JP4390682B2 - 圧電共振器を用いたフィルタ - Google Patents
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Description
C0 =ε0εr×S/d … (1)
fr =1/(2π×√(C1L1)) … (2)
fa =fr×√(1+C1/C0) … (3)
また、上記従来のフィルタ構成では、大きな値のインダクタを並列圧電共振器と接地との間に設けなければならず、新たに基板等の外付け回路が必要となり、フィルタのサイズが大きくなるという問題も有していた。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振器を用いたフィルタ10の回路図である。図1において、本第1の実施形態のフィルタ10は、直列圧電共振器11と、並列圧電共振器12a及び12bと、インダクタ13a及び13bと、追加圧電共振器14とで構成される。
また、図4B及び図4Cのように、直列に挿入される2つの直列圧電共振器と、並列に挿入される3つの並列圧電共振器とで構成される5段のラダー型フィルタに、追加圧電共振器14を挿入するフィルタ構成も考えられる。
図5Aは、本発明の第2の実施形態に係る圧電共振器を用いたフィルタ50の回路図である。図5Aにおいて、本第2の実施形態のフィルタ50は、3つの直列圧電共振器11a〜11cと、4つの並列圧電共振器12a〜12dと、4つのインダクタ13a〜13dと、追加圧電共振器14とで構成される。
上述したように、各図に示したフィルタ回路は、半導体基板上で各圧電共振器が各圧電共振器の電極で接続されて構成される。上記図11Aは、図5Aに示したフィルタ50の回路を構成した半導体チップ110の上面図である。図中、格子状の網掛け部分は圧電共振器11a〜11c、12a〜12d及び14の上部電極を、点網掛け部分は上層配線を、斜線網掛け部分は下層配線又はインダクタ13a〜13dを示している。この図11Aの半導体チップ110のようにスペースを無駄なく使用するためには、圧電共振器の電極接続層を、図12のように圧電体層を挟む毎に上下交互に変えることが最も効果的である。従って、追加圧電共振器14も上層と下層との間に挿入する構成にすれば、チップ設計上も容易となる。
図13は、2つの圧電共振器を直列接続した追加圧電共振器134を用いたフィルタ130の構成である。これにより、並列圧電共振器12aの他方電極と並列圧電共振器12cの他方電極とが同一層でも、追加圧電共振器134を挿入することができる。図14は、直列圧電共振器側に圧電共振器141をさらに追加して、追加圧電共振器14の両極側の層を異ならせたフィルタ140の構成である。
なお、もともと追加圧電共振器の両極側の層が異なっている場合でも、図15に示す直列圧電共振器151や追加圧電共振器154のように構成することも可能である。
本発明の各実施形態のフィルタに用いられる直列圧電共振器、並列圧電共振器及び追加圧電共振器の一般的な構造は、図21で説明したとおりであるが、これ以外の構造も考えられる。以下、図21に示した以外の圧電共振器の構造について説明する。
また上部電極層211、圧電体層212、下部電極層213及び絶縁体層214で構成される振動部218の面積は、それぞれ異なっていてもよい。さらに、上部電極層211及び下部電極層213以外の各層は、各圧電共振器間において一続きに生成されていてもよい。
また、電極形状は、キャビティ形状と同様、丸型、多角形又はくびれ型等のいかなる形状であっても同様の効果が得られる。
図20は、上記第1の実施形態に係るフィルタ10の圧電共振器を弾性表面波共振器で構成した弾性表面波フィルタ200の一例を示した図である。弾性表面波共振器は、圧電基板206上にインターディジタルトランスデューサ電極と反射器電極とを伝搬方向に対して近接配置することにより構成される。弾性表面波フィルタ200は、圧電基板206上に、直列弾性表面波共振器201a〜201c、並列弾性表面波共振器202a〜202d、及び追加弾性表面波共振器204とを形成し、圧電基板206上の配線電極により接続することにより構成される。ここで、弾性表面波共振器の共振周波数に関しては、電極指ピッチやメタライゼーションレシオ、あるいは電極膜厚等を調整することにより、所望のフィルタ特性を得るために最適に設定されている。また、第1の電極パッド205aは、インダクタンス成分を介して入出力端子の一方に接続され、第2の電極パッド205bは、インダクタンス成分を介して入出力端子の他方に接続される。また、接地電極パッド203a〜203dは、並列弾性表面波共振器202a〜202dに接続されており、インダクタンス成分を介して接地される。さらに、接地電極パッド203bと203cとの間には、追加弾性表面波共振器204が接続される。
200 弾性表面波フィルタ
11、11a〜11b、12a〜12d、14、134、141、151、154、251、252 圧電共振器
13a〜13d、253 インダクタ
15a〜15b、205a〜205b、255a〜255b 端子(電極パッド)
110 半導体チップ
111 半導体パッケージ
165、175、215 キャビティ
171、221 支持部
184 低インピーダンス層
185 高インピーダンス層
201a〜201c、202a〜202d、204 弾性表面波共振器
206、216 基板
211、213 電極層
212 圧電体層
214 絶縁体層
218 振動部
Claims (12)
- 複数の圧電共振器を構成に用いたフィルタであって、
入出力端子間に直列接続された1つ又は複数個連続して接続された直列圧電共振器と、
前記直列圧電共振器の最も入力端子側の端子と最も出力端子側の端子とのそれぞれに接続され、前記直列圧電共振器に対してラダー型に並列接続された2つの並列圧電共振器と、
前記2つの並列圧電共振器のそれぞれに設けられ、当該2つの並列圧電共振器の前記直列圧電共振器に接続されていないそれぞれの電極と接地との間を接続する2つのインダクタと、
前記2つの並列圧電共振器の前記2つのインダクタがそれぞれ接続された電極間を接続する1つ又は複数個連続して接続された追加圧電共振器とで構成される、フィルタ。 - 前記直列圧電共振器と前記追加圧電共振器とが、同数で構成されることを特徴とする、請求項1に記載のフィルタ。
- 複数の圧電共振器を構成に用いたフィルタであって、
入出力端子間に、直列に連続して接続された第1及び第2の直列圧電共振器と、
前記第1の直列圧電共振器の入力端子に接続された一方端子に一方電極が接続された第1の並列圧電共振器と、
前記第1の直列圧電共振器の他方端子と前記第2の直列圧電共振器の一方端子とに一方電極が接続された第2の並列圧電共振器と、
前記第2の直列圧電共振器の出力端子に接続された他方端子に一方電極が接続された第3の並列圧電共振器と、
前記第1の並列圧電共振器の他方電極と接地との間を接続する第1のインダクタと、
前記第3の並列圧電共振器の他方電極と接地との間を接続する第2のインダクタと、
前記第1の並列圧電共振器の他方電極と前記第3の並列圧電共振器の他方電極との間を接続する追加圧電共振器とで構成されることを特徴とする、フィルタ。 - 前記第1及び第2の直列圧電共振器を構成する圧電共振器の合計数と前記追加圧電共振器を構成する圧電共振器の数とが、偶奇が同じであることを特徴とする、請求項3に記載のフィルタ。
- 複数の圧電共振器を構成に用いたフィルタであって、
入出力端子間に、直列に連続して接続された第1〜第3の直列圧電共振器と、
前記第1の直列圧電共振器の入力端子に接続された一方端子に一方電極が接続された第1の並列圧電共振器と、
前記第1の直列圧電共振器の他方端子と前記第2の直列圧電共振器の一方端子とに一方電極が接続された第2の並列圧電共振器と、
前記第2の直列圧電共振器の他方端子と前記第3の直列圧電共振器の一方端子とに一方電極が接続された第3の並列圧電共振器と、
前記第3の直列圧電共振器の出力端子に接続された他方端子に一方電極が接続された第4の並列圧電共振器と、
前記第1の並列圧電共振器の他方電極と接地との間を接続する第1のインダクタと、
前記第2の並列圧電共振器の他方電極と接地との間を接続する第2のインダクタと、
前記第3の並列圧電共振器の他方電極と接地との間を接続する第3のインダクタと、
前記第4の並列圧電共振器の他方電極と接地との間を接続する第4のインダクタと、
前記第1の並列圧電共振器の他方電極と前記第nの並列圧電共振器(n=2〜4のいずれか1つ)の他方電極との間を接続する第1の追加圧電共振器と、
前記第1及び第n以外の2つの並列圧電共振器の他方電極間を接続する第2の追加圧電共振器とで構成されることを特徴とする、フィルタ。 - 前記直列圧電共振器、前記並列圧電共振器及び前記追加圧電共振器が、薄膜弾性波共振器で構成されることを特徴とする、請求項1に記載のフィルタ。
- 前記薄膜弾性波共振器は、上部電極と下部電極との間に圧電体層を挟み、当該下部電極の下にキャビティを設ける構成であることを特徴とする、請求項6に記載のフィルタ。
- 前記薄膜弾性波共振器は、上部電極と下部電極との間に圧電体層を挟み、当該下部電極の下に、低インピーダンス層と高インピーダンス層とを交互に積層して形成される音響多層膜を設ける構成であることを特徴とする、請求項6に記載のフィルタ。
- 前記直列圧電共振器、前記並列圧電共振器及び前記追加圧電共振器は、等価回路上で隣り合う圧電共振器との間の電極接続を同一の配線層で行うことを特徴とする、請求項7に記載のフィルタ。
- 前記直列圧電共振器、前記並列圧電共振器及び前記追加圧電共振器は、等価回路上で隣り合う圧電共振器との間の電極接続を同一の配線層で行うことを特徴とする、請求項8に記載のフィルタ。
- 前記直列圧電共振器、前記並列圧電共振器及び前記追加圧電共振器が、弾性表面波共振器で構成されることを特徴とする、請求項1に記載のフィルタ。
- 前記弾性表面波共振器は、圧電基板上にインターディジタルトランスデューサ電極と反射器電極とを伝搬方向に対して近接配置する構成であることを特徴とする、請求項11に記載のフィルタ。
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