JP4336501B2 - 新規な4,4”−ジアルコキシターフェニル類 - Google Patents
新規な4,4”−ジアルコキシターフェニル類 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4336501B2 JP4336501B2 JP2003019395A JP2003019395A JP4336501B2 JP 4336501 B2 JP4336501 B2 JP 4336501B2 JP 2003019395 A JP2003019395 A JP 2003019395A JP 2003019395 A JP2003019395 A JP 2003019395A JP 4336501 B2 JP4336501 B2 JP 4336501B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terphenyl
- methyl
- dihydroxy
- isopropyl
- dimethoxy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 0 *Oc(cc1)ccc1-c(cc1)ccc1-c(cc1)ccc1O* Chemical compound *Oc(cc1)ccc1-c(cc1)ccc1-c(cc1)ccc1O* 0.000 description 1
- FVIAPUZAEIMEEW-UHFFFAOYSA-N Oc(cc1)ccc1-c(cc1)ccc1-c(cc1)ccc1O Chemical compound Oc(cc1)ccc1-c(cc1)ccc1-c(cc1)ccc1O FVIAPUZAEIMEEW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な4,4”−ジアルコキシターフェニル類に関し、好ましくは、分子の一方の末端のアルコキシフェニル基にアルキル置換基を有する新規な4,4”−ジアルコキシターフェニル類に関する。このような4,4”−ジアルコキシターフェニル類は、種々の機能性化学品やその原料等として有用である。
【0002】
【従来の技術】
従来、分子の一方の末端に置換基を有し、又は有しない4,4”−ジヒドロキシルターフェニル類は、既に、幾つかが知られている。例えば、4,4”−ジヒドロキシフェニル−p−ターフェニル(特許文献1及び2参照)や、一方の分子の末端のヒドロキシフェニル基にのみ、低級アルキル基を置換基として有する4,4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニル類(特許文献3参照)が知られている。
【0003】
しかし、従来、分子の両方の末端のフェニル基にアルコキシ基を有する4,4”−ジアルコキシターフェニル類は知られていない。このような4,4”−ジアルコキシターフェニル類は、そのアルキル基が中乃至長鎖である場合には、剛直な4,4”−ターフェニル骨格の分子の両末端にエーテル結合を介して、そのようなアルキル基が結合しているので、例えば、液晶性や溶剤への溶解性等の点においてすぐれており、種々の用途への利用が期待できる。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−168632号公報
【特許文献2】
特開平2−212449号公報
【特許文献3】
特開2002−308808号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、分子の一方の末端のアルコキシフェニル基にアルキル置換基を有し、又は有しない新規な4,4”−ジアルコキシターフェニル類とその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、一般式(I)
【0007】
【化4】
【0008】
(式中、Rは炭素原子数1〜24のアルキル基を示し、R’は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、nは0〜3の整数を示す。)
で表されることを特徴とする4,4”−ジアルコキシターフェニル類が提供される。
【0009】
このような4,4”−ジアルコキシターフェニル類は、本発明に従って、一般式(II)
【0010】
【化5】
【0011】
(式中、R’は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、nは0〜3の整数を示す。)
で表される4,4”−ジヒドロキシターフェニル類にアルカリの存在下、一般式(III)
【0012】
【化6】
【0013】
(式中、Rは炭素原子数1〜24のアルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)
で表されるハロゲン化アルキルを反応させることによって得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明による新規な4,4”−ジアルコキシターフェニル類は、一般式(I)
【0015】
【化7】
【0016】
(式中、Rは炭素原子数1〜24のアルキル基を示し、R’は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、nは0〜3の整数を示す。)
で表される。
【0017】
上記一般式(I)で表される本発明による4,4”−ジアルコキシターフェニル類において、Rは炭素原子数1〜24のアルキル基であり、好ましくは、炭素原子数3〜24のアルキル基であり、より好ましくは、炭素原子数4〜20のアルキル基であり、最も好ましくは、炭素原子数6〜18のアルキル基である。しかし、このようなアルキル基は、直鎖状でも、分岐鎖状でもよいが、好ましくは、直鎖状である。
【0018】
従って、Rの具体例として、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、n−ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、n−オクチル、n−デシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル等を挙げることができる。
【0019】
また、R’は炭素数1〜4のアルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基又はブチル基であり、プロピル基又はブチル基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよい。また、nは0〜3の整数を示す。
【0020】
従って、本発明による4,4”−ジアルコキシターフェニル類の具体例として例えば、次のようなものを挙げることができる。先ず、分子の一方の末端のアルコキシフェニル基がアルキル置換基を有するもの、即ち、前記一般式(I)において、nが1、2又は3であるものの具体例として、例えば、4,4”−ジメトキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−2”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3”−エチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−2”−エチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3”−n−プロピル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−2”−n−プロピル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−2”−イソプロピル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3”−n−ブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−2”−n−ブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3”−イソブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−2”−イソブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3”−t−ブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−2”−t−ブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3”,6”−ジメチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3”,5”−ジメチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−2”,3”,6”−トリメチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−2”,3”,5”−トリメチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3”−イソプロピル−6”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3”−t−ブチル−6”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3“−t−ブチル−5”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジメトキシ−3”,5”−ジ−t−ブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジエトキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−プロポキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−ブトキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−ペントキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−ヘキシロキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−オクチロキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−デシロキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−ドデシロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−ドデシロキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−テトラデシロキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−ヘキサデシロキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−オクタデシロキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−テトラコサロキシ−3”−メチル−p−ターフェニル等を挙げることができる。
【0021】
次に、分子の一方の末端のアルコキシフェニル基がアルキル置換基を有しないもの、即ち、前記一般式(I)において、nが0であるものの具体例として、例えば、4,4”−ジメトキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジエトキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−プロポキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−ブトキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−ペントキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−ヘキシロキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−オクチロキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−デシロキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−ドデシロキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−テトラデシロキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−ヘキサデシロキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−オクタデシロキシ−p−ターフェニル、4,4”−ジ−n−テトラコサロキシ−p−ターフェニル等を挙げることができる。
【0022】
これらのなかでも、本発明によれば、アルコキシ基において炭素原子数が8〜12であり、分子の一方の末端にイソプロピル基を有する4,4”−ジアルコキシ−3 ”−イソプロピルターフェニル類、例えば、アルコキシ基における炭素原子数が8である4,4”−ジオクチロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニルや、また、アルコキシ基における炭素原子数が10である4,4”−ジデシロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニルを好ましい具体例として挙げることができる。
【0023】
本発明によれば、このような4,4”−ジアルコキシ−ターフェニル類は、一般式(II)
【0024】
【化8】
【0025】
(式中、R’は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、nは0〜3の整数を示す。)
で表される4,4”−ジヒドロキシターフェニル類にアルカリの存在下、一般式(III)
【0026】
【化9】
【0027】
(式中、Rは炭素原子数1〜24のアルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)
で表されるハロゲン化アルキルを反応させることによって得ることができる。
【0028】
上記一般式(II)で表される原料4,4”−ジヒドロキシターフェニル類としては、目的とする4,4”−ジアルコキシ−ターフェニル類に対応して、例えば、4,4”−ジヒドロキシ−3”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−2”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”−エチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−2”−エチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”−n−プロピル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−2”−n−プロピル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−2”−イソプロピル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”−n−ブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−2”−n−ブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”イソブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−2”−イソブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”−t−ブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−2”−t−ブチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”,6”−ジメチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”,5”−ジメチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−2”,3”,6”−トリメチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−2”,3”,5”−トリメチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”−イソプロピル−6”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”−t−ブチル−6”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”−t−ブチル−5”−メチル−p−ターフェニル、4,4”−ジヒドロキシ−3”,5”−ジ−t−ブチル−p−ターフェニル等を挙げることができる。
【0029】
他方の原料である上記一般式(III) で表されるハロゲン化アルキルも、目的とする4,4”−ジアルコキシ−ターフェニル類に対応して用いられる。従って、前記一般式(III) で表されるハロゲン化アルキルにおいて、Rは、前記一般式(I)で表される本発明による4,4”−ジアルコキシ−ターフェニル類の有するRと同じであり、ハロゲン原子Xは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、好ましくは、塩素原子である。
【0030】
従って、上記ハロゲン化アルキルの具体例として、例えば、塩化メチル、塩化エチル、塩化n−プロピル、塩化イソプロピル、塩化n−ブチル、塩化t−ブチル、塩化n−ペンチル、塩化イソペンチル、塩化ネオペンチル、塩化t−ペンチル、塩化n−ヘキシル、塩化1−メチルペンチル、塩化2−メチルペンチル、塩化n−オクチル、塩化n−デシル、塩化n−ドデシル、塩化n−テトラデシル、塩化n−ヘキサデシル、塩化n−オクタデシル等を挙げることができる。
【0031】
4,4”−ジヒドロキシターフェニル類とハロゲン化アルキルとの反応は、好ましくは、反応溶剤中、ハロゲン化アルキル/4、4“−ジヒドロキシターフェニル類モル比を0.1〜10、好ましくは、2〜4の範囲として、アルカリの存在下に行われる。
【0032】
上記アルカリとしては、4,4”−ジヒドロキシターフェニル類のヒドロキシル基とハロゲン化アルキルのハロゲン原子の反応を促進するものであれば、特に制限はなく、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩、ナトリウムフェノキシド、カリウムフェノキシド等のアルカリ金属フェノキシド、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等のアルカリ土類金属水酸化物、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、ブチルリチウム等の有機金属化合物、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7等の有機塩基性化合物等を挙げることができる。これらのなかでは、特に、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムが好ましく用いられる。
【0033】
このようなアルカリは、4,4”−ジヒドロキシターフェニル類1モル部に対して、通常、1〜20モル部の範囲、好ましくは、2〜5モル部の範囲で用いられる。アルカリは、どのような形態で用いられてもよいが、反応に際して、仕込み操作が容易である点から、好ましくは、10〜60重量%の水溶液として用いられる。
【0034】
4,4”−ジヒドロキシターフェニル類とハロゲン化アルキルとの反応生成物は融点が高いので、その液状性の改善を図り、更には、反応における熱重合を防止するために、前述したように、好ましくは、反応溶剤の存在下に行われる。この反応溶剤としては、上記目的に適うものであれば特に制限はないが、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等を挙げることができ、なかでも、ジメチルスルホキシドが好ましく用いられる。特に、限定されるものではないが、このような反応溶剤は、原料4,4”−ジヒドロキシターフェニル類100重量部に対して、通常、10〜2000重量部、好ましくは、100〜1000重量部の範囲で用いられる。
【0035】
4,4”−ジヒドロキシターフェニル類とハロゲン化アルキルとの反応は、通常、0〜150℃、好ましくは、40〜100℃の範囲で行われる。また、反応圧力は、特に限定されるものではないが、通常、常圧乃至加圧下で行われる。このような反応条件において、反応は、通常、1〜10時間程度で完結する。
【0036】
目的とする4,4”−ジアルコキシ−ターフェニル類は、このようにして得られた反応混合物から、常法によって分離し、必要に応じて、精製することができる。例えば、得られた反応混合物に、トルエン等の希釈溶媒を加え、冷却して、目的物を析出させた後、更に、リン酸等の酸の水溶液を加えて、これを中和し、析出した結晶を濾過し、かくして、目的物の粗結晶を得ることができる。このようにして得られた粗結晶を、更に必要に応じて、再度、晶析濾過等の方法にて精製すれば、高純度品を得ることができる。
【0037】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
【0038】
実施例1
(4,4”−ジオクチロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニルの合成)攪拌装置、温度計、滴下漏斗及び還流冷却管を備えた500mL容量の四つ口フラスコに4,4”−ジヒドロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニル10g(0.0329モル)、48%水酸化ナトリウム水溶液5.8g及びジメチルスルホキシド70gを仕込み、フラスコ内を窒素置換した後、常圧下に、温度70℃において、塩化n−オクチル12g(0.0808モル)を攪拌下に約15分かけて滴下した。滴下終了後、同じ温度で更に10時間、攪拌下に反応を行った。
【0039】
反応終了後、得られた反応混合物にトルエンを加え、冷却し、結晶を析出させた後、更に、リン酸水溶液を加えて、水酸化ナトリウムを中和した後、析出した結晶を濾過した。このようにして得られた粗結晶に再度、トルエンを加えて溶解し、水洗した後、水層を分液し、得られた油層にメタノールを加え、冷却、晶析、濾過、乾燥して、目的とする4,4”−ジオクチロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニル14.7gを白色結晶(ゲル浸透クロマトグラフィーによる純度99.9%)として得た。原料4,4”−ジヒドロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニルに対する収率は86モル%であった。
【0040】
相転移温度:68.3℃、95.9℃(示差熱分析法)
プロトンNMRスペクトル分析(400MHz、重クロロホルム溶媒):
【0041】
【化10】
【0042】
【表1】
【0043】
実施例2
(4,4”−ジデシロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニルの合成)
実施例1において、塩化n−オクチルに代えて、塩化n−デシル14.3g(0.0810モル)を用いた以外は、実施例1と同様にして、目的とする4,4”−ジデシロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニル13.9gを白色結晶(ゲル浸透クロマトグラフィーによる純度99.9%)として得た。原料4,4”−ジヒドロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニルに対する収率は73モル%であった。
【0044】
相転移温度:87.0℃(示差熱分析法)
プロトンNMRスペクトル分析(400MHz、重クロロホルム溶媒):
【0045】
【化11】
【0046】
【表2】
Claims (5)
- 一般式(I)において、Rが炭素原子数6〜18のアルキル基を示し、R’は炭素原子数3又は4のアルキル基であり、nが1である請求項1に記載の4,4”−ジアルコキシターフェニル類。
- 一般式(I)において、Rが炭素原子数6〜18のアルキル基を示し、R’がイソプロピル基であり、nが1である請求項1に記載の4,4”−ジアルコキシターフェニル類。
- 4,4”−ジオクチロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニル。
- 4,4”−ジデシロキシ−3”−イソプロピル−p−ターフェニル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003019395A JP4336501B2 (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 新規な4,4”−ジアルコキシターフェニル類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003019395A JP4336501B2 (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 新規な4,4”−ジアルコキシターフェニル類 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004231533A JP2004231533A (ja) | 2004-08-19 |
JP2004231533A5 JP2004231533A5 (ja) | 2006-02-02 |
JP4336501B2 true JP4336501B2 (ja) | 2009-09-30 |
Family
ID=32949266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003019395A Expired - Lifetime JP4336501B2 (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 新規な4,4”−ジアルコキシターフェニル類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4336501B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2851359B1 (en) * | 2012-05-14 | 2017-03-29 | Honshu Chemical Industry Co., Ltd. | Method for producing 4,4''-dihydroxy-m-terphenyls |
-
2003
- 2003-01-28 JP JP2003019395A patent/JP4336501B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004231533A (ja) | 2004-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4336501B2 (ja) | 新規な4,4”−ジアルコキシターフェニル類 | |
JP2007238472A (ja) | モノグリシジルイソシアヌル酸化合物 | |
KR102357570B1 (ko) | 신규한 비스(히드록시알콕시페닐)디페닐메탄류 | |
JP2005082569A (ja) | 新規な4,4”−ジアルコキシ−p−ターフェニル類 | |
JP4336157B2 (ja) | 新規な4、4”−ジ(ヒドロキシアルコキシ)ターフェニル類 | |
JPS5848532B2 (ja) | 準安定状態を有する安息香酸誘導体 | |
JP4115450B2 (ja) | 新規な4,4’−ジヒドロキシフェニル−ビシクロヘキセン類 | |
JP5556078B2 (ja) | キラル化合物の製造方法および製造中間体 | |
JP2005281241A (ja) | 硫黄原子含有環状化合物およびその製造方法 | |
JP2009107991A (ja) | 新規なヒドロキシメチル置換又はアルコキシメチル置換ビスフェノール化合物 | |
JP4452368B2 (ja) | ジアリールオキシメチルベンゼン化合物の製造方法 | |
JP4388839B2 (ja) | 4,4’’’−ジアルコキシ−p−クォーターフェニル類及びその製造方法 | |
JP3012933B1 (ja) | ジチアナフタレノファン化合物とその製造方法 | |
JP4829927B2 (ja) | 4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニル類及びその製造方法 | |
JP4452369B2 (ja) | ジアリールオキシメチルベンゼン化合物の製造方法 | |
JP4959915B2 (ja) | 新規な4,4”−置換オキシ−p−ターフェニル類 | |
JP4141869B2 (ja) | 硬化促進剤 | |
TW202344494A (zh) | 聯菲化合物或其鹼金屬鹽 | |
JP4115421B2 (ja) | 4−ヒドロキシ−4’−アルコキシビフェニルの製造方法 | |
JP4125263B2 (ja) | トリスフェノール類のトリオキシメチルカルボン酸及びそれらの3級シクロペンチルエステル | |
JP4323874B2 (ja) | 新規なアルキルビニルエーテル置換3核体ポリフェノール | |
JP2587681B2 (ja) | ビス(ビニロキシエトキシ)芳香族化合物の製造法 | |
JP2004269480A (ja) | フッ素化アルキルアルコキシフェノールの製造方法 | |
JP4475901B2 (ja) | 3−アセチルチオフェン類の製造方法 | |
JP2021178811A (ja) | 芳香族エーテル化合物又は芳香族スルフヒドリル化合物の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20030225 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20030911 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051212 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051212 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051212 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080806 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080812 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081009 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090609 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090629 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4336501 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150703 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |