JP4309892B2 - Surgical instrument - Google Patents
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Description
本発明は、内視鏡検査や内視鏡下外科手術に用いられる外科用処置具に関する。 The present invention relates to a surgical treatment instrument used for endoscopy or endoscopic surgery.
従来、鋏の切れ味をだすために、例えば、特許文献1(USP第5,392,789号明細書)の鋏鉗子では、2枚の鋏ブレードと、それらを両側からはさみ込んでピンで固定するU字アームを備え、一方の鋏ブレードのピン孔或いはU字アームの一方のピン孔にネジを形成し、ネジを設けたピンによって2枚の鋏ブレードを密着させて切れ味を出すというものである。 Conventionally, in order to bring out the sharpness of the scissors, for example, in the scissors forceps disclosed in Patent Document 1 (USP No. 5,392,789), two scissors blades are sandwiched from both sides and fixed with pins. A U-shaped arm is provided, a screw is formed in the pin hole of one hook blade or one pin hole of the U-shaped arm, and the two blade blades are brought into close contact with the pin provided with the screw to produce a sharpness. .
その他、U字アームのピン孔を、座ぐり形成した穴とし、鋏ブレードをU字アームに装着した後、皿付のピンでカシメ作業を行い、2枚の鋏ブレードを密着させることによって切れ味を出すのが一般的である。
一般に、内視鏡下外科手術用処置具は細いものであるために、構造、強度的にかなりの制約を受ける。中でも先端鋏部は構造的に複雑になりやすく個々の部品はかなり細いものとなる。 In general, since an endoscopic surgical treatment instrument is thin, it is considerably restricted in structure and strength. Above all, the tip collar tends to be structurally complex, and individual parts are quite thin.
従来のU字アームをカシメピンでカシメして、2枚の鋏ブレードを密着させる方法ではU字アームのカシメピンまわりには常に応力が加わっており、U字アームのアーム部の肉厚が薄いためにオートクレーブ等の滅菌と使用を繰り返すうちに、このアーム部分が腐蝕割れを起こす可能性がある。こうなると、鋏ブレードの切れ味がなくなるばかりでなく、使用中に先端部から部品が脱落することも考えられる。 In the conventional method of caulking the U-shaped arm with the caulking pin and bringing the two blade blades into close contact, stress is always applied around the caulking pin of the U-shaped arm, and the thickness of the arm portion of the U-shaped arm is thin. This arm part may cause corrosion cracking during repeated sterilization and use of autoclaves and the like. In this case, not only the sharpness of the scissors blade is lost, but also the part may fall off from the tip during use.
さらに、鋏ブレードとU字アームとの摩擦が大きく切れ味を出すために鋏ブレードを密着させようとすればするほど作業力量が大きくなるという欠点もあった。 Furthermore, the friction between the scissors blade and the U-shaped arm is large, and there is a drawback that the working force increases as the scissors blade is brought into close contact with each other in order to achieve sharpness.
また、特許文献1ではU字アーム或いはブレードにねじ加工を施し、ねじのあるピンで固定しているが、大きさに制約があるために、実際にはこのような加工は難しい。加工できたとしてもこのピンには大きな力が加わるために強度不足となる可能性が大きい。
Further, in
本発明は前述した課題に着目してなされたものであり、簡単な加工(構造)で、作業力量が小さく切れ味の良い安全な鋏鉗子を提供することを目的とする。 The present invention has been made paying attention to the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a safe scissors forceps having a small amount of working force and good sharpness by simple processing (structure).
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明の外科用処置具は、近位端と遠位端を有する管状部材と、前記管状部材の遠位端に結合された切断手段と、前記管状部材の近位端に結合された操作手段と、前記管状部材の管路内に配置され前記操作手段の動きを前記切断手段に伝える棒状の伝達手段とからなる外科用処置具において、前記切断手段は、第1の枢着用孔を形成した第1の刃付きブレードと、第2の枢着用孔を形成した第2の刃付きブレードと、第1の枢着用孔と第2の枢着用孔にわたり挿通され、前記第1の刃付きブレードと第2の刃付きブレードとを枢着するとともに前記第1の刃付きブレードと第2の刃付きブレードとを両側から挟み密着させるようにカシメ付けられたパイプ状のカシメ部材と、前記カシメ部材の中に挿通して配置され、両端を前記管状部材に支持する支点ピンと、を具備したことを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, a surgical treatment instrument according to
請求項2に係る発明は、前記支点ピンの両端部は直径が小さくなっており、前記管状部材の支点ピン取り付け孔は前記支点ピンの両端部の直径よりも大きく、かつ中央部の直径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の外科用処置具である。
In the invention according to
請求項3に係る発明は、前記棒状の伝達手段の遠位端には前記刃付きブレードを作動せしめる駆動部材が配置され、駆動部材と前記管状部材には刃付きブレードが閉じた後に突き当たる付き当て部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の外科用処置具である。
According to a third aspect of the present invention, a drive member for operating the blade with blade is disposed at a distal end of the rod-shaped transmission means, and the drive member and the tubular member abut against each other after the blade with blade is closed. The surgical treatment instrument according to
請求項1に係る発明によれば、鋏ブレードを密着する力は、カシメ部材によってのみ発生するため、U字アームのピン孔まわりには力は加わらない。従って、カシメを強くすることが出来、同時にU字アームの腐蝕割れも防ぐことができる。さらに、鋏ブレードとカシメ部材との摺動部面積が小さいため作動力量が小さくなるという効果もある。
請求項2に係る発明によれば、機械的に固定するために組立が簡単である。また、切れ味の悪くなった鋏ブレードを容易に交換することが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、操作部に過大な力が加わった場合、鋏ブレードが閉じた後は、支点ピンに力が加わることはなく、従ってピンが破壊するようなこともなく安全である。
According to the first aspect of the present invention, since the force for closely contacting the scissors blade is generated only by the caulking member, no force is applied around the pin hole of the U-shaped arm. Accordingly, the caulking can be strengthened, and at the same time, corrosion cracking of the U-shaped arm can be prevented. Further, since the sliding portion area between the scissors blade and the caulking member is small, there is an effect that the amount of operating force is small.
According to the invention which concerns on
According to the third aspect of the present invention, when an excessive force is applied to the operation portion, no force is applied to the fulcrum pin after the scissors blade is closed, so that the pin is not destroyed and is safe. It is.
[第1形態]
図1乃至図4を参照して、第1形態に係る外科用処置具を説明する。
[First form]
With reference to FIG. 1 thru | or FIG. 4, the surgical treatment tool which concerns on a 1st form is demonstrated.
図1は内視鏡下外科手術に用いられる外科用処置具の一例の把持鉗子1の全体を概略的に示す外観図である。この把持鉗子1は直管シースから形成した硬性の挿入部2を有してなり、挿入部2の先端には処置作業手段としての把持部3が設けられている。挿入部2の基端部には操作部接続部材5を介して操作手段としての操作部6が取り付けられている。
FIG. 1 is an external view schematically showing an
挿入部2の管腔には操作手段の動きを先端側の処置作業手段に伝える伝達手段としての操作ロッド7が前後に移動自在に配設されている。操作ロッド7は先端側の把持部3と手元側の操作部6とを連結し、操作部6での操作を受け、その操作力を先端の把持部3に伝える伝達手段を構成している。
In the lumen of the
把持部3は図1に示す如く、一対の把持部材11a,11bがリンク機構12を介して開閉される形式のものであり、図2で示す如くのものであってもよい。この他に後述する形態でのものであってもよい。図2に示す形式の把持部3は次のような構造になっている。すなわち把持部3は挿入部2の先端チップ13のU字アームに取着された支点ピン14に対して一対の把持部材11a,11bを開閉自在に枢着してなり、各把持部材11a,11bの基端にはそれぞれ開閉用駆動ピン15を設けると共に、その開閉駆動ピン15を操作ロッド7の先端連結部材16の両面に設けた略円弧状のカム溝17にそれぞれ個別的に嵌め込んで係合させたものである。カム溝17は反対向きで挿入部2の軸方向に対して傾斜している。
As shown in FIG. 1, the
そして、操作ロッド7がその軸方向にスライドしたとき、カム溝17に係合する駆動ピン15がそれぞれ反対向きに対称的に動き、支点ピン14を中心として把持部材11a,11bが旋回し、これにより把持部3の開閉が行われる。そこで、図2(a)で示す如く、操作ロッド7を後退させると、把持部3の把持部材11a,11bが閉じ、図2(b)で示す如く、操作ロッド7を前進させると、把持部3の把持部材11a,11bが開く。
When the
操作部接続部材5には挿入部2の管腔内に通じる洗滌ポート18と、回転操作用のノブ19が設けられている。洗滌ポート18にはキャップ20が装着されている。操作部接続部材5は操作部6に対して挿入部2の軸を中心として回転自在に取り付けられている。このため、操作部6を保持して、ノブ19により操作部6に対して挿入部2の軸を中心に操作部接続部材5を回転させれば、先端の把持部3を挿入部2と一緒に回転させ、その把持部3の向きを変更することができる。
The operation
次に、先端の把持部3を開閉する操作部6の構造について説明する。この操作部6は操作部接続部材5に取着される操作部本体22を備えてなり、操作部本体22には逆L字状の固定ハンドル23が一体に形成されている。操作部本体22には図示しない、高周波電源からの送電コードの口金を接続するための接続ピン24が設けられている。固定ハンドル23の途中部分には枢支ピン部付きの接続ねじ25がねじ込んで設けられ、接続ねじ25の枢支ピン部には可動ハンドル26が枢着されている。
Next, the structure of the
操作部体22には挿入部2の管腔と同軸的に形成された挿通孔27が設けられている。この挿通孔27には操作部接続部材5側に接続されたパイプ状の抜止め具28が貫通されている。操作部本体22は抜止め具28により操作部接続部材5側からの抜止めがなされている。操作部接続部材5は操作部本体22に対して挿入部2と同軸まわりに回転自在に取り付けられている。前述した操作ロッド7は抜止め具28内を貫通して可動ハンドル26の位置まで突き出している。
The
操作部本体22の手元側端には抜止め具28の突出し部分と抜止め具28から突き出した操作ロッド7の外周にわたりこれらを覆うゴムキャップ29が取着されている。
A
操作部本体22の手元側端にはわずかに径を拡大した径拡大縁部31を有したゴムキャップ取付け部32が形成されている。ゴムキャップ29はその口元部33を広げて径拡大縁部31に被せることによりその径拡大縁部31を越えてゴムキャップ取付け部32に装着する。ゴムキャップ29は操作ロッド7を貫通させる操作ロッド挿通孔34を有し、この操作ロッド挿通孔34は操作ロッド7の手元部を形成する後述する結合部材35の外径よりも小さい。そして、ゴムキャップ29はゴムキャップ取付け部32の径拡大部と、抜止め具28から突き出した操作ロッド7の外周にわたりこれらを密に覆ってシールする。これにより洗滌ポート18に通じる挿入部2の管腔内からの液漏れを防止する。特に操作ロッド挿通孔34の内径は操作ロッド7の手元部の外径よりも小さいために操作ロッド7が回転しても十分な気密性が得られる。
A rubber
図4で示すように、操作ロッド7の手元端には操作部6の可動ハンドル26に連結される結合部材35が取り付けられている。この結合部材35は操作ロッド7の手元端部には座ぐりにより形成された孔36に密に嵌め込まれる細めの固定部37を一端側に形成しており、他端には結合用球部38を形成してある。結合用球部38は図3で示すように、可動ハンドル26の作用端に形成した結合溝39内に嵌め込まれてそれに係合する。結合溝39は可動ハンドル26の回動面上で回転中心から径方向へ直線的に形成され、開口縁には結合部材35の球部38の抜けを防止する突縁41が形成されている。結合溝39の回動中心側は球部38を導入する入り口42が開口されている。
As shown in FIG. 4, a
さらに、結合部材35における固定部37の先端部には雄ねじ部45が形成され、この雄ねじ部45を操作ロッド7の孔36内の一部に形成した雌ねじ部46にねじ込んで結合部材35を操作ロッド7に結合している。この場合、図4(a)で示すように、固定部37はその基端に形成される突当て段部端面47が操作ロッド7の端面に当るまでねじ込まれて結合される。さらに、操作ロッド7の孔36内に位置した固定部37の領域において雄ねじ部45より手元側には孔36の内径よりも僅かに小さい外径のねじ逃げ部48が形成されている。ここではねじ逃げ部48の外径が雄ねじ部45の谷の径よりも小さいが、例えば、ねじ逃げ部48は雄ねじ部45の谷の径と同じ程度でもよい。そして、ねじ逃げ部48は伝達手段を構成する操作ロッド7において最も強度の弱い脆弱部を形成する。
Further, a
結合部材35における固定部37は操作ロッド7の孔36内に挿入され、操作ロッド7の孔36内で、その操作ロッド7のパイプ状の端部で覆われる。つまり、結合部材35における脆弱部を含む固定部37はパイプ状の端部からなる保護部材で覆われ、脆弱部のたわみが防止されるようになっている。従って、結合部材35の雄ねじ部45を雌ねじ部46にねじ込んで、操作ロッド7に結合部材35を結合した後は脆弱部を含む固定部37には操作部6の操作により図中矢印方向の力Pのみが働く。そして、この力Pがねじ逃げ部48の引張り耐力よりも大きな場合にはそのねじ逃げ部48で引張り破断する。ねじ逃げ部48の引張り耐力は操作ロッド7の他の部分や他の手段の把持部3や操作部6、特に把持部3の強度より小さく設定してある。
さらに詳しく言えば、図2に示す支点ピン14が把持部3で最も弱い場合は
(支点ピン14のせん断強さ)>(ねじ逃げ部48の引張り強さ)とする。他の部材についても同様である。
The fixing
More specifically, when the
(Shear strength of fulcrum pin 14)> (tensile strength of screw escape portion 48). The same applies to other members.
前記把持鉗子1を使用する場合、操作部6において固定ハンドル23を基準として可動ハンドル26を回動操作することにより、可動ハンドル26の回動に応じて結合部材35の球部38は可動ハンドル26の結合溝39内を摺動しながら移動し、操作ロッド7を挿入部2の軸方向に進退させ、把持部3における把持部材11a,11bを開閉する。
When the
ここで、操作ロッド7における結合部材35にねじ逃げ部48を設けて他の部分より強度の弱い脆弱部材としたから操作部6のハンドル操作により必要以上に強い操作力を操作ロッド7に加えた場合、その力Pが操作ロッド7における結合部材35のねじ逃げ部48の引張り耐力よりも大きくなると、その最も脆弱なねじ逃げ部48が引張り破断する。他の部分、特に先端の把持部3の部材を破損させない。
Here, since the
ところで、操作部6のハンドル操作は支点を中心とする旋回動作であるため、操作ロッド7の手元部における結合部材35にはその軸方向の牽引力や引張り力だけではなく、上下左右方向のあおり力が同時に加わることになる。しかし、結合部材35の脆弱部のある固定部37は操作ロッド7の手元端部にある孔36内に密に嵌め込まれて保護されているため、操作ロッド7のあおり力が遮断され、ねじ逃げ部48にはあおり力は加わらない。従って、ねじ逃げ部48はあおり力による疲労破壊を起こすことなく、繰り返し使用に耐え得る。
By the way, since the handle operation of the
さらに、同様な理由で、ねじ逃げ部48にかかる力は略引張り力だけとなるので、正確な破断強度を設定することができると共に、安定した引張り強さが得られるという効果もある。
Furthermore, for the same reason, the force applied to the
また、このような構造は加工上も簡単なものであるため、コスト面でも有利なものである。 Moreover, since such a structure is simple in processing, it is advantageous in terms of cost.
[第2形態]
図5及び図6を参照して、第2形態に係る外科用処置具を説明する。図5は操作ロッド7の途中部分の分解図、図6は図5に示す部品を組み立てたときの断面図である。
[Second form]
With reference to FIG.5 and FIG.6, the surgical treatment tool which concerns on a 2nd form is demonstrated. FIG. 5 is an exploded view of an intermediate portion of the operating
この形態での把持鉗子1は操作ロッド7に組み込む脆弱部の構造が前述した第1形態のものと異なり、これ以外の部分については同様の構成である。
The gripping
図5で示すように、操作ロッド7はその途中部分で前後に分割されており、前方のロッド部51の後端には一体に平板部52が突設され、後方のロッド部53の前端部には平板部52を密に嵌め込むスリット54が形成されている。平板部52及びスリット54の幅はロッド部51,53の外径よりも狭い。平板部52には平板側ピン孔55が形成され、スリット54を形成した後方のロッド部53の前端部にはスリット側ピン孔56が形成されている。そして、平板部52をスリット54に収めて組み付けた状態で平板側ピン孔55とスリット側ピン孔56を一致させ、この両方のピン孔55,56にわたってピン57を挿通し、前後のロッド部51,53を同軸的に連結し、一体的な操作ロッド7を構成するようになっている。ピン57の長さはロッド部51,53の外径以内であり、ピン孔55,56にわたってピン57を嵌め込んだとき、その両端がロッド部51,53の外周面から突き出さないように設定されている。さらに、ロッド部51,53の連結部分には保護部材としてのカバーパイプ58が被嵌され、連結部分の平板部52、スリット54、及びピン57の部分を完全にカバーするようになっている。
As shown in FIG. 5, the
ここで、ピン57と把持部3の支点ピン14との関係は以下のように設定される。
(1)両者の材質が同じである場合において、それぞれの外径が
(支点ピン14の外径)>(ピン57の外径)、または
(2)両者の外径が同じで材質が異なる場合において、それぞれの材質のせん断強度が
(支点ピン14のせん断強度)>(ピン57のせん断強度)
となっている。
Here, the relationship between the
(1) When both materials are the same, each outer diameter is
(Outer diameter of fulcrum pin 14)> (Outer diameter of pin 57), or (2) When both of the outer diameters are the same and the materials are different, the shear strength of each material is
(Shear strength of fulcrum pin 14)> (Shear strength of pin 57)
It has become.
尚、把持部3の中で最も強度の小さい部材は支点ピン14であり、操作ロッド7の中で最も強度の小さい部材はピン57である。
The member with the lowest strength in the
この構成によれば、操作部6の作動に伴い、操作軸7には引張り力が加えられるが、この力はピン57に対し、せん断力として働くことになる。一方で、把持部3の支点ピン14に対しても、せん断力として働くので、本構成では過度の操作力が加えられたときには、操作軸7におけるピン57の方がせん断破壊する。
According to this configuration, a tensile force is applied to the
また、把持部3における支点ピン14、及び操作ロッド7におけるピン57共に、同じ操作ロッド7の軸方向の力に対しせん断力が加えられるので、強度比較が簡単である。つまり、材質と外径を考慮することにより、安定した破断特性が得られるという利点がある。従って設計的にも楽である。
In addition, since the shear force is applied to the axial force of the
また、操作ロッド7の分割部分をカバーパイプ58で覆うことにより、操作ロッド7の分割部分はピン57を中心に旋回したり変形したりすることなく、忠実に操作軸力のみを把持部3に伝え、また耐久性が高い。
Further, by covering the divided portion of the operating
[第3形態]
図7を参照して、第3形態に係る外科用処置具を説明する。図7はその把持鉗子1の操作部6のゴムキャップ取付部近傍の部分断面図である。
[Third embodiment]
With reference to FIG. 7, the surgical treatment tool which concerns on a 3rd form is demonstrated. FIG. 7 is a partial cross-sectional view in the vicinity of the rubber cap attachment portion of the
把持鉗子1の他の全体的な構成は前述した第1形態のものと同様であり、この第3形態ではその操作部6の構成が異なる。すなわち、ゴムキャップ29はその口元部33と操作ロッド挿通孔34との間の領域においてその内周に沿ってリング状に突出して形成された内径縮小部61があり、この内径縮小部61は抜止め具28の最大径の突出し部分62の外径よりも小さな内径を有し、内径縮小部61は抜止め具28の外周に弾性的に押し当って密着する。このため、この部分においても十分な気密を保持できる。また、ゴムキャップ29の操作ロッド挿通孔34は第1形態のものと同様、操作ロッド7の結合部材35の外周に弾性的に押し当って密着しており、従って、挿入部2の管腔先端側が圧力を高くした腹腔内にあってもこの手元側部分からの空気が漏れ出すことはない。
The other overall configuration of the grasping
ゴムキャップ29の装着状態ではノブ19を回転させると、抜止め具28と操作ロッド7の手元部は一緒に回転するために、内径縮小部61と抜止め具28、及び操作ロッド挿通孔34と操作ロッド7の手元部との間にはそれぞれ摩擦抵抗が生じる。簡単な構造で把持部3の向きを変える際、その摩擦抵抗によって適度な回転力量が得られる。
When the
この構成によれば、ゴムキャップ29はゴムキャップ取付け部32に着脱自在であり、ゴムキャップ29を図7の破線で示す位置までずらすことができる。そこで、可動ハンドル26の支点における接続ねじ25を取り外し、可動ハンドル26を外すことによりゴムキャップ29を外すことができる。また、ゴムキャップ29の装着も可能である。この構成によりゴムキャップ29の着脱交換を簡単に行うことが可能である。内径縮小部61の異なるゴムキャップ29を交換するだけで、把持部3の向きを変える際の回転力量を好みの値に設定することができる。さらに、簡単な構造であるために、洗滌性、滅菌性に優れるという利点もある。
According to this configuration, the
尚、この機能を得るためには操作ロッド7における結合部材35の取付け構造は前述した第1形態と同様でなくとも図7で示すように操作ロッド7の端部外周に結合部材35をねじ込む形式のものでもよい。
In order to obtain this function, the connecting structure of the connecting
[第4形態]
図8を参照して、第4形態に係る外科用処置具を説明する。図8はその把持鉗子1の操作部6のゴムキャップ取付部近傍の部分断面図である。この形態は前述した第3形態におけるゴムキャップ取付け部構造の変形例であり、これ以外は第3形態と同じである。
[Fourth form]
With reference to FIG. 8, the surgical treatment tool which concerns on a 4th form is demonstrated. FIG. 8 is a partial cross-sectional view in the vicinity of the rubber cap attachment portion of the
ゴムキャップ29は抜止め具28の突出部における外周にくぼみがなく、等径な外周部になっている。ゴムキャップ29の口元部33にはその抜止め具28の突出部外周の外径よりもわずかに小さな内径を持つ縮小部を内周全体に沿ってリング状に突出して形成した圧着部65を有する。このゴムキャップ29の口元部33を抜止め具28に装着した状態では十分な気密性を有すると共に回転方向に対しても十分な耐力を持っている。
The
そこで、ゴムキャップ29の装着状態でノブ19を回転させると、操作ロッド7の手元部と、抜止め具28及びこれに圧着しているゴムキャップ29とは一緒に回転するために、操作部6のゴムキャップ取付け部32とゴムキャップ29の口元の内径縮小部61との間には摩擦抵抗が生じる。把持部3の向きを変える際に適度の回転力量を与える。第3形態と同じ効果を与える。
Therefore, when the
[第5形態]
図9を参照して、第5形態に係る外科用処置具を説明する。図9(a)はその把持鉗子1の操作部6のゴムキャップ取付部近傍の部分断面図、図9(b)は図9(a)中A−A線に沿う断面図である。
[Fifth embodiment]
With reference to FIG. 9, the surgical treatment tool which concerns on a 5th form is demonstrated. FIG. 9A is a partial cross-sectional view in the vicinity of the rubber cap mounting portion of the
この形態は前述した第3形態におけるゴムキャップ取付け部構造の変形例であり、これ以外は第3形態と同じである。 This form is a modification of the rubber cap mounting part structure in the third form described above, and the other parts are the same as in the third form.
すなわち、ゴムキャップ29の内面にはその口元部33と操作ロッド挿通孔34との間の領域における内周に沿って等間隔で配置された略半球状の複数の突起部71が突出して形成されている。突起部71の数は1つでもよいが、ここでは図9(b)で示す如く、6ケの突起部71が設けられている。抜止め具28の突出し部分62の外周にはその各突起部71と係合する形状の凹部72が、その突起部71と同じ数だけのものが等間隔で配設されている。つまり、突起部71及び凹部72はその内径及び外径中心に対し等角度の間隔で同心的に配置されている。
That is, a plurality of substantially
そこで、ゴムキャップ29の装着状態でノブ19を回転させると、抜止め具28と操作ロッド7の手元部は一緒に回転するが、この際、抜止め具28の凹部72に埋没していた突起部71はそれまで埋没して嵌合していた凹部72を乗り越え、ゴムキャップ29が変形して隣接した凹部72に再び没入して嵌合する位置まで比較的軽いトルクで回転する。従って、簡単な構造でありながらノブ19を回転させる際の操作にクリック感を与えることができる。その他は第3形態と同じような効果が得られる。
Therefore, when the
[第6形態]
図10を参照して、第6形態に係る外科用処置具を説明する。図10(a)はその把持鉗子1の操作部6のゴムキャップ取付部近傍の部分断面図、図10(b)は図10(a)中B−B線に沿う断面図である。
[Sixth form]
With reference to FIG. 10, the surgical treatment tool which concerns on a 6th form is demonstrated. FIG. 10A is a partial cross-sectional view in the vicinity of the rubber cap mounting portion of the
この第6形態は前述した第3形態におけるゴムキャップ取付け部構造の変形例であり、これ以外は第3形態と同じである。 The sixth embodiment is a modification of the rubber cap mounting portion structure in the third embodiment described above, and is otherwise the same as the third embodiment.
すなわち、抜止め具28の突出し部分62の外周には複数の突起部75が等間隔で配設されている。ゴムキャップ29の内面には各突起部75に対応する位置でその突起部75を嵌め込む凹部76が内周に沿って等間隔で配設されている。突起部75の数は1つでもよいが、ここでは図10(b)で示す如く、4ケの突起部75が設けられている。また、突起部75及び凹部76はその内径及び外径中心に対し等角度の間隔で同心的に配置されている。
That is, a plurality of
そこで、ゴムキャップ29の装着状態でノブ19を回転させると、抜止め具28と操作ロッド7の手元部は一緒に回転するが、この際、抜止め具28の凹部76に埋没していた突起部75はそれまで埋没して嵌合していた凹部76を乗り越え、ゴムキャップ29が変形して隣接した凹部76に再び没入して嵌合する位置まで比較的軽いトルクで回転する。従って、簡単な構造でありながらノブ19を回転させる際の操作にクリック感を与えることができる。その他は第3形態と同じような効果が得られる。
Therefore, when the
[第7形態]
図11乃至図15を参照して、第7形態に係る外科用処置具を説明する。把持鉗子1は前述した内視鏡下外科手術に用いられる把持鉗子と同じく構成されるが、細長の挿入部2の先端に設けられる把持部3の構成が以下のように構成される点で前述した各形態のものと相違する。
[Seventh form]
With reference to FIG. 11 thru | or FIG. 15, the surgical treatment tool which concerns on a 7th form is demonstrated. The grasping
すなわち、把持部3はその一対の把持部材11の形状が図11で示すように側方の点Oを中心とする略円弧状に湾曲している。把持部材11の外側面81が点Oを中心とする円弧状に形成されている。また、把持部材11の把持面82には図12で示すように点Oを中心とする放射状に多数の溝83が設けられている。この場合、把持部材11の把持面82に形成される溝83は図12(a)で示されるように、その突き当てたときの把持面82を中心として対称に設けられている。つまり、把持部材11の溝83は他方の把持部材11の溝83と向き合い、その向き合う溝83の間に縫合針84を嵌め込む把持空間85を形成するようになっている。
That is, the gripping
図13で示すように、把持部材11の外面には把持部材11に挟み込む縫合針84の向きを矢印と数字で示す針角度表示手段86が設けられており、保持した縫合針84の向きの目安となる。
As shown in FIG. 13, needle angle display means 86 is provided on the outer surface of the gripping
図14は縫合作業を示したものである。通常、把持部3の把持部材11で把持する縫合針84の向きは縫合部位87と把持鉗子1の挿入部2の位置関係により例えば図14(a),(b)のように異なってくる。そして、縫合ラインl1 、l2 は縫合部位87に対し約90゜とし、縫合針84は運針ラインl1 、l2 と平行になる姿勢が好ましい。
従って、実際には、把持鉗子1の挿入部2の軸方向と縫合針84とのなす角度α、βは状況により様々であり、状況に応じて把持向きを変えることが必要になる。この把持鉗子1では把持部材11の把持面82に放射状に設けた多数の溝83内に収め、位置決めして縫合針84を確実に把持するので、縫合針84の把持向きを容易に変更でき、かつ選択した向きに確実に保持することができる。また、針角度表示手段86によって縫合針84の向きの目安と確認ができる。
FIG. 14 shows the suturing operation. Usually, the direction of the suturing
Therefore, in reality, the angles α and β formed by the axial direction of the
把持部材11の把持面82に形成される溝83は図12(a)で示されるように、その突き当てたときの把持面82を中心として対称に設けられているため、縫合針84はその溝83内に確実に収めることができる。図12(b)は溝83を非対称に配置した場合を示したものであるが、この場合には縫合針84が安定しないので、図12(a)で示した溝83のものに比べて把持状態が不安定である。
As shown in FIG. 12A, the
本構成によれば、把持部材11に縫合針84を把持する位置を変えるだけで容易に所望の向きで縫合針84を把持することができる。さらに、対称に設けた溝83内に収めて把持することにより確実に縫合針84を把持し、その把持する向きを正確に出すことが可能となる。
According to this configuration, the suturing
また、放射状の溝83は把持部材11の側面形状の接線に対し、法線の位置関係であるため、組織に縫合針84を通す場合、その針の根本まで組織に通すことができるため、厚い組織の縫合もミスなく確実に行えるというメリットがある。
Further, since the
尚、角度表示手段は矢印と数字で向きを示したが、その他、図15で示すように複数の領域88a,88b,88cを色等により区別して表示しても良い。
The angle display means indicates the direction with an arrow and a number. Alternatively, as shown in FIG. 15, a plurality of
[第8形態]
図16乃至図17を参照して、第8形態に係る外科用処置具を説明する。この第8形態の把持鉗子1は先端の把持部3を変形した例であり、その他の構成は前述した第7形態と同じである。
[Eighth form]
With reference to FIG. 16 thru | or FIG. 17, the surgical treatment tool which concerns on an 8th form is demonstrated. The gripping
ここでの把持部3はその一方の把持部材11の把持面82にのみ、側方の点Oを中心とする湾曲放射状に溝83を形成し、他方の把持部材11の把持面82は平面である。さらに、平面の把持面82には縫合針84の把持位置を検出する針検知手段89が装着されている。針検知手段89は縫合針84の把持位置を検出した後、これを縫合針角度に変換して外部のモニタ装置90に表示する。
Here, the gripping
この構成では片側の把持面82を平面とすることで、より放射状の溝83が確実に機能する。さらに、把持した縫合針84の角度を表示することで、簡単に縫合針84を取り扱うことができるようになる。
In this configuration, the one-
[第9形態]
図18乃至図21を参照して、第9形態に係る外科用処置具を説明する。この第9形態の把持鉗子1は先端の把持部3を変形した例であり、その他の構成は前述した第3形態と同じである。把持鉗子1の把持部3は図18に示すように、一対の把持部材11がリンク機構12を介して開閉する構造であるが、その他にカム溝等によって開閉する形式のものであっても良い。
[Ninth embodiment]
With reference to FIG. 18 thru | or FIG. 21, the surgical treatment tool which concerns on a 9th form is demonstrated. The grasping
一対の把持部材11は湾曲した形状をしており、その湾曲外側の外周101から2〜3mmおいた位置にはその外周に沿って同じピッチで配置された複数の小孔102が設けられている。小孔102は把持面11を中心として一対の把持部材11の両方にその把持面103に直交するように設けられている。
The pair of gripping
小孔102の直径は通常、内視鏡下手術に用いられる縫合針104よりも幾分大きくなっている。さらに小孔102から外周101に向かって縫合針104の太さよりも狭く、かつ縫合糸105よりも幅広のスリット106が設けられている。
The diameter of the
次に、この形態の把持鉗子1を用いて内視鏡観察下で病変部108の縫合と切除を行う方法を、図19及び図20を参照して説明する。まず、図19で示すように、病変部108のまわりの体組織109の部位を把持部3で取り囲み、その把持部材11の把持面103の間に把持する。この状態で別の持針器等の処置具で縫合針104を列の端でその片側の把持部材11の小孔102に通す。この縫合針104は小孔102の内面にガイドされ、体組織109を貫いた後、反対側の把持部材11の小孔102に導かれる。
Next, a method for suturing and excising the
ついで、縫合針104が導かれた他側の隣接した小孔102から同様に反対側の小孔102に縫合針104を通す。この作業を先端側の小孔102から手元側へ、或いは手元側から先端側へ順次進め、図20で示すようにする。さらに、把持部3の一対の把持部材11を若干開き、縫合糸105を緩めて、この縫合糸105を、スリット106を通して抜き、一対の把持部材11を取り外す。
Next, the
ここで、縫合糸105の末端(始点側)はクリップ等で止めても良いが好ましくは予め縫合糸105でループを作っておき、初めの小孔102を貫通させた時点でループに縫合針104と縫合糸105を通過させて固定するのが良い。縫合糸105の他端(終端側)についても同様にクリップで固定しても良いが、通常の内視鏡下外科手術のように、結紮するのが好ましい。以上で狙った縫合ラインに沿った縫合が完了する。
Here, the end (starting point side) of the
この後、切除ラインに沿って、体組織109を鋏などの処置具で切除する。図21は自動縫合具による切除ライン(L1、L2)と、本把持鉗子1を用いた切除ラインL3を比較して示すものである。直線的な切除ラインしか得られない場合は病変部108と処置具とを適切な位置関係にするのが難しく、従って、L1、L2のような切除ラインになりがちであり、不必要に大きな切除片になってしまう。これに対し、本把持鉗子1ではその把持部3の湾曲に合わせて病変部108を取り囲むようにして縫合できるため、このような問題は発生しにくい。
Thereafter, the
以上の如く、本形態では目的の組織部位を把持した状態で縫合を進めることができるため、狙った縫合ラインを容易に得ることができる。さらに、縫合ピッチは把持部材11に設けた小孔102のピッチによって決められ、片側の把持部材11の小孔102に縫合針104を挿入するだけで組織を貫通し、他側の小孔102から縫合糸105が出てくるため、縫合操作が楽である。また、小孔102を把持部3の湾曲形状に沿うように設けることで必要以上の組織を切除せずに済むというメリットもある。
As described above, in the present embodiment, since the suturing can be performed while the target tissue site is grasped, a targeted suturing line can be easily obtained. Further, the stitching pitch is determined by the pitch of the
[第10形態]
図22を参照して、第10形態に係る外科用処置具を説明する。この第11形態は前述した第9形態における把持部3の変形例を示すものであり、その他は前述した第9形態のものと同様である。
[Tenth embodiment]
With reference to FIG. 22, the surgical treatment tool which concerns on a 10th form is demonstrated. This 11th form shows the modification of the holding
この第10形態での把持部3の把持部材11はその略中央で屈曲し、その内周111から2〜3mmおいた位置にその内周111に沿って小孔102を設けたものである。小孔102の外面112側端及び把持面82側端にはそれぞれ縫合針ガイド用テーパ部114が設けられている。尚、把持部材11の屈曲角αは30゜〜90゜程度のものであれば良い。
The gripping
この第10形態においては小孔102の端部にガイド用テーパ部114を設けたので、小孔102に縫合針104を簡単かつ容易に案内することができる。さらに内周111に沿って小孔102を設けることで、より病変に近い位置を把持、縫合することができるため、必要最小限の切除片とすることができる。
In the tenth embodiment, since the
[第11形態]
図23を参照して、第11形態に係る外科用処置具を説明する。この第11形態は前述した第9形態における把持部3の変形例を示すものであり、その他は前述した第9形態のものと同様である。
[Eleventh form]
With reference to FIG. 23, the surgical treatment tool which concerns on an 11th form is demonstrated. This 11th form shows the modification of the holding
この第11形態での把持部3は挿入部2から着脱可能に構成したものである。つまり、図23に示すように把持部3は先端側から順に把持部材121、腕部122、支持部123、ばね部124からなる部材をばね部124で接続して一対の把持部材121を連結したものである。このため、把持部3はばね部124の弾性付勢力により常に把持面83同士が圧着するようになっている。
支持部123を押して中心方向に移動させることにより把持部3の一対の把持部材121は開く。
The
The pair of gripping
通常、これを使用する場合には、挿入部2の先端に設けられたもう一つの把持部で支持部を把持し、把持部3を開いて目的の部位を挟み込んだ後、把持部3のみを残して縫合作業を行う。目的とする組織を把持した後、把持部3のみを体腔内に留置できるためトラカール孔を減らすことができる。さらに、把持部3の動きを拘束する挿入部2がないため、縫合時の操作性が向上するというメリットがある。
Usually, when this is used, after holding the support part with another grip part provided at the tip of the
[第12形態]
図24及び図25を参照して、第12形態に係る外科用処置具を説明する。この第12形態は前述した第10形態における把持部3の変形例を示すものであり、その他の構成は前述した第10形態のものと同様である。
[Twelfth embodiment]
With reference to FIG.24 and FIG.25, the surgical treatment tool which concerns on a 12th form is demonstrated. This 12th form shows the modification of the holding
すなわち、一対の把持部材11の各把持面82にはその把持面82と同じ形状で、把持部材11の小孔102と孔位置が一致する孔131を有した板状の部材132がそれぞれ係止して取り付けられている。この板状の部材132は生体吸収性の材質で作られている。
In other words, each gripping
図25は縫合終了時の状態を示したものである。この縫合終了後、切除ライン133に沿って病変部134を含む組織部分を切除する。この縫合切除後において、組織部分はを板状の部材132で圧着させられるために、把持部材11の小孔102のピッチが大きくても十分な縫合機能が期待できる。
さらに、板状の部材132の内周と、縫合ラインとの間には一定の幅があるため、切開を進める際、誤って縫合糸105を切ってしまうことも防止できる。
FIG. 25 shows a state at the end of suturing. After completion of the suturing, the tissue portion including the
Furthermore, since there is a certain width between the inner periphery of the plate-
[第13形態]
図26を参照して、本発明による形態に係る第13形態の外科用処置具を説明する。この第13形態は鋏鉗子140に係るものである。その先端の鋏部(切断部)141の部分以外は前述した把持鉗子1の例えば第1形態のものと同様なものであるため、その全体的な説明を省略する。
[13th form]
With reference to FIG. 26, a thirteenth surgical instrument according to the present invention will be described. This thirteenth embodiment relates to the scissors forceps 140. Except the portion of the tip (cutting portion) 141 at the tip, the gripping
鋏部141は一対の鋏ブレード142a,142bを備えてなり、この鋏ブレード142a,142bは支点ピン143を中心に旋回することにより開閉が行われる。この動作は操作ロッド7の先端に配置された駆動部材144に設けられた駆動用カム溝17に沿って鋏ブレード142a,142bの末端の駆動ピン15が動くことにより行われる(第1形態での図2を参照)。
The
また、2枚の鋏ブレード142a,142bが先端まで閉じた後、さらに操作ロッド7が操作部6の動きに伴って手元側に引かれたとき、駆動部材144が突き当る突当て部146が、鋏ブレード142a,142bを枢着した支点ピン143を架設するU字アーム片145の基端付近に形成されている。
Further, after the two
図26(b)は2枚の鋏ブレード142a,142bが支点ピン143の位置における断面図を示している。この図から知れるように2枚の鋏ブレード142a,142bは支点ピン143に被嵌される管状のカシメ部材147によって両側から挟まれるようにして密着される。図26(c)はカシメ部材147の組み込み前の形態を示す。
FIG. 26B shows a cross-sectional view of the two
この組み込み前のカシメ部材147はパイプ状の部材で一方の端には根元にテーパ状の皿部148をもち、他端を図26(d)に示すようにカシメ(叩いて変形)することにより、2枚の鋏ブレード142a,142bを密着させるようになっている。
The
鋏ブレード142a,142bの枢着用孔149にはカシメ部材147の皿部148が納まるような形状(テーパ皿孔部)が設けられている。
The
そこで、鋏ブレード142a,142bの枢着用孔149にカシメ部材147を組み付けた状態でカシメ部材147内に、同様にテーパ皿部を持つカシメ用ピン151を挿入し、図26(d)に示す矢印方向に力を加えることによりカシメ部材147は図26(b)のような形状に変形し、鋏ブレード142a,142bを両側から押し付ける。
Therefore, a
このようにしてカシメ付けされたこれらの部材はU字アーム片145にセットした後、カシメ部材147の内部に支点ピン143を挿入し、U字アーム片145に支点ピン143を例えばレーザー溶接により固定することにより取り付ける。
After these members crimped are set on the
この第14形態の鋏鉗子140によれば、簡単な構造で作動力量の小さい鋏鉗子ができる。また、挿入部2の先端部分にあるU字アーム片145は一般に寸法的に余裕がないが、このような構造をとることでU字アーム片145には鋏ブレード同士を密着させるような力は不要となり、腐蝕割れも防ぐことができる。よって、カシメを強くすることができる。
According to the scissors forceps 140 of the fourteenth form, a scissors forceps with a simple structure and a small amount of operating force can be obtained. In addition, the
さらに、鋏ブレード142a,142bが閉じた後は駆動部材144とU字アーム片145とが突当て部146で突き当たるために、支点ピン143には力はかからない。従って、操作部6に過大な力が加わった場合でも細い支点ピン143が破壊するようなことがなく、安心して使用できる。
Furthermore, since the driving
[第14形態]
図27及び図28を参照して、第14形態に係る外科用処置具を説明する。この第14形態は鋏鉗子140の変形例である。
[14th form]
With reference to FIG.27 and FIG.28, the surgical treatment tool which concerns on 14th form is demonstrated. The fourteenth embodiment is a modification of the scissors forceps 140.
すなわち、本形態では管状のカシメ部材155の一端にフランジ状の皿部156が形成されており、鋏ブレード142a,142bの枢着用孔149の穴まわりにはこの皿部156が納まる形状をなしている。その他、皿部156の形状は必要に応じて様々なものとする。また、支点ピン143は図28に示すように両端部の外径が小さく中央部の外径が大きくなっている。一方、カシメ部材155の内径とU字アーム片145のピン取付け用孔157の径も支点ピン143の形状に合わせて、(カシメ部材155の内径)>(U字アーム片145のピン取付け用孔157の径)の関係に設定する。
That is, in this embodiment, a flange-shaped
図28(b)はU字アーム片145のピン取付け用孔157に支点ピン143を取り付ける方法を示すものである。つまり、U字アーム片145を左右の向き158に広げてピン取付け用孔157に支点ピン143を差し込み、U字アーム片145を元の位置に戻すことにより取り付けることができる。図28(b)ではカシメ部材155、鋏ブレード142a,142bや駆動部材144は省略してある。このとき、U字アーム片145の変形は弾性変形の範囲内であるために繰り返して取付け取外しが可能である。
FIG. 28B shows a method of attaching the
この形態によれば、カシメ部材155のフランジ状の皿部156で鋏ブレード142a,142bを挟み込むためにより大きな力でカシメすることができる。また、支点ピン143はU字アーム片145から着脱自在であるため、切れ味の落ちた鋏ブレード142a,142bを交換することができるというメリットがある。さらに、支点ピン143の固定は機械的に行われるため、組立も容易である。尚、これ以外については第13形態と同じである。
According to this embodiment, the
[第15形態]
図29及び図30を参照して、第15形態に係る外科用処置具を説明する。この第15形態の外科用処置具は以下に述べる点に矛盾しない限り前述したものと同様なものである。
[15th form]
With reference to FIG.29 and FIG.30, the surgical treatment tool which concerns on 15th form is demonstrated. The surgical instrument of the fifteenth embodiment is the same as that described above unless it contradicts the points described below.
図29で示すように、挿入部2の管腔内には操作ロッド7が配設されており、操作ロッド7は操作部6の動きを先端の作業部材に伝えるようになっている。挿入部2と操作部6とを接続する操作部接続部材5には挿入部2の管路内に通じる洗滌ポートを形成する洗滌ポート(口金)18が設けられている。洗滌ポート18には例えばゴム、シリコン等の弾性部材で作られたキャップ29が取り付けられている。
As shown in FIG. 29, an operating
操作ロッド7の途中には洗滌ポート18の管腔入口部162付近には挿入部2の管腔の内径よりも大きな外径の円板ヒダ状の弾性材、例えばシリコンゴム製の流路切換え部材163からなる流路切換え手段が設けられている。先端の把持部3を開くために操作ロッド7を先端側(図29中B方向側)に移動したときには流路切換え部材163は図29で示すように管腔入口部162よりも先端側に位置して先端側の管路を閉鎖する。逆に把持部3を閉じるために操作ロッド7を手元側(図29中A方向側)に移動したときには流路切換え部材163は図30で示すように管腔入口部162よりも手元側に位置して、手元側の管路を閉鎖する位置に配置される。つまり、図29は把持部3を開いた位置状態であり、図30は把持部3を閉じた位置状態を示すものである。尚、流路切換え部材163の形状はこれに限らず、この他にOリング状のものでも円筒状のものであってもよく、同様の機能が得られる。
In the middle of the
次に、挿入部2の管腔内の洗滌を行う場合の作用について説明する。洗滌する場合、まず、洗滌ポート18からゴムキャップ20を取り外し、洗滌ポート18に、洗滌液を入れたシリンジなどを接続し、操作部6を操作して把持部3を全開にする。この状態で、洗滌ポート18内にシリンジより洗滌液を注入する。このとき、流路切換え部材163は図29の様に管腔入口部162よりも先端側に位置するために洗滌液は手元側(A側)に流れ、手元側の管路内部分を洗滌する。
Next, an operation when the inside of the lumen of the
同様に把持部3を閉じることにより流路切換え部材163を図30で示すように管腔入口部162よりも手元側に位置させて、洗滌ポート18内に洗滌液を注入することにより洗滌液は先端側(B側)へ流れ、先端側の管路内部分の汚れを洗い流す。
Similarly, by closing the
この形態によれば、挿入部2の動きに連動して挿入部2の管腔内に注入する洗滌液の流れ方向を切り換えることができるため、特殊な切換え手段が不要で、その管腔全長に渡って洗滌液を流すことができ、効果的でかつ簡単に洗滌を行うことができる。さらに、流れ方向が規定されているため、汚れで各方向の管腔が塞がっていないかの確認も容易に可能である。
According to this embodiment, since the flow direction of the washing liquid injected into the lumen of the
[第16形態]
図31乃至図32を参照して、第16形態を説明する。以下に述べる以外の構成は前述した第15形態と同じである。
[16th form]
The sixteenth embodiment will be described with reference to FIGS. Structures other than those described below are the same as those in the fifteenth embodiment.
この第16形態はまず、図31に示すように、操作部接続部材5内で、挿入部2の延長上においてその管腔の手元側一部に内径が拡大している第1管腔拡大部171が形成されており、この第1管腔拡大部171の内部には操作ロッド7上に設けられた第1流路切換弁172が収納されている。この第1流路切換弁172の外径は第1管腔拡大部171の内径よりも小さく、かつ挿入部2の管腔の内径よりも大きい。第1流路切換弁172は弾性部材、例えばシリコンゴムのようなもので作られている。また、挿入部2の先端側の管腔から手元側の第1管腔拡大部171に移行する段差部分は第1弁圧着面173を形成している。そして、操作ロッド7を先端側へスライドさせたとき、第1流路切換弁172が第1弁圧着面173に圧着させられ、これにより挿入部2の管路内を閉鎖するようになっている。
In the sixteenth embodiment, first, as shown in FIG. 31, the first lumen expanding portion in which the inner diameter is expanded to a part of the proximal side of the lumen on the extension of the
一方、図32で示すように、把持鉗子1の先端側部分にも同様に第2管路拡大部175及びその内部に位置する弾性部材よりなる第2流路切換弁176が設けられている。さらに挿入部2の手元側の内腔から先端側の第2管腔拡大部175に移行する段差部分は第2弁圧着面177を形成している。そして、操作ロッド7を手元側へスライドさせたとき、第2流路切換弁176が第2弁圧着面177に圧着させられ、これにより挿入部2の管路内を閉鎖するようになっている。
On the other hand, as shown in FIG. 32, the second flow
以上の如く、操作ロッド7をスライドさせることにより、挿入部2の管路内を開放/閉鎖する経路用切換え手段を構成している。
As described above, the path switching means for opening / closing the pipe line of the
また、第2管腔拡大部175内には駆動部材としての先端連結部材16が設けられており、この先端連結部材16は円筒形部材の両側面部をそれぞれ切除してなるいわゆるダブルカットしたものであり、この部分で形成される各隙間が流路178となる。
Further, a distal
各弁圧着面173,177、及び各流路切換弁172,176の位置関係は把持部3を閉じた状態では図31及び図32で示すように先端側が閉じ、手元側が開く。このため、洗滌ポート18から注入された洗滌液は手元側(A側)の管腔に向かって流れる。また、把持部3を開いた状態では図33及び図34で示すように先端側が開く、手元側が閉じる。このため、洗滌液は先端側(B側)の管路へ向かって流れる。
As shown in FIGS. 31 and 32, the positional relationship between the
この形態によれば、前述した第15形態の効果に加え、第2流路切換弁176を弾性部材とすることで、その弾性部材が変形するため、把持部3(作業部材)が閉じたときに第2流路切換弁176が第2弁圧着面177に圧着するような第2流路切換弁177の位置決めを厳密に行わなくて良いという利点がある。
According to this aspect, in addition to the effect of the fifteenth aspect described above, the elastic member is deformed by using the second flow
[第17形態]
図35乃至図37を参照して、第17形態を説明する。以下に述べる以外の構成は前述した第16形態と同じである。
[17th form]
The seventeenth embodiment will be described with reference to FIGS. Structures other than those described below are the same as those in the sixteenth embodiment described above.
挿入部2のシース181における手元側末端部が操作部6の操作部本体22を貫通して手元側に突き出しており、シース181の手元側末端にはフランジ状の抜止め部182があり、この抜止め部182により操作部6の操作部本体22から挿入部2のシース181が外れるのを防止している。
The proximal end portion of the
この抜止め部182の手元側で操作ロッド7を通す挿通孔の開口端にはテーパ状の弁圧着面183が設けられている。抜止め部182と可動ハンドル26の間の操作ロッド7上には弾性部材よりなる円筒状の流路切換弁184が配置されている。図35は可動ハンドル26により操作ロッド7を後退させて、先端の把持部3を閉じた状態を示す。このとき、流路切換弁184は弁圧着面183から退避し、挿入部2の管腔終端を開口させる。また、図37で示す通り、可動ハンドル26により操作ロッド7を前進させたときには、把持部3を開くと共に流路切換弁184が弁圧着面183に圧着し、挿入部2の管路を閉鎖する。
A tapered
一方、図36で示す如く、挿入部2の先端側部分における第2管路拡大部175には先端連結部材16があり、その両側面部はそれぞれカットされた流路178を形成し、この流路178を通じて洗滌水が通るように形成されている。先端連結部材16は把持部3を開くために前進させたときに挿入部2の管腔先端から露出し、流路178の長さを短くする。
On the other hand, as shown in FIG. 36, the second
ここで、流路178の流路長lが(把持部閉時のl1 )>(把持部開時のl2 )であるため、開時は抵抗が小さくなり洗滌水が流れやすく、閉時は抵抗が大きく洗滌水が流れにくい。
Here, the flow path length l is (gripper closing of l 1) of the
すなわち、これと、手元側の流路切換弁184の作用を加味すると、把持鉗子閉状態で洗滌水の流れ方向は手元側(A側)となり、開状態では先端側(B側)に切り替わり先端側へ洗滌水を流すことができる。その他、第15形態と同様の効果が得られる。
That is, taking this into account and the action of the flow
[第18形態]
図38及び図39を参照して、第18形態に係る外科用処置具を説明する。この第18形態の外科用処置具は以下に述べる点に矛盾しない限り前述したものと同様なものである。
[18th form]
With reference to FIG.38 and FIG.39, the surgical treatment tool which concerns on an 18th form is demonstrated. The surgical instrument of the eighteenth embodiment is the same as that described above unless it contradicts the points described below.
図38で示すように、挿入部2の管腔内には操作ロッド7が配設されており、操作ロッド7は操作部6の動きを先端の作業部材に伝えるようになっている。ここでの操作部6は可動ハンドル26が固定ハンドル23の前方に位置しており、可動ハンドル26はリンク186,187を介して操作ロッド7の後端に連結されていて、操作ロッド7を前後に移動操作するようになっている。操作ロッド7の脆弱部は図示しない操作ロッド7の途中に設けられている。
As shown in FIG. 38, an operating
挿入部2と操作部6を接続する操作部接続部材5には挿入部2の管路内に通じる洗滌ポートを形成する洗滌ポート18が設けられている。洗滌ポート18には例えばゴム、シリコン等の弾性部材で環状に作られたキャップ190が取り付けられている。
The operation
洗滌ポート18の内径φXは、これに挿入されるシリンジ191の最大外径φZよりも大きい。
The inner diameter φX of the cleaning
シリンジ191の筒先が多くとも3mm程度挿入可能なように洗滌ポート18の深さLが設定されている。また、キャップ190の口元部の内径φYは、挿入されるシリンジ191の筒先の最大外径φZより小さい。そして、シリンジ191の筒先を締め付けるキャップ190の厚さtは厚くとも1mm程度に設定してある。キャップ190は洗滌ポート18より着脱可能なものである。また、洗滌ポート18を境に管腔内の先端側と基端側のクリアランスを比較すると、基端側の方が狭い。
The depth L of the cleaning
シリンジ191の先端は洗滌ポート18に挿入される。この時、キャップ190の口元部ではそのキャップ190の弾性力によってシリンジ191の先端の外周を締め付ける。これにより、シリンジ191の先端の固定及び水密を確保する。シリンジ191から送り出された水または洗滌液は挿入部2の管腔内に流れる。管腔内では洗滌ポート18を境に基端部のクリアランスより先端部の方が広いため、水または洗滌液は積極的に先端部へ流れ、管腔内を効果的に洗滌できる。
The tip of the
本構造によれば、洗滌ポート18の深さLとキャップ190の厚さtも合わせても、従来のルアロック構造による7mmのテーパ部よりも小型化が可能である。また、キャップ190と洗滌ポート18を取り外すことにより、キャップ190と洗滌ポート18の接続部分を洗滌することができる。従って、キャップ190と洗滌ポート18の接続部を簡単かつ効果的に洗滌可能である。
According to this structure, even when the depth L of the cleaning
[第19形態]
図40及び図41を参照して、第19形態に係る外科用処置具を説明する。これは第18形態の変形例を示すものである。
すなわち、キャップ190の代わりに洗滌ポート18の内周部に段差のある溝192を設け、この溝192内にパッキン193またはOリング194を嵌め込んで配設した。また、洗滌ポート18の深さL′は7mm以下に設定してある。
[19th form]
With reference to FIG.40 and FIG.41, the surgical treatment tool which concerns on a 19th form is demonstrated. This shows a modification of the eighteenth embodiment.
That is, a
パッキン193またはOリング194によって、シリンジ191の先端の固定及び水密を確保する。洗滌ポート18の深さL′は、従来のルアロック構造のテーパ部長の7mmより小さく設定してあるので、小型化できる。その他は第18形態と同様である。
With the packing 193 or the O-
[第20形態]
図42を参照して、第20形態に係る外科用処置具を説明する。これは第19形態の変形例を示すものである。
第19形態と同様、洗滌ポート18の内周部に段差のある溝192を設け、これにパッキン193を配設してある。また、洗滌ポート18は操作部接続部材22とねじ固定してある。L″は7mmより小さくは設定していない。
[20th form]
A surgical treatment instrument according to the twentieth embodiment will be described with reference to FIG. This shows a modification of the nineteenth embodiment.
Similar to the nineteenth embodiment, a
これによると、洗滌ポート18は操作部接続部材5とねじにより着脱可能であり、また、洗滌ポート18とシリンジ191の固定及び水密については第18形態のものと同様である。そして、洗滌時のみ、洗滌ポート18を取り付け、術中は外しておけるので、邪魔にならない。
According to this, the
[第21形態]
図43を参照して、第21形態に係る外科用処置具を説明する。これは第19形態の変形例を示すものである。これは洗滌ポート18と操作部接続部材5とをスナップフィット方式で固定するものである。洗滌ポート18は操作部接続部材5とはスナップフィット方式により着脱可能であるので、洗滌ポート18を簡単に着脱できる。その他は第20形態のものと同じである。
[21st form]
With reference to FIG. 43, the surgical treatment tool according to the twenty-first embodiment will be described. This shows a modification of the nineteenth embodiment. This fixes the
本発明は前述した形態の記載内容に限定されるものではなく、種々の変形が可能なものである。また、前述した説明によれば、以下に列記する事項が得られる。各項の内容に組み合わせも自由である。 The present invention is not limited to the description of the above-described embodiment, and various modifications are possible. Further, according to the above description, the items listed below can be obtained. Combinations of the contents of each section are also free.
<付記>
(1群)
1.近位端と遠位端を有する管状部材と、前記管状部材の遠位端に結合された第1の強度をもつ処置作業手段と、前記管状部材の近位端に結合された操作手段と、前記管状部材の管路内に配置され前記操作手段の動きを前記処置作業手段に伝える第2の強度をもつ棒状の伝達手段と、前記伝達手段の途中に介在して配置された第3の強度をもつ脆弱部と、前記脆弱部の部材を覆うパイプ状の保護部材とを具備し、前記第3の強度は前記第1の強度及び第2の強度よりも弱いことを特徴とする外科用処置具。
2.前記処置作業手段は把持手段であり、これは一対の把持部材からなり、これらの少なくとも1つの把持部材が支点ピンを中心に旋回することにより開閉し、かつ前記支点ピンのせん断強さが前記第1の強度に相当し、一方、脆弱部の部材はピンによって構成されこのピンが伝達手段の軸に対し垂直に配置され、かつ前記脆弱部のピンのせん断強さが前記第3の強度に相当することを特徴とする第1項に記載の外科用処置具。
3.前記把持部材は一対の把持部材からなり、前記伝達手段とは1つ以上のリンク及びピンによって連結され、これにより開閉動作が行われ、前記第1の強度は前記ピンのうちで最も弱いピンの強度に相当し、一方、脆弱部の部材はピンによって構成され伝達手段の軸に対し垂直に配置され、かつ前記脆弱部の部材のピンの剪断強さが前記第3の強度に相当することを特徴とする第1項ないし第2項に記載の外科用処置具。
<Appendix>
(1 group)
1. A tubular member having a proximal end and a distal end; a treatment working means having a first strength coupled to the distal end of the tubular member; and an operating means coupled to the proximal end of the tubular member; A rod-shaped transmission means having a second strength that is disposed in a pipe line of the tubular member and transmits the movement of the operation means to the treatment work means, and a third strength disposed in the middle of the transmission means And a pipe-shaped protective member that covers the member of the fragile portion, wherein the third strength is weaker than the first strength and the second strength. Ingredients.
2. The treatment working means is a gripping means, which comprises a pair of gripping members, and at least one of the gripping members opens and closes by turning around a fulcrum pin, and the shear strength of the fulcrum pin is the first. On the other hand, the member of the fragile portion is constituted by a pin, the pin is disposed perpendicular to the axis of the transmission means, and the shear strength of the pin of the fragile portion corresponds to the third strength. The surgical treatment instrument according to
3. The gripping member comprises a pair of gripping members, and is connected to the transmission means by one or more links and pins, whereby an opening / closing operation is performed, and the first strength is that of the weakest pin among the pins. On the other hand, the fragile member is constituted by a pin and is arranged perpendicular to the axis of the transmission means, and the shear strength of the pin of the fragile member corresponds to the third strength. 3. The surgical treatment instrument according to
4.前記第1の強度を有する支点ピン及び前記ピンと、前記脆弱部の部材のピンとは同じ材質からなり、前記脆弱部の部材のピンの外径が、前記第1の強度を有するピンより小さいことを特徴とする第2項または第3項に記載の外科用処置具。
5.前記支点ピンと前記脆弱部の部材のピンとは外径が同じで、前記脆弱部のピンの材質が前記第1の強度を有するピンより弱いことを特徴とする第2項ないし第3項に記載の外科用処置具。
6.前記脆弱部の部材は前記伝達手段の一部をくびれさせ、かつくびれ部の引張り強さが前記第3の強度に相当することを特徴とする第1項に記載の外科用処置具。
7.前記脆弱部の部材と前記パイプ状部材とはねじにより係合され、前記脆弱部の部材に設けられた雄ねじのねじ逃げ部が前記くびれに相当することを特徴とする第6項に記載の外科用処置具。
4). The fulcrum pin having the first strength, the pin, and the pin of the weak portion member are made of the same material, and the outer diameter of the pin of the weak portion member is smaller than the pin having the first strength. The surgical treatment tool according to
5. The fulcrum pin and the pin of the member of the weak part have the same outer diameter, and the material of the pin of the weak part is weaker than the pin having the first strength. Surgical instrument.
6). The surgical treatment instrument according to
7). 7. The surgical operation according to
(1群の効果)
1項のものによれば、操作手段に過大な力が加えられたとき把持部が破損し破損部品が体内に脱落・飛散することを防ぐことができる。さらに、脆弱部材をパイプ状の部材で覆うことにより、曲げ等の軸力以外の力に対し強くなるという効果がある。また、繰り返し使用に対しても効果的である。
2,3項のものによれば、把持手段と脆弱部材の強度はそれぞれのピンのせん断強度によってのみ比較できるので、確実に脆弱部材を弱くすることができる (破壊はより安全に行われる)という利点がある。従って、設計の面からも簡単であるといえる。
4,5項のものによれば、ピンの強度比較がより単純となる。
6.脆弱部材(くびれ部)は伝達手段の引張り力によって破断するが、構造が簡単であるため破断力量にバラつきが少なく、2〜4と同様、より確実な安全性が得られる。さらに、くびれ部は特に繰り返しの曲げに対し弱いため、この部分をパイプで覆うという組み合わせが効果的になる。
7項のものによれば、脆弱部材周りの構成部材数が少なくてすみ、加工も簡単である。
(1 group effect)
According to the first aspect, when an excessive force is applied to the operation means, it is possible to prevent the gripping portion from being damaged and the damaged part from falling out and scattering into the body. Further, by covering the fragile member with a pipe-shaped member, there is an effect that the fragile member becomes strong against a force other than an axial force such as bending. It is also effective for repeated use.
According to the second and third ones, the strength of the gripping means and the fragile member can be compared only by the shear strength of each pin, so that the fragile member can be surely weakened (destruction is performed more safely) There are advantages. Therefore, it can be said that the design is simple.
According to the fourth and fifth items, the strength comparison of the pins becomes simpler.
6). Although the fragile member (neck portion) is broken by the tensile force of the transmission means, the structure is simple, so that the amount of breaking force is less varied, and more reliable safety is obtained as in 2-4. Furthermore, since the constricted portion is particularly vulnerable to repeated bending, a combination of covering this portion with a pipe is effective.
According to the seventh aspect, the number of constituent members around the fragile member is small, and the processing is simple.
(2群)
1.近位端と遠位端を有する管状部材と、前記管状部材の遠位端に結合された把持手段と、前記管状部材の近位端に結合された操作手段と、前記管状部材の管路内に配置され前記操作手段の動きを前記把持手段に伝える棒状の伝達手段とを具備し、前記把持部材と前記管状部材とは互いに回転方向に締結されて前記操作手段に対して一体となって回転し、前記伝達手段と前記管状部材の間には弾性部材が配置されこの間隙をシールし、さらに前記弾性部材は前記操作手段に装着されており、前記回転運動の際前記管状部材・伝達手段に対し摺動して摩擦力を発生することを特徴とする外科用処置具。
2.近位端と遠位端を有する管状部材と、前記管状部材の遠位端に結合された把持手段と、前記管状部材の近位端に結合された操作手段と、前記管状部材の管路内に配置され前記操作手段の動きを前記把持手段に伝える棒状の伝達手段とからなり、前記把持部材と前記管状部材とは互いに回転方向に締結されており、前記操作手段に対して一体となって回転し、前記伝達手段と前記管状部材の間には弾性部材が配置されこの間隙をシールし、さらに前記弾性部材は前記管状部材に装着されており、前記回転運動の際、前記操作手段・伝達手段に対して摺動して摩擦力を発生することを特徴とする外科用処置具。
3.前記摺動面は一定の膜厚をもった径縮小部となっていることを特徴とする第1項ないし第2項記載の外科用処置具。
4.前記弾性部材の摺動面には1つ以上の半球状の突起が設けられており、前記管状部材にはこれと係合する1つ以上の半球状の凹みとなっていることを特徴とする第1項ないし第2項に記載の外科用処置具。
5.前記弾性部材の摺動面には1つ以上の半球状の突起が設けられており、前記伝達手段にはこれと係合する1つ以上の半球状の凹みとなっていることを特徴とする第1項ないし第2項に記載の外科用処置具。
6.前記弾性部材の摺動面には1つ以上の半球状の突起が設けられており、前記操作手段にはこれと係合する1つ以上の半球状の凹みとなっていることを特徴とする第2項に記載の外科用処置具。
7.前記管状部材の摺動面には1つ以上の半球状の突起が設けられており、前記弾性部材にはこれと係合する1つ以上の半球状の凹みとなっていることを特徴とする第1項に記載の外科用処置具。
8.前記伝達手段の摺動面には1つ以上の半球状の突起が設けられており、前記弾性部材にはこれと係合する1つ以上の半球状の凹みとなっていることを特徴とする第1項に記載の外科用処置具。
9.前記操作手段の摺動面には1つ以上の半球状の突起が設けられており、前記弾性部材にはこれと係合する1つ以上の半球状の凹みとなっていることを特徴とする第2項に記載の外科用処置具。
10.前記弾性部材は前記伝達部材・前記操作手段・前記管状部材から着脱自在であることを特徴とする第1項ないし第8項に記載の外科用処置具。
(2 groups)
1. A tubular member having a proximal end and a distal end; gripping means coupled to the distal end of the tubular member; operating means coupled to the proximal end of the tubular member; and in a conduit of the tubular member And a rod-shaped transmission means that transmits the movement of the operation means to the gripping means, and the gripping member and the tubular member are fastened together in the rotation direction and rotate integrally with the operation means. An elastic member is disposed between the transmission means and the tubular member to seal the gap. Further, the elastic member is attached to the operation means, and the tubular member / transmission means is attached to the tubular member / transmission means during the rotational movement. A surgical treatment instrument characterized by sliding to generate frictional force.
2. A tubular member having a proximal end and a distal end; gripping means coupled to the distal end of the tubular member; operating means coupled to the proximal end of the tubular member; and in a conduit of the tubular member And a rod-shaped transmission means that transmits the movement of the operation means to the gripping means, and the gripping member and the tubular member are fastened to each other in the rotation direction, and are integrated with the operation means. An elastic member is arranged between the transmission means and the tubular member so as to seal the gap, and the elastic member is mounted on the tubular member. A surgical treatment instrument characterized by generating a frictional force by sliding against a means.
3. The surgical treatment instrument according to
4). The sliding surface of the elastic member is provided with one or more hemispherical projections, and the tubular member is formed with one or more hemispherical recesses engaged therewith. The surgical instrument according to any one of
5. One or more hemispherical protrusions are provided on the sliding surface of the elastic member, and the transmission means is formed of one or more hemispherical recesses engaged therewith. The surgical instrument according to any one of
6). One or more hemispherical protrusions are provided on the sliding surface of the elastic member, and the operating means has one or more hemispherical recesses engaged therewith. The surgical instrument according to
7). The sliding surface of the tubular member is provided with one or more hemispherical protrusions, and the elastic member is formed with one or more hemispherical recesses engaged therewith. The surgical instrument according to
8). One or more hemispherical protrusions are provided on the sliding surface of the transmission means, and the elastic member has one or more hemispherical recesses engaged therewith. The surgical instrument according to
9. One or more hemispherical protrusions are provided on the sliding surface of the operating means, and the elastic member is formed with one or more hemispherical recesses that engage with the elastic member. The surgical instrument according to
10. The surgical treatment instrument according to any one of
(2群の従来技術)
近年、内視鏡観察下で行われる外科手術が盛んに行われている。本術式の拡大と共に処置具類も変化し、ハンドルに対し挿入部/先端部が回転可能な処置具が一般的になっている。更に、使用上この回転力量は軽過ぎず重過ぎない適度な回転力量が要求される。
(Two groups of prior art)
In recent years, surgical operations performed under endoscopic observation have been actively performed. As the surgical technique expands, the treatment instruments also change, and treatment instruments in which the insertion portion / tip portion can rotate with respect to the handle have become common. Furthermore, in use, this amount of rotational force is required to be an appropriate amount of rotational force that is neither too light nor too heavy.
これらを実現するために、例えばUSP4,674,501では回転ノブのフランジ面に凹を設け、これに係合するボール状の部材がハンドル内に収納されており、回転ノブの凹部にボール状の部材を押しつける方向にバネ付勢することにより回転抵抗或いはクリック感を生み出している。 In order to realize these, for example, in USP 4,674,501, a concave surface is provided on the flange surface of the rotary knob, and a ball-shaped member that engages with this is accommodated in the handle. By urging the spring in the pressing direction, a rotational resistance or click feeling is created.
更に、DE G9114306.3 U1ではグリップとこれに回転可能なように配置された管軸とはバネの圧力の下に相互に係合関係にあり、さらにこの係合面には歯切りを設け構造的に正確な回転固定が得られるようになっている。回転時には、この歯切りにより発生する限界トルク以上のトルクにて管軸に接続された円盤状の部材(ノブ)を回転させれば良い。
この他、回転位置関係を変更するために、ハンドル及び挿入軸とを固定するネジを設け、これを緩めたり締め付けたりすることによるもの等多くの方法が示されている。
Furthermore, in DE G9114306.3 U1, the grip and the tube shaft arranged so as to be able to rotate are engaged with each other under the pressure of the spring. Accurate rotation fixation can be obtained. At the time of rotation, a disk-shaped member (knob) connected to the tube shaft may be rotated with a torque that is greater than the limit torque generated by the gear cutting.
In addition, in order to change the rotational positional relationship, many methods such as a method of providing a screw for fixing the handle and the insertion shaft and loosening or tightening the screw are shown.
(2群の課題)
USP4,674,501、DE G9114306.3 U1両タイプとも回転を規制するためにバネを用いており、この部分をハンドルや挿入軸で覆っている。このような構造は操作性には優れるものの洗滌性、滅菌性に劣るため実用的ではない。また、一般に行われている気腹下の内視鏡下外科手術では気密性が要求されるためにシール部材を設けるなど更に構造的に複雑なものとなり加工性、組立性ともに煩雑なものとなる。
ハンドルと挿入軸とをネジにより固定するタイプでは術中に挿入部を回転するのは面倒であり、現実には回転操作は不可能である。
(
Both USP4,674,501 and DE G9114306.3 U1 types use springs to restrict rotation, and this part is covered with a handle and insertion shaft. Such a structure is not practical because it is excellent in operability but is inferior in washing and sterilization. Further, in general endoscopic surgery under a pneumoperitoneum, since airtightness is required, a seal member is provided, which makes the structure more complicated, and the workability and assembly are complicated. .
In the type in which the handle and the insertion shaft are fixed with screws, it is troublesome to rotate the insertion portion during the operation, and in reality it cannot be rotated.
2群のものは、簡単な構造で、洗滌滅菌性に優れ、適度な回転力量を有する操作性に優れた処置具を提供することを目的とする。 The object of the second group is to provide a treatment tool with a simple structure, excellent in washing and sterilization, and having an appropriate amount of rotational force and excellent operability.
(2群の効果)
1〜3項のものによれば、簡単な構造で、管状部材と伝達部材の間の気密を確保し、かつ適度な回転力量を得ることができる。従って、部品数が少なく、コスト的にも有利であるし、洗滌滅菌の点でも有利である。
4〜9項のものによれば、摺動面に凹凸を付けることにより回転時適度なクリック感を作り出すことができる。
10項のものによれば、回転力量を弾性部材の摺動によって得るために、摩擦による弾性部材の消耗が起り、回転力量が変化(小さくなる)した場合、それを交換することにより、コストの削減になる。さらに、滅菌時に取り出すことによって弾性部材に保たれていた部分に隙間ができ、滅菌ガスがスムーズに流入することによって、より滅菌性が確実なものとなる。
(Effect of 2 groups)
According to the first to third aspects, the airtightness between the tubular member and the transmission member can be secured with a simple structure, and an appropriate amount of rotational force can be obtained. Therefore, the number of parts is small, which is advantageous in terms of cost, and also advantageous in terms of washing and sterilization.
According to the 4th to 9th items, it is possible to create an appropriate click feeling at the time of rotation by providing irregularities on the sliding surface.
According to the tenth item, in order to obtain the amount of rotational force by sliding the elastic member, when the elastic member is consumed due to friction and the amount of rotational force changes (becomes small), the cost can be reduced by replacing it. Reduction. Further, when the sterilization is taken out, a gap is formed in the portion held by the elastic member, and the sterilization gas flows smoothly, so that the sterilization is more sure.
(3群)
1.近位端と遠位端を有する管状部材と、前記管状部材の遠位端に結合された把持手段と、前記管状部材の近位端に結合された操作手段と、前記管状部材の管路内に配置され前記操作手段の動きを前記把持手段に伝える棒状の連結手段とからなる外科用縫合具において、前記把持手段は1対の把持部材からなり、これらの少なくとも1つの把持部材が支点ピンを中心に旋回することにより開閉し、さらに、少なくとも前記把持部材の1つの把持面には把持部材の側面側に中心をもつ放射状溝が複数設けられ、前記放射溝群は縫合用針を把持・固定するのに適当な溝深さを有し、各々のなす角度が最大約90゜をなすことを特徴とする。
2.前記把持部材の側面は前記放射状溝と同一中心の円弧形状をなすことを特徴とする第2項に記載の外科用処置具。
3.前記放射溝は一対の把持面同士が対称な形状となっていることを特徴とする第1項ないし第2項に記載の外科用処置具。
4.前記放射溝の方向を示す指示手段を備えることを特徴とする第1項ないし第2項に記載の外科用処置具。
(3 groups)
1. A tubular member having a proximal end and a distal end; gripping means coupled to the distal end of the tubular member; operating means coupled to the proximal end of the tubular member; and in a conduit of the tubular member In the surgical suturing tool comprising a rod-shaped connecting means that is arranged on the rod and transmits the movement of the operating means to the grasping means, the grasping means comprises a pair of grasping members, and these at least one grasping member has a fulcrum pin. It opens and closes by pivoting to the center, and at least one gripping surface of the gripping member is provided with a plurality of radial grooves having a center on the side surface side of the gripping member, and the radial groove group grips and fixes a suture needle. It is characterized in that it has a groove depth suitable for the purpose, and the angle formed by each has a maximum of about 90 °.
2. The surgical instrument according to
3. The surgical treatment instrument according to
4). The surgical instrument according to
(3群の従来技術)
内視鏡下外科手術では処置具(鉗子)の操作は体外からモニタ表示を通じて行うが、これらの操作は訓練を要し、特に針糸による縫合等の作業は細かいために非常に難しくかなりの熟練を必要とする。
これらの問題を解決するために、例えば特開平4−212337号公報では、先端部に横方向の開口をもつパイプ状部材とこのパイプ内で軸方向に移動可能な部材とで針を開口部で係合する持針器を示している。開口部は軸に対し、傾斜しているため、常にこの傾斜角で針をつかむことができる。
その他、USP5,417,701 では先端針把持部に、針を予定の角度に向ける溝手段を設け、さらに、溝手段と隣接するように磁石を埋め込み、針を落とさない様にするものもある。
(
In endoscopic surgery, the operation of the treatment tool (forceps) is performed from outside the body through a monitor display. However, these operations require training, and in particular, the operations such as suturing with the needle thread are very difficult and very difficult. Need.
In order to solve these problems, for example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-212337, a needle is formed at an opening portion with a pipe-shaped member having a lateral opening at a tip portion and a member movable in the axial direction within the pipe. The engaging needle holder is shown. Since the opening is inclined with respect to the axis, the needle can always be grasped at this inclination angle.
In addition, US Pat. No. 5,417,701 includes a groove means for directing the needle at a predetermined angle in the tip needle gripping portion, and further embedding a magnet adjacent to the groove means so as not to drop the needle.
(3群の解決しようとする課題)
特開平4−212337号公報では、針の向きは開口部の軸に対する傾斜角で決まってしまうため、これ以外の角で針を保持することが出来ない。
更にこの構造では把持対象は針のみであり組織等を把持することは出来ない。つまり、汎用性のない鉗子である。
USP5,417,701 でも同様に針の方向は一方向に限られてしまうので、様々な状況下では好ましくない向きに針が向いてしまう可能性がある。また、把持部の溝に磁石を埋め込むなど原価が高くなる傾向があるという欠点を有する。
3群のものでは簡単な構造で、針を所望の向きに保持することができ、かつ体組織を把持することが出来る汎用性の高い鉗子を提供することを目的とする。
(Problems to be solved by Group 3)
In Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-212337, the direction of the needle is determined by the inclination angle with respect to the axis of the opening, and thus the needle cannot be held at any other angle.
Furthermore, in this structure, the object to be grasped is only a needle and a tissue or the like cannot be grasped. In other words, the forceps is not versatile.
Similarly, in USP 5,417,701, since the direction of the needle is limited to one direction, there is a possibility that the needle may face in an unfavorable direction under various circumstances. In addition, there is a drawback that the cost tends to be high, such as embedding a magnet in the groove of the gripping portion.
The object of the third group is to provide a highly versatile forceps that has a simple structure, can hold the needle in a desired direction, and can grasp a body tissue.
(3群の効果)
1項のものによれば、縫合針向きは溝によってガイドされるため、把持する位置をかえるだけで容易に所望の向きに針を把持することができる。針の向きは溝方向が把持部材の長軸垂直方向に対し45゜程度の自由度があれば十分であり実用的である。
2項のものによれば、溝は把持部の側面形状の接線に対し法線の位置関係にあるため、組織に針を通す場合、把持部のうち最初に対象組織に当たる(触れる)のは針を把持している位置である。従って、効率よく(深く)針を剌入でき、確実な縫合操作ができるというメリットがある。
3項のものによれば、通常外科処置に使用されるような、非対称な把持面であると縫合針の方向性が出しにくい。(ガイドとしての機能という点で劣る)対称な把持面にすることで本欠点は解消される。
4項のものによれば、溝の方向を示す手段を設けることにより、より簡単に縫合針を扱うことができる。
(Effect of 3 groups)
According to the first aspect, since the direction of the suture needle is guided by the groove, the needle can be easily gripped in a desired direction only by changing the gripping position. The direction of the needle is sufficient if the groove direction has a degree of freedom of about 45 ° with respect to the direction perpendicular to the long axis of the gripping member, which is practical.
According to the second aspect, since the groove is in a normal positional relationship with respect to the tangent of the side surface shape of the grasping portion, when the needle is passed through the tissue, the first contact (touch) of the target tissue in the grasping portion is the needle. It is the position which is gripping. Therefore, there is an advantage that the needle can be inserted efficiently (deeply) and a secure suturing operation can be performed.
According to the third item, the direction of the suture needle is difficult to obtain when the grip surface is asymmetric, which is usually used in a surgical procedure. By using a symmetrical gripping surface (which is inferior in terms of function as a guide), this drawback is eliminated.
According to the fourth aspect, the suture needle can be handled more easily by providing means for indicating the direction of the groove.
(4群)
1.近位端と遠位端を有する管状部材と、前記管状部材の遠位端に結合された把持手段と、前記管状部材の近位端に結合された操作手段と、前記管状部材の管路内に配置された前記操作手段の動きを前記把持手段に伝える棒状の伝達手段とからなる外科用処置具において、前記把持手段は一対の把持部材からなり、前記1対の把持部材の側面に沿ってある距離(2mm程度)隔てた位置に縫合用針の外径よりも大きい直径をもつ孔が設けられ、前記孔は把持面を貫き、他方の把持部材に抜け得ると共に、前記孔につながり縫合糸の太さよりも大きく縫合針よりも細い幅をもつスリットが前記把持手段の側面に開放しており、これら孔とスリットの組み合わせが少なくとも1つ以上設けられており、前記把持手段を閉じた状態で前記両把持部材の両把持面にて孔及びスリットの位置が一致することを特徴とする。
2.前記複数孔の中心を結んだ仮想線は前記把持面において、1つ以上の屈曲点をもつことを特徴とする第1項に記載の外科用処置具。
3.前記複数孔の中心を結んだ仮想線は前記把持面において、湾曲形状をなしていることを特徴とする第1項に記載の外科用処置具。
4.前記把持部材の遠位端に前記孔及び前記スリットが1つ設けられていることを特徴とする第1項ないし第3項に記載の外科用処置具。
5.前記把持部材には把持面形状及び前記孔位置が一致する板状の部材が少なくとも1つ取り付けられていることを特徴とする第1項ないし第4項に記載の外科用処置具。
6.前記板状部材は生体吸収材料でできていることを特徴とする第5項に記載の外科用処置具。
7.前記把持手段と前記管状部材とは着脱自在であり、把持手段を閉じた状態で分割することを特徴とする第1ないし第6項記載の外科用処置具。
8.前記孔の把持部材側と把持面側に座ぐりがあることを特徴とする第1項ないし第7項に記載の外科用処置具。
(4 groups)
1. A tubular member having a proximal end and a distal end; gripping means coupled to the distal end of the tubular member; operating means coupled to the proximal end of the tubular member; and in a conduit of the tubular member In the surgical treatment instrument comprising a rod-shaped transmission means for transmitting the movement of the operation means arranged on the grasping means, the grasping means comprises a pair of grasping members, along the side surfaces of the pair of grasping members A hole having a diameter larger than the outer diameter of the suturing needle is provided at a position separated by a certain distance (about 2 mm). The hole penetrates the gripping surface and can be pulled out to the other gripping member, and is connected to the hole and connected to the suture thread. A slit having a width larger than that of the suture needle and having a width narrower than that of the suture needle is open on the side surface of the gripping means, and at least one combination of these holes and slits is provided, and the gripping means is closed. Both grips of the gripping members Wherein the position of the holes and the slits coincide with the plane.
2. The surgical treatment instrument according to
3. The surgical treatment instrument according to
4). The surgical instrument according to any one of
5. The surgical instrument according to any one of
6). The surgical instrument according to
7). The surgical instrument according to any one of
8). The surgical instrument according to any one of
(4群の従来例)
内視鏡下外科手術では、処置具(鉗子)の操作は体外からモニター表示を通じて行うため、通常の開腹手術に比べて難しくかなりの熟練を要する。特に、組織の切除断端のように縫合を密に行うような操作は難しく多くの時間を費やすことになる。
(Conventional example of 4 groups)
In endoscopic surgery, the operation of the treatment tool (forceps) is performed from outside the body through a monitor display, which is difficult and requires considerable skill as compared to normal laparotomy. In particular, it is difficult to perform an operation such as performing close stitching like a tissue resection stump, and a lot of time is spent.
(4群の解決しようとする課題)
これらの問題を解決する為に、自動縫合具と呼ばれる装置が用いられる。すなわち、長く幅広の把持部には中央部にはカッターなどの切除手段があり、その両側にホッチキスの様な金属部品が複数個、複数例に渡って配置され、この把持部にて切除組織の切除ラインを把持した後、ホッチキス状の金属部品により組織を縫合し、その中央を切除手段によって切除するというものである。これにより縫合と切除が一度に行えるという利点がある。
しかし、この装置は高価であり、また切除ラインが直線的であるため必要以上に長い切除ライン(必要以上に組織を切除してしまう)をとってしまうという欠点がある。金属部品が永久に体内に残ってしまうという点も挙げられる。
(Problems to be solved by Group 4)
In order to solve these problems, a device called an automatic suturing tool is used. In other words, the long and wide gripping portion has a cutting means such as a cutter in the central portion, and a plurality of metal parts such as staples are arranged on both sides of the cutting portion, and in this gripping portion, the cut tissue is removed. After grasping the excision line, the tissue is sutured by a staple-like metal part, and the center is excised by excision means. This has the advantage that suturing and excision can be performed at once.
However, this apparatus is expensive and has a drawback that it takes an ablation line that is longer than necessary (extracts tissue more than necessary) because the ablation line is linear. Another point is that metal parts remain in the body forever.
一方、針糸を用いて一針毎に縫い合わせる場合は、縫合を進めるに従って縫合ラインが狙いからずれてしまったり、その際縫合ピッチがばらつくため、縫合不全を引き起こす可能性があり、かつ時間のかかる現実的な方法ではない。 On the other hand, when stitching one needle at a time using a needle thread, the stitching line may deviate from the target as the stitching proceeds, and the stitching pitch may vary, which may cause stitching failure and takes time. It's not a realistic way.
4群のものは狙った縫合ラインを簡単にかつ確実に針糸で縫合することのできる鉗子を提供することを目的とする。 The object of the fourth group is to provide a forceps capable of easily and surely sewing a target suture line with a needle thread.
(4群の効果)
1項によれば、臓器を把持・圧着しながら縫合操作が行えるため、肺等の臓器の一部を手縫いで一定のピッチで、更に正確な縫合ラインで縫合することができる。また、自動縫合具による縫合のようにコストがかからず、しかも金属等の異物を体内に残すことがない、という利点もある。
(Effect of 4 groups)
According to the first aspect, since the suturing operation can be performed while holding and crimping the organ, a part of the organ such as the lung can be sewn at a constant pitch with a more accurate suturing line. In addition, there is an advantage that it does not cost like a suture by an automatic suturing tool, and does not leave a foreign object such as a metal in the body.
2,3項によれば、曲がっていない(ストレート)タイプに比べて病変部に対してのセーフティーマージンがとり易い。更に、病変部の周りを縫合(切除)する場合も、必要最小限の縫合(切除)で済む。また、ストレートタイプでは2回の縫合が必要なケースでも1回で済むこともある。 According to the second and third terms, a safety margin for a lesion is easily obtained as compared with a non-bent (straight) type. Further, when the surroundings of the lesion are sutured (removed), the minimum necessary suture (resection) is sufficient. Further, in the case of the straight type, even in the case where two stitches are required, one time may be sufficient.
4項によれば、縫合開始位置を把持部材の先端にすることにより、縫合始点部における縫合不全の恐れが無い。 According to item 4, there is no fear of failure of the suture at the suture start point by setting the suture start position to the tip of the gripping member.
5項によれば、縫合後においても、板状の部材が組織を圧着するために、孔のピッチが大きくても十分縫合機能がある。
According to
6項によれば、自動縫合具のように金属等の異物を残さずに請求項5の効果が得られる。
7項によれば、組織を把持圧着した状態で体内に留置できるためトラカール孔を1つ減らすことができる。更に、体外からの操作と異なり、その動きを拘束する挿入部(管状部材)がないため、縫合時の自由度が増すというメリットがある。
According to the sixth aspect, the effect of the fifth aspect can be obtained without leaving a foreign object such as metal unlike the automatic suturing tool.
According to
8項によれば、座ぐりがあることにより、縫合針を把持部の孔に入れやすくなるというメリットがある。
According to
(5群)
1.近位端と遠位端を有する管状部材と、前記管状部材の遠位端に結合された把持手段と、前記管状部材の近位端に結合された操作手段と、前記管状部材の管路内に配置された前記操作手段の動きを前記把持手段に伝える棒状の伝達手段を有する外科手術用処置具において、前記管状部材と前記伝達手段との間に管腔を有し、管状部材はこの管腔に通じる口金を備え、前記口金につながる経路を前記管腔内で規定する経路用切換え手段を有することを特徴とする。
2.前記切換え手段は前記伝達手段に連動(操作手段にも連動)することを特徴とする第1項に記載の外科用処置具。
3.前記切換え手段は前記口金の前記管腔入り口付近に配置され、前記管状部材の内径にほぼ等しい外径をもつ部材で構成され、前記切換え手段は、管腔の経路を遠位端側に切り換える第1の位置と、前記経路を近位端側に切り換える第2の位置を形成することを特徴とする第1項ないし第2項に記載の外科用処置具。
4.前記切換え手段は弾性部材よりなることを特徴とする第1項ないし第3項に記載の外科用処置具。
5.前記伝達手段の遠位端に配置された切換え手段は、前記管路部材との間隙をなくす第1の状態と、前記間隙を形成する第2の状態を形成することを特徴とする第1項に記載の外科用処置具。
6.前記切り換え手段は弾性部材よりなることを特徴とする第5項に記載の外科用処置具。
7.前記口金より遠位端側の流路抵抗が近位端側の流路抵抗よりも大きく、かつ近位端側の流路を閉鎖する手段を備えたことを特徴とする第1項ないし第2項に記載の外科用処置具。
(5 groups)
1. A tubular member having a proximal end and a distal end; gripping means coupled to the distal end of the tubular member; operating means coupled to the proximal end of the tubular member; and in a conduit of the tubular member A surgical treatment instrument having a rod-shaped transmission means for transmitting the movement of the operation means to the gripping means, and having a lumen between the tubular member and the transmission means. It has a base that communicates with the cavity, and has a path switching means that defines a path connected to the base within the lumen.
2. The surgical treatment instrument according to
3. The switching means is formed of a member having an outer diameter substantially equal to the inner diameter of the tubular member, disposed near the lumen entrance of the base, and the switching means switches the lumen path to the distal end side. The surgical treatment instrument according to any one of
4). The surgical treatment instrument according to any one of
5. The switching means disposed at the distal end of the transmission means forms a first state in which a gap with the pipe line member is eliminated and a second state in which the gap is formed. The surgical treatment instrument described in 1.
6). The surgical treatment instrument according to
7). The flow path resistance at the distal end side from the base is larger than the flow path resistance at the proximal end side, and means for closing the flow path at the proximal end side is provided. The surgical treatment tool according to Item.
(5群の従来例)
本術式と用いられる鉗子は長いパイプ状の挿入部をもち、手元側の操作部の動きを先端鉗子部に伝える駆動軸を挿入部の内部に備えているのが一般的である。これらの処置具は挿入部が長いため、この内部(管腔)に体液や血液などの汚れが入り込むと取り除くことが難しくなる。
(Conventional example of 5 groups)
The forceps used in this technique generally have a long pipe-like insertion portion, and generally have a drive shaft inside the insertion portion that transmits the movement of the operation portion on the hand side to the distal forceps portion. Since these treatment instruments have long insertion portions, it is difficult to remove them when dirt such as body fluid or blood enters the inside (lumen).
この問題を解決する為に多くの処置具は、挿入部の途中に送水用の口金を設け、この口金より管腔内に洗滌液を注入し、内部に入り込んだ汚れを洗い流す方式をとっている。また、鉗子の先端と手元側の挿入部にチューブを取り付け、専用の洗滌機に接続し内部に強制的に水流を与える方式をとるものもある。 In order to solve this problem, many treatment tools employ a system in which a mouthpiece for water supply is provided in the middle of the insertion portion, a washing solution is injected into the lumen from this mouthpiece, and the dirt that has entered the inside is washed away. . In addition, there is a type in which a tube is attached to the distal end of the forceps and the insertion portion on the proximal side and connected to a dedicated washing machine to forcibly give a water flow to the inside.
(5群のものが解決しようとする課題)
前述の洗滌口金より送水し、内部の汚れを洗い流す方式では管路内の流れ方向は管路の抵抗によって決まってしまう。すなわち、内部に汚れが溜っている部分は他の部分に比べ管路抵抗が大きいために、流れはより抵抗の小さい方向(汚れの少ない方向)に向かう。従って、この方式では効果的に汚れを洗い流すことが困難である。また、専用の洗滌機を使う場合は前記のような不具合はないものの、洗滌する手間(主にセッティング)がかかり、さらに専用機を用いるということで取り回しが不便でコスト面でも不利である。
(Problems to be solved by Group 5)
In the system in which water is fed from the above-mentioned washing base and the internal dirt is washed away, the flow direction in the pipe is determined by the resistance of the pipe. That is, the portion where the dirt is accumulated inside has a higher pipe resistance than the other portions, and therefore the flow is directed in the direction of less resistance (the direction of less dirt). Therefore, it is difficult to effectively wash away dirt by this method. Further, when using a dedicated washing machine, there is no such trouble, but it takes time (mainly setting) for washing, and the use of the dedicated machine is inconvenient and costly.
この5群のものは挿入部管腔内の先端側及び基端側の任意の方向へ送水可能な、効果的に管腔内の汚れを取り除くことのできる洗滌性も向上する外科用処置具を提供することを目的とする。 In these five groups, there is provided a surgical treatment tool that can feed water in any direction on the distal end side and proximal end side in the insertion portion lumen, and can effectively remove dirt in the lumen and improve the washing performance. The purpose is to provide.
(5群の効果)
1項のものによれば、鉗子の管腔内に洗滌液を流すとき、その流れ方向を限定することにより、汚れのひどい部分(方向)をより効果的に洗滌することができる。また、管腔内全長に渡って洗滌液が流れるため、洗滌性も向上する。
2項のものによれば、切り換え手段が操作手段に連動するため、洗滌時の作業が楽になる。
3項のものによれば、切り換え手段を管腔入り口に設けるため、管腔内に洗滌液がよどんでいる個所(よどみ点:流速=0)がない。よって、確実に管路内の汚れを洗い流せる。
4項のものによれば、弾性部材を圧着して流れを切り換える為、確実な流路切換が可能である。
(Effect of 5 groups)
According to the first aspect, when the washing liquid is allowed to flow into the lumen of the forceps, by restricting the flow direction, it is possible to more effectively wash the highly contaminated portion (direction). Further, since the washing liquid flows over the entire length in the lumen, the washing performance is also improved.
According to the second item, since the switching means is interlocked with the operation means, the operation at the time of washing becomes easy.
According to the third aspect, since the switching means is provided at the lumen entrance, there is no portion (stagnation point: flow velocity = 0) where the washing liquid is stagnant in the lumen. Therefore, the dirt in the pipe line can be surely washed away.
According to the fourth aspect, since the flow is switched by pressing the elastic member, reliable flow path switching is possible.
(6群)
1.挿入部に管腔があり、管腔内に操作ロッドを配設し、基端部にある操作部の動作を前記操作ロッドによって、先端部にある作業部材に動作を伝える外科用処置具において、挿入部管腔内に通じシリンジ筒先が挿入可能な洗滌ポートを形成する口金と、口金に取り付けられ、挿入されたシリンジ筒先の外周を締め付けるように配置された弾性部材とを備えることを特徴とする。
2.弾性部材がシリコンまたはゴムであることを特徴とする前記第1項の外科用処置具。
3.弾性部材は口金にかぶせることが可能なキャップ形状であり、口金と弾性部材は着脱可能であることを特徴とする前記第1項の外科用処置具。
4.シリンジの筒先が挿入される口金の深さを深くとも3mmに設定し、シリンジの筒先を締めつける部分の弾性部材の厚さを厚くとも1mmに設定したことを特徴とする前記第1項の外科用処置具。
(6 groups)
1. In the surgical treatment tool, wherein the insertion portion has a lumen, an operation rod is disposed in the lumen, and the operation of the operation portion at the proximal end is transmitted to the working member at the distal end by the operation rod. A mouthpiece that forms a washing port through which the syringe barrel tip can be inserted through the insertion portion lumen, and an elastic member that is attached to the mouthpiece and arranged to tighten the outer periphery of the inserted syringe barrel tip, .
2. 2. The surgical instrument according to
3. The surgical instrument according to
4). The depth of the base into which the syringe barrel tip is inserted is set to 3 mm at the deepest, and the thickness of the elastic member at the portion where the syringe barrel tip is fastened is set to 1 mm at the thickest. Treatment tool.
(6群の従来例)
従来、特願6−179194号出願や特開平8−38495号公報に示すように挿入部管腔内の洗滌ポートとしてルアロック形状を使用していた。
(Conventional example of 6 groups)
Conventionally, as shown in Japanese Patent Application No. 6-179194 and Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-38495, a luer lock shape has been used as a washing port in the insertion portion lumen.
(6群のものが解決しようとする課題)
特願6−179194号の出願のもので用いられているルアロック形状の場合、確実にシリンジとの水密を確保する為、ルアロックのテーパ形状を、JIS T3201ガラス注射筒の筒先検査ゲージに従って設計するとテーパ部長は7mm程度必要となり洗滌ポート口金が大型化する。大型化した洗滌ポート口金は術中に邪魔になるという不具合があった。そこで、6群のものは洗滌ポート口金を小型化することを目的とする。
(Problems to be solved by 6 groups)
In the case of the luer lock shape used in the application of Japanese Patent Application No. 6-179194, the taper shape of the luer lock is designed according to the cylinder tip inspection gauge of the JIS T3201 glass syringe barrel in order to ensure watertightness with the syringe. The head length is about 7mm, and the washing port cap becomes larger. There was a problem that the enlarged washing port cap became an obstacle during the operation. Therefore, the purpose of the six groups is to reduce the size of the washing port base.
(6群の効果)
1項のものによれば、鉗子の管腔内に洗滌液を流すとき、その流れ方向を限定することにより、汚れのひどい部分(方向)をより効果的に洗滌することができる。また、管腔内全長に渡って洗滌液が流れるため、洗滌性も向上する。
(Effect of 6 groups)
According to the first aspect, when the washing liquid is allowed to flow into the lumen of the forceps, by restricting the flow direction, it is possible to more effectively wash the highly contaminated portion (direction). Further, since the washing liquid flows over the entire length in the lumen, the washing performance is also improved.
2項のものによれば、切換え手段が操作手段に連動するため、洗滌時の作業が楽になる。
3項のものによれば、切換え手段を管腔入り口に設けるため、管腔内に洗滌液がよどんでいる個所(よどみ点:流速=0)がない。よって、確実に管路内の汚れを洗い流せる。
4項のものによれば、弾性部材を圧着して流れを切り換える為、確実な流路切換が可能である。
According to the second aspect, since the switching means is interlocked with the operation means, the work at the time of washing becomes easy.
According to the third aspect, since the switching means is provided at the lumen entrance, there is no portion (stagnation point: flow velocity = 0) where the washing liquid is stagnant in the lumen. Therefore, the dirt in the pipe line can be surely washed away.
According to the fourth aspect, since the flow is switched by pressing the elastic member, reliable flow path switching is possible.
1…把持鉗子、2…挿入部の管状部材、3…把持部、5…操作部接続部材、6…操作部、7…操作ロッド、11a,11b…一対の把持部材、14…支点ピン、15…開閉用駆動ピン、142a,142b…刃付きブレード、147…カシメ部材、143…支点ピン。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記管状部材の遠位端に結合された切断手段と、
前記管状部材の近位端に結合された操作手段と、
前記管状部材の管路内に配置され前記操作手段の動きを前記切断手段に伝える棒状の伝達手段とからなる外科用処置具において、
前記切断手段は、
第1の枢着用孔を形成した第1の刃付きブレードと、
第2の枢着用孔を形成した第2の刃付きブレードと、
第1の枢着用孔と第2の枢着用孔にわたり挿通され、前記第1の刃付きブレードと第2の刃付きブレードとを枢着するとともに前記第1の刃付きブレードと第2の刃付きブレードとを両側から挟み密着させるようにカシメ付けられたパイプ状のカシメ部材と、
前記カシメ部材の中に挿通して配置され、両端を前記管状部材に支持する支点ピンと、
を具備したことを特徴とする外科用処置具。 A tubular member having a proximal end and a distal end;
Cutting means coupled to the distal end of the tubular member;
Operating means coupled to a proximal end of the tubular member;
In a surgical treatment instrument comprising a rod-shaped transmission means that is disposed in a pipe line of the tubular member and transmits the movement of the operation means to the cutting means,
The cutting means is
A first blade with a blade forming a first pivot mounting hole ;
A second blade with a blade forming a second pivot mounting hole ;
Inserted through the first pivot mounting hole and the second pivot mounting hole to pivotally connect the first blade with the blade and the second blade with the blade, and with the first blade with the second blade A pipe-like caulking member that is caulked to be in close contact with the blade from both sides ;
A fulcrum pin that is inserted through the caulking member and supports both ends of the tubular member ;
A surgical treatment instrument comprising:
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