JP4475925B2 - 脱塩処理装置および脱塩処理方法 - Google Patents
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Description
加えて、得られるろ過液の塩濃度は、その用途に応じた塩濃度の限界値が設定されており、この限界値をクリアしていれば、過度に脱塩する必要がないのが通常である。
したがって、所望の塩濃度のろ過液を効率的に得るための方法が要求されている。
一般的に、膜ろ過においては、被処理液の温度によって膜を透過する成分が変わり、例えば高温でろ過するとろ過液の塩濃度は高くなるが大量のろ過液を得ることができ、その反面、低温でろ過するとろ過液の量は減るが得られるろ過液の塩濃度は低くなる。そこで、本発明の脱塩処理装置では、制御部で弁の開度を制御し、互いに異なる温度の被処理液を導入させる第1の導入路と第2の導入路のそれぞれからの被処理液の流量を調節することで、第1の導入路からのろ過液と第2の導入路からのろ過液の混合比を調整し、膜ろ過装置に導入される被処理液の温度を調節することができるのである。この他、制御部では弁を「開」または「閉」に切り替えることで、第1の導入路または第2の導入路のいずれか一方から被処理液を膜ろ過装置へ導入することもできる。この場合も、第1の導入路、第2の導入路のそれぞれからの流量を調整することになる。
また、温度調整には、火力発電所の復水器から排出される、原水より例えば7℃程度高くなっている海水を、被処理液に直接混ぜることも可能である。
なお、このような構成の膜ろ過装置は、一段のみ備えてもよいし、複数段備えるようにしてもよい。
また、膜ろ過装置へ導入する被処理液を、膜ろ過装置から排出された未ろ過液の熱により加熱する熱交換器をさらに備えてもよい。
その他、複数の膜ろ過装置を並列に接続し、第1の導入路と第2の導入路は互いに異なる膜ろ過装置へ接続させることができる。また、複数の膜ろ過装置を並列に接続し、膜ろ過装置のそれぞれに第1の導入路と第2の導入路とが接続されていてもよい。
さらに、膜ろ過装置から排出された未ろ過液のエネルギーをエネルギー回収装置で回収し、そのエネルギーにより膜ろ過装置へ被処理液を送り込むポンプを駆動する構成とすることもできる。
ここで、例えば温度調節部には、第1の膜ろ過装置のろ過液の熱エネルギーを、第1の膜ろ過装置へ新たに導入される被処理液へ与えることでろ過液を冷却する熱交換器や、逆に第1の膜ろ過装置のろ過液を加熱する加熱器を採用することができる。
このとき、加熱部、熱交換器、エネルギー回収装置、ポンプ等の配置(順序)については何ら限定するものではなく、適宜設計した順序で配置することができる。
図1は、本発明の実施の形態1の脱塩処理装置を説明する図である。
図1に示す脱塩処理装置は、熱交換器1と、第1のポンプ(ポンプ)2と、加熱器3と、弁4と、RO膜を備えた第1の膜ろ過装置(膜ろ過装置)5と、第2のポンプ(ポンプ)6と、RO膜を備えた第2の膜ろ過装置(膜ろ過装置)7と、エネルギーを回収する第1のエネルギー回収タービン(エネルギー回収装置)8と、第2のエネルギー回収タービン(エネルギー回収装置)9とを備え、これらがパイプ管等の水路によって接続されて構成されている。
まず、供給される海水は熱交換器1を通ることにより加熱される。そして、加熱された海水は、第1のポンプ2により水路41を通って加熱器3へと送られる。加熱器3では、海水はさらに加熱されて第1の膜ろ過装置5へと送られる。加熱器3における加熱は、求める生産水の塩濃度に応じて適宜設定すれば良い。
なお、加熱用流体としては、プラント等で使用される蒸気、加熱水、作動流体(油)等が好適である。
図3に示す脱塩処理装置は、電導度計(測定部)20と制御部21とを備えた点以外は図1に示す実施の形態1の脱塩処理装置と同じ構成を有する。電導度計20は、第2の膜ろ過装置7から延びる水路47上に設けられている。電導度計20と制御部21は接続されており、さらに制御部21は弁4の開閉を制御するようになっている。
まず、供給される海水は水路40の熱交換器1を通ることにより加熱される。そして、加熱された海水は、第1のポンプ2により水路41に設けられた加熱器3へと送られる。加熱器3では、海水がさらに加熱されて第1の膜ろ過装置5へと送られる。なお、弁4が開いている場合には、第1のポンプ2により送られる海水の一部分は加熱器3を通らず、水路42により第1の膜ろ過装置5へと直接導入される。
ここで、実施の形態2における制御部21による脱塩処理装置の制御について以下に説明する。
まず、制御部21は、電導度計20により測定されたろ過液の塩濃度(EC)の測定値を受け取ると、塩濃度(EC)が予め設定された限界値(ECL)以下であるか否かを判断する(ステップS101)。ここで、限界値(ECL)は最終的に得られる生産水の塩濃度を調整するためのものであり、例えば目的とする生産水の塩濃度そのものや、目的とする生産水の塩濃度より少し低い濃度に設定する。なお、目的とする生産水の塩濃度は使用目的に応じて適宜設定され、例えば工業用水であればCl-≦100ppm、飲料水であればCl-≦200〜250ppmである。
弁4が全開されている状態とは、すなわち第1の膜ろ過装置5へ導入される海水の温度を弁4の開度を調節することにより下げることができない状態である。このような状態におけるろ過液の塩濃度(EC)が限界値(ECL)より高くなっている原因としては、第1の膜ろ過装置5や第2の膜ろ過装置7のRO膜が劣化していたり、付着物が堆積していること等が想定される。したがって、ろ過液の塩濃度(EC)を限界値(ECL)以下に下げるためには、一旦処理を停止して、RO膜の交換等の処置を行うことが好ましい。
なお、上記処理と同様にして、制御部21は塩濃度(EC)が予め設定される限界値(ECL)を所定量下回る場合、弁4の開度を小さくするように調整することもできる。生産水として得るろ過液の濃度は、目的とする濃度以下であればよい。したがって、導入される海水の温度を高くすることで生産水の塩濃度を限界値までの範囲内で高くし、大量のろ過液を得ることができる。
ただし、この脱塩処理装置に、加熱器3の温度を加熱温度を変えたり、第1のポンプ2の出力を変えることにより調節する機構を設ける構成とすることも可能であり、このような構成を採用することを積極的に排除する意図はない。
制御部21で弁4’の開度を制御する処理の流れは、基本的には図4に示したのと同様であるが、以下に差異点のみを示す。
図6に示すように、ステップS101において制御部21が、塩濃度(EC)は限界値(ECL)より大きいと判断すると、制御部21は弁4’の開度が0%(即ち全閉)であるか否かを判断する(ステップS102’)。
そして、弁4’の開度は0%、すなわち全閉ではないと判断すると、制御部21は弁4’を閉じる処理を行う(ステップS103’)。弁4’を閉じると、加熱用流体の流量が減り、したがって、第1の膜ろ過装置5に導入される海水の温度は下がり、第1の膜ろ過装置5のRO膜への負担が軽くなるのでろ過の性能が高くなる。
図7に示す脱塩処理装置は、図3に示す実施の形態2における脱塩処理装置の第1および第2のエネルギー回収タービン8、9が設けられていない点以外は、当該実施の形態2の脱塩処理装置とほぼ同じ構成を有し、また同じように機能する。このように、本発明の実施の形態3では、エネルギー回収タービンは設けられなくてもよい。図7に示す脱塩処理装置では、図4に示す脱塩処理装置よりシンプルで簡単な設備でありながら、電導度計20と制御部21が設けられているので、塩濃度が十分に調整された質のよい生産水を得ることができる。
図8に示す脱塩処理装置は、切替弁10と水路48(迂回路)を備えた点以外は図7に示す実施の形態3の脱塩処理装置とほぼ同じ構成を有する。具体的には、図8に示す脱塩処理装置は、第1の膜ろ過装置5のろ過液を第2の膜ろ過装置7へ導入する水路44において、第1の膜ろ過装置5と第2のポンプ6との間に切替弁10を備えている。この切替弁10から矢印Aの方向(以下、これを経路Aと称する)へ延びる水路44は第2のポンプ6へ接続され、切替弁10から矢印Bの方向(以下、これを経路Bと称する)へ延びる水路48は、第2の膜ろ過装置7から延びる水路47に対し第2の膜ろ過装置7と電導度計20の接続個所との間にバイパス接続されている。また、切替弁10は制御部21により、その開閉が制御されるようになっており、ろ過液が流れる方向が経路Aまたは経路Bへと決定される。
まず、脱塩処理装置に導入される海水は、図7に示す実施の形態3と同様にして、熱交換器1、第1のポンプ2、加熱器3を経て第1の膜ろ過装置5へと導入される。第1の膜ろ過装置5のRO膜を透過しなかった未ろ過液は熱交換器1を経て排出される。一方、第1の膜ろ過装置5のRO膜を透過したろ過液は、水路44を通って切替弁10へと導入される。切替弁10は後述する制御部21の制御によってろ過液の送出方向を経路Aと経路Bを切り替える。
ここで、実施の形態4における制御部21による切替弁10の制御について以下に説明する。
まず、制御部21は、切替弁10が経路Bへろ過液が流れるように開いているか否かを判断する(ステップS110)。切替弁10が経路Bへろ過液が流れるように開いていると判断すると、制御部21は塩濃度(EC)が予め設定された限界値(ECL1)以下であるか否かを判断する(ステップS111)。ステップS111において塩濃度(EC)は限界値(ECL1)以下であると判断すると、制御部21はステップS110へ戻り新たに測定される塩濃度(EC)に基づいて再度処理を行う。一方、ステップS111において制御部21が塩濃度(EC)は限界値(ECL1)より大きいと判断すると、制御部21は切替弁10をろ過液が経路Aへ流れるように切り換え(ステップS112)、ステップS110へ戻り新たに測定される塩濃度(EC)について再度処理を行う。
このように、第1の膜ろ過装置5のRO膜を透過したろ過液が所定の塩濃度以下になっている場合には、そのろ過液を経路Bへ送出することで第2の膜ろ過装置7における膜ろ過処理を行わずに済む。したがって、第2の膜ろ過装置7のRO膜の劣化を抑えることができ、また処理時間も短縮させることができる。
すなわち、図10に示すように、第1の膜ろ過装置5のろ過液を第2の膜ろ過装置7へ導入する水路44から分岐する水路48に、調整弁10’を設け、この調整弁10’の開度を制御部21により制御することで、第2の膜ろ過装置7への透過水量を調整するのである。
このような構成によっても、上記と同様の効果を得ることができる。
図11に示す脱塩処理装置は、第2の熱交換器11(温度調節部)及び第2の弁12を備えた点以外は図7に示す実施の形態3の脱塩処理装置とほぼ同じ構成を有する。具体的には、図11に示す脱塩処理装置は、第2の熱交換器11を、第1の膜ろ過装置5からろ過液を送出する水路44上に備えている。そして海水を供給する水路40は、第2の熱交換器11を経て熱交換器1へと接続されている。また、第2の熱交換器11へ海水を導入する水路と、第2の熱交換器11から熱交換器1へと延びる水路との間を接続し、第2の熱交換器11をバイパスする水路49が設けられ、その水路49上に第2の弁12が設けられている。第2の弁12は制御部21によりその開閉が制御されるようになっている。なお、第2の膜ろ過装置7から延びる未ろ過液を送出する水路46は、第2の熱交換器11から加熱された海水を送出する水路に対し、第2の熱交換器11と熱交換器1との間で接続されている。
まず、供給される海水は第2の熱交換器11を通ることにより加熱される。続けて、図7に示す実施の形態3と同様にして、熱交換器1、第1のポンプ2、加熱器3を経て第1の膜ろ過装置5へと導入される。第1の膜ろ過装置5のRO膜を透過しなかった未ろ過液は熱交換器1を経て排出される。一方、第1の膜ろ過装置5のRO膜を透過したろ過液は、第2の熱交換器11へと導入される。
また、第2の膜ろ過装置7に導入されるろ過液を冷却する場合でも、その冷却手段は、第2の熱交換器11において、例えばろ過のために導入する海水とは別の経路で導入した海水を用いて冷却するものであってもよいし、また、夜間における放射熱やペルチエ効果を利用した冷却を行ってもよい。
すなわち、図12に示すように、新たに導入した海水を、水路40と水路40’に分岐し、一方の水路40では、第2の熱交換器11においてろ過液と熱交換することで、新たに導入した海水を加熱するようにし、他方の水路40’では、第2の熱交換器11’において、第1の膜ろ過装置5の未ろ過液と熱交換する。さらに、これら第2の熱交換器11、11’をバイパスする水路49に第2の弁12を設け、この第2の弁12の開度を制御部21により制御するのである。
これにより、新たに導入した海水は、第1の膜ろ過装置5のろ過液と熱交換する第2の熱交換器11と、第1の膜ろ過装置5の未ろ過液と熱交換する第2の熱交換器11’とで並列に加熱されることになり、より効率の良い加熱が行える。
図13に示す脱塩処理装置は、第2の加熱器13と水路50と第3の弁14とを備えた点以外は図7に示す実施の形態3とほぼ同じ構成を有する。具体的には、図13に示す脱塩処理装置は、第2の加熱器13を第1の膜ろ過装置5と第2のポンプ6との間に備えている。第2の加熱器13は制御部21により、その加熱が制御できるようになっている。また、第1の膜ろ過装置5のろ過液が、第2の加熱器13を介さずに第2のポンプ6へ導入できるように、第1の膜ろ過装置5と第2の加熱器13の間から、第2の加熱器13と第2のポンプ6の間へと延びる水路50と、その水路50を開閉する第3の弁14が設けられている。さらに第3の弁14は、制御部21により、その開閉が制御されるようになっている。
まず、図7に示す実施の形態3と同様にして、熱交換器1、第1のポンプ2、加熱器3を経て第1の膜ろ過装置5へと導入される。第1の膜ろ過装置5のRO膜を透過しなかった未ろ過液は熱交換器1を経て排出される。一方、第1の膜ろ過装置5のRO膜を透過したろ過液は、第2の加熱器13へと導入されて加熱される。第2の加熱器13による加熱は、制御部21により調節される。具体的には、まず第2の膜ろ過装置7を透過した生産水の塩濃度(EC)を電導度計20により測定する。測定された塩濃度(EC)が限界値(ECL)より低かった場合には、塩濃度(EC)が限界値(ECL)に近づくように制御を行う。すなわち、第2の加熱器13によりろ過液を加熱して温度を上げ、第2の膜ろ過装置7のRO膜を透過しやすくする。制御部21がこのように制御することで、最低限の水質を維持しながら、大量の生産水を得ることができる。
図14に示す脱塩処理装置は、図7に示す実施の形態3における脱塩処理装置の第1の膜ろ過装置5の代わりに、第1の膜ろ過装置5と同じように第1の膜ろ過装置として機能する2つの膜ろ過装置(第1の膜ろ過装置)5a、5bを並列して備えており、それに伴い水路および電導度計20の設置個所が実施の形態3とは異なっている。具体的には、図14に示す脱塩処理装置では、海水を供給する水路40が熱交換器1を介して第1のポンプ2に接続されている。第1のポンプ2から延びる水路は、加熱器3および膜ろ過装置5aが設けられた水路41と、弁4および膜ろ過装置5bが設けられた水路42とに分岐している。水路41、42は、膜ろ過装置5aと膜ろ過装置5bの後段側で合流し、第2のポンプ6へと接続されている。第2のポンプ6へ至る前の水路44には電導度計20が接続されており、合流した膜ろ過装置5aのろ過液と膜ろ過装置5bのろ過液の塩濃度(EC)が測定可能とされている。
図15に示す脱塩処理装置は、膜ろ過装置5a、5bに海水を導入する水路が異なる点およびその水路を開閉する弁4a、4b、4cを備えた点以外は図14に示す実施の形態7とほぼ同じ構成を有する。具体的には、図15に示す脱塩処理装置では、第1のポンプ2から延びる水路41は加熱器3に接続されているが、加熱器3から延びる水路41は2つに分岐し、水路41aと水路41bとがそれぞれ膜ろ過装置5aと膜ろ過装置5bへ接続されている。膜ろ過装置5bへ接続する水路41bには、弁4cが設けられている。また、第1のポンプ2から延び、加熱器3へ至る前に分岐した水路42は弁4aへ接続されている。弁4aから延びる水路42は分岐して、一方の水路42bは膜ろ過装置5bへ接続されており、他方の水路42aは弁4bを経た後に水路41aと合流して膜ろ過装置5aへ接続されている。弁4a、4b、4cはそれぞれ制御部21に接続され、膜ろ過装置5a、5bのろ過液の塩濃度(EC)に基づいて弁4a、4b、4cの開閉が調節される。
膜ろ過装置5a、5bを経たろ過液の塩濃度(EC)が限界値(ECL)より低い場合、膜ろ過装置5a、5bの双方に加熱器3により加熱された海水を水路41a、41bを介して導入して多量の海水を透過させることができる。また、膜ろ過装置5a、5bを経たろ過液の塩濃度(EC)が限界値(ECL)以上の場合、膜ろ過装置5a、5bの双方に加熱器3を介さずに第1のポンプ2から水路42a、42bを介して直接海水を導入し、ろ過液の塩濃度を下げることができる。さらに、実施の形態7と同様に、水路41aを介して膜ろ過装置5aのみに加熱器3により加熱された海水が導入され、水路42bを介して膜ろ過装置5bには加熱されていない海水を導入させることもできる。その他、膜ろ過装置5a、5bのどちらか一方へ海水が導入されるようにしてもよい。
このように、実施の形態8では、制御部21が弁4a、4b、4cの開閉を調節することで、ろ過液の塩濃度(EC)を限界値(ECL)以下に保ちつつ、効率よく脱塩処理を行うことができる。
さらに、上記各実施の形態において、加熱器3を、第1のポンプ2の後段側に備える構成としたが、これを第1のポンプ2の前段側に設けること等は、設計的事項に過ぎない。これ以外にも、各構成の配列順序等は、適宜変更することが可能である。
この他、図4や図9に示した処理の流れはあくまでも一例に過ぎず、本発明の主旨に反しないのであれば、適宜他の処理内容に変更することが可能である。
また、電導度計20の位置等についても、例えば第1の膜ろ過装置5と第2の膜ろ過装置7の間としたり、適宜変更を加えた構成とすることができる。さらに、第1の膜ろ過装置5と第2の膜ろ過装置7の後段側にそれぞれ電導度計20を備え、さらにきめ細かい制御を行うこと等も可能である。
なお、上記実施の形態においては、被処理液が海水であるが、本発明はこれに限定されず、海水以外の溶液についても脱塩処理することができる。
その他、本発明においては主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
Claims (13)
- 導入される被処理液を膜ろ過する膜ろ過装置と、
前記膜ろ過装置へ導入する被処理液の温度を調整する温度調整部と、
前記膜ろ過装置での膜ろ過により得られるろ過液の濃度を測定する測定部と、
前記測定部により測定された濃度に基づき、前記温度調整部で調整する被処理液の温度を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする脱塩処理装置。 - 前記温度調整部は、
加熱された被処理液を前記膜ろ過装置へ導入する第1の導入路と、
前記第1の導入路の被処理液の温度より低い温度の被処理液を前記膜ろ過装置へ導入する第2の導入路と、
前記第1の導入路、前記第2の導入路のそれぞれから前記膜ろ過装置へ送出する被処理液の流量を調節する弁と、を備え、
前記制御部は前記弁の開閉を制御することを特徴とする請求項1に記載の脱塩処理装置。 - 前記第1の導入路において前記被処理液を加熱する加熱器をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の脱塩処理装置。
- 前記膜ろ過装置は複数が並列に接続され、前記第1の導入路と前記第2の導入路は互いに異なる前記膜ろ過装置へ接続されていることを特徴とする請求項2または3に記載の脱塩処理装置。
- 前記膜ろ過装置は複数が並列に接続され、前記膜ろ過装置のそれぞれに前記第1の導入路と前記第2の導入路とが接続されていることを特徴とする請求項2または3に記載の脱塩処理装置。
- 前記膜ろ過装置へ導入する被処理液を、当該膜ろ過装置から排出された未ろ過液の熱により加熱する熱交換器をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の脱塩処理装置。
- 前記膜ろ過装置から排出された未ろ過液のエネルギーを回収するエネルギー回収装置と、
前記エネルギー回収装置により回収されたエネルギーにより駆動され、前記膜ろ過装置へ被処理液を送り込むポンプと、
をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の脱塩処理装置。 - 加熱された被処理液を膜ろ過する第1の膜ろ過装置と、
前記第1の膜ろ過装置のろ過液をさらに膜ろ過する第2の膜ろ過装置と、
前記第1の膜ろ過装置のろ過液を前記第2の膜ろ過装置へ導入するろ過液導入路と、
前記第2の膜ろ過装置のろ過液を送出する送出路と、
前記第1の膜ろ過装置のろ過液を、前記第2の膜ろ過装置を迂回するようにして前記送出路へ送出する迂回路と、
前記ろ過液導入路と前記迂回路のそれぞれにおける前記第1の膜ろ過装置のろ過液の通過量を調整する切替弁と、
前記ろ過液導入路におけるろ過液および/または前記送出路におけるろ過液の濃度を測定する測定部と、
前記測定部により測定された濃度に基づき前記切替弁の開閉を制御する制御部とを備えたことを特徴とする脱塩処理装置。 - 加熱された被処理液を前記第1の膜ろ過装置へ導入する第1の導入路と、
前記第1の導入路の被処理液の温度より低い温度の被処理液を前記第1の膜ろ過装置へ導入する第2の導入路と、
前記第1の導入路と前記第2の導入路上のそれぞれから前記第1の膜ろ過装置へ送出する被処理液の流量を調節する弁とをさらに備え、
前記制御部は、前記弁の開閉も制御することを特徴とする請求項8に記載の脱塩処理装置。 - 加熱された被処理液を膜ろ過する第1の膜ろ過装置と、
前記第1の膜ろ過装置のろ過液をさらに膜ろ過する第2の膜ろ過装置と、
前記第1の膜ろ過装置のろ過液および/または前記第2の膜ろ過装置のろ過液の濃度を測定する測定部と、
前記測定部により測定された濃度に基づき前記第2の膜ろ過装置へ導入されるろ過液の温度を調節する温度調節部とを備えたことを特徴とする脱塩処理装置。 - 前記温度調節部は、前記第1の膜ろ過装置のろ過液の熱エネルギーを、前記第1の膜ろ過装置へ新たに導入される被処理液に与える熱交換器であることを特徴とする請求項10に記載の脱塩処理装置。
- 前記温度調節部は、前記第1の膜ろ過装置のろ過液を加熱する加熱器であることを特徴とする請求項10に記載の脱塩処理装置。
- 被処理液を膜ろ過する脱塩処理方法であって、
被処理液を加熱する加熱ステップと、
加熱された被処理液を膜ろ過する膜ろ過ステップと、
膜ろ過により得られるろ過液の濃度を測定する測定ステップと、
測定された濃度が予め設定された限界値より高いときに、前記加熱ステップをスキップした被処理液を膜ろ過装置へ送出する送出ステップと、
を有することを特徴とする脱塩処理方法。
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