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JP4235151B2 - 貯蔵庫 - Google Patents

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JP4235151B2 JP2004242952A JP2004242952A JP4235151B2 JP 4235151 B2 JP4235151 B2 JP 4235151B2 JP 2004242952 A JP2004242952 A JP 2004242952A JP 2004242952 A JP2004242952 A JP 2004242952A JP 4235151 B2 JP4235151 B2 JP 4235151B2
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Description

本発明は、温度調節ユニットを用いた貯蔵庫に関するものであり、特に輸送用に用いられる貯蔵庫に関するものである。
従来、運送用に用いられる貯蔵庫としては、発泡合成樹脂製の断熱容器と蓋体からなる貯蔵庫に、固体二酸化炭素や保冷剤等を入れることで、貯蔵庫内を冷却できるようにしたものが一般的である。また、開閉自在な蓋体が取り付けられた断熱容器に冷却加熱ユニット(本発明の温度調節ユニットに該当する)を内蔵した電子式温冷蔵庫も知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、断熱箱(本発明の断熱容器に該当する)の開口部を開閉自在に覆う蓋体に、冷温装置(本発明の温度調節ユニットに該当する)を内蔵した冷温蔵庫も知られている(例えば、特許文献2参照。)。更に、箱体(本発明の断熱容器に該当する)の開口部を開閉自在に覆う蓋体に、冷却装置(本発明の温度調節ユニットに該当する)を内蔵した保冷庫も知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2000−304402号公報 実用新案第2553022号公報 特開2001−311576号公報
しかしながら、固体二酸化炭素や保冷剤等によって内部を冷却する貯蔵庫では、貯蔵物或いは貯蔵庫外からの熱によって、固体二酸化炭素が昇華したり、保冷剤が融解したりするので、貯蔵物を長時間貯蔵する場合、固体二酸化炭素の補充や保冷剤の交換等の手間がかかるという問題があった。また、固体二酸化炭素を用いる場合、長期間にわたる繰り返し使用によりその使用量が膨大になるばかりでなく、昇華によって気体二酸化炭素となるので、大気中の二酸化炭素濃度を高めてしまう虞があった。また、特許文献1乃至3の貯蔵庫では、これらの手間或いは環境負荷がないものの、内容積が予め決まってしまっているため、内容積以上の貯蔵物を貯蔵することができないばかりでなく、貯蔵庫自体が比較的重く、高価なため、輸送に用いるには問題があった。
本発明は以上の問題点を解決し、低いランニングコストで長時間の貯蔵を可能とすると共に、容量を比較的自由に設定することができる貯蔵庫を提供することを目的とする。また、比較的軽量で安価な貯蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の貯蔵庫は、開口部を有する断熱容器と、この断熱容器の開口部の一部を閉塞するように、この開口部に対して着脱自在に取り付けられる、前記断熱容器とは独立した温度調節ユニットと、前記開口部の他部を閉塞するように取り付けられる主蓋体とを有して構成され、前記温度調節ユニットが、断熱性を有する副蓋体と、この副蓋体に設けられた温度調節サブユニットよりなり、この温度調節サブユニットが、前記副蓋体に形成された貫通孔に嵌められる基部とスターリング冷凍機とを有して構成されると共に、この温度調節装置が、前記断熱容器の庫内空間に熱的に露出する温度調節作用部を有するものである。
また、本発明の請求項2に記載の貯蔵庫は、請求項1において、前記温度調節サブユニットが、この温度調節サブユニットを前記蓋体に対して取り付けるための取付体を有するものである。
本発明の請求項に記載の貯蔵庫は、以上のように構成することにより、前記温度調節サブユニットの温度調節作用部が前記断熱容器の庫内空間に熱的に露出するように、記断熱容器とは独立した前記温度調節ユニットを、前記断熱容器の開口部の一部を閉塞するように着脱自在に被せ、更に前記開口部の他部に主蓋体を開閉自在に被せて貯蔵庫とすることで、この貯蔵庫内が冷却又は加温される。そして、前記温度調節ユニットが取り付けられる範囲内であれば、前記断熱容器及び主蓋体を任意に選択することができるので、比較的自由に貯蔵庫の容量を設定することができる。また、前記温度調節ユニットによって前記断熱容器と蓋体とで囲まれる空間内部が冷却又は加温されるので、被貯蔵物を長時間貯蔵することができる。更に、前記温度調節ユニットによって前記貯蔵庫内を冷却する場合、固体二酸化炭素等を用いないので、ランニングコストを低く抑えることができるばかりでなく、気体二酸化炭素も発生しないので、環境負荷も低く抑えることができる。また、前記温度調節サブユニットに設けられた基部を前記副蓋体の貫通孔に嵌めることで、前記温度調節ユニットを形成することができる。更にまた、前記貯蔵庫内が前記スターリング冷凍機によって冷却されるので、低いランニングコストで前記貯蔵庫内を極めて低温まで冷却することができるばかりでなく、貯蔵庫全体を比較的小型軽量に構成することができる。
また、本発明の請求項に記載の貯蔵庫は、以上のように構成することにより、前記取付体によって、前記温度調節装置が前記温度調節サブユニットごと前記副蓋体に取り付けられるので、前記温度調節ユニットを容易に組み立てることができるばかりでなく、前記温度調節サブユニットを共通化して様々な大きさの前記副蓋体に取り付けることで、様々な大きさの温度調節ユニットを容易に得ることができる。
以下、本発明の第一の実施形態について、図1乃至図4に基づいて説明する。1は貯蔵庫であり、この貯蔵庫1は、温度調節ユニット2と断熱容器3とで構成されている。
前記温度調節ユニット2は、略中央に貫通孔4Aが形成された蓋体4と、温度調節サブユニット5とで構成されている。前記蓋体4は、断熱性を有する板状の発泡合成樹脂によって一体的に形成されていると共に、その表面全体が赤外線反射層としての赤外線反射フィルムによって被覆されている。そして、前記貫通孔4Aには段部4Bが形成されており、この段部4Bに、前記温度調節サブユニット5の後述する基部8が載置される。また、前記温度調節サブユニット5は、温度調節装置としてのスターリング冷凍機6と、このスターリング冷凍機6を収納するケーシング7と、前記スターリング冷凍機6及びケーシング7を支持する基部8とを有して構成されている。前記スターリング冷凍機6は倒立しており、このスターリング冷凍機6の筒状部6A先端に形成された吸熱部6Bには、吸熱用ヒートシンク9が伝熱的に取り付けられていると共に、前記スターリング冷凍機6の筒状部6A基端に形成された排熱部6Cには、排熱用ヒートシンク10が伝熱的に取り付けられている。なお、前記吸熱用ヒートシンク9は、前記基部8の下面側に露出して取り付けられていると共に、前記排熱用ヒートシンク10は、前記ケーシング7内に配されている。また、前記ケーシング7には、その下部に吸気用の開口7Aと、前記温度調節サブユニット5を固定するための取付体7Bが設けられていると共に、その上部に排気用の開口7Cが設けられており、この開口7Cにファン11が取り付けられている。また、前記排熱用ヒートシンク10の外周と前記ケーシング7の内壁との間には、これらの隙間を封止するための封止部材12が設けられている。更に、前記基部8は、その略中央に貫通孔8Aが形成されていると共に、前記基部8が前記貫通孔4Aに嵌るように、その外周に段部8Bが前記段部4Bに対応して形成されている。なお、前記貫通孔8Aの内径は前記スターリング冷凍機6の筒状部6Aの外径よりも大きく形成されていると共に、前記スターリング冷凍機6の筒状部6Aと前記貫通孔8Aとの隙間は、断熱性を有する発泡ゴム等で形成された封止部材13によって封止されている。また、前記吸熱用ヒートシンク9は、前記基部8の下部外周からはみ出さない大きさに形成されている。更に、前記吸熱用ヒートシンク9近傍には、この吸熱用ヒートシンク9に気流を通すためのファン14が設けられている。そして、前記スターリング冷凍機6の吸熱部6B、前記吸熱用ヒートシンク9及び前記ファン14によって、温度調節作用部Aが構成されている。なお、前記ケーシング7の正面側には、操作部15が設けられており、この操作部15内に図示しない制御回路が収容されている。
前記断熱容器3は、右壁3A、左壁3B、前壁3C、後壁3D、底壁3E及び第二の蓋体としての断熱容器3自体の蓋体16を有して構成されている。そして、これらの各壁3A,3B,3C,3D,3E及び蓋体16は、それぞれ断熱性を有する板状の発泡合成樹脂によって一体的に形成されていると共に、その表面全体が赤外線反射層としての赤外線反射フィルムによって被覆されている。また、前記各壁3A,3B,3C,3D,3Eは、断熱容器3として組み立てられた状態において、その庫外側表面が、赤外線反射フィルムから成るカバー体17で覆われている。そして、この前記カバー体17の上端に、前記蓋体16の一辺が取り付けられている。なお、上述の構成により、前記断熱容器3を、容易に且つ安価に製造することができるばかりでなく、任意の大きさのものを容易に且つ安価に製造することができる。
次に、本実施形態の温度調節ユニット2の組み立て手順について説明する。まず、前記温度調節サブユニット5を組み立てる。詳述すると、まず、前記スターリング冷凍機6の排熱部6Cに排熱用ヒートシンク10を取り付けた後、前記筒状部6Aにおける前記吸熱部6Bと排熱部6Cの間の外周に、封止部材13を取り付ける。そして、前記排熱用ヒートシンク10の周囲に前記封止部材12を取り付けた後、前記スターリング冷凍機6を倒立させた状態で、このスターリング冷凍機6を前記ケーシング7に収納する。そして、このケーシング7の排気用開口7Cにファン11を取り付ける。そして、前記スターリング冷凍機6が収納されたケーシング7を、前記取付体7Bによって、前記基部8に取り付けると共に、前記スターリング冷凍機6の筒状部6Aを前記基部8の貫通孔8Aに通す。このとき、前記貫通孔8Aと筒状部6Aの隙間は、前記封止部材13によって封止される。そして、前記スターリング冷凍機6の筒状部6Aの先端に形成された吸熱部6Bに、吸熱用ヒートシンク9を取り付け、更にこのヒートシンク9近傍に前記ファン14を取り付ける。更に、前記スターリング冷凍機6とファン11とファン14の電気的配線を、図示しない前記制御回路に接続し、この制御回路を前記操作部15に収納する。以上のようにして、前記温度調節サブユニット5が組み立てられる。そして、このようにして組み立てられた前記温度調節サブユニット5は、前記蓋体4の貫通孔4Aに取り付けられる。即ち、前記温度調節サブユニット5の基部8に形成された前記段部8Bが、前記貫通孔4Aの段部4Bに乗るように、前記基部8を前記貫通孔4Aに嵌め込むことで、前記温度調節サブユニット5を前記蓋体4に取り付ける。このとき、前述したように、前記吸熱用ヒートシンク9の大きさが、前記基部8の下部外周からはみ出さない大きさに形成されているので、前記温度調節サブユニット5を前記蓋体4に取り付ける際に、前記吸熱用ヒートシンク9が前記貫通孔4Aと干渉することがない。そして、このように、前記温度調節ユニット2が、前記蓋体4に前記温度調節サブユニット5を取り付けることで構成されているため、共通の前記温度調節サブユニット5を用いて前記蓋体4のみを変更することで、様々な大きさの前記温度調節ユニット2、即ち様々な大きさの前記断熱容器3に対応する前記温度調節ユニット2を得ることができる。そして、前記蓋体4が、前記赤外線反射フィルムで覆われているものの、基本的に断熱性の板状発泡合成樹脂によって一体的に形成されているため、様々な大きさの前記蓋体4を、容易に且つ安価に得ることができる。これによって、前記温度調節ユニット2を安価に製造することができる。
次に、本実施形態の作用について説明する。まず、予め冷蔵庫或いは冷凍庫で冷蔵或いは冷凍された被貯蔵物を前記断熱容器3内に収容し、前記温度調節ユニット2を前記断熱容器3の開口部3Fに取り付ける。この際、前記吸熱用ヒートシンク9及びファン14が前記断熱容器3の庫内側となるように、前記温度調節ユニット2を取り付ける。そして、前記操作部15を操作して、前記スターリング冷凍機6,ファン11,14を作動させる。そして、前記スターリング冷凍機6が作動することで、前記吸熱部6Bは低温となり、排熱部6Cは高温となる。そして、低温となった前記吸熱部6Bは、この吸熱部6Bと熱的に接触した前記吸熱用ヒートシンク9、更にはこの吸熱用ヒートシンク9が露出した前記断熱容器3の庫内空間の空気から熱を奪い、この奪った熱を前記排熱部6Cに移動させる。そして、前記排熱部6Cに移動した熱は、前記排熱用ヒートシンク10から排熱される。なお、前記断熱容器3の庫内空間の空気は、前記ファン14によって前記吸熱用ヒートシンク9に通されるので、前記断熱容器3内の空気は、前記スターリング冷凍機6によって満遍なく且つ効率よく冷却されることになる。また、前記ファン11が作動することで、前記ケーシング7の吸気用開口7Aから外気が流入し、この流入した外気が前記排熱用ヒートシンク10を通過した後、前記スターリング冷凍機6の胴部6D周囲を通過し、前記排気用開口7Cから前記ファン11を経て前記ケーシング7外に排出される。この際、前記ファン11で形成された気流によって、前記排熱用ヒートシンク10及び前記スターリング冷凍機6の胴部6Dが冷却される。このようにして、前記断熱容器3の庫内空間が冷却されることで、前記断熱容器3内に収容された被貯蔵物が冷却される。なお、前記断熱容器3自体が、軽量な板状の発泡合成樹脂と赤外線反射フィルムで構成されていることで、極めて軽量に構成されていると共に、前記温度調節ユニット2も、板状の発泡合成樹脂と赤外線反射フィルムで構成されている蓋体4と、比較的軽量なスターリング冷凍機6を用いた温度調節サブユニット5とで構成されていることで、比較的軽量に構成されている。従って、前記温度調節ユニット2を用いた貯蔵庫1全体を比較的軽量に構成することができる。また、前記蓋体4及び断熱容器3を構成する発泡合成樹脂の板材の周囲を赤外線反射フィルムで被覆したことによって、前記貯蔵庫1の庫外から庫内へ赤外線、即ち熱が侵入することが阻止されるので、前記貯蔵庫1の庫内を効率的に冷却することができるばかりでなく、極めて低温まで冷却することができる。なお、前記温度調節ユニット2によって内部の温度が調節された前記貯蔵庫1を人力で運搬するに当たって、前記温度調節ユニット2による冷却が不要な場合、図4に示すように、前記温度調節ユニット2を取り外し、前記断熱容器3自体の蓋体16によって、前記断熱容器3の開口部3Fを閉塞するようにしても良い。
以上のように、本発明の第一の実施形態は、断熱性を有する蓋体4に、温度調節装置としてのスターリング冷凍機6を有する温度調節サブユニット5を取り付けて、この温度調節サブユニット5の温度調節作用部Aを構成する吸熱用ヒートシンク9を前記蓋体4の一面側に熱的に露出させて温度調節ユニット2とすることで、この温度調節ユニット2によって開口部3Fが閉塞される任意の大きさの前記断熱容器3内を冷却することができ、従来用いられていた固体二酸化炭素や保冷剤等と比較して、被貯蔵物を長時間連続して貯蔵することができるものである。また、本発明の第一の実施形態は、前記蓋体4が板状の発泡合成樹脂によって一体的に形成されていることで、前記蓋体4、ひいては前記温度調節ユニット2全体を軽量且つ安価にすることができるばかりでなく、容易に前記蓋体4を任意の大きさに構成することができる。また、本発明の第一の実施形態は、取付体7Bによって前記温度調節サブユニット5を前記蓋体4に対して取り付けることで、前記取付体7Bによって、前記スターリング冷凍機6が前記温度調節サブユニット5ごと前記蓋体4に取り付けられるので、前記温度調節ユニット2を容易に組み立てることができるばかりでなく、前記温度調節サブユニット5を共通化して様々な大きさの前記蓋体4に取り付けることで、様々な大きさの温度調節ユニット2を容易に得ることができるものである。また、前記貯蔵庫1内の冷却に固体二酸化炭素等を用いないので、ランニングコストを低く抑えることができるばかりでなく、気体二酸化炭素も発生しないので、環境負荷も低く抑えることができるものである。また、本発明の第一の実施形態は、前記断熱容器3を発泡合成樹脂によって形成することで、この断熱容器3を軽量且つ安価にでき、これによって前記貯蔵庫1全体を軽量且つ安価にすることができるばかりでなく、容易に前記断熱容器3を任意の大きさに構成することができるものである。また、本発明の第一の実施形態は、前記温度調節ユニット2によって内部が冷却された前記貯蔵庫1を人力で運搬するに当たって、前記温度調節ユニット2による冷却が不要な場合、前記温度調節ユニット2を取り外し、前記断熱容器3自体の蓋体16によって前記断熱容器3の開口部3Fを閉塞することで、人力運搬時における前記貯蔵庫1全体を軽量化することができるものである。更に、本発明の第一の実施形態は、前記温度調節装置を、小型軽量で且つ小電力で極めて低温まで冷却することができるスターリング冷凍機6とすることで、低いランニングコストで前記貯蔵庫1内を極めて低温まで冷却することができるばかりでなく、前記貯蔵庫1全体を軽量に構成することができるものである。
次に、本発明の第二の実施形態について、図5に基づいて説明する。なお、前記第一の実施形態と共通する部分については、共通の符号を付し、その説明を省略する。貯蔵庫20を構成する温度調節ユニット21は、略中央に貫通孔22Aが形成された蓋体22と、温度調節サブユニット23とで構成されている。前記蓋体22は、断熱性を有する板状の発泡合成樹脂によって一体的に形成されていると共に、その表面全体が赤外線反射層としての赤外線反射フィルムによって被覆されている。そして、前記貫通孔22Aには段部22Bが形成されており、この段部22Bに、前記温度調節サブユニット23の後述する基部25が載置される。また、前記温度調節サブユニット23は、温度調節装置としてのスターリング冷凍機6と、このスターリング冷凍機6を収納するケーシング24と、前記スターリング冷凍機6及びケーシング24を支持する基部25とを有して構成されている。前記スターリング冷凍機6は横向きに支持されており、このスターリング冷凍機6の筒状部6A先端に形成された吸熱部6Bには、伝熱ブロック26を介して吸熱用ヒートシンク27が伝熱的に取り付けられていると共に、前記スターリング冷凍機6の筒状部6A基端に形成された排熱部6Cには、排熱用ヒートシンク10が伝熱的に取り付けられている。なお、前記吸熱用ヒートシンク27は、前記基部25の下面側に露出して取り付けられていると共に、前記排熱用ヒートシンク10は、前記ケーシング24内に配されている。また、前記吸熱部6B及び伝熱ブロック26は、前記ケーシング24内において、断熱材28によって被覆されている。また、前記ケーシング24には、前記スターリング冷凍機6の筒状部6A側に吸気用の開口24Aが形成されており、また、前記ケーシング24の下部に前記温度調節サブユニット23を固定するための取付体24Bが設けられていると共に、前記スターリング冷凍機6の胴部6D側に排気用の開口24Cが設けられており、この開口24Cにファン11が取り付けられている。更に、前記ケーシング24における前記スターリング冷凍機6の筒状部6A側の下部には、前記伝熱ブロック26を通すための貫通孔24Dが形成されている。また、前記排熱用ヒートシンク10の外周と前記ケーシング24の内壁との間には、これらの隙間を封止するための封止部材12が設けられている。更に、前記基部25は、前記伝熱ブロック26に対応して貫通孔25Aが形成されていると共に、前記基部25が前記貫通孔22Aに嵌るように、その外周に段部25Bが前記段部22Bに対応して形成されている。なお、前記貫通孔25Aの内寸は前記伝熱ブロック26の外寸よりも大きく形成されていると共に、前記伝熱ブロック26と前記貫通孔25Aとの隙間は、断熱性を有する発泡ゴム等で形成された封止部材29によって封止されている。また、前記吸熱用ヒートシンク27は、前記基部25の下部外周からはみ出さない大きさに形成されている。更に、前記吸熱用ヒートシンク27近傍には、この吸熱用ヒートシンク27に気流を通すためのファン14が設けられている。そして、前記スターリング冷凍機6の吸熱部6B、前記伝熱ブロック26、前記吸熱用ヒートシンク27及び前記ファン14によって、温度調節作用部Bが構成されている。なお、前記ケーシング24の正面側には、図示しない操作部が設けられており、この操作部内に図示しない制御回路が収容されている。
次に、本実施形態の温度調節ユニット21の組み立て手順について説明する。まず、前記温度調節サブユニット23を組み立てる。詳述すると、まず、前記スターリング冷凍機6の排熱部6Cに前記排熱用ヒートシンク10を取り付けた後、前記筒状部6Aの吸熱部6Bに前記伝熱ブロック26を取り付け、更に前記吸熱部6B及び伝熱ブロック26の外周を前記断熱材28及び封止部材29で覆う。そして、前記排熱用ヒートシンク10の周囲に前記封止部材12を取り付けた後、前記スターリング冷凍機6を横向きにした状態で、このスターリング冷凍機6を前記ケーシング24に収納する。この際、前記貫通孔24Dを前記伝熱ブロック26が通るようにする。そして、前記ケーシング24の排気用開口24Cに前記ファン11を取り付ける。そして、前記スターリング冷凍機6が収納されたケーシング24を、前記取付体24Bによって、前記基部25に取り付けると共に、前記伝熱ブロック26を前記基部25の貫通孔25Aに通す。このとき、前記貫通孔25Aと伝熱ブロック26の隙間は、前記封止部材29によって封止される。そして、前記伝熱ブロック26の下端に、前記吸熱用ヒートシンク27を取り付け、更にこのヒートシンク27近傍に前記ファン14を取り付ける。更に、前記スターリング冷凍機6とファン11とファン14の電気的配線を、図示しない前記制御回路に接続し、この制御回路を図示しない前記操作部に収納する。以上のようにして、前記温度調節サブユニット23が組み立てられる。そして、このようにして組み立てられた前記温度調節サブユニット23は、前記蓋体22の貫通孔22Aに取り付けられる。即ち、前記温度調節サブユニット23の基部25に形成された前記段部25Bが、前記貫通孔22Aの段部22Bに乗るように、前記基部25を前記貫通孔22Aに嵌め込むことで、前記温度調節サブユニット23を前記蓋体22に取り付ける。このとき、前述したように、前記吸熱用ヒートシンク27の大きさが、前記基部25の下部外周からはみ出さない大きさに形成されているので、前記温度調節サブユニット23を前記蓋体22に取り付ける際に、前記吸熱用ヒートシンク27が前記貫通孔22Aと干渉することがない。そして、このように、前記温度調節ユニット21が、前記蓋体22に前記温度調節サブユニット23を取り付けることで構成されているため、共通の前記温度調節サブユニット23を用いて前記蓋体22のみを変更することで、様々な大きさの前記温度調節ユニット21、即ち様々な大きさの前記断熱容器3に対応する前記温度調節ユニット21を得ることができる。そして、前記蓋体22が、前記赤外線反射フィルムで覆われているものの、基本的に断熱性の板状発泡合成樹脂によって一体的に形成されているため、様々な大きさの前記蓋体22を、容易に且つ安価に得ることができる。これによって、前記温度調節ユニット21を安価に製造することができる。
次に、本実施形態の作用について説明する。まず、予め冷蔵庫或いは冷凍庫で冷蔵或いは冷凍された被貯蔵物を前記断熱容器3内に収容し、前記温度調節ユニット21を前記断熱容器3の開口部3Fに取り付ける。この際、前記吸熱用ヒートシンク27及びファン14が前記断熱容器3の庫内側となるように、前記温度調節ユニット21を取り付ける。そして、図示しない前記操作部を操作して、前記スターリング冷凍機6,ファン11,14を作動させる。そして、前記スターリング冷凍機6が作動することで、前記吸熱部6Bは低温となり、排熱部6Cは高温となる。そして、低温となった前記吸熱部6Bは、この吸熱部6Bと熱的に接触した伝熱ブロック26及び前記吸熱用ヒートシンク27、更にはこの吸熱用ヒートシンク27が露出した前記断熱容器3の庫内空間の空気から熱を奪い、この奪った熱を前記排熱部6Cに移動させる。そして、前記排熱部6Cに移動した熱は、前記排熱用ヒートシンク10から排熱される。なお、前記断熱容器3の庫内空間の空気は、前記ファン14によって前記吸熱用ヒートシンク27に通されるので、前記断熱容器3内の空気は、前記スターリング冷凍機6によって満遍なく且つ効率よく冷却されることになる。また、前記ファン11が作動することで、前記ケーシング24の吸気用開口24Aから外気が流入し、この流入した外気が前記排熱用ヒートシンク10を通過した後、前記スターリング冷凍機6の胴部6D周囲を通過し、前記排気用開口24Cから前記ファン11を経て前記ケーシング24外に排出される。この際、前記ファン11で形成された気流によって、前記排熱用ヒートシンク10及び前記スターリング冷凍機6の胴部6Dが冷却される。このようにして、前記断熱容器3の庫内空間が冷却されることで、前記断熱容器3内に収容された被貯蔵物が冷却される。なお、前記断熱容器3自体が、軽量な板状の発泡合成樹脂と赤外線反射フィルムで構成されていることで、極めて軽量に構成されていると共に、前記温度調節ユニット21も、板状の発泡合成樹脂と赤外線反射フィルムで構成されている蓋体22と、比較的軽量なスターリング冷凍機6を用いた温度調節サブユニット23とで構成されていることで、比較的軽量に構成されている。従って、前記温度調節ユニット21を用いた貯蔵庫20全体を比較的軽量に構成することができる。また、前記蓋体22及び断熱容器3を構成する発泡合成樹脂の板材の周囲を赤外線反射フィルムで被覆したことによって、前記貯蔵庫20の庫外から庫内へ赤外線、即ち熱が侵入することが阻止されるので、前記貯蔵庫20の庫内を効率的に冷却することができるばかりでなく、極めて低温まで冷却することができる。
以上のように、本発明の第二の実施形態は、断熱性を有する蓋体22に、温度調節装置としてのスターリング冷凍機6を有する温度調節サブユニット23を取り付けて、この温度調節サブユニット23の温度調節作用部Bを構成する吸熱用ヒートシンク27を前記蓋体22の一面側に熱的に露出させて温度調節ユニット21とすることで、この温度調節ユニット21によって開口部3Fが閉塞される任意の大きさの前記断熱容器3内を冷却することができ、従来用いられていた固体二酸化炭素や保冷剤等と比較して、被貯蔵物を長時間連続して貯蔵することができるものである。また、本発明の第二の実施形態は、前記蓋体22が板状の発泡合成樹脂によって一体的に形成されていることで、前記蓋体22、ひいては前記温度調節ユニット21全体を軽量且つ安価にすることができるばかりでなく、容易に前記蓋体22を任意の大きさに構成することができる。また、本発明の第二の実施形態は、取付体24Bによって前記温度調節サブユニット23を前記蓋体22に対して取り付けることで、前記取付体24Bによって、前記スターリング冷凍機6が前記温度調節サブユニット23ごと前記蓋体22に取り付けられるので、前記温度調節ユニット21を容易に組み立てることができるばかりでなく、前記温度調節サブユニット23を共通化して様々な大きさの前記蓋体22に取り付けることで、様々な大きさの温度調節ユニット21を容易に得ることができるものである。また、前記貯蔵庫20内の冷却に固体二酸化炭素等を用いないので、ランニングコストを低く抑えることができるばかりでなく、気体二酸化炭素も発生しないので、環境負荷も低く抑えることができるものである。また、本発明の第二の実施形態は、前記断熱容器3を発泡合成樹脂によって形成することで、この断熱容器3を軽量且つ安価にでき、これによって前記貯蔵庫20全体を軽量且つ安価にすることができるばかりでなく、容易に前記断熱容器3を任意の大きさに構成することができるものである。また、本発明の第一の実施形態は、前記温度調節ユニット21によって内部が冷却された前記貯蔵庫20を人力で運搬するに当たって、前記温度調節ユニット21による冷却が不要な場合、前記温度調節ユニット21を取り外し、前記断熱容器3自体の蓋体16によって前記断熱容器3の開口部3Fを閉塞することで、人力運搬時における前記貯蔵庫20全体を軽量化することができるものである。更に、本発明の第二の実施形態は、前記温度調節装置を、小型軽量で且つ小電力で極めて低温まで冷却することができるスターリング冷凍機6とすることで、低いランニングコストで前記貯蔵庫20内を極めて低温まで冷却することができるばかりでなく、前記貯蔵庫20全体を軽量に構成することができるものである。
次に、本発明の第三の実施形態について、図6に基づいて説明する。なお、前記各実施形態と共通する部分については、共通の符号を付し、その説明を省略する。30は貯蔵庫であり、この貯蔵庫30は、温度調節ユニット31と蓋体32とで構成されている。なお、この蓋体32は、断熱性を有する板状の発泡合成樹脂によって一体的に形成されていると共に、その表面全体が赤外線反射層としての赤外線反射フィルムによって被覆されている。そして、この蓋体32は、前記温度調節ユニット31を構成する後述する断熱容器33の開口部33Fに対して開閉自在に取り付けられている。なお、上述の構成により、前記蓋体32を、容易に且つ安価に製造することができるばかりでなく、任意の大きさのものを容易に且つ安価に製造することができる。
前記温度調節ユニット31は、断熱容器33と、温度調節サブユニット23とで構成されている。前記断熱容器33は、右壁33A、左壁33B、前壁(図示せず)、後壁33D及び底壁33Eを有して構成されている。そして、これらの各壁33A,33B,33D,33E及び図示しない前壁は、それぞれ断熱性を有する板状の発泡合成樹脂によって一体的に形成されていると共に、その表面全体が赤外線反射層としての赤外線反射フィルムによって被覆されている。また、前記各壁33A,33B,33D,33E及び図示しない前壁は、断熱容器33として組み立てられた状態において、その庫外側表面が、赤外線反射フィルムから成るカバー体34で覆われている。また、前記右壁33Aには貫通孔33Gが形成されており、この貫通孔33Gに段部33Hが形成されていると共に、この段部33Hに、前記基部25が前記貫通孔33Gに嵌るように、前記段部33Hに対応して温度調節サブユニット23の基部25の外周に形成された段部25Bが当接する。なお、前記温度調節サブユニット23は、内部に設けられた前記スターリング冷凍機6が正立する姿勢にされており、それ以外は前記第二の実施形態と共通する。
次に、本実施形態の温度調節ユニット31の組み立て手順について説明する。まず、温度調節サブユニット23を組み立てる。なお、前記温度調節サブユニット23の組み立て手順については、第二の実施形態と共通するので、その説明を省略する。そして、組み立てられた前記温度調節サブユニット23は、前記断熱容器33の右壁33Aに形成された貫通孔33Gに取り付けられる。即ち、前記温度調節サブユニット23の基部25に形成された前記段部25Bが、前記貫通孔33Gの段部33Hに当接するように、前記基部25を前記貫通孔33Gに嵌め込むことで、前記温度調節サブユニット23を前記断熱容器33に取り付ける。このとき、前述したように、前記吸熱用ヒートシンク27の大きさが、前記基部25の下部外周からはみ出さない大きさに形成されているので、前記温度調節サブユニット23を前記断熱容器33に取り付ける際に、前記吸熱用ヒートシンク27が前記貫通孔33Gと干渉することがない。そして、このように、前記温度調節ユニット31が、前記断熱容器33に前記温度調節サブユニット23を取り付けることで構成されているため、共通の前記温度調節サブユニット23を用いて前記断熱容器33のみを変更することで、様々な大きさの前記温度調節ユニット31、即ち様々な大きさの前記蓋体32に対応する前記温度調節ユニット31を得ることができる。そして、前記断熱容器33が、前記赤外線反射フィルム及び前記カバー体34で覆われているものの、基本的に、前記断熱容器33の各壁33A,33B,33D,33E及び図示しない前壁が、それぞれ断熱性の板状発泡合成樹脂によって一体的に形成されているため、様々な大きさの前記断熱容器33を、容易に且つ安価に得ることができる。これによって、前記温度調節ユニット31を安価に製造することができる。なお、本実施形態では、前記断熱容器33の各壁33A,33B,33D,33E及び図示しない前壁を独立して形成したが、これらを一体に形成しても良い。この場合であっても、様々な大きさの前記断熱容器33を、容易に且つ安価に得ることができる。
次に、本実施形態の作用について説明する。まず、予め冷蔵庫或いは冷凍庫で冷蔵或いは冷凍された被貯蔵物を前記温度調節ユニット31の断熱容器33内に収容し、前記蓋体32を前記断熱容器33の開口部33Fに取り付ける。なお、前記温度調節サブユニット23の作用については第二の実施形態と共通するので、その説明を省略する。そして、前記蓋体32自体が、軽量な板状の発泡合成樹脂と赤外線反射フィルムで構成されていることで、極めて軽量に構成されていると共に、前記温度調節ユニット31も、板状の発泡合成樹脂と赤外線反射フィルムで構成されている断熱容器33と、比較的軽量なスターリング冷凍機6を用いた温度調節サブユニット23とで構成されていることで、比較的軽量に構成されている。従って、前記温度調節ユニット31を用いた貯蔵庫30全体を比較的軽量に構成することができる。また、前記蓋体32及び断熱容器33を構成する発泡合成樹脂の板材の周囲を赤外線反射フィルムで被覆したことによって、前記貯蔵庫30の庫外から庫内へ赤外線、即ち熱が侵入することが阻止されるので、前記貯蔵庫30の庫内を効率的に冷却することができるばかりでなく、極めて低温まで冷却することができる。
以上のように、本発明の第三の実施形態は、断熱性を有する断熱容器33に、温度調節装置としてのスターリング冷凍機6を有する温度調節サブユニット23を取り付けて、この温度調節サブユニット23の温度調節作用部Bを構成する吸熱用ヒートシンク27を前記断熱容器33の庫内側に熱的に露出させて温度調節ユニット31とすることで、任意の大きさの前記断熱容器33を有する温度調節ユニット31と、前記断熱容器の開口部33Fを閉塞する前記蓋体32とで形成される貯蔵庫30内を冷却することができ、従来用いられていた固体二酸化炭素や保冷剤等と比較して、被貯蔵物を長時間連続して貯蔵することができるものである。また、本発明の第三の実施形態は、前記断熱容器33が発泡合成樹脂によって形成されていることで、前記断熱容器33、ひいては前記温度調節ユニット31全体を軽量且つ安価にすることができるばかりでなく、容易に前記断熱容器33を任意の大きさに構成することができる。また、本発明の第三の実施形態は、取付体24Bによって前記温度調節サブユニット23を前記断熱容器33に対して取り付けることで、前記取付体24Bによって、前記スターリング冷凍機6が前記温度調節サブユニット23ごと前記断熱容器33に取り付けられるので、前記温度調節ユニット31を容易に組み立てることができるばかりでなく、前記温度調節サブユニット23を共通化して様々な大きさの前記断熱容器33に取り付けることで、様々な大きさの温度調節ユニット31を容易に得ることができるものである。また、前記貯蔵庫30内の冷却に固体二酸化炭素等を用いないので、ランニングコストを低く抑えることができるばかりでなく、気体二酸化炭素も発生しないので、環境負荷も低く抑えることができるものである。また、本発明の第三の実施形態は、前記蓋体32を発泡合成樹脂によって形成することで、この蓋体32を軽量且つ安価にでき、これによって前記貯蔵庫30全体を軽量且つ安価にすることができるばかりでなく、容易に前記蓋体32を任意の大きさに構成することができるものである。更に、前記温度調節装置を、小型軽量で且つ小電力で極めて低温まで冷却することができるスターリング冷凍機6とすることで、低いランニングコストで前記貯蔵庫30内を極めて低温まで冷却することができるばかりでなく、前記貯蔵庫30全体を軽量に構成することができるものである。
次に、本発明の第四の実施形態について、図7に基づいて説明する。なお、上記各実施形態と共通する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する。40は貯蔵庫であり、この貯蔵庫40は、温度調節ユニット41と主蓋体42と断熱容器3とで構成されている。
前記温度調節ユニット41は、略中央に貫通孔43Aが形成された副蓋体43と、温度調節サブユニット5とで構成されている。前記副蓋体43は、断熱性を有する板状の発泡合成樹脂によって一体的に形成されていると共に、その表面全体が赤外線反射層としての赤外線反射フィルムによって被覆されている。また、前記副蓋体43は、その大きさが前記断熱容器3の開口部3Fの一部を閉塞する大きさに形成されている。そして、前記貫通孔43Aには段部43Bが形成されており、この段部43Bに、前記基部8が前記貫通孔43Aに嵌るように、前記段部43Bに対応して温度調節サブユニット23の基部25の外周に形成された段部25Bが当接することで、前記温度調節サブユニット5の基部8が前記副蓋体43に載置される。なお、前記温度調節サブユニット5は、第一の実施形態と共通するので、その説明を省略する。
また、前記主蓋体42は、断熱性を有する板状の発泡合成樹脂によって一体的に形成されていると共に、その表面全体が赤外線反射層としての赤外線反射フィルムによって被覆されている。そして、この主蓋体42は、前記断熱容器3の開口部3Fにおける前記温度調節ユニット41で閉塞されていない他部を閉塞するように、前記開口部3Fに対して開閉自在に取り付けられている。なお、上述の構成により、前記主蓋体42を、容易に且つ安価に製造することができるばかりでなく、任意の大きさのものを容易に且つ安価に製造することができる。
次に、本実施形態の温度調節ユニット21の組み立て手順について説明する。まず、前記温度調節サブユニット5を組み立てる。なお、前記温度調節サブユニット5の組み立て手順については、第一の実施形態と共通するので、その説明を省略する。そして、組み立てられた前記温度調節サブユニット5は、前記副蓋体43の貫通孔43Aに取り付けられる。即ち、前記温度調節サブユニット5の基部8に形成された前記段部8Bが、前記貫通孔43Aの段部43Bに乗るように、前記基部8を前記貫通孔43Aに嵌め込むことで、前記温度調節サブユニット5を前記副蓋体43に取り付ける。このとき、前述したように、前記吸熱用ヒートシンク9の大きさが、前記基部8の下部外周からはみ出さない大きさに形成されているので、前記温度調節サブユニット5を前記副蓋体43に取り付ける際に、前記吸熱用ヒートシンク9が前記貫通孔43Aと干渉することがない。そして、このように、前記温度調節ユニット41が、前記副蓋体43に前記温度調節サブユニット5を取り付けることで構成されているため、共通の前記温度調節サブユニット5を用いて前記副蓋体43のみを変更することで、様々な大きさの前記温度調節ユニット41、即ち様々な大きさの前記断熱容器3及び主蓋体42に対応する前記温度調節ユニット41を得ることができる。そして、前記副蓋体43が、前記赤外線反射フィルムで覆われているものの、基本的に断熱性の板状発泡合成樹脂によって一体的に形成されているため、様々な大きさの前記副蓋体43を、容易に且つ安価に得ることができる。これによって、前記温度調節ユニット41を安価に製造することができる。
次に、本実施形態の作用について説明する。まず、予め冷蔵庫或いは冷凍庫で冷蔵或いは冷凍された被貯蔵物を前記断熱容器3内に収容し、前記開口部3Fの一部を閉塞するように、前記温度調節ユニット41を前記断熱容器3の開口部3Fに取り付けると共に、前記温度調節ユニット41によって閉塞されない前記開口部3Fの他部を閉塞するように、前記主蓋体42を前記開口部3Fの他部に取り付ける。この際、前記吸熱用ヒートシンク9及びファン14が前記断熱容器3の庫内側となるように、前記温度調節ユニット41を取り付ける。なお、前記温度調節サブユニット5の作用については第一の実施形態と共通するので、その説明を省略する。そして、前記断熱容器3及び主蓋体42が、軽量な板状の発泡合成樹脂と赤外線反射フィルムで構成されていることで、極めて軽量に構成されていると共に、前記温度調節ユニット41も、板状の発泡合成樹脂と赤外線反射フィルムで構成されている副蓋体43と、比較的軽量なスターリング冷凍機6を用いた温度調節サブユニット5とで構成されていることで、比較的軽量に構成されている。従って、前記温度調節ユニット41を用いた貯蔵庫40全体を比較的軽量に構成することができる。また、前記主蓋体41、副蓋体42及び断熱容器3を構成する発泡合成樹脂の板材の周囲を赤外線反射フィルムで被覆したことによって、前記貯蔵庫40の庫外から庫内へ赤外線、即ち熱が侵入することが阻止されるので、前記貯蔵庫40の庫内を効率的に冷却することができるばかりでなく、極めて低温まで冷却することができる。更に、前記温度調節ユニット41と主蓋体42とが独立して設けられているため、前記断熱容器3の開口部3Fに前記温度調節ユニット41を取り付けたまま、軽量な前記主蓋体42を開くことで、前記貯蔵庫40を構成する断熱容器3の開口部3Fを容易に開放して被貯蔵物を容易に収容したり取り出したりすることができる。
以上のように、本発明の第四の実施形態は、断熱性を有する副蓋体43に、温度調節装置としてのスターリング冷凍機6を有する温度調節サブユニット5を取り付けて、この温度調節サブユニット5の温度調節作用部Aを構成する吸熱用ヒートシンク9を前記副蓋体43の一面側に熱的に露出させて温度調節ユニット41とすることで、この温度調節ユニット41と主蓋体42によって開口部3Fが閉塞される任意の大きさの前記断熱容器3内を冷却することができ、従来用いられていた固体二酸化炭素や保冷剤等と比較して、被貯蔵物を長時間連続して貯蔵することができるものである。また、本発明の第四の実施形態は、前記副蓋体43が板状の発泡合成樹脂によって一体的に形成されていることで、前記副蓋体43、ひいては前記温度調節ユニット41全体を軽量且つ安価にすることができるばかりでなく、容易に前記副蓋体43を任意の大きさに構成することができる。また、本発明の第四の実施形態は、取付体7Bによって前記温度調節サブユニット5を前記副蓋体43に対して取り付けることで、前記取付体7Bによって、前記スターリング冷凍機6が前記温度調節サブユニット5ごと前記副蓋体43に取り付けられるので、前記温度調節ユニット41を容易に組み立てることができるばかりでなく、前記温度調節サブユニット5を共通化して様々な大きさの前記副蓋体43に取り付けることで、様々な大きさの温度調節ユニット41を容易に得ることができるものである。また、前記貯蔵庫40内の冷却に固体二酸化炭素等を用いないので、ランニングコストを低く抑えることができるばかりでなく、気体二酸化炭素も発生しないので、環境負荷も低く抑えることができるものである。また、前記温度調節サブユニット5の基部8に形成された前記段部8Bが、前記貫通孔43Aの段部43Bに乗るように、前記基部8を前記貫通孔43Aに嵌め込むことで、前記温度調節サブユニット5を前記副蓋体43に取り付けることができる。更に、前記温度調節装置を、小型軽量で且つ小電力で極めて低温まで冷却することができるスターリング冷凍機6とすることで、低いランニングコストで前記貯蔵庫40内を極めて低温まで冷却することができるばかりでなく、前記貯蔵庫40全体を軽量に構成することができるものである。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記各実施形態においては、温度調節装置としてスターリング冷凍機を用いたが、これ以外の装置、例えば、図8に示すように、ペルチェ効果を利用したサーモモジュールを用いても良く、また、図9に示すように、ヒータを用いても良い。また、上記各実施形態においては、温度調節サブユニットが蓋体や副蓋体或いは断熱容器から露出して設けられているが、前記温度調節サブユニットが前記蓋体や副蓋体或いは断熱容器内に収容されるように構成しても良い。また、第一の実施形態において、前記第二の蓋体は前記断熱容器に取り付けられたものであるが、前記第二の蓋体は前記断熱容器とは独立したものであっても良い。
例えば、予め断熱容器の開口部に温度調節ユニット或いは主蓋体と温度調節ユニットを着脱自在に取り付けた状態のものを販売する他、前記断熱容器と温度調節ユニット、或いは前記断熱容器と主蓋体と温度調節ユニットとを個別に販売し、使用者が任意の前記断熱容器と温度調節ユニット、或いは前記断熱容器と主蓋体と温度調節ユニットを組み合わせて使用することも考えられる。
本発明の第一の実施形態を示す温度調節ユニットを用いた貯蔵庫の断面図である。 同上、要部の拡大断面図である。 同上、右側面図である。 同上、温度調節ユニットを取り外して第二の蓋体を取り付けた状態の右側面図である。 本発明の第二の実施形態を示す温度調節ユニットを用いた貯蔵庫の断面図である。 本発明の第三の実施形態を示す温度調節ユニットを用いた貯蔵庫の断面図である。 本発明の第四の実施形態を示す温度調節ユニットを用いた貯蔵庫の断面図である。 本発明の第五の実施形態を示す温度調節ユニットを用いた貯蔵庫の断面図である。 本発明の第六の実施形態を示す温度調節ユニットを用いた貯蔵庫の断面図である。
符号の説明
1,20,30,40 貯蔵庫
2,21,31,41 温度調節ユニット
3,33 断熱容器
3F,33F 開口部
4,22,32 蓋体
5,23 温度調節サブユニット
6 スターリング冷凍機
6B 吸熱部(温度調節作用部)
8 基部
9,27 吸熱用ヒートシンク(温度調節作用部)
14 ファン(温度調節作用部)
16 蓋体(第二の蓋体)
42 主蓋体
43 副蓋体
A,B 温度調節作用部

Claims (2)

  1. 開口部を有する断熱容器と、
    この断熱容器の開口部の一部を閉塞するように、この開口部に対して着脱自在に取り付けられる、前記断熱容器とは独立した温度調節ユニットと、
    前記開口部の他部を閉塞するように取り付けられる主蓋体とを有して構成され、
    前記温度調節ユニットが、断熱性を有する副蓋体と、この副蓋体に設けられた温度調節サブユニットよりなり
    この温度調節サブユニットが、前記副蓋体に形成された貫通孔に嵌められる基部とスターリング冷凍機とを有して構成されると共に、
    この温度調節装置が、前記断熱容器の庫内空間に熱的に露出する温度調節作用部を有することを特徴とする貯蔵庫
  2. 前記温度調節サブユニットが、この温度調節サブユニットを前記副蓋体に対して取り付けるための取付体を有することを特徴とする請求項1記載の貯蔵庫
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