JP4392178B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷ドラムの外周面に製版済みのマスタ(孔版原紙)を巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、加熱穿孔製版したマスタを回転自在な印刷ドラムの外周面にその一端部をクランパで挟持して巻装し、ドラム内部に設けられたインキ供給手段によりインキを供給し、プレスローラ等の押圧手段でシート状記録媒体としての印刷用紙を連続的に押圧して、ドラム開孔部、マスタ穿孔部よりインキを滲み出させて印刷を行う感熱デジタル孔版印刷装置が知られている。
印刷ドラムは、多孔性の支持円筒体に、樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複層巻装した構成を有している。マスタは、熱可塑性樹脂フィルムに多孔質支持体の和紙繊維や合成繊維、あるいは和紙と合成繊維を混抄したものを貼り合わせたラミネート構造を有している。マスタのフィルム面をサーマルヘッドの発熱素子に接触させ、サーマルヘッドを主走査方向に作動させ、搬送手段としてのプラテンローラ等でマスタを副走査方向に移動させながら穿孔製版するようになっている。
次の原稿をもとに新たな印刷を行う場合、印刷ドラムに巻装されている前回使用のマスタは排版工程において剥離される。使用済みのマスタは排版装置の排版ローラ対により挟持され、印刷ドラムの外周面から剥離されて排版ボックス内に収容されるようになっている。
【0003】
従来における排版工程の一例を具体的に説明すると、所定の排版位置で印刷ドラムの回転が停止され、クランパが開いてマスタの一端部が開放され、開放されたマスタの一端部が排版ローラ対により引き込まれる。クランパが開くとクランパ連動ドラムロック機構により印刷ドラムの回転がロックされるようになっている。
排版ローラ対の引き込み(巻き込み)回転は所定時間続けられ、所定時間が経過するとクランパが閉じられ、印刷ドラムが回転を始めて排版ローラ対の引き続いた回転によりマスタが印刷ドラムから連続的に剥離される。マスタの種類やインキの付着状況等によりマスタの端部の引き込み時間が異なるため、上記所定時間はいずれの場合でもマスタの一端部が排版ローラ対に確実に挟持される余裕を持った時間に設定されている。その制御動作を図8に示す。図8において、クランプ部のクローズ動作開始後は最終的に給版待機状態となる。すなわち、マスタの剥離が完了すると、印刷ドラムはクランパが給版位置に達するまで回転して停止し、その後クランパが開放されて給版待機状態となる。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−234264号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
マスタの剥離時、すなわち排版工程中に装置本体の前カバーなどが開閉操作されるなどの異常操作が行われると、従来の制御では、剥離動作を中止させ、操作パネルに「マスタを剥がして下さい。」等の表示を出力してオペレータにその後の排版動作を手動で行わせる方式が採られていた。
オペレータの労力を低減すべく、カバーなどが元にもどされた時点で自動的に排版工程を再開する制御方式も試みられているが、異常操作後のリカバリー時に今までの剥離動作を継続させると、排版ローラ対によるマスタを介した引っ張り力により、印刷ドラムがその本来の駆動源による回転でない回転をして位置ずれを起こし、クランパが正しい位置で開かず、マスタ剥離ミス等の不具合、誤動作があった。
【0006】
本発明は、異常操作後に排版工程を自動的に再開する方式において印刷ドラムの位置ずれを防止でき、誤動作を来たすことない孔版印刷装置の提供を、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、外周面にマスタの一端部を挟持するクランパを備えた印刷ドラムと、該印刷ドラムの近傍に配置された排版ローラ対とを有し、排版工程時、上記クランパの開動作により開放された使用済みのマスタの一端部を上記排版ローラ対により挟持して引き込みむとともに上記印刷ドラムの回転に伴って剥離し、排版工程中に装置本体のカバー開動作の異常操作がなされた場合、排版動作が停止される孔版印刷装置において、上記排版ローラ対におけるマスタの引き込み状態を検知するマスタ引き込み状態検知手段を設け、異常操作後の排版工程の再開動作において、上記マスタ引き込み状態検知手段の検知情報によりマスタが上記排版ローラ対に挟持されていると判断された場合、上記印刷ドラムの回転をロックした後上記排版ローラ対の回転を開始する、という構成を採っている。
【0008】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の孔版印刷装置において、上記クランパの開き動作に伴って上記印刷ドラムの回転をロックするクランパ連動ドラムロック機構を有し、上記クランパを開いた後上記排版ローラ対の回転を開始する、という構成を採っている。
【0009】
請求項3記載の発明では、請求項1記載の孔版印刷装置において、上記印刷ドラムの回転を任意の位置でロックするドラムロック手段を有し、該ドラムロック手段により上記印刷ドラムの回転をロックした後上記排版ローラ対の回転を開始する、という構成を採っている。
【0010】
請求項4記載の発明では、請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置において、上記排版ローラ対の部位に排版ジャムセンサが設けられ、該排版ジャムセンサを上記マスタ引き込み状態検知手段として用いる、という構成を採っている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて本実施形態における孔版印刷装置100の構成の概要を説明する。孔版印刷装置100は、図示しない原稿の画像を読み取る周知構成の画像読取装置(スキャナ)50と、該画像読取装置50によって読み取られた画像情報又は図示しないパーソナルコンピュータ等の外部接続機器により入力された画像情報に基づいてマスタ8を製版するとともに給版する製版装置51と、印刷用紙Pを給紙する給紙装置52と、印刷ドラム1と、該印刷ドラム1から剥離された印刷用紙Pを吸引搬送する排紙搬送装置53と、該排紙搬送装置53により搬送された印刷用紙Pが排出収容される排紙トレイ54と、印刷ドラム1の外周面から使用済みのマスタ8を剥離する排版装置55等を有している。
【0015】
製版装置51において、マスタ8は芯材8bにロール状に巻成されており、芯材8bを介して図示しないホルダ部材に回転可能に支持されている。マスタ8の繰り出し方向下流には、図示しない製版部側板に回転自在に支持されたプラテンローラ10と、無数の発熱素子を有するサーマルヘッド11が設けられており、マスタ8は図示しない付勢手段により付勢されたサーマルヘッド11によりプラテンローラ10に押圧されている。
プラテンローラ10は図示しないステッピングモータにより時計回り方向に回転駆動され、これによりマスタ8がマスタロール8aから繰り出されるようになっている。さらに下流側には製版されたマスタ8を所定の長さに切断するギロチンタイプのカッター12が設けられている。カッター12は、上刃12aと下刃12bを有している。カッター12としては回転刃移動タイプを採用してもよい。
【0016】
カッター12の下流側には図示しない製版部側板に回転自在に支持された反転ローラ対13が設けられており、該反転ローラ対13は互いに圧接した状態に設けられている。反転ローラ対13はプラテンローラ10の周速より僅かに速い速度に設定されており、マスタ8との間で滑りながらマスタ8に適度な張力を付加するようになっている。反転ローラ対13の下流側には、製版されたマスタ8の先端部を後述するクランパ7に案内する湾曲したガイド板14が設けられている。
【0017】
図示しないが画像読取装置50の上部には原稿を分離搬送する自動原稿搬送装置(ADF)が設けられている。画像読取装置50はADFにより搬送された原稿を順次自動的に搬送しながら読み取ったり、ADFを用いずに図示しないコンタクトガラス面に載置された原稿を読み取ることができる周知の機能を有している。
印刷ドラム1は、多孔性支持円筒体1aの外周に図示しない樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンが複数層巻装された構成を有している。印刷ドラム1はインキパイプ5を支軸に回転自在に支持された図示しないフランジにその両端を固定され、図示しないギヤ等の駆動伝達手段により駆動力を伝達されて時計回り方向に回転駆動される。
印刷ドラム1の内部には図示しない側板がドラム軸方向に間隔をおいてインキパイプ5に固定されており、これらの側板間にはインキローラ2がその軸部を支持されて回転自在に設けられている。インキローラ2は図示しないギヤやベルト等の駆動伝達手段により印刷ドラム1と同期して同一方向に回転駆動される。
【0018】
インキローラ2の外周面と僅かに間隔をおいてドクターローラ3が設けられており、該ドクターローラ3は、インキローラ2とドクターローラ3との間に形成される楔状のインキ溜まり4のインキをインキローラ2の外周面に薄膜状に供給する。インキ溜まり4のインキは、図示しないインキ供給装置により印刷ドラム1の外部に設けられたインキパック等より吸引され、インキパイプ5の供給穴5aより滴下供給されてインキローラ2とドクターローラ3の回転により混練される。
印刷ドラム1の非開孔部表面には、印刷ドラム1の一つの母線に沿って、磁性体で形成され平坦面を有するステージ6が設けられている。ステージ6と平行にクランパ7が回動可能に支持されており、後述する開閉手段によりクランパ7が所定位置で開閉される。クランパ7の閉じ動作によって製版装置51から供給された製版済みのマスタ8の先端部がステージ6との間で挟持される。印刷ドラム1は孔版印刷装置本体に対してその軸方向に上記インキパック等と一体のユニットで着脱可能となっている。
【0019】
図中印刷ドラム1の左側に配置された排版装置55は、印刷ドラム1の近傍に配置され印刷ドラム1の外周面に巻き付けられた使用済みのマスタ8を挟持して剥離しながら引き込む排版ローラ対56を有している。ここで、印刷ドラム1の近傍とは、離れた位置から変位して接近する場合を含むものとする。
排版ローラ対56は互いに圧接する排版ローラ上31と排版ローラ下33を有しており、これらのローラの軸は図示しない排版ユニット側板に回転自在に支持されている。排版ローラ上31と排版ローラ下33は後述する駆動手段により互いに反対向きに回転駆動される。
排版ローラ対56は、印刷ドラム1の軸方向に間隔をおいて複数設けられており、各排版ローラ対56における排版ローラ上31の脇には該排版ローラ上31と同期回転する羽根車32が設けられている。
【0020】
排版ローラ対56の左側には、上記排版ユニット側板間に一端側を回転可能に支持され矢印方向(上下方向)に回動する圧縮部材としての圧縮板34が設けられている。圧縮板34の自由端側は排版ローラ対56に近接した位置を通過して、排出された廃棄マスタ8dを押圧しながら排版ボックス35の壁面に沿って移動し、排版ボックス35の奥部に廃棄マスタ8dを移動しながら圧縮収納するようになっている。
圧縮板34は図示しないモータ等により所定のタイミングで駆動される。圧縮板34の先端部(自由端部)の圧縮面側には、断面が三角形の図示しない突起が設けられており、回動圧縮時に廃棄マスタ8dを引っ掛けながら引きずることで圧縮搬送経路中に残らないようにしている。
廃棄マスタ8dの圧縮搬送経路には、廃棄マスタ8dの戻りを阻止する逆止め部材39が設けられている。逆止め部材39は、圧縮板34が廃棄マスタ8dを奥側に移動させるときは二点鎖線で示す位置に退避し、圧縮板34が戻るときには実線で示す位置に移動して廃棄マスタ8dの戻りを阻止するように変位する。逆止め部材39も印刷ドラム1の軸方向に間隔をおいて複数設けられている。
排版ボックス35は図示しない排版装置本体に対して着脱自在に設けられており、満杯になった廃棄マスタ8dを適宜廃棄できるようになっている。圧縮板34と排版ボックス35には逆止め部材39と干渉しないように、図示しない逃げ溝部が形成されている。
【0021】
印刷ドラム1の下側には、印刷用紙Pを印刷用紙Pに押圧する押圧手段57が設けられている。押圧手段57は、図示しない孔版印刷装置本体の側板に回転自在に支持されたアーム軸22aと、該アーム軸22aに一端側を固定されたプレスローラアーム対22と、該プレスローラアーム対22の他端側に軸部を支持されて回転自在に設けられたプレスローラ23を有している。
アーム軸22aの一端側には図示しないカムフォロアが設けられており、印刷ドラム1と同期して回転する図示しないカムに沿って図示しない付勢手段により印刷ドラム1に対して接離するようになっている。プレスローラ23は、印刷時以外は図示しない係止手段により印刷ドラム1から離間した実線で示す位置に保持されている。
【0022】
給紙装置52は、印刷用紙Pを積載収する昇降自在な給紙トレイ58と、印刷用紙Pを最上のものから順に1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段としての給紙コロ59、60及び分離コロ61と、分離給紙された印刷用紙Pを所定のタイミングで印刷ドラム1とプレスローラ23間の印圧部に搬送するレジストローラ対20を有している。
印刷ドラム1の左下側には、印刷ドラム1に近接して印刷用紙Pを印刷ドラム1の表面より剥離する回動自在な剥離爪62が設けられている。剥離爪62で剥離された印刷用紙Pは排紙搬送装置53の搬送ローラ63によりファン64の吸引力で吸着されながら搬送され、排紙トレイ54へ排出される。
【0023】
上記構成における孔版印刷装置100の印刷動作を説明する。図示しないADFに原稿がセットされて、図示しない操作パネルのテンキー等により印刷枚数が入力設定される。スタートボタン等が押されること等によりスタート信号が出され、図示しない駆動モータにより印刷ドラム1が時計回り方向に回転し、クランパ7が排版ローラ対56に近接する所定位置に達するまで回転して停止する。
後述する開閉手段によりクランパ7が二点鎖線で示すように開放され、同時に排版ローラ対56が回転して開放された廃棄マスタ8dの先端部を羽根車32の弾性羽根に接触させて排版ローラ上31と排版ローラ下33のニップ部に引き込む。
後述するマスタ引き込み状態検知手段により廃棄マスタ8dの先端がニップ部に引き込まれたことが検知されると、印刷ドラム1が回転を再開し、廃棄マスタ8dは印刷ドラム1の回転と共に排版ローラ上31と排版ローラ下33間に挟持されて印刷ドラム1の表面から羽根車32等により排版ローラ上31との貼り付きを防止されながら剥離され、圧縮板34と逆止め部材39との略三角形の空間部に蛇腹状に収納される。
【0024】
廃棄マスタ8dの剥離が完了すると、印刷ドラム1はクランパ7が給版位置に達するまで回転して停止し、その後図示しない開閉装置によりクランパ7が開放されて給版待機状態となる。
給版待機状態になると原稿が画像読取装置50に搬送され、CCD、A/D変換器、製版制御装置等を経由して画像情報に応じてサーマルヘッド11の発熱素子にパルス状に通電がなされる。サーマルヘッド11を主走査方向に作動させるとともに、図示しないステッピングモータが回転してプラテンローラ10及び反転ローラ対13等によりマスタ8を副走査方向に搬送しながら、マスタ8の感熱フィルムが加熱穿孔される製版が行われる。
ガイド板14によりマスタ8の先端部がステージ6とクランパ7との間に案内される。図示しないステッピングモータのステップ数などの情報によりマスタ8の先端部がクランパ7の挟持領域に到達したと判断されると、後述する開閉手段によりクランパ7が閉じられ、挟持される。マスタ8の先端部の挟持と共に印刷ドラム1がマスタ8の搬送速度とほぼ同じ速度で回転を再開し、製版されたマスタ8の巻装が行われる。
【0025】
図示しないステッピングモータのステップ数より製版が終了したと判断されると、カッター12が作動してマスタ8が切断されると共に、プラテンローラ10及び反転ローラ対13等が停止し、切断されたマスタ8の後端が印刷ドラム1の回転により引き出されて印刷ドラム1へのマスタ巻装が完了する。
この給版・巻装動作と並行して排版装置55における圧縮板34が時計回り方向に回転し、蛇腹状に収納された廃棄マスタ8dを排版ボックス35の壁面に沿って移動させ、奥部へ押圧しながら廃棄マスタ8dを圧縮した状態で所定位置で停止する。
所定時間後、圧縮板34は反時計回り方向に逆止め部材39と交差しながら回転し、逆止め部材39により廃棄マスタ8dの戻りを阻止されて初期位置に復帰する。
【0026】
印刷ドラム1への製版済みのマスタ8の巻装が完了すると、給紙トレイ58から印刷用紙Pが1枚給紙され、所定のタイミングで回転するレジストローラ対20により印刷ドラム1とプレスローラ23との間に向けて搬送される。図示しない用紙センサにより印刷用紙Pの進入が検知されると、押圧手段57の図示しない係止手段が解除されることによりプレスローラ23が図示しないカムの回転に沿って上昇し、印刷ドラム1に印刷用紙Pを押圧し、マスタ8にインキを充填する版付けが行われる。
印刷用紙Pは、印刷ドラム1に接近・離間する剥離爪62により印刷ドラム1の表面から剥離され、排紙搬送装置53等により搬送されて排紙トレイ54に排出積載される。その後、設定された枚数の印刷が同じ動作で行われる。
【0027】
図2に示すように、排版ローラ上31と排版ローラ下33は図示しない排版ユニット側板に回転自在に支持された軸70、71に固定されている。排版ローラ上31と排版ローラ下33は、剥離用モータ72と、該剥離用モータ72の回転力を伝達するベルト73等よりなる駆動手段74により互いに反対向きに回転駆動される。
軸70の中央部には、従来設けられている剥離ミス検知用の排版ジャムセンサを兼ねるマスタ引き込み状態検知手段(アクチュエータ付透過型センサ)75が設けられている。
【0028】
図3に示すように、クランパ7を開閉する開閉手段76は、クランパモータ77と、ギア列78と、該ギア列78によって矢印R方向に移動するドラムガイド79を有している。ドラムガイド79は溝部80を有しており、この溝部80が印刷ドラム1に固定されたドラムピン81に係合することにより印刷ドラム1は排版位置に固定される。従って、開閉手段76はクランパ連動ドラムロック機構を兼ねている。
また、ドラムガイド79はカム82を有しており、図4に示すように、該カム82がクランパレバー83を押し上げることによりクランパ7が開く。クランパ7が開くと同時に、クランパ7の両端で押し出し爪84が押し上げられ、これによってクランパ7からマスタ8の挟持された先端部が剥がされるようになっている。先端部が押し出し爪84により剥がされた後、所定時間経過後、クランパ7は閉じられ、ドラム上の全てのマスタを剥離するために印刷ドラム1は正転する。
【0029】
次に、本実施形態における排版工程の再開動作における制御動作を図5のフローチャートに基づいて説明する。
図示しない制御手段(例えば孔版印刷装置のメインコントローラ)は、図示しない装置本体の前カバーの開閉等の異常操作がなされたかどうかをチェックする(S1)。前カバー等が開かれたときはセンサが作動し、制御手段に信号を出力するようになっている。
異常操作がなされた場合には、制御手段は続いて既に排版ローラ対56にマスタ8が引き込まれているかどうか、すなわちマスタ引き込み状態検知手段75がオンしているかどうかをチェックする(S2)。オンしている場合には、印刷ドラム1の回転をロックするため、クランパモータ77を制御してクランプ部(実質的にはクランパ7)のオープン動作を開始する(S3)。マスタ引き込み状態検知手段75は既にストックされた廃棄マスタの戻りによりオンする場合もあるが、いずれの場合でも印刷ドラム1の回転ずれを確実に防止するためにオープン動作を開始する。
【0030】
次にクランプ部のオープン動作が完了したかどうかをチェックする(S4)。クランプ部のオープン動作の完了は図示しないセンサにより検知されるようになっている。オープン動作が完了した場合には、排版ローラ対56はまだ回転していないかどうかをチェックする(S5)。回転していない場合には剥離用モータ72の回転を開始する(S6)。次に排版ローラ対56の引き込み時間が経過したかどうかをチェックし(S7)、経過した場合には印刷ドラム1からのマスタ8の剥離を連続させるべく、クランプ部のクローズ動作を開始する(S8)。クランプ部のクローズ動作により印刷ドラム1のロックは解除される。
【0031】
その後は最終的に給版待機状態となる(S9)。すなわち、マスタの剥離が完了すると、印刷ドラム1はクランパ7が給版位置に達するまで回転して停止し、その後クランパ7が開放されて給版待機状態となる。
S1において異常操作がなされなかった場合、S2においてマスタ引き込み状態検知手段75がオンしていない場合には、排版ローラ対56の引っ張りによる印刷ドラム1の回転ずれの危険性はないので、制御手段は事前に印刷ドラム1のロック制御を行うことなく剥離用モータ72の回転を開始し(S10)、S3に進む。
S5において、排版ローラ対56が既に回転している場合には、S7に進む。
【0032】
上記実施形態では、印刷ドラム1の回転をロックする手段として、従来より設けられているクランパ7の開閉手段(クランパ連動ドラムロック機構)76を利用する構成としたが、図6に示すように、ドラムロック手段85によりロックするようにしてもよい(第2の実施形態)。ドラムロック手段85は、ソレノイド86と、該ソレノイド86のプランジャ87に固定された押圧部材88を有している。押圧部材88は、刷ドラム1の両端外周上面に沿う摩擦係数の高い押圧面88aを有しており、押圧部材88を押し付けて印刷ドラム1の回転をロックする。
図7に示すように、排版ローラ対56のニップから引き込み方向上流側に別のマスタ引き込み状態検知手段89を設ける構成としてもよい(第3の実施形態)。本実施形態の場合、マスタ引き込み状態検知手段89によりマスタが検知され、且つ、マスタ引き込み状態検知手段75により検知されない場合、あるいはマスタ引き込み状態検知手段75、89共に検知されない場合には、事前に印刷ドラム1の回転をロックすることなく剥離用モータ72の回転を開始し、次いでクランプ部のオープン動作を開始するようにする。
上記各実施形態ではクランパ7の開動作により開放されたマスタを排版ローラ対56により引き込む方式について説明したが、印刷ドラム1の外周面に巻き付けられた使用済みのマスタの後端部を排版ローラ対56により引き込んで剥離する方式においても、インキの付着力によって印刷ドラム1が引っ張られて回転する可能性があり、同様に実施することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、異常操作後の排版工程の再開動作を誤動作等を招くことなく自動的に行うことができる。
【0035】
本発明によれば、印刷ドラムの位置ずれを確実に防止することができる。
【0036】
本発明によれば、既存の構成を利用して印刷ドラムの位置ずれを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における孔版印刷装置の概要正面図である。
【図2】排版ローラ対の駆動機構を示す概要斜視図である。
【図3】クランパの開閉手段を示す概要斜視図である。
【図4】クランパの開動作によるマスタの押し出し機構を示す概要斜視図である。
【図5】排版工程の再開における制御動作を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態におけるドラムロック手段の概要正面図である。
【図7】第3の実施形態におけるマスタ引き込み状態検知手段の配置状態を示す要部正面図である。
【図8】従来における排版工程の再開における制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 印刷ドラム
7 クランパ
8 マスタ
56 排版ローラ対
75、89 マスタ引き込み状態検知手段
76 クランパ連動ドラムロック機構
85 ドラムロック手段
Claims (4)
- 外周面にマスタの一端部を挟持するクランパを備えた印刷ドラムと、該印刷ドラムの近傍に配置された排版ローラ対とを有し、排版工程時、上記クランパの開動作により開放された使用済みのマスタの一端部を上記排版ローラ対により挟持して引き込みむとともに上記印刷ドラムの回転に伴って剥離し、排版工程中に装置本体のカバー開動作の異常操作がなされた場合、排版動作が停止される孔版印刷装置において、
上記排版ローラ対におけるマスタの引き込み状態を検知するマスタ引き込み状態検知手段を設け、異常操作後の排版工程の再開動作において、上記マスタ引き込み状態検知手段の検知情報によりマスタが上記排版ローラ対に挟持されていると判断された場合、上記印刷ドラムの回転をロックした後上記排版ローラ対の回転を開始することを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1記載の孔版印刷装置において、
上記クランパの開き動作に伴って上記印刷ドラムの回転をロックするクランパ連動ドラムロック機構を有し、上記クランパを開いた後上記排版ローラ対の回転を開始することを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1記載の孔版印刷装置において、
上記印刷ドラムの回転を任意の位置でロックするドラムロック手段を有し、該ドラムロック手段により上記印刷ドラムの回転をロックした後上記排版ローラ対の回転を開始することを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
上記排版ローラ対の部位に排版ジャムセンサが設けられ、該排版ジャムセンサを上記マスタ引き込み状態検知手段として用いることを特徴とする孔版印刷装置。
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