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JP4424759B2 - Moisturizer, cosmetics and pharmaceuticals containing it - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、新規な保湿剤、それを用いた保湿方法及び該保湿剤を含む化粧料と医薬品に関する。さらに詳しくは、本発明は、保湿性に優れ、かつ保湿機能の持続性が高く、皮膚や頭髪にしっとり感と滑らかさを付与しうる上、人体に対して安全性の高い新規な保湿剤、この保湿剤を用いて皮膚や頭髪を保湿する方法、並びに該保湿剤を含有する化粧料および医薬品に関するものである。
背景技術
皮膚化粧料は、適度の水分と油分を皮膚に与えて皮膚の乾燥を防止する目的で、親水性の皮膚保湿剤と油性の皮膚柔軟剤とを配合して調製されるのが一般的である。
上記親水性の皮膚保湿剤としては、従来、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリエーテル類や、グリセリン、ソルビトールなどが利用されてきたが、近年、天然保湿因子[Natural Moisturizing Factor(NMF)]と呼ばれるアミノ酸類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、尿素、乳酸ナトリウムなどや、ヒアルロン酸ナトリウム、唾液腺ムチンなどの天然の高分子化合物が使用されるようになってきた。
しかしながら、従来、使用されていたポリエーテル類や、グリセリン、ソルビトールなどの保湿剤は皮膚科学的に異質であるという欠点を有しており、また、皮膚の最外層である角質層の水分を吸収してしまい、むしろ皮膚の水分を失わせる原因になることがあるし、近年使用されるようになったNMF類は天然物由来物質であるが、使用感が悪かったり、保湿効果に劣ったりするなどの欠点がある。
これに対し、ヒアルロン酸ナトリウムは、現在数多くの化粧品に配合され、その0.02〜0.1重量%程度の濃度範囲で皮膚に「しっとり感」と「滑らかさ」を与えることから、その有用性が高く評価されている。また、安全性試験においては、2〜3重量%の濃度範囲でも実験動物による局所刺激性、感作性などは認められず、また、ヒト貼布試験では、1重量%の濃度においても安全であることが確認されている。
唾液腺ムチンもまた、優れた保湿作用を有し、皮膚に与える「しっとり感」と「滑らかさ」は、ヒアルロン酸ナトリウムよりも優れていると評価されている。唾液腺ムチンは、保湿作用および乳化作用を有し、人体に対する安全性も高いことが確認されており、かなり理想的な保湿剤であるといえる。唾液腺ムチンは、哺乳動物、例えば、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ等の唾液腺、すなわち顎下腺、耳下腺および舌下腺等で生合成され、分泌される糖タンパク質である。動物の種類によって固有の粘稠性を有し、シアル酸を大量に含む分子量約10万〜100万の巨大分子として得られるものである。
このような天然の高分子化合物の優れた特性に着目し、近年化粧品、医薬品等(特に皮膚外用剤)の保湿剤として、また食品、化粧品、医薬品、医薬部外品、トイレタリー等の各種産業分野において、乳化剤としての利用の研究が進められ一部実用化されている。しかしながら、これら天然の高分子化合物からなる保湿剤は、その性能が十分に発揮される量で用いるには製造コストがかかり過ぎる上、毛髪に対する化粧料への利用は、その効果が期待できないという欠点がある。
さらにヒアルロン酸ナトリウムや唾液腺ムチンを含む化粧料では、その使用感は改善されるが、両成分とも分解し易いため、経時的に低分子化し、保湿性および粘性が低下する。また、水や温湯による洗浄により簡単に保湿性皮膜が除去されてしまうという欠点を有している。
一方、油性の皮膚柔軟剤としては、流動パラフィンやワセリンなどが用いられているが、これら皮膚柔軟剤を、表皮からの正常な水分蒸散を阻害する程度まで添加すると、「べとつき」による違和感を与え、皮膚保湿剤としての有用性に欠ける。
発明の開示
このような事情のもとで、本発明の第1の目的は、(1)極めて微量で保湿性を発揮し、各種の化粧料基剤や医薬品外用剤基剤に配合可能である、(2)皮膚および頭髪に「しっとり感」と「滑らかさ」を与えることができる、(3)従来の油性皮膚柔軟剤のような「べとつき」、「よれ」などの違和感を与えない、(4)保湿機能の持続性に優れる、(5)数回の水や温湯による洗浄によっても、保湿性皮膜が除去されることがない、(6)人体に対して安全性が高い、などの特徴を有する新規な保湿剤を提供することである。
また、第2の目的は、前記保湿剤を用いて、皮膚や頭髪を保湿する方法を提供することであり、さらに、第3の目的は、前記保湿剤を含有する化粧料および医薬品を提供することである。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、多くの動物が自分の体を舌で嘗めて毛繕いをし、唾液が乾くと、美しい、滑らかなつやつやした毛になること、さらには、傷口も舌で嘗めて潤いを与え、乾燥を防ぎ、傷の治りを早めていることに着目し、哺乳動物の耳下腺分泌液から、ある種の方法で分離した成分が、(a)極めて微量で保湿機能を発揮するとともに、人体に対して安全である、(b)粉末のままでも、水に溶解して、皮膚に塗布すると保湿機能を発揮する、(c)各種の化粧料基剤および医薬品外用剤基剤に配合して使用することができ、例えば、粉末のままカット綿や紙にまぶしても、水溶液としても、また、クリーム、ローション、医薬品外用剤の基剤などに加えて使用しても皮膚の水分保持機能を亢進させる特性を有している、(d)皮膚への吸着性に優れ、かつ皮膚や頭髪に「しっとり感」、「滑らかさ」を与える一方、「べとつき」や「よれ」等の違和感を全く与えず、極自然な皮膚感触を与える、(e)必要以上に皮膚の角質層から水分を吸収することもなく、従来の親水性保湿剤のような欠点がない、(f)数回の水や温湯による洗浄にも耐え、洗浄によっても皮膚表面の保湿性皮膜が落ちることがなく、皮膚の水分保持状態に変化を与えない、など優れた特性を有することを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)哺乳動物の耳下腺分泌液(parotid secretion)の水混和性有機溶剤の濃度60%(v/v)以上で沈殿する画分を有効成分として含有することを特徴とする保湿剤、
(2)上記(1)の保湿剤を皮膚に塗布することを特徴とする皮膚の保湿方法、
(3)上記(1)の保湿剤を、頭髪または頭皮あるいはその両方に塗布することを特徴とする頭髪・頭皮の保湿方法、
(4)化粧料基剤と、哺乳動物の耳下腺分泌液の水混和性有機溶剤の濃度60%(v/v)以上で沈殿する画分とを含有することを特徴とする化粧料、
および
(5)医薬品外用剤基剤の一成分として、哺乳動物の耳下腺分泌液の水混和性有機溶剤の濃度60%(v/v)以上で沈殿する画分とを含有することを特徴とする医薬品、
を提供するものである。
発明を実施するための最良の形態
本発明の保湿剤は、哺乳動物の耳下腺分泌液に由来する物質を、有効成分として含有するものであって、上記哺乳動物としては、特に制限はなく、例えばウシ、ウマ、ブタ、ヒツジなどが挙げられるが、分泌液の採取の容易性、採取量(ウシでは1日に約50〜60リットル分泌される)、経済性等を考慮すると、ウシが好ましい。
哺乳動物の口腔内に分泌される唾液(分泌液が口腔内へ流れ出たもの)は、耳下腺、顎下腺および舌下腺からの分泌液の混合物である。その分泌量に対するそれぞれの唾液腺分泌液の割合は、およそ耳下腺70重量%、顎下腺5重量%、舌下腺25重量%である。本発明において用いる哺乳動物の分泌液は、耳下腺から分泌されるものに限定され、他の唾液分泌腺である顎下腺および舌下腺から分泌される分泌液が実質上混入していないものである。混合物としての唾液には粘液性成分と漿液性成分が含まれているが、耳下腺からの分泌液である耳下腺分泌液は、漿液性であり、ほとんどが水分であることが知られている。現在まで、「唾液」に関しては混合物としての全唾液のみが研究対象とされ、上記の3つの腺それぞれの分泌液についての研究はほとんどなされていなかった。本発明者は、それぞれの唾液分泌腺から得られる分泌液について検討を行い、耳下腺分泌液中に極めて優れた保湿機能を有する成分が含まれていることを見出したのである。
哺乳動物の耳下腺分泌液を採取するには、動物の耳下の皮膚を切開し、口腔表皮近くで耳下腺導管を露出させ、カニューレの先端を挿入できるように耳下腺導管をわずかに切開する。皮膚の切開部からカニューレを導き、耳下腺導管の切開部から耳下腺側に向けてカニューレ先端を差し込む。皮膚の切開部傷口はカニューレを粘着テープで固定しつつ塞ぐ。カニューレの反対側の先端に受器を置き、自然に流れ落ちる耳下腺分泌液を採取すればよい。
採取された耳下腺分泌液は、保管する場合、防腐剤を添加して冷所に保管するのがよい。ここで、添加する防腐剤としては通常の防腐剤、例えば安息香酸類、パラオキシ安息香酸類、デヒドロ酢酸類、ソルビン酸類、フェノール類、アルコール類、ハロゲン類、グルタールアルデヒド類、β−プロピオラクトン類等、またはこれらの混合物が挙げられる。好ましくは無臭のものかまたは臭いがあっても後工程で容易に除けるものが望ましく、特に、パラオキシ安息香酸類が好適である。
本発明の保湿剤は、哺乳動物の耳下腺分泌液を水混和性有機溶剤と混合して、有機溶剤濃度60%(v/v)以上で沈殿する画分(以上、保湿性画分と称することがある)を有効成分として含有するものである。上記有機溶剤濃度60%(v/v)以上とする理由は、次のとおりである。有機溶剤を耳下腺分泌液に添加していくと、耳下腺分泌液中の保湿性成分の溶解度が低下し、沈殿生成が起こり始める。有効な有機溶剤添加量はこの沈殿を実質的に回収できるときの量として規定され、それが、およそ60%(v/v)以上となる。したがって、有機溶剤の種類によってこの添加量は若干異なるが、本発明の場合、有機溶剤の添加量が60%(v/v)未満では、実用的な沈殿生成が期待できない。
このように、有機溶剤の濃度は60%(v/v)以上であればいくら高くても特に制限はないが、生成する沈殿の量及び過剰な有機溶剤の使用による経済性を考えれば、有機溶剤の濃度は63〜80%(v/v)程度が好ましく、さらに好ましくは65〜75%(v/v)程度の濃度である。
前記のようにして採取された耳下腺分泌液をそのまま、または濾過後、抽出機中に入れ、好ましくは冷却下(0〜15℃程度)で攪拌しながら水混和性有機溶剤を加え、有機溶剤濃度が60%(v/v)以上で沈殿する画分を回収する。得られた保湿性画分は、そのまま用いてもよいが、脱水、乾燥処理し、粉末として用いるのが有利である。脱水の方法としては、得られた画分にさらに水混和性有機溶剤を加える方法がある。また、乾燥方法としては、通気法、減圧法等があり、また、これらの方法を組み合わせることもできるし、さらに加熱を加えることも可能である。
ここで用いる水混和性有機溶剤としては、例えばアセトン、エタノール、メタノール及びイソプロパノール等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよいが、アセトンが特に好適である。
この保湿性画分の収率は、耳下腺分泌液を採取する動物の健康状態などにより左右されるが、一般的には、乾燥画分として、耳下腺分泌液に対し、0.15〜0.7重量%程度である。また、この乾燥保湿性画分中の窒素含有量およびタンパク質含有量は、動物の健康状態などにより左右されるが、一般的には、それぞれ0.05〜0.4重量%および0.4〜3重量%の範囲である。
なお、該保湿性画分の保湿機能を有する物質はまだ特定されておらず、単一物質とは限らないが、窒素含有量およびタンパク質含有量から、ヒアルロン酸等のムコ多糖類や唾液腺ムチン等とは異なる物質であると考えられる。
このようにして、哺乳動物の耳下腺分泌液から分離された保湿性画分は、以下に示すような特性を有している。
(1)「べとつき」、「よれ」等の不快な違和感を与えず、皮膚や頭髪に「しっとり感」と「滑らかさ」を与えることができる。
(2)皮膚細胞の働きを活発化させ、皮膚の柔軟性、弾力性を増し、皮膚を健康に保つと共に、皮膚に若さと艶を与えることができる。
(3)粉末のままでも、単に水に溶解しただけでも、皮膚に対する保湿機能を発揮するが、化粧料や医薬品外用剤に配合すると、それらの機能との相乗効果によりさらに優れた保湿機能を発揮することができる。
(4)保湿機能の持続性が高いため、従来の化粧料のように一日に何度も繰り返し塗布し直す必要がない。
(5)数回の水や温湯による洗浄によっても、皮膚の保湿性皮膜が落ちることがなく、優れた保湿性は低下しない。
(6)大量に使用しても、生理的機能の変調をきたす恐れもなく、極めて安全である。
(7)化粧品や医薬品外用剤に通常用いられる各種の成分との混和性がよく、特に混合される成分について制限はない。
本発明の保湿剤は、前記保湿性画分を有効成分として含有するものであるが、該保湿剤には、所望に応じ、従来公知の保湿性成分を含有していてもよい。公知の保湿性成分としては、例えばポリエチレングリコールやポリプロピレングリコールなどのポリエーテル類、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトールなどの多価アルコール類、さらにはNMF類、具体的にはアミノ酸、尿素、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウムや、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸などのムコ多糖類、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質などが挙げられる。
次に、本発明の保湿方法について説明する。本発明の保湿方法は、二つの態様があって、一つは、前記本発明の保湿剤を皮膚に塗布し、皮膚を保湿する方法であり、これにより、皮膚に「しっとり感」と「滑らかさ」が付与される。
もう一つは、前記本発明の保湿剤を、頭髪または頭皮あるいはその両方に塗布し、それらを保湿する方法であり、これにより、頭髪の表面状態が改善されて、頭髪表面の滑り(いわゆる櫛どおり)がよくなり、整髪料の乗りがよくなるとともに、頭皮の乾燥が改善され、かゆみ、ふけが抑えられる。
これらの方法において、塗布する際の保湿剤の形態については特に制限はなく、例えば後述の各種形態の化粧料や、各種剤型の医薬品外用剤として、保湿剤を用いることができる。
次に、本発明の化粧料および医薬品について説明する。
まず、本発明の化粧料は、化粧料基剤と、前記の哺乳動物の耳下腺分泌液から分離された保湿性画分とを含有するものである。
本発明の化粧料に含有される保湿性画分(乾燥状態)の量は、化粧料の形態や他の保湿成分の添加の有無などにもよるが、通常、化粧料全量に基づき0.001〜2重量%である。この含有量が0.001重量%未満では保湿機能が充分に発揮されないおそれがあるし、2重量%を超えるとその量の割には効果の向上が認められず、むしろ経済的に不利となる。保湿効果および経済性などを考慮すると、好ましい含有量は、0.005〜0.2重量%の範囲である。
本発明の化粧料において用いられる基剤としては特に制限はなく、従来各種形態の化粧料において、基剤として慣用されている各種成分の中から、化粧料の所望形態に応じて適宜選択することができる。
本発明の化粧料の形態は、特に限定されないが、例えば化粧水、乳液、クリーム類、パック剤、ローション、口紅、ファンデーション、皮膚洗浄剤等の皮膚化粧料、毛髪基礎調整水、ヘアリンス、ヘアートニック、ヘアークリーム、ヘアーローション等の毛髪化粧料が挙げられ、その基剤が水性のものでも、油性のものでも該保湿性画分は配合可能である。
皮膚化粧料基剤に、前記の本発明に係る保湿性画分を配合すると、上記化粧料基剤が元々有している保湿機能との相乗効果により、さらに優れた保湿機能を発揮することができる。
また、毛髪化粧料基剤に該保湿性画分を配合した毛髪化粧料は、頭髪および頭皮を健やかに保つ効果に優れており、例えば、洗髪後の頭髪および頭皮に塗布すると、頭髪の表面状態を改善して頭髪表面の滑り(いわゆる櫛どおり)がよくなり、毛髪化粧料の乗りがよくなる。さらに頭皮の乾燥を改善し、かゆみ、ふけを抑えることができる。
本発明の化粧料には、所望に応じ、従来化粧料に慣用されている各種成分、例えば油分、界面活性剤、乳化剤、アルコール、他の保湿成分、増粘剤、防腐剤・防菌防黴剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、顔料、色素、香料、ビタミン類、アミノ酸類、水などを配合することができる。
前記油分としては、例えばヒマシ油、オリーブ油、ホホバ油、椿油などの液体油脂、硬化ヒマシ油などの固体油脂、ラノリン、鯨ロウ、蜜ロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウなどのロウ類、スクワラン、ワセリン、流動パラフィン、セリシン、パラフィンなどの炭化水素類などが挙げられる。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン(POE)ソルビタンモノオレエートなどのPOEソルビタンエステル、ソルビタンモノオレエートなどのソルビタンエステル、POE−グリセリルモノオレエートなどのPOE−グリセリン脂肪酸エステル、グリセリンモノオレエートなどのグリセリン脂肪酸エステル、POE−モノオレエートなどのPOE−脂肪酸エステル、POE−ラウリルエーテルなどのPOE−アルキルエーテル、POE−オクチルドデシルエーテルなどのPOE−分岐アルキルエーテル、POE−ノニルフェニルエーテルなどのPOE−アルキルフェニルエーテル、グリセロールモノイソステアレートなどのグリセロールエステル、POE−グリセロールモノイソステアレートなどのPOE−グリセロールエステル、ジグリセリルモノステアレートなどのポリグリセリン脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤、ステアリン酸などの高級脂肪酸のナトリウム塩やカリウム塩などの脂肪酸石ケン、ラウリル硫酸ナトリウムなどの高級アルキル硫酸エステル塩、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミンなどのアルキルエーテル硫酸エステル、ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン酸塩、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウムなどの高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩などの陰イオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、POE−アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモルホリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの陽イオン性界面活性剤、ベタイン系、イミダゾリン系、アミンオキシド系などの両性界面活性剤などが挙げられる。
アルコールとしては、例えばエチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール、グリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、さらにはグルコース、マルトース、マンノース、ラクトース、D−グルクロン酸、ウロン酸、サッカロース、D−マンニット、D−ソルビット、ソルビタン、グルコノラクトン、セルロース、デンプン、アルブチン、グルコースリン酸エステルなどの単糖類、多糖類及びこれらの誘導体などが挙げられる。
他の保湿成分としては、前記本発明の保湿剤の説明において、所望成分として例示したものと同じものを挙げることができる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、マロメロ種子抽出物、トラガントガム、デンプンなどの天然高分子物質、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セルロースなどの半合成高分子物質、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコールなどの合成高分子物質などが挙げられる。
防腐剤・防菌防黴剤としては、例えばp−オキシ安息香酸メチル、p−オキシ安息香酸エチル、デヒドロ酢酸、サリチル酸、安息香酸、ソルビン酸、塩化ベンザルコニウムなどが挙げられ、酸化防止剤としては、例えばジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸などが挙げられる。
キレート剤としては、例えばエデト酸二ナトリウム、エタンヒドロキシジホスフェート、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、クエン酸、酒石酸、グルコン酸などが、pH調整剤としては、例えば水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、クエン酸、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂、リン酸一水素ナトリウムなどが挙げられる。
さらに、紫外線吸収剤としては、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルp−アミノベンゾエート、エチルヘキシルp−メトキシシンナメートなどが、紫外線散乱剤としては、例えば酸化チタン、カオリン、タルクなどが挙げられる。
また、ビタミン類としては、例えばビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、α−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸及びその誘導体などが、アミノ酸類としては、例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジンおよびこれらの誘導体などが挙げられる。
一方、本発明の医薬品は、医薬品外用剤基剤の一成分として、前記の哺乳動物の耳下腺分泌液から分離された保湿性画分とを含有するものである。
本発明の医薬品は、外用剤として皮膚に塗布することにより、皮膚表面の水分保持機能を改善することができる。従来、医薬品外用剤に添加されている保湿成分である尿素系化合物の場合、皮膚の「ぴりぴり」感、疼痛、紅斑、掻痒感、灼熱感、落屑、過敏症などが現れることがあり、また時には湿疹化、皮膚の亀裂、希に腫脹、乾燥化を生じることがある。
本発明の医薬品は、上記尿素系化合物のような欠点がなく、ひび、あかぎれその他の皮膚の乾燥に起因する疾患や荒れ肌、乾燥肌の改善に有効である。さらに、皮膚表面の水分保持機能を改善するので、その医薬品の治療効果を引き出すのに有利に作用する。
本発明の医薬品に含有される前記の本発明に係る保湿性画分(乾燥状態)の量は、その使用目的、剤型、他の保湿成分の添加の有無などにもよるが、通常、医薬品全量に基づき0.001〜2重量%の範囲である。この含有量が0.001重量%未満では保湿機能が充分に発揮されないおそれがあるし、2重量%を超えると、その量の割には効果の向上が認められず、むしろ経済的に不利となる。保湿効果および経済性などを考慮すると、好ましい含有量は、0.005〜0.2重量%の範囲である。
本発明の医薬品において用いられる基剤としては特に制限はなく、従来各種剤型の医薬品外用剤において、基剤として慣用されている各種成分の中から、医薬品の所望剤型に応じて適宜選択することができる。
本発明の医薬品の剤型としては、特に制限はなく、例えばクリーム、軟膏、ローションなどが挙げられ、その基剤が親水性のものであっても、親油性のものであっても、前記の本発明に係る保湿性画分を配合することができる。
本発明の医薬品に用いることのできる薬剤は特に限定されず、外用剤の形態で投与可能な薬剤であればいずれも使用可能である。また、該医薬品は、所望に応じ、例えば前記化粧料の説明において所望成分として例示した各成分を始め、消炎剤、鎮痒剤、殺菌消毒剤、感触向上剤、ホルモン剤などを配合することができる。
以下に製造例、試験例および製剤例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
製造例1
ウシの耳下腺分泌液を採取し、防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチルを0.15重量%添加し、冷所に保存した。この耳下腺分泌液を濾紙No.2(Toyo Roshi Kaisha,Ltd.製)で濾過し、その100リットルを冷却装置付き抽出機中で、5〜10℃で攪拌しながら2倍量(v/v)のアセトンを加え(アセトン濃度66.6%(v/v))、沈殿を生成させ、その沈殿を回収した。得られた沈殿に適当量のアセトンを加えて脱水し、アセトンを濾過して除き、アセトン脱水ケーキを得た。これを粉砕し、風乾してから減圧下60℃でさらに乾燥し、ウシ耳下腺由来の保湿性画分436g(収率0.44%)を得た。得られた保湿性画分の窒素含有量は0.13重量%、タンパク質含有量は1.06重量%であった。
試験例1:美肌効果試験A(官能テスト)
上記製造例1で得られた保湿性画分の皮膚老化防止効果を評価するため、以下の要領で美肌効果試験(官能テスト)を行った。
保湿性画分20mgに水1100ミリリットルを加えて溶解し、その全量を日本薬局方「脱脂綿」(株式会社エフスリー社製、カット綿5×5cm)200gに均一に滲み込ませ、これを加温して乾燥し、試験試料とした。なお、保湿性画分の含有量は脱脂綿の重量に対して0.01重量%とした。
次に、この試料について、温湯で指掌などが「かさかさ」になるまで洗浄した中高年(年齢35〜62歳)被験者10名を対象として塗布効果を調べた。被験者の手の甲、指掌試験部位を該カット綿0.5gで軽く十分な回数こすり、その後の皮膚感触を回答してもらった。なお、塗布後、手を洗浄することは自由とした。
試験結果は、皮膚が「すべすべ」し、「かさかさ感」が消えたと回答した被験者が8名、「かさかさ感」が消えたと回答した被験者が2名であり、変化なし(無効)と回答した被験者はいなかった。
上記の結果から、本発明に係る保湿性画分は、0.01重量%という低濃度で、かつ粉末のままで、優れた保湿機能を有することが分かる。
試験例2:美肌効果試験B(官能テスト)
上記製造例1で得られた保湿性画分を含む化粧料の皮膚老化防止効果を評価するため、以下の要領で美肌効果試験(官能テスト)を行った。
保湿性画分50mgを白色ワセリン500g中に練り込み、0.01重量%処方とした軟膏を調製した。
次に、この軟膏について、温湯で指掌などが「かさかさ」になるまで洗浄した中高年(年齢30〜60歳)被験者10名を対象として塗布効果を調べた。被験者の指掌試験部位に適量の該軟膏を塗布し、試験開始前および終了後の状態、使用感を回答してもらった。なお、ワセリンの「べとつき感」をなくすために、塗布後手を洗浄することや拭き取ることは自由とした。
試験結果は、皮膚が「すべすべ」し、「かさかさ感」が消えたと回答した被験者が9名、「かさかさ感」が消えたと回答した被験者が1名であり、変化なし(無効)と回答した被験者はいなかった。
上記の結果から、本発明に係る保湿性画分を含む化粧料は、油分を喪失した皮膚に潤いを与えることが分かる。
試験例3:荒肌改善効果試験
上記製造例1で得られた保湿性画分を含有する化粧料の荒肌改善効果を評価するための試験を以下の要領で行った。
保湿性画分50mgを白色ワセリン500g中に練り混み、0.01重量%処方とした軟膏を調製した。
次に、荒肌を有する中高年(年齢30〜65歳)被験者10名の下脚を対象として4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部位に1日1回約0.5gの該軟膏を塗布し、試験開始前および終了後の状態を下記の判定基準により肉眼判定した。なお、右側下脚は軟膏を塗布せず(全く処置をせず)対照とした。
皮膚乾燥度の判定基準
− :正常
± :軽微乾燥、落屑なし
+ :乾燥、落屑軽度
++ :乾燥、落屑中等度
+++:乾燥、落屑顕著
試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例えば、+→−、++→±)を有効とし、1段階改善された場合をやや有効、変化がなかった場合を無効とした。試験結果は、有効8名、やや有効2名、無効0名であった。
上記の結果から、本発明に係る保湿性画分を含む化粧料は、荒肌を改善し、皮膚の保湿機能を更新させる効果があることが分かる。
試験例4:洗浄耐性試験
本発明に係る保湿性画分の洗浄耐性を評価するため、後記する製剤例10の処方を有する、本発明に係る保湿性画分を含有するバニシングクリームを用いて以下の試験を行った。
バニシングクリーム2gを、中高年(年齢30〜62歳)被験者10名に配り、手の甲、指掌に3日間自由に塗布してもらい(勿論その間手を洗浄することは自由とした)、その後はバニシングクリームの塗布を中止した。バニシングクリームの塗布中止後、手を洗浄した後で「すべすべ」した感触が消失したときの洗手回数を回答してもらった。
試験結果は、5回以上の洗浄によっても「すべすべ」感が消失しなかったと答えた被験者3名、4回で「すべすべ」感が消失したと答えた被験者5名、以下、3回と答えた被験者1名、2回と答えた被験者1名で、1回の洗浄で「すべすべ」感が消失したと答えた被験者はいなかった。
上記の結果から、本発明に係る保湿性画分を含む化粧料は、数回の洗浄によっても、その保湿皮膜が落ちず、保湿性が保持されることが分かる。
次に製剤例を示す。各製剤例の各成分の配合割合の数値は「重量%」を表す。
製剤例1:化粧水
1,3−ブチレングリコール 2.0
エタノール 10.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.01
香料 適量
精製水 残余
本発明に係る保湿性画分を含有する上記処方を有する化粧水は、皮膚に潤いを持たせ、「すべすべ」した肌を作り、以下の製剤例化粧料の肌への乗りを極めて良くした。
製剤例2:乳液
1,3−ブチレングリコール 3.0
スクワラン 2.0
ステアリン酸 2.0
流動パラフィン 6.0
ソルビタンモノステアレート 1.5
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
パラオキシ安息香酸ブチル 0.05
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.01
香料 適量
精製水 残余
製剤例3:スキンローション
エタノール 10.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
グリセリン 5.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.02
精製水 残余
製剤例4:スキンミルク
流動パラフィン 10.0
セタノール 2.0
コレステリン 0.5
モノグリセライド 1.0
ポリオキシエチレン(6)ソルビタンモノオレエート 5.0
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.02
精製水 残余
製剤例5:マッサージミルク
オリーブ油 10.0
ミリスチン酸オクチルドデシル 10.0
スクワラン 10.0
セタノール 2.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルエーテル 8.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリオレエート 5.0
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.02
精製水 残余
製剤例6:毛髪基礎調整水
1,3−ブチレングリコール 2.0
エタノール 10.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10 0.05
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.02
精製水 残余
本発明に係る保湿性画分を含有する上記毛髪基礎調整水は、洗髪後数ミリリットルをとり、毛髪および頭皮に塗布すると、毛髪は「すべすべ」になり、その後の整髪料の乗りや櫛通りを極めて改善した。また、頭皮には潤いを持たせ、水分保持機能を亢進させ、乾燥を改善した。
製剤例7:ヘアリンス
セタノール 1.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 4.5
ステアリン酸 0.5
モノステアリン酸 1.0
ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル 3.5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.02
精製水 残余
製剤例8:ハンドクリーム
白色ワセリン 40.0
スクワラン 20.0
セレシン 5.0
ソルビタンセスキオレエート 3.0
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 0.8
プロピレングリコール 3.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.01
香料 適量
精製水 残余
製剤例9:コールドクリーム
白色ワセリン 40.0
セタノール 10.0
サラシミツロウ 5.0
ソルビタンセスキオレエート 5.0
ラウロマクロゴール 0.5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸プロピル 0.1
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.01
香料 適量
精製水 残余
製剤例10:バニシングクリーム
白色ワセリン 25.0
ステアリルアルコール 20.0
プロピレングリコール 12.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 4.0
モノステアリン酸グリセリン 1.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸プロピル 0.1
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.01
香料 適量
精製水 残余
製剤例11:スキンクリーム
流動パラフィン 15.0
サラシミツロウ 3.0
ステアリン酸 3.0
ソルビタンセスキオレエート 3.0
セタノール 2.5
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート 4.0
グリセリン 5.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.2
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.02
精製水 残余
製剤例12:ナイトクリーム
流動パラフィン 15.0
スクワラン 15.0
モノグリセライド 2.0
コレステリン 1.0
セタノール 2.0
セチルパルミテート 1.0
ラノリン 3.0
ポリオキシエチレン(7)セチルエーテル 8.0
ソルビトール 5.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
ウシ耳下腺分泌液由来保湿性画分 0.02
精製水 残余
産業上の利用可能性
本発明の保湿剤、化粧料および医薬品は、哺乳動物の耳下腺分泌液由来の保湿性画分を有効成分として含有するものであって、該保湿性画分は、極めて微量で保湿機能を発揮し、皮膚の水分保持機能を亢進させることができる。
本発明の保湿剤、化粧料および医薬品は、「べとつき」などの違和感を伴うことなく、皮膚を「しっとり」させ、また、頭髪の滑りを良くすることができる。さらに、保湿機能の持続性が高く、数回の水や温湯による洗浄によっても、皮膚表面の保湿性皮膜が落ちない。
また、該保湿性画分を医薬品外用剤に配合することにより、皮膚表面の水分保持機能を改善し、その医薬の薬効を引き出すのに有利に作用する。
Technical field
The present invention relates to a novel moisturizing agent, a moisturizing method using the same, and a cosmetic and a pharmaceutical containing the moisturizing agent. More specifically, the present invention is a novel moisturizing agent that is excellent in moisture retention and has a high moisture retention function, can give moist and smooth skin and hair, and is highly safe for the human body, The present invention relates to a method of moisturizing skin and hair using this moisturizing agent, and cosmetics and pharmaceuticals containing the moisturizing agent.
Background art
Skin cosmetics are generally prepared by blending a hydrophilic skin moisturizer and an oily emollient for the purpose of giving the skin appropriate moisture and oil to prevent the skin from drying out. .
As the hydrophilic skin moisturizer, polyethers such as polyethylene glycol and polypropylene glycol, glycerin, sorbitol and the like have been conventionally used, but in recent years, they are called natural moisturizing factors (NMF). Natural polymer compounds such as amino acids, sodium pyrrolidonecarboxylate, urea, sodium lactate, sodium hyaluronate, salivary gland mucin have come to be used.
However, conventionally used polyethers and humectants such as glycerin and sorbitol have the disadvantage of being dermatologically heterogeneous and absorb the moisture in the stratum corneum, which is the outermost layer of the skin. Rather, it may cause the skin to lose moisture, and NMFs that have been used in recent years are substances derived from natural products, but the feeling of use is poor and the moisturizing effect is poor. There are disadvantages such as.
On the other hand, sodium hyaluronate is currently used in many cosmetics and is useful because it gives the skin a “moist feeling” and “smoothness” in a concentration range of about 0.02 to 0.1% by weight. Has been highly evaluated. Moreover, in the safety test, local irritation and sensitization by experimental animals are not observed even in the concentration range of 2 to 3% by weight, and in the human patch test, it is safe even at a concentration of 1% by weight. It has been confirmed that there is.
Salivary gland mucin also has an excellent moisturizing action, and it is evaluated that it is superior to sodium hyaluronate in terms of “moistness” and “smoothness” given to the skin. Salivary gland mucin has a moisturizing action and an emulsifying action and has been confirmed to be highly safe for the human body, and can be said to be a rather ideal moisturizing agent. Salivary gland mucin is a glycoprotein that is biosynthesized and secreted in the salivary glands of mammals such as cows, horses, pigs, and sheep, that is, submandibular, parotid and sublingual glands. It has inherent viscosity depending on the kind of animal, and is obtained as a macromolecule having a molecular weight of about 100,000 to 1,000,000 containing a large amount of sialic acid.
Focusing on the excellent properties of such natural polymer compounds, in recent years as a moisturizer for cosmetics, pharmaceuticals, etc. (especially skin external preparations), and various industrial fields such as food, cosmetics, pharmaceuticals, quasi drugs, toiletries, etc. In Japan, research on utilization as an emulsifier has been promoted and a part of it has been put into practical use. However, the humectants made of these natural polymer compounds are disadvantageous in that the production cost is too high to be used in such an amount that the performance is sufficiently exhibited, and that the use of cosmetics for hair cannot be expected. There is.
Furthermore, cosmetics containing sodium hyaluronate and salivary gland mucin improve the feeling of use, but both components are easily decomposed, so that the molecular weight decreases with time, and the moisture retention and viscosity decrease. In addition, there is a drawback that the moisturizing film is easily removed by washing with water or hot water.
On the other hand, liquid paraffin, petrolatum, etc. are used as oily emollients, but if these emollients are added to an extent that inhibits normal moisture transpiration from the epidermis, they will give a sense of discomfort due to “stickiness”. Lack of usefulness as a skin moisturizer.
Disclosure of the invention
Under such circumstances, the first object of the present invention is as follows: (1) It exhibits moisture retention in a very small amount, and can be blended in various cosmetic bases and external pharmaceutical bases (2 ) Can give skin and hair “moist feeling” and “smoothness”, (3) Does not give a sense of incongruity such as “stickiness” and “skin” like conventional oily emollients, (4) Moisturizing It has excellent function sustainability, (5) the moisturizing film is not removed even after being washed several times with water or hot water, and (6) new safety features such as high safety to the human body. Providing a humectant.
A second object is to provide a method of moisturizing skin and hair using the moisturizing agent, and a third object is to provide cosmetics and pharmaceuticals containing the moisturizing agent. That is.
As a result of intensive studies to achieve the above-mentioned object, the present inventor obtained beautiful and smooth glossy hair when many animals rubbed their hair with their tongue and patched their saliva. In addition, attention is paid to the fact that the wound is also moistened with the tongue, moisturizes, prevents dryness, and accelerates the healing of the wound. Ingredients separated from the parotid secretion of mammals by a certain method (A) Moisturizing function in extremely small amount and safe for human body, (b) Even in powder form, it dissolves in water and exerts moisturizing function when applied to skin, (c) Various For example, it can be used by blending it into a cut cotton or paper as a powder, as an aqueous solution, or as a base for creams, lotions, or pharmaceutical external preparations. Increases moisture retention of skin even when used in addition to agents (D) It has excellent adsorptivity to the skin and gives the skin and hair “moist” and “smoothness”, while giving them a feeling of strangeness such as “stickiness” and “skin”. (E) Does not absorb moisture from the skin's stratum corneum more than necessary, and does not have the disadvantages of conventional hydrophilic moisturizers, (f) It has been found that it has excellent characteristics such as being resistant to washing with hot water, and the moisturizing film on the skin surface does not drop even by washing, and does not change the moisture retention state of the skin. It came to complete.
That is, the present invention
(1) A moisturizing agent comprising a fraction that precipitates at a concentration of 60% (v / v) or more of a water-miscible organic solvent in mammalian parotid secretion as an active ingredient,
(2) A method of moisturizing the skin, characterized by applying the moisturizer of (1) above to the skin,
(3) A method of moisturizing hair and scalp, characterized by applying the moisturizer of (1) above to the hair and / or scalp,
(4) A cosmetic comprising a cosmetic base and a fraction that precipitates at a concentration of 60% (v / v) or more of a water-miscible organic solvent in a parotid secretion of a mammal,
and
(5) As a component of a pharmaceutical external preparation base, it contains a fraction that precipitates at a concentration of 60% (v / v) or more of a water-miscible organic solvent in a parotid secretion of a mammal. Pharmaceuticals,
Is to provide.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The moisturizing agent of the present invention contains a substance derived from the parotid secretion of a mammal as an active ingredient, and the mammal is not particularly limited. For example, cows, horses, pigs, sheep In view of the ease of collecting the secretion, the amount collected (about 50 to 60 liters per day is secreted in cows), the economy, and the like, cows are preferable.
Saliva secreted into the oral cavity of mammals (the secretion fluid flowing into the oral cavity) is a mixture of secretions from the parotid gland, submandibular gland and sublingual gland. The ratio of each salivary gland secretion to its secretion is approximately 70% by weight of parotid gland, 5% by weight of submandibular gland, and 25% by weight of sublingual gland. The mammalian secretion used in the present invention is limited to those secreted from the parotid gland, and is substantially free from the secretions secreted from the submandibular gland and sublingual gland, which are other salivary glands. Is. Saliva as a mixture contains mucous and serous components, but parotid secretions from the parotid glands are known to be serous and mostly water. ing. Until now, regarding “saliva”, only the whole saliva as a mixture has been studied, and there has been little research on the secretions of each of the above three glands. The present inventor has examined the secretions obtained from each salivary gland and found that the parotid secretion contains a component having an extremely excellent moisturizing function.
To collect mammalian parotid secretions, cut the skin under the animal's parotid, expose the parotid conduit near the oral epidermis, and slightly dispose the parotid conduit so that the tip of the cannula can be inserted. Make an incision. The cannula is guided from the skin incision, and the tip of the cannula is inserted from the incision of the parotid conduit toward the parotid gland. The wound at the skin incision is closed while the cannula is fixed with adhesive tape. A receptacle can be placed at the tip of the cannula and the parotid secretions flowing down naturally can be collected.
The collected parotid secretions should be stored in a cool place with a preservative added. Here, as the preservative to be added, conventional preservatives such as benzoic acids, paraoxybenzoic acids, dehydroacetic acids, sorbic acids, phenols, alcohols, halogens, glutaraldehydes, β-propiolactones, etc. Or mixtures thereof. Preferably, it is odorless or has an odor and can be easily removed in a later step, and paraoxybenzoic acids are particularly preferred.
The moisturizing agent of the present invention comprises a fraction that precipitates at a concentration of 60% (v / v) or more of an organic solvent by mixing a mammalian parotid secretion with a water-miscible organic solvent. In some cases) as an active ingredient. The reason for setting the organic solvent concentration to 60% (v / v) or more is as follows. As the organic solvent is added to the parotid secretion, the solubility of the moisturizing components in the parotid secretion decreases and precipitation begins to occur. The effective amount of organic solvent added is defined as the amount at which this precipitate can be substantially recovered, which is approximately 60% (v / v) or higher. Therefore, although this addition amount varies slightly depending on the type of organic solvent, practical precipitation cannot be expected if the addition amount of the organic solvent is less than 60% (v / v) in the present invention.
Thus, the concentration of the organic solvent is not particularly limited as long as it is 60% (v / v) or higher. However, considering the amount of precipitate to be formed and the economical efficiency due to the use of an excess organic solvent, the organic solvent is organic. The concentration of the solvent is preferably about 63 to 80% (v / v), more preferably about 65 to 75% (v / v).
The parotid gland secretion collected as described above is put as it is or after filtration into an extractor, and a water-miscible organic solvent is preferably added while stirring under cooling (about 0 to 15 ° C.) The fraction that precipitates at a solvent concentration of 60% (v / v) or higher is collected. The obtained moisturizing fraction may be used as it is, but it is advantageous to use it as a powder after dehydration and drying. As a dehydration method, there is a method in which a water-miscible organic solvent is further added to the obtained fraction. Moreover, as a drying method, there exist an aeration method, a pressure reduction method, etc., These methods can also be combined and it is also possible to add heating.
Examples of the water-miscible organic solvent used here include acetone, ethanol, methanol, and isopropanol. These may be used alone or in combination of two or more, but acetone is particularly preferable. Is preferred.
The yield of the moisturizing fraction depends on the health condition of the animal from which the parotid secretion is collected, but in general, 0.15 to the parotid secretion as a dry fraction. About 0.7% by weight. Further, the nitrogen content and the protein content in the dry moisturizing fraction depend on the health condition of the animal and the like, but generally 0.05 to 0.4% by weight and 0.4 to 0.4%, respectively. It is in the range of 3% by weight.
In addition, the substance having the moisturizing function of the moisturizing fraction has not yet been specified and is not limited to a single substance, but from the nitrogen content and protein content, mucopolysaccharides such as hyaluronic acid, salivary gland mucin, etc. Is considered to be a different substance.
In this way, the moisturizing fraction separated from the parotid secretion of the mammal has the following characteristics.
(1) It can give a “moist feeling” and “smoothness” to the skin and hair without causing unpleasant discomfort such as “tackiness” and “flickering”.
(2) The function of skin cells can be activated, the flexibility and elasticity of the skin can be increased, the skin can be kept healthy, and the skin can be given youth and luster.
(3) Even if it is in powder form or simply dissolved in water, it exhibits a moisturizing function for the skin, but when formulated in cosmetics and pharmaceutical external preparations, it exhibits an even better moisturizing function due to its synergistic effect. can do.
(4) Due to the high persistence of the moisturizing function, it is not necessary to reapply it over and over a day as in conventional cosmetics.
(5) Even by washing with water or hot water several times, the moisture retention film of the skin does not drop and the excellent moisture retention does not decrease.
(6) Even if it is used in a large amount, it is extremely safe without causing a risk of modulating physiological functions.
(7) Good miscibility with various components usually used in cosmetics and pharmaceutical external preparations, and there are no particular restrictions on the components to be mixed.
The moisturizing agent of the present invention contains the moisturizing fraction as an active ingredient, but the moisturizing agent may contain a conventionally known moisturizing component as desired. Known moisturizing components include, for example, polyethers such as polyethylene glycol and polypropylene glycol, polyhydric alcohols such as glycerin, 1,3-butylene glycol, propylene glycol and sorbitol, NMFs, specifically amino acids. And urea, sodium lactate, sodium pyrrolidone carboxylate, mucopolysaccharides such as hyaluronic acid and chondroitin sulfate, and proteins such as collagen and elastin.
Next, the moisturizing method of the present invention will be described. The moisturizing method of the present invention has two modes, and one is a method of applying the moisturizing agent of the present invention to the skin and moisturizing the skin, whereby “smooth” and “smooth” are applied to the skin. Is given.
The other is a method of applying the moisturizing agent of the present invention to the hair and / or the scalp and moisturizing them, whereby the surface condition of the hair is improved and the surface of the hair is slipped (so-called comb). As the hair conditioner gets better, the scalp dryness is improved and itching and dandruff are reduced.
In these methods, the form of the moisturizing agent at the time of application is not particularly limited, and for example, a moisturizing agent can be used as various types of cosmetics described below and various types of pharmaceutical external preparations.
Next, the cosmetics and pharmaceuticals of the present invention will be described.
First, the cosmetic of the present invention contains a cosmetic base and a moisturizing fraction separated from the parotid secretion of the mammal.
The amount of the moisturizing fraction (dried state) contained in the cosmetic of the present invention depends on the form of the cosmetic and the presence or absence of other moisturizing ingredients, but is usually 0.001 based on the total amount of the cosmetic. ~ 2% by weight. If this content is less than 0.001% by weight, the moisturizing function may not be sufficiently exerted, and if it exceeds 2% by weight, no improvement in the effect is recognized for the amount, but it is economically disadvantageous. . Considering the moisturizing effect and economy, the preferred content is in the range of 0.005 to 0.2% by weight.
The base used in the cosmetic of the present invention is not particularly limited, and it is appropriately selected from various components conventionally used as the base in various forms of cosmetics according to the desired form of the cosmetic. Can do.
The form of the cosmetic of the present invention is not particularly limited. For example, skin cosmetics such as lotion, milky lotion, creams, packs, lotions, lipsticks, foundations, skin cleansers, hair basic adjustment water, hair rinses, hair arts Hair cosmetics such as hair cream and hair lotion can be mentioned, and the moisturizing fraction can be blended regardless of whether the base is aqueous or oily.
When the moisturizing fraction according to the present invention is blended with the skin cosmetic base, it can exhibit a further excellent moisturizing function due to a synergistic effect with the moisturizing function originally possessed by the cosmetic base. it can.
Further, a hair cosmetic comprising the hair cosmetic base formulated with the moisturizing fraction is excellent in the effect of keeping the hair and scalp healthy. For example, when applied to the hair and scalp after washing, the surface condition of the hair This improves the slip of the hair surface (so-called comb) and improves the riding of hair cosmetics. It can also improve scalp dryness and reduce itching and dandruff.
The cosmetics of the present invention include various components conventionally used in cosmetics, for example, oils, surfactants, emulsifiers, alcohols, other moisturizing ingredients, thickeners, antiseptics, antibacterials and fungi, as desired. Agents, antioxidants, chelating agents, pH adjusters, ultraviolet absorbers, ultraviolet scattering agents, pigments, dyes, fragrances, vitamins, amino acids, water and the like can be blended.
Examples of the oil include liquid oils such as castor oil, olive oil, jojoba oil, and cocoon oil, solid oils such as hardened castor oil, waxes such as lanolin, whale wax, beeswax, carnauba wax, and candelilla wax, squalane, petrolatum, Examples thereof include hydrocarbons such as liquid paraffin, sericin, and paraffin.
Examples of the surfactant include POE sorbitan esters such as polyoxyethylene (POE) sorbitan monooleate, sorbitan esters such as sorbitan monooleate, POE-glycerin fatty acid esters such as POE-glyceryl monooleate, and glycerin monooleate. POE-fatty acid esters such as POE-monooleate, POE-alkyl ethers such as POE-lauryl ether, POE-branched alkyl ethers such as POE-octyldodecyl ether, POE-alkyls such as POE-nonylphenyl ether Glycerol esters such as phenyl ether and glycerol monoisostearate, POE-glycerol esters such as POE-glycerol monoisostearate , Nonionic surfactants such as polyglycerin fatty acid esters such as diglyceryl monostearate, fatty acid soaps such as sodium and potassium salts of higher fatty acids such as stearic acid, higher alkyl sulfates such as sodium lauryl sulfate, POE-alkyl ether sulfates such as lauryl sulfate triethanolamine, N-acyl sarcosine salts such as sodium lauroyl sarcosine, higher fatty acid amide sulfonates such as sodium N-myristoyl-N-methyltaurate, sodium lineardodecylbenzene sulfonate Anionic surfactants such as sodium alkylbenzene sulfonate, N-acyl glutamate such as disodium N-stearoyl glutamate, alkylamine salts, POE-alkylamino Salts, polyamine fatty acid derivatives, alkylpyridinium salts, alkyl quaternary ammonium salts, alkyldimethylbenzylammonium salts, alkylisoquinolinium salts, dialkylmorpholinium salts, cationic surfactants such as benzethonium chloride, betaines, imidazolines And amphoteric surfactants such as amine oxides and amine oxides.
Examples of the alcohol include lower alcohols such as ethyl alcohol, propyl alcohol, and isopropyl alcohol, glycerin, polyglycerin, trimethylolpropane, pentaerythritol, dipentaerythritol, ethylene glycol, propylene glycol, polypropylene glycol, 1,3-butylene glycol, 1,4-butylene glycol, further glucose, maltose, mannose, lactose, D-glucuronic acid, uronic acid, saccharose, D-mannitol, D-sorbit, sorbitan, gluconolactone, cellulose, starch, arbutin, glucose phosphorus Examples thereof include monosaccharides such as acid esters, polysaccharides, and derivatives thereof.
Examples of the other moisturizing components include those exemplified as the desired components in the description of the moisturizing agent of the present invention.
Examples of thickeners include natural polymeric substances such as sodium alginate, xanthan gum, marromero seed extract, tragacanth gum, starch, semi-synthetic polymeric substances such as methylcellulose, hydroxyethylcellulose, carboxymethylcellulose, soluble starch, cationized cellulose, carboxy Synthetic polymer materials such as vinyl polymer and polyvinyl alcohol are exemplified.
Examples of the antiseptic / antifungal agent include methyl p-oxybenzoate, ethyl p-oxybenzoate, dehydroacetic acid, salicylic acid, benzoic acid, sorbic acid, benzalkonium chloride, and the like. Examples include dibutylhydroxytoluene, butylhydroxyanisole, propyl gallate, and ascorbic acid.
Examples of chelating agents include disodium edetate, ethanehydroxydiphosphate, pyrophosphate, hexametaphosphate, citric acid, tartaric acid, and gluconic acid. Examples of pH adjusters include sodium hydroxide, triethanolamine, and citric acid. Acid, sodium citrate, boric acid, borax, sodium monohydrogen phosphate and the like can be mentioned.
Furthermore, examples of the ultraviolet absorber include 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, octyldimethyl p-aminobenzoate, and ethylhexyl p-methoxycinnamate. Examples of the ultraviolet scattering agent include titanium oxide, kaolin, and talc. It is done.
Examples of vitamins include vitamin A, vitamin B, vitamin C, vitamin D, vitamin E, vitamin F, vitamin K, vitamin P, vitamin U, carnitine, ferulic acid, α-oryzanol, α-lipoic acid, orot Acids and derivatives thereof include amino acids such as glycine, alanine, valine, leucine, isoleucine, serine, threonine, phenylalanine, tyrosine, tryptophan, cystine, cysteine, methionine, proline, hydroxyproline, aspartic acid, glutamic acid, arginine Histidine, lysine, and derivatives thereof.
On the other hand, the pharmaceutical of the present invention contains a moisturizing fraction separated from the mammalian parotid secretions as a component of a pharmaceutical external preparation base.
The pharmaceutical product of the present invention can improve the moisture retention function on the skin surface by applying it to the skin as an external preparation. Conventionally, in the case of urea compounds that are moisturizing ingredients added to pharmaceutical preparations for external use, there may be a `` feeling of skin '' feeling, pain, erythema, pruritus, burning sensation, desquamation, hypersensitivity, etc. May cause eczema, cracked skin, rarely swollen, dry.
The medicinal product of the present invention does not have the drawbacks of the above urea compounds, and is effective in improving cracks, redheads and other diseases caused by dry skin, rough skin, and dry skin. Furthermore, since the moisture retention function of the skin surface is improved, it has an advantageous effect to bring out the therapeutic effect of the pharmaceutical product.
The amount of the moisturizing fraction (dried state) according to the present invention contained in the pharmaceutical product of the present invention depends on the purpose of use, the dosage form, the presence or absence of addition of other moisturizing ingredients, etc. The range is 0.001 to 2% by weight based on the total amount. If the content is less than 0.001% by weight, the moisturizing function may not be sufficiently exhibited. If the content exceeds 2% by weight, the improvement in the effect is not recognized for the amount, but it is economically disadvantageous. Become. Considering the moisturizing effect and economy, the preferred content is in the range of 0.005 to 0.2% by weight.
The base used in the pharmaceutical product of the present invention is not particularly limited, and is appropriately selected from various components conventionally used as a base in various pharmaceutical external preparations according to the desired pharmaceutical dosage form. be able to.
The dosage form of the pharmaceutical product of the present invention is not particularly limited, and examples thereof include creams, ointments, lotions, and the like, whether the base is hydrophilic or lipophilic. The moisturizing fraction according to the present invention can be blended.
The drug that can be used in the pharmaceutical of the present invention is not particularly limited, and any drug that can be administered in the form of an external preparation can be used. In addition, the pharmaceutical may contain, as desired, for example, each component exemplified as the desired component in the description of the cosmetic, an anti-inflammatory agent, an antipruritic agent, a bactericidal disinfectant, a touch enhancer, a hormone agent, and the like. .
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to production examples, test examples, and formulation examples, but the present invention is not limited thereto.
Production Example 1
Bovine parotid secretion was collected, 0.15% by weight of methyl paraoxybenzoate was added as a preservative, and stored in a cool place. This parotid gland secretion was added to filter paper no. 2 (manufactured by Toyo Rossi Kaisha, Ltd.), 100 liters of the mixture was added in an extractor equipped with a cooling device at a temperature of 5 to 10 ° C. while adding 2 volumes (v / v) of acetone (acetone concentration 66 .6% (v / v)), a precipitate was formed and collected. An appropriate amount of acetone was added to the resulting precipitate for dehydration, and the acetone was filtered off to obtain an acetone dehydrated cake. This was pulverized, air-dried, and further dried at 60 ° C. under reduced pressure to obtain 436 g (yield 0.44%) of a moisturizing fraction derived from bovine parotid gland. The resulting moisturizing fraction had a nitrogen content of 0.13% by weight and a protein content of 1.06% by weight.
Test example 1: Skin effect test A (Sensory test)
In order to evaluate the skin aging prevention effect of the moisturizing fraction obtained in Production Example 1, a skin beautification test (sensory test) was performed as follows.
1100 ml of water is added to 20 mg of the moisturizing fraction and dissolved, and the entire amount is uniformly soaked in 200 g of Japanese Pharmacopoeia “Fabric Cotton” (manufactured by F3, Inc., cut cotton 5 × 5 cm) and heated. And dried to obtain a test sample. The content of the moisturizing fraction was 0.01% by weight with respect to the weight of the absorbent cotton.
Next, the application effect of this sample was examined on 10 middle-aged (aged 35-62) subjects who had been washed with warm water until their palms and the like became “bulky”. The subject's back and finger palm test sites were lightly rubbed with 0.5 g of the cut cotton a sufficient number of times, and the subsequent skin feel was answered. In addition, it was free to wash hands after application.
The test results were 8 subjects who responded that the skin was “smooth” and the “bulkyness” disappeared, and 2 subjects who answered that the “bulkyness” disappeared, and subjects who answered no change (invalid) I didn't.
From the above results, it can be seen that the moisturizing fraction according to the present invention has an excellent moisturizing function at a low concentration of 0.01% by weight and remains in powder form.
Test example 2: Skin beautiful effect test B (Sensory test)
In order to evaluate the skin aging prevention effect of the cosmetics containing the moisturizing fraction obtained in Production Example 1, a skin beautification effect test (sensory test) was performed as follows.
An ointment having a 0.01% by weight formulation was prepared by kneading 50 mg of the moisturizing fraction into 500 g of white petrolatum.
Next, the application effect of this ointment was examined on 10 middle-aged (aged 30 to 60) test subjects who were washed with warm water until their palms became “bulky”. An appropriate amount of the ointment was applied to the subject's finger palm test site, and the state before use and after the test and the feeling of use were answered. In order to eliminate the “stickiness” of petrolatum, it was free to wash and wipe hands after application.
The test results were 9 subjects who responded that the skin was “smooth” and the “bulkyness” disappeared, and 1 subject who answered that the “bulkyness” disappeared, and subjects who responded that there was no change (invalid) I didn't.
From the above results, it can be seen that the cosmetic containing the moisturizing fraction according to the present invention moisturizes the skin from which oil has been lost.
Test example 3: Skin roughening effect test
The test for evaluating the rough skin improvement effect of the cosmetic containing the moisturizing fraction obtained in Production Example 1 was performed as follows.
An ointment having a 0.01% by weight formulation was prepared by kneading 50 mg of the moisturizing fraction into 500 g of white petrolatum.
Next, the effect of continuous application for 4 weeks was examined on the lower legs of 10 middle-aged and older (aged 30 to 65) subjects with rough skin. About 0.5 g of the ointment was applied to the subject's left lower leg test site once a day, and the state before and after the start of the test was visually determined according to the following criteria. The right lower leg was used as a control with no ointment applied (no treatment).
Criteria for skin dryness
-: Normal
±: Lightly dry, no desquamation
+: Dry, desquamation light
++: Dryness, moderate desquamation
+++: Drying, noticeable desquamation
Compare the test results of the test site before and after the test with the control site, and when the skin dryness is improved by 2 or more levels (for example, + →-, ++ → ±), it is effective and when it is improved by 1 level, it is slightly effective The case where there was no change was invalidated. The test results were 8 effective, 2 effective, and 0 invalid.
From the above results, it can be seen that the cosmetic containing the moisturizing fraction according to the present invention has an effect of improving rough skin and renewing the moisturizing function of the skin.
Test example 4: Cleaning resistance test
In order to evaluate the washing resistance of the moisturizing fraction according to the present invention, the following test was performed using the vanishing cream containing the moisturizing fraction according to the present invention having the formulation of Preparation Example 10 described below.
Distribute 2g of vanishing cream to 10 middle-aged and older (aged 30-62) subjects and apply freely to the back of their hands and palms for 3 days (of course, they were free to wash their hands during that time), and then burnishing cream The application of was stopped. After the application of the vanishing cream was stopped, the number of washes was answered when the “smooth” feel disappeared after washing the hands.
As a result of the test, 3 subjects who answered that the “smooth” feeling did not disappear even after 5 or more washings, 5 subjects who answered that the “smooth” feeling disappeared after 4 times, and the following 3 times. None of the subjects answered that one subject answered one or two, and that the “smooth” feeling disappeared after one wash.
From the above results, it can be seen that the cosmetic containing the moisturizing fraction according to the present invention does not drop its moisturizing film and retains the moisturizing property even after several washes.
Next, formulation examples are shown. The numerical value of the blending ratio of each component in each formulation example represents “% by weight”.
Formulation Example 1: Lotion
1,3-butylene glycol 2.0
Ethanol 10.0
Methyl paraoxybenzoate 0.1
Moisturizing fraction derived from bovine parotid gland secretion 0.01
Perfume
Purified water residue
The lotion having the above-mentioned prescription containing the moisturizing fraction according to the present invention moisturizes the skin to create a “smooth” skin, and the following formulation example cosmetics get on the skin extremely well.
Formulation Example 2: Latex
1,3-butylene glycol 3.0
Squalane 2.0
Stearic acid 2.0
Liquid paraffin 6.0
Sorbitan monostearate 1.5
Polyoxyethylene (20) sorbitan monostearate 2.0
Butyl paraoxybenzoate 0.05
Methyl paraoxybenzoate 0.1
Moisturizing fraction derived from bovine parotid gland secretion 0.01
Perfume
Purified water residue
Formulation Example 3: Skin lotion
Ethanol 10.0
1,3-butylene glycol 2.0
Glycerin 5.0
Methyl paraoxybenzoate 0.1
Bovine parotid secretion derived moisturizing fraction 0.02
Purified water residue
Formulation Example 4: Skin milk
Liquid paraffin 10.0
Cetanol 2.0
Cholesterin 0.5
Monoglyceride 1.0
Polyoxyethylene (6) sorbitan monooleate 5.0
Bovine parotid secretion derived moisturizing fraction 0.02
Purified water residue
Formulation Example 5: Massage milk
Olive oil 10.0
Octyldodecyl myristate 10.0
Squalane 10.0
Cetanol 2.0
Polyoxyethylene (5.5) cetyl ether 8.0
Polyoxyethylene (20) sorbitan trioleate 5.0
Bovine parotid secretion derived moisturizing fraction 0.02
Purified water residue
Formulation Example 6: Hair foundation adjustment water
1,3-butylene glycol 2.0
Ethanol 10.0
Polyoxyethylene hydrogenated castor oil 10 0.05
Methyl paraoxybenzoate 0.1
Bovine parotid secretion derived moisturizing fraction 0.02
Purified water residue
The above-mentioned hair basal preparation water containing the moisturizing fraction according to the present invention takes several milliliters after shampooing, and when applied to the hair and scalp, the hair becomes “smooth”, and then the hair conditioner riding and combing are carried out. It was extremely improved. In addition, the scalp was moisturized, the water retention function was enhanced, and drying was improved.
Formulation Example 7: Hair rinse
Cetanol 1.0
1,3-butylene glycol 3.0
Stearyltrimethylammonium chloride 4.5
Stearic acid 0.5
Monostearic acid 1.0
Polyoxyethylene (2) oleyl ether 3.5
Methyl paraoxybenzoate 0.1
Bovine parotid secretion derived moisturizing fraction 0.02
Purified water residue
Formulation Example 8:hand cream
White petrolatum 40.0
Squalane 20.0
Ceresin 5.0
Sorbitan sesquioleate 3.0
Polyoxyethylene sorbitan monooleate 0.8
Propylene glycol 3.0
Methyl paraoxybenzoate 0.1
Moisturizing fraction derived from bovine parotid gland secretion 0.01
Perfume
Purified water residue
Formulation Example 9: Cold cream
White petrolatum 40.0
Cetanol 10.0
Sara honey bees 5.0
Sorbitan sesquioleate 5.0
Lauro Macrogol 0.5
Methyl paraoxybenzoate 0.1
Propyl paraoxybenzoate 0.1
Moisturizing fraction derived from bovine parotid gland secretion 0.01
Perfume
Purified water residue
Formulation Example 10: Vanishing cream
White petrolatum 25.0
Stearyl alcohol 20.0
Propylene glycol 12.0
Polyoxyethylene hydrogenated castor oil 60 4.0
Glycerol monostearate 1.0
Methyl paraoxybenzoate 0.1
Propyl paraoxybenzoate 0.1
Moisturizing fraction derived from bovine parotid gland secretion 0.01
Perfume
Purified water residue
Formulation Example 11: Skin cream
Liquid paraffin 15.0
Sara honey bee 3.0
Stearic acid 3.0
Sorbitan sesquioleate 3.0
Cetanol 2.5
Polyoxyethylene (20) sorbitan monooleate 4.0
Glycerin 5.0
Methyl paraoxybenzoate 0.1
Sodium N-lauroyl-L-glutamate 0.2
Bovine parotid secretion derived moisturizing fraction 0.02
Purified water residue
Formulation Example 12: Night cream
Liquid paraffin 15.0
Squalane 15.0
Monoglyceride 2.0
Cholesterin 1.0
Cetanol 2.0
Cetyl palmitate 1.0
Lanolin 3.0
Polyoxyethylene (7) cetyl ether 8.0
Sorbitol 5.0
Methyl paraoxybenzoate 0.1
Bovine parotid secretion derived moisturizing fraction 0.02
Purified water residue
Industrial applicability
The moisturizing agent, cosmetics and pharmaceuticals of the present invention contain a moisturizing fraction derived from mammalian parotid secretion as an active ingredient, and the moisturizing fraction has a very small amount of moisturizing function. Exerts and enhances the moisture retention function of the skin.
The moisturizing agent, cosmetics and pharmaceuticals of the present invention can “moist” the skin and improve the slipping of the hair without causing a sense of incongruity such as “stickiness”. In addition, the moisturizing function has a high durability, and the moisturizing film on the skin surface does not fall even after washing with water or hot water several times.
In addition, by blending the moisturizing fraction into a pharmaceutical external preparation, the moisture retention function of the skin surface is improved, and it has an advantageous effect to bring out the medicinal effect of the pharmaceutical.

Claims (12)

哺乳動物の耳下腺分泌液にアセトンを濃度63〜80%(v/v)となるように混和することにより沈殿する画分を有効成分として含有することを特徴とする保湿剤。A moisturizing agent comprising, as an active ingredient, a fraction that precipitates by mixing acetone into a parotid secretion of a mammal so as to have a concentration of 63 to 80% (v / v). 哺乳動物がウシである請求項1に記載の保湿剤。The humectant according to claim 1, wherein the mammal is a cow. 化粧料基剤と、哺乳動物の耳下腺分泌液にアセトンを濃度63〜80%(v/v)となるように混和することにより沈殿する画分とを含有することを特徴とする化粧料。A cosmetic comprising a cosmetic base and a fraction precipitated by mixing acetone in a parotid secretion of a mammal to a concentration of 63 to 80% (v / v) . 哺乳動物の耳下腺分泌液にアセトンを濃度63〜80%(v/v)となるように混和することにより沈殿する画分の含有量が0.001〜2重量%である請求項に記載の化粧料。To claim 3 content of fractions precipitated by admixing acetone parotid secretions of mammals to a concentration 63~80% (v / v) is 0.001 wt% Cosmetics described. 哺乳動物がウシである請求項に記載の化粧料。The cosmetic according to claim 3 , wherein the mammal is a cow. 皮膚化粧料又は毛髪化粧料である請求項に記載の化粧料。The cosmetic according to claim 3 , which is a skin cosmetic or a hair cosmetic. 皮膚化粧料が化粧水、乳液、パック剤、クリーム類、ローション、口紅、ファンデーションまたは皮膚洗浄剤である請求項に記載の化粧料。The cosmetic according to claim 6 , wherein the skin cosmetic is a lotion, emulsion, pack, cream, lotion, lipstick, foundation or skin cleanser. 毛髪化粧料が毛髪基礎調整水、ヘアリンス、ヘアートニック、ヘアークリームまたはヘアーローションである請求項に記載の化粧料。The cosmetic according to claim 6 , wherein the hair cosmetic is hair basic conditioning water, hair rinse, hair nick, hair cream or hair lotion. 医薬品外用剤基剤の一成分として、哺乳動物の耳下腺分泌液にアセトンを濃度63〜80%(v/v)となるように混和することにより沈殿する画分を含有することを特徴とする医薬品。As a component of a pharmaceutical external preparation base, it contains a fraction that precipitates by mixing acetone into a parotid secretion of a mammal to a concentration of 63 to 80% (v / v). Pharmaceutical products. 哺乳動物の耳下腺分泌液にアセトンを濃度63〜80%(v/v)となるように混和することにより沈殿する画分の含有量が0.001〜2重量%である請求項に記載の医薬品。To claim 9 content of fractions precipitated by admixing acetone parotid secretions of mammals to a concentration 63~80% (v / v) is 0.001 wt% The listed medicinal product. 哺乳動物がウシである請求項に記載の医薬品。The pharmaceutical product according to claim 9 , wherein the mammal is a bovine. クリーム、軟膏およびローションの中から選ばれる医薬品外用剤である請求項に記載の医薬品。The pharmaceutical product according to claim 9 , which is a pharmaceutical external preparation selected from creams, ointments and lotions.
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