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JP4213148B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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JP4213148B2
JP4213148B2 JP2005230921A JP2005230921A JP4213148B2 JP 4213148 B2 JP4213148 B2 JP 4213148B2 JP 2005230921 A JP2005230921 A JP 2005230921A JP 2005230921 A JP2005230921 A JP 2005230921A JP 4213148 B2 JP4213148 B2 JP 4213148B2
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Description

この発明は内燃機関の制御装置に関するものである。
今日の自動車は、内燃機関の排気通路に三元触媒を設置して排ガスを浄化している。三元触媒は理論空燃比付近でHC、CO、NOxのいずれの浄化率も高くなるため、触媒の雰囲気を理論空燃比付近に維持するように、触媒の上下流に酸素濃度センサを配置し空燃比を制御することは周知である。
触媒コンバータの上流の酸素濃度センサを用いて触媒コンバータの上流の空燃比を理論空燃比付近に制御しているが、この触媒コンバータの上流の酸素濃度センサは高い排気温度に晒され出力変動が生じるため、触媒コンバータの下流の酸素濃度センサにより誤差補正を行っている。
触媒コンバータの下流の酸素濃度センサは、雰囲気の排気温度が低いため出力変動が小さく、また触媒の下流では排ガスが十分混合されており空燃比は平衡状態に近くなっているため、触媒の浄化状態を精度良くまた安定的に検出できる。
このため、触媒コンバータの下流の空燃比を理論空燃比付近に維持している限り、触媒の浄化状態を良好に保つことができる。
このように、触媒コンバータの下流の空燃比を理論空燃比付近に維持するために制御系を備え、触媒コンバータの下流の空燃比の理論空燃比からの偏差に応じた比例演算および積分演算により、触媒コンバータの上流の空燃比を調整する方法がすでに知られている。
積分演算は、偏差を積分していき、出力を生成するため応答が比較的ゆっくりしており、上流酸素濃度センサの出力変動に起因する触媒コンバータの下流空燃比の定常的な偏差を解消することができる。
また、比例演算は、偏差に比例して出力を生成するため早い応答性を示し、触媒コンバータの上流の空燃比の乱れに起因する触媒コンバータの下流の空燃比の一時的な偏差を早急に復帰させる効果があり、ゲイン設定を大きくすればするほど、復帰速度が早くなる。
内燃機関は、加速、減速を繰り返しており触媒コンバータの上流の空燃比は一時的に変動する。この理論空燃比からの一時的な空燃比のズレを吸収するために触媒に酸素ストレージ能力を持たせている。酸素ストレージ能力は、触媒に酸素ストレージ能力を有する物質を添加することにより生じており、その物質量の設計により触媒の酸素ストレージ量の上限値が決まる。
理論空燃比よりもリーン側では、触媒は排気中の酸素を取り込み、この酸素ストレージ量が上限量に飽和するまでは触媒コンバータ内の雰囲気を理論空燃比付近に維持する。
また、理論空燃比よりもリッチ側では、触媒が保持している酸素は放出され、酸素ストレージ量が消費されなくなるまで、触媒コンバータ内の雰囲気を理論空燃比付近に維持する。
触媒の酸素ストレージ量が半分程度であるとき、触媒コンバータの上流の空燃比のリーン/リッチへの乱れを吸収できる能力は最も高くなり、触媒の排ガス浄化率の悪化は最大限抑制される。
この触媒の酸素ストレージ量は、触媒コンバータの下流空燃比の理論空燃比付近での微小変化により検出できるため、触媒コンバータの下流酸素濃度センサ出力に基づく空燃比制御により、酸素ストレージ量が半分程度の適切な状態に保たれるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−42387号公報
従来の発明は上述のように構成されていたため、次のような課題があった。燃料カットにより触媒コンバータの上流の空燃比が著しくリーンになり、混合気が大気と同等まで薄くなると、酸素ストレージ量は上限値まで上昇して飽和し、リーン外乱の吸収能力が極限まで低下する。このため、燃料カット後は、酸素ストレージ量を半分程度の適切な状態にできるだけ速やかに復帰させ、空燃比外乱の吸収能力を回復することが求められる。
このとき、PI(Proportion、Integral)制御における触媒コンバータの下流の酸素濃度センサの空燃比出力に基づく空燃比制御の比例ゲインを大きく設定すると、復帰速度を速めることができる。
しかし、大きな比例ゲインを設定すると、燃料カット時以外の通常運転時において触媒コンバータの下流酸素濃度センサ出力の変化により、内燃機関に供給される燃料量が大きく変化し、過度のトルク変動を生じさせて、制御対象である内燃機関の商品性を低下させてしまうため、大きな比例ゲインを設定できないという課題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、通常のゲインより大きく設定された燃料カット後の比例ゲインと、通常時の比例ゲインとを切り替えることにより、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止することにより、トルク変動を抑制した内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
この発明の内燃機関の制御装置は、内燃機関の排気系に配設され、排気ガスを浄化する触媒コンバータの上流側における空燃比を検出する上流側空燃比検出手段と、触媒コンバータの下流側における排気ガス中の空燃比を検出する下流側空燃比検出手段と、内燃機関への燃料供給量を調節し、空燃比を調整する空燃比調整手段と、触媒コンバータの下流側における空燃比の目標値を記憶保持する下流側目標空燃比記憶手段と、下流側空撚比検出手段によって検出される下流側空燃比と、下流側目標空燃比記憶手段に記憶保持された下流側目標空燃比とを一致させるように、比例演算を用いて上流側目標空燃比を演算する下流側制御手段と、上流側空燃比検出手段によって検出される上流側空燃比と、下流側制御手段によって演算される上流側目標空燃比とを一致させるように、空燃比調整手段を制御する上流側制御手段と、空燃比調整手段による燃料供給を停止させる燃料供給遮断手段と、吸入空気量を検出する空気量検出センサと、燃料供給遮断手段によって燃料供給遮断が開始されると、下流側制御手段における上流側目標空燃比を演算するための比例演算の比例ゲインを、通常時の比例ゲインから、通常時の比例ゲインよりも所定値だけ大きい比例ゲインに設定される燃料供給遮断後の比例ゲインに切り替え、燃料供給遮断手段による燃料供給遮断が終了してから内燃機関に吸入される積算空気量を、空気量検出センサにより検出された吸入空気量に基づいて演算し、積算空気量が所定の判定空気量に到達すると、下流側制御手段における上流側目標空燃比を演算するための比例ゲインを燃料供給遮断後の比例ゲインから通常時の比例ゲインに切り替える比例ゲイン切り替え手段とを備える。
この発明の内燃機関の制御装置は、内燃機関の排気系に配設され、排気ガスを浄化する触媒コンバータの上流側における空燃比を検出する上流側空燃比検出手段と、触媒コンバータの下流側における排気ガス中の空燃比を検出する下流側空燃比検出手段と、内燃機関への燃料供給量を調節し、空燃比を調整する空燃比調整手段と、触媒コンバータの下流側における空燃比の目標値を記憶保持する下流側目標空燃比記憶手段と、下流側空燃比検出手段によって検出される下流側空燃比と、下流側目標空燃比記憶手段に記憶保持された下流側目標空燃比とを一致させるように、比例演算を用いて上流側目標空燃比を演算する下流側制御手段と、上流側空燃比検出手段によって検出される上流側空燃比と、下流側制御手段によって演算される上流側目標空燃比とを一致させるように、空燃比調整手段を制御する上流側制御手段と、空燃比調整手段による燃料供給を停止させる燃料供給遮断手段と、燃料供給遮断手段によって燃料供給遮断が開始されると、下流側制御手段における比例演算の比例ゲインを、通常時の比例ゲインから通常時の比例ゲインよりも所定値だけ大きい比例ゲインに設定される燃料供給遮断後の比例ゲインに所定期間にわたって切り替る比例ゲイン切り替え手段とを備えるので、通常のゲインより大きく設定された燃料供給遮断後の比例ゲインと、通常時の比例ゲインとを切り替えることにより、燃料供給遮断により飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止しトルク変動を抑制することができる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置について図面を用いて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の構成を示す図である。
図1に示すように、内燃機関の制御装置は、内燃機関であるエンジン1に供給される燃料と空気との比率(空気/燃料)である空燃比を制御する装置である。
エンジン1の排気管2には、エンジン1から排出される排気ガス中の有害成分HC、CO、NOxを同時に浄化する触媒コンバータ3が配設される。
上流酸素濃度センサ4および下流酸素濃度センサ5は、触媒コンバータ3の上流側及び下流側において排気ガス中の特定成分である酸素の濃度をそれぞれ検出するOセンサである。
これら上流酸素濃度センサ4および下流酸素濃度センサ5は、触媒上流及び下流それぞれの排気ガス中の酸素濃度に応じた電気信号を発生する。すなわち、排気ガス中の空燃比が理論空燃比に対してリーン側かリッチ側かに応じて異なる出力電圧を発生する。
検出された酸素濃度は、排気管2内における空燃比を特定するための情報として用いられる。すなわち、内燃機関の制御装置は、エンジン1に供給する燃料の空燃比を制御するコントローラ6を備え、このコントローラ6は、上流酸素濃度センサ4および下流酸素濃度センサ5で検出された酸素濃度に基づいてエンジン1に供給する燃料の空燃比を制御する。
ここで、上流酸素濃度センサ4および下流酸素濃度センサ5の出力は、検出した酸素濃度に応じた電圧値である。
コントローラ6は、後述する図2または図3に示す電圧値と空燃比の出力特性を記憶保持しており、上流酸素濃度センサ4または下流酸素濃度センサ5が出力する電圧値を前述の出力特性で変換して空燃比の制御を行う場合と、このような出力特性を備えずに、電圧値を直接用いて空燃比を制御する場合がある。
コントローラ6は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、I/Oインターフェース等で構成される。
このコントローラ6は、空燃比調整手段7、上流側制御手段8、下流側制御手段9、下流側目標空燃比記憶手段10、燃料カット手段11、及び、比例ゲイン切り替え手段13を備える。
空燃比調整手段7は、エンジン1に供給する燃料を調節し空燃比を制御する。
上流側制御手段8は、上流酸素濃度センサ4により検出される上流側空燃比出力と上流側目標空燃比とが一致するように空燃比調整手段7への出力を比例演算及び積分演算により制御するPI(Proportion、Integral)制御器を有する。
下流側制御手段9は、下流酸素濃度センサ5により検出される下流側空燃比出力と、理論空燃比に対応する下流側目標空燃比とが一致するように上流側目標空燃比を比例演算及び積分演算により演算・制御するPI制御器を有する。
下流側目標空燃比記憶手段10は、ROMで構成され、触媒コンバータ3の下流側における排気ガス中の空燃比の目標値を記憶保持する。
燃料カット手段11は、空燃比調整手段7による燃料供給を遮断する。
比例ゲイン切り替え手段13は、燃料カット手段11により燃料カット(燃料供給遮断)が開始された時点で下流側制御手段の比例演算の比例ゲインを通常の比例ゲインから通常の比例ゲインより所定値だけ大きい比例ゲインに設定されている燃料カット後の比例ゲインに切り替え、燃料カットが解除された時点から空気量センサ14により検出される内燃機関に吸入される空気量の積算空気量が所定判定空気量へ到達したことに応答して燃料カット後のゲインから通常のゲインに切り替える。
なお、通常の比例ゲインから通常の比例ゲインより所定値だけ大きい比例ゲインに設定されている燃料カット後のゲインとは、燃料供給遮断により飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒の空燃比外乱の吸収能力を回復するが、通常運転時の過度の空燃比補正を行い、トルク変動を生じてしまう、通常の比例ゲインより十分に大きい比例ゲインをいう。
次に動作について説明する。
図2は、空燃比に対してλ型の出力特性を有する酸素濃度センサの出力特性を示す図である。この特性は理論空燃比に対応した特性である。
下流酸素濃度センサ5の空燃比出力はコントローラ6に伝送される。この下流酸素濃度センサ5には、図2に示すセンサ雰囲気の空燃比の変化に対して理論空燃比付近において出力電圧が急激に変化し2値的な特性を有するλ型を用いる。
理論空燃比付近における検出分解能が非常に高いため、制御精度が向上する。
下流酸素濃度センサ5の出力は、下流側空燃比出力として下流側制御手段9に伝送される。
なお、上述したように、コントローラ6は、図2に示す下流酸素濃度センサ5の出力電圧に対する空燃比の特性を有する場合と、このような特性を有しない場合があるが、以下では、電圧値をそのまま用いて制御処理を行う場合について説明する。従って、以下では、下流側の空燃比出力と記す場合は電圧値を指す。
ここで、図2に示す出力特性において、下流側目標空燃比に対応する電圧値が0.45(V)であるとする。
下流側目標空燃比は、理論空燃比に対応したλ型酸素濃度センサの所定出力値、0.45(V)付近に設定され、下流側制御手段9に伝送される。
下流側制御手段9では、下流側目標空燃比と下流側空燃比出力の偏差ΔVrを下記(1)式の通りに演算する。偏差ΔVrに応じて比例演算(以下、Pと称す)及び積分演算(以下、Iと称す)を行うPI制御器により、偏差ΔVrを無くすように出力が制御される。この出力は、上流側目標空燃比として上流側制御手段8に伝送される。
ΔVr=下流側目標空燃比−下流側空燃比出力 (1)
上流側目標空燃比AFOBJFは、下流側制御手段9内の一般的なPI制御器により式(2)のように演算される。
AFOBJF=中心値−Σ(Kir×ΔVr)−Kpr×ΔVr (2)
ここで、Kirは積分ゲイン、Kprは比例ゲインである。中心値は、理論空燃比に相当する値であり、ここでは14.7に設定されている。
上述したように、積分演算は、偏差を積分していき出力を生成するため比較的ゆっくり動作し、上流酸素濃度センサ4の出力変動に起因する触媒コンバータ3の下流側の空燃比の定常的な偏差をゆっくり解消する効果がある。つまり、上流酸素濃度センサ4の出力変動により生じた中心値のズレを積分演算により補償する。式(2)中の「中心値−Σ(Kir×ΔVr)」なる項は、補償後の理論空燃比に相当する。
一方、比例演算は、偏差に比例して出力を生成するため早い応答性を示し、偏差を早急に復帰させる効果がある。このため、比例ゲインKprを大きくすればするほど操作量「Kpr×ΔVr」は大きくなり復帰速度が早くなる。
例えば、図2に示す特性において、下流側空燃比出力が下流側目標空燃比(0.45(V))より小さい(リーン側)時、上流側目標空燃比は理論空燃比よりリッチ側に設定され、下流側目標空燃比に復帰させるように作用する。
また、この実施の形態1に係る内燃機関の制御装置では、燃料カット前後の比較的短時間での挙動に注目しており、その短時間の間では積分値は比例演算値に比べてあまり大きく変化しない。このため、以下では積分ゲインを用いた積分演算値の挙動は省略し、比例ゲインを用いた比例演算値の挙動について説明する。
図3は、酸素濃度に対するリニア型の上流酸素濃度センサの出力特性を示す特性図である。
上流酸素濃度センサ4の出力(空燃比出力)はコントローラ6に伝送される。
この上流酸素濃度センサ4は、図3に示すように、センサ雰囲気の空燃比の変化に対してリニアな出力特性を有する。この上流酸素濃度センサ4の出力は、上流側空燃比出力として上流側制御手段8に伝送される。
下流酸素濃度センサ5の出力と同様に、電圧のままの出力をコントローラ6に伝送して制御処理してもよいし、コントローラ6に図3のようなセンサ特性を予め記憶しておき、出力電圧から空燃比に変換して制御処理してもよい。
ここでは、空燃比に変換して処理する場合について説明する。従って、上流側の空燃比出力と記す場合には、電圧値ではなく変換後の上流側の空燃比を指す。
上流側制御手段8において、上流側目標空燃比と上流側空燃比出力の偏差ΔAFfが式(3)のように演算され、偏差ΔAFfに応じて比例演算、積分演算を行うPI制御器により、式(4)のように演算され、偏差ΔAFfを無くすように作用する出力が設定される。この出力は、燃料補正係数Cfbとして空燃比調整手段7に伝送される。
ΔAFf=上流側目標空燃比−上流側空燃比出力 (3)
Cfb=1.0+Σ(Kif×ΔAFf)+Kpf×ΔAFf(4)
ここで、Kifは積分ゲイン、Kpfは比例ゲインである。
空燃比調整手段7において、燃料補正係数Cfbに応じて、式(5)のようにエンジン1に供給する燃料供給量Qfuelが調整され、エンジン1の空燃比が制御される。
Qfuel=Qfuel0×Cfb (5)
ここで、Qfuel0は基本燃料供給量であり、式(6)のように演算される。
Qfuel0=Qacyl/理論空燃比 (6)
ここで、Qacylは、空気量検出センサ14により検出される吸入空気量qaに基づき演算されるエンジン1に供給される空気量である。
また、基本燃料供給量Qfuel0は、式(7)のように、上流側目標空燃比を用いてフィードフォワード的に反映させて求めてもよい。
Qfuel0=Qacyl/上流側目標空燃比 (7)
<酸素ストレージ挙動と切り替えタイミング>
比例ゲインの切り替えは、酸素ストレージ量が半分程度の適切な状態に復帰した時点で行なうのが最も適切で、酸素ストレージ量の復帰挙動に適合する必要がある。
酸素ストレージ量の挙動は、式(8)、(9)から求めることができる。
OSC=Σ(ΔA/F×KO2×qa×ΔT) (8)
0≦OSC≦上限値 (9)
酸素ストレージ量、OSCは、触媒コンバータ3の上流側の空燃比の理論空燃比からの偏差ΔA/Fと、空燃比から酸素濃度に換算する所定係数KO2と、内燃機関に吸入される吸入空気量qaと、演算周期ΔTとの乗算した値を積算することで比較的精度良く演算できる。ΔTと、KO2は所定値に設定するため、OSCの挙動はΔA/Fとqaの変化に依存する。
また、上述したように酸素ストレージ量には上限があるため、式(9)のように酸素ストレージ量を上限値と、最小値”0”で制限する。
式(8)中の偏差ΔA/Fは、式(2)中の理論空燃比からの操作量「Kpr×ΔVr」に相当し、比例ゲインKprを大きく設定するほど、偏差ΔA/Fが大きくなり、酸素ストレージ量の復帰速度が速くなる。
また、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量が復帰していく途中の、式(1)の下流側空燃比出力の偏差ΔVrがある所定値の時、式(2)の偏差ΔVrに応じた操作量「Kpr×ΔVr」もしくは式(8)中のΔA/Fも所定値となる。
式(8)から、ΔA/Fが同じであっても、吸入空気量qaの大きさに比例して、酸素ストレージ量の変化速度が変化することがわかる。復帰していく速度は、吸入空気量に比例し、復帰量は吸入空気量の積算値に比例する。
従って、飽和した酸素ストレージ量が復帰するまでの期間は、吸入空気量の積算値が所定値になるまでの期間と同じになる。
また、吸入空気量qaは、絞り弁開度の変化により4g/sから70g/s程度まで10倍以上大きく変化する。この吸入空気量の変化により吸入空気量の積算値が所定値に到達する期間は大きく変化するため、比例ゲインの切り替えタイミングのズレは無視できないほど大きくなる。
<酸素ストレージ能力を考慮した空燃比制御の動作>
燃料カット手段11は、絞り弁15を最小開度まで閉じる減速時など所定の運転条件が成立した場合に、空燃比調整手段7において設定される燃料量Qfuelを”0”に設定し燃料供給を停止する。
燃料カットの実施状況は、比例ゲイン切り替え手段13に伝送される。
図4及び図5は、比例ゲイン切り替え手段における制御処理の内容を示すフローチャートである。
図4に示すように、比例ゲイン切り替え手段13は、ステップS101において燃料カット手段11が燃料カットを実施しているか判定する。
燃料カット実施中の場合は、フローはステップS102に進み、積算空気量Qafcを”0”にリセットする。
一方、ステップS101において燃料カット実施中でないと判定した場合は、フローはステップS103に進行し、積算空気量Qafcを空気量センサ14により検出される吸入空気量qaと演算周期ΔTとの乗算値だけ増加させる。
なお、吸入空気量は、空気量センサ14の検出値を用いなくても、絞り弁15の開度情報、絞り弁15下流の吸気管内に配置された圧力センサ(不図示)からの信号情報、または、エンジン1の回転数の情報のいずれかを用いることによって検出することもできる。
このような構成によると、燃料カットの時は積算空気量を”0”にリセットし、燃料カットから復帰した時点から空気量の積算を”0”から開始し、燃料カット後の積算空気量を演算する。
次に、図5に示す制御処理について説明する。
図5において、比例ゲイン切り替え手段13は、ステップS201において燃料カット手段11が燃料カットを実施しているか判定する。
燃料カット実施中であると判定した場合は、フローはステップS202に進行する。
ステップS202では、下流側制御手段9の比例ゲインKprを燃料カット後のゲインに設定するために切り替えフラグRFBPを1に設定する。
一方、ステップS201において、燃料カット実施中でないと判定した場合は、フローはステップS203に進行し、燃料カット後の積算空気量Qafcが所定判定空気量Xqaを上回っているかどうか判定する。
ステップS203において、燃料カット後の積算空気量Qafcが所定判定空気量Xqaを上回っていないと判定した場合は、フローはステップS202に進行する。
ステップS202では、比例ゲインを燃料カット後のゲインに設定するために切り替えフラグRFBPを1に設定する。
一方、ステップS203において、燃料カット後の積算空気量Qafcが所定判定空気量Xqaを上回っていると判定した場合は、フローはステップS204に進行する。
ステップS204では、比例ゲインを通常のゲインに設定するために切り替えフラグRFBPを”0”に設定する。
この切り替えフラグRFBPの情報は、比例ゲインの切り替えを指示する情報として下流側制御手段9に伝送される。
所定判定空気量Xqaは、燃料カットから復帰した後に触媒コンバータ3の下流側の空燃比が目標空燃比付近に安定するまでの積算空気量の値に設定する。
また、エンジン1から下流側酸素濃度センサまでの排気ガスの移送遅れの度合い、もしくは下流側酸素濃度センサの応答遅れの度合い、もしくは比例ゲインの設定値の大きさ等によっては、フィードバック制御の一般的な挙動である目標値に対するオーバシュート、アンダシュートを生じることがある。
このため、比例ゲインを切り替える時期を、オーバシュート、アンダシュートが落ち着いて目標値付近にほぼ安定した時点としても良いし、オーバシュート、アンダシュートを生じている途中の目標値付近に近づいた時点としても良い。以下では、説明の単純化のためオーバシュート、アンダシュートが生じない制御装置の場合について説明する。
所定判定空気量Xqaは、以下のように実験的に設定できる。
燃料カットを実施し、触媒コンバータ3の酸素ストレージ量を上限値まで変化させる。燃料カットから復帰後、下流側制御手段の比例演算により触媒コンバータ3の下流側の空燃比が目標値付近に安定するまでの積算空気量を演算し設定値とする。このとき比例ゲインは、燃料カット後のゲインに設定する。また、運転条件によるバラツキなどを考慮して、設定値を予め増減させておいても良い。
比例ゲイン切り替え手段13からの比例ゲイン切り替えの指令出力により、下流側制御手段9の比例ゲインKprは、燃料カット後のゲインKpr_fc、もしくは通常のゲインKpr_nrに切り替えられる。
切り替えフラグRFBPが通常のゲインへの切り替えを示す”0”の場合は、比例ゲインに通常のゲインKpr_nrが設定される。
一方、切り替えフラグRFBIが燃料カット後のゲインへの切り替えを示す1の場合は、比例ゲインに燃料カット後のゲインKpr_fcが設定される。
燃料カット後のゲインKpr_fcは、通常のゲインKpr_nrよりも大きい値に設定されており、燃料カット後の飽和酸素ストレージ量から適切な量への復帰速度が十分早くなるように設定されている。
また、通常のゲインは、下流酸素濃度センサの空燃比出力が変化したときに、上流側目標空燃比が過補正されてトルク変動が大きくならないように十分小さく設定されている。
また、センサの特性上、もしくは演算式の数式上、比例ゲインに負の値が設定されているような場合は、本発明で説明するゲインの大小は、設定ゲインの絶対値の大小となる。
ここで、この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置による発明の効果について説明する。
図6及び図7は、この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置による空燃比制御動作を表すタイムチャートである。
図6及び図7では、それぞれ、上から順に、燃料供給量、吸入空気量qa、積算空気量Qafc、切り替えフラグ(RFBP)、比例ゲインKpr、酸素ストレージ量(OSC)、下流側空燃比出力、上流側目標空燃比について、燃料カット前後における各値の変化を実線で示す。
図6は、燃料カット前後の吸入空気量qaが比較的少ない場合の動作を示し、図7は、燃料カット前よりも燃料カット後の吸入空気量qaが比較的多い場合の動作を示す。
なお、一点鎖線で示す特性は、比例ゲインの切り替え時期を酸素ストレージ量の挙動を考慮せず、燃料カット時点から所定期間(T0)経過後に切り替えるように仮定した場合(以下「比較例」とも称する)における各値の変化を比較例として示すものである
まず、図6に示す比較例における各値の変化(一点鎖線)について説明する。
燃料供給量が燃料カットによって一旦”0”となり(時刻t1)、時刻t2に燃料カット状態から復帰して、予め設定された所定時間T0が経過するまで(時刻t2〜t3)は、比例ゲインKprに燃料カット後のゲインKpr_fcが設定される。そして、時刻t3において、所定時間T0が経過すると、比例ゲインKprはより小さい通常のゲインKpr_nrに切り替えられる。
上流側目標空燃比は、式(2)に従い設定されており、下流側空燃比出力の目標値との偏差ΔVrと比例ゲインKprとの乗算により設定され、偏差ΔVrに比例して増減する。
なお、積分演算値の変化は比較的ゆっくりとしているため、この表示期間内では変化量は小さく表していない。
時刻t1からt3までは比例ゲインKprに大きい燃料カット後のゲインKpr_fcが設定されているため、上流側目標空燃比の操作量、酸素ストレージ量の挙動を示す式(8)中の理論空燃比からの偏差ΔA/Fは大きく、酸素ストレージ量(OSC)の復帰も早い。
しかし、比例ゲインを切り替える時刻t3のとき、酸素ストレージ量(OSC)は適正量である上限値の約半分まで復帰していない。比例ゲインKprは小さい通常のゲインKpr_nrに切り替えられ、酸素ストレージ量を復帰させる上流側目標空燃比の操作量ΔA/Fも小さくなるため、酸素ストレージ量の復帰は大幅に遅くなってしまう。
次に図6における実線の動作について説明する。
この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置は、図6の実線で示すように、時刻t2に燃料カット状態から復帰した後の積算空気量Qafcが所定判定空気量Xqaに到達するまで、比例ゲインKprに燃料カット後のゲインKpr_fcが設定される(時刻t2からt4)。
そして、時刻t4では、酸素ストレージ量は適正量である上限の半分まで復帰しており、下流側空燃比出力値は理論空燃比に対応する下流側目標空燃比となる。
したがって、時刻t4において、比例ゲインKprを小さい通常のゲインKpr_nrに切り替えても、酸素ストレージ量の復帰に支障を生じない。
時刻taからtbの間に、上流側空燃比出力に一時的な外乱が生じる場合を示す。
外乱はさまざまな要因で生じ、例えば、変速機のギアチェンジによるエンジンの回転数の変化、排気ガスを吸気管に再還流させるバルブの開度の変化、絞り弁開度の変化などがある。
上流側空燃比は、上流側制御手段により上流側目標空燃比を中心に微小変動をしながらフィードバックされているが、外乱時はその空燃比の変動量が大きくなり、酸素ストレージ量の変動量も大きくなる。
比較例の場合は、酸素ストレージ量は外乱吸収能力が最も高くなる値の半分まで十分に復帰していないため、上流側空燃比の一時的な外乱に対して酸素ストレージ量は上限値まで到達してしまう。これにより触媒コンバータ3内の雰囲気が理論空燃比付近を逸脱してしまい排ガス浄化率が大きく悪化する。
一方、実線で示す本発明の場合は、酸素ストレージ量は外乱吸収能力が最も高くなる値の半分まで復帰しており、外乱に対して上限値、及び”0”の容量内に吸収できる。したがって、触媒コンバータ3内の雰囲気を理論空燃比付近に保つことができ、浄化率悪化を防げる。
次に、図7に示す燃料カット前よりも燃料カット後の吸入空気量qaが比較的多い場合について説明する。
比較例(一点鎖線)において、燃料供給量は燃料カットにより一旦”0”になり(時刻t11)、時刻t12に燃料カット状態から復帰して、予め設定された所定時間T0が経過するまで(時刻t12〜t14)は、比例ゲインKprに燃料カット後のゲインKpr_fcが設定される。
そして、時刻t14において、所定時間T0が経過すると、比例ゲインKprはより小さい通常のゲインKpr_nrに切り替えられる。
燃料カットから復帰したあとの吸入空気量qaは図6の場合より大幅に増加しており、酸素ストレージ量(OSC)の復帰は大幅に早くなっている。
そのため、図6の場合とは異なり、所定時間T0が経過する前の時刻t13のとき、酸素ストレージ量(OSC)は適正量である上限値の約半分まで復帰しており、復帰した後の時刻t13から時刻t14の長い期間、燃料カット後の大きいゲインKpr_fcに設定されている。
これに対し、この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置では、図7の実線で示すように、吸入空気量の増加により積算空気量Qafcが所定判定空気量Xqaに到達するまで期間が短くなっており、比例ゲインKprに燃料カット後のゲインKpr_fcが設定される期間(時刻t12からt13)は短くなっている。時刻t13では、酸素ストレージ量は適正量である上限値の半分まで復帰しており、通常のゲインKpr_ncに切り替えても支障はない。
吸入空気量qaの増加による、酸素ストレージ量復帰の早期化に適応し、ゲインの切り替え時期が早期化する。
時刻t1aからt1bの間に、図6の場合と同様に上流側空燃比に一時的な外乱が生じる場合を示す。
比較例の場合は、比例ゲインに燃料カットの大きいゲインKpr_fcが設定されており、下流側空燃比出力の変動により上流側目標空燃比が大きく変動し、エンジンに供給される燃料供給量が大きく変動する。したがって、エンジンのトルクが大きく変動し、動力を安定的に供給するエンジンの商品性が低下してしまう。
一方、本発明の場合は、比例ゲインに通常の小さいゲインKpr_nrが設定されており、下流側空燃比出力が変動しても上流側目標空燃比、燃料供給量の変動は小さく、トルク変動は許容できるレベルに抑えられる。
また、比較例、本発明ともに、酸素ストレージ量は半分まで復帰しており、外乱に対して排ガス浄化率の悪化を防止できる。
次に、この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の有利な効果について説明する。
図6及び図7に示したように、酸素ストレージ量が上限の半分に復帰する時期は、積算空気量QafcがXqaに到達する時期と一致するが、同時に下流側空燃比出力が下流側目標空燃比に到達する時期とも一致する。
このため、下流側空燃比出力が下流側目標空燃比に一致した時点で比例ゲインを切り替えることも考えられるが、次の2つの場合は誤判定が生じる恐れがあるため、積算空気量で切り替える方がよい。
1)上流側酸素濃度センサに出力変動が生じた場合
2)下流側空燃比出力に目標値に対しオーバシュート、アンダシュートするような制御装置の場合
図8は、上流側酸素濃度センサに出力変動が生じた場合における、燃料カット前後の下流側空燃比出力の挙動を示す図である。
実線は、出力変動がない場合の燃料カット前後の下流側空燃比出力の挙動を示しており、図6及び図7の場合に相当する。
図9は、酸素濃度センサの出力に対する空燃比の特性であって、空燃比がリッチ側またはリーン側に変動した場合の特性の変化の様子を示す図である。
二点鎖線は、図9に示すように、同じ目標値に制御した時に空燃比がリッチ方向にシフトするような変動が生じた場合を示し、一点鎖線は、リーン方向にシフトするような変動が生じた場合を示す。
出力変動が生じた場合は、出力変動のない場合が目標に一致した時刻(t24)以降において定常偏差を生じており、二点鎖線は目標値より大きいリッチ側であり、一点鎖線は目標値より小さいリーン側の定常偏差である。
下流側空燃比出力により比例ゲインを切り替える方法を用いると、出力変動のない実線の場合は時刻t24であるが、リッチ変動の一点鎖線の場合は時刻t24より早い時刻t23にずれ、リーン変動の二点鎖線の場合は目標値に到達しないため比例ゲインの切り替えは行わない。長期的には、下流側制御手段の積分演算により出力変動は解消されるが、出力変動が生じた後しばらくは同様の挙動が生じる。
このように、下流側空燃比出力により比例ゲインを切り替える方法を用いると、上流側酸素濃度センサの出力変動により切り替え時期に誤差を生じ、変動方向によっては、比例ゲインの切り替えが行なわれない危険がある。一方、本発明では、変動に関わらず時刻t24で切り替えられ、安定した動作を提供することができる。
図10は、上述した要因により、下流側空燃比出力が目標値に対しオーバシュート、アンダシュートを生じる制御装置の場合における、燃料カット前後の下流側空燃比出力の挙動を示す図である。
実線は、オーバシュート、アンダシュートがない場合における燃料カット前後の下流側空燃比出力の挙動で、図6及び図7の場合に相当する。一点鎖線は、オーバシュート、アンダシュートが生じる制御装置の場合を示す。
下流側空燃比出力により比例ゲインを切り替える方法を用いると、オーバシュートもアンダシュートもない装置の場合(実線)は、判定時期は適切な時刻t33であるが、オーバシュートまたはアンダシュートを生じる装置の場合(一点鎖線)は、空燃比出力が目標値付近に安定する適切な時刻t34より早い時刻t33にずれてしまう。
一方、本発明の積算空気量による方法を用いると、予め上述した実験的方法により、所定判定空気量Xqaをオーバシュートまたはアンダシュートを見越した値に設定することができる。オーバシュートまたはアンダシュートが生じない過渡応答を示す制御装置の場合は、図10中のXqa1のように所定判定空気量Xqaを設定し、オーバシュートまたはアンダシュートが生じる制御装置の場合は、Xqa2のように所定判定空気量Xqaを設定することにより、予め制御装置の過渡応答に適した切り替え時期に設定することができる。
従って、本発明によると、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量の復帰挙動と比例関係にある燃料カット後の積算空気量に基づいて、通常時の比例ゲインより大きく設定された燃料カット後の比例ゲインと、通常時の比例ゲインとの切り替えを実施することにより、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒コンバータ3の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止してトルク変動を抑制することができる。
以上、この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置について説明したが、この発明は上記説明した内容に限定されるものではない。
実施の形態2.
実施の形態1では、上流側目標空燃比と触媒コンバータ3の上流側の空燃比を一致させるために、上流酸素濃度センサ4により検出される上流側空燃比出力を上流側制御手段8に伝送して燃料供給量をフィードバック的に操作していたが、燃料供給量の制御はこのような方法に限られるものではない。
すなわち、この発明の実施の形態2に係る内燃機関の制御装置では、例えば、比例ゲインが燃料カット後のゲインに設定されている間は、飽和酸素ストレージ量の早急な復帰が必要なため、上流側空燃比出力と上流側制御手段8を用いず、上流側目標空燃比に基づき空燃比調整手段7によりフィードフォワード的に燃料供給量を操作してもよい。
このような制御により、応答良く空燃比を操作することが可能であるため、実施の形態1の場合と同様に、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒コンバータ3の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止しトルク変動を抑制することができる。
なお、このように燃料供給量を制御する場合、空燃比調整手段7は次のような構成となる。
比例ゲイン切り替え手段13の切り替え判定結果が、燃料カット後のゲインである場合(RFBP=1)は、燃料供給量Qfuelは、次の式(10)のように演算される。
Qfuel0=Qacyl/上流側目標空燃比 (10)
一方、通常のゲインの場合(RFBP=0)は、上述した実施の形態の式(5)から式(7)までと同じように演算される。
実施の形態3.
図11は、この発明の実施の形態3に係る内燃機関の制御装置における理論空燃比に対する比例ゲインと特性を示す図である。
実施の形態2では、燃料カット後の比例ゲインKpr_fcを一定値に設定していたが、燃料供給量の制御はこのような方法に限られるものではない。
すなわち、この発明の実施の形態3に係る内燃機関の制御装置では、例えば、図11に示すように、下流側目標空燃比よりリーン側(式(1)中の下流側目標空燃比と下流側空燃比出力の偏差ΔVrがプラス側の領域)において、通常のゲインKpr_nrより大きくなるように設定してもよい。
このような制御により、燃料カット後の飽和酸素ストレージ量を復帰させる操作量は同じであるため、実施の形態1の場合と同様に、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒コンバータ3の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止しトルク変動を抑制することができる。
実施の形態4.
図12は、この発明の実施の形態4に係る内燃機関の制御装置における理論空燃比に対する比例ゲインと特性を示す図である。
実施の形態3では、燃料カット後のゲインKpr_fcを一定値に設定していたが、燃料供給量の制御はこのような方法に限られるものではない。
すなわち、この発明の実施の形態4に係る内燃機関の制御装置では、例えば、図12に示すように、所定空燃比よりリーン側において、通常のゲインKpr_nrより所定値だけ大きくなるように設定してもよい。
このような制御により、燃料カット後の飽和酸素ストレージ量の復帰挙動を早くすることが可能であるため、実施の形態1の場合と同様に、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒コンバータ3の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止しトルク変動を抑制することができる。
実施の形態5.
実施の形態4では、積算空気量Qafcと比較される所定判定空気量Xqaは経時的に不変である場合について説明したが、燃料供給量の制御はこのような方法に限られるものではない。
すなわち、この発明の実施の形態5に係る内燃機関の制御装置では、例えば、触媒コンバータ3に添加され酸素ストレージ作用を生じる物質の経時劣化による酸素ストレージ量の上限値の減少を検出する触媒劣化度算出手段(図示せず)により算出される触媒劣化度の増加にしたがい所定判定空気量Xqaを減少させるように設定してもよい。この触媒劣化度算出手段は、触媒コンバータ3に添加され酸素ストレージ作用を生じる物質の経時劣化の特性を予め記憶保持しており、使用開始からの経過時間に従って、触媒劣化度を算出する。
このような制御により、ゲインの切り替え時期を触媒コンバータ3の劣化に適応することが可能であるため、実施の形態1の場合と同様に、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒コンバータ3の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止しトルク変動を抑制することができる。
なお、以上の説明では、下流酸素濃度センサ5として、前述の図2に示すような空燃比の変化に対して2値的な出力を示すλ型酸素濃度センサを用いる内燃機関の制御装置について説明したが、前述の図3に示すような空燃比の変化に対してリニアな出力を示すリニア型酸素濃度センサを下流酸素濃度センサ5として用いても理論空燃比付近の変化を検出できる。このため、上述の実施の形態の場合と同様に、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒コンバータ3の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止しトルク変動を抑制することができる。
また、以上の説明では、上流酸素濃度センサ4として、前述の図3に示すような空燃比の変化に対してリニアな出力を示すリニア型酸素濃度センサを用いる内燃機関の制御装置について説明したが、前述の図2に示すような空燃比の変化に対して2値的な出力を示すλ型酸素濃度センサを用いても空燃比制御が可能である。このため、上述の各実施の形態の場合と同様に、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒コンバータ3の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止しトルク変動を抑制することができる。
また、このλ型酸素濃度センサを用いる場合は、上流側制御手段8を特許文献(特開昭63−195351号公報)のように、下流側制御手段9により設定される上流側目標空燃比の指令に従い、上流側空燃比の平均値を操作できるように、以下1)から3)のような上流側制御器の制御パラメータを変化させる構成としても良い。
例えば、1)スキップ量(比例ゲインに相当)、2)積分ゲイン、3)リッチ/リーン判定の遅延時間、などの設定値をリッチ方向へ空燃比を操作する場合と、リーン方向へ操作する場合とで個別に変化させることにより、触媒コンバータ3の上流側の空燃比の平均値をリッチもしくはリーン方向に制御する。
また、触媒コンバータ3の上流側の空燃比は、触媒コンバータ3内および排気管内での混合、もしくは触媒コンバータ3の酸素ストレージ効果により、平均化され触媒コンバータ3の下流側に伝わるため、触媒コンバータ3の上流側の空燃比の平均値を制御するような構成としてもよい。このような制御によっても、上述の各実施の形態の場合と同様に、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒コンバータ3の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止しトルク変動を抑制することができる。
上述した実施の形態では、上流側制御手段8としては、比例演算及び積分演算を行うPI制御器を用いる場合について説明したが、比例演算の単独、または比例演算と微分演算、または比例演算と積分演算と微分演算のいずれかの組み合わせで構成しても、触媒コンバータ3の上流側の空燃比を制御できるため、上述の各実施の形態の場合と同様に、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒コンバータ3の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止しトルク変動を抑制することができる。
また、上述した実施の形態では、下流側制御手段9は比例演算、積分演算を行うPI制御器を用いるように構成したが、比例演算の単独、または比例演算と微分演算、または比例演算と積分演算と微分演算のいずれかの組み合わせで構成しても、触媒コンバータ3の下流側の空燃比を制御できるため、上述の各実施の形態の場合と同様に、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒コンバータ3の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止しトルク変動を抑制することができる。
また、上述した実施の形態では、下流側制御手段9における比例演算の比例ゲインに一定の定数Kprを用いるように構成したが、図13に示すように、下流側目標空燃比と下流側空燃比出力の偏差ΔVrの動作点に応じて比例ゲインKprを変化させる、ごく一般的な可変ゲインの構成としても、触媒コンバータ3の下流側の空燃比を制御できるため、上述の各実施の形態の場合と同様に、燃料カットにより飽和した酸素ストレージ量を速やかに復帰させ、触媒コンバータ3の空燃比外乱の吸収能力を回復すると共に、通常運転時の過度の空燃比補正を防止しトルク変動を抑制することができる。
この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の構成を示す図である。 空燃比に対してλ型の出力特性を有する酸素濃度センサの出力特性を示す図である。この特性は理論空燃比に対応した特性である。 酸素濃度に対するリニア型の上流酸素濃度センサの出力特性を示す特性図である。 比例ゲイン切り替え手段における制御処理の内容を示すフローチャートである。 比例ゲイン切り替え手段における制御処理の内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置による空燃比制御動作を表すタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置による空燃比制御動作を表すタイムチャートである。 上流側酸素濃度センサに出力変動が生じた場合における、燃料カット前後の下流側空燃比出力の挙動を示す図である。 酸素濃度センサの出力に対する空燃比の特性であって、空燃比がリッチ側またはリーン側に変動した場合の特性の変化の様子を示す図である。 下流側空燃比出力が目標値に対しオーバシュートまたはアンダシュートを生じる制御装置の場合における、燃料カット前後の下流側空燃比出力の挙動を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る内燃機関の制御装置における理論空燃比に対する比例ゲインと特性を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る内燃機関の制御装置における理論空燃比に対する比例ゲインと特性を示す図である。 下流側制御手段の比例ゲインの特性を示す図である。
符号の説明
1 エンジン、2 排気管、3 触媒コンバータ、4 上流酸素濃度センサ、5 下流酸素濃度センサ、6 コントローラ、7 空燃比調整手段、8 上流側制御手段、9 下流側制御手段、10 下流側目標空燃比、11 燃料カット手段、13 比例ゲイン切り替え手段、14 空気量検出センサ、15 絞り弁。

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気系に配設され、排気ガスを浄化する触媒コンバータの上流側における空燃比を検出する上流側空燃比検出手段と、
    前記触媒コンバータの下流側における排気ガス中の空燃比を検出する下流側空燃比検出手段と、
    前記内燃機関への燃料供給量を調節し、空燃比を調整する空燃比調整手段と、
    前記触媒コンバータの下流側における空燃比の目標値を記憶保持する下流側目標空燃比記憶手段と、
    前記下流側空撚比検出手段によって検出される下流側空燃比と、下流側目標空燃比記憶手段に記憶保持された下流側目標空燃比とを一致させるように、比例演算を用いて上流側目標空燃比を演算する下流側制御手段と、
    前記上流側空燃比検出手段によって検出される上流側空燃比と、前記下流側制御手段によって演算される上流側目標空燃比とを一致させるように、前記空燃比調整手段を制御する上流側制御手段と、
    前記空燃比調整手段による燃料供給を停止させる燃料供給遮断手段と、
    吸入空気量を検出する空気量検出センサと、
    前記燃料供給遮断手段によって燃料供給遮断が開始されると、前記下流側制御手段における前記上流側目標空燃比を演算するための比例演算の比例ゲインを、通常時の比例ゲインから、通常時の比例ゲインよりも所定値だけ大きい比例ゲインに設定される燃料供給遮断後の比例ゲインに切り替え、前記燃料供給遮断手段による燃料供給遮断が終了してから前記内燃機関に吸入される積算空気量を、前記空気量検出センサにより検出された前記吸入空気量に基づいて演算し、前記積算空気量が所定の判定空気量に到達すると、前記下流側制御手段における前記上流側目標空燃比を演算するための比例ゲインを燃料供給遮断後の比例ゲインから通常時の比例ゲインに切り替える比例ゲイン切り替え手段と
    を備えることを特微とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記触媒コンバータの劣化度を算出する触媒劣化度算出手段をさらに備え、この触媒劣化度算出手段によって算出される触媒劣化度に応じて、前記内燃機関に吸入される積算空気量の所定量を減少させることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記空燃比調整手段は、前記比例ゲイン切り替え手段によって比例ゲインが燃料供給遮断後の比例ゲインに切り替えられている間は、前記下流側制御手段により演算される上流側目標空燃比に碁づいて燃料供給量を調節することを特微とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記燃料供給遮断後の比例ゲインは、所定空燃比よりリーン側において通常時の比例ゲインより所定値だけ大きく設定されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記所定空撚比は、前記下流側目標空燃比であることを特徽とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
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