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JP4324338B2 - 縮合イミダゾール化合物及び糖尿病治療薬 - Google Patents

縮合イミダゾール化合物及び糖尿病治療薬 Download PDF

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JP4324338B2 JP2001507837A JP2001507837A JP4324338B2 JP 4324338 B2 JP4324338 B2 JP 4324338B2 JP 2001507837 A JP2001507837 A JP 2001507837A JP 2001507837 A JP2001507837 A JP 2001507837A JP 4324338 B2 JP4324338 B2 JP 4324338B2
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誠二 吉川
信久 渡辺
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達央 堀添
信之 安田
香弥 大橋
裕恵 南
淳作 永岡
学 村上
精一 小林
勲 田中
力 川田
直之 下村
啓史 赤松
直樹 尾関
寿一 清水
憲司 林
豊和 羽下
茂人 根木
俊彦 内藤
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Description

技術分野
本発明は、糖産生阻害作用と末梢での糖利用促進作用に基づく血糖降下作用・耐糖能改善作用を有する新規なプリン化合物、およびその糖尿病ならびに糖尿病合併症の予防・治療薬に関する。更に詳しくはアデノシンA2受容体アンタゴニストである新規なプリン化合物、およびアデノシンA2受容体アンタゴニスト作用に基づく糖尿病ならびに糖尿病合併症の予防・治療剤に関する。
従来の技術
糖尿病の治療剤としては種々のビグアナイド系化合物およびスルホニルウレア系化合物が用いられてきた。しかしながら、ビグアナイド系化合物は乳酸アシドーシスを引き起こすため使用が限定されており、またスルホニルウレア系化合物は強力な血糖降下作用のため、しばしな重篤な低血糖を引き起こすので使用上の注意を要する。
糖尿病には眼、腎、神経系、心血管系、皮膚などに、種々の合併症が認められ、頻度が高く、糖尿病に特異的な合併症は網膜症、腎症、ニューロパシーである。一般に合併症は正常に近い血糖コントロールを達成することにより減少すると考えられている(最新医学大辞典、1988年医歯薬出版)。糖尿病性網膜症(特に増殖網膜症)においては血管新生がその成因の中心をなしているが、アデノシンA2受容体の活性化が網膜の低酸素による血管新生を促進する(Takagi,H.et al.,Invest.Ophthalmol.Vis.Sci,37巻,1311−1321 and 2165−2176,1996)。
アデノシンは生体に広く存在するヌクレオシドで、心脈管器系、中枢神経系、呼吸器系、腎、免疫系等に対して生理的作用を有している。アデノシンの作用はG蛋白質が関与する少なくとも4つの受容体、A1、A2a、A2bおよびA3を介して発揮される(Fredholm,B.B.et al.,(1994年),Pharmacol.Rev.,46巻,143−156頁)。1979年にアデノシン受容体はまず薬理作用とアデニレート シクラーゼ関与に基づいてA1およびA2に分類された(Van Calker,D.et al.,(1979年),J.Neurochem.,33巻,999−1003頁)。さらに、A2受容体はアデノシンおよびアデノシンA2アゴニストであるNECAとCGS−21680に対する親和性が高いか低いかに基づいてA2aおよびA2bのサブタイプに分類された(Burns,R.F.et al.,(1986年),Mol.Pharmacol.,29巻,331−346頁;Wan,W.et al.,(1990年),J.Neurochem.,55巻,1763−1771頁)。これらの受容体の生理的、病理的意義は中枢神経系、循環器系等では徐々にではあるが明らかにされてきている。
糖代謝に関しては以下のような報告がある。骨格筋標本を用いた実験で、アデノシンはA1受容体へのアゴニスト作用によりインスリン感受性を低下させて糖の取り込みを抑制し、A1受容体アンタゴニストはインスリン感受性を上昇させる[,Challis,R.A.,Biochem.J.,(1984年),221巻,915−917頁;Challis,R.A.,Eur.J.Pharmacol.,(1992年),226巻,121−128頁]。脂肪細胞においてはアデノシンはA1受容体を介してインスリンの感受性を高めて糖の取り込みを促進する[Vannucci,S.J.,(1992年),288巻,325−330頁]。また、WO95/18128およびWO98/03507にはA1受容体アンタゴニストの糖尿病治療剤が開示されおり、A1受容体に関する報告は多い。一方、アデノシンA2受容体に関しては、WO9701551にA2a受容体アンタゴニストの糖尿病治療剤を示唆する簡単な記載はあるが、その根拠は全く示されていない。TIPS.,(1993),14巻,360−366頁に肝細胞での糖新生促進にアデノシンA2受容体の関与が示唆されているが具体的記載は全くない。またこれらとは対照的に、WO9801459はA2受容体アゴニストの糖尿病治療剤について記載しているが、アデノシンA2受容体アンタゴニストについては全く記載が無い。このように糖尿病の治療剤としてのアデノシンA2受容体アンタゴニストの位置付けは混沌としている。
本発明は、使用上いろいろ制限のある従来のビグアナイド系化合物およびスルホニルウレア系糖尿病治療剤とは異なる新しい作用機序に基づく糖尿病および糖尿病合併症の予防・治療剤を提供することを課題とする。
発明の開示
本発明者等は種々検討を重ねた結果、アデノシン受容体のアンタゴニストが新しいタイプの、糖尿病の予防・治療剤となりうることを見出した。即ち、自然発症糖尿病マウスの高血糖はアデノシン受容体アンタゴニストで改善された。この作用は内因性アデノシンにより促進された肝臓からの糖原分解反応および糖新生作用が拮抗剤により阻害された結果と推察された。この知見を基に、糖尿病の予防・治療剤として優れた血糖降下作用および耐糖能改善作用を有する化合物の探索を重ね、下記一般式(I)で示される新規縮合イミダゾール化合物を見出した。更にその作用機序を詳細に検討の結果、アデノシン受容体アンタゴニスト作用の中でもアデノシンA2受容体アンタゴニスト作用が血糖降下および耐糖能改善作用を示す本質であることを見出し、アデノシンA2受容体アンタゴニストを新しいタイプの糖尿病および糖尿病合併症の予防・治療剤として本発明を完成させた。
本発明に関する新規な縮合イミダゾール化合物は下記一般式(I)で示され、
Figure 0004324338
式中、Rは1)水素原子、2)水酸基、3)ハロゲン原子、4)置換基を有していてもよいC1〜C8アルキル基、または5)式−NR(式中、RおよびRは同一または相異なって水素原子、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、または結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)を意味し、
は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)式−NR(式中、RおよびRは同一または相異なって水素原子、C2〜C5アシル基、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、またはRおよびRは結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)、4)ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよいC2〜C8アルキニル基、5)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、6)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、または7)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルコキシ基を意味し、
は1)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルキニル基、2)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、3)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、4)置換基を有していてもよいアリール基、5)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基、または8)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基でそれぞれ置換されているジヒドロオキソまたはテトラヒドロジオキソピラジニル基を意味し、
Arは1)置換基を有していてもよいアリール基、2)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、3)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がC1〜C6アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されているオキソピリジル基、または4)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がC1〜C6アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されているオキソピリミジル基を意味し、
QおよびWは同一または異なってNまたはCHを意味する。但し上記において、Rが4)ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよいC2〜C8アルキニル基、5)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、または6)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基の場合は、Rは3)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、または4)置換基を有していてもよいアリール基ではないものとする。で表される縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記においてRが水素原子である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記においてRが、1)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、2)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、3)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基、または4)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基でそれぞれ置換されているジヒドロオキソまたはテトラヒドロジオキソピラジニル基である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記においてRが1)置換基を有していてもよいピリジル基、2)置換基を有していてもよいピリミジル基、3)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、または4)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記においてArが置換基を有していてもよいアリール基である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記においてArがハロゲン原子で置換されているフェニル基である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記においてRが式−NR(式中、RおよびRは同一または相異なって水素原子、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、または結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記においてRがアミノ基である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記においてRがアミノ基で、Rが水素原子で、Rが1)水酸基またはC1〜C6のアルキル基で置換されていてもよいピリジル基、または2)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記においてQまたはWがNである縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記においてRがアミノ基で、Rが水素原子で、Rは窒素原子がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記においてRがアミノ基で、Rが水酸基とC4〜C6シクロアルキル基で置換されているC2アルキニル基で、RがC3アルケニル基で、Arがハロゲン原子で置換されているフェニル基である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物;上記において、以下の群から選ばれる縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物、1)5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン、2)1−{2−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9−(2−プロペニル)−9H−2−プリニル]−1−エチニル}−1−シクロブタノールである。
本発明は、上記式(I)中、QおよびWが窒素原子を意味するプリン化合物である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を提供する。また、本発明は、上記式(I)中、QおよびWが−CHを意味するベンゾイミダゾール化合物である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を提供する。更に、本発明は、上記式(I)中、QおよびWの一方がN、他方が−CHを意味するイミダゾピリジン化合物である縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を提供する。
本発明は、上記縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を有効成分とする糖尿病の予防・治療剤、上記縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を有効成分とする糖尿病性合併症の予防・治療剤、上記縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物が有効な疾病の予防・治療剤、上記縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を有効成分とする糖尿病性網膜症の予防・治療剤、上記縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物からなるアデノシンA2受容体拮抗剤及び上記縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物と薬理学的に許容される担体からなる医薬組成物を提供する。
本発明は、薬理学上有効量の上記縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を患者に投与して、糖尿病、糖尿病性合併症、糖尿病性網膜症または上記縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物が有効な疾病もしくはアデノシンA2受容体拮抗作用が有効な疾患を予防・治療する方法を提供する。
また、本発明は、糖尿病、糖尿病性合併症、糖尿病性網膜症または上記縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物が有効な疾病の予防・治療剤もしくはアデノシンA2受容体拮抗剤の製造に用いる上記縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物の用途を提供する。
本発明は、本願化合物を合成するのに有用な中間体である下記式
Figure 0004324338
で表される5−アミノ−1−メチル−2(1H)−ピリドン シュウ酸塩;および本発明化合物ならびに本発明化合物の合成中間体の製法である、下記一般式
Figure 0004324338
(式中、Lはハロゲン原子を意味し、
は1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)式−NR(式中、RおよびRは同一または相異なって水素原子、C2〜C5アシル基、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、またはRおよびRは結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)、4)ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよいC2〜C8アルキニル基、5)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、6)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、または7)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルコキシ基を意味し、
は1)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルキニル基、2)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、3)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、4)置換基を有していてもよいアリール基、5)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基、または8)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基でそれぞれ置換されているジヒドロオキソまたはテトラヒドロジオキソピラジニル基を意味し、
QおよびWは同一または異なってNまたはCHを意味する。)で表されるアミノピリジン誘導体(A2)と、一般式ArCOX(式中、Xはハロゲン原子を、Arは1)置換基を有していてもよいアリール基、2)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、3)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく窒素原子がC1〜C6アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されているオキソピリジル基、または4)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく窒素原子がC1〜C6アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されているオキソピリミジル基を意味する。)で表されるアシル化合物を作用させることを特徴とする、下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるアシルアミノピリジン誘導体(A3)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法;下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるアミノピリジン誘導体(A2)と、一般式ArCOX(式中、X、Arは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるアシル化合物を、ピリジン存在下、作用させることを特徴とする、下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるアシルアミノピリジン誘導体(A3)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法;上記においてRがN−C1〜C8アルキル−2−オキソピリジニル基であるアシルアミノピリジン誘導体(A3)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法;下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるアシルアミノピリジン誘導体(A3)をPOCl存在下、閉環反応させることを特徴とする、下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるイミダゾピリジン誘導体(A4)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法;下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるアシルアミノピリジン誘導体(A3)を塩酸存在下あるいはアシルアミノピリジン誘導体(A3)の塩酸塩を用いて、閉環反応させることを特徴とする、下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるイミダゾピリジン誘導体(A4)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法;下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるアシルアミノピリジン誘導体(A3)をNMP(1−メチル−2−ピロリドン)中で加熱下、閉環反応させることを特徴とする、下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるイミダゾピリジン誘導体(A4)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法;上記においてRがN−C1〜C8アルキル−2−オキソピリジニル基であるイミダゾピリジン誘導体(A4)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法;下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるアミノピリジン誘導体(A2)と、一般式ArCOX(式中、X、Arは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるアシル化合物反応させ、次いで閉環反応に付すことを特徴とする、下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるイミダゾピリジン誘導体(A4)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法;上記においてアミノピリジン誘導体(A2)をワンポット反応でイミダゾピリジン誘導体(A4)に導くことを特徴とするイミダゾピリジン誘導体(A4)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法;下記一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるイミダゾピリジン誘導体(A4)をアミノ化することを特徴とする、一般式
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるアミノイミダゾピリジン誘導体(A5)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法;上記においてRがN−C1〜C8アルキル−2−オキソピリジニル基であるアミノイミダゾピリジン誘導体(A5)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法;および下記一般式
Figure 0004324338
(式中、Rは1)水素原子、2)水酸基、3)ハロゲン原子、4)置換基を有していてもよいC1〜C8アルキル基、または5)式−NR(式中、RおよびRは同一または相異なって水素原子、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、または結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)を意味し、式
Figure 0004324338
はジヒドロオキソピリジニルまたはピリミジル基、またはジヒドロまたはテトラヒドロピラジニル基を意味し、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるイミダゾピリジン誘導体(C2)をアルキル化することを特徴とする、一般式
Figure 0004324338
(式中、R13はハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、または置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基を意味し、R、式
Figure 0004324338
、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基をそれぞれ意味する。)で表されるイミダゾピリジン誘導体(C3)またはその塩もしくはそれらの水和物の製造方法に関する。
一般式(I)において、R、RおよびArの定義に見られる「置換基を有していてもよい」−例えば置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいC1〜C8アルキル基、その他などにおける−とは、各基が例えば、水酸基;チオール基;ニトロ基;シアノ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルなどのC1〜C8アルキル基;メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ基などのC1〜C8アルコキシ基;フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基などのハロゲン化アルキル基;メチルチオ基、エチルチオ基、イソプロピルチオ基などのアルキルチオ基;アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基などのアシル基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基などのヒドロキシアルキル基;アミノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基などのモノアルキルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ基;アジリジニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、パーヒドロアゼピニル基、ピペラジニル基などの環状アミノ基;カルボキシル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロピルカルボニル基などのアルコキシカルボニル基;カルバモイル基;メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基などのアルキルカルバモイル基;アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基などのアシルアミノ基;無置換またはC1〜C4のアルキル基で置換されたスルファモイル基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基などのアルキルスルホニル基;ベンゼンスルホニル基、p−トルエンスルホニル基などの無置換または置換アリールスルホニル基;フェニル基、トリル基、アニソリル基などの無置換または置換アリール基;ピロール基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、チアゾリル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピラジニル基などの無置換または置換ヘテロアリール基;カルボキシアルキル基;メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基などのアルキルオキシカルボニルアルキル基;カルボキシメトキシ基などのカルボキシアルコキシ基;ベンジル基、4−クロロベンジル基などのアリールアルキル基;ピリジルメチル基、ピリジルエチル基などのヘテロアリールアルキル基;メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基などのアルキレンジオキシ基;オキソ基などから選ばれる基で置換されていてもよいことを意味する。
、RおよびRの定義におけるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。
、RおよびRの定義に見られるC1〜C4、C1〜C6またはC1〜C8アルキル基とは、炭素数1−4,1−6または1−8の直鎖あるいは分岐状のアルキル基を意味する。例を挙げれば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、2−エチルプロピル基、n−ヘキシル基、1,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1−メチル−2−エチルプロピル基、n−ヘプチル基、1,1−ジメチルペンチル基、2−エチルペンチル基、1−メチル−2−エチルブチル基、n−オクチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、1−メチル−2−エチルペンチル基等をあげることができる。
、RおよびRの定義にみられるシクロアルキル基とは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基又はシクロオクチル基などの炭素数3−8のシクロアルキル基を意味する。
の定義にみられるC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基とは、上に述べたC1〜C4アルキル基にシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などの炭素数3−6のシクロアルキル基が結合している基を意味する。
およびRの定義にみられるC3〜C8アルケニル基と、直鎖あるいは分岐状のアルケニル基、例えば1−プロペニル基、2−プロペニル基、イソプロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、3−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、3−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基などを意味する。
の定義にみられるアシル基とは、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基などの脂肪族飽和モノカルボン酸から誘導される基、アクリロイル基、プロピオロイル基、メタクリロイル基、クロトノイル基、イソクロトノイル基などの脂肪族不飽和カルボン酸から誘導される基、ベンゾイル基、ナフトイル基、トルオイル基、ヒドロアトロポイル基、アトロポイル基、シンナモイル基などの炭素環式カルボン酸から誘導される基、フロイル基、テノイル基、ニコチノイル基、イソニコチノイル基などの複素環式カルボン酸から誘導される基、グリコロイル基、ラクトイル基、グリセロイル基、トロポイル基、ベンジロイル基、サリチロイル基、アニソイル基、バニロイル基、ピペロニロイル基、ガロイル基等のヒドロキシカルボン酸若しくはアルコキシカルボン酸から誘導される基又は各種アミノ酸から誘導される基などを意味する。
およびArの定義にみられる置換基を有していてもよいアリール基におけるアリール基とは、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基やアントラセニル基等を意味する。
およびArの定義にみられる置換基を有していてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール基とは、硫黄原子、酸素原子または窒素原子からなる群から選ばれた少なくとも1種が1〜4個含まれている単環または縮合環から誘導される基を意味する。例えば、ピロリル基、チエニル基、フリル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イソチアゾリル基、イソキサゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアジアゾリル基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾチェニル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンツイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノリル基、イソキノリル基、シンノリニル基、フタラジル基、キノキサリル基、ナフチリジニル基、キナゾリニル基、イミダゾピリジニル基等を意味する。
なお、上記ヘテロアリール基のうち窒素原子を含有するヘテロアリール基において、窒素原子に隣接する炭素原子上に水酸基が結合している場合は、その互変異性体である−NH−オキソ体をも意味する。
の定義にみられる保護基を有していてもよいカルボキシル基において、保護基とは、例えば、メチル基、エチル基、tert−ブチル基等のC1〜C8アルキル基やp−メトキシベンジル、p−ニトロベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、ジフェニルメチル、トリチル、フェネチル等の置換基を有していてもよいフェニル基で置換されたC1〜C8アルキル基、2,2,2−トリクロロエチル、2−ヨードエチルなどのハロゲン化C1〜C8アルキル基、ピバロイルオキシメチル、アセトキシメチル、プオピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、バレリルオキシメチル、1−アセトキシエチル、2−アセトキシエチル、1−ピバロイルオキシエチル、2−ピバロイルオキシエチルなどのC1〜C8アルカノイルオキシC1〜C8アルキル基、パルミトイルオキシエチル、ヘプタデカノイルオキシメチル、1−パルミトイルオキシエチルなどの高級アルカノイルオキシC1〜C8アルキル基、メトキシカルボニルオキシメチル、1−ブトキシカルボニルオキシエチル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル等のC1〜C8アルコキシカルボニルオキシC1〜C8アルキル基、カルボキシメチル、2−カルボキシエチルなどのカルボキシC1〜C8アルキル基、3−フタリジル等のヘテロアリール基、4−グリシルオキシベンゾイルオキシメチルなどの置換基を有していてもよいベンゾイルオキシC1〜C8アルキル基、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルなどの(置換ジオキソレン)C1〜C8アルキル基、1−シクロヘキシルアセチルオキシエチルなどのシクロアルキル置換C1〜C8アルカノイルオキシC1〜C8アルキル基、1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキシエチルなどのシクロアルキルオキシカルボニルオキシC1〜C8アルキル基などをあげることができる。更に種々の酸アミドとなっていてもよい。要するに生体内で何らかの手段で分解されて、カルボン酸となりうるものであれば、いかなるものもカルボキシル基の保護基となり得る。
、R、RおよびRの定義にみられる「結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5飽和の環状アミノ基とはアジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリンまたはチオモルホリン等を意味する。これらの環はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。
QおよびWは同一または異なってNまたはCHを意味し、窒素原子がより好ましい。
ここで、Rは1)水素原子、2)水酸基、3)ハロゲン原子、4)置換基を有していてもよいC1〜C8アルキル基、または5)式−NR(式中、RおよびRは同一または相異なって水素原子、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、または結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)を意味し、好ましくは2)水酸基、3)ハロゲン原子、4)置換基を有していてもよいC1〜C8アルキル基、または5)式−NR(式中、RおよびRは同一または相異なって水素原子、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、または結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)を意味し、より好ましくは2)水酸基、4)置換基を有していてもよいC1〜C8アルキル基、または5)式−NR(式中、RおよびRは同一または相異なって水素原子、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、または結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)を意味し、さらに好ましくは4)置換基を有していてもよいC1〜C8アルキル基、または5)式−NR(式中、RおよびRは同一または相異なって水素原子、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、または結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)を意味し、さらにより好ましくは5)式−NR(式中、RおよびRは同一または相異なって水素原子、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、または結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)を意味する。
ここで、Rは1)水素原子、2)ハロゲン原子、3)式−NR(式中、RおよびRは同一または相異なって水素原子、C2〜C5アシル基、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、またはRおよびRは結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)、4)ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよいC2〜C8アルキニル基、5)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、6)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、または7)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルコキシ基を意味し、好ましくは1)水素原子、2)ハロゲン原子、4)ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよいC2〜C8アルキニル基、5)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、6)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、または7)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルコキシ基を意味し、より好ましくは1)水素原子、2)ハロゲン原子、4)ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよいC2〜C8アルキニル基、6)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、または7)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルコキシ基を意味し、さらに好ましくは1)水素原子、4)ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよいC2〜C8アルキニル基、6)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、または7)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルコキシ基を意味し、さらにより好ましくは1)水素原子、4)ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよいC2〜C8アルキニル基、または6)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基を意味し、これより好ましくは1)水素原子、または6)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基を意味し、もっとも好ましくは水素原子を意味する。
ここで、Rは1)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルキニル基、2)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、3)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、4)置換基を有していてもよいアリール基、5)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基、または8)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基でそれぞれ置換されているジヒドロオキソまたはテトラヒドロジオキソピラジニル基を意味し、好ましくは2)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、3)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、4)置換基を有していてもよいアリール基、5)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基、または8)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基でそれぞれ置換されているジヒドロオキソまたはテトラヒドロジオキソピラジニル基であり、より好ましくは2)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、5)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基、または8)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基でそれぞれ置換されているジヒドロオキソまたはテトラヒドロジオキソピラジニル基であり、さらに好ましくは5)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基、または8)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基でそれぞれ置換されているジヒドロオキソまたはテトラヒドロジオキソピラジニル基であり、さらにより好ましくは6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基、または8)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基でそれぞれ置換されているジヒドロオキソまたはテトラヒドロジオキソピラジニル基であり、これより好ましくは6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、または7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基であり、これよりさらに好ましくは6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基であり、これよりさらにより好ましくは6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基であり、もっとも好ましくは1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基または1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基である。
また、Rは前記の定義を意味するが、Rがi)ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよいC2〜C8アルキニル基、ii)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、またはiii)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基を意味する場合は、Rはi)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、またはii)置換基を有していてもよいアリール基は意味しないものとする。
この場合において、Rがi)ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよいC2〜C8アルキニル基、ii)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、またはiii)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基を意味する場合は、
は1)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルキニル基、2)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、5)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基、または8)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基でそれぞれ置換されているジヒドロオキソまたはテトラヒドロジオキソピラジニル基を意味し、好ましくは5)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基、または8)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基でそれぞれ置換されているジヒドロオキソまたはテトラヒドロジオキソピラジニル基を意味し、より好ましくは6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基、または8)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基でそれぞれ置換されているジヒドロオキソまたはテトラヒドロジオキソピラジニル基を意味し、さらにより好ましくは6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基、または7)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)C3〜C6シクロアルキル基で置換されているジヒドロオキソピリミジル基を意味し、これより好ましくは6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基意味し、これよりさらに好ましくは6)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基で置換されていてもよい1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基であり、もっとも好ましくは1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基または1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル基である。
ここで Arは1)置換基を有していてもよいアリール基、2)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、3)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がC1〜C6アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されているオキソピリジル基、または4)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がC1〜C6アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されているオキソピリミジル基を意味し、好ましくは1)置換基を有していてもよいアリール基、2)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、3)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がC1〜C6アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されているオキソピリジル基、または4)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がC1〜C6アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されているオキソピリミジル基を意味し、より好ましくは1)置換基を有していてもよいアリール基、2)置換基を有していてもよいヘテロアリール基、または3)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がC1〜C6アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されているオキソピリジル基を意味し、さらに好ましくは1)置換基を有していてもよいアリール基、または2)置換基を有していてもよいヘテロアリール基を意味し、さらにより好ましくは置換基を有していてもよいアリール基を意味し、もっとも好ましくは置換基を有していてもよいフェニル基を意味する。
本発明において不斉原子を有する化合物はその光学活性体も本発明に包含されることは言うまでもない。さらに本発明には水和物も含まれる。
本発明における薬理学的に許容できる塩とは、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩などの無機塩、例えば酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩などの有機酸塩または例えばアスパラギン酸、グルタミン酸などのアミノ酸との塩などを挙げることができる。
また、本発明化合物群は毒性が低く、安全性が高いという点からも有用である。
本発明にかかる化合物を上記疾患に用いる場合、経口投与でも、非経口投与でもよい。錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、トローチ剤、吸入剤、坐剤、注射剤、軟膏剤、眼軟膏剤、点眼剤、点鼻剤、点耳剤、パップ剤、ローション剤等の製剤として投与することができる。
投与量は患者の、疾患の種類、症状の程度、患者の年齢、性差、薬剤に対する感受性差などにより著しく異なるが、通常成人として1日あたり、約0.03−1000mg、好ましくは0.1−500mg、さらに好ましくは0.1−100mgを1日1−数回に分けて投与する。注射剤の場合は、通常約1μg/kg−3000μg/kgであり、好ましくは約3μg/kg−1000μg/kgである。
本発明の化合物を製剤化するには、通常の製剤用担体を用い、常法により行うことができる。
すなわち、経口用固形製剤を調製する場合は、主薬の賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、抗酸化剤などを加えた後、常法により、錠剤、被服錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤などとする。
上記賦形剤としては、例えば、乳糖、コーンスターチ、白糖、ブドウ糖、ソルビット、結晶セルロース、二酸化ケイ素などが用いられる。
また結合剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、エチルセルロース、メチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、セラック、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、クエン酸カルシウム、デキストリン、ペクチンなどが用いられ滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油などが用いられる。
また着色剤としては、医薬品に添加することが許可されているものであればよく、矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、芳香酸、ハッカ油、龍脳、桂皮末等が用いられる。抗酸化剤としては、アスコルビン酸、α−トコフェロール等医薬品に添加することが許可されているものであればよい。また、錠剤及び顆粒剤には、糖衣、ゼラチン衣、その他必要に応じ適宜コーティングすることはもちろん差し支えない。
一方、注射剤、点眼剤等を製造する場合は主薬に、必要に応じてpH調整剤、緩衝剤、懸濁化剤、溶解補助剤、安定化剤、等張化剤、抗酸化剤、保存剤などを添加し常法により製造することができる。この際、必要に応じ、凍結乾燥物とすることも可能である。該注射剤は静脈、皮下、筋肉内に投与することができる。
上記懸濁化剤としての例を挙げれば、例えば、メチルセルロース、ポリソルベート80、ヒドロキシエチルセルロース、アラビアゴム、トラガント末、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートなどを挙げることができる。
また、溶解補助剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート80、ニコチン酸アミド、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートなどを挙げることができる。
安定化剤としては、例えば、亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸ナトリウム、エーテルなどが用いられ、保存剤としては、例えばパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、ソルビン酸、フェノール、クレゾール、クロロクレゾールなどを挙げることができる。
また、軟膏剤を製造する場合は、必要に応じて安定化剤、抗酸化剤、保存剤などを添加し常法により製造することができる。
本発明の新規なプリン化合物は一般に知られている方法を組み合わせることによって、製造することができる。以下に本発明化合物群の主な一般的製造方法を掲げる。
[製造方法A]
Figure 0004324338
(式中、Lはハロゲン原子を意味し、R、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基を意味する。)
工程A1;本工程は、公知の方法に準じて合成される化合物5−アミノ−4,6−ジハロゲノ−2−ピリミジンを各種1級アミン誘導体とを溶媒中で反応させて4位のハロゲン原子のみをアミン誘導体と置換し4,5−ジアミノピリミジン誘導体を製造する工程である。
反応は過剰のアミンを用いるか、反応させるアミンがアルキルアミン、アルキニルアミン、アルキニルアミンおよびアリルアミンの場合はトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどの3級アミンの存在下に、また反応させるアミンがアリールアミン、ヘテロアリールアミンの場合には触媒量の鉱酸、好ましくは塩酸共存下で行うが、塩酸の非共存化にそのカルボン酸塩を用いて行うこともできる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないが、好適には、NMP(1−メチル−2−ピロリドン);テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メチレンクロリド、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類などを挙げることができる。上記の反応させるアミンがアリールアミン、ヘテロアリールアミンの場合には、アルコール類と水の混合溶媒を用いることができる。反応温度は用いるアミン誘導体の反応性により変わり、室温〜各溶媒の沸点が好適であるが、さらに好ましくは還流する温度である。
工程A2;本工程は、4,5−ジアミノピリミジン誘導体にArCOX(式中、Xはハロゲン原子を、Arは前記を意味する。)を作用させて5−アシルアミノピリミジン誘導体を製造する工程である。
反応はピリジン中または塩基の存在下に反応に関与しない溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルム、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエンなどを用いて、0℃から室温で行われる。
工程A3;本工程は、ピリミジン環上の隣接するアシルアミノ基と置換アミノ基を脱水縮合してイミダゾール環を形成し、プリン誘導体を製造する工程である。
反応は、オキシ塩化リン中還流下に行われる。また、塩酸存在下に行うこともできる。さらに、NMP中で加熱することにより反応させることもできる。
なお、工程A2、A3をワンポット反応で進めることもできる。
工程A4;本工程は、上記プリン誘導体の6位のハロゲン原子をアミン誘導体と反応させて6−アミノ−8,9−ジ置換プリン誘導体を製造する工程である。
アミン誘導体が気体または沸点が低い場合は、反応は封管またはオートクレーブ中で行うのが好ましい。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないが、好適にはメタノール、エタノールのようなアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メチレンクロリド、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジメチルホルムアミド、1−メチルピロリジノンなどを挙げることができる。
反応温度は0〜150℃が好適で、さらに好ましくは50〜100℃である。
[製造方法B]
Figure 0004324338
Figure 0004324338
(式中、L、R、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基を意味する。R11はC1〜C4のアルキル基を意味する。)
工程B1;本工程は、公知の方法で製造される2−アシルアミノ−4,6−ジクロロ−5−ニトロピリミジン誘導体のニトロ基を接触還元、金属及び金属塩還元、または金属水素化物により還元して、2−アシルアミノ−5−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン誘導体を製造する工程である。
接触還元は水素雰囲気下ラネーNi、Pd−CあるいはPtOなどの触媒の存在下に常圧、または加圧下に、室温または加温下に行われる。好ましくは、常圧・常温で、より好ましくはラネーNiを触媒に、常圧・常温で行われる。使用される溶媒としては、触媒毒にならず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないが、好適にはメタノール、エタノノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸、ジメチルホルムアミドなどあるいはこれらの混合溶媒を挙げることができる。金属及び金属塩還元は含水または無水のメタノールまたはエタノールなどのアルコール系、あるいはジオキサン、テトラヒドロフラン溶媒中亜鉛末−塩酸、塩化第一スズ−塩酸、鉄−塩酸などで行われる。金属水素化物による還元はメタノールまたはエタノールあるいはテトラヒドロフラン溶媒中、Pd−水素化ホウ素ナトリウム、NiCl(PPh−水素化ホウ素ナトリウム、塩化第一スズ−水素化ホウ素ナトリウムなどを用いて行われる。
工程B2;本工程は、2−アシルアミノ−5−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン誘導体を1級のアミン誘導体と反応させて、4位のクロル原子のみをアミノ誘導体に置換し、4,5−ジアミノピリミジン誘導体を製造する工程である。
反応は過剰のアミンを用いるか、反応させるアミンがアルキルアミン、アルキニルアミン、アルキニルアミンおよびアリルアミンの場合はトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどの3級アミンの存在下に、また反応させるアミンがアリールアミン、ヘテロアリールアミンの場合には触媒量の鉱酸、特に塩酸、の存在下に反応を行うのが好ましい。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないが、好適にはテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メチレンクロリド、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類などを挙げることができる。反応温度は用いるアミン誘導体の反応性により変わり、室温〜還流が好適であるが、さらに好ましくは還流である。
工程B3;本工程は、上記2−アシルアミノピリミジン誘導体の2位のアミノ基の保護基であるアシル基を脱離し、2−アミノピリミジン誘導体を製造する工程である。
反応はメタノール、エタノール、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの溶媒中、鉱酸またはアルカリ水溶液を作用させは行われる。反応は室温でも進行するが加熱下が好ましい。
この工程は工程B2のアミノ誘導体との置換条件によっては先の工程B2で完了することもあり、その場合は省略される。
工程B4;本工程は、ピリミジン環上の隣接する4位と5位のアミノ基とアルデヒド類とを脱水縮合してイミダゾール環を形成し、プリン誘導体を製造する工程である。
反応は、5位のアミノ基とアルデヒド誘導体とを縮合してシフの塩基とした後、塩化第二鉄、などを作用させて、閉環することにより行われる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないが、好適にはメタノール、エタノールの様なアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジメチルホルムアミドなどである。反応は0〜100℃、好適には室温で行われる。シフの塩基製造の際、酢酸を添加することが好ましい。
工程B5;本工程は、2−アミノプリン誘導体のアミノ基をザンドマイヤー反応によりハロゲン原子に変換し、2,6−ジハロゲノプリン誘導体を製造する工程である。
反応は、亜硝酸ナトリウムあるいは亜硝酸アミル、亜硝酸イソアミルなどの亜硝酸エステルでアミノ基をジアゾ化してジアゾニウム基とし、続いてジアニウム基をハロゲン化第一銅によりハロゲン原子へ変換することによって行われる。ジアゾ化反応において亜硝酸イソアミルなどの亜硝酸エステル類を用いる場合には特に酸は必要とせず、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの溶媒中にハロゲン化第一銅およびハロゲン化メチレンを加えて加熱下にアミノ基をハロゲン原子に変換できる。本発明においてはハロゲン化第一銅としてはヨウ化第一銅、ハロゲン化メチレンとしてはジヨードメタンを用い、2−ヨードプリン誘導体に変換するのが最も好ましい。
工程B6;本工程は、6−クロロ−2−ヨードプリン誘導体の6位のクロル原子をアミン誘導体と反応させて6−アミノ−2−ヨードプリン誘導体を製造する工程である。
アミン誘導体が気体または沸点が低い場合は、反応は封管またはオートクレーブ中で行うのが好ましい。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないが、好適にはメタノール、エタノールのようなアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メチレンクロリド、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジメチルホルムアミド、1−メチルピロリジノンなどを挙げることができる。
反応温度は0〜150℃が好適で、さらに好ましくは50〜100℃である。
工程B7;本工程は2−ハロゲノプリン誘導体の2位のハロゲン原子を選択的にエチニル側鎖とカップリング反応を行い、2−エチニレン−6−ハロゲノプリン誘導体を製造する工程である。
反応は、触媒量のジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)とヨウ化第一銅および3級アミン存在下で室温あるいは加熱下で行われる。使用される溶媒としてはテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類またはジメチルホルムアミド、1−メチルピロリジノンなどを挙げることができる。使用する3級アミンとしてはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、ジメチルアニリンなどである。反応温度は0〜100℃が好適でさらに好ましくは室温である。
[製造方法C]
Figure 0004324338
(式中、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基を、R12はC1〜C8アルキル基、R13はハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、または置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基を意味する。式
Figure 0004324338
はピリジニル基、ピリミジル基またはピラジニル基を意味し、式
Figure 0004324338
はジヒドロオキソピリジニルまたはピリミジル基、またはジヒドロまたはテトラヒドロピラジニル基を意味する。)
本製造方法Cは製造方法AまたはBで得られたRがα−アルコキシ含窒素ヘテロアリール化合物のアルコキシ基を加水分解してα−ヒドロキシ含窒素ヘテロアリール誘導体を製造する方法、あるいはこれらの環の窒素原子に置換基を導入する製造方法である。
工程C1;本工程は、9−α−アルコキシ含窒素ヘテロアリールプリン誘導体のアルコキシ基を加水分解して、9−α−ヒドロキシ含窒素ヘテロアリールプリン誘導体を製造する工程である。
反応は塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸等の鉱酸の水溶液の存在下に、室温から100℃で行われる。
工程C2;本工程は、上で得られた9−α−ヒドロキシ含窒素ヘテロアリールプリン誘導体の窒素原子に置換基を導入する工程である。
反応は塩基の存在下に溶媒中ハロゲン化アルキル化合物、ハロゲン化フルオルアルキル化合物、アルコキシカルボニルアルキルハロゲン化合物、各種スルホン酸エステル化合物等と反応することにより行われる。
塩基としては水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたはナトリウムアルコキシドが、溶媒としてはメタノール、エタノールのようなアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メチレンクロリド、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1−メチルピロリジノンなどを挙げることができる。反応温度は0℃〜100℃で行われる。
[製造方法D]
Figure 0004324338
(式中、R”はC1〜C8アルコキシ基を意味し、R、R、L、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基を意味する。)
本製造方法Dは、製造方法Bで得られた化合物の2位のハロゲン原子をC1〜C8アルコキシ基に変換する方法である。
反応は、Lがいかなるハロゲン原子でも進行するが、ブロモ原子が好ましい。ヨード原子誘導体は臭化水素酸溶液と処理すると容易にブロモ誘導体に変換される。
反応はナトリウムまたはカリウムアルコキシドと反応させて行われる。
[製造方法E]
Figure 0004324338
(式中、RはC1〜C4アルキル基を意味し、R、R、Ar、QおよびWは前記定義に同じ基を意味する。)
本製造法は、製造方法Bで得られた化合物のエチニレン基を接触還元により還元してアルキル誘導体を得る方法である。
接触還元は水素雰囲気下ラネーNi、Pd−CあるいはPtOなどの触媒の存在下に常圧、または加圧下に、室温または加温下に行われる。好ましくは、常圧・常温で、より好ましくはラネーNiを触媒に、常圧・常温で行われる。使用される溶媒としては、触媒毒にならず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないが、好適にはメタノール、エタノノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸、ジメチルホルムアミドなどあるいはこれらの混合溶媒を挙げることができる。
次に本発明のプリン化合物の優れた効果を説明するために薬理実験例を示す。
新規なプリン化合物の効果
1)アデノシンA2a受容体結合実験
Receptor Biology Inc.より、アデノシンA2a受容体を過剰発現させた膜標本を購入し、これを用いて、アデノシンA2a受容体結合実験をおこなった。購入した膜標本を22.2μg/mlの濃度になるようにIncubation buffer(20mM HEPES,10mM MgCl、100mM NaCl、pH7.4)を加え、懸濁した。この膜標本0.45mlに、トリチウムで標識したH−CGS21680(500nM;30Ci/mmol)0.025mlと試験化合物0.025mlを加えた。試験化合物溶液は、まず化合物濃度が、20mMになるようにDMSO溶液で溶解し、Incubation bufferで順次10倍希釈し使用した。この混合液を25℃で90分間静置後、ガラス繊維濾紙(GF/B;Whatman社製)上で急速吸引濾過し、直ちに氷冷した5mlの50mM Tris−HCl緩衝液で2回洗浄した。その後、ガラス繊維濾紙をバイアルビンに移し、シンチレーターを加え、濾紙上の放射能量を液体シンチレーションカウンターで測定した。試験化合物のA2aの受容体結合(H−CGS21680)に対する試験化合物の阻害率の算出は、以下の式により求め、これをもとに、IC50を算出した。
阻害率(%)=[1−{(薬物存在下での結合量−非特異的結合量)/(全結合量−非特異的結合量)}]×100
全結合量とは、試験化合物非存在下でのH−CGS21680結合放射能量である。非特異的結合は、100μM RPIA存在下でのH−CGS21680結合放射能量である。薬物存在下での結合量とは、各種濃度の試験化合物存在下でのH−CGS21680結合放射能量である。
阻害定数(Ki値)は、Cheng−Prusoffの式より求めた。
実施例5および実施例20の化合物の阻害定数(Ki値)は、それぞれ0.0032および0.0096であった。
2)アデノシンA2b受容体発現細胞における、NECA刺激cAMP産生の抑制を指標とした試験化合物の評価
ヒトアデノシンA2b受容体cDNAをCHOK1細胞で過剰発現させた。この細胞を1.5×10cells/wellで24Wellのプレートに均一にまき、一晩培養後、実験に使用した。アデノシンアゴニストであるNECA(30nM)刺激によって産生されるcAMP量は、試験化合物共存下では、どの程度抑制されるかを指標として、試験化合物のA2b受容体に対する親和性を評価した。つまり、Krebs−Ringer−Bicarbonate buffer(KRB)(:mM)(NaCl 118,KCl 4.8,KHPO 1.2,MgSO 1.2,CaCl 3.4,HEPES 10,NaHCO 25、pH:7.4)2ml/wellで2回洗浄後、0.5ml/wellで30分間プレインキュベーションを行う。続いて、Ro−20−1724(phosphodiesterase inhibitor)600μM、NECA(180nM)と反応液中の6倍濃い濃度の試験化合物を含む混合溶液を100μl/wellで加える。この15分後に、0.1N HCl(300μl/well)と反応液を置き換えることにより反応を止める。cAMPの測定は、Amersham cAMP EIA Kitを用いて行った。
NECA刺激cAMP産生に対する試験化合物の阻害率の算出は、以下の式により求めた。
阻害率(%)=[1−{(NECAと試験化合物共存下でのcAMP量−BasalのcAMP量)/(NECA単独刺激のcAMP量−BasalのcAMP量)}]×100
これより、IC50を求めた。
実施例5の化合物のIC50は0.011μMであった。
3)ラット初代培養肝細胞におけるNECA刺激糖産生に対する抑制作用
Wistar系雄性ラットの肝臓からコラゲナーゼ潅流法により肝細胞を分離し、5%子ウシ血清、10−6Mインスリン、10−7Mデキサメサゾンを含むWilliam’s Medium E培地で初代培養する。1日後、肝細胞を10mM HEPES、0.1%ウシ血清アルブミンを含むKrebs−Ringer−Bicarbonate buffer(mM)(NaCl 118,KCl 4.8,KHPO 1.2,MgSO 1.2,CaCl 3.4,HEPES 10,NaHCO 25)pH 7.4(KRB)で洗浄後、KRBを加え、37℃でインキュベートする。30分後、NECA(N−ethylcarboxamide adenosine)(最終濃度;0.1μM)と被験化合物を同時に加えさらに1時間インキュベートし、インキュベーションメディウム中に放出されたグルコース量を測定した。
実施例5および実施例20の化合物のNECA刺激グルコース放出抑制のIC50(μM)はそれぞれ0.0076および0.0084であった。
4)自然発症糖尿病マウス(KK−A /Ta Jcl)の高血糖に対する作用(単回投与)
動物:各群7例の雄性KK−A/Ta Jclマウス(日本クレアより購入)。
被検化合物の調製および投与:表1に示した用量の被検化合物を0.5%メチルセルロース水溶液に懸濁し、10ml/Kgの容量で経口投与した。
採血および血糖値の測定:被検化合物の投与直前および投与5時間後に尾静脈より採血し血糖値を測定した。
方法:無麻酔下、マウスの尾静脈を剃刀で傷つけわずかに出血させる。血液15μlを採取し、直ちに0.6M過塩素酸135μlに混合する。遠心分離(1500g、10分、4℃、冷却遠心機GS−6KR、ベックマン(株))して得た上清中のグルコースをグルコースCIIテストワコー(和光純薬工業(株))を用いて測定した。
結果は表1に示した。
結果は投与5時間後血糖値の投与前血糖値に対する%比±標準誤差で示した。データを一元配置分散分析後Dunnett型多重比較を行い、p<0.05を有意差有りと判定した。
Figure 0004324338
以上のように本発明化合物は、アデノシンA2受容体アンタゴニスト作用を有し、糖尿病病態モデルに対して明確な効果を示した。さらに、本発明化合物は、糖負荷試験の耐糖能障害ついての検討においても改善作用を示し、肝臓のみならず末梢でも作用していることが確認された。
次に、本発明の新規なプリン化合物合成法を列記するが、その目的とするところは本発明の理解を容易にするためであり、これらによって本発明がこれらの化合物に限定されるものではないことはいうまでもない。
実施例1
8−(3−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−6−プリナミン
Figure 0004324338
(1)N4−(6−メトキシ−3−ピリジル)−6−クロロ−4,5−ピリミジンジアミン塩酸塩の合成
5−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン(10.0g,45.2mmol;東京化成社製)の水(100ml)−エタノール(15ml)懸濁液に室温にて5−アミノ−2−メトキシピリジン(8.7g,70.1mmol)および濃塩酸(1.5ml)を順次加えた後、3時間加熱還流した。放冷後、生じた固形物を濾取、水にて洗浄、50℃にて風乾し、標記化合物(6.6g,72%)を赤褐色固体として得た。
H NMR(400Hz,DMSO−d)δppm;3.84(3H,s),6.84(1H,d,J=9.6Hz),7.82(1H,s),7.99(1H,dd,J=2.8,9.6Hz),8.39(1H,d,J=2.8Hz),8.78(1H,s).
(2)N1−[4−クロロ−6−[(メトキシ−3−ピリジル)アミノ]−5−ピリミジニル]−3−フルオロベンズアミドの合成
(1)で得た化合物(6.6g,22.9mmol)のピリジン(66ml)懸濁液に窒素雰囲気下0−5℃にて塩化3−フルオロベンゾイル(9.6ml,79.0mmol)を80分間かけて滴下した後、そのまま5時間攪拌した。反応液を水および酢酸エチルにて希釈した。有機層を1N塩酸(x1)にて洗浄した。1N塩酸層を酢酸エチル(x2)にて抽出した後、合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(x1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて懸濁し、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(6.5g,76%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.84(3H,s),6.84(1H,d,J=8.8Hz),7.47−7.54(1H,m),7.59−7.66(1H,m),7.81−7.94(3H,m),8.26(1H,d,J=2.4Hz),8.33(1H,s),9.38(1H,s),10.16(1H,s).
(3)6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−プリンの合成
(2)で得た化合物(435mg,1.16mmol)のオキシ塩化リン(30ml)懸濁液を窒素雰囲気下4.5時間加熱還流した。放冷後、反応液を濃縮した。残さを酢酸エチルにて希釈した後、水(x3)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(x2)および飽和食塩水(x1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて懸濁し、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(248mg,60%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.93(3H,s),7.05(1H,d,J=8.8Hz),7.38−7.48(3H,m),7.50−7.56(1H,m),7.90(1H,dd,J=2.8,8.8Hz),8.35(1H,d,J=2.8Hz),8.79(1H,s).
(4)8−(3−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−6−プリナミンの合成
(3)で得た化合物(1.0g,2.81mmol)の1,2−ジメトキシエタン(40ml)−濃アンモニア水(20ml)懸濁液をオートクレーブ中に70℃にて、11時間攪拌した。放冷後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルにて希釈した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(x1)にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて懸濁し、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(928mg,98%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.91(3H,s),6.99(1H,d,J=8.8Hz),7.26−7.33(2H,m),7.34−7.38(1H,m),7.43−7.49(1H,m),7.50(2H,brs),7.81(1H,dd,J=2.8,8.8Hz),8.14(1H,s),8.23(1H,d,J=2.8Hz).
実施例2
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例1で得た8−(3−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−6−プリナミン(890mg,2.65mmol)の濃臭化水素酸水溶液(12ml)懸濁液を100℃にて、15分間攪拌した。放冷後、反応液を5N水酸化ナトリウム水溶液にて中和し、生じた固形物を濾取、水、酢酸エチルおよびジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(767mg,90%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;6.42(1H,d,J=9.2Hz),7.29−7.36(1H,m),7.40−7.56(6H,m),7.70(1H,d,J=2.8Hz),8.15(1H,s).
この化合物(200mg,0.621mmol)をメタノール−4N塩酸/酢酸エチル(10drops)に溶解し、濃縮した。残さをメタノール−酢酸エチル−ジエチルエーテルにて結晶化した後、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、塩酸塩(189mg,85%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;6.47(1H,d,J=9.6Hz),7.36−7.43(1H,m),7.44−7.60(4H,m),7.77(1H,d,J=2.8Hz),8.47(1H,s).
MS m/e(ESI):323(MH).
実施例3
5−[8−(3−フルオロフェニル)−6−(メチルアミノ)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1の(4)において、アンモニアの代わりにモノメチルアミンを用い、以下実施例2と同様にして合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.10(3H,br s),6.47(1H,d,J=9.2Hz),7.34−7.42(1H,m),7.42−7.60(4H,m),7.76(1H,d,J=2.8Hz),8.41(1H,s).
MS m/e(ESI):337(MH).
実施例4
5−[6−(ジメチルアミノ)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1の(4)において、アンモニアの代わりにジメチルアミンを用い、以下実施例2と同様にして合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.56(6H,br s),6.46(1H,d,J=9.2Hz),7.32−7.39(1H,m),7.42−7.57(4H,m),7.75(1H,d,J=2.8Hz),8.32(1H,s).
MS m/e(ESI):351(MH).
実施例5
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン塩酸塩
Figure 0004324338
実施例2の5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(1.0g,3.10mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)懸濁液にN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.5ml,3.76mmol)を加え窒素雰囲気下、室温にて攪拌した。1時間後、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.5ml,3.76mmol)を追加し、さらに1.5時間攪拌した。反応液を氷冷し、0−6℃にて60−70%水素化ナトリウム(136mg,3.40mmol)を加え、攪拌した。30分後、ヨードメタン(0.29ml,4.66mmol)を滴下し、さらに攪拌した。20分後、濃アンモニア水(10ml)を加え、室温にて攪拌した。16時間後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルにて希釈した。水層を酢酸エチル(x4)にて抽出した後、合わせた有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液(x1)および飽和塩化アンモニウム水溶液(x1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さを酢酸エチルにて懸濁した後、固形物を濾取、酢酸エチルにて洗浄し、標記化合物のフリー体(703mg)を得た。フリー体をメタノール−4N塩酸/酢酸エチル(1.5ml)に溶解し、濃縮した。残さをメタノール−酢酸エチル−ジエチルエーテルにて結晶化した後、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(697mg,60%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.46(3H,s),6.52(1H,d,J=9.2Hz),7.36−7.43(1H,m),7.44−7.60(4H,m),8.15(1H,d,J=2.8Hz),8.42(1H,s).
MS m/e(ESI):337(MH).
実施例6
5−[6−(ジメチルアミノ)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン塩酸塩
Figure 0004324338
実施例4の5−[6−(ジメチルアミノ)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン塩酸塩(130mg,0.336mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)懸濁液に、窒素雰囲気下、0−6℃にて60−70%水素化ナトリウム(28mg,0.700mmol)を加え攪拌した。1時間後、ヨードメタン(23μl,0.369mmol)を滴下し攪拌した。30分後、60−70%水素化ナトリウム(17mg,0.425mmol)を、さらに30分後、ヨードメタン(23μl,0.369mmol)を追加し、攪拌した。30分後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルにて希釈した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(x1)にて洗浄した後、1N塩酸(x1)にて抽出した。1N塩酸層を1N水酸化ナトリウム水溶液にて、pH=9−10に調整し、酢酸エチル(x1)にて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをメタノール−4N塩酸/酢酸エチル(1.5ml)に溶解し、濃縮した。残さをメタノール−ジエチルエーテルにて結晶化した後、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(90mg,67%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.46(3H,s),3.56(6H,s),6.51(1H,d,J=9.6Hz),7.33−7.39(1H,m),7.46−7.56(4H,m),8.14(1H,d,J=2.4Hz),8.31(1H,s).
MS m/e(ESI):365(MH).
実施例7
8−(3−フルオロフェニル)−2−ヨード−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−6−プリナミン
Figure 0004324338
(1)N1−(5−アミノ−4,6−ジクロロ−2−ピリミジニル)アセトアミドの合成
N1−(4,6−ジクロロ−5−ニトロ−2−ピリミジニル)アセトアミド(100g,0.40mol)およびラネーニッケル(100g,wet)をメタノール(1.5L)に懸濁した後、水素雰囲気下、常温、常圧にて5時間激しく攪拌した。ニッケルを濾去した後、濾液を濃縮した。残さをメタノール−酢酸エチルにて結晶化した後、結晶を濾取、酢酸エチルにて洗浄し、標記化合物(44.6g,51%)を褐色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;2.05(3H,s),5.78(2H,s),10.53(1H,s).
(2)N4−(6−メトキシ−3−ピリジル)−6−クロロ−2,4,5−ピリミジントリアミン
(1)で得た化合物(10.0g,45.2mmol)の水(200ml)−エタノール(30ml)懸濁液に室温にて5−アミノ−2−メトキシピリジン(12.4g,99.9mmol)および濃塩酸(3.0ml)を順次加えた後、3.5時間加熱還流した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて中和し、生じた結晶を濾取、水にて洗浄、50℃にて風乾し、標記化合物(9.25g,66%)を赤褐色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.83(3H,s),4.16(2H,br s),5.89(2H,br s),6.78(1H,d,J=9.0Hz),8.00(1H,dd,J=2.6,9.0Hz),8.36(1H,s),8.56(1H,d,J=2.6Hz).
(3)6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−2−プリナミン
(2)で得た化合物(6.0g,19.4mmol)のメタノール(60ml)懸濁液に室温にて3−フルオロベンズアルデヒド(3.0g,24.2mmol)および酢酸(1.8ml)を順次加えた後、室温にて15時間攪拌した。反応液を濃縮した後、トルエンにて2回共沸した。得られた共沸残さをエタノール(60ml)に懸濁し、室温にて無水塩化鉄(III)のエタノール(30ml)溶液を加えた後、3.5時間加熱還流した。放冷後、反応液を濃縮した。残さを少量のエタノールにて懸濁し、固形物を濾取、エタノールにて洗浄し、標記化合物(5.2g,72%)を褐色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.91(3H,s),7.00(1H,d,J=8.8Hz),7.09(2H,br s),7.27−7.35(3H,m),7.42−7.48(1H,m),7.83(1H,dd,J=2.6,8.8Hz),8.30(1H,d,J=2.6Hz).
(4)6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−2−ヨード−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−プリン
(3)で得た化合物のテトラヒドロフラン(80ml)溶液に室温にて、ヨウ化銅(I)(2.1g,11.0mmol)、ジヨードメタン(4.4ml,54.5mmol)および亜硝酸イソアミル(4.4ml,32.8mmol)を順次加えた後、70℃にて2時間攪拌した。放冷後、不溶物を濾去した。濾液を酢酸エチルおよび1N塩酸にて希釈し、有機層を濃アンモニア水−飽和塩化アンモニウム水溶液(1:1)(x1)、飽和塩化アンモニウム水溶液(x1)にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて懸濁し、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(2.98g,57%)を赤褐色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.94(3H,s),7.06(1H,d,J=8.8Hz),7.34−7.44(3H,m),7.48−7.55(1H,m),7.88(1H,dd,J=2.8,8.8Hz),8.34(1H,d,J=2.8Hz).
(5)8−(3−フルオロフェニル)−2−ヨード−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−6−プリナミン
(4)で得た化合物(2.98g,61.9mmol)の1,2−ジメトキシエタン(60ml)−濃アンモニア水(30ml)懸濁液をオートクレーブ中に70℃にて、6時間攪拌した。放冷後、反応液を濃縮した。残さをメタノールにて懸濁し、固形物を濾取、メタノールにて洗浄し、標記化合物(2.69g,94%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.92(3H,s),7.00(1H,d,J=9.0Hz),7.24−7.35(3H,m),7.42−7.49(1H,m),7.81(1H,dd,J=2.6,9.0Hz),7.92(2H,br s),8.25(1H,d,J=2.6Hz).
実施例8
5−[6−アミノ−2−ブロモ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例7の化合物(100mg,0.216mmol)の濃臭化水素酸水溶液(2ml)懸濁液を100℃にて、15分間攪拌した。放冷後、反応液を水にて希釈し、固形物を濾取、水およびエーテルにて洗浄し、標記化合物(71mg,79%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;6.45(1H,d,J=9.6Hz),7.30−7.38(1H,m),7.38−7.46(2H,m),7.46−7.66(2H,m),7.73(1H,d,J=2.8Hz),8.01(2H,br s).
実施例9
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−2−プロポキシ−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン塩酸塩
Figure 0004324338
ナトリウム(30mg,1.30mmol)の1−プロパノール(3ml)溶液に90℃にて、実施例8の化合物(82mg,0.204mmol)を加えた後、4時間加熱還流した。放冷後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルにて希釈した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(x1)にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをメタノール5N塩酸(3drops)に溶解し、濃縮した。残さをメタノール−エーテルにて結晶化した後、固形物を濾取、エーテルにて洗浄し、標記化合物(71mg,67%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;6.45(1H,d,J=9.6Hz),7.30−7.38(1H,m),7.38−7.46(2H,m),7.46−7.66(2H,m),7.73(1H,d,J=2.8 Hz),8.01(2H,br s).
MS m/e(ESI):381(MH).
実施例10
8−(3−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−2−(1−ペンチニル)−9H−6−プリナミン
Figure 0004324338
実施例7の化合物(200mg,0.433mmol)、ヨウ化銅(I)(8mg,42.0μmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(30mg,42.7μmol)および1−ペンチン(60mg,0.880mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)懸濁液に窒素雰囲気下、室温にてトリエチルアミン(0.2ml、1.43mmol)を滴下し、18時間攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルにて希釈した。有機層を濃アンモニア水−飽和塩化アンモニウム水溶液(1:1)(x1)、飽和塩化アンモニウム水溶液(x1)にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて懸濁し、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(148mg,85%)を淡褐色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;0.97(3H,t,J=7.2Hz),1.53(2H,sex,J=7.2Hz),2.35(2H,t,J=7.2Hz),3.92(3H,s),7.01(1H,d,J=8.8Hz),7.26−7.38(3H,m),7.42−7.49(1H,m),7.61(2H,br s),7.80(1H,dd,J=2.8,8.8Hz),8.24(1H,d,J=2.8Hz).
実施例11
8−(3−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−2−ペンチル−9H−6−プリナミン
Figure 0004324338
実施例10の化合物(127mg,0.316mmol)のメタノール(20ml)溶液に10% 含水パラジウム−カーボン(25mg)を加えた後、水素雰囲気下、常温、常圧にて4.5時間激しく攪拌した。パラジウム−カーボンを濾去した後、濾液を濃縮し、標記化合物(122mg,95%)を褐色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;0.88(3H,t,J=7.2Hz),1.27−1.40(4H,m),1.70−1.83(2H,m),2.75(2H,t,J=7.6Hz),3.98(3H,s),5.87(2H,br s),6.85(1H,d,J=8.8Hz),7.06−7.12(1H,m),7.19−7.34(3H,m),7.53(1H,dd,J=2.8,8.8Hz),8.13(1H,d,J=2.8Hz).
実施例12
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−2−ペンチル−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン塩酸塩
Figure 0004324338
実施例11で得た8−(3−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−2−ペンチル−9H−6−プリナミンを実施例2と同様に処理し、塩酸塩化し、標記化合物を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.25−1.37(4H,m),1.65−1.77(2H,m),2.80(2H,t,J=7.6Hz),6.47(1H,d,J=9.6Hz),7.36−7.37(3H,m),7.51(1H,dd,J=2.8,9.6Hz),7.53−7.60(1H,m),7.76(1H,d,J=2.8Hz).
MS m/e(ESI):393(MH).
実施例13
N−[8−(3−フルオロフェニル)−9−(2−プロピニル)−9H−6−プリニル]−N,N−ジメチルアミン塩酸塩
Figure 0004324338
1)N4−(2−プロペニル)−6−クロロ−4,5−ピリミジンジアミンの合成
5−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン8g、プロパルギルアミン5mlとジイソプロピルエチルアミン42mlのブタノール100ml溶液を窒素雰囲気下140℃で6時間10分攪拌した。酢酸エチルとHOを反応混合物に加え、この混合物をセライト濾過し、残さを酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグンシウムで乾燥し、残さをシリカゲルカラムクロマトで精製し(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1で溶離)、目的フラクションを濃縮した。残さをジエチルエーテルで結晶化し、薄茶色結晶の標記化合物(4.8g,54%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;2.26(1H,t,J=2.4Hz),3.40(2H,br s),4.28(2H,d,J=2.4Hz),4.98(1H,br s),8.10(1H,s).
2)6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9−(2−プロピニル)−9H−プリン
1)で得られたN4−(2−プロペニル)−6−クロロ−4,5−ピリミジンジアミンと塩化3−フルオロベンゾイルとを実施例1の2)と同様に反応させて標記化合物を得た。
3)N−[8−(3−フルオロフェニル)−9−(2−プロピニル)−9H−6−プリニル]−N,N−ジメチルアミン塩酸塩
6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9−(2−プロピニル)−9H−プリン150mgと40%ジメチルアミン水溶液5mlのエタノール5ml溶液をオートクレーブ中70℃で14時間攪拌した。反応混合液中にHOを加え、得られた懸濁液をジエチルエーテルで洗浄濾取し、N−[8−(3−フルオロフェニル)−9−(2−プロピニル)−9H−6−プリニル]−N,N−ジメチルアミンを得た。5M塩酸水溶液1mlを本化合物のメタノール懸濁液に室温で加え、このメタノール溶液から溶媒を減圧留去し、得られた懸濁液をジエチルエーテルで洗浄濾取し標記化合物(97mg,64%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.47(1H,t,J=2.4Hz),3.56(6H,brs),5.16(2H,d,J=2.4Hz)7.45−7.47(1H,m),7.63−7.69(1H,m),7.72−7.78(2H,m),8.39(1H,s).
MS m/e(ESI):296(MH).
同様にして実施例14〜16の化合物を得た。
実施例14
8−(3−フルオロフェニル)−9−(2−プロピニル)−6−テトラヒドロ−1H−1−ピロリル−9H−プリン塩酸塩
Figure 0004324338
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;1.93−2.10(4H,m),3.51(1H,t,J=2.4Hz),3.66−3.81(2H,m),4.15−4.30(2H,m),5.20(2H,d,J=2.4Hz),7.42−7.49(1H,m),7.63−7.69(1H,m),7.73−7.78(2H,m),8.44(1H,s).
MS m/e(ESI):322(MH).
実施例15
N−シクロプロピル−N−[8−(3−フルオロフェニル)−9−(2−プロピニル)−9H−6−プリニル]アミン
Figure 0004324338
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;0.74−0.89(2H,m),0.89−0.94(2H,m),2.80−2.97(1H,m),3.46(1H,t,J=2.0Hz),5.15(2H,d,J=2.0Hz),7.46−7.50(1H,m),7.65−7.76(3H,m),8.54(1H,s).
MS m/e(ESI):308(MH).
実施例16
8−(3−フルオロフェニル)−9−(2−プロピニル)−9H−6−プリンアミン塩酸塩
Figure 0004324338
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.52(1H,t,J=2.4),5.16(2H,d,J=2.4),7.47−7.51(1H,m),7.66−7.77(3H,m),8.45(1H,s).
MS m/e(ESI):267.92(MH
実施例17
9−アリル−8−(3−フルオロフェニル)−9H−6−プリンアミン塩酸塩
Figure 0004324338
プロパギルアミンの代わりにアリルアミンを用いて実施例13と同様に処理し、標記化合物を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;4.83(1H,dd,J=0.91,17.2),4.95(2H,m),5.16(1H,dd,J=0.91,10.4),7.45−7.47(1H,m),7.61−7.65(3H,m),8.48(1H,s).
MS m/e(ESI):269.91(MH
実施例18
9−(2−ブチニル)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−6−−プリナミン塩酸塩
Figure 0004324338
1)2−ブチニルメタンスルホネート
2−ブチン−1−オール138gとトリエチルアミン683mlの塩化メチレン2.7L溶液に氷冷下メタンスルホニルクロライド305mlを滴下し、窒素雰囲気下0℃にて1時間40分攪拌した。反応溶液に氷を氷冷下にて加え、この混合物を塩化メチレンで抽出した。有機層を1モル塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液そして飽和食塩水にて洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。この有機層を濾過後、溶媒を減圧留去して茶褐色油状物(280g,96%)を得た。
2)1−ブロモ−2−ブチン
2−ブチニルメタンスルホネート280gのジメチルホルムアミド3.5L溶液に氷冷下リチウムブロマイド493gを加え、窒素雰囲気下室温にて2時間攪拌した。反応混合物に氷を氷冷下にて加え、この混合物をジエチルエーテルで抽出した。水層をジエチルエーテルで再び抽出し、全有機層を水そして飽和食塩水にて洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。この有機層を濾過後、溶媒を減圧留去して茶褐色油状物(137g,54%)を得た。
3)N,N−ジホルミル−2−ブチン
1−ブロモ−2−ブチン137gのジメチルホルムアミド1.3L溶液に氷冷下ジホルミルイミドナトリウム塩117gを加え、窒素雰囲気下室温にて3時間50分攪拌した。反応混合液にテトラヒドロフランを室温にて加え、得られた懸濁液を濾過して結晶を得た。得られた結晶をテトラヒドロフランで洗浄した。全ろ液を、酢酸エチルと水の混合物に加え、抽出した。水層を酢酸エチルにて再抽出し、全有機層を水そして飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。この有機層を濾過後、溶媒を減圧留去して茶褐色油状物(77g,60%)を得た。
4)2−ブチン−1−アミン塩酸塩
N,N−ジホルミル−2−ブチン77gと10%塩酸−メタノール溶液390mlを窒素雰囲気下65℃で15分間攪拌した。反応混合液を冷却後ジエチルエーテルを加え、得られた懸濁液をジエチルエーテルで洗浄濾取し、2−ブチン−1−アミン塩酸塩(26g,40%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;1.85(3H,t,J=2.6Hz),3.63(2H,q,5Hz),8.47(2H,bs).
5)N1−[4−クロロ−6−(2−プロピニルアミノ)−5−ピリミジニル]−3−フルオロベンズアミド
N4−(2−プロピニル)−6−クロロ−4,5−ピリミジンジアミン48.8mmolのピリジン50ml溶液に氷冷下、3−フルオロベンゾイルクロリド5.9mlを滴下し、この混合物を窒素雰囲気下、0℃で15分攪拌した後、室温でさらに30分間攪拌した。反応溶液に室温で水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水そして飽和食塩水で順次洗浄し、全水層を再び酢酸エチルで抽出した。全有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、溶媒を減圧留去して結晶を得た。得られた結晶をジエチルエーテルで洗浄濾取して白色結晶、N1−[4−クロロ−6−(2−プロピニルアミノ)−5−ピリミジニル]−3−フルオロベンズアミド5.64gを得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.07(1H,t,J=2.4Hz),4.12−4.14(2H,m),7.45−7.50(1H,m),7.58−7.63(1H,m),7.80−7.87(2H,m),8.05−8.08(1H,m),8.34(1H,s).
次に、N1−[4−クロロ−6−(2−プロピニルアミノ)−5−ピリミジニル]−3−フルオロベンズアミド5.64gとオキシ塩化リン56mlの懸濁液を120℃で7時間攪拌した。反応溶液からオキシ塩化リンを減圧留去した後、残さを氷水に加えた。この混合物を炭酸水素ナトリウムで中和し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。水層をセライト濾過後、再び濾液を酢酸エチルで抽出し、全有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。残さをシリカゲルショートクロマトで精製して、得られた結晶をジエチルエーテルで洗浄濾取して薄茶色結晶6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9−(2−プロピニル)−9H−プリン(2.08g,35%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.56(1H,t,J=2.6Hz),3.40(2H,d,J=2.4Hz),7.53−7.58(1H,m),7.71−7.76(1H,m),7.82−7.87(1H,m),8.89(1H,s).
MS m/e(ESI):287(MH).
常法により塩酸塩化して9−(2−ブチニル)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−6プリナミン塩酸塩を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;1.75(3H,br s).5.05(2H,d,J=2.0Hz),7.41−7.50(1H,m),7.65−7.91(5H,m),8.29(1H,s).
MS m/e(ESI):282(MH).
実施例19
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−2−(3−ヒドロキシ−3 −メチル−1−ブチニル)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン塩酸塩
Figure 0004324338
1)2−(アリルオキシ)−5−ニトロピリジン
アリルアルコール(8.6g,148mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(100ml)溶液に氷冷、窒素雰囲気下、60−70%水素化ナトリウム(3.0g,75.0mmol)を加え、攪拌した。発泡が無くなったことを確認した後、2−ブロモ−5−ニトロピリジン(10.3g,50.7mmol)を加え、そのまま20分間攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液にて希釈した後、酢酸エチル(x1)にて抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(x3)にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮し、標記化合物24の粗生成物(9.9g,quant.)を黒褐色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;4.96(2H,dt,J=1.6,5.6Hz),5.29(1H,dq,J=1.6,10.4Hz),5.41(1H,dq,J=1.6,17.2Hz),6.03−6.14(1H,m),7.08(1H,d,J=9.2Hz),8.50(1H,dd,J=2.8,9.2Hz),9.08(1H,d,J=2.8Hz).
2)6−(アリルオキシ)−3−ピリジナミン
1)の化合物の粗生成物(9.9g,50.7mmol)のエタノール(200ml)−水(100ml)−酢酸(10ml)懸濁液に亜鉛粉末(20g,306mmol)を少量づつ加え、30分間攪拌した。不溶物を濾去した後、濾液を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウム水溶液にて希釈した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(x1)、1N水酸化ナトリウム水溶液(x1)および飽和塩化アンモニウム水溶液(x1)にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮し、標記化合物25の粗生成物(6.7g,88%)を黒褐色液体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;4.64(2H,dt,J=1.6,5.2Hz),4.75(2H,br s),5.18(1H,dq,J=1.6,10.4Hz),5.32(1H,dq,J=1.6,17.2Hz),5.97−6.08(1H,m),6.57(1H,d,J=8.8Hz),7.01(1H,dd,J=2.8,8.8Hz),7.48(1H,d,J=2.8Hz).
3)5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−2−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニル)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン塩酸塩
化合物(90mg,0.202mmol)のエタノール(10ml)−水(2ml)溶液に10%含水パラジウム−カーボン(10mg)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(12mg,0.063mmol)を加えた後、加熱還流した。30分後、p−トルエンスルホン酸一水和物(110mg,0.578mmol)、さらに1.5時間後、10%含水パラジウム−カーボン(10mg)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(100mg,0.526mmol)を追加し、さらに3日間加熱還流した。パラジウム−カーボンを濾去した後、濾液を酢酸エチルにて希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(x1)にて洗浄した。1N水酸化ナトリウム水溶液(x1)にて抽出した後、水層を5N塩酸にて中和した。水層を酢酸エチル(x1)にて抽出した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをメタノール−5N塩酸(3drops)に溶解し、濃縮した。残さをメタノール−酢酸エチル−ジエチルエーテルにて結晶化した後、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物27(18mg,20%)を淡黄色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;1.45(6H,s),6.46(1H,d,J=9.6Hz),7.31−7.38(1H,m),7.40−7.47(2H,m),7.47−7.56(2H,m),7.73(1H,d,J=2.8Hz).
MS m/e(ESI):405(MH).
実施例20
1−{2−[9−アリル−6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−2−プリニル]−1−エチニル}−1−シクロブタノール塩酸塩
Figure 0004324338
1)1−{2−[9−アリル−6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−2−プリニル]−1−エチニル}−1−シクロブタノール
9−アリル−6−クロロ8−(3−フルオロフェニル)−2−ヨード−9H−プリン(50.0g,120.6mmol)、ヨー化銅(I)(1.1g,22mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(4.2g,22mmol)および1−(1−エチニル)−1−シクロブタノール(12.7g,132mmol)のテトラヒドロフラン(500ml)懸濁液に窒素雰囲気下、室温にてトリエチルアミン(25.2ml、343mmol)を滴下し、2時間攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルにて希釈した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(x1)、飽和食塩水(x1)にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて懸濁し、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(45.0g,98%)を淡褐色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;1.85−2.00(2H,m),2.32−2.42(2H,m),2.62−2.70(2H,m),5.00(1H,d,J=15.0Hz),4.95−5.05(2H,m),5.32(1H,d,J=10.4Hz),6.00−6.10(2H,m),7.24−7.35(1H,m),7.50−7.65(3H,m).
2)1−{2−[9−アリル−6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−2−プリニル]−1−エチニル}−1−シクロブタノール塩酸塩
1−{2−[9−アリル−6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−2−プリニル]−1−エチニル}−1−シクロブタノール(45g,116.8mmol)の1,2−ジメトキシエタン(900ml)−濃アンモニア水(450ml)懸濁液をオートクレーブ中に70℃にて、5時間攪拌した。放冷後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルにて希釈した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(x1)にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて懸濁し、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物のフリー体(31.3g,98%)を得た。このフリー体をエタノール300mlに縣濁し、5N塩酸26mlを加えて溶解し、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて洗浄し、乾燥後標記化合物を30g得た。収率64%。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;1.72−1.83(2H,m),2.18−2.24(2H,m),2.33−2.40(2H,m),4.76(1H,d,J=17.2Hz),4.86−4.92(2H,m),5.14(1H,d,J=10.4Hz),5.95−6.05(2H,m),7.38−7.42(1H,m),7.58−7.65(3H,m).
MS m/e(ESI):364.01(MH).
実施例21
5−[6−アミノ−8−(2−フリル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1の(2)、(3)、(4)及び実施例2と同様の方法で合成した5−[6−アミノ−8−(2−フリル)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(400mg,1.36mmol)のメタノール(8ml)懸濁液にナトリウムメトキシド(150mg,2.78mmol)を加え窒素雰囲気下、室温にて攪拌した。15分後、ヨードメタン(0.26ml,4.18mmol)を加え、さらに16.5時間攪拌した。反応液を濃縮し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン、ヘキサン−酢酸エチル=40:1、20:1、10:1)に供した。粗生成物をエタノールに懸濁した後、固形物を濾取、エタノールおよびジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物のフリー体(337mg)を得た。得られたフリー体をメタノール−4N塩酸/酢酸エチル(0.4ml)に溶解し、濃縮した。残さをメタノール−酢酸エチル−ジエチルエーテルにて結晶化した後、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(270mg,58%)を淡褐色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.50(3H,s),6.58(1H,d,J=9.8Hz),6.68(1H,dd,J=1.6,3.6Hz),6.74(1H,d,J=3.6Hz),7.60(1H,dd,J=3.2,9.8Hz),7.96(1H,d,J=1.6Hz),8.24(1H,d,J=3.2Hz),8.41(1H,s);MS m/e(ESI)309(MH).
実施例22
5−[6−アミノ−8−(2−チエニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1の(2)、(3)、(4)及び実施例2、21と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.51(3H,s),6.61(1H,d,J=9.6Hz),7.19(1H,dd,J=3.8,5.0Hz),7.41(1H,dd,J=1.4,3.8Hz),7.62(1H,dd,J=2.8,9.6Hz),7.83(1H,dd,J=1.4,5.0Hz),8.30(1H,d,J=2.8Hz),8.45(1H,s);MS m/e(ESI)325(MH).
実施例23
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1,4−ジメチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1、2、21と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.42(3H,s),6.46(1H,s),7.38−7.60(4H,m),8.13(1H,s),8.42(1H,s);MS m/e(ESI)351(MH).
実施例24
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−2−メチル−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1、2、21と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;2.54(3H,s),3.43(3H,s),6.51(1H,d,J=10.0Hz),7.35−7.41(1H,m),7.44−7.57(4H,m),8.11(1H,d,J=2.8Hz);MS m/e(ESI)351(MH).
実施例25
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−エチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例21と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;1.15(3H,t,J=7.2Hz),3.89(2H,q,J=7.2Hz),6.53(1H,d,J=9.6Hz),7.38−7.43(1H,m),7.45−7.49(2H,m),7.53(1H,dd,J=2.8,9.6Hz),7.54−7.60(1H,m),8.10(1H,d,J=2.8Hz),8.49(1H,s);MS m/e(ESI)351(MH).
実施例26
5−[6−(シクロプロピルアミノ)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例1の(4)、2、21と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;0.62−0.67(2H,m),0.72−0.80(2H,m),2.94−3.20(1H,br),3.43(3H,s),6.46(1H,d,J=9.6Hz),7.28−7.34(1H,m),7.41−7.53(4H,m),8.09(1H,d,J=2.8Hz),8.11−8.28(1H,br),8.24(1H,br s);MS m/e(ESI)377(MH).
実施例27
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例21と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.58(2H,q,J=5.2Hz),3.93(2H,t,J=5.2Hz),4.86(1H,t,J=5.2Hz),6.49(1H,d,J=9.6Hz),7.29−7.36(1H,m),7.42−7.54(6H,m),7.94(1H,d,J=2.8Hz),8.15(1H,s);MS m/e(ESI)367(MH).
実施例28
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−ベンジル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例21と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;5.04(2H,s),6.57(1H,d,J=9.6Hz),7.06−7.13(2H,m),7.26−7.44(6H,m),7.45−7.53(3H,m),7.63(1H,dd,J=3.2,9.6Hz),8.13(1H,d,J=3.2Hz),8.16(1H,s);MS m/e(ESI)413(MH).
実施例29
1−アリル−5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例21と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;4.49(2H,d,J=5.2Hz),4.90(1H,d,J=16.8Hz),5.10(1H,d,J=10.4Hz),5.88(1H,ddd,J=5.2,10.4,16.8Hz),6.54(1H,d,J=9.6Hz),7.30−7.35(1H,m),7.41−7.53(5H,m),7.45−7.53(3H,m),7.56(1H,dd,J=3.2,9.6Hz),7.93(1H,d,J=3.2Hz),8.16(1H,s);MS m/e(ESI)363(MH).
実施例30
2−[5−[6−アミノ−8−(2−フリル)−9H−9−プリニル]−2オキソ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジニル]酢酸
Figure 0004324338
実施例21と同様の方法で合成した化合物2−[5−[6−アミノ−8−(2−フリル)−9H−9−プリニル]−2オキソ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジニル]酢酸エチル(600mg,1.47mmol)のメタノール(6ml)−テトラヒドロフラン(6ml)−水(10ml)溶液に5N水酸化ナトリウム水溶液(2.0ml,10mmol)を加え、室温にて3時間攪拌した。反応液を濃縮し、水に溶解した後、5N塩酸にて中和した。生じた結晶を濾取、水にて洗浄し、標記化合物(252mg,57%)を無職固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;4.61(2H,s),6.53(1H,d,J=9.6Hz),7.29−7.35(1H,m),7.45−7.52(5H,m),7.55(1H,dd,J=2.8,9.6Hz),8.05(1H,d,J=2.8Hz),8.16(1H,s);MS m/e(ESI)381(MH).
実施例31
4−[5−[6−アミノ−8−(2−フリル)−9H−9−プリニル]−2オキソ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジニル]酪酸
Figure 0004324338
実施例21、30と同様の方法で合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;1.78(2H,quint,J=7.2Hz),2.12(2H,t,J=7.2Hz),3.89(2H,t,J=7.2Hz),6.51(1H,d,J=9.6Hz),7.28−7.34(1H,m),7.41−7.54(6H,m),7.99(1H,d,J=2.8Hz),8.16(1H,s);MS m/e(ESI)409(MH).
実施例32
2−[5−[6−アミノ−8−(2−フリル)−9H−9−プリニル]−2オキソ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジニル]アセトアミド
Figure 0004324338
2−[5−[6−アミノ−8−(2−フリル)−9H−9−プリニル]−2オキソ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジニル]酢酸(150mg,0.394mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(180mg,1.18mmol)、塩化アンモニウム(105mg,1.96mmol)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(184mg,1.19mmol)およびトリエチルアミン(0.28ml,2.00mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)懸濁液を室温にて20時間攪拌した。反応液を濃縮し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン、ジクロロメタン−メタノール=20:1、10:1、4:1)に供した。粗生成物をエタノールに懸濁した後、固形物を濾取、エタノールで洗浄し、標記化合物(96mg,64%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;4.51(2H,s),6.48(1H,d,J=9.6Hz),7.21(1H,br s),7.28−7.34(1H,m),7.45−7.54(6H,m),7.62(1H,br s),7.98(1H,d,J=2.8Hz),8.16(1H,s);MS m/e(ESI)380(MH).
実施例33
5−[2−(3−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−3H−イミダゾ[2,1−i]プリン−3−イル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例1の(4)、2と同様の方法で合成した8−(3−フルオロフェニル)−6−(2−ハイドロキシエチルアミノ)−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−6−プリン(800mg,2.10mmol)の1,2−ジクロロエタン(20ml)懸濁液に塩化チオニル(1.1ml,15.1mmol)を加え、80℃にて9.5時間攪拌した。放冷後、反応液を濃縮し、1N塩酸および酢酸エチルにて希釈した。水層を5N水酸化ナトリウム水溶液にて中和した。生じた結晶を濾取、水にて洗浄し、620mgの粗結晶を得た。得られた粗結晶を濃塩酸(10ml)に溶解し、8時間加熱還流した。反応液を放冷後、5N水酸化ナトリウム水溶液にて中和した。生じた結晶を濾取、水にて洗浄し、標記化合物(210mg,29%)を淡褐色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.95(1H,t,J=9.4Hz),4.13(1H,t,J=9.4Hz),6.43(1H,d,J=9.2Hz),7.23−7.34(1H,m),7.33−7.40(2H,m),7.40−7.52(2H,m),7.68(1H,d,J=2.8Hz),8.04(1H,s);MS m/e(ESI)349(MH).
実施例34
5−[6−アミノ−8−(3−メチルフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1の(2)、(3)、(4)、実施例2、及び実施例5と同様の方法で表記化合物を合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;2.34(3H,s),3.45(3H,s),6.49(1H,d,J=9.2Hz),7.32−7.40(3H,m),7.47(1H,dd,J=9.2,2.8Hz),7.61(1H,s),8.13(1H,d,J=2.8Hz),8.38(1H,s);MS m/e(ESI)333.01(MH).
実施例35
5−[6−アミノ−8−(3−ニトロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1の(2)、(3)、(4)、実施例2、及び実施例5と同様の方法で表記化合物を合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.44(3H,s),6.51(1H,d,J=9.6Hz),7.55(1H,dd,J=9.6,3.0Hz),7.79(1H,t,J=8.0Hz),8.00−8.04(1H,m),8.16(1H,d,J=3.0Hz),8.34(1H,d,J=2.4Hz),8.36(1H,s),8.62(1H,t,J=1.6Hz);MS m/e(ESI)364.00(MH).
実施例36
5−[6−アミノ−8−(3−アミノフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・二塩酸塩
Figure 0004324338
実施例35で得られるフリーのアミン(371mg)をTHF(200ml),EtOH(200ml)に溶解し、10% Pd−C(含水,0.5g)加え、水素雰囲気下室温で2時間攪拌した。セライト濾過し、濾液を減圧濃縮し、標記化合物のフリー体を300mg得た。このフリーのアミン(100mg)をメタノール(2ml)に溶解し、4N HCl/EtOAc(0.2ml)を加え、析出する結晶を濾取し、標記化合物を84mg得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.47(3H,s),6.50(1H,d,J=9.6Hz),7.21−7.27(1H,m),7.33−7.38(1H,m),7.42−7.53(2H,m),7.46(1H,dd,J=9.6,2.6Hz),8.17(1H,d,J=2.6Hz),8.49(1H,s);MS m/e(ESI)334.02(MH).
実施例37
N−[3−[6−アミノ−9−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−3−ピリジニル)−9H−8−プリニル]フェニル]メタンスルホンアミド・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例36で得られたフリーのアミン(100mg)をピリジン(2ml)に溶解し、氷令下メタンスルホニルクロリド(28ul)を加え、0度で一夜攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物のフリー体を90mg得た。このフリーのアミンをメタノール(2ml)に溶解し4N HCl/EtOAc(0.6ml)加え析出する結晶を濾取し標記化合物55mgを得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;2.93(3H,s),3.46(3H,s),6.48(1H,d,J=9.6Hz),7.28−7.32(1H,m),7.42(1H,dd,J=9.6,3.0Hz),7.46−7.50(2H,m),7.59(1H,s),8.18(1H,d,J=3.0Hz),8.45(1H,s),10.04(1H,s);MS m/e(ESI)411.99(MH).
実施例38
5−[6−アミノ−8−(3−トリフルオロメチルフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1の(2)、(3)、(4)、実施例2、及び実施例5と同様の方法で表記化合物を合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.45(3H,s),6.53(1H,d,J=9.6Hz),7.54(1H,dd,J=9.6,2.8Hz),7.75(1H,t,J=2.8Hz),7.88−7.93(2H,m),8.10(1H,s),8.17(1H,d,J=2.8Hz),8.43(1H,s);MS m/e(ESI)387.00(MH).
実施例39
5−[6−アミノ−8−(3−クロロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1の(2)、(3)、(4)、実施例2、及び実施例5と同様の方法で表記化合物を合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.43(3H,s),6.50(1H,d,J=9.6Hz),7.47−7.61(4H,m),7.77−7.79(1H,m),8.12(1H,d,J=2.8Hz),8.34(1H,s);MS m/e(ESI)352.96(MH).
実施例40
5−[6−アミノ−8−(3−メトキシフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1の(2)、(3)、(4)、実施例2、及び実施例5と同様の方法で表記化合物を合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.43(3H,s),3.73(3H,s),6.50(1H,d,J=9.6Hz),7.06−7.11(1H,m),7.20−7.25(2H,m),7.38−7.43(1H,m),7.49(1H,dd,J=9.6,2.8Hz),8.14(1H,d,J=2.8Hz),8.47(1H,s);MS m/e(ESI)349.02(MH).
実施例41
3−[6−アミノ−9−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−3−ピ リジニル)−9H−8−プリニル]ベンゾニトリル・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1の(2)、(3)、(4)、実施例2、及び実施例5と同様の方法で表記化合物を合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.45(3H,s),6.51(1H,d,J=10.0Hz),7.50(1H,dd,J=10.0,2.8Hz),7.72(1H,t,J=8.0Hz),7.92−7.96(1H,m),7.99−8.03(1H,m),8.12−8.15(1H,m),8.14(1H,d,J=2.8Hz),8.42(1H,s);MS m/e(ESI)343.99(MH).
実施例42
2−(3−フルオロフェニル)−1−(6−メトキシ−3−ピリジル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン
Figure 0004324338
(1)2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジン
2,4−ジヒドロキシ−3−ニトロピリジン(2.5g,16mmol)にオキシ塩化リン(10mL)を加え、110℃にて4時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチル、氷水を加え、セライト濾過した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、シリカゲル濾過し、濃縮し、標記化合物(2.7g,87%)を褐色固体として得た。
(2)N4−(6−メトキシ−3−ピリジル)−2−クロロ−3−ニトロ−4− ピリジンアミン
(1)で得た化合物(10.4g,54mmol)、5−アミノ−2−メトキシピリジン(9.6g,77mmol)、トリエチルアミン(5.4g,54mmol)、エタノール(40mL)の混合物を室温で2日間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に酢酸エチルと水を加えた。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(6.3g,42%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;3.98(3H,s),6.63(1H,d,J=6.4Hz),6.85(1H,d,J=8.8Hz),7.46(1H,dd,J=8.8,2.8Hz),7.92−7.96(1H,m),7.99(1H,dd,J=6.4,0.8Hz),8.10(1H,d,J=2.8Hz).
(3)N4−(6−メトキシ−3−ピリジル)−2−クロロ−3,4−ピリジンジアミン
(2)で得た化合物(1.0g)を水(10mL)、エタノール(20mL)に懸濁し、亜鉛末(1.0g)、酢酸(1mL)を加え、室温で4時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチル、飽和重曹水を加え濾過した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、シリカゲル濾過、濃縮し、標記化合物(0.85g,95%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;3.95(3H,s),5.79(1H,s),6.59(1H,d,J=5.6Hz),6.79(1H,d,J=8.8Hz),7.42(1H,dd,J=8.8,2.8Hz),7.70(1H,d,J=5.6Hz),8.01(1H,d,J=2.8Hz).
(4)N1−[2−クロロ−4−[(6−メトキシ−3−ピリジル)アミノ]−3−ピリジル]−3−フルオロベンズアミド
(3)で得た化合物(1.0g,4.0mmol)をピリジン(5mL)に溶解し、氷冷下塩化3−フルオロベンゾイル(1.0g)を加え、室温で5時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(1.2g,81%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;3.95(3H,s),6.73(1H,d,J=5.6Hz),6.79(1H,d,J=8.4Hz),6.97(1H,s),7.31−7.37(1H,m),7.46(1H,dd,J=8.4,2.8Hz),7.51(1H,m),7.69−7.79(2H,m),7.95(1H,s),7.96(1H,d,J=5.6Hz),8.07(1H,d,J=2.8Hz).
(5)4−クロロ−2−(3−フルオロフェニル)−1−(6−メトキシ−3−ピリジル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン
(4)で得た化合物(980mg,2.6mmol)、アセトニトリル(20mL)、オキシ塩化リン(2mL)の混合物を80℃で3時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(680mg,73%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;4.03(3H,s),6.91(1H,dd,J=8.8,0.8Hz),7.11(1H,d,J=5.6Hz),7.11−7.17(1H,m),7.33−7.40(3H,m),7.47(1H,dd,J=8.8,2.8Hz),8.17(1H,dd,J=2.8,0.8Hz),8.23(1H,d,J=5.6Hz).
(6)2−(3−フルオロフェニル)−1−(6−メトキシ−3−ピリジル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン
(5)で得た化合物(1g)、アンモニア−エタノール溶液(20mL)の混合物を150℃で4日間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(200mg,21%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;4.02(3H,s),5.30(2H,br),6.55(1H,dd,J=5.8Hz),6.88(1H,d,J=8.8Hz),7.07−7.13(1H,m),7.24−7.35(3H,m),7.46(1H,dd,J=8.8,2.8Hz),7.88(1H,d,J=5.8Hz),8.15(1H,d,J=2.8Hz);MS m/e(ESI)336.00(MH).
実施例43
5−[4−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例42で得られた2−(3−フルオロフェニル)−1−(6−メトキシ−3−ピリジル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン(290mL)と濃塩酸(10mL)の混合物を110℃で7.5時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をNH−フォームシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(120mg,43%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;6.39(2H,br),6.45(1H,d,J=9.6Hz),6.49(1H,d,J=5.8Hz),7.28−7.34(1H,m),7.40−7.54(4H,m),7.72(1H,d,J=5.8Hz),7.77(1H,d,J=2.8Hz);MS m/e(ESI) 321.94(MH).
実施例44
5−[4−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例43で得られた5−[4−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(100mg)をメタノール(1mL)に懸濁し、28%ナトリウムメトキシド−メタノール溶液(20mL)、ヨウ化メチル(20mL)を加え室温で1日攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をNH−フォームシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(27mg,26%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.45(3H,s),6.40(2H,br),6.49(1H,d,J=9.6Hz),6.56(1H,d,J=5.8Hz),7.29−7.34(1H,m),7.44−7.53(4H,m),7.73(1H,d,J=5.8Hz),8.17(1H,d,J=2.8Hz);MS m/e(ESI)335.98(MH).
実施例45
3−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例1,2,5と同様にして表記化合物を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.46(3H,s),6.45(1H,t,J=7.0Hz),7.30−7.53(4H,m),7.91(1H,dd,J=7.2,0.8Hz),7.97(1H,dd,J=7.2,0.8Hz),8.33(1H,s);MS m/e(ESI)336.97(MH).
実施例46
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
(1)1−メチル−5−ニトロ−2(1H)−ピリドン
Figure 0004324338
フラスコ中に5−ニトロ−2−ヒロドキシピリジン(0.55kg,3.93mol)、DMSO(2.2L)、KCO(0.88kg,6.37mol)を順次加え、発泡が収まるまで撹拌した。さらに37℃温浴下pTsOMe(0.88kg,4.71mol)を滴下し、1時間攪拌した。
水11Lを滴下した後、氷冷して析出した結晶を濾取し、70℃で真空乾燥し、黄色粉末の表記化合物516g(収率85%)を得た。
(2)5−アミノ−1−メチル−2(1H)−ピリドン シュウ酸塩
Figure 0004324338
オートクレーブに1−メチル−5−ニトロ−2(1H)−ピリドン(250g,1.62mol)、10%Pd−C(25g,0.1w/w%),EtOH(2.5L)を加え縣濁した。10kg/cmを保つように水素を導入し、30分後にリークし、触媒をセライトを用いて濾別し、さらに濾過体をEtOH(1.25L)で洗浄した。
濾液にシュウ酸(293g,3.2mol)を溶かしたEtOH(2.5L)溶液を滴下し、氷浴中で撹拌後、生成した結晶を濾取し、EtOH(1L)で洗浄した。60℃で通風乾燥して表記化合物182.6gを得た(収率52.6%)。
H NMR(DMSO−d)δppm;3.30(s,3H,N−Me),6.25(d,1H,J=9.3Hz,H−3),6.91(d,1H,J=2.9Hz,H−6),7.07(dd,1H,J=9.3Hz,2.9Hz,H−4);融点:224−226℃
(3)5−(5−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)アミノ−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
フラスコに、5−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン 118.6g、5−アミノ−1−メチル−2(1H)−ピリドン シュウ酸塩170.0g、EtOH 360mL、精製水2.4Lを順次加え、バス温110℃で17時間加熱した。
氷浴にて冷却し、アンモニア水200mLを注ぎ入れ、1時間撹拌後、結晶を濾過し、水750mLで洗い、60℃で通風乾燥し、表記化合物を粗体として188.2g得た。
続いてこの粗体188gを水1.9L(10vol.)に懸濁し、アンモニア水100mLを加え撹拌した。2時間後、結晶を濾取し、水1Lで洗い、60℃で18時間通風乾燥し、表記化合物 153.8gを得た。
H NMR(DMSO−d)δppm;3.42(s,3H,NMe−1’),5.27(brs,2H,NH2−5),6.40(d,1H,J=9.7Hz,H−3’),7.49(dd,1H,J=9.7Hz,2.4Hz,H−4’),7.77(s,1H,H−2),7.98(d,1H,J=2.4Hz,H−6’),8.35(s,1H,NH−4);融点:258℃(decomp.)
(4)5−[6−クロロ−5−(3−フルオロベンゾイル)アミノピリミジン−4−イル]アミノ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
フラスコに、5−(5−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)アミノ−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン 148.9gおよびピリジン1490mL(10vol.)を加え氷冷し、塩化3−フルオロベンゾイル98.1mL(1.38eq.)を滴下した。
1時間後反応液に水1490mL(10vol)を注ぎ入れ、減圧留去し、濃縮物にDME 500mL、次いで水1490mL(10vol)を注ぎ入れ、室温撹拌した。生成した結晶を濾取し、DME/HO=1/5 1600mLで洗浄し、70℃で24時間通風乾燥し、5−[6−クロロ−5−(3−フルオロベンゾイル)アミノピリミジン−4−イル]アミノ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン 196.4gを得た。
H NMR(DMSO−d)δppm;3.41(s,3H,NMe−1’),6.38(d,1H,J=9.71Hz,H−3’),7.45−7.50(m,2H),7.60(dd,1H,J=14.0Hz,7.0Hz,H−5”),7.78−7.90(m,3H),8.30(s,1H,H−2),9.09(brs,1H,NH−4),10.08(brs,1H,NH−5);融点:173℃(decomp.)
(4−2)5−[6−クロロ−5−(3−フルオロベンゾイル)アミノピリミジン−4−イル]アミノ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
5−[6−クロロ−5−(3−フルオロベンゾイル)アミノピリミジン−4−イル]アミノ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(2.0g)にアセトニトリル(50mL)を加え、85℃のオイルバスで加熱し、不溶物を熱時濾過した。濾液をアセトニトリル(110mL)で希釈し、再加熱し溶液とした後、4N−HCl(1.30mL、0.97当量)を加えた。さらにアセトニトリル(20mL)追加した後、結晶を濾取し、アセトニトリル(20mL)で洗浄し、60℃通風乾燥し、1.59g(y.72.5%)の淡青白色粉末結晶を得た。
H NMR(DMSO−d)δppm;3.43(s,3H,NMe−1’),6.43(d,1H,J=9.5Hz,H−3’),7.40−7.53(m,2H),7.60(dd,1H,J=14.0Hz,8.0Hz,H−5”),7.77−7.93(m,3H),8.31(s,1H,H−2),9.16(s,1H,NH−4),10.17(s,1H,NH−5);融点:193−195℃(decomp.)
(5)5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
フラスコに、5−[6−クロロ−5−(3−フルオロベンゾイル)アミノピリミジン−4−イル]アミノ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン 186.0g、CHCN 1.9L、POCl 186.0mL(2.0mol,1vol=4eq.)を加え、オイルバス(バス温120℃)にて約6時間加熱還流した。
反応液を濃縮し、CHCN 372mLを加え、溶解後さらに減圧濃縮した。濃縮終了後AcOEt 1.9Lを加えて希釈し、30%KCO水溶液を900mL注ぎ入れた後、水1L、さらにAcOEt 1.9Lを加えて分液した。有機層を水1.9Lで洗浄後、減圧濃縮し、灰緑色粉体として5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン 161.5g(未乾燥)を得た。
H NMR(DMSO−d)δppm;3.44(s,3H,NMe−1’),6.52(d,1H,J=9.7Hz,H−3’),7.38−7.47(m,1H),7.50−7.62(m,5H),8.18(d,1H,J=2.8Hz,H−6’),8.80(d,1H,J=1.1Hz,H−2);融点:219℃
(5−2)5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
フラスコに5−[6−クロロ−5−(3−フルオロベンゾイル)アミノピリミジン−4−イル]アミノ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・HCl塩(5g)、NMP(25mL)を加え、110℃で4時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(100mL)、10%炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加え抽出した。分液後、有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、有機層の1/5量を用いて、以下の結晶化を行った。
この有機層を濃縮した後、濃縮物にDME(10mL)を加え、55℃で攪拌下溶解し、水(20mL)を加え結晶化させた。結晶をろ取し、50℃で16時間乾燥し微褐白色の5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン0.64g(収率73.8%)を得た。
(5−3)5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
*HCl−EtOAc法
5−[6−クロロ−5−(3−フルオロベンゾイル)アミノピリミジン−4−イル]アミノ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(1g,2.7mmol)をNMP(10mL)に溶解し、4N HCl−EtOAc(0.8mL,3.2mmol)を加え、110℃で14時間加熱撹拌した。反応液をHPLC分析し、5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(90.2%)が生成していることを確認した。
(5−4)5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
*無触媒法
5−[6−クロロ−5−(3−フルオロベンゾイル)アミノピリミジン−4−イル]アミノ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(1g,2.7mmol)をNMP(2mL)に溶解し、140℃で10時間加熱撹拌した。反応液をHPLC分析し、5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(91.3%)が生成していることを確認した。
(5−4)5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(One−pot反応:5−(5−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)アミノ−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン→5−[6−クロロ−5−(3−フルオロベンゾイル)アミノピリミジン−4−イル]アミノ−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン→5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン)
フラスコに5−(5−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)アミノ−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(1g)、NMP(10mL)を加え、40℃で攪拌した。この懸濁溶液に塩化3−フルオロベンゾイル(0.53mL,1.1eq.)を滴下し、さらにNMP(3.2mL)を追加し、約1.5時間攪拌した後、反応温度を110℃に上げ3時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(33mL)、10%炭酸水素ナトリウム水溶液(16.5mL)を加え、有機層を飽和食塩水(16.5mL)で洗浄し、濃縮した。濃縮物にDME(16.5mL)を加え、55℃で攪拌下溶解した後、水(33mL)を加え結晶化させた。結晶をろ取し、50℃で4時間乾燥し微褐白色の5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン 0.94g(2工程収率66.7%)を得た。
(6)5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
オートクレーブに5−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノンの粗結晶(湿体)160.0g(含量96.0%,正味155g),DME 2600mL,濃アンモニア水(28−30%)1300mLを投入し、外温設定75℃にて加熱した。一時間半後、外温設定を90℃に上げ、加熱開始から計8時間半撹拌した。
反応液にイオン交換水6.5Lを加え、氷冷したのち、析出した結晶を濾取し、水500mLで洗浄し、乾燥して標記化合物135.0gを得た。
(7)5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・2H
Figure 0004324338
フラスコに5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノンの粗結晶130g,メタノール変性エタノール[EtOH 2000mLに対しMeOH50gの割合で混合]1.3L、水1.3Lを投入し、水浴90℃にて加熱した。
ヒーターを切り、徐々に温度を下げながら攪拌し、析出した結晶を濾取し、メタノール変性エタノール200mLで洗浄した。減圧乾燥し、標記化合物119.1gを得た。
H NMR(DMSO−d)δppm;3.43(s,3H,NMe−1’),6.46(d,1H,J=9.7Hz,H−3’),7.26−7.36(m,1H),7.36−7.60(m,6H),8.09(d,1H,J=2.8Hz,H−6’),8.14(s,1H,H−2);融点:244℃(decomp.)
実施例47
6−クロロ−9−(2−クロロ−4−ピリジル)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−プリン
Figure 0004324338
(1)N−(6−クロロ−5−ニトロ−4−ピリミジニル)−N−(2−クロロ−4−ピリジル)アミン
Figure 0004324338
5−ニトロ−4,6−ジクロロピリミジン(8.0g,41.2mmol)のテトラヒドロフラン(160mL)懸濁液に室温にて4−アミノ−2−クロロピリジン(8.0g,62.2mmol)およびトリエチルアミン(8.7mL)を順次加えた後、4時間加熱還流した。放冷後、酢酸エチル(160ml)で希釈し、水160ml及び飽和食塩水で洗い有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、ジエチルエーテルで懸濁して生じた固形物を濾取、風乾し、標記化合物(2.2g,19%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;7.39(1H,dd,J=1.9,5.5Hz),7.79(1H,d,J=2.0Hz),8.31(1H,d,J=5.6),8.62(1H,s),9.14(1H,bs)
(2)N4−(2−クロロ−4−ピリジル)−6−クロロ−4,5−ピリミジンジアミン
Figure 0004324338
N−(6−クロロ5−ニトロ−4−ピリミジニル)−N−(2−クロロ−4−ピリジル)アミン(2.2g,7.6mmol)をエタノール44ml、酢酸4.4mlに懸濁し、0度で亜鉛粉末2.2gをゆっくり加えた。反応液を室温にし、1時間攪拌した後、不要物を濾過した。濾液を濃縮し、水で懸濁し生じた固形物を濾取、風乾し、標記化合物の粗体2.5gを得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;7.52(1H,dd,J=2.0,5.9),7.84(1H,J=2.0),8.12(1H,J=5.5),8.13(1H,s)
(3)N1−[4−クロロ−6−[(2−クロロ−4−ピリジル)アミノ]−5−ピリミジニル]−3−フルオロベンズアミド
Figure 0004324338
N4−(2−クロロ−4−ピリジル)−6−クロロ−4,5−ピリミジンジアミン(2.5g,9.8mmol)のピリジン(50mL)懸濁液に窒素雰囲気下0−5℃にて塩化 3−フルオロベンゾイル(1.3mL,10.7mmol)を5分間かけて滴下した後、そのまま12時間攪拌した。反応液を水および酢酸エチル(100mL)にて希釈した。有機層を1N塩酸(×1)にて洗浄した。1N塩酸層を酢酸エチル(×2)にて抽出した後、合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて懸濁し、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(2.3g,62%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;7.38−7.42(2H,m),7.56−7.62(1H,m),7.70−7.78(3H,m),7.99(1H,bs),8.27(1H,d,J=5.7),8.60(1H,s)
次に、N1−{4−クロロ−6−[(2−クロロ−4−ピリジル)アミノ]−5−ピリミジニル}−3−フルオロベンズアミド(2.3g,6.1mmol)のオキシ塩化リン(75mL)懸濁液を窒素雰囲気下1.5時間加熱還流した。放冷後、反応液を減圧下で濃縮した。残さを酢酸エチル(100ml)にて希釈した後、水(×3)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(×2)および飽和食塩水(×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて懸濁し、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、目的の標記化合物(1.0,46%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;7.21(1H,d,J=1.8,5.3Hz),7.24−7.30(2H,m),7.39−7.48(3H,m),8.56(1H,d,J=5.3Hz),8.79(1H,s).
実施例48
9−(2−クロロ−4−ピリジル)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−6−プリナミン
Figure 0004324338
実施例47の6−クロロ−9−(2−クロロ−4−ピリジル)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−プリン(325mg,0.9mmol)の1,2−ジメトキシエタン(10mL)−濃アンモニア水(5mL)懸濁液をオートクレーブ中に80℃にて、11時間攪拌した。放冷後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルにて希釈した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(×1)にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて懸濁し、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(229mg,75%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;5.75(2H,br),7.16−7.24(2H,m),7.31−7.41(2H,m),7.44(1H,d,J=1.8Hz),8.41(1H,s),8.51(1H,d,J=5.3Hz),8.14(1H,s),8.23(1H,d,J=2.8Hz).
実施例49
8−(3−フルオロフェニル)−9−{2−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−4−ピリジル}−9H−6−プリンアミン
Figure 0004324338
金属ナトリウム200mgを80℃で4−メトキシベンジルアルコールに溶解し、実施例48の9−(2−クロロ−4−ピリジル)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−6−プリナミン(596mg,1.75mmol)を加え、1時間攪拌した。放冷後、反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。残さを酢酸エチルとヘキサンの混合液に懸濁し、生じた固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(690mg,89%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;3.80(3H,s),5.34(2H,s),6.13(2H,bs),6.80−6.88(2H,m),6.90(2H,d,J=8.1Hz),7.10−7.16(1H,m),7.23−7.35(2H,m),7.37(2H,d,J=8.2Hz),8.28(1H,d,J=5.3Hz),8.36(1H,s).
実施例50
4−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例49の8−(3−フルオロフェニル)−9−{2−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−4−ピリジル}−9H−6−プリンアミン(690mg,1.56mmol)をトリフルオロ酢酸3.5mlに溶解し室温で30分反応させた。反応液を水で希釈し生じた沈殿物を濾取し、水で洗浄乾燥して標記化合物(510mg,75%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;6.15(1H,d,J=5.1Hz),6.43(1H,d,J=1.8Hz),7.32−7.54(5H,m),8.22(1H,s).
実施例51
4−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例50の4−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(50mg,0.16mmol)をN,Nジメチルホルムアミド1mlに溶解し、無水炭酸カリウム64mg、ヨウ化メチル15ulを加え60度で2時間反応させた。反応液を冷却し不溶物を濾別後濃縮乾固した。残さをシリカゲルカラムで精製し(酢酸エチルで溶出)濃縮後標記化合物(30mg,55%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;3.53(3H,s),5.89(2H,bs),6.20(1H,dd,J=2.2,7.1Hz),6.46(1H,d,J=2.3Hz),7.38(1H,d,J=7.1Hz),8.32(1H,s).
MS m/e(FAB)337(MH).
実施例52
8−(3−フルオロフェニル)−9−(4−ピリジル)−9H−6−プリンアミン
Figure 0004324338
実施例48の9−(2−クロロ−4−ピリジル)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−6−プリナミン(50mg,0.15mmol)をメタノール5mlとテトラヒドロフラン5mlに溶解し、水酸化カリウム8.2mgと10%パラジウム炭素50mgを加えた。室温、水素下で1時間攪拌した。反応混合液を酢酸エチルで希釈し、触媒を濾別後減圧下で濃縮した。残さを水で懸濁し生じた沈殿物を濾取し標題化合物(35mg,77%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;5.82(2H,br),7.08−7.14(2H,m),7.22−7.32(4H,m),8.33(1H,s),8.71(2H,d,J=6.0Hz).
MS m/e(FAB)306(MH).
実施例53
5−[8−3(フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例46の5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン(1.0g,3.0mmol)をテトラヒドロフラン20mlに溶解し、亜硝酸イソアミル1.2mlを加え2時間加熱還流した。反応液を冷却後減圧濃縮し、残さをシリカゲルカラムで精製した。酢酸エチルで目的物を溶出し、溶媒を留去して標記化合物(340mg,35%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;3.62(3H,s),6.68(1H,d,J=9.7),7.21(1H,dd,J=2.9,9.7),7.23−7.27(1H,m),7.41−7.49(2H,m),7.53−7.57(1H,m),7.58(1H,d,J=2.8),9.00(1H,s),9.23(1H,s).
MS m/e(ESI)322(MH).
実施例54
N−[9−(6−クロロ−3−ピリダジニル)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−N,N−ジメチルアミン
Figure 0004324338
(1)2−[(6−クロロ−5−ニトロ−4−ピリミジニル)アミノ]エチルシアニド
Figure 0004324338
5−ニトロ−4,6−ジクロロピリミジン(20.0g,0.10mol)のテトラヒドロフラン(400mL)懸濁液に室温にて2−シアノエチルアミン(15.9g,62.2mmol)および酢酸(13mL)、メタノール30mlの混合溶液を0度で加えた後、室温で1時間攪拌した。反応液を水、酢酸エチル(400ml)で希釈し、水400ml及び飽和食塩水で洗い、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、ジエチルエーテルで懸濁して生じた固形物を濾取、風乾し、標記化合物(18.7g,79%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;2.80(2H,t,J=6.6Hz),3.94(2H,q,J=6.6Hz),7.81(1H,bs),8.46(1H,s)
(2)2−[(5−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル)アミノ]エチルシアニド
Figure 0004324338
2−[(6−クロロ−5−ニトロ−4−ピリミジニル)アミノ]エチルシアニド(18.7g,82.2mmol)をエタノール180ml、水180ml、酢酸18mlに溶解し、0度で亜鉛粉末をゆっくり加えた。反応液を室温にし30分攪拌後、不溶物を濾別し減圧濃縮した。残さを酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。残さをジエチルエーテルで懸濁し析出する固体物を濾取し標題化合物を濾取、ジエチルエーテルで洗浄し、標記化合物(44.6g,51%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;2.80(2H,t,J=6.2Hz),3.80(2H,q,J=6.2Hz),5.30(1H,bs),8.10(1H,s)
(3)N1−{4−クロロ−6−[(2−シアノエチル)アミノ]−5−ピリミジニル}−3−フルオロベンズアミド
Figure 0004324338
2−[(5−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル)アミノ]エチルシアニド(10.0g,45.2mmol)をピリジン63mlに溶解し、3−フルオロベンゾイルクロリド4.3mlを0度で加え、反応液を室温で12時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄後有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去した後ジエチルエーテルで懸濁し、析出する固体を濾取、ジエチルエーテルで洗浄して標題化合物を8.9g得た。収率87%
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;2.73(2H,t,J=6.6Hz),3.80(2H,q,J=6.4Hz),6.28(1H,bs),7.30−7.54(1H,m),7.47−7.53(1H,m),7.62−7.70(2H,m),7.80(1H,d,bs),8.37(1H,s).
(4)2−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]エチルシアニド
Figure 0004324338
N1−{4−クロロ−6−[(2−シアノエチル)アミノ]−5−ピリミジニル}−3−フルオロベンズアミド(8.9g,27.9mmol)のオキシ塩化リン(140mL)懸濁液を窒素雰囲気下1.5時間加熱還流した。放冷後、反応液を減圧下で濃縮した。残さを酢酸エチル(100ml)にて希釈した後、水(×3)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(×2)および飽和食塩水(×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮した。残さをジエチルエーテルにて懸濁し、固形物を濾取、ジエチルエーテルにて洗浄し、標記化合物(4.1g,49%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;3.04(2H,t,J=6.8Hz),4.59(2H,t,J=6.8Hz),7.26−7.32(1H,m)7.45−7.57(3h,m),8.72(1H,s).
(5)2−[6−(ジメチルアミノ)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]エチルシアニド
Figure 0004324338
2−[6−クロロ−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]エチルシアニド(1.5g,4.9mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に室温にて、40%ジメチルアミン水溶液を0度で加え、室温で1時間攪拌した。反応液を水、酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄後有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮後残さをジエチルエーテルで懸濁し、析出する固体を濾取、エーテルで洗浄して標題化合物(740mg,48%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.07(2H,t,J=6.6Hz),3.32(6H,s),4.50(2H,t,J=6.6Hz),7.40−7.46(1H,m),7.60−7.66(3H,m),8.28(1H,s).
(6)N−[8−(3−フルオロフェニル)−9H−6−プリニル]−N,N−ジメチルアミン
Figure 0004324338
2−[6−(ジメチルアミノ)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]エチルシアニド(100mg,0.32mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液に水素化ナトリウム14.1mg(60% in mineral oil)を0度で加え、室温で1時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液5mlを加え酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄後有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、残さにジエチルエーテルを加え、析出する固体を濾取し、標題化合物(80mg,96%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.30(6H,s),7.28−7.36(1H,m),7.54−7.60(1H,m),7.88−8.00(2H,m),8.20(1H,s).
次に、N−[8−(3−フルオロフェニル)−9H−6−プリニル]−N,N−ジメチルアミン(309mg,1.20mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド15mlに溶解し、炭酸カリウム2g、3,6−ジクロロピリダジン1.1gを加えて80度で2時間攪拌した。反応液を冷却後酢酸エチル100mlで希釈し不溶物を濾別した。濾液を濃縮乾固し、残さをシリカゲルカラムで精製した。酢酸エチルで溶出し、減圧濃縮後目的の標題化合物(80mg,18%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;3.50(3H,s),4.11(3H,s),7.01−7.08(1H,m),7.36−7.42(1H,m),7.83(1H,d,J=9.2Hz),8.00−8.04(1H,m),8.08−8.12(1H,m),9.21(1H,s),9.36(1H,d,J=9,3Hz).
MS m/e(ESI)370(MH).
実施例55
N−[8−(3−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシ−3−ピリダジニル)−9H−6−プリニル]−N,N−ジメチルアミン
Figure 0004324338
実施例54のN−[9−(6−クロロ−3−ピリダジニル)−8−(3−フルオロフェニル)−9H−9−プリニル]−N,N−ジメチルアミン(50mg,0.18mmol)を無水メタノール5mlに溶解し、ナトリウムメトキシド(15mg,0.28mmol)を加え2時間加熱還流した。反応液を冷却後減圧濃縮し、水で懸濁し析出する固体を濾別して標記化合物(35mg,52%)を無色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;3.40(3H,s),4.04(3H,s),4.15(3H,s),6.92−6.98(1H,m),7.23(1H,d,J=9.5Hz),7.28−7.34(1H,m),7.93−7.97(1H,m),8.0−8.06(1H,m),8.91(1H,d,J=9.5Hz),8.93(1H,s).
実施例56
5−[6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−2−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニル)9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
実施例19で得られた化合物を、実施例21と同様の方法で処理し、標記化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;1.63(6H,s),3.60(3H,s),6.20−6.40(2H,br),6.62(2H,dd,J=1.6,9.3Hz),7.10−7.20(2H,m),7.30−7.44(3H,m),7.57(1H,bs).
MS m/e(FAB)419(MH).
実施例57
5−(6−アミノ−8−(3−フルオロフェニル)−2−[2−(1−ヒドロキシシクロブチル)−1−エチニル]−9H−9−プリニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン・塩酸塩
Figure 0004324338
実施例21と同様の方法で処理し、標記化合物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δppm;1.75−1.83(2H,m),2.21−2.30(2H,m),2.50−2.60(2H,m),3.54(3H,s),6.10(2H,bs),6.56(2H,d,J=9.7Hz),7.07(1H,dd,J=2.9,9.7Hz),7.08−7.14(1H,m),7.26−7.38(3H,m),7.50(1H,d,J=2.4Hz).
MS m/e(FAB)431(MH).
実施例58
9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−8−(2−ピリジル)−9H−6−プリナミン
Figure 0004324338
(1)N4−(6−メトキシ−3−ピリジル)−6−クロロ−4,5−ピリミジンジアミン
Figure 0004324338
5−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン40gと5−アミノ−2−メトキシピリジン60.5gのエタノールと水の1対1混合液800mLに室温下で濃塩酸水40mLを滴下した。この混合物を130度で7時間20分攪拌し、反応混合物に室温で水800mLを加えた。得られた懸濁液を濾過して粗結晶を得た後、この粗結晶からジメチルホルムアミドと水を用いた再結晶により標記化合物の緑茶色結晶物32.7g(53%y.)を得た。
(2)5−(6−クロロ−9H−9−プリニル)−2−ピリジル メチルエーテル
Figure 0004324338
N4−(6−メトキシ−3−ピリジル)−6−クロロ−4,5−ピリミジンジアミン32.7gのジメチルホルムアミド400mL懸濁液に室温下で濃塩酸水10.8mLを滴下し、この混合物を室温で40分間攪拌後、さらに100度で20分間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷して得られた懸濁液を濾過して得た粗結晶からジメチルホルムアミドと水を用いた再結晶により標記化合物の灰色結晶物25g(74%y.)を得た。
(3)9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−6−プリナミン
Figure 0004324338
5−(6−クロロ−9H−9−プリニル)−2−ピリジル メチルエーテル25g、濃アンモニア水250mL、ジメトキシエタン500mLの混合物を70度で4時間攪拌し、得られた懸濁液を濾過して標記化合物の白色結晶21.2g(91%y.)を得た。
(4)8−ブロモ−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−6−プリナミン
Figure 0004324338
9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−6−プリナミン21.2gのジメチルホルムアミドと水の1対1(1.6L)混合物に室温下でブロミン9.03mLを滴下した。この混合物を室温で7時間25分攪拌し、反応混合物を濾過して黄色結晶を得た。得られた黄色結晶のメタノールとテトラヒドロフランの1対1(600mL)懸濁液を室温で一晩攪拌し、この懸濁液を濾過して標記化合物の白色結晶物12.3g(44%y.)を得た。
次に、8−ブロモ−9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−9H−6−プリナミン500mg、トリ−n−ブチル(2−ピリジル)スズ1.15g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)180mgと、N,N−ジイソプロピルエチルアミン814uLのキシレン(15mL)溶液を150度で24時間40分攪拌した。反応混合物に少量の塩化メチレンとメタノールを加え、この混合物をセライト濾過した。ろ液をショートカラムクロマトで精製して目的化合物の茶色結晶物351mg(71%y.)を得た。
実施例59
5−[6−アミノ−8−(2−ピリジル)−9H−9−プリニル]−2−ピリジノール
Figure 0004324338
9−(6−メトキシ−3−ピリジル)−8−(2−ピリジル)−9H−6−プリナミン350mgと濃塩酸水6mLの混合物を105度で1時間45分攪拌した。得られた黄茶褐色油状物から溶媒を減圧留去して黄茶褐色結晶を得た。得られた結晶物をエタノールで濾取して標記化合物の茶褐色結晶物77mg(23%y.)を得た。
実施例60
5−[6−アミノ−8−(2−ピリジル)−9H−9−プリニル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
5−[6−アミノ−8−(2−ピリジル)−9H−9−プリニル]−2−ピリジノール150mg、ナトリウムメトキシド133mgとヨウ化メチル306uLのメタノールとテトラヒドロフランの1対120mL混合溶液を室温で2時間35分攪拌した後、さらに60度で45分間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルと水を加え、この混合物を酢酸エチルで1回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、全水層を酢酸エチルで2回抽出した。全有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過して得た残さから溶媒を減圧留去して標記化合物の茶色結晶物90mg(58%y.)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.44(1H,s),6.43(1H,d,J=9.2Hz),7.42−7.47(2H,m),7.53(2H,brs),7.96−8.02(2H,m),8.16−8.12(2H,m),8.49−8.50(2H,m);MS m/e(ESI)(MH).
実施例61
2−(3−フルオロフェニル)−3−(6−メトキシ−3−ピリジル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
Figure 0004324338
(1)N−(6−メトキシ−3−ピリジル)−N−(3−ニトロ−2−ピリジル)アミン
Figure 0004324338
2−クロロ−3−ニトロピリジン15g、5−アミノ−2−メトキシピリジン11.7gと炭酸カリウム26.1gのジメチルホルムアミド150mL溶液を室温で4時間25分攪拌後、さらに70度で3時間10分攪拌した。反応混合物に酢酸エチルと水を加え、この混合物を酢酸エチルで1回抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液で3回、飽和食塩水で1回順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。この残さをショートカラムクロマトで粗精製し、得られた黒茶褐色油状物からジエチルエーテルを用いて標記化合物の赤褐色結晶物9.10g(39%y.)を得た。
(2)N2−(6−メトキシ−3−ピリジル)−2,3−ピリジンジアミン
Figure 0004324338
N−(6−メトキシ−3−ピリジル)−N−(3−ニトロ−2−ピリジル)アミン9.10gと10%パラジウムカーボン粉末1gのメタノールと酢酸エチルの1対1(200mL)混合溶液を水素下、室温で12時間20分攪拌した。反応混合物をセライト濾過して、残さをショートカラムクロマトで精製して粗結晶を得た。得られた粗結晶をジエチルエーテルで濾取して標記化合物の茶褐色結晶物4.52g(57%y.)を得た。
次に、N2−(6−メトキシ−3−ピリジル)−2,3−ピリジンジアミン2.5g、3−フルオロベンズアルデヒド1.24mLと酢酸3.3mLのメタノール25mL溶液を室温で50分間攪拌した。反応混合物から減圧下溶媒留去後、残さをトルエンで3回共沸して橙色結晶物を得た。得られた結晶物に無水塩化鉄(III)2.06gのエタノール25mL懸濁液を室温で加え、95度で1時間30分攪拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、この混合物をセライト濾過した。残さを酢酸エチルで1回抽出して、有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液で2回、そして飽和食塩水で1回、順次洗浄した。残さから溶媒を減圧留去して得た茶褐色油状物をショートカラムクロマトで精製して標記目的化合物の濃緑色結晶物1.80g(48%y.)を得た。
実施例62
5−[2−(3−フルオロフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン −3−イル]−2−ピリジノール
Figure 0004324338
2−(3−フルオロフェニル)−3−(6−メトキシ−3−ピリジル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン1.80gと47%臭化水素酸20mLの混合物を100度で3時間35分攪拌した。反応混合物から減圧下溶媒留去して茶褐色油状物を得た。この油状物をトルエンで3回共沸して得た茶褐色油状物から、メタノールを用いて結晶を濾取して標記化合物の緑茶褐色結晶物1.07g(63%y.)を得た。
実施例63
5−[2−(3−フルオロフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−2−ピリジノン
Figure 0004324338
5−[2−(3−フルオロフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]−2−ピリジノール250mg、ナトリウムメトキシド177mgとヨウ化メチル306μLのメタノールとテトラヒドロフランの1対1(10mL)混合溶液を室温下1日攪拌した。酢酸エチルと飽和塩化アンモニア水溶液を加え、この混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒留去して粗結晶を得た。得られた粗結晶をジエチルエーテルを用いて濾取して標記化合物の茶褐色結晶物160mg(61%y.)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm;3.46(1H,s),6.51(2H,d,J=9.6Hz),7.38−7.44(2H,m),7.55−7.59(4H,m),8.18(1H,s),8.23(1H,d,J=8.0Hz),8.39(1H,d,J=4.8Hz);MS m/e(ESI)(MH).

Claims (14)

  1. 一般式(I)
    Figure 0004324338
    式中、R1
    1)水素原子、
    2)水酸基、
    3)ハロゲン原子、
    4)置換基を有していてもよいC1〜C8アルキル基、または
    5)式−NR4R5(式中、R4およびR5は同一または相異なって水素原子、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、または結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)を意味し、
    R2
    1)水素原子、
    2)ハロゲン原子、
    3)式−NR6R7(式中、R6およびR7は同一または相異なって水素原子、C2〜C5アシル基、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、またはR6およびR7は結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)、
    4)ハロゲン原子、水酸基、C1〜C4アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよいC2〜C8アルキニル基、
    5)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC3〜C8アルケニル基、
    6)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基、または
    7)ハロゲン原子、水酸基またはC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC1〜C8アルコキシ基を意味し、
    R3
    1)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル-C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2-ジヒドロ-2-オキソピリジル基を意味し、
    Arは
    1)置換基として、水酸基;チオール基;ニトロ基;シアノ基;ハロゲン原子;C1〜C8アルキル基;C1〜C8アルコキシ基;ハロゲン化アルキル基;アルキルチオ基;アシル基;ヒドロキシアルキル基;アミノ基;モノアルキルアミノ基;ジアルキルアミノ基;環状アミノ基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルバモイル基;アルキルカルバモイル基;アシルアミノ基;無置換またはC1〜C4のアルキル基で置換されたスルファモイル基;アルキルスルホニル基;無置換または置換アリールスルホニル基;無置換または置換アリール基;無置換または置換ヘテロアリール基;カルボキシアルキル基;アルキルオキシカルボニルアルキル基;カルボキシアルコキシ基;アリールアルキル基;ヘテロアリールアルキル基;アルキレンジオキシ基及びオキソ基から選ばれる基を有していてもよいアリール基、または
    2)置換基として、水酸基;チオール基;ニトロ基;シアノ基;ハロゲン原子;C1〜C8アルキル基;C1〜C8アルコキシ基;ハロゲン化アルキル基;アルキルチオ基;アシル基;ヒドロキシアルキル基;アミノ基;モノアルキルアミノ基;ジアルキルアミノ基;環状アミノ基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルバモイル基;アルキルカルバモイル基;アシルアミノ基;無置換またはC1〜C4のアルキル基で置換されたスルファモイル基;アルキルスルホニル基;無置換または置換アリールスルホニル基;無置換または置換アリール基;無置換または置換ヘテロアリール基;カルボキシアルキル基;アルキルオキシカルボニルアルキル基;カルボキシアルコキシ基;アリールアルキル基;ヘテロアリールアルキル基;アルキレンジオキシ基及びオキソ基から選ばれる基を有していてもよいヘテロアリール基を意味し、
    QおよびWはNを意味する。
    で表される縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物。
  2. R2が水素原子である請求項1に記載の縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物。
  3. Arが置換基を有していてもよいアリール基である請求項1又は2に記載の縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物。
  4. Arがハロゲン原子で置換されているフェニル基である請求項1〜のいずれか一項に記載の縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物。
  5. R1が式−NR4R5(式中、R4およびR5は同一または相異なって水素原子、C1〜C8アルキル基、もしくはC3〜C8シクロアルキル基を意味するか、または結合している窒素原子と一緒になって形成されるC2〜C5の飽和の環状アミノ基を意味する。この環は該窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでいてもよく、さらにハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基で置換されていてもよい。)である請求項1〜のいずれか一項に記載の縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物。
  6. R1がアミノ基である請求項1〜のいずれか一項に記載の縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物。
  7. R1がアミノ基で、R2が水素原子で、R31)a)ハロゲン原子またはC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、さらに窒素原子がb−1)ハロゲン原子、水酸基または保護基を有していてもよいカルボキシル基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、b−2)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル-C1〜C4アルキル基、またはb−3)置換基を有していてもよいC3〜C6シクロアルキル基で置換されていてもよい1,2-ジヒドロ-2-オキソピリジル基である請求項1〜のいずれか一項に記載の縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物。
  8. R1がアミノ基で、R2が水素原子で、R3は窒素原子がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基で置換されていてもよい1,2-ジヒドロ-2-オキソピリジル基である請求項1〜のいずれか一項に記載の縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物。
  9. 以下の群から選ばれる請求項1に記載の縮合イミダゾール化合物または薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物。
    1)5-[6-アミノ-8-(3-フルオロフェニル)-9H-9-プリニル]-1-メチル-1,2-ジヒドロ-2-ピリジノン
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を有効成分とする糖尿病の予防・治療剤。
  11. 請求項1〜のいずれか1項に記載の縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を有効成分とする糖尿病性合併症の予防・治療剤。
  12. 請求項1〜のいずれか1項に記載の縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を有効成分とする糖尿病性網膜症の予防・治療剤。
  13. 請求項1〜のいずれか1項に記載の縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物からなるアデノシンA2受容体拮抗剤。
  14. 請求項1〜のいずれか1項に記載の縮合イミダゾール化合物またはその薬理学的に許容される塩あるいはそれらの水和物と薬理学的に許容される担体からなる医薬組成物。
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