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JP4486230B2 - ポンプ装置用dcブラシレスモータ - Google Patents

ポンプ装置用dcブラシレスモータ Download PDF

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JP4486230B2
JP4486230B2 JP2000222817A JP2000222817A JP4486230B2 JP 4486230 B2 JP4486230 B2 JP 4486230B2 JP 2000222817 A JP2000222817 A JP 2000222817A JP 2000222817 A JP2000222817 A JP 2000222817A JP 4486230 B2 JP4486230 B2 JP 4486230B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータシャフトを支持する軸受を規制する軸受カバーを有して構成されるポンプ装置用DCブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
給水装置に用いられるポンプ装置は、省エネルギーのため、誘導モータより効率の良いDCブラシレスモータが採用されつつある。
【0003】
DCブラシレスモータは、モータケース、具体的には胴部と該胴部端に着脱可能に組付く盤状のモータブラケットとで構成されるモータケースの内部に、ステータを設置し、同ステータ内に、永久磁石を有するロータを収め、ロータから軸心方向に延びるモータシャフトをモータブラケットの内面に設置した軸受で回転自在に支持させた構造である。
【0004】
モータは、ポンプ装置に使用される場合、高い押し込み圧力により、負荷側方向へ高いスラスト荷重がロータに作用する。
【0005】
このため、ポンプ装置に組付くDCブラシレスモータでは、軸受がモータブラケットから離脱しないよう、負荷側の軸受(ポンプ部が連結されるシャフト部分を支える軸受)のモータブラケットの反対面に環状の軸受カバーを配置して、該軸受の軸心方向の動きをロータ側から抑えることが行われている。
【0006】
ところで、DCブラシレスモータは、ロータに永久磁石を用いているために、モータケースからロータを抜き出すような分解作業を行うと、鉄粉などの塵埃がロータに付着して、モータが使用できなくなる問題が起きる。
【0007】
そこで、DCブラシレスモータでは、分解の必要が有る場合は、クリーンルームで分解を行うことを前提に、従来から、モータブラケット、ロータ、軸受および軸受カバーが付いた構造物を一つのユニットとして取り扱う構造にして、モータケースからは、当該部分が1ユニットの単位でしか抜き出せないようにしている。
【0008】
このため、従来、軸受カバーは、抜き出された後、専門の作業者に分解を委ねるために、モータブラケットの裏面へねじ込んだねじ具で固定して、ねじ具の頭部をモータケースで隠すようにした構造を用いている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
給水装置で多く使用されるポンプ装置は、通常、全閉型のDCブラシレスモータで駆動される。
【0010】
ところが、ポンプ装置に使用されるDCブラシレスモータは、使用状況が過酷であるために、モータシャフトを支える負荷側軸受の交換の必要性が出てきた。
【0011】
すなわち、ポンプ装置の負荷側の軸受は、先にも述べたように高いスラスト荷重を受ける。しかも、全閉型だと、モータシャフトの反負荷側の端部(ポンプ部とは反対側の端部)に付いているファンから吸気して、モータケースの胴部外周に沿わせて空気を送風するので、負荷側の軸受の温度は、反負荷側の軸受よりも高温となりやすい。このため、負荷側の軸受の損傷度は激しく、長期にわたる運転中に、負荷側の軸受の交換をする必要性が見られた。
【0012】
ところで、軸受の交換は、即、ポンプ装置の稼動が行えるため、現地で行うのが望ましい。しかし、従来のDCブラシレスモータは、上述のようにモータブラケット、ロータ、軸受および軸受カバーが付いた構造物を一つのユニットとして取り扱う構造にしてあるので、軸受の交換には、ロータをモータケースから抜き出すという、ロータの永久磁石を考慮した設備、すなわち異物の付着が起きないクリーンルームなどの有る工場での作業が余儀なくされる。
【0013】
このため、ポンプ装置用DCブラスレスモータは、軸受の交換の要求があっても、現地では、当該軸受の交換が行えない事情にあり、この点の改善が求められている。
【0014】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、専門の工場でなく、現地での軸受の交換を可能にしたポンプ装置用DCブラシレスモータを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様にかかるポンプ装置用DCブラシレスモータは、胴部と該胴部の端部に着脱可能に取付けられたモータブラケットとを有して構成されるモータケース内にステータが設置され、このステータ内に永久磁石を有するロータが収められ、このロータから軸心方向に延びるモータシャフトが前記モータブラケットの内面に収めた軸受で回転自在に支持され、かつ前記軸受の軸心方向の動きが前記モータブラケット内側に配置された軸受カバーで規制されてなるポンプ装置用DCブラシレスモータであって、前記軸受カバーは、前記モータブラケットの表面側から挿入され当該モータブラケットを貫通してねじ込まれる複数の小ねじ、および前記軸受カバーに連結され前記モータブラケットを貫通して該モータブラケットの表側でナット止めされるスタッドねじにより、前記モータブラケットに締結されてなり、前記小ねじ及びスタッドねじによる締結を解除し、前記モータブラケットから前記軸受が抜け出て、前記胴部の端側に、前記モータシャフトから抜き出し可能に現れるようにするとともに、DCブラシレスモータを縦置きにした際に、締結が解除された軸受カバーを前記小ねじと前記スタッドねじにより前記モータブラケットに締結可能となるよう、前記スタッドねじの先端部が、前記モータブラケットの表面から突き出るとともに、前記モータブラケットに挿入された前記小ねじの先端部が前記軸受カバーのねじ部に届く位置で、前記軸受カバーを受け止めるストッパー部を、前記軸受カバーと隣接するモータシャフト部分に設けた。
【0016】
これにより、軸受の交換は、ねじ具による締結を解除し、モータブラケットを胴部から取り外して、軸受をモータシャフトに組付いたまま胴部外に表わして、軸受カバーとの固定が解除されている軸受を抜出治具(ギヤプーラー等)を用いて、モータシャフトから引き抜き、新規な軸受と交換すればよい。
【0017】
したがって、永久磁石が付いているロータを外部に引き抜く作業を必要とせずに、現地で軸受の交換作業を行うことができる。
【0018】
本発明の他の一態様にかかるポンプ装置用DCブラシレスモータは、胴部と該胴部の端部に着脱可能に取付けられたモータブラケットとを有して構成されるモータケース内にステータが設置され、このステータ内に永久磁石を有するロータが収められ、このロータから軸心方向に延びるモータシャフトが前記モータブラケットの内面に収めた軸受で回転自在に支持され、かつ前記軸受の軸心方向の動きが前記モータブラケット内側に配置された軸受カバーで規制されてなるポンプ装置用DCブラシレスモータであって、前記軸受カバーは、前記モータブラケットの表面側から挿入され当該モータブラケットを貫通してねじ込まれる小ねじ、および前記軸受カバーに連結され前記モータブラケットを貫通して該モータブラケットの表側でナット止めされるスタッドねじにより、前記モータブラケットに締結され、DCブラシレスモータが縦置の状態において、前記小ねじ及びスタッドねじのナット止めによる締結が解除された軸受カバーを、前記モータブラケットに挿入された前記小ねじの先端部が前記軸受カバーのねじ部に届く位置で受け止めるストッパー部が、前記軸受カバーと隣接するモータシャフト部分に設けられてなり、前記縦置の状態で前記小ねじ及びスタッドねじのナット止めによる締結を解除すると、前記スタッドねじが前記軸受カバーに連結された状態で、前記軸受カバーが落下して、前記小ねじの先端部がねじ部に届く位置で前記ストッパー部に前記軸受カバーが保持され、前記モータブラケットから前記軸受が抜出可能となり、前記モータブラケットを抜き出すと、前記軸受が前記胴部の端側に前記モータシャフトから抜き出し可能に現れることを特徴とする
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1ないし図3に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0021】
図1は、本発明を適用したポンプ装置A(給水装置に用いられる)の一部切欠した側断面を示していて、図中Mは全閉型のDCブラシレスモータである。
【0022】
DCブラシレスモータMについて説明すれば、1はモータケースである。モータケース1は、例えば筒形の胴部2、該胴部2の開口端を塞ぐ盤状のエンドブラケット3,4(モータブラケットに相当)およびこれらエンドブラケット3,4と胴部2とを着脱可能に締結する固定具、例えば外側から各エンドブラケット3,4の外周部を通じて胴部2の周壁2aへねじ込まれるボルト5を有して構成してある。
【0023】
このうちの胴部2の内面には、環状のステータ6が設置してある。またステータ6の内部には、表面に永久磁石7aが付いたロータ7が収めてある。このロータ7の両端から軸方向に沿って延びるモータシャフト8a,8bは、両エンドブラケット3,4を貫通している。両エンドブラケット3,4の内面には、モータシャフト8a,8bの軸心周りに環状の凹部9a,9bが形成されている。そして、一方のモータシャフト8aは、凹部9a内に収めてある負荷側の軸受10a内を嵌挿(圧入による)して、モータケース1外へ突き出ている。また他方のモータシャフト8bは、凹部9b内に収めてある反負荷側の軸受10b内を嵌挿して外側へ突き出ている。これら軸受10a,10bによるモータシャフト8a,8bの軸受により、ロータ7を回転自在に支持している。これで、外部からステータ6へモータ駆動電流が与えられると、ロータ7が回転される構造にしてある。なお、軸受10bから突き出たモータシャフト8b端には、ファン11が組付けてあり、胴部2の外周面にならって反負荷側から負荷側へ送られる風で、モータの冷却が行われるようにしてある。但し、12はファン11の周囲を囲うようにエンドブラケット4に組付けたファンカバーを示す。
【0024】
軸受10aから突き出たモータシャフト8aの先端部には、ポンプ構成部品となる例えばインペラ13が多段に組付いている。これらインペラ13の周りには、ガイドベーン14が組み込まれた吐出しケーシング15、中間ケーシング16、吸込ケーシング17が配設されていて、モータシャフト8aの周りにポンプ部Pを形成している。これにより、DCブラシレスモータMを動力源としてポンプ部Pで揚水運転が可能な直結タイプのポンプ装置Aが構成される。なお、27は吐出し側連結管、28は吸込・吐出し側の保守用バルブである。
【0025】
またエンドブラケット3の裏面(内面)には、軸受カバー19が負荷側の軸受10aをロータ7側から挟み込むように固定してある。軸受カバー19は、軸受10aの上端を覆う環状のプレート部材から形成されていて、ポンプ部18から加わるスラスト荷重で移動しようとする軸受10aが軸方向上方にずれないよう規制している。
【0026】
この軸受カバー19の取付けには、エンドブラケット3外からの作業で、固定や分解が行える工夫が施してある。
【0027】
この工夫には、軸受カバー19の軸心周りの複数箇所、例えば等間隔の4点を、エンドブラケット3の表面側から挿入される長尺な小ねじ20(ねじ具に相当)を用いてエンドブラケット3に締結したり、軸受カバー19から延びてエンドブラケット3を貫通するスタッドねじ21(ねじ具に相当)を用いてエンドブラケット3に締結したりする構造が用いられている。
【0028】
具体的には、エンドブラケット3の締結地点に対応する4つの点には、厚み方向に貫通する貫通孔23が形成されている。また軸受カバー19の締結点の大部分、例えば3つの点には、ねじ孔24が形成され、残る軸受カバー19の1つの締結点には、スタッドねじ21がエンドブラケット3の軸心方向沿いに突き立つように連結してある。そして、各ねじ孔24には、エンドブラケット3の表面側から、貫通孔23に挿入される小ねじ20の先端部がねじ込まれる。またスタッドねじ21は、残る貫通孔23に挿入され、先端部がエンドブラケット3の表面側においてナット25による締結で固定(ナット止め)してある。こうした締結構造により、エンドブラケット3外で、ねじ止め、ナット止めを解いて軸受カバー19の締結を解除すれば、エンドブラケット3を止めているボルト5の固定を解除するだけで、エンドブラケット3が胴部2から取り外せる体制が整い、同体制からエンドブラケット3を胴部2から取り外せば、エンドブラケット3から軸受3aが抜け出て、当該軸受3aが、モータシャフト8aから抜き出し可能な姿勢で、胴部2の端側に現れるようにしてある。
【0029】
この構造により、モータケース1内からロータ5から引き出さずに、負荷側の軸受10aの交換を行えるようにしている。
【0030】
またこの他の工夫として軸受カバー19と隣接するモータシャフト部分には、締結が解除された軸受カバー19を水平姿勢に受け止めるストッパー部26が形成されている。ストッパー部26は、例えば環状の段差で形成してある。このストッパー部26は、スタッドねじ21の先端部がモータブラケット3の表面から突き出た姿勢で保持させたり、小ねじ20の先端部がねじ孔24に届かせたりする地点に形成されていて、負荷側の軸受10aの交換作業に必要な締結作業が、即、始められる構造にしてある。
【0031】
こうした工夫により、ポンプ装置用DCブラシレスモータMの交換作業が、現地においてスムーズに進められるようにしている。
【0032】
すなわち、今、このDCブラシレスモータMにおいて、負荷側の軸受10aの交換が求められたとする。
【0033】
このときには、ポンプ部PからDCブラシレスモータMを分離し、分離したDCブラシレスモータMを、図2(a)に示されるように作業台などの平坦面27に、モータシャフト8a側が上側に向くように縦置きする。
【0034】
つぎにエンドブラケット3の表面に有る小ねじ20やナット25を取り外す。これにより、軸受カバー19は、締結が解除されて、下方へ落ち、図2(b)に示されるようにストッパー部26で水平の状態で保持される。このとき、スタッドねじ21の先端部は、エンドブラケット3の表面から若干、突き出る。
【0035】
その後、エンドブラケット3を止めているボルト5を取り外す。これにより、エンドブラケット3は、単独で軸受10aから抜け出せる体制が整う。
【0036】
そこで、図2(b)に示されるように抜出治具、例えばギヤプーラー27を用いて、エンドブラケット3を抜き出す。すると、軸受10aがエンドブラケット3の凹部9aから抜け出て、モータシャフト8a上に残る。
【0037】
ここで、軸受10aは、既に軸受カバー19とは連結が解除されているから、モータシャフト8aに付いたまま、胴部2の端側に現れる。
【0038】
ここで、軸受10aはモータシャフト8aから抜き出し可能な状態であるから、図2(c)に示されるように例えば上記ギヤプーラー27を用いて、シャフト外周に圧入されている軸受10aをモータシャフト8aから引き抜けば、損耗した軸受10aが取り外せる。
【0039】
そして、図3(a)に示されるように代わりに新規な軸受10cを、圧入治具29を用いて、元のモータシャフト部分に圧入する。
【0040】
続いて、エンドブラケット3を戻す。このときには、例えば図3(b)に示されるようにエンドブラケット3は、3つの貫通孔23に表面側から小ねじ20を差し込んだ状態のまま、残る1つの貫通孔23に、軸受カバー19に連結されたスタッドねじ21を通しつつ、凹部9aに軸受10aを収めるように、胴部2の端部にセットする。
【0041】
このとき、軸受カバー19は、ストッパー部26により、エンドブラケット3に差し込まれた小ねじ20の先端部が届く地点で受け止めてあるから、スタッドねじ21を基準に、例えば各小ねじ20の先端部が各ねじ孔24に引っ掛かる地点に動かせば、エンドブラケット3の残る3つの貫通孔23とねじ孔24とが位置合わせされる。なお、小ねじ20が差し込まれない状態のときは、スタッドねじ21を基準としたエンドブラケット3の調整で、残る3つの貫通孔23とねじ孔24との位置合わせを行う。
【0042】
このエンドブラケット3が胴部2端に置かれた状態(エンドブラケット装着時)のとき、軸受カバー19からのスタッドねじ21の先端部は、エンドブラケット3の表面側から若干、突出し、エンドブラケット3の表面側から挿入された各小ねじ20の先端部hは各ねじ孔24に届いて、締結が可能な姿勢となっているから、即、締結作業が始められる体制となる。
【0043】
しかるに、図3(c)に示されるようにナット25をスタッドねじ21の先端部にセットして締め付け、各小ねじ23をねじ孔24にねじ込めば、軸受カバー19は軸受10aを挟み込むように位置決められながらエンドブラケット3に締結される。
【0044】
この後、エンドブラケット3をボルト5で胴部2の端部に締結して、エンドブラケット3の装着を終えれば、軸受10aの交換を終える。
【0045】
このように軸受10aの交換には、永久磁石7aが付いたロータ7の引き抜きをせずにすむので、クリーンルームの設備の有るような専門の工場でなく、現地で、問題なく負荷側の軸受10aの交換ができる。
【0046】
しかも、軸受カバー19の締結には、複数有る固定点のうち、1つは軸受カバー19に連結されたスタッドねじ21で行い、他はエンドブラケット3の表面側から差し込まれる小ねじ20で行うようにしたので、スタッドねじ21を基準にエンドブラケット3の貫通孔23とねじ孔24との位置合わせが容易にでき、軸受カバー19とエンドブラケット3とが容易に締結できるようになる。
【0047】
そのうえ、締結が解除された軸受カバー19は、ストッパー部26により、即、締結作業が始められる体制に保持したので、軸受カバー19とエンドブラケット3との締結が迅速にできる利点もある。
【0048】
なお、一実施形態において、ストッパー部26は、軸受カバー19の内径より若干、大きくした環状の段差から形成したが、図1中の二点鎖線で示されるようにストッパー部26の直径を拡大して、分解時にロータ7が外部に露出しない構造としてもよい。
【0049】
また一実施形態では、小ねじ、スタッドねじによる締結構造を併用したが、これに限らず、どちらか一方の構造だけを用いるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、軸受の交換の際は、ねじ具による締結を解除し、モータブラケットを胴部から取り外して、軸受をモータシャフトに組付いたまま胴部外に現してから、軸受カバーとの固定が解除されている軸受をモータシャフトから引き抜いて、新規な軸受と交換すればよいから、永久磁石が付いているロータを外部に引き抜く作業を必要とせずに、クリーンルームの設備の有るような専門の工場でなく、現地で、問題なく軸受の交換ができる。
【0051】
請求項2に記載の発明によれば、さらに上記効果に加え、軸受カバーから延びるねじ具を基準にエンドブラケットと軸受カバーとの両者間の位置合わせができ、容易に軸受カバーとエンドブラケットとが締結できるといった効果を奏する。
【0052】
請求項3に記載の発明によれば、さらに上記効果に加え、締結が解除された軸受カバーは、ストッパー部により、即、締結作業が始められる体制に保持されるので、迅速に軸受カバーとエンドブラケットとの締結作業ができきるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るポンプ装置用DCブラシレスモータの構造を説明するための一部断面した側面図。
【図2】同DCブラシレスモータの負荷側の軸受を取り出すときの作業を説明するための図。
【図3】同取り出した軸受に代えて新規の軸受を取付けるときの作業を説明するための図。
【符号の説明】
1…モータケース
2…胴部
3…エンドブラケット(モータブラケット)
7…ロータ
5…ボルト
6…ステータ
7a…永久磁石
7…永久磁石
8a…モータシャフト
9a…凹部
10a…軸受
19…軸受カバー
20…小ねじ(ねじ具)
21…スタッドねじ(ねじ具)
23…貫通孔
24…ねじ孔
26…ストッパー部。

Claims (2)

  1. 胴部と該胴部の端部に着脱可能に取付けられたモータブラケットとを有して構成されるモータケース内にステータが設置され、このステータ内に永久磁石を有するロータが収められ、このロータから軸心方向に延びるモータシャフトが前記モータブラケットの内面に収めた軸受で回転自在に支持され、かつ前記軸受の軸心方向の動きが前記モータブラケット内側に配置された軸受カバーで規制されてなるポンプ装置用DCブラシレスモータであって、
    前記軸受カバーは、前記モータブラケットの表面側から挿入され当該モータブラケットを貫通してねじ込まれる複数の小ねじ、および前記軸受カバーに連結され前記モータブラケットを貫通して該モータブラケットの表側でナット止めされるスタッドねじにより、前記モータブラケットに締結されてなり、
    前記小ねじ及びスタッドねじによる締結を解除し、前記モータブラケットから前記軸受が抜け出て、前記胴部の端側に、前記モータシャフトから抜き出し可能に現れるようにするとともに、
    DCブラシレスモータを縦置きにした際に、締結が解除された軸受カバーを前記小ねじと前記スタッドねじにより前記モータブラケットに締結可能となるよう、前記スタッドねじの先端部が、前記モータブラケットの表面から突き出るとともに、
    前記モータブラケットに挿入された前記小ねじの先端部が前記軸受カバーのねじ部に届く位置で、前記軸受カバーを受け止めるストッパー部を、前記軸受カバーと隣接するモータシャフト部分に設けた
    ことを特徴とするポンプ装置用DCブラシレスモータ。
  2. 胴部と該胴部の端部に着脱可能に取付けられたモータブラケットとを有して構成されるモータケース内にステータが設置され、このステータ内に永久磁石を有するロータが収められ、このロータから軸心方向に延びるモータシャフトが前記モータブラケットの内面に収めた軸受で回転自在に支持され、かつ前記軸受の軸心方向の動きが前記モータブラケット内側に配置された軸受カバーで規制されてなるポンプ装置用DCブラシレスモータであって、
    前記軸受カバーは、前記モータブラケットの表面側から挿入され当該モータブラケットを貫通してねじ込まれる小ねじ、および前記軸受カバーに連結され前記モータブラケットを貫通して該モータブラケットの表側でナット止めされるスタッドねじにより、前記モータブラケットに締結され、
    DCブラシレスモータが縦置の状態において、前記小ねじ及びスタッドねじのナット止めによる締結が解除された軸受カバーを、前記モータブラケットに挿入された前記小ねじの先端部が前記軸受カバーのねじ部に届く位置で受け止めるストッパー部が、前記軸受カバーと隣接するモータシャフト部分に設けられてなり、
    前記縦置の状態で前記小ねじ及びスタッドねじのナット止めによる締結を解除すると、前記スタッドねじが前記軸受カバーに連結された状態で、前記軸受カバーが落下して、前記小ねじの先端部がねじ部に届く位置で前記ストッパー部に前記軸受カバーが保持され、前記モータブラケットから前記軸受が抜出可能となり、
    前記モータブラケットを抜き出すと、前記軸受が前記胴部の端側に前記モータシャフトから抜き出し可能に現れる
    ことを特徴とするポンプ装置用DCブラシレスモータ。
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