JP4227470B2 - 位置検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、位置検出方法に係り、特に半導体露光装置におけるウエハのアライメントを用いた位置検出方法に関する。本発明は、例えば、ICやLSI等の半導体素子、液晶パネル等の表示素子、磁気ヘッド等の検出素子、及びCCD等の撮像素子といった各種デバイスの製造に用いられる位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子機器の高性能化及び低価格化に伴い、それに内蔵される半導体の製造にも高精度のみならず生産の効率化が必要とされ、かかる半導体の回路パターンを露光する露光装置にも、高精度且つ効率的な製造が要求されている。この半導体を生産する露光装置では、レチクルやマスク等(以下、レチクルと総称する)に形成された回路パターンを感光性材料(以下、レジストと総称する)が塗布されたウエハやガラスプレート等(以下、ウエハと総称する)に転写する工程が行われる。一般に高精度に回路パターンを露光するためには、レチクルとウエハの相対的な位置合せ、いわゆる、アライメントを高精度に行なうことが非常に重要となる。
【0003】
従来のアライメント方法としては、レチクル上の回路パターンの露光転写と同時にアライメントマークをウエハ上に露光転写し、かかるアライメントマーク全ショットの中から事前に設定された複数のアライメントマークの位置をアライメント検出光学系によって検出して、順次位置計測を行うものであった。その位置計測結果を統計的に処理し全ショット配列を算出し、その算出結果に基づきレチクルに対してウエハを位置決めが行われていた。
【0004】
このアライメントマークは、レチクルとウエハとを高精度にアライメントする指標であって、回路パターンの微細化に伴って、アライメントマークにも高精度なものが要求されている。必要精度としては回路線幅の1/3が一般的であり、例えば、現状の180nmサイズのデザインにおける必要精度はその1/3の60nmである。近年では、CMP(Chemical Mechanical PoliShing)プロセスなどの特殊な半導体製造技術が導入されており、それに伴い、ウエハ間やショット間でアライメントマークの形状にばらつきが発生し、アライメント精度を劣化させていた。更に、別の要因として照明系の傾き誤差やコマ収差誤差などの装置自体によるアライメント精度の劣化も存在する。そのような場合は、装置のプロセスの条件を変更して、アライメントマークと回路パターンの双方において適切な条件になるような条件を仮定し、アライメントマークの線幅を数種類作製して露光評価を行うことにより、最も高精度であると思われる線幅のアライメントマークを用いていた。
【0005】
位置検出方法に関するその他の従来技術としては、例えば、特許文献1及び2がある。
【特許文献1】
特開平05−062879号公報
【特許文献2】
特開平09−186222号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、半導体デバイスの製造プロセスの最適な条件(パラメータ)の算出は、マニュアルでおこなうため、膨大な作業時間を要していた。また、一旦パラメータが決定された後であっても、例えばプロセスエラーが発生した場合には、それに応じた製造プロセスの変更を再度マニュアルによって算出し変更する必要があり、この場合にも膨大な時間を割いていた。このため、従来はアライメント工程に膨大な時間がかかっており、半導体デバイスを製造する上での歩留まりを低下させていた。
【0007】
更に今後は、回路パターンの微細化が進むと共に、新たな半導体プロセスの導入や、ウエハ径の300nm化なども予想され、歩留まりだけでなく、回路パターンとアライメントマークの双方をウエハ全面で欠陥なく高精度に製造することまで困難になる恐れがあった。
【0008】
そこで、本発明は、アライメントマーク形状のばらつきが発生しても、高精度を維持し、歩留まりの向上が可能な位置検出方法を提供することを例示的目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面としての位置検出方法は、基板上に形成された複数のショットから数個のショットを選択し、選択したショット内のアライメントマークをアライメント検出光学系を用いて位置計測し、計測値の結果に基づいて基板の位置合わせを行う位置検出方法であって、前記アライメント検出光学系で前記基板上のアライメントマークのマーク像を撮像する工程と、前記マーク像の位置を算出する工程と、前記マーク像のコントラストまたは2つのエッジに対応する部分の非対称性を表す評価値を求める工程と、前記評価値を用いて前記マーク像の位置を補正して前記アライメントマークの位置を決定する工程とを有し、前記決定する工程は、前記選択したショットをi、前記マーク像の位置をMli、前記マーク像の評価値をEi、補正関数をf(Ei)としたとき、前記アライメントマークの位置MiをMi=Mli+f(Ei)の算出式で求める工程を含み、前記補正関数f(Ei)は、前記ショットの位置ずれをxy方向に対するシフト成分Sx及びSy、xy方向に対する倍率成分Bx及びBy、xy軸に対する回転成分θx及びθyの6成分で基板の位置を補正した場合の前記選択ショットの残差を求め、前記基板の位置を補正した後に前記基板上の第1の評価マーク上に第2の評価マークを形成して、第1の評価マークに対する第2の評価マークの位置を該アライメント検出光学系とは別の検査装置で計測し、前記残差と前記第2の評価マークの位置とを加算し、かかる加算の結果と前記マーク像の評価値の値の最小二乗法による近似式から求めることを特徴とする。
【0010】
本発明の他の目的と更なる特徴は、以下、添付図面を参照して説明される実施態様において明らかになるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の例示的一態様としての位置検出方法及び装置について説明する。なお、各図において同一の部材については同一の参照番号を付し、重複説明は省略する。ここで図1は、本発明の位置検出方法を用いた露光装置10の概略図である。
【0012】
露光装置10は、レチクル12を図示しない照明光学系によって照明し、レチクル12を介して、発せられた回折光は縮小投影光学系14を通り、ウエハステージ17上に配置されたウエハ200上に転写し、ウエハ200を露光する。露光装置10は、回路パターンの描画されたレチクル12と、かかるレチクル12を縮小投影する縮小投影光学系14と、前工程で下地パターンおよびアライメントマークの形成されたウエハ200と、かかるウエハ200を保持するウエハチャック15と、かかるウエハチャック15とウエハ200を所定の位置に位置決めするウエハステージ17と、ウエハ上のアライメントマークの位置を計測するアライメント検出光学系100とを有する。
【0013】
以下、露光装置10に用いられるアライメント検出光学系100の原理について説明する。ここで、図2は、図1に示すアライメント検出光学系100の概略構成断面図である。図2は、x方向の位置を検出するアライメント検出光学系の実施例であり、y方向の位置を検出するアライメント検出光学系については、x方向の位置を検出するアライメント検出光学系をz軸周囲に90度回転したものなので、説明は省略する。
【0014】
アライメント検出光学系100は、照明系120と結像系140とから構成される。かかる照明系120の光源122からの照明光は、レンズ124で拡大されて平行光となり、再度レンズ127で集光される。可変な開口絞り126により照明光のコーヒーレンシ(σ)を調整する。アパチャー128は、ウエハ200と共役な位置に置かれ、ウエハ200上のアライメントマークの周辺領域に不要な光が照明されないようにして視野絞りの役割をする。レンズ127により集光された光は再度レンズ129で平行光にされ、ビームスプリッタ143で反射し、レンズ141を通り、ウエハ200上のアライメントマーク210を照明する。アライメントマーク210からの反射光は、結像系140のレンズ141、ビームスプリッタ143、レンズ145、146、148を通り、ラインセンサ149で受光される。可変な開口絞り147により、結像系140の開口数(NA)を調整できる。アライメントマーク210は、100倍程度の結像倍率で拡大され、ラインセンサ149に結像される。
【0015】
アライメントマーク210としては、図3または図4に示す略矩形状のマークを例示的に用いている。ここで図3は、図2に示すアライメント検出光学系100によって計測されるアライメントマーク210の一例を示す概略平面図である。図4は、図3に示すアライメントマーク210の別の一例を示す概略平面図である。図3において、アライメントマーク210は、断面構造をエッチングにより、凹形状に形成され、計測方向であるX方向に4um、非計測方向であるY方向に20umの寸法を有し、X方向に20um間隔で4本並べられている。図示していないが、アライメントマーク210は上面にレジストが塗布されている。一方、図4に示すアライメントマーク210aは、図3に示すアライメントマーク210の輪郭部分を0.6umの線幅で置き換えた形状をしている。アライメントマーク210または210aのどちらかを用いても、アライメント検出光学系100のレンズのNAに入らない大きな角度でエッジ部での散乱光の発生や、干渉により、ラインセンサ149で撮像された像は、図5に示す波形となる。ここで図5は、図1に示すアライメント検出光学系100によって計測されたアライメント信号の一例を示すグラフである。アライメント検出光学系100によって撮像された像は、明視野画像方法を用いており、アライメントマーク210の輪郭部が暗く、アライメントマーク210aの凹部が暗く又は明るくなる。
【0016】
このように撮像されたアライメントマーク210または210aの画像はアライメント信号処理部160を用いて処理される。
【0017】
以下、アライメント信号処理部160の処理方法を説明する。また、本実施形態では、アライメント信号処理部160は、アライメントマーク210の位置の算出に、テンプレートマッチング法を用いている。テンプレートマッチング法とは、図6のSに示す取得した信号と、図6のTに示す予め装置に記憶されているテンプレートとの相関演算で、最も相関の高い位置を位置合わせマークの中心として検出する方法である。
ここで図6は、図3に示すアライメントマーク210の位置中心をテンプレートマッチング法によって測定したグラフである。図6のEで示す相関値の関数において、ピーク画素から左右に数画素の領域の重心画素位置を求めることにより、1/10から1/50画素の分解能を達成できる。このとき、相関結果Eは、センサーで取得した信号S、テンプレートTとして、数式1により決定される。
【0018】
【数1】
【0019】
図6では、4本のアライメントマーク210の内、1本のアライメントマークについての処理方法を示している。以下同様に他の3本のアライメントマークについても、テンプレートマッチング法により、各アライメントマークのマーク像のセンサー上での位置を検出する。更にテンプレートマッチング法によって、マーク像の位置X1(n)、X2(n)、X3(n)、X4(n)を求める(単位は画素)。ここでnはテンプレート番号である。その後各マーク像の平均位置Xaを求める。この平均位置Xaは、数式2によって決定される。
【0020】
【数2】
【0021】
各テンプレートで求めたウエハ上のマーク像の平均値をXaとし、アライメント検出光学系100の結像倍率をM、エリアセンサーのアライメント計測方向の画素ピッチをPxとすれば、マーク像の位置ずれXw(n)は、数式3により決定される。
【0022】
【数3】
【0023】
それにより、アライメント信号処理部160は、数式3に基づいて、ラインセンサ149で得られたマーク像信号からのアライメントマークの位置ずれ量Xwを求める。
【0024】
一方、上述のマーク像をある評価尺度に基づいて、波形評価値を求める。この波形評価値と位置ずれ量Xwを用いて、最終的にはアライメントマーク位置Xを決定しているが、この処理方法については、後で詳細に述べることにする。
【0025】
以下、アライメント信号処理部160で算出した位置測定値をもとにして、ウエハ200のアライメントを行う方法について説明する。本発明では、アライメントにAGA(Advanced GloBal Alignment)を適用している。AGAでは、ウエハ上の全チップ(ショット)の内、数ショットを選択して(以下、選択したショットをサンプルショットと呼称する。)、そのショット内にあるアライメントマークの位置を検出して行われる。
【0026】
図7に示すように、ウエハのずれとしては、x方向のシフトSxと、y方向のシフトSyと、x軸に対する傾きθxと、y軸に関する傾きθyと、x方向の倍率Bx、y方向の倍率Byの6つのパラメータで記述できる。ここで図7は、図1に示す露光装置10のウエハステージのxy座標系に対してのウエハ上のショット配列のずれを示す概略図である。なお、Bx、Byは露光装置のウエハステージ送りを基準に、ウエハの伸縮を表し、半導体プロセスの成膜やエッチング等でウエハに熱を加えることにより引き起こされる。そのため、図示はしていない。
【0027】
ここで、上述の方法により計測したAGAの各サンプルショットの計測値Aiは、計測ショットNoをiとすると、以下、数式4によって決定される。
【0028】
【数4】
【0029】
サンプルショットのアライメントマーク設計位置座標Diは、数式5により決定される。
【0030】
【数5】
【0031】
AGAでは、先に示したウエハの位置ずれを表す6つのパラメータ(Sx、Sy、θx、θy、Bx、By)を用いて、以下の1次の座標変換D′iを行う。座標変換D′iは、数式6によって決定される。
【0032】
【数6】
【0033】
数式6では、説明を容易にするため、θx、θy、は微小量であるためcosθ=1、sinθ=θ、また、Bx≒1、By≒1のため、θx*Bx=θx、θy*By=θy等の近似を用いた。
【0034】
図8に示すようにWで示す位置にウエハ上のアライメントマーク210があり、設計上の位置であるMの位置からAiだけずれており、座標変換D′iを行うとウエハ上のアライメントマーク210の位置ずれ(残差)はRiになる。ここで、図8は、座標変換D′iと補正残差Riを示す概略図である。残差Riは、数式7によって決定される。
【0035】
【数7】
【0036】
AGAでは各サンプルショットでの残差Riが最小になるように最小2乗法を適用している。すなわち、残差Riの平均2乗和を最小とする(Sx、Sy、θx、θy、Bx、By)を算出する。Vは数式8及び数式9により決定される。
【0037】
【数8】
【0038】
【数9】
【0039】
数式8及び数式9に、各サンプルショットでの計測値(xi,yi)、及びアライメントマーク設計位置(Xi,Yi)を代入して、AGAパラメータ(Sx、Sy、θx、θy、Bx、By)を求めて、このAGAパラメータをもとに、中央処理装置170がウエハステージ17を動作させ、ウエハ200上の各ショットの位置合わせを行う。その後、露光が実施される。
【0040】
次に、アライメント検出光学系100にコマ収差があった場合に、アライメントマーク210に段差変化があった場合の位置ずれ計測値と信号波形の変化について説明する。
【0041】
図9のマーク段差dを、d=60nm,70nm,80nm,110nmとした場合のアライメント信号波形を図10に示す。ここで図9は、アライメントマーク210を示す概略断面図である。図10は、図9に示すアライメントマーク210の段差依存性を示すグラフである。アライメント検出光学系100の条件は、開口数(NA)=0.4、σ=0.9、円偏光、波長がHe−Neレーザーの633nmであり、コマ収差の量としては0.1λである。図10に示すようにマーク段差に応じて、信号のコントラストが変化している。それぞれの段差に対応するマーク像を計算し、先に説明したテンプレートマッチング法により、数式3を用いて計算すると図11に示すように、信号コントラストと計測誤差の間には、強い相関が発生する。ここで図11は、マーク像コントラスト(ILb/ILm)と計測誤差を示すグラフである。すなわち、信号コントラストと計測誤差の関係を前もって求めておけば、信号コントラストを用いて計測値を補正することにより、アライメント検出光学系100の収差などの非対称性誤差や、アライメントマーク210の段差変化や、マーク幅変化が発生する場合においても、精度良くアライメントマーク210の位置を検出できるようになる。マーク像の位置の計測値をM1、マーク像の波形評価値として信号コントラストをE、補正係数をαとすると、真の位置ずれ量(図9で示すP2とP3の中点のずれ量)Mは、数式10によって決定される。
【0042】
【数10】
【0043】
本実施例では、波形評価値としての信号コントラストをILb/ILmとして求める例を示したが、ILbの強度を波形評価値としても良く、更には左右の信号の平均的なコントラストを求めても良い。
【0044】
続いて、補正係数αを求める方法について説明する。第1の方法は、先に説明したAGAの際に、第1の計測条件および第2の計測条件で各サンプルショットを計測し、それぞれの各ショットの計測値および残差Riを記憶しておき、第1の計測条件で計測した計測値のみを用いて、数式8及び数式9に、各サンプルショットでの計測値(xi,yi)、及びアライメントマーク設計位置(Xi,Yi)を代入して、AGAパラメータ(Sx、Sy、θx、θy、Bx、By)を求めて、このAGAパラメータをもとに、中央処理装置170がウエハステージ17を動作させ、ウエハ200上の各ショットの位置合わせを行う。その後、露光が実施される。この時、図12に示すようにウエハ200上に、アライメントマークと同時に第1の重ね合わせ評価マークを形成しておいて、AGAアライメント後にレチクル12上の第2の重ね合わせ評価マークを、第1の重ね合わせ評価マーク上のレジストに露光転写する。ここで、図12は、アライメント計測値と重ね合わせ検査装置計測値との計測誤差の関係を示す概略図である。この第1、第2の重ね合わせ評価マークの位置ずれ量をAGAのサンプルショットについて、不図示の重ね合わせ精度評価装置を用いて計測する。AGAにより計測された補正残量Ri(iはショットNo)と、重ね合わせ精度検査装置により計測された計測値Ki(iはショットNo)との関係は、逆符号で一致すべきであるが、アライメント検出光学系にコマ収差などの非対称性誤差がある場合には、アライメントマークの段差や、マーク幅変化により生じる騙せれ成分εiだけ異なる関係となる。騙せれ成分εiはεi=Ri+Ki(iはショットNo)として求めることができる。
【0045】
次にこの騙せれ成分εiと、計測値M1iとのマーク像コントラストの関係を求める。図13には、波長評価値Eと騙せれ成分εiの各ショットの値の相関図と最小二乗法により求めた近似直線を示している。ここで図13は、騙せれ成分εiと波形評価値Eとの関係を示すグラフである。このように波形評価値Eと、騙せれ成分εiから、最小二乗法により近似直線を求め、その傾きをαとしている。この方法は、重ね合わせ検査装置を基準に補正係数αの値を決定している。また、重ね合わせ検査装置を用いるかわりに、電測(電気測定)と呼ばれる電気的な特性を基に露光後のオフセット量Kiを求める方法や測長SEMを用いてKiを求める方法等の応用も可能である。更に、図13のように波形評価値Eと騙せれ成分εiの関係を直線近似としたが、二次以上の高次関数で近似しても良い。また、第1の方法ではアライメント後に露光して、その露光ウエハを基準となる重ね合わせ装置などの検査装置で検定して、補正係数αを求める方法を示したが、第2の方法として、AGAの残差Riが最小になるようなαを求めることにしても良い。即ち、補正係数αの値を任意に設定して、数式10により各ショットのアライメントマーク位置ずれ量を設定して、数式8及び数式9に代入してAGAパラメータ(Sx、Sy、θx、θy、Bx、By)を求めて、数式7により、補正残差Riを求め、その標準偏差(σ)を求める(または最大値で良い)。このように補正係数αの値を変化させて同様の処理を繰り返し、残差Riが最小になる値を求めるようにする。
【0046】
残差が一番小さくなる組合せを用いる理由は、残差量は半導体プロセスにより引き起こされた非線型な歪みとアライメント計測誤差(アライメント精度のウエハステージ配列精度の和)の和になり、同一ウエハでは非線型な歪み成分は一定なので、残差が小さくなるほどアライメント計測精度が良くなるからである。
【0047】
更に第3の方法としては、アライメントマーク210の立体形状を立体形状測定装置で計測して、アライメントマーク形状変化量を取得し、使用するアライメント検出光学系100のコマ収差などの誤差情報を入力して、マーク像をシミュレーションにより求めて、波形評価値Eと計測誤差εの関係式を求めることにより補正係数αを決定することもできる。
【0048】
なお、先に示した3つの方法を組み合わせて、半導体製造工程のロットの先頭ウエハ(または先頭の数枚)について、重ね合わせ検査装置等の検査装置を用いて補正係数αを決定しておく。または、アライメントマーク形状測定結果からシミュレーションで補正係数αを決定しておいて、次のウエハからは、先頭ウエハで決定されたαの値の近傍の値で残差Rが最小となるように、補正係数を微調整するようにしてもよい。
【0049】
以下、図14のフローチャートを用いて、本発明のアライメントシーケンスを説明する。ここで図14は、アライメントシーケンスのフローチャートを示す図である。ステップ50でウエハ200上のどのショットをAGAの計測ショットにするかを設定する。続いてステップ51で上述の方法により求めた補正係数αの値を設定する。ステップ52でウエハステージ17上に搭載されたウエハ200上のサンプルショット内のアライメントマーク210をアライメント検出光学系100の下に位置決めする。ステップ53ではアライメント検出光学系100でアライメントマーク210の像を取得する。ステップ54では取得したマーク像から第1の計測値M1を算出し、露光装置10内に記憶する。ステップ55ではアライメントマーク210の像の波形評価値Eを算出し、露光装置10内に記憶する。次に、ステップ56ではステップ50で設定された情報をもとに、計測すべきサンプルショットがまだ有るかを判断し、まだ有る場合にはステップ52に戻り、全てのサンプルショットで計測および信号処理を行う。
【0050】
ステップ57で、ステップ51で設定された補正係数αと、ステップ54の第1の計測値M1とステップ55の波形評価値Eとを用いて、Mi=M1i−αEiの式より、マークの位置ずれ量Miを求める(ここでiはショットNo)。ステップ58で計算されたAGA計測値にもとづいて、露光装置に位置合わせされ、ステップ59でレチクル12上のパターンがウエハ200上に露光転写される。
【0051】
また、マーク像の位置を求める処理としては、先に示したテンプレートマッチングの他に、図15に示すような方法も適用できる。ここで図15は、図5のマーク像の信号の一部を拡大し、信号の左半分の折り返しテンプレートを示すグラフである。信号波形の左半分をテンプレートと見なしたときの相関値は、数式11によって決定される。
【0052】
【数11】
【0053】
最も相関の高い位置を位置合わせマークの中心として検出する。相関値Eの関数において、ピーク画素から左右に数画素の領域の重心画素位置を求めることにより、1/10から1/50画素の分解能を達成できる。以下、同様に他の3本のアライメントマーク像についても、各マーク像のセンサー上での位置を検出する。その後、数式2にもとづき各マークの平均位置Xa(n)を求め、ウエハ上のアライメントマーク30の位置ずれXw(n)を数式3により求める。
【0054】
以下、本発明の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態では波形評価値Eを取得するためにアライメント検出光学系100と、アライメントマークのマーク像の位置を取得するためにアライメント検出光学系100として同一のものを使用する実施形態を示したが、本実施形態では、アライメントマーク210の形状変化により敏感なアライメント検出光学系で波形評価値を取得し、アライメントマークの形状変化に鈍感なアライメント検出光学系でアライメントマーク像の位置を検出するようにしている。すなわち、図2のアライメント検出光学系100において、可変開口絞り126を駆動することにより、波形評価値を取得する際には、照明系のコヒーレンスファクタ(σ)を0.3に設定し、アライメントマーク像の位置を検出する際には、σ0.9に設定している。
【0055】
図16は、非対称マークの計算モデルを示す概略断面図である。詳しくは基板上のアライメントマーク(下地マーク)上のレジストが塗布むらにより、下地マーク中心から、位置計測方向にdxだけシフトするような非対称マークの計算モデル示す概略断面図である。図17は、本発明の第2の実施形態の波形評価値を示すグラフである。この場合、図17はレジストシフト量dxを、dx=0、0.2um、0.4umとしている。アライメント検出光学系は、波形評価値算出用であり、開口数(NA)=0.4、σ=0.3、円偏光、波長がHe−Neレーザの633nmである。
【0056】
本実施形態の波形評価値Eの算出方法は、図17に示すように、マークエッジ部に相当するマーク像の極小位置をそれぞれXL、XRとして、XLを中心に折り返した信号の所定範囲k内の差分値と、XRを中心に折り返した信号の所定範囲k内の差分値を求め、更に両者の差分値を波形評価値Eとする。すなわち、アライメントマーク像の強度を関数Fとすると、波形評価値Eは、数式12によって決定される。
【0057】
【数12】
【0058】
一方、図16に示すアライメントマーク形状を、開口数(NA)=0.4、σ=0.9、円偏光、波長がHe−Neレーザの633nmのアライメント検出光学系で計測した時のP2とP3の中心位置からの位置ずれ量εをテンプレートマッチング法を用いて数式3により求め、波形評価値Eと計測誤差(位置ずれ量ε)との関係を求めたものを図18に示す。ここで、図18は、本発明の第2の実施形態の波形評価値と計測誤差の関係を示すグラフである。図18に示すように、波形評価値Eと計測誤差の関係は、一次関数としてフィッティングされる。このように、波形評価値Eと計測誤差εの関係が求まれば、数式12に基づいて波形評価値Eを求め、上述したように数式10の補正関数に基づいて、アライメントマークのマーク像の計測値を補正することにより、アライメントマークの非対称性誤差に影響されずに高精度にアライメントを実行することが可能となる。
【0059】
なお、補正係数αの決定方法およびAGAの方法などは、第1の実施例と同じなので説明を省略する。
【0060】
続いて、本発明の第3の実施形態を説明する。本実施形態では、波形評価値を取得するアライメントマークの形状変化に敏感なアライメント検出光学系として単一波長の光源を用いて、マーク像の位置を検出するアライメント検出光学系100Aとして、波長幅が150nm程度のブロードバンド光(BB光)を使用している。単一波長の場合、レジストなどの半透明膜がある場合、多重干渉により、膜厚変化に対してマーク像が敏感に変化するのに対して、BB光の場合は、多重干渉の影響が抑えられ、膜厚変化に対してマーク像の変化は少ない。
【0061】
図19は、図2のアライメント検出光学系100の別の実施形態を示す概略断面図である。図19に示すアライメント検出光学系100Aは、図2で示すアライメント検出光学系100とは、照明系120が異なる。照明系120Aには、He−Neレーザ123とBB光源121(ハロゲンランプ)の2つの光源を有し、両光源からの光はビームスプリッタ125で同一光路を通るようにしている。
【0062】
He−Neレーザ123とBB光源121は不図示の切り替え手段により、波形評価値取得ステップでは、He−Neレーザ123のみがウエハ200上に照射され、マーク像の位置検出ステップでは、BB光121のみがウエハ200上に照射されるようになっている。なお、可変開口絞り126の開口の大きさを変えることにより、He−Neレーザ123照射時は、照明系のσが0.3になるように、BB光121照射時は照明系のσが0.9になるようにしている。
【0063】
ビームスプリッタ125以降の光学系は図1と同一の構成であるため、説明は、省略する。
【0064】
続いて、本実施例の場合の波形評価値と計測誤差の関係を計算した結果を説明する。対象とする計算モデルは、図16であり、基板上のアライメントマーク(下地マーク)上のレジストが塗布むらにより、下地マーク中心から、位置計測方向にdxだけシフトするような非対称マークである。
【0065】
図16に示すアライメントマーク形状を、開口数(NA)=0.4、σ=0.9、円偏光、波長が550nmから700nmの波長幅150nmのアライメント検出光学系100Aで計測した時のP2とP3の中心位置からの位置ずれ量εをテンプレートマッチング法を用いて数式3より求め、波形評価値Eと計測誤差(位置ずれ量ε)との関係を図20に示す。ここで、図20は本発明の第3の実施形態の波形評価値と計測誤差の関係を示すグラフである。波形評価値算出用のアライメント検出光学系は、開口数(NA)=0.4、σ=0.3、円偏光、波長がHe−Neレーザ123の633nmであり、波形評価値Eは先の第2実施形態と同値であり、数式12により算出したものである。アライメント検出光学系100Aは、開口数(NA)=0.4、σ=0.9、円偏光、波長がHe−Neレーザ123の633nmでアライメントマーク像の位置を算出した場合、図20に示すような計算結果である。He−Neレーザ123で照明した場合とBB光121で照明した場合とでは、波形評価値Eの変化率に対して(アライメントマークの非対称性の変化に対応する)、計測誤差の変化率が大きくことなり、BB光121で照明した方がアライメントマークの非対称性に対して鈍感であることが図20から理解できる。
【0066】
このようにマーク像の位置検出する際には、マークの非対称性に鈍感なアライメント検出光学系を用いる方が、波形評価値Eの計測誤差が発生した場合においても、補正誤差がより小さくすることができるという特別の効果がある。
【0067】
なお、補正係数αの決定方法およびAGAの方法などは、第1の実施例の同じなので説明を省略する。
【0068】
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。本実施例では、下地マーク形状に非対称性誤差がある場合にも、マーク像の波形評価値Eをもとにアライメント検出光学系を補正することにより、アライメントマーク210の所望の位置を検出することが可能となる適用例を示すものである。図21は、レジストで覆われた下地マークの例を示す概略図である。図21において下地マークの頂点P4の位置がP4′、P4"のようにdx=0、0.2um、0.4umと変化し、同時にレジストの形状も頂点P8の位置が、P8′、P8"の様にdx=0、0.2um、0.4umと変化するモデルである。図22は、図21のアライメントマーク像の変化を計算したグラフである。アライメント検出光学系は、波形評価値算出用であり、開口数(NA)=0.4、σ=0.3、円偏光、波長がHe−Neレーザの633nmである。本実施例の波形評価値Eは、図22に示すような波形変化に着目し、左側信号の極大値ILp、左側信号の極小値ILb、右側信号の極大値IRp、右側信号の極小値IRbを求めて(極値を示す画素およびその左右1画素分の平均値を使うようにして、アライメント信号のノイズに影響されにくくする方が好ましい)、波形評価値Eは、数式13によって決定されている。
【0069】
【数13】
【0070】
図23には数式13に基づいて、計算した波形評価値Eと、同じモデルを開口数(NA)=0.4、σ=0.9、円偏光、波長がHe−Neレーザの633nmのアライメント検出光学系で撮像した時のマーク像をシミュレーションし、テンプレートマッチング法を用いて数式3より求めた図21のP2とP3の中心位置からの位置ずれ量εとの関係を示す。ここで図23は、本発明の第4の実施形態の波形評価値Eと計測誤差εの関係を示す概略図である。
【0071】
このように数式13に示す波形評価値Eと計測誤差の関係は線形であり、アライメント検出光学系で撮像されたマーク像より波形評価値Eを求めて、マーク像位置計測値を数式10に示す補正式で補正することにより、アライメントマークに非対称な誤差がある場合でも、アライメントマークの所望の位置(ここでは図21のP2とP3の中心)を正確に検出することができるようになる。
【0072】
以下、同一の半導体プロセス工程のウエハを複数の露光装置でのアライメント検出光学系100に適用する方法について説明する。このような場合、アライメント検出光学系に起因する計測誤差TIS(Tool Induced Shift)を管理しておく必要がある。TISの主な原因はアライメント検出光学系の非対称収差であり、特にコマ収差と、照明系のテレセン度(ウエハに対する主光線の垂直度)の2つが起因している。このTISが大きいなアライメント検出光学系100では、アライメントマークの非対称性が拡大して大きな計測誤差を生じてしまう場合がある。したがって、複数の露光装置を使用する場合は露光装置内のアライメント検出光学系のTISを管理し、所定閾値内のTISを持つアライメント検出光学系を備えた露光装置には、同じ非対称性誤差補正係数αを適用し、閾値を超えるTISのアライメント検出光学系を備えた露光装置は、別途補正係数αを前述の方法により求めるようにするのが好ましい。
【0073】
次に、図24及び図25を参照して、上述の露光装置10を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図24は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウエハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップ7)される。
【0074】
図25は、ステップ4のウエハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウエハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウエハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置10によってマスクの回路パターンをウエハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。
【0075】
【発明の効果】
本発明は、アライメントマーク形状のばらつきが発生しても、高精度を維持し、半導体素子製造工程において歩止まりを向上させることができると同時に、アライメントマークの形状を安定化させるために必要だった半導体プロセスの条件出しの時間を短縮化し、半導体素子製造の生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の位置検出方法を用いた露光装置の概略図である。
【図2】 図1に示す、アライメント検出光学系の概略構成断面図である。
【図3】 図2に示すアライメント検出光学系によって計測されるアライメントマークの一例を示す概略平面図である。
【図4】 図3に示すアライメントマークの別の一例を示す概略平面図である。
【図5】 図1に示すアライメント検出光学系によって計測されたアライメント信号の一例を示すグラフである。
【図6】 図3に示すアライメントマークの位置中心をテンプレートマッチング法によって測定したグラフである。
【図7】 図1に示す露光装置のウエハステージのxy座標系に対してのウエハ上のショット配列のずれを示す概略図である。
【図8】 座標変換と補正残差を示す概略図である。
【図9】 アライメントマークを示す概略断面図である。
【図10】 図9に示すアライメントマークの段差依存性を示すグラフである。
【図11】 マーク像コントラストと計測誤差を示すグラフである。
【図12】 アライメント計測値と重ね合わせ検査装置計測値との計測誤差の関係を示す概略図である。
【図13】 騙せれ成分と波形評価値との関係を示すグラフである。
【図14】 アライメントシーケンスのフローチャートを示す図である。
【図15】 図5のマーク像の信号の一部を拡大し、信号の左半分の折り返しテンプレートを示すグラフである。
【図16】 非対称マークの計算モデル示す概略断面図である。
【図17】 本発明の第2の実施形態の波形評価値を示すグラフである。
【図18】 本発明の第2の実施形態の波形評価値と計測誤差の関係を示すグラフである。
【図19】 図2のアライメント検出光学系の別の実施形態を示す概略断面図である。
【図20】 本発明の第3の実施形態の波形評価値と計測誤差の関係を示すグラフである。
【図21】 レジストで覆われた下地マークの例を示す概略図である。
【図22】 図21のアライメントマーク像の変化を計算したグラフである。
【図23】 本発明の第4の実施形態の波形評価値と計測誤差の関係を示す概略図である。
【図24】 本発明の露光装置を有するデバイス製造方法を説明するためのフローチャートである。
【図25】 図24に示すステップ4の詳細なフローチャートである。
【符号の説明】
10 露光装置
12 レチクル
14 縮小投影光学系
100 アライメント検出光学系
120 照明系
140 結像系
160 アライメント信号処理部
170 中央処理装置
122 光源
200 ウエハ
210、210a アライメントマーク
Claims (10)
- 基板上に形成された複数のショットから数個のショットを選択し、選択したショット内のアライメントマークをアライメント検出光学系を用いて位置計測し、計測値の結果に基づいて基板の位置合わせを行う位置検出方法であって、
前記アライメント検出光学系で前記基板上のアライメントマークのマーク像を撮像する工程と、
前記マーク像の位置を算出する工程と、
前記マーク像のコントラストまたは2つのエッジに対応する部分の非対称性を表す評価値を求める工程と、
前記評価値を用いて前記マーク像の位置を補正して前記アライメントマークの位置を決定する工程とを有し、
前記決定する工程は、前記選択したショットをi、前記マーク像の位置をMli、前記マーク像の評価値をEi、補正関数をf(Ei)としたとき、前記アライメントマークの位置Miを
Mi=Mli+f(Ei)
の算出式で求める工程を含み、
前記補正関数f(Ei)は、前記ショットの位置ずれをxy方向に対するシフト成分Sx及びSy、xy方向に対する倍率成分Bx及びBy、xy軸に対する回転成分θx及びθyの6成分で基板の位置を補正した場合の前記選択ショットの残差を求め、前記基板の位置を補正した後に前記基板上の第1の評価マーク上に第2の評価マークを形成して、第1の評価マークに対する第2の評価マークの位置を該アライメント検出光学系とは別の検査装置で計測し、前記残差と前記第2の評価マークの位置とを加算し、かかる加算の結果と前記マーク像の評価値の値の最小二乗法による近似式から求めることを特徴とする位置検出方法。 - 前記算出式は、Mi=M1i−α・Eiで表され、
αは、前記加算の結果と前記マーク像の評価値の値から最小二乗法により求められた近似直線の傾きであることを特徴とする請求項1記載の位置検出方法。 - 前記補正関数f(Ei)は、前記評価値の2次以上の多項式からなることを特徴とする請求項1記載の位置検出方法。
- 前記アライメント検出光学系の複数の計測条件で前記基板上のアライメントマークのマーク像を撮像する工程と、
前記複数の計測条件で撮像されたマーク像のうち、前記アライメントマークの形状に敏感な第1の計測条件のマーク像の評価値を求める工程と、
前記複数の計測条件で撮像されたマーク像のうち、前記アライメントマークの形状に鈍感な第2の計測条件のマーク像の位置を算出する工程と、
前記評価値を用いて前記マーク像の位置を補正して、前記アライメントマークの位置を決定する工程とを有することを特徴とする請求項1記載の位置検出方法。 - 前記第1の計測条件と前記第2の計測条件の違いが、前記アライメント検出光学系のコヒーレンシー条件σであり、前記第1の計測条件のσが、前記第2の計測条件のσに比べて小さいことを特徴とする請求項4記載の位置検出方法。
- 前記第1の計測条件は、前記アライメント検出光学系の照明条件が単一波長であり、前記第2の計測条件は、前記アライメント検出光学系の照明条件がブロードバンド光であることを特徴とする請求項4記載の位置検出方法。
- 請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の位置検出方法を行い、当該位置検出方法によりアライメントを行うことを特徴とする位置合わせ装置。
- 請求項1乃至7のうちいずれか一項記載の位置検出方法を用いて得られた所定の領域に設けられたアライメントマークの補正された位置を用いて、被露光体の前記所定の領域をアライメントするステップと、
前記被露光体の前記領域に露光するステップとを有する露光方法。 - 請求項1乃至7のうちいずれか一項記載の位置検出方法を用いて得られた所定の領域に設けられたアライメントマークの補正された位置を用いて、被露光体の前記所定の領域をアライメントするアライメント手段と、
前記被露光体の前記領域に露光する露光手段とを有する露光装置。 - 請求項9記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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