JP4473590B2 - リクライニング椅子 - Google Patents
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Description
また、特許文献2のように、支基を金属板製としたものは、細かい成形が困難であるとともに、局部的に肉厚を変更することができないため、各部の必要とする強度に応じた設計が困難である。
(1)脚柱の上端に設けた支基により座を支持するとともに、背もたれを支持する背杆の前下端部を左右方向を向く軸をもって支基に枢着し、かつ前記背杆の中間部と支基との間に、背もたれを前方に起立するように付勢する付勢手段を設け、背もたれを前記付勢手段の付勢力に抗して後傾可能としたリクライニング椅子において、前記支基が、後部に前記脚柱の上部が貫通する貫通孔を有するとともに、後部両側と後端とに上向きの側片と後片とを有する支基ベースと、前記支基ベースの後部において、前記両側片の内面に両側縁が固着され、中央部に前記脚柱の上端部が嵌合される嵌合孔が設けられ、かつ両側より垂下する側片が前記支基ベースの後片を貫通して後方に延出し、その延出部分において、前記付勢手段の一端部を支持するようにした上面板とを備えるものとする。
(a)請求項1記載の発明によると、支基の後部が、金属板とすることができる支基ベースと上面板とにより中空箱状に形成され、支基の後部の強度の向上を図ることができるだけでなく、脚柱の上端部と支基との結合、支基と背杆との結合、支基と背もたれ用の付勢手段との結合を強固にすることができ、特に、背もたれ用の付勢手段との結合は、上面板の両側片における支基ベースの後片を貫通して後方に延出した部分で行うので、付勢手段の一端部を強固に安定して支持することができる。
また、支基ベースと上面板とを、金属板により、安価に簡単に製造することができるとともに、それらの相互の組み付けおよび固着作業も容易に行うことができる。
しかも、支基を、脚柱、背杆、背もたれ用の付勢手段等と同様の金属製とすることができるので、従来の合成樹脂製としたもののように、それらから分離して廃棄する必要がないので、分別廃棄が楽である。
図1は、本発明のリクライニング椅子の一実施形態の側面図、図2は、その要部の分解斜視図である。
まず、このリクライニング椅子の概略構成について簡単に説明すると、このリクライニング椅子は、放射状の5本の脚(1)の中心に立設された脚柱(2)を備え、この脚柱(2)の上端に、前後方向に長い支基(3)が回転自在に取付けられている。
支基(3)は、下側の金属板製の支基ベース(17)と、この支基ベース(17)の蓋をなす合成樹脂製の支基カバー(18)とを備えている。
支基ベース(17)の後端上部には、ほぼ水平をなす上面板(19)が、その両側縁を支基ベース(17)における上向きの側片(17b)の内面に溶接することにより固着されている。
筒体(21)には、脚柱(2)内に設けられた、支基(3)の高さ調節用のガススプリング(24)の上端部が下方より嵌合され、それによって支基(3)は、脚柱(2)、より詳しくはガススプリング(24)により、高さ調節可能として支持されている。
また、支基ベース(17)の両側片(17b)における空所(29)に連続する部分には、U字状の切り欠き(31)が上端より切設され、これを通って軸受(30)が外側方に突出しうるようになっている。
なお、調節手段(16)の具体的な構成は、本発明には直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。この調節手段(16)を省略して、ばね(15)の後端を直接ばね受け板(33)により受支するようにすることもできる。
この軸受(35)(35)内に、上述した後下方を向く長孔(12)が形成され、この長孔(12)に、座フレーム(10)における前部の支持軸(11)が、その長手方向に沿って摺動可能として嵌合されている。
(2)脚柱
(3)支基
(4)背もたれ
(5)背杆
(6)軸
(7)連結材
(8)ガススプリング(付勢手段)
(8a)(8b)軸
(9)座
(10)座フレーム
(11)支持軸
(12)長孔
(13)支持軸
(14)連結金具
(15)ばね
(16)調節手段
(17)支基ベース
(17a)貫通孔
(17b)側片
(17c)後片
(18)支基カバー
(19)上面板
(19a)突部
(19b)側片
(19c)起立壁
(19d)前片
(20)嵌合孔
(21)筒体
(21a)拡径フランジ
(22)補強材
(23)嵌合孔
(24)ガススプリング
(25)切り欠き
(26)軸受孔
(27)押え金具
(28)ねじ
(29)空所
(30)軸受
(31)切り欠き
(32)切り欠き
(33)ばね受け板
(34)切り欠き
(35)軸受
(36)押え金具
(37)受け金具
(38)ねじ
Claims (6)
- 脚柱の上端に設けた支基により座を支持するとともに、背もたれを支持する背杆の前下端部を左右方向を向く軸をもって支基に枢着し、かつ前記背杆の中間部と支基との間に、背もたれを前方に起立するように付勢する付勢手段を設け、背もたれを前記付勢手段の付勢力に抗して後傾可能としたリクライニング椅子において、
前記支基が、後部に前記脚柱の上部が貫通する貫通孔を有するとともに、後部両側と後端とに上向きの側片と後片とを有する支基ベースと、前記支基ベースの後部において、前記両側片の内面に両側縁が固着され、中央部に前記脚柱の上端部が嵌合される嵌合孔が設けられ、かつ両側より垂下する側片が前記支基ベースの後片を貫通して後方に延出し、その延出部分において、前記付勢手段の一端部を支持するようにした上面板とを備えていることを特徴とするリクライニング椅子。 - 座を前後動可能として支基に装着し、かつ前記座を前方に向かって付勢するばねの後端を、上面板の前端に設けたばね受け部に当接するようにしたことを特徴とする請求項1記載のリクライニング椅子。
- 上面板の嵌合孔に、下端に拡径フランジを有する上下方向を向く筒体を、前記拡径フランジが上面板の下面に当接するようにして嵌合し、かつ前記筒体内に脚柱の上端部を嵌合したことを特徴とする請求項1または2記載のリクライニング椅子。
- 上面板の上面に蓋状の補強材を固着し、前記補強材の上壁に穿設した嵌合孔に筒体の上部を嵌合して固着したことを特徴とする請求項3記載のリクライニング椅子。
- 支基ベースにおける後片の上端に切り欠きを設け、この切り欠きを通して、上面板の側片が前記後片より後方に延出するようにした請求項1〜4のいずれかに記載のリクライニング椅子。
- 上面板の後端に、支基ベースの後片に設けた切り欠きを通して後方に延出する突部を設け、この突部の両側より支基ベースの後片の後面に沿って垂下する側片により、付勢手段の一端部を支持するようにしたことを特徴とする請求項5記載のリクライニング椅子。
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