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JP4208787B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP4208787B2 JP2004223580A JP2004223580A JP4208787B2 JP 4208787 B2 JP4208787 B2 JP 4208787B2 JP 2004223580 A JP2004223580 A JP 2004223580A JP 2004223580 A JP2004223580 A JP 2004223580A JP 4208787 B2 JP4208787 B2 JP 4208787B2
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Description

本発明は、シート収容部に積載したシート束から1枚ずつ分離して給送するシート給送装置を備える画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンター等の画像形成装置において、連続的に給紙可能なカットシートは、通常、上質紙や複写機メーカー指定の普通紙に限られていた。このような紙では、表面の平滑性が低く、また透気性も低いので、シート間に容易にエアー流入がなされるので積載したシートから1枚ずつシートを取り出す際、シート同士が吸着して重送が生じることは少なかった。
一方、近年では記録媒体の多様化に伴い厚紙、OHPシート、トレーシングペーパー等の他、カラー化の市場要求から白色度や光沢を出すためにシートの表面にコーティング処理を施したアート紙及びコート紙等、表面の平滑なシートにも画像形成の要望が高まっている。ところが、これらOHPシート、トレーシングペーパー、アート紙及びコート紙等は、平滑性や透気性が高いため、特に高湿下の環境でシートを積載した場合、シート同士が吸着し、従来の複写機やプリンター等で一般的に用いられている摩擦分離方式では重送やミスフィードの多発する問題が生じた。
一方、シート束の側面からエアーを吹付けることでシートをさばき、同時に上方に配置した吸引装置および搬送ベルトにより上位シートより1枚ずつ分離・給送を行うエアー給紙方式のものが印刷業界や、一部の複写機で採用されている。エアー給紙方式では摩擦分離方式に比べて、1.マテリアル(シートの種類)に対する給紙条件の設定ラチチュードが広い、2.高速給紙に対応可能、3.高耐久性、4.低ランニングコスト、といったメリットを有する。
このようなエアー給紙に関連する提案は多数なされているが、例えば、図17に示すように、シート給送装置1において、給紙台3の上に積載したシートSの先端側面に、シートの上面と平行な方向からエアー吹付装置7によってエアーを吹き付け、同時に、シートの上方で開口させた吸気筒11を負圧発生装置9によって負圧とし、シートを吸引する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシート給送装置1によれば、開口からの吸引作用によって給紙台3に積載したシートの最上位のものを浮き上がらせ、最上位のシートと次位シートとの間に形成された隙間にエアー吹付装置7からのエアーを吹き込むことで、両シートの分離を確実に行うことを狙っている。
さらに、図18に示すように、シート給送装置21において、シートSを積載する給紙トレイ23と、給紙トレイ23からシートを送り出す図示しない給紙手段と、積載されたシートの側面及び上面へシートの側面に垂直な方向からエアーを吹付けるエアー吹付手段27と、エアー吹付手段27から吹き出されるエアーの流路をシート面垂直方向に移動させる流路移動手段30とを設けたものである(例えば、特許文献2参照)。
流路移動手段30は、エアー吹付手段27を垂直方向に移動自在に支持する不図示のガイドレールと、電動モータ32と、この電動モータ32の出力軸に固定されエアー吹付手段27の下面に摺接して移動させるカム板34とからなる。従って、電動モータ32が回転することにより、カム板34が回転すると、エアー吹付手段27全体が垂直方向に移動することになる。このシート給送装置21では、エアー吹付手段27の開口部(エアー吹出口)が常に一定の開口面積であり、エアー吹付手段27全体が垂直方向に移動することで、エアーがシートSの側面に対してシート面垂直方向に移動されることになる。
このシート給送装置21によれば、流路を垂直方向に移動させることができ、また、この際、エアー吹付手段27の開口部の開口面積は一定であるが、開口部にシートSの側面が対向配置されることで、この開口部の面積を縮小して開口部から吹き出されるエアー流を絞り込む上述したエアー絞り込み部が形成されることになる。この結果、上位のシートSから浮揚させて全てのシートS間の密着を解くことができるようになる。
特開昭62−249835号公報 特開平11−005643号公報
しかしながら、上述したようにOHPシート、トレーシングペーパー、アート紙及びコート紙等は、平滑性や透気性が低いため、特に高湿下の環境でシートを積載した場合、シート同士の吸着が発生する。ここで前述した従来のエアー給紙方式を採用したシート給送装置1の場合、シート束の側面から吹付けるエアーが一定流であるために相対的に吸着力の弱い界面でシート束の上位部が束状に浮揚してしまうため、浮揚したシート束の隙間にはエアーを流入させることができず、一枚ずつ確実に分離させることが非常に困難であった。
また、もうひとつの従来例である流路移動手段を具備するシート給送装置21では、比較的薄いシートにおいてはシート間吸着を解く効果が得られるものの、比較的厚いシートにおいては、その重量、コシが大きいためにシート間密着は解けず、ミスフィードや重送を解決することはできないものであった。
さらに、シートを確実に捌くためには、マテリアルの条件だけでなく装置の使用状態や使用環境などの使用状況によるシートの吸着力の変化にエアーの吹付け量や吹付け方向を最適に対応させなければならない。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、特に厚紙から薄紙まで幅広いマテリアルへの対応をユーザーによる登録を実施し、確実にシート同士の吸着を解いてミスフィードや重送の発生を防止する画像形成装置を提供することにある。
本発明は、複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、前記シート支持手段に支持されたシート束の端部にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風速を調整可能なエアー吹付け手段と、操作画面からの入力により、シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、操作画面からの入力により、前記マテリアル設定手段による設定よりも細かい微調整を設定して登録するユーザー微調整設定手段と、前記マテリアル設定手段及び前記ユーザー微調整設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を調整するシート給送制御手段と、を備え、前記マテリアル設定手段は、マテリアル毎に適した初期値が記憶されているマテリアル記憶テーブルを備え、前記マテリアル設定手段による登録が行われないときには、前記マテリアル記憶テーブルの初期値に基づいて前記エアー吹付け手段のエアー吹付け制御を行うたことを特徴とする。
また、本発明は、複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、前記シート支持手段に支持されたシート束の端部にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風速を調整可能なエアー吹付け手段と、操作画面からの入力により、シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、操作画面からの入力により、前記マテリアル設定手段による設定よりも細かい微調整を設定して登録するユーザー微調整設定手段と、前記マテリアル設定手段及び前記ユーザー微調整設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を調整するシート給送制御手段と、を備え、前記マテリアル設定手段は、マテリアル毎に登録されるデータを記憶するマテリアル記憶テーブルを備え、前記マテリアル記憶テーブルには、マテリアル毎に適した初期値が記憶されていて、前記マテリアル設定手段による登録が行われないときには、前記マテリアル記憶テーブルの初期値に基づいて前記エアー吹付け手段のエアー吹付け制御を行うことを特徴とする。
また、本発明は、複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、前記シート支持手段に支持されたシート束の端部にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風速を調整可能なエアー吹付け手段と、操作画面からの入力により、シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、操作画面からの入力により、前記マテリアル設定手段による設定よりも細かい微調整を設定して登録するユーザー微調整設定手段と、前記マテリアル設定手段及び前記ユーザー微調整設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を調整するシート給送制御手段と、を備え、前記シート給送手段は、前記シート支持手段に支持されているシートの最上位のシートを吸着して送り出すための吸着ベルトを備え、前記マテリアル設定手段は、前記吸着ベルトの吸着力の強さを任意に設定して登録が可能であり、前記シート給送制御手段は前記マテリアル設定手段により登録されたデータに基づいて吸着力の調整を行うことを特徴とする。
さらに、本発明は、複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、前記シート支持手段に支持されたシート束の側面にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風向を調整可能なエアー吹付け手段と、シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、前記マテリアル設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を調整するシート給送制御手段と、を備え、前記マテリアル設定手段は、マテリアル毎に適した初期値が記憶されているマテリアル記憶テーブルを備え、前記マテリアル設定手段による登録が行われないときには、前記マテリアル記憶テーブルの初期値に基づいて前記エアー吹付け手段のエアー吹付け制御を行うたことを特徴とする。
さらに、本発明は、複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、前記シート支持手段に支持されたシート束の側面にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風向を調整可能なエアー吹付け手段と、シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、前記マテリアル設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を調整するシート給送制御手段と、を備え、前記マテリアル設定手段は、マテリアル毎に登録されるデータを記憶するマテリアル記憶テーブルを備え、前記マテリアル記憶テーブルには、マテリアル毎に適した初期値が記憶されていて、前記マテリアル設定手段による登録が行われないときには、前記マテリアル記憶テーブルの初期値に基づいて前記エアー吹付け手段のエアー吹付け制御を行うことを特徴とする。
さらに、本発明は、複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、前記シート支持手段に支持されたシート束の側面にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風向を調整可能なエアー吹付け手段と、シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、前記マテリアル設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を調整するシート給送制御手段と、を備え、前記シート給送手段は、前記シート支持手段に支持されているシートの最上位のシートを吸着して送り出すための吸着ベルトを備え、前記マテリアル設定手段は、前記吸着ベルトの吸着力の強さを任意に設定して登録が可能であり、前記シート給送制御手段は前記マテリアル設定手段により登録されたデータに基づいて吸着力の調整を行うことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、マテリアルや装置の使用状況等に最適な条件を設定して登録し、登録に基づいてエアー給紙方式のシート分離給送を制御するため、シートを1枚ずつ確実に分離給送できる。
以下に本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は本発明の複写機の実施の一形態の主要部構成を示す断面図である。
この複写機は、原稿画像を読み取るイメージリーダ200およびプリンター300および給紙部400を備える。給紙部400には共通の給紙機構を備えたペーパーデッキ401および451を備える。ペーパーデッキ401は1000枚収容、ペーパーデッキ451は1500枚収容可能となっている。給紙部400については後で詳しく説明を行う。
イメージリーダ200には、原稿給送装置100が搭載されている。原稿給送装置100は、原稿トレイ101上に上向きにセットされた原稿Dを先頭頁から順に1枚づつ左方向へ給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左から流し読み取り位置を経て右へ搬送し、その後外部の排紙トレイ112に向けて排出する。
この原稿Dがプラテンガラス102上の流し読み取り位置を左から右へ向けて通過するときに、この原稿画像は流し読み取り位置に対応する位置に保持されたスキャナユニット104により読み取られる。この読み取り方法は、一般的に、原稿流し読みと呼ばれる方法である。具体的には、原稿が流し読み取り位置を通過する際に、原稿の読み取り面がスキャナユニット104のランプ103の光で照射され、その原稿からの反射光がミラー105、106、107を介してレンズ108に導かれる。このレンズ108を通過した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像する。
このように流し読み取り位置を左から右へ通過するように原稿Dを搬送することによって、原稿の搬送方向に対して直交する方向を主走査方向とし、搬送方向を副走査方向とする原稿読み取り走査が行われる。すなわち、原稿が流し読み取り位置を通過する際に主走査方向に原稿画像を1ライン毎にイメージセンサ109で読み取りながら、原稿を副走査方向に搬送することによって原稿画像全体の読み取りが行われ、光学的に読み取られた画像はイメージセンサ109によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ109から出力された画像データは、図示しない画像信号制御部において所定の処理が施された後にプリンター300の露光制御部110にビデオ信号として入力される。
なお、原稿給送装置100により原稿をプラテンガラス102上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット104を左から右へ走査させることにより原稿を読み取ることも可能である。この読み取り方法は、いわゆる原稿固定読みと呼ばれる方法である。
原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取るときには、まず、ユーザーにより原稿給送装置100を持ち上げてプラテンガラス102上に原稿Dを載置して、そして、スキャナユニット104を左から右へ走査させることにより原稿の読み取りを行う。すなわち、原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取るときには、原稿固定読みが行われる。
プリンター300の露光制御部110は、入力されたビデオ信号に基づきレーザ光を変調して出力し、該レーザ光はポリゴンミラーにより走査されながら感光ドラム111上に照射される。感光ドラム111には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。ここで、露光制御部110は、後述するように、原稿固定読み時には、正しい画像(鏡像でない画像)が形成されるようにレーザ光を出力する。
この感光ドラム111上の静電潜像は、不図示の現像器から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。また、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、給紙部400のペーパーデッキ401、451からシートが給紙され、このシートはレジストローラ115を介して感光ドラム111と転写部116との間に搬送される。感光ドラム111に形成された現像剤像は転写部116により給紙されたシート上に転写される。
現像剤像が転写されたシートは定着部117に搬送され、定着部117はシートを熱圧することによって現像剤像をシート上に定着させる。定着部117を通過したシートは不図示のフラッパを切替えることで第1排出ローラ118を経て第1排出トレイ119、あるいは第2排出ローラ120を経て第2排出トレイ121へ排出される。
次に本発明に係るエアー給紙方式のペーパーデッキについて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態におけるエアー給紙方式のペーパーデッキ401は収納庫402に備えるシート支持手段としての中板403上にシート束を積載収納するようになっている。収納庫402の両側下縁部にはレール404、405を備え、装置本体に対して正面側(紙面に垂直方向)から引き出し可能となっている。収納庫402内に積載収納されたシート束はその先端部をプレ分離板406により、後端部は後端規制板(図示せず)により、さらに側端部はサイド規制板(図示せず)によって所定位置に固定載置されている。
給紙部400には、給紙部内の温度、湿度等の環境を測定するための環境測定手段としての環境測定センサ460が配置されている。さらに、後述するシートの分離給送の制御を行うためのシート給送制御手段としての制御部Cが配置されている。
図2は給紙要部の概略断面図である。図2において、中板403に積載されているシート束の上方には、吸引ファンF1に連結されてシート束上方で吸引静圧を発生可能な吸引ダクト408を備え、また吸引ダクト408を取り囲むように多数の孔を具備する吸着ベルト407が給紙方向(図2(d)中の矢印方向)に回転可能に配設される。
また、ペーパーデッキ401のシート給送方向の前側には、吹付けファンF2と、吹付けファンF2に連結され、一端を収納庫402内に積載収納されたシート束の先端側面に向かって開放された開口414を具備する本発明のエアー吹き付け手段としての吹付けダクト413を備えており、吹付けファンF2によりエアーが吹付けダクト413に供給される。吹付けファンF2と吹付けダクト413との間にはヒータ422が配置されており、吹付けるエアーを加熱してシートの捌き性をよくする。なお、吹付けるエアーの温度もマテリアルに応じて最適な温度が実験等で見出されており、ヒータ422を制御することにより吹付けるエアーの温度の調整が可能となっている。
また、シート束側面と開口414との間を略垂直方向に移動可能なシャッタ415を有する。シャッター415の一部は開口414の幅より十分小さい幅を持つスリット416を備えている。また移動するシャッタ415の位相を検知するための検知手段417が配設されている。なお、他の構成としてシャッター機構を設けずにファンを複数個用い、ON/OFF制御することでも可能である。この開口414から吹き出されるエアーによりシート束の上位のシートが捌かれる。
また、吹付けダクト413の上部には、吸着ベルト407の下面に沿ってエアーを吹付けるための分離エアー吹付けノズル420が配置されている。
ここで、シートの分離給送動作は、図2(a)〜(d)に示すようにシャッター415を上下動させながらエアーをシート束の側端から吹付けて、シートの捌き、浮遊、分離を行わせ、分離エアー吹付けノズル420からのエアーにより吸着ベルト407に吸着される最上位のシート以外を確実に分離する。
次に、高湿下で吸着現象が生じ、従来の給紙ではミスフィード、重送等の問題の避けられなかったコート紙について、まずはその吸着メカニズム解明を行う。
図3(a)に示すように、コート紙の紙束を高湿環境下にさらすと、最上紙の表面および積載されているシートの2枚目以降のシートの周囲端部が吸湿する。すると図3(b)のごとく最上紙が伸び、2枚目以降のシートの周囲が膨潤する。このとき最上紙の裏面は伸びが少ないので図3(c)のように凸変形現象が起こる。そしてコート紙は平滑性が高く、透気性が低いので紙間へのエアー流入がほとんど起こらない。そのために図3(c)に示すように最上紙が伸びて凸変形すると紙間の体積が膨張し負圧が発生して吸着する現象(最上紙吸湿吸着)が生じる。また最上紙以外の紙束においては周囲から吸湿していき、周囲付近が膨潤する。
ここで中心付近は膨潤しないのでシート厚み方向で体積膨張が起こり負圧となって吸着(紙周囲吸湿吸着)する現象が生じる。また図3(d)に示すように、2枚目と3枚目の紙間においては最上紙の凸変形の影響を受けて2枚目も凸変形を生じ、2枚目と3枚目の紙間が負圧となって吸着を発生することがある。これは同様に3枚目以下数十枚にもおよぶことがあり、これを連鎖変形吸着と呼ぶ。以上説明したように、高湿下でのコート紙吸着のメカニズムとしては3種類の吸着現象が存在している。これら3種類の吸着現象には図4に示すような特性がある。
図4(a)に示すように最上紙の凸変形による負圧は、シート表面全域から吸湿して生じるのでその規模がシートの周囲の膨潤による負圧よりもはるかに大きくなる。すなわち最上紙吸湿吸着力は紙周囲吸湿吸着力よりはるかに大きい。また図4(b)に示すように、比較的薄紙であるOKコートL紙;72g/mにおいては、紙のコシが弱いために連鎖変形吸着が生じやすく、上位から40枚程度まで発生している。それに対して比較的厚紙である両面コートカード紙;317g/mにおいては、紙の負圧による凸変形力が紙のコシに打ち勝ち難く、連鎖変形吸着がほとんど生じないことが判明した。
したがって特開平11−005643号公報に開示された従来例の流路移動手段を具備するシート給送装置では、上述したようなマテリアル(シートの種類)による吸着現象の差異に関わらず、一定の動作手段しかなかったために、シート間密着は解くのに不十分であり、ミスフィードや重送を解決することはできなかった。
以下、解明を行った上述のコート紙吸着メカニズムに基づいた本発明の動作について詳述する。まず、はじめに薄紙給紙の場合を説明する。図2に示すように薄紙系のコート紙(例えばOKロイヤルコート紙;64g/m)をペーパーデッキ401にセットし、本体に挿入させると不図示のリフトアップモーターにより中板403が、不図示のシート高さ検出手段により所定高さまでリフトアップされる。ここでコピーボタンを押すことにより給紙動作が開始される。
まず、上方の吸引ファンF1が吸引動作を開始させるとともに吹付けファンF2が動作してシート束側面に対してエアー吹付けがなされる。ここでシャッタ415は、図2に示すように、不図示の駆動源から駆動伝達されてシート束側面と吹付けダクトの開口414との間を往復上下運動(以下、スイング動作と呼ぶ)を行う。シャッタ415には、開口414の幅よりも十分に狭いスリット416が形成されているのでスリット416が開口414にかかると、その幅の差によりスリット416を通るエアーの風速は増し、強いエアーを吹付けることが可能となる。
ここで、シャッタ415をスイング動作させると、風速の強いスリット416を通るエアーが連続的に上方に移動しながらシート束側面に吹付けるので従来の定常流エアーよりもより良い捌き効果を期待できる。このように図2及び図5に示すように、薄紙コート紙においては、吸着力の強い最上紙および連鎖変形吸着の生じる上位数十枚のシートに対して、スイング動作を行うことにより、効果的に吸着を解除することが可能となる。この時点で吸着ベルト407を駆動回転させることで最上位シートより確実に1枚ずつ良好な分離給送動作を行うことができる。
また、高湿下のアート紙やコート紙等吸着現象のおきやすいシートを給送したい場合は、給送の前動作としてシャッター415の上下スイング動作を複数回行っても良い。
次に厚紙系のコート紙の給送動作について説明する。図6(a)に示すように厚紙(例えば両面コートカード紙;317g/m)の給紙の際にはシャッタ415のスリット416を給紙紙面高さを含む所定位置に固定し、すなわちスイングを停止させる。この位置はシャッタ415に形成したフラグ部418と検知手段417により行えばよい。
厚紙コート紙においてもスイング動作を行うと分離効果が損なわれることがある。図7(a)に示すように厚紙でスイング動作すると、強固に吸着する最上紙の吸着は解けないまま、連鎖変形吸着があまり生じないために吸着の弱い紙周囲の吸着部で分離浮揚してしまう。また最も吸着が強固な最上紙シート間に強いエアーを吹付ける時間が少なくなるデメリットもある。したがって図6(b)、図7(b)のようにスイングを停止させ、吸着の強い最上紙シート間にピンポイントで強いエアーを当て続けることが有効である。
以上説明しコート紙の吸着メカニズムを踏まえて、薄紙系コート紙の場合はスイング作動により連鎖変形吸着の解除を行い、また厚紙系コート紙の場合はスイングを停止させることで最上紙吸湿吸着解除を行うことが可能となる。実験結果として、いろいろなコートについての給紙分離可能領域マップを図8に示す。これによればスイング作動させた方が良いのは105g/m以下のシートのときであり、それ以上のときはスイング停止させた方が良いことを見出した。ここでユーザーによるマテリアル(シートの種類)に応じた最適な分離給送条件を設定して登録するためのマテリアル設定手段について図9のフロー及び図10に示す操作画面を使用して説明する。
なお、吸引ダクト408による吸着ベルト407の吸着力は、吸引ファンF1の回転数を制御して吸引量を変更することにより調整することが可能であり、吹付けダクト413の開口414を通る捌きエアーの風速(捌きエアー量)は吹付けファンF2の回転数を制御することにより調整することが可能である。ここで、吸着ベルト407に吸着力を発生させるための吸引ファンF1のエアーの吸引量を以下分離エアー量と称し、吹付けダクト413の開口414から吹付けるエアーの吹出し量を捌きエアー量と以下称する。
図9の登録するためのフローのステップ1301のユーザーマテリアル登録では、図10に示す操作画面でマテリアル名称、そのマテリアルに応じた分離エアー量、捌きエアー量、エアー温度、スイングのON/OFFを設定して登録を行う。設定した後に登録ボタンが押されるとステップ1302で、図13の記憶テーブルに記憶される(ここでは分離エアー量、捌きエアー量、エアー温度、スイングON/OFFなどが設定項目に挙げられているが、使用するファンの個数などを項目として追加しても良い)。
図13に示す記憶テーブルでは、マテリアルに応じた分離エアー量、捌きエアー量、エアー温度、スイングON/OFF、吹付けエアーの温度、吹付けファンF2の数(複数のファンがある場合)の初期値がマテリアル毎に記憶されている(図13のMaterial−と記載されているデータ)。そして、マテリアル設定手段により設定されたデータがこの記憶テーブルに追加される(図13のUser−と記載されているデータ)。図13の数字は、操作画面の分離エアー量と捌きエアー量のそれぞれの最大の値を10として最小の値を0として10等分した数字であり、エアー量のレベルを示す。
このマテリアル設定手段による登録は、初期値に対して各ユーザーが変更したデータを登録することもできるし、初期値が設定されていないマテリアルに対して新たにデータを登録することもできる。
次にユーザーがさらに細かな調整をすることができるようにするために、分離エアー量、捌きエアー量、エアー温度、スイングON/OFFなどの設定項目の微調整を設定登録するためのユーザー微調整設定手段が備えられている。このユーザー微調整設定手段について図11のフローと図12のユーザー微調整登録画面を用いて説明する。
図11のフローにおいて、ステップ1401で図12に示す操作画面の入力を実施するが、ここでは名称の記憶テーブルに記憶されているマテリアル名称の呼び出しを実施し、分離エアー量、捌きエアー量、エアー温度、スイングのON/OFFの微調整を行う。ここでサイズに関してはサイズを考慮するか考慮しないかの設定をする。そして登録ボタンを押すことによりステップ1402に進み、ここでは図示していないが、ユーザー微調整記憶手段としてのユーザー微調整記憶テーブルに記憶される。
次に、実際のエアー給紙条件決定までのフローを図14を使用して説明する。
ステップ1801では、使用するペーパーデッキ401、451のどちらが選択されたかを検出する。ステップ1802では、該当ペーパーデッキに設定されているマテリアルを検出する(これはユーザーの指定で良い)。ステップ1803では、ステップ1802で検出したマテリアルが図9のフローで記憶されている記憶テーブルに登録されているかどうかを検索し、登録されている場合には、ステップ1805へ進み、登録されていない場合には、ステップ1804に進む。
ステップ1804では初期値を読み込むようにする。初期値は、図13に示すように、分離エアー量、捌きエアー量、エアー温度、スイングON/OFF、垂ォ付けエアーの温度、ファンの数(複数のファンがある場合)がマテリアル毎に記憶されているマテリアル記憶テーブルから引き出される。なお、マテリアル記憶テーブルを備えない場合には、ユーザーに対し図10に示す操作画面で設定を促すようにしても良い。そしてステップ1808に進む。
ステップ1805では、登録されているマテリアルに関するエアー給紙条件を記憶テーブルから読み出し、ステップ1806に進む。ステップ1806では、ユーザーによって微調整が設定されているかどうかを検索し微調整項目が登録されている場合にはステップ1807へ進み、登録されていない場合にはステップ1808へ進む。ステップ1807では、選択されているマテリアルに対する微調整項目テーブルから調整値を読み出し、ステップ1808へ進む。ステップ1808では、環境を条件に考慮するか考慮しないかの登録がされている場合にはステップ1810に進み、登録されていない場合にはステップ1809に進む。ステップ1809では環境設定の初期値を読み出し終了する。環境設定の初期値は、図13に示すようなマテリアル毎に各値が設定されているマテリアル記憶テーブルを温度毎に予め設定された図示しない記憶テーブルから読み出すことができるようになっている。
ステップ1810では、環境測定センサ460により現時点での環境を測定し、環境に合った条件を読み出して終了する。
なお、図13に示すマテリアル記憶テーブルなどの各テーブルをネットワークを介して入手する事も可能である。初期状態だけでなくてもネットワークを介して登録を実施できれば、新規マテリアルなどが市場に出回ったときなどに有効な手段となる。
なお、図14のフローチャートでは、環境測定センサ460による環境状況を考慮することにより、より精度高く制御が行われるようにしているが、ステップ1808、1809、1810を削除して、環境状況を考慮せず本発明の制御を行ってもよい。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図15、図16を用いて説明する。なお図面の符号については前記第1の実施の形態と同一要素には同一符号を配し、その説明は省略する。また、第1の実施の形態と異なる部分のみを説明し、説明しない構成は第1の実施の形態と同じである。
本実施の形態ではシート束先端側に備える吹付けダクト413内に、本発明の風向を変更する変更手段としての、シート束上位側端部を上下方向に回動可能なスイングノズル421を備えている。
まず薄紙コート紙の場合、スイングノズル421は実施の形態1と同様、給紙紙面高さ位置にリフトアップされたシートに対し、風速の強いエアーを連続的に移動させつつ吹付ける動作を行う。図15に示すごとく、(a)略水平向き、(b)斜め下向きのスイング動作を繰り返しながらエアーをシート束側面に吹付ける。
したがって連鎖変形吸着を生じる薄紙コート紙の吸着解除に非常に有効である。また連続的に風向が変化するエアーを与えることができ、吸着したシートや上下でわずかにずれて積載しているシート同士の隙間にエアーを流入させて分離させる効果が非常に高くなるメリットもある。このスイングノズル421の往復作動回数や移動速度は、シートのマテリアル、サイズや環境条件によって任意に設定するように登録されており、更にマテリアル毎に微調整できる微調整記憶テーブルを用いることにより、より微妙な調整が実施できる。
次に厚紙コート紙の場合は、図16のように上記スイングノズル421を略水平向きの位置に固定し、スイング停止させてエアーをシート束上位に吹付ける。これにより吸着力が最大である最上紙吸湿吸着を解除するために十分な時間をかけて強いエアーを吹付けることができる。
以上説明したように、本実施の形態でも薄紙のときには、その連鎖変形吸着解除のためにさばき効果の高いスイングノズル421を作動させ、厚紙の場合にはスイングを停止してピンポイントで最上紙吸着解除を行うことで、あらゆるコート紙に対してもシート間に確実にエアーを流入させて吸着を解除できるのである。
以上説明した第1及び第2の実施の形態では、マテリアル等の条件により、給紙動作中のエアー吹付けやスイング動作の有無は任意に設定できるものである。またより捌き効果を高めるためにジョブ前に一定時間のエアー吹付け、あるいはスイング動作を行っても良い。さらに各実施の形態において給紙方式はリタードロール方式、分離爪方式、バキュームフィード方式等のいずれであってもよい。エアー吹付手段は、軸流方式、シロッコ方式のいずれであってもよく、コンプレッサー装置を用いてもよい。また、エアー吹き出し方向は、シート束の前後左右の側面のうち、いずれであってもよい。
本発明の第1の実施の形態を説明する複写機の断面図 第1の実施の形態におけるスイング動作を示す断面図 コート紙の吸着メカニズムの説明図 コート紙の吸着特性の説明図 薄紙に対するスイング動作の有効性の説明図 第1の実施の形態における厚紙に対するスイング動作を説明する断面図 厚紙に対するスイング停止の有効性の説明図 各コート紙に対する給紙可能領域の説明図 ユーザーマテリアルの設定登録のフロー図 ユーザーマテリアルの微調整設定登録のフロー図 ユーザーマテリアル登録画面図 ユーザーマテリアル微調整登録画面図 マテリアル記憶テーブルの一例を示す模式図 従来のエアー給紙装置の一例を示す断面図 第2の実施の形態−薄紙に対するスイング動作−を説明する断面図 第2の実施の形態−厚紙に対するスイング停止−を説明する断面図 従来のエアー給紙装置の一例を示す断面図 給紙条件決定までのフロー図
符号の説明
300 プリンター
401、451 ペーパーデッキ
407 吸着ベルト
408 吸引ダクト
413 吹付けダクト
414 開口
415 シャッター
416 スリット
421 スイングノズル

Claims (8)

  1. 複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、
    前記シート支持手段に支持されたシート束の端部にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風速を調整可能なエアー吹付け手段と、
    操作画面からの入力により、シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、
    操作画面からの入力により、前記マテリアル設定手段による設定よりも細かい微調整を設定して登録するユーザー微調整設定手段と、
    前記マテリアル設定手段及び前記ユーザー微調整設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を調整するシート給送制御手段と、を備え
    前記マテリアル設定手段は、マテリアル毎に適した初期値が記憶されているマテリアル記憶テーブルを備え、前記マテリアル設定手段による登録が行われないときには、前記マテリアル記憶テーブルの初期値に基づいて前記エアー吹付け手段のエアー吹付け制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、
    前記シート支持手段に支持されたシート束の側面にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風向を調整可能なエアー吹付け手段と、
    シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、
    前記マテリアル設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を調整するシート給送制御手段と、
    を備え
    前記マテリアル設定手段は、マテリアル毎に適した初期値が記憶されているマテリアル記憶テーブルを備え、前記マテリアル設定手段による登録が行われないときには、前記マテリアル記憶テーブルの初期値に基づいて前記エアー吹付け手段のエアー吹付け制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、
    前記シート支持手段に支持されたシート束の端部にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風速を調整可能なエアー吹付け手段と、
    操作画面からの入力により、シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、
    操作画面からの入力により、前記マテリアル設定手段による設定よりも細かい微調整を設定して登録するユーザー微調整設定手段と、
    前記マテリアル設定手段及び前記ユーザー微調整設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を調整するシート給送制御手段と、を備え、
    前記マテリアル設定手段は、マテリアル毎に登録されるデータを記憶するマテリアル記憶テーブルを備え、前記マテリアル記憶テーブルには、マテリアル毎に適した初期値が記憶されていて、前記マテリアル設定手段による登録が行われないときには、前記マテリアル記憶テーブルの初期値に基づいて前記エアー吹付け手段のエアー吹付け制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、
    前記シート支持手段に支持されたシート束の側面にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風向を調整可能なエアー吹付け手段と、
    シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、
    前記マテリアル設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を調整するシート給送制御手段と、
    を備え、
    前記マテリアル設定手段は、マテリアル毎に登録されるデータを記憶するマテリアル記憶テーブルを備え、前記マテリアル記憶テーブルには、マテリアル毎に適した初期値が記憶されていて、前記マテリアル設定手段による登録が行われないときには、前記マテリアル記憶テーブルの初期値に基づいて前記エアー吹付け手段のエアー吹付け制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  5. 複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、
    前記シート支持手段に支持されたシート束の端部にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風速を調整可能なエアー吹付け手段と、
    操作画面からの入力により、シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、
    操作画面からの入力により、前記マテリアル設定手段による設定よりも細かい微調整を設定して登録するユーザー微調整設定手段と、
    前記マテリアル設定手段及び前記ユーザー微調整設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風速を調整するシート給送制御手段と、を備え、
    前記シート給送手段は、前記シート支持手段に支持されているシートの最上位のシートを吸着して送り出すための吸着ベルトを備え、前記マテリアル設定手段は、前記吸着ベルトの吸着力の強さを任意に設定して登録が可能であり、前記シート給送制御手段は前記マテリアル設定手段により登録されたデータに基づいて吸着力の調整を行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. 複数枚のシートを支持するシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシート束から1枚ずつシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、
    前記シート支持手段に支持されたシート束の側面にエアーを吹付けるために設けられ、吹付けるエアーの風向を調整可能なエアー吹付け手段と、
    シートの種類に対応させて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を任意に設定して登録するマテリアル設定手段と、
    前記マテリアル設定手段により登録されたデータに基づいて前記エアー吹付け手段が吹付けるエアーの風向を調整するシート給送制御手段と、
    を備え、
    前記シート給送手段は、前記シート支持手段に支持されているシートの最上位のシートを吸着して送り出すための吸着ベルトを備え、前記マテリアル設定手段は、前記吸着ベルトの吸着力の強さを任意に設定して登録が可能であり、前記シート給送制御手段は前記マテリアル設定手段により登録されたデータに基づいて吸着力の調整を行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記エアー吹付け手段は上下にスイング可能に構成されており、前記マテリアル設定手段は前記エアー吹付け手段のスイングのON/OFFを設定して登録し、前記マテリアル設定手段による設定に基づいて前記エアー吹付け手段のスイングをON/OFFすることによりエアーの風向を変化させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記シート支持手段の近辺の環境を測定する環境測定手段を備え、前記シート給送制御手段は、前記マテリアル設定手段の設定及び前記ユーザー微調整設定手段及び前記環境測定手段からの測定に基づいて制御を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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