JP4486174B2 - Thermal adhesive sheet for thermal transfer printing - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱転写印字用熱接着シートに関するものであり、より詳しくは、熱転写による印字が可能な布帛製の熱融着型接着性シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、衣料等の被着体にアイロン等によって加熱加圧して接着せしめる熱融着型接着性シート、即ち熱接着シートとしては、特開昭48−61767号公報に記載のように布帛の一方の面に熱可塑性接着剤からなる接着剤層を設けてなる積層体が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らは、上記従来の熱接着シートは、表面の平滑性が充分でない布帛にインクを熱転写するとかすれが発生してしまうため熱転写は困難であり、需要者が所望の文字、記号等を印字する際には手書きせざるを得ず、所望のバーコードの印字もできないといった点で未だ十分なものではないことを見出した。
【0004】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、熱転写による印字が可能であり、印字適性、接着剤層の密着性、被着体に対する接着性、耐洗濯性及び耐ドライクリーニング性に優れた布帛製の熱融着型接着性シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、基材としての布帛の一方の面に熱可塑性接着剤からなる接着剤層を設けると共に、その熱可塑性接着剤より軟化点が高い樹脂からなるインク受理層をその布帛の他方の面に設けるか、あるいはそのような樹脂を布帛に含浸させることによって、インクの熱転写を受けるためのインク受理面を有する熱転写印字用熱接着シートが得られ、それによって上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明の熱転写印字用熱接着シートは、布帛と、該布帛の一方の面に設けられた熱可塑性接着剤からなる接着剤層とを備える熱接着シートであって、
前記熱可塑性接着剤より軟化点が高い樹脂からなり、かつ、インクの熱転写を受けるためのインク受理面を有するインク受理層が、前記布帛の他方の面に設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
このような本発明の熱転写印字用熱接着シートにおいては、布帛表面に樹脂からなるインク受理層が設けられているため、インク受理層の表面には平滑なインク受理面が形成され、従って熱転写されたインクがかすれることなく確実に保持され、良好な印字適性が達成される。また、インク受理層を構成している樹脂の軟化点が接着剤層を構成している熱可塑性接着剤の軟化点より高いため、この熱接着シートをアイロン等によって加熱加圧して被着体に接着せしめる際にインク受理層は軟化せず、従って熱転写されている印字が劣化せずに優れた耐洗濯性(耐水洗性)及び耐ドライクリーニング性が達成される。
【0008】
更に、この熱転写印字用熱接着シートにおいては、接着剤層を構成している熱可塑性接着剤より軟化点が高い樹脂からなる樹脂層が前記布帛と前記接着剤層との間に更に設けられている。このように布帛と接着剤層とが樹脂層を介して接着されていると接着剤層の密着性がより向上する傾向にあり、しかも接着剤の布帛への染み込みが防止されるため被着体に対する接着性がより向上する傾向にある。
【0009】
また、この熱転写印字用熱接着シートにおいては、前記熱可塑性接着剤の軟化点が80℃以上であり、前記樹脂の軟化点が前記熱可塑性接着剤の軟化点より10℃以上高いことが好ましい。熱可塑性接着剤の軟化点が80℃未満では温熱湯による洗濯やアイロン掛けの際に接着性が失われ易くなる傾向にある。また、前記樹脂の軟化点と前記熱可塑性接着剤の軟化点との間の温度差が10℃未満では熱接着時にインク受理層が軟化し易くなる傾向にある。
【0010】
更に、この熱転写印字用熱接着シートにおいては、表面の平滑性が高い傾向にある点から前記布帛としてはサテンが好ましく、耐洗濯性、耐久性、布帛への追従性、接着性の点から前記樹脂としてはポリウレタン樹脂が好ましい。
【0011】
本発明の他の熱転写印字用熱接着シートは、布帛と、該布帛の一方の面に設けられた熱可塑性接着剤からなる接着剤層とを備える熱接着シートであって、
前記熱可塑性接着剤より軟化点が高い樹脂が前記布帛に含浸されており、該布帛の他方の面がインクの熱転写を受けるためのインク受理面となっていることを特徴とするものである。
【0012】
このような本発明の熱転写印字用熱接着シートにおいては、布帛に樹脂が含浸されているため、布帛表面とそこに存在する樹脂とによって平滑なインク受理面が形成され、従って熱転写されたインクがかすれることなく確実に保持され、良好な印字適性が達成される。また、布帛に含浸されている樹脂の軟化点が接着剤層を構成している熱可塑性接着剤の軟化点より高いため、この熱接着シートをアイロン等によって加熱加圧して被着体に接着せしめる際にかかる樹脂は軟化せず、従って熱転写されている印字が劣化せずに優れた耐洗濯性及び耐ドライクリーニング性が達成される。更に、この熱転写印字用熱接着シートにおいては、布帛と接着剤層とが布帛表面に存在する樹脂をも介して接着されているため、接着剤層の密着性がより向上し、しかも接着剤の布帛への染み込みが防止されるため被着体に対する接着性がより向上する。
【0013】
更に、この熱転写印字用熱接着シートにおいては、前記樹脂が含浸された前記布帛がカレンダー処理されていることが好ましい。かかるカレンダー処理によって前記帛布表面のインク受理面の平滑性がより向上し、印字適性がより向上する。
【0014】
また、この熱転写印字用熱接着シートにおいては、前記と同様に、前記熱可塑性接着剤の軟化点が80℃以上であり、前記樹脂の軟化点が前記熱可塑性接着剤の軟化点より10℃以上高いことが好ましい。更に、この熱転写印字用熱接着シートにおいては、前記と同様に、前記布帛としてはサテンが好ましく、前記樹脂としてはポリウレタン樹脂が好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、図面中、同一又は相当部分には同一符号を付することとする。
【0016】
先ず、本発明の熱転写印字用熱接着シートの第1及び第2の実施形態について説明する。図1は、本発明の熱転写印字用熱接着シートの第1の実施形態を示す模式断面図であり、図1に示す熱転写印字用熱接着シート1は、布帛2と、布帛2の一方の面に設けられた接着剤層3と、布帛2の他方の面に設けられたインク受理層4とを備えている。また、図2は、本発明の熱転写印字用熱接着シートの第2の実施形態を示す模式断面図であり、前記第1の実施形態の熱転写印字用熱接着シート1における布帛2と接着剤層3との間に樹脂層5が更に設けられている。
【0017】
本発明にかかる布帛2としては、天然繊維、化学繊維のいずれからなる織布でもよく、あるいはこれらの繊維からなる不織布でもよい。このような天然繊維としては、綿等のセルロース繊維;絹等のたんぱく繊維が挙げられ、また、化学繊維としては、レーヨン繊維、キュプラ繊維等の再生繊維;アセテート繊維、トリアセテート繊維、プロミックス等の半合成繊維;ポリエステル系繊維(ポリエステル等)、ポリアミド系繊維(ナイロン等)、ポリアクリロニトリル系繊維(アクリル等)、ポリビニルアルコール系繊維(ビニロン等)、ポリウレタン系繊維(ポリウレタン等)、ポリ塩化ビニル系繊維(ポリ塩化ビニル等)、ポリ塩化ビニリデン系繊維(ビニリデン等)、ポリオレフィン系繊維(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリ塩化ビニル/ポリビニルアルコール共重合系繊維、ポリアルキレンパラオキシベンゾエート系繊維、ポリフルオロエチレン系繊維、フェノール系繊維等の合成繊維が挙げられるが、加工性、耐熱性、強度、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性の点からポリエステル繊維、アセテート繊維、レーヨン繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維が好ましい。
【0018】
また、布帛2が織布である場合、その織り方は特に制限されず、例えば、朱子織(サテン)、平織、斜文織等の一重組織、よこ二重織、たて二重織等の重ね組織が挙げられるが、表面の平滑性が高い傾向にある点から朱子織(サテン)が好ましい。
【0019】
布帛2の厚みは特に制限されないが、接着剤層への熱伝導性、加工性、布帛への追従性の点から30〜200μm程度が好ましい。なお、布帛2は、染料又は顔料により着色されていてもよく、帯電防止剤、増白剤等の添加剤を含有していてもよい。
【0020】
本発明にかかる接着剤層3は熱可塑性接着剤からなるものである。このような熱可塑性接着剤としては、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤(ナイロン系接着剤)、ポリオレフィン系接着剤(エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等)、アクリル樹脂系接着剤(アクリル酸エステル、アクリル共重合樹脂等)、シリコーン樹脂系接着剤、合成ゴム系接着剤(スチレンブタジエン共重合ゴム(SBR)等)等が挙げられるが、耐洗濯性、耐久性、布帛への追従性、接着性の点からポリウレタン系接着剤が好ましい。
【0021】
また、熱可塑性接着剤の軟化点は80℃以上であることが好ましく、80〜170℃であることがより好ましく、90〜130℃であることが特に好ましい。熱可塑性接着剤の軟化点が上記下限未満では温熱湯による洗濯やアイロン掛けの際に接着性が失われ易くなる傾向にあり、他方、170℃を超えると被着体に熱接着する際に高温が必要となるためにインク受理層、布帛、被着体等が熱によって損傷し易くなる傾向にある。
【0022】
なお、本発明における軟化点(たわみ温度、熱変形温度)とは、その樹脂(接着剤)の温度が上昇した際に急激に軟化する温度であり、JISK−7196に規定される試験方法によって得た値である。
【0023】
接着剤層3の厚みは特に制限されないが、布帛への接着性、加工性、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性の点から10〜200μm(乾燥後)程度が好ましく、20〜100μm(乾燥後)程度がより好ましい。なお、接着剤層3は、顔料又は染料により着色されていてもよく、充填剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、粘着付与剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、増白剤等の添加剤を含有していてもよい。
【0024】
本発明にかかるインク受理層4は、前記接着剤層3を構成する熱可塑性接着剤より軟化点が高い樹脂からなる。インク受理層4を構成する樹脂の軟化点が接着剤層3を構成する熱可塑性接着剤の軟化点より高くないと、被着体に熱接着する際にインク受理層4が軟化し、印字がくずれて劣化するため、耐洗濯性及び耐ドライクリーニング性が低下する。また、インク受理層4を構成する樹脂の軟化点が接着剤層3を構成する熱可塑性接着剤の軟化点より10℃以上高いことが好ましく、20℃以上高いことがより好ましい。前者と後者との間の温度差が10℃未満では熱接着時にインク受理層4が軟化し易くなる傾向にある。
【0025】
このようなインク受理層4を構成する樹脂としては、ポリウレタン系樹脂(ポリウレタン樹脂等)、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリ1,4-シクロヘキサンジメチレンテレフタレート樹脂等)等が挙げられるが、耐熱性、印字性、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性の点からポリウレタン樹脂が好ましい。
【0026】
本発明にかかるインク受理層4の厚みは特に制限されないが、印字性、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性の点から0.5〜50μm(乾燥後)程度が好ましく、0.5〜30μm(乾燥後)程度がより好ましい。なお、インク受理層4は、顔料又は染料により着色されていてもよく、充填剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、粘着付与剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、増白剤等の添加剤を含有していてもよい。
【0027】
このように布帛2の表面に設けられたインク受理層4は樹脂からなるため、布帛2の表面よりも平滑なインク受理面6がインク受理層4の表面に形成される。そのため、インク受理面6にインクが熱転写された際にインクがかすれることなく確実に保持され、良好な印字適性が達成される。
【0028】
更に、本発明の熱転写印字用熱接着シートにおいては、図2に示すように布帛2と接着剤層3との間に樹脂層5を設けると接着剤層3の密着性がより向上し、しかも接着剤3の布帛2への染み込みが防止されるため被着体に対して優れた接着性が達成される。
【0029】
本発明にかかる樹脂層5は、インク受理層4を構成する前記樹脂と同様に、前記接着剤層3を構成する熱可塑性接着剤より軟化点が高い樹脂からなる。樹脂層5を構成する樹脂の軟化点が接着剤層3を構成する熱可塑性接着剤の軟化点より高くないと、被着体に熱接着する際に樹脂層5が軟化して接着剤層3の密着性が損なわれるからである。また、樹脂層5を構成する樹脂の軟化点が接着剤層3を構成する熱可塑性接着剤の軟化点より10℃以上高いことが好ましく、20℃以上高いことがより好ましい。前者と後者との間の温度差が10℃未満では熱接着時に樹脂層5が軟化し易くなる傾向にあるからである。
【0030】
このような樹脂層5を構成する樹脂としては、インク受理層4を構成する前記樹脂と同様のものが挙げられるが、耐熱性、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性の点からポリウレタン樹脂が好ましい。なお、樹脂層5を構成する樹脂とインク受理層4を構成する樹脂とは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0031】
樹脂層5の厚みは特に制限されないが、耐熱性、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性、布帛と接着剤層との密着性、布帛への接着剤の染み込み防止の点から0.5〜50μm(乾燥後)程度が好ましく、0.5〜30μm(乾燥後)程度がより好ましい。なお、樹脂層5も、顔料又は染料により着色されていてもよく、充填剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、粘着付与剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、増白剤等の添加剤を含有していてもよい。
【0032】
本発明の熱転写印字用熱接着シートの厚さは特に制限されないが、取り扱いの容易性や生産性等の点から40〜500μm程度が好ましく、100〜300μmがより好ましい。
【0033】
次に、図1に示す第1の実施形態にかかる熱転写印字用熱接着シート1の好適な製造方法について説明する。この場合は、布帛2の両面に接着剤層3及びインク受理層4を同時にあるいは順次にそれぞれ形成する。その方法は特に制限されないが、例えばナイフコート法、グラビアコート法、リバースコート法、キスコート法、ダイコート法、メタリングカバーコート法、スプレー法等のコーティング法によって接着剤層3及びインク受理層4を構成する樹脂をそれぞれ布帛2の表面に塗布する方法、あるいはシート状又は粉末状の樹脂を布帛2の表面に加熱融着せしめる方法(熱ラミネート法)が適用できる。
【0034】
また、図2に示す第2の実施形態にかかる熱転写印字用熱接着シート1のように布帛2と接着剤層3との間に樹脂層5を設ける場合は、前記した方法で布帛2の両面にインク受理層4及び樹脂層5を同時にあるいは順次にそれぞれ形成した後に、前記した方法で樹脂層5の表面に接着剤層3を形成する。
【0035】
続いて、本発明の熱転写印字用熱接着シートの第3の実施形態について説明する。図3は、本発明の熱転写印字用熱接着シートの第3の実施形態を示す模式断面図である。図3に示す熱転写印字用熱接着シート1は、布帛2と、布帛2の一方の面に設けられた接着剤層3とを備えており、布帛2には樹脂4aが含浸されている。
【0036】
第3の実施形態における布帛2は、第1及び第2の実施形態において説明した布帛2と同様のものであり、好適な繊維、織り方、厚み等は前述の通りである。また、第3の実施形態における接着剤層3も、第1及び第2の実施形態において説明した接着剤層3と同様のものであり、好適な熱可塑性接着剤、軟化点、厚み等は前述の通りである。
【0037】
第3の実施形態においては、布帛2に樹脂4aが含浸されており、かかる樹脂4aは前記接着剤層3を構成する熱可塑性接着剤より軟化点が高い樹脂である。布帛2に含浸される樹脂4aの軟化点が接着剤層3を構成する熱可塑性接着剤の軟化点より高くないと、被着体に熱接着する際に樹脂4aが軟化し、印字がくずれて劣化するため、耐洗濯性及び耐ドライクリーニング性が低下する。また、布帛2に含浸される樹脂4aの軟化点が接着剤層3を構成する熱可塑性接着剤の軟化点より10℃以上高いことが好ましく、20℃以上高いことがより好ましい。前者と後者との間の温度差が10℃未満では熱接着時に樹脂4aが軟化し易くなる傾向にある。
【0038】
布帛2に含浸される樹脂4aとしては、前記インク受理層4を構成する前記樹脂と同様のものが挙げられるが、耐熱性、印字性、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性の点からポリウレタン樹脂が好ましい。
【0039】
布帛2に含浸される樹脂4aの量は特に制限されないが、印字性、加工性、布帛と接着剤層との密着性、布帛への接着剤の染み込み防止の点から5〜100g/m2(乾燥後重量)程度が好ましい。なお、樹脂4aは、顔料又は染料により着色されていてもよく、充填剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、粘着付与剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、増白剤等の添加剤を含有していてもよい。
【0040】
このように布帛2に樹脂4aが含浸されているため、布帛2の表面とそこに存在する樹脂4aとによって布帛2そのものの表面よりも平滑なインク受理面6が形成される。そのため、インク受理面6にインクが熱転写された際にインクがかすれることなく確実に保持され、良好な印字適性が達成される。また、布帛2に樹脂4aが含浸されているため、布帛2と接着剤層3とが布帛2の表面に存在する樹脂4aをも介して接着されているため接着剤層3の密着性がより向上し、しかも接着剤3の布帛2への染み込みが防止されるため被着体に対して優れた接着性が達成される。
【0041】
本発明の第3の実施形態における熱転写印字用熱接着シートの厚さは前記した第1及び第2の実施形態のものと同様である。
【0042】
次に、図3に示す第3の実施形態にかかる熱転写印字用熱接着シート1の好適な製造方法について説明する。
【0043】
先ず、布帛2に樹脂4aを含浸させる。その方法は特に制限されないが、例えば、樹脂4aを適当な溶媒に分散させるかあるいは溶かした状態としたものに布帛2を浸漬することによって布帛2に樹脂4aを含浸させる方法が適用できる。
【0044】
続いて、樹脂4aが含浸された布帛2にカレンダー処理、すなわち複数ロール間における圧延成形処理、を施してもよい。かかるカレンダー処理における圧力等は特に制限されないが、カレンダー処理を施すことによって布帛2の表面のインク受理面6の平滑性がより向上し、印字適性がより向上する。
【0045】
次に、樹脂4aが含浸された布帛2の一方の表面に接着剤層3を形成する。その方法も特に制限されず、第1及び第2の実施形態において説明した方法と同様の方法が適用できる。
【0046】
次に、本発明の熱転写印字用熱接着シート1の使用方法の一例について説明する。
【0047】
先ず、熱転写印字用熱接着シート1のインク受理面6に市販の熱転写印字機を用いて所望の文字、記号、バーコード等を印字する。かかる熱転写とは、常温では固体又は半固体状のインク(着色性材料)を紙、樹脂フィルム等の基材上に塗布しておき、その基材上のインクと記録媒体(熱転写印字用熱接着シート1)とを接触せしめ、サーマルヘッド等によって基材上のインクを選択的に加熱して溶融、蒸発又は昇華させることによって媒体上(インク受理面6上)に転移させる方法である。この場合のサーマルヘッドの温度は使用するインク等に応じて適宜選択され、150〜250℃程度が一般的である。なお、この温度が接着剤層3を構成する熱可塑性接着剤の軟化点より高い場合であっても、サーマルヘッドによる熱転写は通常極めて短時間で完了するため、熱転写の際に接着剤層3が軟化することは充分に防止される。
【0048】
次に、印字済みの熱転写印字用熱接着シート1をネームラベル、識別票等として衣料等の被着体上に載置し、アイロン等によって加熱加圧して接着剤層3を軟化させることによって接着させる。なお、熱転写印字用熱接着シート1は平判状だけではなくロール状(テープ状)であってもよい。熱転写印字用熱接着シート1は、必要に応じて切断した後に被着体上に載置される。接着させる際の温度(アイロンの温度)は、接着剤層3を構成する熱可塑性接着剤の軟化点より高く、インク受理層4を構成する樹脂の軟化点又は布帛2に含浸される樹脂4aの軟化点より低いことが必要であり、通常90〜170℃程度の範囲で選択される。また、本発明の熱転写印字用熱接着シートを、熱転写印字用に限らず、手書き用、オフセット印刷用又はスクリーン印刷用の熱接着シートとして適用してもよいことはいうまでもない。
【0049】
【実施例】
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0050】
実施例1
ポリエステル繊維からなるサテン(軟化点:240℃、厚さ:100μm)(布帛2)の両面にポリウレタン樹脂(軟化点:170℃)を乾燥後の厚みがそれぞれ5μmとなるようにナイフコーターにて塗工し、両面にポリウレタン樹脂層(一方がインク受理層4、他方が樹脂層5)が積層されたポリエステル繊維からなるサテン(布帛2)を得た。
【0051】
その後、一方のポリウレタン樹脂層(樹脂層5)上に、ポリウレタン系ホットメルト接着剤のシート(軟化点:105℃、厚さ:80μm)を150℃、30秒間の加熱条件下で加熱融着(熱ラミネート)せしめ、図2に示す熱転写印字用熱接着シート(サンプル1)を得た。
【0052】
参考例2
アセテート繊維からなるサテン(軟化点:220℃、厚さ:100μm)(布帛2)にポリウレタン樹脂(軟化点:170℃)を乾燥後の重量が20g/m2となるように含浸コーターで含浸させ、ポリウレタン樹脂4aが含浸されたアセテート繊維からなるサテン(布帛2)を得た。
【0053】
その後、ポリウレタン樹脂4aが含浸されたアセテート繊維からなるサテン(布帛2)の一方の面上に、実施例1で使用したものと同じポリウレタン系ホットメルト接着剤のシートを130℃、30秒間の加熱条件下で加熱融着せしめ、図3に示す熱転写印字用熱接着シート(サンプル2)を得た。
【0054】
参考例3
アセテート繊維からなるサテン(軟化点:220℃、厚さ:100μm)(布帛2)にポリウレタン樹脂4aを含浸させた後にカレンダー処理(圧力:70kg/cm)を施した以外は参考例2と同様にして図3に示す熱転写印字用熱接着シート(サンプル3)を得た。
【0055】
比較例1
参考例2で使用したものと同じアセテート繊維からなるサテン(布帛2)の一方の面上に直接、実施例1で使用したものと同じポリウレタン系ホットメルト接着剤のシートを150℃、30秒間の加熱条件下で加熱融着せしめ、熱接着シート(サンプル4)を得た。
【0056】
評価試験
実施例1、参考例2〜3及び比較例1で得られた各サンプルについて、以下の方法で印字適性、布帛と接着剤層の密着性、被着体に対する接着性、耐洗濯性及び耐ドライクリーニング性を評価した。
【0057】
(印字適性試験)
各サンプルの接着剤層が存在しない側の表面に熱転写印字機(テック社製、商品名:B−65−HT)及び耐洗用インクリボン((株)リコー製、商品名:D110A)を用いて熱転写印字(サーマルヘッド温度:200℃、ヘッド接触時間:0.3秒)をし、その印字適性を目視にて確認して以下の基準に従って評価した。
かすれがなく良好 …○
ややかすれた部分あり…△
得られた結果を表1に示す。
【0058】
(布帛と接着剤層の密着性試験)
各サンプルの接着剤層を手で剥がし、その密着性を以下の基準に従って評価した。
剥がれない又は接着剤層が破断してしまう…○
ゆっくり剥がすと剥がれてしまう …△
得られた結果を表1に示す。
【0059】
(被着体に対する接着性試験)
各サンプルを混紡布、ポリエステル布及び綿布の上にそれぞれ載置し、家庭用アイロンを用いて加熱(アイロン温度:160℃、加熱時間:15秒)して熱接着せしめた。その後、各サンプルを熱接着した各布を洗濯機で5回(40℃温水、30分/1回)洗濯し、その後の各サンプルの被着体に対する接着強度を以下の基準に従って評価した。
手で剥がせない …○
ある程度の力を加えると剥がれる…△
簡単に剥がれてしまう …×
得られた結果を表1に示す。
【0060】
(耐洗濯性及び耐ドライクリーニング性試験)
各サンプルの接着剤層が存在しない側の表面に熱転写印字機(テック社製、商品名:B−65−HT)及び耐洗用インクリボン((株)リコー製、商品名:D110A)を用いて熱転写印字(サーマルヘッド温度:200℃、ヘッド接触時間:0.3秒)をした。次に、印字済みの各サンプルを布地(グンゼ社製、綿肌着)上に載置し、家庭用アイロンを用いて加熱(アイロン温度:160℃、加熱時間:15秒)して熱接着せしめた。その後、各サンプルを熱接着した布地を洗濯機で5回(40℃温水、30分/1回)洗濯した。また、同様にして印字済みの各サンプルを熱接着した布地をテトラクロロエチレンを使用してドライクリーニング(20℃、180分)した。このようにして洗濯又はドライクリーニングした後の各サンプルの印字部の退色状態を目視にて確認し、以下の基準に従って評価した。
退色なし…○
やや退色…△
かなり退色…×
得られた結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、熱転写による印字が可能であり、印字適性、接着剤層の密着性、被着体に対する接着性、耐洗濯性及び耐ドライクリーニング性に優れた布帛製の熱融着型接着性シートが提供される。
【0063】
従って、本発明の熱転写印字用熱接着シートによれば、需要者が所望の文字、記号、更には所望のバーコード等を市販の熱転写印字機(サーマルプリンタ)を用いて簡便にかつ正確に印字した上で、そのシートを衣料等の任意の被着体にアイロン等によって簡易に熱接着することが可能となる。このように、本発明の熱転写印字用熱接着シートは、熱転写印字及び熱接着が可能なネームラベル、装飾ラベル、洗濯管理用タグラベル等として非常に有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写印字用熱接着シートの好適な一実施形態を示す模式断面図である。
【図2】本発明の熱転写印字用熱接着シートの好適な他の実施形態を示す模式断面図である。
【図3】本発明の熱転写印字用熱接着シートの好適な更に他の実施形態を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1…熱転写印字用熱接着シート、2…布帛、3…接着剤層、4…インク受理層、4a…布帛に含浸された樹脂、5…樹脂層、6…インク受理面。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a thermal adhesive sheet for thermal transfer printing, and more particularly, to a thermal fusion adhesive sheet made of a fabric capable of printing by thermal transfer.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a heat-fusing adhesive sheet that is adhered to an adherend such as clothing by heating and pressing with an iron or the like, that is, as a heat-bonding sheet, one of the fabrics as described in JP-A-48-61767 A laminate in which an adhesive layer made of a thermoplastic adhesive is provided on the surface is used.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the present inventors have found that the above-described conventional thermal adhesive sheet is difficult to be thermally transferred because the ink is thermally transferred to a fabric having a surface that is not sufficiently smooth. It has been found that it is still not sufficient in that it is inevitably handwritten when printing etc. and a desired barcode cannot be printed.
[0004]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems of the prior art, and can be printed by thermal transfer. The printability, the adhesiveness of the adhesive layer, the adhesion to an adherend, the washing resistance, and the dry resistance. An object of the present invention is to provide a heat-sealing adhesive sheet made of a fabric having excellent cleaning properties.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventors have provided an adhesive layer made of a thermoplastic adhesive on one surface of a fabric as a base material, and have a softening point higher than that of the thermoplastic adhesive. A thermal adhesive sheet for thermal transfer printing having an ink receiving surface for receiving thermal transfer of ink by providing an ink receiving layer made of a high resin on the other surface of the fabric or impregnating the fabric with such resin As a result, the inventors have found that the above object can be achieved, and completed the present invention.
[0006]
That is, the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing of the present invention is a thermal adhesive sheet comprising a fabric and an adhesive layer made of a thermoplastic adhesive provided on one surface of the fabric,
An ink receiving layer made of a resin having a softening point higher than that of the thermoplastic adhesive and having an ink receiving surface for receiving thermal transfer of ink is provided on the other surface of the fabric. It is.
[0007]
In such a thermal adhesive sheet for thermal transfer printing according to the present invention, since the ink receiving layer made of resin is provided on the fabric surface, a smooth ink receiving surface is formed on the surface of the ink receiving layer, and thus the thermal transfer sheet is thermally transferred. Ink is reliably held without fading and good printability is achieved. In addition, since the softening point of the resin constituting the ink receiving layer is higher than the softening point of the thermoplastic adhesive constituting the adhesive layer, the thermal adhesive sheet is heated and pressed with an iron or the like on the adherend. When adhering, the ink receiving layer is not softened, and therefore, excellent washing resistance (water washing resistance) and dry cleaning resistance are achieved without deterioration of the heat-transferred print.
[0008]
Further, in this thermal transfer printing thermal adhesive sheet, a resin layer made of a resin having a softening point higher than that of the thermoplastic adhesive constituting the adhesive layer is further provided between the fabric and the adhesive layer.TheAs described above, when the fabric and the adhesive layer are bonded via the resin layer, the adhesion of the adhesive layer tends to be further improved, and the penetration of the adhesive into the fabric is prevented. There exists a tendency which the adhesiveness with respect to improves more.
[0009]
In this thermal transfer printing thermal adhesive sheet, it is preferable that the thermoplastic adhesive has a softening point of 80 ° C. or higher, and the resin has a softening point of 10 ° C. or higher than the softening point of the thermoplastic adhesive. If the softening point of the thermoplastic adhesive is less than 80 ° C., the adhesiveness tends to be lost during washing with hot water or ironing. Further, if the temperature difference between the softening point of the resin and the softening point of the thermoplastic adhesive is less than 10 ° C., the ink receiving layer tends to be easily softened during thermal bonding.
[0010]
Furthermore, in the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing, satin is preferable as the fabric from the viewpoint that the smoothness of the surface tends to be high, and from the viewpoint of washing resistance, durability, followability to the fabric, and adhesiveness. The resin is preferably a polyurethane resin.
[0011]
Another thermal adhesive sheet for thermal transfer printing of the present invention is a thermal adhesive sheet comprising a fabric and an adhesive layer made of a thermoplastic adhesive provided on one surface of the fabric,
The fabric is impregnated with a resin having a softening point higher than that of the thermoplastic adhesive, and the other surface of the fabric is an ink receiving surface for receiving thermal transfer of ink.
[0012]
In such a thermal adhesive sheet for thermal transfer printing according to the present invention, since the fabric is impregnated with a resin, a smooth ink receiving surface is formed by the fabric surface and the resin present therein, and therefore the thermally transferred ink is transferred. It is securely held without fading and good printability is achieved. Further, since the softening point of the resin impregnated in the fabric is higher than the softening point of the thermoplastic adhesive constituting the adhesive layer, the thermal adhesive sheet is heated and pressed with an iron or the like to adhere to the adherend. However, the resin does not soften, and thus excellent washing resistance and dry cleaning resistance can be achieved without deterioration of the prints that are thermally transferred. Furthermore, in this thermal transfer printing thermal adhesive sheet, since the fabric and the adhesive layer are bonded through the resin existing on the fabric surface, the adhesiveness of the adhesive layer is further improved, and the adhesive Since the penetration into the fabric is prevented, the adhesion to the adherend is further improved.
[0013]
Furthermore, in the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing, the fabric impregnated with the resin is preferably calendered. By such a calendar treatment, the smoothness of the ink receiving surface on the surface of the fabric is further improved, and the printability is further improved.
[0014]
In the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing, as described above, the softening point of the thermoplastic adhesive is 80 ° C. or higher, and the softening point of the resin is 10 ° C. or higher than the softening point of the thermoplastic adhesive. High is preferred. Furthermore, in the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing, as described above, the fabric is preferably satin, and the resin is preferably a polyurethane resin.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the drawings, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals.
[0016]
First, the first and second embodiments of the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing of the present invention will be described. FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a first embodiment of a thermal transfer printing thermal adhesive sheet of the present invention. The thermal transfer printing thermal
[0017]
The
[0018]
Further, when the
[0019]
The thickness of the
[0020]
The
[0021]
Moreover, it is preferable that the softening point of a thermoplastic adhesive is 80 degreeC or more, It is more preferable that it is 80-170 degreeC, It is especially preferable that it is 90-130 degreeC. If the softening point of the thermoplastic adhesive is less than the above lower limit, the adhesiveness tends to be lost when washing or ironing with hot water, and on the other hand, if it exceeds 170 ° C., the temperature is high when thermally adhering to the adherend. Therefore, the ink receiving layer, fabric, adherend and the like tend to be easily damaged by heat.
[0022]
The softening point (deflection temperature, heat distortion temperature) in the present invention is a temperature at which the resin (adhesive) softens rapidly when the temperature of the resin (adhesive) rises. Value.
[0023]
The thickness of the
[0024]
The
[0025]
Examples of the resin constituting the
[0026]
The thickness of the
[0027]
Thus, since the
[0028]
Furthermore, in the thermal transfer printing thermal adhesive sheet of the present invention, when the resin layer 5 is provided between the
[0029]
The resin layer 5 according to the present invention is made of a resin having a higher softening point than the thermoplastic adhesive constituting the
[0030]
Examples of the resin constituting the resin layer 5 include the same resins as the resin constituting the
[0031]
The thickness of the resin layer 5 is not particularly limited, but is 0.5 to 50 μm (in terms of heat resistance, washing resistance, dry cleaning resistance, adhesion between the fabric and the adhesive layer, and prevention of penetration of the adhesive into the fabric) (After drying) degree is preferable, and about 0.5 to 30 μm (after drying) is more preferable. The resin layer 5 may also be colored with a pigment or a dye, and is filled with a filler, an antifoaming agent, a coatability improving agent, a thickener, a tackifier, an antistatic agent, an antioxidant, an ultraviolet absorber, You may contain additives, such as a whitening agent.
[0032]
The thickness of the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing of the present invention is not particularly limited, but is preferably about 40 to 500 μm, more preferably 100 to 300 μm from the viewpoint of ease of handling and productivity.
[0033]
Next, a preferred method for manufacturing the thermal transfer printing
[0034]
In the case where the resin layer 5 is provided between the
[0035]
Subsequently, a third embodiment of the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing of the present invention will be described. FIG. 3 is a schematic cross-sectional view showing a third embodiment of the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing of the present invention. 3 includes a
[0036]
The
[0037]
In the third embodiment, the
[0038]
Examples of the
[0039]
The amount of the
[0040]
Thus, since the
[0041]
The thickness of the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing in the third embodiment of the present invention is the same as that of the first and second embodiments described above.
[0042]
Next, a preferred method for manufacturing the thermal transfer printing
[0043]
First, the
[0044]
Subsequently, the
[0045]
Next, the
[0046]
Next, an example of a method for using the thermal transfer printing
[0047]
First, desired characters, symbols, barcodes, and the like are printed on the
[0048]
Next, the printed thermal transfer printing
[0049]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated more concretely based on an Example and a comparative example, this invention is not limited to a following example.
[0050]
Example 1
Polyurethane resin (softening point: 170 ° C.) is coated on both sides of a satin made of polyester fiber (softening point: 240 ° C., thickness: 100 μm) (fabric 2) with a knife coater so that the thickness after drying is 5 μm. To obtain a satin (fabric 2) made of polyester fiber having a polyurethane resin layer (one is an
[0051]
Thereafter, a polyurethane-based hot-melt adhesive sheet (softening point: 105 ° C., thickness: 80 μm) is heat-sealed on one polyurethane resin layer (resin layer 5) under heating conditions of 150 ° C. for 30 seconds ( Thermal lamination) was performed to obtain a thermal transfer printing thermal adhesive sheet (sample 1) shown in FIG.
[0052]
Reference example 2
Polyurethane resin (softening point: 170 ° C.) is dried on satin made of acetate fiber (softening point: 220 ° C., thickness: 100 μm) (fabric 2) at a weight of 20 g / m2The satin (fabric 2) made of acetate fibers impregnated with the
[0053]
Thereafter, the same sheet of polyurethane hot melt adhesive as used in Example 1 was heated at 130 ° C. for 30 seconds on one surface of satin (fabric 2) made of acetate fibers impregnated with
[0054]
Reference example 3
Except that satin made of acetate fiber (softening point: 220 ° C., thickness: 100 μm) (fabric 2) was impregnated with
[0055]
Comparative Example 1
Reference example 2A sheet of the same polyurethane-based hot melt adhesive as used in Example 1 was directly heated on one surface of satin (fabric 2) made of the same acetate fiber as used in Example 1 at 150 ° C. for 30 seconds. And heat-sealing to obtain a heat-bonding sheet (Sample 4).
[0056]
Evaluation test
Example 1Reference examples 2-3For each sample obtained in Comparative Example 1, printability, adhesion between the fabric and the adhesive layer, adhesion to the adherend, washing resistance and dry cleaning resistance were evaluated by the following methods.
[0057]
(Printability test)
Using a thermal transfer printer (trade name: B-65-HT, manufactured by Tec Co., Ltd.) and an ink ribbon for washing resistance (trade name: D110A manufactured by Ricoh Co., Ltd.) on the surface of each sample where the adhesive layer does not exist Then, thermal transfer printing (thermal head temperature: 200 ° C., head contact time: 0.3 seconds) was performed, and the printability was visually confirmed and evaluated according to the following criteria.
Good without blurring
There are some faint parts ... △
The obtained results are shown in Table 1.
[0058]
(Adhesion test between fabric and adhesive layer)
The adhesive layer of each sample was peeled off by hand, and the adhesion was evaluated according to the following criteria.
Does not peel off or the adhesive layer breaks ... ○
If peeled off slowly, it will peel off… △
The obtained results are shown in Table 1.
[0059]
(Adhesion test for adherend)
Each sample was placed on a blended fabric, a polyester fabric, and a cotton fabric, respectively, and heated (ironing temperature: 160 ° C., heating time: 15 seconds) using a household iron and thermally bonded. Then, each cloth heat-bonded to each sample was washed 5 times (40 ° C. hot water, 30 minutes / once) with a washing machine, and the adhesive strength of each sample to the adherend was evaluated according to the following criteria.
I can't peel it off by hand… ○
It peels off when a certain amount of force is applied ... △
It peels easily… ×
The obtained results are shown in Table 1.
[0060]
(Washing resistance and dry cleaning resistance test)
Using a thermal transfer printer (trade name: B-65-HT, manufactured by Tec Co., Ltd.) and a wash-resistant ink ribbon (trade name: D110A, manufactured by Ricoh Co., Ltd.) on the surface of each sample where the adhesive layer does not exist. Thermal transfer printing (thermal head temperature: 200 ° C., head contact time: 0.3 seconds) was performed. Next, each printed sample was placed on a fabric (manufactured by Gunze Co., Ltd., cotton underwear) and heated (iron temperature: 160 ° C., heating time: 15 seconds) using a household iron and thermally bonded. . Thereafter, the fabric to which each sample was thermally bonded was washed 5 times (40 ° C. hot water, 30 minutes / 1 time) with a washing machine. Similarly, the fabric on which each printed sample was thermally bonded was dry-cleaned (20 ° C., 180 minutes) using tetrachloroethylene. In this way, the color fading state of the printed part of each sample after washing or dry cleaning was visually confirmed and evaluated according to the following criteria.
No fading ... ○
Slightly fading… △
Pretty fading… ×
The obtained results are shown in Table 1.
[0061]
[Table 1]
[0062]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, printing by thermal transfer is possible, and the fabric is excellent in printability, adhesive layer adhesion, adhesion to an adherend, washing resistance, and dry cleaning resistance. The heat-sealable adhesive sheet is provided.
[0063]
Therefore, according to the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing of the present invention, a customer can easily and accurately print desired characters, symbols, and desired barcodes using a commercially available thermal transfer printer (thermal printer). In addition, the sheet can be easily heat-bonded to an arbitrary adherend such as clothing by an iron or the like. As described above, the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing of the present invention is very useful as a name label, a decorative label, a tag label for laundry management, etc. capable of thermal transfer printing and thermal bonding.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a preferred embodiment of a thermal adhesive sheet for thermal transfer printing according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view showing another preferred embodiment of a thermal adhesive sheet for thermal transfer printing according to the present invention.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view showing still another preferred embodiment of the thermal adhesive sheet for thermal transfer printing of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記熱可塑性接着剤より軟化点が高い樹脂からなり、かつ、インクの熱転写を受けるためのインク受理面を有するインク受理層が、前記布帛の他方の面に設けられており、
前記熱可塑性接着剤より軟化点が高い樹脂からなる樹脂層が、前記布帛と前記接着剤層との間に設けられていることを特徴とする熱転写印字用熱接着シート。A thermal adhesive sheet comprising a fabric and an adhesive layer made of a thermoplastic adhesive provided on one surface of the fabric,
An ink receiving layer made of a resin having a softening point higher than that of the thermoplastic adhesive and having an ink receiving surface for receiving thermal transfer of the ink is provided on the other surface of the fabric ,
A thermal adhesive sheet for thermal transfer printing , wherein a resin layer made of a resin having a softening point higher than that of the thermoplastic adhesive is provided between the fabric and the adhesive layer .
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