JP4268281B2 - 金属ストリップの横型光輝連続焼鈍炉 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステンレス鋼あるいは高ニッケル合金等の金属ストリップの横型光輝連続焼鈍炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、ステンレス鋼からなる金属ストリップの光輝連続焼鈍炉においては、H2ガスとN2ガスとの混合ガスあるいはアンモニア変成ガス等の雰囲気ガス中で、かつ、露点を−40℃以下として処理するものである。そのため、光輝連続焼鈍炉の炉形式としては、加熱帯内に耐熱鋼からなるマッフルを配置し、このマッフル内に雰囲気ガスを供給して加熱するマッフル式炉と、加熱帯の炉内側に耐火レンガを内張りし、加熱帯内に雰囲気ガスを供給して加熱するレンガ式炉とがある。なお、前記マッフル式炉には、堅型炉と横型炉がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記マッフル式炉では、マッフルを構成する耐熱鋼の耐熱性およびマッフルの自重による変形等の観点から約1150℃が加熱温度限界であるのに対し、レンガ式炉では約1250℃まで加熱することができるため、同一炉長であればレンガ式炉の方が処理量が多くなるという利点を有する。
【0004】
しかしながら、レンガ式炉では、炉内加熱空間に耐火レンガが直接露出するため、操業時に耐火レンガの小片、粒体等がステンレス帯鋼上に落下付着し、これが炉の抽出口に設けたシール装置により金属ストリップ表面を損傷する原因となる。
【0005】
したがって、一般に、レンガ式炉では、耐火レンガの小片、粒体の落下による影響の少ない堅型炉が採用されているが、処理量が増加するにつれて炉高が高くなり、それだけ建屋、炉の架台等が大掛りとなり建設費が増大するという課題を有する。
【0006】
一方、横型マッフル式炉では、レンガ式炉における課題を有しないが、マッフルの熱膨張を吸収することが困難であり、マッフルの変形及びマッフル内に配置される搬送ロールの芯ずれが生じて、長時間の安定操業ができないという課題を有する。
【0007】
本発明は、前記レンガ式炉及び横型マッフル式炉の欠点を除去することのできる金属ストリップの横型光輝連続焼鈍炉を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、加熱帯の炉内側に耐火レンガを内張りするとともに、当該加熱帯の上部に耐熱鋼からなる防塵板を配設して天井空間と加熱空間に区画し、かつ、前記加熱空間にラジアントチューブバーナあるいは電気ヒータからなる加熱手段を設ける一方、冷却帯の出口近傍で、かつ、金属ストリップの搬送路上方に噴射ノズルを設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態について図にしたがって説明する。
本発明にかかる金属ストリップの横型光輝連続焼鈍炉Tは、大略、加熱帯A、徐冷帯Bおよび冷却帯Cとからなり、前記加熱帯Aの入口側に設けたスロート部Aaと冷却帯Cの出口側に設けたスロート部Ccには、金属ストリップWの表裏をフエルト等の弾性部材10で押圧して入口あるいは出口をシールするシール装置9が設けてある。なお、このシール装置9はロールシール方式でもよい。
【0010】
そして、前記加熱帯Aは、図2に示すように、その炉内側は耐火レンガ1を内張りしたもので、この加熱帯Aの上部には耐熱鋼からなる防塵板2を配設し、炉天井からの耐火レンガ小片あるいは耐火レンガ粒体が炉内搬送される金属ストリップW上へ落下するのを防止している。また、炉床部と前記防塵板2の下方両側壁部には、波形電気ヒータあるいはラジアントチューブからなる加熱手段3が配設され、前記金属ストリップWは前記加熱帯Aに配設したグラフアイトロール製支持ロールRと前記徐冷帯Bに配設した鋼製支持ロールRとにより加熱帯Aでカテナリーを形成して炉内搬送されるようになっている。
【0011】
前記徐冷帯Bと冷却帯Cとには、走行する金属ストリップWの搬送路を挟んで多数の冷却気体噴出孔を有する冷却ノズル5を備えたヘッダ4が設けられ、クーラ6により冷却された冷却気体が前記冷却ノズル5から金属ストリップWの表裏面に噴射されて金属ストリップWを所定温度に冷却する。なお、7は循環用ブロアである。
【0012】
また、前記冷却帯Cの出口近傍で、かつ、金属ストリップWの搬送路上方に、噴射ノズル8が配設されている。この噴射ノズル8は、図3に示すように、実施の形態においては“く”の字形をなし、金属ストリップW上に斜め下方で、かつ、金属ストリップWの両側に向って清浄気体、たとえば、加熱帯Aの雰囲気ガスを精製したガスを噴出するようになっている。なお、この噴射ノズル8は前述のように、金属ストリップWの走行方向に対向して気体を噴出するものに限らず、走行方向に噴出するようにしてもよい。
【0013】
前記構成の金属ストリップWの横型光輝連続焼鈍炉Tにおいて、たとえば、ステンレス帯鋼Wは、加熱帯Aで約800〜1100℃に加熱されたのち徐冷帯Bおよび冷却帯Cで所定温度に冷却されたのち抽出される。
【0014】
ところで、炉の操業中、加熱帯Aの炉内面は耐火レンガ1からなるため、加熱と振動等により天井レンガあるいは側部レンガが破損し、その小片あるいは粒体が落下する。しかし、天井レンガの小片等は前記防塵板2の存在により金属ストリップW上に落下付着することはないが、側部レンガからの粒体は加熱帯A内での雰囲気対流の影響と相俟って金属ストリップW上に付着することは避けられない。
【0015】
これら付着物は徐冷帯B、冷却帯Cにおいて冷却ノズル5からの清浄気体によりある程度飛散するが、残りは冷却帯Cの出口近傍に設けた噴射ノズル8により除去されることになる。
【0016】
したがって、冷却帯Cの出口側に設けたシール装置9を通過する金属ストリップW上には付着物がないため、シール装置9との接触により金属ストリップWに損傷が生じることはない。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、加熱帯はレンガ式炉であるため、マッフル型炉より加熱温度を高くでき、同一炉長で処理量を増大することができる。また、天井レンガからのレンガ小片等のステンレス帯鋼上への落下等は加熱帯の上部に設けた防塵板により防止し、炉側壁からのレンガ小片、粒体等がステンレス帯鋼の表面に付着しても、出口シール装置の直前の冷却帯入口近傍に設けた噴射ノズルにより飛散させるようにしたため、横型のレンガ型炉の欠点である金属ストリップ表面の損傷を防止することができる。
【0018】
しかも、防塵板はマッフルと異なり、炉内壁間に設置するものであり、自重による変形等を考慮する必要がないため、建設費が安価で処理量の大きい横型炉とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるステンレス帯鋼の横型光輝連続焼鈍炉の概略図。
【図2】 図1のII−II線拡大断面図。
【図3】 噴射ノズルの平面図。
【符号の説明】
A〜加熱帯、B〜徐冷帯、C〜冷却帯、W〜ステンレス帯鋼、1〜耐火レンガ、2〜防塵板、3〜加熱手段、4〜ヘッダ、5〜冷却ノズル、6〜クーラ、7〜循環用ブロア、8〜噴射ノズル。
Claims (1)
- 加熱帯の炉内側に耐火レンガを内張りするとともに、当該加熱帯の上部に耐熱鋼からなる防塵板を配設して天井空間と加熱空間に区画し、かつ、前記加熱空間にラジアントチューブバーナあるいは電気ヒータからなる加熱手段を設ける一方、冷却帯の出口近傍で、かつ、金属ストリップの搬送路上方に噴射ノズルを設けたことを特徴とする金属ストリップの横型光輝連続焼鈍炉。
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JP24503999A JP4268281B2 (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 金属ストリップの横型光輝連続焼鈍炉 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP24503999A JP4268281B2 (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 金属ストリップの横型光輝連続焼鈍炉 |
Publications (2)
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Family
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JP24503999A Expired - Lifetime JP4268281B2 (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 金属ストリップの横型光輝連続焼鈍炉 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1999-08-31 JP JP24503999A patent/JP4268281B2/ja not_active Expired - Lifetime
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