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JP4211062B2 - 遠隔監視システム - Google Patents

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JP4211062B2
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Description

技術分野
本発明は監視システムに関し、異常状況の発生等を通信回線を用いて遠隔地より監視する遠隔監視システムに適用して好適なものである。
背景技術
従来の監視システムについて図1を参照して説明する。図1において複数のビデオカメラ21A〜21nが、それぞれ監視領域に向けられて配置されており、各ビデオカメラ21A〜21nの撮像信号は、映像切換装置22に入力される。
映像切換装置22は、複数のビデオカメラ21A〜21nから供給される複数の撮像信号のうちの1つを選択し、これを長時間記録ビデオテープレコーダ(以下これをタイムラプスVTR(TLV)と呼ぶ)23に送出する。タイムラプスVTR23は、映像切換装置22において選択された撮像信号を間欠録画する。このときタイムラプスVTR23に入力される撮像信号は、当該タイムラプスVTR23からモニタ24に供給されることにより、ビデオカメラ21A〜21nで撮影中の監視領域の映像がモニタ24に表示される。
またオペレータがタイムラプスVTR23を再生動作させることにより、タイムラプスVTR23において再生された映像がモニタ24に表示される。
ビデオカメラ21A〜21nと映像切換装置22とは、通常同軸ケーブルで接続されていることにより、映像切換装置22、タイムラプスVTR23、モニタ24等による監視映像の録画表示装置とビデオカメラ21A〜21nとを離して設置できる距離が制限されてしまう。従つて、例えば工場であれば、その工場内の守衛所等、監視領域に近接した場所に映像切換装置22、タイムラプスVTR23及びモニタ24が設置されており、監視領域の状況を遠隔地において迅速かつ正確に把握することが困難であつた。
発明の開示
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、監視領域に異常の発生が認められた際に、遠隔地においても、正確な状況の把握ができ、最適な対処が速やかにとれる遠隔監視システムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、異常検知手段によつて検知した異常発生時の端末監視装置の映像信号を通信回線を介して中央監視装置に伝送することにより遠隔監視する遠隔システムを基本構成として、端末監視装置において、異常発生時の映像信号に識別符号を付して映像記録再生手段に記録し、当該映像記録再生手段の再生映像信号と撮像手段の映像信号とのいずれかを伝送手段によつて通信回線に伝送することにより中央監視装置に受信させて表示手段に表示させると共に、入力手段によつて映像記録再生手段を遠隔操作するための制御信号を端末監視装置に伝送させ、端末監視装置は、異常検知手段により異常を検知したとき、異常検知手段が設置された監視現場を特定する識別信号を中央監視装置に転送することに加えて、撮像手段を異常検知手段と対をなすように設け、異常を検出した場合、対をなす撮像手段の映像信号に対してアラーム信号を付加して映像記録再生手段に記録させ、かつ当該対をなす撮像手段の映像信号を強制的に中央監視装置の表示手段に表示させると共に、異常が発生した監視現場を特定する文字情報を表示させ、中央監視装置の入力手段においてアラームスイッチが操作されたとき、記録媒体のアラーム符号を付加した位置より所定時間逆上つた位置から映像信号を再生させて表示手段に表示させるようにする。
このように構成することにより、監視領域から離れた遠隔地において、監視領域の状況を迅速かつ正確に監視することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来の監視装置を示すブロツク図である。
図2は、本発明による遠隔監視システムの構成を示すブロツク図である。
図3は、タイムラプスVTRのビデオテープに形成された記録トラツクを示す略線的平面図である。
図4は、タイムラプスVTRの構成を示すブロツク図である。
図5は、端末機の動画伝送装置を示すブロツク図である。
図6は、ISDNを介して伝送されるデータのフレーム構造を示す略線図である。
図7は、監視センタ機の構成を示すブロツク図である。
図8は、監視センタ機の制御装置の操作部を示す平面図である。
発明を実施するための最良の形態
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
図2は全体として遠隔監視システム1の構成を示し、監視センタ機(中央監視装置)6と端末機(端末監視装置)11とが通信回線例えばISDN(In−tegrated Services Digital Network)7を介して接続されている。
端末機11は、複数のビデオカメラ1A〜1nを有し、各ビデオカメラ1A〜1nはそれぞれ決められた監視現場3A〜3nにおいて監視領域を常に撮影する。また各監視現場3A〜3nには、ビデオカメラ1A〜1nと対をなすセンサ2A〜2nが設けられており、ビデオカメラ1A〜1nと共に監視現場3A〜3nの異常を監視する。各センサ2A〜2nは、例えば人の侵入等を検出する防犯センサ、熱や煙等を感知する火災センサ、ガス漏れを検知するガスセンサ等を用いて構成する。
各ビデオカメラ1A〜1nは監視領域を撮影することにより得られるアナログの撮像信号V1A〜V1nを動画伝送装置4及び映像切換装置5にそれぞれ供給する。映像切換装置5は、いわゆるシーケンシヤルスイツチヤで構成され、各ビデオカメラ1A〜1nから供給される撮像信号V1A〜V1nを所定時間ごとに順次切り換え、1つの映像信号としてタイムラプスVTR9A及び9Bに供給する。
タイムラプスVTR9A及び9Bは、ビデオテープを間欠的にステツプ走行させると共に、入力される映像信号をコマ落とし記録することにより、標準時間用テープに長時間記録を行うようになされたものである。例えば、映像切換装置5はビデオカメラ1Aから供給される撮像信号V1Aを選択し、これをタイムラプスVTR9A及び9Bに供給すると、タイムラプスVTR9A及び9Bは撮像信号V1Aをビデオテープ上に1フイールド分(すなわち1トラツク分)だけ記録する。そして、映像切換装置5が次の撮像信号V1Bに切り換えるまでの間に、タイムラプスVTR9A及び9Bは、ビデオテープを1トラツク分だけステツプ走行させる。これにより映像切換装置5が第2の撮像信号V1Bに切り換えてこれをタイムラプスVTR9A及び9Bに供給したとき、図3に示すように、タイムラプスVTR9A及び9Bは当該撮像信号V1Bを、撮像信号V1Aが記録されたトラツクTR2に続くトラツクTR1に記録する。
このようにしてビデオテープには、ビデオカメラ1A〜1nから供給される撮像信号V1A〜V1nが記録トラツクTR1、TR2、……に順次長時間記録されて行く。各記録トラツクTR1、TR2、……には、記録された撮像信号V1A、V1B、……の供給源であるビデオカメラ1A〜1nを表す識別符号が各記録トラツクTR1、TR2、……のユーザ使用領域VITC1、VITC2、……に記録される。
タイムラプスVTR9Aは、ビデオテープに記録される撮像信号をモニタ10に供給することにより、これを表示し得る。また、オペレータによつてタイムラプスVTR9Aが再生動作する際には、当該タイムラプスVTR9Aにおいて再生された映像信号がモニタ10に供給され、再生映像として表示される。
タイムラプスVTR9Bは、図4に示すように、映像切換装置5から順次切り換えられて供給される撮像信号V1A〜V1nを記録処理部83に入力する。記録処理部83は制御部81から供給される制御信号CONT81Aによつて動作し、撮像信号V1A〜V1nに対してプリエンフアシスや記録増幅といつた処理を施すことにより記録信号SRECを生成し、これをヘツド部84に供給する。ヘツド部84は制御部81から供給される制御信号CONT81Bに基づいて動作し、図3について上述した長時間記録方法によつて各記録トラツクTR1、TR2、……に記録信号SREC(撮像信号V1A〜V1n)を記録する。
このとき、各監視現場3A〜3nに設置されたセンサ2A〜2nのいずれかにおいて異常が検知されると、当該異常が検知されたセンサ(2A〜2n)から異常検知信号(S2A〜S2n)がタイムラプスVTR9Bの制御部81に供給される。制御部81は異常検知信号(S2A〜S2n)に基づいて異常が発生した監視現場を特定し、当該監視現場に設置されたビデオカメラから供給される撮像信号をビデオテープに記録する際に、その記録トラツクのユーザ使用領域VITCxに異常の発生を表すアラーム符号を付加しておく。
また、タイムラプスVTR9Bにおいてビデオテープに記録された映像信号を再生する場合、制御部81は制御信号CONT81Bをヘツド部84に供給することより、ビデオテープから各記録トラツクに記録された信号を再生信号SPBとして再生し、これを再生処理部85に供給する。再生処理部85は制御部81から供給される制御信号CONT81Dによつて再生動作し、ヘツド部84から再生される再生信号SPBに対して再生増幅やデエンフアシス処理等の再生信号処理を施すことにより再生映像信号S9Bを得、これを動画伝送装置4に供給する。
ここで図5に示すように、端末機11は各ビデオカメラ1A〜1nから出力される撮像信号V1A〜V1nと、各監視現場3A〜3nに設置されたマイクロホン13A〜13nから出力される音声信号A1A〜A1nと、タイムラプスVTR9Bにおいて再生される再生映像信号S9Bとのなかから、監視センタ機6によつて選択された信号を動画伝送装置4からISDN7を介して監視センタ機6に伝送するようになされている。
すなわち、端末機11は、監視センタ機6からISDN7を介して伝送される伝送データを網インターフエイス部48を介して多重化/分離部47に受け、ここで制御データを分離しこれをデータ伸張部49に入力する。データ伸張部49は入力された制御データを伸張処理し、これを制御部40に供給する。
制御部40は伸張された制御データに基づいて切換制御信号CONT40をスイツチヤ41A及び41Bに供給することにより、制御データによつて指定されたタイムラプスVTR又はビデオカメラからの撮像信号及びマイクロホンからの音声信号をビデオコーデツクでなる画像圧縮部43及びオーデイオコーデツクでなるオーデイオ圧縮部45に供給する。
画像圧縮部43は、例えばH261規格に基づく圧縮方法で撮像信号を圧縮することにより圧縮映像データS43を得、これを多重化/分離部47に供給する。またオーデイオ圧縮部45はオーデイオ信号を圧縮することにより圧縮音声データS45を得、これを多重化/分離部47に供給する。さらに、制御データI/O46を介して動画伝送装置4に入力される種々の制御データCONT4Bも多重化/分離部47に供給される。
多重化/分離部47は、圧縮映像データS43、圧縮音声データS45及び制御データCONT4Bを多重化し、これを網インターフエイス部48を介してISDN7に送出する。
ISDN7は、伝送速度が64〔kbps〕である2つのBチヤネルと伝送速度が16〔kbps〕であるDチヤネルとで構成されている。回線の接続要求信号や応答信号はパケツトとしてDチヤネルを介して伝送される。また圧縮映像データS43、圧縮音声データS45及び制御データCONT4Bが多重化されてなる情報信号は回線交換でBチヤネルを介して伝送される。
ISDN7では、端末機11から回線接続要求信号がDチヤネルを介して監視センタ機6に伝送され、これに応じて監視センサ機6から応答信号が端末機11に伝送されると回線が接続される。これによりBチヤネルを介して情報信号が監視センタ機6に伝送される。
ここで図6はISDN7を介して端末機11及び監視センタ機6間で双方向に伝送される2つのBチヤネルのデータ構造を示し、第1のBチヤネル及び第2のBチヤネルにそれぞれ設けられた8つのサブチヤネルのうち、第1のBチヤネルの第1及び第2のサブチヤネルをオーデイオサブチヤネルSUBIとして圧縮音声データを割り当て、第1のBチネネルの第3のサブチヤネルから第2のBチヤネルの第7のサブチヤネルまでを映像サブチヤネルSUB2として圧縮映像データを割り当て、第2のBチヤネルの第8のサブチヤネルを制御データ用サブチヤネルとして制御データを割り当てるようになされている。
また第1のBチヤネルの第8のサブチヤネル及び第2のBチヤネルの第8のサブチヤネルには、チヤネル同期用の制御データFAS及びBASが割り当てられる。
従つて、かかる構成の2つのBチヤネルを介して監視センタ機6に伝送された圧縮映像データS43、圧縮音声データS45及び制御データCONT4Bは、図7に示すように、監視センタ機6の動画伝送装置71に設けられたインターフエイス(I/F)91を介して多重化/分離部92に入力される。多重化/分離部92は、圧縮映像データS43、圧縮音声データS45及び制御データCONT4Bを分離し、この結果得られる圧縮映像データを分離データS92として伸張部93に供給する。伸張部93は、分離データS92を伸張処理することにより映像信号S93を得、これをモニタ73に表示する。
これにより、モニタ73には、端末機11のビデオカメラ1A〜1n又はタイムラプスVTR9Bによつて再生された映像のいずれかが表示される。このとき、監視センタ機6側のオペレータは、制御装置72を操作することによりモニタ73に表示される映像を切り換えることができる。
すなわち制御装置72は図8に示す操作部を有し、端末機11に対して回線の接続要求を出力するためのダイアルスイツチSW1と、タイムラプスVTR9Bに記録された各ビデオカメラ1A〜1nからの撮像信号V1A〜V1nのいずれかを選択するVTR再生選択スイツチSW2と、ビデオカメラ1A〜1nを選択して現在撮影中の映像をリアルタイムで選択するカメラ選択スイツチSW3とを有する。
ダイアルスイツチSW1を操作した後、数字キー群SW4を操作して端末機11を呼び出すと、回線の接続要求信号が監視センタ機6からISDN7のDチヤネルを介して端末機11に送信され、これにより端末機11は監視センタ機6との回線を接続する。
またVTR再生選択スイツチSW2を操作した後、数字キー群SW4を操作してタイムラプスVTR9Bに記録された撮像信号V1A〜V1nのいずれかを指定すると、当該指定操作に応じて制御装置72から制御データCONT72が動画伝送装置71(図7)のコントローラ96を介してフレームデータ生成・圧縮部94に供給され、これにより図6について上述したフレーム構造の伝送データが構成される。この伝送データの制御データ用サブチヤネルに制御装置72からの制御データCONT72が割り当てられて端末機11に伝送される。
端末機11は当該制御データCONT72を受けると、これを制御部40(図5)において解析し、タイムラプスVTR9Bに対して制御信号CONT4Aを供給する。タイムラプスVTR9B(図4)は当該制御信号CONT4Aを制御部81に受け、駆動部82、ヘツド部84及び再生処理部85を制御することにより、再生動作を開始する。このときタイムラプスVTR9Bの制御部81は制御データCONT4Aによつて指定された記録済の撮像信号V1A〜V1nのいずれかを、各記録トラツクTR1、TR2、……(図3)に形成されたユーザ使用領域VITC1、VITC2、……の識別符号に基づいて検出し、これを再生すると共にスイツチヤ41A(図5)に供給する。このときスイツチヤ41Aは、監視センタ機6から供給される制御データCONT72によつてタイムラプスVTR9Bから出力される再生映像信号S9Bを選択する。
かくして監視センタ機6の制御装置72において選択されたタイムラプスVTR9Bの記録済撮像信号は、再生映像信号としてISDN7を介して監視センタ機6に伝送され、監視センタ機6のモニタ73に表示される。
また図8に示す制御装置72の操作部において、オペレータがカメラ選択スイツチSW3を操作した後、数字キー群SW4を操作してビデオカメラ1A〜1nのいずれかを指定すると、当該指定操作に応じて制御装置72から制御データCONT72が動画伝送装置71(図7)のコントローラ96を介してフレームデータ生成・圧縮部94に供給され、伝送データの制御データ用サブチヤネルに当該制御データCONT72が割り当てられて端末機11に伝送される。
端末機11は当該制御データCONT72を受けると、これを制御部40(図5)において解析し、スイツチヤ41Aを切り換えることにより、制御データCONT72によつて指定されたビデオカメラからの撮像信号(V1A〜V1nのいずれか)を選択する。
かくして監視センタ機6の制御装置72において選択されたビデオカメラからの撮像信号は、再生映像信号としてISDN7を介して監視センタ機6に伝送され、監視センタ機6のモニタ73に表示される。このとき、各ビデオカメラ1A〜1nに対をなして設置されているマイクロホン13A〜13nからの音声信号A1A〜A1nも、選択されたビデオカメラに応じてスイツチヤ41Bにおいて選択され、ISDN7を介して監視センタ機6に伝送される。
また、監視センタ機6の制御装置72の操作部(図8)には、端末機11の各ビデオカメラ1A〜1nに対して、レンズの焦点距離を変化させるズーム制御スイツチSW6と、フオーカス位置を変化させるフオーカス制御スイツチSW7と、絞りを変化させる絞り制御スイツチSW8と、撮影方向を変化させる角度制御スイツチSW9とを有し、オペレータがカメラ選択スイツチSW3及び数字キー群SW4を操作してビデオカメラ1A〜1nのいずれかを指定した後、制御スイツチSW6〜SW9のいずれかを操作すると、当該指定操作に応じて制御装置72から制御データCONT72が動画伝送装置71(図7)のコントローラ96を介してフレームデータ生成・圧縮部94に供給され、伝送データの制御データ用サブチヤネルに当該制御データCONT72が割り当てられて端末機11に伝送される。
端末機11は当該制御データCONT72を受けると、これを制御部40(図5)において解析し、ビデオカメラ1A〜1nに対する制御信号CONT5Aを対応するビデオカメラに供給することにより、制御データCONT72によつて指定されたビデオカメラに対してオペレータが監視センタ機6において指定した種々の制御を行うことができる。
ここで、例えば監視センタ機6と端末機11との間が回線接続されていない状態において、端末機11の各センサ2A〜2nのうちのいずれかが異常を検知すると、図5に示すように異常を検知したセンサから出力される異常検知信号(S2A〜S2nのいずれか)が動画伝送装置4の制御部40に入力される。制御部40は異常検知信号によつて異常が発生したセンサを検出し、これに応じて制御信号CONT40をスイツチヤ41Aに供給することにより、異常を検知したセンサと対をなして設置されているビデオカメラからの撮像信号を選択すると共に、回線接続制御信号CONT48を網インターフエイス48に供給することにより、監視センタ機6との間で回線の接続を行う。
これにより、異常を検知したセンサと対をなして設置されているビデオカメラからの撮像信号は、ISDN7を介して監視センタ機6に伝送され、モニタ73に強制的に表示される。このとき端末機11の動画伝送装置4の制御部40は、異常を検出したセンサが設置された監視現場を特定するデータを制御データCONT4Bとして監視センタ機6に伝送することにより、監視センタ機6のモニタ73に、異常が発生した監視現場を特定する文字情報を表示する。従つて、当該モニタ73を見たオペレータは異常が発生した現場を容易に認識することができる。
またこのとき、監視センタ機6側のオペレータが、図8に示す制御装置72の操作部のアラームスイツチSW5を操作すると、当該操作に応じて制御装置72から制御データCONT72が動画伝送装置71(図7)のコントローラ96を介してフレームデータ生成・圧縮部94に供給され、伝送データの制御データ用サブチヤネルに当該制御データCONT72が割り当てられて端末機11に伝送される。
端末機11は制御データCONT72を受けると、これを制御部40(図5)において解析し、タイムラプスVTR9Bに対して制御信号CONT4Aを送出する。タイムラプスVTR9B(図4)は当該制御信号CONT4Aに基づいて駆動部82、ヘツド部84及び再生処理部85を動作させて複数の記録トラツクTR1、TR2、……のユーザ使用領域VITC1、VITC2、……の中から異常の発生時に付加されたアラーム符号を検出する。そして、タイムラプスVTR9Bは当該アラーム符号が検出された記録トラツクTRxに記録されている撮像信号について、その撮像信号をアラーム位置から約10秒前に逆上つた位置から再生開始する。
この結果、タイムラプスVTR9Bは異常が検出されたセンサと同じ監視現場に設置されているビデオカメラによつて撮影された映像を、異常検出時点の10秒前から再生し、これをISDN7を介して監視センタ機6に伝送する。かくして、監視センタ機6のモニタ73には、異常が検出された監視現場の映像が異常検出時点の前から映し出され、オペレータは当該映像を見ることにより、監視現場に発生した状況を迅速かつ正確に把握することができる。
このように以上の構成によれば、端末機11から離れた場所にある監視センタ6において、ISDN7を介して端末機11を遠隔操作し得ることにより、端末機11から離れた遠隔地においても、迅速かつ正確に監視現場3A〜3nの状況を把握することができる。
特に、監視センタ機6から制御されるタイムラプスVTR9Bを設けたことは本発明の大きな特徴をなすものである。すなわち、タイムラプスVTR9Bに記録されている映像には異常発生時前後の情報が含まれているものであり、原因解明と対策立案のために極めて有効である。
なお、上述した実施例に限定されることなく、本発明の技術的思想を具現化する他の構成を採つても良いことは当然である。例えば、タイムラプスVTR9A、9Bに代えて固体メモリを用いるようにしても良い。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明に係る遠隔監視システムは、端末監視装置から離れた遠隔地にある中央監視装置によつて端末機を遠隔操作する場合に有用であり、特に端末監視装置に監視現場の映像を記憶する手段を設けて監視を行う場合に好適である。

Claims (15)

  1. 端末監視装置と、中央監視装置とを備え、上記端末監視装置と上記中央監視装置との間を通信回線を介して接続可能な遠隔監視システムにおいて、
    上記端末監視装置は、
    監視領域の異常を検知する異常検知手段と、
    上記異常検知手段と対をなして設けられ、
    上記監視領域を撮像し、映像信号を出力する撮像手段と、
    上記映像信号を記録媒体に対して記録及び再生する映像記録再生手段と、
    上記異常検知手段が上記監視領域の異常を検知したとき、上記映像記録再生手段で記録される上記監視領域の映像に識別符号を付加する識別符号付加手段と、
    上記撮像手段からの映像信号及び上記映像記録再生手段で上記記録媒体から再生された映像信号が入力され、いずれかを上記通信回線を介して上記中央監視装置に伝送する伝送手段と、
    上記通信回線を介して伝送された制御情報を受信する受信手段と、
    上記受信手段で受信した制御情報に基づいて、上記映像記録再生手段を制御する制御手段とを具え、
    上記中央監視装置は、
    記映像記録再生手段を遠隔操作するための情報を含む制御情報を入力する入力手段と、
    上記入力手段で入力された制御情報を上記通信回線を介して上記端末監視装置に伝送する伝送手段と、
    上記通信回線を介して伝送された映像信号を受信する受信手段と、
    上記受信手段で受信した映像信号を表示する表示手段とを具え、
    上記端末監視装置は、上記異常検知手段により異常を検出した場合には、上記識別符号付加手段によって上記映像記録再生手段で記録される上記対をなす撮像手段の映像信号に対してアラーム符号を付加し、かつ上記対をなす撮像手段の映像信号を強制的に上記中央監視装置の上記表示手段に表示させると共に、上記異常検知手段が設置された監視現場を特定する制御データを上記中央監視装置に伝送することにより上記表示手段に異常が発生した監視現場を特定する文字情報を表示させ、
    上記中央監視装置は、上記入力手段アラームスイッチが操作されたとき、上記端末監視装置の上記映像記録再生手段を制御することにより上記記録媒体の上記アラーム符号が付加された映像の位置を検出させると共に、当該検出された映像の位置より所定時間逆上った位置から上記映像信号を再生させて上記表示手段に表示させる
    ことを特徴とする遠隔監視システム。
  2. 上記映像記録再生手段は、
    上記監視領域の映像信号を間欠記録する長時間記録装置である
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の遠隔監視システム。
  3. 上記撮像手段は、それぞれ映像信号を出力する複数のビデオカメラからなり、上記映像記録再生手段は、上記複数の映像信号を上記記録媒体に記録する
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の遠隔監視システム。
  4. 上記中央監視装置の上記入力手段は、上記制御情報として、上記記録媒体に記録された複数の映像信号のいずれかの再生を示す選択再生情報を含み、
    上記端末監視装置の上記制御手段は、上記選択再生情報に基づいて、選択された映像信号を再生するよう上記記録再生手段を制御する
    ことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の遠隔監視システム。
  5. 上記端末監視装置は、
    上記複数の監視領域の異常をそれぞれ検知する複数の異常検知手段と、
    上記複数の異常検知手段のうち異常を検知した異常検知手段と対をなす上記撮像手段からの映像信号に識別符号を付加する識別符号付加手段と
    を具えることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の遠隔監視システム。
  6. 上記端末監視装置の上記伝送手段は、
    上記制御情報に基づいて、上記複数の撮像手段又は上記映像記録再生手段のいずれかから出力される映像信号を選択して上記中央監視装置に伝送する選択手段を具える
    ことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の遠隔監視システム。
  7. 上記映像記録再生手段は、
    上記複数の監視領域の各映像信号をそれぞれ間欠記録する長時間記録装置である
    ことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の遠隔監視システム。
  8. 上記通信回線は、ISDN回線であり、
    上記端末監視装置の上記伝送手段は、上記再生映像を上記ISDN回線のBチヤネルを介して上記中央監視装置に伝送する
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の遠隔監視システム。
  9. 上記通信回線は、ISDN回線であり、
    上記端末監視装置の上記伝送手段は、上記再生映像を上記ISDN回線のBチヤネルを介して上記中央監視装置に伝送する
    ことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の遠隔監視システム。
  10. 上記端末監視装置は、
    上記映像信号再生手段と対をなし、上記撮像手段から出力される上記監視領域の映像を記録する記録専用の映像記録手段をさらに具える
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の遠隔監視システム。
  11. 上記端末監視装置は、
    上記映像信号再生手段と対をなし、上記撮像手段から出力される上記監視領域の映像を記録する記録専用の映像記録手段をさらに具える
    ことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の遠隔監視システム。
  12. 上記記録専用の映像記録手段は、上記中央監視装置からの遠隔制御が不可能である
    ことを特徴とする請求の範囲第10項に記載の遠隔監視システム。
  13. 上記記録専用の映像記録手段は、上記中央監視装置からの遠隔制御が不可能である
    ことを特徴とする請求の範囲第11項に記載の遠隔監視システム。
  14. 上記通信回線は、ISDN回線であり、
    上記中央監視装置の上記伝送手段は、上記制御情報を上記ISDNのBチヤネルを介して上記端末監視装置に伝送する
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の遠隔監視システム。
  15. 上記通信回線は、ISDN回線であり、
    上記中央監視装置の上記伝送手段は、上記制御情報を上記ISDNのBチヤネルを介して上記端末監視装置に伝送する
    ことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の遠隔監視システム。
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