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JP4382564B2 - 紙葉類識別装置および方法 - Google Patents

紙葉類識別装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、紙葉類識別装置および方法に関し、特に、紙葉類識別装置に挿入された紙葉類の種類および真偽が識別可能な紙葉類の特徴画像を読み取る際に、紙葉類の汚れや傷等による透かし領域等の特徴画像の濃度ばらつきに左右されることなく、読み取った紙葉類の特徴画像の濃度が一定となるような紙葉類識別装置および方法に関する。
一般に、紙幣、小切手または商品券等の紙葉類の種類および真偽を識別する紙葉類識別装置においては、装置に挿入された紙葉類を磁気センサ若しくは光センサ等を用いて装置に投入された紙葉類の特徴を磁気的または光学的に検出し、検出した紙葉類の特徴と真券の特徴とを照合することにより紙葉の種類および真偽を識別する。
例えば、紙葉類の特徴を検出する手段として光学的手段を用いる場合には、透過光型光センサ若しくは反射型光センサを用いて紙葉類の図柄等の特徴画像を光学的に検出し、検出した特徴画像と予め登録された紙葉類の特徴画像に対応した標準画像とを照合することにより、紙葉類の種類および真偽を識別する。
したがって、紙葉類の種類および真偽をより正確に識別可能とするためには、紙葉類識別装置に投入された紙葉類の汚れや傷等による特徴画像の濃度ばらつきに左右されることなく、読み取った紙葉類の特徴画像の濃度が一定となるようにすることが必要不可欠である。
例えば、特許文献1には、発光素子の発光量を紙幣識別に適した所定値に自動設定して紙幣識別動作時の識別用発光素子等の発光強度を自動調節する発光素子の電流値調整回路の提案がなされている。
また、特許文献2には、画像読取センサの温度特性の違いおよび経時的な変化があっても、これらの変化に影響されることのない画像出力を得ることが可能な画像読取センサの調整方法およびその装置が提案されている。
特開平05−226079号公報 特開2000−222614号公報
ところで、上記提案の特許文献1は、発光素子の発光量を検出しながら抵抗値を変え、発光量が紙幣識別に適した所定値に一致したときの抵抗値をメモリに記憶し、紙幣識別動作時にはメモリに記憶した抵抗値に設定して発光素子を発光させることで、紙幣識別機の識別用発光素子等の発光強度を自動で調整するように構成したものである。
また、特許文献2は、光源をブロック別に個別点灯した時のピーク位置および全点灯した時の出力値を記憶し、経時変化に対する調整時には、全点灯した時のピーク位置近傍における出力差が最も小さくなるように各ブロックの発光量の調整を行い経時変化に対して安定した画像が取得できるように構成したものである。
しかし、上記特許文献1及び特許文献2では、発光素子または光源の明るさのばらつきには対応できても紙幣透かし領域等の特徴画像や対象物の画像の濃度ばらつきには対応していないため、汚れや傷等による透かし領域等の特徴画像の濃度にばらつきのある紙幣が投入された場合には、この紙幣を撮像した撮像画像の濃度にもばらつきが生じ、紙幣の識別に不都合が生じるという問題を有する。
そこで、本発明は、照明のばらつきや紙葉類の汚れ、傷等による透かし領域等の特徴画像の濃度ばらつきに左右されることなく、読み取った紙葉類の特徴画像の濃度を一定に保つことにより紙葉類の識別を安定して行うような紙葉類識別装置および方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、紙葉類の画像を撮像部により撮像して取得し、該取得した画像に基づき該紙葉類を識別する紙葉類識別装置において、前記紙葉類を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記紙葉類の透かし領域の透かし模様の一部を含む第1の領域が前記撮像部内に入ったところで、前記撮像部の発光手段を発光させて前記第1の領域に光を照射し、該照射光による前記第1の領域の透過光または反射光を前記撮像部の受光手段で受光し、該受光量に対応して前記受光手段から出力される信号に基づき前記紙葉類の前記第1の領域に対応する画像を前記発光手段及び前記受光手段の少なくとも一方の手段を調節するための調整用画像として取得する調整用画像取得手段と、前記調整用画像取得手段で取得した前記調整用画像に基づき前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節する調節手段と、前記調節手段によ前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節した後、前記調整用画像取得手段によ前記調整用画像を取得した前記紙葉類の透かし領域の透かし模様の全部を含む第2の領域が前記撮像部内に入ったところで、前記発光手段を発光させて前記第2の領域に光を照射し、該照射光による前記第2の領域の透過光または反射光を前記受光手段で受光し、該受光量に対応して前記受光手段から出力される信号に基づき前記紙葉類の前記第2の領域に対応する画像を前記紙葉類を識別するための識別用画像として取得する識別用画像取得手段と、前記識別用画像取得手段で取得した前記識別用画像に基づき前記紙葉類を識別する紙葉類識別手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記調節手段は、前記調整用画像取得手段で取得した前記調整用画像に含まれる前記透かし模様の一部に対応する部分画像を抽出する部分画像抽出手段と、前記部分画像抽出手段で抽出した前記部分画像の濃度を検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段で検出した前記部分画像の各濃度値に基づいて濃度ヒストグラムを算出する濃度ヒストグラム算出手段とを具備し、前記濃度ヒストグラム算出手段で算出した濃度ヒストグラムに基づき前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記調節手段は、前記濃度ヒストグラム算出手段で算出した濃度ヒストグラムの面積に基づいて前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記濃度ヒストグラム算出手段は、
前記濃度検出手段で検出した前記部分画像の各濃度値を間引いて算出することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、紙葉類の画像を撮像部で撮像して取得し、該取得した画像に基づき該紙葉類を識別する紙葉類識別方法において、前記紙葉類を搬送し、該搬送された紙葉類の透かし領域の透かし模様の一部を含む第1の領域が前記撮像部内に入ったところで、前記撮像部の発光手段を発光させて前記第1の領域に光を照射し、該照射光による前記第1の領域の透過光または反射光を前記撮像部の受光手段で受光し、該受光量に対応して前記受光手段から出力される信号に基づき前記紙葉類の前記第1の領域に対応する画像を前記発光手段及び前記受光手段の少なくとも一方の手段を調節するための調整用画像として取得し、該取得した前記調整用画像に基づき前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調整手段により調節し、該調節後、前記調整用画像を取得した前記紙葉類の透かし領域の透かし模様の全部を含む第2の領域が前記撮像部内に入ったところで、前記発光手段を発光させて前記第2の領域に光を照射し、該照射光による前記第2の領域の透過光または反射光を前記受光手段で受光し、該受光量に対応して前記受光手段から出力される信号に基づき前記紙葉類の前記第2の領域に対応する画像を前記紙葉類を識別するための識別用画像として取得し、該取得した前記識別用画像に基づき前記紙葉類を識別することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記調整手段は、前記調整用画像に含まれる前記透かし模様の一部の画像である部分画像を抽出し、該抽出した前記部分画像の濃度を濃度検出手段により検出し、該検出した前記部分画像の各濃度値に基づいて濃度ヒストグラムを濃度ヒストグラム算出手段により算出し、該算出した前記濃度ヒストグラムに基づき前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節する
ことを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項6の発明において、前記調整手段は、前記濃度ヒストグラム算出手段で算出した濃度ヒストグラムの面積に基づいて前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明において、前記濃度ヒストグラム算出手段は、
前記濃度検出手段で検出した前記部分画像の各濃度値を間引いて算出することを特徴とする。
この発明の紙葉類識別装置および方法によれば、紙葉類を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記紙葉類の透かし領域の透かし模様の一部を含む第1の領域が前記撮像部内に入ったところで、前記撮像部の発光手段を発光させて前記第1の領域に光を照射し、該照射光による前記第1の領域の透過光または反射光を前記撮像部の受光手段で受光し、該受光量に対応して前記受光手段から出力される信号に基づき前記紙葉類の前記第1の領域に対応する画像を前記発光手段及び前記受光手段の少なくとも一方の手段を調節するための調整用画像として取得する調整用画像取得手段と、前記調整用画像取得手段で取得した前記調整用画像に基づき前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節する調節手段と、前記調節手段によ前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節した後、前記調整用画像取得手段によ前記調整用画像を取得した前記紙葉類の透かし領域の透かし模様の全部を含む第2の領域が前記撮像部内に入ったところで、前記発光手段を発光させて前記第2の領域に光を照射し、該照射光による前記第2の領域の透過光または反射光を前記受光手段で受光し、該受光量に対応して前記受光手段から出力される信号に基づき前記紙葉類の前記第2の領域に対応する画像を前記紙葉類を識別するための識別用画像として取得する識別用画像取得手段と、前記識別用画像取得手段で取得した前記識別用画像に基づき前記紙葉類を識別する紙葉類識別手段とを具備するように構成したので、紙葉類を撮像する際の照明の劣化に影響されることなく、紙葉類の汚れや傷等による紙葉類の特徴画像の濃度ばらつきに左右されることなく、読み取った紙葉類の特徴画像の濃度が一定となるように紙葉類の特徴画像を読み取ることができるという効果を奏する。
この発明に係わる紙葉類識別装置および方法は、例えば紙葉類に形成された特徴画像を読み取り、読み取った特徴画像と特徴画像に対応する標準画像と照合して紙葉類の種類および真偽を識別する紙葉類識別装置において、例えば透かし模様等を含む透かし領域の画像が特徴画像として形成された有価証券や紙幣等を識別する際に、紙葉類の透かし領域等の汚れや傷等による画像の濃度ばらつきがあっても読み取った画像の濃度が一定となるように紙葉類の特徴画像を読み取ることで、紙葉類の識別を安定して行うことが可能な紙葉類識別装置として用いられるものである。
以下の実施例においては、紙葉類に形成された透かし模様を含む透かし領域の画像を特徴画像として読み取り、紙葉類の種類及び真偽を識別する場合を想定して説明する。
本発明に係わる紙葉類識別装置および方法の一実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる紙葉類識別装置の構成例を示した概略的な構成図である。
図1に示すように、紙葉類識別装置1は、紙葉類識別装置1全体の制御を行う制御部2と、紙葉類の挿入口である紙葉類挿入部3と、挿入口から挿入された紙葉類を搬送する紙葉類搬送部4と、紙葉類を受け入れる紙葉類受入部5と、制御部2からの命令指示により紙葉類搬送部4を駆動制御する駆動部6と、紙葉類搬送部4によって搬送されている紙葉類の特徴画像を撮像して取得する画像読取装置8と、画像読取装置8で取得した紙葉類の特徴画像と予め登録された紙葉類の特徴画像に対応した標準画像とを照合することにより、紙葉類の種類および真偽を識別する識別部7を備えている。
紙葉類の挿入口である紙葉類挿入部3は、紙葉類が挿入されると、図示せぬ検知センサで紙葉類が挿入されたことを検知し、その旨の信号を制御部2へ送信する。
紙葉類搬送部4は、駆動モータや搬送ベルト等を備え、紙葉類挿入部3に挿入された紙葉類を紙葉類の挿入方向または挿入方向とは逆方向へ搬送可能なように構成されており、駆動部2の制御指示に基づき紙葉類の搬送を行う。
駆動部6は、制御部2の制御指示に基づき紙葉類搬送部4を制御して紙葉類を紙葉類の挿入方向または挿入方向とは逆方向へ搬送したり、搬送停止等の制御指示を行う。
画像読取装置8は、後述する発光手段の発光量を調節するとともに、紙葉類搬送部4で搬送されている紙葉類を所定位置で撮像し、紙葉類に形成された紙葉類の種類および真偽が識別可能な特徴画像を取得し出力する。
識別部7は、画像読取装置8で取得された紙葉類の特徴画像と、予め図示せぬデータベースに登録された紙葉類の特徴画像に対応した標準画像とを照合して、紙葉類の種類および真偽を識別する。
なお、紙葉類の特徴画像に対応した標準画像は、予め真券の紙葉類の特徴画像を紙葉類毎に画像読取装置8で撮像して取得し、図示せぬデータベースに記憶させる。
紙葉類受入部5は、紙葉類搬送部4によって搬送されてきた紙葉類を種類毎に区別して収納部に収納する。
このように構成された紙葉類識別装置1が画像読取装置8で取得した紙葉類の特徴画像とデータベースに登録された標準画像とを照合して、紙葉類の種類および真偽を識別して処理する動作について簡単に説明する。
紙葉類挿入部3から挿入された紙葉類は、紙葉類搬送部4を介して紙葉類受入部5へ搬送される途上において画像読取装置8によって紙葉類の特徴画像が読み取られる。
画像読取装置8は、紙葉類の特徴画像を含む所定の大きさの領域を2回撮像して調整用の画像(以下、「調整用画像」という。)と識別用の画像(以下、「識別用画像」という。)を取得し、2回目に撮像して取得した識別用画像を識別部7へ出力する。
識別部7は、入力された識別用画像とデータベースに登録された標準画像とを照合して紙葉類の種類および真偽を識別する。
識別用画像と標準画像との照合により、識別部7が紙葉類を真券と識別した場合は、駆動部6が制御部2の命令指示に基づき紙葉類搬送部4の駆動制御を行い、紙葉類を紙葉類受入部5に搬送し、紙葉類受入部5が搬送されてきた紙葉類を受け入れる。
また、識別部7が紙葉類を偽券と識別した場合は、紙葉類を紙葉類挿入部3に搬送して返却するように駆動部6が紙葉類搬送部4の駆動制御を行う。
このように、紙葉類の特徴画像と予め登録された標準画像とを照合して紙葉類の種類および真偽を識別する紙葉類識別装置1においては、紙葉類の汚れや傷等による紙葉類の画像の濃度ばらつき等に左右されることなく、読み取った画像の濃度が一定となるように紙葉類の特徴画像を読み取ることで紙葉類の識別を安定して行うことが可能となる。
そこで、本発明の紙葉類識別装置1は、挿入された紙葉類の汚れや傷等による特徴画像の濃度ばらつきがあっても読み取った特徴画像の濃度が一定となるような画像読取装置8を備えている。
図2は、本発明に係わる紙葉類識別装置1の画像読取装置8の構成例を示した概略的な構成図である。
図2に示すように、画像読取装置8は、画像読取装置8全体を統括制御する画像読取制御部80と、搬送されてきた紙葉類20を撮像して紙葉類の透かし領域の一部または全部を含む調整用画像と識別用画像を取得する撮像部81(破線で囲まれた部分)と、撮像部81で取得した調整用画像に対して2値化処理を行う2値化処理部82と、2値化処理された画像に基づいて調整用画像から透かし領域の画像を抽出する透かし領域抽出部83と、透かし領域抽出部83で抽出した透かし領域の画像に基づいて透かし領域の濃度ヒストグラムを算出するヒストグラム算出部84と、ヒストグラム算出部84で算出された濃度ヒストグラムに基づいて識別用画像を撮像する際に紙葉類20に照射する光の発光量を制御するための制御量を算出する制御量算出部85と、画像読取装置8の各部において取得または算出された各種データを記憶するメモリ86を備えている。
なお、紙葉類20の特徴画像である透かし領域には透かし模様が含まれている。
撮像部81は、一対の発光手段811と受光手段812を備えており、発光手段811と受光手段812とは互いに対向して紙葉類20を搬送する紙葉類搬送部4の搬送ラインを挟むようにして所定位置に配設されている。
また、撮像部81は、搬送されている紙葉類20が撮像部81の所定の大きさの撮像範囲87に入った所定の位置で発光手段811を発光させて光を紙葉類20に照射し、受光手段812で紙葉類20を透過した透過光を検知するように構成されている。
発光手段811は、例えば複数の発光素子で構成され、発光素子の発光量が制御可能なように構成されている。
また、受光手段812は、例えば複数の受光素子で構成され、発光手段811の発光による光が紙葉類20を透過する透過光を受光し、受光した受光量に対応した信号を出力するように構成されている。
具体的には、発光手段811の発光素子が発光することで紙葉類20に光が照射され、紙葉類20を透過した透過光を受光手段812の受光素子が受光量に応じた信号レベルの電気信号を出力する。
なお、発光手段811及び受光手段812には、赤外、紫外および可視光のいずれも適用可能である。
また、撮像部81は、紙葉類搬送部4によって搬送されてくる紙葉類20の透かし領域の一部を含む画像領域が撮像部81の撮像範囲87(図中の網線で示した部分)に入ったところで紙葉類20を所定の発光量で撮像(1回目)して調整用画像を取得し、取得した調整用画像に基づいて発光手段811の発光量を調整後、紙葉類20の透かし領域の全部を含む画像領域に入ったところで紙葉類20を撮像(2回目)して識別用画像を取得する。
なお、1回目及び2回目の撮像タイミングは、図示せぬ紙葉類の位置検知センサによって紙葉類20の搬送位置を検知し、透かし領域の一部を含む画像領域及び透かし領域の全部を含む画像領域が撮像部81の範囲に入ったことが検知可能なように構成されている。
また、調整用画像を取得するための撮像時(1回目)における発光手段811の発光量は、予め紙葉類の汚れや傷等による透かし領域の画像の濃度ばらつきの影響を調べておき、撮像して出力された調整用画像が明るい画像の場合であっても飽和しないような発光量に調整して撮像する。
また、調整用画像を撮像する際の発光量の調整は、出力された調整用画像が飽和した画像状態から発光量を下げながら調整するよりも暗い画像状態から発光量を上げながら調整するほうが、既知の発光量に対する画像の明暗状態に基づき、より正確な調整を行うことができる。
メモリ86は、メモリ86の所定の記憶領域に撮像部81から所定の時間間隔で出力される電気信号の信号レベルに対応したデジタル信号を、撮像部81からの出力順に対応して格納し、格納したデジタル信号の情報を連続したアドレスで割り当て、紙葉類20の画像データとして一時的に記憶するとともに、画像読取装置8の各部において取得または算出された各種データを記憶する。
2値化処理部82は、撮像部81で1回目に撮像されてメモリ86に記憶された調整用画像を読み出し、調整用画像に対して2値化処理を行った後、調整用画像(2値化)データとしてメモリ86に記憶させる。
透かし領域抽出部83は、メモリ86に記憶されている調整用画像(2値化)データに基づいて調整用画像データの透かし領域を特定し、特定した透かし領域に基づいて調整用画像データから透かし領域の画像を抽出して、透かし領域画像データとしてメモリ86に記憶させる。
ヒストグラム算出部84は、透かし領域抽出部83で抽出した透かし領域画像データに基づいて透かし領域画像の濃度ヒストグラムを算出する。
具体的には、例えば、透かし領域画像の各画素の濃度(濃度値が0〜255)に対応する画素数をヒストグラムで算出する。
制御量算出部85は、ヒストグラム算出部84で算出された透かし領域の濃度ヒストグラムに基づいて搬送されている紙葉類20を撮像して識別用画像を取得する際の発光手段811の最適な発光量と発光量に対応した発光手段811の制御量を算出して撮像部81へ出力する。
このように構成された画像読取装置8が搬送されている紙葉類を撮像して調整用画像と識別用画像を読み取る動作について図3のフローチャートを参照しながら説明する。
図3に示すように、紙葉類識別装置1の紙葉類挿入部3から紙葉類が挿入されると(ステップS301でYES)、挿入された紙葉類は、紙葉類搬送部4によって画像読取装置8の撮像部81へ搬送される(ステップS302)。
撮像部81は、搬送された紙葉類の特徴画像である透かし領域の一部(例えば、透かし領域の半分程度)が撮像部81の撮像範囲87に入ったところで(ステップS303でYES)、発光手段811を発光させて紙葉類20に光を照射し、受光手段812で当該紙葉類20を透過した透過光を受光して調整用画像として取得する(ステップS304)。
なお、撮像部81は、受光手段812が受光した受光量に応じた信号レベルの電気信号を出力し、メモリ86が撮像部81から出力された電気信号の信号レベルに対応したデジタル信号の情報を紙葉類20の調整用画像として一時的に記憶する。
メモリ86に紙葉類20の調整用画像が記憶されると、2値化処理部82がメモリ86に記憶された調整用画像を読み出し、調整用画像に対して2値化処理を行い(ステップS305)、透かし領域抽出部83が2値化処理部82で2値化された調整用画像(2値化)データと調整用画像データに基づき透かし領域の画像を抽出する(ステップS306)。
なお、2値化処理部82において調整用画像を2値化処理することで紙葉類の透かし領域と、透かし領域外の通常領域との区別が明確となる。
透かし領域抽出部83によって透かし領域画像データがメモリ86に記憶されると、ヒストグラム算出部84は、メモリ86から透かし領域画像データを読み出し、透かし領域画像データに基づいて透かし領域の濃度ヒストグラムを算出する(ステップS307)。
ヒストグラム算出部84で算出された濃度ヒストグラムのデータは、制御量算出部85へ入力され、ヒストグラム算出部84が入力された濃度ヒストグラムデータに基づいて識別用画像を撮像するために発光手段811で発光させる最適な発光量を算出し、算出した発光量に対応した発光手段811の制御量を出力する(ステップS309)。
制御量算出部85によって出力された制御量は、撮像部81へ入力され、入力された制御量だけ発光手段811の発光量が調整制御された後、紙葉類20の透かし領域の全部を含む所定の大きさの画像領域に入ったところで(ステップS310、ステップS311でYES)、紙葉類20を撮像(2回目)して識別用画像を取得する(ステップS312)。
撮像部81で撮像されて読み取られた紙葉類20の識別用画像は、画像読取制御部80を介して画像読取装置8から出力されて画像読取装置8の処理動作は終了する。
画像読取装置8から出力された紙葉類20の識別用画像は、紙葉類識別装置1の制御部2を介して識別部7へ入力され、識別部7によって識別用画像と予め登録された紙葉類の識別画像に対応した標準画像とが照合され、紙葉類の種類および真偽が識別される。
ここで、画像読取装置8が挿入された紙葉類の汚れや傷等による特徴画像の濃度ばらつきに左右されることなく、読み取った紙葉類の特徴画像の濃度が一定となるような画像読取り方法について図4乃至図8を参照しながら詳細に説明する。
図4は、撮像部81で紙葉類を撮像して調整用画像を取得し、取得した調整用画像から透かし領域を抽出する方法の一例を示す図である。
図4(a)は、紙葉類の表面部の画像を示す図であり、図4(b)は、図4(a)で示した紙葉類20から調整用画像を取得する際の紙葉類20の撮像位置を示す図、図4(c)は、図4(b)で示した撮像位置で撮像して取得された調整用画像を示す図、図4(d)は、図4(c)で示した調整用画像を2値化処理した画像を示す図、図4(e)は、図4(c)で示した調整用画像から透かし領域を抽出した画像を示す図である。
なお、図4においては、紙葉類の特徴画像が透かし模様を含む透かし領域である場合を想定して示したものである。
図4(a)に示すように、紙葉類20は、紙葉類20の特徴画像である透かし領域21と透かし領域外の通常領域22とで構成され、透かし領域21には透かし模様23が形成されている。
このように構成された紙葉類20が、紙葉類挿入部3から挿入され、図4(b)に示すように、紙葉類搬送部4によって画像読取装置8の撮像部81へ搬送されて、紙葉類20の透かし領域21の一部(半分程度)が撮像部81の撮像範囲87に入ったところで紙葉類20を撮像し、図4(c)に示すような調整用画像400を読み取る。
調整用画像400には、透かし領域21の一部の画像211(以下、「透かし領域画像(部分)211」という。)と透かし領域外の通常領域22の一部の画像221(以下、「通常領域画像(部分)221」という。)の各画像が存在し、透かし領域画像(部分)211には透かし模様23の一部の画像(以下、「透かし模様画像(部分)231」という。)が存在している。
この調整用画像400に対して2値化処理部82が2値化処理を行い、図4(d)に示すような通常領域画像(部分)221が黒、透かし領域画像(部分)211が白を示す各値にそれぞれ変換された画像410(以下、「調整用画像(2値化)410」という。)を算出する。
この2値化処理を行うことにより2値化された調整用画像(2値化)410は、透かし領域212と通常領域222とが明確に区別できるようになり、調整用画像(2値化)410から透かし領域212を正確に特定することが可能となる。
透かし領域抽出部83は、2値化処理部82が算出した調整用画像(2値化)410から透かし領域212(例えば画素値が「白」)を特定し、特定した透かし領域212に対応する画像領域を図4(c)で示した調整用画像400から抽出して、図4(e)に示すような透かし模様231を含む透かし領域211の画像420(以下「透かし領域画像(調整用)420」という。)を抽出する。
透かし領域画像(調整用)420を抽出すると、抽出した透かし領域画像(調整用)420の画像濃度に基づいて識別用画像を撮像するための発光手段811の最適な発光量と発光量に対応した制御量を算出する。
発光手段811で発光させる発光量に対応した発光手段811の制御量は、例えば透かし領域画像(調整用)420の画像濃度に基づいて算出する。
具体的には、例えば、抽出した透かし領域画像(調整用)420の各画素の濃度値(0〜255)を検出し、各濃度値に対応する透かし領域画像(調整用)420に存在する画素数で示した濃度ヒストグラムを算出し、算出した濃度ヒストグラムに基づいて発光手段811で発光させる最適な発光量に対応した制御量を算出する。
図5は、ヒストグラム算出部84が透かし領域画像(調整用)420に基づいて濃度ヒストグラムを算出する方法の一例を示した説明図である。
図5(a)は、透かし領域画像(調整用)420を示す図であり、図5(b)は、図5(a)に示した透かし領域画像(調整用)420に基づいて算出した濃度ヒストグラムの一例を示す図である。
図5(a)に示すように、透かし領域画像(調整用)420を構成する各画素421の濃度値を検出して集計し、横軸(X)方向に濃度値0〜255の各値、縦軸(Y)方向に各濃度値X(0〜255)に対応した透かし領域画像(調整用)420に存在する画素数Yの値で表現される図5(b)に示すような濃度ヒストグラム500を算出する。
なお、濃度ヒストグラム500を算出する際には、透かし領域画像(調整用)420の画像データを間引いて処理することで処理時間を短縮するようにしてもよい。
図5(b)に示すように、算出された濃度ヒストグラム500からは、抽出した透かし領域画像(調整用)420の濃度値Xに対応した画素数Yを読み取ることができ、透かし領域画像(調整用)420が全体的に明るい画像であるか、あるいは暗い画像であるかの傾向を読み取ることができる。
例えば、透かし領域画像(調整用)420が明るい画像と暗い画像及び小穴等を含むノイズ成分が含まれた画像の各濃度ヒストグラムを例に画像の明暗等の対応関係を図6を参照しながら説明する。
図6は、透かし領域画像(調整用)420の明暗と濃度ヒストグラムとの対応関係の一例を示す図である。
図6(a)は、調整用画像の透かし領域画像(調整用)420が明るい画像の場合の濃度ヒストグラムの一例を示す図であり、図6(b)は、調整用画像の透かし領域画像(調整用)420が暗い画像の場合の濃度ヒストグラムの一例を示す図、図6(c)は、いたずら等により紙葉類の透かし領域に小穴が存在し、この小穴を含む透かし領域が調整用画像として撮像されて取得された場合の濃度ヒストグラムの一例を示す図である。
図6(a)に示すように、透かし領域画像(調整用)420が明るい場合の濃度ヒストグラム600は、暗い場合の濃度ヒストグラム610(図6(b)参照)と比べて画像の濃度Xの値が広範囲の画素が存在しており、透かし領域画像(調整用)420に存在する画素の濃度Xの最大値Xmaxも暗い場合の濃度ヒストグラム610と比べて大きい。
一方、透かし領域画像(調整用)420が暗い場合の濃度ヒストグラム610は、図6(b)に示すように、明るい画像の濃度ヒストグラム600(図6(a)参照)と比べて画像の濃度Xの値が小さい画素が多く存在しており、透かし領域画像(調整用)420に存在する画素の濃度Xの最大値Xmaxも濃度ヒストグラム600と比べて小さい。
また、いたずら等により紙葉類20の透かし領域に小穴が存在し、この小穴を含む透かし領域を調整用画像として撮像した場合の濃度ヒストグラム620は、小穴の画像領域に対応した画素の濃度Xが濃度ヒストグラム620の濃度Xの最大値Xmaxが他の各画素の濃度Xの値の範囲から孤立して存在する。
このような画像の明暗と濃度ヒストグラムとの対応関係に基づいて識別用画像を撮像する際に発光手段811で発光させる最適な発光量及び発光量に対応した制御量を算出する方法としては、例えば、次のような方法が考えられる。
第一の方法としては、算出した濃度ヒストグラムの濃度Xの最大値Xmaxに基づいて発光手段811で発光させる発光量及び発光量に対応した制御量を算出する方法である。
この方法を用いた場合は、図6(c)の濃度ヒストグラム620に示されるように、いたずら等により紙葉類20の透かし領域に小穴が存在する場合には、小穴に対応した画素の濃度Xが孤立して濃度ヒストグラム620の濃度Xの最大値Xmaxとして検出されるため、本来は暗い画像であるにもかかわらず明るい画像として誤認識する場合がある。
第二の方法は、画像を構成する各画素のうちの所定値以上の画素数が占める画像の濃度Xに基づいて最適な発光量及び発光量に対応した制御量を算出する方法である。
この方法は、例えば、濃度ヒストグラムの濃度Xの値を小さい側(濃度値が0に近い方)から大きい側(濃度値が255に近い方)へ、または画像の濃度Xの値が大きい側(濃度値が255に近い方)から小さい側(濃度値が0に近い方)へ順次移動させながら、各濃度Xにおける画素数Yを加算した累積値Rを算出し、累積値Rが所定値Sに達した時の画像の濃度Xの値X(D)(以下、「特定濃度X(D)」という。)に基づいて透かし領域画像(調整用)420の明暗を判定し、識別用画像を撮像する際に発光手段811で発光させる発光量及び発光量に対応した制御量を算出する方法である。
この第二の方法について具体的な説明を図7を参照しながら詳細に説明する。
図7は、濃度ヒストグラムに基づいて透かし領域画像(調整用)420の明暗を判定し、識別用画像を撮像する際に発光手段811で発光させる発光量及び発光量に対応した制御量を算出する方法を説明するための説明図である。
図7(a)は、ヒストグラム算出部84で算出された濃度ヒストグラムの一例を示す図であり、図7(b)は、図7(a)で示した濃度ヒストグラムに基づいて発光手段811で発光させる発光量及び発光量に対応した制御量を算出するための参照テーブルを示す図である。
図7(a)に示すように、ヒストグラム算出部84で算出された濃度ヒストグラム700の濃度X(横軸(x))において、濃度Xの値を大きい側(濃度値が255)から小さい側(濃度値が0)へ移動させながら(図中の矢印710の方向)、各濃度Xの値に対応した画素数Yの値を加算した累積値Rを算出する。
そして算出した累積値Rが所定値Sに達した時の濃度Xである特定濃度値X(D)を特定する。
すなわち、図7(a)に示された濃度ヒストグラム700において、濃度Xの値をXmaxから小さい値(濃度値が0)の方へ移動させながら各濃度Xに対応した画素数Yを加算して累積値Rを算出し、累積値Rが所定値Sに達した時(濃度ヒストグラム700の破線で囲まれた部分の面積Sが所定値Sに達した時)の濃度Xの値である特定濃度X(D)を特定する。
このように特定された特定濃度X(D)は、すなわち、濃度値が特定濃度X(D)以上を有する画素が透かし領域画像(調整用)420の中に略所定値Sの画素数だけ存在していることを示している。
なお、濃度ヒストグラム700の濃度の値を小さい側(濃度値が0)から大きい側(濃度値が255)へ移動させながら各濃度Xに対応した画素数Yを加算した累積値Rが所定値Sに達した時の特定濃度X(D)を特定した場合は、特定濃度X(D)以下の濃度Xを有する画素が透かし領域画像(調整用)420の中に略所定値Sの画素数だけ存在していることを示すこととなる。
このことから濃度ヒストグラム700から特定された特定濃度X(D)の値が小さい値(濃度値が0)の方へ近い場合は、暗い画像と判定し、大きい値(濃度値が255)の方へ近い場合は、明るい画像と判定する。
そして画像の明暗の判定結果に基づき、撮像部81で撮像して読み取られる画像の特定濃度X(D)の値が明暗に偏りのない最適な値となるように識別用画像を撮像する際の発光手段811の発光量を制御する。
発光手段811の発光量の制御は、具体的には、濃度ヒストグラム700から特定濃度X(D)が特定されると、参照テーブル720を参照し、特定された特定濃度X(D)に対応した制御量Gだけ発光手段811を制御することで明暗に偏りのない最適な画像が撮像可能な発光手段811の発光量へ調整制御することができる。
参照テーブル720は、図7(b)に示すように、左欄に濃度ヒストグラムから特定された特定濃度X(D)の値の範囲が示され、右欄には左欄の特定濃度X(D)の範囲に対応した制御量Gが算出されるように構成されており、例えば、特定濃度X(D)の値がX(0)からX(1)の範囲であれば制御量Gの値がG1、特定濃度X(D)の値がX(1)からX(2)の範囲であれば制御量Gの値がG2と算出可能なように構成されている。
なお、参照テーブル720は、特定濃度X(D)と制御量Gとの対応関係を予め取得してメモリ86に参照テーブルとして記憶されている。
具体的には、例えば制御量に対応して発光する発光手段811の発光量を変化させながら撮像して読み取った明暗の各画像の特定濃度X(D)を算出し、明暗に偏りのない最適な画像の特定濃度X(D)の制御量と明暗の各画像の特定濃度X(D)に対応した各制御量との差に基づいて画像の特定濃度X(D)の所定範囲に対応した明暗に偏りのない最適な画像が撮像可能な発光手段811の制御量Gが算出可能なように対応付けられて参照テーブル720に記憶されている。
このように濃度ヒストグラムから特定された特定濃度X(D)に基づいて透かし領域画像(調整用)420の明暗を判定するとともに、特定濃度X(D)に対応した紙葉類20に照射する光の最適な発光量に対応した制御量で発光手段811を制御することにより、紙葉類20の透かし領域に汚れや傷等による画像の濃度ばらつきに左右されることなく、画像濃度が一定の識別用画像を取得することが可能となる。
図8は、調整用画像に基づいて最適な発光量の光を紙葉類に照射して識別用画像を読み取る方法の一例を示す図である。
図8(a)は、紙葉類の表面部の画像を示す図であり、図8(b)は、図8(a)で示した紙葉類20から識別用画像を撮像する際の紙葉類20の撮像位置を示す図、図8(c)は、図8(b)で示した撮像位置で撮像されて読み取った識別用画像を示す図である。
図8(a)、(b)に示すように、調整用画像に基づいて紙葉類20に照射する光の発光量に対応した制御量を算出し、算出した制御量に基づいて発光手段811の発光量を調整後、紙葉類20の透かし領域21の全部を含む所定の画像領域が撮像部81の撮像範囲87に入ったところで紙葉類20を撮像して図8(c)に示すような識別用画像800を読み取る。
図8(c)に示すように、紙葉類20を撮像して識別用画像を読み取る前に紙葉類20を撮像して読み取った調整用画像の濃度ばらつきに対応して最適な発光量に調整した後、識別用画像を撮像するので、画像の濃度が一定の特徴画像を取得することが可能となる。
以上説明したような方法で紙葉類の特徴画像を撮像する際に紙葉類に照射する光の発光量を調整制御することにより、例えば、いたずら等により紙葉類の特徴画像に小穴が存在する等のノイズ成分があった場合であっても画像の濃度が一定の特徴画像を読み取ることができる。
なお、この実施例では、撮像部81の発光手段811の発光量を調整制御するような例を示したが、受光手段812が受光した受光量に対応した信号の出力を紙葉類の汚れや傷等による画像濃度に対応して調整制御するように構成してもよく、発光手段811及び受光手段812の両方を紙葉類の汚れや傷等による画像濃度に対応して調整制御して読み取った識別用画像の濃度が一定となるような構成としてもよい。
本発明に係わる紙葉類識別装置の概略的な構成図 画像読取装置の概略的な構成図 画像読取装置が紙葉類の特徴画像を取得する動作を示すフローチャート 紙葉類を撮像して取得した調整用画像から透かし領域を抽出する方法の一例を示す図 ヒストグラム算出部が濃度ヒストグラムを算出する方法の説明図 透かし領域画像(調整用)の明暗と濃度ヒストグラムとの対応関係の一例を示す図 濃度ヒストグラムに基づいて発光手段811で発光させる発光量に対応した制御量を算出する方法の説明図 調整用画像に基づいて算出された発光量の光を紙葉類に照射して識別用画像を取得する方法の一例を示す図
符号の説明
1 紙葉類識別装置
2 制御部
3 紙葉類挿入部
4 紙葉類搬送部
5 紙葉類受入部
6 駆動部
7 識別部
8 画像読取装置
20 紙葉類
21 透かし領域
22 通常領域
23 透かし模様
80 画像読取制御部
81 撮像部
82 2値化処理部
83 透かし領域抽出部
84 ヒストグラム算出部
85 制御量算出部
86 メモリ
400 調整用画像
410 調整用画像(2値化)
420 透かし領域画像(調整用)
800 識別用画像
811 発光素子
812 受光素子

Claims (8)

  1. 紙葉類の画像を撮像部により撮像して取得し、該取得した画像に基づき該紙葉類を識別する紙葉類識別装置において、
    前記紙葉類を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記紙葉類の透かし領域の透かし模様の一部を含む第1の領域が前記撮像部内に入ったところで、前記撮像部の発光手段を発光させて前記第1の領域に光を照射し、該照射光による前記第1の領域の透過光または反射光を前記撮像部の受光手段で受光し、該受光量に対応して前記受光手段から出力される信号に基づき前記紙葉類の前記第1の領域に対応する画像を前記発光手段及び前記受光手段の少なくとも一方の手段を調節するための調整用画像として取得する調整用画像取得手段と、
    前記調整用画像取得手段で取得した前記調整用画像に基づき前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節する調節手段と、
    前記調節手段によ前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節した後、前記調整用画像取得手段によ前記調整用画像を取得した前記紙葉類の透かし領域の透かし模様の全部を含む第2の領域が前記撮像部内に入ったところで、前記発光手段を発光させて前記第2の領域に光を照射し、該照射光による前記第2の領域の透過光または反射光を前記受光手段で受光し、該受光量に対応して前記受光手段から出力される信号に基づき前記紙葉類の前記第2の領域に対応する画像を前記紙葉類を識別するための識別用画像として取得する識別用画像取得手段と、
    前記識別用画像取得手段で取得した前記識別用画像に基づき前記紙葉類を識別する紙葉類識別手段と
    を具備することを特徴とする紙葉類識別装置。
  2. 前記調節手段は、
    前記調整用画像取得手段で取得した前記調整用画像に含まれる前記透かし模様の一部に対応する部分画像を抽出する部分画像抽出手段と、
    前記部分画像抽出手段で抽出した前記部分画像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記濃度検出手段で検出した前記部分画像の各濃度値に基づいて濃度ヒストグラムを算出する濃度ヒストグラム算出手段と
    を具備し、
    前記濃度ヒストグラム算出手段で算出した濃度ヒストグラムに基づき前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節する
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類識別装置。
  3. 前記調節手段は、
    前記濃度ヒストグラム算出手段で算出した濃度ヒストグラムの面積に基づいて前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節する
    ことを特徴とする請求項2記載の紙葉類識別装置。
  4. 前記濃度ヒストグラム算出手段は、
    前記濃度検出手段で検出した前記部分画像の各濃度値を間引いて算出する
    ことを特徴とする請求項3記載の紙葉類識別装置。
  5. 紙葉類の画像を撮像部で撮像して取得し、該取得した画像に基づき該紙葉類を識別する紙葉類識別方法において、
    前記紙葉類を搬送し、
    該搬送された紙葉類の透かし領域の透かし模様の一部を含む第1の領域が前記撮像部内に入ったところで、前記撮像部の発光手段を発光させて前記第1の領域に光を照射し、
    該照射光による前記第1の領域の透過光または反射光を前記撮像部の受光手段で受光し、
    該受光量に対応して前記受光手段から出力される信号に基づき前記紙葉類の前記第1の領域に対応する画像を前記発光手段及び前記受光手段の少なくとも一方の手段を調節するための調整用画像として取得し、
    該取得した前記調整用画像に基づき前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調整手段により調節し、
    該調節後、前記調整用画像を取得した前記紙葉類の透かし領域の透かし模様の全部を含む第2の領域が前記撮像部内に入ったところで、前記発光手段を発光させて前記第2の領域に光を照射し、
    該照射光による前記第2の領域の透過光または反射光を前記受光手段で受光し、
    該受光量に対応して前記受光手段から出力される信号に基づき前記紙葉類の前記第2の領域に対応する画像を前記紙葉類を識別するための識別用画像として取得し、
    該取得した前記識別用画像に基づき前記紙葉類を識別する
    ことを特徴とする紙葉類識別方法。
  6. 前記調整手段は、
    前記調整用画像に含まれる前記透かし模様の一部の画像である部分画像を抽出し、
    該抽出した前記部分画像の濃度を濃度検出手段により検出し、
    該検出した前記部分画像の各濃度値に基づいて濃度ヒストグラムを濃度ヒストグラム算出手段により算出し、
    該算出した前記濃度ヒストグラムに基づき前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節する
    ことを特徴とする請求項5記載の紙葉類識別方法。
  7. 前記調整手段は、
    前記濃度ヒストグラム算出手段で算出した濃度ヒストグラムの面積に基づいて前記発光手段の発光量及び前記受光手段の出力の少なくとも一方を調節する
    ことを特徴とする請求項6記載の紙葉類識別方法。
  8. 前記濃度ヒストグラム算出手段は、
    前記濃度検出手段で検出した前記部分画像の各濃度値を間引いて算出する
    ことを特徴とする請求項7記載の紙葉類識別方法。
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