JP4337675B2 - 暗号処理装置および暗号処理方法 - Google Patents
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Description
このようなフォーマットを設けることにより、データ格納メモリに格納された全ての処理対象データのうち、たとえばDES-CBCモードで処理を行なう必要がある処理対象データに対しては、転送データ位置と転送データサイズとDESとCBCモードの指示を、またたとえば、AES-Counter Modeで処理を行なう必要がある処理対象データに対しては、転送データ位置と転送データサイズとAESとCounter Modeの指示を、それぞれの処理対象データに対して指示できる。
また、次のブロック処理時に使用されるデータを自動生成して保持することにより、処理の中断時にはそのデータをストアし、処理の再開時にはストアしたデータをセットすることができ、これにより、処理の再開が容易に行われる。
このようなフォーマットを設けることにより、データ格納メモリに格納された全ての処理対象データのうち、たとえばMD5で処理の中断を行う必要がある処理対象データに対しては、転送データ位置と転送データサイズとMD5と中断の指示を、またたとえば、SHA−1で処理の再開を行う必要がある処理対象データに対しては、転送データ位置と転送データサイズとSHA−1と再開の指示を、することができる。
また、ハッシュ処理の演算途中結果が保持することにより、処理の中断時にはその途中結果となるデータをストアし、処理の再開時にはストアしたデータをセットすることができ、これにより、処理の再開が容易に行われる。
本実施形態においては、データバス13に対して、CPU11、データ格納メモリ12、DMAC14、IVレジスタ16、およびIVレジスタ19が接続されている。
DMAC14は、DMAディスクリプタを、データ格納メモリ12から処理すべき転送データを指示する情報のデータとして用い、各DMAディスクリプタは、各種のディスクリプタフォーマット(のデータ)を有することができ、このディスクリプタフォーマットに、DES(Data Encryption Standard)やAES(Advanced Encryption Standard)といった共通鍵暗号の暗号アルゴリズムを指示するフィールド、ECB(Electronic Code Book)モードやCBC(Cipher Block Chaining )モードやカウンタモード(Counter Mode)といった暗号処理モードを指示するフィールド、等々を、含ませることができる。
これにより、データ格納メモリ12に格納された全ての処理対象データのうち、たとえばDES-CBCモードで処理を行う必要がある処理対象データに対しては、転送データ位置と転送データサイズとDESとCBCモードの指示を、またたとえば、AES-Counter Modeで処理を行う必要がある処理対象データに対しては、転送データ位置と転送データサイズとAESとCounter Modeの指示を、各DMAディスクリプタに基づいて、それぞれの処理対象データに対して指示可能としている。
そして、共通鍵暗号ブロック17は、IVレジスタ16に接続されており、各種暗号処理モード(CBCモード、Counter Mode)での処理時に使用されるIVをセットする記憶手段と、次のブロック処理時に使用されることになるIVを自動生成して保持する記憶手段としての機能を有する。
これにより、次のブロック処理時に使用されるIVが自動生成されて保持されるため、処理の中断時はそのIVをストアし、処理の再開時はストアしたIVをセットすることにより処理の再開を容易としている。
すなわち、各DMAディスクリプタの各種のディスクリプタフォーマットとして、MD5(Message Digest #5 )やSHA−1(Secure Hash Algorithm )といったハッシュアルゴリズムを指定するフィールド、ハッシュ処理の中断の指示するフィールド、ハッシュ処理の再開を指示するフィールド、等々を、含ませることができる。
これにより、データ格納メモリ12に格納された全ての処理対象データのうち、たとえばMD5で処理の中断を行なう必要がある処理対象データに対しては、転送データ位置と転送データサイズとMD5と中断の指示を、またたとえば、SHA−1で処理の再開を行なう必要がある処理対象データに対しては、転送データ位置と転送データサイズとSHA−1と再開を、各DMAディスクリプタに基づいて、指示可能としている。
そして、ハッシュブロック18は、IVレジスタ19に接続されており、ハッシュ処理の中断処理時に演算途中結果を保持する記憶手段と、ハッシュ処理の再開処理時に演算途中結果をセットできる記憶手段としての機能を有する。
これにより、ハッシュ処理の演算途中結果が保持されるため、処理の中断時はその途中結果となるIVをストアし、処理の再開時はストアしたIVをセットすることにより処理の再開を容易としている。
また、同じくデータバス13に接続されたDMAC14は、データ格納メモリ12に格納された処理すべき対象データの転送を行う。
さらに、共通鍵暗号ブロック17はIVレジスタ16に接続され、暗号処理モードがCBCやCounter Modeの場合にIVレジスタ16に格納されたデータを用いて演算を行い、また、次のブロック処理時に使用されるIVを自動生成して保持する。
さらに、IVレジスタ16はデータバス13に接続され、CPU11もしくはDMAC14のいずれかの指示に従い、データ格納メモリ12との間でIVデータのストア/ロードを行う。共通鍵暗号ブロック17はセレクタ回路20に接続され、処理済みのデータがDMAC14によりデータ格納メモリ12に格納される。
さらに、ハッシュブロック18はIVレジスタ19に接続され、ハッシュ演算の再開の場合にIVレジスタ19に格納されたデータを用いて演算を行い、また、ハッシュ演算の中断の場合はIVレジスタ19に演算途中データを自動生成して保持する。
さらに、IVレジスタ19はデータバス13に接続され、CPU11もしくはDMAC14のいずれかの指示に従い、データ格納メモリ12との間でIVデータのストア/ロードを行う。ハッシュブロック18はセレクタ回路20に接続され、処理済みのデータがDMAC14によりデータ格納メモリ12に格納される。
ここで示す例は一般的にはスキャッタ・ギャザ方式と呼ばれ、メモリ上に散在するデータを取り込むためにDMAディスクリプタを用い、DMAディスクリプタの内容に従い、取り込むべきデータを処理するものである。
同様に、DMAディスクリプタA2は処理すべきデータA5に対応し、DMAディスクリプタA3は処理すべきデータA6に対応している。
ここでは、DMAディスクリプタA1,A2,A3の第3ワード目は他の処理情報とは重なってはいない。このため、その第3ワード目に、暗号アルゴリズム、暗号処理モード、ハッシュアルゴリズム、ハッシュ中断処理、ハッシュ再開処理を指示する指示情報を格納する領域として割り当てる。
処理すべきデータが、A5で示されるDES-CBC暗号化の対象となる領域の場合、DMAディスクリプタでは転送開始位置と転送サイズの指定に加えてDES-CBC暗号化の指示を指定する。
処理すべきデータが、A6で示されるMD5での再開処理の対象となる領域の場合、DMAディスクリプタでは転送開始位置と転送サイズの指定に加えてMD5での再開処理の指示を指定する。
入力IVレジスタB2は、図1のIVレジスタ16からの出力データを取り込み、共通鍵暗号ブロック17内にIVデータを供給する。
出力IVレジスタB3は、共通鍵暗号ブロック17内で自動生成したIVデータを図1のIVレジスタ16に供給する。
出力データバッファB12は、処理済のデータを図1のセレクタ回路20に供給する。
出力データバッファB12への入力データは、共通鍵暗号コア(DES,AES)B8の出力、もしくは、共通鍵暗号コア(DES,AES)B8の出力と入力データバッファB1をエクスクルーシブORした出力、もしくは、共通鍵暗号コア(DES,AES)B8の出力と入力IVレジスタB2をエクスクルーシブORした出力のいずれかをセレクタ回路B11で選択して入力される。
ECBモードはIVを使用しないモードのため、この場合はIVレジスタへの経路は寸断される。
CBCモード暗号化の場合は、共通鍵暗号コアB8への入力は、処理対象データとIVが順次エクスクルーシブORされたデータが入力されるように動作させ、暗号化データとしての出力は、共通鍵暗号コアB8の出力をそのまま処理済みのデータとして出力させる。
また、次のブロック処理時に使用されるIVは、暗号化後のデータを用いることになるため、暗号化データを出力IVレジスタB3に保持させるよう動作させる。
CBCモード復号の場合は、共通鍵暗号コアB8への入力は、処理対象データをそのまま入力させ、暗号化データとしての出力は、共通鍵暗号コアB8の出力とIVを順次エクスクルーシブORしたデータを処理済みのデータとして出力させる。
また、次のブロック処理時に使用されるIVは、暗号化前のデータを用いることになるため、暗号化前データ(処理対象データ)を出力IVレジスタB3に保持させるよう動作させる。
Counter Modeの場合は暗号化と復号では同じ経路となる。共通鍵暗号コアB8への入力にはIVを入力させ、暗号化データとしての出力は、共通鍵暗号コアB8の出力と処理対象データを順次エクスクルーシブORしたデータを処理済みのデータとして出力させる。また、次のブロック処理時に使用されるIVは、IVを+1インクリメントしたデータを出力IVレジスタB3に保持させるよう動作させる。
また同様に、アルゴリズムの特性上、処理の開始時は、アルゴリズムで規定されている固定のIVデータを最初に演算させなければならないが、処理を再開する場合は、固定のIVデータのかわりに計算途中データをIVとして使用する必要があるため、ディスクリプタにて再開を指示した場合は、計算途中データのIVを使用する経路を用意する。
図8(B)における(2)〜(4)は、図8(A)における(1)の処理対象データを3分割して処理する場合、それぞれのデータに対して、中断/再開の指示方法を示した図である。
(2)は、ハッシュ演算の最初でかつハッシュ演算を途中で中断することになるため、DMAディスクリプタでは、中断有り、再開無しを指示することになる。
(3)は、ハッシュ演算の途中でかつハッシュ演算を途中で中断することになるため、DMAディスクリプタでは、中断有り、再開有りを指示することになる。
(4)は、ハッシュ演算の途中でかつハッシュ演算の最後のデータとなるため、DMAディスクリプタでは、中断無し、再開有りを指示することになる。
入力IVレジスタC2は、図1のIVレジスタ19からの出力データを取り込み、ハッシュブロック内にIVデータとして供給する。
出力IVレジスタC3は、ハッシュブロック内の計算途中結果となるデータを図1のIVレジスタ19に供給する。
出力データバッファC9は、処理済のデータを図1のセレクタ回路20に供給する。
セレクタ回路C5は、DMAディスクリプタにて再開無しが指示された場合は初期IV固定データC4の出力を選択し、再開有りが指示された場合は入力IVレジスタC3の出力を選択する。
出力データバッファC9への入力には、ハッシュ演算コア(MD5,SHA-1)C6の出力データと初期IV固定データC7を加算回路C8で演算した結果とが入力される。
出力IVレジスタC3への入力には、ハッシュ演算コア(MD5,SHA-1)C6の出力データが入力される。初期IV固定データC7と加算する前のデータ(ハッシュの処理単位である512バイト毎に順次出力されるデータ)が、計算途中結果となり、その計算途中データをIVとして保持する。
この場合、ハッシュ演算コア(MD5,SHA-1)C6に入力されるIVデータとしては初期IV固定データC4を選択し、出力データバッファC9に演算結果が格納されるよう動作させる。
この場合、ハッシュ演算コア(MD5,SHA-1)C6に入力されるIVデータとしては入力IVレジスタC2を選択し、計算途中結果が出力IVレジスタC3に格納されるよう動作させる。
この場合、ハッシュ演算コア(MD5,SHA-1)C6に入力されるIVデータとしては入力IVレジスタC2を選択し、出力データバッファC9に演算結果が格納されるよう動作させる。
これにより、処理対象データのサイズと処理モードが確定した時点でCPUはディスクリプタを生成してDMA処理を依頼するだけとなるため、効率的に暗号化処理を行うことができる。
また、IVのストア/ロードもDMAに処理依頼することにより、さらにCPU11の介入が押さえられる。
また、処理の中断/再開が可能となるため、優先順位の高い処理対象データを先に処理させることも可能となりQoS実現の効果が見込まれる。
また、分割して処理を行うことが可能となるため、バス仕様効率の向上や擬似並列処理による処理の効率化も見込まれる。
これにより、処理対象データのサイズと処理モードが確定した時点でCPU11はDMAディスクリプタを生成してDMA処理を依頼するだけとなるため、暗号化処理と同様にハッシュ処理に関しても効率的に処理を行うことができる。
また、IVのストア/ロードもDMAに処理依頼することにより、さらにCPU11の介入が押さえられる。
また、処理の中断/再開が可能となるため、優先順位の高い処理対象データを先に処理させることも可能となりQoS実現の効果が見込まれる。
また、分割して処理を行うことが可能となるため、バス仕様効率の向上や擬似並列処理による処理の効率化も見込まれる。
Claims (14)
- 暗号処理の中断、再開機能を有し、暗号処理に伴うパケット処理を一時中断して優先順位の高いパケットを先に処理する暗号処理装置であって、
処理対象データを格納するデータ格納メモリと、
転送された処理対象データに対して共通鍵暗号により暗号化処理を行う共通鍵暗号ブロックと、
上記データ格納メモリから処理すべき転送データを指示する情報であるディスクリプタに基づいて、上記データ格納メモリから上記共通鍵暗号ブロックへのデータ転送を制御するメモリアクセスコントローラと、
を備え、
上記ディスクリプタは、共通鍵暗号における暗号アルゴリズムと、暗号処理モードと、が指示可能なディスクリプタフォーマットを有する
暗号処理装置。 - 上記共通鍵暗号ブロックは、各種暗号処理モードでの処理時に使用されるデータをセットする記憶手段と、次のブロック処理時に使用されることになるデータを自動生成して保持する記憶手段を有する
請求項1記載の暗号処理装置。 - 処理すべきデータが中断処理の対象となる場合、上記ディスクリプタでは転送開始位置と転送サイズの指定に加えて、中断処理の指示を指定する
請求項1記載の暗号処理装置。 - 処理すべきデータが暗号化の対象となる場合、上記ディスクリプタでは転送開始位置と転送サイズの指定に加えて、暗号化の指示を指定する
請求項1記載の暗号処理装置。 - 処理すべきデータが再開処理の対象となる場合、上記ディスクリプタでは転送開始位置と転送サイズの指定に加えて、再開処理の指示を指定する
請求項1記載の暗号処理装置。 - 暗号処理の中断、再開機能を有し、暗号処理に伴うパケット処理を一時中断して優先順位の高いパケットを先に処理する暗号処理装置であって、
処理対象データを格納するデータ格納メモリと、
転送された処理対象データのハッシュ処理を行うハッシュブロックと、
上記データ格納メモリから処理すべき転送データを指示する情報であるディスクリプタに基づいて、上記データ格納メモリから上記ハッシュブロックへのデータ転送を制御するメモリアクセスコントローラと、
を備え、
上記ディスクリプタは、ハッシュ演算におけるハッシュアルゴリズムと、ハッシュ処理の中断と、ハッシュ処理の再開と、が指示可能なディスクリプタフォーマットを有する
暗号処理装置。 - 上記ハッシュブロックは、ハッシュ処理の中断処理時に演算途中結果を保持する記憶手段と、ハッシュ処理の再開処理時に演算途中結果をセットできる記憶手段を有する
請求項6記載の暗号処理装置。 - 処理すべきデータを中断も再開も行わずに一括で処理する場合、上記ディスクリプタでは中断無し、再開無しを指定する
請求項6記載の暗号処理装置。 - 処理すべきデータがハッシュ演算の最初で処理されかつハッシュ演算を途中で中断する場合、上記ディスクリプタでは中断有り、再開無しを指示する
請求項6記載の暗号処理装置。 - 処理すべきデータがハッシュ演算の途中で処理されかつハッシュ演算を途中で中断する場合、上記ディスクリプタでは中断有り、再開有りを指示する
請求項6記載の暗号処理装置。 - 処理すべきデータがハッシュ演算の途中で処理されかつハッシュ演算の最後のデータとなる場合、上記ディスクリプタでは中断無し、再開有りを指示する
請求項6記載の暗号処理装置。 - 暗号処理の中断、再開機能を有し、暗号処理に伴うパケット処理を一時中断して優先順位の高いパケットを先に処理する暗号処理装置であって、
処理対象データを格納するデータ格納メモリと、
転送された処理対象データに対して共通鍵暗号により暗号化処理を行う共通鍵暗号ブロックと、
転送された処理対象データのハッシュ処理を行うハッシュブロックと、
上記データ格納メモリから処理すべき転送データを指示する情報であるディスクリプタに基づいて、上記データ格納メモリから上記共通鍵暗号ブロックおよび上記ハッシュブロックへのデータ転送を制御するメモリアクセスコントローラと、
を備え、
上記ディスクリプタは、
上記共通鍵暗号ブロックへのデータ転送を指示するときには、上記共通鍵暗号における暗号アルゴリズムと、暗号処理モードと、が指示可能なディスクリプタフォーマットを有するとともに、
上記ハッシュブロックへのデータ転送を指示するときには、ハッシュ演算におけるハッシュアルゴリズムと、ハッシュ処理の中断と、ハッシュ処理の再開と、が指示可能なディスクリプタフォーマットを有する
暗号処理装置。 - ディスクリプタに基づいてデータ格納メモリから処理すべき転送データを指示し、暗号処理に伴うパケット処理を一時中断して優先順位の高いパケットを先に処理する暗号処理方法であって、
上記ディスクリプタは、共通鍵暗号における暗号アルゴリズムと、暗号処理モードと、が指示可能なディスクリプタフォーマットを有する
暗号処理方法。 - ディスクリプタに基づいてデータ格納メモリから処理すべき転送データを指示し、暗号処理に伴うパケット処理を一時中断して優先順位の高いパケットを先に処理する暗号処理方法であって、
上記ディスクリプタは、ハッシュ演算におけるハッシュアルゴリズムと、ハッシュ処理の中断と、ハッシュ処理の再開と、が指示可能なディスクリプタフォーマットを有する
暗号処理方法。
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