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JP4214510B2 - VEHICLE DRIVE OPERATION ASSISTANCE DEVICE AND VEHICLE HAVING THE DEVICE - Google Patents

VEHICLE DRIVE OPERATION ASSISTANCE DEVICE AND VEHICLE HAVING THE DEVICE Download PDF

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JP4214510B2
JP4214510B2 JP2002359313A JP2002359313A JP4214510B2 JP 4214510 B2 JP4214510 B2 JP 4214510B2 JP 2002359313 A JP2002359313 A JP 2002359313A JP 2002359313 A JP2002359313 A JP 2002359313A JP 4214510 B2 JP4214510 B2 JP 4214510B2
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  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置として、自動走行制御中にレーザレーダ等で検出した先行車と自車両との車間距離に基づいてアクセルペダルの操作反力を変更するものが知られている(例えば特許文献1)。この装置は、例えば、検出された車間距離が所定値よりも小さくなった場合に、アクセルペダル反力が重くなるよう設定してドライバに警報を与えたり、自動走行制御中にドライバがアクセルペダルに楽に足をおけるようにアクセルペダル反力を重く設定する。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【特許文献1】
特開平10−166889公報
【特許文献2】
特開平10−166890号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような車両用運転操作補助装置は、アクセルペダルの戻し途中やアクセルペダルから足を離しているような場合には操作反力の変化が運転者には十分に伝わらず、周囲状況を伝達することが困難となる。
【0004】
本発明は、アクセルペダルの反力特性の変化とともに減速度を発生させることによって運転者に周囲の環境を正確に知らせることができる車両用運転操作補助装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明による車両用運転操作補助装置は、車両状態および車両周囲の走行環境を検出する状況認識手段と、状況認識手段の検出結果に基づいて自車両もしくは自車両周囲のリスク度を算出するリスク度算出手段と、リスク度算出手段によって算出されるリスク度に応じてアクセルペダルに発生させる操作反力を制御するアクセルペダル反力制御手段と、リスク度に応じて運転者に体感させる減速度を算出する減速度算出手段と、アクセルペダル反力制御手段によってリスク度に応じた操作反力がアクセルペダルに発生しているときに、減速度算出手段によって算出される減速度も発生するように運転席の移動を制御する運転席移動制御手段とを有し、操作反力と減速度は、リスク度に応じて変化する。
本発明による車両用運転操作補助装置は、車両状態および車両周囲の走行環境を検出する状況認識手段と、状況認識手段の検出結果に基づいて自車両もしくは自車両周囲のリスク度を算出するリスク度算出手段と、リスク度算出手段によって算出されるリスク度に応じてアクセルペダルに発生させる操作反力を制御するアクセルペダル反力制御手段と、リスク度に応じて運転者に体感させる減速度を算出する減速度算出手段と、アクセルペダル反力制御手段によってリスク度に応じた操作反力がアクセルペダルに発生しているときに、減速度算出手段によって算出される減速度も発生するように制動力を制御する制動力制御手段と、アクセルペダル反力制御手段によってリスク度に応じた操作反力がアクセルペダルに発生しているときに、減速度算出手段によって算出される減速度も発生するように運転席の移動を制御する運転席移動制御手段とを有し、操作反力と減速度は、リスク度に応じて変化する。
【0006】
【発明の効果】
自車両のリスク度に応じて操作部材に発生させる反力を制御するとともに、リスク度に応じた加速度変化を運転者に与えるので、車両周囲の環境を確実に運転者に認識させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
《第1の実施の形態》
図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置の構成を示すシステム図であり、図2は、車両用運転操作補助装置を搭載する車両の構成図である。図3は、アクセルペダル周辺の構成を示す図である。
【0008】
まず、車両用運転操作補助装置の構成を説明する。レーザレーダ10は、車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、水平方向に赤外光パルスを走査する。レーザレーダ10は、前方にある複数の反射物(通常、前方車の後端)で反射された赤外光パルスの反射波を計測し、反射波の到達時間より、複数の前方車までの車間距離とその存在方向を検出する。検出した車間距離及び存在方向はリスク度算出部50へ出力される。レーザレーダ10によりスキャンされる前方の領域は、自車正面に対して±6deg程度であり、この範囲内に存在する前方物体が検出される。車速センサ20は、車輪の回転数などから自車両の走行車速を検出し、その検出信号をリスク度計算部30に出力する。
【0009】
リスク度計算部30は、レーザレーダ10および車速センサ20から入力される信号に基づいて、自車両の周囲環境によるリスク度RPを算出する。リスク度計算部30は、算出したリスク度RPを反力制御装置80に出力し、リスク度RPに応じたアクセルペダル反力Fを発生させる。リスク度RPの算出については後述する。また、リスク度計算部30は、算出したリスク度RPを減速度計算部35へ出力する。
【0010】
図3に示すように、アクセルペダル50にはリンク機構を介してサーボモータ60およびアクセルペダルストローク量検知部70が接続されている。アクセルペダルストローク量検知部70は、例えばストロークセンサを有し、リンク機構を介してサーボモータ60の回転角に変換されたアクセルペダル50のストローク量Sを検出する。アクセルペダルストローク量検知部70は、検出したストローク量Sを減速度計算部35および反力制御装置80へそれぞれ出力する。反力制御装置80は、リスク度計算部30で算出されたリスク度RPに応じてアクセルペダル反力増加量ΔFを算出する。図4に、リスク度RPに対するアクセルペダル反力増加量ΔFの変化特性の一例を示す。反力制御装置80は、図4に示すような特性に従って反力増加量ΔFを算出し、ストローク量Sに応じてアクセルペダル50に発生させるアクセルペダル反力Fを算出する。そして、反力制御装置80は、算出したアクセルペダル反力Fに応じてサーボモータ60で発生させるトルクと回転角とを制御し、運転者がアクセルペダル50を操作する際に発生する操作反力を任意に制御する。
【0011】
減速度計算部35は、リスク度計算部30から入力されるリスク度RPと、アクセルペダルストローク量検知部70から入力されるストローク量Sとに基づいて、運転者に体感させる減速度ΔGを算出する。減速度計算部35は、算出した減速度ΔGを車両に発生させるようにエンジン制御コントローラ40に指令を出力する。エンジン制御コントローラ40は、減速度計算部35から入力される指令に応じてブレーキアクチュエータ41およびスロットルアクチュエータ42を制御して車両に制動力を発生させる。
【0012】
次に第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置の作用を説明する。
リスク度計算部30は、先行車両までの車間距離D、相対速度Vr、自車両の走行車速Vfおよび先行車の車速Vaといった走行状態を認識し、走行状態に基づいて自車両の周囲環境によるリスク度RPを算出する。リスク度RPは、例えば(式1)に示す余裕時間TTCの関数として表すことができる。
【数1】
TTC=D/Vr (式1)
【0013】
余裕時間TTCは、先行車に対する自車両の現在の接近度合を示す物理量であり、現在の走行状況、すなわち自車速Vfおよび先行車速Vaが継続した場合に、何秒後に車間距離Dがゼロとなり自車両が先行車に追いつくかを示している。リスク度RPは、例えば以下の(式2)に示すような余裕時間TTCの逆数を用いる。
【数2】
RP=1/TTC (式2)
(式2)は、自車両と先行車との余裕時間TTCが小さくなり接近度合が大きくなるほどリスク度RPが大きくなることを示している。
【0014】
反力制御装置80は、図4に示すような特性に従って、リスク度RPに応じたペダル反力増加量ΔFを算出する。図4に示すように、所定の最小値RPminから所定の最大値RPmaxの間でリスク度RPが大きくなるほど、アクセルペダル反力増加量ΔFが指数関数的に大きくなるように設定する。これは以下の(式3)で表される。
ΔF=k・RP (式3)
【0015】
(式3)に示すように、アクセルペダル反力増加量ΔFは指数関数として表され、リスク度RPの最小値RPminから最大値RPmaxにかけて反力増加量ΔFを連続的に設定することができる。また、指数関数の定数k、nをそれぞれ適切に定義することにより、物理量である客観的なリスク度RPを、運転者が感覚として感じるアクセルペダル反力Fに適切に変換することができる。これにより、アクセルペダル反力Fの増加によって運転者にリスク度RPの変化を連続的に知らせることが可能となり、走行状況を効果的に運転者に知らせることができる。なお、定数k、nはそれぞれ車種等によって異なり、ドライブシミュレータ等による実地試験によって取得される結果から、リスク度RPが実際に人間が感じる感覚に即した値としてアクセルペダル反力Fに変換されるように設定する。
【0016】
なお、図4に示すように、リスク度RPが大きくなるほど反力増加量ΔFは指数関数的に増加し、リスク度RPが最大値RPmaxとなると最大値ΔFmaxとなる。リスク度RPが最大値RPmaxを超えると反力増加量ΔFは上限値ΔFmmまで一気に増加し、その後上限値ΔFmmに固定される。反力増加量ΔFを最大値ΔFmmまで一気に増加させることにより、運転者はアクセルペダル50を開放するように促される。また、リスク度RPの最小値RPmin以下ではアクセルペダル反力Fを増加させないようにし、リスク度RPが非常に小さい場合に運転者に煩わしさを与えないようにする。リスク度RPの最小値RPminおよび最大値RPmaxは予め適切な値に設定する。
【0017】
反力制御装置80は、算出した反力増加量ΔFを、アクセルペダル反力制御を行わない場合の通常のアクセルペダル反力特性に加算してアクセルペダル50に実際に発生させるアクセルペダル反力Fを算出する。そして、算出したアクセルペダル反力Fを発生させるようにサーボモータ60を制御する。なお、通常のアクセルペダル反力特性は、例えばストローク量Sが大きくなるほどペダル反力Fがリニアに増加するように設定する。通常のアクセルペダル反力特性は、例えばアクセルペダル50の回転中心に設けられたねじりバネ(不図示)のバネ力によって実現することができる。
【0018】
本発明では、上述したようにリスク度RPに応じてアクセルペダル反力Fを増加させるとともに、運転者に減速度ΔGを体感させるように車両に制動力を発生させる。これにより自車速Vfが減少し、減速度ΔGを発生させない場合に比べて先行車との車間距離Dが広がり、リスク度RPの増加を抑制することができる。以下に、減速度計算部35による減速度ΔGの算出について説明する。
【0019】
図5(a)にリスク度RPに対する減速度ΔGの特性、図5(b)にストローク量Sに対する減速度ΔGの特性の一例をそれぞれ示す。図5(a)に示すように、減速度ΔGは、リスク度RPの最小値RPminから最大値RPmaxの範囲でリスク度RPが大きくなるほど指数関数的に増加する。これは以下の(式4)で表される。
【数4】
ΔG=k1・RPn1 (式4)
ここで、k1,n1は定数であり、ドライブシミュレータ等による実地試験の結果から最適な値に設定される。なお、リスク度RPが最大値RPmaxを超えると、減速度ΔGは最大値ΔGmaxに固定される。また、図5(b)に示すように、減速度ΔGはストローク量Sに対しては変化しない。
【0020】
減速度計算部35は、ストローク量Sによらず、リスク度RPのみに応じた減速度ΔGを(式4)を用いて算出し、エンジン制御コントローラ40に減速度ΔGを発生するような指令を出力する。エンジンコントローラ40は、入力される指令に応じてブレーキアクチュエータ41およびスロットルアクチュエータ42を制御し、減速度ΔGを発生させる。なお、図5(a)(b)に示す減速度ΔGの特性は予め設定しておく。
【0021】
次に、自車両が先行車両に追従走行している場合のアクセルペダル反力Fおよび減速度ΔGの制御を例として、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置の作用をより詳細に説明する。図6(a)は時間軸に対する車間距離D、自車速Vfおよび先行車速Vaの変化を示し、(b)は(a)に対応するリスク度RPの変化、(c)は(a)に対応するアクセルペダルストローク量Sの変化、(d)は(a)に対応するアクセルペダル反力Fの変化、(e)は(a)に対応する減速度ΔGの変化をそれぞれ示す。
【0022】
図6(a)に示すように自車両が車間距離D=D1を保って先行車両に追従走行する場合、最小のリスク度RPminが発生しているとする。これにより、アクセルペダル50の反力増加量ΔFはΔFmin、運転者に体感させる減速度ΔGはΔGminとなる。時刻T=Taで先行車速Vaが低下し始めると、これに伴って車間距離Dが減少する。車間距離Dの減少により図6(b)に示すようにリスク度RPが増加し、図6(d)(e)にそれぞれ示すようにリスク度RPに応じて反力増加量ΔFおよび減速度ΔGが増加する。アクセルペダル反力Fが増加することにより、運転者はアクセルペダル50を戻す方向へ誘導され、図6(c)に示すようにストローク量Sが徐々に減少する。ストローク量Sの減少に加えて、減速度ΔGを増加させるように車両に制動力が発生し、自車速Vfが低下して車間距離Dが増加する。その後、車間距離Dの増加によってリスク度RPが低下し、これに伴って反力増加量ΔFおよび減速度ΔGも減少する。反力増加量ΔFの減少および車間距離Dの増加を受けて運転者はアクセルペダル50を再び踏み込み、先行車両に追従走行を行うようにストローク量Sを徐々に増加しながら自車速Vfの調整を行う。
【0023】
このように、運転者はペダル反力Fの変化によりリスク度RPの変化を感覚的に認識することができる。とくに、リスク度RPが増加する場合にはペダル反力Fを増加させるので、アクセルペダル50を戻す方向へと運転者の操作を促すことができる。リスク度RPが増加した際に車両に制動力を与えて減速度ΔGを発生させることで、ペダル反力Fを増加させるだけの場合に比べて車間距離Dが広がり、リスク度RPのさらなる増加を抑制することができる。すなわち、リスク度RPの上昇によりアクセルペダル50に発生する反力は増加してアクセルペダル50を戻す方向へと誘導するが、反力増加量ΔFの増加は抑制されるので、運転者はアクセルペダル50から足を離さずに継続してペダル操作を行うように促される。これにより、運転者はアクセルペダル50に発生する反力Fによりリスク度RPを継続的に認識しながら適切な運転操作を行うことができる。また、運転者は、車間距離Dの増加を視覚的に確認することができ、車両周囲の状況を冷静かつ正確に把握することができる。さらに、運転者は減速度ΔGによって発生する慣性力を体感することによってリスク度RPを容易に認識することができる。このように、リスク度RPを伝達するための表示装置等を別途設けることなく、運転者に車両周囲の状況を知らせることが可能となり、コストを削減することができる。
【0024】
つぎに、以上説明したアクセルペダル反力制御および減速度制御の処理手順について図7を用いて説明する。図7は、第1の実施の形態におけるアクセルペダル反力制御及び減速度制御プログラムの処理手順の一例を示すフローチャートである。これらの処理は、リスク度計算部30,減速度計算部35および反力制御装置80において実行される。なお、本処理内容は、例えば100msecに一回の周期で連続的に行われる。
【0025】
まず、ステップS101で、リスク度算出部30はレーザレーダ10および車速センサ20で検出される車間距離D、自車速Vfおよび先行車速Va等の走行状態を読み込む。ステップS102で、ステップS101で読み込んだ走行状態からリスク度RPを算出する。ステップS103で、算出したリスク度RPが予め設定した最小値RPmin以上であるか否かを判定する。ステップS104が肯定判定されると、ステップS104へ進み、アクセルペダルストローク量検知部70で検出されるストローク量Sを読み込む。ステップS103が否定判定されると、ステップS101へ戻る。
【0026】
ステップS105で反力制御装置80は、ステップS102で算出したリスク度RPに応じて反力増加量ΔFを算出し、反力増加量ΔFと通常のアクセルペダル反力特性とから、アクセルペダル50に実際に発生させるペダル反力Fを算出する。ステップS106では、算出したアクセルペダル反力Fを発生するようにサーボモータ60を制御する。ステップS107で減速度計算部35は、リスク度RPに応じて車両に発生させる減速度ΔGを算出する。ステップS108では、算出した減速度ΔGを発生させるような指令をエンジン制御コントローラ40に出力する。これにより、今回の処理を終了する。
【0027】
上述したように、本発明の第1の実施の形態においては、以下の様な効果を奏することができる。自車両のリスク度RPに応じてアクセルペダル反力Fを制御するとともに、リスク度RPに応じた減速度ΔGを運転者に与えるようにした。これにより、リスク度RPをアクセルペダル反力Fとして直感的に認識することができるとともに、リスク度RPに応じた慣性力を体感することによってリスク度RPを容易に認識することができる。また、減速度ΔGを運転者に与えるように制動力を発生すると、自車両と先行車との車間距離Dが増加する。運転者は車間距離Dの変化を視覚的に認識し、冷静に車両周囲の状況を把握することができる。アクセルペダル反力Fおよび減速度ΔGによってリスク度RPを運転者に伝達するので、表示装置等を別途設ける必要がなく、コストの削減が可能となる。
【0028】
《第2の実施の形態》
以下に、本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第2の実施の形態の車両用運転操作補助装置の構成は、図1〜図3を用いて説明した第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。ここでは、第1の実施の形態との相違点である減速度制御の処理について主に説明する。
【0029】
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と同様にリスク度RPに応じた反力増加量ΔFおよび減速度ΔGを発生させる。ただし、減速度ΔGは、ストローク量Sが所定値S0を下回る場合にのみ発生させる。図8(a)(b)に、リスク度RPに対する減速度ΔGの特性、およびストローク量Sに対する減速度ΔGの特性をそれぞれ示す。図8(a)に示すように、最小値RPminから最大値RPmaxの範囲でリスク度RPが大きくなるほど、減速度ΔGは指数関数的に増加する。そして、図8(b)に示すように、ストローク量Sが所定値S0を下回る範囲でのみリスク度RPに応じた減速度ΔGを発生させる。所定値S0未満でのみ減速度ΔGを発生させることにより、運転者の意図によりアクセルペダル50を踏み込んだ場合に減速度ΔGを発生しないようにする。所定値S0は、予め適切な値を設定しておく。
【0030】
図9を用いて第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置の作用を説明する。図9(a)は時間軸に対する車間距離D、自車速Vfおよび先行車速Vaの変化、(b)はリスク度RPの変化、(c)はストローク量Sの変化、(d)は反力増加量ΔFの変化、および(e)は減速度ΔGの変化の一例をそれぞれ示している。図9(a)に示すように自車両が車間距離D1を保って先行車速に追従走行を行っている場合、時刻T=Tbで先行車速Vaが低下を始めると、車間距離Dが減少する。車間距離Dの減少によりリスク度RPが増加し、図9(d)に示すように反力増加量ΔFが増加する。アクセルペダル反力Fの増加を受けてストローク量Sは図9(c)に示すように徐々に減少する。ストローク量Sがさらに減少し所定値S0を下回ると、図9(e)に示すようにリスク度RPに応じた減速度ΔGが発生する。ストローク量Sの減少と減速度ΔGの発生により自車速Vfが減少し、車間距離Dが増加する。これに伴いリスク度RPが減少し、運転者はアクセルぺダル50を操作して再び先行車両に追従走行するよう自車速Vfを調節する。このとき、ストローク量Sが再び所定値S0以上となるまでリスク度RPに応じた減速度ΔGが発生する。なお、図9(e)は車両に発生する減速度を示しており、リスク度RPがマイナスの状態でアクセルペダル50が踏み込まれてストローク量Sが増加している場合は、マイナスの減速度、つまり車両に加速度が発生していることを示している。
【0031】
このように、運転者はリスク度RPの変化をアクセルペダル反力Fの変化として感覚的に認識することができる。また、所定のストローク量S0未満でリスク度RPに応じた減速度ΔGを発生させるので、減速度ΔGを発生させない場合に比べて車間距離Dをより増加させることができる。運転者は車間距離Dの増加を視覚的に認識し、車両周囲の状況を正確に把握することができる。また、減速度ΔGによって車両に発生する慣性力を体感することにより、リスク度RPを容易に認識することができる。ストローク量Sが減少した後、再びアクセルペダル50を踏み込む場合、ストローク量Sが所定値S0以上の領域では減速度ΔGは発生しないため、アクセルペダル操作に応じて速やかに自車速Vfの調節を行うことができる。
【0032】
つぎに、以上説明したアクセルペダル反力制御および減速度制御の処理手順について図10を用いて説明する。図10は、第2の実施の形態におけるアクセルペダル反力制御及び減速度制御プログラムの処理手順の一例を示すフローチャートである。これらの処理は、リスク度計算部30,減速度計算部35および反力制御装置80において実行される。なお、本処理内容は、例えば100msecに一回の周期で連続的に行われる。
【0033】
ステップS201〜ステップS206の処理は、図7に示す第1の実施の形態のステップS101〜ステップS106の処理と同様であるので説明を省略する。ステップS207で、ステップS204で読み込んだストローク量Sが所定値S0未満であるか否かを判定する。ステップS207でストローク量SがS<S0であると肯定判定されると、ステップS208へ進む。ステップS208で減速度計算部35は、ステップS202で算出したリスク度RPに応じて車両に発生させる減速度ΔGを算出する。一方、ステップS207が否定判定されると、ステップS209へ進む。ステップS209で減速度計算部35は、減速度ΔGを発生させないように減速度ΔG=0に設定する。ステップ210で、算出した減速度ΔGを発生させるような指令をエンジン制御コントローラ40に出力する。これにより、今回の処理を終了する。
【0034】
上述したように、本発明の第2の実施の形態においては、以下のような効果を奏することができる。アクセルペダル50のストローク量Sが所定値S0を下回ると、リスク度に応じた減速度ΔGを発生させるようにした。ストローク量Sが小さくなり運転者の足とアクセルペダル50との接触状態が不安定となると、アクセルペダル反力Fの変化によってリスク度RPを運転者に知らせることは困難となる。この場合に減速度ΔGを発生するので、運転者に慣性力を体感させてリスク度RPを正確に認識させることができる。また、ストローク量SがS0より大きくなると減速度ΔGの発生を停止するようにしたので、運転者の意図によってアクセルペダル50を踏み込んでいる場合には減速度ΔGは発生せず、スムーズな運転操作を行うことができる。とくに、先行車を追い越す場合などに減速度ΔGが発生して先行車に接近しにくいといった煩わしさを低減することができる。
【0035】
《第3の実施の形態》
以下に、本発明の第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第3の実施の形態の車両用運転操作補助装置の構成は、図1〜図3を用いて説明した第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。ここでは、第1の実施の形態との相違点である減速度制御の処理について主に説明する。
【0036】
第3の実施の形態においては、第1の実施の形態と同様にリスク度RPに応じた反力増加量ΔFおよび減速度ΔGを発生させる。ただし、減速度ΔGは、ストローク量Sが所定値S1を下回ってから、所定値S1よりも大きい所定値S2以上となるまで発生させる。図11(a)(b)に、リスク度RPに対する減速度ΔGの特性、およびストローク量Sに対する減速度ΔGの特性をそれぞれ示す。図11(a)に示すリスク度RPに対する減速度ΔGの特性は図5(a)に示した第1の実施の形態と同様である。図11(b)に示すように、ストローク量Sが減少し所定値S1を下回るとリスク度RPに応じた減速度ΔGを発生させる。その後、アクセルペダル50が再び踏み込まれてストローク量Sが所定値S2(S2>S1)に達するまで減速度ΔGを発生させる。これにより、運転者の意図によりアクセルペダル50を踏み込んだ場合に減速度ΔGを発生しないようにする。また、ストローク量Sが所定値S2となるまではリスク度RPに応じた減速度ΔGを発生させ、アクセルペダル50の踏み込み操作を再開した際のリスク度RPを運転者に体感させる。所定値S1およびS2は、予め適切な値を設定しておく。
【0037】
図12を用いて第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置の作用を説明する。図12(a)は時間軸に対する車間距離D、自車速Vfおよび先行車速Vaの変化、(b)はリスク度RPの変化、(c)はストローク量Sの変化、(d)は反力増加量ΔFの変化、および(e)は減速度ΔGの変化の一例をそれぞれ示している。図12(a)に示すように自車両が車間距離D1を保って先行車速に追従走行を行っている場合、時刻T=Tcで先行車速Vaが低下を始めると、車間距離Dが減少する。車間距離Dの減少によりリスク度RPが増加し、図12(d)に示すように反力増加量ΔFが増加する。アクセルペダル反力Fの増加を受けてストローク量Sは図12(c)に示すように徐々に減少する。ストローク量Sがさらに減少し所定値S1を下回ると、図12(e)に示すようにリスク度RPに応じた減速度ΔGが発生する。ストローク量Sの減少と減速度ΔGの発生により自車速Vfが減少し、車間距離Dが増加する。これに伴いリスク度RPが減少し、運転者はアクセルペダル50を操作して再び先行車両に追従走行するよう自車速Vfを調節する。このとき、ストローク量Sが所定値S1よりも大きい所定値S2となるまでリスク度RPに応じた減速度ΔGが発生する。
【0038】
このように、運転者はリスク度RPの変化をアクセルペダル反力Fの変化として感覚的に認識することができる。また、所定のストローク量S1未満でリスク度RPに応じた減速度ΔGを発生させるので、減速度ΔGを発生させない場合に比べて車間距離Dをより増加させることができる。運転者は車間距離Dの増加を視覚的に認識し、車両周囲の状況を正確に把握することができる。また、減速度ΔGによって車両に発生する慣性力を体感することにより、リスク度RPを容易に認識することができる。ストローク量Sが減少した後、再びアクセルペダル50の踏み込み操作を行う場合、ストローク量Sが所定値S2以上の領域では減速度ΔGは発生しないため、アクセルペダル操作に応じて速やかに自車速Vfの調節を行うことができる。所定値S2をS2>S1と設定することにより、アクセルペダル50の踏み込み操作を再開した場合に、減速度ΔGを体感することによりリスク度RPを認識しながら適切な運転操作を行うことができる。
【0039】
つぎに、以上説明したアクセルペダル反力制御および減速度制御の処理手順について図13を用いて説明する。図13は、第3の実施の形態におけるアクセルペダル反力制御及び減速度制御プログラムの処理手順の一例を示すフローチャートである。これらの処理は、リスク度計算部30,減速度計算部35および反力制御装置80において実行される。なお、本処理内容は、例えば100msecに一回の周期で連続的に行われる。
【0040】
まず、この制御プログラムの開始直後には、ステップS301で初期値として減速制御を行っていないことを示すフラグFlg=0に設定する。つづくステップS302〜ステップS307の処理は、図7に示す第1の実施の形態のステップS101〜ステップS106の処理と同様であるので説明を省略する。ステップS308で、既に減速制御を行っていることを示すフラグFlg=1であるか否かを判定する。ステップS308が否定判定されると、ステップS309へ進む。ステップS309ではステップS305で読み込んだストローク量Sが所定値S1未満であるか否かを判定する。ステップS309でストローク量SがS<S1であると肯定判定されると、減速制御を開始するためにステップS310へ進んでフラグFlg=1にセットする。つづくステップS311で減速度計算部35は、ステップS303で算出したリスク度RPに応じて車両に発生させる減速度ΔGを算出する。一方、ステップS309が否定判定されると、ステップS312へ進み、減速度計算部35は減速度ΔG=0に設定する。
【0041】
ステップS308で、フラグFlg=1であり既に減速制御を行っていると判定されると、ステップS313へ進む。ステップS313でストローク量Sが所定値S2未満であるか否かを判定する。ステップS313でストローク量S<S2であると肯定判定されると、ステップS311へ進んでリスク度RPに応じた減速度ΔGを算出する。一方、ステップS313が否定判定されると、ステップS314へ進み、減速制御を行わないことを示すフラグFlg=0にセットする。そしてステップS312へ進み、減速度計算部35は減速度ΔG=0に設定する。ステップS313で、算出した減速度ΔGを発生させるような指令をエンジン制御コントローラ40に出力する。ステップS313により今回の処理を終了し、その後ステップS302へ戻って以上の処理を繰り返す。
【0042】
上述したように、本発明の第3の実施の形態においては、以下のような効果を奏することができる。アクセルペダル50のストローク量Sが所定値S1を下回ると、リスク度RPに応じた減速度ΔGを発生させ、ストローク量Sが所定値S2(S2>S1)を上回ると減速度ΔGの発生を停止するようにした。これにより、運転者の足とアクセルペダル50との接触状態が不安定な場合には減速度ΔGを発生させてリスク度RPを運転者に体感させることができる。さらに、アクセルペダル50を再び踏み込む場合には減速度ΔGによってリスク度RPを体感しながら適切な運転操作を行うことができる。
【0043】
《第4の実施の形態》
以下に、本発明の第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第4の実施の形態の車両用運転操作補助装置の構成は、図1〜図3を用いて説明した第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。ここでは、第1の実施の形態との相違点である減速度制御の処理について主に説明する。
【0044】
第4の実施の形態においては、第1の実施の形態と同様にリスク度RPに応じた反力増加量ΔFおよび減速度ΔGを発生させる。ただし、減速度ΔGは、アクセルペダル50の踏み込み速度Vsが負の所定値Vs1を下回ってから、正の所定値Vs2以上となるまで発生させる。ここで、アクセルペダル踏み込み速度Vsが負の場合(Vs<0)はアクセルペダル50を戻す方向へ操作し、ペダル踏み込み速度Vsが正の場合(Vs>0)はアクセルペダル50を踏み込んでいることを示す。
【0045】
図14(a)(b)に、リスク度RPに対する減速度ΔGの特性、およびペダル踏み込み速度Vsに対する減速度ΔGの特性をそれぞれ示す。図14(a)に示すリスク度RPに対する減速度ΔGの特性は図5(a)に示した第1の実施の形態と同様である。図14(b)に示すように、アクセルペダル50が踏み込まれた状態から戻す方向へと操作され、ペダル踏み込み速度Vsが負の所定値Vs1未満となると、つまり所定値|Vs1|を上回る速度でアクセルペダル50を戻す方向へ操作されると、リスク度RPに応じた減速度ΔGを発生させる。その後、アクセルペダル50を戻す方向の速度が遅くなり、アクセルペダル50が再び踏み込まれて踏み込み速度Vsが正の所定値Vs2に達するまで減速度ΔGを発生させる。これにより、アクセルペダル50を戻す方向へ操作している場合に減速度ΔGを発生させ運転者の操作を補助する。また、ペダル踏み込み速度Vsが所定値Vs2以上で、運転者の意図によりアクセルペダル50の踏み込みを再開した場合には、減速度ΔGを発生させない。所定値Vs1およびVs2は、予め適切な値を設定しておく。
【0046】
図15を用いて第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置の作用を説明する。図15(a)は時間軸に対する車間距離D、自車速Vfおよび先行車速Vaの変化、(b)はリスク度RPの変化、(c)はストローク量Sの変化、(d)は反力増加量ΔFの変化、および(e)は減速度ΔGの変化の一例をそれぞれ示している。図15(a)に示すように自車両が車間距離D1を保って先行車速に追従走行を行っている場合、時刻T=Tdで先行車速Vaが低下を始めると、車間距離Dが減少する。車間距離Dの減少によりリスク度RPが増加し、図15(d)に示すように反力増加量ΔFが増加する。アクセルペダル反力Fの増加を受けてストローク量Sは図15(c)に示すように徐々に減少する。このとき、アクセルペダル50が所定値|Vs1|を上回る速度で戻し方向へ操作されると、図15(e)に示すようにリスク度RPに応じた減速度ΔGが発生する。ストローク量Sの減少と減速度ΔGの発生により自車速Vfが減少し、車間距離Dが増加する。これに伴いリスク度RPが減少し、運転者はアクセルペダル50を操作して再び先行車両に追従走行するよう自車速Vfを調節する。このとき、アクセルペダル50が所定値Vs2以上の速度で踏み込まれると、減速度ΔGは発生しない。
【0047】
このように、運転者はリスク度RPの変化をアクセルペダル反力Fの変化として感覚的に認識することができる。また、所定の速度|Vs1|を上回る速度でアクセルペダル50が戻されるとリスク度RPに応じた減速度ΔGを発生させるので、減速度ΔGを発生させない場合に比べて車間距離Dをより増加させることができる。運転者は車間距離Dの増加を視覚的に認識し、車両周囲の状況を正確に把握することができる。また、減速度ΔGによって車両に発生する慣性力を体感することにより、リスク度RPを容易に認識することができる。アクセルペダル50を戻す方向から再びアクセルペダル50を踏み込む場合、踏み込み速度Vsが所定値Vs2以上の領域では減速度ΔGは発生しないため、アクセルペダル操作に応じて速やかに自車速Vfの調節を行うことができる。アクセルペダル50を再び踏み込む際に所定値Vs2未満で減速度ΔGを発生させることにより、減速度ΔGを体感してリスク度RPを認識しながら適切な運転操作を行うことができる。
【0048】
つぎに、以上説明したアクセルペダル反力制御および減速度制御の処理手順について図16を用いて説明する。図16は、第4の実施の形態におけるアクセルペダル反力制御及び減速度制御プログラムの処理手順の一例を示すフローチャートである。これらの処理は、リスク度計算部30,減速度計算部35および反力制御装置80において実行される。なお、本処理内容は、例えば100msecに一回の周期で連続的に行われる。
【0049】
まず、この制御プログラムの開始直後には、ステップS401で初期値として減速制御を行っていないことを示すフラグFlg=0に設定する。つづくステップS402〜ステップS407の処理は、図7に示す第1の実施の形態のステップS101〜ステップS106の処理と同様であるので説明を省略する。ステップS408で、アクセルペダル50の踏み込み速度Vsを算出する。これは例えば、ステップS405で読み込んだ現在のストローク量Sと不図示のメモリに記憶された前回のストローク量とから算出することができる。ステップS409では、既に減速制御を行っていることを示すフラグFlg=1であるか否かを判定する。ステップS409が否定判定されると、ステップS410へ進む。ステップS410ではステップS408で算出したペダル踏み込み速度Vsが負の所定値Vs1未満であるか否かを判定する。ステップS410でペダル踏み込み速度VsがVs<Vs1であると肯定判定され、アクセルペダル50が所定値を上回る速度で戻し方向へ操作されている場合、減速度制御を開始するためにステップS411へ進んでフラグFlg=1にセットする。つづくステップS412で減速度計算部35は、ステップS403で算出したリスク度RPに応じて車両に発生させる減速度ΔGを算出する。一方、ステップS410が否定判定されると、ステップS413へ進み、減速度計算部35は減速度ΔG=0に設定する。
【0050】
ステップS409で、フラグFlg=1であり既に減速制御を行っていると判定されると、ステップS414へ進む。ステップS414ではペダル踏み込み速度Vsが正の所定値Vs2未満であるか否かを判定する。ステップS414でペダル踏み込み速度Vs<Vs2であると肯定判定されると、ステップS412へ進んでリスク度RPに応じた減速度ΔGを算出する。一方、ステップS414が否定判定されると、ステップS415へ進み、減速度制御を行わないことを示すフラグFlg=0にセットする。そしてステップS413へ進み、減速度計算部35は減速度ΔG=0に設定する。ステップS416で、算出した減速度ΔGを発生させるような指令をエンジン制御コントローラ40に出力する。ステップS416により今回の処理を終了し、その後ステップS402へ戻って以上の処理を繰り返す。
【0051】
上述したように、本発明の第4の実施の形態においては、以下のような効果を奏することができる。アクセルペダル50を戻す方向へ操作した場合の操作速度Vsが所定値Vs1より速くなるとリスク度RPに応じた減速度ΔGを発生させ、その後、アクセルペダル50を再び踏み込む場合の操作速度が所定値Vs2を上回るとリスク度RPに応じた減速度ΔGの発生を停止するようにした。これにより、アクセルペダル50を戻す方向へ素早く操作しているような、運転者の足とアクセルペダル50との接触状態が不安定な場合に、減速度ΔGを発生させて運転者にリスク度RPを体感させることができる。アクセルペダル50を再び踏み込んだ際に、所定値Vs2以上では減速度ΔGを発生させないので、運転者の意図によってアクセルペダル50を踏み込んだ場合にスムーズな運転操作を行うことができる。さらに、アクセルペダル50を戻す方向へ操作する際に減速度ΔGを発生するので自車速Vfが低下し、車間距離Dが増加することとなる。これによってリスク度RPは低下しアクセルペダル反力Fが低下する。つまり、アクセルペダル反力Fが低下することにより運転者はアクセルペダル50から足を離さずに操作を行う機会が増え、アクセルペダル反力Fの変化によってリスク度RPを連続的に認識しながら適切な運転操作を行うことができる。
【0052】
《第5の実施の形態》
以下に、本発明の第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。図17は、本発明の第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置の構成を示すシステム図であり、図18は、車両用運転操作補助装置を搭載する車両の構成図である。なお、図17,図18において、図1〜図3を用いて説明した第1〜第4の実施の形態と同様の機能を有する部分には同一の符号を付している。ここでは、上述した第1〜第3の実施の形態との相違点を主に説明する。
【0053】
図17に示すように、第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置は、シート移動量計算部100とシートスライド制御コントローラ110とを有している。シート移動量計算部100は、リスク度計算部30から入力されるリスク度RPと、アクセルペダルストローク量検知部70から入力されるストローク量Sとに基づいて、運転者に減速度ΔGを与えるような運転席120の移動量を算出する。つまり、第5の実施の形態においては、制動力を発生して車両に減速度ΔGを発生させる代わりに、運転席120を移動することによって運転者自身に減速度ΔGを与え、リスク度RPを体感させる。
【0054】
シート移動量計算部100は、上述した第1から第4の実施の形態における減速度制御に相当するシートスライド制御を行うように、リスク度RPに応じて運転席120の移動量を算出する。すなわち、図5(a)に示すリスク度RPに対する減速度ΔGの特性に基づいて、運転者に減速度ΔGを与えるような移動量を算出する。例えば、リスク度RPが大きく運転者に大きな減速度ΔGを与える場合は、スライド可能範囲内で運転席120の移動量を大きくする。また、例えば、上述した第4の実施の形態によるペダル踏み込み速度Vsに対する減速制御をシートスライド制御に適用することができる。すなわち、アクセルペダル50が戻し方向へ操作されてペダル踏み込み速度Vsが所定値|Vs1|を超えると、リスク度RPに応じた移動量だけ運転席120をスライドさせる。そしてアクセルペダル50が再び踏み込まれてペダル踏み込み速度Vsが所定値Vs2以上となると運転席120のスライド制御を停止する。
【0055】
これにより、車両周囲のリスク度RPが増加した場合に、運転者はアクセルペダル反力Fの増加に加えて運転席120のスライドによって発生する減速度ΔGから慣性力を体感し、リスク度を容易に認識することができる。また、リスク度RPを運転者に伝達するための表示装置等が必要ないので、コストを削減することができる。運転席120が車両後方にスライドすると運転者の脚部も車両後方へ移動するため、アクセルペダル50の戻し操作を補助することができる。また、運転者の意図によりアクセルペダル50を再び踏み込む場合にはシートスライドを行わないようにすれば、運転者に与える煩わしさを低減することができる。
【0056】
なお、上述した第1から第3実施の形態によるストローク量Sに対する減速度制御(図5(b)、図8(b)、図11(b)、図14(b)参照)を、シートスライド制御に適用できることはもちろんである。この際、リスク度RPに対する運転席120の移動量と移動速度を予め適切に設定し、上記第1から第4の実施の形態における減速度制御に相当するシートスライド制御を行うことが望ましい。
【0057】
さらに、車両の減速度制御とシートスライド制御とを組み合わせて行うようにしてもよい。すなわち、エンジン制御コントローラ40によりブレーキアクチュエータ41を制御して車両に制動力を発生させるとともに、運転席120をスライドして運転者に減速度を体感させる。例えば、リスク度RPが低い場合にはシートスライド制御により運転者自身に減速度ΔGを与え、リスク度RPが大きくなると制動力を発生させて車両に減速度ΔGを与えるようにすることができる。減速度制御とシートスライド制御とを組み合わせた制御について以下に説明する。
【0058】
ここでは、上記第1の実施の形態の図6に示すように自車両が先行車両に追従走行している場合を例として説明する。時刻T=Ta以前で、自車両が先行車両に追従走行している場合に、リスク度RPは最小値RPminで、減速度ΔGは最小値ΔGminとなっている。このとき、車両に制動力を発生させる代わりに減速度ΔGminを運転者に与えるように運転席を移動する。その後、車間距離Dが減少してリスク度RPが増加すると、リスク度RPに応じた減速度ΔGを発生させるように制動力を制御する。これにより、リスク度RPが低い場合には制動力は発生しないが、運転席120の移動により運転者は減速度ΔGminを体感し、リスク度RPが増加する以前から発生しているリスク度RPminを直感的に認識することができる。この場合、運転席120を車両後方にスライドさせてもよいし、運転者が腰掛けるクッション部分のみをスライドしたり、クッション部分を上下動させてもよい。このように、リスク度RPの低い場合には車両に減速度ΔGを与えるのではなく運転者自身に減速度ΔGを体感させることによって、リスク度RPを直感的に認識しながら運転者の意図に応じたスムーズな運転操作を行うことができる。さらに、リスク度RPが増加すると車両に制動力を発生させるので、運転者は慣性力を体感してリスク度RPを認識するとともに、先行車両との車間距離Dが増加してリスク度RPの増加を抑制することができる。
【0059】
また、車両に制動力を発生させているときに運転席120のシートスライド制御を行って運転者に減速度ΔGを体感させてもよい。このようにシートスライド制御と車両の減速度制御とを組み合わせることにより、運転者にリスク度RPを容易かつ正確に認識させることができる。
【0060】
上述したように、本発明の第5の実施の形態においては、以下の様な効果を奏することができる。車両周囲のリスク度に応じた減速度ΔGを運転者に与えるように運転席120をスライドさせた。これにより、運転者は運手席120のスライドによる慣性力を体感し、リスク度RPを容易に認識することができる。さらに、上述した第2〜第3の実施の形態による減速度制御をシートスライド制御に適用し、アクセルペダル50のストローク量Sや操作速度に応じて運転席120を移動させるようにすれば、運転者の足とアクセルペダル50との接触状態が不安定な場合にもリスク度RPを慣性力として運転者に体感させることができる。
【0061】
また、シートスライド制御と減速度制御とを組み合わせることにより、煩わしさを与えることなく運転者にリスク度RPを体感させることができる。
【0062】
図4に示すように、リスク度RPが最大値RPmaxを超えると反力増加量ΔFを一気に上限値ΔFmmまで増加させたが、例えばリスク度の最大値RPmin以上の領域では反力増加量ΔFを最大値ΔFmaxに固定することができる。また、最小のリスク度RPminを設定し、リスク度RPが最小値RPmin以下の場合には反力増加量ΔFminおよび減速度ΔGを発生させないようにしたが、例えば、最小の反力増加量ΔFminを発生させるリスク度と、最小の減速度ΔGminを発生させるリスク度とを別の値に設定することもできる。あるいは減速度ΔGに対して最小のリスク度RPminを設定せずに、リスク度RPが発生する場合には減速度ΔGを発生させることもできる。さらに、リスク度RPが大きくなるほど反力増加量ΔFおよび減速度ΔGがそれぞれ増加するようにすることができる。
【0063】
上述した第4の実施の形態においては、アクセルペダル50を戻す方向へ操作するときの操作速度の所定値Vs1と、踏み込むときの操作速度の所定値Vs2とを設定した。例えば、アクセルペダル50を踏み込む際の操作速度の所定値Vs3と所定値Vs3よりも大きいVs4を設定し、アクセルペダル50の操作速度Vsが所定値Vs3を下回るとリスク度RPに応じた減速度ΔGを発生させ、操作速度Vsが所定値Vs4を上回ると減速度ΔGの発生を停止することもできる。これにより、アクセルペダル操作がゆっくりでアクセルペダル50と運転者の足との接触状態が不安定な場合に減速度ΔGを発生させ、リスク度RPを運転者に体感させることができる。アクセルペダル50を素早く操作している場合、例えば先行車両の追い越しを行う場面等では減速度ΔGを発生させないので、運転者の意図に沿ったスムーズな運転操作を行うことができる。
【0064】
上記第1から第5の実施の形態においては、自車両が先行車両に追従走行した後、先行車速が低下して車間距離Dが低下する場合を例として説明した。例えば、追従走行を行わず自車両が先行車両に徐々に接近していく場合にも、さらには、車間距離制御等により自車両が先行車に追従するように制御されている場合にも、本発明を適用することができる。すなわち、本発明は、リスク度RPに応じたアクセルペダル反力Fと減速度ΔGを発生し、車両周囲のリスク度RPを運転者に容易に認識させることができる全ての車両用運転操作補助装置に適用される。
【0065】
《第6の実施の形態》
以下に、本発明の第6の実施の形態における車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図19は、第6の実施の形態による車両用運転操作補助装置の構成を示すシステム図であり、図20は、図19に示す車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図である。
【0066】
まず、車両用運転操作補助装置の構成を説明する。レーザレーダ10、車速センサ20およびアクセルペダルストローク量検知部70の構成は、上述した第1の実施の形態と同様である。レーザレーダ10、車速センサ20およびアクセルペダルストローク量検知部70は、それぞれ検出した信号をコントローラ200へ出力する。
【0067】
コントローラ200は、レーザレーダ10および車速センサ20から入力される信号に基づいて、自車両の周囲環境によるリスク度RPを算出する。そして、算出したリスク度RPに応じて、後述するようにリスク度RPに応じたアクセルペダル反力制御を行う。さらに、コントローラ200は、リスク度RPに基づいて運転者に体感させる減速度を算出し、後述するように減速度制御を行う。
【0068】
アクセルペダル反力制御装置80は、コントローラ200からの信号に応じて、アクセルペダル50のリンク機構に組み込まれたサーボモータ60で発生させるトルクを制御する。サーボモータ60は、アクセルペダル操作反力制御装置80からの指令値に応じて発生させるトルクおよび回転角を制御し、運転者がアクセルペダル50を操作する際に発生する操作反力を任意に制御することができる。
【0069】
エンジン制御コントローラ40およびブレーキアクチュエータ41は、コントローラ200からの信号に応じて、エンジントルクおよびブレーキ圧をそれぞれ制御し、車両に制駆動力を発生させる。
【0070】
図21に、コントローラ200の内部構成のブロック図を示す。障害物認識部201は、レーザレーダ10からの信号を入力し、前方車との車間距離および相対速度を算出する。そして、車速センサ20から入力される自車速と、車間距離および相対速度から、自車前方の障害物状況を検出する。リスク度算出部202は、障害物認識部201の検出結果に基づいて、前方障害物に対する自車両のリスク度RPを算出する。運転操作反力決定部203は、リスク度算出部202で算出されたリスク度RPからアクセルペダル50の反力制御量を算出する。減速度算出部204は、リスク度算出部202で算出されたリスク度から運転者に体感させる減速度ΔGを算出する。
【0071】
操作意図検出部205は、アクセルペダルストローク量検知部70から入力されるストローク量Sから、運転者のアクセルペダル操作意図を検出する。減速度補正部206は、操作意図検出部205の検出結果と、アクセルペダルストローク量検知部70から入力されるストローク量Sとから、減速度算出部204で算出された減速度ΔGを補正し、減速度補正値ΔGhoseiを算出する。
【0072】
つぎに、第6の実施の形態による車両用運転操作補助装置の動作を説明する。上述した第1から第4の実施の形態においては、減速度計算部35においてアクセルペダルストローク量Sとリスク度RPから減速度ΔGを算出し、エンジン制御コントローラ40に指令を出力して自車両に減速度ΔGを発生させていた。第6の実施の形態においては、上述したような減速度制御に運転者の操作意図を加味することによって、より一層、運転者の意図にあった減速度制御を行うようにする。具体的には、運転者の操作意図に応じて減速度ΔGを補正することにより、減速度の発生/停止の切換時に車両挙動が大きく変動することを低減し、減速度制御により滑らかな減速度が発生するようにする。また、アクセルペダルストローク量Sから運転者の操作意図を検出することにより、運転者の微妙なアクセル操作によって減速度制御の開始/解除が頻繁に繰り返されることを防止する。
【0073】
以下、上述したような制御においてどのように減速度を補正するかについて、図面を用いて詳細に説明する。図22は、第6の実施の形態によるコントローラ200における運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。
【0074】
まず、ステップS100で走行状態を読み込む。ここで、走行状態は、自車前方の障害物状況を含む自車両の走行状況に関する情報である。そこで、レーザレーダ10により検出される前方走行車までの車間距離や存在方向と、車速センサ20によって検出される自車両の走行車速を読み込む。さらに、アクセルペダルストローク量検知部70によって検出されるアクセルペダル50のストローク量Sを読み込む。
【0075】
ステップS200では、ステップS100で読み込み、認識した走行状態データに基づいて、前方障害物の状況を認識する。ここでは、前回の処理周期以前に検出され、コントローラ200のメモリに記憶されている自車両に対する障害物の相対位置やその移動方向・移動速度と、ステップS100で得られた現在の走行状態データとにより、現在の障害物の自車両に対する相対位置やその移動方向・移動速度を認識する。そして、自車両の走行に対して障害物が、自車両の前方にどのように配置され、相対的にどのように移動しているかを認識する。
【0076】
ステップS300では、障害物に対するリスク度RPを算出する。障害物に対するリスク度RPは、上述した第1の実施の形態と同様に、障害物に対する余裕時間TTCを用いて(式2)により算出する(RP=1/TTC)。
【0077】
ステップS400では、ステップS300で算出したリスク度RPから、アクセルペダル反力制御装置60へ出力する反力制御指令値FAを算出する。リスク度RPに応じて、リスク度が大きいほど、アクセルペダル62を戻す方向へ制御反力を発生させる。なお、反力制御指令値FAは、第1の実施の形態でリスク度RPに応じて算出したペダル反力制御量ΔFに相当する。
【0078】
図23に、リスク度RPに対するアクセルペダル反力制御指令値FAの特性を示す。図23に示すように、リスク度RPが所定値RPminよりも大きく、かつ所定値RPmaxよりも小さい場合、リスク度RPが大きくなるほど、大きなアクセルペダル反力を発生させるようにアクセルペダル反力制御指令値FAを算出する。リスク度RPが所定値RPmaxより大きい場合には、最大のアクセルペダル反力を発生させるように、アクセルペダル反力制御指令値FAを最大値FAmaxに固定する。このように、リスク度RPに応じてアクセルペダル反力制御指令値FAを設定し、自車両周囲のリスク度RPをアクセルペダル反力として運転者に伝達する。
【0079】
ステップS500では、ステップS300で算出したリスク度RPから運転者に体感させる減速度ΔGを算出する。リスク度RPと運転者に体感させる減速度ΔGとの関係は、図24のマップで表される。図24に示すように、減速度ΔFは、リスク度RPの最小値RPminから最大値RPmaxの範囲でリスク度RPが大きくなるほど指数関数的に増加する。これは以下の(式5)で求められる。
【数5】
ΔG=k1・RPn1 (式5)
ここで、k1,n1は定数であり、ドライブシミュレータ等による実地試験の結果から最適な値に設定される。なお、リスク度RPが最大値RPmaxを超えると、減速度ΔGは最大値ΔGmaxに固定される。
【0080】
ステップS600では、ステップS100で読み込んだアクセルペダルストローク量Sによって、運転者がアクセルペダルを操作する意図を検出する。ステップS600で行うアクセルペダル操作意図検出処理を、図25のフローチャートを用いて説明する。
【0081】
ステップS601では、アクセルペダルストローク量Sが所定値Sa0よりも小さいか否かを判定する。ステップS601が肯定判定されると、ステップS602に進む。ステップS602では、運転者はアクセルペダル50を戻す意図があると判断し、状態フラグflgSTATEを1にセットして終了する。一方、ステップS601が否定判定されると、ステップS603に進み、運転者はアクセルペダル50を踏み込む意図があると判断し、状態フラグflgSTATEを0にセットして終了する。ステップS600で操作意図を検出した後、ステップS700へ進む。
【0082】
ステップS700では、ステップS500で算出した減速度ΔGを運転者の操作意図に応じて補正するために、減速度補正係数khoseiを算出する。減速度補正係数khoseiは、ステップS100で読み込んだアクセルペダルストローク量Sを用いて算出する。ステップS700で行う減速度補正係数算出処理を、図26のフローチャートを用いて説明する。
【0083】
ステップS701では、アクセルペダルストローク量Sが所定値Sa0よりも小さいか否かを判定する。ステップS701が肯定判定されると、ステップS702に進む。ステップS702では、アクセルペダルストローク量Sを用いて、以下の(式6)により減速度補正係数khoseiを算出する。
【数6】
khosei=1−S/Sa0 (式6)
一方、ステップS701が否定判定されると、ステップS703に進み、減速度を発生させないように減速度補正係数khoseiに0をセットして終了する。
【0084】
図27に、アクセルペダルストローク量Sと減速度補正係数khoseiとの関係を示す。なお、アクセルペダルストローク量Sは、アクセルペダル50が解放された状態で0とし、アクセルペダル50が踏み込まれるほどストローク量Sが大きくなる。図27に示すように、アクセルペダルストローク量Sが所定値Sa0以下で、ストローク量Sが小さくなるほど減速度補正係数khoseiが大きくなり、ストローク量Sが0の時に減速度補正係数khosei=1となる。また、ストローク量Sが所定値Sa0よりも大きい場合は、減速度補正係数khosei=0となる。ステップS700で減速度補正係数khoseiを算出した後、ステップS800へ進む。
【0085】
ステップS800では、ステップS600で設定した状態フラグflgSTATEと、ステップS700で算出した減速度補正係数khoseiとから、ステップS500で算出した減速度ΔGを補正する。なお、運転者にアクセルペダル50を戻す意図がある場合は減速度制御を行い、反対にアクセルペダル50を踏み込む意図がある場合は減速度制御を行わないようにする。ステップS800で行う減速度補正処理を、図28のフローチャートを用いて説明する。
【0086】
ステップS801では、状態フラグflgSTATEが1か否かを判定する。ステップS801が肯定判定され、運転者にアクセルペダル50を戻す意図がある場合は、ステップS802へ進む。ステップS802では、減速度補正係数khoseiと減速度ΔGとを用いて、以下の(式7)により減速度補正値ΔGhoseiを算出する。
【数7】
ΔGhosei=khosei・ΔG (式7)
ステップS801が否定判定されると、ステップS803に進み、減速度補正値ΔGhoseiに0をセットして終了する。
【0087】
図29に、アクセルペダルストローク量Sと減速度補正係数ΔGhoseiとの関係を示す。図29に示すように、アクセルペダルストローク量Sが所定値Sa0以下でストローク量Sが小さくなるほど、減速度ΔGおよび減速度補正係数khoseiに応じて減速度補正値ΔGhoseiが大きくなる。また、ストローク量Sが所定値Sa0よりも大きい場合は、減速度補正値ΔGhosei=0となる。ステップS800で減速度補正値ΔGhoseiを算出した後、ステップS900へ進む。
【0088】
ステップS900では、ステップS400算出したアクセルペダル反力制御指令値FAをアクセルペダル反力制御装置80に出力するとともに、ステップS800で算出した減速度補正値ΔGhoseiをエンジン制御コントローラ40及びブレーキアクチュエータ41に出力し、今回の処理を終了する。アクセルペダル反力制御装置80は、コントローラ200からの指令に応じてアクセルペダル50に発生する操作反力を制御する。また、エンジン制御コントローラ40およびブレーキアクチュエータ41は、コントローラ200からの指令に応じて、自車両の制駆動力を制御し、運転者に減速度を体感させる。
【0089】
次に、第6の実施の形態による車両用運転操作補助装置の作用を、自車両が先行車両に追従走行している場合を例として、図30(a)〜(f)を用いて説明する。図30(a)は時間軸に対する車間距離D、自車速Vf、及び先行車速Vaの変化を示し、(b)は(a)の走行状況に対応するリスク度RPの変化、(c)は(a)に対応するアクセルペダル反力Fの変化、(d)は(a)に対応するアクセルペダルストローク量Sの変化、(e)は(a)に対応する減速度補正係数khoseiの変化、(f)は(a)に対応する減速度補正値ΔGhoseiの変化をそれぞれ示す。なお、図30(f)に、運転者の操作意図に応じた補正を行う前の、リスク度RPに応じた減速度ΔGを破線で示す。
【0090】
図30(a)に示すように自車両が車間距離D=D1を保って先行車両に追従走行する場合、時刻T=Taで先行車速Vaが低下を始めると、車間距離Dが減少する。車間距離Dの減少によりリスク度RPが増加し、これに応じて図30(c)に示すようにアクセルペダル反力Fが増加する。アクセルペダル反力Fの増加を受けて運転者がアクセルペダル50を戻し、ストローク量Sが所定値Sa0を下回ると、図30(f)に示すように減速度が発生し、減速度制御が開始される。このとき、図30(e)に示すように、ストローク量Sの減少に伴って減速度補正係数khoseiが増加している。図30(f)に示す減速度は、減速度補正値ΔGhoseiである。リスク度RPに応じた減速度ΔGを、図30(e)に示すような減速度補正係数khoseiによって補正することにより、滑らかに変化する減速度が発生する。
【0091】
アクセルペダルストローク量Sの減少と減速度補正値ΔGhoseiの発生により自車速Vfが減少し、車間距離Dが増加する。車間距離Dの増加に伴いリスク度RPが減少し、アクセルペダル反力Fも減少する。これを受けて、運転者はアクセルペダル50を操作して再び先行車両に追従走行するよう自車速Vfを調節する。
【0092】
このように、上述した第6の実施の形態においては、以下の作用効果を奏することができる。
(1)自車両周囲のリスク度RPに応じてアクセルペダル反力Fを制御するので、運転者はリスク度RPの変化をアクセルペダルの反力Fの変化として感覚的に認識することができる。また、リスク度RPに応じて算出した減速度ΔGを、運転者によるアクセルペダル50の操作意図に応じて補正し、補正した減速度補正値ΔGhoseiを車両に発生させ、運転者に体感させるようにした。これにより、減速度を発生させない場合に比べて車間距離Dをより増加させることができるとともに、運転者は車間距離Dの増加を視覚的に認識し、車両周囲の状況を正確に把握することができる。また、減速度補正値ΔGhoseiによって車両に発生する慣性力を体感することにより、リスク度RPを容易に認識することができる。さらに、アクセルペダル50の操作意図に応じて減速度ΔGを補正するので、運転者の意図にあった適切な減速度制御を行うことができる。
(2)運転者によるアクセルペダル50の戻し意図が検出された場合には、減速度ΔGを補正して減速度補正値ΔGhoseiを算出し、戻し意図が検出されない場合、すなわちアクセルペダル50の踏み込み意図が検出された場合には、減速度補正値ΔGhoseiを0に設定した。これにより、例えば運転者が積極的に加速するためにアクセルペダル50を踏み込む意図をもっている場合、自車両に減速度を発生させないので、運転者の意図にあった減速度制御を行うことができる。
(3)アクセルペダルストローク量Sが所定値Sa0(第3の所定値)以下となると、アクセルペダル50を戻す意図があると判断し、所定値Sa0を上回ると踏み込む意図があると判断する。これにより、運転者によるアクセルペダル50の操作意図を正確に検出することができる。
(4)リスク度RPに応じて算出された減速度ΔGを、アクセルペダルストローク量Sを用いて補正し、減速度補正値ΔGhoseiを算出する。具体的には、ストローク量Sが減少するほど減速度補正係数khoseiを大きくし、減速度補正値ΔGhoseiが大きくなるように補正する。これにより、運転者の意図に合った減速度を滑らかに発生させることができる。また、運転者がアクセルペダル50を再度踏み込むと、ストローク量Sの増加に伴って減速度補正係数khoseiが小さくなり、減速度補正値ΔGhoseiが小さくなるように補正する。ストローク量Sが所定値Sa0を超えると減速度制御は行わず、減速度補正値ΔGhoseiは0となるので、運転者のアクセルペダル操作意図に応じて速やかに加速することができる。これにより、運転者に煩わしさを与えることなくリスク度RPの伝達を確実に行うことができる。
【0093】
《第7の実施の形態》
つぎに、本発明の第7の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。第7の実施の形態による車両用運転操作補助装置の構成は、図19〜図21を用いて説明した第6の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。ここでは、第6の実施の形態との相違点を主に説明する。
【0094】
第7の実施の形態では、運転者によるアクセルペダル50の操作意図を、アクセルペダル50の操作速度に基づいて検出する。そして、操作速度から検出した運転者のアクセルペダル操作意図を用いて減速度補正係数khoseiを算出し、リスク度RPに応じて算出された減速度ΔGを補正する。第7の実施の形態においては、図22のフローチャートにおけるステップS600でのアクセルペダル操作意図検出処理、およびステップS700での減速度補正係数算出処理のみが、上述した第6の実施の形態と相違する。
【0095】
まず、図31のフローチャートを用いて、ステップS600における操作意図検出処理について説明する。
ステップS611では、ステップS100で読み込んだアクセルペダルストローク量Sを用いて、微分処理によりアクセルペダル操作速度Vsを算出する。操作速度Vsは、例えば、コントローラ200のメモリに記憶された前回のストローク量Sと現在のストローク量Sとを用いて算出することができる。なお、アクセルペダル操作速度Vsが正の値である場合(Vs>0)は、アクセルペダル50が踏み込まれていることを示し、アクセルペダル操作速度Vsが負の値である場合(Vs<0)は、アクセルペダル50が戻されていることを示す。
【0096】
ステップS612では、ステップS611で算出した操作速度Vsが負の所定値Vsa0以下であるか否かを判定する。ステップS612が肯定判定され、アクセルペダル50が所定値Vsa0以上の速い速度で戻されている場合は、ステップS613へ進む。ステップS613では、運転者はアクセルペダル50を戻す意図があると判断し、状態フラグflgSTATEを1にセットして終了する。ステップS612が否定判定されると、ステップS614へ進む。
【0097】
ステップS614では、操作速度Vsが正の所定値Vsa1以上であるか否かを判定する。ステップS614が肯定判定され、アクセルペダル50が所定値Vsa1以上の速度で踏み込まれている場合は、ステップS615に進む。ステップS615では、運転者はアクセルペダル50を踏み込む意図があると判断し、状態フラグflgSTATEを0にセットして終了する。ステップS614が否定判定されると、前回周期で設定した状態フラグflgSTATEをそのまま使用する。
【0098】
つぎに、図32のフローチャートを用いて、ステップS700における減速度補正係数算出処理について説明する。
ステップS711では、ステップS600で設定した状態フラグflgSTATEが1か否かを判定する。ステップS711が否定判定され、運転者にアクセルペダル50を踏み込む意図がある場合は、ステップS715へ進む。ステップS715では、減速度を発生させないように、減速度補正係数khoseiに0をセットする。さらに、ステップS100で読み込んだ現在のアクセルペダルストローク量Sを、ストローク量基準値Sbase1として設定する。一方、ステップS711が肯定判定され、運転者にアクセルペダル50を戻す意図がある場合は、ステップS712に進む。
【0099】
ステップS712では、アクセルペダル操作速度Vsが0以下(Vs≦0)か否か、すなわちアクセルペダル50が戻されているか否かを判定する。ステップS712が肯定判定され、運転者にアクセルペダル50を戻す意図があり、かつアクセルペダル50が戻されている場合は、ステップS713に進む。
【0100】
ステップS713では、アクセルペダルストローク量Sを用いて、以下の(式8)に従って減速度補正係数khoseiを算出する。
【数8】
khosei=1−S/Sbase1 (式8)
ここで、ストローク量基準値Sbase1は、ステップS715において設定した値であり、状態フラグflgSTATEが0から1に切り換わる直前、すなわちアクセルペダル50の戻し意図が検出される直前のアクセルペダルストローク量Sである。(式8)において、アクセルペダルストローク量S=Sbase1の時は減速度補正係数khosei=0である。
【0101】
ステップS712が否定判定され、状態フラグflgSTATEは1であるがアクセルペダル50が踏み込まれている場合は、ステップS714に進む。ステップS714では、アクセルペダルストローク量Sおよびアクセルペダル操作速度Vsを用いて、以下の(式9)に従って減速度補正係数khoseiを算出する。
【数9】
khosei=1−S/{Vs/Vsa1・(S−Sbase1)+Sbase1}
(式9)
ここで、Vsa1は、ステップS614でアクセルペダル50の踏み込み意図があるか否かを判断するために用いた所定値である。
【0102】
(式9)を用いて減速度補正係数khoseiを算出することにより、ストローク量Sが0のときは減速度補正係数khoseiは1となる。また、ストローク量Sがストローク量基準値Sbase1、または、操作速度Vsが正の所定値Vsa1のとき、減速度補正係数khoseiは0となる。
【0103】
このように、(式8)(式9)を用いることにより、状態フラグflgSTATEの切り換わり時にも減速度補正値ΔGhoseiが滑らかに変化するように、減速度補正係数khoseiを設定できる。例えば、(式9)を用いて減速度補正係数khoseiを算出すると、アクセルペダル50が踏み込まれて操作速度Vsが所定値Vsa1に近づくにつれて、減速度補正係数khoseiが0に近づいていく。操作速度Vsがさらに速くなり所定値Vsa1以上となると、状態フラグflgSTATEが0に切り換わり、減速度補正係数khoseiは0となる。このように、状態フラグflgStateが切り換わる際に減速度補正係数khoseiが滑らかに変化するので、減速度補正値ΔGhoseiが大きく変動することなく、滑らかに変化する減速度が発生する。
【0104】
次に、第7の実施の形態による車両用運転操作補助装置の作用を、自車両が先行車両に追従走行している場合を例として、図33(a)〜(g)を用いて説明する。図33(a)は時間軸に対する車間距離D、自車速Vf、及び先行車速Vaの変化を示し、(b)は(a)の走行状況に対応するリスク度RPの変化、(c)は(a)に対応するアクセルペダル反力Fの変化、(d)は(a)に対応するアクセルペダルストローク量Sの変化、(e)は(a)に対応するアクセルペダル操作速度Vsの変化、(f)は(a)に対応する減速度補正係数khoseiの変化、(g)は(a)に対応する減速度補正値ΔGhoseiの変化をそれぞれ示す。
【0105】
図33(a)に示すように自車両が車間距離D=D1を保って先行車両に追従走行する場合、時刻T=Tbで先行車速Vaが低下を始めると、車間距離Dが減少する。車間距離Dの減少によりリスク度RPが増加し、図33(c)に示すようにアクセルペダル反力Fが増加する。アクセルペダル反力Fの増加を受けて、運転者がアクセルペダル50を所定値|Vsa0|以上の速度で戻し方向へ操作すると、図33(g)に示すように減速度が発生し、減速度制御が開始される。このとき、図33(f)に示すように、ストローク量Sおよび操作速度Vsの変化に応じて減速度補正係数khoseiが増加している。図33(g)に示す減速度は減速度補正値ΔGhoseiであり、リスク度RPに応じた減速度ΔGを、図33(f)に示すような減速度補正係数khoseiによって補正することにより、滑らかに変化する減速度が発生する。
【0106】
ストローク量Sの減少と減速度補正値ΔGhoseiの発生により自車速Vfが減少し、車間距離Dが増加する。これに伴いリスク度RPが減少し、運転者はアクセルペダル50を操作して再び先行車両に追従走行するよう自車速Vfを調節する。このとき、アクセルペダル50が所定値Vsa1以上の速度で踏み込まれるまで、アクセルペダル操作速度Vsに応じて減速度補正値ΔGhoseiが発生する。
【0107】
このように、上述した第7の実施の形態においては、第6の実施の形態の効果に加えて、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)アクセルペダル50の操作速度Vsを検出し、アクセルペダル50が所定値|Vsa0|(第4の所定値)以上の速度で戻す方向に操作されると、運転者はアクセルペダル50を戻す意図があると判断し、所定値|Vsa1|(第5の速度)以上の速度で踏み込む方向に操作されると、運転者はアクセルペダル50をい踏み込む意図があると判断する。これにより、運転者のアクセルペダル操作意図を、上述した第6の実施の形態に比べて、より早いタイミングで検出することができる。運転者の意図を判断することができる。
(2)運転者の操作意図が、アクセルペダル50の踏み込みから戻しへと移行する時のアクセルペダルストローク量Sを、ストローク量基準値Sbase1として記憶し、ストローク量基準値Sbase1に対するストローク量Sの割合に基づいて、減速度補正係数khoseiを算出し、減速度ΔGを補正した。例えば、先行車に追従走行中に運転者が微妙にアクセルペダル50を戻し操作した場合、その戻し量が小さいときは小さな減速度を発生させ、戻し量が大きなときは大きな減速度を発生させる。これにより、運転者の意図にあった減速度を滑らかに発生させることができ、自車両周囲のリスク度RPを認識しながら、先行車に対する追従性を向上させることができる。
(3)アクセルペダル操作速度Vsをさらに用いて減速度補正係数khoseiを算出し、減速度ΔGを補正した。これにより、運転者のアクセルペダル操作に応じて適切な減速度制御を行うことができる。とくに、運転者の操作意図判断に用いた所定値(第5の所定値)Vsa1を用いて減速度ΔGを補正することにより、運転者意図の切り換わり時にも滑らかな減速度が発生し、運転者の意図に応じた滑らかな減速度制御を行うことができる。また、運転者がアクセルペダル50を踏み込む場合、アクセルペダル50の操作速度Vs、若しくはストローク量Sの増加に伴い減速度ΔGが小さくなるように補正される。アクセルペダル50の踏み込み意図が検出されると減速度は発生しないため、運転者のアクセルペダル操作意図に応じて速やかに加速することができる。
【0108】
《第8の実施の形態》
つぎに、本発明の第8の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。第8の実施の形態による車両用運転操作補助装置の構成は、図19〜図21を用いて説明した第6の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。ここでは、第6の実施の形態との相違点を主に説明する。
【0109】
第8の実施の形態では、運転者によるアクセルペダル50の操作意図を、アクセルペダル50の操作速度、およびアクセルペダル50の操作方向を切り換えてからの操作量に基づいて検出する。そして、操作速度および操作量から検出した運転者のアクセルペダル操作意図を用いて減速度補正係数khoseiを算出し、リスク度RPに応じて算出された減速度ΔGを補正する。第8の実施の形態においては、図22のフローチャートにおけるステップS600でのアクセルペダル操作意図検出処理、およびステップS700での減速度補正係数算出処理のみが、上述した第6の実施の形態と相違する。
【0110】
まず、図34のフローチャートを用いて、ステップS600における操作意図検出処理について説明する。
ステップS621では、ステップS100で読み込んだアクセルペダルストローク量Sを用いて、微分処理によりアクセルペダル操作速度Vsを算出する。操作速度Vsは、例えば、コントローラ200のメモリに記憶された前回のストローク量Sと現在のストローク量Sとを用いて算出することができる。なお、アクセルペダル操作速度Vsが正の値である場合(Vs>0)は、アクセルペダル50が踏み込まれていることを示し、アクセルペダル操作速度Vsが負の値である場合(Vs<0)は、アクセルペダル50が戻されていることを示す。
【0111】
ステップS622では、ステップS622で算出した操作速度Vsが0よりも小さい(Vs<0)か否かを判定する。ステップS622が肯定判定され、アクセルペダル50を戻す方向に操作している場合は、ステップS623に進む。ステップS623では、アクセルペダル50を戻す方向に操作してからのアクセルペダル操作量Soffを算出する。アクセルペダル50を戻し始めてからの操作量Soffは、以下の(式10)によって算出する。
【数10】
Soff=Soff−Vs (式10)
【0112】
アクセルペダル50を戻し始めてからの操作量Soffは、(式10)に示すように前回周期で設定した操作量Soffから、ステップS621で算出したアクセルペダル操作速度|Vs|、すなわちサンプル周期当たりの操作量を加算することによって算出できる。また、ここでは、アクセルペダル50を踏み込む方向に操作してからのアクセルペダル操作量Sonに0をセットする。
【0113】
ステップS624では、ステップS623で算出した、アクセルペダル50を戻す方向に操作してからの操作量Soffが所定値Sa1よりも大きいか否かを判定する。ステップS625が肯定され、アクセルペダル50を戻している状態で、戻し始めてからの操作量Soffが所定値Sa1よりも大きい場合は、ステップS625に進む。ステップS625では、運転者はアクセルペダル50を戻す意図があると判断し、状態フラグflgSTATEを1にセットして終了する。ステップS624が否定判定されると、前回周期で設定した状態フラグflgSTATEをそのまま使用する。
【0114】
ステップS622が否定判定されると、ステップS626へ進む。ステップS626では、操作速度Vsが0よりも大きい(Vs>0)か否かを判定する。ステップS626が肯定判定され、アクセルペダル50が踏み込まれている場合は、ステップS627に進む。ステップS627では、アクセルペダル50を踏み込む方向に操作してからのアクセルペダル操作量Sonを算出する。アクセルペダル50を踏み込み始めてからの操作量Sonは、以下の(式11)によって算出する。
【数11】
Son=Son+Vs (式11)
【0115】
アクセルペダル50を踏み込み始めてからの操作量Sonは、(式11)に示すように前回周期で設定した操作量Sonから、ステップS621で算出したアクセルペダル操作速度Vs、すなわちサンプル周期当たりの操作量を加算することによって算出できる。また、ここでは、アクセルペダル50を戻す方向に操作してからのアクセルペダル操作量Soffに0をセットする。
【0116】
ステップS628では、ステップS627で算出したアクセルペダル50を踏み込む方向に操作してからの操作量Sonが所定値Sa2よりも大きいか否かを判定する。ステップS628が肯定判定され、アクセルペダル50を踏み込んでいる状態で、踏み込み始めてからの操作量Sonが所定値Sa2よりも大きい場合は、ステップS629に進む。ステップS629では、運転者はアクセルペダル50を踏み込む意図があると判断し、状態フラグflgSTATEを0にセットして終了する。ステップS628が否定判定されると、前回周期で設定した状態フラグflgSTATEをそのまま使用する。また、ステップS626が否定判定され、操作速度Vs=0の場合も、前回周期で設定した状態フラグflgSTATEをそのまま使用する。
【0117】
つぎに、図35のフローチャートを用いて、ステップS700における減速度補正係数算出処理について説明する。
ステップS721では、ステップS600で設定した状態フラグflgSTATEが1か否かを判定する。ステップS721が否定判定され、運転者にアクセルペダル50を踏み込む意図がある場合は、ステップS725へ進む。ステップS725では、減速度を発生させないように減速度補正係数khoseiに0をセットする。さらに、ステップS100で読み込んだ現在のアクセルペダルストローク量Sを、ストローク量基準値Sbase2として設定する。ステップS721が肯定判定され、運転者にアクセルペダル50を踏み込む意図がある場合は、ステップS722へ進む。
【0118】
ステップS722では、ステップS600で算出したアクセルペダル50を踏み込み始めてからの操作量Sonが0であるか否かを判定する。ステップS722が肯定判定され、運転者にアクセルペダル50を戻す意図があり、アクセルペダル50が戻し方向に操作されている場合は、ステップS723に進む。
【0119】
ステップS723では、アクセルペダルストローク量Sを用いて、以下の(式12)に従って減速度補正係数khoseiを算出する。
【数12】
khosei=1−S/Sbase2 (式12)
ここで、ストローク量基準値Sbase2は、ステップS725において設定した値であり、状態フラグflgSTATEが0から1に切り換わる直前、すなわちアクセルペダル50の戻し意図が検出される直前のアクセルペダルストローク量Sである。(式12)において、アクセルペダルストローク量S=Sbase2の時は減速度補正係数khosei=0である。
【0120】
ステップS722が否定判定され、状態フラグflgSTATEは1であるがアクセルペダル50が踏み込まれている場合は、ステップS724に進む。ステップS724では、アクセルペダル50が踏み込まれてからの操作量Sonを用いて、以下の(式13)に従って減速度補正係数khoseiを算出する。
【数13】
khosei=1−S/{Son/Sa2・(S−Sbase2)+Sbase2} (式13)
ここで、Sa2は、ステップS628でアクセルペダル50の踏み込み意図があるか否かを判断するために用いた所定値である。
【0121】
(式13)を用いて減速度補正係数khoseiを算出することにより、ストローク量Sが0のときは減速度補正係数khoseiは1となる。また、ストローク量Sがストローク量基準値Sbase2、またはアクセルペダル50を踏み込む方向に操作してからの操作量Sonが所定値Sa2のとき、減速度補正係数khoseiは0となる。
【0122】
このように、(式12)(式13)を用いることにより、状態フラグflgSTATEの切り換わり時にも減速度補正値ΔGhoseiが滑らかに変化するように、減速度補正係数khoseiを設定できる。例えば、(式13)を用いて減速度補正係数khoseiを算出すると、アクセルペダル50が踏み込まれ、踏み込み開始からの操作量Sonが所定値Sa2に近づくにつれて、減速度補正係数khoseiが0に近づいていく。アクセルペダル50がさらに踏み込まれ、踏み込み開始からの操作量Sonが所定値Sa2以上となると状態フラグflgSTATEが0に切り換わり、減速度補正係数khoseiは0となる。このように、状態フラグflgStateが切り換わる際に減速度補正係数khoseiが滑らかに変化するので、減速度補正値ΔGhoseiが大きく変動することなく、滑らかに変化する減速度が発生する。
【0123】
次に、第8の実施の形態による車両用運転操作補助装置の作用を、自車両が先行車両に追従走行している場合を例として、図36(a)〜(g)を用いて説明する。図36(a)は時間軸に対する車間距離D、自車速Vf、及び先行車速Vaの変化を示し、(b)は(a)の走行状況に対応するリスク度RPの変化、(c)は(a)に対応するアクセルペダル反力Fの変化、(d)は(a)に対応するアクセルペダルストローク量Sの変化、(e)は(a)に対応するアクセルペダル50を戻す方向に操作してからの操作量Soff、及び踏み込む方向に操作してからの操作量Sonの変化、(f)は(a)に対応する減速度補正係数khoseiの変化、(g)は(a)に対応する減速度補正値ΔGhoseiの変化をそれぞれ示す。
【0124】
図36(a)に示すように自車両が車間距離D=D1を保って先行車両に追従走行する場合、時刻T=Tcで先行車速Vaが低下を始めると、車間距離Dが減少する。車間距離Dの減少によりリスク度RPが増加し、図36(c)に示すようにアクセルペダル反力Fが増加する。アクセルペダル反力Fの増加を受けて運転者がアクセルペダル50を戻し始め、アクセルペダル50を戻す方向に操作してからの操作量Soffが所定値Sa1よりも大きくなると、図36(g)に示すように減速度が発生し、減速度制御が開始される。このとき、図36(f)に示すように、ストローク量Sの減少に応じて減速度補正係数khoseiが増加している。図36(g)に示す減速度は減速度補正値ΔGhoseiであり、リスク度RPに応じた減速度ΔGを、図36(f)に示すような減速度補正係数khoseiによって補正することにより、滑らかに変化する減速度が発生する。
【0125】
ストローク量Sの減少と減速度補正値ΔGhoseiの発生により自車速Vfが減少し、車間距離Dが増加する。これに伴いリスク度RPが減少し、運転者はアクセルペダル50を操作して再び先行車両に追従走行するよう自車速Vfを調節する。このとき、アクセルペダル50を踏み込み方向に操作してからの操作量Sonが所定値Sa2を上回るまで、ストローク量Sおよび踏み込んでからの操作量Sonに応じて減速度補正値ΔGhoseiが発生する。
【0126】
このように、上述した第8の実施の形態においては、上述した第6の実施の形態の効果に加えて、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)アクセルペダル50の操作速度Vsとストローク量Sとを組み合わせてアクセルペダル50の操作意図を検出した。具体的には、アクセルペダル50の操作方向、すなわち戻されているか、踏み込まれているかが切り換わってからのアクセルペダルストローク量Son、Soffを算出した。アクセルペダル50を戻す方向に操作してからの操作量Soffが所定値Sa1(第6の所定値)を越えた場合に、運転者にアクセルペダル50を戻す意図があると判断し、アクセルペダル50を踏み込む方向に操作してからの操作量Sonが所定値Sa2(第7の所定値)を越えた場合に、運転者にアクセルペダル50を踏み込む意図があると判断する。これにより、例えばアクセルペダル50をゆっくりと操作した場合でも、その操作量に応じて運転者の操作意図を検出するので、上述した第6および第7の実施の形態に比べて、より早いタイミングで運転者の操作意図を検出することができる。
(2)アクセルペダル操作意図が踏み込みから戻しに移行するときのストローク量S(ストローク量基準値Sbase2)に対するストローク量Sの割合に基づいて、減速度補正係数khoseiを算出する。これにより、上述した第7の実施の形態と同様の効果が得られる。さらに、アクセルペダル50の操作方向が切り換わってからのアクセルペダルストローク量Son、Soffを用いて減速度補正係数khoseiを算出し、減速度ΔGを補正するので、運転者の意図にあった減速度を滑らかに発生させることができる。とくに、運転者がアクセルペダル50を踏み込む場合、アクセルペダル50を踏み込む方向に操作してからの操作量Son、またはアクセルペダルストローク量Sの増加に伴って減速度ΔGが小さくなるように補正される。一方、運転者にアクセルペダル50を踏み込む意図があると判断した場合には減速度は発生しないため、運転者のアクセルペダル操作意図に応じて速やかに加速することができる。
【0127】
なお、上述した第6から第8の実施の形態においては、リスク度RPに対するアクセルペダル反力制御指令値FAの特性を図23のマップのように設定した。ただし、これには限らず、例えば図4に示す第1の実施の形態で用いたマップを用いることもできる。
【0128】
上述した第7および第8の実施の形態においては、アクセルペダルストローク量Sを微分処理することによりペダル操作速度Vsを算出したが、アクセルペダル60の操作速度Vsを直接検出する機構を設けることもできる。
【0129】
上述した第6の実施の形態において、運転者のアクセルペダル操作意図が踏み込み意図から戻し意図に移行する直前のアクセルペダルストローク量Sを基準値として記憶し、第7あるいは第8の実施の形態と同様に、この基準値を用いて減速度補正値ΔGhoseiを算出することもできる。
【0130】
上記第1〜第8の実施の形態においては、自車両と先行車との余裕時間TTCを算出し、余裕時間TTCの関数として自車両周囲のリスク度RPを算出した。ただし、これには限定されず、自車両と先行車との車間時間THWをさらに用いてリスク度RPを算出することもできる。この場合、例えば、それぞれ適切に重み付けをした余裕時間TTCの逆数と車間時間THWの逆数からリスク度RPを算出することができる。
【0131】
上記第1〜第8の実施の形態においては、アクセルペダル反力制御に減速度制御あるいはシートスライド制御を組み合わせたが、これには限定されず、例えばリスク度RPに応じて操舵反力制御やブレーキペダル反力制御を行うシステムに、減速度制御あるいはシートスライド制御を組み合わせることもできる。
【0132】
なお、上記実施の形態においては、状況認識手段としてレーザレーダ10と車速センサ20とを用い、操作部材としてアクセルペダル50を用い、反力制御手段として反力制御装置80を用い、加速度変化発生手段として減速度計算部35およびエンジン制御コントローラ40、あるいはシート移動量計算部100およびシートスライド制御コントローラ110を用いた。また、減速度算出手段として減速度計算部35またはシート移動量計算部100を用い、制動力制御手段としてエンジン制御コントローラ40を用い、操作量検出手段としてアクセルペダルストローク量検知部70を用い、操作速度検出手段としてアクセルペダルストローク量検知部70と反力制御装置80とを用いた。さらに、運転席移動制御手段としてシートスライド制御コントローラ110を用いた。
【0133】
また、減速度補正手段および操作意図検出手段としてコントローラ200を用い、操作速度検出手段および切換操作量算出手段として、アクセルペダルストローク検知部70とコントローラ200を用いた。なお、第1から第4の実施の形態のリスク度計算部30および減速度計算部35は、第6から第8の実施の形態のリスク度算出部202および減速度算出部204にそれぞれ対応する。また、第1から第4の実施の形態の反力制御装置80は、第6から第8の実施の形態の運転操作反力決定部203およびアクセルペダル反力制御装置80に対応する。
【0134】
ただし、これらには限定されず、例えば、状況認識手段としてレーザレーダ10の代わりに別方式のミリ波レーダ等を用いることもできる。また、エンジン制御コントローラ40はブレーキアクチュエータ41およびスロットルアクチュエータ42を制御するとしたが、いずれか一方のみを用いることもできる。また、車両に減速度ΔGを発生させるためにエンジン回転数を制御することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。
【図2】 第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。
【図3】 アクセルペダル周辺の構成を示す図。
【図4】 リスク度とアクセルペダル反力増加量との関係を示す図。
【図5】(a)リスク度に対する減速度ΔGの特性を示す図、(b)ストローク量Sに対する減速度ΔGの特性を示す図。
【図6】(a)時間軸に対する車間距離、自車速および先行車速の変化を示す図、(b)リスク度の変化を示す図、(c)ストローク量の変化を示す図、(d)反力増加量の変化を示す図、(e)減速度の変化を示す図。
【図7】 第1の実施の形態による制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。
【図8】(a)リスク度に対する減速度ΔGの特性を示す図、(b)ストローク量Sに対する減速度ΔGの特性を示す図。
【図9】(a)時間軸に対する車間距離、自車速および先行車速の変化を示す図、(b)リスク度の変化を示す図、(c)ストローク量の変化を示す図、(d)反力増加量の変化を示す図、(e)減速度の変化を示す図。
【図10】 第2の実施の形態による制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。
【図11】(a)リスク度に対する減速度ΔGの特性を示す図、(b)ストローク量Sに対する減速度の特性を示す図。
【図12】(a)時間軸に対する車間距離、自車速および先行車速の変化を示す図、(b)リスク度の変化を示す図、(c)ストローク量の変化を示す図、(d)反力増加量の変化を示す図、(e)減速度の変化を示す図。
【図13】 第3の実施の形態による制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。
【図14】(a)リスク度に対する減速度ΔGの特性を示す図、(b)ペダル踏み込み速度に対する減速度の特性を示す図。
【図15】(a)時間軸に対する車間距離、自車速および先行車速の変化を示す図、(b)リスク度の変化を示す図、(c)ストローク量の変化を示す図、(d)反力増加量の変化を示す図、(e)減速度の変化を示す図。
【図16】 第4の実施の形態による制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。
【図17】 第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。
【図18】 第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。
【図19】 本発明の第6の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。
【図20】 図19に示す車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。
【図21】 図19に示すコントローラの内部構成を示すブロック図。
【図22】 第6の実施の形態におけるコントローラによる運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャート。
【図23】 リスク度に対するアクセル制御反力指令値の特性を示す図。
【図24】 リスク度に対する減速度の特性を示す図。
【図25】 アクセルペダル操作意図検出処理をの処理手順を示すフローチャート。
【図26】 減速度補正係数算出処理の処理手順を示すフローチャート。
【図27】 第6の実施の形態におけるストローク量と減速度補正係数との関係を示す図。
【図28】 減速度補正処理の処理手順を示すフローチャート。
【図29】 第6の実施の形態におけるストローク量と減速度補正値との関係を示す図。
【図30】 第6の実施の形態における、(a)時間軸に対する車間距離、自車速及び先行車速の変化を示す図、(b)リスク度の変化を示す図、(c)ペダル反力の変化を示す図、(d)ストローク量の変化を示す図、(e)減速度補正係数の変化を示す図、(f)減速度補正値の変化を示す図。
【図31】 アクセルペダル操作意図検出処理の処理手順を示すフローチャート。
【図32】 減速度補正係数算出処理の処理手順を示すフローチャート。
【図33】 第7の実施の形態における、(a)時間軸に対する車間距離、自車速及び先行車速の変化を示す図、(b)リスク度の変化を示す図、(c)ペダル反力の変化を示す図、(d)ストローク量の変化を示す図、(e)操作速度の変化を示す図、(f)減速度補正係数の変化を示す図、(g)減速度補正値の変化を示す図。
【図34】 アクセルペダル操作意図検出処理の処理手順を示すフローチャート。
【図35】 減速度補正係数算出処理の処理手順を示すフローチャート。
【図36】 第8の実施の形態における、(a)時間軸に対する車間距離、自車速及び先行車速の変化を示す図、(b)リスク度の変化を示す図、(c)ペダル反力の変化を示す図、(d)ストローク量の変化を示す図、(e)ペダル操作量の変化を示す図、(f)減速度補正係数の変化を示す図、(g)減速度補正値の変化を示す図。
【符号の説明】
10:レーザレーダ
20:車速センサ
30:リスク度計算部
35:減速度計算部
40:エンジン制御コントローラ
41:ブレーキアクチュエータ
50:アクセルペダル
60:サーボモータ
70:アクセルペダルストローク量検知部
80:反力制御装置
100:シート移動量計算部
110:シートスライド制御コントローラ
200:コントローラ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a driving operation assisting device for a vehicle that assists a driver's operation.
[0002]
[Prior art]
As a vehicle driving assist device for assisting the driver's operation, there is known a device that changes the operation reaction force of the accelerator pedal based on the distance between the preceding vehicle and the own vehicle detected by a laser radar or the like during automatic traveling control. (For example, Patent Document 1). For example, when the detected inter-vehicle distance becomes smaller than a predetermined value, this device gives a warning to the driver by setting the accelerator pedal reaction force to be heavy, or the driver applies to the accelerator pedal during automatic traveling control. The accelerator pedal reaction force is set to be heavy so that you can easily step on your feet.
Prior art documents related to the present invention include the following.
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-166889
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-166890
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described vehicle driving operation assist device does not sufficiently transmit the change in the reaction force to the driver when the accelerator pedal is being returned or when the foot is released from the accelerator pedal. It becomes difficult to communicate.
[0004]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a vehicle driving assistance device that can accurately inform a driver of the surrounding environment by generating deceleration along with a change in reaction force characteristics of an accelerator pedal.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
Book The vehicle driving operation assisting device according to the invention includes a situation recognition unit that detects a vehicle state and a traveling environment around the vehicle, and a risk degree calculation that calculates a risk degree of the host vehicle or the host vehicle based on a detection result of the situation recognition unit. Means, an accelerator pedal reaction force control means for controlling an operation reaction force generated by the accelerator pedal according to the risk degree calculated by the risk degree calculation means, and a deceleration to be experienced by the driver according to the risk degree When an operation reaction force corresponding to the degree of risk is generated in the accelerator pedal by the deceleration calculation means and the accelerator pedal reaction force control means, a deceleration calculated by the deceleration calculation means is also generated so that the driver seat A driver's seat movement control means for controlling movement is provided, and the operation reaction force and deceleration change according to the degree of risk.
The vehicle driving operation assisting device according to the present invention includes a situation recognition unit that detects a vehicle state and a driving environment around the vehicle, and a risk degree that calculates a risk degree of the host vehicle or the host vehicle based on a detection result of the situation recognition unit. Calculating means, accelerator pedal reaction force control means for controlling the operation reaction force generated by the accelerator pedal according to the risk degree calculated by the risk degree calculating means, and a deceleration to be experienced by the driver according to the risk degree Braking force so that the deceleration calculated by the deceleration calculating means is also generated when the operation reaction force corresponding to the degree of risk is generated in the accelerator pedal by the deceleration calculating means and the accelerator pedal reaction force controlling means. When an operation reaction force corresponding to the degree of risk is generated in the accelerator pedal by the braking force control means for controlling Deceleration calculated by the degree calculation means also has a driver's seat movement control means for controlling the movement of the driver's seat so as to generate the operation reaction force and the deceleration is changed in accordance with the risk potential.
[0006]
【The invention's effect】
While controlling the reaction force generated in the operating member according to the risk level of the host vehicle and giving the driver a change in acceleration according to the risk level, the driver can be made to recognize the environment around the vehicle with certainty.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
<< First Embodiment >>
FIG. 1 is a system diagram showing a configuration of a vehicle driving assistance device according to the first embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a configuration diagram of a vehicle equipped with the vehicle driving assistance device. FIG. 3 is a diagram showing a configuration around the accelerator pedal.
[0008]
First, the configuration of the vehicle driving operation assistance device will be described. The laser radar 10 is attached to a front grill part or a bumper part of the vehicle and scans infrared light pulses in the horizontal direction. The laser radar 10 measures the reflected wave of the infrared light pulse reflected by a plurality of reflectors in front (usually the rear end of the front vehicle), and determines the distance between the plurality of front vehicles from the arrival time of the reflected wave. Detect the distance and its direction. The detected inter-vehicle distance and presence direction are output to the risk degree calculation unit 50. A forward area scanned by the laser radar 10 is about ± 6 deg with respect to the front of the host vehicle, and a forward object existing in this range is detected. The vehicle speed sensor 20 detects the traveling vehicle speed of the host vehicle from the number of rotations of the wheels and outputs the detection signal to the risk degree calculation unit 30.
[0009]
The risk degree calculation unit 30 calculates a risk degree RP due to the surrounding environment of the host vehicle based on signals input from the laser radar 10 and the vehicle speed sensor 20. The risk degree calculation unit 30 outputs the calculated risk degree RP to the reaction force control device 80, and generates an accelerator pedal reaction force F corresponding to the risk degree RP. The calculation of the risk degree RP will be described later. Further, the risk degree calculation unit 30 outputs the calculated risk degree RP to the deceleration calculation unit 35.
[0010]
As shown in FIG. 3, a servo motor 60 and an accelerator pedal stroke amount detection unit 70 are connected to the accelerator pedal 50 via a link mechanism. The accelerator pedal stroke amount detection unit 70 includes, for example, a stroke sensor, and detects the stroke amount S of the accelerator pedal 50 converted into the rotation angle of the servo motor 60 via a link mechanism. The accelerator pedal stroke amount detection unit 70 outputs the detected stroke amount S to the deceleration calculation unit 35 and the reaction force control device 80, respectively. The reaction force control device 80 calculates the accelerator pedal reaction force increase amount ΔF according to the risk level RP calculated by the risk level calculation unit 30. FIG. 4 shows an example of a change characteristic of the accelerator pedal reaction force increase amount ΔF with respect to the risk degree RP. The reaction force control device 80 calculates the reaction force increase amount ΔF according to the characteristics shown in FIG. 4, and calculates the accelerator pedal reaction force F generated by the accelerator pedal 50 according to the stroke amount S. Then, the reaction force control device 80 controls the torque and rotation angle generated by the servo motor 60 according to the calculated accelerator pedal reaction force F, and the operation reaction force generated when the driver operates the accelerator pedal 50. Is controlled arbitrarily.
[0011]
The deceleration calculation unit 35 calculates the deceleration ΔG that the driver feels based on the risk level RP input from the risk level calculation unit 30 and the stroke amount S input from the accelerator pedal stroke amount detection unit 70. To do. The deceleration calculation unit 35 outputs a command to the engine controller 40 so as to cause the vehicle to generate the calculated deceleration ΔG. The engine controller 40 controls the brake actuator 41 and the throttle actuator 42 according to the command input from the deceleration calculation unit 35 to generate a braking force on the vehicle.
[0012]
Next, the operation of the vehicle driving assistance device according to the first embodiment will be described.
The risk degree calculation unit 30 recognizes the driving state such as the inter-vehicle distance D to the preceding vehicle, the relative speed Vr, the traveling vehicle speed Vf of the host vehicle, and the vehicle speed Va of the preceding vehicle, and the risk due to the surrounding environment of the host vehicle based on the traveling state. The degree RP is calculated. The risk degree RP can be expressed as a function of the margin time TTC shown in (Equation 1), for example.
[Expression 1]
TTC = D / Vr (Formula 1)
[0013]
The margin time TTC is a physical quantity indicating the current degree of approach of the host vehicle with respect to the preceding vehicle, and when the current traveling state, that is, the host vehicle speed Vf and the preceding vehicle speed Va continues, the inter-vehicle distance D becomes zero and the host vehicle distance D becomes zero. It shows whether the vehicle catches up with the preceding vehicle. As the risk degree RP, for example, the reciprocal of the margin time TTC as shown in the following (Equation 2) is used.
[Expression 2]
RP = 1 / TTC (Formula 2)
(Expression 2) indicates that the risk degree RP increases as the margin time TTC between the host vehicle and the preceding vehicle decreases and the degree of approach increases.
[0014]
The reaction force control device 80 calculates the pedal reaction force increase amount ΔF according to the risk degree RP according to the characteristics shown in FIG. As shown in FIG. 4, a predetermined maximum value from a predetermined minimum value RPmin. RPmax The accelerator pedal reaction force increase amount ΔF is set so as to increase exponentially as the risk degree RP increases. This is expressed by the following (formula 3).
ΔF = k · RP n (Formula 3)
[0015]
As shown in (Expression 3), the accelerator pedal reaction force increase amount ΔF is expressed as an exponential function, and the reaction force increase amount ΔF can be set continuously from the minimum value RPmin to the maximum value RPmax of the risk degree RP. Further, by appropriately defining the constants k and n of the exponential function, the objective risk degree RP that is a physical quantity can be appropriately converted into the accelerator pedal reaction force F that the driver feels as a sensation. Accordingly, it is possible to continuously notify the driver of the change in the risk degree RP due to the increase in the accelerator pedal reaction force F, and the driver can be effectively notified of the driving situation. The constants k and n are different depending on the vehicle type and the like, and the risk level RP is converted into the accelerator pedal reaction force F as a value that is in line with the sense that humans actually feel from the result obtained by the field test by a drive simulator or the like. Set as follows.
[0016]
As shown in FIG. 4, the reaction force increase amount ΔF increases exponentially as the risk degree RP increases, and reaches the maximum value ΔFmax when the risk degree RP reaches the maximum value RPmax. When the risk degree RP exceeds the maximum value RPmax, the reaction force increase amount ΔF increases at a stretch to the upper limit value ΔFmm, and is then fixed to the upper limit value ΔFmm. The driver is prompted to release the accelerator pedal 50 by increasing the reaction force increase amount ΔF at a stretch to the maximum value ΔFmm. Further, the accelerator pedal reaction force F is not increased below the minimum value RPmin of the risk degree RP, and the driver is not bothered when the risk degree RP is very small. The minimum value RPmin and the maximum value RPmax of the risk degree RP are set to appropriate values in advance.
[0017]
The reaction force control device 80 adds the calculated reaction force increase amount ΔF to the normal accelerator pedal reaction force characteristic when the accelerator pedal reaction force control is not performed, and causes the accelerator pedal 50 to actually generate the accelerator pedal reaction force F. Is calculated. Then, the servo motor 60 is controlled so as to generate the calculated accelerator pedal reaction force F. The normal accelerator pedal reaction force characteristic is set such that the pedal reaction force F increases linearly as the stroke amount S increases, for example. The normal accelerator pedal reaction force characteristic can be realized by a spring force of a torsion spring (not shown) provided at the center of rotation of the accelerator pedal 50, for example.
[0018]
In the present invention, as described above, the accelerator pedal reaction force F is increased according to the risk degree RP, and the braking force is generated in the vehicle so that the driver can experience the deceleration ΔG. As a result, the host vehicle speed Vf decreases and the inter-vehicle distance D with the preceding vehicle increases compared to when the deceleration ΔG is not generated, and the increase in the risk degree RP can be suppressed. Hereinafter, calculation of the deceleration ΔG by the deceleration calculation unit 35 will be described.
[0019]
FIG. 5A shows an example of the characteristic of the deceleration ΔG with respect to the risk degree RP, and FIG. 5B shows an example of the characteristic of the deceleration ΔG with respect to the stroke amount S. As shown in FIG. 5A, the deceleration ΔG increases exponentially as the risk degree RP increases in the range from the minimum value RPmin to the maximum value RPmax of the risk degree RP. This is expressed by the following (formula 4).
[Expression 4]
ΔG = k1 · RP n1 (Formula 4)
Here, k1 and n1 are constants, and are set to optimum values based on the result of the field test using a drive simulator or the like. Note that when the risk degree RP exceeds the maximum value RPmax, the deceleration ΔG is fixed to the maximum value ΔGmax. Further, as shown in FIG. 5B, the deceleration ΔG does not change with respect to the stroke amount S.
[0020]
The deceleration calculation unit 35 calculates the deceleration ΔG corresponding to only the risk degree RP using (Equation 4) regardless of the stroke amount S, and issues a command to the engine controller 40 to generate the deceleration ΔG. Output. The engine controller 40 controls the brake actuator 41 and the throttle actuator 42 according to the input command, and generates a deceleration ΔG. The characteristics of the deceleration ΔG shown in FIGS. 5A and 5B are set in advance.
[0021]
Next, taking the control of the accelerator pedal reaction force F and the deceleration ΔG when the host vehicle is following the preceding vehicle as an example, the operation of the vehicle driving assistance device according to the first embodiment will be described in more detail. explain. 6A shows changes in the inter-vehicle distance D, the host vehicle speed Vf, and the preceding vehicle speed Va with respect to the time axis, FIG. 6B shows a change in the risk degree RP corresponding to FIG. 6A, and FIG. 6C corresponds to FIG. (D) shows the change in the accelerator pedal reaction force F corresponding to (a), and (e) shows the change in the deceleration ΔG corresponding to (a).
[0022]
As shown in FIG. 6A, when the host vehicle travels following the preceding vehicle while maintaining the inter-vehicle distance D = D1, it is assumed that the minimum risk degree RPmin is generated. As a result, the reaction force increase amount ΔF of the accelerator pedal 50 is ΔFmin, and the deceleration ΔG that the driver feels is ΔGmin. When the preceding vehicle speed Va starts to decrease at time T = Ta, the inter-vehicle distance D decreases accordingly. As shown in FIG. 6B, the risk degree RP increases as the inter-vehicle distance D decreases. As shown in FIGS. 6D and 6E, the reaction force increase amount ΔF and the deceleration ΔG correspond to the risk degree RP. Will increase. As the accelerator pedal reaction force F increases, the driver is guided in the direction of returning the accelerator pedal 50, and the stroke amount S gradually decreases as shown in FIG. 6 (c). In addition to the decrease in the stroke amount S, a braking force is generated in the vehicle so as to increase the deceleration ΔG, the host vehicle speed Vf decreases, and the inter-vehicle distance D increases. Thereafter, the degree of risk RP decreases as the inter-vehicle distance D increases, and the reaction force increase amount ΔF and the deceleration ΔG also decrease accordingly. In response to the decrease in the reaction force increase amount ΔF and the increase in the inter-vehicle distance D, the driver depresses the accelerator pedal 50 again and adjusts the vehicle speed Vf while gradually increasing the stroke amount S so as to follow the preceding vehicle. Do.
[0023]
In this way, the driver can sensuously recognize the change in the degree of risk RP by the change in the pedal reaction force F. In particular, when the risk degree RP increases, the pedal reaction force F is increased, so that the driver's operation can be prompted to return the accelerator pedal 50. When the risk degree RP increases, the braking force is applied to the vehicle to generate the deceleration ΔG, so that the inter-vehicle distance D is widened compared to the case where the pedal reaction force F is merely increased, and the risk degree RP is further increased. Can be suppressed. That is, the reaction force generated in the accelerator pedal 50 increases due to the increase in the risk level RP, and the accelerator pedal 50 is returned, but the increase in the reaction force increase ΔF is suppressed. The user is prompted to continue to operate the pedal without removing his / her foot from 50. Thereby, the driver can perform an appropriate driving operation while continuously recognizing the risk degree RP by the reaction force F generated in the accelerator pedal 50. In addition, the driver can visually confirm the increase in the inter-vehicle distance D, and can grasp the situation around the vehicle in a cool and accurate manner. Furthermore, the driver can easily recognize the risk degree RP by experiencing the inertial force generated by the deceleration ΔG. Thus, it becomes possible to inform the driver of the situation around the vehicle without separately providing a display device or the like for transmitting the risk degree RP, and the cost can be reduced.
[0024]
Next, the processing procedure of the accelerator pedal reaction force control and deceleration control described above will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a flowchart illustrating an example of a processing procedure of the accelerator pedal reaction force control and deceleration control program according to the first embodiment. These processes are executed in the risk degree calculation unit 30, the deceleration calculation unit 35, and the reaction force control device 80. Note that this processing content is continuously performed, for example, once every 100 msec.
[0025]
First, in step S101, the risk degree calculation unit 30 reads travel conditions such as the inter-vehicle distance D, the host vehicle speed Vf, and the preceding vehicle speed Va detected by the laser radar 10 and the vehicle speed sensor 20. In step S102, the risk degree RP is calculated from the running state read in step S101. In step S103, it is determined whether or not the calculated risk degree RP is greater than or equal to a preset minimum value RPmin. If an affirmative determination is made in step S104, the process proceeds to step S104, and the stroke amount S detected by the accelerator pedal stroke amount detection unit 70 is read. If a negative determination is made in step S103, the process returns to step S101.
[0026]
In step S105, the reaction force control device 80 calculates the reaction force increase amount ΔF according to the risk degree RP calculated in step S102, and determines the reaction force increase amount ΔF and the normal accelerator pedal reaction force characteristic to the accelerator pedal 50. The pedal reaction force F actually generated is calculated. In step S106, the servo motor 60 is controlled to generate the calculated accelerator pedal reaction force F. In step S107, the deceleration calculation unit 35 calculates a deceleration ΔG to be generated in the vehicle according to the risk degree RP. In step S108, a command to generate the calculated deceleration ΔG is output to the engine controller 40. Thus, the current process is terminated.
[0027]
As described above, the following effects can be achieved in the first embodiment of the present invention. The accelerator pedal reaction force F is controlled according to the risk degree RP of the host vehicle, and a deceleration ΔG according to the risk degree RP is given to the driver. Thereby, the risk degree RP can be intuitively recognized as the accelerator pedal reaction force F, and the risk degree RP can be easily recognized by experiencing the inertial force according to the risk degree RP. Further, when the braking force is generated so as to give the driver the deceleration ΔG, the inter-vehicle distance D between the host vehicle and the preceding vehicle increases. The driver can visually recognize the change in the inter-vehicle distance D and can grasp the situation around the vehicle calmly. Since the risk degree RP is transmitted to the driver by the accelerator pedal reaction force F and the deceleration ΔG, it is not necessary to separately provide a display device or the like, and the cost can be reduced.
[0028]
<< Second Embodiment >>
Below, the driving operation assistance device for a vehicle according to the second embodiment of the present invention will be described. Since the configuration of the vehicular driving operation assisting device of the second embodiment is the same as that of the first embodiment described with reference to FIGS. 1 to 3, detailed description thereof is omitted. Here, the deceleration control process, which is the difference from the first embodiment, will be mainly described.
[0029]
In the second embodiment, the reaction force increase amount ΔF and the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP are generated as in the first embodiment. However, the deceleration ΔG is generated only when the stroke amount S is less than the predetermined value S0. FIGS. 8A and 8B show the characteristics of the deceleration ΔG with respect to the risk degree RP and the characteristics of the deceleration ΔG with respect to the stroke amount S, respectively. As shown in FIG. 8A, the deceleration ΔG increases exponentially as the risk degree RP increases in the range from the minimum value RPmin to the maximum value RPmax. Then, as shown in FIG. 8B, the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated only in the range where the stroke amount S is less than the predetermined value S0. By generating the deceleration ΔG only below the predetermined value S0, the deceleration ΔG is not generated when the accelerator pedal 50 is depressed by the driver's intention. An appropriate value is set in advance as the predetermined value S0.
[0030]
The operation of the vehicle driving assistance device according to the second embodiment will be described with reference to FIG. 9A shows the change in the inter-vehicle distance D, the own vehicle speed Vf and the preceding vehicle speed Va with respect to the time axis, FIG. 9B shows the change in the risk degree RP, FIG. 9C shows the change in the stroke amount S, and FIG. Changes in the amount ΔF and (e) show examples of changes in the deceleration ΔG, respectively. As shown in FIG. 9A, when the host vehicle is traveling following the preceding vehicle speed while maintaining the inter-vehicle distance D1, the inter-vehicle distance D decreases when the preceding vehicle speed Va starts decreasing at time T = Tb. The risk degree RP increases as the inter-vehicle distance D decreases, and the reaction force increase amount ΔF increases as shown in FIG. As the accelerator pedal reaction force F increases, the stroke amount S gradually decreases as shown in FIG. When the stroke amount S further decreases and falls below the predetermined value S0, a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated as shown in FIG. 9 (e). As the stroke amount S decreases and the deceleration ΔG occurs, the host vehicle speed Vf decreases and the inter-vehicle distance D increases. Accordingly, the degree of risk RP decreases, and the driver operates the accelerator pedal 50 to adjust the host vehicle speed Vf so as to follow the preceding vehicle again. At this time, a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated until the stroke amount S becomes equal to or larger than the predetermined value S0 again. FIG. 9 (e) shows the deceleration generated in the vehicle. When the accelerator pedal 50 is depressed and the stroke amount S is increased with the risk degree RP being negative, the negative deceleration, That is, the acceleration is generated in the vehicle.
[0031]
In this way, the driver can sensuously recognize the change in the risk degree RP as the change in the accelerator pedal reaction force F. Further, since the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated with the stroke amount less than S0, the inter-vehicle distance D can be further increased compared to the case where the deceleration ΔG is not generated. The driver can visually recognize the increase in the inter-vehicle distance D and can accurately grasp the situation around the vehicle. Moreover, the risk degree RP can be easily recognized by experiencing the inertial force generated in the vehicle by the deceleration ΔG. When the accelerator pedal 50 is depressed again after the stroke amount S has decreased, the deceleration ΔG does not occur in the region where the stroke amount S is equal to or greater than the predetermined value S0, and therefore the own vehicle speed Vf is quickly adjusted according to the accelerator pedal operation. be able to.
[0032]
Next, the processing procedure of the accelerator pedal reaction force control and deceleration control described above will be described with reference to FIG. FIG. 10 is a flowchart illustrating an example of a processing procedure of the accelerator pedal reaction force control and deceleration control program according to the second embodiment. These processes are executed in the risk degree calculation unit 30, the deceleration calculation unit 35, and the reaction force control device 80. Note that this processing content is continuously performed, for example, once every 100 msec.
[0033]
Since the processing of step S201 to step S206 is the same as the processing of step S101 to step S106 of the first embodiment shown in FIG. In step S207, it is determined whether or not the stroke amount S read in step S204 is less than a predetermined value S0. If it is determined in step S207 that the stroke amount S is S <S0, the process proceeds to step S208. In step S208, the deceleration calculation unit 35 calculates a deceleration ΔG to be generated in the vehicle according to the risk degree RP calculated in step S202. On the other hand, if a negative determination is made in step S207, the process proceeds to step S209. In step S209, the deceleration calculation unit 35 sets the deceleration ΔG = 0 so that the deceleration ΔG is not generated. In step 210, a command for generating the calculated deceleration ΔG is output to the engine controller 40. Thus, the current process is terminated.
[0034]
As described above, the following effects can be achieved in the second embodiment of the present invention. When the stroke amount S of the accelerator pedal 50 falls below a predetermined value S0, a deceleration ΔG corresponding to the degree of risk is generated. When the stroke amount S becomes small and the contact state between the driver's foot and the accelerator pedal 50 becomes unstable, it becomes difficult to inform the driver of the risk degree RP by the change in the accelerator pedal reaction force F. In this case, since the deceleration ΔG is generated, the driver can experience the inertial force and can accurately recognize the risk degree RP. Further, since the generation of the deceleration ΔG is stopped when the stroke amount S is larger than S0, the deceleration ΔG does not occur when the accelerator pedal 50 is depressed by the driver's intention, and the smooth driving operation is performed. It can be performed. In particular, it is possible to reduce the annoyance that the deceleration ΔG is generated and it is difficult to approach the preceding vehicle when overtaking the preceding vehicle.
[0035]
<< Third Embodiment >>
Below, the driving operation assistance apparatus for vehicles by the 3rd Embodiment of this invention is demonstrated. The configuration of the vehicular driving operation assisting device of the third embodiment is the same as that of the first embodiment described with reference to FIGS. Here, the deceleration control process, which is the difference from the first embodiment, will be mainly described.
[0036]
In the third embodiment, the reaction force increase amount ΔF and the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP are generated as in the first embodiment. However, the deceleration ΔG is generated until the stroke amount S falls below the predetermined value S1 until it reaches a predetermined value S2 that is larger than the predetermined value S1. FIGS. 11A and 11B show the characteristics of the deceleration ΔG with respect to the risk degree RP and the characteristics of the deceleration ΔG with respect to the stroke amount S, respectively. The characteristic of the deceleration ΔG with respect to the risk degree RP shown in FIG. 11A is the same as that of the first embodiment shown in FIG. As shown in FIG. 11B, when the stroke amount S decreases and falls below a predetermined value S1, a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated. Thereafter, the deceleration ΔG is generated until the accelerator pedal 50 is depressed again and the stroke amount S reaches a predetermined value S2 (S2> S1). Thus, the deceleration ΔG is not generated when the accelerator pedal 50 is depressed by the driver's intention. Further, a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated until the stroke amount S reaches the predetermined value S2, and the driver feels the risk degree RP when the depression operation of the accelerator pedal 50 is resumed. As the predetermined values S1 and S2, appropriate values are set in advance.
[0037]
The operation of the vehicular driving assistance apparatus according to the third embodiment will be described with reference to FIG. 12A shows the change in the inter-vehicle distance D, the own vehicle speed Vf and the preceding vehicle speed Va with respect to the time axis, FIG. 12B shows the change in the risk degree RP, (c) shows the change in the stroke amount S, and (d) shows the reaction force increase. Changes in the amount ΔF and (e) show examples of changes in the deceleration ΔG, respectively. As shown in FIG. 12A, when the host vehicle is traveling following the preceding vehicle speed while maintaining the inter-vehicle distance D1, the inter-vehicle distance D decreases when the preceding vehicle speed Va starts decreasing at time T = Tc. The degree of risk RP increases as the inter-vehicle distance D decreases, and the reaction force increase amount ΔF increases as shown in FIG. In response to the increase in the accelerator pedal reaction force F, the stroke amount S gradually decreases as shown in FIG. When the stroke amount S further decreases and falls below the predetermined value S1, a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated as shown in FIG. As the stroke amount S decreases and the deceleration ΔG occurs, the host vehicle speed Vf decreases and the inter-vehicle distance D increases. Accordingly, the risk degree RP decreases, and the driver operates the accelerator pedal 50 to adjust the own vehicle speed Vf so as to follow the preceding vehicle again. At this time, a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated until the stroke amount S becomes a predetermined value S2 larger than the predetermined value S1.
[0038]
In this way, the driver can sensuously recognize the change in the risk degree RP as the change in the accelerator pedal reaction force F. Further, since the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated with a stroke amount less than the predetermined stroke amount S1, the inter-vehicle distance D can be further increased as compared with the case where the deceleration ΔG is not generated. The driver can visually recognize the increase in the inter-vehicle distance D and can accurately grasp the situation around the vehicle. Moreover, the risk degree RP can be easily recognized by experiencing the inertial force generated in the vehicle by the deceleration ΔG. When the accelerator pedal 50 is depressed again after the stroke amount S has decreased, the deceleration ΔG does not occur in the region where the stroke amount S is greater than or equal to the predetermined value S2, so the vehicle speed Vf is quickly increased according to the accelerator pedal operation. Adjustments can be made. By setting the predetermined value S2 as S2> S1, it is possible to perform an appropriate driving operation while recognizing the risk degree RP by experiencing the deceleration ΔG when the depression operation of the accelerator pedal 50 is resumed.
[0039]
Next, the processing procedure of the accelerator pedal reaction force control and deceleration control described above will be described with reference to FIG. FIG. 13 is a flowchart illustrating an example of a processing procedure of an accelerator pedal reaction force control and deceleration control program according to the third embodiment. These processes are executed in the risk degree calculation unit 30, the deceleration calculation unit 35, and the reaction force control device 80. Note that this processing content is continuously performed, for example, once every 100 msec.
[0040]
First, immediately after the start of this control program, a flag Flg = 0 indicating that deceleration control is not being performed is set as an initial value in step S301. The subsequent processing from step S302 to step S307 is the same as the processing from step S101 to step S106 in the first embodiment shown in FIG. In step S308, it is determined whether or not a flag Flg = 1 indicating that deceleration control has already been performed. If a negative determination is made in step S308, the process proceeds to step S309. In step S309, it is determined whether or not the stroke amount S read in step S305 is less than a predetermined value S1. If an affirmative determination is made in step S309 that the stroke amount S is S <S1, the process proceeds to step S310 to start deceleration control, and the flag Flg = 1 is set. In step S311, the deceleration calculation unit 35 calculates a deceleration ΔG to be generated in the vehicle according to the risk degree RP calculated in step S303. On the other hand, if a negative determination is made in step S309, the process proceeds to step S312 and the deceleration calculation unit 35 sets the deceleration ΔG = 0.
[0041]
If it is determined in step S308 that the flag Flg = 1 and deceleration control has already been performed, the process proceeds to step S313. In step S313, it is determined whether or not the stroke amount S is less than a predetermined value S2. If an affirmative determination is made in step S313 that the stroke amount S <S2, the process proceeds to step S311 to calculate a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP. On the other hand, if a negative determination is made in step S313, the process proceeds to step S314, and a flag Flg = 0 indicating that deceleration control is not performed is set. In step S312, the deceleration calculation unit 35 sets the deceleration ΔG = 0. In step S313, a command to generate the calculated deceleration ΔG is output to the engine controller 40. The current process is terminated in step S313, and then the process returns to step S302 to repeat the above process.
[0042]
As described above, the following effects can be achieved in the third embodiment of the present invention. When the stroke amount S of the accelerator pedal 50 falls below a predetermined value S1, a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated, and when the stroke amount S exceeds a predetermined value S2 (S2> S1), the generation of the deceleration ΔG is stopped. I tried to do it. As a result, when the contact state between the driver's foot and the accelerator pedal 50 is unstable, the driver can experience the risk degree RP by generating the deceleration ΔG. Further, when the accelerator pedal 50 is depressed again, an appropriate driving operation can be performed while experiencing the degree of risk RP by the deceleration ΔG.
[0043]
<< Fourth Embodiment >>
The vehicle driving operation assistance device according to the fourth embodiment of the present invention will be described below. The configuration of the vehicle driving operation assistance device of the fourth embodiment is the same as that of the first embodiment described with reference to FIGS. Here, the deceleration control process, which is the difference from the first embodiment, will be mainly described.
[0044]
In the fourth embodiment, a reaction force increase amount ΔF and a deceleration rate ΔG corresponding to the risk degree RP are generated as in the first embodiment. However, the deceleration ΔG is generated until the depression speed Vs of the accelerator pedal 50 falls below the negative predetermined value Vs1 until it becomes equal to or higher than the positive predetermined value Vs2. Here, when the accelerator pedal depression speed Vs is negative (Vs <0), the accelerator pedal 50 is operated to return, and when the pedal depression speed Vs is positive (Vs> 0), the accelerator pedal 50 is depressed. Indicates.
[0045]
FIGS. 14A and 14B show the characteristics of the deceleration ΔG with respect to the risk degree RP and the characteristics of the deceleration ΔG with respect to the pedal depression speed Vs, respectively. The characteristic of the deceleration ΔG with respect to the risk degree RP shown in FIG. 14A is the same as that of the first embodiment shown in FIG. As shown in FIG. 14B, when the accelerator pedal 50 is operated to return from the depressed state and the pedal depression speed Vs becomes less than the negative predetermined value Vs1, that is, at a speed exceeding the predetermined value | Vs1 |. When the accelerator pedal 50 is operated in the direction of returning, the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated. Thereafter, the speed in the direction in which the accelerator pedal 50 is returned decreases, and the deceleration ΔG is generated until the accelerator pedal 50 is depressed again and the depression speed Vs reaches a positive predetermined value Vs2. Thus, when the accelerator pedal 50 is operated in the direction of returning, the deceleration ΔG is generated to assist the driver's operation. Further, when the pedal depression speed Vs is equal to or higher than the predetermined value Vs2 and the depression of the accelerator pedal 50 is resumed by the driver's intention, the deceleration ΔG is not generated. Predetermined values Vs1 and Vs2 are set to appropriate values in advance.
[0046]
The operation of the vehicle driving assistance device according to the fourth embodiment will be described with reference to FIG. 15A shows the change in the inter-vehicle distance D, the host vehicle speed Vf and the preceding vehicle speed Va with respect to the time axis, FIG. 15B shows the change in the risk degree RP, FIG. 15C shows the change in the stroke amount S, and FIG. Changes in the amount ΔF and (e) show examples of changes in the deceleration ΔG, respectively. As shown in FIG. 15A, when the host vehicle is traveling following the preceding vehicle speed while maintaining the inter-vehicle distance D1, the inter-vehicle distance D decreases when the preceding vehicle speed Va starts decreasing at time T = Td. As the inter-vehicle distance D decreases, the risk degree RP increases, and the reaction force increase amount ΔF increases as shown in FIG. As the accelerator pedal reaction force F increases, the stroke amount S gradually decreases as shown in FIG. At this time, if the accelerator pedal 50 is operated in the return direction at a speed exceeding a predetermined value | Vs1 |, a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated as shown in FIG. As the stroke amount S decreases and the deceleration ΔG occurs, the host vehicle speed Vf decreases and the inter-vehicle distance D increases. Accordingly, the risk degree RP decreases, and the driver operates the accelerator pedal 50 to adjust the own vehicle speed Vf so as to follow the preceding vehicle again. At this time, if the accelerator pedal 50 is depressed at a speed equal to or higher than the predetermined value Vs2, the deceleration ΔG is not generated.
[0047]
In this way, the driver can sensuously recognize the change in the risk degree RP as the change in the accelerator pedal reaction force F. Further, when the accelerator pedal 50 is returned at a speed exceeding the predetermined speed | Vs1 |, the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated. Therefore, the inter-vehicle distance D is further increased as compared with the case where the deceleration ΔG is not generated. be able to. The driver can visually recognize the increase in the inter-vehicle distance D and can accurately grasp the situation around the vehicle. Moreover, the risk degree RP can be easily recognized by experiencing the inertial force generated in the vehicle by the deceleration ΔG. When the accelerator pedal 50 is depressed again from the direction in which the accelerator pedal 50 is returned, the deceleration ΔG does not occur in a region where the depression speed Vs is equal to or greater than the predetermined value Vs2. Can do. When the accelerator pedal 50 is stepped on again, the deceleration ΔG is generated at a value less than the predetermined value Vs2, so that an appropriate driving operation can be performed while experiencing the deceleration ΔG and recognizing the risk degree RP.
[0048]
Next, the processing procedure of the accelerator pedal reaction force control and the deceleration control described above will be described with reference to FIG. FIG. 16 is a flowchart illustrating an example of a processing procedure of an accelerator pedal reaction force control and deceleration control program according to the fourth embodiment. These processes are executed in the risk degree calculation unit 30, the deceleration calculation unit 35, and the reaction force control device 80. Note that this processing content is continuously performed, for example, once every 100 msec.
[0049]
First, immediately after the start of this control program, a flag Flg = 0 indicating that deceleration control is not being performed is set as an initial value in step S401. The subsequent processing from step S402 to step S407 is the same as the processing from step S101 to step S106 in the first embodiment shown in FIG. In step S408, the depression speed Vs of the accelerator pedal 50 is calculated. This can be calculated from, for example, the current stroke amount S read in step S405 and the previous stroke amount stored in a memory (not shown). In step S409, it is determined whether or not a flag Flg = 1 indicating that deceleration control has already been performed. If a negative determination is made in step S409, the process proceeds to step S410. In step S410, it is determined whether or not the pedal depression speed Vs calculated in step S408 is less than a predetermined negative value Vs1. If it is determined in step S410 that the pedal depression speed Vs is Vs <Vs1, and the accelerator pedal 50 is operated in the return direction at a speed exceeding a predetermined value, the process proceeds to step S411 to start the deceleration control. The flag Flg = 1 is set. In step S412, the deceleration calculation unit 35 calculates a deceleration ΔG to be generated in the vehicle according to the risk degree RP calculated in step S403. On the other hand, if a negative determination is made in step S410, the process proceeds to step S413, and the deceleration calculation unit 35 sets the deceleration ΔG = 0.
[0050]
If it is determined in step S409 that the flag Flg = 1 and deceleration control has already been performed, the process proceeds to step S414. In step S414, it is determined whether or not the pedal depression speed Vs is less than a predetermined positive value Vs2. If an affirmative determination is made in step S414 that the pedal depression speed Vs <Vs2, the process proceeds to step S412 to calculate a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP. On the other hand, if a negative determination is made in step S414, the process proceeds to step S415, and a flag Flg = 0 indicating that the deceleration control is not performed is set. Then, the process proceeds to step S413, and the deceleration calculation unit 35 sets the deceleration ΔG = 0. In step S416, a command for generating the calculated deceleration ΔG is output to the engine controller 40. The current process is terminated in step S416, and then the process returns to step S402 to repeat the above process.
[0051]
As described above, the following effects can be achieved in the fourth embodiment of the present invention. When the operation speed Vs when the accelerator pedal 50 is operated in the direction of returning is faster than the predetermined value Vs1, a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP is generated, and then the operation speed when the accelerator pedal 50 is depressed again is the predetermined value Vs2. If it exceeds, the generation of the deceleration ΔG according to the risk degree RP is stopped. As a result, when the contact state between the driver's foot and the accelerator pedal 50 is unstable, such as when the accelerator pedal 50 is quickly operated in the direction of returning, the deceleration ΔG is generated and the risk RP is given to the driver. Can be experienced. When the accelerator pedal 50 is stepped on again, the deceleration ΔG is not generated at a predetermined value Vs2 or more, so that a smooth driving operation can be performed when the accelerator pedal 50 is stepped on by the driver's intention. Further, since the deceleration ΔG is generated when the accelerator pedal 50 is operated in the direction of returning, the own vehicle speed Vf decreases and the inter-vehicle distance D increases. As a result, the risk degree RP decreases and the accelerator pedal reaction force F decreases. That is, as the accelerator pedal reaction force F decreases, the driver has more opportunities to operate without taking his / her foot off the accelerator pedal 50, and the driver appropriately recognizes the risk degree RP by continuously changing the accelerator pedal reaction force F. Operation can be performed.
[0052]
<< Fifth Embodiment >>
Below, the driving assistance device for vehicles by the 5th embodiment of the present invention is explained. FIG. 17 is a system diagram showing the configuration of a vehicle driving assistance device according to the fifth embodiment of the present invention, and FIG. 18 is a configuration diagram of a vehicle equipped with the vehicle driving assistance device. In FIGS. 17 and 18, the same reference numerals are given to parts having the same functions as those in the first to fourth embodiments described with reference to FIGS. 1 to 3. Here, differences from the above-described first to third embodiments will be mainly described.
[0053]
As shown in FIG. 17, the vehicular driving operation assisting device according to the fifth embodiment includes a seat movement amount calculation unit 100 and a seat slide control controller 110. The seat movement amount calculation unit 100 gives the driver a deceleration ΔG based on the risk degree RP input from the risk degree calculation unit 30 and the stroke amount S input from the accelerator pedal stroke amount detection unit 70. The amount of movement of the driver's seat 120 is calculated. That is, in the fifth embodiment, instead of generating the braking force and causing the vehicle to generate the deceleration ΔG, the driver seat 120 is given a deceleration ΔG by moving the driver's seat 120, and the risk degree RP is set. Feel it.
[0054]
The seat movement amount calculation unit 100 calculates the movement amount of the driver seat 120 according to the risk degree RP so as to perform seat slide control corresponding to the deceleration control in the first to fourth embodiments described above. That is, the amount of movement that gives the driver the deceleration ΔG is calculated based on the characteristic of the deceleration ΔG with respect to the degree of risk RP shown in FIG. For example, when the risk degree RP is large and the driver is given a large deceleration ΔG, the amount of movement of the driver seat 120 is increased within the slidable range. Further, for example, the deceleration control for the pedal depression speed Vs according to the fourth embodiment described above can be applied to the seat slide control. That is, when the accelerator pedal 50 is operated in the return direction and the pedal depression speed Vs exceeds the predetermined value | Vs1 |, the driver's seat 120 is slid by the movement amount corresponding to the risk degree RP. When the accelerator pedal 50 is depressed again and the pedal depression speed Vs becomes equal to or higher than the predetermined value Vs2, the slide control of the driver seat 120 is stopped.
[0055]
As a result, when the risk level RP around the vehicle increases, the driver can experience the inertial force from the deceleration ΔG generated by the sliding of the driver seat 120 in addition to the increase in the accelerator pedal reaction force F, and the risk level can be easily achieved. Can be recognized. Moreover, since a display device or the like for transmitting the risk degree RP to the driver is not necessary, the cost can be reduced. When the driver's seat 120 slides toward the rear of the vehicle, the driver's legs also move toward the rear of the vehicle, so that the return operation of the accelerator pedal 50 can be assisted. Further, when the accelerator pedal 50 is depressed again according to the driver's intention, the troublesomeness given to the driver can be reduced if the seat slide is not performed.
[0056]
Note that the deceleration control (see FIG. 5B, FIG. 8B, FIG. 11B, and FIG. 14B) for the stroke amount S according to the first to third embodiments described above is performed on the seat slide. Of course, it can be applied to control. At this time, it is desirable to appropriately set in advance the moving amount and moving speed of the driver's seat 120 with respect to the risk degree RP, and to perform seat slide control corresponding to the deceleration control in the first to fourth embodiments.
[0057]
Furthermore, the vehicle deceleration control and the seat slide control may be performed in combination. In other words, the engine controller 40 controls the brake actuator 41 to generate a braking force on the vehicle, and the driver seat 120 is slid to allow the driver to feel the deceleration. For example, when the risk degree RP is low, a deceleration ΔG is given to the driver by seat slide control, and when the risk degree RP becomes large, a braking force can be generated to give the vehicle the deceleration ΔG. Control combining the deceleration control and the seat slide control will be described below.
[0058]
Here, as shown in FIG. 6 of the first embodiment, the case where the host vehicle is traveling following the preceding vehicle will be described as an example. Before the time T = Ta, when the host vehicle is following the preceding vehicle, the risk degree RP is the minimum value RPmin, and the deceleration ΔG is the minimum value ΔGmin. At this time, the driver's seat is moved so as to give the driver a deceleration ΔGmin instead of generating a braking force on the vehicle. Thereafter, when the inter-vehicle distance D decreases and the risk degree RP increases, the braking force is controlled so as to generate a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP. As a result, no braking force is generated when the risk level RP is low, but the driver feels the deceleration ΔGmin due to the movement of the driver's seat 120, and the risk level RPmin generated before the risk level RP increases. Intuitive recognition. In this case, the driver's seat 120 may be slid rearward of the vehicle, or only the cushion portion on which the driver sits may be slid, or the cushion portion may be moved up and down. As described above, when the risk level RP is low, the vehicle is not given the deceleration ΔG, but the driver himself / herself experiences the deceleration ΔG, so that the driver's intention is recognized while intuitively recognizing the risk level RP. A smooth driving operation can be performed. Further, since the braking force is generated in the vehicle when the risk level RP increases, the driver can recognize the risk level RP by experiencing the inertial force, and the distance D between the preceding vehicle and the vehicle increases, thereby increasing the risk level RP. Can be suppressed.
[0059]
Further, when the braking force is generated in the vehicle, the seat slide control of the driver's seat 120 may be performed to let the driver experience the deceleration ΔG. Thus, by combining the seat slide control and the vehicle deceleration control, the driver can easily and accurately recognize the risk degree RP.
[0060]
As described above, the following effects can be achieved in the fifth embodiment of the present invention. The driver's seat 120 was slid so as to give the driver a deceleration ΔG corresponding to the degree of risk around the vehicle. As a result, the driver can experience the inertial force due to the slide of the driver's seat 120 and can easily recognize the risk degree RP. Furthermore, if the deceleration control according to the second to third embodiments described above is applied to the seat slide control and the driver's seat 120 is moved according to the stroke amount S and the operation speed of the accelerator pedal 50, the driving is performed. Even when the contact state between the person's foot and the accelerator pedal 50 is unstable, the driver can experience the risk RP as an inertial force.
[0061]
Further, by combining the seat slide control and the deceleration control, the driver can experience the risk degree RP without bothering the user.
[0062]
As shown in FIG. 4, when the risk degree RP exceeds the maximum value RPmax, the reaction force increase amount ΔF is increased to the upper limit value ΔFmm at once. For example, in the region where the risk degree is equal to or greater than the maximum value RPmin, the reaction force increase amount ΔF is increased. The maximum value ΔFmax can be fixed. In addition, the minimum risk degree RPmin is set, and when the risk degree RP is equal to or less than the minimum value RPmin, the reaction force increase amount ΔFmin and the deceleration ΔG are not generated. The risk level to be generated and the risk level to generate the minimum deceleration ΔGmin can be set to different values. Alternatively, if the risk degree RP is generated without setting the minimum risk degree RPmin for the deceleration ΔG, the deceleration ΔG can be generated. Furthermore, the reaction force increase amount ΔF and the deceleration ΔG can be increased as the risk degree RP increases.
[0063]
In the fourth embodiment described above, the predetermined value Vs1 of the operation speed when operating in the direction of returning the accelerator pedal 50 and the predetermined value Vs2 of the operation speed when stepping on are set. For example, when a predetermined value Vs3 and Vs4 larger than the predetermined value Vs3 are set for the operation speed when the accelerator pedal 50 is depressed, and the operation speed Vs of the accelerator pedal 50 falls below the predetermined value Vs3, the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP. When the operation speed Vs exceeds the predetermined value Vs4, the generation of the deceleration ΔG can be stopped. Thereby, when the accelerator pedal operation is slow and the contact state between the accelerator pedal 50 and the driver's foot is unstable, the deceleration ΔG can be generated and the driver can experience the risk RP. When the accelerator pedal 50 is operated quickly, the deceleration ΔG is not generated in, for example, a situation where the preceding vehicle is overtaken, so that a smooth driving operation in accordance with the driver's intention can be performed.
[0064]
In the first to fifth embodiments, the case where the preceding vehicle speed decreases and the inter-vehicle distance D decreases after the host vehicle travels following the preceding vehicle has been described as an example. For example, even when the host vehicle gradually approaches the preceding vehicle without following traveling, and even when the host vehicle is controlled to follow the preceding vehicle by inter-vehicle distance control, etc. The invention can be applied. That is, the present invention generates an accelerator pedal reaction force F and a deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP, and makes it possible to make the driver easily recognize the risk degree RP around the vehicle. Applies to
[0065]
<< Sixth Embodiment >>
Hereinafter, a vehicle driving assist device according to a sixth embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 19 is a system diagram showing a configuration of a vehicle driving assistance device according to the sixth embodiment, and FIG. 20 is a configuration diagram of a vehicle equipped with the vehicle driving assistance device shown in FIG.
[0066]
First, the configuration of the vehicle driving operation assistance device will be described. The configurations of the laser radar 10, the vehicle speed sensor 20, and the accelerator pedal stroke amount detection unit 70 are the same as those in the first embodiment described above. Laser radar 10, vehicle speed sensor 20, and accelerator pedal stroke amount detection unit 70 output detected signals to controller 200.
[0067]
The controller 200 calculates a risk degree RP due to the surrounding environment of the host vehicle based on signals input from the laser radar 10 and the vehicle speed sensor 20. Then, according to the calculated risk degree RP, accelerator pedal reaction force control according to the risk degree RP is performed as described later. Further, the controller 200 calculates a deceleration that the driver feels based on the risk degree RP, and performs deceleration control as will be described later.
[0068]
The accelerator pedal reaction force control device 80 controls the torque generated by the servo motor 60 incorporated in the link mechanism of the accelerator pedal 50 in accordance with a signal from the controller 200. The servo motor 60 controls the torque and rotation angle generated according to the command value from the accelerator pedal reaction force control device 80, and arbitrarily controls the reaction force generated when the driver operates the accelerator pedal 50. can do.
[0069]
The engine controller 40 and the brake actuator 41 control the engine torque and the brake pressure, respectively, according to the signal from the controller 200, and generate braking / driving force on the vehicle.
[0070]
FIG. 21 shows a block diagram of the internal configuration of the controller 200. The obstacle recognition unit 201 inputs a signal from the laser radar 10 and calculates the inter-vehicle distance and the relative speed with the preceding vehicle. Then, an obstacle situation ahead of the host vehicle is detected from the host vehicle speed input from the vehicle speed sensor 20, the inter-vehicle distance and the relative speed. Based on the detection result of the obstacle recognition unit 201, the risk degree calculation unit 202 calculates the risk degree RP of the host vehicle for the front obstacle. The driving operation reaction force determination unit 203 calculates the reaction force control amount of the accelerator pedal 50 from the risk degree RP calculated by the risk degree calculation unit 202. The deceleration calculation unit 204 calculates a deceleration ΔG that the driver can experience from the risk degree calculated by the risk degree calculation unit 202.
[0071]
The operation intention detection unit 205 detects the driver's intention to operate the accelerator pedal from the stroke amount S input from the accelerator pedal stroke amount detection unit 70. The deceleration correction unit 206 corrects the deceleration ΔG calculated by the deceleration calculation unit 204 from the detection result of the operation intention detection unit 205 and the stroke amount S input from the accelerator pedal stroke amount detection unit 70, The deceleration correction value ΔGhosei is calculated.
[0072]
Next, the operation of the vehicle driving assistance device according to the sixth embodiment will be described. In the first to fourth embodiments described above, the deceleration calculation unit 35 calculates the deceleration ΔG from the accelerator pedal stroke amount S and the risk degree RP, and outputs a command to the engine controller 40 to the host vehicle. The deceleration ΔG was generated. In the sixth embodiment, by adding the driver's operation intention to the deceleration control as described above, the deceleration control more suitable for the driver's intention is performed. Specifically, by correcting the deceleration ΔG according to the driver's intention to operate, it is possible to reduce a large fluctuation in vehicle behavior at the time of deceleration generation / stop switching, and smooth deceleration by deceleration control. To occur. In addition, by detecting the driver's intention to operate from the accelerator pedal stroke amount S, it is possible to prevent the deceleration control from being frequently started / released by the driver's delicate accelerator operation.
[0073]
Hereinafter, how to correct the deceleration in the control as described above will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 22 is a flowchart illustrating a processing procedure of driving assistance control processing in the controller 200 according to the sixth embodiment. This processing content is continuously performed at a constant interval, for example, every 50 msec.
[0074]
First, the travel state is read in step S100. Here, the traveling state is information regarding the traveling state of the host vehicle including the obstacle state ahead of the host vehicle. Therefore, the inter-vehicle distance and direction of the vehicle traveling ahead detected by the laser radar 10 and the traveling vehicle speed of the host vehicle detected by the vehicle speed sensor 20 are read. Further, the stroke amount S of the accelerator pedal 50 detected by the accelerator pedal stroke amount detection unit 70 is read.
[0075]
In step S200, the situation of the front obstacle is recognized based on the driving state data read and recognized in step S100. Here, the relative position of the obstacle and its moving direction / speed detected with respect to the host vehicle detected before the previous processing cycle and stored in the memory of the controller 200, and the current running state data obtained in step S100, Thus, the relative position of the current obstacle with respect to the host vehicle, the moving direction and the moving speed thereof are recognized. Then, it is recognized how the obstacle is arranged in front of the host vehicle and how it moves relative to the traveling of the host vehicle.
[0076]
In step S300, the risk degree RP for the obstacle is calculated. The risk degree RP for the obstacle is calculated by (Equation 2) using the margin time TTC for the obstacle, as in the first embodiment described above (RP = 1 / TTC).
[0077]
In step S400, a reaction force control command value FA to be output to the accelerator pedal reaction force control device 60 is calculated from the risk degree RP calculated in step S300. In accordance with the risk level RP, the control reaction force is generated in the direction to return the accelerator pedal 62 as the risk level increases. The reaction force control command value FA corresponds to the pedal reaction force control amount ΔF calculated according to the risk degree RP in the first embodiment.
[0078]
FIG. 23 shows the characteristics of the accelerator pedal reaction force control command value FA with respect to the risk degree RP. As shown in FIG. 23, when the risk degree RP is larger than the predetermined value RPmin and smaller than the predetermined value RPmax, the accelerator pedal reaction force control command is generated so as to generate a larger accelerator pedal reaction force as the risk degree RP increases. The value FA is calculated. When the degree of risk RP is larger than the predetermined value RPmax, the accelerator pedal reaction force control command value FA is fixed to the maximum value FAmax so as to generate the maximum accelerator pedal reaction force. In this way, the accelerator pedal reaction force control command value FA is set according to the risk degree RP, and the risk degree RP around the host vehicle is transmitted to the driver as the accelerator pedal reaction force.
[0079]
In step S500, the deceleration ΔG that the driver feels is calculated from the risk degree RP calculated in step S300. The relationship between the degree of risk RP and the deceleration ΔG experienced by the driver is represented by the map in FIG. As shown in FIG. 24, the deceleration ΔF increases exponentially as the risk degree RP increases in the range from the minimum value RPmin to the maximum value RPmax of the risk degree RP. This is obtained by the following (formula 5).
[Equation 5]
ΔG = k1 · RP n1 (Formula 5)
Here, k1 and n1 are constants, and are set to optimum values based on the result of the field test using a drive simulator or the like. When the risk degree RP exceeds the maximum value RPmax, the deceleration ΔG is fixed to the maximum value ΔGmax.
[0080]
In step S600, the driver's intention to operate the accelerator pedal is detected based on the accelerator pedal stroke amount S read in step S100. The accelerator pedal operation intention detection process performed in step S600 will be described with reference to the flowchart of FIG.
[0081]
In step S601, it is determined whether or not the accelerator pedal stroke amount S is smaller than a predetermined value Sa0. If a positive determination is made in step S601, the process proceeds to step S602. In step S602, it is determined that the driver intends to return the accelerator pedal 50, the state flag flgSTATE is set to 1, and the process is terminated. On the other hand, when a negative determination is made in step S601, the process proceeds to step S603, where it is determined that the driver intends to depress the accelerator pedal 50, and the state flag flgSTATE is set to 0 and the process is terminated. After detecting the operation intention in step S600, the process proceeds to step S700.
[0082]
In step S700, a deceleration correction coefficient khosei is calculated in order to correct the deceleration ΔG calculated in step S500 in accordance with the driver's operation intention. The deceleration correction coefficient khosei is calculated using the accelerator pedal stroke amount S read in step S100. The deceleration correction coefficient calculation process performed in step S700 will be described with reference to the flowchart of FIG.
[0083]
In step S701, it is determined whether or not the accelerator pedal stroke amount S is smaller than a predetermined value Sa0. If a positive determination is made in step S701, the process proceeds to step S702. In step S702, the deceleration correction coefficient khosei is calculated by the following (formula 6) using the accelerator pedal stroke amount S.
[Formula 6]
khosei = 1-S / Sa0 (Formula 6)
On the other hand, if a negative determination is made in step S701, the process proceeds to step S703, where the deceleration correction coefficient khosei is set to 0 so as not to generate a deceleration, and the process is terminated.
[0084]
FIG. 27 shows the relationship between the accelerator pedal stroke amount S and the deceleration correction coefficient khosei. The accelerator pedal stroke amount S is set to 0 when the accelerator pedal 50 is released, and the stroke amount S increases as the accelerator pedal 50 is depressed. As shown in FIG. 27, the deceleration correction coefficient khosei increases as the accelerator pedal stroke amount S is equal to or less than the predetermined value Sa0 and the stroke amount S decreases, and when the stroke amount S is 0, the deceleration correction coefficient khosei = 1. . When the stroke amount S is larger than the predetermined value Sa0, the deceleration correction coefficient khosei = 0. After calculating the deceleration correction coefficient khosei in step S700, the process proceeds to step S800.
[0085]
In step S800, the deceleration ΔG calculated in step S500 is corrected from the state flag flgSTATE set in step S600 and the deceleration correction coefficient khosei calculated in step S700. If the driver intends to return the accelerator pedal 50, the deceleration control is performed. If the driver intends to depress the accelerator pedal 50, the deceleration control is not performed. The deceleration correction process performed in step S800 will be described using the flowchart of FIG.
[0086]
In step S801, it is determined whether or not the state flag flgSTATE is 1. If the determination in step S801 is affirmative and the driver intends to return the accelerator pedal 50, the process proceeds to step S802. In step S802, the deceleration correction value ΔGhosei is calculated by the following (Equation 7) using the deceleration correction coefficient khosei and the deceleration ΔG.
[Expression 7]
ΔGhosei = khosei · ΔG (Formula 7)
If a negative determination is made in step S801, the process proceeds to step S803, in which the deceleration correction value ΔGhosei is set to 0, and the process ends.
[0087]
FIG. 29 shows the relationship between the accelerator pedal stroke amount S and the deceleration correction coefficient ΔGhosei. As shown in FIG. 29, as the accelerator pedal stroke amount S is equal to or less than the predetermined value Sa0 and the stroke amount S decreases, the deceleration correction value ΔGhosei increases in accordance with the deceleration ΔG and the deceleration correction coefficient khosei. When the stroke amount S is larger than the predetermined value Sa0, the deceleration correction value ΔGhosei = 0. After calculating the deceleration correction value ΔGhosei in step S800, the process proceeds to step S900.
[0088]
In step S900, the accelerator pedal reaction force control command value FA calculated in step S400 is output to the accelerator pedal reaction force control device 80, and the deceleration correction value ΔGhosei calculated in step S800 is output to the engine control controller 40 and the brake actuator 41. And this process is complete | finished. The accelerator pedal reaction force control device 80 controls an operation reaction force generated in the accelerator pedal 50 in response to a command from the controller 200. Further, the engine controller 40 and the brake actuator 41 control the braking / driving force of the host vehicle in accordance with a command from the controller 200 so that the driver can feel the deceleration.
[0089]
Next, the operation of the vehicular driving operation assisting device according to the sixth embodiment will be described with reference to FIGS. 30A to 30F, taking as an example the case where the host vehicle is traveling following the preceding vehicle. . FIG. 30A shows changes in the inter-vehicle distance D, the host vehicle speed Vf, and the preceding vehicle speed Va with respect to the time axis, FIG. 30B shows a change in the risk degree RP corresponding to the travel situation in FIG. (a) is a change in the accelerator pedal reaction force F corresponding to (a), (d) is a change in the accelerator pedal stroke amount S corresponding to (a), (e) is a change in the deceleration correction coefficient khosei corresponding to (a), ( f) shows the change of the deceleration correction value ΔGhosei corresponding to (a). In FIG. 30F, the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP before correction according to the driver's intention to operate is indicated by a broken line.
[0090]
As shown in FIG. 30A, when the host vehicle travels following the preceding vehicle while maintaining the inter-vehicle distance D = D1, the inter-vehicle distance D decreases when the preceding vehicle speed Va starts decreasing at time T = Ta. As the inter-vehicle distance D decreases, the degree of risk RP increases, and accordingly, the accelerator pedal reaction force F increases as shown in FIG. When the driver returns the accelerator pedal 50 in response to the increase in the accelerator pedal reaction force F and the stroke amount S falls below the predetermined value Sa0, a deceleration occurs as shown in FIG. 30 (f), and the deceleration control starts. Is done. At this time, as shown in FIG. 30 (e), the deceleration correction coefficient khosei increases as the stroke amount S decreases. The deceleration shown in FIG. 30F is a deceleration correction value ΔGhosei. By correcting the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP with a deceleration correction coefficient khosei as shown in FIG. 30E, a smoothly changing deceleration is generated.
[0091]
As the accelerator pedal stroke amount S decreases and the deceleration correction value ΔGhosei occurs, the host vehicle speed Vf decreases and the inter-vehicle distance D increases. As the inter-vehicle distance D increases, the risk degree RP decreases and the accelerator pedal reaction force F also decreases. In response to this, the driver operates the accelerator pedal 50 to adjust the host vehicle speed Vf so as to follow the preceding vehicle again.
[0092]
Thus, in the above-described sixth embodiment, the following operational effects can be achieved.
(1) Since the accelerator pedal reaction force F is controlled according to the risk degree RP around the host vehicle, the driver can sensuously recognize the change in the risk degree RP as the change in the reaction force F of the accelerator pedal. Further, the deceleration ΔG calculated according to the degree of risk RP is corrected according to the driver's intention to operate the accelerator pedal 50, and the corrected deceleration correction value ΔGhosei is generated in the vehicle so that the driver can experience it. did. As a result, the inter-vehicle distance D can be further increased compared to the case where no deceleration is generated, and the driver can visually recognize the increase in the inter-vehicle distance D and accurately grasp the situation around the vehicle. it can. Further, the risk degree RP can be easily recognized by experiencing the inertial force generated in the vehicle by the deceleration correction value ΔGhosei. Furthermore, since the deceleration ΔG is corrected according to the operation intention of the accelerator pedal 50, it is possible to perform an appropriate deceleration control suitable for the driver's intention.
(2) When the driver's intention to return the accelerator pedal 50 is detected, the deceleration ΔG is corrected to calculate the deceleration correction value ΔGhosei. When the return intention is not detected, that is, the accelerator pedal 50 is intended to be depressed. Is detected, the deceleration correction value ΔGhosei is set to zero. Thus, for example, when the driver intends to depress the accelerator pedal 50 in order to accelerate positively, the vehicle does not generate a deceleration, so that the deceleration control suitable for the driver can be performed.
(3) When the accelerator pedal stroke amount S is equal to or less than the predetermined value Sa0 (third predetermined value), it is determined that the accelerator pedal 50 is intended to be returned, and when the accelerator pedal stroke amount S exceeds the predetermined value Sa0, it is determined that the intention is to be depressed. Thereby, the operation intention of the accelerator pedal 50 by the driver can be accurately detected.
(4) The deceleration ΔG calculated according to the risk degree RP is corrected using the accelerator pedal stroke amount S, and the deceleration correction value ΔGhosei is calculated. Specifically, the deceleration correction coefficient khosei is increased as the stroke amount S is decreased, and the deceleration correction value ΔGhosei is corrected to be increased. Thereby, the deceleration suitable for a driver | operator's intent can be generated smoothly. When the driver depresses the accelerator pedal 50 again, the deceleration correction coefficient khosei decreases as the stroke amount S increases, and the deceleration correction value ΔGhosei is corrected so as to decrease. When the stroke amount S exceeds the predetermined value Sa0, the deceleration control is not performed, and the deceleration correction value ΔGhosei becomes 0, so that acceleration can be quickly made according to the driver's intention to operate the accelerator pedal. As a result, the risk RP can be reliably transmitted without bothering the driver.
[0093]
<< Seventh Embodiment >>
Next, a driving operation assisting device for a vehicle according to a seventh embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. The configuration of the vehicular driving assistance device according to the seventh embodiment is the same as that of the sixth embodiment described with reference to FIGS. Here, differences from the sixth embodiment will be mainly described.
[0094]
In the seventh embodiment, the driver's intention to operate the accelerator pedal 50 is detected based on the operation speed of the accelerator pedal 50. Then, a deceleration correction coefficient khosei is calculated using the driver's intention to operate the accelerator pedal detected from the operation speed, and the deceleration ΔG calculated according to the risk degree RP is corrected. In the seventh embodiment, only the accelerator pedal operation intention detection process in step S600 and the deceleration correction coefficient calculation process in step S700 in the flowchart of FIG. 22 are different from the above-described sixth embodiment. .
[0095]
First, the operation intention detection process in step S600 will be described using the flowchart of FIG.
In step S611, the accelerator pedal operation speed Vs is calculated by differential processing using the accelerator pedal stroke amount S read in step S100. The operation speed Vs can be calculated using, for example, the previous stroke amount S and the current stroke amount S stored in the memory of the controller 200. When the accelerator pedal operation speed Vs is a positive value (Vs> 0), it indicates that the accelerator pedal 50 is depressed, and when the accelerator pedal operation speed Vs is a negative value (Vs <0). Indicates that the accelerator pedal 50 is returned.
[0096]
In step S612, it is determined whether or not the operation speed Vs calculated in step S611 is equal to or less than a negative predetermined value Vsa0. If the determination in step S612 is affirmative and the accelerator pedal 50 is returned at a high speed equal to or higher than the predetermined value Vsa0, the process proceeds to step S613. In step S613, it is determined that the driver intends to return the accelerator pedal 50, the state flag flgSTATE is set to 1, and the process is terminated. If a negative determination is made in step S612, the process proceeds to step S614.
[0097]
In step S614, it is determined whether or not the operation speed Vs is equal to or higher than a positive predetermined value Vsa1. If an affirmative determination is made in step S614 and the accelerator pedal 50 is depressed at a speed equal to or higher than the predetermined value Vsa1, the process proceeds to step S615. In step S615, it is determined that the driver intends to depress the accelerator pedal 50, the state flag flgSTATE is set to 0, and the process ends. If a negative determination is made in step S614, the state flag flgSTATE set in the previous cycle is used as it is.
[0098]
Next, the deceleration correction coefficient calculation processing in step S700 will be described using the flowchart of FIG.
In step S711, it is determined whether the state flag flgSTATE set in step S600 is 1. If the determination in step S711 is negative and the driver intends to depress the accelerator pedal 50, the process proceeds to step S715. In step S715, 0 is set to the deceleration correction coefficient khosei so as not to generate the deceleration. Further, the current accelerator pedal stroke amount S read in step S100 is set as a stroke amount reference value Sbase1. On the other hand, if the determination in step S711 is affirmative and the driver intends to return the accelerator pedal 50, the process proceeds to step S712.
[0099]
In step S712, it is determined whether or not the accelerator pedal operation speed Vs is 0 or less (Vs ≦ 0), that is, whether or not the accelerator pedal 50 is returned. If the determination in step S712 is affirmative, the driver intends to return the accelerator pedal 50, and the accelerator pedal 50 is returned, the process proceeds to step S713.
[0100]
In step S713, the deceleration correction coefficient khosei is calculated according to the following (formula 8) using the accelerator pedal stroke amount S.
[Equation 8]
khosei = 1-S / Sbase1 (Formula 8)
Here, the stroke amount reference value Sbase1 is the value set in step S715, and is the accelerator pedal stroke amount S immediately before the state flag flgSTATE switches from 0 to 1, that is, immediately before the return intention of the accelerator pedal 50 is detected. is there. In (Equation 8), when the accelerator pedal stroke amount S = Sbase1, the deceleration correction coefficient khosei = 0.
[0101]
If the determination in step S712 is negative and the state flag flgSTATE is 1, but the accelerator pedal 50 is depressed, the process proceeds to step S714. In step S714, the deceleration correction coefficient khosei is calculated according to the following (Equation 9) using the accelerator pedal stroke amount S and the accelerator pedal operation speed Vs.
[Equation 9]
khosei = 1-S / {Vs / Vsa1. (S-Sbase1) + Sbase1}
(Formula 9)
Here, Vsa1 is a predetermined value used to determine whether or not the accelerator pedal 50 is intended to be depressed in step S614.
[0102]
By calculating the deceleration correction coefficient khosei using (Equation 9), the deceleration correction coefficient khosei is 1 when the stroke amount S is zero. When the stroke amount S is the stroke amount reference value Sbase1 or the operation speed Vs is a positive predetermined value Vsa1, the deceleration correction coefficient khosei is zero.
[0103]
Thus, by using (Equation 8) and (Equation 9), the deceleration correction coefficient khosei can be set so that the deceleration correction value ΔGhosei smoothly changes even when the state flag flgSTATE is switched. For example, if the deceleration correction coefficient khosei is calculated using (Equation 9), the deceleration correction coefficient khosei approaches 0 as the accelerator pedal 50 is depressed and the operation speed Vs approaches the predetermined value Vsa1. When the operation speed Vs further increases and becomes equal to or greater than the predetermined value Vsa1, the state flag flgSTATE is switched to 0, and the deceleration correction coefficient khosei is set to 0. Thus, since the deceleration correction coefficient khosei changes smoothly when the state flag flgState switches, the deceleration that smoothly changes is generated without the deceleration correction value ΔGhosei changing greatly.
[0104]
Next, the operation of the vehicular driving operation assistance apparatus according to the seventh embodiment will be described with reference to FIGS. 33A to 33G, taking as an example the case where the host vehicle is traveling following the preceding vehicle. . FIG. 33A shows changes in the inter-vehicle distance D, the host vehicle speed Vf, and the preceding vehicle speed Va with respect to the time axis, FIG. 33B shows a change in the risk degree RP corresponding to the travel situation in FIG. a) change in accelerator pedal reaction force F corresponding to (a), (d) a change in accelerator pedal stroke amount S corresponding to (a), (e) a change in accelerator pedal operation speed Vs corresponding to (a), ( f) shows a change in the deceleration correction coefficient khosei corresponding to (a), and (g) shows a change in the deceleration correction value ΔGhosei corresponding to (a).
[0105]
As shown in FIG. 33A, when the host vehicle travels following the preceding vehicle while maintaining the inter-vehicle distance D = D1, the inter-vehicle distance D decreases when the preceding vehicle speed Va starts decreasing at time T = Tb. As the inter-vehicle distance D decreases, the risk degree RP increases, and the accelerator pedal reaction force F increases as shown in FIG. When the driver operates the accelerator pedal 50 in the return direction at a speed equal to or greater than a predetermined value | Vsa0 | in response to the increase in the accelerator pedal reaction force F, a deceleration occurs as shown in FIG. Control begins. At this time, as shown in FIG. 33 (f), the deceleration correction coefficient khosei increases in accordance with changes in the stroke amount S and the operation speed Vs. The deceleration shown in FIG. 33 (g) is a deceleration correction value ΔGhosei, and smoothing is achieved by correcting the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP with a deceleration correction coefficient khosei as shown in FIG. 33 (f). Deceleration that changes to occurs.
[0106]
As the stroke amount S decreases and the deceleration correction value ΔGhosei occurs, the host vehicle speed Vf decreases and the inter-vehicle distance D increases. Accordingly, the risk degree RP decreases, and the driver operates the accelerator pedal 50 to adjust the own vehicle speed Vf so as to follow the preceding vehicle again. At this time, the deceleration correction value ΔGhosei is generated according to the accelerator pedal operation speed Vs until the accelerator pedal 50 is depressed at a speed equal to or higher than the predetermined value Vsa1.
[0107]
Thus, in the seventh embodiment described above, the following operational effects can be obtained in addition to the effects of the sixth embodiment.
(1) When the operating speed Vs of the accelerator pedal 50 is detected and the accelerator pedal 50 is operated in a direction to return at a speed equal to or higher than a predetermined value | Vsa0 | (fourth predetermined value), the driver returns the accelerator pedal 50. If it is determined that there is an intention, and the operation is performed in a direction in which the driver depresses at a speed equal to or greater than a predetermined value | Vsa1 | (fifth speed), the driver determines that he or she intends to depress the accelerator pedal 50. Thereby, the driver's intention to operate the accelerator pedal can be detected at an earlier timing than in the sixth embodiment described above. The intention of the driver can be determined.
(2) The accelerator pedal stroke amount S when the driver's operation intention shifts from depression of the accelerator pedal 50 to return is stored as the stroke amount reference value Sbase1, and the ratio of the stroke amount S to the stroke amount reference value Sbase1 Based on the above, a deceleration correction coefficient khosei was calculated to correct the deceleration ΔG. For example, when the driver delicately operates the accelerator pedal 50 while following the preceding vehicle, a small deceleration is generated when the return amount is small, and a large deceleration is generated when the return amount is large. As a result, the deceleration suitable for the driver's intention can be generated smoothly, and the followability to the preceding vehicle can be improved while recognizing the risk degree RP around the host vehicle.
(3) A deceleration correction coefficient khosei was calculated by further using the accelerator pedal operation speed Vs to correct the deceleration ΔG. Thereby, appropriate deceleration control can be performed according to the driver's accelerator pedal operation. In particular, by correcting the deceleration ΔG using the predetermined value (fifth predetermined value) Vsa1 used for determining the driver's operation intention, a smooth deceleration occurs even when the driver's intention is switched, and driving Smooth deceleration control according to the person's intention can be performed. Further, when the driver steps on the accelerator pedal 50, the deceleration ΔG is corrected so as to decrease as the operation speed Vs of the accelerator pedal 50 or the stroke amount S increases. Since the deceleration does not occur when the intention to depress the accelerator pedal 50 is detected, it is possible to accelerate quickly according to the driver's intention to operate the accelerator pedal.
[0108]
<< Eighth Embodiment >>
Next, a vehicle driving assistance device according to an eighth embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. Since the configuration of the vehicular driving operation assisting device according to the eighth embodiment is the same as that of the sixth embodiment described with reference to FIGS. 19 to 21, the description thereof is omitted. Here, differences from the sixth embodiment will be mainly described.
[0109]
In the eighth embodiment, the intention of the driver to operate the accelerator pedal 50 is detected based on the operation amount after the operation speed of the accelerator pedal 50 and the operation direction of the accelerator pedal 50 are switched. Then, a deceleration correction coefficient khosei is calculated using the driver's intention to operate the accelerator pedal detected from the operation speed and the operation amount, and the deceleration ΔG calculated according to the risk degree RP is corrected. In the eighth embodiment, only the accelerator pedal operation intention detection process in step S600 and the deceleration correction coefficient calculation process in step S700 in the flowchart of FIG. 22 are different from the above-described sixth embodiment. .
[0110]
First, the operation intention detection process in step S600 will be described using the flowchart of FIG.
In step S621, the accelerator pedal operation speed Vs is calculated by differential processing using the accelerator pedal stroke amount S read in step S100. The operation speed Vs can be calculated using, for example, the previous stroke amount S and the current stroke amount S stored in the memory of the controller 200. When the accelerator pedal operation speed Vs is a positive value (Vs> 0), it indicates that the accelerator pedal 50 is depressed, and when the accelerator pedal operation speed Vs is a negative value (Vs <0). Indicates that the accelerator pedal 50 is returned.
[0111]
In step S622, it is determined whether or not the operation speed Vs calculated in step S622 is smaller than 0 (Vs <0). If the determination in step S622 is affirmative and the accelerator pedal 50 is being operated to return, the process proceeds to step S623. In step S623, the accelerator pedal operation amount Soff after operating the accelerator pedal 50 in the direction to return is calculated. The operation amount Soff after starting to return the accelerator pedal 50 is calculated by the following (Equation 10).
[Expression 10]
Soff = Soff−Vs (Formula 10)
[0112]
The operation amount Soff after starting to return the accelerator pedal 50 is the accelerator pedal operation speed | Vs | calculated in step S621 from the operation amount Soff set in the previous cycle as shown in (Equation 10), that is, the operation per sample cycle. It can be calculated by adding the quantities. Here, 0 is set to the accelerator pedal operation amount Son after the accelerator pedal 50 is operated in the depressing direction.
[0113]
In step S624, it is determined whether the operation amount Soff calculated in step S623 after operating the accelerator pedal 50 in the returning direction is larger than a predetermined value Sa1. If the determination in step S625 is affirmative and the accelerator pedal 50 is being returned and the operation amount Soff from the start of the return is greater than the predetermined value Sa1, the process proceeds to step S625. In step S625, it is determined that the driver intends to return the accelerator pedal 50, the state flag flgSTATE is set to 1, and the process is terminated. If a negative determination is made in step S624, the state flag flgSTATE set in the previous cycle is used as it is.
[0114]
If a negative determination is made in step S622, the process proceeds to step S626. In step S626, it is determined whether or not the operation speed Vs is greater than 0 (Vs> 0). If a positive determination is made in step S626 and the accelerator pedal 50 is depressed, the process proceeds to step S627. In step S627, the accelerator pedal operation amount Son after the accelerator pedal 50 is operated in the depressing direction is calculated. The operation amount Son after the accelerator pedal 50 is started to be depressed is calculated by the following (Equation 11).
## EQU11 ##
Son = Son + Vs (Formula 11)
[0115]
The operation amount Son after starting to depress the accelerator pedal 50 is the accelerator pedal operation speed Vs calculated in step S621 from the operation amount Son set in the previous cycle as shown in (Equation 11), that is, the operation amount per sample cycle. It can be calculated by adding. Here, 0 is set to the accelerator pedal operation amount Soff after the accelerator pedal 50 is operated in the direction of returning.
[0116]
In step S628, it is determined whether or not the operation amount Son after operating in the direction in which the accelerator pedal 50 calculated in step S627 is depressed is larger than a predetermined value Sa2. If the determination in step S628 is affirmative and the operation amount Son from the start of depression is larger than the predetermined value Sa2 while the accelerator pedal 50 is depressed, the process proceeds to step S629. In step S629, it is determined that the driver intends to depress the accelerator pedal 50, the state flag flgSTATE is set to 0, and the process ends. If a negative determination is made in step S628, the state flag flgSTATE set in the previous cycle is used as it is. Also, if the determination in step S626 is negative and the operation speed Vs = 0, the state flag flgSTATE set in the previous cycle is used as it is.
[0117]
Next, the deceleration correction coefficient calculation process in step S700 will be described using the flowchart of FIG.
In step S721, it is determined whether the state flag flgSTATE set in step S600 is 1. If a negative determination is made in step S721 and the driver intends to depress the accelerator pedal 50, the process proceeds to step S725. In step S725, 0 is set to the deceleration correction coefficient khosei so as not to generate the deceleration. Further, the current accelerator pedal stroke amount S read in step S100 is set as a stroke amount reference value Sbase2. If the determination in step S721 is affirmative and the driver intends to depress the accelerator pedal 50, the process proceeds to step S722.
[0118]
In step S722, it is determined whether or not the operation amount Son after starting the depression of the accelerator pedal 50 calculated in step S600 is zero. If the determination in step S722 is affirmative and the driver intends to return the accelerator pedal 50, and the accelerator pedal 50 is operated in the return direction, the process proceeds to step S723.
[0119]
In step S723, the deceleration correction coefficient khosei is calculated according to the following (formula 12) using the accelerator pedal stroke amount S.
[Expression 12]
khosei = 1-S / Sbase2 (Formula 12)
Here, the stroke amount reference value Sbase2 is the value set in step S725, and is the accelerator pedal stroke amount S immediately before the state flag flgSTATE is switched from 0 to 1, that is, immediately before the return intention of the accelerator pedal 50 is detected. is there. In (Expression 12), when the accelerator pedal stroke amount S = Sbase2, the deceleration correction coefficient khosei = 0.
[0120]
If the determination in step S722 is negative and the state flag flgSTATE is 1, but the accelerator pedal 50 is depressed, the process proceeds to step S724. In step S724, the deceleration correction coefficient khosei is calculated according to the following (Equation 13) using the operation amount Son after the accelerator pedal 50 is depressed.
[Formula 13]
khosei = 1−S / {Son / Sa2 · (S−Sbase2) + Sbase2} (Formula 13)
Here, Sa2 is a predetermined value used to determine whether or not the accelerator pedal 50 is intended to be depressed in step S628.
[0121]
By calculating the deceleration correction coefficient khosei using (Equation 13), the deceleration correction coefficient khosei is 1 when the stroke amount S is 0. Further, when the stroke amount S is the stroke amount reference value Sbase2 or the operation amount Son after the operation in the direction in which the accelerator pedal 50 is depressed is the predetermined value Sa2, the deceleration correction coefficient khosei is zero.
[0122]
In this way, by using (Equation 12) and (Equation 13), the deceleration correction coefficient khosei can be set so that the deceleration correction value ΔGhosei smoothly changes even when the state flag flgSTATE is switched. For example, when the deceleration correction coefficient khosei is calculated using (Equation 13), the acceleration correction coefficient khosei approaches 0 as the accelerator pedal 50 is depressed and the operation amount Son from the start of depression approaches the predetermined value Sa2. Go. When the accelerator pedal 50 is further depressed and the operation amount Son from the start of depression is equal to or greater than the predetermined value Sa2, the state flag flgSTATE is switched to 0, and the deceleration correction coefficient khosei is set to 0. Thus, since the deceleration correction coefficient khosei changes smoothly when the state flag flgState switches, the deceleration that smoothly changes is generated without the deceleration correction value ΔGhosei changing greatly.
[0123]
Next, the operation of the vehicular driving operation assisting device according to the eighth embodiment will be described with reference to FIGS. 36A to 36G, taking as an example the case where the host vehicle is traveling following the preceding vehicle. . FIG. 36A shows changes in the inter-vehicle distance D, the host vehicle speed Vf, and the preceding vehicle speed Va with respect to the time axis. FIG. 36B shows a change in the risk degree RP corresponding to the travel situation in FIG. A change in the accelerator pedal reaction force F corresponding to a), (d) a change in the accelerator pedal stroke amount S corresponding to (a), and (e) an operation to return the accelerator pedal 50 corresponding to (a). The amount of operation Soff after the operation, the change in the operation amount Son after the operation in the stepping direction, (f) the change in the deceleration correction coefficient khosei corresponding to (a), and (g) the same as (a). Changes in the deceleration correction value ΔGhosei are shown respectively.
[0124]
As shown in FIG. 36A, when the host vehicle travels following the preceding vehicle while maintaining the inter-vehicle distance D = D1, the inter-vehicle distance D decreases when the preceding vehicle speed Va starts decreasing at time T = Tc. As the inter-vehicle distance D decreases, the degree of risk RP increases, and the accelerator pedal reaction force F increases as shown in FIG. When the driver begins to return the accelerator pedal 50 in response to the increase in the accelerator pedal reaction force F, and the operation amount Soff after operating in the direction to return the accelerator pedal 50 becomes greater than the predetermined value Sa1, FIG. As shown, deceleration occurs and deceleration control is started. At this time, the deceleration correction coefficient khosei increases as the stroke amount S decreases as shown in FIG. The deceleration shown in FIG. 36 (g) is a deceleration correction value ΔGhosei, which is smoothed by correcting the deceleration ΔG corresponding to the risk degree RP with a deceleration correction coefficient khosei as shown in FIG. 36 (f). Deceleration that changes to occurs.
[0125]
As the stroke amount S decreases and the deceleration correction value ΔGhosei occurs, the host vehicle speed Vf decreases and the inter-vehicle distance D increases. Accordingly, the risk degree RP decreases, and the driver operates the accelerator pedal 50 to adjust the own vehicle speed Vf so as to follow the preceding vehicle again. At this time, the deceleration correction value ΔGhosei is generated according to the stroke amount S and the operation amount Son after the depression until the operation amount Son after the accelerator pedal 50 is operated in the depression direction exceeds the predetermined value Sa2.
[0126]
Thus, in the above-described eighth embodiment, the following operational effects can be achieved in addition to the effects of the above-described sixth embodiment.
(1) The operation intention of the accelerator pedal 50 is detected by combining the operation speed Vs of the accelerator pedal 50 and the stroke amount S. Specifically, the accelerator pedal stroke amounts Son and Soff after the operation direction of the accelerator pedal 50, that is, whether the accelerator pedal 50 is returned or depressed, are calculated. When the operation amount Soff after operating the accelerator pedal 50 in the returning direction exceeds a predetermined value Sa1 (sixth predetermined value), it is determined that there is an intention to return the accelerator pedal 50 to the driver, and the accelerator pedal 50 When the operation amount Son after operating in the direction of depressing exceeds a predetermined value Sa2 (seventh predetermined value), it is determined that the driver intends to depress the accelerator pedal 50. Thereby, for example, even when the accelerator pedal 50 is operated slowly, the driver's operation intention is detected in accordance with the operation amount, so that the timing is earlier than in the sixth and seventh embodiments described above. The driver's operation intention can be detected.
(2) The deceleration correction coefficient khosei is calculated based on the ratio of the stroke amount S to the stroke amount S (stroke amount reference value Sbase2) when the accelerator pedal operation intention shifts from depression to return. Thereby, the same effect as that of the seventh embodiment described above can be obtained. Further, the deceleration correction coefficient khosei is calculated using the accelerator pedal stroke amounts Son and Soff after the operation direction of the accelerator pedal 50 is switched, and the deceleration ΔG is corrected. Can be generated smoothly. In particular, when the driver depresses the accelerator pedal 50, the deceleration ΔG is corrected so as to decrease as the operation amount Son after the accelerator pedal 50 is depressed or the accelerator pedal stroke amount S increases. . On the other hand, when it is determined that the driver intends to depress the accelerator pedal 50, no deceleration is generated, so that the driver can quickly accelerate according to the driver's intention to operate the accelerator pedal.
[0127]
In the sixth to eighth embodiments described above, the characteristics of the accelerator pedal reaction force control command value FA with respect to the risk degree RP are set as shown in the map of FIG. However, the present invention is not limited to this. For example, the map used in the first embodiment shown in FIG. 4 can be used.
[0128]
In the seventh and eighth embodiments described above, the pedal operation speed Vs is calculated by differentiating the accelerator pedal stroke amount S. However, a mechanism for directly detecting the operation speed Vs of the accelerator pedal 60 may be provided. it can.
[0129]
In the sixth embodiment described above, the accelerator pedal stroke amount S immediately before the driver's intention to operate the accelerator pedal shifts from the intention to depress to the intention to return is stored as a reference value, and the seventh or eighth embodiment is the same as the seventh or eighth embodiment. Similarly, the deceleration correction value ΔGhosei can be calculated using this reference value.
[0130]
In the first to eighth embodiments, the margin time TTC between the host vehicle and the preceding vehicle is calculated, and the risk RP around the host vehicle is calculated as a function of the margin time TTC. However, the present invention is not limited to this, and the risk degree RP can be calculated by further using the inter-vehicle time THW between the host vehicle and the preceding vehicle. In this case, for example, the risk degree RP can be calculated from the reciprocal of the margin time TTC and the reciprocal of the inter-vehicle time THW that are appropriately weighted.
[0131]
In the first to eighth embodiments, the accelerator pedal reaction force control is combined with the deceleration control or the seat slide control. However, the present invention is not limited to this. For example, the steering reaction force control according to the risk degree RP The brake pedal reaction force control system can be combined with deceleration control or seat slide control.
[0132]
In the above embodiment, the laser radar 10 and the vehicle speed sensor 20 are used as the situation recognition means, the accelerator pedal 50 is used as the operation member, the reaction force control device 80 is used as the reaction force control means, and the acceleration change generation means. The deceleration calculation unit 35 and the engine control controller 40, or the seat movement amount calculation unit 100 and the seat slide control controller 110 are used. The deceleration calculation unit 35 or the seat movement amount calculation unit 100 is used as the deceleration calculation unit, the engine controller 40 is used as the braking force control unit, and the accelerator pedal stroke amount detection unit 70 is used as the operation amount detection unit. An accelerator pedal stroke amount detection unit 70 and a reaction force control device 80 are used as speed detection means. Further, the seat slide controller 110 is used as a driver seat movement control means.
[0133]
Further, the controller 200 is used as the deceleration correction means and the operation intention detection means, and the accelerator pedal stroke detector 70 and the controller 200 are used as the operation speed detection means and the switching operation amount calculation means. The risk degree calculation unit 30 and the deceleration calculation unit 35 of the first to fourth embodiments correspond to the risk degree calculation unit 202 and the deceleration calculation unit 204 of the sixth to eighth embodiments, respectively. . The reaction force control device 80 of the first to fourth embodiments corresponds to the driving operation reaction force determination unit 203 and the accelerator pedal reaction force control device 80 of the sixth to eighth embodiments.
[0134]
However, the present invention is not limited to these, and for example, another type of millimeter wave radar or the like can be used instead of the laser radar 10 as the situation recognition means. Further, although the engine controller 40 controls the brake actuator 41 and the throttle actuator 42, only one of them can be used. It is also possible to control the engine speed in order to generate a deceleration ΔG in the vehicle.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system diagram of a vehicle driving assistance device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a configuration diagram of a vehicle on which the vehicle driving operation assistance device according to the first embodiment is mounted.
FIG. 3 is a diagram showing a configuration around an accelerator pedal.
FIG. 4 is a diagram showing a relationship between a risk degree and an accelerator pedal reaction force increase amount.
5A is a diagram showing a characteristic of deceleration ΔG with respect to the degree of risk, and FIG. 5B is a diagram showing a characteristic of deceleration ΔG with respect to the stroke amount S. FIG.
6A is a diagram showing changes in the inter-vehicle distance, the host vehicle speed, and the preceding vehicle speed with respect to the time axis, FIG. 6B is a diagram showing a change in the risk degree, FIG. 6C is a diagram showing a change in the stroke amount, and FIG. The figure which shows the change of force increase amount, (e) The figure which shows the change of deceleration.
FIG. 7 is a flowchart showing a processing procedure of a control program according to the first embodiment.
8A is a diagram showing characteristics of deceleration ΔG with respect to the degree of risk, and FIG. 8B is a diagram showing characteristics of deceleration ΔG with respect to stroke amount S. FIG.
9A is a diagram showing changes in the inter-vehicle distance, the host vehicle speed, and the preceding vehicle speed with respect to the time axis, FIG. 9B is a diagram showing a change in the degree of risk, FIG. 9C is a diagram showing a change in stroke amount, and FIG. The figure which shows the change of force increase amount, (e) The figure which shows the change of deceleration.
FIG. 10 is a flowchart showing a processing procedure of a control program according to the second embodiment.
11A is a diagram showing a characteristic of deceleration ΔG with respect to the degree of risk, and FIG. 11B is a diagram showing a characteristic of deceleration with respect to the stroke amount S. FIG.
12A is a diagram showing changes in the inter-vehicle distance, the host vehicle speed, and the preceding vehicle speed with respect to the time axis, FIG. 12B is a diagram showing a change in the risk degree, FIG. 12C is a diagram showing a change in the stroke amount, and FIG. The figure which shows the change of force increase amount, (e) The figure which shows the change of deceleration.
FIG. 13 is a flowchart showing a processing procedure of a control program according to the third embodiment.
14A is a diagram showing a characteristic of deceleration ΔG with respect to the degree of risk, and FIG. 14B is a diagram showing a characteristic of deceleration with respect to the pedal depression speed.
15A is a diagram showing changes in inter-vehicle distance, host vehicle speed, and preceding vehicle speed with respect to a time axis, FIG. 15B is a diagram showing changes in risk degree, FIG. 15C is a diagram showing changes in stroke amount, and FIG. The figure which shows the change of force increase amount, (e) The figure which shows the change of deceleration.
FIG. 16 is a flowchart showing a processing procedure of a control program according to the fourth embodiment.
FIG. 17 is a system diagram of a vehicle driving assistance device according to a fifth embodiment.
FIG. 18 is a configuration diagram of a vehicle equipped with a driving operation assisting device for a vehicle according to a fifth embodiment.
FIG. 19 is a system diagram of a driving assistance device for a vehicle according to a sixth embodiment of the present invention.
20 is a configuration diagram of a vehicle equipped with the vehicle driving operation assisting device shown in FIG.
FIG. 21 is a block diagram showing an internal configuration of the controller shown in FIG. 19;
FIG. 22 is a flowchart showing a processing procedure of driving operation assistance control processing by the controller in the sixth embodiment.
FIG. 23 is a diagram showing characteristics of an accelerator control reaction force command value with respect to a risk degree.
FIG. 24 is a diagram showing a deceleration characteristic with respect to a risk degree.
FIG. 25 is a flowchart showing a processing procedure of accelerator pedal operation intention detection processing;
FIG. 26 is a flowchart showing a processing procedure of deceleration correction coefficient calculation processing.
FIG. 27 is a diagram illustrating a relationship between a stroke amount and a deceleration correction coefficient according to the sixth embodiment.
FIG. 28 is a flowchart showing a processing procedure for deceleration correction processing;
FIG. 29 is a diagram showing a relationship between a stroke amount and a deceleration correction value in the sixth embodiment.
30A is a diagram showing changes in the inter-vehicle distance, the host vehicle speed, and the preceding vehicle speed with respect to the time axis, FIG. 30B is a diagram showing changes in the degree of risk, and FIG. The figure which shows a change, (d) The figure which shows the change of stroke amount, (e) The figure which shows the change of a deceleration correction coefficient, (f) The figure which shows the change of a deceleration correction value.
FIG. 31 is a flowchart showing a processing procedure of accelerator pedal operation intention detection processing;
FIG. 32 is a flowchart showing a processing procedure for deceleration correction coefficient calculation processing;
FIGS. 33A and 33B are diagrams showing (a) changes in inter-vehicle distance, own vehicle speed and preceding vehicle speed with respect to the time axis, (b) changes in risk degree, and (c) pedal reaction force in the seventh embodiment. FIG. 5 is a diagram showing a change, (d) a diagram showing a change in stroke amount, (e) a diagram showing a change in operating speed, (f) a diagram showing a change in deceleration correction coefficient, and (g) a change in a deceleration correction value. FIG.
FIG. 34 is a flowchart showing a processing procedure of accelerator pedal operation intention detection processing;
FIG. 35 is a flowchart showing a processing procedure of deceleration correction coefficient calculation processing.
FIG. 36 is a diagram (a) a diagram showing changes in the inter-vehicle distance, the host vehicle speed and the preceding vehicle speed with respect to the time axis, (b) a diagram showing changes in the degree of risk, and (c) pedal reaction force in the eighth embodiment. FIG. 10 is a diagram showing a change, (d) a diagram showing a change in stroke amount, (e) a diagram showing a change in pedal operation amount, (f) a diagram showing a change in deceleration correction coefficient, and (g) a change in deceleration correction value. FIG.
[Explanation of symbols]
10: Laser radar
20: Vehicle speed sensor
30: Risk level calculator
35: Deceleration calculator
40: Engine control controller
41: Brake actuator
50: Accelerator pedal
60: Servo motor
70: Accelerator pedal stroke amount detection unit
80: Reaction force control device
100: Sheet movement amount calculation unit
110: Seat slide control controller
200: Controller

Claims (7)

車両状態および車両周囲の走行環境を検出する状況認識手段と、
前記状況認識手段の検出結果に基づいて自車両もしくは自車両周囲のリスク度を算出するリスク度算出手段と、
前記リスク度算出手段によって算出されるリスク度に応じてアクセルペダルに発生させる操作反力を制御するアクセルペダル反力制御手段と、
前記リスク度に応じて運転者に体感させる減速度を算出する減速度算出手段と、
前記アクセルペダル反力制御手段によって前記リスク度に応じた前記操作反力が前記アクセルペダルに発生しているときに、前記減速度算出手段によって算出される減速度も発生するように運転席の移動を制御する運転席移動制御手段とを有し、
前記操作反力と前記減速度は、前記リスク度に応じて変化することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
Situation recognition means for detecting the vehicle state and the driving environment around the vehicle;
A risk degree calculating means for calculating a risk degree of the host vehicle or the host vehicle based on the detection result of the situation recognition means;
An accelerator pedal reaction force control means for controlling an operation reaction force generated in the accelerator pedal according to the risk degree calculated by the risk degree calculation means;
Deceleration calculation means for calculating a deceleration experienced by the driver according to the degree of risk;
When the operation reaction force corresponding to the degree of risk is generated in the accelerator pedal by the accelerator pedal reaction force control means, the driver seat is moved so that the deceleration calculated by the deceleration calculation means is also generated. A driver's seat movement control means for controlling
The driving reaction assist device for a vehicle, wherein the operation reaction force and the deceleration change according to the degree of risk .
請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記アクセルペダルの操作量を検出する操作量検出手段をさらに有し、
前記運転席移動制御手段は、前記操作量検出手段によって検出されるアクセルペダル操作量が所定値を下回る場合に、前記リスク度に応じた減速度を発生するように前記運転席の移動を制御することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
The vehicle driving assistance device according to claim 1,
An operation amount detecting means for detecting an operation amount of the accelerator pedal;
The driver seat movement control means controls the movement of the driver seat so as to generate a deceleration corresponding to the risk degree when an accelerator pedal operation amount detected by the operation amount detection means falls below a predetermined value. A driving operation assisting device for a vehicle.
請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記アクセルペダルの操作量を検出する操作量検出手段をさらに有し、
前記運転席移動制御手段は、前記アクセルペダルを戻す方向へ操作した場合に前記操作量検出手段によって検出されるアクセルペダル操作量が第1の所定値を下回ると、前記リスク度に応じた減速度を発生し、その後、前記アクセルペダルを踏み込んで前記アクセルペダル操作量が第1の所定値よりも大きい第2の所定値を超えると、前記リスク度に応じた減速度の発生を停止するように前記運転席の移動を制御することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
The vehicle driving assistance device according to claim 1,
An operation amount detecting means for detecting an operation amount of the accelerator pedal;
When the accelerator pedal operation amount detected by the operation amount detection means falls below a first predetermined value when the driver seat movement control means is operated in a direction to return the accelerator pedal, a deceleration corresponding to the risk degree is achieved. After that, when the accelerator pedal is depressed and the accelerator pedal operation amount exceeds a second predetermined value that is larger than the first predetermined value, the generation of the deceleration corresponding to the risk degree is stopped. A driving operation assisting device for a vehicle that controls movement of the driver's seat .
請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記アクセルペダルの操作速度を検出する操作速度検出手段をさらに有し、
前記運転席移動制御手段は、前記アクセルペダルを戻す方向へ操作した場合に前記操作速度検出手段によって検出されるアクセルペダル操作速度が第1の所定値を超えると、前記リスク度に応じた減速度を発生させ、その後、前記アクセルペダルを踏み込んで、前記アクセルペダルを踏み込む場合のアクセルペダル操作速度が第2の所定値を超えると、前記リスク度に応じた減速度の発生を停止するように前記運転席の移動を制御することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
The vehicle driving assistance device according to claim 1,
An operation speed detecting means for detecting an operation speed of the accelerator pedal;
When the accelerator pedal operation speed detected by the operation speed detection means exceeds a first predetermined value when the driver seat movement control means is operated in a direction to return the accelerator pedal, the driver seat movement control means decelerates according to the degree of risk. And then depressing the accelerator pedal, and when the accelerator pedal operating speed when depressing the accelerator pedal exceeds a second predetermined value, the generation of the deceleration according to the risk degree is stopped. A vehicle driving assistance device for controlling movement of a driver's seat .
請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
前記アクセルペダルの操作速度を検出する操作速度検出手段をさらに有し、
前記運転席移動制御手段は、前記アクセルペダルを踏み込む場合に前記操作速度検出手段によって検出されるアクセルペダル操作速度が第1の所定値を下回ると、前記リスク度に応じた減速度を発生させ、前記アクセルペダルを踏み込む場合に前記アクセルペダル操作速度が第1の所定値よりも大きい第2の所定値を超えると、前記リスク度に応じた減速度の発生を停止するように前記運転席の移動を制御することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
The vehicle driving assistance device according to claim 1,
An operation speed detecting means for detecting an operation speed of the accelerator pedal;
When the accelerator pedal operation speed detected by the operation speed detection means falls below a first predetermined value when the accelerator pedal is depressed, the driver seat movement control means generates a deceleration according to the risk degree, When the accelerator pedal operation speed exceeds a second predetermined value larger than the first predetermined value when the accelerator pedal is depressed, the driver's seat is moved so as to stop the generation of the deceleration corresponding to the risk degree. controlling the vehicle driving assist system according to claim.
車両状態および車両周囲の走行環境を検出する状況認識手段と、
前記状況認識手段の検出結果に基づいて自車両もしくは自車両周囲のリスク度を算出するリスク度算出手段と、
前記リスク度算出手段によって算出されるリスク度に応じてアクセルペダルに発生させる操作反力を制御するアクセルペダル反力制御手段と、
前記リスク度に応じて運転者に体感させる減速度を算出する減速度算出手段と、
前記アクセルペダル反力制御手段によって前記リスク度に応じた前記操作反力が前記アクセルペダルに発生しているときに、前記減速度算出手段によって算出される減速度も発生するように制動力を制御する制動力制御手段と、
前記アクセルペダル反力制御手段によって前記リスク度に応じた前記操作反力が前記アクセルペダルに発生しているときに、前記減速度算出手段によって算出される減速度も発生するように運転席の移動を制御する運転席移動制御手段とを有し、
前記操作反力と前記減速度は、前記リスク度に応じて変化することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
Situation recognition means for detecting the vehicle state and the driving environment around the vehicle;
A risk degree calculating means for calculating a risk degree of the host vehicle or the host vehicle based on the detection result of the situation recognition means;
An accelerator pedal reaction force control means for controlling an operation reaction force generated in the accelerator pedal according to the risk degree calculated by the risk degree calculation means;
Deceleration calculation means for calculating a deceleration experienced by the driver according to the degree of risk;
When the operation reaction force corresponding to the degree of risk is generated in the accelerator pedal by the accelerator pedal reaction force control means, the braking force is controlled so that the deceleration calculated by the deceleration calculation means is also generated. Braking force control means for
When the operation reaction force corresponding to the degree of risk is generated in the accelerator pedal by the accelerator pedal reaction force control means, the driver seat is moved so that the deceleration calculated by the deceleration calculation means is also generated. A driver's seat movement control means for controlling
The driving reaction assist device for a vehicle, wherein the operation reaction force and the deceleration change according to the degree of risk .
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両用運転操作補助装置を備えたことを特徴とする車両。  A vehicle comprising the vehicular driving assist device according to any one of claims 1 to 6.
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