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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、媒体を搬送させて印刷を行うプリンタに関し、とくにスキューした媒体に対して補正を行って印刷を行うプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録媒体を水平方向に搬送して印字を行う所謂水平プリンタが実用化されており、例えば特開平10−279130号公報に開示されるものがある。こうしたプリンタにおいては、給紙手段または手挿入により給紙された媒体を所定位置に位置付けるための突き当て部を有し、その突き当て部の手前に接離可能なフィードローラ対を配置している。媒体が給紙されるときにはフィードローラ対は互いに離隔しており、給紙された媒体が離隔しているフィードローラ対の間を通過してその先端部が突き当て部に突き当たる時点で位置付けが行われる。この後フィードローラ対を媒体に接触させるとともに、突き当て部を搬送路から退避させる。そしてフィードローラ対を回転駆動することにより、媒体を印字位置に搬送するようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−279130号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、給紙の際に媒体の先端部が突き当て部に押し付けられるが、そのとき媒体の先端部が突き当て部の突き当て面に対して斜行した状態で突き当たることがある。これは、給紙手段で媒体を給紙する場合も、手挿入で給紙する場合も発生する問題である。媒体が斜行した状態で印字部まで搬送されると、印字位置が正規の位置からずれる恐れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記発明を解決するために本発明は、印字部に対して印刷媒体搬送方向上流で、媒体搬送路に接離可能に配設された搬送ローラ対と、前記搬送ローラ対に対して印刷媒体搬送方向下流に設けられ、前記媒体搬送路に進入退避可能な媒体突き当て部と、前記搬送ローラ対の一方と同軸上に設けられ、前記搬送ローラ対の一方より大きい径を有する斜行補正ローラと、前記斜行補正ローラに対向し、前記搬送ローラ対の他方と同軸に設けられる対向ローラと、前記搬送ローラ対および前記斜行補正ローラを少なくとも2つの状態に変位させる状態変位手段と、前記媒体突き当て部に対して印刷媒体搬送方向上流に設けられ、印刷媒体を検出する媒体検出部とを設け、前記補正ローラは、印刷媒体に接触可能なアウタ部と、前記アウタ部の内側に設けられ前記アウタ部に対して空転可能なインナ部とを有し、前記インナ部は、屈曲可能なリブ状部材で該インナ部の外周を支え、印刷媒体が前記媒体検出部により検出されると、前記媒体突き当て部を搬送路に進入させ、前記状態変位手段により前記搬送ローラ対を印刷媒体に対して非接触状態にするとともに、第1の押圧力で前記インナ部のリブ状部材を屈曲状態にして前記斜行補正ローラを印刷媒体に接触して前記対向ローラへ押圧させ、該斜行補正ローラを駆動して前記印刷媒体を搬送し、前記印刷媒体の先端部が前記媒体突き当て部に突き当たった後、前記インナ部が前記アウタ部に対して空転し前記アウタ部が停止状態で印刷媒体の斜行を補正し、前記媒体突き当て部を搬送路から退避させた後、前記状態変位手段により前記斜行補正ローラを前記第1の押圧力よりも強い第2の押圧力で印刷媒体に接触して前記対向ローラへ押圧させるとともに前記搬送ローラを印刷媒体に接触させて該印刷媒体を搬送することを特徴とするものである。
【0006】
また本発明の斜行補正ローラは、印刷媒体の先端部が媒体突き当て部に突き当たった状態で、印刷媒体とアウタ部との間の摩擦力が、インナ部とアウタ部との間の摩擦力より大きく設定されるものである。
【0007】
さらに本発明の斜行補正ローラは中空構造のローラである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における印刷装置の要部を示す概略側面図である。図1において、プラテン1は図示しない装置フレームに回転可能に軸支されており、ラインフィードモータにより回転駆動される。プラテン1の上方には印字ヘッド2が配設され、印字ヘッド2は図示しないキャリッジに搭載されている。キャリッジはメインシャフトに沿って紙面に対して垂直方向に移動するようになっている。プラテン1および印字ヘッド2の前方(図1における右方)には、フロントフィードローラ対5が配設され、プラテン1および印字ヘッド2の後ろ(図1における左方)には、リアフィードローラ対6が配設されている。フロントフィードローラ対5は、フロントフィードローラロア7とフロントフィードローラアッパ8とからなり、リアフィードローラ対6はリアフィードローラロア9とリアフィードローラアッパ10とからなる。フロントフィードローラアッパ8とリアフィードローラアッパ10は図示しない付勢手段によりそれぞれフロントフィードローラロア7とリアフィードローラロア9に圧接されている。フロントフィードローラロア7とリアフィードローラロア9は、プラテン1と同様に、ラインフィードモータにより回転駆動される。
【0009】
プラテン1の左右両側にはオープンバー11、12が図に示す矢印A−B方向に移動可能に設けられている。オープンバー11、12の上部には台形形状の段差部13、14および段差部15、16が形成されている。フロントフィードローラアッパ8のシャフト8aとリアフィードローラアッパ10のシャフト10aはそれぞれオープンバー11、12の上に載置するように配設され、オープンバー11、12の移動により段差部13、14および段差部15、16に乗り上げるようになっている。シャフト8aとシャフト10aが段差部13、14および段差部15、16に乗り上げることにより、フロントフィードローラアッパ8およびリアフィードローラアッパ10はそれぞれフロントフィードローラロア7およびリアフィードローラロア9から離れ、その離隔距離は装置で使用する最大の厚みをもった媒体の厚みより大きくなる。段差部13、14の頂部13a、14aからフロントフィードローラアッパ8のシャフト8aまでの距離は、段差部15、16の頂部15a,16aからリアフィードローラアッパ10のシャフト10aまでの距離より小さく設定されている。
【0010】
オープンバー11、12には長孔17、18および19、20がそれぞれ対称の位置に形成されている。フロントフィードローラロア7のシャフト7aとリアフィードローラロア9のシャフト9aがそれぞれこれらの長孔17、18および19、20に挿入されている。
【0011】
オープンバー11、12の先端部下部にはそれぞれラック21が形成されている。ラック21はオープンバーギア23と噛み合い、オープンバーギア23はアイドルギア24を介してオープンバー駆動用モータ25のギア25aに噛み合っている。また反対側のオープンバー12はオープンバー11と同時に移動するように図示しない機構によりオープンバーギア23に連結されている。以上の構成により、モータ25が回転すると、オープンバー11とオープンバー12は同位相で矢印AまたはB方向に移動する。
【0012】
オープンバー11、12の内側にはそれぞれリンクガイド28が形成されている。リンクガイド28は中間に傾斜部28aを有し、リンクガイド28の下部にはストッパブラケット30のスタッド31が当接している。ストッパブラケット30はオープンバー11とオープンバー12の間に配設され、軸33を中心に回転可能になっている。ストッパブラケット30は図示しない付勢手段により、スタッド31が常にリンクガイド28の下部に当接するようになっている。したがってリンクガイド28の移動によりスタッド31は下降または上昇し、これによりストッパブラケット30は軸33を中心に回転する。またストッパブラケット30には突き当て部35が形成され、後述するように、挿入される単紙はこの突き当て部35に突き当てられる。
【0013】
オープンバー11の下部には突起36が形成され、オープンバー11の移動による突起36の移動範囲内にマイクロスイッチ37が配設されている。また、印字媒体の搬送領域には、アッパガイド38およびロアガイド39が配設されている。アッパガイド38およびロアガイド39により印字媒体の搬送路40が形成される。
【0014】
フロントフィードローラ対5の、印刷媒体搬送方向上流側には、斜行補正ローラ42が配設されている。斜行補正ローラ42は、ベルト43を介してモータ44により回転駆動される。斜行補正ローラ42は、シャフト45に取付けられ、中空のリブ4本構造となっており、柔軟なゴム材質より形成されている。また斜行補正ローラ42は、その下側が搬送路40中に深く入り込むように配置されているので、挿入口47に挿入された印刷媒体は確実に斜行補正ローラ42に捕捉されるようになっている。斜行補正ローラ42の図における右側には、印刷媒体の挿入を検出する挿入検出センサ46が設けられている。
【0015】
図2は第1の実施の形態のプリンタを示す制御ブロック図である。図2において、プリンタを制御する制御部51には、CPU52、PGROM53、CGROM54、RAM55、EEPROM56およびI/Oポート57が設けられている。CPU52は装置全体を制御するマイクロプロセッサである。PGROM53はCPU52を動作させるためのプログラムを格納する。CGROM54にはキャラクタのドットパターンが格納されている。RAM55はCPU52のフォント展開に使用するとともに展開されたドットデータを格納する。またEEPROM56は印字のための設定値およびプリンタの調整値等を記憶する。
【0016】
I/Oポート57にはインタフェース制御部58、駆動回路59、各種センサ64および操作部60が接続されている。インタフェース制御部58には上位装置61が接続され、上位装置61との送受信を制御する。駆動回路59は、印字ヘッド2、スペースモータ62、ラインフィードモータ63、オープンバー駆動用モータ25が接続され、これらを駆動する。スペースモータ62はキャリッジをスペーシング方向に移動するモータである。ラインフィードモータ63は、プラテン1のシャフト1a、フロントフィードローラロア7のシャフト7aとリアフィードローラロア9のシャフト9aを回転駆動する。
【0017】
各種センサ54には印字媒体の挿入を検出する挿入検出センサ46が含まれている。なお、マイクロスイッチ37はI/Oポート57に接続されている。また操作部60はオペレータが操作を行うもので、印字開始、単紙か連続紙かの選択の指示等を行う。
【0018】
次に第1の実施の形態の動作を説明する。図1に示すように、印刷装置は印刷媒体を給紙する場合は、図1に示す状態、即ち、オープンレバー11、12が矢印A方向に移動し、フロントフィードローラアッパ8のシャフト8aが段差部15、16に乗り上げるとともに、突き当て部35が搬送路40中に進出した状態で、給紙が行われる。
【0019】
この状態で、印刷媒体Pが挿入口47から給紙されると、挿入検出センサ46がこれを検出する。印刷媒体Pは斜行補正ローラ42に突き当たって停止する。制御部51は挿入検出センサ46からの検出信号を受信すると、モータ44を駆動して斜行補正ローラ42を回転させる。
【0020】
印刷媒体Pを斜行補正ローラ42まで給紙する手段は、給紙ローラでも手挿入でもよいが、印刷媒体Pの先端部は斜行補正ローラ42に対して斜行しないで正確に位置付けられるとは限らない。斜行補正ローラ42を回転することにより、印刷媒体Pは矢印A方向に搬送され、フロントフィードローラ対5の間を通過し、図3に示すように、突き当て部35に突き当たる。
【0021】
制御部51は、印刷媒体Pの先端部が給紙時に斜行補正ローラ42に突き当たった図1に示す位置から印刷媒体Pの先端部が突き当て部35に突き当たるまでの搬送距離よりも若干長く搬送すべく斜行補正ローラ42を回転させる。これにより、印刷媒体Pが斜行していた場合、先端部の遅行側も徐々に突き当て部35に突き当たり、斜行が補正される。このとき斜行補正ローラ42は印刷媒体Pの上面に対してスリップするが、斜行補正ローラ42は柔軟なゴム材質を使用しているので、また中空構造になっているので、充分なスリップが得られ、印刷媒体Pを皺苦茶にすることはない。
【0022】
この後制御部51はモータ25を駆動してオープンレバー11、12をB方向に移動させ、フロントフィードローラ対5で印刷媒体Pを圧接するとともに、突き当て部35を搬送路40から退避させる。そしてフロントフィードローラ対5を回転させて印刷媒体Pを印字ヘッド2の方向へ搬送して印字を行うが、これ以降の動作は本発明には直接関係が無いので、説明を省略する。
【0023】
以上のように第1の実施の形態においては、斜行補正ローラ42を設け、突き当て部35まで給紙される印刷媒体Pの斜行を補正するようにしたので、印刷媒体に対して正確な位置に印字することができる。なお上記実施の形態では、斜行補正ローラ42は断面円形のもので説明したが、図4に示すように、所謂Dカットローラを使用してもよい。図4に示すDカットローラ66は、矢張り4本のリブ67で周囲が指示された中空構造のローラであるが、このようなローラ66を使用した場合、斜行の補正が終了した後、フロントフィードローラ対5で印刷媒体を搬送する場合に、Dカットローラ66の切欠部68を下側に向けることにより、印刷媒体に対して負荷を掛けないので、搬送精度が向上する。
【0024】
次に第2の実施の形態を説明する。図5は第2の実施の形態の印刷装置の要部を示す概略側面図、図6は第2の実施の形態の印刷装置の要部を示す概略正面図である。第2の実施の形態では、印刷媒体を搬送するためのフィードローラと斜行を補正するための斜行補正ローラとを1つのローラで兼用させている。
【0025】
図5、図6において、兼用ローラ70は印刷媒体を搬送するフィードローラの機能と印刷媒体の斜行を補正する斜行補正ローラの機能を併せ持っている。兼用ローラ70は、周囲が4本のリブ71に支持された中空構造となっている。兼用ローラ70は、シャフト72に取付けられ、シャフト72の回転により回転する。シャフト72は図示しない駆動手段により回転するが、シャフト72の両端部は図示しない押圧手段によりカム73に圧接されている。カム73は偏心カムであり、回転することによりシャフト72が上下方向に移動する。
【0026】
カム73は図示しないモータにより回転されるが、シャフト72(兼用ローラ70)を3段階の位置に停止するように制御される。即ち、カム73がシャフト72を最も高い位置に持ち上げたとき、このとき兼用ローラ70は対向するフィードローラ74から離れる。このときの離れる距離は、装置で取扱う最も印刷媒体の厚さよりも大きく設定される。これが第1段階で、第2段階は、シャフト72を、兼用ローラ70がフィードローラ74に軽く接する位置まで下げた状態である。第3段階は、さらにシャフト72を下げ、兼用ローラ70が強くフィードローラ74に圧接する状態である。このとき兼用ローラ70はフィードローラ74に接触する部分が潰れる。上記の3段階の位置設定は、カム73の形状により対応することができる。
【0027】
図5において、フィードローラ74の左側(印刷媒体の搬送方向の上流側)には、印刷媒体を検出する検出センサ75が設けられ、フィードローラ74の右側(印刷媒体の搬送方向の下流側)には、印刷媒体の先端部が突き当たるストッパ76が設けられている。ストッパ76は、図示しない駆動手段により上下方向に移動し、搬送路40に進入した状態と搬送路40から退避した状態の2つのポジションをとる。ストッパ76の搬送方向下流側には印字ヘッド2が配置されている。
【0028】
次に第2の実施の形態の動作を説明する。印刷媒体が給紙される前は、兼用ローラ70は上記第1の段階、即ち、フィードローラ74から離れた状態で待機している。またストッパ76は搬送路40に進入した状態にある。図5において矢印方向に印刷媒体Pが給紙されると、まず検出センサ75がこれを検出する。検出センサ75が検出した後、さらに印刷媒体Pが給紙されてその先端部が兼用ローラ70の下を通過した後、カム73が回転されてシャフト72が上記第2の段階にまで下降される。これにより図7に示すように、兼用ローラ70は印刷媒体Pを挟んだ状態でフィードローラ74に弱い圧接力で圧接する。これにより兼用ローラ70は斜行補正ローラとしての機能を具備する。
【0029】
次に兼用ローラ70を回転させ、印刷媒体Pを印字ヘッド2の方向へ搬送させる。この搬送により印刷媒体Pの先端部はストッパ76に突き当たり、搬送を阻まれる。ここで印刷媒体Pの先端部がストッパ76に突き当たるまでの搬送距離よりも若干長く搬送することにより、印刷媒体Pが斜行していた場合、先端部の遅行側も徐々にストッパ76に突き当たり、斜行が補正される。このとき兼用ローラ70は印刷媒体Pの上面に対して弱い圧接力で接しているので、充分なスリップが得られ、印刷媒体Pを皺苦茶にすることはない。
【0030】
その後カム73が回転されて、上記第3の段階にされる。即ち、兼用ローラ70は印刷媒体Pを挟んだ状態でフィードローラ74に強い圧接力で圧接する。またストッパ76が下方に移動され、搬送路40から退避する。兼用ローラ70は印刷媒体Pに強い圧接力で圧接することにより、フィードローラとしての機能を備えることになり、回転されることにより印刷媒体Pを印字ヘッド2方向に搬送する。
【0031】
以上のように第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、斜行補正ローラとしての機能とフィードローラとしての機能を1つのローラで兼用させることにより、装置の構造が簡単になる。
【0032】
次に第3の実施の形態を説明する。図8は第3の実施の形態の要部を示す概略正面図、図9は第3の実施の形態の要部を示す概略側面図、図10は第3の実施の形態のローラ構造を示す斜視図である。
【0033】
これらの図において、第3の実施の形態では、斜行補正ローラ80は印刷媒体を搬送するためのフィードローラ81と同軸82上に取付けられている。斜行補正ローラ80は、エチレンプロピレンゴムで形成され、図10に示すように、周囲が4本のリブ83に支持された中空構造となっている。フィードローラ81はゴム材質で形成され、斜行補正ローラ80に隣接して設けられている。斜行補正ローラ80とフィードローラ81の直径寸法は、(斜行補正ローラ80の直径)>(フィードローラ81の直径)に設定されている。
【0034】
斜行補正ローラ80に対向して樹脂ローラ85が設けられ、フィードローラ81に対向してゴムローラ86が設けられている。樹脂ローラ85とゴムローラ86は同じシャフト87上に取り付けられ、同じ直径寸法を有し、一体に回転する。樹脂ローラ85の幅は斜行補正ローラ80と同じ幅であり、ゴムローラ86の幅はフィードローラ81と同じに設定されている。
【0035】
シャフト82は後述する駆動手段により回転するが、シャフト82の両端部は図示しない押圧手段によりカム84に圧接されている。カム84は偏心カムであり、回転することによりシャフト82が上下方向に移動する。カム84は後述するモータにより回転されるが、シャフト82(斜行補正ローラ80およびフィードローラ81)を3段階の位置に停止するように制御される。
【0036】
即ち、カム84がシャフト82を最も高い位置に持ち上げたとき、このとき斜行補正ローラ80は対向する樹脂ローラ85から離れる。このときの離れる距離は、装置で取扱う最も印刷媒体の厚さよりも大きく設定される。これが第1段階で、第2段階は、シャフト82を、斜行補正ローラ80が樹脂ローラ85に軽く接すると同時にフィードローラ81はゴムローラ86から離れている位置まで下げた状態である。第3段階は、さらにシャフト82を下げ、斜行補正ローラ80が樹脂ローラ85に強く圧接すると同時にフィードローラ81もゴムローラ86に圧接する状態である。このとき斜行補正ローラ80は樹脂ローラ85に接触する部分が潰れる。上記の3段階の位置設定は、カム84の形状により対応することができる。
【0037】
図9において、斜行補正ローラ80およびフィードローラ81の左側(印刷媒体の搬送方向の上流側)には、印刷媒体を検出する検出センサ75が設けられ、フィードローラ74の右側(印刷媒体の搬送方向の下流側)には、印刷媒体の先端部が突き当たるストッパ76が設けられている。ストッパ76は、図示しない駆動手段により上下方向に移動し、搬送路40に進入した状態と搬送路40から退避した状態の2つのポジションをとる。ストッパ76の搬送方向下流側には印字ヘッド2が配置されている。
【0038】
図11、図12、図13は第3の実施の形態におけるローラの駆動機構を示す斜視図である。これらの図において、まず斜行補正ローラ80およびフィードローラ81の駆動機構を説明する。図11、図12において、シャフト82にはユニバーサルジョイント88を介してギア89が設けられ、ギア89はシャフト87に設けられたギア90と噛み合っている。シャフト87はモータ91によりベルト92を介して回転力が伝達される。ユニバーサルジョイント88は、シャフト82が上下移動してもギア89とギア90との噛み合いが外れないようにしている。シャフト82は支持ブラケット93に形成された長穴94の中を上下動する。
【0039】
斜行補正ローラ80(フィードローラ81)の奥方にはフィードローラ95が設けられ、樹脂ローラ85(ゴムローラ86)の奥方には、フィードローラ95に対向するフィードローラ95が設けられている。これらのフィードローラ95、96はそれぞれシャフト97、98に取付けられ、シャフト97も上下方向に移動可能である。これらのフィードローラ95、96もベルト92を介してモータ91により回転する。
【0040】
次に図11、図13により斜行補正ローラまたはフィードローラの上下移動機構を説明する。図11、図13において、モータ100のモータ軸はギア101と噛み合い、ギア101はギア102と連結されている。ギア102にはスリット板103が一体に設けられ、スリット板103にはエッジ104が形成されている。スリット板103のエッジ104をエッジ検出センサ105が検出することにより、モータ100の回転量を制御する。ギア102は、連結シャフト106に設けられたギア107と噛み合っている。ギア107の回転により連結シャフト106が回転する。
【0041】
連結シャフト106には扇型部材108が取付けられ、ギア107と扇型部材108は連結シャフト106の両端部に設けられている。扇型部材108の内側にはブラケット109が上下方向に移動可能に配置されている。ブラケット109は水平部110を有するとともに、ストッパ76と一体になっている。扇型部材108が回転すると、その扇型部分がブラケット109の水平部110に当接し、さらに回転すると、ブラケット109を下方に押し下げる。これによりストッパ76が上述した搬送路40から退避する。扇型部材108の扇型部分がブラケット109の水平部110から外れると、ブラケット109は上方に移動し、ストッパ76は搬送路40に進入する。ブラケット109は図示しない付勢手段により上方へ付勢されている。
【0042】
ギア107の回転は、アイドルギア111、112、113,114を介して、カム84に伝達される。カム84は上述したように、シャフト82(斜行補正ローラ80およびフィードローラ81)を3段階の位置に停止するように制御される。またギア107の回転は、アイドルギア114、115を介してカム116に伝達され、カム116が回転することにより、シャフト97が上下方向に移動する。
【0043】
次に第3の実施の形態の動作を図14に示すフローチャートに従って説明する。図14は第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。図示しない制御系からの命令によりモータ100が回転し、カム84を、第2の段階になるように、即ち、図15および図16に示すように、斜行補正ローラ80が樹脂ローラ85に接触し、フィードローラ81はゴムローラ86から離れた位置になるようにする(ステップ1)。このとき斜行補正ローラ80は、中空構造により若干潰れた状態で樹脂ローラ85に接触する。
【0044】
この状態で印刷媒体Pがセットされると、検出センサ75により検出され、検出信号が図示しない制御部に伝達される(ステップ2)。このとき印刷媒体Pは斜行補正ローラ80と樹脂ローラ85の間に挟み込まれるまで挿入される。斜行補正ローラ80は中空構造となっているので撓み易く、印刷媒体Pは容易にその間に入り込むことができる。検出信号を受信すると制御部は予め制御系において記憶された所定量だけモータ91を駆動し、斜行補正ローラ80を回転させる(ステップ3)。これにより印刷媒体Pは斜行補正ローラ80と樹脂ローラ85によりストッパ76方向に搬送される。
【0045】
この搬送により印刷媒体Pの先端部はストッパ76に突き当たり、搬送を阻まれる。ここで印刷媒体Pの先端部がストッパ76に突き当たるまでの搬送距離よりも若干長く搬送されるので、印刷媒体Pが斜行していた場合、先行している片方の先端部がまずストッパ76に突き当たり、この突き当たった部分は斜行補正ローラ80が回転していても斜行補正ローラ80または樹脂ローラ85の滑りによりそれ以上は進まず、斜行補正ローラ80および樹脂ローラ85は滑りを繰り返すだけである。他方、反対側の遅行側は斜行補正ローラ80の回転により徐々に推し進められてストッパ76に突き当たる。印刷媒体P先端部全体がストッパ76に突き当たることにより、斜行が補正される。このとき斜行補正ローラ80は印刷媒体Pの上面に対して弱い圧接力で接しているので、充分なスリップが得られ、印刷媒体Pを皺苦茶にすることはない。斜行補正ローラ80の所定の回転量はこの動作が完了するのに充分な回転量である(ステップ4)。
【0046】
モータ91が所定量駆動されると、図示しない制御系によりモータ100を駆動し、カム84を上記第3の段階にする。即ち、カム84を回転させて、シャフト82を下降させ、図17に示すように、フィードローラ81がゴムローラ86に接触する状態にする。このとき同時に、図13で説明したように、モータ100を駆動することにより扇型部材108が回転して、ブラケット109を下降させ、ストッパ76が下降する。この下降によりストッパ76は搬送路40から退避する(ステップ5)。斜行補正ローラ80は中空構造であるため、シャフト82の下降により、図18に示すように、潰れた状態になる。
【0047】
つぎに図示しない制御部はモータ91を駆動し、斜行補正ローラ80およびフィードローラ81を回転させる(ステップ6)。これにより印刷媒体Pは印字ヘッド2方向へ搬送され、印刷が行われる(ステップ7)。フィードローラ81で印刷媒体Pを搬送する際、斜行補正ローラ80とフィードローラ81とでは直径が異なるので、斜行補正ローラ80の方がフィードローラ81よりも早く回転しようとするが、フィードローラ81と印刷媒体Pとの間も摩擦力が斜行補正ローラ80と印刷媒体Pとの間の摩擦力よりも大きいので、斜行補正ローラ80がスリップし、印刷媒体Pの搬送精度には影響を与えない。印刷動作が終了した後、斜行補正ローラ80およびフィードローラ81をステップ1と同じ状態にして(ステップ9)、処理を終了する。
【0048】
以上のように第3の実施の形態においては、斜行補正ローラ80をフィードローラ81と同軸上に設けたので、斜行補正ローラを駆動するための駆動機構を別に設ける必要がなく、機構を簡単にすることができる。また印刷媒体を印字部まで搬送する際に、フィードローラ81で印刷媒体を挟んでからストッパ76を退避させるようにしているので、ストッパ76が退避する際に印刷媒体の先端部との接触により印刷媒体の位置がずれるようなことはない。さらに、フィードローラ81の上下方向への移動とストッパ76の退避、進入とを一つの駆動源で行うことにより、駆動機構が簡単になる効果がある。
【0049】
なお上記の説明では、印刷媒体を給紙する際に、斜行補正ローラ80を樹脂ローラ85に接触させた状態で給紙を行うよう説明したが、斜行補正ローラ80を樹脂ローラ85から離した状態、即ち、第1の段階の状態にして給紙を行い、その後斜行補正ローラ80を下降させて樹脂ローラ85との間で印刷媒体を挟持するようにしてもよい。
【0050】
次に第4の実施の形態を説明する。図19は第4の実施の形態の斜行補正ローラ及びフィードローラを示す斜視図、図20は第4の実施の形態の斜行補正ローラ及びフィードローラを示す断面図、図21は第4の実施の形態の斜行補正ローラを示す側面図、図22は第4の実施の形態のフィードローラを示す側面図である。
【0051】
これらの図において、斜行補正ローラ120はフランジ121を介してシャフト82に取付けられている。フランジ121はシャフト82に固定されている。フランジ121は図20に示すように、段差を有する形状であり、短径部121aの外周上に斜行補正ローラ120のインナ部122が形成され、さらにその外周上にアウタ部123が形成されている。インナ部122はゴム製であり、フランジ121に対してフリーの状態になるように設けてある。即ち、フランジ121が回転する場合でもインナ部122は必ずしも回転しない場合がある。インナ部122はエチレンプロピレンゴム(EPDMゴム)で形成され、4本のリブで外周を支える中空構造となっており、4本のリブは容易に屈曲可能である。アウタ部123はポリアセタール樹脂で図20に示すように断面コの字状に形成され、インナ部122の外周に被さるように設けられている。アウタ部123は、インナ部122に対してフリーな状態、即ち、回転自在に設けられている。
【0052】
フランジ121の長径部121bの外周上には、ゴムローラ124が形成されている。長径部121bとゴムローラ124とでフィードローラ125を構成する。前記第3の実施の形態と同様に、フィードローラ125の直径は、斜行補正ローラ120の直径よりは短く寸法設定されている。またフィードローラ125は、第3の実施の形態と同様に、ゴムローラ86に対向し、また斜行補正ローラ120は樹脂ローラ85に対向している。その他の構成は第3の実施の形態と同様である。
【0053】
次に第4の実施の形態の動作を説明する。なおここでは印刷媒体の斜行を補正する際、および印刷媒体を搬送する際の斜行補正ローラの動作を中心に説明する。印刷媒体Pが給紙されるとき、第3の実施の形態で述べたように、カム84を回転させることにより、斜行補正ローラ120を下降させ、斜行補正ローラ120を印刷媒体Pに圧接させる。この状態を図23に示す。
【0054】
図23において、斜行補正ローラ120が印刷媒体Pに圧接した状態で、シャフト82が下降されるので斜行補正ローラ120のインナ部122はリブが屈曲して変形するが、アウタ部123は樹脂で形成されているために潰されることはなく、したがって変形しない。モータからの駆動力がシャフト82に伝達されると、印刷媒体Pの先端部がストッパ76に突き当たるまでは、斜行補正ローラ120のインナ部122およびアウタ部123はともに回転し、樹脂ローラ85とともに印刷媒体Pを搬送する。
【0055】
印刷媒体Pの先端部がストッパ76に突き当たると、突き当たった部分に対応する斜行補正ローラ120では、印刷媒体Pの搬送が阻止されるので印刷媒体Pとアウタ部123との間の摩擦が増大し、アウタ部123は回転せずに、インナ部122が空転する状態になる。即ち、印刷媒体Pの先端部がストッパ76に突き当った状態においては、印刷媒体Pとアウタ部123との間の摩擦は、インナ部122とアウタ部123との間の摩擦よりも大きくなる。このように印刷媒体Pの先端部がストッパ76に突き当って以降については、印刷媒体Pの上面に対して斜行補正ローラ120はスリップすることなく斜行の補正を行うことができる。
【0056】
斜行の補正が終了してシャフト82をさらに下降させてフィードローラ125を印刷媒体Pに圧接させると、斜行補正ローラ120のインナ部122はさらに屈曲するが、この場合もアウタ部123は変形しない。この状態を図24に示す。この場合、ストッパ76が下方に退避した後、シャフト82が回転されることによりフィードローラ125に回転力が伝達されて印刷媒体Pが搬送される。このときシャフト82の回転力はインナ部122へは伝達されるが、インナ部122とアウタ部123との間はフリーの状態になっているので、アウタ部123には回転力は伝達されず、アウタ部123は印刷媒体Pに連れ回る形で回転する。したがってフィードローラ125による印刷媒体Pの搬送に対して斜行補正ローラ120が負荷を与えることはなく、フィードローラ125により正確に搬送される。
【0057】
以上のように第4の実施の形態においては、印刷媒体の斜行を補正する動作において、またフィードローラ125により印刷媒体を搬送する場合において、斜行補正ローラ120が印刷媒体に対して与える負荷を大きく低減させることができるので、印刷媒体に対して圧痕を防止できるとともに、改行精度を向上させることができる。また斜行補正ローラ120のアウタ部123が樹脂で形成されているので、印刷後に手前側に印刷媒体を排出する場合であっても、インクが斜行補正ローラ120の外周に転写されることはなく、その後に給紙される印刷媒体を汚すことはない。さらに斜行補正ローラ120のアウタ部123が印刷媒体に圧接されている場合であっても、樹脂系は低摩擦部材であるので、印刷媒体を搬送する際の摩擦負荷による振動音が発生しにくくなる。
【0058】
なお上記の説明ではアウタ部123がインナ部122に対して空転するように説明したが、これに限らず、インナ部122がフランジ121に対して空転するように構成してもよい。
【0059】
次に第5の実施の形態を説明する。図25は第5の実施の形態の要部を示す概略平面図、図26は第5の実施の形態の要部を示す概略側面図である。図25、図26において、斜行補正ローラ120およびフィードローラ125の構造は第4の実施の形態と同様である。第5の実施の形態においては、シャフト82に沿って複数の斜行検出センサ130a−130fが設けられている。これらの斜行検出センサ130a−130fは、シャフト82とストッパ76の間に設けられ、互いに等間隔に配置されている。その他の構成は前記第4の実施の形態と同様である。
【0060】
次に第5の実施の形態の動作を説明する。図27は第5の実施の形態の動作を示す説明図、図28は第5の実施の形態の動作を示すフローチャートである。第3の実施の形態と同様に、図示しない制御系からの命令によりモータが回転し、カム84を、第2の段階になるように、即ち、図26に示すように、斜行補正ローラ120が樹脂ローラ85に接触し、フィードローラ125はゴムローラ86から離れた位置になるようにする。これで媒体セット待ちの状態になる(ステップ11)。
【0061】
この状態で印刷媒体Pがセットされると、検出センサ75により検出され、検出信号が図示しない制御部に伝達される(ステップ12)。このとき印刷媒体Pは斜行補正ローラ120と樹脂ローラ85の間に挟み込まれるまで挿入される。斜行補正ローラ120は中空構造となっているので撓み易く、印刷媒体Pは容易にその間に入り込むことができる。検出信号を受信すると制御部は予め制御系において記憶された所定量だけモータを駆動し、斜行補正ローラ120を回転させる(ステップ13)。これにより印刷媒体Pは斜行補正ローラ120と樹脂ローラ85によりストッパ76方向に搬送される。
【0062】
この搬送により印刷媒体Pの先端部はストッパ76に突き当たり、搬送を阻まれる。ここで印刷媒体Pの先端部がストッパ76に突き当たるまでの搬送距離よりも若干長く搬送されるので、印刷媒体Pが斜行していた場合、先行している片方の先端部がまずストッパ76に突き当たる。ここでは図27に示すように、印刷媒体Pの左側が先にストッパ76に突き当たる場合を説明する。印刷媒体Pの左側が先行する場合、まず斜行検出センサ130aが印刷媒体Pを検出する。
【0063】
ストッパ76に突き当たった部分は斜行補正ローラ120が回転していても斜行補正ローラ120または樹脂ローラ85の滑りによりそれ以上は進まず、遅行側が斜行補正ローラ120の回転により徐々に推し進められて、印刷媒体Pは図27に示すように、左前端部を中心に反時計回り方向に回転する。この動作により、次に斜行検出センサ131bが印刷媒体Pを検出する。さらに斜行補正ローラ120の回転により、斜行検出センサ131cが印刷媒体Pを検出する。このように斜行検出センサが順次印刷媒体Pを検出していき、全ての斜行検出センサ130a−130fが印刷媒体Pを検出するまで斜行補正ローラ120の回転は続けられる。そして右側端部の斜行検出センサ130fが印刷媒体Pを検出すると(ステップ14)、この時点からさらに斜行補正ローラ120を所定量回転させる。これは印刷媒体Pの右側端部がストッパ76に突き当たるまでに充分な搬送距離とする(ステップ15)。即ち、所定量は、図26に示す、斜行検出センサ130fからストッパ76までの距離Zにマージンαを持たせた長さ、Z+αとする。斜行を補正している間、斜行補正ローラ120は第4の実施の形態で説明したようにアウタ部が空転し、印刷媒体Pに対して搬送力を与えることはなく、印刷媒体Pを皺苦茶にすることはない。
【0064】
斜行補正ローラ120が所定量駆動された後、図示しない制御系によりモータを駆動し、カム84を上記第3の段階にする。即ち、カム84を回転させて、シャフト82を下降させ、フィードローラ125がゴムローラ86に接触する状態にすると同時に、図13で説明したように、ストッパ76を下降させて、搬送路40から退避させる(ステップ16)。
【0065】
次に図示しない制御部はモータを駆動し、斜行補正ローラ120およびフィードローラ125を回転させ(ステップ17)、印刷媒体Pを印字ヘッド2方向へ搬送し、印刷を行う(ステップ18)。フィードローラ125が印刷媒体Pを搬送する距離は、ストッパ76に突き当たった際の印刷媒体Pの先端部の位置から印字ヘッド2までの位置(図26に示すY)に印刷媒体Pの先端部から印刷開始位置までの距離(図26に示すX)を加えた距離Y+Xである。
【0066】
印刷動作が終了した後、印刷媒体Pを排出し(ステップ19)、斜行補正ローラ120およびフィードローラ125をステップ11と同じ状態、即ち、媒体セット待ちの状態にして(ステップ20)、処理を終了する。
【0067】
以上のように第5の実施の形態では、斜行補正ローラ120のシャフト82に沿って複数の斜行検出センサ130a−130fを配設し、すべての斜行検出センサ130a−130fが印刷媒体Pを検出した後さらに所定量回転させることにより、印刷媒体Pが大きく斜行している場合であっても、確実に斜行を補正することができる。また斜行の補正が早目に完了した場合には速やかに斜行補正動作を終了させることができ、斜行補正時間の短縮が図れる。なお第5の実施の形態では、斜行補正ローラを前記第4の実施の形態で説明したものを使用しているが、これに限らず、第3の実施の形態で説明したものを使用してもよい。
【0068】
次に第6の実施の形態を説明する。印刷媒体の斜行補正動作においては印刷媒体の先端部をストッパに突き当てるが、早めにストッパに突き当たる部分は、その後における斜行補正動作において印刷媒体がさらにストッパ方向に押されるために、突き当たった先端部が屈曲あるいはカールすることがある。とくに印刷媒体が薄紙である場合には屈曲あるいはカールする可能性が高く、この状態で印字部まで搬送されると印字位置がずれる恐れがある。第6の実施の形態はこの問題を解決するものである。第6の実施の形態の構成は前記第5の実施の形態の構成と同様である。即ち、斜行補正ローラ120のシャフト82に沿って複数の斜行検出センサ130a−130fを配設している。
【0069】
以下に第6の実施の形態の動作を説明する。図29、図30は第6の実施の形態の動作を示す概略側面図、図31は第6の実施の形態の動作を示すフローチャートである。図31に示すフローチャートのステップ21からステップ26までは、図28に示す第4の実施の形態の動作と同様である。斜行補正ローラ120を回転させて印刷媒体Pをストッパ76に突き当てることにより斜行を補正する場合、図29に示すように、印刷媒体Pの先端部がカールする場合がある。本実施の形態においては、印刷媒体Pの先端部をストッパ76に突き当ててフィードローラ125を印刷媒体Pに圧接させた後、フィードローラ125を逆回転させる(ステップ27)。
【0070】
この逆回転により、印刷媒体Pは図30に示す矢印方向に、即ち、印字ヘッド2から離れる方向に搬送される。このときの搬送量は、ストッパ76と斜行検出センサ131との間の距離Zにマージンαを加えたZ+αとする。この距離αは、印刷媒体Pの先端部がカールしていることを見込んで、さらに逆搬送により先端部が斜行検出センサ131より戻るのに充分な距離とする。
【0071】
次にフィードローラ125を正方向、即ち、印刷媒体Pを印字ヘッド2方向に搬送する回転方向に回転し、印刷媒体Pを搬送する(ステップ28)。印刷媒体Pが搬送されると、斜行検出センサ131が印刷媒体Pの先端部を検出する(ステップ29)。図示しない制御部は、この時点からフィードローラ125を所定量回転させる(ステップ30)。即ち、この場合の所定量は、ストッパ76と斜行検出センサ131との間の距離Zと、ストッパ76に突き当たった際の印刷媒体Pの先端部の位置から印字ヘッド2までの距離(図30に示すY)と、印刷媒体Pの先端部から印刷開始位置までの距離(図30に示すX)とを加えた距離Z+Y+Xである。それ以降の動作(ステップ31からステップ33までの動作)は上述した第5の実施の形態の場合と同様である。
【0072】
以上のように第6の実施の形態によれば、印刷媒体の斜行を補正する場合に印刷媒体の先端部がストッパに屈曲あるいはカールした状態で当接することがあっても、斜行を補正した後に印刷媒体を逆搬送させて先端検出を行い、その後印刷位置への位置付けを行うようにしたので、印刷位置の位置ずれを防止することができる。
【0073】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、斜行補正ローラを設け、突き当て部まで給紙される印刷媒体の斜行を補正するようにしたので、印刷媒体に対して正確な位置に印字することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における印刷装置の要部を示す概略側面図である。
【図2】第1の実施の形態の印刷装置を示す制御ブロック図である。
【図3】第1の実施の形態の動作を示す概略側面図である。
【図4】Dカットローラを示す側面図である。
【図5】第2の実施の形態の印刷装置の要部を示す概略側面図である。
【図6】第2の実施の形態の印刷装置の要部を示す概略正面図である。
【図7】第2の実施の形態の動作を示す概略側面図である。
【図8】第3の実施の形態の要部を示す概略正面図である。
【図9】第3の実施の形態の要部を示す概略側面図である。
【図10】第3の実施の形態のローラ構造を示す斜視図である。
【図11】第3の実施の形態におけるローラの駆動機構を示す斜視図である。
【図12】第3の実施の形態におけるローラの駆動機構を示す斜視図である。
【図13】第3の実施の形態におけるローラの駆動機構を示す斜視図である。
【図14】第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図15】第3の実施の形態の動作を示す概略正面図である。
【図16】第3の実施の形態の動作を示す概略側面図である。
【図17】第3の実施の形態の動作を示す概略正面図である。
【図18】第3の実施の形態の動作を示す概略側面図である。
【図19】第4の実施の形態の斜行補正ローラ及びフィードローラを示す斜視図である。
【図20】第4の実施の形態の斜行補正ローラ及びフィードローラを示す断面図である。
【図21】第4の実施の形態の斜行補正ローラを示す側面図である。
【図22】第4の実施の形態のフィードローラを示す側面図である。
【図23】第4の実施の形態の動作を示す概略側面図である。
【図24】第4の実施の形態の動作を示す概略側面図である。
【図25】第5の実施の形態の要部を示す概略平面図である。
【図26】第5の実施の形態の要部を示す概略側面図である。
【図27】第5の実施の形態の動作を示す説明図である。
【図28】第5の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図29】第6の実施の形態の動作を示す概略側面図である。
【図30】第6の実施の形態の動作を示す概略側面図である。
【図31】第6の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 印字ヘッド
5 フロントフィードローラ対
35 突き当て部
42、70、80、120 斜行補正ローラ
51 制御部
76 ストッパ
81、125 フィードローラ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a printer that conveys a medium and performs printing, and more particularly to a printer that performs printing by correcting a skewed medium.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a so-called horizontal printer for carrying out printing by transporting a recording medium in the horizontal direction has been put into practical use, for example, one disclosed in JP-A-10-279130. In such a printer, there is a butting portion for positioning a medium fed by paper feeding means or manual insertion at a predetermined position, and a feed roller pair capable of contacting and separating is disposed in front of the butting portion. . When the medium is fed, the feed roller pair is separated from each other, and positioning is performed when the fed medium passes between the separated feed roller pairs and the leading end of the pair strikes the abutting part. Is called. Thereafter, the feed roller pair is brought into contact with the medium, and the abutting portion is retracted from the conveyance path. Then, the medium is conveyed to the printing position by rotationally driving the feed roller pair.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-10-279130
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the paper is fed, the leading end of the medium is pressed against the abutting part. At that time, the leading end of the medium may abut against the abutting surface of the abutting part in a skewed state. This is a problem that occurs both when the medium is fed by the sheet feeding means and when the sheet is manually fed. If the medium is conveyed to the printing unit in a skewed state, the printing position may deviate from the normal position.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described invention, the present invention provides a pair of conveying rollers disposed in contact with and away from the medium conveying path upstream of the printing unit in the printing medium conveying direction, and conveying the printing medium with respect to the conveying roller pair. A medium abutting portion provided downstream in the direction and capable of entering and retracting into the medium conveyance path; a skew correction roller provided coaxially with one of the conveyance roller pair and having a larger diameter than one of the conveyance roller pair; A counter roller that faces the skew correction roller and is coaxial with the other of the transport roller pair, a state displacement unit that displaces the transport roller pair and the skew correction roller in at least two states, and the medium Provided upstream of the abutting portion in the print medium conveyance direction, and a medium detection portion for detecting the print medium;The correction roller has an outer portion that can contact a printing medium, and an inner portion that is provided inside the outer portion and can idle with respect to the outer portion, and the inner portion is a rib-shaped member that can be bent. To support the outer periphery of the inner part,When the print medium is detected by the medium detection unit, the medium abutting unit is caused to enter the conveyance path, and the conveyance roller pair is brought into a non-contact state with respect to the print medium by the state displacement unit.The rib portion of the inner part is bent by the first pressing force, and the skew feeding correction roller is brought into contact with the print medium.Press the opposing roller and drive the skew feeding correction rollerAfter the print medium is transported and the leading end of the print medium hits the medium abutting part, the inner part idles with respect to the outer part, and the outer part is stopped.After correcting the skew of the print medium and retracting the medium abutting portion from the conveyance path, the state displacement means prints the skew correction roller with a second pressing force stronger than the first pressing force. The printing medium is conveyed by contacting the medium and pressing it against the opposing roller and bringing the conveyance roller into contact with the printing medium.
[0006]
The present inventionThe skew correction roller is set so that the frictional force between the printing medium and the outer part is larger than the frictional force between the inner part and the outer part in a state where the leading end of the printing medium abuts against the medium abutting part. It is what is done.
[0007]
Furthermore, the present inventionThe skew correction roller is a hollow roller.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic side view showing a main part of the printing apparatus according to the first embodiment of the present invention. In FIG. 1, a
[0009]
[0010]
In the
[0011]
[0012]
[0013]
A
[0014]
A
[0015]
FIG. 2 is a control block diagram showing the printer of the first embodiment. In FIG. 2, the
[0016]
An
[0017]
The
[0018]
Next, the operation of the first embodiment will be described. As shown in FIG. 1, when the printing apparatus feeds a print medium, the state shown in FIG. 1, that is, the
[0019]
In this state, when the print medium P is fed from the
[0020]
The means for feeding the print medium P to the
[0021]
The
[0022]
Thereafter, the
[0023]
As described above, in the first embodiment, the skew feeding
[0024]
Next, a second embodiment will be described. FIG. 5 is a schematic side view showing the main part of the printing apparatus according to the second embodiment. FIG. 6 is a schematic front view showing the main part of the printing apparatus according to the second embodiment. In the second embodiment, the feed roller for transporting the print medium and the skew feeding correction roller for correcting skew feeding are combined with one roller.
[0025]
5 and 6, the dual-
[0026]
The
[0027]
In FIG. 5, a
[0028]
Next, the operation of the second embodiment will be described. Before the printing medium is fed, the dual-
[0029]
Next, the dual-
[0030]
Thereafter, the
[0031]
As described above, according to the second embodiment, the same effect as in the first embodiment can be obtained, and the function as the skew feeding correction roller and the function as the feed roller can be shared by one roller. This simplifies the structure of the device.
[0032]
Next, a third embodiment will be described. 8 is a schematic front view showing the main part of the third embodiment, FIG. 9 is a schematic side view showing the main part of the third embodiment, and FIG. 10 shows the roller structure of the third embodiment. It is a perspective view.
[0033]
In these drawings, in the third embodiment, the skew feeding
[0034]
A
[0035]
The
[0036]
That is, when the
[0037]
In FIG. 9, a
[0038]
11, 12 and 13 are perspective views showing a roller driving mechanism in the third embodiment. In these drawings, first, the driving mechanism of the skew feeding
[0039]
A
[0040]
Next, the vertical movement mechanism of the skew feeding correction roller or the feed roller will be described with reference to FIGS. 11 and 13, the motor shaft of the
[0041]
A fan-shaped
[0042]
The rotation of the
[0043]
Next, the operation of the third embodiment will be described with reference to the flowchart shown in FIG. FIG. 14 is a flowchart showing the operation of the third embodiment. The
[0044]
When the print medium P is set in this state, it is detected by the
[0045]
By this conveyance, the leading end portion of the printing medium P hits the
[0046]
When the
[0047]
Next, a control unit (not shown) drives the
[0048]
As described above, in the third embodiment, since the
[0049]
In the above description, when feeding the print medium, the feeding is performed in a state where the skew feeding
[0050]
Next, a fourth embodiment will be described. FIG. 19 is a perspective view showing the skew feeding correction roller and the feed roller according to the fourth embodiment, FIG. 20 is a cross-sectional view showing the skew feeding correction roller and the feed roller according to the fourth embodiment, and FIG. FIG. 22 is a side view showing a feed roller of a fourth embodiment. FIG. 22 is a side view showing the skew feeding correction roller of the embodiment.
[0051]
In these drawings, the skew feeding
[0052]
A
[0053]
Next, the operation of the fourth embodiment will be described. Here, the description will focus on the operation of the skew correction roller when correcting the skew of the print medium and when the print medium is conveyed. When the print medium P is fed, the
[0054]
In FIG. 23, the
[0055]
When the front end portion of the print medium P hits the
[0056]
When the skew correction is completed and the
[0057]
As described above, in the fourth embodiment, the load applied to the print medium by the
[0058]
In the above description, the
[0059]
Next, a fifth embodiment will be described. FIG. 25 is a schematic plan view showing the main part of the fifth embodiment, and FIG. 26 is a schematic side view showing the main part of the fifth embodiment. 25 and 26, the structures of the skew feeding
[0060]
Next, the operation of the fifth embodiment will be described. FIG. 27 is an explanatory diagram showing the operation of the fifth embodiment, and FIG. 28 is a flowchart showing the operation of the fifth embodiment. Similar to the third embodiment, the motor is rotated by a command from a control system (not shown), and the
[0061]
When the print medium P is set in this state, it is detected by the
[0062]
By this conveyance, the leading end portion of the printing medium P hits the
[0063]
Even if the
[0064]
After the skew feeding
[0065]
Next, the control unit (not shown) drives the motor to rotate the skew feeding
[0066]
After the printing operation is completed, the printing medium P is discharged (step 19), and the skew feeding
[0067]
As described above, in the fifth embodiment, a plurality of skew detection sensors 130a to 130f are arranged along the
[0068]
Next, a sixth embodiment will be described. In the skew correction operation of the print medium, the front end portion of the print medium hits against the stopper, but the portion hitting the stopper earlier hits because the print medium is further pushed in the stopper direction in the subsequent skew correction operation. The tip may be bent or curled. In particular, when the printing medium is thin paper, there is a high possibility of bending or curling. If the printing medium is conveyed to the printing unit in this state, the printing position may be shifted. The sixth embodiment solves this problem. The configuration of the sixth embodiment is the same as the configuration of the fifth embodiment. That is, a plurality of skew detection sensors 130a to 130f are disposed along the
[0069]
The operation of the sixth embodiment will be described below. 29 and 30 are schematic side views showing the operation of the sixth embodiment, and FIG. 31 is a flowchart showing the operation of the sixth embodiment.
[0070]
By this reverse rotation, the print medium P is conveyed in the direction of the arrow shown in FIG. The transport amount at this time is Z + α obtained by adding a margin α to the distance Z between the
[0071]
Next, the
[0072]
As described above, according to the sixth embodiment, even when the skew of the print medium is corrected, the skew is corrected even if the leading end of the print medium comes into contact with the stopper in a bent or curled state. Then, the print medium is reversely conveyed to detect the leading edge, and then positioned to the printing position, so that the displacement of the printing position can be prevented.
[0073]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, the skew feeding correction roller is provided to correct the skew feeding of the printing medium fed to the abutting portion. Can be printed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view showing a main part of a printing apparatus according to a first embodiment.
FIG. 2 is a control block diagram illustrating the printing apparatus according to the first embodiment.
FIG. 3 is a schematic side view showing the operation of the first exemplary embodiment.
FIG. 4 is a side view showing a D-cut roller.
FIG. 5 is a schematic side view illustrating a main part of a printing apparatus according to a second embodiment.
FIG. 6 is a schematic front view illustrating a main part of a printing apparatus according to a second embodiment.
FIG. 7 is a schematic side view showing the operation of the second exemplary embodiment.
FIG. 8 is a schematic front view showing a main part of a third embodiment.
FIG. 9 is a schematic side view showing a main part of a third embodiment.
FIG. 10 is a perspective view showing a roller structure of a third embodiment.
FIG. 11 is a perspective view showing a roller driving mechanism in a third embodiment.
FIG. 12 is a perspective view showing a roller driving mechanism according to a third embodiment.
FIG. 13 is a perspective view showing a roller driving mechanism in a third embodiment.
FIG. 14 is a flowchart showing the operation of the third exemplary embodiment.
FIG. 15 is a schematic front view showing the operation of the third exemplary embodiment.
FIG. 16 is a schematic side view showing the operation of the third exemplary embodiment.
FIG. 17 is a schematic front view showing the operation of the third exemplary embodiment.
FIG. 18 is a schematic side view showing the operation of the third exemplary embodiment.
FIG. 19 is a perspective view showing a skew feeding correction roller and a feed roller according to a fourth embodiment.
FIG. 20 is a cross-sectional view illustrating a skew feeding correction roller and a feed roller according to a fourth embodiment.
FIG. 21 is a side view showing a skew feeding correction roller according to a fourth embodiment.
FIG. 22 is a side view showing a feed roller according to a fourth embodiment.
FIG. 23 is a schematic side view showing the operation of the fourth embodiment.
FIG. 24 is a schematic side view showing the operation of the fourth embodiment.
FIG. 25 is a schematic plan view showing the main part of the fifth embodiment.
FIG. 26 is a schematic side view showing a main part of a fifth embodiment.
FIG. 27 is an explanatory diagram showing an operation of the fifth embodiment.
FIG. 28 is a flowchart illustrating the operation of the fifth embodiment.
FIG. 29 is a schematic side view showing the operation of the sixth embodiment.
FIG. 30 is a schematic side view showing the operation of the sixth embodiment.
FIG. 31 is a flowchart showing the operation of the sixth embodiment.
[Explanation of symbols]
2 Print head
5 Front feed roller pair
35 Butting part
42, 70, 80, 120 Skew correction roller
51 Control unit
76 Stopper
81, 125 Feed roller
Claims (9)
前記搬送ローラ対に対して印刷媒体搬送方向下流に設けられ、前記媒体搬送路に進入退避可能な媒体突き当て部と、
前記搬送ローラ対の一方と同軸上に設けられ、前記搬送ローラ対の一方より大きい径を有する斜行補正ローラと、
前記斜行補正ローラに対向し、前記搬送ローラ対の他方と同軸に設けられる対向ローラと、
前記搬送ローラ対および前記斜行補正ローラを少なくとも2つの状態に変位させる状態変位手段と、
前記媒体突き当て部に対して印刷媒体搬送方向上流に設けられ、印刷媒体を検出する媒体検出部とを設け、
前記補正ローラは、印刷媒体に接触可能なアウタ部と、前記アウタ部の内側に設けられ前記アウタ部に対して空転可能なインナ部とを有し、前記インナ部は、屈曲可能なリブ状部材で該インナ部の外周を支え、
印刷媒体が前記媒体検出部により検出されると、前記媒体突き当て部を搬送路に進入させ、前記状態変位手段により前記搬送ローラ対を印刷媒体に対して非接触状態に
するとともに、第1の押圧力で前記インナ部のリブ状部材を屈曲状態にして前記斜行補正ローラを印刷媒体に接触して前記対向ローラへ押圧させ、該斜行補正ローラを駆動して前記印刷媒体を搬送し、前記印刷媒体の先端部が前記媒体突き当て部に突き当たった後、前記インナ部が前記アウタ部に対して空転し前記アウタ部が停止状態で印刷媒体の斜行を補正し、前記媒体突き当て部を搬送路から退避させた後、前記状態変位手段により前記斜行補正ローラを前記第1の押圧力よりも強い第2の押圧力で印刷媒体に接触して前記対向ローラへ押圧させるとともに前記搬送ローラを印刷媒体に接触させて該印刷媒体を搬送することを特徴とする印刷装置。A pair of transport rollers disposed upstream of the print unit in the print medium transport direction so as to be able to contact and separate from the medium transport path;
A medium abutting portion that is provided downstream of the conveyance roller pair in the print medium conveyance direction and can enter and retreat into the medium conveyance path;
A skew correction roller provided coaxially with one of the pair of transport rollers and having a larger diameter than one of the pair of transport rollers;
A counter roller that faces the skew correction roller and is provided coaxially with the other of the pair of transport rollers;
State displacing means for displacing the conveying roller pair and the skew feeding correction roller into at least two states;
A medium detection unit that is provided upstream of the medium abutting unit in the print medium conveyance direction and detects the print medium;
The correction roller has an outer portion that can contact a printing medium, and an inner portion that is provided inside the outer portion and can idle with respect to the outer portion, and the inner portion is a rib-shaped member that can be bent. To support the outer periphery of the inner part,
When the print medium is detected by the medium detection unit, the medium abutment unit is caused to enter the conveyance path, and the pair of conveyance rollers is brought into a non-contact state with respect to the print medium by the state displacing unit . The rib-shaped member of the inner part is bent with a pressing force, the skew correction roller is brought into contact with the print medium and pressed against the opposing roller, the skew correction roller is driven to transport the print medium, After the front end portion of the print medium hits the medium abutting portion, the inner portion idles with respect to the outer portion , and the skewing of the printing medium is corrected while the outer portion is stopped , and the medium abutting portion After the sheet is retracted from the conveyance path, the state displacement means causes the skew feeding correction roller to come into contact with the printing medium with a second pressing force stronger than the first pressing force, and is pressed against the opposing roller and the conveying. Low It is contacted to the printing medium printing apparatus characterized by conveying the printing medium.
前記複数の斜行検出センサの全てが印刷媒体を検出し、さらに前記斜行補正ローラを所定量回転させて印刷媒体の斜行を補正する請求項2記載の印刷装置。A plurality of skew detection sensors are arranged along the axial direction of the skew correction roller between the medium abutting portion and the skew correction roller,
The printing apparatus according to claim 2, wherein all of the plurality of skew detection sensors detect a print medium, and further, the skew correction roller is rotated by a predetermined amount to correct skew of the print medium.
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