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JP4475138B2 - 内燃機関の始動装置および車両 - Google Patents

内燃機関の始動装置および車両 Download PDF

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JP4475138B2
JP4475138B2 JP2005049210A JP2005049210A JP4475138B2 JP 4475138 B2 JP4475138 B2 JP 4475138B2 JP 2005049210 A JP2005049210 A JP 2005049210A JP 2005049210 A JP2005049210 A JP 2005049210A JP 4475138 B2 JP4475138 B2 JP 4475138B2
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Description

この発明は、内燃機関の始動装置および車両に関し、特に、内燃機関の始動に必要な電力の充電制御に関する。
特開2002−195139号公報(特許文献1)は、二次電池の電圧が低下していても、エンジンを短時間で起動可能なエンジン起動装置を開示する。このエンジン起動装置は、二次電池と、エンジン始動用電動機への電力供給を制御する制御回路と、この制御回路に接続され、電動機へ電源を供給する第1の電気2重層コンデンサと、制御回路に電源を供給する第2の電気2重層コンデンサと、通常時には、二次電池と第1および第2の電気2重層コンデンサとを並列接続し、非常時には、第1および第2の電気2重層コンデンサのみに充電してエンジン始動が可能なように二次電池を制御回路から切離す切替手段とを備える。
このエンジン起動装置によれば、二次電池ならびに第1および第2の電気2重層コンデンサの電圧低下によりエンジン始動が不可能な非常時には、第1および第2の電気2重層コンデンサのみに充電し、この第1および第2の電気2重層コンデンサのエネルギーでエンジン始動を行なうので、二次電池の電圧が低下してもエンジンを始動することができる。そして、第1および第2の電気2重層コンデンサのみを充電すればよいので、二次電池を充電する場合と比べて短時間で充電が完了し、短時間でエンジンを始動することができる(特許文献1参照)。
特開2002−195139号公報 特開平5−321797号公報 特開平8−126121号公報 特開平8−196006号公報
しかしながら、特開2002−195139号公報に開示されるエンジン起動装置では、第1および第2の電気2重層コンデンサにどの程度充電を行なえばエンジンを起動可能であるか明確でない。すなわち、エンジンを起動可能な充電量の基準が明確でないので、二次電池を充電する場合と比べて相対的に短時間で充電することはできるが、充電時間の最短化を図るものではない。
そこで、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、二次電池からの電力を用いて内燃機関を始動できないとき、最短時間で内燃機関を始動可能な内燃機関の始動装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、二次電池からの電力を用いて内燃機関を始動できないとき、最短時間で内燃機関を始動可能な車両を提供することである。
この発明によれば、内燃機関の始動装置は、内燃機関に連結され、かつ、電力ラインから受ける電力を用いて内燃機関を始動させるための駆動力を発生する駆動装置と、電力ラインに電力を供給可能な二次電池と、電力ラインに接続されるキャパシタと、駆動装置の動作を制御する制御装置とを備え、駆動装置は、駆動指令に従って駆動力を発生し、充電指令に従って、当該駆動装置に入力される外部電源からの電力を所定の電圧レベルに制御してキャパシタを充電し、制御装置は、二次電池の充電量の低下により二次電池からの電力を用いて駆動装置が駆動力を発生できないとき、充電指令を駆動装置へ出力し、駆動装置が駆動力を発生するのに必要な所定の充電量をキャパシタの充電量が超えたとき、駆動指令を駆動装置へ出力する。
この発明による内燃機関の始動装置においては、駆動装置に電力を供給する電力ラインにキャパシタが配設される。キャパシタは、二次電池よりも内部抵抗が小さいので、二次電池に比べて大電流で高速に充電できる。ここで、二次電池の充電量の低下により二次電池からの電力を用いて内燃機関を始動できないとき、駆動装置に入力される外部電源からの電力を用いてキャパシタが充電される。そして、駆動装置が内燃機関を駆動するのに必要な所定の充電量をキャパシタの充電量が超えると、キャパシタに充電された電力を用いて駆動装置により内燃機関が駆動される。
したがって、この発明による内燃機関の始動装置によれば、必要最小限の電力だけがキャパシタに充電されるので、キャパシタの充電時間を最短化できる。その結果、最短時間で内燃機関を始動させることができる。
好ましくは、所定の充電量は、内燃機関の温度が高いほど少ない。
この内燃機関の始動装置においては、内燃機関のクランキングの動力抵抗が小さくなる高温時ほど内燃機関の駆動に要する電力量は少なくて済むので、内燃機関の温度が高いほどキャパシタの必要充電量を少なくする。
したがって、この内燃機関の始動装置によれば、より正確にキャパシタの必要充電量を設定できる。その結果、最短時間で内燃機関を始動させることができる。
好ましくは、内燃機関の始動装置は、キャパシタの電圧を検出する電圧検出手段をさらに備え、制御装置は、電圧検出手段によって検出されるキャパシタの電圧に基づいてキャパシタの充電量を算出する。
この内燃機関の始動装置においては、キャパシタの充電状態は、キャパシタの電圧に基づいて算出される。ここで、キャパシタの充電状態は、キャパシタの電圧と略線形な関係にあり、キャパシタの電圧からキャパシタの充電状態を容易かつ高精度に算出できる。
したがって、この内燃機関の始動装置によれば、キャパシタに充電すべき電力量を容易かつ高精度に算出することができる。
好ましくは、駆動装置は、内燃機関に連結される回転電機と、電力ラインと回転電機の巻線との間に配設されるインバータとを含み、外部電源からの電力は、回転電機の巻線に入力され、制御装置は、回転電機の巻線とインバータと用いて外部電源からの電力を所定の電圧レベルに昇圧するための指令を生成し、その生成した指令を充電指令としてインバータへ出力する。
好ましくは、外部電源からの電力は、回転電機の巻線の中性点に入力される。
この内燃機関の始動装置においては、外部電源からの電力が回転電機の巻線に入力され、その入力された外部電源からの電力は、回転電機の巻線とインバータと用いて所定の電圧レベルに昇圧されてキャパシタに充電される。
したがって、この内燃機関の始動装置によれば、電圧変換可能な専用の充電器を別途設けることなく、外部電源からキャパシタを所定の電圧レベルに充電できる。
好ましくは、外部電源からの電力は、回転電機の巻線の中性点と反対側の一端に入力される。
この内燃機関の始動装置においては、回転電機の巻線とインバータと用いて外部電源からの電力を昇圧する際、回転電機の巻線が2つ直列に接続された形で利用される。
したがって、この内燃機関の始動装置によれば、昇圧機能をより高めることができる。
好ましくは、内燃機関の始動装置は、外部電源を接続可能な外部接続端子をさらに備え、駆動装置は、内燃機関に連結される第1の回転電機と、電力ラインと第1の回転電機の巻線との間に配設される第1のインバータと、第1の回転電機と異なる第2の回転電機と、電力ラインと第2の回転電機の巻線との間に配設される第2のインバータとを含み、外部接続端子の一方は、第1の回転電機の巻線に接続され、外部接続端子の他方は、第2の回転電機の巻線に接続され、制御装置は、第1および第2の回転電機の巻線と第1および第2のインバータと用いて外部電源からの電力を所定の電圧レベルに昇圧するための指令を生成し、その生成した指令を充電指令として第1および第2のインバータへ出力する。
この内燃機関の始動装置においては、外部電源を接続可能な外部接続端子は、第1の回転電機の巻線と第2の回転電機の巻線との間に配設される。そして、外部接続端子から入力される外部電源からの電力は、第1および第2の回転電機の巻線と第1および第2のインバータと用いて所定の電圧レベルに昇圧されてキャパシタに充電される。
したがって、この内燃機関の始動装置によれば、電圧変換可能な専用の充電器を別途設けることなく、外部電源からキャパシタを所定の電圧レベルに充電できる。また、外部電源からの電力を昇圧する際、第1の回転電機の巻線と第2の回転電機の巻線とを直列に接続した形で利用できるので、高い昇圧機能を有する。
好ましくは、外部接続端子の一方は、第1の回転電機の巻線の中性点に接続され、外部接続端子の他方は、第2の回転電機の巻線の中性点に接続され、第1のインバータは、交流生成指令に従って、所定の周波数を有する第1の交流電圧を第1の回転電機の巻線の中性点に発生させ、第2のインバータは、交流生成指令に従って、所定の周波数を有し、かつ、第1の交流電圧の位相を反転した第2の交流電圧を第2の回転電機の巻線の中性点に発生させ、制御装置は、外部接続端子に外部交流負荷が接続されているとき、第1および第2の回転電機の中性点間に所定の周波数を有する交流電圧の生成を指示する指令をさらに生成し、その生成した指令を交流生成指令として第1および第2のインバータへ出力する。
この内燃機関の始動装置においては、外部接続端子は、第1の回転電機の巻線の中性点と第2の回転電機の巻線の中性点との間に配設される。そして、第1の回転電機の巻線の中性点および第2の回転電機の巻線の中性点に互いに位相を反転させた所定の周波数を有する第1および第2の交流電圧がそれぞれ発生する。
したがって、この内燃機関の始動装置によれば、外部接続端子に外部交流負荷が接続されているとき、その接続された外部交流負荷へ交流電圧を供給することができる。また、外部交流負荷へ出力する交流電圧を発生するために専用のインバータを別途設ける必要がない。
好ましくは、外部電源は、商用交流電源である。
したがって、この内燃機関の始動装置によれば、専用の外部電源を必要とせず、一般の商用交流電源を用いてキャパシタを充電することができるので、利便性が向上する。
また、この発明によれば、車両は、上述した内燃機関の始動装置と、第1の回転電機に連結される内燃機関と、第2の回転電機に連結され、第2の回転電機が発生する駆動力によって駆動される駆動輪とを備える。
この発明による車両においては、二次電池の充電量の低下により二次電池からの電力を用いて内燃機関を始動できないとき、外部接続端子から入力される外部電源からの電力を用いてキャパシタが充電される。そして、内燃機関を駆動するのに必要な所定の充電量をキャパシタの充電量が超えると、キャパシタに充電された電力を用いて内燃機関が駆動される。また、第1の回転電機の巻線の中性点および第2の回転電機の巻線の中性点に互いに位相を反転させた所定の周波数を有する第1および第2の交流電圧がそれぞれ発生する。
したがって、この発明による車両によれば、二次電池の充電量の低下により二次電池からの電力を用いて内燃機関を始動できないとき、外部接続端子に接続される外部電源からの電力を用いてキャパシタを最短時間で充電できる。その結果、最短時間で内燃機関を始動させることができる。また、外部接続端子に外部交流負荷が接続されているときは、その接続された外部交流負荷へ発生した交流電圧を供給することができる。
この発明によれば、二次電池からの電力を用いて内燃機関を始動できないとき、外部電源からの電力を用いて必要最小限の電力だけがキャパシタに充電されるので、キャパシタの充電時間を最短化できる。その結果、最短時間で内燃機関を始動させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1によるエンジン始動装置の概略ブロック図である。図1を参照して、このエンジン始動装置100は、バッテリBと、キャパシタCと、インバータ10と、モータジェネレータMGと、コネクタ20と、制御装置22と、システムリレーSRと、平滑コンデンサ24と、電圧センサ26,28と、電源ラインPLと、接地ラインSLと、U相ラインULと、V相ラインVLと、W相ラインWLとを備える。
モータジェネレータMGは、回転電機であり、たとえば、3相交流同期電動発電機からなる。モータジェネレータMGは、図示されないエンジンに連結され、インバータ10から受ける3相交流電圧によって駆動力を発生し、エンジンの始動を行なう。また、エンジンの始動後は、モータジェネレータMGは、エンジンの出力を用いて3相交流電圧を発生し、その発生した3相交流電圧をインバータ10へ出力する。
直流電源であるバッテリBは、充放電可能な電池であり、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池からなる。バッテリBは、発生した直流電圧をインバータ10へ出力する。また、バッテリBは、エンジンの出力を用いてモータジェネレータMGによって発電され、かつ、インバータ10によって整流された直流電圧によって充電される。
システムリレーSRは、制御装置22からの信号SEによってオン/オフされる。具体的には、システムリレーSRは、制御装置22からのH(論理ハイ)レベルの信号SEによりオンされ、制御装置22からのL(論理ロー)レベルの信号SEによりオフされる。
インバータ10は、U相アーム11、V相アーム12およびW相アーム13を含む。U相アーム11、V相アーム12およびW相アーム13は、電源ラインPLと接地ラインSLとの間に並列に接続される。U相アーム11は、直列に接続されたパワートランジスタQ1,Q2からなり、V相アーム12は、直列に接続されたパワートランジスタQ3,Q4からなり、W相アーム13は、直列に接続されたパワートランジスタQ5,Q6からなる。各パワートランジスタQ1〜Q6は、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)からなる。各パワートランジスタQ1〜Q6のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD1〜D6がそれぞれ接続される。そして、各相アームにおける各パワートランジスタの接続点は、U,V,W各相ラインUL,VL,WLを介してモータジェネレータMGの各相コイルの中性点と反対側のコイル端にそれぞれ接続される。
キャパシタCは、システムリレーSRとインバータ10との間にバッテリBに並列に配設される。このキャパシタCは、バッテリBのSOC(State of Charge)の低下によりバッテリBでモータジェネレータMGを駆動してエンジンを始動できないとき、後述のコネクタ20に接続される外部直流電源によって充電される。そして、キャパシタCのSOC(キャパシタの充電量を示す。以下同じ。)がモータジェネレータMGを駆動してエンジンを始動するのに十分な所定量に達すると、このキャパシタCに蓄電された電力を用いてモータジェネレータMGが駆動され、エンジンの始動が行なわれる。
コネクタ20は、モータジェネレータMGのコイルの中性点に一端が接続され、接地ラインSLに他端が接続される。このコネクタ20には、バッテリBのSOCの低下によりバッテリBでモータジェネレータMGを駆動してエンジンを始動できないとき、外部直流電源が接続される。そして、後述する方法により、このコネクタ20に接続された外部直流電源からの電力が昇圧されてキャパシタCに充電され、そのキャパシタCに充電された電力を用いてモータジェネレータMGを駆動してエンジンの始動が行なわれる。また、コネクタ20は、外部直流電源の電圧VDCを検出し、その検出した電圧VDCを制御装置22へ出力する。
インバータ10は、エンジンの始動時、制御装置22からの信号PWMに基づいて、電源ラインPLから供給される直流電圧を3相交流電圧に変換してモータジェネレータMGを駆動する。また、インバータ10は、バッテリBのSOCの低下によりバッテリBでモータジェネレータMGを駆動してエンジンを始動できないとき、制御装置22からの信号PWMに基づいて、コネクタ20に接続される外部直流電源から供給される直流電圧をモータジェネレータMGのコイルを用いて昇圧し、その昇圧した直流電圧をキャパシタCへ出力する。
具体的には、インバータ10は、制御装置22からの信号PWMに基づいて、たとえばU相アーム11のパワートランジスタQ2のスイッチング動作に応じて流れる電流をモータジェネレータMGのU相コイルに磁場エネルギーとして蓄積することによって外部直流電源からの直流電圧を昇圧し、その昇圧した昇圧電圧をパワートランジスタQ2がオフされたタイミングに同期してダイオードD1を介して電源ラインPLへ出力する。なお、パワートランジスタQ2の代わりにパワートランジスタQ4またはパワートランジスタQ6をスイッチングさせてもよいし、パワートランジスタQ2とともにパワートランジスタQ4,Q6も同時にスイッチング動作を行ない、モータジェネレータMGのU,V,W各相コイルを用いて昇圧を行なってもよい。
平滑コンデンサ24は、電源ラインPLと接地ラインSLとの間に接続され、電源ラインPLと接地ラインSLとの間の電圧変動を平滑化する。電圧センサ26は、バッテリBのバッテリ電圧VBを検出し、その検出したバッテリ電圧VBを制御装置22へ出力する。電圧センサ28は、キャパシタCの端子間電圧VCを検出し、その検出した端子間電圧VCを制御装置22へ出力する。
制御装置22は、電圧センサ26からの電圧VB、ならびにモータジェネレータMGのモータ電流MCRTおよびトルク指令値TRに基づいて、モータジェネレータMGを駆動するための信号PWMを生成し、その生成した信号PWMをインバータ10へ出力する。なお、モータ電流MCRTは、図示されない電流センサによって検出される。
また、制御装置22は、バッテリBのSOCの低下によりバッテリBでモータジェネレータMGを駆動してエンジンを始動できないと判断すると、信号SEをLレベルにしてバッテリBを電源ラインPLおよび接地ラインSLから電気的に切離す。そして、制御装置22は、コネクタ20および電圧センサ28からの電圧VDC,VCに基づいて、コネクタ20に接続された外部直流電源からの直流電圧を所定の電圧レベルに昇圧してキャパシタCを充電するための信号PWMを生成し、その生成した信号PWMをインバータ10へ出力する。
そして、制御装置22は、電圧センサ28からの電圧VCに基づいて、キャパシタCのSOCがモータジェネレータMGを駆動してエンジンを始動可能な所定量に達したと判断すると、電圧センサ28からの電圧VC、ならびにモータジェネレータMGのモータ電流MCRTおよびトルク指令値TRに基づいて、モータジェネレータMGを駆動するための信号PWMを生成し、その生成した信号PWMをインバータ10へ出力する。
図2は、図1に示した制御装置22の機能ブロック図である。図2を参照して、制御装置22は、充放電制御部112と、モータ制御用相電圧演算部114と、デューティー比演算部116と、PWM信号変換部118とを含む。
充放電制御部112は、電圧センサ26,28からの電圧VB,VCおよび信号STを受ける。この信号STは、エンジンの始動を指示する信号である。充放電制御部112は、信号STに基づいて、エンジンの始動が指示されたと判断すると、電圧VBに基づいてバッテリBのSOCを算出し、モータジェネレータMGを駆動してエンジンを始動可能な所定のSOCよりもバッテリBのSOCが多いか否かを判定する。そして、バッテリBのSOCが所定のSOC以上のときは、充放電制御部112は、制御信号CTL1を生成してモータ制御用相電圧演算部114およびPWM信号変換部118へ出力する。
一方、バッテリBのSOCが所定のSOCよりも少ないときは、充放電制御部112は、コネクタ20に接続される外部直流電源を用いてキャパシタCを充電するため、制御信号CTL2を生成してモータ制御用相電圧演算部114およびPWM信号変換部118へ出力し、キャパシタCの目標充電電圧VCrefをデューティー比演算部116へ出力する。
そして、充放電制御部112は、電圧センサ28からの電圧VCに基づいてキャパシタCのSOCを算出し、モータジェネレータMGを駆動してエンジンを始動可能な所定のSOCまでキャパシタCのSOCが到達したか否かを判定する。そして、充放電制御部112は、キャパシタCのSOCが所定のSOCに到達したと判定すると、制御信号CTL3を生成してモータ制御用相電圧演算部114およびPWM信号変換部118へ出力する。
モータ制御用相電圧演算部114は、モータジェネレータMGのトルク指令値TRおよびモータ電流MCRT、電圧センサ26,28からの電圧VB,VC、ならびに充放電制御部112からの制御信号CTL1〜3を受ける。
モータ制御用相電圧演算部114は、充放電制御部112から制御信号CTL1を受けているとき、電圧VB、トルク指令値TRおよびモータ電流MCRTに基づいて、モータジェネレータMGの各相コイルに印加する電圧を演算し、その演算した各相コイル電圧をPWM信号変換部118へ出力する。
また、モータ制御用相電圧演算部114は、充放電制御部112から制御信号CTL2を受けているときは、その動作を停止する。
さらに、モータ制御用相電圧演算部114は、充放電制御部112から制御信号CTL3を受けているとき、電圧VC、トルク指令値TRおよびモータ電流MCRTに基づいて、モータジェネレータMGの各相コイルに印加する電圧を演算し、その演算した各相コイル電圧をPWM信号変換部118へ出力する。
デューティー比演算部116は、コネクタ20からの電圧VDC、電圧センサ28からの電圧VC、および充放電制御部112からの目標充電電圧VCrefに基づいて、キャパシタCの電圧VCを目標充電電圧VCrefに設定するためのデューティー比を算出し、その算出したデューティー比をPWM信号変換部118へ出力する。
PWM信号変換部118は、充放電制御部112から制御信号CTL1またはCTL3を受けているときは、モータ制御用相電圧演算部114からの各相コイル電圧指令に基づいて、インバータ10の各パワートランジスタQ1〜Q6をオン/オフする信号PWMを生成し、その生成した信号PWMをインバータ10の各パワートランジスタQ1〜Q6へ出力する。
また、PWM信号変換部118は、充放電制御部112から制御信号CTL2を受けているときは、デューティー比演算部116からのデューティー比に基づいて、インバータ10のパワートランジスタQ2(および/またはQ4,Q6)をオン/オフする信号PWMを生成し、その生成した信号PWMをインバータ10のパワートランジスタQ2(および/またはQ4,Q6)へ出力する。
図3は、図1に示したキャパシタCのOCV(Open Circuit Voltage)とSOCとの相関関係を示す図である。図3を参照して、キャパシタCは、SOCとOCVとが略線形の関係にある。また、直線の傾きが大きいことから、OCVからSOCの算出にあたってOCVの誤差の影響を受けにくいという特性も有する。したがって、キャパシタCでは、キャパシタCの端子間電圧VCからキャパシタCのSOCを高精度に推定することができる。
そこで、この実施の形態1では、この特性を利用してキャパシタCの電圧VCからキャパシタCのOCVが算出され、その算出されたOCVに基づいてキャパシタCのSOCが算出される。そして、その算出されたキャパシタCのSOCを、モータジェネレータMGを駆動してエンジンを始動可能な所定のしきい値SOC0と比較し、キャパシタCのSOCが所定のしきい値SOC0を超えると、外部直流電源からキャパシタCへの充電を終了する。その後、直ちにキャパシタCからインバータ10を介してモータジェネレータMGへの放電を開始して、キャパシタCからの電力を用いてインバータ10によりモータジェネレータMGを駆動する。
これにより、モータジェネレータMGを駆動してエンジンを始動可能なキャパシタCの充電量の基準が明確になるので、キャパシタCの充電量を必要最小限に抑えることができる。したがって、エンジンを始動するまでの時間を最短化することができる。
なお、エンジンの温度が異なるとオイル粘度の変化によりクランキングの動力抵抗が変化するので、エンジンの温度に応じてエンジンを始動するのに必要な最低限の電力量は異なってくる。そこで、図4に示すように、モータジェネレータMGを駆動してエンジンを始動可能なSOCのしきい値をエンジンの温度に応じて変化させてもよい。すなわち、エンジンの温度がT1のときは、しきい値をSOC(T1)とし、エンジンの温度がT1よりも高いT2のときは、しきい値をSOC(T1)よりも小さいSOC(T2)としてもよい。
なお、上記においては、コネクタ20は、モータジェネレータMGのコイルの中性点に接続されるものとしたが、中性点と反対側のコイル端のいずれかに接続されるようにしてもよい。この場合は、外部直流電源からキャパシタCへの充電の際、モータジェネレータMGのコイルを2つ直列に接続した形で利用できるので、昇圧機能をより高めることができる。
以上のように、この実施の形態1では、バッテリBに並列にキャパシタCが設けられる。そして、エンジンの始動時にバッテリBのSOCの低下によりバッテリBからの電力を用いてエンジンを始動できないとき、コネクタ20に接続される外部直流電源からの電力を用いてキャパシタCが充電される。そして、エンジンを駆動するのに必要な所定のSOCをキャパシタCのSOCが超えると、キャパシタCに充電された電力を用いてインバータ10およびモータジェネレータMGによりエンジンの始動が行なわれる。
したがって、この実施の形態1によれば、必要最小限の電力だけがキャパシタCに充電されるので、キャパシタCの充電時間を最短化できる。その結果、最短時間でエンジンを始動させることができる。
また、外部直流電源からの充電の際、モータジェネレータMGのコイルを用いて電圧を昇圧できるので、電圧変換可能な専用の充電器を別途設けることなく、外部直流電源からキャパシタCを所定の電圧レベルに充電できる。
さらに、エンジンの状態に応じてキャパシタCの必要充電量を設定することにより、すなわち、エンジンの温度が高いほどキャパシタCの必要充電量を少なく設定することにより、より正確にキャパシタCの必要充電量を設定できる。
また、さらに、キャパシタのSOCとOCVとの略線形な関係を利用して、キャパシタCの電圧を用いてキャパシタCのSOCを算出するので、キャパシタCに充電すべき電力量を容易かつ高精度に算出することができる。したがって、高精度な制御が実現される。
[実施の形態2]
図5は、この発明の実施の形態2によるエンジン始動装置の概略ブロック図である。図5を参照して、このエンジン始動装置200は、バッテリBと、キャパシタCと、昇圧コンバータ40と、インバータ50,60と、モータジェネレータMG1,MG2と、ACラインACL1,ACL2と、コネクタ70と、制御装置72と、システムリレーSRと、平滑コンデンサ74,76と、電圧センサ78,80,82と、電源ラインPL1,PL2と、接地ラインSLと、U相ラインUL1,UL2と、V相ラインVL1,VL2と、W相ラインWL1,WL2とを備える。
このエンジン始動装置200は、たとえば、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)に搭載される。そして、モータジェネレータMG1は、エンジン(図示せず、以下同じ。)と連結され、エンジン始動を行ない得る電動機として動作し、かつ、エンジンによって駆動される発電機として動作するものとしてハイブリッド自動車に組込まれる。また、モータジェネレータMG2は、ハイブリッド自動車の駆動輪(図示せず、以下同じ。)と連結され、駆動輪を駆動する電動機としてハイブリッド自動車に組込まれる。
モータジェネレータMG1,MG2は、回転電機であり、たとえば、3相交流同期電動発電機からなる。そして、モータジェネレータMG1は、インバータ50から受ける3相交流電圧によって駆動力を発生し、エンジンの始動を行なう。また、モータジェネレータMG1は、エンジンの始動後は、エンジンの出力を用いて3相交流電圧を発生し、その発生した3相交流電圧をインバータ50へ出力する。モータジェネレータMG2は、インバータ60から受ける3相交流電圧によって車両の駆動トルクを発生する。また、モータジェネレータMG2は、車両の回生制動時、交流電圧を発生してインバータ60へ出力する。
そして、バッテリBのSOCの低下によりバッテリBでモータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動できないとき、後述する方法により、コネクタ70に接続される商用交流電源からの電力によってキャパシタCが充電され、そのキャパシタCに充電された電力を用いてモータジェネレータMG1を駆動してエンジンの始動が行なわれる。また、コネクタ70に接続される外部交流負荷への交流電圧の出力要求がなされると、インバータ50,60によってモータジェネレータMG1,MG2の中性点N1,N2間に交流電圧が発生され、モータジェネレータMG1,MG2は、その中性点N1,N2間に発生した交流電圧をコネクタ70に接続される外部交流負荷へ供給する。
昇圧コンバータ40は、リアクトルLと、パワートランジスタQ31,Q32と、ダイオードD31,D32とを含む。リアクトルLは、電源ラインPL1に一端が接続され、パワートランジスタQ31,Q32の接続点に他端が接続される。パワートランジスタQ31,Q32は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列に接続され、制御装置72からの信号PWCをベース端子に受ける。そして、各パワートランジスタQ31,Q32のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すようにダイオードD31,D32がそれぞれ接続される。
インバータ50は、実施の形態1におけるインバータ10と同様の構成からなり、U相アーム51、V相アーム52およびW相アーム53を含む。そして、各相アームにおける各パワートランジスタの接続点は、U,V,W各相ラインUL1,VL1,WL1を介してモータジェネレータMG1の各相コイルの中性点と反対側のコイル端にそれぞれ接続される。
インバータ60も、実施の形態1におけるインバータ10と同様の構成からなり、U相アーム61、V相アーム62およびW相アーム63を含む。そして、各相アームにおける各パワートランジスタの接続点は、U,V,W各相ラインUL2,VL2,WL2を介してモータジェネレータMG2の各相コイルの中性点と反対側のコイル端にそれぞれ接続される。
キャパシタCは、昇圧コンバータ40とインバータ50,60との間に配設される。このキャパシタCは、バッテリBのSOCの低下によりバッテリBでモータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動できないとき、後述のコネクタ70に接続される商用交流電源によって充電される。そして、キャパシタCのSOCがモータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動するのに十分な所定量に達すると、このキャパシタCに蓄電された電力を用いてモータジェネレータMG1が駆動され、エンジンの始動が行なわれる。
コネクタ70は、モータジェネレータMG1,MG2の中性点N1,N2に接続される。このコネクタ70には、バッテリBのSOCの低下によりバッテリBでモータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動できないとき、商用交流電源が接続される。また、コネクタ70は、商用交流電源の電圧VACIを検出し、その検出した電圧VACIを制御装置72へ出力する。
さらに、コネクタ70は、モータジェネレータMG1,MG2の中性点N1,N2間に発生した商用交流電圧VACOを外部交流負荷へ出力するための出力端子としても機能し、各電気機器の電源用コンセントや家庭の非常用電源のコンセントなどが接続される。
昇圧コンバータ40は、制御装置72からの信号PWCに基づいて、パワートランジスタQ32のスイッチング動作に応じて流れる電流をリアクトルLに磁場エネルギーとして蓄積することによってバッテリBからの直流電圧を昇圧し、その昇圧した昇圧電圧をパワートランジスタQ32がオフされたタイミングに同期してダイオードD31を介して電源ラインPL2へ出力する。また、昇圧コンバータ40は、制御装置72からの信号PWCに基づいて、電源ラインPL2を介してインバータ50および/または60から受ける直流電圧をバッテリBの電圧レベルに降圧してバッテリBを充電する。
インバータ50は、エンジンの始動時、制御装置72からの信号PWM1に基づいて、電源ラインPL2から供給される直流電圧を3相交流電圧に変換してモータジェネレータMG1を駆動する。
ここで、バッテリBのSOCの低下によりバッテリBでモータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動できないとき、インバータ50,60は、後述する方法により、それぞれ制御装置72からの信号PWM1,PWM2に基づいて、コネクタ70に接続される商用交流電源から供給される商用交流電圧をモータジェネレータMG1,MG2のコイルを用いて昇圧かつ整流し、その昇圧かつ整流された直流電圧をキャパシタCへ出力する。
また、インバータ50は、エンジンの始動後は、制御装置72からの信号PWM1に基づいて、モータジェネレータMG1によって発電された交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を電源ラインPL2へ出力する。
インバータ60は、制御装置72からの信号PWM2に基づいて、電源ラインPL2から受ける直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータMG2へ出力する。これにより、モータジェネレータMG2は、所望のトルクを発生するように駆動される。また、インバータ60は、車両の回生制動時、制御装置72からの信号PWM2に基づいて、モータジェネレータMG2から出力される交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を電源ラインPL2へ出力する。
さらに、インバータ50,60は、コネクタ70に接続される外部交流負荷への交流電圧の出力要求がなされると、モータジェネレータMG1,MG2の中性点N1,N2間に交流電圧VACOを発生させる。すなわち、インバータ50は、モータジェネレータMG1,MG2の中性点N1,N2間に交流電圧VACOを発生させるように、制御装置72からの信号PWM1に基づいて中性点N1の電位を制御し、インバータ60は、モータジェネレータMG1,MG2の中性点N1,N2間に交流電圧VACOを発生させるように、制御装置72からの信号PWM2に基づいて中性点N2の電位を制御する。
平滑コンデンサ74は、電源ラインPL1と接地ラインSLとの間に接続され、電源ラインPL1と接地ラインSLとの間の電圧変動を平滑化する。平滑コンデンサ76は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に接続され、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間の電圧変動を平滑化する。電圧センサ78は、バッテリBのバッテリ電圧VBを検出し、その検出したバッテリ電圧VBを制御装置72へ出力する。電圧センサ80は、キャパシタCの端子間電圧VCを検出し、その検出した端子間電圧VCを制御装置72へ出力する。電圧センサ82は、平滑コンデンサ76の端子間電圧、すなわち昇圧コンバータ40の出力電圧VM(インバータ50,60の入力電圧に相当する。以下同じ。)を検出し、その検出した電圧VMを制御装置72へ出力する。
制御装置72は、モータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値TR1,TR2、電圧センサ78,82からの電圧VB,VM、およびモータジェネレータMG1,MG2のモータ回転数MRN1,MRN2に基づいて、昇圧コンバータ40を駆動するための信号PWCを生成し、その生成した信号PWCを昇圧コンバータ40へ出力する。なお、モータジェネレータMG1,MG2のモータ回転数MRN1,MRN2は、図示されない回転センサによって検出される。
また、制御装置72は、電圧センサ82からの電圧VM、ならびにモータジェネレータMG1のモータ電流MCRT1およびトルク指令値TR1に基づいて、モータジェネレータMG1を駆動するための信号PWM1を生成し、その生成した信号PWM1をインバータ50へ出力する。さらに、制御装置72は、電圧センサ82からの電圧VM、ならびにモータジェネレータMG2のモータ電流MCRT2およびトルク指令値TR2に基づいて、モータジェネレータMG2を駆動するための信号PWM2を生成し、その生成した信号PWM2をインバータ60へ出力する。なお、モータ電流MCRT1,MCRT2は、図示されない電流センサによって検出される。
また、さらに、制御装置72は、バッテリBのSOCの低下によりバッテリBでモータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動できないと判断すると、信号SEをLレベルにしてバッテリBを電源ラインPL1および接地ラインSLから電気的に切離す。そして、制御装置72は、コネクタ70および電圧センサ80からの電圧VACI,VCに基づいて、コネクタ70に接続された商用交流電源からの商用交流電圧を整流し、かつ、所定の電圧レベルに昇圧してキャパシタCを充電するための信号PWM1,PWM2を生成し、その生成した信号PWM1,PWM2をそれぞれインバータ50,60へ出力する。
そして、制御装置72は、電圧センサ80からの電圧VCに基づいて、キャパシタCのSOCがモータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動可能な所定量に達したと判断すると、電圧センサ80からの電圧VC、ならびにモータジェネレータMG1のモータ電流MCRT1およびトルク指令値TR1に基づいて、モータジェネレータMG1を駆動するための信号PWM1を生成し、その生成した信号PWM1をインバータ50へ出力する。
また、さらに、制御装置72は、コネクタ70に接続される外部交流負荷への交流電圧の出力要求がなされると、モータジェネレータMG1,MG2の中性点N1,N2間に交流電圧VACOが発生するように、インバータ50の上アームのパワートランジスタQ11,Q13,Q15と下アームのパワートランジスタQ12,Q14,Q16とのデューティーの総和を制御しつつ信号PWM1を生成し、さらに、インバータ60の上アームのパワートランジスタQ21,Q23,Q25と下アームのパワートランジスタQ22,Q24,Q26とのデューティーの総和を制御しつつ信号PWM2を生成する。そして、制御装置72は、その生成した信号PWM1,PWM2をそれぞれインバータ50,60へ出力する。
図6は、図5に示した制御装置72の機能ブロック図である。図6を参照して、制御装置72は、コンバータ制御部122と、インバータ制御部124とを含む。コンバータ制御部122は、モータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値TR1,TR2およびモータ回転数MRN1,MRN2、ならびに電圧センサ78,82からの電圧VB,VMに基づいて、昇圧コンバータ40のパワートランジスタQ31,Q32をオン/オフするための信号PWCを生成し、その生成した信号PWCを昇圧コンバータ40へ出力する。
インバータ制御部124は、モータジェネレータMG1のトルク指令値TR1およびモータ電流MCRT1ならびに電圧センサ82からの電圧VMに基づいてインバータ50のパワートランジスタQ11〜Q16をオン/オフするための信号PWM1を生成し、その生成した信号PWM1をインバータ50へ出力する。
また、インバータ制御部124は、モータジェネレータMG2のトルク指令値TR2およびモータ電流MCRT2ならびに電圧センサ82からの電圧VMに基づいてインバータ60のパワートランジスタQ21〜Q26をオン/オフするための信号PWM2を生成し、その生成した信号PWM2をインバータ60へ出力する。
さらに、インバータ制御部124は、信号STに応じて、電圧センサ78からの電圧VBに基づいてバッテリBのSOCを算出する。そして、インバータ制御部124は、バッテリBのSOCの低下によりバッテリBでモータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動できないと判断すると、コネクタ70に接続される商用交流電源を用いてキャパシタCを充電するため、コネクタ70および電圧センサ80からの電圧VACI,VCに基づいてインバータ50,60のパワートランジスタQ11〜Q16,Q21〜Q26をオン/オフするための信号PWM1,PWM2を生成し、その生成した信号PWM1,PWM2をそれぞれインバータ50,60へ出力する。
また、さらに、インバータ制御部124は、電圧センサ80からの電圧VCに基づいてキャパシタCのSOCを算出する。そして、インバータ制御部124は、キャパシタCでモータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動可能な所定量にキャパシタCのSOCが達したと判断すると、電圧センサ80からの電圧VCならびにモータジェネレータMG1のトルク指令値TR1およびモータ電流MCRT1に基づいてインバータ50のパワートランジスタQ11〜Q16をオン/オフするための信号PWM1を生成し、その生成した信号PWM1をインバータ50へ出力する。
また、さらに、インバータ制御部124は、コネクタ70に接続される外部交流負荷への交流電力の出力要求を示す信号ACに応じて、モータジェネレータMG1,MG2の中性点N1,N2間に交流電圧VACOを発生させるためにインバータ50,60を駆動するための信号PWM1,PWM2を生成し、その生成した信号PWM1,PWM2をそれぞれインバータ50,60へ出力する。
図7は、図6に示したインバータ制御部124の詳細な機能ブロック図である。図7を参照して、インバータ制御部124は、制御部142と、モータ制御用相電圧演算部144,146と、デューティー比演算部148と、PWM信号変換部150,152とからなる。
制御部142は、電圧センサ78,80からの電圧VB,VC、コネクタ70からの電圧VACI、および信号ST,ACを受ける。制御部142は、信号STに基づいて、エンジンの始動が指示されたと判断すると、電圧VBに基づいてバッテリBのSOCを算出し、モータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動可能な所定のSOCよりもバッテリBのSOCが多いか否かを判定する。そして、バッテリBのSOCが所定のSOC以上のときは、制御部142は、制御信号CTL1を生成してモータ制御用相電圧演算部144およびPWM信号変換部150へ出力する。
一方、バッテリBのSOCが所定のSOCよりも少ないときは、制御部142は、コネクタ70に接続される商用交流電源を用いてキャパシタCを充電するため、制御信号CTL2を生成してモータ制御用相電圧演算部144,146およびPWM信号変換部150,152へ出力し、キャパシタCの目標充電電圧VCrefをデューティー比演算部148へ出力する。
そして、制御部142は、電圧センサ80からの電圧VCに基づいてキャパシタCのSOCを算出し、モータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動可能な所定のSOCまでキャパシタCのSOCが到達したか否かを判定する。そして、制御部142は、キャパシタCのSOCが所定のSOCに到達したと判定すると、制御信号CTL2の出力を停止し、制御信号CTL1をモータ制御用相電圧演算部144およびPWM信号変換部150へ出力する。
また、制御部142は、信号ACに基づいて、コネクタ70に接続される外部交流負荷への交流電圧の出力要求があったと判断すると、制御信号CTL3を生成してモータ制御用相電圧演算部144,146およびPWM信号変換部150,152へ出力する。
モータ制御用相電圧演算部144は、モータジェネレータMG1のトルク指令値TR1およびモータ電流MCRT1、電圧センサ82からの電圧VM、ならびに制御部142からの制御信号CTL1〜CTL3を受ける。
モータ制御用相電圧演算部144は、制御部142から制御信号CTL1またはCTL3を受けているとき、電圧VM、トルク指令値TR1およびモータ電流MCRT1に基づいて、モータジェネレータMG1の各相コイルに印加する電圧を演算し、その演算した各相コイル電圧をPWM信号変換部150へ出力する。
また、モータ制御用相電圧演算部144は、制御部142から制御信号CTL2を受けているときは、その動作を停止する。
モータ制御用相電圧演算部146は、モータジェネレータMG2のトルク指令値TR2およびモータ電流MCRT2、電圧センサ82からの電圧VM、ならびに制御部142からの制御信号CTL2,CTL3を受ける。
モータ制御用相電圧演算部146は、制御部142から制御信号CTL2を受けているときは、その動作を停止する。
また、モータ制御用相電圧演算部146は、制御部142から制御信号CTL3を受けているとき、電圧VM、トルク指令値TR2およびモータ電流MCRT2に基づいて、モータジェネレータMG2の各相コイルに印加する電圧を演算し、その演算した各相コイル電圧をPWM信号変換部152へ出力する。
デューティー比演算部148は、コネクタ70からの電圧VACI、電圧センサ80からの電圧VC、および制御部142からの目標充電電圧VCrefに基づいて、キャパシタCの電圧VCを目標充電電圧VCrefに設定するためのデューティー比を算出し、その算出したデューティー比をPWM信号変換部150,152へ出力する。
より具体的には、デューティー比演算部148は、電圧VACIが正のとき、すなわちACラインACL1の電圧レベルが正であり、ACラインACL2の電圧レベルが負のとき、インバータ50のパワートランジスタQ12(および/またはQ14,Q16)をオン/オフさせてキャパシタCの電圧VCを目標充電電圧VCrefに設定するためのデューティー比を算出し、その算出したデューティー比をPWM信号変換部150へ出力する。なお、このとき、デューティー比演算部148は、PWM信号変換部152へはデューティー比を0で出力する。
また、デューティー比演算部148は、電圧VACIが負のとき、すなわちACラインACL1の電圧レベルが負であり、ACラインACL2の電圧レベルが正のとき、インバータ60のパワートランジスタQ22(および/またはQ24,Q26)をオン/オフさせてキャパシタCの電圧VCを目標充電電圧VCrefに設定するためのデューティー比を算出し、その算出したデューティー比をPWM信号変換部152へ出力する。なお、このとき、デューティー比演算部148は、PWM信号変換部150へはデューティー比を0で出力する。
PWM信号変換部150は、制御部142から制御信号CTL1を受けているとき、モータ制御用相電圧演算部144からの各相コイル電圧指令に基づいて、インバータ50の各パワートランジスタQ11〜Q16をオン/オフする信号PWM1を生成し、その生成した信号PWM1をインバータ50の各パワートランジスタQ11〜Q16へ出力する。
また、PWM信号変換部150は、制御部142から制御信号CTL2を受けているとき、デューティー比演算部148から受けるデューティー比に基づいて、インバータ50のパワートランジスタQ12(および/またはQ14,Q16)をオン/オフする信号PWM1を生成し、その生成した信号PWM1をインバータ50のパワートランジスタQ12(および/またはQ14,Q16)へ出力する。
さらに、PWM信号変換部150は、制御部142から制御信号CTL3を受けているとき、モータ制御用相電圧演算部144から受ける各相コイル電圧指令に基づいて、スイッチング制御するためのデューティーを所定の周波数で変化させながらインバータ50の各パワートランジスタQ11〜Q16をオン/オフする信号PWM1を生成し、その生成した信号PWM1をインバータ50のパワートランジスタQ11〜Q16へ出力する。
PWM信号変換部152は、制御部142から制御信号CTL2を受けているとき、デューティー比演算部148から受けるデューティー比に基づいて、インバータ60のパワートランジスタQ22(および/またはQ24,Q26)をオン/オフする信号PWM2を生成し、その生成した信号PWM2をインバータ60のパワートランジスタQ22(および/またはQ24,Q26)へ出力する。
さらに、PWM信号変換部152は、制御部142から制御信号CTL3を受けているとき、モータ制御用相電圧演算部144から受ける各相コイル電圧指令に基づいて、スイッチング制御するためのデューティーを所定の周波数で変化させながらインバータ60の各パワートランジスタQ21〜Q26をオン/オフする信号PWM2を生成し、その生成した信号PWM2をインバータ60のパワートランジスタQ21〜Q26へ出力する。
図8は、交流電圧VACOを発生しているときのデューティーの総和および交流電圧VACOの波形図である。図8を参照して、曲線k1は、インバータ50のスイッチング制御におけるデューティーの総和の変化を示し、曲線k2は、インバータ60のスイッチング制御におけるデューティーの総和の変化を示す。ここで、デューティーの総和とは、各インバータにおける上アームのオンデューティーから下アームのオンデューティーを減算したものである。図8において、デューティーの総和が正のときは、対応するモータジェネレータの中性点電位がインバータ入力電圧VMの中間電圧VM/2よりも高くなることを示し、デューティーの総和が負のときは、中性点電位が電圧VM/2よりも低くなることを示す。
制御装置72は、インバータ50のデューティーの総和を曲線k1に従って所定の周波数で周期的に変化させ、インバータ60のデューティーの総和を曲線k2に従って所定の周波数で周期的に変化させる。ここで、インバータ60のデューティーの総和は、インバータ50のデューティーの総和が変化する位相を反転した位相で周期的に変えられる。
そうすると、時刻t0〜t1においては、中性点N1の電位は、電圧VM/2よりも高くなり、中性点N2の電位は、電圧VM/2よりも低くなり、中性点N1,N2間に正側の交流電圧VACOが発生する。ここで、コネクタ70に外部交流負荷が接続されると、インバータ50の上アームから下アームに流れ込むことができない余った電流が中性点N1からACラインACL1、外部交流負荷およびACラインACL2を介して中性点N2へ流れ、中性点N2からインバータ60の下アームへ流れる。
時刻t1〜t2においては、中性点N1の電位は、電圧VM/2よりも低くなり、中性点N2の電位は、電圧VM/2よりも高くなり、中性点N1,N2間に負側の交流電圧VACOが発生する。そして、インバータ60の上アームから下アームに流れ込むことができない余った電流が中性点N2からACラインACL2、外部交流負荷およびACラインACL1を介して中性点N1へ流れ、中性点N1からインバータ50の下アームへ流れる。
このように、インバータ50,60は、モータジェネレータMG1,MG2の中性点N1,N2間に交流電圧VACOを発生させることができる。
図9は、この発明の実施の形態2によるエンジン始動装置200をハイブリッド自動車に適用した場合の概略ブロック図である。図9を参照して、モータジェネレータMG1は、エンジン92に連結され、エンジン92を始動するとともに、エンジン92からの回転力によって発電する。モータジェネレータMG2は、駆動輪94に連結され、駆動輪94を駆動するとともに、ハイブリッド自動車の回生制動時に発電する。
そして、バッテリBのSOCの低下によりバッテリBでモータジェネレータMG1を駆動してエンジン92を始動させることができないとき、コネクタ70に商用交流電源が接続され、モータジェネレータMG1,MG2およびインバータ50,60を用いて商用交流電源からキャパシタCへの充電が行なわれる。このとき、システムリレーSRはオフされ、バッテリBは、システムから切離される。
そして、キャパシタCの電圧VCに基づいて、エンジン92を始動可能な所定量にキャパシタCのSOCが達すると、キャパシタCからの電力を用いてインバータ50によりモータジェネレータMG1が駆動され、モータジェネレータMG1の駆動力によってエンジン92が始動される。
一方、コネクタ70には、外部交流負荷も接続される。そして、外部交流負荷への交流電力の出力要求がなされると、モータジェネレータMG1,MG2の中性点間に交流電圧が発生し、その発生した交流電圧がコネクタ70から外部交流負荷へ出力される。
なお、この実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、モータジェネレータMG1を駆動してエンジンを始動可能なSOCのしきい値をエンジンの温度に応じて変化させてもよい。
また、上記においては、コネクタ70は、モータジェネレータMG1,MG2の中性点に接続されるものとしたが、モータジェネレータMG1,MG2の各々において、中性点と反対側のコイル端のいずれかに接続されるようにしてもよい。
また、上記においては、コネクタ70に接続される外部電源は、商用交流電源としたが、外部電源は、直流電源であってもよい。
以上のように、この実施の形態2によっても、実施の形態1と同様の効果が得られる。また、この実施の形態2によれば、エンジンが始動した後は、エンジンの出力を用いて発電された電力を用いて、コネクタ70に接続される外部交流負荷へ交流電力を供給することができる。
なお、上記において、モータジェネレータMGは、この発明における「回転電機」に対応し、モータジェネレータMG1,MG2は、この発明における「第1の回転電機」および「第2の回転電機」にそれぞれ対応する。また、インバータ10は、この発明における「インバータ」に対応し、インバータ50,60は、この発明における「第1のインバータ」および「第2のインバータ」にそれぞれ対応する。さらに、エンジンおよびエンジン92は、この発明における「内燃機関」に対応し、バッテリBは、この発明における「二次電池」に対応する。また、さらに、電圧センサ28,80の各々は、この発明における「電圧検出手段」に対応し、コネクタ20,70の各々は、この発明における「外部接続端子」に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1によるエンジン始動装置の概略ブロック図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図1に示すキャパシタCのOCVとSOCとの相関関係を示す第1の図である。 図1に示すキャパシタCのOCVとSOCとの相関関係を示す第2の図である。 この発明の実施の形態2によるエンジン始動装置の概略ブロック図である。 図5に示す制御装置の機能ブロック図である。 図6に示すインバータ制御部の詳細な機能ブロック図である。 交流電圧を発生しているときのデューティーの総和および交流電圧の波形図である。 この発明の実施の形態2によるエンジン始動装置をハイブリッド自動車に適用した場合の概略ブロック図である。
符号の説明
10,50,60 インバータ、11,51,61 U相アーム、12,52,62 V相アーム、13,53,63 W相アーム、20,70 コネクタ、22,72 制御装置、24,74,76 平滑コンデンサ、26,28,78,80,82 電圧センサ、40 昇圧コンバータ、92 エンジン、94 駆動輪、100,200 エンジン始動装置、112 充放電制御部、114,144,146 モータ制御用相電圧演算部、116,148 ディーティー比演算部、118,150,52 PWM信号変換部、122 コンバータ制御部、124 インバータ制御部、142 制御部、B バッテリ、C キャパシタ、SR システムリレー、PL,PL1,PL2 電源ライン、SL 接地ライン、L リアクトル、Q1〜Q6,Q11〜Q16,Q21〜Q26,Q31,Q32 パワートランジスタ、D1〜D6,D11〜D16,D21〜D26,D31,D32 ダイオード、UL,UL1,UL2 U相ライン、VL,VL1,VL2 V相ライン、WL,WL1,WL2 W相ライン、ACL1,ACL2 ACライン、MG,MG1,MG2 モータジェネレータ、N1,N2 中性点。

Claims (9)

  1. 内燃機関に連結され、電力ラインから受ける電力を用いて前記内燃機関を始動させるための駆動力を発生する駆動装置と、
    前記電力ラインに電力を供給可能な二次電池と、
    前記電力ラインに接続されるキャパシタと、
    前記駆動装置の動作を制御する制御装置と
    前記キャパシタの電圧を検出する電圧検出手段とを備え、
    前記駆動装置は、
    前記内燃機関に連結される第1の回転電機と、
    前記電力ラインと前記第1の回転電機の巻線との間に配設される第1のインバータとを含み、
    前記第1のインバータは、前記制御装置から与えられる駆動指令に従って、前記駆動力を発生するように前記第1の回転電機を駆動し、前記制御装置から与えられる充電指令に従って、前記第1の回転電機の巻線に入力される外部電源からの電力を所定の電圧レベルに制御して前記キャパシタを充電し、
    前記制御装置は、前記電圧検出手段によって検出される前記キャパシタの電圧に基づいて前記キャパシタの充電量を算出し、
    前記二次電池の充電量の低下により前記二次電池からの電力を用いて前記第1の回転電機が前記駆動力を発生できない場合、前記制御装置は、前記第1のインバータへ前記充電指令を出力し、前記第1の回転電機が前記駆動力を発生するのに必要な所定の充電量に前記キャパシタの充電量が達すると、前記第1のインバータへ前記駆動指令を出力する、内燃機関の始動装置。
  2. 前記所定の充電量は、前記内燃機関の温度が高いほど少ない、請求項1に記載の内燃機関の始動装置。
  3. 記制御装置は、前記第1の回転電機の巻線と前記第1のインバータと用いて前記外部電源からの電力を前記所定の電圧レベルに昇圧するための指令を生成し、その生成した指令を前記充電指令として前記第1のインバータへ出力する、請求項1または請求項2に記載の内燃機関の始動装置。
  4. 前記外部電源からの電力は、前記第1の回転電機の巻線の中性点に入力される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の内燃機関の始動装置。
  5. 前記外部電源からの電力は、前記第1の回転電機の巻線の中性点と反対側の一端に入力される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の内燃機関の始動装置。
  6. 前記外部電源を接続可能な外部接続端子をさらに備え、
    前記駆動装置は
    記第1の回転電機と異なる第2の回転電機と、
    前記電力ラインと前記第2の回転電機の巻線との間に配設される第2のインバータとをさらに含み、
    前記外部接続端子の一方は、前記第1の回転電機の巻線に接続され、
    前記外部接続端子の他方は、前記第2の回転電機の巻線に接続され、
    前記制御装置は、前記第1および第2の回転電機の巻線と前記第1および第2のインバータと用いて前記外部電源からの電力を前記所定の電圧レベルに昇圧するための指令を生成し、その生成した指令を前記充電指令として前記第1および第2のインバータへ出力する、請求項1または請求項2に記載の内燃機関の始動装置。
  7. 内燃機関に連結され、電力ラインから受ける電力を用いて前記内燃機関を始動させるための駆動力を発生する駆動装置と、
    前記電力ラインに電力を供給可能な二次電池と、
    前記電力ラインに接続されるキャパシタと、
    前記駆動装置の動作を制御する制御装置と、
    外部電源を接続可能な外部接続端子とを備え、
    前記駆動装置は、駆動指令に従って前記駆動力を発生し、充電指令に従って、当該駆動装置に入力される前記外部電源からの電力を所定の電圧レベルに制御して前記キャパシタを充電し、
    前記制御装置は、前記二次電池の充電量の低下により前記二次電池からの電力を用いて前記駆動装置が前記駆動力を発生できないとき、前記充電指令を前記駆動装置へ出力し、前記駆動装置が前記駆動力を発生するのに必要な所定の充電量を前記キャパシタの充電量が超えたとき、前記駆動指令を前記駆動装置へ出力し、
    前記駆動装置は、
    前記内燃機関に連結される第1の回転電機と、
    前記電力ラインと前記第1の回転電機の巻線との間に配設される第1のインバータと、
    前記第1の回転電機と異なる第2の回転電機と、
    前記電力ラインと前記第2の回転電機の巻線との間に配設される第2のインバータとを含み、
    前記外部接続端子の一方は、前記第1の回転電機の巻線の中性点に接続され、
    前記外部接続端子の他方は、前記第2の回転電機の巻線の中性点に接続され、
    前記制御装置は、前記第1および第2の回転電機の巻線と前記第1および第2のインバータと用いて前記外部電源からの電力を前記所定の電圧レベルに昇圧するための指令を生成し、その生成した指令を前記充電指令として前記第1および第2のインバータへ出力し、
    前記第1のインバータは、交流生成指令に従って、所定の周波数を有する第1の交流電圧を前記第1の回転電機の巻線の中性点に発生させ、
    前記第2のインバータは、前記交流生成指令に従って、前記所定の周波数を有し、かつ、前記第1の交流電圧の位相を反転した第2の交流電圧を前記第2の回転電機の巻線の中性点に発生させ、
    前記制御装置は、前記外部接続端子に外部交流負荷が接続されているとき、前記第1および第2の回転電機の中性点間に前記所定の周波数を有する交流電圧の生成を指示する指令をさらに生成し、その生成した指令を前記交流生成指令として前記第1および第2のインバータへ出力する、内燃機関の始動装置。
  8. 前記外部電源は、商用交流電源である、請求項7に記載の内燃機関の始動装置。
  9. 請求項7に記載の内燃機関の始動装置と、
    前記第1の回転電機に連結される前記内燃機関と、
    前記第2の回転電機に連結され、前記第2の回転電機が発生する駆動力によって駆動される駆動輪とを備える車両。
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