JP4550355B2

JP4550355B2 - Adhesive tape roll

Info

Publication number: JP4550355B2
Application number: JP2002252298A
Authority: JP
Inventors: 孝治川▲崎▼; 美枝田村; 米夫平川
Original assignee: Kyowa Ltd
Current assignee: Kyowa Ltd
Priority date: 2002-08-30
Filing date: 2002-08-30
Publication date: 2010-09-22
Anticipated expiration: 2022-08-30
Also published as: JP2004091547A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肉眼観察でセロハン粘着テープに類似の薄黄色〜薄茶色で、しかもセロハン粘着テープよりも長期間放置特性に優れた粘着テープ巻回体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
軽包装用、事務用の粘着テープとしては、セロテープ（登録商標）に代表されるセロハン粘着テープが一般に普及している。
セロハン粘着テープは、引裂き性のよいセロハンを基材フィルムとして、ゴム系粘着剤を塗工したものである。
【０００３】
セロハンフィルムは、若干ではあるが、黄色〜茶色の色味がかった透明フィルムであるため、一般に商品として流通している紙管に粘着テープを巻き付けた巻回体の状態では、若干黄色〜茶色がかった色味として、需用者に認識されている。ここで、一般に商品として流通している紙管とは、紙管原紙を螺旋状に複数枚又はのり巻状に１枚巻回し、接着により固着一体化して管にしたものをいい、紙管原紙に基づくベージュないし灰色をしている。あるいは紙管の内側表面に商品名等を印刷するために紙管内側表面に、あるいは紙管に巻付けられるテープの色が反映できるように紙管の外側表面に、白色紙を巻付けたものもある。
【０００４】
また、セロハン粘着テープに用いられているゴム系粘着剤は、ゴムの二重結合に起因して経時的に、酸素、熱、光により劣化する。ゴム系粘着剤に抗酸化剤や紫外線吸収剤を添加することによって経時劣化を遅延化させる工夫は試みられているものの、やはり、長期間の保存により、茶色〜褐色へと色変する。
【０００５】
このように、セロハン粘着テープ巻回体は、初期の黄色〜茶色、経時劣化により色変した茶色〜褐色透明のものとして、需用者の目に映っている。
【０００６】
一方、ゴム系粘着剤の劣化は、粘着力の低下にもつながるため、長期間放置により褐変したセロハン粘着テープは、粘着力が劣る程にまで放置された商品であるとして一般需用者に認識され、その商品価値はかなり減じられたものとなる。
また、セロハンフィルムは、その吸水性の高さから、長期間放置すると、収縮、膨張を繰り返し、一般需用者が肉眼で認識できる様な皺ができるなど、やはり商品価値が著しく低下してしまう。
【０００７】
このため、近年、軽包装用、事務用の粘着テープについて、ゴム系粘着剤に代えて、耐光性、耐候性、劣化が少ないアクリル系粘着剤を使用し、基材フィルムとして、吸水性が小さいプラスチックフィルムが使用されるようになってきた。
基材フィルムとして延伸ポリオレフィンフィルムを使用し、アクリル系粘着剤を使用した粘着テープは、長期間放置しても粘着力の低下が少ないという利点があり、特性の点からいえば、セロハンテープより優れている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
基材フィルムとして一般に用いられている延伸ポリオレフィンフィルムは、セロハンフィルムと比べて、無色透明に近く、またアクリル系粘着剤もゴム系粘着剤のように抗酸化剤等の充填剤を必要としないため、透明性が高い粘着剤である。従って、従来より使用されている紙管に、延伸ポリプロピレンフィルムとアクリル系粘着剤の組合わせからなる粘着テープを巻付けた巻回体は、紙管表面の色が反映されるクリアーテープ巻回体となる。
【０００９】
ところが、セロハンテープが長年親しまれ、使用されてきたという歴史的経緯から、軽包装用、事務用テープとしては、一般需用者は、セロハンテープに代表されるような黄色〜うす茶色をしているものを好み、購入する傾向にある。
【００１０】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来より経包装用、事務用テープとして親しまれているセロハンテープを好む需用者に、違和感なく受け入れられる、セロハンテープよりも優れた特性を有する粘着テープの巻回体を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、巻芯の外表面の色に着目し、種々の色のサンプルの巻芯と手切れ性を付与した延伸ポリオレフィンフィルム上にアクリル系粘着剤を塗工してなる粘着テープとの組合わせを作製した結果、セロハンテープに類似の外観をし、購買者が好む組合わせが得られる巻芯の外表面の色度範囲は、図１の点線で囲まれる範囲内にあることを見出し、本発明の完成に至った。
【００１２】
図１において、横軸及び縦軸は、ＸＹＺ表色系の色度座標ｘ，ｙを示しており、黒丸（●）はセロハンテープに類似の外観をし、購買者が好む組合わせが得られた巻芯外表面の色を示している。白丸（○）は現在市場に出回っているもので、紙管原紙のみからなる紙管の外表面の色を示しており、白三角（△）は現在市場に出回っているもので、紙管原紙からなる紙管の外表面に白色紙が巻付けられたものの外表面の色を示している。
【００１３】
従って、本発明の粘着テープ巻回体は、外表面の色が、ＸＹＺ表色系で、Ｙ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３の巻芯に、手切れ性を付与した、幅９〜２４ｍｍの延伸ポリオレフィンフィルム上にアクリル系粘着剤を塗工してなる粘着テープが巻回されている粘着テープ巻回体であって、且つテープ巻回体の表面の色が、ＸＹＺ表色系で、Ｙ＝８０〜１６０，ｘ＝０．３２〜０．４０，ｙ＝０．３１〜０．４３である。
【００１４】
前記巻芯は、紙管原紙を巻回してなる紙管の最外表面に、ＸＹＺ表色系で、Ｙ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３の色調整体を巻付けたものであってもよいし、ＸＹＺ表色系で、Ｙ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３の着色紙を巻回し固着一体化した紙管であってもよいし、紙管原紙を巻回してなる紙管の最外表面を着色して、Ｙ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３としたものであってもよいし、Ｙ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３のプラスチック管であってもよい。
色調整体は、紙又はプラスチックフィルムで構成されていることが好ましい。
【００１６】
前記手切れ性を付与した延伸ポリオレフィンフィルムは、幅方向にミシン目又は長手方向に多数の細孔を付与した延伸ポリプロピレンフィルムであることが好ましい。
【００１７】
尚、本発明で示すＸＹＺ表色系の値は、ミノルタカメラ株式会社製のＣＲ−１００を用いて、ＪＩＳＺ８７２２に従って、下記条件で、刺激値直読方法で測定したものをいう。
標準の光の種類：標準の光Ｄ_６５
照明及び受光の幾何学的条件：条件ｃで光トラップのない積分球を用いて法線方向から照明し、サンプルの反射光をほぼ法線方向から受光した。
条件ｃとは、ＪＩＳＺ８７２２に規定するように、試料をあらゆる方向から均等に照明し、試料面の法線とのなす角が１０°以下の方向の反射光を受光することである。
【００１８】
【発明の実施の形態】
本発明の粘着テープ巻回体は、巻芯として、外表面の色が、ＸＹＺ表色系で、Ｙ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｘ＝０．３８〜０．４３のものを使用し、粘着テープとして、手切れ性を付与した延伸ポリオレフィンフィルムにアクリル系粘着剤を塗工したものを用いたものである。Ｙは明度（反射率）に該当し、ｘ，ｙは色度（色相と彩度）に該当する。
【００１９】
ＸＹＺ表色系は、ＣＩＥ（１９３１）に基づいて定義されたもので、色度座標ｘ，ｙ，ｚと色の三刺激値Ｘ，Ｙ，Ｚとは以下のような関係を有している。
ｘ＝Ｘ／（Ｘ＋Ｙ＋Ｚ）
ｙ＝Ｙ／（Ｘ＋Ｙ＋Ｚ）
ｚ＝Ｚ／（Ｘ＋Ｙ＋Ｚ）
【００２０】
本発明では、Ｙ，ｘ，ｙで表示しているので、三刺激値Ｘ，Ｙ，Ｚとは以下のような関係で表される。
Ｘ＝（ｘ／ｙ）×Ｙ
Ｙ＝Ｙ
Ｚ＝｛（１−ｘ−ｙ）／ｙ｝×Ｙ
【００２１】
本発明の一実施形態を、図２に基づいて説明する。
図２に示す粘着テープ巻回体は、巻芯１として、紙管２の外表面にＹ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３の色調整体を巻付けたものを使用している。
【００２２】
ここで、紙管２は、通常、紙管原紙を１〜５層だけラセン状又はのり巻状に巻回積層し、これを粘着剤又は接着剤で固着一体化したものである。このような紙管表面の色は、紙管原紙に基づいて、一般に、Ｙ＝５０〜８０，ｘ＝０．３３〜０．３５，ｙ＝０．３５〜０．３７の範囲にある。
【００２３】
色調整体３としては、ＸＹＺ表色系で、Ｙ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３の範囲の色を有している紙、又は当該範囲の色を有しているポリエチレンフィルム，ポリエステルフィルム，ポリプロピレンフィルム等の色付きプラスチックフィルムを用いることができる。
【００２４】
色調整体３を巻付けた巻芯１は、表層の色調整体３の色が反映されて、色調整体３に近似の明るい薄黄色〜黄色となっている。
このような巻芯１に、手切れ性を付与した延伸ポリオレフィンフィルムにアクリル系粘着剤を塗工した粘着テープ４が巻付けられている。
【００２５】
手切れ性を付与した延伸ポリオレフィンフィルムとしては、長手方向の延伸倍率が幅方向延伸倍率よりも大きい若しくは横一軸延伸ポリプロピレンフィルムのほぼ全面の幅方向に肉眼では認められないようなミシン目又は長手方向に多数の微細孔を開設して、幅方向の引裂き強度を下げたものが好ましく用いられる。このようにして幅方向の引裂き強度を下げたフィルムは、セロハンに匹敵する手切れ性を有している。尚、延伸ポリオレフィンフィルムは、セロハンよりも透明性が高く、ほぼ無色透明で、一般にＸＹＺ表色系で、Ｙ＝１１１〜１１４，ｘ＝０．３１２〜０．３１４，ｙ＝０．３３０〜０．３３２の範囲にある。
【００２６】
基材フィルムのサイズは特に限定しないが、一般に軽包装用、事務用に使用されるという点から、幅９〜２４ｍｍ、厚み２０〜６０μｍのものが用いられる。
粘着剤として用いられるアクリル系粘着剤としては、一般にアクリル系粘着剤として用いられているものを使用することができる。具体的には、アクリロイル基を有するビニルモノマーと、ＯＨ基、ＣＯＯＨ基、グリシジル基等の反応性官能基を有するアクリル系官能性モノマーと、さらに必要に応じて酢酸ビニル等のアクリロイル基を有しないその他のビニルモノマーとを共重合させたアクリル系ポリマーが好ましく用いられる。
【００２７】
アクリロイル基を有するビニルモノマーとしては、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリルアミド、アクリロニトリルなどが挙げられる。アクリル系官能性モノマーとしては、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート等のＯＨ基含有モノマー；アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸等のＣＯＯＨ基含有モノマー；グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等のグリシジル基含有モノマーなどが挙げられる。その他のビニルモノマーとしては、酢酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルピロリドンなどが挙げられる。
【００２８】
アクリル系ポリマーは、架橋剤とともに用いられる。架橋剤としては、従来より公知の架橋剤で、官能性モノマーの種類により適宜選択される。例えば、官能性モノマーがＯＨ基含有モノマーの場合、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート、金属キレートなどが用いられる。官能性モノマーがＣＯＯＨ基含有モノマーの場合、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート、エポキシ樹脂、金属酸化物、金属水酸化物、金属キレートなどが用いられる。官能性モノマーがグリシジル基含有モノマーの場合、−ＣＯＯＨ基含有ポリマー、酸無水物、ポリアミンなどが用いられる。これらの架橋剤は、粘着剤組成物中、０．５〜３．０質量％、好ましくは１．０〜２．０質量％含有されることが好ましい。
【００２９】
粘着剤層の厚みは、特に限定しないが、一般に１０〜３０μｍとすることが好ましい。
このような粘着剤は透明性が高く、しかも酸化劣化、光劣化が少ないため、長期間放置しても、透明性はほとんど変化しない。
【００３０】
以上のような巻芯に、上記粘着テープを巻回する。巻芯の大きさにもよるが、事務用としては、一般に幅９〜２４ｍｍで、長手方向長さ１５〜７０ｍ程度の粘着テープが巻回積層される。
【００３１】
以上のような構成を有する粘着テープ巻回体は、粘着テープ自体の色味がほとんどなく、透明性が高いことから、外観上、巻芯１の外表面の色がほぼ反映されたものとなっている。すなわち、ＸＹＺ表色系で、Ｙ＝８０〜１６０，ｘ＝０．３２〜０．４０，ｙ＝０．３１〜０．４３となっている。このような色は、セロハンフィルムを基材フィルムとし、ゴム系粘着剤を使用したセロハン粘着テープに類似し、しかも黄色味が明るく鮮やかなことから、セロハンテープの新品（経時劣化していない）という印象を、一般需要者に与えるものとなっている。実際、本発明の粘着テープは、アクリル系粘着剤の性質に基づいて、長期間放置しても、劣化、色変がほとんどないため、一般需要者にとっては、劣化しにくいセロハンテープのイメージを与えるものとなる。
【００３２】
本発明の粘着テープ巻き付け体に使用される巻芯は、第１実施形態で使用したものに限定されない。最外表面の色が、Ｙ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３の巻芯であれば使用できる。
【００３３】
例えば、外表面に限定されず、図３の巻芯１’のように、全体がＹ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３に着色されたものを用いてもよい。この場合、巻芯１’は、Ｙ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３に着色された樹脂を管状に成形したプラスチック管であってもよいし、Ｙ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３の範囲にある紙を巻回し、接着剤又は粘着剤で固着一体化させてなる着色紙管であってもよい。
【００３４】
また、色調整体を用いることに代えて、紙管の表面を着色塗料又は着色インクを塗布等することにより、Ｙ＝５０〜１４０，ｘ＝０．３４〜０．３８，ｙ＝０．３８〜０．４３となるようにしたものを用いてもよい。塗料又はインクとしては、隠蔽性が高いものを使用する必要があり、具体的には、リサージ（ＰｂＯ）、黄鉛（ＰｂＣｒＯ_４）、黄色酸化鉄（ＦｅＯ（ＯＨ））、カドミウムイエロー等の黄色系無機顔料；ピグメントイエロー、ピグメントイエロー１２、ピグメントイエロー1１０等の黄色系有機顔料；アゾ系、ペリノン系、ベンゾピラン系等の黄色系染料；イエロー色素を添加した塗料又はインクを使用することができる。色度調整のために、黄色系着色剤の他に、白色系着色剤を適宜混合することがあってもよい。
【００３５】
本発明の粘着テープ巻回体は、巻芯表面の色が反映されて、いずれもセロハン粘着テープに類似の色を示すとともに、その色は長期間放置しても経時変化することがなく、粘着剤の劣化が少ないことを、一般需要者にも認識できるようにしている。
【００３６】
尚、基材フィルム自体やアクリル系粘着剤自体に着色顔料を添加して、薄黄色の巻回体を作製することは可能である。しかしながら、粘着テープ自体は、貼着した部分が目立たないように、換言すると下地の色が反映されるように、無色透明度の高いものが好まれる傾向にある。従って、本発明は、貼着使用状態において、一般需用者が好む無色透明を保持しつつ、巻回体の状態では、一般需用者の需要を喚起できる薄黄色にしたことで、粘着テープ巻回体の商品価値を高めることができる。
【００３７】
【実施例】
〔測定評価方法〕
（１）ＸＹＺ表色系
巻芯又は巻回体の任意の３箇所を切り取って、縦×横（テープ幅に該当）が３０ｍｍ×１５ｍｍのサンプルを作製し、このサンプルの表面の色を、ミノルタカメラ株式会社製のＣＲ−１００を用いて、ＪＩＳＺ８７２２に従って下記条件でＹ，ｘ，ｙを測定し、平均値を求めた。
【００３８】
刺激値直読方法で測定した。
標準の光の種類：標準の光Ｄ_６５
照明及び受光の幾何学的条件：条件ｃで光トラップのない積分球を用いて法線方向から照明し、サンプルの反射光をほぼ法線方向から受光した。
条件ｃとは、ＪＩＳＺ８７２２に規定するように、試料をあらゆる方向から均等に照明し、試料面の法線とのなす角が１０°以下の方向の反射光を受光することである。
【００３９】
（２）色の経時変化
１年間放置した後の粘着テープ巻回体の色を、上記（１）に従って、ＸＹＺ表色系で測定した。
【００４０】
（３）パネラーの評価
１０人のパネラーに巻回体を肉眼で観察してもらい、美観、色彩の違和感、製品を新品と感じるかどうか等を総合的に評価してもらった。
違和感がなく、新品の感じがする場合を「○」、違和感がある場合を「△」、古びた感じがし、性能が低下している感じがする場合を「×」の３段階で評価してもらい、最も多い評価をその製品の評価結果とした。
尚、１０人のパネラーのうち、２人は、粘着テープの色は全く気にしないという回答であった。
【００４１】
〔粘着テープ巻き付け体の評価〕
実施例１
内径７７ｍｍ、外径８０ｍｍ（紙管原紙の巻回厚み３ｍｍ）の紙管の表面に、色調整紙を巻きつけて、巻芯を作製した。この巻芯のＸＹＺ表色系で測定評価した。
上記で作製した巻芯に、幅方向全面に肉眼では認められないような微細孔を開設することにより手切れ性を付与した厚み３０μｍの延伸ポリプロピレンフィルム（以下「ＯＰＰフィルム」という）の片面に、アクリル系粘着剤を塗工してなる粘着テープを巻きつけた。粘着テープの巻回厚みは３ｍｍとした。
【００４２】
この粘着テープ巻回体について、ＸＹＺ表色系を測定評価し、パネラーに肉眼観察してもらった。また、１年間放置した後の粘着テープ巻回体のＸＹＺ表色系を測定し、パネラーに肉眼観察してもらった。結果を表１に示す。
【００４３】
実施例２：
内径７７ｍｍ、外径８０ｍｍ（紙管原紙の巻回厚み３ｍｍ）の紙管の外表面に、大日本インキ製の白色フレキソインキと黄色フレキソインキを混合して色調を調整したインキを塗布して巻芯を作製した。この巻芯のＸＹＺ表色系で測定評価した。
上記で作製した巻芯に、実施例１と同じ粘着テープを巻付けて、粘着テープ巻回体を作製した。
この粘着テープ巻回体について、ＸＹＺ表色系を測定評価し、パネラーに肉眼観察してもらった。また、１年間放置した後の粘着テープ巻回体のＸＹＺ表色系を測定し、パネラーに肉眼観察してもらった。結果を表１に示す。
【００４４】
比較例１：
市販のセロハンテープ（株式会社共和製の「パイロン」（商品名））を用いた。
これは、内径７７ｍｍ、外径８０ｍｍ（紙管原紙の巻回厚み３ｍｍ）の紙管表面に白色ボール紙を巻付けた巻芯を使用し、粘着テープとしては、セロハンフィルムを基材フィルムとして、この片面にゴム系粘着剤を塗工したものを使用している。
【００４５】
このセロハンテープの巻芯及び巻回体について、ＸＹＺ表色系を測定評価し、パネラーに肉眼観察してもらった。また、１年間放置した後の粘着テープ巻回体のＸＹＺ表色系を測定し、パネラーに肉眼観察してもらった。結果を表１に示す。
【００４６】
比較例２：
ゴム系粘着剤の種類が異なる以外は、比較例１と同様のセロハン粘着テープである。
このセロハンテープの巻芯及び巻回体について、ＸＹＺ表色系を測定評価し、パネラーに肉眼観察してもらった。また、１年間放置した後の粘着テープ巻回体のＸＹＺ表色系を測定し、パネラーに肉眼観察してもらった。結果を表１に示す。
【００４７】
比較例３：
比較例１で使用した巻芯に、実施例１で使用した粘着テープ３５ｍを巻きつけて、巻き付け体を作製した。
この粘着テープ巻回体について、ＸＹＺ表色系を測定評価し、パネラーに肉眼観察してもらった。また、１年間放置した後の粘着テープ巻回体のＸＹＺ表色系を測定し、パネラーに肉眼観察してもらった。結果を表１に示す。
【００４８】
【表１】

【００４９】
比較例３からわかるように、ＯＰＰフィルムとアクリル系粘着剤との組み合わせからなる粘着テープ巻回体は、色味がほとんどない白色系であり、しかも放置による色変もほとんどなかった。このため、違和感を感じるパネラーが多かった。
【００５０】
一方、比較例１及び２は、初期の状態から、黄色〜茶色味を帯びており、放置により、さらに褐色へと変化していた。このため、古い製品と感じるパネラーが多かった。
【００５１】
一方、本発明の粘着テープ巻回体は、実施例１，２いずれの場合も、初期の状態で黄色味を帯びており、放置によっても色変はほとんどなく、新品の感じがすると答えたパネラーが多かった。
【００５２】
【発明の効果】
本発明の粘着テープ巻回体は、粘着テープ自体の経時的変色がほとんどない無色透明のポリオレフィンフィルム基材と無色透明のアクリル系粘着剤との組合わせからなる粘着テープの巻回体であるにもかかわらず、巻回体の状態では薄黄色を呈しているので、購買者が違和感を感じることがない。しかも粘着テープ自体は無色透明を長期間維持できるので、購入した使用者が望ましいと考える状態、すなわち使用時には貼付部分が無色透明であまり目立つことがなく、さらに長期間放置後も粘着テープ貼付部分がセピア〜茶色、褐色といった古びた色に変色することがない状態を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明で使用する巻芯の色度範囲を説明するためのＸＹＺ表色系色度図である。
【図２】本発明の一実施形態を示す図である。
【図３】本発明の他の一実施形態を示す図である。
【符号の説明】
１，１’ 巻芯
２紙管
３色調整体
４粘着テープ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an adhesive tape wound body having a light yellow to light brown color similar to a cellophane adhesive tape as observed with the naked eye, and having excellent standing characteristics for a long period of time as compared with a cellophane adhesive tape.
[0002]
[Prior art]
As an adhesive tape for light packaging and office use, a cellophane adhesive tape typified by Cellotape (registered trademark) has been widely used.
The cellophane pressure-sensitive adhesive tape is obtained by coating a rubber-based pressure-sensitive adhesive with cellophane having a good tear property as a base film.
[0003]
Cellophane film is a transparent film with a slight yellow-brown color, but it is slightly yellow-brown in the state of a wound body with an adhesive tape wrapped around a paper tube that is generally distributed as a product. It is perceived by consumers as a different color. Here, the paper tube that is generally distributed as a product refers to a paper tube base paper that is obtained by winding a plurality of paper tube base papers in a spiral or one sheet in a spiral shape, and fixing and integrating them into a tube. Based on beige to gray. Alternatively, white paper is wrapped around the inner surface of the paper tube to print the product name on the inner surface of the paper tube, or the outer surface of the paper tube so that the color of the tape wrapped around the paper tube can be reflected. There is also.
[0004]
Further, the rubber-based pressure-sensitive adhesive used for the cellophane pressure-sensitive adhesive tape deteriorates with time due to oxygen, heat, and light due to the double bond of rubber. Although attempts have been made to delay the deterioration over time by adding an antioxidant or an ultraviolet absorber to the rubber-based pressure-sensitive adhesive, the color changes from brown to brown as a result of long-term storage.
[0005]
Thus, the cellophane adhesive tape roll is reflected in the eyes of consumers as an initial yellow-brown color, and a brown-brown transparent color that has changed color due to deterioration over time.
[0006]
On the other hand, since the deterioration of rubber adhesives also leads to a decrease in adhesive strength, cellophane adhesive tape that has been browned after standing for a long period of time has been recognized by general consumers as being a product that has been left to the extent that adhesive strength is poor. As a result, the commercial value is considerably reduced.
In addition, cellophane film, due to its high water absorption, will repeatedly shrink and expand when left for a long period of time, resulting in wrinkles that can be recognized by the general eye with the naked eye. .
[0007]
For this reason, in recent years, for light packaging and office use adhesive tapes, instead of rubber adhesives, acrylic adhesives with little light resistance, weather resistance, and deterioration are used, and the substrate film has low water absorption. Plastic films have been used.
Adhesive tapes that use a stretched polyolefin film as the base film and use an acrylic adhesive have the advantage that there is little decrease in adhesive strength even if left for a long period of time, and in terms of properties, it is superior to cellophane tape. ing.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The stretched polyolefin film generally used as a base film is nearly colorless and transparent compared to the cellophane film, and the acrylic adhesive does not require a filler such as an antioxidant like the rubber adhesive. It is a highly transparent adhesive. Therefore, a wound body in which an adhesive tape made of a combination of a stretched polypropylene film and an acrylic adhesive is wound around a conventionally used paper tube is a clear tape wound body that reflects the color of the surface of the paper tube It becomes.
[0009]
However, because of the historical fact that cellophane tape has been used and used for many years, as a light packaging and office tape, general consumers have yellow to light brown as represented by cellophane tape. They tend to like and buy things.
[0010]
The present invention has been made in view of such circumstances, and the object of the present invention is to accept without a sense of incongruity to consumers who prefer cellophane tape, which has been popularly used as a trans-wrapping and office tape. Another object of the present invention is to provide a wound body of an adhesive tape having characteristics superior to that of a cellophane tape.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors pay attention to the color of the outer surface of the winding core, and a pressure-sensitive adhesive tape obtained by coating an acrylic pressure-sensitive adhesive on a core of a sample of various colors and a stretched polyolefin film imparted with hand cutting properties; As a result of producing the combination, the chromaticity range of the outer surface of the core that has a similar appearance to the cellophane tape and the combination preferred by the purchaser is within the range surrounded by the dotted line in FIG. The headline, the present invention has been completed.
[0012]
In FIG. 1, the horizontal and vertical axes indicate the chromaticity coordinates x and y of the XYZ color system, and the black circle (●) has a similar appearance to the cellophane tape, and a combination preferred by the purchaser is obtained. The color of the outer surface of the wound core is shown. White circles (○) are currently on the market and indicate the color of the outer surface of the paper tube made only of paper tube base paper, while white triangles (△) are currently on the market, paper tube base paper The color of the outer surface of white paper wrapped around the outer surface of the paper tube is shown.
[0013]
Therefore, the adhesive tape roll of the present invention has an outer surface color of XYZ color system, Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, y = 0.38 to 0.43. An adhesive tape wound body in which an adhesive tape obtained by applying an acrylic adhesive on a stretched polyolefin film having a width of 9 to 24 mm, which is provided with hand cutting properties, is wound on the core , and the tape The color of the surface of the wound body is Y = 80 to 160, x = 0.32 to 0.40, and y = 0.31 to 0.43 in the XYZ color system.
[0014]
The core is an XYZ color system on the outermost surface of a paper tube formed by winding paper tube base paper, Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, y = 0.38 to 0. .43 color adjustment body may be wound, or Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, y = 0.38 to 0.43 in the XYZ color system. It may be a paper tube in which colored paper is wound and fixed and integrated, or the outermost surface of the paper tube formed by winding the paper tube base paper is colored so that Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0. 38, y = 0.38 to 0.43, or Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, y = 0.38 to 0.43 plastic tube There may be.
The color adjusting body is preferably made of paper or a plastic film.
[0016]
The stretched polyolefin film imparted with the hand cutting property is preferably a stretched polypropylene film imparted with perforations in the width direction or numerous pores in the longitudinal direction.
[0017]
In addition, the value of the XYZ color system shown by this invention means what was measured by the stimulus value direct-reading method on the following conditions according to JISZ8722 using CR-100 by Minolta Camera Co., Ltd.
Standard light types: standard light D ₆₅
Illumination and light-receiving geometric conditions: The illumination was performed from the normal direction using an integrating sphere without a light trap under the condition c, and the reflected light of the sample was received almost from the normal direction.
The condition c is to illuminate the sample evenly from all directions as defined in JIS Z8722 and receive reflected light in a direction whose angle to the normal of the sample surface is 10 ° or less.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the pressure-sensitive adhesive tape roll of the present invention, the outer surface has an XYZ color system as a winding core, Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, x = 0.38 to 0.00. No. 43 is used, and an adhesive tape coated with an acrylic pressure-sensitive adhesive on a stretched polyolefin film imparted with hand cutting properties is used. Y corresponds to lightness (reflectance), and x and y correspond to chromaticity (hue and saturation).
[0019]
The XYZ color system is defined based on CIE (1931), and the chromaticity coordinates x, y, z and the color tristimulus values X, Y, Z have the following relationship. .
x = X / (X + Y + Z)
y = Y / (X + Y + Z)
z = Z / (X + Y + Z)
[0020]
In the present invention, since Y, x, and y are displayed, the tristimulus values X, Y, and Z are represented by the following relationship.
X = (x / y) × Y
Y = Y
Z = {(1-xy) / y} * Y
[0021]
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
The adhesive tape roll shown in FIG. 2 has a color tone of Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, and y = 0.38 to 0.43 on the outer surface of the paper tube 2 as the winding core 1. The one with a manipulative body is used.
[0022]
Here, the paper tube 2 is usually obtained by winding and laminating 1 to 5 layers of paper tube base paper in a spiral shape or a wound shape, and fixing and integrating them with an adhesive or an adhesive. The color of the surface of the paper tube is generally in the range of Y = 50 to 80, x = 0.33 to 0.35, y = 0.35 to 0.37, based on the paper tube base paper.
[0023]
The color adjuster 3 is a paper having a color in the range of Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, y = 0.38 to 0.43 in the XYZ color system, or Colored plastic films such as polyethylene film, polyester film, polypropylene film having a range of colors can be used.
[0024]
The core 1 around which the color adjusting body 3 is wound has a light light yellow to yellow color similar to the color adjusting body 3 because the color of the color adjusting body 3 on the surface layer is reflected.
An adhesive tape 4 in which an acrylic adhesive is coated on a stretched polyolefin film imparted with hand cutting properties is wound around such a core 1.
[0025]
As the stretched polyolefin film imparted with the hand cutting property, the perforation or longitudinal direction in which the stretching ratio in the longitudinal direction is larger than the stretching ratio in the width direction or the width direction of almost the entire surface of the laterally uniaxially stretched polypropylene film is not visually recognized. It is preferable to use a material having a large number of micropores and a reduced tear strength in the width direction. Thus, the film which reduced the tear strength of the width direction has the hand cutting property comparable to a cellophane. The stretched polyolefin film has higher transparency than cellophane, is almost colorless and transparent, and generally has an XYZ color system, Y = 111 to 114, x = 0.322 to 0.314, y = 0.330 to 0. .332.
[0026]
Although the size of the substrate film is not particularly limited, a substrate film having a width of 9 to 24 mm and a thickness of 20 to 60 μm is used because it is generally used for light packaging and office work.
As an acrylic adhesive used as an adhesive, what is generally used as an acrylic adhesive can be used. Specifically, a vinyl monomer having an acryloyl group, an acrylic functional monomer having a reactive functional group such as an OH group, a COOH group, or a glycidyl group, and an acryloyl group such as vinyl acetate if necessary. An acrylic polymer copolymerized with other vinyl monomers is preferably used.
[0027]
Examples of the vinyl monomer having an acryloyl group include acrylic acid, acrylic acid ester, acrylamide, and acrylonitrile. Examples of the acrylic functional monomer include OH group-containing monomers such as hydroxyethyl acrylate, hydroxyethyl methacrylate, and hydroxypropyl methacrylate; COOH group-containing monomers such as acrylic acid, methacrylic acid, itaconic acid, and maleic anhydride; glycidyl acrylate, glycidyl methacrylate And glycidyl group-containing monomers. Examples of other vinyl monomers include vinyl acetate, styrene, α-methylstyrene, vinyl pyrrolidone and the like.
[0028]
The acrylic polymer is used together with a crosslinking agent. As a crosslinking agent, it is a conventionally well-known crosslinking agent, and is suitably selected according to the kind of functional monomer. For example, when the functional monomer is an OH group-containing monomer, melamine resin, urea resin, polyisocyanate, metal chelate and the like are used. When the functional monomer is a COOH group-containing monomer, melamine resin, urea resin, polyisocyanate, epoxy resin, metal oxide, metal hydroxide, metal chelate and the like are used. When the functional monomer is a glycidyl group-containing monomer, a —COOH group-containing polymer, an acid anhydride, a polyamine, or the like is used. These crosslinking agents are contained in the pressure-sensitive adhesive composition in an amount of 0.5 to 3.0% by mass, preferably 1.0 to 2.0% by mass.
[0029]
Although the thickness of an adhesive layer is not specifically limited, Generally it is preferable to set it as 10-30 micrometers.
Since such an adhesive has high transparency and is less susceptible to oxidative degradation and light degradation, the transparency hardly changes even when left for a long period of time.
[0030]
The said adhesive tape is wound around the above winding cores. Although it depends on the size of the core, for office use, an adhesive tape having a width of 9 to 24 mm and a length of about 15 to 70 m in the longitudinal direction is generally wound and laminated.
[0031]
The pressure-sensitive adhesive tape roll having the above-described configuration has almost no color of the pressure-sensitive adhesive tape itself and has high transparency, so that the color of the outer surface of the core 1 is almost reflected in appearance. ing. That is, in the XYZ color system, Y = 80 to 160, x = 0.32 to 0.40, and y = 0.31 to 0.43. Such a color is similar to a cellophane adhesive tape using a cellophane film as a base film and using a rubber-based adhesive, and since the yellowish color is bright and vivid, it is called a new cellophane tape (not deteriorated over time). Impression is given to general consumers. In fact, the pressure-sensitive adhesive tape of the present invention gives an image of cellophane tape that is difficult to deteriorate for general consumers because it hardly deteriorates or discolors even if left for a long period of time based on the properties of the acrylic pressure-sensitive adhesive. It will be a thing.
[0032]
The core used for the adhesive tape wound body of the present invention is not limited to the one used in the first embodiment. If the color of the outermost surface is Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, y = 0.38 to 0.43, the core can be used.
[0033]
For example, it is not limited to the outer surface, and the whole is colored as Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, and y = 0.38 to 0.43 as in the core 1 ′ of FIG. May be used. In this case, the core 1 ′ may be a plastic tube in which a resin colored in Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, and y = 0.38 to 0.43 is formed into a tubular shape. It is good that Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, and y = 0.38 to 0.43. It may be a colored paper tube.
[0034]
Further, instead of using the color adjuster, by applying a colored paint or colored ink to the surface of the paper tube, Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, y = 0.38 to You may use what was set to 0.43. As the paint or ink, it is necessary to use a paint with high concealability. Specifically, yellow such as risurge (PbO), yellow lead (PbCrO ₄ ), yellow iron oxide (FeO (OH)), and cadmium yellow. Inorganic pigments; yellow organic pigments such as Pigment Yellow, Pigment Yellow 12 and Pigment Yellow 110; yellow dyes such as azo, perinone and benzopyran; paints or inks to which a yellow pigment is added can be used. In order to adjust the chromaticity, in addition to the yellow colorant, a white colorant may be appropriately mixed.
[0035]
The pressure-sensitive adhesive tape roll of the present invention reflects the color of the surface of the core, and shows a similar color to the cellophane pressure-sensitive adhesive tape. This makes it possible for general consumers to recognize that there is little deterioration of the agent.
[0036]
In addition, it is possible to produce a light yellow wound body by adding a color pigment to the base film itself or the acrylic adhesive itself. However, the adhesive tape itself tends to be preferred to have a high degree of colorless transparency so that the adhered part is not conspicuous, in other words, the color of the base is reflected. Therefore, the present invention is a pressure-sensitive adhesive tape that is light yellow that can stimulate the demand of general consumers in the wound state while maintaining the colorless and transparent preferred by general users in the sticking use state. The product value of the wound body can be increased.
[0037]
【Example】
[Measurement evaluation method]
(1) Cut out any three locations of the XYZ color system core or wound body to prepare a sample with a length × width (corresponding to the tape width) of 30 mm × 15 mm, and the surface color of this sample is changed to Minolta Using CR-100 manufactured by Camera Co., Ltd., Y, x, y were measured under the following conditions in accordance with JIS Z8722, and the average value was determined.
[0038]
The stimulus value was measured by the direct reading method.
Standard light type: Standard light D ₆₅
Illumination and light-receiving geometric conditions: The illumination was performed from the normal direction using an integrating sphere without a light trap under the condition c, and the reflected light of the sample was received almost from the normal direction.
The condition c is to illuminate the sample evenly from all directions as defined in JIS Z8722 and receive reflected light in a direction whose angle to the normal of the sample surface is 10 ° or less.
[0039]
(2) Change in color with time The color of the wound adhesive tape after being left for one year was measured in the XYZ color system according to the above (1).
[0040]
(3) Evaluation of panelists Ten panelists were allowed to observe the wound body with the naked eye, and had them comprehensively evaluate aesthetics, discomfort in color, and whether the product felt new.
If there is no sense of incongruity and it feels like a new product, it is rated as “○”, if there is a sense of incongruity, “△”, and if it feels old and the performance is degraded, it is evaluated in three levels. The most frequent evaluation was taken as the evaluation result of the product.
Of the 10 panelists, 2 responded that they did not care about the color of the adhesive tape.
[0041]
[Evaluation of adhesive tape wound body]
Example 1
A color adjusting paper was wound around the surface of a paper tube having an inner diameter of 77 mm and an outer diameter of 80 mm (winding thickness of the paper tube base paper of 3 mm) to prepare a core. Measurement and evaluation were performed using the XYZ color system of the core.
On one side of a 30 μm-thick stretched polypropylene film (hereinafter referred to as “OPP film”) that has been provided with hand-cutting properties by opening fine holes that are not recognized by the naked eye on the entire width direction in the core produced as described above. An adhesive tape formed by applying an acrylic adhesive was wound. The wound thickness of the adhesive tape was 3 mm.
[0042]
About this adhesive tape winding body, the XYZ color system was measured and evaluated, and the panelists observed it visually. In addition, the XYZ color system of the adhesive tape wound body after being left for one year was measured, and the panel was observed with the naked eye. The results are shown in Table 1.
[0043]
Example 2:
The outer surface of a paper tube with an inner diameter of 77 mm and an outer diameter of 80 mm (winding thickness of the paper tube base paper is 3 mm) is coated with a white flexo ink and a yellow flexo ink made by Dainippon Ink Co., Ltd. A wick was made. Measurement and evaluation were performed using the XYZ color system of the core.
The same pressure-sensitive adhesive tape as in Example 1 was wound around the core produced above to produce a pressure-sensitive adhesive tape roll.
About this adhesive tape winding body, the XYZ color system was measured and evaluated, and the panelists observed it visually. In addition, the XYZ color system of the adhesive tape wound body after being left for one year was measured, and the panel was observed with the naked eye. The results are shown in Table 1.
[0044]
Comparative Example 1:
A commercially available cellophane tape (“Pylon” (trade name) manufactured by Kyowa Co., Ltd.) was used.
This uses a core in which white cardboard is wound around the surface of a paper tube having an inner diameter of 77 mm and an outer diameter of 80 mm (winding thickness of the paper tube base paper). As an adhesive tape, a cellophane film is used as a base film, This one is coated with a rubber adhesive.
[0045]
For the cellophane tape core and wound body, the XYZ color system was measured and evaluated, and the panel was observed with the naked eye. In addition, the XYZ color system of the adhesive tape wound body after being left for one year was measured, and the panel was observed with the naked eye. The results are shown in Table 1.
[0046]
Comparative Example 2:
The cellophane adhesive tape is the same as Comparative Example 1 except that the type of rubber adhesive is different.
For the cellophane tape core and wound body, the XYZ color system was measured and evaluated, and the panel was observed with the naked eye. In addition, the XYZ color system of the adhesive tape wound body after being left for one year was measured, and the panel was observed with the naked eye. The results are shown in Table 1.
[0047]
Comparative Example 3:
The wound tape was produced by winding the adhesive tape 35m used in Example 1 around the winding core used in Comparative Example 1.
About this adhesive tape winding body, the XYZ color system was measured and evaluated, and the panelists observed it visually. In addition, the XYZ color system of the adhesive tape wound body after being left for one year was measured, and the panel was observed with the naked eye. The results are shown in Table 1.
[0048]
[Table 1]

[0049]
As can be seen from Comparative Example 3, the wound adhesive tape roll made of the combination of the OPP film and the acrylic pressure-sensitive adhesive was white with almost no color, and there was almost no color change due to standing. For this reason, many panelists felt uncomfortable.
[0050]
On the other hand, Comparative Examples 1 and 2 were yellowish to brownish from the initial state and further changed to brown upon standing. For this reason, there were many panelists who felt that it was an old product.
[0051]
On the other hand, the pressure-sensitive adhesive tape roll of the present invention is a paneler who answered that in both cases of Examples 1 and 2, it was yellowish in the initial state and hardly changed in color even when left unattended, and felt like a new article. There were many.
[0052]
【The invention's effect】
The pressure-sensitive adhesive tape roll of the present invention is a roll of pressure-sensitive adhesive tape comprising a combination of a colorless and transparent polyolefin film base material and a colorless and transparent acrylic pressure-sensitive adhesive that hardly undergoes discoloration with time. Nevertheless, the purchaser does not feel uncomfortable because it is light yellow in the wound state. Moreover, since the adhesive tape itself can be kept colorless and transparent for a long period of time, it is desirable for the purchased user, that is, the applied part is colorless and transparent so that it is not noticeable when used, and the adhesive tape applied part is not noticeable even after standing for a long period of time. It is possible to provide a state that does not change to an old color such as sepia to brown or brown.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an XYZ color system chromaticity diagram for explaining a chromaticity range of a core used in the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 1 'winding core 2 paper tube 3 color adjuster 4 adhesive tape

Claims

The outer surface color is an XYZ color system, Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, y = 0.38 to 0.43.
A pressure-sensitive adhesive tape wound body in which a pressure-sensitive adhesive tape formed by coating an acrylic pressure-sensitive adhesive on a stretched polyolefin film having a width of 9 to 24 mm is provided with hand-cutting properties ,
And the color of the surface of a tape winding body is an XYZ color system, Y = 80-160, x = 0.32-0.40, y = 0.31-0.43 .

The winding core has an XYZ color system on the outermost surface of a paper tube formed by winding a paper tube base paper, Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, y = 0.38 to 0. The pressure-sensitive adhesive tape roll according to claim 1, wherein the color adjustment body is wound around .43.

The pressure-sensitive adhesive tape winding body according to claim 2, wherein the color adjusting body is made of paper or a plastic film.

The winding core is a paper tube in which XYZ color system, Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, and y = 0.38 to 0.43 is wound and fixedly integrated. The pressure-sensitive adhesive tape roll according to claim 1.

The winding core colors the outermost surface of a paper tube formed by winding a paper tube base paper, and Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, y = 0.38 to 0.43. The pressure-sensitive adhesive tape roll according to claim 1.

The pressure-sensitive adhesive tape winding according to claim 1, wherein the winding core is a plastic tube of XYZ color system, Y = 50 to 140, x = 0.34 to 0.38, y = 0.38 to 0.43. Round body.

The pressure-sensitive adhesive tape roll according to any one of claims 1 to 6 , wherein the stretched polyolefin film imparted with the hand cutting property is a stretched polypropylene film having perforations in the width direction or a large number of pores in the longitudinal direction.