JP4203869B2 - スポイト付きキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器体内に収納された化粧水とか薬液等の内容液を、スポイト機能により取り出すことができるスポイト付きキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スポイト付きキャップの従来技術の代表例として、実開平5−10258号公報に開示された構造、すなわち容器に対する螺合組付き部分を構成すると共に、スポイト管と弾性吸引体との組合せ物であるスポイト機能部を組付けた内蓋と、この内蓋に対して、抜け出し不能かつ一定角度だけ回動自在に組付き、内蓋に対する回動により弾性吸引体操作用の釦を昇降変位する外蓋と、を組合せて構成したものが知られている。
【0003】
この従来技術にあっては、容器の閉状態では、釦が弾性吸引体を押し潰した状態にあり、この閉状態から外蓋を開方向に回動させると、釦が上昇して弾性吸引体を原形復帰させてスポイト管に内容液を吸引し、次いで内蓋が螺脱回動して、キャップは容器から離脱するので、このキャップを持って釦を操作して吸引した内容液を目的箇所に注出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、容器の閉状態では、弾性吸引体が潰れ姿勢のままに保持されるので、弾性吸引体がどうしても早期に弾性疲労または変形疲労することになり、これによりスポイト機能が早期に劣化すると云う問題があった。
【0005】
また、キャップを構成する内蓋と外蓋とは、相互に回動変位可能に組付く必要があると共に、この相互回動組付きは、内蓋と外蓋とを相対回動させるのに要する操作力に比べて、内蓋を容器から螺脱させるのに要する回動操作力の方が確実に大きいと云う関係を満たす必要があり、このため内蓋と外蓋との組付き構造および組付き強度の設定が面倒となると云う問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、弾性ドームの弾性変形とは別に、キャップの容器体に対する螺脱動作を利用して、スポイト管への内容液の定量吸引を達成することを技術的課題とし、もって内容液吸引力の発生源である弾性ドームの変形疲労の発生を皆無として、長期間にわたって安定して良好なスポイト機能を発揮できるようにし、また螺脱に伴う上下方向への相対変位に従って、スポイト機能部が内容液を吸引する構成とすることにより、構造および取扱いを簡単化させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
スポイト管を有し、このスポイト管の管本体を閉姿勢で容器体内に垂下位置させるスポイト付きキャップであること、
上端部に操作釦を、抜け出し不能かつ突出状に昇降変位自在に内装し、下半部で容器体の口部に螺合により着脱する外筒の中央部に、内鍔状の隔壁を介して内筒を連設したキャップ本体を有すること、
主体筒に、中央に通気孔を開設した頂板を連設すると共に、主体筒の外周面に鍔筒片を周設し、この鍔筒片でキャップ本体の外筒の上半部に不動に内装組付きする組付き支持体を有すること、
この組付き支持体の主体筒に上方から密に外装組付きし、操作釦で押し潰し操作される半球殻状の弾性ドームを有すること、
組付き支持体の主体筒に下方から密に外装組付きし、主体筒内に立ち上がり位置する伸縮筒部の中央部に、通気開口を開設した嵌着筒片を垂設した弾性材製のベロー体を有すること、
このベロー体の伸縮筒部中央部と組付き支持体の頂板中央部との間に装着され、ベロー体の伸縮筒部中央部を下方に付勢するばねを有すること、
直線細管状の管本体の上端部に、容器体の口部上端面に対向する大きさの鍔片を周設し、この鍔片より上方に突出した組付き筒部を、キャップ本体の内筒に対して抜け出し不能であるが昇降変位可能に嵌入組付けし、キャップ本体の内筒から上方に突出した組付き筒部の上端部を、ベロー体の嵌着筒片に密に外嵌組付けしたスポイト管を有すること、
にある。
【0008】
閉姿勢状態では、スポイト管の管本体を容器体内に垂下状に位置させたスポイト付きキャップは、容器体の口部に対するキャップ本体の螺合組付き力により、ばねの弾力に逆らって、ベロー体とスポイト管との組合せ物である第二の組合せ物を、キャップ本体と操作釦と組付け支持体と弾性ドームとの組合せ物である第一の組合せ物に対して、ベロー体の中央部が組付け支持体の主体筒内に最も深く侵入する第一の侵入位置に位置させている。
【0009】
閉姿勢状態からキャップ本体を螺脱方向に回動させると、この回動により、第一の組合せ物は容器体に対して上昇変位するものの、第二の組合せ物は、ばねの作用により容器体に対して上昇変位せず、第一の組合せ物と第二の組合せ物との間に昇降方向に沿った相対変位が発生する。
【0010】
この第一の組合せ物と第二の組合せ物との間の相対変位により、ベロー体の中央部が組付け支持体の主体筒に対して第一の侵入位置から、侵入程度の浅い第二の侵入位置に変位し、これにより組付け支持体と弾性ドームとベロー体との組合せが形成するスポイト空間に負圧が発生する。
【0011】
このスポイト空間の負圧は、ベロー体の通気開口を通してスポイト管の管本体内に作用し、容器体の内容液を管本体内に吸引する。
【0012】
第一の組合せ物と第二の組合せ物との間の相対変位は、キャップ本体の内筒に対するスポイト管の抜け出し不能な突き当たりにより停止し、以降は両組合せ物は螺脱回動に従って容器体に対して一緒に上昇変位し、これによりスポイト付きキャップの容器体からの離脱が達成される。
【0013】
このように、容器体から取り外した状態で、スポイト付きキャップのスポイト管には所望量の内容液が吸引収納されているので、使用者は、取り外したスポイト付きキャップに対して、操作釦を押し下げて弾性ドームを押し潰す内容液注出処理を施して、内容液の注出を達成する。
【0014】
スポイト付きキャップを容器体の口部に螺合組付けしてゆくと、容器体に対するキャップ本体の螺合の進行に従って、ばねの弾力に逆らって、第一の組合せ物に対して第二の組合せ物が相対的に上昇し、ベロー体の中央部が組付け支持体の主体筒に対して第一の侵入位置まで侵入し、当初の閉姿勢状態に復帰する。
【0015】
このスポイト付きキャップの閉姿勢状態への復帰に際して、ベロー体の中央部の組付け支持体の主体筒に対する第一の侵入位置までの侵入により、例えスポイト管内に内容液が残留していても、スポイト管内の内容液は強制的に排出されることになり、これによりスポイト付きキャップは、常に一定した状態、すなわちスポイト管内に内容液を全く位置させていない状態で待機することになる。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に、キャップ本体の内筒の内周面にキー縦溝を設けると共に、内筒の上端部を上方に縮径した縮径先端部とし、スポイト管の組付き筒部の外周面下部に、キャップ本体のキー縦溝に周方向から係止するキー縦条を突設すると共に、キャップ本体の内筒から上方に突出した組付き筒部の上端部外周面に、キャップ本体の縮径先端部の上端が乗り越え不能に下方から突き当たるストッパー突条を設けた、ことを加えたものである。
【0017】
この請求項2記載の発明にあっては、縮径先端部のストッパー突条に対する下方からの突き当たりと、スポイト管の鍔片に対するキャップ本体の隔壁の上方からの突き当たりとにより、第一の組合せ物に対する第二の組合せ物の抜け出し不能な一定ストロークでの昇降変位可能な組付きを達成する他に、キー縦溝に対するキー縦条の係合により、第一の組合せ物と第二の組合せ物との相対回動を不能としたので、伸縮変形するベロー体に回動変位力を作用させることがなく、これによりベロー体を安全に伸縮動作させることができる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明に、キャップ本体を、外筒と内筒とを有する本体筒と、この本体筒の外筒に外装組付けされ、上端部に操作釦を内装組付けしたカバー筒と、から構成した、ことを加えたものである。
【0019】
この請求項3記載の発明にあっては、本体筒に外嵌組付けされるカバー筒を金属製としたので、カバー筒の優れた装飾性をキャップ本体の外観体裁に有効に作用させることができ、また単純な挿入処理により操作釦を内装組付けしたカバー筒を、簡単な嵌装処理により本体筒に外嵌組付けするだけで、キャップ本体に対する操作釦の抜け出し不能かつ突出状に昇降変位可能な組付けを達成することができることになる。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明に、容器体の口部開口部に対向するスポイト管の鍔片部分に、上下に貫通する通孔を開設した、ことを加えたものである。
【0021】
この請求項4記載の発明にあっては、第一の組合せ物と第二の組合せ物との相対昇降変位により発生する、スポイト空間の容積の増減変化に伴う容器体に対する空気の出入りを、ばねの力により容器体の口部上端面に略密接しているスポイト管の鍔片が邪魔しないようにし、これによりスポイト付きキャップの容器体に対する着脱操作に伴う、スポイト機能部による内容液の吸引または吐出が円滑にかつ確実に行われるようにしている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
スポイト付きキャップ1は、第一の組合せ物である、キャップ本体2と操作釦12と組付け支持体16とそして弾性ドーム21との組合せ物と、第二の組合せ物である、ベロー体23とスポイト管29との組合せ物と、組付け支持体16とベロー体23との間に装着されて、ベロー体23を下方に付勢するばね28とから構成され、図2に示すように、キャップ本体2に、操作釦12を突出状に内装組付けすると共に、スポイト管29を垂下状に組付けている。
【0023】
容器体36に対する螺合組付き部分と、スポイト管29の組付け部分を形成するキャップ本体2は、その主体部分である本体筒3と、優れた装飾性を発揮する金属製のカバー筒10とから構成されている。
【0024】
本体筒3は、下半部内周面に、容器体36の口部37に螺合する螺条5を刻設した円筒状の外筒4の内周面中央に、内鍔状の隔壁6を介して内筒7を同軸心状に起立連設して構成され、外筒4の上半部と隔壁6とにより組付け支持体16の組付け部を形成し、内筒7でスポイト管29の組付け部を形成している。
【0025】
カバー筒10は、上方にわずかに縮径した円筒体の上端に、内側に屈曲反転した形態で内鍔筒片11を一体成形し、この内鍔筒片11により、内装された操作釦12の上方への抜け出しを阻止している。
【0026】
組付け支持体16は、円筒形状をした主体筒17の内周面上端部に、中央に上下に貫通した通気孔18を連設し、主体筒17の外周面の略中央部分に、この主体筒17の外周面との間に上方に開放した周溝を形成する鍔筒片20を突周設して構成されている。
【0027】
この組付け支持体16は、鍔筒片20を外筒4の内周面中央部に強固に嵌入係止させて、本体筒3に対して組付けられる。
【0028】
弾性ドーム21は、ゴム等の弾性材により、周端部分を肉厚な組付き縁部22とした半球殻状に成形されており、組付き縁部28を鍔筒片20が形成する組付き周溝に強固にかつ密に嵌入組付けすることにより、組付け支持体16に、頂板18との間にスポイト空間の上半部分を形成して搭載状に組付く。
【0029】
弾性ドーム21を押し潰し操作する操作釦12は、キャップ本体2の上端部内に嵌入可能な有頂筒体の頂壁下面中央から、弾性ドーム21に押し潰し力を作用させる押圧足片13を垂設すると共に、この有頂筒体の周壁下端に拡径してガイド筒片14を垂設した構成となっており、有頂筒体の周壁のカバー筒10の内鍔筒片11に対する、およびガイド筒片14の外筒4上端部に対する軽い摺接により、キャップ本体2に対する昇降変位動作を安定させ、またカバー筒10の内鍔筒片11に対する、ガイド筒片14の上端面である係止段部15の下方からの係止により、キャップ本体2に対する抜け出し不能な組付きを達成している。
【0030】
ベロー体23は、ゴム等の弾性材により、肉厚に成形された周端部分である嵌着縁部27を、組付け支持体16の主体筒17の下端部に、鍔筒片20に下方から当接した状態で密に外嵌組付けし、この嵌着縁部27の下端から、反転して立ち上がった状態で主体筒17内に位置する有頂筒形状の伸縮筒部24を連設し、この伸縮筒部24の頂壁中央から、底壁に通気開口26を開設した有底筒形状の嵌着筒片25を垂下状に連設して構成され、組付け支持体16の本体筒3に対する組付きにより、組付け支持体16に対する密で強固な組付きが確保される。
【0031】
ばね28は、ベロー体23の嵌着筒片25に挿入可能な径寸法のコイルばね構造に成形されており、嵌着筒片25に挿入組付けした状態で、通気開口26の開口状態を害することなく、下端を嵌着筒片25の底壁に弾接させ、同様に通気孔19の開口状態を害することなく、上端を組付け支持体16の頂板18に弾接させ、常時ベロー体23の伸縮筒部24に押し下げ力を付勢している。
【0032】
スポイト管29は、直線細管状の管本体30の上端に、通孔32を上下に貫通させて開設した外鍔状の鍔片31を周設し、この鍔片31の上方に、管本体30を延長させた形態で組付き筒部33を起立連設し、この組付き筒部33の下部外周面に、キャップ本体2の内筒7の内周面に設けたキー縦溝8に昇降変位自在に係合するキー縦条34を刻設し、組付き筒部33の上部外周面に、内筒7の上端部である縮径先端部9が下方から乗り越え不能に突き当たるストッパー突条35を突周設して構成され、この組付き筒部33の上端部に、ベロー体23の嵌着筒片25を強固に密嵌着して、ベロー体23とスポイト管29との組付きが達成される。
【0033】
次に、図示実施例の組立て手順の一例を説明する。
本体筒3の内筒7に、スポイト管29の組付き筒部33を下方から、縮径先端部9がストッパー突条35を強引に乗り越えるまで挿入し、内筒7上に突出した組付き筒部33の上端部にベロー体23の嵌着筒片25を密に嵌着組付けして、第二の組合せ物の組立てを完了する。
【0034】
ベロー体23のスポイト管29への組付けが完了したならば、ベロー体23にばね28を仮組み付けした状態で、弾性ドーム21を組付けた組付け支持体16を、ベロー体23の嵌着縁部27を主体筒17の下部に嵌着させ、かつこの嵌着縁部27を本体筒3との間で強固に挟持する形態で、本体筒3の外筒4上半部内に、アンダーカット結合を利用して装着固定する。
【0035】
本体筒3に対する組付け支持体16の組付けが完了したならば、操作釦12を挿入組付けしたカバー筒10を外筒4に上方から外嵌組付けして、スポイト付きキャップ1の組立てを完了する。
【0036】
スポイト管29の鍔片31に開設された通孔32は、図3の右半分の閉状態と図3の左半分の螺脱状態との間の変化の際に、鍔片31が容器体36の口部37を密閉しないようにし、これにより第一の組合せ物と第二の組合せ物との相対昇降変位による、スポイト空間内の圧力変化に追従した容器体36内の円滑な圧力変化を可能とし、容器体36に対するキャップの螺合着脱操作に伴う、スポイト管29への内容液の吸引および吐出が確実にかつ円滑に達成されるようにする。
【0037】
なお、38は容器体36の口部37に嵌入組付けされた軟質材料製のシゴキ体で、口部37に密嵌入する嵌入筒の上端に、口部37の上端面に搭載してシゴキ体38の嵌入組付き限を設定する外フランジを周設し、嵌入筒の下端に、複数の鍵状に折れ曲がった連結腕片を介して、スポイト管29の管本体30の外周面に軽く弾接して、この管本体30外周面に付着した内容液をシゴキ落とすシゴキリング39を連設して構成されている。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
弾性復帰力によりスポイト管への内容液の吸引を達成する弾性ドームは、内容液の吸引、吐出動作時にだけ弾性変形し、他は変形せずに自然に安定した姿勢となっているので、変形疲労等による不正変形、弾力劣化の発生する恐れがなく、もって良好で安定したスポイト機能を長期間にわたって確実に発揮する。
【0039】
スポイト付きキャップの容器体に対する螺脱動作に伴う、二つの可動部分の相対的な昇降変位により、スポイト管への内容液の吸引を達成するので、二つの可動部分の間に操作力の大小関係を設定する必要がなく、もって全体構造を簡単化できると共に、その取扱い操作を簡単なものとすることができる。
【0040】
請求項2記載の発明にあっては、キャップ本体に対してスポイト管を、単に離脱不能かつ昇降変位可能に組付けるだけではなく、相互に回動変位不能に組付けることにより、ベロー体に不要な回動力が作用することがなく、これによりベロー体に不要な変形を生じさせることなく、安定して適正なスポイト機能を発揮させることができる。
【0041】
請求項3記載の発明にあっては、キャップ本体を、本体筒と単純な円筒形状のカバー筒との組合せ構造としたので、本体筒に外嵌するカバー筒を金属製とすることができ、これにより金属材料の持つ優れた装飾性を有効に発揮させることができる。
【0042】
請求項4記載の発明にあっては、第一の組合せ物と第二の組合せ物との相対昇降変位に伴う、スポイト空間の圧力変化に対し、容器体内の圧力変化を速やかにかつ正確に追従変化するようにし、これにより容器体に対するキャップの着脱に伴うスポイト管の内容液吸引・吐出動作を、円滑にかつ確実に実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を容器体に組付けた、容器の閉状態全体正面図。
【図2】図1に示した本発明の実施例の、全体正面図。
【図3】図2に示した実施例の、容器本に組付けた閉状態の要部拡大縦断面図。
【図4】図2に示した実施例の、内筒と組付き筒部との組付き構造を示す、要部拡大平断面図。
【符号の説明】
1 ; スポイト付きキャップ
2 ; キャップ本体
3 ; 本体筒
4 ; 外筒
5 ; 螺条
6 ; 隔壁
7 ; 内筒
8 ; キー縦溝
9 ; 縮径先端部
10; カバー筒
11; 内鍔筒片
12; 操作釦
13; 押圧足片
14; ガイド筒片
15; 係止段部
16; 組付け支持体
17; 主体筒
18; 頂板
19; 通気孔
20; 鍔筒片
21; 弾性ドーム
22; 組付き縁部
23; ベロー体
24; 伸縮筒部
25; 嵌着筒片
26; 通気開口
27; 嵌着縁部
28; ばね
29; スポイト管
30; 管本体
31; 鍔片
32; 通孔
33; 組付き筒部
34; キー縦条
35; ストッパー突条
36; 容器体
37; 口部
38; シゴキ体
39; シゴキリング
Claims (4)
- スポイト管(29)を有し、該スポイト管(29)の管本体(30)を閉姿勢で容器体(36)内に垂下位置させるスポイト付きキャップであって、上端部に操作釦(12)を、抜け出し不能かつ突出状に昇降変位自在に内装し、下半部で前記容器体(36)の口部(37)に螺合により着脱する外筒(4) の中央部に、内鍔状の隔壁(6) を介して内筒(7) を連設したキャップ本体(2) と、主体筒(17)に、中央に通気孔(19)を開設した頂板(18)を連設すると共に、前記主体筒(17)の外周面に鍔筒片(20)を周設し、該鍔筒片(20)で前記外筒(4) の上半部に不動に内装組付きする組付き支持体(16)と、該組付き支持体(16)の主体筒(17)に上方から密に外装組付きし、前記操作釦(12)で押し潰し操作される半球殻状の弾性ドーム(21)と、前記組付き支持体(16)の主体筒(17)に下方から密に外装組付きし、前記主体筒(17)内に立ち上がり位置する伸縮筒部(24)の中央部に、通気開口(26)を開設した嵌着筒片(25)を垂設した弾性材製のベロー体(23)と、該ベロー体(23)の伸縮筒部(24)中央部と前記組付き支持体(16)の頂板(18)中央部との間に装着され、前記伸縮筒部(24)中央部を下方に付勢するばね(28)と、前記管本体(30)の上端部に、前記容器体(36)の口部(37)上端面に対向する大きさの鍔片(31)を周設し、該鍔片(31)より上方に突出した組付き筒部(33)を、前記内筒(7) に対して抜け出し不能であるが昇降変位可能に嵌入組付けし、前記内筒(7) から上方に突出した前記組付き筒部(33)の上端部を、前記ベロー体(23)の嵌着筒片(25)に密に外嵌組付けしたスポイト管(29)と、から成るスポイト付きキャップ。
- 内筒(7) の内周面にキー縦溝(8) を設けると共に、前記内筒(7) の上端部を上方に縮径した縮径先端部(9) とし、スポイト管(29)の組付き筒部(33)の外周面下部に、前記キー縦溝(8) に周方向から係止するキー縦条(34)を突設すると共に、前記内筒(7) から上方に突出した組付き筒部(33)の上端部外周面に、前記縮径先端部(9) の上端が乗り越え不能に下方から突き当たるストッパー突条(35)を設けた請求項1記載のスポイト付きキャップ。
- キャップ本体(2) を、外筒(4) と内筒(7) とを有する本体筒(3) と、該本体筒(3) の外筒(4) に外装組付けされ、上端部に操作釦(12)を内装組付けした金属製のカバー筒(10)と、から構成した請求項1または2記載のスポイト付きキャップ。
- 容器体(36)の口部(37)開口部に対向するスポイト管(29)の鍔片(31)部分に、上下に貫通する通孔(32)を開設した請求項1または2または3記載のスポイト付きキャップ。
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