JP4555855B2 - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents
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Description
本発明は、ポリビニルアセタール樹脂、及び、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート、テトラエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート、トリエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート、テトラエチレングリコールジ−n−ヘプタノエートからなる群より選ばれる少なくとも1種の可塑剤を含む膜を積層してなる合わせガラス用中間膜であって、少なくとも1層は、ポリビニルアセタール樹脂(D)及びポリビニルアセタール樹脂(E)が混合されてなるポリビニルアセタール樹脂(F)、並びに、可塑剤を含み、前記ポリビニルアセタール樹脂(D)とポリビニルアセタール樹脂(E)との平均重合度差は500以上であり、前記ポリビニルアセタール樹脂(D)の平均重合度が500〜3000、前記ポリビニルアセタール樹脂(E)の平均重合度が3000〜5000であり、前記ポリビニルアセタール樹脂(F)は、平均重合度が1500以上であり、アセタール化度が60〜85mol%、アセチル基量が8〜30mol%、かつ、アセタール化度とアセチル基量との合計が75mol%以上であり、動的粘弾性より得られる損失正接の温度依存性において、最も低温側の極大値が示す温度が30℃以下である合わせガラス用中間膜である。
以下に本発明を詳述する。
樹脂膜(X)・・・ポリビニルアセタール樹脂(X1)100重量部と、可塑剤(X2)40重量部とを含むもの。
樹脂膜(Y)・・・ポリビニルアセタール樹脂(Y1)100重量部と、可塑剤(Y2)50重量部とを含むもの。
上記樹脂膜(X)/樹脂膜(Y)のように積層した態様、樹脂膜(X)/樹脂膜(Y)/樹脂膜(X)のように3層を積層した態様等が挙げられる。更に、樹脂膜(X)/樹脂膜(Y)/樹脂膜(X)/樹脂膜(X)の4層構造としてもよい。
あらかじめ、平均重合度が2000のPVAに、平均重合度が3500のPVAを50重量%混合した。この混合されたPVAを用いて、ブチラール化度が63.6mol%、アセチル基量が14.3mol%のポリビニルブチラール樹脂を合成した。得られたポリビニルブチラール樹脂100重量部に対し可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)を60重量部混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して厚み0.7mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂膜を合わせガラス用中間膜として用い、下記の方法にて合わせガラスを作製した。
あらかじめ、平均重合度が2000のPVAに平均重合度が3500のPVAを30重量%混合した。この混合されたPVAより、ブチラール化度が63.3mol%、アセチル基量が14.3mol%のポリビニルブチラール樹脂を合成した。この樹脂を用いて、参考例1と同様にして合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
あらかじめ、平均重合度が2400のPVAに平均重合度が4200のPVAを30重量%混合した。この混合されたPVAより、ブチラール化度が63.3mol%、アセチル基量が14.4mol%のポリビニルブチラール樹脂を合成した。この樹脂を用いて、参考例1と同様にして合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
平均重合度が2000のPVAより、ブチラール化度が63.7mol%、アセチル基量が14.3mol%のポリビニルブチラール樹脂を合成した。この樹脂を用いて、参考例1と同様にして合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
平均重合度が3500のPVAより、ブチラール化度が63.9mol%、アセチル基量が14.4mol%のポリビニルブチラール樹脂を合成した。この樹脂を用いて、参考例1と同様にして合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
あらかじめ、平均重合度が2000のPVAに平均重合度が2800のPVAを30重量%混合した。この混合されたPVAより、ブチラール化度が64.1mol%、アセチル基量が14.4mol%のポリビニルブチラール樹脂を合成した。この樹脂を用いて、参考例1と同様にして合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
あらかじめ、平均重合度が2800のPVAに平均重合度が3500のPVAを30重量%混合した。この混合されたPVAより、ブチラール化度が64.4mol%、アセチル基量が14.3mol%のポリビニルブチラール樹脂を合成した。この樹脂を用いて、参考例1と同様にして合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
あらかじめ、平均重合度が2000のPVAに平均重合度が3500のPVAを50重量%混合した。この混合されたPVAより、ブチラール化度が68.5mol%、アセチル基量が0.9mol%のポリビニルブチラール樹脂を合成した。この樹脂を用いて、参考例1と同様にして合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。
あらかじめ、平均重合度が500のPVAに平均重合度が2000のPVAを50重量%混合した。この混合されたPVAより、ブチラール化度が63.5mol%、アセチル基量が14.4 mol%のポリビニルブチラール樹脂を合成した。この樹脂を用いて、参考例1と同様にして合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを作製した。参考例1〜3及び比較例1〜6で作製した合わせガラス用中間膜及び合わせガラスに対して、下記の方法で膜物性及び遮音性能を評価した。結果を表1に示した。
作製した合わせガラス用中間膜の110℃フロー粘度をフローテスター(島津社製、フローテスターCFT500)にて測定し、評価を行った。なお、表1中、フロー粘度が大きく膜物性が良好であるものを○、フロー粘度が小さく、膜物性が良好でないものを×と記載した。
所定温度において合わせガラスをダンピング試験用の振動発生機(振研社製、加振機 G21−005D)により加振し、そこから得られる振動特性を機械インピーダンスアンプ(リオン社製、XG−81)にて増幅し、振動スペクトルをFFTアナライザー(横河ヒューレットパッカー社製、FFTスペクトラムアナライザー HP−3582AA)にて解析した。こうして得られた損失係数とガラスとの共振周波数の比とから損失係数を算出した。この結果に基づき、周波数2000Hz近辺における極小の透過損失をもってTL値とした。測定は、0〜+30℃の間、10℃間隔にて行った。
合成した樹脂を合わせガラス用中間膜に成形する際の成形性、及び、その合わせガラス用中間膜を用いて合わせガラスを作製する際の、板ずれ、発泡等の有無について評価した。なお、表1中の記載については、以下のとおりである。
○:成形性が良好で、合わせガラス作製時に板ずれ、発泡等がほとんどない
△:成形性がやや悪く、合わせガラス作製時に板ずれ、発泡等がみられる
×:成形性が悪く、合わせガラス作製時に板ずれ、発泡等がみられる
(層(A)の作製)
ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化度=68.9mol%、アセチル化度=0.9mol%、以下PVB)に可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)を39重量部数(樹脂100重量部に対し)添加した。これら混合物をミキシングロールで充分に混練し、混練物の所定量をプレス成形機により150℃で30分間保持した。こうして厚み0.2mmの層(A)を作製した。
層(B)に、あらかじめ平均重合度が1700のポリビニルアルコール(以下、PVA)を用いて、ブチラール化度が64.5mol%、アセチル化度が14.3mol%のPVB樹脂を合成した。得られたPVB樹脂100重量部に対し、可塑剤として3GOを60重量部添加した。これら混合物をミキシングロールで充分に混練し、混練物の所定量をプレス成形機により150℃で30分間保持した。こうして厚み0.4mmの層(B)を作製した。また、これら樹脂と可塑剤の曇り点とを測定した。
上記のように得られた層(A)及び層(B)を、積層構成が層(A)/層(B)/層(A)になるように重ねて、3層中間膜を得た。得られた積層膜から20mm各を切り取り、動的粘弾性用とした。
層(A)、(B)の作製に、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート(3G7)を用いた。層(B)の作製に平均重合度が2000のPVAを用いたポリビニルブチラール樹脂を使用し、3G7の添加部数を58重量部とした。これら以外は参考例4と同様にして合わせガラスを作製した。
層(A)、(B)の作製に、可塑剤としてテトラエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(4GO)を用いた。層(A)の作製の際、ポリビニルブチラール樹脂への4GO添加部数を40重量部とした。これら以外は参考例4と同様にして合わせガラスを作製した。
層(A)、(B)の作製に、可塑剤としてテトラエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート(4G7)を用いた。層(A)の作製の際、ポリビニルブチラール樹脂への4G7添加部数を40重量部とした。一方、層(B)の作製に平均重合度が2000のPVAを用いたポリビニルブチラール樹脂を使用し、4G7の添加部数を55重量部とした。これら以外は参考例4と同様にして合わせガラスを作製した。
層(A)、(B)の厚みを0.4mmとし、積層構成を層(A)/層(B)の2層とした。このこと以外は参考例4と同様にして合わせガラスを作製した。
層(A)の厚みを0.2mm、層(B)の厚みを0.1mmとし、積層構成を層(A)/層(B)/層(A)/層(B)/層(A)の5層とした。このこと以外は参考例4と同様にして合わせガラスを作製した。
層(A)、(B)の作製に可塑剤として3GHを使用したこと以外は参考例4と同様にして合わせガラスを作製した。
層(B)の作製に、可塑剤として3GHを用い、その添加部数を40重量部としたこと以外は、参考例4と同様にして合わせガラスを作製した。
(遮音性試験)
得られた合わせガラスから、幅20mm、長さ150mmの短冊状に切り取り、これを遮音性能の測定用試験片とした。遮音性能は、参考例1と同様にして測定した。
測定装置には、レオメトリックス社製、固体粘弾性測定装置RSA−IIを用いた。積層体を10×16cmの矩形にサンプリングし、これに測定周波数=10Hzの正弦歪みをせん断方向で、歪み量0.1%で印加した。測定温度範囲は−20℃〜+100℃、昇温速度=3℃/min.にて測定した。これら条件のもと、動的粘弾性特性として、貯蔵弾性率(G’)、損失弾性率(G”)と、これらの比である損失正接(tanδ)とを測定した。次に、得られたtanδの温度曲線からその最大値が示す温度を求め、これをガラス転移温度とした。
90℃に設定された恒温槽に、得られた合わせガラスを4週間放置後、ガラスエッジからの剥離(ガラスと膜)状態を観察した。評価は、エッジからの剥離量を読みとる方法で行った。剥離量が小さい程、耐熱性が優れることを表す。
合わせガラスを、50℃、95%RHに設定された恒温恒湿槽に4週間放置する。4週間後に合わせガラスを取り出し、エッジ部から白化した距離を読みとった。白化距離が短い程、その合わせガラスの耐湿性能は優れていることを表す。
(層(A)の作製)
ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化度=68.9mol%、アセチル化度=0.9mol%、以下PVB)に可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)を39重量部数(樹脂100重量部に対し)添加した。これら混合物をミキシングロールで充分に混練し、混練物の所定量をプレス成形機により150℃で30分間保持した。こうして厚み0.2mmの層(A)を作製した。
あらかじめ平均重合度が2000のポリビニルアルコール(以下、PVA)100重量部に、平均重合度が3500のPVAを25重量部混合した。この混合されたPVAを用いて、ブチラール化度が64.5mol%、アセチル化度が14.3mol%のPVB樹脂を合成した。得られたPVB樹脂100重量部に対し、可塑剤として3GOを60重量部添加した。これら混合物をミキシングロールで充分に混練し、混練物の所定量をプレス成形機により150℃で30分間保持した。こうして厚み0.4mmの層(B)を作製した。また、これら樹脂と可塑剤の曇り点とを測定した。
上記のように得られた層(A)及び層(B)を、積層構成が層(A)/層(B)/層(A)になるように重ねて、3層中間膜を得た。
層(A)、(B)の作製に、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート(3G7)を用い、層(B)作製時の添加部数を58重量部としたこと以外は実施例10と同様にして合わせガラスを作製した。
平均重合度が2000のPVA100重量部に、平均重合度が500のPVAを11重量部混合した。この混合されたPVAを用いて、ブチラール化度が64.5mol%、アセチル化度が14.3mol%のPVB樹脂を合成した。このPVB樹脂を用いて層(B)を形成したこと以外は実施例10と同様にして合わせガラスを作製した。
平均重合度が1700のPVA100重量部に、平均重合度が3500のPVAを42重量部混合した。この混合されたPVAを用いて、ブチラール化度が64.5mol%、アセチル化度が14.3mol%のPVB樹脂を合成した。このPVB樹脂を用いて層(B)を形成したこと以外は実施例10と同様にして合わせガラスを作製した。
層(A)には、PVB樹脂(ブチラール化度=65.9mol%、アセチル化度=0.9mol%)に可塑剤として、テトラエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(4GO)を40重量部(樹脂100重量部に対して)添加した樹脂膜を用いた。
層(A)には、PVB樹脂(ブチラール化度=68.9mol%、アセチル化度=0.9mol%)に可塑剤として、テトラエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート(4G7)を40重量部(樹脂100重量部に対して)添加した樹脂膜を用いた。
層(B)には次の樹脂膜を用いた。平均重合度が1200のPVAから合成したPVB樹脂(ブチラール化度=64.5mol%、アセチル化度=14.3mol%)100重量部に対し、平均重合度が3500のPVAから合成したPVB樹脂を(ブチラール化度=64.5mol%、アセチル化度=14.3mol%)100重量部混合した。この混合されたPVB樹脂に、可塑剤として3GOを60重量部(樹脂100重量部に対し)添加し、樹脂膜を作製した。これら以外は、実施例10と同様にして合わせガラスを作製した。
層(A)及び層(B)に添加する可塑剤として3GHを用い、層(B)に、平均重合度が1700のPVAから合成した、ブチラール化度が64.5mol%、アセチル化度が14.3mol%のPVB樹脂を用いたこと以外は、実施例10と同様にして合わせガラスを作製した。
層(A)及び層(B)に添加する可塑剤として3GHを用い、層(B)に、平均重合度が3500のPVAから合成した、ブチラール化度が64.5mol%、アセチル化度が14.3mol%のPVB樹脂を用いたこと以外は、実施例10と同様にして合わせガラスを作製した。
層(A)及び層(B)に添加する可塑剤としてDHAを用い、層(A)への可塑剤の添加部数を40重量部とし、層(B)に用いるPVB樹脂として、ブチラール化度が57.3mol%、アセチル化度が13.0mol%のPVB樹脂を用いたこと以外は実施例10と同様にして合わせガラスを作製した。
層(A)及び層(B)に添加する可塑剤として3GHを用い、層(B)に、平均重合度が1700のPVA100重量部に、平均重合度が1900のPVAを42重量部混合して得られたPVAを用いたこと以外は、実施例10と同様にして合わせガラスを作製した。
層(B)に、参考例14で使用した層(A)のPVB樹脂100重量部に対し、可塑剤として3GHを60重量部添加した樹脂膜を用いたこと以外は、参考例14と同様にして合わせガラスを作製し、各評価を行った。
(遮音性試験)
得られた合わせガラスから、幅20mm、長さ150mmの短冊状に切り取り、これを遮音性能の測定用試験片とした。遮音性能は、参考例1と同様の方法で測定した。
参考例4と同様にして、tanδを測定し、ガラス転移温度を求めた。
(高温下でのガラス板ずれ性)
得られた合わせガラスを垂直にし、一方のガラス板は固定し、他方のガラス板は垂直方向に自由に動けるよう支持した。この状態で80℃に設定された恒温槽に入れ、自由に動けるガラス板の垂直方向のずれ量を読みとった。評価は、恒温槽内で放置1週間後のずれ量を読みとった。この際、ずれ量が3mm以内であれば、良好と判断した。
130℃に設定された恒温槽に、得られた合わせガラスを2時間放置後、合わせガラス周辺等の発泡状態を観察した。評価判断は、周辺エッジから15mm以内に発泡が生じたものは合格、それ以外は不合格とした。また、合格した中でも、発泡数が合計10個以内は特に優れていると判断した。
◎:特に優れている
○:合格
×:不合格
参考例4に記載の中間膜と、参考例4に記載の層(A)を形成する樹脂可塑剤組成物を厚さ0.4mmにプレス成形した膜とを、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)として、東レ社製、「ルミラー S−10」(厚み0.05mm)を介して積層した。このようにして得られた中間膜を用いて、合わせガラスを作製した。
比較例7に記載の中間膜と、比較例7に記載の層(A)を形成する樹脂可塑剤組成物を厚さ0.44mmにプレス形成した膜とをPETを介せず積層した。このようにして得られた中間膜を用いて、合わせガラスを作製した。
層(B)の作製において、ポリビニルブチラール樹脂100重量部に対し、可塑剤3GOを60重量部、更に金属酸化物微粒子としてITOを中間膜中の含有量が1.4重量部となるように添加混合した。このこと以外は参考例4と同様にして、三層構成の樹脂膜を作製し、これを用いて合わせガラスを作製した。
層(B)の作製において、更に、金属酸化物微粒子としてATOを用いたこと以外は参考例5と同様にして合わせガラスを作製した。
比較例7に記載の三層積層構成を中間膜として用いた。合わせガラスを作製する際、フロートガラスの代わりにITOを蒸着した熱線反射型ガラスを用いた。このこと以外は、参考例14と同様にして合わせガラスを作製した。
分光光度計(島津製作所社製「UV3100」)を使用して、合わせガラスの340〜1800nmの透過率を測定し、JIS Z 8722、JIS R 3106、及びJIS Z 8701に準拠して380〜780nmの可視光透過率Tv、340〜1800nmの日射透過率Tsを評価した。
KEC法測定(電磁波シールド効果試験)に準拠して、10〜2000MHzの範囲の反射損失値(dB)を、通常の板厚3mmのフロートガラス単板と比較して測定し、上記周波数の範囲での差の最大値をΔdBmaxとして評価した。
Claims (8)
- ポリビニルアセタール樹脂、及び、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート、テトラエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート、トリエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート、テトラエチレングリコールジ−n−ヘプタノエートからなる群より選ばれる少なくとも1種の可塑剤を含む膜を積層してなる合わせガラス用中間膜であって、
少なくとも1層は、ポリビニルアルコール樹脂(A)及びポリビニルアルコール樹脂(B)が混合されてなるポリビニルアルコール樹脂より得られるポリビニルアセタール樹脂(C)、並びに、可塑剤を含み、
前記ポリビニルアルコール樹脂(A)と前記ポリビニルアルコール樹脂(B)との平均重合度差は500以上であり、前記ポリビニルアルコール樹脂(A)の平均重合度が500〜3000、前記ポリビニルアルコール樹脂(B)の平均重合度が3000〜5000であり、
前記ポリビニルアセタール樹脂(C)は、平均重合度が1500以上であり、アセタール化度が60〜85mol%、アセチル基量が8〜30mol%、かつ、アセタール化度とアセチル基量との合計が75mol%以上であり、
動的粘弾性より得られる損失正接の温度依存性において、最も低温側の極大値が示す温度が30℃以下である
ことを特徴とする合わせガラス用中間膜。 - ポリビニルアセタール樹脂、及び、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート、テトラエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート、トリエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート、テトラエチレングリコールジ−n−ヘプタノエートからなる群より選ばれる少なくとも1種の可塑剤を含む膜を積層してなる合わせガラス用中間膜であって、
少なくとも1層は、ポリビニルアセタール樹脂(D)及びポリビニルアセタール樹脂(E)が混合されてなるポリビニルアセタール樹脂(F)、並びに、可塑剤を含み、
前記ポリビニルアセタール樹脂(D)とポリビニルアセタール樹脂(E)との平均重合度差は500以上であり、前記ポリビニルアセタール樹脂(D)の平均重合度が500〜3000、前記ポリビニルアセタール樹脂(E)の平均重合度が3000〜5000であり、
前記ポリビニルアセタール樹脂(F)は、平均重合度が1500以上であり、アセタール化度が60〜85mol%、アセチル基量が8〜30mol%、かつ、アセタール化度とアセチル基量との合計が75mol%以上であり、
動的粘弾性より得られる損失正接の温度依存性において、最も低温側の極大値が示す温度が30℃以下である
ことを特徴とする合わせガラス用中間膜。 - 少なくとも1層は、可塑剤100重量部にポリビニルアセタール樹脂8重量部を溶解させた溶液の曇り点が50℃以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の合わせガラス用中間膜。
- 少なくとも1層は、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対する可塑剤量が、他層よりも5重量部以上多いことを特徴とする請求項1、2又は3記載の合わせガラス用中間膜。
- 少なくとも1層は、ポリビニルアセタール樹脂が熱線カット機能を有する金属酸化物微粒子を含有していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の合わせガラス用中間膜。
- 更に、ポリエステルフィルムが積層されてなることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の合わせガラス用中間膜。
- ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルブチラール樹脂であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の合わせガラス用中間膜。
- 少なくとも一対のガラス間に請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の合わせガラス用中間膜を介在させ、一体化させてなることを特徴とする合わせガラス。
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