JP4292180B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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Description
(1)本第二の実施例では、入出金口21を紙幣スロット21aがほぼ水平になるように設置しているが、これは、本紙幣入出金機2が、図28に示す現金自動取引装置111に実装するためである。現金自動取引装置111の上部には、上部正面板111aに設けられたカードスロット112aと連通し利用者のカードを処理し、取引明細票を印字して放出するカード・明細票処理機構112と、通帳スロット113aと連通し利用者の通帳を処理する通帳処理機構113と、取引表示器117を備えている。また、装置111の下部には、紙幣を処理する紙幣入出金機構2および、硬貨を処理する硬貨入出金機構114を備えており、中間部の利用者操作面111bには、取引の内容を表示および入力する顧客操作部115および、紙幣スロット21a、硬貨スロット114aが設けられている。この現金自動取引装置111は、カード、通帳、紙幣、硬貨、明細票を媒体とし、利用者の預入れ、支払、振込等の処理を行うことができる。
(4)第二の実施例では、第一の実施例の如き入金庫60は持たず、代わりにリジェクト庫65を持っている。本実施例のリジェクト庫65は、第一の実施例における入金庫60より収納空間が小さいが、仕切板651で区切られた上部収納空間652と下部収納空間653を有する。図30(a)に示すように、切替えゲート505を図示505bの状態に切り替えることで、図30(b)に示すように、一時保管庫40から、入金収納時のリサイクル庫80に収納できない非還流紙幣や取り忘れ紙幣をリジェクト庫65に収納することができる(リサイクル庫80に収納可能な紙幣は切替えゲート505を505aの状態にしてリサイクル庫80に収納する)。同様に、切替えゲート505を図示505bの状態に切り替えることで、図30(b)に示すように、一時保管庫40から出金時のリジェクト紙幣をリジェクト庫65に収納することができる。リジェクト庫65の仕切板651は、図示せぬ駆動源で、上下に移動でき、仕切板の移動制御により、例えば、上部収納空間652に取り忘れ紙幣を収納し、下部収納空間653に、その他のリジェクト紙幣、非還流紙幣を収納することにより、現金の厳格な管理が可能となる。
(1)入出金口と紙幣判別部を紙幣入出金機の上部に、紙幣収納庫を下部に配し、さらに紙幣搬送路も上記の上部と下部の機構部で分割可能に構成し、下部の搬送路は利用者操作側壁面近傍に配しており、上部と下部を分ける水平面で機構が交差していないので、上部と下部を水平面で分割でき、上部と下部を1つの装置筐体に実装する構成をとることができるし、紙幣を収納している下部をさらに堅固な金庫筐体に実装する構成もとることができ、より高いセキュリティが要求される構成にも応じることができ、かつ下部の搬送路は利用者操作側壁面近傍に配しているので、係員が前面から操作できる前面操作型にも、後面から操作できる後面操作型にも容易に応じることができ、操作性、設置場所、セキュリティ等様々なニーズに対応できる汎用性を有している。
(2)本実施例によれば、上部搬送機構と下部紙幣機構を分けて設られており、入金計数時など取引が成立するまでの紙幣は上部搬送機構部だけに存在するため、その紙幣にジャムが発生した場合でも下部紙幣機構を囲む金庫を開ける必要がなくなり、安全性が保てる。また、利用者に所有権がある紙幣(上部搬送機構に存在する紙幣)と銀行に所有権がある紙幣(下部紙幣機構に存在する紙幣)を明確に区別することができるという効果がある。
(3)収納庫を前後いずれからでも着脱できる紙幣入出金機を実現しており、図2(a)(b)、図4(a)(b)に示すような、前面操作型装置、後面操作型装置のいずれにも共通の構造で、適用でき、汎用性が高い。
(4)第一、第二の実施例の入出金口20,21は、紙幣ホッパーを回転動作により可動にし、利用者が投入/放出する方向を略垂直方向とする図3に示す現金自動取引装置と、略水平方向とする図1に示す現金自動取引装置のいずれにも実装可能な紙幣入出金機を提供でき、利用者の操作性で様々な仕様の現金自動取引装置を提供できる。
(5)一時保管庫は、一時保管庫を誘導テープによる巻取り方式を採用し、さらに、入金紙幣の一時保管だけでなく、出金リジェクト紙幣の一時保管することで、リサイクル庫に一時保管庫を設けた従来例より簡素なリサイクル庫を実現できる。また、多金種の入金取引に対応できるだけでなく、一時保管庫を誘導テープによる巻取り方式を採用することで、従来例より、サイズの大きく異なる海外紙幣の対応が容易となる。また、出金リジェクト紙幣の一時保管時、折れ、破れ紙幣あるいは、傾いて搬送された状態の可能性が高く、これらについて、ジャムの発生しにくい装置を実現できる。
(1)上記各実施例では、入出金口の紙幣ホッパーを共通にしているが、入金口と出金口で別々に分けて設けてもよい。
(2)上記各実施例では、一時保管庫40として回転ドラムを用いた巻き取り型のもの(図17参照)を採用しているが、実施例で説明したリサイクル庫(図22参照)のような積層型の構成を採用することもできる。
(3)上記各実施例では開閉搬送路(第一の実施例の90、第二の実施例の91)を全ての収納庫に共通に設けているが、開閉搬送路は、各収納庫毎に個別に設けるようにしてもよい。
(4)搬送路の駆動源は、本実施例では一個で、搬送路501g−501h−901aがギヤでつながるようにしているが、上下別々の駆動源(モータ)を設けてもよい。これにより、ギヤによる連結不良などの障害がなくなる。
(5)上記各実施例においては、各収納庫はその前後に取っ手を設けたり、下部紙幣機構(第一の実施例の1b、第二の実施例の2b)は前後どちら向きにも着脱できるように構成され、共に前面操作型装置と後面操作型装置共通の構成を持たせているが、前面操作型装置または後面操作型装置のいずれか一方に専用化するようにしてもよい。これにより構造が簡素化されコストダウンが可能になる。
Claims (5)
- 取引に応じて紙幣の入出金を行う紙幣入出金装置において、
紙幣を入出金する入出金口と、紙幣を判別する紙幣判別部と、前記入出金口より入金され前記紙幣判別部によって判別された紙幣を一時的に保管する一時保管庫とを、前方から前記入出金口、前記紙幣判別部、前記一時保管庫の順に配置する上部ユニットと、
前記上部ユニットの下部に配され、紙幣を収納するリサイクル庫を含む堅固な金庫筐体と、
前記紙幣判別部を通過し、前記一時保管庫と前記リサイクル庫とを接続し、紙幣を双方向に搬送する双方向搬送路とを有し、
前記双方向搬送路は、前記上部ユニットにおいて前記紙幣判別部を通過し、紙幣を搬送する第一の双方向搬送路と、前記金庫筐体の前記リサイクル庫に対して紙幣を搬送する第二の双方向搬送路とを有し、
前記第一の双方向搬送路は、前記入出金口から該第一の双方向搬送路に紙幣を搬送する第一の一方向搬送路と第一の接点で接続され、前記第一の双方向搬送路から前記入出金口に紙幣を一方向に搬送する第二の一方向搬送路と第二の接点で接続され、
前記第一の接点は、前記紙幣判別部より前記第二の双方向搬送路側に配置され、前記第二の接点は、前記紙幣判別部より前記一時保管庫側に配置され、
前記紙幣判別部は、前記第一の双方向搬送路により搬送される紙幣を判別し、
入金計数時、前記第一の双方向搬送路は、前記入出金口から入金され、前記第一の一方向搬送路により搬送された紙幣を前記一時保管庫に搬送し、
入金収納時、前記第一の双方向搬送路及び前記第二の双方向搬送路は、前記一時保管庫の紙幣を前記金庫筐体内の前記リサイクル庫に搬送し、
出金時、前記第一の双方向搬送路及び前記第二の双方向搬送路は、前記金庫筐体内の前記リサイクル庫から繰り出した紙幣を搬送し、前記第二の一方向搬送路は、該第一の双方向搬送路及び該第二の双方向搬送路により搬送された紙幣を前記入出金口に搬送し、出金することを特徴とする紙幣入出金装置。 - 請求項1記載の紙幣入出金装置において、
前記第二の一方向搬送路は、前記紙幣判別部の上方を通過し前記紙幣入出金口に紙幣を搬送することを特徴とする紙幣入出金装置。 - 請求項1又は2に記載の紙幣入出金装置において、
前記入出金口と前記第一の一方向搬送路との接点が、前記入出金口と前記第二の一方向搬送路の接点よりも前方に配置されることを特徴とする紙幣入出金装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の紙幣入出金装置において、
前記一時保管庫は、前記金庫内の前記リサイクル庫より出金され前記紙幣判別部によって判別された結果、リジェクトされた紙幣を収納することを特徴とする紙幣入出金装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の紙幣入出金装置において、
前記金庫内に配置され、前記一時保管庫に保管されたリジェクト紙幣を収納するリジェクト庫を有することを特徴とする紙幣入出金装置。
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