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JP4327602B2 - 多重隔壁を有する液体貯蔵タンク - Google Patents

多重隔壁を有する液体貯蔵タンク Download PDF

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JP4327602B2
JP4327602B2 JP2003563926A JP2003563926A JP4327602B2 JP 4327602 B2 JP4327602 B2 JP 4327602B2 JP 2003563926 A JP2003563926 A JP 2003563926A JP 2003563926 A JP2003563926 A JP 2003563926A JP 4327602 B2 JP4327602 B2 JP 4327602B2
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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、多重隔壁を有する液体貯蔵タンクに関し、特に、水、油類などの液体を半永久的に貯蔵することができ、高度浄水処理システムの貯水池に適用して水を塩素消毒するのに有用な、多重隔壁を有する液体貯蔵タンクに関する。
【背景技術】
【0002】
当業者によく知られているように、貯水池は、高度浄水処理システムの浄水池から流入した水を家庭に送る前に水を貯蔵する形式の設備である。
【0003】
従来技術による貯水池用貯蔵タンクは、通常、コンクリート壁体を地中に埋設して水を貯蔵するための空間を確保する。
【0004】
このような貯蔵タンクは、通常、施工コストを最小にするために、矩形の箱状に形成すると共に、水と消毒薬品の接触時間を延長させるためにタンクの内部に設けられたジグザグ状の隔壁を有する。
【0005】
また、貯蔵タンクの壁体の内面はアスファルト、ゴム化アスファルトシート、エポキシ樹脂等で被覆して防水処理している。
【0006】
しかし、従来の貯水池用貯蔵タンクは、塩素のような消毒薬品を含む水を長期間貯蔵するため、壁体の内面の被覆層が腐食することがあるという問題がある。
【0007】
また、従来の貯蔵タンクは地中に施工されているため、タンクの保守及び修繕作業が非常に不便であり、コンクリート材質であるため、設置施工の期間が相対的に長く、工程が複雑である。
【0008】
また、従来の貯蔵タンクは、内面に防水処理またはライニング処理が施されているが、内面が平坦でないため、微生物または汚染物などが平坦でない内面に付着しやすい。したがって、壁体の内面の清潔性を確保することが非常に難しい。
【0009】
また、従来の貯蔵タンクは、貯蔵された水の透明性及び無菌性を確保することができないことがある。例えば、水がタンクの隅や隔壁の隅に溜まって死水を作ることがあるためである。
【0010】
また、従来の貯蔵タンクは、その形状のため、円滑な水の流れを確保することができず、そのため、水と塩素が接触する時間が一定しない。したがって、残留塩素の濃度を適切に調節するのが難しい。
【0011】
例えば、水の残留塩素の濃度が5mg/l、すなわち、世界保健機関(WHO)が推奨する最大許容濃度より大きい場合、水を飲用するのが難しい程度に薬品臭がしたり、発ガン物質のトリハロメタン(THM)の発生が増加することがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、前述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、タンク内の水の流れを円滑にし、水と消毒薬品の接触時間を延長し、塩素等の消毒薬品を投入したときに最高の消毒効果(CT値)を保証する貯水池として作用する多重隔壁を有する液体貯蔵タンクを提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明の他の目的は、円筒状の部材を重ねることによって短期間で設置することができ、保守及び修繕作業が容易な多重隔壁を有する液体貯蔵タンクを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上板及び基底板によって閉じられる外壁と、前記上板及び前記基底板で閉じられ、前記外壁の内部に所定の間隔で同心円状に配置される年輪状の複数の隔壁と、前記外壁及び前記隔壁によって区画されるチャンバーと、前記各隔壁に形成される通水路と、を備え、前記通水路は、各前記隔壁上の、前記隔壁の軸を通過する直径線上の位置に設けられ、互いに隣接する前記隔壁に設けられた前記通水路の前記位置は、互いの間隔が最大となる位置であり、液体が前記チャンバーに順次に満たされるとき、前記液体が前記チャンバー及び前記通水路を通じて流れることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクによれば、多数の隔壁によって形成される年輪状の多数のチャンバーをタンク内部に備えることによって、水の流れを線形に回流させながら貯蔵し、貯蔵した水が隔壁を越えて流動するので、水と塩素の接触時間を7〜8時間程度に延長することができ、貯蔵した水を排出するときの水の残留塩素量を、世界保健機関(WHO)で勧告する残留塩素の濃度の下限である0.2ミリグラム/リットルに適合した水準に維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明に係る多様な実施形態について説明する。
【0017】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの正面図である。
【0018】
この多重隔壁を有する液体貯蔵タンクは、ステンレス鋼または二層素材(Duplex material)によって構成される。この多重隔壁を有する液体貯蔵タンクは、大量の水を貯蔵し、かつ、多重隔壁と多数のチャンバーによって水の流路長を延長し、従って、水と塩素との接触時間を延長し、それによって、限られた面積に設置された貯水池として良好に作用するように構成される。
【0019】
多重隔壁を有する液体貯蔵タンクは、大地101の上に設けられた地上1メートルの高さのコンクリート基底部102に設置される円筒状の本体100を含む。
【0020】
円筒状の本体100は、外壁140の上部と下部に上板170と基底板180を溶接して閉じた構造であり、所定の量の水を受けるように流量計(図示省略)を備える。
【0021】
コンクリート基底部102には、本体100内部の各チャンバーに通じる複数の洗浄管105が設けられ、円筒状の本体100の中心に位置する第1チャンバーに通じる出水管106が設けられている。
【0022】
また、円筒状の本体100の下部には入水管104が設けられている。この入水管104は、地上から相対的に高いところに位置した水源20(または不純物吸収タンク)から供給される水を受けるためのものである。
【0023】
また、水源20と入水管104との間の配管には塩素投入部21が通じており、水源20から流入する水に塩素を投入する。
【0024】
このような円筒状の本体100は、基底板180、外壁140及び上板170からなり、略4〜5メートルの高さ、18〜20メートルの直径及び1000〜1600立方メートルの内容積を有する。また、水の貯蔵容量は900トン〜1100トンである。さらに、円筒状の本体100は、多重隔壁及び多数のチャンバーを有する。これらについては、後で詳細に説明する。
【0025】
例えば、本体100の内部に、同一の又は異なる高さの円筒状の多数の隔壁が、年輪の形に同心円状に配置されてもよい。あるいは、多重隔壁は、鳥瞰したときに渦巻き形状となるように配置されてもよい。これによって、本体100の内部に渦巻き形状のチャンバーが形成される。
【0026】
すなわち、本体100の外壁140と同一の高さを有し、上辺と下辺が湾曲したストリップが、渦巻き形状のチャンバーを区切る渦巻き形状の隔壁を形成するように配置される。
【0027】
本体100の内部に流入する水は、隔壁によって区切られた複数のチャンバーを順次満たす。したがって、水が本体100を入水管104から出水管106まで流れるのに要する時間は、隔壁の数及び長さによって制御される。本体100の形状が円筒状であるため、水は円滑に流れ、流速は容易に制御される。
【0028】
本体100は、小型または大型に製造することができる。円筒部材製造装置(図3参照)が円筒部材(図4参照)の直径を制御するためである。
【0029】
また、本体100は、外周面に固設して基底部102の上面から上板170まで延びた外部梯子107と、上板170の縁に沿って所定の高さに設けられた欄干107aと、それぞれのチャンバーに対応して形成されたガス排出管108と、マンホール109と、を備える。
【0030】
図2に示すように、本体100は、直径が異なる多数の円筒状の部材を重ねて設置され、図1に示すように、外壁104と共に上板170を支える構造材として作用する隔壁110、120及び130を含む。
【0031】
このような隔壁110〜130は、本体100内に年輪の形に同心円状に配置されることによって、本体100の内部を第1乃至第4チャンバー118、128、138及び148に分割する。
【0032】
特に、本発明の第1の実施の形態において、第1乃至第3隔壁110〜130は、下層流及び上層流を水の流れの方向a、b、c、dに誘導する通水路として作用する傾斜案内管201、202、203を備える。
【0033】
例えば、複数の第1傾斜案内管201は、第1隔壁110の内周面に溶接されている。第1傾斜案内管201は、第2チャンバー128の水が第1チャンバー118の内部に流入させるように作用する。第1傾斜案内管201は、円周方向に5〜10個程度、入水管104の反対側に配置される。
【0034】
また、第1傾斜案内管201は、図2の点線円の拡大図に示すように、第1隔壁110に形成された通孔119に通じるように溶接され、円周の接線に対して所定の角度αだけ、水の流れる方向に傾斜する。
【0035】
角度αは、30゜〜45゜程度であり、第1傾斜案内管201は、水の流れを円周方向へ誘導する役割を果たす反面、水の流速を減少も増加もさせない。
【0036】
また、第1傾斜案内管201の数や内径は、入水管104の内径に依存し、水が入水管104から本体100に円滑に流れ、逆流することがないように設計される。
【0037】
第2隔壁120及び第3隔壁130の内周面には、それぞれ、第2及び第3傾斜案内管202及び203が、第1傾斜案内管201と同様に設けられる。
【0038】
このとき、第2傾斜案内管202は第1傾斜案内管201の反対側に、第2隔壁120を貫通するように設けられる。同様にして、第3傾斜案内管203は、第2傾斜案内管202の反対側に、第3隔壁130を貫通するように設けられる。
【0039】
外壁140は、多数の円筒部材を垂直に重ねて設置される。外壁140を貫通する入水管104の排出部104aは、所定の角度(例えば、45゜〜60゜)に湾曲し、水を第4チャンバー148において反時計方向に流動させる。
【0040】
したがって、入水管104を通して本体100に流れ込んだとき(Water In、W/I)、入水管104の湾曲した排出部104aによって第4チャンバー148に反時計方向の水流aが生じ、その後、水は、順次傾斜案内管201、202及び203を通って、下層流及び上層流として流れる。
【0041】
このとき、水は、b、c、dの方向に円滑に流れ、各チャンバー118〜148を満たし、本体100が完全に満たされると、排水弁(図示省略)が開放され、水は出水孔186と出水管106から排出される(Water Out、W/O)。
【0042】
以下、本発明で用いる円筒部材の製作方法について詳細に説明する。
【0043】
円筒部材は、図3に示す円筒部材製造装置30によって製造される。
【0044】
この円筒部材製造装置30は、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの施工期間を画期的に短縮させるため、本出願人が発明した装置で、大韓民国公開特許公報第2001−67860号に開示されている。
【0045】
図3に示すように、円筒部材製造装置30は、ベース39の上面に縦に設置され、ベース39に順に設置されたストリップ供給機40、ローラレベラ50、ストリップ切断機60、フランジ折曲機70、ストリップ曲げ機80からなる。
【0046】
ベース39の内部には、円筒部材製造装置30の動作に必要な駆動モーター31、32と、これらの駆動モーターの回転軸と結合したチェーン/ギアリンクのような動力伝達装置33〜36が設けられる。また、ベース39の外部には、円筒部材製造装置30、駆動モーター及び動力伝達装置を制御するために、外部電源に接続されたPLC(Programable Logic Controller)制御盤(図示省略)が設けられる。ストリップ切断機60は、ストリップ10を所定の長さに切断するため、カッターを動作させるアクチュエーターと、アクチュエーターに油圧を供給する油圧供給装置と、長さ測定器をさらに備える。
【0047】
ストリップ供給機40は、第1動力伝達装置33を介して伝達される駆動モーター31の回転力によってリール41を回転させて、リール41に巻き付けられたストリップコイル10aのストリップ10をローラレベラ50に供給するように機能する。
【0048】
ローラレベラ50は、第2動力伝達装置34を介して伝達される駆動モーター31の回転力によってローラ51、52を回転させて、ローラ51、52の間を通過するストリップ10を平滑にしながら切断機60方に移動させる。
【0049】
ストリップ切断機60は、長さ測定器(図示省略)を用いて、一つの円筒部材の製造に必要なストリップの長さを測定した後、カッターでストリップを切断する。
【0050】
切断されたストリップ10は、次に、フランジ折曲機70を通過して移動する。フランジ折曲機70は、上部と下部に折り曲げヘッド72、73、74、75、76、77、78を備えるローラ71を含む。このような場合、折り曲げヘッド72〜78は、それぞれ、関連するローラ71との間に角度を形成する。これらの角度は、71と72が形成する鈍角から、71と78が形成する90°まで変化する。これらのローラ71のヘッド72〜78は、第3動力伝達装置35を介して伝達される駆動モーター32の回転力によって同一の回転数で回転しながら、ストリップ切断機60を通過したストリップ10の上端と下端に所定の幅のフランジを一体に形成する。
【0051】
このとき、ストリップ10は、その両端に垂直に折り曲げたフランジ13、14を有しており、各フランジは、ストリップ10の本体に対して正しい角度をなす。その後、ストリップ10は、ストリップ曲げ機80に移動する。
【0052】
ストリップ曲げ機80は、それぞれの上下端にストリップ10のフランジ13及び14のフランジを受け入れるフランジ挿入溝が形成された3個のベンディングローラ81、82、83を備える。ベンディングローラ81〜83は、第4動力伝達装置36を介して伝達される駆動モーター32からの回転力によって動作する。
【0053】
このとき、ベンディングローラ81〜83は、相異なる回転数で回転して、フランジ13、14がフランジ挿入溝に挿入されたストリップ10を円筒状に折り曲げるように機能する。
【0054】
図4に示すように、ストリップ曲げ機80を通過したストリップ10は、円筒体12の上端と下端に形成されたフランジ13、14が一体形成された初期状態の円筒部材111になる。
【0055】
次に、初期状態の円筒部材111の垂直の両先端15、16を互いに溶接して、ステンレス材質の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの構造材である円筒部材111の製作を完了する。
【0056】
結局、前述したように、ストリップ供給機40にストリップコイル10aを縦に据え付け、ストリップコイル10aのストリップ10を、ローラレベラ50、ストリップ切断機60、フランジ折曲機70、及び、ストリップ曲げ機80を用いて処理することによって、円筒部材111が製造される。
【0057】
ストリップを円筒状に曲げただけの従来の円筒部材と比較すると、本発明の円筒部材111は、フランジ13、14の作用によって、高さ方向の強度が比較的高い。
【0058】
したがって、本発明によれば、円筒部材111は、ねじり変形がほとんどない小径及び大径の円筒部材が製造される。
【0059】
例えば、円筒部材111の直径は3m乃至20m程度である。
【0060】
円筒部材111は、ストリップを立てて供給した後、一体型にフランジ13、14を折り曲げる特異な工法で製造されるため、大径に形成しても、ねじり変形がほとんど発生しない。
【0061】
したがって、円筒部材製造装置30は、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクを迅速に設置することに寄与する。
【0062】
すなわち、円筒部材製造装置30は、多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの基本部材である円筒部材111を大量に製造できるだけでなく、小型から大型まで相異なる直径の円筒部材111を製造できる。
【0063】
以下、前述のようにして製造された円筒部材111を使用して本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクを設置する円筒部材の積層施工法について詳細に説明する。上記のように、円筒部材は、積層と溶接によって、複数の隔壁と外壁になる。
【0064】
図5に示すように、まず、地面にコンクリートグラウンドと基底部102及び複数の配管設備、すなわち、洗浄管105、出水管106を設置する。
【0065】
次に、予め製造されたステンレス材質の基底板180を基底部102の上面に据え付ける。基底板180には、配管設備と対応する位置に複数の穴、すなわち、洗浄孔185及び出水孔186が形成されている。
【0066】
すなわち、洗浄孔185は洗浄管105に通じ、出水孔186は出水管106に通じる。
【0067】
次に、第1隔壁110を設置するため、下段の円筒部材111を基底板180の中央に据え付ける。
【0068】
溶接装置400を使用して、下段の円筒部材111の外周部と内周部を基底板180の上面にそれぞれ溶接する。
【0069】
したがって、基底板180と一体化された下段の円筒部材111は、溶接による連続的な接合部を有し、水を漏らさずに保持することができるタンクの一部を形成する。
【0070】
図6に示すように、下段の円筒部材111の上に、3個の円筒部材112〜114が順に垂直に積層されて、4段の円筒部材からなる第1隔壁110になる。
【0071】
この時、部分溶接または点溶接によって下段の円筒部材111の上に他の円筒部材112〜114を溶接することによって、点溶接接合を形成する。
【0072】
結局、円筒部材111〜114は一体に結合されるが、点溶接接合部に生じた隙間を通じて水が通過できる構造を有する。この部分溶接または点溶接によって、溶接時間と工期が短縮される。
【0073】
特に、上段の円筒部材114には、出水管106の軸心方向に対して垂直の方向の円周面の内側に、通水路として作用する所定面積を有する複数の第1流入口119が形成される。
【0074】
第1流入口119は、第1隔壁の外側の水が第1隔壁の第1流入口まで上昇したときに、円形の第1隔壁110の内側に水を移動するように機能する。第1隔壁の内側に流れる水の量は、流入口119の数と直径を調節することによって制御される。
【0075】
前述した傾斜案内管201は、第1流入口119に溶接される。
【0076】
図7に示すように、第2隔壁120は、前述した第1隔壁110と同じ工法で設置される。この時、第2隔壁120は、第1隔壁110から所定の間隔(例えば、外径が18mのタンクの場合、2.5mの間隔)を置いて配置される。
【0077】
第2隔壁120は、第1隔壁110に使用した円筒部材より相対的に大きい直径の円筒部材121〜124を使用して組み立てられる。特に、第2流入口129は、下段の円筒部材121に形成され、水を円形の第2隔壁120の内側に流す。
【0078】
このとき、第2流入口129は、図に示すように、第1流入口119の反対側に形成されてもよい。あるいは、第2流入口129は、水の流路を短くするために、第1流入口129の近くに形成されてもよい。
【0079】
前述した傾斜案内管202は、第2流入口129に溶接される。
【0080】
図8に示すように、第3隔壁130及び外壁140は、前述した第1及び第2隔壁と同じ工法で基底板180の上に設置される。
【0081】
第1乃至第3隔壁110〜130とは異なり、外壁140を溶接する時は、外壁140を構成する円筒部材142、143のフランジ145、147は、溶接による連続的な接合部144a、144bを有し、よって、外壁140は、水が外部に濡れないように密閉した構造を有する。さらに、外壁140は、防炎処理したガラスファイバーなどの断熱材146で被覆された上に、アルミニウムなどの薄板147で仕上げ処理されて、優れた断熱性能と美麗な外観を有する(図10参照)。
【0082】
第3隔壁130の上段の円筒部材134には、傾斜案内管203に通じる複数の第3流入口139が形成される。
【0083】
入水管104は、外壁140の下部を貫通し、排出部104aは、外壁140の内側に設けられる。
【0084】
基底板180には、タンクの洗浄を容易に行なうことができるように、水流動阻止片190〜193がそれぞれ形成されている。それによって、貯蔵タンクの内部を洗浄する際に発生する汚染物は、水と共に容易に外部に放出できる。
【0085】
したがって、本発明に係る本体100は、隔壁110〜130及び外壁140によって、複数のチャンバー118〜148が形成される。
【0086】
図9に示すように、本体100のチャンバー118〜148は、タンクの内部を洗浄及び修繕する際に使用する内部梯子177をそれぞれ備える。各内部梯子177の上端は、上板170のマンホール109の近くに配置され、下端は、基底板180に固定されて、チャンバーの内部に据え付けられる。
【0087】
補強ビーム171、172は、チャンバー118〜148上部の間隔に対応した長さを有する。補強ビーム171、172は、チャンバー118〜148の上部で、隔壁110から130までの間及び隔壁130と外壁140との間に、放射状の方向に配置される。
【0088】
例えば、それぞれの補強ビーム171の一端を外壁140の上部内周面に溶接し、他端を第3隔壁130の上部外周面に溶接する。
【0089】
このような方式で溶接した補強ビーム171、172は、外壁140と隔壁110〜130を互いに結束させると共に、上板170の自重並びに上板170条に蓄積する雪及び雨水等を支持することによって、本発明の液体貯蔵タンクの構造的な安全性を高めることができる。
【0090】
上板170を補強ビーム171、172、外壁140及び隔壁110〜130の上部に置いた後、上板170がこれらと溶接され、タンク上部の開口部が密閉される。
【0091】
上板170には、チャンバー118〜148の出入口として用いられるマンホール109がそれぞれカバーの形態で取付けられる。さらに、チャンバー118〜148の内部から発生するガスを外部に排出しながら、雨水、異質物などがチャンバー118〜148の内部に流入することを防ぐU字状の複数のガス排出管108が形成される。
図10は、多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの内部構造を示す断面図である。
【0092】
傾斜案内管201、202、203は、各チャンバー118〜148を区画するそれぞれの隔壁110、120、130において交互に上段または下段に配置される。
【0093】
すなわち、第1傾斜案内管201は第1隔壁110の右上段に、第2傾斜案内管202は第2隔壁112の左下段に、第3傾斜案内管203は第3隔壁113の右上段に配置され、外壁114の左下段には入水管104が配置される。
【0094】
したがって、入水管104(W/I)から出水管106(W/O)までの水の流れは、傾斜案内管201、202、203を経由する立体的な螺旋(点線e’)を描く。
【0095】
また、円筒部材は、点溶接によって一体化されて隔壁110、120、130を構成するため、隔壁110、120、130には、チャンバーを互いに通じる複数の間隙部220、221、222が存在する。
【0096】
したがって、一つのチャンバー内の水は、小さな曲線の矢印e”で図示するように、間隙部220、221、222を通って他のチャンバーの内部に少し流れ込む。
【0097】
以下、液体貯蔵タンク内の水の流路について詳細に説明する。
【0098】
水源から供給された水は、入水管104を通じて第4チャンバー148の内部に流入する。流入した水は、第4チャンバー148の内周面に沿って所定の円周方向(反時計方向)に流動しながら、第4チャンバー148を基底板180から満たす。
【0099】
小さな曲線の矢印e”に示すように、第4チャンバー148内の水は、隔壁130に形成された間隙部220を通じて少しずつ第3チャンバー138に流れ込む。
【0100】
間隙部220を通じて流れる水の量に比べて、入水管104を通じて供給される水の量が相対的に多いため、水は次第に第4チャンバー148の上部近くまで満たされる。第3傾斜案内管203の位置まで水位が上昇すると、水は、第3傾斜案内管203を通じて第3チャンバー138に流れ込む。
【0101】
第3チャンバー138に第3傾斜案内管203の傾斜方向と同じ反時計方向に流れ込む水は、第2傾斜案内管202に到達する。
【0102】
水は、第2傾斜案内管202及び間隙部221を通じて第2チャンバー128に流れ込む。
【0103】
第2チャンバー128に水が満たされる時、水が間隙部222を通じて第1チャンバー118に流れ込みながら、次第に水位が高まる。
【0104】
水位が第1傾斜案内管201の位置まで上昇すると、水は、第1傾斜案内管201を通じてあふれ、第1チャンバー118に流れ込む。
【0105】
水は、排水弁が閉鎖されているとき、流量計によって計測された水位まで第1チャンバー118に満たされる。一方、第1チャンバー118の水は、排水弁が開放されているとき、出水孔186及び出水管106を通じて外部に流れ出る(W/O)。
【0106】
このような水の流れe’、e”を有する、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクは、傾斜案内管201〜203を通じて水を移動させながらチャンバー118〜148内で数時間から数十時間にわたって水を貯蔵し、水に消毒薬品を長時間保持させるように機能する。
【0107】
以下、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクが貯水池として非常に有用であり、貯蔵手段として優れた性能を有する理由について詳細に説明する。
【0108】
本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの本体100は、直径18mの外壁の内部に2.5m間隔で3個の隔壁を設ける場合、それぞれの流路の幅は2.5mとなる。
【0109】
概算すると、第4チャンバー、第3チャンバー及び第2チャンバーの円周の長さは、それぞれ、56.5m、40.8m及び25.1mとなる。
【0110】
これらを合算すると、本体100は、略120mを越える水の流れの長さを有するようになる。
【0111】
直径18mの本体100の内部に5個の隔壁を設ける場合、隔壁の間隔は、1.5mに縮小される。
【0112】
上記のように、隔壁の間隔が1.5mに縮小されると、水の流れの長さは200m近くに達する。
【0113】
このような本発明による本体100は、塩素等の消毒薬品が投入されたときに、最高の消毒能(CT値)を有する。
【0114】
消毒能(CT値)は、下記の数式(1)によって定義される。
CT=消毒剤の濃度(ミリグラム/リットル)×水と消毒剤の接触時間(分)…(1)
ここで、消毒剤の濃度は、一日測定した消毒剤の濃度値から選択された最小値である。水と消毒剤の接触時間は、最初の消毒剤の投入地点から浄水貯蔵タンクの流出地点、または、1日の使用量が最大のときに不活性化比の値が認められた地点まで計測した値を用いる。
【0115】
具体的には、最初の消毒剤の注入地点に投入したトレーサーの10%が浄水貯蔵タンクの流出地点、または不活性化比の値が認められた地点を流れ出るまでの時間を接触時間とする。
【0116】
理論的な接触時間を用いる場合は、浄水貯蔵タンクの構造による水の滞留時間(浄水貯蔵タンクの容量を時間当りの最大通過流量で割った値)に、表1の導流壁換算係数を掛けて実際の接触時間を算出する。
【0117】
【表1】
Figure 0004327602
【0118】
表1において、長幅比は、浄水池内の水の流れの長さと水の流れ幅の比である。
【0119】
長幅比に依存する換算係数を定めることが難しい浄水池を使用する場合は、専門家が換算係数を定めることができる。このとき、パイプラインの流れの換算係数は1.0と見なされる。
【0120】
本発明の本体100は、水の流れの長さが120mであるとき、隔壁間の幅は2.5mであり、水の流れの長さが200mであるとき、隔壁間の幅が1.5mであるので、その長幅比はそれぞれ48及び133であり、換算係数はそれぞれ0.7及び0.9になる。
【0121】
特に、本体100は、水が貯蔵タンクの内部を線形に流れる(死水の発生がほとんどない)ため、換算係数は、パイプラインの流れの換算係数の1.0に近くなる。
【0122】
したがって、本発明の本体100は換算係数値が高いため、実際の消毒剤の接触時間が長くなり、これによって非常に優れた消毒能を有する。
【0123】
変形例としては、傾斜案内管201、202、203を第1の実施の形態の反対の方向に向けて設け、入水管104の排出部104aを時計方向に向けてもよい。この場合、水は本体100の内部を時計方向に流れる。
【0124】
以下、本発明の第2の実施の形態に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクについて説明する。
【0125】
図11に示すように、第2の実施の形態に係る液体貯蔵タンクにおいては、水の入水(W/I)及び出水(W/O)の方向が、第1の実施の形態で説明した構成と異なり、これによって通水路の役割を果たす傾斜案内管201’、202’、203’の配置が異なることを除いては、第1の実施の形態の液体貯蔵タンクと同様である。
【0126】
したがって、図1乃至図11における同一または類似の構成要素に対しては、同一または類似の図面符号を与えると共に、これらについての重複説明は省略する。
【0127】
各傾斜案内管201’、202’、203’は、前述した第1の実施の形態とは異なり、それぞれの隔壁110、120、130の外周面に配置される。
【0128】
また、外部の水源に連結した入水管104’は、本体100の中央、すなわち、第1チャンバー118の基底板に配管され、外部の排水管に連結した出水管106’は、本体100の外周辺、すなわち第4チャンバー148の基底板に配管されている。
【0129】
貯蔵タンクの内部に満たされる水は、第1チャンバー118に流れ込み(W/I)、順に第2、第3、第4チャンバー128、138、148を満した後、出水管106’を通じて外部に排出される(W/O)。
【0130】
また、水は、第1、第2、第3、第4チャンバー118、128、138、148内を、図中の矢印f、g、hに示すように、円周方向に円滑に流れる。
【0131】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクについて説明する。第3の実施の形態の特徴は、あふれた水を移動させる矩形の開口部を隔壁の上部または下部に設けたことにある。
【0132】
図12に示すように、それぞれのチャンバー118〜148を区画する外壁140及び隔壁110〜130は、第1及び第2の実施の形態と同様に、一体型円筒部材を積層して溶接したものである。
【0133】
上記の円筒部材製造装置30を使用して円筒部材を製作する際、一部の円筒部材116の円周の長さを他の円筒部材117の円周の長さより短くする。
【0134】
例えば、第3隔壁130は、第1、第2及び第3円筒部材117並びに第4円筒部材116によって構成され、第4円筒部材116の円周の長さを、その下に位置する第1、第2及び第3円筒部材117の円周の長さより短くする。これによって、第3隔壁130には矩形の開口部205cが形成される。
【0135】
同様にして、第1隔壁110の右上部の円筒部材に矩形の開口部205aが形成され、第2隔壁120の左下部の円筒部材に矩形の開口部205bが形成される。
【0136】
このように、矩形の開口部205a、205b、205cが、ジグザグ状に隔壁110〜130に設けられているので、水は、図12の矢印m、nに示すように、各チャンバーの内部を循環し、チャンバー間を移動しながら、入水管104から出水管106まで流れる。
【0137】
このように、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクにおいて、水は、各チャンバー118〜148を順次満たす。これによって、水に薬剤が均一に希釈されると共に長時間混合され、望ましい水の排出が頻繁に発生し、製造コストが削減される。
【0138】
次に、本発明の第4の実施の形態に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクについて説明する。
【0139】
図13は、本発明の第4の実施の形態による多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの内部構造を示すために一部を切り欠いた斜視図である。
【0140】
本体100の内部には、C字状の構造を有する隔壁110’、120’、130’が同心円状に配置され、これによって、互いに連結した年輪状のチャンバー118、128、138、148が形成される。
【0141】
各隔壁110’、120’、130’は、所定の幅で上段から下段まで長方形に開口した通路260a、260b、260cを有する。このとき、各通路は、異なる方向を向く。
【0142】
清掃者が保守のために上板のマンホールを通じて貯蔵タンクの本体内部に入る場合、隔壁110’、120’、130’の通路260a、260b、260cを通じて自由にチャンバーに出入できる効果がある。
【0143】
隔壁110’、120’、130’に設けられる通路は、互いに反対の方向を向いてもよいし、複数の方向を向いてもよい。
【0144】
隔壁110’、120’、130’はC字状の構造を有するため、ほとんど同時に水がそれぞれのチャンバー118、128、138、148に満たされる。しかし、C字状の隔壁は、水が各チャンバー内を円周方向に流れるように誘導するために十分に機能する。
【0145】
各隔壁は、二つまたは四つの通路を有してもよい。また、隔壁は、本体の中心へ行くほど高さが増す階段状の構造を有してもよい。さらに、必要であれば、本体100の内部に赤外線殺菌機などを設けて殺菌性能を高めることができる。
【0146】
最後に、本発明の第5の実施の形態に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクについて説明する。図14に示すように、第5の実施の形態の特徴は、液体の流れを安定させると共に本体の構造的な強度を増すためのバッフル壁311、312、321、322、331、332及び支持壁313、323、333、並びに、通路314、324、334を備えることにある。
【0147】
タンクの本体100は、上記の第1から第4の実施の形態と同様に、上板170と基底板180で外壁140の上部と下部が密封され、その内部には、同心円状に年輪の形に多重に配置された同じ高さの第1ないし第3隔壁110、120、130によって、複数のチャンバーが区画される。したがって、チャンバーの水が隣のチャンバーにあふれるようにして、順次各チャンバーに水が満たされる。
【0148】
隔壁110、120、130の積層溶接施工時に、円周方向の両端を互いに当接させずに一定の間隔を置いて離すことによって、結果的に、隔壁110、120、130に所定面積の通路314、324、334が形成される。
【0149】
各バッフル壁311、312、321、322、331、332は、隔壁110、120、130と外壁140の内、外面に垂直に溶接することによって、水の流れる方向に垂直に配置される。
【0150】
例えば、第1バッフル壁のうち、一つのバッフル壁311は、第1隔壁110の外周面及び第2隔壁120の内周面に垂直に配置し、両側辺を高さ方向に溶接する。さらに、水の力に耐えるため、上下の辺も基底板180の上面と上板170の下面に溶接する。
【0151】
同様にして、他のバッフル壁312、321、322、331、332は、本体100の中心を基準として約120度の間隔で配置する。これによって、本体100の構造的剛性及び安定性を確保する効果がある。
【0152】
一方、支持壁313、323、333は、通路314、324、334の周囲で、隔壁110、120、130及び外壁140の内面及び外面に垂直に溶接される。
【0153】
支持壁313、323、333は、一つのチャンバーに満たされる水が円滑に次のチャンバーに流れ出ることができるように誘導する役割を果たすと共に、隔壁110、120、130及び外壁140を互いに連結させて、上板170を支持する構造材としての役割も果たす。
【0154】
水は、入水管104を通じて流入した後(W/I)、本体100中央に形成した出水孔に連通した出水管を通じて外部に排出される(W/O)。
【0155】
すなわち、水は、入水管104の折り曲げた出口部を通じて流れ込むと、第3支持壁333によって反時計方向に流動する。水は大量に一斉に噴出されるので、非常に不安定な流動状態を有するが、順次に二つの第3バッフル壁331、332の整流穴を通過しながら徐々に一様な流れになる。水は、第4チャンバーを一回りした後、第3支持壁333の反対側に至り、第3支持壁333の近くの通路334を通じて第3チャンバーに流入する。流入した水は、第2支持壁323に誘導されて、やはり反時計方向に流動しながら、二つの第2バッフル壁321、322の整流穴を通過して安定した一様な流れになる。同様にして、水は第2チャンバーに流入して、二つの第1バッフル壁311、312を通過した後、中心のチャンバーに到達する。このような水の流れでは、バッフル壁311、312、321、322、331、332によって振動と騷音が相対的に減少する。
【0156】
あるいは、本体100で、支持壁313、323、333と入水管104の取付け位置を変更して、水を時計方向に流してもよい。さらに多くの変形の形態が実現可能であることは言うまでもない。
【0157】
したがって、本発明の本体100は、高度浄水処理システムの貯水槽、浄水槽などに非常に有用であり、水に投入した消毒薬剤の塩素と水の接触時間を相対的に延長させると共に、本体の中で水を円滑に移動させるように機能するため、水を殺菌する役割を果たす塩素などの薬剤を均一に水に希釈させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0158】
以上のように、本発明に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクでは、多数の隔壁によって形成される年輪状の多数のチャンバーをタンク内部に備えることによって、水の流れを線形に回流させながら貯蔵し、貯蔵した水が隔壁を越えて流動するため、水と塩素の接触時間を7〜8時間程度に延長することができ、貯蔵した水を排出するときの水の残留塩素量を、世界保健機関(WHO)で勧告する残留塩素の濃度の下限である0.2ミリグラム/リットルに適合した水準に維持することができるという効果がある。
【0159】
また、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクは、ステンレス材質のストリップを一体型に折り曲げて成形した円筒部材を積層することによって製造されるため、工期が短縮され、構造的剛性が増大し、死水ポケットが縮小して水が円滑に流れ、耐食性に優れているために水質汚染が最小化されるという効果がある。
【0160】
また、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクでは、洗浄孔の近くに所定の長さ及び高さを有する水流動阻止片を備えるため、貯蔵タンクの内部を洗浄する際に発生する残留物を水と共に容易に外部に放出することができ、保守が容易であるという効果がある。
【0161】
また、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクでは、補強ビームが隔壁と外壁の上部に溶着されており、その上に上板が設けられると共に、入水管以外の配管及び弁などが基底部に設けられ、液体貯蔵タンクの外装は、防炎処理したガラスファイバーなどの断熱材で断熱処理した後、アルミニウムなどの薄板で仕上げ処理されているため、優れた断熱性及び美麗な外観を有するという効果がある。
【0162】
また、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクは、通常の浄水池の貯蔵タンクとは異なり、地上に設置するので、漏水及び汚水の流入を防ぐことが非常に容易であり、基底部の上面から本体の上面まで延びた外部梯子と、各チャンバーに連結した内部梯子を備えるので、保守及び修繕が容易であるという効果がある。
【0163】
また、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクは、水の流動方向、流動量、及び貯流時間を調節するための傾斜案内管、流入口、矩形の開口部及び通路を備えることによって、多様な消費者のニーズを十分に満足させることができ、多くの産業分野に幅広く活用できるという効果がある。
【0164】
また、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクは、円筒部材製造装置による円筒部材を積層して製造されるため、工期が短縮されるという効果がある。
【0165】
また、本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクは、バッフル壁、支持壁、及び通路を備えることによって構造的な強度に優れ、タンク内部で水が一様に流れることによって、水の流れに伴う振動及び騷音が最小化されるという効果がある。
【0166】
また、本発明の好ましい実施の形態は例示の目的で開示したものであり、当業者ならば本発明の精神と思想から外れない範囲内で、多様な修正、変更、付加などが可能であることはもちろん、このような修正及び変更等は本発明の特許請求の範囲に属すると見なさなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0167】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの正面図である。
【図2】図1に示した多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの内部構造を説明するための線A−A’についての断面図である。
【図3】本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの基本部材である円筒部材を製造する円筒部材製造装置の正面図である。
【図4】図3に示す装置によって製造される円筒部材の斜視図である。
【図5】本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの施工方法を説明する斜視図である。
【図6】本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの施工方法を説明する斜視図である。
【図7】本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの施工方法を説明する斜視図である。
【図8】本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの施工方法を説明する斜視図である。
【図9】本発明の多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの施工方法を説明する斜視図である。
【図10】図2に示した多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの水の流れの方向を説明するための線B−B’についての断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの構成を説明する断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの構成を説明する一部切欠斜視図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの構成を説明する一部切欠斜視図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る多重隔壁を有する液体貯蔵タンクの構成を説明する分解斜視図である。

Claims (11)

  1. 上板及び基底板によって閉じられる外壁と、
    前記上板及び前記基底板で閉じられ、前記外壁の内部に所定の間隔で同心円状に配置される年輪状の複数の隔壁と、
    前記外壁及び前記隔壁によって区画されるチャンバーと、
    前記各隔壁に形成される通水路と、を備え、
    前記通水路は、各前記隔壁上の、前記隔壁の軸を通過する直径線上の位置に設けられ、互いに隣接する前記隔壁に設けられた前記通水路の前記位置は、互いの間隔が最大となる位置であり、
    液体が前記チャンバーに順次に満たされるとき、前記液体が前記チャンバー及び前記通水路を通じて流れることを特徴とする多重隔壁を有する液体貯蔵タンク。
  2. 前記通水路は、互いに隣接する前記隔壁の上部と下部に交互に設けられ、液体が流れる方向に所定の角度傾斜する傾斜案内管であることを特徴とする請求項1に記載の多重隔壁を有する液体貯蔵タンク。
  3. 前記通水路は、互いに隣接する前記隔壁の上部と下部に交互に設けられる複数の流入口からなることを特徴とする請求項1に記載の多重隔壁を有する液体貯蔵タンク。
  4. 前記通水路は、互いに隣接する前記隔壁の上部と下部に交互に設けられる矩形の開口部であることを特徴とする請求項1に記載の多重隔壁を有する液体貯蔵タンク。
  5. 前記通水路は、各前記隔壁の上部から下部までを所定の幅で開口して設けられる通路であることを特徴とする請求項1に記載の多重隔壁を有する液体貯蔵タンク。
  6. 前記外壁及び前記隔壁は、出水管及び各前記チャンバーに通じる洗浄管が設けられたコンクリート基底部の上に設置されることを特徴とする請求項1に記載の多重隔壁を有する液体貯蔵タンク。
  7. 前記チャンバーには、放射状の方向に前記チャンバーの間隔に対応する長さを有する補強ビームが前記隔壁の間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の多重隔壁を有する液体貯蔵タンク。
  8. 前記チャンバーには、前記液体貯蔵タンクを洗浄するときに発生する残留物を水と共に容易に外部に排出する、所定の長さ及び高さを有する水流動阻止片が設けられることを特徴とする請求項1に記載の多重隔壁を有する液体貯蔵タンク。
  9. 前記チャンバーには、所定の数のバッフル壁が設けられることを特徴とする請求項1に記載の多重隔壁を有する液体貯蔵タンク。
  10. 前記上板には、各前記チャンバーに対応して、マンホール及びU状管のガス排出管が設けられることを特徴とする請求項1に記載の多重隔壁を有する液体貯蔵タンク。
  11. 前記チャンバーは、各前記マンホールに対応して、内部に梯子を備えることを特徴とする請求項10に記載の多重隔壁を有する液体貯蔵タンク。
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