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JP4495045B2 - 角膜マーカー - Google Patents

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JP4495045B2
JP4495045B2 JP2005221767A JP2005221767A JP4495045B2 JP 4495045 B2 JP4495045 B2 JP 4495045B2 JP 2005221767 A JP2005221767 A JP 2005221767A JP 2005221767 A JP2005221767 A JP 2005221767A JP 4495045 B2 JP4495045 B2 JP 4495045B2
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Description

本発明は、眼の角膜を手術する際に角膜にあらかじめ所要のマーキングを行うために用いる角膜マーカーに関するものである。
従来、乱視矯正や近視矯正の方法の一つとして角膜に切開部を形成する施術が知られている。具体的には、乱視矯正における乱視矯正角膜切開術(AK:Astigmatic Keratotomy)などである。乱視矯正角膜切開術では、図13に示すように、角膜100の中央部を挟んで直線状に角膜100にメスで切れ目を入れて互いに平行な切開部110,110を形成し、この切開部110,110の形成にともなって角膜100の表面積を増大させることによって角膜100の歪みを矯正している。切開部110,110の長さは、矯正の程度に応じて調整しており、施術前に確認した角膜表面の歪み状態に基づいて決定している。切開部110,110は、エキシマレーザーメスやダイヤモンドメスを用いて形成している。
切開部110,110を角膜100の正しい位置に形成するために、角膜100には角膜マーカーによって基準位置のマーク付けをあらかじめ行っている。そして、マークに基づいて角膜100を切開している。
角膜マーカーとしては様々な形態のものが提案されており、一般的には放射状に伸延した複数のブレードによって角膜に放射状のマークを形成する角膜マーカーが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上記した乱視矯正角膜切開術では、球面状となっている角膜100に対して直線状の切開部110,110を形成するために、切開部110,110を形成した後の角膜100の表面形状がいわゆるピラミッド型のような非球面化するおそれがある。
そこで、昨今では、乱視矯正角膜切開術において、図14に示すように角膜100に対して円弧状の切開部110',110'を形成することも行われており、さらには、この乱視矯正角膜切開術を改良した周辺部円弧状乱視矯正減張切開術(LRIs:Limbal Relaxing Incision)が用いられることが多い。
この周辺部円弧状乱視矯正減張切開術では、図15に示すように、角膜200の外周縁である輪部230に沿って、この輪部230近傍に2つの円弧状切開部210,210を形成するものである。周辺部円弧状乱視矯正減張切開術では、角膜200を円弧状に切開することにより円弧状切開部210,210の形成後の角膜200が適正な球面となりやすいようにしているだけでなく、輪部230の近傍に円弧状切開部210,210を形成することにより、円弧状切開部210,210の単位長さ当たりの矯正量を小さくすることがき、矯正の微調整を可能としているものである。この円弧状切開部210,210を形成する際にも、角膜200には角膜マーカーで放射状のマーク220をあらかじめ形成している。
しかしながら、上記した周辺部円弧状乱視矯正減張切開術でも、矯正の軸ズレや過矯正を完全に解消することは困難であるという問題があった。
特に、乱視矯正角膜切開術及び周辺部円弧状乱視矯正減張切開術では、眼球の大きさは全く考慮せずに、切開部の長さのみで矯正量を規定していたため、眼球の大きさが比較的小さい日本人には、適正な矯正が行われにくいという問題があった。
そこで、本発明者は、切開部の長さを規定する方法として、角膜の中央を中心とした仮想円を想定し、この仮想円に沿って円弧状に切開部を形成するものとして、円弧の中心角を用いて切開部の長さを規定する方法を提案した。これにより、眼球の大きさの依存性を排除でき、より確実な矯正を可能とすることができた。
さらに、本発明者は、より確実な施術方法を開発すべく研究を行って、周辺部円弧状乱視矯正減張切開術(LRIs)を発展させたLSLRI(Long & Shallow LRIs)を開発した。
このLSLRIでは、周辺部円弧状乱視矯正減張切開術の場合よりも切開部を浅く形成する代わりに長く形成するものである。
特表2002−515809号公報
しかしながら、LSLRIでは切開部を長く形成するために、図X−1や図X−2に示したように、角膜の12時部、3時部、6時部、9時部の4ヵ所だけにマークを設けただけでは、適正な長さの切開部の形成が困難であるという問題があった。
そこで、本発明者は、10°刻みのマークを形成可能となるようにブレードを設けた角膜マーカーを発明したが、大きな中心角となる切開部を形成している場合にマークの数え間違いを生じるおそれがあり、適正な切欠部の形成が困難となる場合があるおそれがあった。
本発明の角膜マーカーでは、棒状のハンドル部と、このハンドル部の先端に装着したマーカー部とからなり、角膜を円弧状に切開する際に用いられる角膜マーカーであって、マーカー部は、中央に角膜確認用の貫通口を有し、底面に10°刻みで放射状に配置した複数のブレードを有するとともに、このブレードは、所定長さの第1のブレードと、この第1のブレードより長くした第2のブレードを有し、前記第2のブレードは30°刻みで配置し、隣設した2つの前記第2のブレードの間に2つの第1のブレードを配置し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとにより60°〜120°分のマークを形成するブレード群を、前記貫通口を挟んで対向させて設けるとともに、マーカー部の上面には、前記ブレードの配設位置に合わせて、少なくとも90°毎に補助マークを設けた。
また、本発明の角膜マーカーでは、棒状のハンドル部と、このハンドル部の先端に装着したマーカー部とからなり、角膜を円弧状に切開する際に用いられる角膜マーカーであって、マーカー部は、中央に角膜確認用の貫通口を有し、底面に10°刻みで放射状に配置した複数のブレードを有するとともに、このブレードは、所定長さの第1のブレードと、この第1のブレードより長くした第2のブレードを有し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとを交互に配置し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとにより60°〜120°分のマークを形成するブレード群を、前記貫通口を挟んで対向させて設けるとともに、マーカー部の上面には、前記ブレードの配設位置に合わせて、少なくとも90°毎に補助マークを設けた。
また、本発明の角膜マーカーでは、棒状のハンドル部と、このハンドル部の先端に装着したマーカー部とからなり、角膜を円弧状に切開する際に用いられる角膜マーカーであって、マーカー部は、中央に角膜確認用の貫通口を有し、底面に10°刻みで放射状に配置した複数のブレードを有するとともに、このブレードは、マーカー部の外周縁近傍に設けた第1のブレードと、この第1のブレードよりも前記マーカー部の中央寄りに設けた第2のブレードを有し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとを交互に配置して千鳥状にブレードを配置し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとにより60°〜120°分のマークを形成するブレード群を、前記貫通口を挟んで対向させて設けるとともに、マーカー部の上面には、前記ブレードの配設位置に合わせて、少なくとも90°毎に補助マークを設けた。
さらに、本発明の角膜マーカーでは、前記マーカー部は、前記ブレード群を設けた領域以外の領域に切欠部を設けるとともに、同切欠部には前記補助マークを設けるための突設片を設けていることにも特徴を有するものである。
請求項1記載の発明によれば、マーカー部は、中央に角膜確認用の貫通口を有し、底面に10°刻みで放射状に配置した複数のブレードを有するとともに、このブレードは、所定長さの第1のブレードと、この第1のブレードより長くした第2のブレードを有し、前記第2のブレードは30°刻みで配置し、隣設した2つの前記第2のブレードの間に2つの第1のブレードを配置し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとにより60°〜120°分のマークを形成するブレード群を、前記貫通口を挟んで対向させて設けるとともに、マーカー部の上面には、前記ブレードの配設位置に合わせて、少なくとも90°毎に補助マークを設けたことにより、角度を認識しやすくできるので、マークの数え間違いをさらに生じにくくすることができ、適正な切開部を確実に形成できる。また、マーカー部の角膜に対する位置合わせを行いやすくすることができる。また、マーカー部を大きな力で角膜に押しつけなくても確実にマーキングを行える。
請求項2記載の発明によれば、マーカー部は、中央に角膜確認用の貫通口を有し、底面に10°刻みで放射状に配置した複数のブレードを有するとともに、このブレードは、所定長さの第1のブレードと、この第1のブレードより長くした第2のブレードを有し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとを交互に配置し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとにより60°〜120°分のマークを形成するブレード群を、前記貫通口を挟んで対向させて設けるとともに、マーカー部の上面には、前記ブレードの配設位置に合わせて、少なくとも90°毎に補助マークを設けたことによって、請求項1記載の発明と同様に角度を特に認識しやすくできるので、マークの数え間違いをさらに生じにくくすることができ、適正な切開部を確実に形成できる。また、マーカー部の角膜に対する位置合わせを行いやすくすることができる。また、マーカー部を大きな力で角膜に押しつけなくても確実にマーキングを行える。
請求項3記載の発明によれば、マーカー部は、中央に角膜確認用の貫通口を有し、底面に10°刻みで放射状に配置した複数のブレードを有するとともに、このブレードは、マーカー部の外周縁近傍に設けた第1のブレードと、この第1のブレードよりも前記マーカー部の中央寄りに設けた第2のブレードを有し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとを交互に配置して千鳥状にブレードを配置し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとにより60°〜120°分のマークを形成するブレード群を、前記貫通口を挟んで対向させて設けるとともに、マーカー部の上面には、前記ブレードの配設位置に合わせて、少なくとも90°毎に補助マークを設けたことによって、マークの数え間違いを生じにくくすることができ、適正な切開部を確実に形成できる。特に、マーク間の間隔を大きくすることができるので、マーカー部を大きな力で角膜に押しつけなくても確実にマーキングを行うことができる。また、マーカー部の角膜に対する位置合わせを行いやすくすることができる。また、マーカー部を大きな力で角膜に押しつけなくても確実にマーキングを行える。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の角膜マーカーにおいて、前記マーカー部は、前記ブレード群を設けた領域以外の領域に切欠部を設けるとともに、同切欠部には前記補助マークを設けるための突設片を設けたことによって、マーカー部の角膜に対する位置合わせを行いやすくすることができる。
本発明の角膜マーカーは、棒状のハンドル部と、このハンドル部の先端に装着したマーカー部とからなる角膜マーカーであって、マーカー部には、底面に10°刻みで放射状に配置した複数のブレードを設けているものである。
特に、ブレードは、所定長さの第1のブレードと、この第1のブレードより長くした第2のブレードとで構成し、第2のブレードを所定の間隔で設けることによりマークの数え間違いを防止しているものである。
または、ブレードは、マーカー部の外周縁近傍に設けた第1のブレードと、この第1のブレードよりもマーカー部の中央寄りに設けた第2のブレードとで構成し、第1のブレードと第2のブレードとを交互に配置して千鳥状にブレードを配置することによりマークの数え間違いを防止しやすくしているものである。
このように異なる2種類のブレードを用いて角膜にマークを形成することによってマークの数え間違いを生じにくくすることができ、角膜に適正な切開部を確実に形成できる。
以下において、図面に基づいて本発明の実施形態を詳説する。図1は本実施形態の角膜マーカーMの正面図、図2は同左側面図、図3は同右側面図、図4は同平面図、図5は同底面図である。背面図は、図1の正面図と対称にあらわれる。
角膜マーカーMは、棒状のハンドル部10と、このハンドル部10の先端に装着した円筒状のマーカー部20とで構成している。この角膜マーカーMはSUS303製としている。
ハンドル部10は直径約5mmの円柱棒11で構成し、この円柱棒11の周面には2つの平面12,12を対向させて設け、円柱棒11を扁平化し、片手で把持しやすいようにしている。特に、円柱棒11に設けた平面12,12には、円柱棒11の伸延方向と直交する方向と平行に複数の凹状溝13を設けて滑り止めを設けている。円柱棒11の先端部は先細り状として、その先端にマーカー部20を設けている。
マーカー部20は、中心部に貫通口21を設けた直径約11mmの円筒体22で構成し、円筒体22の底面には、図5に示すように、10°刻みで放射状に配置した複数のブレードを設けている。
ブレードは先端を楔状に先鋭化しており、この先端部分を角膜に押し当てることにより角膜に凹状の溝からなる線状のマークを形成するマーキングを行っている。なお、マークは凹状の溝で形成する場合に限定するものではなく、ブレードの先端にマーク用の染料を付けて、角膜に転写させてマークとしてもよい。
また、放射線状に伸延させたブレードは、その先端縁が伸延方向に沿って凹状の円弧形状となるように湾曲させ、球面形状の角膜に一様に当接させることができるようにしている。したがって、ブレードの一部分が角膜に強く当接することを防止でき、ブレードの先端全体を確実に角膜に押し当てることができるので、視認しやすいマークを形成できる。
特に、図1〜5に示した角膜マーカーMのブレードでは、図6の円筒体22の底面拡大図に示すように、所定長さの第1ブレードb1と、この第1ブレードb1より長くした第2ブレードb2の2種類のブレードで構成し、第2のブレードb2は30°刻みで配置している。すなわち、第2のブレードb2は、円筒体22の底面の12時部、1時部、2時部、3時部、4時部、5時部、6時部、7時部、8時部、9時部、10時部、11時部に設けている。
そして、10時部と11時部の間、11時部と12時部の間、12時部と1時部の間、1時部と2時部の間にはそれぞれ10°刻みで2つの第1ブレードb1を配置して第1ブレード群g1を形成しており、さらに、4時部と5時部の間、5時部と6時部の間、6時部と7時部の間、7時部と8時部の間にもそれぞれ10°刻みで2つの第1ブレードb1を配置して第2ブレード群g2を形成している。
このように、2時部と3時部の間、3時部と4時部の間、8時部と9時部の間、9時部と10時部の間にはそれぞれ第1ブレードb1を設けずに、貫通口21を挟んで第1ブレード群g1と第2ブレード群g2とを設けたことによって、角膜と接触するブレードの数を削減できるので、マーカー部20を角膜に押しつける際の押圧力が分散されることを抑制でき、マーカー部20を大きな力で角膜に押しつけなくても確実にマーキングを行うことができる。
特に、第1ブレード群g1と第2ブレード群g2とを交互に角膜にやや強めに押しつけることにより、より確実にマーキングを行うことができる。
また、第1ブレード群g1及び第2ブレード群g2では、120°にわたって角膜にマークを形成することができ、しかも、30°ごとに設けた第2ブレードb2で角膜に形成したマークによってLSLRIにおける施術においてマークの数え間違いを生じにくくすることができ、適正な切欠部を確実に形成できる。
図1〜5に示した角膜マーカーMでは、マーカー部20の上面に、図4に示すように、マーカー部20底面のブレードの配設位置に合わせて補助マーク23を設けている。補助マーク23は、マーカー部20を角膜に押し当てる際に正しい位置にマーカー部20部が位置しているかを確認するために設けているものであり、少なくとも12時部と、3時部と、6時部と、9時部に設けていればよい。
このように補助マーク23を設けたマーカー部20を角膜に押し当てる場合には、図7に示すように、角膜周囲の白目部分に、あらかじめ12時部と3時部の位置を示す基準マーク31、31を設けておき、この12時部を示す基準マーク31にマーカー部20の12時部の補助マーク23を合わせるとともに、3時部を示す基準マーク31にマーカー部20の3時部の補助マーク23を合わせて、マーカー部20を角膜30に押し当てることにより、角膜30にマーク32を形成している。
特に、マーカー部20には中央に角膜確認用の貫通口21を設けていることによって、この貫通口21を介して角膜30の頂部を視認することができるので、貫通口21を利用してマーカー部20を角膜30の略中央に位置させ、その後、マーカー部20を回転させながら補助マーク23を基準マーク31に合わせることができ、マーカー部20の角膜30に対する位置合わせを極めて短時間で、かつ確実に行うことができる。図7は、直乱視の矯正の場合におけるマーキング状態を示している。
基準マーク31は、本実施形態では、球結膜に27G針で小さな出血斑を形成することによって形成している。基準マーク31は、12時部と3時部の位置に設ける場合には限定するものではなく、図8に示すように、3時部と6時部の位置に設けてもよい。図8の場合では、3時部に設けた基準マーク31にマーカー部20の12時部を合わせ、6時部に設けた基準マーク31にマーカー部20の3時部を合わせることにより、倒乱視の矯正の場合におけるマーキング状態を示している。斜乱視の矯正を行う場合には、基準マーク31を所定位置に設けることにより対応することができる。本実施形態のように、マーカー部20の上面にはできるだけ多くの補助マーク23を設けておくことにより、斜乱視に対応しやすくすることができる。なお、基準マーク31は出血斑で形成する場合だけでなく、基準マーク31用のインクを用いて形成してもよい。
図7及び図8に示すように、本実施形態の角膜マーカーMでは、角膜30には、第2ブレードb2によって形成された30°刻みのマーク32と、第1ブレードb1によって形成された10°刻みのマーク33とを形成しているが、たとえば、マーカー部20の底面には第1ブレードb1と第2ブレードb2とを10°刻みで交互に設け、図9に示すように、第2ブレードb2によって角膜30に20°刻みのマーク32'を形成するとともに、この20°刻みのマーク32'の間に10°刻みのマーク33'を形成するようにしてもよい。
このように、マーカー部20の底面には、第1ブレードb1と第2ブレードb2とを交互に配置しても、角度を特に認識しやすくできるので、マークの数え間違いを生じにくくすることができ、適正な切開部を確実に形成可能とすることができる。
あるいは、第2ブレードは、第1ブレードより長くするのではなく、第1ブレードとほぼ同じ長さとする一方で、第1ブレードよりもマーカー部の中央寄りに配置して、図10に示すように、第1ブレードで形成したマーク33"と、第2ブレードで形成したマーク32"との識別性を高めるようにしてもよい。
すなわち、第1ブレードはマーカー部の外周縁近傍に設けるとともに、第2のブレードは第1のブレードよりもマーカー部の中央寄りに設け、しかも第1ブレードと第2ブレードは10°刻みで配置することにより、マーカー部の周方向に沿って千鳥状にブレードを配置することにより、図10に示すように、第1ブレードで形成したマーク33"と、第2ブレードで形成したマーク32"とを千鳥状に配置することができる。
このように、第1ブレードと第2ブレードをマーカー部の周方向に沿って千鳥状に配置したことによって、第1ブレードで形成したマーク33"と、第2ブレードで形成したマーク32"の識別性を高めることができ、マークの数え間違いを生じにくくすることができるとともに、周方向に隣接した第1ブレード間の間隔、及び周方向に隣接した第2ブレード間の間隔を大きくすることができるので、角膜を押圧してマークを形成する場合に、マークを付けやすくすることができる。
すなわち、図7〜9に示すように10°刻みで角膜がブレードで押圧される場合には、角膜全体が押圧されることにより角膜にブレード跡を付けにくくなっているが、ブレードを千鳥に配置してブレード間の間隔を大きくしたことによって、角膜全体が押圧された状態となることを回避でき、隣接したブレードの影響を受けずにブレードと当接した部分の角膜だけを押圧することができるので、確実にマークを形成できる。
なお、第1ブレードで形成したマーク33"のマーカー部の中心側端部と、第2ブレードで形成したマーク32"のマーカー部の外周縁側端部はほぼ同一の円周上に位置させるとともに、この円周上に沿って角膜30を切開するようにしている。
上記のように第1ブレード及び第2ブレードが形成された角膜マーカーのマーカー部は、円柱形状に限定するものではなく、図11に示すように、第1ブレードを設けない2時部と3時部の間、3時部と4時部の間、8時部と9時部の間、9時部と10時部の間にそれぞれ切欠部41を設けて、蝶々形状のマーカー部20'としてもよい。
特に、3時部及び9時部には、補助マーク43を設けるための突設片44を設けることにより補助マーク43をさらに識別しやすくすることができ、角膜へのマーカー部20'の位置合わせを極めて容易に行うことができる。
図11では、マーカー部20'によって120°にわたって角膜にマークを形成することができるようにしているが、60°分でよい場合には、図12に示すように、1時部と3時部の間、3時部と5時部の間、7時部と9時部の間、9時部と11時部の間にそれぞれ切欠部41"を設けてもよい。
この場合には、マーカー部20"が十字形状となることにより、角膜へのマーカー部20"の位置合わせをさらに容易に行うことができる。
本実施形態の角膜マーカーの正面図である。 本実施形態の角膜マーカーの左側面図である。 本実施形態の角膜マーカーの右側面図である。 本実施形態の角膜マーカーの平面図である。 本実施形態の角膜マーカーの底面図である。 マーカー部を構成する円筒体の底面拡大図である。 マーキングされた角膜の模式図である。 マーキングされた角膜の模式図である。 マーキングされた角膜の模式図である。 マーキングされた角膜の模式図である。 他の実施形態の角膜マーカーにおけるマーカー部部分の正面図である。 他の実施形態の角膜マーカーにおけるマーカー部部分の正面図である。 乱視矯正角膜切開術による切開部形成の説明図である。 乱視矯正角膜切開術による切開部形成の説明図である。 周辺部円弧状乱視矯正減張切開術による切開部形成の説明図である。
符号の説明
M 角膜マーカー
10 ハンドル部
11 円柱棒
12 平面
13 凹状溝
20 マーカー部
21 貫通口
22 円筒体
23 補助マーク
b1 第1ブレード
b2 第2ブレード
g1 第1ブレード群
g2 第2ブレード群

Claims (4)

  1. 棒状のハンドル部と、このハンドル部の先端に装着したマーカー部とからなり、角膜を円弧状に切開する際に用いられる角膜マーカーであって、
    マーカー部は、中央に角膜確認用の貫通口を有し、底面に10°刻みで放射状に配置した複数のブレードを有するとともに、このブレードは、所定長さの第1のブレードと、この第1のブレードより長くした第2のブレードを有し、前記第2のブレードは30°刻みで配置し、隣設した2つの前記第2のブレードの間に2つの第1のブレードを配置し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとにより60°〜120°分のマークを形成するブレード群を、前記貫通口を挟んで対向させて設けるとともに、マーカー部の上面には、前記ブレードの配設位置に合わせて、少なくとも90°毎に補助マークを設けたことを特徴とする角膜マーカー。
  2. 棒状のハンドル部と、このハンドル部の先端に装着したマーカー部とからなり、角膜を円弧状に切開する際に用いられる角膜マーカーであって、
    マーカー部は、中央に角膜確認用の貫通口を有し、底面に10°刻みで放射状に配置した複数のブレードを有するとともに、このブレードは、所定長さの第1のブレードと、この第1のブレードより長くした第2のブレードを有し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとを交互に配置し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとにより60°〜120°分のマークを形成するブレード群を、前記貫通口を挟んで対向させて設けるとともに、マーカー部の上面には、前記ブレードの配設位置に合わせて、少なくとも90°毎に補助マークを設けたことを特徴とする角膜マーカー。
  3. 棒状のハンドル部と、このハンドル部の先端に装着したマーカー部とからなり、角膜を円弧状に切開する際に用いられる角膜マーカーであって、
    マーカー部は、中央に角膜確認用の貫通口を有し、底面に10°刻みで放射状に配置した複数のブレードを有するとともに、このブレードは、マーカー部の外周縁近傍に設けた第1のブレードと、この第1のブレードよりも前記マーカー部の中央寄りに設けた第2のブレードを有し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとを交互に配置して千鳥状にブレードを配置し、前記第1のブレードと前記第2のブレードとにより60°〜120°分のマークを形成するブレード群を、前記貫通口を挟んで対向させて設けるとともに、マーカー部の上面には、前記ブレードの配設位置に合わせて、少なくとも90°毎に補助マークを設けたことを特徴とする角膜マーカー。
  4. 前記マーカー部は、前記ブレード群を設けた領域以外の領域に切欠部を設けるとともに、同切欠部には前記補助マークを設けるための突設片を設けていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の角膜マーカー。
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