JP4442677B2 - 液滴吐出装置の液滴乾燥方法及び液滴吐出装置 - Google Patents
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Description
て基板上に線状のパターンを形成することが知られている。
一般に、液滴吐出装置は、ステージに載置した基板と、パターン形成材料を含んだ液状
体を液滴として基板に吐出する液滴吐出ヘッドと、基板(ステージ)と液滴吐出ヘッドを
2次元的に相対移動させる機構を備えている。そして、液滴吐出ヘッドから吐出させた液
滴を基板表面の任意の位置に配置させる。このとき、基板表面に順次配置される各液滴に
ついて、その液滴の濡れ拡がる範囲が互いに重なるように液滴を順次配置することにより
、基板表面に隙間無く機能液で覆われた線状パターンを形成することができる。
ーンを形成する上で好ましい。
そこで、基板を予め加熱して着弾した液滴を速やかに乾燥させることが提案されている
。また、吐出ヘッドと基板との間(プラテンギャップ)に空気流を流し、基板に着弾した
液滴の蒸気を排気し乾燥を促進させることが種々提案されている(例えば、特許文献1〜
4)。
して、該液滴を速やかに乾燥させることが試みられている。この種のレーザにて液滴を乾
燥させる方法は、図9の模式図に示すように、液滴吐出ヘッド100のノズルプレートに
直線上に形成された各ノズルから一斉に吐出された各液滴Dに対して、その飛行途中にお
いてレーザ光よりなる帯状の照射光Leを照射するものである。即ち、帯状の照射光Le
をノズル列方向(X軸方向)に対してY軸方向から垂直に照射して、一列であって等間隔
に吐出された各液滴Dを一斉に照射して乾燥させる。
各液滴Dに照射されるものの、液滴Dが当たらない液滴Dと液滴Dの間を通過する照射光
Leは乾燥に寄与せず無駄になっていた。
たノズル孔の列幅分必要となり、照射光(レーザ光)Leをその幅まで伸ばすには非常に
高度な光学系の設計技術を必要としていた。
ルギー効率を図りつつ液滴の空中乾燥を行うことができる液滴吐出装置の液滴乾燥方法及
び液滴吐出装置を提供することにある。
れた液滴を、前記基板に向かって飛行中に、前記液滴の吐出方向に対して垂直方向からレ
ーザ光を照射して乾燥させる液滴吐出装置の液滴乾燥方法であって、前記レーザ光を、前
記吐出ヘッドの各ノズルの配列方向に照射するとともに、前記各ノズルから吐出される液
滴を、それぞれ異なる吐出タイミングで吐出させる。
、前記各ノズル孔の配列方向に照射したレーザ光に対して、各ノズル孔から吐出させる液
滴をそれぞれ異なる吐出タイミングで吐出させることにより、各液滴は、他の液滴により
レーザ光が遮られることはなく、確実にレーザ光が照射される。その結果、レーザ光のエ
ネルギー効率の向上を図ることができる。
後に続く液滴との吐出タイミングの時間差は、前記時間差をΔt、前記液滴の半径をr、
前記液滴の速度をVとした時、Δt>2r/Vの式が成立する時間差Δtであってもよい
。
はない。
この液滴吐出装置の液滴乾燥方法は、前記吐出ヘッドは、各ノズルの配列方向が、主走
査方向に対して直交する副走査方向に対してなす傾斜角度は、前記傾斜角度をθ、各ノズ
ルNの間隔Dx、前記基板の搬送速度をVsとした時、θ=tan−1(Δy/Dx)=
tan−1(Vs×Δt/Dx)の式が成立する傾斜角度θであってもよい。
ルから吐出される液滴の主走査方向の着弾ズレがなくなる。
この吐出ヘッドから基板に向かって吐出された液滴を、前記基板に向かって飛行中に、
レーザ光を照射して乾燥させる液滴吐出装置であって、前記吐出ヘッドのノズル配列方向
の一側方に設けられ、前記吐出ヘッドのノズルプレートと前記基板の間であって前記ノズ
ル配列方向から前記各ノズルの直下を横切るレーザ光を出射するレーザ出力手段を設けて
もよい。
出力手段は、ノズル配列方向から前記各ノズルの直下を横切るレーザ光を出射することか
ら、例えば、各ノズルから吐出させる液滴をそれぞれ異なる吐出タイミングで吐出させる
ことにより、各液滴は、他の液滴によりレーザ光が遮られることはなく、確実にレーザ光
が照射される。その結果、レーザ光のエネルギー効率の向上を図ることができる。
ある他のノズルから吐出される液滴にて前記レーザ光が遮られないように、前記各ノズル
から吐出される液滴の吐出タイミングを異なるように吐出ヘッドを駆動制御する駆動制御
手段を備えてもよい。
、確実にレーザ光が照射される。その結果、レーザ光のエネルギー効率の向上を図ること
ができる。
の吐出タイミングの時間差は、前記時間差をΔt、前記液滴の半径をr、前記液滴の速度
をVとした時、Δt>2r/Vの式が成立する時間差Δtであって、前記駆動制御手段は
、前記時間差Δtで、前記各ノズルから液滴の吐出させるように前記吐出ヘッドを駆動制
御するようにしてもよい。
はない。
この液滴吐出装置は、前記吐出ヘッドのノズル配列方向が主走査方向に対して直交する
副走査方向に対してなす傾斜角度は、前記傾斜角度をθ、各ノズルNの間隔Dx、前記基
板の搬送速度をVsとした時、θ=tan−1(Δy/Dx)=tan−1(Vs×Δt
/Dx)の式が成立する傾斜角度θとなるように、前記吐出ヘッドを配置してもよい。
ルから吐出される液滴の主走査方向の着弾ズレがなくなる。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。図1は、液滴
吐出装置10の全体斜視図である。
搭載されて基板S1を載置するステージ12を有している。ステージ12は、基板S1の
一つの面を上に向けた状態で該基板S1を位置決め固定して、基台11の長手方向に沿っ
て基板S1を搬送する。
脂フィルム、紙等の各種の基板が用いられる。
なお、本実施形態では、ステージ12に基板S1を載置したときの基板S1の上面を吐
出面SAという。また、基板S1が搬送される方向であって、図1において左上方向に向
かう方向を+Y方向という。また、+Y方向と直交する方向であって、図1において右下
方向に向かう方向を+X方向とし、基板S1の方向の法線をZ方向という。
に配設されるインクタンク14とを有する。インクタンク14は、所定のインクIkを貯
留するとともに、貯留するインクIkを所定の圧力で導出する。インクIkとしては、銀
微粒子を含む銀インク、ITO(Indium Tin Oxide)微粒子を含むITOインク、顔料を
含む顔料インク等の各種のインクが用いられる。
沿って移動可能に支持している。キャリッジ15は、下側に支持プレート18が前記ステ
ージ12と平行に配設され、その支持プレート18には複数の液滴吐出ヘッド20が取着
されている。
ャリッジ15を+X方向及び−X方向に搬送する動作を副走査という。
(液滴吐出ヘッド20)
次に、キャリッジ15の下面に設けた支持プレート18に取着された複数の液滴吐出ヘ
ッド20について以下に説明する。
ら見た斜視図である。図3は、各液滴吐出ヘッド20の配置をステージ12側から見た図
である。図4は、液滴吐出ヘッド20の要部断面図、図5は、図3の5−5線要部断面図
である。
うに固着されるヘッド基板21と、ヘッド基板21の下面21bに対して同じく+X方向
に延びるように固着される吐出ヘッド本体22を有する。
0は、図4及び図5に示すように、支持プレート18に形成した貫通穴19を同プレート
18の上面18aから吐出ヘッド本体22を貫通させ、吐出ヘッド本体22を支持プレー
ト18の下面18bから突出させる。吐出ヘッド本体22を支持プレート18の下面18
bから突出させた状態で、支持プレート18の上面18aとヘッド基板21を密着固定す
ることによって、液滴吐出ヘッド20は、支持プレート18に支持固定される。従って、
液滴吐出ヘッド20は、キャリッジ15とともに+X方向及び−X方向に沿って移動する
。
入力端子21cに入力される駆動波形信号をヘッド基板21の下面21bに固着した吐出
ヘッド本体22に出力する。
3を有し、ノズルプレート23は、基板S1と相対向する面をノズル形成面23aという
。ノズル形成面23aは、液滴吐出ヘッド20が基板S1と対向するとき、吐出面SAと
略平行に配置される。
2以上の整数であって、1インチ当たり180個)のノズルNを有する。各ノズルNは、
それぞれZ方向に沿ってノズルプレート23に貫通形成されているとともに、+X方向に
沿って所定のピッチで配列されている。ノズルプレート23は、このi個のノズルNによ
って一列のノズル列を形成する、本実施形態においては、ノズルNのピッチをノズルピッ
チDxという。また、ノズルプレート23の+X方向に沿う幅(1インチの幅)を、ヘッ
ド幅Dwという。
振動板27及び圧電素子PZを有している。各キャビティ26は、それぞれ共通のインク
タンク14に接続され、同インクタンク14からインクIkを収容し、そのインクIkを
ノズルNに供給する。振動板27は、各キャビティ26に対向する領域をZ方向に振動す
ることによって、該キャビティ26の容積を拡大及び縮小させて、これに伴ってノズルN
のメニスカスを振動させる。各圧電素子PZは、それぞれ所定の駆動波形信号を受けると
き、Z方向に収縮して伸張することによって、振動板27の各領域をZ方向に振動させる
。各キャビティ26は、それぞれの振動板27がZ方向に振動するとき、収容するインク
Ikの一部を所定重量の液滴DにしてノズルNから吐出させる。
出位置Pに着弾する。そして、目標吐出位置Pに着弾した液滴Dは、基板S1の主走査に
よって+Y方向に移動する。
に、XY平面において、+X方向及び+Y方向に対して階段状に配列されている。詳述す
ると、隣接する液滴吐出ヘッド20は、+Y方向から見て、一方の+X方向の端部と、他
方の−X方向の端部を重畳させている。これによって、隣接する液滴吐出ヘッド20は、
それぞれ+Y方向からみて、隣接するノズル列の間隔をノズルピッチDxにする。そして
、複数の液滴吐出ヘッド20の各々は、+X方向の解像度を吐出面SAの+X方向略全幅
にわたって均一にする。尚、図3においては、液滴吐出ヘッド20の配置を説明するため
に、ノズルNの数量を11個示し省略している。
子によって仮想分割されている。ドットパターン格子は、その+Y方向の格子間隔と+X
方向の格子間隔とがそれぞれ液滴Dの吐出ピッチDyによって規定されている。+Y方向
における吐出ピッチDyは、液滴Dの吐出周波数と基板S1の主走査速度(搬送速度Vs
)によって決まる。また、+X方向の吐出ピッチは、ノズルピッチDxによって決まる。
そして、液滴Dを吐出するか否かの選択は、このドットパターン格子の格子点Tごとに規
定されている。
キャリッジ15の副走査と基板S1の主走査とによって、共通する一つのノズルNの直下
を通過する。
yという。
図5において、支持プレート18であって、各液滴吐出ヘッド20の+X方向側には、
矩形状の出射孔41がそれぞれ貫通形成されている。各出射孔41は、その+X方向の幅
が予め定めた幅で形成されている。図5に示すように、各出射孔41の上側には、レーザ
出力手段としての半導体レーザLDが配設されている。
ーザ光を下方に向けて出射する。半導体レーザLDの出射するレーザ光の波長は、液滴D
(インクIk)に対して吸収率が高い領域の波長に設定されている。即ち、半導体レーザ
LDは、液滴Dに照射し、該液滴Dを乾燥させるためのレーザ光を出射するものである。
レンズ42は、半導体レーザLDがレーザ光を出射するときに、そのレーザ光の副走査方
向に沿う成分のみを収束し、帯状の照射光Leとして下方に出射する。
42では、光強度がノズル列方向において中央部で強く両端部で弱いガウシアンビームと
なるため、シリンドリカルレンズ42に代えて光強度分布が均一な帯状ビームになるよう
に回折光学素子を使って実施してもよい。
ーム43と、一対にアーム43の先端部間に回動可能に支持された反射ミラー44とが配
設されている。
反射ミラー44は、半導体レーザLDがレーザ光を出射するときに、シリンドリカルレン
ズ42からの帯状の照射光Leを、吐出ヘッド本体22から見て、+X方向から、即ちノ
ズル列方向から、吐出面SAとノズル形成面23aとの間の空間であって各ノズルNの直
下を横切るように反射させる。
ノズル形成面23aとの間(プラテンギャップ)の空間に向かって照射される帯状の照射
光Leの幅W1は、プラテンギャップより短く成るように設定されている。また、帯状の
照射光Leの厚みW2(図3及び図4参照)は、吐出される液滴Dの直径より大きく設定
されている。
Dが、プラテンギャップを飛行中、他の液滴Dに遮られることなく、帯状の照射光Leに
照射され続けるように、全てのノズルNについて、ノズルNから吐出する液滴Dの吐出タ
イミングが設定されている。
の吐出タイミングを異ならしている。本実施形態では、反射ミラー44に近い方から順番
に、その吐出タイミングを速く設定している。
ングの時間差Δtは、
Δt>2r/V
の式が成立する時間差Δtである。
て照射光Leが遮られることなく照射光Leが終止照射される。従って、本実施形態によ
れば、1つの帯状のレーザ光(照射光Le)を、各ノズルの全ての液滴に確実に照射する
ことができる。
図7において、駆動制御手段を構成する制御装置51は、CPU、RAM、ROM等を
備え、ROM等に格納された各種データと各種制御プログラムに従って、基板ステージ1
2を移動させて、吐出ヘッド20(圧電素子PZ)及び半導体レーザLDを駆動させる。
2が接続されている。制御装置51には、基板S1に形成される配線の配線パターンの画
像が既定形式の描画データIaとして入力装置52から入力される。制御装置51は、入
力装置52からの描画データIaを受けて、ビットマップデータBMD、圧電素子駆動電
圧COM1及びレーザ駆動電圧COM2を生成する。
PZのオンあるいはオフを規定するものであり、基板S1の吐出面SA、即ち、二次元描
画平面上における各位置に、液滴Dを吐出するか否かを規定するデータである。ここで、
基板S1の吐出面SAであって、液滴Dは配置される位置を配置位置という。
対応する駆動制御信号を出力する。X軸モータ駆動回路53は、制御装置51からの駆動
制御信号に応答して、前記キャリッジ15を副走査方向に往復移動させるX軸モータMX
を正転又は逆転させる。制御装置51には、Y軸モータ駆動回路54が接続されて、Y軸
モータ駆動回路54に対応する駆動制御信号を出力する。Y軸モータ駆動回路54は、制
御装置51からの駆動制御信号に応答して、ステージ12を主走査方向に往復移動させる
Y軸モータMYを正転又は逆転させる。
検出装置55からの検出信号に基づいて、配置位置がノズルNの直下の目標吐出位置Pを
通過する基板S1の位置を算出する。
6からの検出信号が入力される。制御装置51は、X軸モータ回転検出器56からの検出
信号に基づいて、液滴吐出ヘッド20のX矢印方向の移動方向及び移動量を演算する。そ
して、制御装置51は、演算した移動方向及び移動量に基づいて各ノズルNに対応する配
置位置を、それぞれ目標吐出位置Pの搬送経路上に配置する。
7からの検出信号が入力される。制御装置51は、Y軸モータ回転検出器57からの検出
信号に基づいて、基板ステージ12(基板S1)の移動方向及び移動量を演算する。
SAであって各配置位置の中心位置がノズルNの直下の目標吐出位置Pに位置するタイミ
ングを求め、そのタイミングで、吐出ヘッド駆動回路58に駆動タイミング信号LP1を
出力する。
。制御装置51は、圧電素子駆動電圧COM1を所定のクロック信号に同期させて、吐出
ヘッド駆動回路58に出力する。制御装置51は、ビットマップデータBMDに基づいて
所定の基準クロック信号に同期した吐出制御信号SIを生成し、その吐出制御信号SIを
吐出ヘッド駆動回路58にシリアル転送する。吐出ヘッド駆動回路58は、制御装置51
からの吐出制御信号SIを、各ノズルNの圧電素子PZに対応させて順次シリアル/パラ
レル変換する。
き、吐出制御信号SIに基づいて選択された圧電素子PZに、それぞれ圧電素子駆動電圧
COM1を供給する。
する圧電素子駆動電圧COM1の供給タイミングを相違させている。詳述すると、反射ミ
ラー44に近い方のノズルNの圧電素子PZから順番に、前記時間差Δtをもって、圧電
素子駆動電圧COM1を供給するようになっている。
eが遮られることなく照射光Leが終止照射されることになる。
制御装置51には、レーザ駆動回路59が接続されている。制御装置51は、レーザ駆
動電圧COM2をレーザ駆動回路59に出力する。レーザ駆動回路59は、入力したレー
ザ駆動電圧COM2を半導体レーザLDに出力し、半導体レーザLDを駆動する。尚、本
実施形態では、制御装置51は、基板S1を+Y方向及び−Y方向に搬送している間は常
にレーザ駆動電圧COM2をレーザ駆動回路59に出力するようになっている。
テージ12に載置された基板S1を+Y方向に搬送し、基板S1の吐出面SAに液滴Dを
吐出し配線パターンを形成するとき、選択された各圧電素子PZに対して、反射ミラー4
4に近い方のノズルNの圧電素子PZから順番に、前記時間差Δtをもって、圧電素子駆
動電圧COM1を供給するようした。
Leが遮られることなく照射光Leが終止照射されながら、基板S1に着弾する。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
長い帯状の照射光Leを、吐出面SAとノズル形成面23aとの間の空間であって各ノズ
ルNの直下を横切るように照射させるようにした。
とができる。その結果、レーザ光のエネルギー効率のよい液滴Dの空中乾燥ができる。
(2)上記実施形態によれば、各ノズルNから吐出される液滴Dのタイミングを異なる
ようにして、各ノズルNから吐出される液滴Dは、他の液滴Dによって照射光Leが遮ら
れることなく照射光Leが終止照射される。従って、本実施形態によれば、1つの帯状の
レーザ光(照射光Le)を、各ノズルの全ての液滴Dに対して確実に照射することができ
る。
れる厚さ(液滴Dの直径)より若干長くしただけなので、安価な光学系機器を使って、帯
状の照射光Leを生成することができる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について図8に従って説明する。本実施形態は、支持プレー
ト18に設けた液滴吐出ヘッド20の配置が第1実施形態と相違する。従って、説明の便
宜上、相違する部分について詳細に説明する。
である。尚、液滴吐出ヘッド20のノズルNの数は第1実施形態と同様に、説明の便宜上
11個とする。
向に対して傾斜角度θだけ傾斜させて取着されている。詳述すると、液滴吐出ヘッド20
のノズル列は、+X方向に対して傾斜角度θだけ傾斜している。
して傾斜角度θだけ傾斜して基板S1とノズルプレート23間に照射されることになる。
そして、傾斜角度θは、以下のように設定される。
して実施した。詳述する、反射ミラー44に近い方から順番に、時間差Δtの吐出タイミ
ングで液滴Dを吐出させた。
Dの吐出する時間差Txは、液滴Dの半径をr、液滴Dの速度をV、後に続く液滴との吐
出タイミングの時間差Δtとした時、
Tx=11×Δt=11(2r/V)
となる。
各ノズルNから吐出された液滴Dの+Y方向の着弾ズレは、無視できる。
しかし、生産効率を上げるべく搬送速度Vsを上げると、その着弾ズレは無視できなく
なる。そこで、各ノズルNから吐出された液滴Dの+Y方向の着弾ズレを無くすために、
傾斜角度θだけ液滴吐出ヘッド20を傾斜させた。
Δyは、搬送速度をVsとすると、
Δy=Vs×Δt
となる。
等ピッチに形成された各ノズルNの間隔をDx(図3参照)としたとき、
θ=tan−1(Δy/Dx)=tan−1(Vs×Δt/Dx)
の式で表される。
よって、各ノズルNから吐出される液滴Dの+Y方向の着弾ズレがなくなる。
その結果、生産効率の向上を上げつつ精度の高いパターンを形成できる。
○上記実施形態では、半導体レーザLDを終止駆動させたが、液滴吐出ヘッド20の各
ノズルNから液滴Dを吐出するタイミングで半導体レーザLDを駆動させるようにしても
よい。吐出ヘッド20が液滴Dを吐出していないときには、半導体レーザLDを休止でき
るので、消費電流の低減を図ることができる。
、1つのノズル列であった。これを、複数列形成された液滴吐出ヘッド20に具体化して
もよい。この場合、各ノズル列に対してそれぞれの照射光Leを設けて実施してもよい。
また、1つの照射光Leで各ノズル列の液滴Dを照射するように実施してもよい。
ック基板、樹脂フィルム、紙等)に配線パターンを描画する液滴吐出装置に具体化したが
、これに限定されるものではなく、例えば、絶縁層を形成する液滴吐出装置、カラーフィ
ルタを形成するために液滴吐出装置、配向膜を形成する液滴吐出装置等、各種の液滴吐出
装置に応用してもよい。
化した。これに限らず、液滴吐出ヘッドを、抵抗加熱方式や静電駆動方式の吐出ヘッドに
具体化してもよい。
出ヘッド、22…吐出ヘッド本体、23…ノズルプレート、41…出射孔、42…シリン
ドリカルレンズ、43…アーム、44…反射ミラー、S1…基板、SA…吐出面、Le…
照射光、LD…半導体レーザ、Ik…インク、D…液滴、N…ノズル、θ…傾斜角度、Δ
t,Tx…時間差、Vs…搬送速度。
Claims (7)
- 吐出ヘッドから基板に向かって吐出された液滴を、前記基板に向かって飛行中に、前記液
滴の吐出方向に対して垂直方向からレーザ光を照射して乾燥させる液滴吐出装置の液滴乾
燥方法であって、
前記レーザ光を、前記吐出ヘッドの各ノズルの配列方向に照射するとともに、前記各ノ
ズルから吐出される液滴を、それぞれ異なる吐出タイミングで吐出させることを特徴とす
る液滴吐出装置の液滴乾燥方法。 - 請求項1に記載の液滴吐出装置の液滴乾燥方法において、
前記各ノズルから順次吐出される液滴であって、後に続く液滴との吐出タイミングの時
間差は、前記時間差をΔt、前記液滴の半径をr、前記液滴の速度をVとした時、
Δt>2r/V
の式が成立する時間差Δtであることを特徴とする液滴吐出装置の液滴乾燥方法。 - 請求項2に記載の液滴吐出装置の液滴乾燥方法において、
前記吐出ヘッドは、各ノズルの配列方向が、主走査方向に対して直交する副走査方向に
対してなす傾斜角度は、前記傾斜角度をθ、各ノズルNの間隔Dx、前記基板の搬送速度
をVsとした時、
θ=tan−1(Δy/Dx)=tan−1(Vs×Δt/Dx)
の式が成立する傾斜角度θであることを特徴とする液滴吐出装置の液滴乾燥方法。 - 吐出ヘッドから基板に向かって吐出された液滴を、前記基板に向かって飛行中に、レーザ
光を照射して乾燥させる液滴吐出装置であって、
前記吐出ヘッドのノズル配列方向の一側方に設けられ、前記吐出ヘッドのノズルプレー
トと前記基板の間であって前記ノズル配列方向から前記各ノズルの直下を横切るレーザ光
を出射するレーザ出力手段を設けたことを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項4に記載の液滴吐出装置において、
前記各ノズルから吐出される液滴が、前記レーザ光の照射方向にある他のノズルから吐
出される液滴にて前記レーザ光が遮られないように、前記各ノズルから吐出される液滴の
吐出タイミングを異なるように吐出ヘッドを駆動制御する駆動制御手段を備えたことを特
徴とする液滴吐出装置。 - 請求項5に記載の液滴吐出装置において、
前記各ノズルから順次吐出される液滴であって、後に続く液滴との吐出タイミングの時
間差は、前記時間差をΔt、前記液滴の半径をr、前記液滴の速度をVとした時、
Δt>2r/V
の式が成立する時間差Δtであって、
前記駆動制御手段は、前記時間差Δtで、前記各ノズルから液滴の吐出させるように前
記吐出ヘッドを駆動制御することを特徴とする液滴吐出装置の液滴乾燥方法。 - 請求項5に記載の液滴吐出装置において、
前記吐出ヘッドのノズル配列方向が主走査方向に対して直交する副走査方向に対してな
す傾斜角度は、前記傾斜角度をθ、各ノズルNの間隔Dx、前記基板の搬送速度をVsと
した時、
θ=tan−1(Δy/Dx)=tan−1(Vs×Δt/Dx)
の式が成立する傾斜角度θとなるように、前記吐出ヘッドを配置したことを特徴とする液
滴吐出装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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