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JP4497299B2 - 移動無線通信端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、MAC(Medium Access Control)レイヤでの再送機能を備えるようにしたHSDPA技術を用いた移動無線通信端末装置に関し、特に受信したMAC−hs単位のパケットデータを格納しておくためのメモリを制御するためのメモリ制御方法に関する。
現在標準化が進められている3GPP(3rd Generation Partnership Project)準拠のW−CDMA(Wide band Code Division Multiple Access)通信システムでは、RRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)レイヤ、RLC(Radio Link Control:無線リンク制御)レイヤ、MAC(Medium Access Control:メディアアクセス制御)レイヤ、物理(PHY)レイヤからなる複数のプロトコル層(レイヤ)が用いられている(例えば、特許文献1、図1参照。)。
このようなレイヤ構造のプロトコルが用いられている場合、基地局のデータはRLCレイヤからMACレイヤへと渡され、無線回線を経由して移動局まで送信される。そして、移動局では、受信したデータはMACレイヤからRLCレイヤへと渡されるという逆の処理が行われる。各レイヤにはデータ処理単位が決められていて。このデータ処理単位は、RLCレイヤではRLC PDU、MACレイヤではMAC PDUと呼ばれている。
さらに、このようなW−CDMA通信システムでは、高速なダウンリンクを実現する技術としてHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)が提案されている。
HSDPAでは、MACレイヤ内に新たにMAC−hs処理機能が追加されたため、その処理単位としてMAC PDUの替わりにMAC−hs PDUという処理単位が導入されている。
HSDPAの大きな特徴として、MACレイヤに再送機能を備えたことが挙げられる。これまでRLCレイヤにおいてのみ行っていた再送機能を、RLCレイヤより物理レイヤに近いMACレイヤにも持たすことにより、大幅なスループットの改善を図ることを狙いとしている。基本動作は、デコードに失敗したデータに対してMACレイヤでの再送機能が作動し、そのMACレイヤでの再送機能でなおデコードに失敗してしまったデータに対しては、RLCレイヤでの再送機能が作動するといったものになっている。
MACレイヤにおける新機能である再送機能は、再送機能を実現するHARQ(Hybrid Auto Repeat reQuest)処理と、この再送機能を制御する並び替え(Reordering)処理によって構成されている。
HARQ処理は、移動無線通信端末装置内でデコード失敗となったデータを捨てずに保持しておき、再送されたデータと結合させる処理を行っている。これにより、デコード失敗から成功になるまでに要する時間の短縮が狙える。
一方、並び替え(Reordering)処理は、HARQ処理により、移動無線通信端末装置内のMACレイヤにおける受信順序と、基地局内のMACレイヤにおける送信順序が変わってしまった場合に、受信順序を元の基地局側での送信順序に戻すという処理を行っている。送信順序通りに戻せたら、そのときデータはMACレイヤからRLCレイヤに転送される(例えば、特許文献2参照。)。元の送信順序に戻す処理を行うためには、受信データが揃うまでのある程度の期間、HARQ処理でデコードに失敗した受信データがデコード成功になるまで待つという動作になる。これにより、RLCレイヤでの再送機能の作動回数削減が狙える。
このようなデータの受信を待つという動作を実現するためには、既に受信したデータを格納しておくための新たにメモリが必要となる。3GPPではこのメモリについて3GPP TS25.306(v5.7.0)で規定している。それによると、新たにMACレイヤにメモリとしてMAC−hs(high speed)並び替え(Reordering)バッファ(以下、MAC−hsバッファ)を持たせ、さらにこのMAC−hsバッファをRLCレイヤが従来から持つメモリとして、トータル(Total)RLC AMバッファ(以下、RLCバッファ)と結合させて、一つの物理的なメモリで共有することを提唱している。ここで、RLCバッファとは、ダウンリンクで必要なDL RLC AMバッファとアップリンクで必要なUL RLC AMバッファを足し合わせた総称である。
HARQ処理ブロックからMACレイヤへはMAC−hs PDUというデータ単位で転送が行われるが、このMAC−hs PDUのデータサイズは可変長の特徴を持っている。この可変長のデータをMAC−hsバッファに格納する管理方法としては、図8、図9が一般的に考えられる。
図8は、実際にHARQ処理ブロックから転送されてくる順に、単純にメモリへ詰めて格納するという方法で実装した場合を表しており、図9は、実際にHARQ処理ブロックから転送されてくるデータのデータ長に係わらず、常に最大データ長分のメモリ領域を割り当てるという方法で実装した場合を表している。ここで図8と図9内で用いられている数字は、TSN(Transmission Sequence Number)といって、基地局のMACレイヤが処理する単位であるMAC−hs PDU(Protocol Data Unit)ごとに順番に割り振った番号であり、番号付けされた箱はMAC−hs PDUを表している。図8において、斜線の箱ははすでにその該当MAC−hs PDUがRLCバッファへ転送されたことを示しており、右側からの左側向きの矢印に伴う箱はMAC−hsバッファの空きサイズを考慮して次に基地局側から送信され移動局が受信したMAC−hs PDUを表す。
図8の方法はメモリを詰めて使用するので、必要最小限のメモリ量を実装すればよいというメリットがある。しかし図10に示すように、図8でメモリ空間として物理的に隔てられて空いていたメモリ領域に、ある一つのMAC−hs PDUが分割されてそれぞれ格納されるような場合が発生する可能性があり、これを管理するためには複雑な制御が必要になるというデメリットを持ち合わせている。例えば、図10に示す例では、TSN=9のMAC−hs PDU単位のパケットデータが分割されて2個所に離れて格納されてしまっているのがわかる。
また、図9の方法はいかなるサイズのMAC−hs PDUに対してもメモリを常に最大データ長分使用するので、図8の方法に比べかなり冗長なメモリ量を必要とするというデメリットがある。しかしこれを管理するためには図8のように複雑な制御を必要とせず、制御を簡素化することができるというメリットを持ち合わせている。例えば図11に示すように、メモリアドレスをあらかじめTSNごとに割り当てておくといった方法が考えられ、制御が容易であることがわかる。
このように処理単位データ長が可変であるという理由から、従来技術によるMAC−hsバッファのメモリ制御方法では、メモリ量をなるべく少なくしようとすると複雑になり、逆に簡単にしようとするとメモリ量が多くなるという問題を抱えていた。
また、MAC−hsバッファとRLCバッファとを物理的に1つのメモリにて実現しようとした場合でも、MAC−hs PDU単位のパケットデータとRLC PDU単位のパケットデータとではデータサイズが異なるため、単純にMAC−hsバッファとRLCバッファとを物理的に1つのメモリにて実現することは困難である。
さらに、上述したように、従来では、MACレイヤにおいて並び替え処理が終わるとそのパケットデータは、MACレイヤからRLCレイヤに転送されるようになっているため、MACレイヤでの並び替え処理中にRLCの再送要求が行われた場合、そのRLCの再送要求は無駄になり不必要な再送要求が行われてしまうという問題もあった。
不必要な再送要求とは、3GPP準拠のHSDPA通信システム自体に潜む問題点である。これは、移動局のRLCレイヤが基地局側に再送要求を出していたRLC PDUが基地局より再送され、移動局のMACレイヤが受信しているにも係わらず、並び替え処理により移動局のRLCレイヤにはまだそのRLC PDUが渡されていない状況で起こりうる。この状況で、移動局のRLCレイヤがそのRLC PDUをまだ受信していないと判断を下した場合に、再びそのRLC PDUに対して再送要求を出してしまうということが起こる。すでに移動局のMACレイヤでは受信しているRLC PDUを再びダウンリンクで送信してもらうことになるので、ダウンリンクリソースを過剰利用してしまうことになる。
特開2002−26991号公報 特開2003−318800号公報
上述した従来の移動無線通信端末装置では、下記のような問題点があった。
(1)MAC−hs PDU単位のパケットデータをMAC−hsバッファに格納しようとした場合、MAC−hs PDU単位のパケットデータが可変長であるため、複雑なメモリ制御方法を用いるか、メモリ量を増やすかいずれかを選択しなければならなかった。
(2)MAC−hs PDU単位のパケットデータとRLC PDU単位のパケットデータとではデータサイズが異なるため、MAC−hsバッファとRLCバッファとを物理的に1つのメモリにて実現することは困難である。
(3)MACレイヤでの並び替え処理中にRLCの再送要求が行われた場合、RLCの再送要求が無駄になってしまう。
本発明の目的は、MAC−hs PDU単位のパケットデータをMAC−hsバッファに格納しようとした場合に、MAC−hsバッファとRLCバッファとを物理的に1つのメモリにて実現することができ、かつ複雑なメモリ制御方法を用いることなくメモリ量の増加も抑制することが可能な移動無線通信端末装置およびメモリ管理方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、できるだけ無駄なRLCの再送要求が行われないようにして、HSDPAダウンリンクのスループットの向上を図ることができる移動無線通信端末装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の移動無線通信端末装置は、MACレイヤでの再送機能を備えるようにしたHSDPA技術を用いた移動無通信端末装置であって、
レイヤ1のHARQ処理においてデコードが成功したと判定されたMAC−hs PDU単位のパケットデータを、RLCレイヤでのデータ処理単位であるRLC PDU単位のパケットデータに分離してシーケンス番号情報とともに出力するMAC−hs処理装置と、
MAC−hs PDU単位のパケットデータを格納するためのMAC−hsバッファとして機能するメモリと、
前記メモリのメモリアドレスを予めRLC PDU単位で割り振り、割り振った該メモアドレスとRLC PDUのシーケンス番号とを対応させラベル付けしておき、前記MAC−hs処理装置から入力されたRLC PDU単位のパケットデータを前記メモリの対応するメモリアドレスに書き込み、前記MAC−hs処理装置における並び替え処理が終了すると前記メモリ内のパケットデータを読み出して転送するメモリ制御を行うメモリ制御装置と、
前記メモリ制御装置から転送されてきたパケットデータに対しRLCレイヤ処理を行い、RRCレイヤへ出力するRLC処理装置とを備えている。
本発明によれば、MAC−hs PDU単位のパケットデータをMAC−hs処理装置においてRLC PDUという固定単位長に分離してからメモリに格納するようにしているので、メモリ制御を複雑にすることなくメモリ容量の増加を抑制することが可能となる。
また、前記MAC−hs処理装置を、
入力されてきたMAC−hs PDU単位のパケットデータに対して、MAC−hsヘッダ分を取り除き、取り除いた該MAC−hsヘッダ情報とMAC−hsヘッダが取り除かれた残りのパケットデータを出力するMAC−hsヘッダ除去装置と、
前記MAC−hsヘッダ除去装置から出力されたパケットデータに対し、予め通知されたパディングビット数に基づいてパディングビットを取り除き、パディングビットが取り除かれた残りのパケットデータを出力するパディングビット除去装置と、
前記パディングビット除去装置から出力されたパケットデータを、予め通知されたRLC PDU数に基づいてRLC PDU単位の複数のパケットデータに分離し、分離した該複数のRLC PDU単位のパケットデータを前記メモリ制御装置へ出力するとともに、分離した前記各RLC PDU単位のパケットデータのヘッダ情報からシーケンス番号情報をそれぞれ認識して出力するRLC PDU分離装置と、
MAC−hsヘッダ情報を格納するためのヘッダレジスタと
入力されたMAC−hs PDU単位のパケットデータのデータ長と予め設定されているRLC PDUサイズとから、入力された前記MAC−hs PDU単位のパケットデータに含まれるパディングビット数および該MAC−hs PDU単位のパケットデータに含まれるRLC PDU単位のパケットデータの数であるRLC PDU数を算出し、算出した前記パディングビット数を前記パディングビット除去装置に出力し、前記RLC PDU数を前記RLC PDU分離装置に出力し、前記MAC−hsヘッダ除去装置から送信されてきたMAC−hsヘッダ情報のうちの保持する必要のあるMAC−hsヘッダ情報を、前記RLC PDU分離装置から通知されたシーケンス番号情報と対応付けて前記ヘッダレジスタへ格納し、並び替え処理を行うMAC−hs制御装置と、から構成するようにしてもよい。
また、本発明の他の移動無線通信端末装置は、MACレイヤでの再送機能を備えるようにしたHSDPA技術を用いた移動無線通信端末装置であって、
レイヤ1のHARQ処理においてデコードが成功したと判定されたMAC−hs PDU単位のパケットデータを、RLCレイヤでのデータ処理単位であるRLC PDU単位のパケットデータに分離してシーケンス番号情報および、RLC PDU単位に分離したパケットデータの並び替え処理が終了しているか否かを示す譲渡可否情報とともに出力するMAC−hs処理装置と、
MAC−hs PDU単位のパケットデータを格納するためのMAC−hsバッファと、RLC PDU単位のパケットデータを格納するためのRLCバッファとして機能する物理的に1つのメモリである共有メモリと、
前記共有メモリのメモリアドレスを予めRLC PDU単位で割り振り、割り振った該メモアドレスとRLC PDUのシーケンス番号とを対応させラベル付けしておき、前記MAC−hs処理装置から入力されたRLC PDU単位のパケットデータを前記共有メモリの対応するメモリアドレスに書き込み、前記MAC−hs処理装置からの前記譲渡可否情報が譲渡可能の旨を示している場合にのみ前記共有メモリ内のパケットデータを読み出して転送するメモリ制御を行う共有メモリ制御装置と、
前記共有メモリ制御装置から転送されてきたパケットデータに対しRLCレイヤ処理を行い、RRCレイヤへ出力するRLC処理装置とを備えている。
本発明によれば、MAC−hs PDU単位のパケットデータをMAC−hs処理装置においてRLC PDUという固定単位長に分離してからメモリに格納するようにするとともに、分離したRLC PDUがその後HARQ処理や並び替え処理によりMACレイヤの管理下に置かれているのか、それともMACレイヤでの一連の処理を終えてRLCレイヤの管理下に置かれているのかを譲渡可否情報を用いて管理するようにしているので、MAC−hsバッファとRLCバッファを1つの物理的なメモリにより実現することが可能となる
また、前記MAC−hs処理装置を、
入力されてきたMAC−hs PDU単位のパケットデータに対して、MAC−hsヘッダ分を取り除き、取り除いた該MAC−hsヘッダ情報とMAC−hsヘッダが取り除かれた残りのパケットデータを出力するMAC−hsヘッダ除去装置と、
前記MAC−hsヘッダ除去装置から出力されたパケットデータに対し、予め通知されたパディングビット数に基づいてパディングビットを取り除き、パディングビットが取り除かれた残りのパケットデータを出力するパディングビット除去装置と、
前記パディングビット除去装置から出力されたパケットデータを、予め通知されたRLC PDU数に基づいてRLC PDU単位の複数のパケットデータに分離し、分離した該複数のRLC PDU単位のパケットデータを前記共有メモリ制御装置へ出力するとともに、分離した前記各RLC PDU単位のパケットデータのヘッダ情報からシーケンス番号情報をそれぞれ認識して出力するRLC PDU分離装置と、
MAC−hsヘッダ情報を格納するためのヘッダレジスタと
入力されたMAC−hs PDU単位のパケットデータのデータ長と予め設定されているRLC PDUサイズとから、入力された前記MAC−hs PDU単位のパケットデータに含まれるパディングビット数および該MAC−hs PDU単位のパケットデータに含まれるRLC PDU単位のパケットデータの数であるRLC PDU数を算出し、算出した前記パディングビット数を前記パディングビット除去装置に出力し、前記RLC PDU数を前記RLC PDU分離装置に出力し、前記MAC−hsヘッダ除去装置から送信されてきたMAC−hsヘッダ情報のうちの保持する必要のあるMAC−hsヘッダ情報を、前記RLC PDU分離装置から通知されたシーケンス番号情報と対応付けて前記ヘッダレジスタへ格納して並び替え処理を行い、並び替え処理が終了していないRLC PDU単位のパケットデータに対しては前記譲渡可否情報を譲渡不可とし、並び替え処理が終了したRLC PDU単位のパケットデータに対しては前記譲渡可否情報を譲渡可として前記共有メモリ制御装置に出力するMAC−hs制御装置と、から構成するようにしてもよい。
さらに、本発明の他の移動無線通信端末装置では、前記MAC−hs制御装置は、RLCレイヤにおける再送要求が送信されたRLC PDU単位のパケットデータが、MACレイヤにおいて並び替え処理中である場合、当該RLC PDU単位のパケットデータに対する譲渡可否情報を譲渡不可から譲渡容認に変更し、
前記RLC処理装置では、前記譲渡可否情報が譲渡容認に変更されたRLC PDU単位のパケットデータに対する再送要求を送信しないようにし、必要に応じて前記共有メモリ制御装置に対して該RLC PDU単位のパケットデータを転送要求するようにしてもよい。
本発明によれば、RLCレイヤにて再送要求が送信されたRLC PDU単位のパケットデータがMACレイヤにて並び替え処理中の場合には、MAC−hs制御装置により譲渡可否情報を譲渡不可から譲渡容認に変更するようにして、再送要求が不要である旨をRLC処理装置に通知するようにしているので、従来無駄となってしまっていたRLCの再送要求を無くして、HSDPAダウンリンクのスループットを向上することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、下記のような効果を得ることができる。
(1)MAC−hs PDU単位のパケットデータをRLC PDUという固定単位長に分離してから共有メモリに格納するようにしているので、メモリ制御を複雑にすることなくメモリ容量の増加を抑制することが可能となる。
(2)MAC−hs PDU単位のパケットデータをRLC PDUという固定単位長に分離してからメモリに格納するようにするとともに、分離したRLC PDUがその後HARQ処理や並び替え処理によりMACレイヤの管理下に置かれているのか、それともMACレイヤでの一連の処理を終えてRLCレイヤの管理下に置かれているのかを譲渡可否情報を用いて管理するようにしているので、MAC−hsバッファとRLCバッファを1つの物理的なメモリにより実現することが可能となる
(3)RLCレイヤにて再送要求が送信されたRLC PDU単位のパケットデータがMACレイヤに受信されている場合には、譲渡可否情報によりその旨をRLCレイヤに通知するようにして、再送要求が不要である旨をRLC処理装置に通知するようにしているので、従来無駄となってしまっていたRLCの再送要求を無くして、HSDPAダウンリンクのスループットを向上することが可能となる。
先ず、本発明の実施形態について説明する前に、本発明の概要について説明する。
上述したように従来の3GPP準拠のW−CDMA通信システムにHSDPAが加わった場合、MACレイヤに新たなメモリとしてMAC−hsバッファが追加される。しかし、このメモリへ格納される処理データ単位であるMAC−hs PDUが可変長であるため、必要最小限のサイズでMAC−hsバッファを持とうとするとこのメモリの管理方法が複雑で難しくなるという問題点があった。
本発明は、RLCレイヤにおける処理データ単位であるRLC PDUが、MAC多重が起こらず、かつRLC PDUのSID(Size index IDentifier)が1種類しかない場合、可変長ではなく一定の固定長であることに着眼し、上記の問題点を解決した。
先ず一般的なMAC−hs PDU単位のパケットデータの構造を図1を参照して説明する。
MAC−hs PDU単位のパケットデータは、図1に示されるように、MAC−hsヘッダとMAC−hsペイロードから構成されている。
MACヘッダは、図1に示されるように、1ビットのバージョンフラグ(VF:Version Flag)と、3ビットのキュー(Queue)IDと、6ビットのTSN(Transmission Sequence Number)と、3ビットのSIDと、7ビットのMAC−hs SDU(Service Data Unit)数(N)と、1ビットのフラグFとから構成されている。
バージョンフラグ(VF)は、プロトコルのバージョンを判定するためのフラグである。また、キューIDは、当該MAC−hs PDU単位のパケットデータを格納する並び替えキュー(reordering queue)を特定するためのIDである。TSNは、MACレイヤでの並び替え処理で基準とする、各MAC−hs PDU単位のパケットデータの送信番号を示す。SIDは、MAC−hs SDUセット中のMAC−hs SDUサイズを示す。ここでMAC−hs SDUセットとは、MAC−hsペイロード中のMAC−hs SDUの内、連続的で、かつ、同サイズのMAC−hs SDUを一括りにしたものをいう。MAC−hs SDU数(N)は、SIDで示したMAC−hs SDUセット中のMAC−hs SDUの数を示す。また、フラグFは、この次に続くデータの種類を示していて、再度SIDがくるのかそれともMAC−hs ペイロードがくるのかを示している。
SIDが1種類でない場合、SID、MAC−hs SDU数(N)、フラグFの組み合わせが、SIDの種類だけ繰り返されることになるため、MAC−hsヘッダのデータ長は一定の値にはならない。しかし、本発明の前提のようにSIDが1種類だけの場合には、SID、MAC−hs SDU数(N)、フラグFの組み合わせは一組しかMAC−hsヘッダ内に存在しないため、MAC−hsヘッダのデータ長は、1+3+6+3+7+1=21ビットの固定長となる。よって、入力されたMAC−hs PDU単位のパケットデータの最初から21ビットを除去することによりMAC−hsヘッダを除去することが可能となる。
また、MAC−hsペイロードは、複数のMAC−hs SDU単位のパケットデータと、パディングビット(Pビット)とから構成されている。さらに、MAC−hs SDU単位のパケットデータは、MACヘッダとMAC SDU単位のパケットデータとから構成されている。なお、MAC SDU単位のパケットデータとRLC PDU単位のパケットデータとは同一のデータとなる。これは、MACレイヤとRLCレイヤとでは、データの持つ意味が異なるためであり、同じデータであってもMACレイヤではSDUとなりRLCレイヤではPDUとなるからである。
次に、MAC多重が起こらず、RLC PDUのSIDが1種類しかない場合のRLC PDUとMAC−hs PDUの関係を図2に示す。
ここで、MAC多重とは、1TTI(Transmission Time Interval)である1つのMAC−hs PDU単位のパケットデータ内に、複数種類の論理チャネル(logical channel)が存在する場合をいう。このMAC多重が起こった場合には、MAC SDUとなるRLC PDU単位のパケットデータ毎に、論理チャネル番号を特定するための4ビットのC/Tと呼ばれる情報がMACヘッダとして付加されることになる。この場合には、MAC−hs SDU=RLC PDU+MACヘッダ(C/Tフィールド)となり、MAC−hs SDU=RLC PDUとはならなくなる。しかし、MAC多重が起こらないことを前提とした場合、MACヘッダは不要となり、RLC PDUとMAC−hs SDUとは一致することになる。
よって、MAC多重が起こらないことを前提とした場合、MAC−hs PDU単位のパケットデータは、図2に示されるように、MAC−hsヘッダと、複数のRLC PDU単位のパケットデータとパディングビット(Pビット)とから構成されることになる。
そして、本願発明は、下記に示し3つの特徴1−1、1−2、2を備えるようにしている。
1−1.移動局はMAC−hs PDUをMAC−hsバッファ内に格納する際に、MAC−hs PDUをRLCレイヤでのデータ処理単位であるRLC PDUに分離させ、RLC PDU単位でMAC−hsバッファへ詰めて格納する。
1−2.分離したRLC PDUがその後HARQ処理や並び替え処理によりMACレイヤの管理下に置かれているのか、それともMACレイヤでの一連の処理を終えてRLCレイヤの管理下に置かれているのかをステータスを用いて管理する。
2.移動局のMACレイヤが、共有メモリ内で自身が管理中のRLC PDUに対し、RLCレイヤにおいて再送中のRLC PDUを保持していると判断した場合、移動局のMACレイヤはそのRLC PDUを保持しているということをRLCレイヤへ通知する。
この特徴1−1、1−2と、特徴2とは、相互に影響を及ぼす特徴ではなく、それぞれ独立した特徴である。まず特徴1−1により、固定長のデータ単位でメモリへ格納することが可能になり、図9に示したようにメモリ管理を容易にすることができる。またMAC−hs PDU単位のパケットデータをRLC PDU単位のパケットデータに分離して詰めて格納しているので、図8のように必要最小限のメモリ量で実現できる。
次に特徴1−2により、MACレイヤとRLCレイヤでの共有化が容易になるため、MAC−hsバッファとRLCバッファを一つの物理的なメモリとして構成させることを容易にできる。
最後に特徴2により、RLCレイヤにおける不必要な再送要求を減らすことができ、ダウンリンクリソースの有効利用率を高めることができる。
このように本発明は、MAC−hsバッファとRLCバッファを一つの物理的なメモリとして構成させることを可能とし、さらに必要とするメモリ量を最小限に抑えつつ管理方法を容易にすることを可能にし、またダウンリンクリソースの有効利用率を高めることを可能にする特徴を有する。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。上記のようなメモリ制御方法を実現するための、本発明の一実施形態の移動無線通信端末装置の構成を図3に示す。
本実施形態の移動無線通信端末装置は、図3に示されるように、MAC−hs処理装置101と、共有メモリ制御装置102と、共有メモリ103と、RLC処理装置104とを備えている。
MAC−hs処理装置101は、レイヤ1 HARQ処理が成功したMAC−hs PDU単位のパケットデータの入力を受け、HSDPA通信に特化したMACレイヤ内の機能である並び替え処理と分解(disassembly)処理を実行する。具体的には、MAC−hs処理装置101は、レイヤ1のHARQ処理においてデコードが成功したと判定されたMAC−hs PDU単位のパケットデータを、RLCレイヤでのデータ処理単位であるRLC PDU単位のパケットデータに分離して、SN(Sequence Number:シーケンス番号)とともに共有メモリ制御装置102に出力する。また、MAC−hs処理装置101は、RLC PDU単位に分離したパケットデータの並び替え処理が終了しているか否かを示す譲渡可否情報を、分離したRLC PDU単位のパケットデータとともに共有メモリ制御装置102に出力する。
共有メモリ制御装置102は、MAC−hs処理装置101から入力されてきたRLC PDU単位のパケットデータを対応するメモリアドレスに書き込み、RLC処理装置104からの要求により共有メモリ103内のパケットデータを読み出してRLC処理装置104へ転送するといったメモリ制御全般を行う。具体的には、共有メモリ制御装置102は、共有メモリ103のメモリアドレスを予めRLC PDU単位で割り振り、割り振ったそのメモアドレスとRLC PDUのSNとを対応させラベル付けしておき、MAC−hs処理装置101から入力されたRLC PDU単位のパケットデータを共有メモリ103の対応するメモリアドレスに書き込み、RLC処理装置104からの要求により共有メモリ103内のパケットデータを読み出して転送するメモリ制御を行う。
共有メモリ103は、MAC−hs PDU単位のパケットデータを格納するためのMAC−hsバッファと、RLC PDU単位のパケットデータを格納するためのRLCバッファとして機能する物理的に1つのメモリである。
RLC処理装置104は、共有メモリ制御装置102から転送されてきたパケットデータに対しRLCレイヤ処理を行い、RRC(Radio Resource Control)レイヤへ出力する。
本実施形態では説明を簡単にするため、共有メモリ103はMAC−hsバッファとDL RLC AMバッファのみで構成されているものとして説明する。
そして、MAC−hs処理装置101は、MAC−hsヘッダ除去装置101aと、パディングビット(Padding bit)除去装置101bと、RLC PDU分離装置101cと、MAC−hs制御装置101dと、ヘッダレジスタ101eとから構成されている。
MAC−hsヘッダ除去装置101aは、HARQ処理においてデコード成功と判定されて入力されてきたパケットデータMAC−hs PDUに対し、MAC−hsヘッダ分を取り除きその情報をMAC−hs制御装置101dへ通知するとともに、MAC−hsヘッダが取り除かれた残りのパケットデータをパディングビット除去装置101bへ出力する。
パディングビット除去装置101bは、MAC−hsヘッダ除去装置101aから入力されてきたパケットデータに対し、予めMAC−hs制御装置101dから通知されたパディングビット数に基づいてパディングビットを取り除き、パディングビットが取り除かれた残りのパケットデータをRLC PDU分離装置101cへ出力する。
RLC PDU分離装置101cは、パディングビット除去装置101bから出力されたパケットデータを、予めMAC−hs制御装置101dから通知されたRLC PDU数に基づいてRLC PDU単位の複数のパケットデータに分離し、分離したその複数のRLC PDU単位のパケットデータを共有メモリ制御装置102へ出力するとともに、分離した各RLC PDU単位のパケットデータのヘッダ情報からSN(Sequence Number)情報をそれぞれ認識してMAC−hs制御装置101dへ通知する。
MAC−hs制御装置101dは、MAC−hsヘッダ除去装置101aとパディングビット除去装置101bとRLC PDU分離装置101cと共有メモリ制御装置102に対し制御パラメータをやりとりし、保持する必要のあるMAC−hsヘッダ情報とそれに対応するRLC PDUのSN情報をヘッダレジスタ101eへ格納し、並び替え処理を行う。
具体的には、MAC−hs制御装置101dは、入力されたMAC−hs PDU単位のパケットデータのデータ長と予め設定されているRLC PDUサイズとから、入力されたMAC−hs PDU単位のパケットデータに含まれるパディングビット数およびMAC−hs PDU単位のパケットデータに含まれるRLC PDU単位のパケットデータの数であるRLC PDU数を算出し、算出したパディングビット数をパディングビット除去装置101bに出力し、RLC PDU数をRLC PDU分離装置101cに出力する。また、MAC−hs制御装置101dは、MAC−hsヘッダ除去装置101aから送信されてきたMAC−hsヘッダ情報のうちの保持する必要のあるMAC−hsヘッダ情報を、RLC PDU分離装置101cから通知されたSN情報と対応付けてヘッダレジスタ101eへ格納して並び替え処理を行う。
また、MAC−hs制御装置101dは、並び替え処理が終了していないRLC PDU単位のパケットデータに対しては譲渡可否情報を譲渡不可とし、並び替え処理が終了したRLC PDU単位のパケットデータに対しては譲渡可否情報を譲渡可として共有メモリ制御装置102に出力するとともに、RLCレイヤにおける再送要求が送信されたRLC PDU単位のパケットデータが、MACレイヤにおいて並び替え処理中である場合、当該RLC PDU単位のパケットデータに対する譲渡可否情報を譲渡不可から譲渡容認に変更して共有メモリ制御装置102に通知する。
仮に譲渡容認のRLC PDU単位のパケットデータに対してRLC処理装置104からのデータ転送要求があった場合は、MAC−hs制御装置101dは、そのRLC PDU単位のパケットデータに対する並び替え処理を仮想的に行う。ここで、仮想的な並び替え処理とは、本来はRLCレイヤに既に転送されたため行われないはず並び替え処理を意味する。通常は、1つのMAC−hs PDU単位中の全てのRLC PDU単位のパケットデータの並び替え処理が終了した後に、RLC PDU単位のパケットデータのRLCレイヤの転送が行われる。しかし、本実施形態では、再送要求を減らすことを目的として、そのうちの1つのRLC PDU単位のパケットデータを並び替え処理終了前にRLCレイヤに転送してしまうため、並び替え処理を終了させるためには、RLCレイヤに転送したRLC PDU単位のパケットデータを含めた並び替え処理を行う必要がある。そのため、上記のような仮想的な並び替え処理が必要となるのである。
そして、MAC−hs制御装置101dは、RLC処理装置104からのデータ転送要求に応じて、譲渡可否情報を譲渡容認としていたRLC PDU単位のパケットデータの転送を行った場合、そのRLC PDU単位のパケットデータの譲渡可否情報を譲渡容認から譲渡不可とする。
ヘッダレジスタ101eは、MAC−hsヘッダ情報を格納するために、MAC−hs制御装置101dにより使用されるレジスタである。
RLC処理装置104は、共有メモリ制御装置102経由で共有メモリ103から読み出したRLC PDUに対しRLC処理を行い、処理したデータをRRCレイヤへ出力するRLC機能処理装置104aと、RLC機能処理装置104aと共有メモリ制御装置102に対し制御パラメータをやりとりするRLC制御装置104bからなる。
RLC処理装置104では、あるRLC PDU単位のパケットデータに対する再送要求を送信し、共有メモリ制御装置102からそのRLC PDU単位のパケットデータの譲渡可否情報が譲渡容認に変更された場合、そのRLC PDU単位のパケットデータに対する再送要求は不要であることを認識して送信しないようにし、必要に応じて共有メモリ制御装置102に対してそのRLC PDU単位のパケットとデータを転送要求する。そして、RLC処理装置104は、共有メモリ制御装置102に対して、譲渡可否情報が譲渡容認に変更されたRLC PDU単位のパケットデータの転送を要求する。
次に、本実施形態の移動無線通信端末装置の動作を図3を用いて説明する。
本実施形態ではMAC多重が起こらないと仮定した。また本実施形態の動作開始前に、MAC−hs制御装置101dに対してはRLC PDUサイズや並び替え処理に必要な初期パラメータが通知され、共有メモリ制御装置102に対してはRLC PDUサイズが通知され、RLC制御装置104bに対してはRLC PDUサイズとRLC処理に必要な初期パラメータが通知され、この設定通知が各装置の起動トリガとなり、各装置はそれぞれその初期パラメータ値を設定するものと仮定した。そして、これらの初期パラメータ値は一旦設定されるとリセット動作が起こるまで変わらないと仮定した。また、共有メモリ制御装置102に対しては初期化される度にRLC受信ステータス値が通知され、初期値はすべてのSNに対して受信済みと設定されるとする。
図4に示すように共有メモリ制御装置102は初期にRLC PDUサイズの通知を受けると、共有メモリ103のメモリアドレスをRLC PDU単位で割り振り、そしてその共有メモリ103に割り振ったメモリアドレスの若い順に、RLCのSNを若い順に対応させラベル付けしておく。このとき、共有メモリ103に割り振った最後の値SN=m−1がSNの最大値である値Mを越えた場合、超えたSNから新たにSN=0として順番にラベルを振る。図5に示すように共有メモリ103に割り振った最大値SN=m−1よりも大きな値SN=(m+n−1)を示すRLC PDUをMAC−hs処理装置101が受信した場合、メモリアドレスのラベル付けをSN=0からSN=mへと振りなおし、SN=m+n−1までの対応するメモリアドレスのラベル付けも同様にSNにmを足した値にラベルを振りなおす。このとき、図6に示すようにSN=m+n−1がSNの最大値である値Mを超えた場合、超えたSNから新たにSN=0として順番にラベルを振る。図6は、SN=m+n−1=M+2であった場合の例である。
次に、本実施形態の移動無線通信端末装置の動作を以下各ステップ毎に図面を参照して詳細に説明する。
(1)先ず、レイヤ1 HARQ処理において、あるMAC−hs PDU単位のパケットデータのデコードが成功したと判定された場合、MAC−hs制御装置101dにそのMAC−hs PDUのデータ長が通知される。
(2−1)そして、MAC−hs制御装置101dはこの通知を受けると、MAC−hsヘッダ除去装置101a、パディングビット除去装置101b、RLC PDU分離装置101cを起動する。
(2−2)MAC−hs制御装置101dは、予め設定されていたRLC PDUサイズと、入力されたMAC−hs PDU単位のパケットデータのデータ長とから、入力されたMAC−hs PDU単位のパケットデータのパディングビット数と、PLC PDU数を算出し、それぞれパディングビット除去装置101bとRLC PDU分離装置101cへ通知する。
具体的には、MAC−hs制御装置101dは、入力されたMAC−hs PDU単位のパケットデータのデータ長から、決められたビット数のMAC−hsヘッダ分を差し引き、RLC PDUサイズで除算することによりRLC PDU数とパディングビット数を算出する。例えば、MAC−hs PDU単位のパケットデータのデータ長が671ビットでMAC−hsヘッダが21ビット、RLC PDUサイズが100ビットの場合、(671−21)/100を計算することによりその商の6がRLC PDU数となり、余りの50ビットがパディングビット数となる。
(3−1)次に、起動したMAC−hsヘッダ除去装置101aにHARQ処理においてデコードが成功したと判定されたMAC−hs PDU単位のパケットデータが入力されると、MAC−hsヘッダ除去装置101aはそのMAC−hs PDUのデータの先頭からMAC−hsヘッダ分を除去する。
(3−2)MAC−hsヘッダ除去装置101aは、MAC−hsヘッダ情報をMAC−hs制御装置101dへ報告する。
(3−3)そして、MAC−hsヘッダ除去装置101aは残りのデータをパディングビット除去装置101bへ出力する。
(4−1)パディングビット除去装置101bはMAC−hsヘッダ除去装置101aからの入力を受けると、MAC−hs制御装置101dから通知されたパディングビット数に基づいて、入力されてきたパケットデータからパディングビットを除去する。
(4−2)パディングビット除去装置101bは、パディングビットを除去した後の残りのデータをRLC PDU分離装置101cへ出力する。
(5−1)RLC PDU分離装置101cはパディングビット除去装置101bからの入力を受けると、入力されてきたパケットデータをRLC PDU単位に分離する。
(5−2)RLC PDU分離装置101cは、RLC PDU単位に分離した各RLC PDUのSNをMAC−hs制御装置101dへ報告する。
(5−3)また、RLC PDU分離装置101cは共有メモリ制御装置102へRLC PDU単位に分離したRLC PDU単位のパケットデータを出力する。
(6−1)MAC−hs制御装置101dは、上記のステップ3−2において報告されたMAC−hsヘッダ情報を受け並び替え処理を開始する。
(6−2)MAC−hs制御装置101dは、上記のステップ(3−2)でMAC−hsヘッダ除去装置101aから通知されるMAC−hsヘッダ情報に含まれる各MAC−hs PDUのTSNとキュー(Queue)番号を、ステップ(5−2)でRLC PDU分離装置101cから通知されるRLC PDUのSNと対応付けし、その対応付けした情報をヘッダレジスタ101eへ書き込む。
(6−3)MAC−hs制御装置101dはステップ(5−3)での共有メモリ制御装置102へのRLC PDU入力に同期して、そのRLC PDUのSNとRLC処理装置への譲渡可否情報を共有メモリ制御装置102へ報告する。
上記のステップ(6−3)における譲渡可否情報は、これは共有メモリ103内の各RLC PDU単位のパケットデータがMAC−hs処理装置101で処理中ものなのか、それともRLC処理装置104で処理中のものなのかを示すパラメータである。この譲渡可否情報はMAC−hs制御装置101dのみ操作することができ、譲渡可という通知であればRLC処理装置104の管轄になり、譲渡不可という通知であればMAC−hs処理装置101の管轄になる。さらに、譲渡可否情報が、譲渡容認という通知の場合もある。この譲渡容認とは、RLCレイヤにおける再送要求が送信されたRLC PDU単位のパケットデータが、MACレイヤにおいて並び替え処理中ではあるが共有メモリ103内に既に保持されているため、そのRLC PDU単位のパケットデータに対する再送要求は必要ないことを意味している。
MAC−hs制御装置101dからの譲渡可否情報は、以下の3つのパターンで共有メモリ制御装置102へ通知される。
(A)ステップ(6−3)で示したパターンのように、RLC PDU単位のパケットデータが属するMAC−hs PDU単位のパケットデータが並び替え処理中か否かで、それぞれ、譲渡不可、譲渡可という通知になる。
(B)パターンAで並び替え処理中のために譲渡不可となった共有メモリ103内のあるRLC PDU単位のパケットデータに対して、MAC−hs処理装置101dが並び替え処理が完了したと判断した場合、それを直ちに共有メモリ制御装置102へ通知するパターン。この場合、譲渡可という通知になる。
(C)MAC−hs制御装置101dが、RLC PDU分離装置101cからの報告に基づいて、RLC処理装置104から再送要求が送信されたRLC PDU単位のパケットデータがMAC−hs処理装置101の管理下にあると判断した場合、それをステップ(6−3)の報告で共有メモリ制御装置102へ通知するパターン。この場合、再送要求が送信されたRLC PDU単位のパケットデータは共有メモリ103に格納されていることを示す譲渡容認という通知になる。
(7−1)共有メモリ制御装置102は、ステップ5−3においてRLC PDU分離装置101cからRLC PDU単位のパケットデータを入力し、ステップ(6−3)においてMAC−hs制御装置101dからそのRLC PDU単位のパケットデータのSNを入力すると、該SNのRLC受信情報ステータスを確認する。
(7−2−1)共有メモリ制御装置102は、該SNのRLC受信情報ステータスが受信済みであることを確認すると、該SNを元にしてあらかじめ割り振っておいた対応する共有メモリ103のアドレスにRLC PDU単位のパケットデータを書き込み、そのRLC PDU単位のパケットデータのRLC受信情報ステータスを未受信に変える。
(7−2−2−1) 共有メモリ制御装置102は、該SNのRLC受信情報ステータスが未受信であることを確認すると、ステップ(7−1)で入力されたパケットデータと該SNを一時的に保持し、該SNと該SNの譲渡可否情報をRLC制御装置104bに通知する。
(7−2−2−2)共有メモリ制御装置102は、ステップ(7−2−2−1)で通知を受けたRLC制御装置104bからの指示に従い、ステップ(7−2−2−1)で一時的に保持していたパケットデータと該SNの処理を行う。
(8−1)RLC制御装置104bは共有メモリ制御装置102が起動した時点から定期的に、共有メモリ103内に存在する各RLC PDU単位のパケットデータに対する最新の譲渡可否情報を要求する。
(8−2)RLC制御装置104bはその譲渡可否情報のうち、新たに譲渡可、または譲渡容認というステータスに変わったRLC PDU単位のパケットデータに対し、共有メモリ制御装置102へ出力を要求する。
なお、ここで譲渡可否情報が譲渡容認というステータスとなっていた場合、RLC制御装置104bは、譲渡可否情報が譲渡容認となっていたRLC PDU単位のパケットデータに対する再送要求を行わないようにする。
通常RLCレイヤにおける再送要求は、あるRLC PDU単位のパケットデータの受信が確認されるまで一定間隔で繰り返される。ここで、あるRLC PDU単位のパケットデータに対する1回目の再送要求が出され、MAC−hs制御装置101dが、再送要求が出されたRLC PDU単位のパケットデータが並び替え処理中であると判定した場合、並び替え処理中であるため譲渡不可となっていた譲渡可否情報を譲渡容認というステータスに変更する。そのため、共有メモリ制御装置102から譲渡容認という譲渡可否情報を通知されたRLC制御装置104bは、そのRLC PDU単位のパケットデータは並び替え処理は終了していないが既に共有メモリ103内に格納されているため、RLCレイヤでの再送要求を行う必要が無いことを知ることができ、2回目以降の再送要求を行わないようにすることが可能となる。
(9−1)共有メモリ制御装置102はステップ(8−2)の要求を受けると、SNを元にしてあらかじめ割り振っておいた対応する共有メモリ103のアドレスからRLC PDU単位のパケットデータを読み込む。
(9−2)そして、共有メモリ制御装置102はステップ9−1で読み込んだRLC PDU単位のパケットデータをSNの古い順にRLC機能処理装置104aへ出力する。
(9−3)RLC制御装置104bはステップ(9−2)でRLC機能処理装置104aがRLC PDU単位のパケットデータを受け取ったことを確認したら、そのRLC PDU単位のパケットデータをすでに受信したことを示すRLC受信情報を共有メモリ制御装置102に報告する。この場合、RLC受信情報は受信済みとなる。
(9−4)共有メモリ制御装置102はステップ(9−3)のRLC受信情報の報告を受けると、そのRLC PDU単位のパケットデータに対するRLC受信情報のステータスに反映させる。
(10−1)RLC機能処理装置104aはステップ(9−2)のRLC PDU単位のパケットデータの入力を受けると、RLC処理を実行する。
(10−2)そして、RLC機能処理装置104aは、ステップ(10−1)で得たそのRLC PDU単位のパケットデータに対する情報をRLC制御装置104bへ報告する。
(10−3)最後に、RLC機能処理装置104aはRLC処理の完了したデータをRRCレイヤへ出力する。
本実施形態の移動無線通信端末装置によれば、以上説明したような処理が行われ、MAC−hs処理装置101に入力されたMAC−hs PDU単位のパケットデータは、RLC PDUという固定単位長に分離されてから共有メモリ103に格納されるので、メモリ制御を複雑にすることなくメモリ容量の増加を抑制することが可能となる。
また、MAC−hs PDU単位のパケットデータを、RLC PDUという固定単位長に分離してから共有メモリ103に格納するようにしたことと共に、RLC PDU単位のパケットデータが並び替え処理中であるか否かを示す譲渡可否情報を用いることにより、そのRLC PDU単位のパケットデータがMACレイヤの管理下にあるのかRLCレイヤの管理下にあるのかを管理することができるようにしているので、MAC−hsバッファとRLCバッファを1つの物理的なメモリである共有メモリ103により実現することが可能となる。
また、あるRLC PDU単位のパケットデータに対する再送要求が行われ、そのRLC PDU単位のパケットデータは既に受信されてMACレイヤでの並び替え処理中である場合、MAC−hs制御装置101dは譲渡可否情報を譲渡不可から譲渡容認に変更してRLC処理装置104に再送要求が不必要である旨を通知するようにしている。そのため、RLC装置104のRLC制御装置104bでは、そのRLC PDU単位のパケットデータに対する再送要求は不要であることを認識することが可能となり、従来無駄となってしまっていたRLCの再送要求を無くすことで、HSDPAダウンリンクのスループットを向上することが可能となる。
本実施形態では、共有メモリ103がMAC−hsバッファとRLCバッファの機能を実現するためのものである場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、MAC−hsバッファとRLCバッファを物理的に別のメモリにより構成するようにしてもよい。ただし、この場合には、MAC−hsバッファとRLCバッファを物理的に共通の1つのメモリにより実現するという効果は得られないが、MAC−hsバッファのメモリ制御を複雑にすることなく容量の増加を抑制するという効果は同様に得られる。このような構成とした場合、共有メモリ制御装置102の替わりにメモリ制御装置となり、共有メモリ103の替わりにMAC−hsバッファとして機能するメモリが用いられることになる。
なお、本実施形態では、MAC多重が起こらず、かつRLC PDUのSIDが1種類つまり、RLC PDU長が固定長であることが前提であった。しかし、MAC多重が起こった場合でも、RLC PDUのSIDが1種類であれば、本発明を同様に適用することが可能である。
MAC多重が起こった場合のRLC PDUとMAC−hs PDUの関係を図7に示す。上述したようにMAC多重が起こった場合には、RLC PDUにMACヘッダとしてC/Tフィールドが付加されたものがMAC−hs SDUとなる。そして、このC/Tフィールド分のデータサイズは4ビットと固定されているため、MAC多重が起こった場合でもMAC−hs SDUサイズは固定長であることに変わりはない。
つまり、共有メモリ制御装置102により共有メモリ103のメモリアドレスをRLC PDU単位で割り振るのではなく、RLC PDUサイズにC/Tフィールド分のデータサイズをプラスしたデータ長で割り振るようにすればMAC多重が起こった場合でも本発明を同様に適用することが可能である。
一般的なMAC−hs PDU単位のパケットデータの構造を示す図である。 MAC多重が起こらない場合のRLC PDUとMAC−hs PDUの関係を示す図である。 本発明の一実施形態の移動無線通信端末装置の構成を示すブロック図である。 共有メモリ103のメモリアドレスをRLC PDU単位で割り振り、割り振ったメモリアドレスの若い順に、RLCのSNを対応させてラベル付けした場合のテーブルを示す図である。 共有メモリ103のメモリアドレスのラベル付けを振りなおした場合のテーブルを示す図である。 共有メモリ103のメモリアドレスのラベル付けを振りなおした別の場合のテーブルを示す図である。 MAC多重が起こった場合のRLC PDUとMAC−hs PDUの関係を示す図である。 転送されてくるデータを、単純にメモリに詰めて格納する従来のメモリ制御方法を説明するための図である。 転送されてくるデータに対して、常に最大データ長分のメモリ領域を割り当てるようにした従来のメモリ制御方法を説明するための図である。 転送されてくるデータを詰めて必要最小限のメモリ量とする従来のメモリ制御方法を説明するための図である。 メモリアドレスをあらかじめTSNごとに割り当てておくようにした従来のメモリ制御方法を説明するための図である。
符号の説明
101 MAC−hs処理装置
101a MAC−hsヘッダ除去装置
101b パッディングビット除去装置
101c RLC PDU分離装置
101d MAC−hs制御装置
101e ヘッダレジスタ
102 共有メモリ制御装置
103 共有メモリ
104 RLC処理装置
104a RLC機能処理装置
104b RLC制御装置

Claims (1)

  1. MACレイヤでの再送機能を備えるようにしたHSDPA技術を用いた移動無線通信端末装置であって、
    レイヤ1のHARQ処理においてデコードが成功したと判定されたMAC−hs PDU単位のパケットデータを、RLCレイヤでのデータ処理単位であるRLC PDU単位のパケットデータに分離してシーケンス番号情報および、RLC PDU単位に分離したパケットデータの並び替え処理が終了しているか否かを示す譲渡可否情報とともに出力するMAC−hs処理装置と、
    MAC−hs PDU単位のパケットデータを格納するためのMAC−hsバッファと、RLC PDU単位のパケットデータを格納するためのRLCバッファとして機能する物理的に1つのメモリである共有メモリと、
    前記共有メモリのメモリアドレスを予めRLC PDU単位で割り振り、割り振った該メモアドレスとRLC PDUのシーケンス番号とを対応させラベル付けしておき、前記MAC−hs処理装置から入力されたRLC PDU単位のパケットデータを前記共有メモリの対応するメモリアドレスに書き込み、前記MAC−hs処理装置からの前記譲渡可否情報が譲渡可能の旨を示している場合にのみ前記共有メモリ内のパケットデータを読み出して転送するメモリ制御を行う共有メモリ制御装置と、
    前記共有メモリ制御装置から転送されてきたパケットデータに対しRLCレイヤ処理を行い、RRCレイヤへ出力するRLC処理装置と、を備え
    前記MAC−hs処理装置は、
    入力されてきたMAC−hs PDU単位のパケットデータに対して、MAC−hsヘッダ分を取り除き、取り除いた該MAC−hsヘッダ情報とMAC−hsヘッダが取り除かれた残りのパケットデータを出力するMAC−hsヘッダ除去装置と、
    前記MAC−hsヘッダ除去装置から出力されたパケットデータに対し、予め通知されたパディングビット数に基づいてパディングビットを取り除き、パディングビットが取り除かれた残りのパケットデータを出力するパディングビット除去装置と、
    前記パディングビット除去装置から出力されたパケットデータを、予め通知されたRLC PDU数に基づいてRLC PDU単位の複数のパケットデータに分離し、分離した該複数のRLC PDU単位のパケットデータを前記共有メモリ制御装置へ出力するとともに、分離した前記各RLC PDU単位のパケットデータのヘッダ情報からシーケンス番号情報をそれぞれ認識して出力するRLC PDU分離装置と、
    MAC−hsヘッダ情報を格納するためのヘッダレジスタと、
    入力されたMAC−hs PDU単位のパケットデータのデータ長と予め設定されているRLC PDUサイズとから、入力された前記MAC−hs PDU単位のパケットデータに含まれるパディングビット数および該MAC−hs PDU単位のパケットデータに含まれるRLC PDU単位のパケットデータの数であるRLC PDU数を算出し、算出した前記パディングビット数を前記パディングビット除去装置に出力し、前記RLC PDU数を前記RLC PDU分離装置に出力し、前記MAC−hsヘッダ除去装置から送信されてきたMAC−hsヘッダ情報のうちの保持する必要のあるMAC−hsヘッダ情報を、前記RLC PDU分離装置から通知されたシーケンス番号情報と対応付けて前記ヘッダレジスタへ格納して並び替え処理を行い、並び替え処理が終了していないRLC PDU単位のパケットデータに対しては前記譲渡可否情報を譲渡不可とし、並び替え処理が終了したRLC PDU単位のパケットデータに対しては前記譲渡可否情報を譲渡可として前記共有メモリ制御装置に出力するMAC−hs制御装置と、から構成され、
    前記MAC−hs制御装置は、RLCレイヤにおける再送要求が送信されたRLC PDU単位のパケットデータが、MACレイヤにおいて並び替え処理中である場合、当該RLC PDU単位のパケットデータに対する譲渡可否情報を譲渡不可から譲渡容認に変更し、
    前記RLC処理装置では、前記譲渡可否情報が譲渡容認に変更されたRLC PDU単位のパケットデータに対する再送要求を送信しないようにし、必要に応じて前記共有メモリ制御装置に対して該RLC PDU単位のパケットデータを転送要求する、移動無線通信端末装置。
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