JP4351719B2 - 地面被覆工及び地面被覆工法 - Google Patents
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Description
前記遮根層形成工程において、
前記樹木の苗が植樹された前記施工地面に、前記吹付剤を水と混合して加圧空気により隙間なく吹き付けて硬化させることにより、前記遮根層を形成することを特徴とする。
前記遮根層は、前記樹木の苗が植樹された前記施工地面に、前記吹付剤を水と混合して加圧空気により隙間なく吹き付けて硬化させることにより形成されていることを特徴とする。
以下、各材料の製造方法とその特徴について説明する。
本実施例の竹短繊維は、竹笹類材を圧潰して綿状にすることにより製造される。図1に竹の圧潰装置を示す。図1(a)は竹の圧潰装置の要部断面図、図1(b)は図1(a)におけるA−A線から見た矢視断面図である。尚、この竹の圧潰装置は、特許文献18に記載されたものと同様である。
本実施例で使用する硬化剤は、海水起源の酸化マグネシウム又は水酸化マグネシウムを含むものを使用する。「海水起源の酸化マグネシウム又は水酸化マグネシウム」とは、消石灰を使って海水から取り出した水酸化マグネシウムを単離したもの、又はそれを高温で焼成することにより得られる酸化マグネシウムをいう。すなわち、海水に消石灰を添加すると、次式のような反応によりカルシウムが溶出し、海水中のマグネシウムが水酸化マグネシウムとして沈殿する。
(表1)に、本実施例で使用する硬化剤の化学組成を示す。尚、本実施例で使用する硬化剤の物性値は、見掛比重0.7,平均粒子径3μmであった。
細骨材としては、自然土、マサ土、黒土、シラス、赤玉土などの自然土色の骨材を使用する。周囲の景観を壊さないためである。
吹付材の各組成物(竹短繊維、硬化剤、細骨材)の配合割合は、添加する細骨材の土質などによって適宜調整する必要があるが、本実施例では、一例として、竹短繊維、硬化剤、細骨材の配合割合は以下のようにする。
次に、本実施例に係る地面被覆工法について説明する。ここでは、一例として盛土道路の法面に郷土種樹木の苗を植栽して緑化を図りつつ、それらの苗の株元周囲の防草を図る防草工を敷設する。
まず、地面被覆工の施工地面の伐開除根および除草を行い、雑草の根を可能な限り取り除いた後、整地する。図2に整地された代表的な盛土法面20を示す。盛土法面20は、最下部から最上部にかけて、ブロック積法面21、小段(犬走)22、上部盛土法面23、路肩24、路床面25の順に構成されている。ブロック積法面21は、積みブロックを積み重ねて構成されている。ブロック積法面21の最下部を法尻26と呼ぶ。ブロック積法面21の上端側は水平な小段22が形成され、それに続いて上部盛土法面23が形成されている。上部盛土法面23は、自然土を圧締することにより形成される。上部盛土法面23の最上部を法肩27と呼ぶ。法肩27に続いて水平な路肩24及び路床面25が形成されている。路肩24には、ガードレール28が設置されている。
次に、整地された小段22から上部盛土法面23にかけて、郷土種樹木の低木芽苗29を所定の間隔で植栽する。図3に、植栽された盛土法面の断面模式図を示す。郷土種樹木とは、施工場所の周辺の山野に自生する樹木であるが、常時緑化の観点から常緑低木樹を選定するのが好ましい。また、作業効率の観点から、低木芽苗29の樹高は、約40〜50cmのものが好ましい。低木芽苗29の植栽密度は、樹種によって決める必要があるが、一般的には、5本/m2程度とされる。
次に、植栽した各低木芽苗29に、袋かけを行う。図4に、盛土法面20の低木芽苗29に袋掛けした状態を示す。各低木芽苗29に、葉茎部を通気性のある袋体30を被せ、テープや紐により袋体30が外れないように繋縛する。ここで、低木芽苗29の株元は、主幹が露出するようにしておく。
次に、上部盛土法面23から小段22にかけて、前述の吹付材31の吹き付けを行う。図5に、盛土法面20に吹付材31の吹き付けを行っている状態を示す。吹き付け作業を行う場合、上部盛土法面23の上部の路肩24に、工事用仮柵32を仮設し、作業者33は、安全のため工事用仮柵32と吊紐34で繋縛した状態で作業を行う。
遮根層38が硬化した後、各低木芽苗29に被覆されていた袋体30を取り除く。図6は、完成した実施例1に係る地面被覆工の断面模式図である。遮根層38は、小段22及び路肩24の一部と上部盛土法面23の全体を被覆し、被覆部分の雑草やツタ類の発生を長期間に亘って防止する。また、上部盛土法面23には郷土種樹木の低木芽苗29が植栽されており、これら低木芽苗29が生育することによって法面は郷土種樹木により緑化される。郷土種樹木が雑草やツタ類に負けない程度に十分に生長する間は、遮根層38により防草されるため、苗木に当たる太陽の光が遮られることはなく、郷土種樹木の日照条件は良好に保たれる。また、遮根層38は保水性・透水性に優れているため、雨水を吸収・保持し、低木芽苗29の根の乾燥を防止する。従って、低木芽苗29の生育条件が良好に保たれる。
最後に、吹付材31の保水性について試験を行った結果について説明する。
2 シリンダ
3 ホッパ
4 筒内空間
5 スクリューコンベヤ
6 多孔端板
7 後端板
8 螺旋刃
9a,9b 軸受孔
10 小透孔
11 回転刃
T 竹チップ材
20 盛土法面
21 ブロック積法面
22 小段(犬走)
23 上部盛土法面
24 路肩
25 路床面
26 法尻
27 法肩
28 ガードレール
29 低木芽苗
30 袋体
31 吹付材
32 工事用仮柵
33 作業者
34 吊紐
35 吹付ホース
36 吹付用ノズル
37 水ホース
38 遮根層
39 表面基盤層
40 苗
Claims (8)
- 竹笹類材を圧潰してなる綿状の竹短繊維、海水起源の酸化マグネシウム又は水酸化マグネシウムを含む硬化剤、及び細骨材を含有する吹付剤を水と混合して、施工地面に加圧空気により隙間なく吹き付けて硬化させることにより、草木類の根の通過を遮断する遮根層を形成する遮根層形成工程を有することを特徴とする地面被覆工法。
- 前記遮根層形成工程で形成した前記遮根層の表面に、前記施工地面に導入する導入植物の種子を混合した植生基材を吹き付けることにより表面基盤層を形成する表面基盤層形成工程を有することを特徴とする請求項1記載の地面被覆工法。
- 前記遮根層形成工程で形成した前記遮根層の表面に、植生基材を吹き付けることにより表面基盤層を形成する表面基盤層形成工程と、
前記表面基盤層の表面に、前記施工地面に導入する地被植物の苗若しくはシュート又は蘚苔類の種苔を吹付、播苗又は手置きする播苗工程と、
を有することを特徴とする請求項1記載の地面被覆工法。 - 前記遮根層形成工程の前に、前記施工地面を緑化するための樹木の苗を前記施工地面に植樹する植樹工程を有し、
前記遮根層形成工程において、
前記樹木の苗が植樹された前記施工地面に、前記吹付剤を水と混合して加圧空気により隙間なく吹き付けて硬化させることにより、前記遮根層を形成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一記載の地面被覆工法。 - 表層に、竹笹類材を圧潰してなる綿状の竹短繊維、海水起源の酸化マグネシウム又は水酸化マグネシウムを含む硬化剤、及び細骨材を含有する吹付剤を水と混合して、施工地面に加圧空気により隙間なく吹き付けて硬化させた遮根層が形成されていることを特徴とする地面被覆工。
- 前記遮根層の表面に、前記施工地面に導入する導入植物の種子を混合した植生基材を吹き付けることにより表面基盤層が形成されていることを特徴とする請求項5記載の地面被覆工。
- 前記遮根層の表面に、植生基材を吹き付けることにより表面基盤層が形成され、当該表面基盤層の表面に前記施工地面に導入する地被植物の苗若しくはシュート又は蘚苔類の種苔が吹付、播苗又は手置きにより導入されていることを特徴とする請求項5記載の地面被覆工。
- 前記施工地面には、樹木の苗が植樹されており、
前記遮根層は、前記樹木の苗が植樹された前記施工地面に、前記吹付剤を水と混合して加圧空気により隙間なく吹き付けて硬化させることにより形成されていることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一記載の地面被覆工。
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