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JP4545523B2 - リクライニング装置 - Google Patents

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JP4545523B2 JP2004241958A JP2004241958A JP4545523B2 JP 4545523 B2 JP4545523 B2 JP 4545523B2 JP 2004241958 A JP2004241958 A JP 2004241958A JP 2004241958 A JP2004241958 A JP 2004241958A JP 4545523 B2 JP4545523 B2 JP 4545523B2
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Description

本発明は、自動車用シートのリクライニング装置であって、内歯車と、この内歯車より歯数の少ない外歯車が一部で噛合し、その噛合位置の旋回移動により相対的に揺動回転するいわゆるタウメル機構によりシートバックの傾倒角度を無段階に調節するリクライニング装置において、車両の衝突時等にリクライニング装置に入力される過大な荷重に対する強度を向上するためのリクライニング装置の改良に関する。
従来、自動車のシート装置に搭載されるリクライニング装置に傾倒角度を無段階に調節できるものとしてタウメル機構を用いたものがある。タウメル機構を用いたリクライニング装置は、その操作のために内歯車と外歯車が互いに噛合う歯の間に適当な遊び(バックラッシ等)が必要であり、この遊びは走行中の振動によるシートバックのがたつきの発生原因の一つとされている。このようながたつきはシート装置の品質の低下につながり、改善が望まれる点であった。
上記のような操作に必要な遊びに起因するがたつきを抑えるために改良した従来のタウメル機構を用いたリクライニング装置として公知のものには、例えば特許文献1に記載のものがある。これは、図6、図7に示されるように、シートバック側に取り付けられた内歯車90aを有する内歯車プレート90と、内歯車90aと噛合し内歯車90aの歯数よりも少ない歯数の外歯車(平歯車)91aを有する外歯車プレート91が、内歯車90aと外歯車91aの噛合位置の旋回移動により相対的に揺動回転するものである。
前記内歯車プレート90の内歯車の略中心には旋回軸92挿通されており、旋回軸92と一体に結合されている連行円板93の旋回軸92の中心点からの半径が等しい円周範囲93aを取り囲むように鏡像対象的に同一な2つのくさび片94,94が配置され、外歯車91aの略中心に穿設された中心孔91bを軸支している。そして、シートバックが所望傾倒角度位置にあり傾倒操作がされていない状態においては、前記2つのくさび片94,94が、その間に介在するコイルばね95によって円周方向の互いに離反する方向に付勢され、くさび片が円周範囲93aと中心孔91bで形成される三日月形のスペースへ入り込み、内歯車と外歯車の偏心量を増やすことで半径方向の遊びを除去し、シートバックのがたつきを減少させようとするものである。
また、上述のようなタウメル機構を用いたリクライニング装置では、揺動する外歯車または内歯車と回転力を伝達する軸部材との摺接部分で生じる摺動抵抗により操作力の増加やばらつきが発生するため、その摺動部分にころがり軸受や摺動抵抗の低いブッシュ等のすべり軸受を介在させ、円滑な操作を実現しているものがある(例えば特許文献2および特許文献3。)。ころがり軸受は摩擦係数はすべり軸受より低いが、重量が重いことや一般的にコストが高いこと、また、形状の自由度が限られてくる等により、この種のリクライニング装置ではすべり軸受がよく用いられ、より円滑な摺動には摩擦係数の低い樹脂製のブッシュや、金属粉を主成分とする多孔質焼結体に含油させた軸受、いわゆる含油軸受が使われる。
特公昭63−47443号公報 特開2002−186535号公報 特開2002−112848号公報
最近の自動車用シート装置の様々な仕様やシートアレンジにおいて、例えば、シートベルト組込みタイプのシート装置では、シートベルトの荷重が直接シートバックに入力されることや、また、後部シート装置のシートバックを前倒しすることによって後部室内空間を荷室として使えるシート装置では、車両の衝突等によって荷室の積載物が後方より前方のシート装置のシートバックへぶつかることがあり、このような状況に対応するため従来にも増してリクライニング装置の強度が要求されている。従来のリクライニング装置では、その他の構成部品の強度等との関係も勿論考慮されるが、回転軸まわりで約1500〜1700N・mのトルクに耐える強度があればシート装置に要求されるスペックを満足するとされていたことに対し、前記仕様では約6000N・mのトルクに耐える強度が必要となってきた。
しかし、タウメル機構を用いたリクライニング装置の揺動する外歯車プレートまたは内歯車プレートと回転力を伝達する軸部材との摺接部分に上述のような樹脂製のブッシュや含油軸受等の弾性的に変形する部分を有する部材を配設したものは、シートバックに過大な負荷がかかった際、噛合する内歯車と外歯車が歯の圧力角によって互いに離反し内歯車の中心軸方向に外歯車プレートが移動し前記ブッシュ等が圧縮変形されるため、内歯車と外歯車の噛合が弱くなり回転方向に対する強度が低下し上記のトルクに耐えることができない。また、特許文献1に記載のリクライニング装置のように偏心軸部にくさび片を備えているものについては、くさび片が外歯車の中心孔の内周面に当接する面積が限られてくるため、応力が集中しブッシュ等の圧縮変形が大きくなり、外歯車の移動量がより多くなって強度が低下する。
そこで、本発明は、上述のようなシートバックに入力される荷重が所定値よりも大きくなる場合に外歯車プレートが内歯車の中心軸方向に移動することを防止すると共に、強度低下を補強する機能を備えることにより、円滑な操作を実現しつつ強度を向上し、しかも重量やコストを抑えたリクライニング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、シートバックまたはシートクッションの一方に固定され内歯車を有する内歯プレートと、内歯車より歯数が少なくシートバックまたはシートクッションの他方に固定される外歯車を有する外歯プレートと、が一部で噛合され、内歯プレートまたは外歯プレートの一方に回転可能に支持される回転軸と、回転軸まわりに配置され内歯車と外歯車が噛合する方向に内歯プレートまたは外歯プレートの他方を移動させるくさび片対と、前記くさび片対を互いに離反する方向に付勢するバネ部材と、回転軸と一体に回転し前記くさび片対を押動して内歯車に対して外歯車を揺動させる作動片と、内歯プレートまたは外歯プレートの他方がくさび片対を収納する中央孔の内周に嵌合されるブッシュ部材と、を有するリクライニング装置であって、
前記中央孔にくさび片対およびブッシュ部材と軸方向に重ねて配置され内歯プレートまたは外歯プレートの他方が前記内歯車と外歯車の噛合が外れる方向への所定量以上の移動を阻止するストッパー部材を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、シートバックまたはシートクッションの一方に固定され内歯車を有する内歯プレートと、内歯車より歯数が少なくシートバックまたはシートクッションの他方に固定される外歯車を有する外歯プレートと、が一部で噛合され、前記内歯プレートまたは外歯プレートの一方に回転可能に支持される回転軸と、前記回転軸まわりに配置され前記内歯車と外歯車が噛合する方向に内歯プレートまたは外歯プレートの他方を移動させるくさび片と、前記回転軸と一体に回転し前記くさび片を押動して前記内歯車に対して外歯車を揺動させる作動片と、を有するリクライニング装置であって、シートバックに作用する荷重が所定値以上になった場合に内歯と外歯に挟まれて変形し、内歯プレートと外歯プレートを固定することが可能な縦壁を前記内歯車と外歯車の非噛合領域に有する噛合補強部材を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のリクライニング装置であって、シートバックに作用する荷重が所定値以上になった場合に内歯と外歯に挟まれて変形し、内歯プレートと外歯プレートを固定することが可能な縦壁を前記内歯車と外歯車の非噛合領域に有する噛合補強部材を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、いわゆるタウメル機構を備えたリクライニング装置であって、くさび片対が収納される内歯プレートまたは外歯プレートの中央孔の内周にブッシュ部材が設けられており、また、ブッシュ部材の変形により内歯車と外歯車の噛合が外れる方向への移動しようとしても、所定量以上の移動を阻止するストッパー部材を備えているので、円滑な摺動や異音防止のために内歯プレートまたは外歯プレートの中央孔の内周にブッシュ部材を配設しても強度の低下を防止することができる。
請求項2に記載の発明は、内歯車と外歯車の非噛合領域に縦壁を有する噛合補強部材を設け、シートバックに作用する荷重が所定値以上になった場合に内歯と外歯に挟まれて該縦壁が変形するようにしたので、内歯車と外歯車が非噛合領域においても歯車が噛合したと同様の状態を作ることができ、強度低下を補強することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1の発明に請求項3に記載の発明の特徴を加えたものであり、ブッシュ部材の変形により内歯車と外歯車の噛合が外れる方向への移動を阻止しつつ、非噛合領域においても内歯車と外歯車が噛合したと同様の状態を作ることができ、強度低下を抑えることができる。
本発明に係るリクライニング装置1は、図1に示されるように自動車の座席2に装着されるもので、シートクッション3の後部とシートバック4の下部をリクライニング装置1によって接続し、シートバック4のシートクッション3に対する傾倒角度を調節可能としている。本実施例においてはシートクッション3の後部には下側ブラケット5が、シートバック4の下部には上側ブラケット6が固定されており、この下側ブラケット5と上側ブラケット6が後述するリクライニング装置1の異なるプレートにそれぞれ固定され、シートバック4のシートクッション3に対する傾倒角度を変えられるようになっている。
図2は図1のA−A線断面図、図3は図2のB−B線断面を示し、図4は本発明のリクライニング装置1の分解斜視図である。リクライニング装置1の主な構成は略円形状のお椀形で円周状の段部10bの内側壁に内歯を形成した内歯車10aを有する内歯プレート10と、この内歯プレート10の内歯車10aより歯数の少ない略円形板状で外側壁に外歯を形成した外歯車11aを有する外歯プレート11が、リング状のブラケット12によって組み合わされている。前記内歯車10aと外歯車11aは一部で歯が噛合った状態で内歯プレート10と外歯プレート11が相対的に揺動するいわゆるタウメル機構を構成するものである。
内歯プレート10の略お椀形底部(内歯車10aが形成されている側の底部)の背面には複数個の円形突起10cが形成され、また、外歯プレート11が前記内歯プレート10の底部と向かい合う面と反対側の面には複数個の円形突起11bが形成されている。これらの円形突起10c、11bは下側ブラケット5または上側ブラケット6にリクライニング装置1を固定するためのものである。本実施例においては、内歯プレート10に下側ブラケット5を取り付け、外歯プレート11に上側ブラケット6を取り付けられているが、内歯プレート10と外歯プレート11とを取り付けるブラケットは逆にしても良い。
前記内歯プレート10の略中央には、回転軸13の軸受である軸受筒14が固着されている。軸受筒14は中空円筒状の軸部14aとその端部が鍔状に形成された鍔部14bを備えており、軸部14aを内歯プレートの略中央に穿設された略円形の中央孔10dに挿通し、鍔部14bを溶接等により固定されている。そして、外歯プレート11の略中央に穿設されている中央孔11cには薄肉円筒形状のブッシュ15が嵌め込まれており、そのブッシュ15の内部に前記軸受筒14の軸部14aを包囲するくさび片対16,16が嵌合するように配設されている。
前記くさび片対16,16は前記ブッシュ15の内周面15aの径と略同径の円弧状に形成された同形状の2枚のくさび片16であって、内歯車10aと外歯車11aの歯数差に相当して偏心する軸受筒14の軸部外周面14cと外歯プレートの中央孔11cに嵌合されているブッシュ15の内周面15aとの間の偏心領域に一方のくさび片16を裏返しにした表裏が逆の状態で回転軸13の軸方向に重ね合わせて配設され、スプリング17によって互いに離反する方向に付勢されている。
くさび片16は前記ブッシュ15の内周面15aに摺接する円弧外側面16aと、前記軸受筒外周面14cの径より僅かに大径な円弧状であって、この軸受筒外周面14cに摺接する円弧内側面16bを有する略三日月板状に形成されている。くさび片16は、略中央にスプリング17を係止する係止孔16cと円弧孔16dが同心円上に列設されている。
スプリング17は、線状ばね材を円弧状に形成され、その端末を円弧面に対して略直角に折曲形成された脚部17a,17aを有し、その一方の脚部17aが軸方向に重ね合わされた2枚のくさび片16,16のうちの図示される上側ブラケット6側に位置するくさび片16の係止孔16cに係止されていると共に下側ブラケット5側のくさび片16の円弧孔16dに挿通され、他方の脚部17aは、上側ブラケット6側のくさび片16の円弧孔16dに挿通されると共に下側ブラケット5側のくさび片16の係止孔16cに係止された状態で配置されている。
スプリング17を組付けた上側ブラケット6側からは略円形板状で中央に回転軸13の貫通孔18aが穿設されたワッシャ18を回転軸13に差し込み、Eリング19を回転軸13のスリット13cに嵌入し、スプリング17がくさび片16の係止孔16cや円弧孔16dから抜け出ないようにしている。また、回転軸13の下側ブラケット5側に形成されているスリット13dにもEリング20を嵌入し、回転軸13が軸受筒14から抜け出ないようにしている。
前記スプリング17により、2枚のくさび片16,16は係止孔16cに係止された脚部17a,17aを介して互いに離反する方向に付勢され、軸受筒外周面14cとブッシュ内周面15a間の偏心領域における次第に間隔が狭くなる左右両方向のそれぞれに押し込まれる。各くさび片16,16の円弧外側面16a,16a全面が略同径であるブッシュ15の内周面15aに接し、円弧内側面16b,16bは、押し込み方向の略4分の3部位において軸受筒外周面14cに接した状態で食込むこととなる。
そして、このくさび片対16,16の食込みによって、回転軸13の軸心Xと該軸心Xに対して偏心した外歯車11aのピッチ円中心軸Yとの距離Lが偏心方向線上において偏心量が増す方向に拡がり、外歯車11aと内歯車10aの噛合部における歯相互が圧接された状態になり、内歯プレート10を軸支する回転軸13周りと、外歯プレート11を軸支するくさび片対16,16の製作公差等の軸受間隙及び回転伝動に要する適正な噛合のための噛合遊び(バックラッシ)に起因するシートバック4のがたつきを減少させている。
シートバック4の位置固定時における状態からの傾倒位置調節は、シートバック4の所望傾倒方向(前倒、後倒)に応じて回転方向に操作されたモータ装置(図示せず)の出力軸が回転軸13に連結され回転することによる。前記作動片13aは、回転軸13と一体に形成され、ブッシュ内周面15aと軸受筒外周面14cに沿う円弧角度が略150°を有する円弧鍔状であって、前記偏心領域における偏心方向(前記軸心Xに対する前記ピッチ円中心軸Yの偏心方向)とは反対側に配置されている。
例えば図3において回転軸13が時計回り方向Zに回転されると、これに伴ない一体に形成されている作動片13aも同方向に回転して、回転方向の端面13bが対向する一方のくさび片16の端面16eに当接して押圧し、この押圧によりスプリング17によって食込み方向に付勢されていたくさび片16が、この付勢に抗してZ方向(時計回り方向)に押されて食込みが外されると共に、更に作動片13aは他方のくさび片16の端面にも当接して、2枚のくさび片16,16を重ねた状態で回転させる。
このくさび片対16,16の移動により前記位置固定時における軸受間隙の圧接と、噛合部の圧接状態が解除され、重なったくさび片対16,16は、軸受筒14に接する円弧内側面16b,16bを介して円弧外側面16a,16a全面がブッシュ15の内周面15aに摺接した状態となり、内歯車10aと外歯車11aの円滑な回転伝動における適正な噛合遊び(バックラッシ)に要する偏心量を維持しつつ、作動片13a及びスプリング17と共に回転軸13を中心としてその回転に伴ない回転する。
上述の一連の動作により、外歯車11aが回転され、これに伴なう内歯車10aとの噛合部の旋回移動により外歯車11aが形成された外歯プレート11は内歯車10aが形成された内歯プレート10に対して揺動し、それそれのプレートが固定されたブラケットが連結するシートバック4とシートクッション3の相対的な傾倒角度が調節される。
次に、本発明の特徴であるストッパー部材21と噛合補強部材22について説明する。ストッパー部材21は、前記外歯プレート11の中央孔11cの内周壁に僅かな隙間をもって嵌め込まれる略円板状で前記軸受筒14が挿通する孔21aが中央に穿設されており、前記ブッシュ15及びくさび片16,16と回転軸13の軸方向に重ねられて設置されている。また、ストッパー部材21の外周側面21bは、上述のとおり外歯プレート11の中央孔11cの内周壁と僅かな隙間をもつように前記孔21aに対して前記Lだけ偏心した円周を形成している。そして、外歯プレート11と回転軸13に対する偏心方向を同じくして同期回転するように、回転軸13と一体の作動片13aの先端に突設された突起13eと孔21aと同心状に穿設された扇形状の孔21cが係合している。
噛合補強部材22は、前記外歯車11aと同軸で外歯車11aより僅かに半径が大きく、内歯車10aに接しない板厚の円弧状の縦壁22aを有し、この縦壁22aは、前記内歯車10aと前記外歯車11aの噛合部分と略180°の回転対称位置から円周方向両側に幅をもった非噛合領域に位置し、偏心方向が同期するように設置される。縦壁22aは通常のリクライニング操作をする際には非噛合領域で内歯車10a、外歯車11aに摺接しないので、操作力の抵抗となることはない。本実施例においては、前記ストッパー部材21と噛合補強部材22は一体に形成されており、前記縦壁22aはストッパー部材21と薄板状で縦壁22aの円周方向の幅から末広がりな形状をした接続部22bによって接合されている。そして、ストッパー部材21と同様に回転軸13と一体的に回動することによって縦壁22aが非噛合領域に位置するようになっている。
前記ストッパー部材21は外歯プレート11の中央孔11cの内周壁に僅かな隙間をもって設けられており、通常のリクライニング操作に抵抗となることはないが、車両の衝突時等では外歯プレート11の移動を阻止するように働く。車両の衝突等によってシートバック4に過大な荷重が入力されると、噛合する内歯車10aと外歯車11aは歯の圧力角により互いに離反する力が大きくなり、ブッシュ15が圧縮変形する。この場合、外歯車11aはその中心軸Yが回転軸13の軸心X方向に移動し偏心量Lが小さくなる方向に移動しようとするが、上述のように外歯車11aの中央孔11cには前記ストッパー部材21が配設されているため、前記ストッパー部材21の外周側面21bに外歯プレート11の中央孔11cの内壁が当接し、外歯車11aの偏心量Lが小さくなる方向への移動を阻止するので、内歯と外歯の噛合が外れ回転方向に対する強度が低下することを抑えることができる。
また、内歯車10aと外歯車11aの非噛合領域に設けられた噛合補強部材22の縦壁22aにより、上述のようにシートバック4に作用する荷重により噛合する内歯車10aと外歯車11aは歯の圧力角により互いに離反する力が大きくなり外歯プレート11が移動しようとするとき、シートバック4に作用する荷重が所定値以上になると、内歯車10aと外歯車11aの内歯と外歯によって縦壁22aが挟まれ、図5に示すような変形をする。このように縦壁22aが変形することによって、内歯車10aと外歯車11aが擬似的に噛合った状態となり、内歯プレート10と外歯プレート11の相対的な移動が抑えられ、強度低下を補強することができる。
本発明に係るリクライニング装置を装着した自動車の座席を示す側面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 本発明に係るリクライニング装置の分解斜視図である。 噛合補強部材22の変形状態の一例を示す平面図である。 従来のリクライニング装置を示す断面図である。 従来のリクライニング装置を示す平面図である。
符号の説明
1 リクライニング装置
2 座席
3 シートクッション
4 シートバック
5 下側ブラケット
6 上側ブラケット
10 内歯プレート
11 外歯プレート
12 ブラケット
13 回転軸
14 軸受筒
15 ブッシュ
16 くさび片
17 スプリング
21 ストッパー部材
22 噛合補強部材

Claims (3)

  1. シートバックまたはシートクッションの一方に固定され内歯車を有する内歯プレートと、内歯車より歯数が少なくシートバックまたはシートクッションの他方に固定される外歯車を有する外歯プレートと、が一部で噛合され、
    内歯プレートまたは外歯プレートの一方に回転可能に支持される回転軸と、
    回転軸まわりに配置され内歯車と外歯車が噛合する方向に内歯プレートまたは外歯プレートの他方を移動させるくさび片対と、
    前記くさび片対を互いに離反する方向に付勢するバネ部材と、
    回転軸と一体に回転し前記くさび片対を押動して内歯車に対して外歯車を揺動させる作動片と、
    内歯プレートまたは外歯プレートの他方がくさび片対を収納する中央孔の内周に嵌合されるブッシュ部材と、を有するリクライニング装置であって、
    前記中央孔にくさび片対およびブッシュ部材と軸方向に重ねて配置され内歯プレートまたは外歯プレートの他方が前記内歯車と外歯車の噛合が外れる方向への所定量以上の移動を阻止するストッパー部材を備えたことを特徴とするリクライニング装置。
  2. シートバックまたはシートクッションの一方に固定され内歯車を有する内歯プレートと、内歯車より歯数が少なくシートバックまたはシートクッションの他方に固定される外歯車を有する外歯プレートと、が一部で噛合され、
    前記内歯プレートまたは外歯プレートの一方に回転可能に支持される回転軸と、
    前記回転軸まわりに配置され前記内歯車と外歯車が噛合する方向に内歯プレートまたは外歯プレートの他方を移動させるくさび片と、
    前記回転軸と一体に回転し前記くさび片を押動して前記内歯車に対して外歯車を揺動させる作動片と、を有するリクライニング装置であって、
    シートバックに作用する荷重が所定値以上になった場合に内歯と外歯に挟まれて変形し、内歯プレートと外歯プレートを固定することが可能な縦壁を前記内歯車と外歯車の非噛合領域に有する噛合補強部材を備えたことを特徴とするリクライニング装置。
  3. シートバックに作用する荷重が所定値以上になった場合に内歯と外歯に挟まれて変形し、内歯プレートと外歯プレートを固定することが可能な縦壁を前記内歯車と外歯車の非噛合領域に有する噛合補強部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のリクライニング装置。
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