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JP4439758B2 - 制御回路 - Google Patents

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JP4439758B2
JP4439758B2 JP2001111196A JP2001111196A JP4439758B2 JP 4439758 B2 JP4439758 B2 JP 4439758B2 JP 2001111196 A JP2001111196 A JP 2001111196A JP 2001111196 A JP2001111196 A JP 2001111196A JP 4439758 B2 JP4439758 B2 JP 4439758B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネル(以下「PDP」とも呼ぶ)用の制御回路に関し、望ましい発光回数と実際の発光回数とのずれを低減するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13に第1の従来技術に係るPDPの駆動方法を説明するためのタイミングチャートを示す。この駆動方法は行電極対X,Y及び列電極Wを備えたAC型PDPに適用される。なお、図13には1駆動単位期間分の駆動波形を図示している。1駆動単位期間はサブフィールド階調法においては1サブフィールド期間に対応する。図13に示すように、1駆動単位期間(即ち1サブフィールド期間)はリセット期間,アドレス期間及び維持期間を含む。
【0003】
リセット期間では、プライミングパルス24Pを印加することにより、表示履歴にかかわらず全ての放電セルを放電させる放電(プライミング放電)を形成する。プライミング放電は、全ての放電セル内に空間電荷を発生させることによって、その後の放電の発生確率を高めると共に全ての放電セル内の壁電荷の状態を均一にする効果(消去効果)がある。
【0004】
なお、駆動方法によっては、プライミング放電に先立って、先行の駆動単位期間において点灯状態(ON状態)であった放電セル内のみに放電を発生させて壁電荷の状態を非点灯状態(OFF状態)であった放電セルとそろえるための放電(消去放電)を行う駆動方法がある。また、プライミング放電を行わず消去放電のみを行う駆動方法もある。更に、プライミング放電と消去放電とを駆動単位期間毎に切り替える駆動方法もある。ここでは、これらの駆動方法を含めて「リセット期間」と呼ぶ。
【0005】
アドレス期間では、行電極Yと列電極Wとの組み合わせによりマトリックス的に放電セルを選択し、所定の放電セル内にアドレス放電を形成する。このアドレス放電の形成/不形成の選択により、各放電セルのON状態とOFF状態とを規定する。具体的には、行電極Y1〜Ynにスキャンパルス21Pを順次に印加すると共に列電極Wに選択的にアドレスパルス22Pを印加することによって、ON状態にすべき放電セル内にアドレス放電を発生させる。
【0006】
維持期間では、行電極Xと行電極Yとに交互に(交流的に)電圧Vsの(同じ波形の)維持パルス23Pを印加する。これにより、先のアドレス期間においてON状態に規定された放電セル内でのみ維持放電を発生させる。維持パルス23Pの印加回数(以下「維持繰り返し回数」とも呼ぶ)は各サブフィールド期間毎に規定されており、この維持繰り返し回数によってそのサブフィールド期間における発光強度(ないしは輝度)が決まる。以上の一連の動作により1サブフィールド期間の駆動が終了する。
【0007】
第1の従来技術に係る駆動方法では維持期間において同一波形の維持パルス23Pを繰り返す(以下、この繰り返し期間を「維持繰り返し期間」と呼ぶ。なお、図13の駆動方法では維持繰り返し期間と維持期間とが一致する)が、動作を安定させるために、維持繰り返し期間の前後に補助的なパルス又はパルス群を設ける駆動方法(以下、第2の従来技術に係る駆動方法と呼ぶ)がある。このような第2の従来技術に係る駆動方法の一例を図14のタイミングチャートに示す。なお、当該タイミングチャートは特開平11−143422号公報に開示される。図14の駆動方法では、比較的狭いパルス幅の維持パルス23Pを繰り返す維持繰り返し期間(維持期間)の前後に、比較的広いパルス幅の補助パルス(群)26Pを印加する。
【0008】
さて、PDPでは主にサブフィールド階調法と呼ばれる方式で階調制御を行う。サブフィールド階調法では、1フィールド期間を複数のサブフィールド期間に分割し、それぞれのサブフィールド期間における発光強度をそれぞれ所定の値に設定する。それぞれのサブフィールド期間における駆動波形は上述の第1又は第2の従来技術に係る駆動方法(図13又は図14参照)の波形を用いることができる。また、それぞれのサブフィールド期間における発光強度(ないしは輝度)は、上述のように維持繰り返し期間での維持パルスの繰り返し回数により制御される。1フィールド期間をs個のサブフィールド期間にて構成すれば、最大2のs乗通りの階調を表現することができる。
【0009】
PDPの輝度レベル、すなわちある階調(例えば最大階調)における発光輝度は、1秒間あたりの維持繰り返し回数(以下「平均維持周波数」とも呼ぶ)に比例して増大する。すなわち、平均維持周波数を変えることによって輝度レベルを制御することができる。
【0010】
さて、PDPの表示放電によって消費される放電電力は、PDPからの発光量が多いほど増大する。このとき、PDPからの発光量は{(表示率)×(輝度レベル)}に比例する。なお、表示率とは各放電セルでの階調レベルを全ての放電セルについて積算したものを、最大値を1として表したものである。表示率は表示する画像によって異なるため、放電電力は画像によって変化し、該電力は表示率が高いほど大きくなる。
【0011】
表示率にかかわらずPDPの最大消費電力を一定以下に抑制するために、APC(Automatic Power Control)方式が用いられることがある。APC方式は、表示率が高い場合には該表示率におよそ反比例させて輝度レベル又は画面全体の階調レベルを低下させることにより、放電電力を一定以下に抑制する。輝度レベルは上述のように平均維持周波数によって制御可能である。APC方式又はそれに類似方式は例えば特開平3−238497号公報(特許第3002490号)や特開2000−259110号公報等に開示される。
【0012】
APC方式により輝度レベルを制御する回路の一例が例えば特開平7−140928号公報(特許第2856241号)に開示されている。当該制御回路では、各輝度レベルに対応した各サブフィールド期間の維持繰り返し回数をROM(読み出し専用メモリ)に格納しておく。そして、この制御回路は、消費電力に応じた維持繰り返し回数をROMから読み出し、その値にしたがって維持繰り返し回数を制御する。
【0013】
また、維持繰り返し回数が指定された場合に同一波形を繰り返し発生させる制御方法の一例が、例えば特開平4−284491号公報(特許第2728571号)に開示されている。かかる制御方法では、繰り返しの無い期間の波形と繰り返しサイクルから成る期間における所定の単位波形との波形制御データをそれぞれ記憶しておき、維持繰り返し期間で波形をROM制御手段によって制御する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、第1及び第2の従来技術に係る駆動方法では、サブフィールド階調法によって階調が制御され、又、平均維持周波数の制御によって輝度レベルが制御される。
【0015】
しかしながら、特に平均維持周波数が低く、更に階調レベルが低い場合、所望の階調と実際の発光強度との間にずれが生じ、階調特性が低下してしまうという問題点がある。このため、従来技術に係る駆動方法では、滑らかな階調表現ができない、偽輪郭が発生する等の表示品質上の不具合が生じうる。
【0016】
このような階調特性の低下は維持繰り返し期間以外においても放電セルに表示発光が生じることに起因する。ここで、表示発光とは、アドレス期間におけるアドレス動作によってON状態に規定される及び規定された放電セルでのみ生じる発光を言う。
【0017】
図15を参照しつつ上記問題点を説明する。図15中のタイミングチャートは、既述の図14において維持繰り返し期間(ないしは維持期間)の前の第1の補助パルス群のパルス数を3個とし、又、維持繰り返し期間の後の第2の補助パルス群のパルス数を2個とした場合にあたる。なお、リセット期間で消去パルス25Pを用いる場合、消去パルス25Pによる発光は該リセット期間に先行する維持期間で表示発光を生じた放電セル内でのみ生じるので、表示発光として観測される。このため、ここでは説明の便宜上、1駆動単位期間はアドレス期間から始まってリセット期間までとする。
【0018】
この場合、維持繰り返し期間に加えて、アドレス期間でのアドレスパルス21P、第1及び第2の補助パルス群の補助パルス261P,262P,264P,265P及び消去パルス25Pの印加によって表示発光が観測される。
【0019】
しかし、図15に示すように、アドレスパルス21P及び第1の補助パルス群の最初の補助パルス261Pは壁電荷がまだ少ない状態で印加されるので、これらのパルス21P,261Pによる表示発光は、維持パルス23Pによる維持放電よりも弱い。このため、ここでは、これら弱い表示発光の発光強度を維持パルス23Pによる表示発光のそれの1/2として扱い、表示発光を起こす他のパルスの発光強度は維持パルス23Pによるそれと同等として扱う。この場合、維持繰り返し期間以外の表示発光の強度、すなわち1駆動単位期間(ないしは1つのサブフィールド期間)における最小の発光強度は維持パルス6個分にあたる。
【0020】
ここで、1フィールド期間を8つのサブフィールド期間(サブフィールド期間SF1〜SF8)に分割し、それぞれのサブフィールド期間での発光強度の比を、
Msf(1):Msf(2):Msf(3):Msf(4):Msf(5):Msf(6):Msf(7):Msf(8)=1:2:4:8:16:32:64:128
に設定する場合を考える。以下、各サブフィールド期間の発光強度の比Msf(i)を各サブフィールド期間における「重み」とも呼ぶ。なお、以下の説明ではMsf(i)等における”(i)”を省略して表記する場合もある。
【0021】
平均維持周波数(1秒間あたりの維持繰り返し回数)をfsus[kHz]、フィールド周波数をfvとすると、1フィールド期間の最大発光回数Npは、
Np=INT(fsus×2/fv) ・・・(式1)
と表される。なお、INT(a)は数値aを四捨五入する関数である。
【0022】
また、第i番目のサブフィールド期間SFiにおける望ましい発光回数Npd(i)は、
Npd(i)=INT(Np×Msf(i)/ΣMsf) ・・・(式2)
となる。なお、ΣMsfはMsf(1)からMsf(8)までの合計である。各サブフィールド期間SF1〜SF8における望ましい表示発光回数Npdの値を図16に示す。
【0023】
ところが、上述のように、図15の駆動方法では1駆動単位期間(ないしは1つのサブフィールド期間)における最小の発光強度は維持パルス6個分にあたる。即ち、1駆動単位期間の発光回数は維持パルスによる表示発光に換算して6回よりも小さくすることはできない。また、維持繰り返し期間における周期(以下「維持繰り返し周期」とも呼ぶ)中の表示発光回数は2回であるので、表示発光回数の最小分解能は2となる。従って、望ましい発光回数Npdと実際の発光回数Nprとの間にはずれが生じうる。このずれを説明するための図を図17に示し、各サブフィールド期間SF1〜SF8における実際の表示発光回数Nprを図18に示す。
【0024】
図16と図18とを比較すればわかるように、平均維持周波数fsusが低い場合(例えばfsus=10kHzの場合)、重みの低いサブフィールド期間(例えばサブフィールド期間SF1,SF2)における実際の発光回数Nprは望ましい発光回数Npdから大きくずれている。
【0025】
このように、第1及び第2の従来技術に係る駆動方法では各サブフィールド期間の重みの比が所望の値からずれることにより、階調特性が低下し、滑らかな階調表現ができない、偽輪郭が発生する等の表示品質上の不具合が生じる。
【0026】
この問題に対して、特開平11−65517号公報に、全面同時の書込み放電及び電荷消去放電を除く全ての放電を階調表示のための放電として数える駆動方法が開示されている。この駆動方法によれば、例えば最も低い階調を表示するサブフィールド期間ではアドレス放電及び消去放電のみを行うことにより、発光回数を2回のみとする。このようにして、各サブフィールド期間の重みの比を望ましい値に近づけることが可能であるとしている。
【0027】
しかしながら、このように最も低い階調を表示するサブフィールド期間を例えばアドレス放電及び消去放電のみで構成すると予めに決めてしまうと、APC方式を行う場合等において維持周波数を変化させることができないという問題点がある。
【0028】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、望ましい発光回数と実際の発光回数とのずれを低減して、上記繰り返し周波数に依存することなく滑らかな階調表現及び偽輪郭の低減効果が得られる、PDP用の制御回路を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の制御回路は、プラズマディスプレイパネル用ドライバを制御する制御回路であって、前記プラズマディスプレイパネルは複数の放電セルを含んでおり、前記制御回路は、前記複数の放電セルそれぞれのON状態/OFF状態を設定する際に前記複数の放電セルに印加する第1波形に対応する第1信号要素と、前記第1波形と共に繰り返しの無い波形を形成する第2波形に対応する第2信号要素と、繰り返し単位を成す第3波形に対応する第3信号要素とを記憶する記憶部と、前記記憶部から前記第1乃至第3信号要素を取得して、一連の駆動波形を前記プラズマディスプレイパネル用ドライバに生成させるための駆動波形制御信号を生成する駆動波形制御部とを備え、前記駆動波形制御部は、前記記憶部から前記第1乃至第3信号要素を取得するにあたり、前記第2信号要素の取得/不取得と前記第3信号要素の取得/不取得及び繰り返して取得する際の繰り返し回数とを制御し、前記第3波形は複数の波形を含み、前記第3信号要素は前記複数の波形に対応する複数の信号要素を含み、前記駆動波形制御部は、前記第3信号要素の前記繰り返し回数を前記複数の信号要素のそれぞれの繰り返し回数を単位として制御する。
【0032】
請求項に記載の制御回路は、プラズマディスプレイパネル用ドライバを制御する制御回路であって、前記プラズマディスプレイパネルは複数の放電セルを含んでおり、前記制御回路は、繰り返しの無い波形に対応する非繰り返し波形用信号要素と、繰り返し単位を成す複数の波形に対応する複数の繰り返し波形用信号要素とを記憶する記憶部と、前記記憶部から前記非繰り返し波形用信号要素及び前記複数の繰り返し波形用信号要素を取得して、一連の駆動波形を前記プラズマディスプレイパネル用ドライバに生成させるための駆動波形制御信号を生成する駆動波形制御部とを備え、前記駆動波形制御部は、前記記憶部から前記非繰り返し波形用信号要素及び前記複数の繰り返し波形用信号要素を取得するにあたり、前記複数の繰り返し波形用信号要素の取得/不取得を制御すると共に前記複数の繰り返し波形用信号要素を繰り返して取得する際の繰り返し回数を前記複数の繰り返し波形用信号要素のそれぞれの繰り返し回数を単位として制御する。
【0041】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
<プラズマディスプレイ装置の構成>
図1に実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置50を説明するためのブロック図を示す。プラズマディスプレイ装置50は、プラズマディスプレイパネル(以下「PDP」とも呼ぶ)51と、PDP51を駆動する駆動装置52とに大別される。まず、PDP51の構造を説明する。
【0042】
<PDPの構造>
図2にPDP51を説明するための模式的な斜視図を示す。PDP51は面放電型のAC型PDPであり、このような構造のPDPは例えば特開平7−140922号公報や特開平7−287548号公報に開示される。
【0043】
PDP51は、表示面を成す前面ガラス基板102と、前面ガラス基板102と放電空間111を挟んで対向配置された背面ガラス基板103とを備える。前面ガラス基板102の放電空間111側の表面上に、互いに対を成す帯状の電極104a及び電極105aがそれぞれn本ずつ延長形成されている。なお、図2では図示化の範囲の都合上、電極104a,105aを1本ずつ図示している。互いに対を成す電極104a,105aは放電ギャップDGを介して配置されている。電極104a,105aは放電を誘起する働きを担う。また、可視光をより多く取り出すために電極104a,105aには透明電極が用いられており、以下、電極104a,105aを透明電極104a,105aとも呼ぶ。なお、電極104a,105aを後述の金属(補助)電極(母電極又はバス電極とも呼ばれる)104b,105bと同一材料で形成する場合もある。
【0044】
透明電極104a,105a上に金属(補助)電極104b,105bが透明電極104a,105aに沿って延長形成されている。金属電極104b,105bは透明電極104a,105aよりもインピーダンスが低く、駆動装置52(図1参照)からの電流を供給する役割を担う。
【0045】
なお、透明電極104a及び金属電極104bから成る電極を(行)電極(ないしは維持電極)Xと呼び、透明電極105a及び金属電極105bから成る電極を(行)電極(ないしは走査電極)Yと呼ぶ。電極X,Yは電極104a,105aのみで構成される場合もある。なお、以下の説明においてn本の電極X及びn本の電極Yを区別する場合、電極X1,電極X2,…,電極Xn及び電極Y1,電極Y2,…,電極Ynと呼ぶ。
【0046】
電極X,Yを被覆して誘電体層106及び保護膜107がこの順序で形成されている。保護膜107はMgO(酸化マグネシウム)を蒸着等することにより形成される。誘電体層106と保護膜107とを総称して誘電体層106Aとも呼ぶ。
【0047】
他方、背面ガラス基板103の放電空間111側の表面上に、m本の帯状の(列)電極(ないしはアドレス電極又は書き込み電極)Wが電極X,Yと直交するように(立体交差するように)延長形成されている。なお、図2では図示化の範囲の都合上、3本の電極Wを図示している。以下の説明においてm本の電極Wを区別する場合、電極W1,電極W2,…,電極Wmと呼ぶ。
【0048】
隣接する電極W間に隔壁ないしは(バリア)リブ110が列電極Wと平行に延長形成されている。隔壁110は電極X,Yの延在方向に並ぶ複数の放電セル(後述する)を互いに分離する役割を果たすと共に、PDP51が大気圧により潰されないように支える支柱の役割も果たす。
【0049】
隔壁110と背面ガラス基板103とが成す略U字型溝の内面上に、電極Wを覆って蛍光体層109が形成されている。詳細には、上記略U字型溝毎に赤,緑,青の各発光色用の各蛍光体層109R,109G,109Bが形成されており、例えば蛍光体層109R,蛍光体層109G,蛍光体層109Bの順番でPDP51全体に配置されている。
【0050】
上述の構成を有する前面ガラス基板102と背面ガラス基板103とは互いに封着され、前面ガラス基板102と背面ガラス基板103との間の放電空間111内にNe−Xe混合ガスやHe−Xe混合ガス等の放電用ガスが大気圧以下の圧力で封入されている。
【0051】
PDP51において、行電極対X,Yと列電極Wとの各(立体)交差点が放電セルないしは発光セルC(図1参照)にあたる。即ち、図2には3個の放電セルが図示され、PDP51全体では放電セルCがマトリクス状に配置されている。なお、このとき、各電極Xにそれぞれ複数の放電セルCが属しており、同様に各電極Yにそれぞれ複数の放電セルCが属しており、各電極Wにそれぞれ複数の放電セルCが属している。
【0052】
<駆動装置の構成>
図1に戻り、プラズマディスプレイ装置50の駆動装置52を説明する。駆動装置52は、制御回路40、電源回路41、Yドライバ14、Xドライバ15及びWドライバ18を備えている。
【0053】
制御回路40は画像データ(又は当該画像データに対応する信号)D,垂直同期信号Vsync及びその他のデータや信号を受信し、これらに基づいて駆動波形制御信号Sy,Sx,Swを生成し、出力する。なお、制御回路40のより具体的な動作ないしは処理は後述する。電源回路41はYドライバ14、Xドライバ15及びWドライバ18に各種の電圧又は電力を供給する。
【0054】
ドライバ14,15,18はFETやIGBT等のスイッチ素子や、複数のスイッチ素子が形成された集積回路等を含んで構成されている。ドライバ14,15,18は制御回路40から駆動波形制御信号Sy,Sx,Swを受信し、駆動波形制御信号Sy,Sx,Swに従って上述の各スイッチ素子のON/OFF制御を行うことにより駆動波形ないしは電圧波形を生成し、当該駆動波形をPDP51の各電極X1〜Xn,Y1〜Yn,W1〜Wmに対して出力する。
【0055】
詳細には、Yドライバ14はY共通ドライバ14aとY個別ドライバ14bを含んでおり、Y共通ドライバ14aはY個別ドライバ14bを介してPDP51の電極Y1〜Ynに接続されている。Y共通ドライバ14aは駆動波形制御信号Syに従って電極Y1〜Ynに共通の駆動波形を生成する。そして、Y共通ドライバ14aが生成した駆動波形はY個別ドライバ14bへ入力され、Y個別ドライバ14bは駆動波形制御信号Syに従って当該駆動波形を各電極Yに個別に印加するための制御を行う。Y個別ドライバ14bはスキャンドライバICと呼ばれる専用のICにて主に構成される。
【0056】
Xドライバ15はY共通ドライバ14aと同様の構成を有しており(このため、以下、Xドライバ15をX共通ドライバ15とも呼ぶ)、PDP51の電極X1〜Xnに共通に接続されている。Xドライバ15は駆動波形制御信号Sxに従って電極X1〜Xnに共通の駆動波形を生成し、これを電極X1〜Xnに共通に印加する。
【0057】
Wドライバ18は、Y共通ドライバ14aと同様のW共通ドライバ18aと、Y個別ドライバ14bと同様のW個別ドライバ18bとを含んでいる。W共通ドライバ18aはW個別ドライバ18bを介してPDP51の電極W1〜Wmに接続されている。W共通ドライバ18aは駆動波形制御信号Swに従って電極W1〜Wmに共通の駆動波形を生成する。そして、W共通ドライバ18aが生成した駆動波形はW個別ドライバ18bへ入力され、W個別ドライバ18bは駆動波形制御信号Swに従って当該駆動波形を各電極Wに個別に印加するための制御を行う。W個別ドライバ18bはデータドライバICと呼ばれる専用のICにて主に構成される。なお、Wドライバ18はW個別ドライバ18bのみで構成される場合もある。
【0058】
かかる構成により駆動装置52では、制御回路41が駆動波形制御信号Sy,Sx,Swを生成し、当該駆動波形制御信号Sy,Sx,Swによってドライバ14,15,18を制御する。ドライバ14,15,18は駆動波形制御信号Sy,Sx,Swに従って駆動波形ないしは電圧波形を生成し、PDP51に出力する。これにより、PDP51において画像等が表示される。
【0059】
<PDPの駆動方法>
次に、プラズマディスプレイ装置50におけるPDP51の駆動方法を説明する。図3に当該駆動方法に適用される基本的な駆動波形の一例を説明するための図を示す。図3には電極X,Y,Wへ印加する駆動波形ないしは電圧波形に併せ、発光波形を1駆動単位期間UN分、図示している。なお、1駆動単位期間UNはサブフィールド階調法においては1サブフィールド期間SFにあたり、本駆動方法ではサブフィールド階調法を用いる。ここでは説明を分かりやすくするために基本的な波形図の一例として図3中の電極X,Y,Wへ印加する駆動波形を図15中のそれらと同様に図示しているが、以下の説明により両者のPDP51の駆動方法ないしは駆動波形の生成方法の相違が明らかとなる。図1〜図3を参照しつつPDP51の駆動方法ないしは駆動波形を説明する。
【0060】
1駆動単位期間UNないしは1サブフィールド期間SFはアドレス期間AD,維持期間ST及びリセット期間REに大別され、ここでは維持期間STは第1補助期間ST1,維持繰り返し期間ST0及び第2補助期間ST2を含んでいる。なお、ここでは、後述のパルス21,22,261,262,23,263,25に矩形波を用いる。
【0061】
まず、アドレス期間ADではn本の電極Yに順番にスキャンパルス21を印加していき、各電極対X,Yないしは各走査線を順番に選択する(スキャンする)。このとき、選択された電極対X,Yに属する各放電セルCの画像データDに対応させて、各電極Wに電圧Vaのアドレスパルス(ないしは書き込みパルス)22を印加する或いは印加しない。なお、各電極対X,Yのスキャン中、電極Xには所定の電圧に印加する。
【0062】
アドレスパルス22が印加された(1又は複数の)放電セルC内にアドレス放電(ないしは書き込み放電)が形成され、当該アドレス放電により形成される壁電荷(ないしは壁電圧)で以て放電セルCがON状態に設定(規定)される(放電セルCに対して書き込みが行われる)。即ち、アドレス期間ADでは、アドレス放電の形成/不形成により放電セルCのON状態/OFF状態を設定する。
【0063】
アドレス期間ADに続いて維持期間STでは、維持パルス23及び補助パルス261,262,263によって、先のアドレス期間ADにおいてON状態に設定された放電セルC内でのみ維持放電を発生させる。
【0064】
具体的には、アドレス期間ADに続く第1補助期間ST1では、電極Yに補助パルス261を印加し、次に電極Xに補助パルス262を印加し、次に電極Yに補助パルス262を印加する。補助パルス261,262は電圧Vsを有し後述の維持パルス23よりもパルス幅が広く、また、補助パルス261は補助パルス262よりもパルス幅が広い。補助パルス261,262はアドレス放電で形成された壁電荷を増大させることにより、換言すればON状態を安定化させることにより、後続の放電(図3では維持放電)を安定的に発生させる(開始させる)。なお、維持期間STの間、電極Wに電圧Vaを印加する。
【0065】
そして、第1補助期間ST1に続く維持繰り返し期間ST0では、電極X,Yに電圧Vsの維持パルス23を交互(交流的に)に印加する。このとき、交流的な印加の1周期(の駆動波形)、具体的には連続して(順次に)印加される電極Xへの維持パルス23と電極Yへの維持パルス23の期間(の駆動波形)を維持繰り返し周期ないしは繰り返し単位STCと呼ぶ。つまり、維持繰り返し期間ST0では繰り返し単位STCをサブフィールド期間SF毎に規定されたNsf回、繰り返す。
【0066】
その後、維持繰り返し期間ST0に続く第2補助期間ST2では、電極X,Yに補助パルス263を順番に印加する。補助パルス263は上記補助パルス262と同様の電圧及びパルス幅を有している。補助パルス263は先の放電(図3では維持放電)で減少した壁電荷を増大させ、後続の消去放電を安定に発生させる。
【0067】
維持期間STに続いてリセット期間REでは、電極Xに消去パルス25を印加する。消去パルス25は維持パルス23よりもパルス幅が狭い(いわゆる細幅消去パルス)。消去パルス25は、先の維持期間STで維持放電が生じた、即ちアドレス期間ADでON状態にされた放電セルC内でのみ消去放電を形成して壁電荷を消去する。消去パルス25はON状態の放電セルCをOFF状態に設定(規定)し、これにより全ての放電セルCがOFF状態になるので、消去パルス25は1駆動単位期間UNの動作を完結させる。
【0068】
なお、リセット期間REにおいて、消去放電の後にプライミング放電を行っても良いし、消去放電とプライミング放電とを駆動単位期間UN毎に切り替えも良い。なお、プライミング放電は例えば電極X,Wに矩形波を印加して形成する。
【0069】
このような駆動方法において、アドレス放電及び第1補助期間ST1の最初の補助パルス261による放電は壁電荷量が少ない状態で行われる放電であり、維持パルス23及び補助パルス262,263による維持放電と比較して弱い。このため、アドレス放電及び補助パルス261による放電の発光強度(ないしは発光輝度)は維持パルス23及び補助パルス262,263による維持放電の発光強度の1/2として扱う。また、消去パルス25による消去放電の発光強度は維持放電と同等として扱う。
【0070】
<駆動波形の生成方法及びPDPの駆動方法>
次に、図1〜図3を参照しつつ、図3の駆動波形の生成方法を説明する。
【0071】
まず、維持繰り返し期間ST0内の波形は繰り返し単位STCの繰り返しから成る一方、1駆動単位期間UN中の維持繰り返し期間ST0以外の波形はそれ全体として繰り返しが無い。このように一連の駆動波形は繰り返し波形と繰り返しの無い非繰り返し波形とに分類することができる。
【0072】
また、上述の駆動方法ではアドレス放電,維持放電及び消去放電の形成時に放電セルCが発光する。以下、これらの発光のうちで、アドレス期間ADにおいてON状態に設定される及び設定された放電セルCでのみ生じる発光を特に「表示発光」とも呼ぶ。このとき、図3の1駆動単位期間UNは、従って1駆動単位期間UN内において電極X,Y,Wのそれぞれに印加される各一連の駆動波形は以下のように分類することができる。
【0073】
第1分類CL1:同一波形を繰り返し印加することにより表示発光を行う期間。具体的には、第1分類CL1は維持繰り返し期間ST0(内の波形)を含む。なお、維持繰り返し期間ST0において電極Wへは定電圧(ここでは電圧Va)の波形が繰り返されていると捉えることができる。
【0074】
第2分類CL2:同一波形を繰り返し印加することなく、表示発光を行う期間。ただし、1駆動単位期間UNの動作を完結するために必須の期間を除く。具体的には、第2分類CL2は第1補助期間ST1のうちで最初の補助パルス261の立ち下げ後の期間(内の波形)及び第2補助期間ST2(内の波形)を含み、リセット期間RE(内の波形)を含まない。
【0075】
第3分類CL3:表示発光に関与しない期間及び表示発光を行う期間であって1駆動単位期間UNの動作を完結するために必須の期間。つまり、第3分類CL3は上記第1及び第2分類CL1,CL2以外の期間にあたり、アドレス期間AD,第1補助期間ST1のうちで補助パルス262を立ち上げる前までの期間(内の波形)及びリセット期間RE(内での各波形)を含む。
【0076】
上述のように、アドレス期間ADは各電極対X,Yに属する複数の放電セルCのON状態/OFF状態を設定する期間である。また、補助パルス261はアドレス放電で設定されたON状態を安定化させるので、放電セルCをON状態に設定するためのパルスと捉えることができる。また、消去パルス25は表示発光を発生させるが、ON状態の放電セルCをOFF状態に設定する。従って、第3分類CL3は、複数の放電セルCそれぞれのON状態/OFF状態を設定する期間(内の波形)を含んでいる。
【0077】
更に、第1〜第3分類CL1〜CL3を更にブロックB1〜B5に分割する。このとき、異なる分類CL1〜CL3が互いに異なるブロックB1〜B5となるように分割する。また、連続するブロックの境界で同じ(連続した)電圧状態(ここではX=0V,Y=0V,W=Va)になるように波形を分割する。
【0078】
まず、第1分類CL1中の繰り返しの1周期、即ち繰り返し単位STC(内の波形)をブロックB3と規定する。
【0079】
次に、各ブロックでの発光数が上記ブロックB3での発光数と同一となるように第2分類CL2に分類された期間(内の波形)を分割する。図3の駆動方法では、2つの第2分類CL2での表示発光はそれぞれ2回でありブロックB3での発光数に等しいので、ここでは分割することなく、第1補助期間ST1のうちで最初の補助パルス261の立ち下げ後の期間(内の波形)をブロックB2と規定し、第2補助期間ST2(内の波形)をブロックB4と規定する。
【0080】
更に、第3分類CL3に関して、アドレス期間AD及び第1補助期間ST1のうちで補助パルス262を立ち上げる前までの期間(内の波形)をまとめてブロックB1と規定し、リセット期間RE(内の波形)をブロックB5と規定する。なお、制御回路40の構成上、第3分類CL3を複数のブロックに分けても構わない。
【0081】
このような分割によれば、各電極X,Y,Wへ印加する各一連の駆動波形はそれぞれ以下の第1〜第3波形に分類される。即ち、第3分類CL3のブロックB1,B5内の波形の総称が複数の放電セルCそれぞれのON状態/OFF状態を設定する際に複数の放電セルCに印加する第1波形にあたる。また、ブロックB2内の波形はブロックB1内の波形と共に繰り返しの無い波形を形成し、ブロックB4内の波形はブロックB5内の波形と共に繰り返しの無い波形を形成するので、ブロックB2,B4内の波形それぞれが第2波形にあたる。即ち、実施の形態1に係る駆動波形の生成方法では一連の駆動波形は2つの第2波形を含んでいる。また、繰り返し単位STC内の波形が第3波形にあたる。なお、第3波形は、繰り返し単位STC内の波形全体を1つの波形として捉えることもできるし、維持パルス23の立ち上がりから立ち下がりまでの波形と、定電圧(ここでは0V)の波形との2つの波形を含んでいると捉えることもできる。
【0082】
次に、図4に各ブロックB1〜B5の実行回数と発光との関係を説明するための図を示す。図4には左列から望ましい発光回数Npd,発光強度レベルLv,各ブロックB1〜B5の実行回数及び実際の発光回数Nprを示している。なお、図4中において実行回数が0のブロックは1駆動単位周期UNの構成に用いずにスキップし、直ちに次の(右列の)ブロックを実行することを示している。
【0083】
ところで、繰り返し単位STCでは表示発光が2回発生するので、発光回数の分解能は2となる。そこで、望ましい発光回数Npdを2つずつに区分し、各区分を発光強度レベルLvと呼ぶ。具体的には、望ましい発光回数Npd=1,2を発光強度レベルLv=1と呼び、望ましい発光回数Npd=3,4を発光強度レベルLv=2と呼ぶ。即ち、kを正の整数として、望ましい発光回数Npd=k×2−1,k×2を発光強度レベルLv=kと呼ぶ。実施の形態1に係る駆動波形の生成方法では発光強度レベルLvの各値毎に各ブロックB1〜B5の実行回数を規定している。
【0084】
なお、第i番目のサブフィールド期間SFiにおける発光強度レベルLv(i)は既述の式2との類似性から、
Lv(i)=INT(Np×Msf(i)/ΣMsf/2) ・・・(式3)
と表すことができる。
【0085】
図4に示すように、最も低い発光強度レベルLv=1では、ブロックB1及びブロックB5のみをこの順序で実行する(第1波形の生成ステップ)。次に低い発光強度レベルLv=2では、発光強度レベルLv=1の場合に対してブロックB2を加えて(換言すれば第2波形の生成ステップを加えて)、ブロックB1,B2,B5をこの順序で実行する。このとき、ブロックB2に変えてブロックB4を実行しても良い。そして、発光強度Lv=3では、発光強度レベルLv=2の場合に対してブロックB4を加えて(換言すれば第2波形の生成ステップを加えて)、ブロックB1,B2,B4,B5をこの順序で実行する。なお、ブロックB2,B4が複数ある場合には、発光強度レベルLvの値が1上がる毎にブロックB2又はブロックB4を1つずつ追加する。
【0086】
このようにしてブロックB2,B4を追加していき、発光強度レベルLv=hにおいて1駆動単位期間UN(1サブフィールド期間SF)中で全てのブロックB2及びブロックB4を実行する場合、発光強度レベルLv=h+1では発光強度レベルLv=hでの構成に加えてブロックB3(換言すれば第3波形の生成ステップ)を1回実行する。具体的に図3及び図4の場合、発光強度レベルLv=3に対して、発光強度レベルLv=4ではブロックB3を加えて、ブロックB1,B2,B3,B4,B5をこの順序で実行する。以降、発光強度レベルLvが1つ上がる毎にブロックB3の実行回数を1ずつ増やし、発光強度レベルLv=h+jでは発光強度Lv=hの構成に加えてブロックB2,B4間にブロックB3をj回繰り返す。
【0087】
つまり、実施の形態1に係る駆動波形の生成方法では駆動装置52(図1参照)が上述の第1〜第3波形の生成ステップを用いて、第2波形の生成ステップの実行/不実行と、第3波形の生成ステップの実行/不実行及び実行時における実行回数とを制御することにより、1駆動単位期間UN内に各電極X,Y,Wへ印加する一連の駆動波形(図3参照)を生成する。このとき、第1波形の生成ステップを少なくとも用いて一連の駆動波形を生成する。
【0088】
このような駆動波形の生成方法によれば、実際の発光回数は以下のように計算することができる。まず、ブロックB1内でのアドレス放電及び補助パルス261による維持放電並びにブロックB5内での消去放電は、発光強度レベルLvにかかわらず発光を生じる。換言すれば、これら3つの発光はブロックB2〜B4の実行/不実行及び実行回数に制御されない。このとき、上述のように、アドレス放電及び補助パルス261による維持放電の発光強度は維持パルス23による維持放電の発光強度の1/2として扱い、また、消去放電の発光強度は維持放電と同等として扱う。従って、制御されない発光は維持パルス23の2つ分(即ち繰り返し単位STCの1つ分)に相当する。
【0089】
この維持パルス2つ分の発光に、ブロックB2〜B4の実行/不実行及び実行回数が制御される発光の回数を加えた値が、実際の発光回数Nprとなる。図4に示すように、実施の形態1に係る駆動波形の生成方法によれば、実際の発光回数Nprと望ましい発光回数Npdとの差は最大でも1回に抑えることができる。なお、この1回の差は発光回数の分解能による制限に起因して生じるものである。
【0090】
上述のように、実施の形態1に係る駆動波形の生成方法では、(2つの)第2波形の生成ステップの実行/不実行と、第3波形の生成ステップの実行/不実行及び実行時における実行回数とを制御して、一連の駆動波形を生成する。このため、駆動装置52においてかかる駆動波形を生成し、当該駆動波形で以てPDP51を駆動することにより、駆動波形中の繰り返しの無い波形を制御しない場合(換言すれば第2波形の生成ステップの実行/不実行を制御しない場合)及びブロックB3(換言すれば第3波形の生成ステップ)の実行/不実行及び実行時における実行回数を制御しない場合と比較して、望ましい発光回数Npdと実際の発光回数Nprとのずれを低減することができる。即ち、望ましい発光回数Npdをどのような値に設定してもそれに対応した回数の発光を行うことができる。従って、滑らかな階調表現が可能となり又偽輪郭を低減することができる。
【0091】
このとき、平均維持周波数(具体的には1秒間あたりの繰り返し単位STCの繰り返し回数)が低い場合(又は第3波形の生成ステップの実行回数が少ない場合)における上記ずれを顕著に低減することができる。このため、PDP51全面における輝度ないしは画面全体の輝度の設定条件(ないしは全面輝度の設定条件)に応じて輝度レベル(具体的にはある階調(例えば最大階調)における発光輝度)や平均維持周波数を自動的に又は所望に変化させる場合であっても、サブフィールド期間SF間の重みの比を一定に保つことができる。つまり、上記周波数に依存することなく滑らかな階調表現及び偽輪郭の低減効果が得られる。
【0092】
ここで、PDP51の全面輝度の設定条件は、例えば、いわゆるAPC(Automatic Power Control)方式によるPDP51における表示率に基づく設定条件や、観測者(ないしはユーザ)が画面全体の明るさを所望に調整した場合の設定条件等を含む。
【0093】
なお、APC方式は、第2波形の生成ステップの実行/不実行と、第3波形の生成ステップの実行/不実行及び実行時における実行回数とを、PDP51における表示率に応じて設定することによって実施可能である。APC方式によれば、PDP51の全面輝度を表示率に基づいて自動的に調整すると共に消費電力の増大を抑制することができる。なお、表示率とは各放電セルでの階調レベルを全ての放電セルについて積算したものを、最大値を1として表したものである。また、観測者によるPDP51の全面輝度の変更・調整も、第2波形の生成ステップの実行/不実行と、第3波形の生成ステップの実行/不実行及び実行時における実行回数と制御により可能である。
【0094】
<制御回路の構成>
図5に上述の駆動波形生成方法を実行するための制御回路40の構成(ブロック図)を示す。図5に示すように、制御回路40は、駆動波形制御部401,信号要素記憶部402及び画像データ並べ替え部403を備えている。
【0095】
画像データ並べ替え部403はメモリ書き込み制御部403A,フレームメモリ403B及びメモリ読み出し制御部403Cを含んでいる。画像データ並べ替え部403は画像データDを取得し、PDP51での駆動波形及びドライバ14,15,18の仕様に対応するように、例えばドライバIC毎にサブフィールド期間順に出力されるように並べ替え、フレームメモリ403B内に格納する。更に、並べ替えられた画像データを駆動波形制御部401からのタイミング同期によってフレームメモリ403Bから読み出して駆動波形制御信号Sy,Sx,Swと共にドライバ14,15,18へ送る。
【0096】
図6に信号要素記憶部402を説明するための図を示す。図6に示すように、信号要素記憶部402には上述のブロックB1〜B5の波形に対応する各駆動波形制御信号の要素(以下「信号要素」とも呼ぶ)F1〜F5が格納されている。従って、信号要素記憶部部402は上記第1〜第3波形に対応する第1〜第3信号要素を記憶している。
【0097】
信号要素記憶部402は例えばROM,RAM,フラッシュメモリ等の各種メモリによって或いはロジック回路によって構成可能であり、信号要素F1〜F5は例えばメモリ内に領域を分けて記憶されている。
【0098】
信号要素記憶部402は、例えば、駆動波形制御信号の波形を単位時間毎に区切って各単位時間毎の上記波形をメモリの1つのアドレスに記憶する方法、又は、上記単位時間毎の波形が順次に出力されるような順次回路を構成しておく方法、又は、波形の状態が変化する部分のタイミング及び当該変化部分の波形を記憶しておく方法によって、波形要素F1〜F5を記憶している。即ち、信号要素記憶部402は波形要素F1〜F5を(再)構成可能な情報を記憶していれば良く、種々の記憶方法が適用可能である。
【0099】
図5に戻り、駆動波形制御部401はシーケンスプログラムデータ401A,信号生成制御部401B,信号生成部401C,発光強度テーブル401D及び表示率検出部401Eを備えている。
【0100】
図7にシーケンスプログラムデータ401Aを説明するための図を示す。図7に示すように、シーケンスプログラムデータ401Aにはサブフィールド期間とブロックと分類との各番号の関連付け及び実行順序が記述されている。
【0101】
また、図8に発光強度テーブル401Dを説明するための図を示す。図8に示すように、発光強度テーブル401Dは、各表示率drにおける各サブフィールド期間SF1〜SF8での望ましい発光回数Npd(1)〜Npd(8)(換言すれば発光強度Lvの値。図4参照)が記述されたLUT(Look Up Table)である。
【0102】
例えば、APC方式の場合、表示率drが高くなるにつれて望ましい発光回数Npd(1)〜Npd(8)が(発光強度レベルLvが)抑制されるように、従って1フィールド期間での発光強度(即ち輝度レベル)が抑制されるように記述されている。なお、上述のように、APC方式によれば消費電力の増大を抑制することができる。
【0103】
また、例えば、PDP51の全面輝度の段階(例えば10段階)に応じて各段階毎の発光強度テーブル401Dを設けることにより、観測者は上記段階の選択によってPDP51の全面輝度を所望に変更・調整可能である。
【0104】
表示率検出部401Eは表示画像の画像データDを取得し、当該表示画像における表示率drを求めて出力する。
【0105】
駆動波形制御部401は(より具体的には信号生成制御部401Bは)外部からの垂直同期信号Vsync等を受信し、当該信号Vsync等をトリガにして駆動波形制御信号Sy,Sx,Swの生成を始める。
【0106】
まず、信号生成制御部401Bは表示率検出部401Eから表示率drを取得する。そして、信号生成制御部401Bは発光強度テーブル401Dを参照し、取得した表示率drに対応する各サブフィールド期間SF1〜SF8での望ましい発光回数Npd(1)〜Npd(8)を取得する。
【0107】
この際、観測者が選択・設定した全面輝度の段階に対応する所定の発光強度テーブル401Dを参照する。なお、プラズマディスプレイ装置50では、観測者が例えばプラズマディスプレイ装置50の入力装置(リモートコントロール装置を含む)から全面輝度の段階を選択・入力可能であり、かかる入力は制御回路40へ、より具体的には信号生成制御部401Bへ与えられる。
【0108】
なお、発光強度テーブル401Dを用いず、信号生成制御部401Bが輝度レベル及びサブフィールド期間の重みから既述の式3に基づいて計算して、発光強度Lvを(従って望ましい発光回数Npd(1)〜Npd(8)を)取得しても良い。
【0109】
また、信号生成制御部401Bは1つの発光テーブル401Dから又は式3から取得した望ましい発光回数Npd(1)〜Npd(8)に、PDP51の全面輝度の設定条件に応じた所定の係数を乗じ、その乗算結果の値を望ましい発光回数Npd(1)〜Npd(8)として取得しても良い。この場合、全面輝度の各段階毎の発光強度テーブル401Dを設ける構成と比較して、発光強度テーブル用のメモリ容量ないしは回路規模が小さくてすむ。
【0110】
そして、信号生成制御部401Bは、シーケンスプログラムデータ401Aに従って、サブフィールド期間SF1のブロックB1内の波形に対応する信号要素F1を出力するように指示する信号S401Bを信号要素記憶部402に送信する。信号要素記憶部402は上記信号S401Bを受信すると、指示された信号要素F1を信号生成部401Cへ出力する。
【0111】
次に、信号生成制御部401Bは必要に応じて信号要素記憶部402を制御してサブフィールド期間SF1のブロックB2内の波形に対応する信号要素F2を信号生成部401Cに対して出力させる。即ち、信号生成制御部401Bは、取得した望ましい発光回数Npd(及び/又は発光強度レベルLv)及び図4中の望ましい発光回数Npdと各ブロックB1〜B5の実行回数との関係に基づいて、信号要素F2を信号生成部401Cへ読み出すか否かを、更に読み出す場合にはその読み出し回数を判断する。この際、信号生成制御部401Bは信号要素F2の読み出しが不要な場合、信号要素F2の読み出し処理をスキップする。
【0112】
なお、上述のように信号生成制御部401Bに図4中の望ましい発光回数Npd(及び/又は発光強度レベルLv)と各ブロックB1〜B5の実行回数との間の変換機能を与えても良いし、例えば、図4の内容を記述した発光強度/実行回数変換テーブル401F(図5中に破線で示す)を駆動波形制御部401内に設けて信号生成制御部401Bが発光強度/実行回数変換テーブル401Fを参照するようにしても良い。
【0113】
同様にして、信号生成制御部401Bは、取得した発光回数Npd及び図4の関係に基づいて、各信号要素F3〜F5を読み出しを実行する又はスキップする。
【0114】
このようにして、信号生成部401Cは、従って駆動波形制御部401は信号要素F1〜F5のうちの必要な信号要素を取得する。そして、信号生成部401Cは取得した信号要素をつなぎ合わせて、サブフィールド期間SF1分の駆動波形制御信号Sy,Sx,Swを生成し、出力する。駆動波形制御部401は同様にしてサブフィールド期間SF2〜SF8の駆動波形制御信号Sy,Sx,Swを生成し、出力する。
【0115】
なお、信号要素F1〜F5がメモリのアドレス毎に単位時間毎の波形として記憶されている場合にはそのまま出力したり、単にバッファ或いはフリップフロップ回路を通して出力することも可能である。
【0116】
このとき、駆動波形制御部401は、従って制御回路40は、上述の第1〜第3波形に対応する第1〜第3信号要素を信号要素記憶部402から取得するにあたり、第2信号要素の取得/不取得と第3信号要素の取得/不取得及び繰り返して取得する際の繰り返し回数とを制御することにより、駆動波形制御信号Sy,Sx,Swを生成する。これにより、駆動装置52(図1参照)は上述の駆動波形の生成方法を実現して、滑らかな階調表現及び偽輪郭の低減効果を奏する。
【0117】
また、制御回路40では非繰り返し波形を第1及び第2波形に分割し、これらに対応する第1及び第2信号要素を信号要素記憶部402に格納しているので、非繰り返し波形の全体と第1波形のみとのそれぞれに対応する各信号要素を格納する構成と比較して、メモリ容量ないしは規模を小さくすることができる。また、制御回路40では繰り返し単位を成す第3波形に対応する第3信号要素を信号要素記憶部402に格納しているので、維持繰り返し期間ST0全体を(分割することなく)1つの駆動波形とし、当該1つの駆動波形に対応する信号要素を複数パターン格納する構成よりもメモリ容量を小さくすることができる。即ち、制御回路40によれば、より小さい回路規模で駆動波形制御信号Sy,Sx,Swを生成することができる。
【0118】
<実施の形態2>
実施の形態1に係る駆動方法では、図3に示すように、維持繰り返し期間ST0の繰り返し単位STCは電極X,Y間での交流的な印加の1周期(の駆動波形)として規定し、当該繰り返し単位STCを1つのブロックB3と設定している。実施の形態2では、繰り返し単位STCを更に分割する場合の駆動方法ないしは駆動波形の生成方法を説明する。
【0119】
図9に実施の形態2に係る駆動方法に適用される基本的な駆動波形の一例を示す。図9には電極X,Y,Wへの印加する一連の駆動波形ないしは電圧波形を1駆動単位期間UN分図示している。
【0120】
図9の各電極X,Y,Wへの駆動波形は既述の図3中の第2補助期間ST2を有さず、維持繰り返し期間ST0の次にリセット期間REが設けられている。更に、実施の形態2に係るリセット期間REでは、図3中の矩形の細幅パルス25に変えて、電極Xへ消去パルス25Bを印加し、次に電極Yへ消去パルス25C,25Dを順次に印加している。
【0121】
消去パルス25B,25C,25Dとして電圧が緩やかに変化する波形(鈍り波形)を有するパルス(鈍りパルス)を用いている。ここで、鈍りパルスとは放電遅れ時間に比べて立ち上がり時間が遅い波形を言い、鈍りパルスは電圧が直線的に変化する波形(ランプ波形)やCR時定数回路によって発生されるexponential波形等を含む。図9では鈍りパルスの一例としてランプ波形を図示している。なお、消去パルス25B,25Cは電圧が増大する方向へ変化し、消去パルス25Cは電圧が減少する方向へ変化する。
【0122】
なお、図9の駆動波形においてアドレス期間AD,第1補助期間ST1及び維持繰り返し期間ST0での波形は既述の図3中のそれと同様である。
【0123】
特に、実施の形態2に係る駆動波形では、繰り返し単位STCを、換言すれば図3中のブロックB3を、電極Xへの維持パルス23を1つ含むブロックB3aと電極Yへの維持パルス23を1つ含むブロックB3bに分割している。即ち、ブロックB3a,B3bは繰り返し単位STCの半周期にあたる。
【0124】
このとき、繰り返し単位STC内の波形(第3波形)は維持パルス23の立ち上がりから立ち下がりまでの波形と、定電圧(ここでは0V)の波形との2つの波形を含んでいると捉えることができる。また、これに対応して、上述の2つの波形はそれぞれの波形の生成ステップを順次に実行することにより生成される。
【0125】
ブロックB3a,B3bは交互に設けられており、維持繰り返し期間ST0において繰り返し単位STCをr/2(rは0以上の整数)回実行する。このため、実施の形態1とは異なり、実施の形態2に係る駆動波形では維持繰り返し期間ST0がブロックB3aを以て終了する場合もある。なお、維持繰り返し期間ST0がブロックB3aで終了する場合、上述の2つの波形の生成ステップの実行回数が異なる。
【0126】
更に、実施の形態2に係る駆動波形では、各ブロックでの発光数が各ブロックB3a,B3bでの発光数と同一となるように第2分類CL2(内の波形)を、換言すれば図3中のブロックB2をブロックB2a,B2bに分割している。具体的には、ブロックB2aは電極Xへの補助パルス262を1つ含み、ブロックB2bは電極Yへの補助パルス262を1つ含む。このとき、繰り返し単位STC内の波形と同様に、例えばブロックB2に対応する第2分類CL2内の波形は補助パルス262の立ち上がりから立ち下がりまでの波形と、定電圧(ここでは0V)の波形との2つの波形(ないしは2つの第2波形)を含んでいると捉えることができる。
【0127】
次に、図10に各ブロックB1,B2a,B2b,B3a,B3b,B5の実行回数と発光との関係を説明するための図を示す。図10は図4に対応し、左列から望ましい発光回数Npd,発光強度レベルLv,各ブロックB1,B2a,B2b,B3a,B3b,B5の実行回数及び実際の発光回数Nprを示している。なお、ブロックB5内の鈍りパルス25B,25C,25Dによる発光は非常に弱いので発光回数としてカウントしていない。
【0128】
図10中において実行回数が0のブロックは1駆動単位周期UNにおいて実行せずスキップすることを示している。また、ブロックB3a,B3bの実行回数の表記に関して、例えば、”1/2”はブロックB3aのみの実行することを示し、”2/2”はブロックB3a及びブロックB3bをこの順序で実行することを示し、”3/2”はブロックB3a,ブロックB3b及びブロックB3aをこの順序で実行することを示す。更に、例えば、”2k/2”はブロックB3a,B3bを交互に各k回実行する(即ち繰り返し単位STCをk回実行する)ことを示し、”2k/2+1”はブロックB3a,B3bを交互に各k回実行し、更にブロックB3aを1回実行することを示す。
【0129】
図10に示すように、最も低い発光強度レベルLv=1では、ブロックB1及びブロックB5のみをこの順序で実行する。次に低い発光強度レベルLv=2では、発光強度レベルLv=1の場合にブロックB2aを加えて、ブロックB1,B2a,B5をこの順序で実行する。そして、発光強度Lv=3では、発光強度レベルLv=2の場合にブロックB2bを加えて、ブロックB1,B2a,B2b,B5をこの順序で実行する。更に、発光強度Lv=4では、発光強度レベルLv=3の場合にブロックB3aを加えて、ブロックB1,B2a,B2b,B3a,B5をこの順序で実行する。更に、発光強度Lv=5では、発光強度レベルLv=4の場合にブロックB3bを加えて、ブロックB1,B2a,B2b,B3a,B3b,B5をこの順序で実行する。更に、発光強度Lv=6では、発光強度レベルLv=5の場合にブロックB3aを加えて、ブロックB1,B2a,B2b,B3a,B3b,B3a,B5をこの順序で実行する。同様にして、発光強度Lv≧7では、発光強度レベルLvの値が1上がる毎に、ブロックB3a,B3bを交互に実行するようにブロックB3a又はブロックB3bを1つずつ追加する。
【0130】
ところで、維持繰り返し期間ST0の最後に実行したブロックがブロックB3aであるかブロックB3bであるかによって消去動作を始める時点での壁電荷の極性は異なる。しかし、鈍りパルス25B,25C,25Dによれば当該パルス印加開始時の壁電荷状態に関わらずパルス印加後の壁電荷量を一定に揃えることができるので、消去パルス225B,25C,25Dによれば維持繰り返し期間ST0がブロックB3a,B3bのいずれで終了しても壁電荷を消去することができる。逆に言えば、実施の形態1に係る駆動波形では電極Xへ矩形の消去パルス25(図3参照)を印加するので、電極Yへ維持パルス23を印加して維持繰り返し期間ST0を終了するように繰り返し単位STCを繰り返しの1単位としている。
【0131】
また、壁電荷の極性が異なる場合、矩形の消去パルスを用いると消去放電の強度が異なるが、鈍りパルス25B,25C,25Dによる発光の強度は非常に弱いので輝度のリニアリティを保つことができる。
【0132】
実施の形態2に係る駆動波形の生成方法は基本的に図1の駆動装置52によって実現可能である。例えば、図5の制御回路40において、信号要素記憶部402(図6参照)内にブロックB1,B2a,B2b,B3a,B3b,B5に対応する信号要素を格納し、駆動波形制御部401が図10中の関係に従って各ブロックB1,B2a,B2b,B3a,B3b,B5内の波形の生成ステップの実行/不実行及び実行回数を制御するように構成すれば良い。
【0133】
このように、実施の形態2に係る駆動波形の生成方法及び制御回路40では、図10中の関係に従って各ブロックB1,B2a,B2b,B3a,B3b,B5内の波形の生成ステップの実行/不実行及び実行回数を制御する。特に、ブロックB3a,B3b内の各波形(の各生成ステップ)を1単位として繰り返し単位STCを実行するので、繰り返し単位STCの例えば1/2周期の波形を生成することができる。このため、繰り返し単位STCを分割しない実施の形態1の場合と比較して、階調の分解能を高めることができる。従って、望ましい発光回数とNpd実際の発光回数Nprとのずれを更に低減することができる。その結果、PDP51の全面輝度の設定条件(例えば、APC方式によるPDP51における表示率に基づく設定条件や、観測者が画面全体の明るさを調整する場合の設定条件等を含む)に応じて輝度レベルや平均維持周波数が変化する場合であっても、サブフィールド期間SF間の重みの比をより高い精度で一定に保つことができる。つまり、上記周波数に依存することなく滑らかな階調表現及び偽輪郭の低減効果が得られる。
【0134】
なお、上述の駆動波形の生成方法は以下のように捉えることも可能である。即ち、既述のように図9の一連の駆動波形は、維持繰り返し期間ST0内の繰り返し波形と、当該維持繰り返し期間ST0以外の繰り返しの無い非繰り返し波形とに分類することができる。従って、上記非繰り返し波形を生成するステップと、ブロックB3a,B3b内の両波形(繰り返し単位STCを成す)を順次に生成する複数のステップとを用い、上記複数のステップのそれぞれを1単位として実行/不実行及び実行時における実行回数とを制御することによって、図9の一連の駆動波形を生成することができる。
【0135】
また、信号要素記憶部402(図5参照)に、非繰り返し波形に対応する非繰り返し波形用信号要素と、各ブロックB3a,B3b内の各波形に対応する各繰り返し波形用信号要素とを格納することにより、制御回路40(図5参照)は上述と同様に当該駆動波形の生成方法を実行して駆動波形制御信号Sy,Sx,Swを生成することができる。なお、かかる場合においても実施の形態1の場合と同様に信号要素記憶部402は繰り返し単位を成す複数の波形に対応する複数の繰り返し波形用信号要素を記憶しているので、維持繰り返し期間ST0全体の駆動波形に対応する信号要素を複数パターン格納する構成よりも、信号要素記憶部402の規模が、従って制御回路40の規模が小さくてすむ。
【0136】
<実施の形態1及び2の変形例1>
図11に変形例1に係るPDPの基本的な駆動波形(繰り返し単位STC分)を示す。なお、図11及び後述の図12中の波形は、本願と同じの発明者により特願2000−34876に提案される。
【0137】
図11の駆動波形は、(複数の)電極Yを2つにグループ化してPDP51を駆動する場合に適用可能である。ここでは、電極Y1,Y2が異なるグループに属するとし、図11には電極Y1,Y2,Xの駆動波形及び各電極Y1,Y2に属する各放電セルCの発光波形P1,P2を図示している。なお、説明のため、各電極Y1,Y2に属する各放電セルCはアドレス期間AD(図3参照)においてON状態に設定されているとする。
【0138】
図11に示す繰り返し単位STCでは、電極Y1に維持パルス233a,235aを順次に印加し、電極Y2に維持パルス233b,235bを順次に印加し、電極Xに維持パルス234,236を順次に印加する(いずれも矩形パルス)。このとき、維持パルス233a,維持パルス233b及び維持パルス234をこの順序で立ち上げ且つこの順序で立ち下げる。次に、維持パルス235b,維持パルス235a及び維持パルス236をこの順序で立ち上げ且つこの順序で立ち下げる。
【0139】
このようなパルス印加によれば、発光波形P1に示すように電極Y1に属する各放電セルCは維持パルス233a,235aの立ち上がり時及び立ち下がり時に(従って計4回の)表示発光を生じる。同様に、発光波形P2に示すように電極Y2に属する各放電セルCは維持パルス233b,235bの立ち上がり時及び立ち下がり時に(従って計4回の)表示発光を生じる。
【0140】
図11に示す繰り返し単位STCは実施の形態1に係る駆動波形(図3参照)に適用可能である。更に、例えば維持パルス233a,233b,234の全てが立ち下がった時点を境界にして繰り返し単位STC(内の波形)を2つのブロック(2つの波形)に分割することにより、当該繰り返し単位STC(内の波形)のr/2周期を実施の形態2に係る駆動波形(図9参照)に適用することができる。
【0141】
図12に変形例1に係るPDPの他の基本的な駆動波形(繰り返し単位STC分)を示す。
【0142】
図12の駆動波形は、(複数の)電極Yを3つにグループ化してPDP51を駆動する場合に適用可能である。ここでは、電極Y1,Y2,Y3が異なるグループに属するとし、図12には電極Y1,Y2,Y3,Xの駆動波形及び各電極Y1,Y2,Y3に属する各放電セルCの発光波形P1,P2,P3を図示している。なお、説明のため、各電極Y1,Y2,Y3に属する各放電セルCはアドレス期間AD(図3参照)においてON状態に設定されているとする。
【0143】
図12に示す繰り返し単位STCでは、電極Y1に維持パルス233a,235a,237aを順次に印加し、電極Y2に維持パルス233b,235b,237bを順次に印加し、電極Y3に維持パルス233c,235c,237cを順次に印加し、電極Xに維持パルス234,236,238を順次に印加する(いずれも矩形パルス)。このとき、維持パルス233a,維持パルス233b,維持パルス233c及び維持パルス234をこの順序で立ち上げ且つこの順序で立ち下げる。次に、維持パルス235b,維持パルス235c,維持パルス235a及び維持パルス236をこの順序で立ち上げ且つこの順序で立ち下げる。更に、維持パルス237c,維持パルス237a,維持パルス237b及び維持パルス238をこの順序で立ち上げ且つこの順序で立ち下げる。
【0144】
このようなパルス印加によれば、発光波形P1に示すように電極Y1に属する各放電セルCは各維持パルス233a,235a,237aの立ち上がり時及び立ち下がり時に(従って計6回の)表示発光を生じる。同様に、発光波形P2に示すように電極Y2に属する各放電セルCは維持パルス233b,235b,237bの立ち上がり時及び立ち下がり時に(従って計6回の)表示発光を生じる。また、同様に、発光波形P3に示すように電極Y3に属する各放電セルCは維持パルス233c,235c,237cの立ち上がり時及び立ち下がり時に(従って計6回の)表示発光を生じる。
【0145】
図12に示す繰り返し単位STCは実施の形態1に係る駆動波形(図3参照)に適用可能である。更に、例えば、維持パルス233a,233b,233c,234の全てが立ち下がった時点及び維持パルス235a,235b,235c,236の全てが立ち下がった時点を境界にして繰り返し単位STC(内の波形)を3つのブロック(3つの波形)に分割することによって、当該繰り返し単位STC(内の波形)のr/3周期を実施の形態2に係る駆動波形(図9参照)に適用することができる。
【0146】
上述のように、図11中の維持パルス233a,233b,234,235a,235b,236はそれぞれタイミングをずらして印加され、図12中の維持パルス233a,233b,233c,234,235a,235b,235c,236,237a,237b,237c,238はそれぞれタイミングをずらして印加される。このとき、例えば図11中の電極Y1への印加波形や図12中の電極Y1への印加波形のように、繰り返し単位STC内の波形が互いに同じ形状の波形で構成されていなくても(逆に言えば分割された波形が互いに同じ形状でなくても)、各ブロック間で駆動波形の(具体的には電圧の)連続性を保って繰り返し単位STCをq(qは2以上の整数)分割し、繰り返し単位STCをr/q周期実行することができる。このとき、階調の分解能を分割しない場合のq倍にすることができる。
【0147】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、駆動波形制御部は、記憶部から第1乃至第3信号要素を取得するにあたり、第2信号要素の取得/不取得と第3信号要素の取得/不取得及び繰り返して取得する際の繰り返し回数とを制御する。このため、当該制御回路を用いてドライバを介してプラズマディスプレイパネルを駆動することにより、第2信号要素の取得/不取得と第3信号要素の取得/不取得及び繰り返し回数を制御しない場合と比較して、望ましい発光回数と実際の発光回数とのずれを低減することができる。従って、滑らかな階調表現が可能となり又偽輪郭を低減することができる。このとき、繰り返し単位の繰り返し周波数が低い場合(又は繰り返し単位の繰り返し回数が少ない場合)における上記ずれを顕著に低減することができ、上記繰り返し周波数に依存することなく滑らかな階調表現及び偽輪郭の低減効果が得られる。また、繰り返しの無い波形を第1及び第2波形に分割し、記憶部は第1及び第2波形に対応する第1及び第2信号要素を記憶しているので、又、第3信号要素は繰り返し単位を成す第3波形に対応するので、記憶部の規模が、従って制御回路の規模が小さくてすむ。
【0148】
請求項に係る発明によれば、(繰り返し単位を成す)第3波形は複数の波形を含み、第3信号要素は複数の波形に対応する複数の信号要素を含み、駆動波形制御部は、第3信号要素の繰り返し回数を複数の信号要素のそれぞれの繰り返し回数を単位として制御するので、繰り返し単位の例えば1/2の波形を生成することができる。このため、上記繰り返し単位を分割しない場合と比較して、階調の分解能を高めることができる。従って、望ましい発光回数と実際の発光回数とのずれを更に低減することができる。
【0150】
請求項に係る発明によれば、駆動波形制御部は、(繰り返し単位を成す複数の波形に対応する)複数の繰り返し波形用信号要素の取得/不取得を制御すると共に複数の繰り返し波形用信号要素を繰り返して取得する際の繰り返し回数を複数の繰り返し波形用信号要素のそれぞれの繰り返し回数を単位として制御して、駆動波形制御信号を生成する。このため、当該制御回路を用いてドライバを介してプラズマディスプレイパネルを駆動することにより、上記繰り返し単位を分割しない場合と比較して、階調の分解能を高めることができる。従って、望ましい発光回数と実際の発光回数とのずれを低減することができる。また、記憶部は繰り返し単位を成す複数の波形に対応する複数の繰り返し波形用信号要素を記憶しているので、記憶部の規模が、従って制御回路の規模が小さくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置を説明するためのブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係るPDPを説明するための模式的な斜視図である。
【図3】 実施の形態1に係るPDPの基本的な駆動波形を説明するための図である。
【図4】 実施の形態1に係るPDPの駆動方法において、各ブロックの実行回数と発光との関係を説明するための図である。
【図5】 実施の形態1に係る制御回路を説明するためのブロック図である。
【図6】 実施の形態1に係る制御回路の信号要素記憶部を説明するための図である。
【図7】 実施の形態1に係る制御回路のシーケンスプログラムデータを説明するための図である。
【図8】 実施の形態1に係る制御回路の発光強度テーブルを説明するための図である。
【図9】 実施の形態2に係るPDPの基本的な駆動波形を説明するための図である。
【図10】 実施の形態2に係るPDPの駆動方法において、各ブロックの実行回数と発光との関係を説明するための図である。
【図11】 実施の形態1及び2の変形例1に係るPDPの基本的な駆動波形を説明するための図である。
【図12】 実施の形態1及び2の変形例1に係るPDPの他の基本的な駆動波形を説明するための図である。
【図13】 第1の従来技術に係るPDPの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】 第2の従来技術に係るPDPの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図15】 従来技術に係るPDPの駆動方法の問題点を説明するためのタイミングチャートである。
【図16】 図15の駆動方法における望ましい発光回数を説明するための図である。
【図17】 図15の駆動方法における望ましい発光回数と実際の発光回数とのずれを説明するための図である。
【図18】 図15の駆動方法における実際の発光回数を説明するための図である。
【符号の説明】
14,15,18 ドライバ、40 制御回路、50 プラズマディスプレイ装置、51 PDP、52 駆動装置、401 駆動波形制御部、401A シーケンスプログラムデータ、401B 信号生成制御部、401C 信号生成部、401D 発光強度テーブル、401E 表示率検出部、401F 発光強度/実行回数変換テーブル、402 信号要素記憶部(記憶部)、AD アドレス期間、B1〜B5,B2a,B2b,B3a,B3b ブロック、C 放電セル、CL1〜CL3 分類、F1〜F5 信号要素、RE リセット期間、ST 維持期間、ST0 第1補助期間、ST1 維持繰り返し期間、ST2 第2補助期間、STC 繰り返し単位、Sx,Sy,Sw 駆動波形制御信号、dr 表示率。

Claims (2)

  1. プラズマディスプレイパネル用ドライバを制御する制御回路であって、
    前記プラズマディスプレイパネルは複数の放電セルを含んでおり、
    前記制御回路は、
    前記複数の放電セルそれぞれのON状態/OFF状態を設定する際に前記複数の放電セルに印加する第1波形に対応する第1信号要素と、前記第1波形と共に繰り返しの無い波形を形成する第2波形に対応する第2信号要素と、繰り返し単位を成す第3波形に対応する第3信号要素とを記憶する記憶部と、
    前記記憶部から前記第1乃至第3信号要素を取得して、一連の駆動波形を前記プラズマディスプレイパネル用ドライバに生成させるための駆動波形制御信号を生成する駆動波形制御部とを備え、
    前記駆動波形制御部は、
    前記記憶部から前記第1乃至第3信号要素を取得するにあたり、前記第2信号要素の取得/不取得と前記第3信号要素の取得/不取得及び繰り返して取得する際の繰り返し回数とを制御し、
    前記第3波形は複数の波形を含み、
    前記第3信号要素は前記複数の波形に対応する複数の信号要素を含み、
    前記駆動波形制御部は、前記第3信号要素の前記繰り返し回数を前記複数の信号要素のそれぞれの繰り返し回数を単位として制御する、
    制御回路。
  2. プラズマディスプレイパネル用ドライバを制御する制御回路であって、
    前記プラズマディスプレイパネルは複数の放電セルを含んでおり、
    前記制御回路は、
    繰り返しの無い波形に対応する非繰り返し波形用信号要素と、繰り返し単位を成す複数の波形に対応する複数の繰り返し波形用信号要素とを記憶する記憶部と、
    前記記憶部から前記非繰り返し波形用信号要素及び前記複数の繰り返し波形用信号要素を取得して、一連の駆動波形を前記プラズマディスプレイパネル用ドライバに生成させるための駆動波形制御信号を生成する駆動波形制御部とを備え、
    前記駆動波形制御部は、
    前記記憶部から前記非繰り返し波形用信号要素及び前記複数の繰り返し波形用信号要素を取得するにあたり、前記複数の繰り返し波形用信号要素の取得/不取得を制御すると共に前記複数の繰り返し波形用信号要素を繰り返して取得する際の繰り返し回数を前記複数の繰り返し波形用信号要素のそれぞれの繰り返し回数を単位として制御する、
    制御回路。
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