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JP4261114B2 - 情報選択システム、サーバ装置およびプログラム記憶媒体 - Google Patents

情報選択システム、サーバ装置およびプログラム記憶媒体 Download PDF

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JP4261114B2 JP2002073746A JP2002073746A JP4261114B2 JP 4261114 B2 JP4261114 B2 JP 4261114B2 JP 2002073746 A JP2002073746 A JP 2002073746A JP 2002073746 A JP2002073746 A JP 2002073746A JP 4261114 B2 JP4261114 B2 JP 4261114B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は情報選択システムに関する。より詳しくは、この発明は、サーバによる制御に基づいてクライアント機器へ情報を選択して提示する情報選択システムに関する。
また、この発明は、そのような情報選択システムを構成しうるサーバ装置に関する。
また、この発明は、コンピュータにそのようなサーバ装置の機能を実行させるプログラムを記憶したプログラム記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
記憶装置の大容量化やインフラストラクチャ・通信技術等の発達によって、一般ユーザのサーバ、クライアント機器やネットワーク上は画像、音楽、動画などの多くの情報(コンテンツなど)で溢れている。このため、ユーザがそれら多くの情報の中から自分の欲しい情報を探し出す必要がある。しかし、それらの情報には様々なデータ形式や種類のものが存在するため、その中からユーザの好みの情報、実際に利用できる情報をユーザ自身が選択するのは非常に苦労を伴う。
【0003】
そこで、特開2001−94631号公報では、配信業者などが管理する配信装置が、情報に関する属性情報を付加し、データ形式を変換した後、情報を配信し、通信装置で受信した中からあらかじめ設定している抽出条件に合致する情報のみを抽出し、蓄積する技術、さらにはデータ形式を判別し、適切な記録/再生装置に送信する技術が提案されている。この技術によれば、属性情報を利用してユーザによる情報の選択の便宜を或る程度図ることができる。しかし、例えば1人のユーザでも、音楽に対する嗜好、動画に対する嗜好、画像に対する嗜好、テキスト情報に関する嗜好などが、それぞれ異なる場合も少なくない。上記技術では、それらの情報の種類に応じた嗜好性が情報の選択に反映されないという問題がある。
【0004】
また、特開平11−272574号公報には、ブラウザで表示するコンテンツに対して、登録されたユーザの状況およびクライアント機器の状況、主にブラウザの機能についての情報を基に、表示するコンテンツの表示状態や表示の選定を行う技術が記載されている。しかし、この技術では、一旦設定された登録情報が、更新されない限りそのまま継続して使用される。このためユーザの嗜好性が時間とともに変化した場合、ユーザの希望するコンテンツがなかなか選択されないという問題がある。
【0005】
さらに、AV機器や家電機器がネットワークに接続されるようになり、各機器が特化した機能を持つことが多くなると、各クライアント機器で利用する情報のデータ形式や利用できるデータ形式に偏りが発生すると予想される。このため、各クライアント機器で利用できるデータ形式やよく利用するデータ形式を考慮して情報を提示する必要がある。
【0006】
そこで、この発明の課題は、ユーザが希望する情報をクライアント機器へ適切に選択して提示できる情報選択システムを提供することにある。
また、この発明の課題は、そのような情報選択システムを構成しうるサーバ装置を提供することにある。
また、この発明の課題は、コンピュータにそのようなサーバ装置の機能を実行させるプログラムを記憶したプログラム記憶媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明の情報選択システムは、
サーバとこのサーバに接続された1つあるいは複数のクライアントを備え、上記サーバによる制御に基づいてクライアントへ情報を選択して提示する情報選択システムであって、
上記サーバはそのクライアントによる情報の利用状況に応じて更新される嗜好情報に基づいて、提示する情報のデータ形式を選択する制御を行うとともに、
上記クライアントが上記サーバに要求する情報は、その情報が属するジャンルを表す付加情報を有し、
上記嗜好情報は、対応するクライアントによる情報の利用のたびに、上記付加情報に基づいて更新され、
上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報のジャンルごとにその情報のデータ形式を記憶しており、
上記サーバは、上記嗜好情報に記憶されている上記クライアントが利用した情報のジャンルごとの情報のデータ形式の利用頻度に基づいて、上記クライアントに提示する情報について上記ジャンルごとにデータ形式を変換することを特徴とする。
【0008】
なお、クライアントが要求する「情報」は、画像、音楽、動画、テキストなどのコンテンツである場合や、そのようなコンテンツの所在を示す情報である場合などがある。このような「情報」としては、上記サーバやクライアントに蓄積されたもの、またはこれらにネットワークを介して接続された他の機器に蓄積されたものが対象となる。
【0009】
また、情報を「提示」するとは、情報を提供する場合を含む。
【0010】
また、「データ形式」とは、例えばMPEG1、MPEG2などのフォーマットを意味する。
【0011】
この発明の情報選択システムでは、上記サーバはこのサーバに接続されたクライアントによる情報の利用状況に応じて更新される嗜好情報に基づいて、提示する情報のデータ形式を選択する制御を行う。特に、上記サーバは、上記嗜好情報に記憶されている上記クライアントが利用した情報のジャンルごとの情報のデータ形式の利用頻度に基づいて、上記クライアントに提示する情報について上記ジャンルごとにデータ形式を変換する。したがって、上記クライアントを使用するユーザが希望する情報を、そのクライアント機器へ適切なデータ形式を選択して提示できる。そのようにした場合、ユーザが情報を取捨選択する労力が低減される。
【0012】
また、この情報選択システムでは、上記嗜好情報は、そのクライアントによる情報の利用状況に応じて更新される。したがって、上記嗜好情報は、対応するクライアントを使用するユーザの嗜好の変化に応じた最新のものになる。
【0013】
また、この情報選択システムでは、上記嗜好情報は、対応するクライアントによる情報の利用のたびに、上記付加情報に基づいて更新される。したがって、上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報が属するジャンルに応じた最新のものになる。この結果、或るクライアントから情報要求があった場合、そのクライアントに提示される情報は、ユーザの最新の好みに応じたものになる。
【0014】
また、この情報選択システムでは、上記ジャンルごとにデータ形式を変換するので、データ変換の制御が容易になる。
【0015】
一実施形態の情報選択システムは、上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報のデータ形式を表すデータ形式情報を含み、上記サーバは、クライアントに提示する情報を上記データ形式情報に基づいて変換することを特徴とする。
【0016】
この一実施形態の情報選択システムでは、上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報のデータ形式を表すデータ形式情報を含む。そして、上記サーバは、クライアントに提示する情報を上記データ形式情報に基づいて変換する。したがって、或るクライアントから情報要求があった場合、サーバは、情報をそのクライアントが利用可能なデータ形式で提示したり、良く利用するデータ形式で提示したりできる。この結果、ユーザの利便性が増す。
【0017】
一実施形態の情報選択システムは、上記サーバは、上記情報の内容とデータ形式を選択する制御を、上記嗜好情報に加えて、このサーバに接続された各クライアントの性能および状態をそれぞれ表す機器情報に基づいて行うことを特徴とする。
【0018】
この一実施形態の情報選択システムでは、上記サーバは、上記情報の内容とデータ形式を選択する制御を、上記嗜好情報に加えて、このサーバに接続された各クライアントの性能および状態をそれぞれ表す機器情報に基づいて行う。したがって、例えば各クライアントで利用できる情報のデータ形式(フォーマット)、各クライアントの空き容量、クライアントとサーバとの間の通信手段の種類・状態などに基づいて、クライアントに提示する情報を選択できる。この結果、ユーザが希望する情報をさらに適切に選択できる。
【0019】
なお、上記嗜好情報と機器情報は、それぞれ対応するクライアントごとに設定されているので、クライアントごとにユーザの好みを的確に反映した情報を提示できる。
【0020】
一実施形態の情報選択システムは、可能なデータ形式変換が記述されたデータ形式変換テーブルを備え、上記サーバは、上記クライアントに要求された情報が、そのクライアントが利用不可能なデータ形式をもつとき、上記データ形式変換テーブルを参照して、そのクライアントが利用可能なデータ形式に変換可能であるか否かを判断することを特徴とする。
【0021】
この一実施形態の情報選択システムでは、上記サーバは、上記クライアントに要求された情報が、そのクライアントが利用不可能なデータ形式をもつとき、上記データ形式変換テーブルを参照して、そのクライアントが利用可能なデータ形式に変換可能であるか否かを判断する。したがって、上記クライアントに要求された情報が、そのクライアントが利用可能なデータ形式に変換可能であれば、そのクライアントが利用可能なデータ形式に変換して提示することができる。この結果、ユーザの利便性が増す。
【0022】
また、この発明のサーバ装置は、複数のクライアントが接続され、蓄積された情報をクライアントの情報要求によって提示するサーバ装置であって、
クライアントによる情報の利用状況に応じた嗜好情報を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された嗜好情報に基づいて、クライアントに提供する情報の内容とデータ形式を選択する選択手段と、
上記選択手段で選択された情報の内容を、選択されたデータ形式に変換してクライアントに出力する情報提示手段とを備え、
上記クライアントの上記情報要求によって要求される情報は、その情報が属するジャンルを表す付加情報を有し、
上記嗜好情報は、対応するクライアントによる情報の利用のたびに、上記付加情報に基づいて更新され、
上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報のジャンルごとにその情報のデータ形式を含み、
上記選択手段は、上記嗜好情報に記憶されている上記クライアントが利用した情報のジャンルごとの情報のデータ形式の利用頻度に基づいて、上記クライアントに提示する情報について上記ジャンルごとにデータ形式を選択する。
この発明のサーバ装置によれば、上記発明の情報選択システムを構成することができる。
また、この発明のプログラム記憶媒体は、
接続された複数のクライアントの利用状況に応じた嗜好情報を記憶手段に記憶し、
上記記憶手段に記憶された嗜好情報に基づいて、クライアントに提供する情報の内容とデータ形式を選択し、
選択された情報の内容を、選択されたデータ形式に変換してクライアントに出力するようにコンピュータを制御するとともに、
上記クライアントが上記サーバに要求する情報は、その情報が属するジャンルを表す付加情報を有し、
上記嗜好情報は、対応するクライアントによる情報の利用のたびに、上記付加情報に基づいて更新され、
上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報のジャンルごとにその情報のデータ形式を記憶しており、
上記嗜好情報に記憶されている上記クライアントが利用した情報のジャンルごとの情報のデータ形式の利用頻度に基づいて、上記クライアントに提示する情報について上記ジャンルごとにデータ形式を変換するようにコンピュータを制御するプログラムを記憶している。
この発明のプログラム記憶媒体に記憶されたプログラムをコンピュータに読み取らせれば、そのコンピュータに上記サーバ装置の機能を実行させることができる。これにより、上記発明の情報選択システムを構成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0024】
図1は、この発明の情報選択システムが適用されたネットワーク3の構成を示している。この例では、ネットワーク3には、サーバ1と、複数のクライアント2A,2B,…(以下「クライアント2」と総称する。)が接続されている。サーバ1は、通信手段、情報処理手段、情報蓄積手段などを有するパーソナルコンピュータ(PC)などの情報通信機器からなる。一方、図1中に示すように、クライアント2は、サーバ1と同様に、通信手段、情報処理手段、情報蓄積手段などを有するパーソナルコンピュータ(PC)などの情報通信機器2−1からなるまたは、クライアント2は、音楽端末2−2、映像市町端末2−3または携帯端末2−4等の、音楽や動画情報を利用する専用の機器であってもよい。
【0025】
具体的には図2(a)に示すように、サーバ1は、クライアント2やネットワーク3上の図示しない機器との間で情報(コンテンツなど)を送受信するための通信手段10と、情報を蓄積する情報蓄積装置11と、クライアント2からの情報要求時に送信された嗜好情報23および機器情報25に基づいてクライアント2へ提示すべき情報を選択する情報選択処理部12と、各種制御を行う制御部13と、可能なデータ形式変換が記述されたデータ形式変換テーブル14と、情報蓄積装置11またはクライアント2等の他の機器に蓄積されている情報のデータ形式を変換するデータ形式変換手段15と、サーバ1に接続された又は接続され得る機器に関する情報が蓄積されている接続機器情報16とを備えている。情報選択処理部12、データ形式変換手段15は何らかの記録媒体に記録されたアプリケーションプログラムによって実現されるものでもよい。
【0026】
また、図2(b)に示すように、クライアント2は、サーバ1やネットワーク3上の機器(別のクライアントを含む。)との間で情報(コンテンツなど)を送受信するための通信手段20と、サーバ1等から受信した情報を蓄積する情報蓄積装置21と、情報利用履歴などに基づいてユーザの好みを表す嗜好情報23を作成および更新する嗜好情報制御手段22と、嗜好情報制御手段22によって作成または更新された嗜好情報23を記憶する記憶部と、このクライアント(機器)の性能や状態を表す機器情報25を作成および更新する機器情報制御手段24と、機器情報制御手段24によって作成または更新された機器情報25を記憶する記憶部と、各処理の制御を行う制御部26と、ユーザが各種命令や要求を入力するためのキーボードやマウスなどに代表される入力手段27と、クライアント2の情報や状態あるいはサーバ1の出力結果を表示または外部の表示装置(図示せず)へ送信するための出力手段28とを備えている。
【0027】
サーバ1の情報蓄積装置11には、ネットワーク3上から受信したコンテンツや、クライアント2から受信したコンテンツや、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタルビデオディスク)その他の記録媒体から取得したコンテンツなどの情報が蓄積されている。このコンテンツは、種類が特に限定されず、音楽、画像、動画、テキストなど様々なものが考えられる。さらに、情報蓄積装置11には、コンテンツ自体が蓄積されていなくても、ネットワーク3上やクライアント2に存在するコンテンツの所在を示す情報が蓄積されていてもよい。
【0028】
また、サーバ1は、接続機器情報16に基づいてクライアント2に対して情報蓄積装置21に蓄積された情報を要求して、各クライアント2の保持する情報のリストを取得することができる。また、サーバ1自身が保持している情報とともにクライアント2に蓄積されている情報を提示することができる。
【0029】
クライアント2が保持する嗜好情報23は、そのクライアント2における情報の利用履歴に基づいて、嗜好情報制御手段22によって作成および更新される。したがって、作成された嗜好情報23は各クライアント2ごとに機器に依存している。また、嗜好情報23はそのクライアント2が情報を利用するたびに更新される。したがって、その時点でのユーザの嗜好や利用傾向を的確に表すものとなっている。なお、嗜好情報23の具体的な構成については後に詳述する。
【0030】
クライアント2が保持する機器情報25は、このクライアント(機器)を特定する機器ID(識別番号)、情報蓄積装置21の空き容量、サーバ1との通信手段20や通信状態、そのクライアント2で利用可能な情報のデータ形式などに関する情報であり、機器情報制御手段24によって作成および更新される。この機器情報25も、嗜好情報23と同様に、その時点での機器の状態に合わせて随時更新されるようになっている。例えば、空き容量の変化や通信手段23の変更や使用状態などに関して変更される。また、アップデートやアプリケーションの追加などによって機器が利用できるデータ形式が増加・減少・変更された場合に変更される。なお、機器情報25の具体的な構成については後に詳述する。
【0031】
図3は、ユーザが或るクライアント2Aからサーバ1に対して情報提示の要求を行った場合の、本システムによる処理の概略フローを示している。
【0032】
i) まず、ユーザが或るクライアント2Aの入力手段27によってサーバ1に対して情報の提示を要求する(S201)。すると、情報の提示を要求されたサーバ1は、接続機器情報16に基づいて、接続されている各クライアント2A,2B,…に対してそれぞれの機器情報25の送信を要求する。これに応じて、各クライアント2A,2B,…は機器情報25をサーバ1へ送信する。また、サーバ1は、情報要求を行ったクライアント2Aに対して嗜好情報23の送信を要求する。これに応じて、そのクライアント2Aが嗜好情報23をサーバ1へ送信する。さらに、サーバ1は各クライアント2A,2B,…に対して情報蓄積装置21に蓄積している情報のリストの送信を要求する。これに応じて、各クライアント2A,2B,…は情報リストをサーバ1へ送信する。サーバ1は、これらの各種情報を接続機器情報16として取得し、保持する(S202)。
【0033】
ii) 次に、サーバ1は、情報要求を行ったクライアント2Aの嗜好情報23、各クライアント2A,2B,…の機器情報25およびデータ形式変換テーブル14に基づいて、利用可能かつ適切なデータ形式へ情報を変換する決定および提示する情報の選択をする(S203)。
【0034】
このデータ形式の変換とは、情報要求を行ったクライアント2Aにて利用可能なデータ形式への変換、そのクライアント2Aの情報蓄積装置21の空き容量や通信手段20の種類や通信状態に対して利用可能にするためのデータ形式の変換、さらには、そのクライアント2Aにてよく利用されるデータ形式への変換などを意味する。一方、提示する情報の選択とは、機器情報25を用いて、情報選択処理部12にて利用不可であると判断された情報を提示しないことを決定すること、嗜好情報23を用いて情報選択処理部12にて提示すべき情報と判断された情報のみを提示すること、または提示すべきであると判断された情報を優先して提示することを意味する。
【0035】
iii) 次に、サーバ1は、情報要求を行ったクライアント2Aに、選択された情報を提示する(S204)。これらはディスプレイなどに代表されるクライアント2Aの出力手段28に表示される。ユーザは、クライアント2Aの出力手段28に表示された情報の中から、利用したい情報を入力手段27によって選択する(S205)。
【0036】
iv) すると、サーバ1は、その選択された情報をそのクライアント2Aへ送信する制御を行う(S206)。つまり、ステップS204にてデータ形式を変換すると決定されていた情報に関しては、データ形式変換手段15によって情報のデータ形式を変換する。また、その選択された情報が別のクライアント(例えば2B)に保持されている情報であれば、その選択された情報をクライアント2Bからサーバ1に一旦送信させて、サーバ1から情報要求を行ったクライアント2Aへ送信しても良いし、その選択された情報をクライアント2Bから直接、情報要求を行ったクライアント2Aへ送信しても良い。
【0037】
v) この後、送信された情報をクライアント2Aが利用する。また、この情報を利用したことに応じて、クライアント2Aは嗜好情報処理手段22によって嗜好情報23を更新する。また、空き容量の変化などがあるために、クライアント2Aは機器情報制御手段24によって機器情報25を更新する(S207)。
【0038】
例えば、クライアント2Aが音楽記録・再生専用機器であり、その機器でユーザがよく聴く音楽の情報からユーザの好みが嗜好情報23に蓄えられ、また、その機器で利用できる情報のデータ形式(音楽ファイル)が機器情報25に記録されているものとする。その場合、本システムによれば、サーバ1は音楽記録・再生専用機器の嗜好情報23と機器情報25に基づいて、ユーザの好みに合い、かつそのクライアント2Aで利用可能な音楽ファイルのみを提示、またはそのような音楽ファイルを優先して提示したり、データ形式を変換して提示することができる。したがって、ユーザの希望する情報をクライアント2Aへ適切に選択して提示できる。
【0039】
嗜好情報23はクライアント2が情報を利用(画像を閲覧、動画を視聴、音楽を聴取、テキストを閲覧など)した場合に、その情報がもつ特徴に基づいて作成される。例えば、クライアント2が音楽記録・再生機器であれば、よく聴く音楽のジャンルやよく聴くアーティストの名前やよく利用する音楽データのデータ形式(フォーマット)などが嗜好情報23として蓄積される。これにより、そのクライアント2がサーバ1に対して情報提示を要求した場合に、よく聴く音楽のジャンルやよく聴くアーティストの名前やよく利用する音楽データのデータ形式をもつ情報が提示される。したがって、ユーザは欲しい情報を容易に選択できる。特に、ネットワーク3上からサーバ1に音楽データがプッシュ型(一方的に情報が送られてくる情報配信方式)で配信されるようなサービスがあった場合に、クライアント2に提示される情報がユーザの嗜好に基づいて予め絞り込まれているため、ユーザは好きな音楽データのみを簡単に選択できる。したがって、ユーザの利便性が増す。
【0040】
図4は上述の嗜好情報23の具体的な構成を例示している。この例では、嗜好情報としてキーワード301と、ジャンル302と、データ形式303との3種類が含まれている。キーワード301には、「No.」、「KeyWord」、「Count」、「Limit」、「Flag」が登録されている。ジャンル302には、「No.」、「Genre」、「Count」、「Limit」、「Flag」が登録されている。また、データ形式303には、「No.」、「Format」、「Count」、「Limit」、「Flag」が登録されている。
【0041】
「No.」は識別番号を表す。「KeyWord」「Genre」「Format」はそれぞれ嗜好情報23として登録されているキーワード、ジャンル、データ形式の内容を表す。これらのキーワード、ジャンル、データ形式の内容は、例えば音楽データを聴くなどの情報の利用時に、その利用対象の情報に付加された情報(これを「付加情報」と呼ぶ。後に詳述する。)から取り込まれる。「Count」(カウント)は、対応する「No.」のキーワード、ジャンル、データ形式が付加情報に含まれていた回数を表す。すなわち、Count数が大きいほどユーザにとって興味がある可能性が高いと言える。「Limit」(リミット)は、対応するキーワード、ジャンル、データ形式の有効期限を表している。対応するキーワード、ジャンル、データ形式が付加情報に含まれていなければ、それぞれ対応するキーワード、ジャンル、データ形式のLimitが減少する。そして、Limitが0になったキーワード、ジャンル、データ形式は嗜好情報23から登録が削除される。「Flag」(フラグ)は、現在利用中の情報に付加された付加情報に、対応するキーワード、ジャンル、データ形式が含まれているか否か(出現有無)を表す。このFlagに基づいてLimitやCountが維持または変更される。
【0042】
図5は、利用対象の情報(この例では音楽データ)に付加された付加情報400の具体的な構成を例示している。この付加情報400には、「作成日時」、「情報のタイトル」、「ジャンル」、「データ形式」、その利用対象の情報に関する1つまたは複数(この例では3つ)の「キーワード」が含まれている。
【0043】
図6〜図7は、嗜好情報23に関する処理のフローを示している。この例では、図4中に示した嗜好情報23のキーワード部分301の変更のみを説明する。嗜好情報23には既にキーワードK1〜KM、ジャンルG1〜GP、データ形式F1〜FQまでが含まれており、現在利用対象の情報に付加された付加情報400にはキーワードI1〜INまでが含まれているものとする。
【0044】
図6は、嗜好情報23に含まれたキーワードを、付加情報400に含まれたキーワードに基づいて追加するフローを示している。また、この図6のフローは、後述する図7における嗜好情報23に含まれたキーワードを削除する処理の前処理としてのフローでもある。
【0045】
まず、情報利用時(S501)に、すべてのキーワードK1〜KMのFlagを0にする(S502)。また、パラメータn、mをそれぞれ1に設定する(S503,S504)。そして、パラメータmが(M+1)になるまで1ずつ増加しながら(S507,S508)、付加情報400に含まれるキーワードIn((最初はI1)が嗜好情報23に含まれるキーワードK1〜KMに存在するか調べる(S505)。キーワードInが既に嗜好情報23のキーワードとして存在するならば(S505でYES)、そのキーワードのCountを1だけ増加するとともに、Flagを1、Limitを10(初期値)にする(S506)。一方、キーワードInが嗜好情報23のキーワードK1〜KMに含まれないならば(S505でNO)、そのキーワードを嗜好情報に新たな(M+1)番目の内部キーワードとして追加する(S510)(このとき、Flagを1、Countを1、Limitを10)。この後、パラメータnが(N+1)になるまで1ずつ増加しながら(S511,S512)、同様の処理(S504〜S510)を繰り返す。
【0046】
このようにして、嗜好情報23に含まれたキーワードを追加することができる。ここで、M=0の場合、つまり嗜好情報23に1つもキーワードが存在しない場合は、図6のフローには従わず、付加情報400に含まれたすべてのキーワードを新たなキーワードとして嗜好情報23に追加する。
【0047】
図7は、有効期限が0になったキーワードを嗜好情報23から登録削除するフローを示している。
【0048】
まず、パラメータmを1に設定する(S521)。次に、キーワードKm(最初はK1)に関して、対応するFlagが0かどうか判定する(S522)。ここで、対応するFlagが0であった場合は、付加情報400にそのキーワードKmが含まれていないので、対応するLimitを1だけ減らす(S523)。この結果、対応するLimitが0になっていた場合(S524)、そのキーワードKmを嗜好情報23から登録削除し、キーワード301欄中の後続キーワードのNo.を繰り上げる(1つずつ減らす方向にシフトする)(S525)。ただしパラメータmがMの場合は繰り上げる処理は行わない。さらに、登録されているキーワード数Mを(M−1)にする(S526)。
【0049】
一方、キーワードKmに関して、ステップS522で対応するFlagが1であった場合や、ステップS524で対応するLimitが0になっていなかった場合は、パラメータmが(M+1)になるまで1ずつ増加しながら(S527,S528)、同様の処理を繰り返す。
【0050】
例えば、キーワードK10=「夏」、K11=「星空」、K12=「なつかし」であった場合に、今回キーワードK10=「夏」に対応するLimitが0になったとき(S524)、K10=「夏」は登録削除されて、その後はK10=「星空」、K11=「なつかし」となる。
【0051】
この後、サーバ1に情報要求が行われた場合、サーバ1は、この嗜好情報23に基づいて、Countが或る閾値以上であるキーワードを付加情報400に含む情報のみを提示したり、Countが或る閾値以上であるキーワードを付加情報400に含む情報を優先的に提示することができる。
【0052】
また、ジャンル、データ形式に関しても、図6,図7の処理と同様にして嗜好情報23に関する処理が行われる。そして、そのような処理後の嗜好情報23に基づいて情報の提示を行うことができる。このようにした場合、ユーザは希望する情報を容易に入手でき、利用することができる。
【0053】
図8は、クライアント2に保持された機器情報25の具体的な構成を例示している。既述のように、機器情報25としては、「機器ID」、情報蓄積装置21の「空き容量」、サーバ1との「通信手段」や「通信状態」、そのクライアント2で利用可能な情報のデータ形式(「利用可能データ形式」)、そのクライアント2で可能なデータ形式変換(「変換可能データ形式」)に関する情報が登録されている。この例では、機器IDは「SH−00000−100000」であり、機器には空き容量が1.5GBだけ存在し、サーバ1との通信手段はIEEE802.11b規格による無線通信であり、現在5Mbpsの通信を実行中である。利用可能データ形式は、Fmt1、Fmt2およびFmt3であり、このクライアント2ではFmt2からFmt3へのデータ形式変換とFmt3からFmt2へのデータ形式変換が可能である。
【0054】
登録された項目に関して変更があれば、この機器情報25は随時更新される。すなわち、空き容量は変更があるたびに更新される。通信手段および状態に関しても変更があるたびに更新される。なお、空き容量、通信手段および状態とも1つのクライアント2に複数の情報があってもよい。また、利用可能データ形式は、利用できるものが変更されるたびに更新される。例えば、機器もしくは機器にインストールされているアプリケーションプログラムがアップグレードされて利用できるデータ形式が増えたり、機器にアプリケーションプログラムがインストールされて利用できるデータ形式が増えたりした場合などに更新される。同様に、変換できるデータ形式も変更があるたびに更新される。このような機器情報25の更新は、特に自動で行える必要はなく、ユーザが手動で行うようになっていてもよい。
【0055】
図9は、サーバ1に保持されたデータ形式変換テーブル14の具体的な構成を例示している。データ形式の変換はサーバ1にて可能なものでも、クライアント2の機能を利用して可能なものでもよい。この例では、データ形式変換テーブル14には、可能なデータ形式の変換の番号(No.)T1,T2,…が記述され、それぞれの番号ごとに、「変換元」のデータ形式、「変換後」のデータ形式、変換が可能な機器(「変換可能機器」)に関する情報が登録されている。ここで「変換可能機器」は、どの機器で変換元から変換後のデータ形式に変換できるかを表している。「変換可能機器」が「server」と記述されている変換は、サーバ1自身が行うことができる。「変換可能機器」が、「server」ではなく、それ以外の機器ID(例えば、SH−00000−100000)と記述されている変換は、その機器IDによって特定される機器にて行うことができる。サーバ1は、クライアント2から機器情報25を受け取った際に、機器情報25に記述された「変換可能データ形式」の情報から、データ形式変換テーブル14を更新する。これとともに、サーバ1自身で可能なデータ形式の変換が増加・減少・変更されると、自ら保持するデータ形式変換テーブル14の情報を更新する。
【0056】
図10は、サーバ1が嗜好情報23、機器情報25、データ形式変換テーブル14の情報を用いてデータ形式を変換し、提示する情報を選択する処理(図3中のS203)の詳細なフローを示している。
【0057】
i) まず、サーバ1自身に蓄積している情報と各クライアント2に蓄積されている情報のうち、情報要求を行ったクライアント2Aの嗜好情報23に記述されている「データ形式」の情報に基づいて、利用頻度の高いデータ形式へ変換することを記憶する(S801)。例えば情報要求を行ったクライアント2Aの嗜好情報23が図4に示したものである場合、利用頻度はFmt2、Fmt3、Fmt1の順に高いことが分かる。そこで、データ形式Fmt2へ変換することを記憶する。また、サーバ1に保持されているデータ形式変換テーブル14が図9に示したものであるとすると、利用頻度が最も高く利用可能なFmt2に変換可能なデータ形式は、Fmt1とFmt5であることが分かる。そこで、データ形式がFmt1とFmt5である情報(コンテンツなど)をデータ形式Fmt2へ変換することを記憶する。Fmt2以外でFmt2へ変換不可能である情報(コンテンツなど)に関しては、次に利用頻度の高いFmt3、Fmt1へ変換可能なデータ形式を認識する。そして、その認識したデータ形式をもつ情報(コンテンツなど)をデータ形式Fmt3、Fmt1へ変換することを記憶する。
【0058】
ii) 次に、情報要求を行ったクライアント2Aの機器情報25のうち空き容量、通信手段および通信状態に関する情報に基づいて、利用できない情報を利用できるデータ形式に変換することを記憶する(S802)。例えば、或る情報がデータ形式Fmt2のままでは空き容量不足あるいは通信手段の状態により、情報要求しているクライアント2Aへ送信できないが、Fmt1に変換すると送信(利用)できる場合、その情報について、サーバ1の保持するデータ形式変換テーブル14に記述されているFmt2からFmt1への変換をすることを記憶する。
【0059】
iii) 次に、以上の処理によって利用可能となっている情報(コンテンツなど)のみを選択する(S803)。つまり、この例では、データ形式がFmt1、Fmt2、Fmt3であるか、Fmt1、Fmt2、Fmt3へ変換できる情報以外の情報は、クライアント2Aに提示する情報から除外される。さらに、データ形式がFmt1、Fmt2、Fmt3であるか、Fmt1、Fmt2、Fmt3へ変換できる情報であっても、クライアント2Aの空き容量や通信手段の状態によって利用できない情報は、クライアント2Aに提示する情報から除外される。
【0060】
iv) さらに、利用可能な情報の中から嗜好情報23にもとづいてクライアント2Aに提示する情報を選択する(S804)。この例では、図4の嗜好情報23に記述されているキーワードおよびジャンルの中でCountが10以上のものを、付加情報に含む情報(コンテンツなど)のみを選択する。
【0061】
v) 最後に、上記処理によって選択された情報のみをクライアント2Aに提示する、あるいは選択された情報を優先して提示する(S805)。
【0062】
上述の処理では、嗜好情報23および機器情報25に基づいてデータ形式の変換を記憶し、クライアント2Aに提示する情報を選択したが、他の様々なデータ形式変換方法および提示情報選択方法を採用してもよい。
【0063】
例えば、上の例では、嗜好情報23のデータ形式とジャンルに関して独立して考慮したが、図11に示す嗜好情報23′のようにジャンルごとに利用したデータ形式を記憶して、ジャンルごとにデータ形式の変換を制御してもよい。
【0064】
クライアント2に提示された情報の中からユーザが利用(取得)したい情報を選択した際は、次のような処理が行われる。
【0065】
まず、クライアント2の出力手段28によって提示されている情報の中から、ユーザがクライアント2の入力手段27によって所望の情報を選択する。選択された情報がデータ形式の変換をすると記憶されたものである場合、サーバ1はデータ形式変換手段15によってデータ形式を変換する。ただし、データ形式変換テーブル14に記述された変換可能機器が「sever」以外のもの、例えば「SH−00000−200000」である場合は、その機器にてデータ形式の変換を行う。このようにクライアント2を利用してデータ形式変換を行う場合は、そのクライアント2とサーバ1との間の通信手段10、20と通信状態およびクライアント2の空き容量の状態を考慮して、データ形式を変換することを記憶し、提示する情報を選択する処理(図10の801〜805)を行うようにしなければならない。最後に、サーバ1は選択した情報をクライアント2へ送信する。
【0066】
ここで、クライアント2が情報を受信して利用した際に、嗜好情報23が更新され、受信したことによって空き容量や通信手段20の状態などの変化が起これば、機器情報25が更新される。
【0067】
このように、このシステムでは、クライアント2からサーバ1に対して情報要求があると、クライアント2で利用できるデータ形式をもつ情報もしくは利用できるデータ形式に変換可能な情報であって、よく利用されるデータ形式をもち、かつユーザの嗜好に合ったものを選択する。そして、その選択した情報のみを提示し、もしくはそのような情報を優先的に提示する。したがって、ユーザは各クライアント2を利用する際に情報の選択を極めて容易に行うことができる。
【0068】
図12は、サーバ1に多くの情報がある場合に、情報蓄積装置11の容量が圧迫されるのを回避するために、蓄積する情報を低減する処理のフローを示している。なお、この処理は、クライアント2から情報要求があって情報提示に関する処理を行っている間は行われない。
【0069】
概して言って、この処理では、サーバ1に同じ内容をもち、かつデータ形式の異なる情報が存在する場合、接続されているクライアント2のいずれかで利用可能でかつ最も情報量の多いデータ形式をもつ情報のみを残して、その他のデータ形式をもつ情報を削除する。ただし、情報を削除する場合は、その情報量の多いデータ形式から情報量の少ないデータ形式へ変換可能である場合が好ましい。例えば、情報量の多いMPEG1形式をもつ動画情報と情報量の少ないMPEG4形式をもつ動画情報とが存在する場合に、MPEG1形式をもつ情報のみを残して、MPEG4形式をもつ情報を削除する。このときMPEG1形式からMPEG4形式へデータ変換可能であるから、削除された情報は再生され得る。
【0070】
具体的には、まず、サーバに蓄積されている情報に関して同じ内容をもつ情報が複数存在するか否かを調べる(S1001)。もし、存在するならば、それらの情報を情報量の大きい順にソートする(S1002)。図中に示すように、ソートされた情報を情報量の大きい順にData1〜DataMとする。パラメータiを1に設定する(S1003)。次にパラメータmを(i+1)に設定する(S1004)。そして、データ形式変換テーブル14を参照して、Dataiのデータ形式からDatamのデータ形式への変換が可能であるか調べる(S1005)。もし、変換が可能であれば、その情報Datamを削除する(S1006)。Datamを削除した場合は、それより情報量の少ない後続のデータを繰り上げる(1つずつ減らす方向にシフトする)(S1007)。ただしパラメータmがMの場合は繰り上げる処理は行わない。さらに、同じ内容をもつ複数の情報の数Mを1減らして(M−1)とする(S1008)。一方、その変換が不可能であれば、そのままサーバ1の情報蓄積装置11に残しておく。この処理を同じ内容をもつすべての情報について行う(S1009〜S1012)。複数組の同じ内容をもつ情報があればすべての情報に対して同様に図12の処理を行う(S1001〜S1012)。
【0071】
この処理によって、サーバ1に蓄積しておく情報量を低減できる。このとき、各クライアント2にて利用できる情報は変化しない。
【0072】
なお、サーバ1に蓄積された情報と各クライアント2に蓄積された情報を共有する場合には、これらの全ての情報を対象としてS1001〜S1012の処理を行う。これによってシステム全体として蓄積している情報量を低減することができる。
【0073】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の情報選択システムによれば、ユーザが希望する情報をクライアント機器へ適切に選択して提示できる。
また、この発明のサーバ装置によれば、上記発明の情報選択システムを構成することができる。
また、この発明のプログラム記憶媒体に記憶されたプログラムをコンピュータに読み取らせれば、そのコンピュータに上記サーバ装置の機能を実行させることができる。これにより、上記発明の情報選択システムを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の情報選択システムの概略ブロック構成を示す図である。
【図2】 上記情報選択システムを構成するサーバとクライアントの構成を示す図である。
【図3】 上記情報選択システムによる処理の概略フローを示す図である。
【図4】 上記情報選択システムに用いられる嗜好情報の具体的な構成を示す図である。
【図5】 上記情報選択システムに用いられる付加情報の具体的な構成を示す図である。
【図6】 上記嗜好情報に含まれたキーワードを、上記付加情報に含まれたキーワードに基づいて追加または削除するフローを示す図である。
【図7】 有効期限がゼロになったキーワードを嗜好情報から登録削除するフローを示す図である。
【図8】 上記情報選択システムに用いられる機器情報の具体的な構成を示す図である。
【図9】 上記情報選択システムに用いられるデータ形式変換テーブルの具体的な構成を示す図である。
【図10】 上記サーバがデータ形式を変換し、提示する情報を選択する処理(図3中のS203)の詳細なフローを示す図である。
【図11】 ジャンルごとに管理された嗜好情報の例(変形例)を示す図である。
【図12】 サーバ1に蓄積している情報を低減する処理のフローを示す図である。
【符号の説明】
1 サーバ
2,2A,2B クライアント
3 ネットワーク

Claims (6)

  1. サーバとこのサーバに接続された1つあるいは複数のクライアントを備え、上記サーバによる制御に基づいてクライアントへ情報を選択して提示する情報選択システムであって、
    上記サーバはそのクライアントによる情報の利用状況に応じて更新される嗜好情報に基づいて、提示する情報のデータ形式を選択する制御を行うとともに、
    上記クライアントが上記サーバに要求する情報は、その情報が属するジャンルを表す付加情報を有し、
    上記嗜好情報は、対応するクライアントによる情報の利用のたびに、上記付加情報に基づいて更新され、
    上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報のジャンルごとにその情報のデータ形式を記憶しており、
    上記サーバは、上記嗜好情報に記憶されている上記クライアントが利用した情報のジャンルごとの情報のデータ形式の利用頻度に基づいて、上記クライアントに提示する情報について上記ジャンルごとにデータ形式を変換することを特徴とする情報選択システム。
  2. 請求項1に記載の情報選択システムにおいて、
    上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報のデータ形式を表すデータ形式情報を含み、
    上記サーバは、クライアントに提示する情報を上記データ形式情報に基づいて変換することを特徴とする情報選択システム。
  3. 請求項1または2に記載の情報選択システムにおいて、
    上記サーバは、上記情報の内容とデータ形式を選択する制御を、上記嗜好情報に加えて、このサーバに接続された各クライアントの性能および状態をそれぞれ表す機器情報に基づいて行うことを特徴とする情報選択システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の情報選択システムにおいて、
    可能なデータ形式変換が記述されたデータ形式変換テーブルを備え、
    上記サーバは、上記クライアントに要求された情報が、そのクライアントが利用不可能なデータ形式をもつとき、上記データ形式変換テーブルを参照して、そのクライアントが利用可能なデータ形式に変換可能であるか否かを判断することを特徴とする情報選択システム。
  5. 複数のクライアントが接続され、蓄積された情報をクライアントの情報要求によって提示するサーバ装置であって、
    クライアントによる情報の利用状況に応じた嗜好情報を記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された嗜好情報に基づいて、クライアントに提供する情報の内容とデータ形式を選択する選択手段と、
    上記選択手段で選択された情報の内容を、選択されたデータ形式に変換してクライアントに出力する情報提示手段とを備え、
    上記クライアントの上記情報要求によって要求される情報は、その情報が属するジャンルを表す付加情報を有し、
    上記嗜好情報は、対応するクライアントによる情報の利用のたびに、上記付加情報に基づいて更新され、
    上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報のジャンルごとにその情報のデータ形式を含み、
    上記選択手段は、上記嗜好情報に記憶されている上記クライアントが利用した情報のジャンルごとの情報のデータ形式の利用頻度に基づいて、上記クライアントに提示する情報について上記ジャンルごとにデータ形式を選択するサーバ装置。
  6. 接続された複数のクライアントの利用状況に応じた嗜好情報を記憶手段に記憶し、
    上記記憶手段に記憶された嗜好情報に基づいて、クライアントに提供する情報の内容とデータ形式を選択し、
    選択された情報の内容を、選択されたデータ形式に変換してクライアントに出力するようにコンピュータを制御するとともに、
    上記クライアントが上記サーバに要求する情報は、その情報が属するジャンルを表す付加情報を有し、
    上記嗜好情報は、対応するクライアントによる情報の利用のたびに、上記付加情報に基づいて更新され、
    上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報のジャンルごとにその情報のデータ形式を記憶しており、
    上記嗜好情報に記憶されている上記クライアントが利用した情報のジャンルごとの情報のデータ形式の利用頻度に基づいて、上記クライアントに提示する情報について上記ジャンルごとにデータ形式を変換するようにコンピュータを制御するプログラムを記憶したプログラム記憶媒体。
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