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JP4339306B2 - 吸着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、吸着装置にかかり、特に、絶縁性の基板を吸着できる吸着装置に関する。
従来より、真空装置内で基板を保持するために、静電吸着装置が使用されている。
図8(a)の符号101は、スパッタリング装置であり、真空槽110を有している。該真空槽110内の天井側にはターゲット102が配置されており、底壁側には吸着装置104が配置されている。
この吸着装置104は、誘電体121と、該誘電体121内に埋め込まれた一対の電極1221、1222とを有しており、誘電体121に形成された孔内に、下側からリフトピン106が挿通されている。
各電極1221、1222は、真空槽110外部に配置されたチャック用電源109にそれぞれ接続されている。
吸着装置104上に基板112を配置すると、基板112は、基板112と電極1221、1222間に存する厚さ数10〜数100μmの誘電体121の層を介して、各電極1221、1222と平行に対向する。
基板112がシリコンウェハーやガリウム・ひ素ウェハーの場合、基板112は導電性を有している。従って、吸着装置104上に基板112が配置されると、一方の電極1221と基板112の間に、同図(b)の符号1251で示すコンデンサが形成され、また、他方の電極1222と基板112の間にも、同図(b)の符号1252で示すコンデンサが形成される。
この2つのコンデンサ1251、1252は、電源109に対して互いに直列接続されており、一方の電極1221に正電圧、他方の電極1222に負電圧を印加すると、コンデンサ1251、1252が充電され、基板112と一方の電極1221の間、及び基板112と他方の電極1222の間に生じる静電吸着力によって基板112が吸着装置104の表面に静電吸着される。
静電吸着された状態では、基板112は吸着装置104上に密着されており、基板112と吸着装置104間の熱伝達率が大きくなり、吸着装置104内に設けられたヒータや冷却装置によって基板112を所望温度に制御することが可能になる。従って、ターゲット102をスパッタリングし、基板112表面に薄膜を形成する際に、薄膜の成長温度を精密に制御することができる。
薄膜形成プロセスが終了すると、電極1221、1222への電圧印加を終了させ、基板112の吸着を解除してリフトピン106を上昇させると、基板112を吸着装置104上から持ち上げ、真空槽110外に搬出する。
上記のように、従来技術の吸着装置104では、基板112を電極とし、吸着装置104内部に配置された電極1221、1222との間でコンデンサ1251、1252を形成し、静電吸着力を発生させている。従って、この吸着装置104が静電吸着できる基板112は導電性を有している必要がある。
しかしながら近年では、液晶表示装置やプラズマディスプレイ装置を構成させるガラス基板を吸着しながら真空処理したいという要求がある。
半導体の単結晶から成る基板の場合、抵抗値が大きいものの導電性を有しているため静電吸着力が発生するが、ガラス基板の場合には絶縁性が高いため、図8(b)のコンデンサが形成されず、静電チャック104上に静電吸着することができない。
米国特許第5,751,537号公報 米国特許第5,847,918号公報 米国特許第5,229,910号公報 米国特許第5,103,367号公報 台湾発明公告第395006号公報 国際公開WO98/57371
本発明は上記従来技術の課題を解決するために創作されたものであり、その目的は、絶縁性の基板を吸着できる吸着装置を提供することにある。
上述したように、従来技術の静電吸着装置の場合、シリコーンウェハ等の導電性を有する基板を静電吸着するために、Al23、AlN、SiC、ポリイミド、シリコーンゴム等の高誘電率の絶縁材料が電極と基板の間に配置されている(絶縁材料を配置しないと電極間が短絡してしまう)。
従って、基板と電極との間にはコンデンサが形成され、クーロン力が発生する。そのクーロン力による吸着力Fは、絶縁材料の誘電率や表面状態に依存する係数をa、基板と電極間の距離をd(詳しくは絶縁材料の厚さ、又は基板と静電チャック表面間のギャップを言う)と基板、電極と基板の間の電圧をVとすると、次式で表わせる。
F = 1/2・a・(V/d)2
しかし、ガラスのような絶縁性基板の場合には、基板と電極間にはコンデンサが形成されないため、上記のようなクーロン力による静電吸着力Fは発生しない。
他方、分極率がαである絶縁性の物質が電場E中に配置された場合、その物質には、単位体積当たり下記のようなグラディエント力fが働くことが知られている。
f = 1/2・α・grad(E2)
本発明の発明者等は、グラディエント力fに着目し、絶縁性の基板も吸着できる吸着装置を発明するに至ったのである。
即ち、誘電体(絶縁性物質)ではα>0であるから、上式によると絶縁性の基板は電場の強い方に引きつけられることになる。
図7の符号80は、基板83に対し、正電圧と負電圧が印加される電極81、82間に形成される電場を示しており、電極81、82付近では電場が強く、遠い位置では弱いため、基板83には、電極81、82の方向に向いた力fが働いている。
また、上式によると、grad(E2)が大きい方が基板に大きなグラディエント力fが働くから、Eの空間変化率が大きい程、グラディエント力fも大きくなる。
従って、電極の配置を工夫し、電場の変化率が、基板付近で小さく、電極付近で大きくなるようにすると、基板83に大きなグラディエント力fが働くようになる。
具体的には、吸着装置が配置される真空槽の電位をゼロ(接地電位)とした場合、正電圧を印加する電極と負電圧を印加する電極とを近接して隣り合わせに配置すればよい。
また、電極間に形成される電場を考えると、電極付近に誘電体があった場合には、電束は誘電体(比誘電率εr>1)に引き込まれる。従って、吸着装置の電極と基板との間に誘電体が配置されていると、電気力線は誘電体に引き込まれ易くなり、その結果、基板と電極の間が真空である場合に比べて電場(電気力線の密度)が小さくなってしまう。
従って、その逆に誘電体上に誘電体を配置しなければgrad(E2)が大きくなり、その結果、大きな吸着力(グラディエント力f)を得ることが可能になる。
図7のような正負電圧を印加する電極81、82上に誘電体層を配置した場合と配置しない場合とで、絶縁性の基板83に働く吸着力を測定した。
電極81、82の幅は4mm、電極81、82の間隔は1mm、吸着面の直径は8インチである。比較のために用いた誘電体はAl23を主成分とするセラミックスであり、その厚みは500μm、抵抗率は約1011Ω・cmのものである。
吸着対象物は直径8インチ、厚さ5mmの透明石英ガラスから成る基板であり、その抵抗率は1.0×1018Ωcm、比誘電率は3.70(0〜1MHz)である。
吸着力を測定した結果を下記表1に示す。基板と電極81、82の間に誘電体が存しない場合には、1.5倍程度の吸着力が得られている。
Figure 0004339306
このように、本発明は従来技術が常識としていた電極上の誘電体層に着目して創作されたものであり、請求項1記載の発明は、絶縁性の板状の基体上に、第1、第2の電極が交互に配置された吸着装置の、前記第1、第2の電極上に絶縁基板を配置し、前記第1、第2の電極に電圧を印加し、前記絶縁基板を吸着する吸着方法であって、前記第1、第2の電極の表面を露出させておき、前記絶縁基板と前記基体の間に前記第1、第2の電極上からの高さが500×10 -6 m以下の突起を配置し、前記第1、第2の電極と前記絶縁基板とを非接触の状態にして前記第1、第2の電極間に直流電圧を印加して1.0×106V/m以上の電界を発生させ、前記絶縁基板をグラディエント力によって吸着する吸着方法である。
請求項2記載の発明は、絶縁性の板状の基体上に、第1、第2の電極が交互に配置された吸着装置の、前記第1、第2の電極上に絶縁基板を配置し、前記第1、第2の電極に電圧を印加し、前記絶縁基板を吸着する吸着方法であって、前記第1、第2の電極の表面を露出させ、前記絶縁基板を前記第1、第2の電極に接触させ、前記第1、第2の電極間に直流電圧を印加して1.0×106V/m以上の電界を発生させ、前記絶縁基板をグラディエント力によって吸着する吸着方法である。
請求項3記載の発明は、前記第1、第2の電極の電極幅を4mm以下、電極間隔を2mm以下とする請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の吸着方法である。
この基体は、絶縁性の板で構成してもよいし、金属板上に絶縁性の膜を形成して構成することができる。絶縁性の膜は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、炭化珪素、サイアロン、ダイヤモンド、ポリイミド、シリコーンゴム等の材料を用いることができる。
前記第1、第2の電極表面に導電性を有する保護膜を形成しておくこともでき、この導電性保護膜が電極の上のみを覆うか、又は両電曲が短絡しないように保護膜を付けると、第1、第2の電極は露出しているのと同じ状態である保護膜はPVD、CVD、イオン注入などによって形成でき、その厚さは吸着力を低下させないために500μm以下が望ましい。
この真空処理装置では、基板裏面と吸着装置の間に形成される隙間内にプラズマが侵入しないので、電極間が短絡するおそれはない。


真空雰囲気中で絶縁性の基板を吸着することができる。
本発明の真空処理装置の一例を図1(a)の符号70に示す。
この真空処理装置70は、真空槽72と、チャック用電源73と、スパッタ用電源75と、チャック用電源73及びスパッタ用電源75のコントローラ(コンピュータ)74とを有している。
真空槽72内には、スパッタリングターゲット76と、本発明の第一例の吸着装置1が配置されている。吸着装置1の平面図を図2(a)に示し、そのA−A線断面図を同図(b)に示す。
この吸着装置1は、板状の基体10を有している。基体10は、金属板18と、該金属板18表面に配置された絶縁体19とで構成されている。絶縁体19は、酸化アルミニウム等の絶縁性のセラミックスの層で構成されている。
絶縁体19表面には、導電性のカーボン材から成る第1、第2の電極11、12が設けられている。従って、第1、第2の電極11、12表面は、基体10表面よりも突き出されている。
第1、第2の電極11、12は、櫛状にパターニングされており、非接触の状態で櫛の歯部分が互いに噛み合うように配置されている。
基体10の直径は8インチ、第1、第2の電極11、12の幅は4mm、電極間の間隔は1mmである。
このような真空処理装置70を用いて真空処理を行う場合、先ず、真空槽72内を真空状態にし、図示しない基板搬送機構によって真空槽72内に基板を搬入し、基板を吸着装置1表面に配置する。
図1(b)は、吸着装置1の部分の拡大図であり、同図の符号7は、吸着装置1上に配置された絶縁性の基板を示している。
基板7が吸着装置1上に配置されると、基板7の裏面と第1、第2の電極表面とが接触する。この状態では基板7裏面と絶縁体19表面との間は離間しており、隙間が形成されている。
吸着装置1の周囲にはリング状の保護板9が配置されており、基板7を吸着装置1上に載置すると、基板7の外周部分が保護板9の内周面と接触し、基板7裏面と絶縁体19の間に形成された隙間は保護板9によって密閉された状態になる。
チャック用電源73は、第1、第2の電極11、12に接続されており、真空槽72を接地電位に置き、チャック用電源73を起動し、第1、第2の電極11、12のうちの一方に負電圧、他方に正電圧を印加すると、第1、第2の電極11、12間に電界が形成される。
図4は、真空槽72を接地電位に置き、第1の電極11に正電圧、第2の電極12に負電圧を印加した場合に、基板7と第1、第2の電極11、12間に形成される電場E、及び基板7に働く力fを模式的に示した図である。基板7は絶縁性が高いため、第1、第2の電極11、12間には殆ど電流は流れない。
基板7を吸着装置1に吸着した状態で真空槽72内にスパッタリングガスを導入し、スパッタ用電源75を起動し、スパッタリングターゲットに高電圧を印加すると、スパッタリングターゲット表面近傍にプラズマが形成され、スパッタリングが始まる。
基板7は吸着装置1上に吸着されているので、基板7と吸着装置1との間の熱伝導率が高いので、基体10内や基体10の裏面にヒータや冷却装置を設けておくと、基板7の温度を制御しながら薄膜を形成することが可能になる。
また、基板7周囲には保護板9が配置されているので、スパッタリングの際に真空槽70内に形成されたプラズマは、基板7裏面と基体10の間に形成される隙間内に侵入しない。従って、第1の電極11と第2の電極12の間にはプラズマがなく、第1、第2の電極間がプラズマによって短絡することがない。
第一例の吸着装置1の模式的な断面図を図3(a)に示す。この吸着装置1では、第1、第2の電極11、12は絶縁体19上に形成されており、電極表面は絶縁体表面よりも高くなっている。
同図(b)〜(d)に、第二例〜第四例の吸着装置2〜4を示す。
第二例〜第四例の吸着装置2〜4は、金属板28、38、48をそれぞれ有している。
各金属板28、38、48上には、絶縁体29、39、49が配置されており、これらの絶縁体29、39、49表面には、底部が金属板28、38に達しないように凹部26、36、46が形成されている。
各絶縁体29、39、49の凹部26、36、46には、第1、第2の電極21、22、31、32、41、42が互いに絶縁した状態で配置されている。第1、第2の電極21、22、31、32、41、42の下端部は、各凹部26、36、46の底面上に配置されている。
同図(b)の第二例の吸着装置2では、第1、第2の電極21、22の上端部は絶縁体29上から突き出されている。
この第二例の吸着装置2では、第一例の吸着装置1と同様に、吸着装置2上に基板を配置すると、基板裏面は第1、第2の電極21、22の上端部分と接触すると共に基板裏面と絶縁体29の間には隙間が形成される。
同図(c)の第三例の吸着装置3では、第1、第2の電極31、32の上端部は、第1、第2の絶縁体39表面と同じ高さに形成されている。即ち、絶縁体39表面と第1、第2の電極31、32の上端部分は面一に形成されている。この吸着装置3上に基板を配置した場合、基板裏面は第1、第2の電極31、32と絶縁体39表面に接触する。
同図(d)の第四例の吸着装置4では、第1、第2の電極41、42の上端部は、絶縁基板49表面よりも低く形成されている。即ち、第1、第2の電極41、42の上端部分は凹部46内の奥まった部分に位置しており、第1、第2の電極41、42間には、絶縁基板49の表面部分で構成された突部47が形成されている。
この吸着装置4では、その表面に基板を配置すると基板裏面は突部47の上端部分と接触するが、第1、第2の電極41、42とは接触しないようになっている。
従って、基板は耐磨耗性が高い絶縁体49表面と接触するが、比較的耐磨耗性の低い第1、第2の電極41、42と接触しないため、第1、第2の電極41、42の寿命が長くなる。
但し、吸着力を低下させないためには、突部47の第1、第2の電極41、42表面からの高さは、500μm以下にすることが望ましい。
また、電極表面が基板裏面と接触し得る第一例〜第三例の吸着装置1〜3や、この第四例の吸着装置4において、第1、第2の電極11、21、31、41、12、22、32、42表面に保護膜を形成し、電極寿命を長くしてもよい。その保護膜は、吸着力を低下させないために、厚さ500μm以下が望ましい。
第一例〜第四例の吸着装置1〜4では、電極を櫛形にパターニングしていたが本発明の吸着装置はそれに限定されるものではない。
第一例〜第四例の吸着装置1〜4では、図5(a)〜(c)、図6(d)、(e)のような電極配置をとることもできる。
図5(a)の吸着装置51は、櫛状の第1、第2の電極511、512の櫛の歯部分が同心円上に配置されたものである。
同図(b)の吸着装置52は、櫛状の8個の電極を有しており、同じ電圧が印加される4個の第1の電極52A1、52B1、52C1、52D1と、その電極とは異なる値で同じ大きさの電圧が印加される4個の第2の電極52A2、52B2、52C2、52D2とを有している。
第1の電極52A1、52B1、52C1、52D1と、第2の電極52A2、52B2、52C2、52D2とは、櫛状にパターニングされており、歯の部分が同心円状になっており、第1の電極52A1、52B1、52C1、52D1と、第2の電極52A2、52B2、52C2、52D2とは、歯の部分が非接触で噛み合うように交互に配置されている。必要に応じ、これら四対の電極に異なる大きさの電圧を印加するようにしてもよい。
同図(c)の吸着装置53は、第1、第2の電極531、532が、二重渦巻き状に配置されたものである。
次に、図6(d)の吸着装置54は、表面が4個の領域に分割されており、各領域には、櫛状にパターニングされた第1の電極54A1、54B1、54C1、54D1と、同様に櫛状にパターニングされた第2の電極54A2、54B2、54C2、54D2とが1対ずつ配置されている。第1の電極54A1、54B1、54C1、54D1と、第2の電極54A2、54B2、54C2、54D2の櫛の歯部分は噛み合うようにされている。
この吸着装置54でも、第1の電極54A1、54B1、54C1、54D1には同じ電圧が印加され、第2の電極54A2、54B2、54C2、54D2には第1の電極54A1、54B1、54C1、54D1とは異なる値であって同じ大きさの電圧が印加されるようになっている。必要に応じて吸着力を高めたい部分の電圧を大きくするなど、四対の電極に印加する電圧を変えることもできる。
同図(e)の吸着装置55は、互いに異なる値の電圧が印加される第1〜第3の電極551〜553が、四重渦巻き状に配置されている。この吸着装置55では、電極間が2mmの場合、例えば第1の電極551に6000V、第2の電極552に0V、第3の電極553に−6000Vを印加すると、電極間には1.0×106V/mの電界が形成される。
なお、上記真空処理装置70はスパッタリング装置であったが、本発明の静電チャック1〜4は、CVD装置、エッチング装置、イオン注入装置等、真空中で処理対象物を処理する真空処理装置に広く使用することができる。
また、本発明の静電吸着装置1〜4、51〜55では、第1、第2の電極間の電界強度は絶縁破壊が起こらない範囲で大きい方がよく、3×106V/m以上の強度の電場を形成することが望ましい。
(a):本発明の真空処理装置の一例 (b):本発明の吸着装置部分の拡大図 (a):本発明の第一例の吸着装置の電極配置図 (b):その断面図 (a):第一例の吸着装置の模式的な断面図 (b):第二例の吸着装置の模式的な断面図 (c):第三例の吸着装置の模式的な断面図 (d):第四例の吸着装置の模式的な断面図 本発明の吸着装置の吸着力を説明するための図 (a)〜(c):本発明の吸着装置の電極配置の例 (d)、(e):本発明の吸着装置の電極配置の他の例 グラディエント力を説明するための図 (a)、(b):従来技術の吸着装置を説明するための図
符号の説明
1〜4、51〜55……吸着装置 7……基板 9……保護板 10……基体 11、21、31、41、511……第1の電極 12、22、32、42、512、……第2の電極 18……金属板 19……絶縁体 70……真空処理装置 72……真空槽

Claims (3)

  1. 絶縁性の板状の基体上に、第1、第2の電極が交互に配置された吸着装置の、前記第1、第2の電極上に絶縁基板を配置し、
    前記第1、第2の電極に電圧を印加し、前記絶縁基板を吸着する吸着方法であって、
    前記第1、第2の電極の表面を露出させておき、
    前記絶縁基板と前記基体の間に前記第1、第2の電極上からの高さが500×10 -6 m以下の突起を配置し、前記第1、第2の電極と前記絶縁基板とを非接触の状態にして前記第1、第2の電極間に直流電圧を印加して1.0×106V/m以上の電界を発生させ、前記絶縁基板をグラディエント力によって吸着する吸着方法。
  2. 絶縁性の板状の基体上に、第1、第2の電極が交互に配置された吸着装置の、前記第1、第2の電極上に絶縁基板を配置し、
    前記第1、第2の電極に電圧を印加し、前記絶縁基板を吸着する吸着方法であって、
    前記第1、第2の電極の表面を露出させ、前記絶縁基板を前記第1、第2の電極に接触させ、
    前記第1、第2の電極間に直流電圧を印加して1.0×106V/m以上の電界を発生させ、前記絶縁基板をグラディエント力によって吸着する吸着方法。
  3. 前記第1、第2の電極の電極幅を4mm以下、電極間隔を2mm以下とする請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の吸着方法。
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