして、その液体中継部の上流端に液体供給路の下流端を連結し、その液体供給路を介して外部から液体を供給すれば、その液体が液体中継部の中継流路内を通って液体導入部へそのまま即座に流入する。したがって、液体収容体よりも大容量の外部液体収容体から液体供給路を介して液体を供給するようにすれば、大量の印刷を行う場合にも、ランニングコストが嵩む煩雑な液体収容体の交換作業を不要にできると共に、液体噴射装置に対して容易かつ迅速に低コストでアタッチメントの装着作業を完了でき、非常に使い勝手の良いものとなる。また、液体供給路が可撓性を有するチューブにて構成されたことにより、液体供給路の引き回し設計の自由度が向上する一方、その液体供給路を構成するチューブはアタッチメント本体に対して液体中継部及びチューブ支持部を介して良好に支持されるため、より一層使い勝手が良くなる。
本発明のアタッチメントにおいて、前記液体中継部は、筒体状をなす液体導出部材で構成されており、該液体導出部材は前記アタッチメント本体に着脱自在に装着される。
この構成によれば、例えば中継流路が目詰まりした場合等、液体中継部に不具合が発生した場合には、液体中継部を構成する筒体状の液体導出部材をアタッチメント本体から取り外した状態で、その不具合をメンテナンスすることができるため、より一層、使い勝手が良くなる。
本発明のアタッチメントにおいて、前記アタッチメント本体は、前記液体噴射装置上に移動不能に設けられた液体収容体装着部に対し、前記液体収容体と同様の装着態様で装着される。
この構成によれば、液体収容体装着部への装着状態においてアタッチメント本体が移動しないため、そのアタッチメント本体が有する液体中継部に下流端を連結された液体供給路が引っ張られるように移動することもなく、その液体供給路を介した液体の円滑供給に支障が生じることもない。
本発明のアタッチメントにおいて、前記液体噴射装置は、前記液体収容体装着部に前記液体収容体が装着された場合に液体収容体に設けられた加圧空気導入口に接続される加圧空気導出口を有しており、該加圧空気導出口から前記加圧空気導入口を介して前記液体収容体の空気導入室に加圧空気を送り込むことにより、前記液体収容体が収容する液体を液体噴射ヘッドに供給可能とする構成とされており、前記アタッチメント本体には、該アタッチメント本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に前記液体噴射装置側の加圧空気導出口に位置合わせ状態となって該加圧空気導出口を閉塞する閉塞部が設けられている。
この構成によれば、液体収容体装着部にアタッチメント本体が装着されると、アタッチメント本体の閉塞部が液体噴射装置側の加圧空気導出口を閉塞する。そのため、液体噴射装置側で加圧空気導出口から導出した加圧空気の空気量が一定の空気量(例えば液体収容体の空気導入室の容積量)を超えた場合に加圧エラー(例えば、空気のリーク)が発生したと検出する制御構成を備えている場合にも、液体収容体とアタッチメントとの着脱交換に伴い、そうした加圧エラーと検出される虞を未然に防止できる。
本発明のアタッチメントにおいて、前記液体噴射装置は、前記液体収容体装着部に前記液体収容体が装着された場合に液体収容体に設けられた加圧空気導入口に接続される加圧空気導出口を有しており、該加圧空気導出口から前記加圧空気導入口を介して前記液体収容体の空気導入室に加圧空気を送り込むことにより、前記液体収容体が収容する液体を液体噴射ヘッドに供給可能とする構成とされており、前記アタッチメント本体には、該アタッチメント本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に、前記液体噴射装置側の加圧空気導出口に位置合わせ状態となる加圧空気導入口と、該加圧空気導入口を介して前記加圧空気導出口から加圧空気が導入される空気導入室とが形成され、該空気導入室が前記液体収容体の空気導入室よりも小容積となるように形成されている。
この構成によれば、液体収容体装着部にアタッチメント本体が装着されると、アタッチメント本体の加圧空気導入口が液体噴射装置側の加圧空気導出口に位置合わせされる。そして、その加圧空気導出口及び加圧空気導入口を介して、液体噴射装置側から加圧空気が液体収容体の空気導入室よりも小容積となるように形成されたアタッチメント本体の空気導入室に導入される。そのため、液体噴射装置側で加圧空気導出口から導出した加圧空気の空気量が一定の空気量(例えば液体収容体の空気導入室の容積量)を超えた場合に加圧エラーとする制御構成を備えている場合にも、液体収容体とアタッチメントとの着脱交換に伴い、そうした加圧エラー(例えば、空気のリーク)と検出される虞を未然に防止できる。また、この場合には、液体噴射装置側で加圧空気導出口から導出した加圧空気の空気量が一定の空気量(例えばアタッチメント本体の空気導入室の容積量)に至らない場合に加圧エラーとする制御システムを備えれば、そうした加圧エラー(例えば、加圧経路の閉塞等による加圧不良)も良好に検出できるようになる。
本発明のアタッチメントにおいて、前記液体噴射装置は、前記液体収容体装着部に前記液体収容体が装着された場合に液体収容体に設けられた当接部に押動される可動部材を有し、該可動部材が前記当接部に押動されて液体噴射ヘッドと液体導入部との間の液体流路が連通状態となることにより、前記液体収容体に収容された液体を液体噴射ヘッドに供給可能とする構成とされており、前記アタッチメント本体には、該アタッチメント本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に前記液体噴射装置側の可動部材に当接し、該可動部材を前記液体流路が連通状態とされる方向へ押動する当接部が形成されている。
この構成によれば、液体収容体装着部にアタッチメント本体が装着されると、アタッチメント本体の当接部が液体噴射装置側の可動部材を押動するため、この可動部材の動作に基づき液体噴射ヘッドと液体導入部との間の液体流路が連通状態となる。したがって、液体収容体とアタッチメントとの着脱交換をするに際しても、液体噴射装置において可動部材を含めた装置構造を変更する必要がないため、汎用性の高いアタッチメントとして使用することができる。
本発明のアタッチメントにおいて、前記液体噴射装置は、前記液体収容体装着部に前記液体収容体が装着された場合に液体収容体に設けられた廃液導入部を介して液体噴射装置側から排出される廃液を回収可能とする構成とされており、前記アタッチメント本体は、該アタッチメント本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に、前記液体噴射装置側から導出される廃液を導入可能とする廃液導入部を有し、該廃液導入部に対して前記アタッチメント本体から離間した位置に設けられた外部廃液回収体から延びる廃液流路が連結されている。
この構成によれば、廃液回収機能を有する液体収容体との着脱交換に際しても、同様に廃液回収機能を担保した状態にて、液体収容体装着部にアタッチメント本体を装着することができる。
本発明のアタッチメントにおいて、前記液体噴射装置の液体収容体装着部は、複数の液体収容体を並列状態にして装着可能であって且つ各液体収容体が有する液体導出部に対応するように複数の液体導入部を並設した構成とされており、前記アタッチメント本体は、前記複数の液体収容体を並列状態にして一体化させた場合に対応した形態をなすと共に、前記各液体導入部に対応するように前記液体中継部を複数並設した構成とされており、前記複数の液体収容体が並列状態をなして装着された場合と同様の装着態様で前記液体収容体装着部に装着される。
この構成によれば、液体収容体装着部から複数の液体収容体をそれぞれ取り外した後、それら各液体収容体の取り外しに要した回数よりも少ない回数で、アタッチメント本体を液体収容体装着部に装着完了することができる。
本発明の液体供給装置は、上記構成のアタッチメントと、前記アタッチメントから離間した位置に配置され、前記液体収容体よりも大容量の液体を収容可能な外部液体収容体と、前記アタッチメントと前記外部液体収容体との間を連結し、該外部液体収容体に収容された液体を前記アタッチメント側に向けて供給可能な液体供給路とを備えた。
この構成によれば、液体噴射装置の液体収容体装着部に装着されたアタッチメントと該アタッチメントから離間した位置に配置される外部液体収容体とが液体供給路により連結されるため、液体噴射装置に対する外部液体収容体の配置レイアウトが容易になる。
本発明の液体供給装置において、前記外部液体収容体を前記アタッチメントが装着される液体噴射装置の液体収容体装着部よりも高い位置に配置し、水頭差により前記外部液体収容体から前記液体供給路を介して前記アタッチメント側に液体を供給する構成とした。
この構成によれば、外部液体収容体を液体噴射装置の液体収容体装着部よりも高い位置に配置するという簡単な配置構成を採用するだけで、水頭差の利用により外部液体収容体から液体供給路を介してアタッチメント側に液体を強制的に供給できる。したがって、液体噴射装置において液体噴射ヘッドに対する液体供給不足が生じることを抑制できる。
本発明の液体供給装置において、前記外部液体収容体が有する空気導入室内に加圧空気を送り込み、該加圧空気の加圧力に基づき前記外部液体収容体から前記液体供給路を介して前記アタッチメント側に液体を供給する構成とした。
この構成によれば、外部液体収容体内に形成された一定容積の空気導入質内に加圧空気を送り込むという簡単な構成を採用するだけで、その加圧空気の利用により外部液体収容体から液体供給路を介してアタッチメント側に液体を強制的に供給できる。したがって、液体噴射装置において液体噴射ヘッドに対する液体供給不足が生じることを抑制できる。
本発明の液体供給装置において、前記アタッチメントと前記外部液体収容体との間を連結する液体供給路の途中に、上流側となる外部液体収容体側から液体を吸引して下流側となるアタッチメント側に前記液体を吐出するポンプを配置し、該ポンプの駆動に基づき前記外部液体収容体から前記液体供給路を介して前記アタッチメント側に液体を供給する構成とした。
この構成によれば、アタッチメントと外部液体収容体との間を連結する液体供給路の途中に配置したポンプが、液体供給路の上流側となる外部液体収容体側から液体を吸引して下流側となるアタッチメント側へ強制的に供給するため、液体噴射装置において液体噴射ヘッドに対する液体供給不足が生じることを抑制できる。
本発明の液体供給装置において、外部廃液回収体を前記アタッチメントから離間した位置であって且つ前記アタッチメントが装着される液体噴射装置の液体収容体装着部よりも低い位置に配置すると共に、前記アタッチメントと前記外部廃液回収体との間を廃液流路により連結し、前記液体噴射装置から前記アタッチメント側へ排出された廃液を、水頭差により前記アタッチメントから前記廃液流路を介して前記外部廃液回収体側に排出させる構成とした。
この構成によれば、外部廃液回収体を液体噴射装置の液体収容体装着部よりも低い位置に配置するという簡単な配置構成を採用するだけで、液体噴射装置からアタッチメント側へ導出された廃液を、水頭差の利用によりアタッチメントから廃液流路を介して外部廃液回収体側へ良好に排出できる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態における液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)10は略箱状の本体ケース11を備えている。本体ケース11の左右両側には一対のフレーム12a,12bが相対向するように配設され、これら両フレーム12a,12b間には棒状のガイド軸13が架設されている。ガイド軸13にはキャリッジ14が移動可能に挿通支持されており、キャリッジ14はプリンタ10が備える図示しないキャリッジモータの駆動力に基づきガイド軸13の長手方向に沿う方向(図2に示す主走査方向X)に往復移動するようになっている。
キャリッジ14の下面側には液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド15が設けられ、この記録ヘッド15には液体としてのインクを噴射させる複数の噴射ノズル(図示略)が形成されている。一方、キャリッジ14の上面側には記録ヘッド15に対して圧力調整されたインクを供給するためのバルブユニット16が設けられている。本実施形態では、3体のバルブユニット16がキャリッジ14上に設けられており、それぞれ2色のインクを圧力調整して6色のインク(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ、ライトシアン)を記録ヘッド15に供給可能としている。
本体ケース11の左右両フレーム12a,12b間においてキャリッジ14が移動する空間域よりも下方となる位置には、紙送り手段を構成するプラテン(図示略)がガイド軸13と平行をなすように配設され、このプラテンによりターゲットとしての記録用紙PAが主走査方向Xと直交する副走査方向Y(図2参照)に給送される。そして、この副走査方向Yに沿って給送される記録用紙PA上に記録ヘッド15が噴射ノズルからインク滴を吐出することにより、本実施形態のプリンタ10では印刷が施されるようになっている。
また、本体ケース11の左右両フレーム12a,12b間においてキャリッジ14が移動する空間域の上側には液体収容体装着部としてのカートリッジホルダ17が固設(すなわち、移動不能に固定配置)されている。そして、このカートリッジホルダ17に対し、図4に示す液体収容体としてのインクカートリッジ(以下、「カートリッジ」という。)18と図5に示すアタッチメント19が交換可能に装着されるようになっている。なお、図1は、カートリッジホルダ17に対して6つのアタッチメント19が装着された状態にあるプリンタ10を図示している。
図1に示すように、本体ケース11の後部側には加圧ポンプ20が配設されている。そして、本体ケース11内には、この加圧ポンプ20の配設位置付近を経由するようにして可撓性材料からなる帯状の集束流路21がバルブユニット16とカートリッジホルダ17との間を連結するように設けられている(図2参照)。集束流路21は、液体流路を構成する6本のインク流路(図示略)と気体流路を構成する1本の空気流路(図示略)が集束されたものであり、各インク流路は各々対応するバルブユニット16に対しカートリッジホルダ17に装着されたカートリッジ18(又はアタッチメント19)からインクを供給するようになっている。また、空気流路は加圧ポンプ20から排出された加圧空気をカートリッジホルダ17に装着されたカートリッジ18(又はアタッチメント19)に供給するようになっている。
図3に示すように、カートリッジホルダ17は、箱状に形成されたホルダケース17aに外周を覆われており、そのホルダケース17a内にカートリッジ18(又はアタッチメント19)を差込可能とする複数(本実施形態では6つ)の差込部22が設けられている。なお、図3には2つの差込部22(カートリッジ18等が未装着状態の手前側の差込部22aと、カートリッジ18等が装着状態にある奥側の差込部22b)が図示されている。そして、これらの差込部22に対して、カートリッジ18(又はアタッチメント19)は、カートリッジホルダ17への装着時には図3に示す矢印L方向を差込方向として差し込まれる一方、脱着時には同じく図3に示す矢印R方向を引抜方向として差込部22から引き抜かれるようになっている。
差込部22には、その差込部22の略全横幅に相当する横幅を有する略直方体状のスライダ23が配置されている。スライダ23の前面(図3に示す矢印R方向側の面)の左右両端寄り位置からは一対の位置決め突起24a,24bが突設されると共に、両位置決め突起24a,24b間にはスライダ23を前後方向に貫通する断面矩形状の挿通孔25が形成されている。そして、この挿通孔25と一方(図3では左方)の位置決め突起24aとの間にはスライダ23を前後方向に貫通する断面円形状の加圧空気導出口26が形成されている。また、スライダ23の前面の他方端部(図3では右方端部)からは複数の接点(図示略)を有する端子部27が前方へ向けて突設されている。
一方、スライダ23の後面(図3に示す矢印L方向側の面)の左右両端寄り位置からは一対のレール28a,28bが後方へ向けて延びるように突設されており、これらレール28a,28bは差込部22の底面に固設された支持ガイド29a,29bによって前後方向への摺動自在に支持されている。また、スライダ23の後面において、挿通孔25と他方(図3では右方)のレール28bとの間からは棒状をなすシャフト30が後方へ向けて延びるように突設されている。
このシャフト30にはコイルばね31が遊嵌状態で装着されている。コイルばね31は一端(後端)が差込部22の底面に固設された係止突起32に止着されると共にその他端(前端)がスライダ23の後面に当接している。したがって、スライダ23は、コイルばね31の付勢力により常には引抜方向(図3に示す矢印R方向)へ付勢された状態で、両レール28a,28bが支持ガイド29a,29bに摺動ガイドされることにより、前後方向への往復移動可能とされている。
図3に示すように、差込部22の左右方向略中央でスライダ23の往復移動範囲よりも後方側となる位置には支持台33が設けられている。支持台33の前面からは、プリンタ10における液体導入部としてのインク供給針34が前方へ向けて延びるように突設されている。インク供給針34は、内部に液体流路(図示略)が形成されたパイプからなり、その前端部外周面にはインク供給針34内にインクを導入するための導入孔34aが開口形成されている。そして、インク供給針34は、図3に示す奥側の差込部22bにおけるように、スライダ23がコイルばね31の付勢力に抗して後退した場合にはスライダ23の挿通孔25を後方側から前方側へ貫通し、導入孔34aが形成された前端部をスライダ23の前面よりも前方へ突出させるようになっている。
一方、支持台33の後面からは連結管35が後方へ向けて延設されている。この連結管35は、インク供給針34と連通して液体流路を構成するものであり、その後端(つまり下流端)がホルダケース17aの略全横幅に渡るように配設された連結流路36に接続されている。連結流路36は、各差込部22の液体流路を構成する6本のインク流路(図示略)と気体流路を構成する1本の空気流路(図示略)が集束されたものであり、各インク流路は前述した集束流路21に形成された各々が対応するインク流路に接続されている。
また、連結流路36における空気流路からは可撓性を有する加圧空気供給チューブ37が延設され、その先端がスライダ23の加圧空気導出口26に後方側から連結されている。すなわち、加圧ポンプ20から加圧空気が排出された場合には、その加圧空気が集束流路21及び連結流路36の空気流路を通って加圧空気供給チューブ37内に導入された後、スライダ23の加圧空気導出口26から前方へ導出されるようになっている。
さらに、差込部22の底面には、固定手段を構成する係合レバー38がスライダ23の下方を前後方向へ延びるように設けられており、この係合レバー38の前端には突起38aが突設されている。すなわち、この係合レバー38は、差込部22にカートリッジ18(又はアタッチメント19)が差込(装着)されてスライダ23が後退した場合に、突起38aを突設した前端がスライダ23の前面よりも前方側に位置する配置構成とされている。そして、その場合には、係合レバー38の前端に突設された突起38aがカートリッジ18に形成された係合部47(図4(a)参照)又はアタッチメント19に形成された係合部56(図5参照)に係合し、カートリッジ18等を差込部22において移動不能に係止保持するようになっている。
次に、カートリッジホルダ17の各差込部22に対して交換可能に装着されるカートリッジ18及びアタッチメント19について説明する。まず、図4を参照しながらカートリッジ18について説明した後、図5を参照しながらアタッチメント19について説明する。
図4(a)(b)に示すように、カートリッジ18は、合成樹脂材にて箱体形状に形成されたケース39を備えており、ケース39の内部には環状をなす区画壁40により一定容積の収容室(空気導入室)41が形成されている。そして、この収容室41内に、可撓性を有する袋体からなり、内部にインクが封入されたインクパック42を収容している。インクパック42の一端(図4(b)では左端)には内部に封入されているインクを外部に導出するためのインク導出部材43が液体導出部として設けられている。なお、図示はしないが、インク導出部材43の内部には逆止弁機能を有する弁機構(図示略)が設けられている。また、ケース39は上方が開口した有底箱体形状をなすものであり、その開口部分が蓋部材(図示略)によって閉塞されたものである。
このケース39の前面(差込部22への差込(装着)時に差込方向の前側となる面)39aの略中央部には、液体導出口として機能する支持口44が貫通形成されている。この支持口44は、差込部22のスライダ23に貫通形成された挿通孔25と対応するものであり、カートリッジ18が差込部22に差込(装着)された場合には、その挿通孔25と位置合わせ状態となるものである。そして、この支持口44に対してケース39内に収容されたインクパック42のインク導出部材43が挿入支持されている。したがって、カートリッジ18が差込部22に差込(装着)された場合には、ケース39の支持口44がスライダ23の挿通孔25と位置合わせされることにより、その挿通孔25から前方へ突出したインク供給針34の前端がインクパック42のインク導出部材43に対して位置合わせ状態となって接続されるようになっている。
また、ケース39の前面39aの左右両端寄り位置には、一対の位置決め凹部45a,45bが形成されている。これら各位置決め凹部45a,45bは差込部22のスライダ23から突設された各位置決め突起24a,24bと対応するものであり、カートリッジ18が差込部22に差込(装着)された場合には、対応する位置決め突起24a,24bと位置合わせ状態となるものである。そして、その位置合わせ状態においては、対応する位置決め突起24a,24bが位置決め凹部45a,45b内に嵌入されることにより、カートリッジ18を差込方向と交差する方向への移動規制を図って位置決めするようになっている。
また、ケース39の前面39aにおいて、支持口44と一方(図4(a)では下方)の位置決め凹部45aとの間にはインクパック42を収容した収容室41内に連通する加圧空気導入口46が貫通形成されている。この加圧空気導入口46は、差込部22のスライダ23に貫通形成された加圧空気導出口26と対応するものであり、カートリッジ18が差込部22に差込(装着)された場合には、その加圧空気導出口26と位置合わせ状態となるものである。そして、その位置合わせ状態においては、加圧ポンプ20から加圧空気供給チューブ37等を介して供給される加圧空気が加圧空気導出口26と加圧空気導入口46を介して収容室41内に導入され、その加圧力でインクパック42が押し潰されるように変形する結果、インクパック42内のインクがインク導出部材43から導出されるようになっている。
また、ケース39の前面39aにおける他方(図4(a)では上方)端寄り位置には、カートリッジホルダ17の差込部22に設けられた係合レバー38と係合関係を有する係合部47がケース39の底面(図4(a)では左側の面)に沿うように凹み形成されている。また、ケース39の他方(図4(a)では上方)側の側面における前面39a寄り位置には差込部22のスライダ23から突設された端子部27と接続関係を有する回路基板48が取着されている。そして、これらの係合部47及び回路基板48は、カートリッジ18が差込部22に差込(装着)された場合に、それぞれ差込部22側の係合レバー38及び端子部27と係合・接続されるようになっている。
次に、アタッチメント19について説明する。
図5に示すように、アタッチメント19は、有底箱体状をなすアタッチメント本体49と、アタッチメント本体49の上方開口部分を閉塞可能な蓋部材50を備えている。このアタッチメント本体49と蓋部材50には互いに対応する複数箇所に係止凹部51と係止爪52が各々形成されており、係止凹部51と係止爪52とが弾性的に係止することで、蓋部材50はアタッチメント本体49に係止保持されるようになっている。
アタッチメント本体49は、図4(a)(b)に示すカートリッジ18のケース39と略同一の形態をなしている。すなわち、アタッチメント本体49の内部にはカートリッジ18のケース39の内部に形成された区画壁40と同様の環状をなす区画壁53が形成されている。また、アタッチメント本体49の前面49aには、カートリッジ18のケース39に形成された支持口44及び一対の位置決め凹部45a,45bと同一形態の支持口54及び一対の位置決め凹部55a,55bがカートリッジ18のケース39の前面39aにおける支持口44及び各位置決め凹部45a,45bと同じ位置に形成されている。また、アタッチメント本体49には、カートリッジ18のケース39に形成された係合部47及び回路基板48と各々同一形態をなす係合部56及び回路基板57がカートリッジ18のケース39における係合部47及び回路基板48と同じ位置にそれぞれ形成されている。
一方、アタッチメント本体49の前面49aにおいて、カートリッジ18のケース39の前面39aに形成された空気導入口46と対応する位置には、円形台座状をなす閉塞部58が形成されており、この点で、アタッチメント本体49はカートリッジ18のケース39と構成上の相違がある。また、アタッチメント本体49の場合は、その周壁49bと区画壁53の一部(後壁側となる部分)にチューブ支持部としての切欠部59が形成されており、この点でも、カートリッジ18のケース39と構成上の相違がある。
また、カートリッジ18のケース39の場合は、その収容室41内にインクパック42を収納する構成であったが、アタッチメント本体49の場合には、その内部に液体中継部及び液体導出部材として機能するインク導出部材60が着脱自在に装着されている。このインク導出部材60は、その内側がインクの通過を許容する流路構造、すなわち中継流路61となっている。そして、その中継流路61の上流端となるインク導出部材60の基端60aには可撓性を有するインク供給チューブ(液体供給路)62の先端(下流端)62aが連結されている。
また、アタッチメント本体49における区画壁53の内側でアタッチメント本体49の前面49aに形成された支持口54の近傍位置には、一対のリブ63a,63b及び支持台座64からなる支持部65が形成されている。そして、インク導出部材60は、中継流路61の下流端となる先端60bを支持口54に挿通支持させると共に、支持部65により位置決めされた状態でアタッチメント本体49に装着されている。なお、その場合、インク供給チューブ62は、その先端(下流端)62aよりも基端側(上流側)の一部がアタッチメント本体49の周壁49b及び区画壁53に形成された切欠部59により支持される。
なお、インク導出部材60の先端60b側において中継流路61内には、コイルばね66、中継流路61を閉栓可能な栓体67、及び栓体受け座(図示略)が形成された円環状のパッキン68が組み付けられている。すなわち、コイルばね66が栓体67をパッキン68側に付勢することにより、中継流路61は栓体67によって常には閉栓されるようになっている。そして、アタッチメント本体49がカートリッジホルダ17の差込部22に差込(装着)され、インク供給針34の前端が支持口54に挿入された状態となって栓体67をコイルばね66の付勢力に抗して中継流路61内へ押し込んだ場合に、中継流路61は栓体67による閉栓状態が解消されてインクを導出するようになっている。
上記のように構成されたアタッチメント19は、アタッチメント本体49がカートリッジ18のケース39と同一形態をなしている。そして、このアタッチメント本体49においては、支持口54、位置決め凹部55a,55b、係合部56、及び回路基板57が、カートリッジ18のケース39における支持口44、位置決め凹部45a,45b、係合部47、及び回路基板48と同じ位置に設けられている。そのため、アタッチメント19は、カートリッジホルダ17の差込部22に対してカートリッジ18と交換可能に同様の装着態様で装着されることになる。
次に、本実施形態におけるインク供給システムについて説明する。
図6に示すように、本実施形態のプリンタ10は多段構成のラック69上に載置された状態で使用される。このラック69は、下段載置部69aと中段載置部69b及び上段載置部69cを有しており、プリンタ10は中段載置部69b上に載置されている。また、下段載置部69a上には外部廃液回収体としての廃液タンク70が載置されている。そして、この廃液タンク70とプリンタ10との間が廃液流路を構成する廃液回収チューブ71にて連結されている。なお、廃液回収チューブ71の上流端は、プリンタ10内に設けられた廃液回収容器(図示略)に連結されている。したがって、プリンタ10側から排出された廃インク(廃液)は、廃液回収チューブ71を介して下方に位置する大容量の廃液タンク70に回収されることになる。
一方、ラック69の上段載置部69c上には、カートリッジ18内のインクパック42よりも大容量のインクを貯留する外部インクタンク(外部液体収容体)72が載置されている。そして、この外部インクタンク72においてインクが貯留された収容室72a内にアタッチメント19のインク導出部材60に下流端を連結されたインク供給チューブ62の上流端が差し込まれている。その結果、アタッチメント19に対しては外部インクタンク72の収容室72a内に貯留されているインクがインク供給チューブ62を介して水頭差により供給される。そして、本実施形態では、これらのアタッチメント19と外部インクタンク72及びインク供給チューブ62によりプリンタ10にインク(液体)を供給する液体供給装置73が構成されている。
そこで次に、上記のように構成されたプリンタ10におけるアタッチメント19と液体供給装置73の作用について説明する。
さて、カートリッジホルダ17にカートリッジ18が装着されている場合において大量に印刷をしようとするときは、カートリッジ18がカートリッジホルダ17から取り外される。そして、その交換としてアタッチメント19がカートリッジホルダ17に装着される。この交換装着に際して、差込部22のスライダ23は、図3に示す左手前側の差込部22aにおける位置(未装着時位置)から同図の右奥側の差込部22bにおける位置(装着時位置)へと、アタッチメント19に押されて移動する。そして、この場合において、差込部22に差込(装着)されたアタッチメント19は、アタッチメント本体49の前面49aに形成された支持口54等が差込部22のスライダ23に形成された挿通孔25等と位置合わせ状態となる。
すなわち、スライダ23側の位置決め突起24a,24bがアタッチメント本体49の位置決め凹部55a,55bに位置合わせ状態となって嵌入すると共に、差込部22側の係合レバー38がアタッチメント本体49の係合部56に係合し、アタッチメント19を移動不能に係止保持する。また、スライダ23側の端子部27がアタッチメント本体49の回路基板57に接続され、アタッチメント19とプリンタ10の制御部(図示略)との間でのインク消費量その他の情報伝達が行われるようになる。また、アタッチメント本体49の閉塞部58がスライダ23側の加圧空気導出口26に位置合わせ状態となり、その加圧空気導出口26を閉塞する。
また、差込部22上のインク供給針34の前端がアタッチメント本体49の支持口54(及びインク導出部材60の先端60b)内に位置合わせ状態となって挿入され、中継流路61を閉栓している栓体67をコイルばね66の付勢力に抗して中継流路61の内奥側へ押動する。すると、この栓体67による中継流路61の閉栓状態が解消され、外部インクタンク72からインク供給チューブ62を介して水頭差でアタッチメント19のインク導出部材60まで至ったインクは中継流路61内をそのまま通過してインク供給針34の導入孔34a内へ即座に流入する。そして、そのインクは、インク供給針34から、連結管35、連結流路36及び集束流路21のインク流路を経由して、記録ヘッド15側のバルブユニット16に供給される。
上記第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)カートリッジホルダ17の差込部22にアタッチメント19を装着した場合には、差込部22側に設けられた挿通孔25(インク供給針34)に対してアタッチメント本体49の支持口54(インク導出部材60)が位置合わせ状態となり、その装着時にインクを供給可能な連結状態となる。すなわち、差込部22に対してアタッチメント本体49を差込(装着)するという単一作業だけで、外部インクタンク72からプリンタ10の記録ヘッド15に対するインク供給状態を形成できる。したがって、プリンタ10に対しては容易かつ迅速に低コストでアタッチメント19の装着作業を完了でき、非常に使い勝手の良いものとなる。
(2)中継流路61が形成されたインク導出部材60はアタッチメント本体49に着脱自在であるため、中継流路61内に目詰まりが発生した場合や、栓体67の動きが不良な場合などには、そのインク導出部材60をアタッチメント本体49から取り外して不具合のメンテナンスをすることができ、より一層使い勝手がよくなる。
(3)アタッチメント19が装着されるカートリッジホルダ17は、印刷時に往復移動するキャリッジ14上にではなく、本体ケース11上において移動不能に固定配置されている。そのため、外部インクタンク72から延びるインク供給チューブ62がキャリッジ14の往復移動に伴い引っ張られたりすることもない。したがって、外部インクタンク72からアタッチメント19へのインク供給チューブ62を介した円滑なインク供給状態を確保できる。
(4)インク供給チューブ62は可撓性を有しているため、引き回し状態が不安定となりやすいが、インク導出部材60に連結された先端(下流端)62aよりも上流側の部分がアタッチメント本体49の切欠部59によって良好に支持される。そのため、不安定な引き回し状態となることもなく、このインク供給チューブ62と接続されたアタッチメント19を、ますます使い勝手よくすることができる。
(5)液体供給装置73においては、外部インクタンク72がラック69の上段載置部69c上に載置されると共に、アタッチメント19が装着されたプリンタ10がラック69の中段載置部69b上に載置されているため、外部インクタンク72からインク供給チューブ62を介してアタッチメント19へ水頭差によりインクを強制的に供給できる。したがって、プリンタ10において記録ヘッド15に対するインク供給不足が生じる虞を回避できる。
(6)ラック69の中段載置部69b上にプリンタ10が載置され、中段載置部69bよりも下方の下段載置部69a上に廃液タンク70が載置され、この廃液タンク70とプリンタ10との間が廃液回収チューブ71により連結されている。そのため、プリンタ10側から排出された廃インク(廃液)を水頭差の利用により良好に廃液タンク70へ回収することができる。
(7)アタッチメント19がカートリッジホルダ17の差込部22に差込(装着)された場合には、アタッチメント本体49の前面49aに設けられた閉塞部58が差込部22のスライダ23に設けられた加圧空気導出口26を閉塞する。そのため、プリンタ10側で加圧ポンプ20から排出した加圧空気の空気量が一定量以上となった場合を加圧エラー(例えば、空気リーク)とする検出機構を設けている場合において、カートリッジ18とアタッチメント19との交換装着を行ったことにより不本意なエラー検出とされる場合を未然に防止できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図7を参照して説明する。
この第2実施形態におけるアタッチメント74は、第1実施形態におけるアタッチメント19と対比した場合、第1実施形態のアタッチメント19における閉塞部58の代わりに加圧空気導入口75及び空気導入室76を備えた点でのみ構成が相違し、その他の構成は第1実施形態のアタッチメント19と同一である。そのため、以下では、第2実施形態において第1実施形態との共通部分(部材)には第1実施形態と同一の符号を付すことにして重複説明を省略し、主として第1実施形態との相違部分を説明することとする。
図7(a)(b)に示すように、第2実施形態のアタッチメント74はアタッチメント本体49の前面49aに加圧空気導入口75が貫通形成されている。そして、この加圧空気導入口75と位置的に対応するように、アタッチメント本体49の内部には加圧空気導入室76が区画形成されている。この加圧空気導入室76は、カートリッジ18のケース39内に形成された加圧空気導入室としての収容室41よりも小容積に形成されている。
そのため、この第2実施形態では、カートリッジホルダ17の差込部22にアタッチメント74が差込(装着)された場合、アタッチメント本体49の前面49aの加圧空気導入口75が差込部22のスライダ23の加圧空気導出口26と位置合わせ状態となり接続される。そして、加圧ポンプ20から排出された加圧空気が加圧空気導出口26から加圧空気導入口75を介して空気導入室76内に導入されるようになる。
したがって、この第2実施形態では、第1実施形態における上記(1)〜(6)の効果の他に次のような効果を得ることができる。
(8)アタッチメント74がカートリッジホルダ17の差込部22に差込(装着)された場合において、スライダ23側の加圧空気導出口26からアタッチメント本体49側の加圧空気導入口75を介して空気導入室76内に導入される加圧空気の許容空気量が非常に小さく設定される。そのため、プリンタ10側で加圧ポンプ20から排出した加圧空気の空気量が一定量(例えば、カートリッジ18の収容室41の容積量)以上となった場合を加圧エラー(例えば、空気リーク)とする検出機構を設けている場合でも、アタッチメント19との装着に伴って不本意なエラー検出とされる場合を未然に防止できる。この点は、第1実施形態における上記(7)の効果とほぼ同様である。
(9)この第2実施形態の場合は、更に、プリンタ10側で加圧ポンプ20から排出した加圧空気の空気量が一定量(例えば、アタッチメント74の空気導入室76の容積量)に至らない場合を加圧エラー(例えば、空気経路閉塞等による加圧不良)とする制御システムを備えている場合に、そうした加圧エラーをも良好に検出できるようになるという特有の効果がある。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図8を参照して説明する。
図8に示すように、この第3実施形態におけるアタッチメント77は、第1実施形態におけるアタッチメント19をカートリッジホルダ17の差込部22の並設数と同じ数(本実施形態では6つ)だけ並列状態にして一体化させた形態をなす大型のものである。すなわち、このアタッチメント77は、第1実施形態におけるアタッチメント19のアタッチメント本体49と蓋部材50を各々6個ずつ並設した場合に対応する形態のアタッチメント本体78と蓋部材79を有している。
そして、図示はしないが、そのアタッチメント本体78内には、第1実施形態におけるインク導出部材60と同様のインク導出部材60が一定の配置間隔をおいて6つ着脱自在に設けられている。各インク導出部材60は、アタッチメント77がカートリッジホルダ17に装着された場合に、6つの差込部22の各々に設けられた各インク供給針34と位置合わせ状態となるように配設されている。そして、アタッチメント77内で各インク導出部材60の基端60aに先端62aを連結された各インク供給チューブ62がアタッチメント本体78の切欠部59から外部へ引き出され、外部インクタンク72(図6参照)へ接続されている。
したがって、この第3実施形態では、第1実施形態における上記(1)〜(6)の効果に加えて、次のような効果を得ることができる。
(10)カートリッジホルダ17から複数(6つ)のカートリッジ18を取り外した後にアタッチメント77を交換装着する場合において、各カートリッジ18の取り外しには複数回(6回)の脱着作業を要したのに対して、アタッチメント77は1回の装着作業により各差込部22のインク供給針34にインク導出部材60を同時に接続できる。すなわち、この場合のアタッチメント77は、6色分のカートリッジ18に対応したワンタッチ装着型の多色対応アタッチメント77となる。したがって、より一層、迅速にアタッチメント77の装着作業を完了することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図9〜図11を参照して説明する。
図9及び図10に示すように、この第4実施形態におけるアタッチメント80は、横長有底箱形状のアタッチメント本体81と、このアタッチメント本体81の上方開口部分を閉塞可能な蓋部材82とを備えている。図10に示すように、アタッチメント本体81の前面81aには横方向へ一定間隔をおいて複数(本実施形態では6つ)の下側支持部83aが形成されると共に、蓋部材82の前端縁82aにはアタッチメント本体81側の下側支持部83aと対応するように複数(6つ)の上側支持部83bが形成されている。各下側支持部83a及び上側支持部83bは、それぞれ半円状の口縁を対向するように有しており、アタッチメント本体81に蓋部材82が取り付けられた場合に互いに合わさって、横方向に一定間隔をおいた並列状態に複数(6つ)の支持口83を形成するようになっている(図9参照)。
アタッチメント本体81における各下側支持部83aの裏側には鍔状溝からなる支持部84がそれぞれ形成されており、各支持部84に対し第1実施形態のアタッチメント19の場合と同様のインク導出部材(液体中継部)60が着脱自在に支持されている。そして、各インク導出部材60における中継流路61の上流端となるインク導出部材60の基端60aには外部インクタンク72(図6参照)から延びる液体供給路としてのインク供給チューブ62の先端(下流端)62aが連結されている。
また、アタッチメント本体81の前面81aにおける左右両端部には一対の位置決め凹部85a,85bが形成されている。また、アタッチメント本体81の前面81aにおいて一端(図9では右端)側の位置決め凹部85aの左横には、廃インク(廃液)の導入を可能とする廃インク導入口(廃液導入部)86が形成されている。廃インク導入口86の裏側には鍔状の支持溝87が形成されており、この支持溝87に対しインク導出部材60と同一形態の廃インク導入部材88が着脱自在に支持されている。そして、この廃インク導入部材88に廃液タンク70(図6参照)から延びる廃液回収チューブ71が連結され ている。
一方、アタッチメント本体81の前面81aにおいて他端(図9では左端)側の位置決め凹部85bの左横は平面状の当接部89とされ、この当接部89の下側にはアタッチメント本体81の前面81a側から回路基板収納部90が凹み形成されている。そして、この回路基板収納部90内に図示しない回路基板が設置されている。このように、第4実施形態のアタッチメント80は、第3実施形態のアタッチメント77の場合と同様に、多色対応型アタッチメント80であって、カートリッジホルダ17に対しては、このアタッチメント80と同一形態をなして内部に6色分のインクパックを内装した多色対応型カートリッジ(図示略)と交換可能に装着される。なお、このカートリッジは、その前面に廃液導入部(廃インク導入口)が形成された廃液回収機能を有するものであり、また、前面には後述する弁開閉レバー99に当接して同レバー99を押動する当接部(図示略)が形成されている。
そこで、次に上記のアタッチメント80が多色対応型で且つ廃液回収機能を備えてなるカートリッジと交換可能に装着されるカートリッジホルダ17について図11及び図12を参照しながら説明する。
図11に示すように、第4実施形態におけるカートリッジホルダ17には、アタッチメント80(及びカートリッジ)と同様に横長で略直方体形状の接続部91が設けられている。この接続部91において、アタッチメント80がカートリッジホルダ17に装着される際に、アタッチメント本体81の前面81aと対向することになる前面91aには、アタッチメント80側の各位置決め凹部85a,85bと対応する位置に一対の位置決め突起92a,92bが突設されると共に、アタッチメント80側の回路基板収納部90と対応する位置からは端子部93が突設されている。
したがって、アタッチメント80が接続部91に装着された場合には、各位置決め突起92a,92bが対応する位置決め凹部85a,85bに嵌入し、アタッチメント80の装着方向(図11では左右方向)と交差する方向への移動を規制する。また、端子部93が回路基板収納部90に設置された回路基板に接触し、アタッチメント80とプリンタ10の制御部(図示略)との間でのインク消費量その他の情報伝達が行われるようになる。そして、図示はしないが、アタッチメント80側に設けられた係合部と接続部91側に設けられた係合レバーが係合することにより、アタッチメント80はカートリッジホルダ17の接続部91に対し移動不能に装着される。
また、接続部91の前面91aにおいて、アタッチメント80側の廃インク導入口86と対応する位置には廃インク導出針(廃液導出部)94が突設されると共に、各支持口83と対応する位置にはインク供給針(液体導入部)95が突設されている。なお、各インク供給針95の先端には図示しない導入孔が開口形成されている。そして、各インク供給針95の基端側は、接続部91の内部に各インク供給針95毎に個別対応するように形成されたインク流路(液体流路)96に連通されている。
したがって、アタッチメント80が接続部91に装着された場合には、廃インク導出針94が廃インク導入口86に挿入状態となり、プリンタ10側から排出された廃インクが廃インク導入部材88から廃液回収チューブ71を経由して廃液タンク70(図6参照)に回収される。また、外部インクタンク72からインク供給チューブ62を介して供給されるインクがインク導出部材60の中継流路61を通って対応するインク供給針95から接続部91内のインク流路96に流入する。
ここで、インク流路96に流入したインクは、接続部91内に設けられた流路弁97を経由して、接続部91の前面91a側から突出する連通部98からプリンタ10の記録ヘッド15側に供給される。そして、この場合、流路弁97は、インクの逆流を防止する等の目的のため、接続部91にアタッチメント80(又はカートリッジ)が未装着の場合には、閉弁状態となってインク流路96を閉じた状態とするようになっている。そのため、図11に示すように、接続部91においてアタッチメント80側の当接部89と対応する位置には、アタッチメント80の装着に伴いインク流路96を開き状態とするように動作する弁開閉レバー(可動部材)99が設けられている。
この弁開閉レバー99は、作動片99a、従動片99b、及び作動片99aと従動片99bとを連結固定した状態で両片99a,99bの回動中心となる回動軸99cを備えている。作動片99aは、板状体であり、その前端側の一方隅角からは突起99dが突設されている。そして、作動片99a(及び従動片99b)は、図示しない付勢ばねの付勢力により、常には図11に示す矢印方向(反時計方向)へ付勢され、作動片99aの前端縁がアタッチメント80の装着方向に対し少し傾いた状態に保持されるようになっている。
この状態において、アタッチメント80をカートリッジホルダ17の接続部91に装着すると、その装着動作によってアタッチメント80の当接部89が弁開閉レバー99における作動片99aの突起99dに当接し、作動片99aが回動軸99cを中心として時計方向へ回動する。すると、この作動片99aの回動に追随して従動片99bも時計方向へ回動する。その結果、従動片99bの回動に基づき流路弁97が閉弁状態から開弁状態に移動され、プリンタ10の記録ヘッド15とインク供給針95との間がインク流路96を介して連通され、インクの供給が可能な状態となる。
したがって、この第4実施形態では、第1実施形態における上記(1)〜(6)とほぼ同様の効果に加えて、次のような効果を得ることができる。
(11)カートリッジホルダ17の接続部91にアタッチメント80を装着すると、アタッチメント80側の当接部89が接続部91側の弁開閉レバー99を流路弁97が開弁される方向へ押動するため、アタッチメント80の装着に伴ってインク供給針95と記録ヘッド15との間でインク流路96を好適に連通させることができる。したがって、流路弁97を備えたカートリッジホルダ17に対してアタッチメント80とカートリッジとの交換装着をする場合に、インクの逆流等を抑制しつつ、プリンタ10側の設計変更を不要として汎用性の高いアタッチメント機能を享受することができる。
(12)また、廃液回収機能を有するカートリッジとの交換装着に際しても、アタッチメント80が備える廃インク導入口86及び廃インク導入部材88を経由して廃液タンク70まで廃液回収チューブ71にて良好に廃インク回収を図ることができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・図13に示すように、外部インクタンク72の収容室72aのうちインク液面よりも上方空間域を空気導入室として、その空間域に外部から加圧ポンプPの駆動に基づき加圧空気供給チューブ100を介して加圧空気を送り込むようにしてもよい。このように構成すれば、その加圧空気の加圧力によりインク供給チューブ62を介して外部インクタンク72からアタッチメント19(74,77,80)側へインクを強制的に供給できるようになり、プリンタ10の記録ヘッド15においてインク供給不足が生じることを抑制できる。
・こうしたインクの強制供給に基づく効果は、図14に示すように、外部インクタンク72の収容室(空気導入室)72a内に大容量のインクパック101を収容し、その収容室72a内に加圧ポンプPから加圧空気供給チューブ100を介して加圧空気を送り込むようにしてもよい。
・また、図15に示すように、外部インクタンク72の収容室72a内に大容量のインクパック101を収容し、そのインクパック101とアタッチメント19(74,77,80)との間を連結するインク供給チューブ62の途中に吸引ポンプPを配置する構成としてもよい。この場合は、吸引ポンプPの駆動に伴い、上流側のインクパック101内からインクが吸引されると共に、その吸引されたインクが下流側アタッチメント19(74,77,80)へと強制的に供給される。
・第1〜第3実施形態の各アタッチメント19,74,77のアタッチメント本体49,78に、廃インク導入口(廃液導入口)を形成すると共に、廃インク導入部材を装着し、その廃インク導入部材に廃液回収チューブ(廃液流路)を接続して廃液タンクに廃インクを回収させるようにしてもよい。
・第4実施形態において、アタッチメント80側の当接部89に押動されることによりインク流路(液体流路)96を開閉する可動部材は、弁開閉レバー99以外の部材構成、例えば当接部89に押動されて直線的に移動することにより流路弁97を開閉させる部材構成にしてもよい。
・第2実施形態において、アタッチメント本体49に設けられる加圧空気導入室76の容積は、カートリッジ18の収容室41よりも小さな容積となるものであれば、その容積は適宜に変更可能である。
・各アタッチメント本体49,78,81においてチューブ支持部は切欠部59以外にチューブ支持用のリブや溝などを更に形成するようにしてもよい。
・カートリッジホルダ17はプリンタ10におけるキャリッジ14上に設けられたものであってもよい。
・液体中継部及び液体導出部材としてのインク導出部材60は、内部に中継流路61が形成される筒体状をなすものであれば、例えば単なるパイプ体であってもよい。
・液体中継部はアタッチメント本体49,78,81に一体形成されたものであってもよい。
第1実施形態のプリンタの斜視図。 同じくプリンタの要部斜視図。 同じくカートリッジホルダの一部破断斜視図。 同じくカートリッジから蓋部材を外した図であり、(a)はカートリッジの平面図、(b)はカートリッジの正面図。 同じくアタッチメントの分解斜視図。 同じく液体供給装置の配置状態を示す側面図。 第2実施形態のアタッチメントから蓋部材を外した図であり、(a)はアタッチメントの平面図、(b)はアタッチメントの正面図。 第3実施形態のアタッチメントが装着されたプリンタの斜視図。 第4実施形態のアタッチメントの斜視図。 同じくアタッチメントの分解斜視図。 同じくカートリッジホルダの接続部の平面図。 同じくアタッチメントが装着された状態の接続部の平面図。 別例の液体供給装置の配置状態を示す側面図。 別例の液体供給装置の配置状態を示す側面図。 別例の液体供給装置の配置状態を示す側面図。
符号の説明
10…プリンタ(液体噴射装置)、15…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、17…カートリッジホルダ(液体収容体装着部)、18…インクカートリッジ(液体収容体)、19,74,77,80…アタッチメント、26…加圧空気導出口、34,95…インク供給針(液体導入部)、42,72a…収容室(空気導入室)、44…支持口(液体導出部)、46,75…加圧空気導入口、49,78,81…アタッチメント本体、58…閉塞部、59…切欠部(チューブ支持部)、60…インク導出部材(液体中継部、液体導出部材)、61…中継流路、62…インク供給チューブ(液体供給路)、70…廃液タンク(外部廃液回収体)、71…廃液回収チューブ(廃液流路)、72…外部インクタンク(外部液体収容体)、73…液体供給装置、76…加圧空気導入室、86…廃インク導入口(廃液導入部)、89…当接部、96…インク流路(液体流路)、99…弁開閉レバー(可動部材)、P…ポンプ。

Claims (13)

  1. 液体を収容する液体収容体が着脱可能に装着される液体噴射装置の液体収容体装着部に対し前記液体収容体と交換可能に装着されるアタッチメント本体を有し、該アタッチメント本体には、中継流路を備える液体中継部を、前記アタッチメント本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に該液体収容体装着部に設けられた液体導入部に対して前記中継流路の下流端が位置合わせ状態となって接続される位置に設け、その液体中継部における前記中継流路の上流端には液体噴射装置の外部から液体を供給する液体供給路の下流端を連結し、
    前記液体供給路は可撓性を有するチューブで構成されており、前記アタッチメント本体における前記液体中継部が設けられた位置から離間した位置には、前記チューブの下流端よりも上流側の少なくとも一部を支持するチューブ支持部が設けられていることを特徴とするアタッチメント。
  2. 請求項1に記載のアタッチメントにおいて、
    前記液体中継部は、筒体状をなす液体導出部材で構成されており、該液体導出部材は前記アタッチメント本体に着脱自在に装着されることを特徴とするアタッチメント。
  3. 請求項1又は2に記載のアタッチメントにおいて、
    前記アタッチメント本体は、前記液体噴射装置上に移動不能に設けられた液体収容体装着部に対し、前記液体収容体と同様の装着態様で装着されることを特徴とするアタッチメント。
  4. 請求項1〜のうち何れか一項に記載のアタッチメントにおいて、
    前記液体噴射装置は、前記液体収容体装着部に前記液体収容体が装着された場合に液体収容体に設けられた加圧空気導入口に接続される加圧空気導出口を有しており、該加圧空気導出口から前記加圧空気導入口を介して前記液体収容体の空気導入室に加圧空気を送り込むことにより、前記液体収容体が収容する液体を液体噴射ヘッドに供給可能とする構成とされており、
    前記アタッチメント本体には、該アタッチメント本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に前記液体噴射装置側の加圧空気導出口に位置合わせ状態となって該加圧空気導出口を閉塞する閉塞部が設けられていることを特徴とするアタッチメント。
  5. 請求項1〜のうち何れか一項に記載のアタッチメントにおいて、
    前記液体噴射装置は、前記液体収容体装着部に前記液体収容体が装着された場合に液体収容体に設けられた加圧空気導入口に接続される加圧空気導出口を有しており、該加圧空気導出口から前記加圧空気導入口を介して前記液体収容体の空気導入室に加圧空気を送り込むことにより、前記液体収容体が収容する液体を液体噴射ヘッドに供給可能とする構成とされており、
    前記アタッチメント本体には、該アタッチメント本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に、前記液体噴射装置側の加圧空気導出口に位置合わせ状態となる加圧空気導入口と、該加圧空気導入口を介して前記加圧空気導出口から加圧空気が導入される空気導入室とが形成され、該空気導入室が前記液体収容体の空気導入室よりも小容積となるように形成されていることを特徴とするアタッチメント。
  6. 請求項1〜のうち何れか一項に記載のアタッチメントにおいて、
    前記液体噴射装置は、前記液体収容体装着部に前記液体収容体が装着された場合に液体収容体に設けられた当接部に押動される可動部材を有し、該可動部材が前記当接部に押動されて液体噴射ヘッドと液体導入部との間の液体流路が連通状態となることにより、前記液体収容体に収容された液体を液体噴射ヘッドに供給可能とする構成とされており、
    前記アタッチメント本体には、該アタッチメント本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に前記液体噴射装置側の可動部材に当接し、該可動部材を前記液体流路が連通状態とされる方向へ押動する当接部が形成されていることを特徴とするアタッチメント。
  7. 請求項1〜のうち何れか一項に記載のアタッチメントにおいて、
    前記液体噴射装置は、前記液体収容体装着部に前記液体収容体が装着された場合に液体収容体に設けられた廃液導入部を介して液体噴射装置側から排出される廃液を回収可能とする構成とされており、
    前記アタッチメント本体は、該アタッチメント本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に、前記液体噴射装置側から導出される廃液を導入可能とする廃液導入部を有し、該廃液導入部に対して前記アタッチメント本体から離間した位置に設けられた外部廃液回収体から延びる廃液流路が連結されていることを特徴とするアタッチメント。
  8. 請求項1〜のうち何れか一項に記載のアタッチメントにおいて、
    前記液体噴射装置の液体収容体装着部は、複数の液体収容体を並列状態にして装着可能であって且つ各液体収容体が有する液体導出部に対応するように複数の液体導入部を並設した構成とされており、
    前記アタッチメント本体は、前記複数の液体収容体を並列状態にして一体化させた場合に対応した形態をなすと共に、前記各液体導入部に対応するように前記液体中継部を複数並設した構成とされており、前記複数の液体収容体が並列状態をなして装着された場合と同様の装着態様で前記液体収容体装着部に装着されることを特徴とするアタッチメント。
  9. 請求項1〜のうち何れか一項に記載のアタッチメントと、
    前記アタッチメントから離間した位置に配置され、前記液体収容体よりも大容量の液体を収容可能な外部液体収容体と、
    前記アタッチメントと前記外部液体収容体との間を連結し、該外部液体収容体に収容された液体を前記アタッチメント側に向けて供給可能な液体供給路と
    を備えたことを特徴とする液体供給装置。
  10. 請求項に記載の液体供給装置において、
    前記外部液体収容体を前記アタッチメントが装着される液体噴射装置の液体収容体装着部よりも高い位置に配置し、水頭差により前記外部液体収容体から前記液体供給路を介して前記アタッチメント側に液体を供給する構成としたことを特徴とする液体供給装置。
  11. 請求項に記載の液体供給装置において、
    前記外部液体収容体が有する空気導入室内に加圧空気を送り込み、該加圧空気の加圧力に基づき前記外部液体収容体から前記液体供給路を介して前記アタッチメント側に液体を供給する構成としたことを特徴とする液体供給装置。
  12. 請求項に記載の液体供給装置において、
    前記アタッチメントと前記外部液体収容体との間を連結する液体供給路の途中に、上流側となる外部液体収容体側から液体を吸引して下流側となるアタッチメント側に前記液体を吐出するポンプを配置し、該ポンプの駆動に基づき前記外部液体収容体から前記液体供給路を介して前記アタッチメント側に液体を供給する構成としたことを特徴とする液体供給装置。
  13. 請求項12のうち何れか一項に記載の液体供給装置において、
    外部廃液回収体を前記アタッチメントから離間した位置であって且つ前記アタッチメントが装着される液体噴射装置の液体収容体装着部よりも低い位置に配置すると共に、前記アタッチメントと前記外部廃液回収体との間を廃液流路により連結し、前記液体噴射装置から前記アタッチメント側へ排出された廃液を、水頭差により前記アタッチメントから前記廃液流路を介して前記外部廃液回収体側に排出させる構成としたことを特徴とする液体供給装置。
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