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JP4397086B2 - 写真付きハガキの製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リール状に巻いた帯状写真をラインに供給するとともにハガキの裏面に貼り付けた後に、これらの帯状写真及びハガキをカット1枚の写真付きハガキとして回収する写真付きハガキの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
帯状写真をラインに流すとともに1枚ずつハガキを繰り出してその裏面を帯状写真に糊付けし、ラインを搬送しながらハガキを貼り付けた帯状写真をカットして1枚の写真付きハガキを製造する装置として、従来から各種のものが使用されている。このような装置としては、たとえば特開平2−229094号公報や特開平3−72351号公報に記載のものがある。
【0003】
これらの公報に記載の写真付きハガキの製造装置では、帯状写真への糊付け機構やハガキの搬送機構などが複雑であり、装置が大型化するとともに保守点検も煩わしいという面があった。また、ハガキを帯状写真に貼り付けた後にこれを一旦リールに巻き取ってカットする構造なので、最終的に得られた写真付きハガキには巻癖が残りやすく、カールして反り曲がったままの状態となりやすい。
【0004】
そこで、本願出願人は、このような製造上の問題を解消するための写真付きハガキの製造装置を提案し、これを特願平3−353545号として出願した。これは、帯状写真を巻いてラインに供給するリールとハガキを1枚ずつ繰り出すハガキ繰出しユニットと、帯状写真の裏面に糊を塗る糊塗布ユニットと、ハガキを帯状写真に押しつけて貼り付ける圧着部とを備え、この圧着部の下流にカッタ及びスリッタを設ける構成としたものである。カッタはハガキを貼り付けた帯状写真の送り方向の1箇所を切断する前段カット部とこの前段カット部で切断された部分を再度カットして切り揃えるための後段カット部とから構成され、これらの前段及び後段のカット部の間にスリッタが配置されている。
【0005】
このような構成によると、前述の公報に記載のものに比べると構造が簡単になり小型化も図られる。そして、前段カットの後にスリッタによりスリッティングするので、ハガキを貼り付けた帯状写真の幅方向の切り屑を短い短冊状にすることができ、その処理がしやすくなる。また、ハガキを貼り付けた帯状写真をそのままラインに通してカットするので、最終製品の写真付きハガキにカールを生じることがなく、多数枚のハガキを梱包する作業も簡単になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
先の出願の装置では前段カット部としてロータリカッタを備え、後段カット部としてはギロチンカッタを備えた構成である。ロータリカッタは、その周速をハガキを貼り付けた帯状写真の送り速度と一致させておけば、ハガキを貼り付けた帯状写真を停止させることなく連続してカットしていくことができる。これに対し、ギロチンカッタはハガキを貼り付けた帯状写真の搬送ラインを挟んで固定刃と可動刃とを備え、可動刃の上下動作によって切断していく機構である。このため、ロータリカッタによって1枚物となっている写真付きハガキの切り揃えのためには、この写真付きハガキを一旦停止させてからカットしなければならない。すなわち、帯状写真のカットは連続的にできても、1枚物となった写真付きハガキの切り揃えは間欠的となり、最終製品の写真付きハガキとなるように加工するための時間がどうしても長くなってしまう。
【0007】
また、スリッタは前段カッタの下流に配置されているので、前段カッタで切断された1枚物の写真付きハガキの幅員方向の縁部をスリッティングする。この場合、1枚の写真付きハガキはロール状のスリッタの中を抜ける間にスリッティングされるが、このときには既に帯状写真とは無縁になっているので、スリッティングの際に撓みやへたりが発生しやすい。このためスリッタによる剪断が不良となってしまい、切り口が不揃いとなる恐れがある。
【0008】
このように従来の写真付きハガキの製造装置では、写真付きハガキを最終の形態まで切り揃えるまでの時間が長くなり、スリッティング不良による製品歩留りの低下が避けられないという問題がある。
【0009】
本発明は、写真付きハガキの切断成形時間の短縮と良好なスリッティングを保持でき生産性と歩留りの向上が可能な写真付きハガキの製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、多数の画像が一定間隔でプリントされた帯状写真をラインに連続走行させて供給するとともにその裏面に接着剤を塗布し、前記ラインへ向けてハガキ繰出しユニットから1枚ずつ繰り出されるハガキを前記画像に位置合わせして前記帯状写真に貼り付け、その後カット及びスリッティングして1枚1枚の写真付きハガキを製造する装置であって、前記ラインの前記ハガキの貼り付け位置の下流に、前記ハガキを貼り付けた帯状写真を前記写真付きハガキのサイズに同時にカットして一次製品とする一対のロータリカッタを備えるとともに、その下流に前記一次製品の幅員方向の縁をスリッティングして写真付きハガキに成形するスリッタを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明では、一対のロータリカッタによる同時カットとその後のスリッタによるスリッティングとが行われるので、ハガキを貼り付けた帯状写真及びカット後の一次製品を停止させることなく連続的に加工することができ、生産性の向上が可能となる。
【0012】
また、先の構成においては、前記スリッタは、受けローラと、前記受けローラよりも下流に回転軸線を持って配置され当該受けローラの軸線方向の端面に当接するコーン状刃と、前記コーン状刃の回転軸線より上流に配置され前記ライン上の前記一次製品を前記受けローラとともにニップする押圧ローラとを備えたものとすることができる。
【0013】
このような構成では、帯状写真とは無縁となった一葉の一次製品を受けローラと押圧ローラでニップしながらスリッティングできるので、一次製品の撓みやへたりなどを伴わない加工ができ幅員方向の両端の切り揃えが良好な写真付きハガキを得ることができる。
【0014】
更に、前記一対のロータリカッタのうちの下流側配置のロータリカッタの直ぐ下流に、前記一次製品の通過を許すように進路を開放し且つ切り屑を払い落とすための一対の排除用フィルムを、前記ラインを上下に交差する関係として配置した構成としてもよい
このような構成では、カットされた切り屑を排除用フィルムによって払い落とすことで、装置本体の内部に備えるダストボックスなどに速やかに回収でき、切り屑の処理が簡単になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態による写真付きハガキ製造装置の全体を示す概略正面図、図2は帯状写真の搬送及び糊付けしたハガキをカット・スリッティングするラインをその駆動系とともに示す概略図である。
【0017】
図において、写真付きハガキ製造装置の本体1の上面には、一定の間隔で写真を現像したシート状の帯状写真Pを巻回したリール2とハガキLの表側を斜め上に向けて搭載して1枚ずつラインに繰り出すためのハガキ繰出しユニット3とを配置している。また、本体1の上端には液状糊を収納した糊タンク1aを備えるとともに、内部には切り屑回収用のダストボックス1bを設け、更に右端には写真付きハガキを回収するためのストッカ1cを配置している。
【0018】
リール2はブレーキクラッチ機構などを備えたもので、帯状写真Pを一定の速度で解き放してハガキLとの貼着及びカット・スリッティングのためのラインに供給する。リール2からの帯状写真Pは駆動モータ2a−1(図2参照)により回転するテンションローラ2aによりバックテンションを与えられながら走行し、糊塗布ユニット4a,乾燥ユニット4bを経由して下流に送られる。なお、糊塗布ユニット4aは糊タンク1aに連通するノズルを備えて帯状写真Pの裏面に液状糊を塗布し、乾燥ユニット4bは温風を噴射して液状糊を適度な硬さまで乾燥させるもので、先に出願した特願平3−353545号に記載のものと同様である。
【0019】
ハガキ繰出しユニット3は、駆動モータ(図示せず)によって回転駆動されるローラ列3aによって積層搭載したハガキLの最も下の1枚を繰り出し可能としたものであり、これも特願平3−353545号に記載のものと同様の構成を持つ。そして、ハガキLの切り出し方向は糊塗布ユニット4aから下流に搬送される帯状写真Pの送り方向に対して斜め上から進入する向きであり、帯状写真PとハガキLとの合流部に一対の圧着ローラ5a,5bが配置されている。圧着ローラ5aは駆動モータ5a−1(図2参照)に連接されて回転駆動し、他方の圧着ローラ5bもこれに連動して回転する。そして、圧着ローラ5a,5bの間には、糊が塗布された帯状写真Pの通過にマッチングさせてハガキLが供給され、これらの圧着ローラ5a,5bのニップ力によってハガキLの裏面を帯状写真の裏面に糊を介して接着する。なお、帯状写真Pの送りとハガキLの繰出しのマッチングは、それぞれの位置を検出するセンサ(図示せず)を適切に備えることによって可能であり、連続走行する帯状写真Pに対し一定間隔を持たせてハガキLを貼り付けていくことができる。
【0020】
圧着ローラ5a,5bの下流には、第1及び第2のロータリカッタ(後述)を備えるとともに、駆動モータ5a−1によって回転駆動される送りローラ対6a、自由回転するガイドローラ対6b、スリッタ(後述)と連動して回転駆動される送りローラ対6c及び2段の排出ローラ対6d,6eをそれぞれ設ける。
【0021】
第1のロータリカッタ7はカッタ刃7aと受けローラ7bとを組み合わせたもので、駆動モータ7c(図2参照)により回転駆動される。図3は第1のロータリカッタ7の詳細図であって、(a)はライン方向と直交する方向に見た縦断面図、(b)はライン方向に見た要部の縦断面図である。図3に示すように、カッタ刃7a及び受けローラ7bはハウジング7dに軸受を介して回転自在に支持され、駆動モータ7cにより回転するカッタ刃7aから歯車列7eを介して受けローラ7bに回転が伝達される。カッタ刃7aの周面にはカッタブレード7a−1を取り付け、駆動モータ7cによって駆動されると、カッタ刃7a及び受けローラ7bは図3の(b)に示す矢印方向に回転する。このとき、カッタブレード7a−1の先端と受けローラ7bの周面のそれぞれの周速は同じであり、またこの周速は圧着ローラ5a,5bから供給されハガキLを貼り付けた帯状写真Pの送り速度に等しい。
【0022】
ガイドローラ対6bの下流に配置される第2のロータリカッタ8もカッタ刃8aと受けローラ8bとの組合せとしたものであり、駆動モータ8c(図2参照)によって回転駆動される。この第2のロータリカッタ8は第1のロータリカッタ7と全く同様の構成であり、図3には共通の部材について符号8〜8eを括弧付きで記入している。第2のロータリカッタ8も、カッタ刃8aに備えるカッタブレード(図示せず)の周速を受けローラ8bの周速と一致させて駆動される。すなわち、第1及び第2のロータリカッタ7,8の剪断周速は帯状写真Pの搬送速度と同じである。そして、それぞれの駆動モータ7c,8cの駆動を高精度で同期させる制御とし、それぞれのカッタブレード7a−1,8a−1が同時に帯状写真Pを切断する。
【0023】
送りローラ対6cの下流には、第1及び第2のロータリカッタ7,8によって所定の長さに切断された帯状写真Pの一葉の幅員をスリッティングするためのスリッタ9を備える。図4はスリッタ9をラインの下流側から見た要部の縦断面図、図5は図4のA−A線矢視による縦断面図である。スリッタ9は駆動モータ9a(図2参照)によって回転駆動される受けローラ9bと、歯車列9dを介してこの受けローラ9bと連動回転するスリッティングローラ9cと、カットされた一葉の写真付きハガキの送りを安定させるたための押圧ローラ9eとから構成されている。スリッティングローラ9cは、図4に示すように、受けローラ9bの端面を挟持するように配置した一対のコーン状刃9c−1を備えたもので、これらのコーン状刃9c−1と受けローラ9bの端面とによって、第1及び第2のロータリカッタ7,8でカットされた一葉の写真付きハガキの幅員方向の縁部をスリッティングして除去する。
【0024】
ここで、図5から明らかなように受けローラ9bの回転軸線に対してスリッティングローラ9cの回転軸線は下流側に少し偏った位置にあり、受けローラ9bの回転軸線の真上に押圧ローラ9eの回転軸線が位置している。そして、押圧ローラ9eは本体1のフレーム(図示せず)などに上下に回動自在とした一対の支持アーム9e−1によって支持され、押圧ローラ9eの自重によって受けローラ9bの周面との間でのニップ力を得ることができる。
【0025】
更に、第2のロータリカッタ8の直ぐ下流には、図2に示すように、切り屑をダストボックス1bに払い落とすための一対の排除用フィルム10a,10bを設ける。これらの排除用フィルム10a,10bはたとえばOHP用のフィルム材などのように適度な弾性を持つシート材であり、それぞれ上端及び下端を装置側に固定され、上側配置の第1,第2のロータリカッタ7,8でカットされた一次製品(後述)の排除用フィルム10aはパスラインと交差する長さを持ち、下側配置の排除用フィルム10bの上端はパスラインよりも少し低い。排除用フィルム10a,10bはダストボックス1bの真上に位置し、第2のロータリカッタ8でカットされた切り屑が排除用フィルム10a,10bに当たりその跳ね返りを利用して切り屑をダストボックス1bに回収する。また、カットされた一次製品については、排除用フィルム10aの弾性によりこれを押し広げるようにしてスリッタ9側への進行を許す。
【0026】
以上の構成において、駆動モータ2a−1の作動によってリール2から帯状写真Pがテンションローラ2aを経由して連続流れとして供給され、糊塗布ユニット4aによって液状糊が帯状写真Pの裏面に塗布された後、乾燥ユニット4bによって液状糊を適度な硬さにする。一方、ハガキ繰出しユニット3からはハガキLが1枚ずつ切り出され、帯状写真Pとともに圧着ローラ5a,5bにニップされる。このニップにより、ハガキLの裏面が帯状写真Pの裏面に接着される。そして、ハガキLを貼り付けた帯状写真Pが下流に搬送されることによって、カットとスリッティングとが順に行われる。
【0027】
図6はハガキLの帯状写真Pへの貼り付けから最終製品を得るまでの工程の概略図であり、同図の(a)に示すように、圧着ローラ5a,5bによりハガキLが一定間隔をおいて帯状写真Pの上に貼り付けられながら矢印(下流)方向に搬送される。帯状写真Pの先端部が第1及び第2のロータリカッタ7,8部分に達すると、同図の(b)の一点鎖線で示す部分が同時にカットされる。すなわち、前述のように、第1,第2のロータリカッタ7,8の駆動モータ7c,8cは同期して作動し、それぞれのカッタブレード7a−1,8a−1が同時に帯状写真Pをカットする。このとき、カッタブレード7a−1,8a−1の先端の周速は帯状写真Pの搬送速度と一致させているので、帯状写真Pは停止することなく一定速度の送りが常に加えられる。
【0028】
第1及び第2のロータリカッタ7,8によるカット位置は、同図の(b)から明らかなように、ハガキLの送り方向の前端側と後端側を少し切って帯状写真Pと面を合わせる。これにより、同図の(c)に示すように、カットされた1枚の一次製品51と切り屑52となり、切り屑52はそのまま落下してダストボックス1bに回収される。そして、一次製品51は図2において送りローラ対6a,6cによって継続して搬送されてスリッタ9へ向かい、同図の(d)の二点鎖線で示す線でスリッティングされ、同図の(e)に示す一葉の写真付きハガキ53となり、排出ローラ対6d,6eによる送りによってストッカ1cに最終製品として回収される。
【0029】
ここで、第1,第2のロータリカッタ7,8によってハガキLを貼り付けた帯状写真を同時にカットするので、カットされた一次製品51の長さ(図6において左右方向の長さ)を高精度の寸法とすることができる。たとえば、第1のロータリカッタ7のカットが第2のロータリカッタ8によるカットよりも速いタイミングで行われると、一次製品51の後端がカッタブレード7a−1により弾かれるので、第2のロータリカッタ8によるカット位置がずれ、一次製品51の長さが所定値よりも短くなる。逆に、第2のロータリカッタ8によるカットのほうが第1のロータリカッタ7よりも速い場合には、第2のロータリカッタ8のカッタブレード8a−1により帯状写真Pが引っ張られるので、第1のロータリカッタ7によるカット位置がずれ、一次製品51の長さが所定寸法よりも長くなる。これに対し、第1及び第2のロータリカッタ7,8によるカットを同時に行うことにより、一次製品51の長さを高精度でカットでき、寸法誤差のない製品が得られる。
【0030】
また、スリッタ9には図6の(d)に示す一葉の一次製品51が進入する。この一次製品51は既に帯状写真Pとは無縁となっているので、その送りの安定性が低下する場合がある。これに対し、本発明では、スリッタ9に押圧ローラ9eを備えているので、一葉の一次製品51はこの押圧ローラ9eと受けローラ9bとでニップされ、このニップ状態でスリッティングローラ9cがスリッティングする。したがって、一次製品51自身が撓んだりへたりが大きな材質であっても、スリッティングされる期間を通じて押圧ローラ9eと受けローラ9bとによりニップ支持されるので、スリッティングが速やかに行われる。したがって、写真付きハガキ53の幅方向の縁の切り揃えが良好に行え、高品質の製品を得ることができる。
【0031】
更に、切り屑の排除用フィルム10a,10bを備えることにより、カット後の切り屑52を確実にダストボックス1bに回収できる。このことを図7により説明する。
【0032】
ハガキLを貼り付けた帯状写真Pは、図7の(a)に示すように第2のロータリカッタ8のカッタブレード8a−1により剪断カットされる。このとき、カッタ刃8a及び受けローラ8bは図中の矢印方向に回転しているので、剪断カットされた後の切り屑52はカッタブレード8a−1により弾き飛ばされる。これに対し、第2のロータリカッタ8の直ぐ下流には排除用フィルム10a,10bが位置しているので、切り屑52はこれらの排除用フィルム10a,10bに当たって跳ね返り(同図の(b)参照)、本体1内に収納したダストボックス1bへ速やかに落とし込まれる。一方、カット後の一次製品51はそのまま搬送され、その剛性が排除用フィルム10a,10bの弾性力に打ち勝ってこれらの間を抜けてスリッタ9側へ送り出される(同図の(c)参照)。
【0033】
このように排除用フィルム10a,10bを備えることにより、切り屑52が散乱することなくダストボックス1bに回収でき、切り屑52の処理が簡単になる。そして、このような排除用フィルム10a,10bは第2のロータリカッタ8の下流だけでなく、スリッタ9の直ぐ下流に設けることができる。図面においてはこのようなスリッタ9の下流に配置する例として示していないが、排除用フィルム10a,10bと同様の構成としてスリッタ9の下流に備えることで、スリッティングされた後の切り屑を速やかにダストボックス1bに回収できる。
【0034】
なお、下側配置の排除用フィルム10bの上端は図7の(c)に示すように帯状写真Pの表面と接触せずわずかな間隔を持つような長さとする。これにより、帯状写真Pの表面を傷つけることがない。また、静電気によって切り屑52が帯状写真Pの表面に付着しても、排除用フィルム10bの上端が切り屑52に係合して払い落とすことができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明では、第1及び第2のロータリカッタでハガキの送り方向の前端と後端部分とを同時にカットするので、帯状写真の送りを停止させることなく連続処理でき、生産性の向上が図られる。また、スリッタの受けローラとの間でニップ部を形成する押圧ローラを備えることにより、一葉の一次製品を安定してスリッティングでき、切り揃え代の良好な高品質の写真付きハガキを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における写真付きハガキ製造装置の全体を示す正面図である。
【図2】 帯状写真の搬送及び糊付けしたハガキをカット・スリッティングするラインをその駆動系とともに示す概略図である。
【図3】 ロータリカッタの詳細であって、(a)はラインと直交する方向に見た断面図、(b)はライン方向に見た断面図である。
【図4】 スリッティングをラインの下流側から見た要部の縦断面図である。
【図5】 図4のA−A線矢視による要部の縦断面図である。
【図6】 帯状写真の搬送からカット及びスリッティングによる製品の成形工程を示す概略図である。
【図7】 排除用フィルムによる切り屑の回収及び一次製品の通過を順に示す概略図である。
【符号の説明】
1 本体
2 リール
2a テンションローラ
3 ハガキ繰出しユニット
4a 糊塗布ユニット
4b 乾燥ユニット
5a,5b 圧着ローラ
5a−1 駆動モータ
6a 送りローラ対
6b ガイドローラ対
6c 送りローラ対
6d,6e 排出ローラ対
7 第1のロータリカッタ
8 第2のロータリカッタ
7a,8a カッタ刃
7a−1,8a−1 カッタブレード
7b,8b 受けローラ
7c,8c 駆動モータ
7d, 8d ハウジング
7e,8e 歯車列
9 スリッタ
9a 駆動モータ
9b 受けローラ
9c スリッティングローラ
9c−1 コーン状刃
9d 歯車列
9e 押圧ローラ
9e−1 支持アーム
10a,10b 排除用フィルム
P 帯状写真
L ハガキ

Claims (3)

  1. 多数の画像が一定間隔でプリントされた帯状写真をラインに連続走行させて供給するとともにその裏面に接着剤を塗布し、前記ラインへ向けてハガキ繰出しユニットから1枚ずつ繰り出されるハガキを前記画像に位置合わせして前記帯状写真に貼り付け、その後カット及びスリッティングして1枚1枚の写真付きハガキを製造する装置であって、前記ラインの前記ハガキの貼り付け位置の下流に、前記ハガキを貼り付けた帯状写真を前記写真付きハガキのサイズに同時にカットして一次製品とする一対のロータリカッタを備えるとともに、その下流に前記一次製品の幅員方向の縁をスリッティングして写真付きハガキに成形するスリッタを備えたことを特徴とする写真付きハガキの製造装置。
  2. 前記スリッタは、受けローラと、前記受けローラよりも下流に回転軸線を持って配置され当該受けローラの軸線方向の端面に当接するコーン状刃と、前記コーン状刃の回転軸線より上流に配置され前記ライン上の前記一次製品を前記受けローラとともにニップする押圧ローラとから構成されていることを特徴とする請求項1記載の写真付きハガキの製造装置。
  3. 前記一対のロータリカッタのうちの下流側配置のロータリカッタの直ぐ下流に、前記一次製品の通過を許すように進路を開放し且つ切り屑を払い落とすための一対の排除用フィルムを、前記ラインを上下に交差する関係として配置したことを特徴とする請求項1または2記載の写真付きハガキの製造装置。
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