JP4241024B2 - Piping connection structure for vehicle air conditioner - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置内において部品に配管を接続するための配管接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置において膨張弁に2本の配管(入口側配管と出口側配管)を接続する際には、図15に示すように、2本の配管91、92をフランジ板93の穴に通し、配管91、92の口元に形成された鍔部94、95が膨張弁96のボディに押し付けられるように、フランジ板93の中央をボルト97によって膨張弁96のボディに締め付けることにより、エバポレータに固定された膨張弁96に配管91、92を接続したり、あるいは配管91、92を接続するのと同時に膨張弁96をエバポレータに固定するということが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところが、この場合、膨張弁96に2本の配管91、92を差し込み、これら2本の配管91、92の間に工具を用いてボルト97を締め付けるため、2本の配管91、92の間に工具を用いるために必要なスペースを確保しておく必要があり、従って、これに合わせて膨張弁96の冷媒通路の入口98と出口99の間の間隔を比較的大きくとっておく必要があった。このため、膨張弁96のボディを、その高さ方向に小型化することが不可能であった。また、狭いエンジンルーム内において2本の配管91、92の間で工具を用いて配管接続作業を行うため、作業に時間を要していた。
【0004】
一般的に、工具を用いることなく簡単に配管を接続することが可能な配管接続構造として、一方の配管に他方の配管を挿入して、配管の接続部分に外側からコ字状のストッパを差し込んで固定するものや、あるいは、一方の配管の接続端付近にU字状のストッパを取り付けてから、この中に、接続端付近に環状突起部を有する他方の配管を差し込むと、環状突起部がストッパに係合して固定されるものなどが提案されており(例えば特許文献2参照)、これらの配管接続構造を膨張弁への配管接続に適用することも可能である。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−215047号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平6−174165号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなストッパを用いた配管接続構造を膨張弁への配管接続に適用すると、膨張弁の配管接続側にストッパを取り付けるスペースが必要となり、そのため、膨張弁ボディが配管の軸方向に従来より拡大することになる。
【0008】
本発明は、上記点に鑑みなされたものであり、車両用空調装置において、工具を用いることなく簡単に部品に配管を接続することが可能であり、特に並列に配設される2本の配管を部品に接続する場合に、部品を小型化することを可能にする配管接続構造を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の配管接続構造は、車両用空調装置において、膨張弁に入口側配管および出口側配管からなる2本の配管を差し込んで接続するのと同時に、膨張弁をエバポレータの連結部に固定する配管接続構造であって、2本の配管の接続端部の外周上に突起部が形成されており、エバポレータの連結部は、膨張弁内に差し込んで接続可能な先端部と、外周上に複数の溝が形成されている基端部とからなり、連結部の先端部に膨張弁が接続され、2本の配管がそれらの突起部の一面が膨張弁の配管接続側端面に当接するように膨張弁の配管接続部に差し込まれた状態において、2本の配管の外周上に突起部の他面と当接するように取り付けられて、連結部の複数の溝と嵌合することにより、連結部の複数の溝より先端部側の係合部と、膨張弁と、2本の配管の突起部とを挟みつけて、2本の配管を膨張弁に固定するとともに、膨張弁をエバポレータの連結部に固定する弾性固定部材を設けたことを特徴としている。
【0015】
このような構成によると、弾性固定部材の弾性力を利用して、工具を用いることなく、膨張弁に配管を固定するとともに、膨張弁をエバポレータの連結部に固定することができる。また、2本の配管の間隔を従来より狭くすることが可能であるため、膨張弁をその高さ方向に小型化することが可能である。
【0016】
請求項1記載の配管接続構造において、弾性固定部材は、請求項2記載のように、2本の配管の外周上に取り付けられて突起部の他面に当接する基部と、この基部から配管の接続端部に沿って延びる複数の延長部とからなり、これら複数の延長部は、複数の溝にそれぞれ嵌合する複数の爪部と、これら複数の爪部より先端側において2本の配管の軸から離れるように傾斜しているテーパ部とを有しており、2本の配管が膨張弁の配管接続部に差し込まれるときには、テーパ部の複数の爪部付近に膨張弁の配管接続端側端面の縁が押し当てられることにより、複数の爪部の間隔が広がって、膨張弁および連結部の係合部が、弾性固定部材の複数の爪部と2本の配管の突起部の一面との間に入り込むように構成されているとよい。
【0017】
このような構成によると、エバポレータの連結部に接続された膨張弁に配管を接続する際には、配管に取り付けた弾性固定部材を膨張弁に向かって配管の接続方向に押し付けるだけで、膨張弁に配管を固定するとともに、膨張弁を連結部に固定することができる。また、このような構成によると、2本の配管の間隔を従来より狭くすることが可能であるため、膨張弁をその高さ方向に小型化することが可能である。
【0018】
2本の配管を膨張弁などの部品に接続する場合には、請求項3記載のように、弾性固定部材を2本の配管にそれぞれ1つずつ取り付けるようにするとよい。このように、2本の配管に1つずつ弾性固定部材を用いると、弾性固定部材を前もってそれぞれの配管に取り付けておくことができるため、配管接続作業が簡単となる。あるいは、請求項4記載のように、2本の配管の両方に共通の弾性固定部材を1つ用いるようにしてもよい。この場合、弾性固定部材は前もって一方の配管に取り付けられ、配管を接続する際に、他方の配管を弾性固定部材内に保持しながら2本の配管を接続することになるため、2つの弾性固定部材を用いる場合に比較して、配管接続作業は多少煩雑になるが、部品数を減らすことができる。
【0019】
請求項3または4記載の配管接続構造において、弾性固定部材は、請求項5記載のように、複数の爪部が部品の複数の溝に嵌合していない状態では、それぞれ取り付けられている配管の外周上を突起部の他面から遠ざかる方向に摺動可能に構成されているとよい。この場合、弾性固定部材が配管の外周上に固定されている場合に比較して、配管接続作業は多少煩雑になるが、弾性固定部材を固定するために要する工数を削減することができる。
【0020】
あるいは、請求項3記載の配管接続構造において、2本の配管にそれぞれ取り付けられている2つの弾性固定部材は、請求項6記載のように、配管の外周上の突起部の他面と当接する位置に固定されてもよく、また、請求項4記載の配管接続構造において、2本の配管の両方に取り付けられている1つの弾性固定部材は、請求項7記載のように、2本の配管のうちの一方に固定されていてもよい。このような構成によると、弾性固定部材を予め配管に固定するための工数を要するが、配管接続作業が容易となる。
【0021】
また、本発明の配管接続構造は、請求項8記載のように、弾性固定部材の爪部と部品の溝の間の嵌合が外れることを防止するための脱落防止部品を備えているとよい。このように脱落防止部品を備えていると、配管を部品に接続した後に、この部品の付近で他の部品の組み付けが行われる際などに、弾性固定部材のテーパ部に工具が引っかかるなどしても、爪部と溝の間の嵌合が外れることがない。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1(A)および(B)は、本発明の第1実施形態に係る配管接続構造を示している。本実施形態においては、車両用空調装置の膨張弁1に2本の冷媒輸送用配管(入口側配管および出口側配管)2、3を差し込んで接続する。膨張弁1は、アルミニウム製のボディ11を備えており、これはエバポレータ(図示せず)に取り付けられている。
【0023】
膨張弁ボディ11の内部には冷媒流路12が形成されており、冷媒流路12の入口および出口には、入口側配管2および出口側配管3を接続するための配管接続部である雌型係合部13がそれぞれ形成されている。これらの雌型係合部13に対応する位置の配管接続側端面21には、入口側配管2および出口側配管3を差し込むための円形の開口部14が形成されている。さらに、雌型係合部13に対応する位置の膨張弁ボディ11側面には、それぞれ長方形の溝15、16が形成されている。配管2、3は、その外周上に弾性固定部材であるクランプ4、5が取り付けられ、膨張弁ボディ11の開口部14に差し込まれて、クランプ4、5を膨張弁ボディ11の溝15、16にそれぞれ嵌合させることにより、膨張弁ボディ11に固定される。
【0024】
以下、図1(B)、図2および図3に基づいて出口側配管3の接続構造の詳細について説明するが、入口側配管2の接続構造も同様である。配管3は、図2に示すように、その接続端部に雄型係合部31が形成されており、この雄型係合部31が膨張弁ボディ11の開口部14に差し込まれて雌型係合部13とかみ合うことにより、膨張弁1の冷媒流路12に接続される。雄型係合部31の外周上には、配管3が膨張弁1に接続されているときに、接続部分から外に冷媒が漏れないようにシールするためのOリング32が設けられている。また、雄型係合部31の基端には、突起部である鍔部33が設けられており、配管3が膨張弁1に接続されているときには、膨張弁1の開口部14周辺の端面に鍔部33が当接している。
【0025】
クランプ5は、配管3の外周上に、鍔部33に隣接して、雄型係合部31と反対側に取り付けられ、配管3が膨張弁1に接続されていない状態では、配管3の外周上を鍔部33から遠ざかるように摺動可能である。クランプ5は、図3に示すように、矩形の配管保持部(基部)51と、その両側から配管3の軸方向に延びる延長部とからなる。延長部は、配管保持部51に連結しているほぼ矩形の固定部52と、配管3から遠ざかるように傾斜して固定部52から延びている矩形のテーパ部53からなる。
【0026】
配管保持部51のほぼ中央には配管3の外周とほぼ同じ大きさの円形の穴54が形成されており、この穴54に配管3を通すことにより、クランプ5は配管3に取り付けられる。穴54の直径は鍔部33の直径より小さいため、配管3に取り付けられたクランプ5の配管保持部51は、穴54の周辺部分により配管3の鍔部33に当接し、これにより、クランプ5が配管3の鍔部33より接続端側に動くことがないようになっている。クランプ5が配管3に取り付けられた状態では、両側の固定部52およびテーパ部53の間に形成される空間56内のほぼ中央に配管3の鍔部33および雄型係合部31が配置される。
【0027】
両側の固定部52は、そのテーパ部53側の端に、配管3に向かって突出している爪部55を有している。両側の固定部52の間には、図1(B)に示すように、膨張弁ボディ11の幅Wにほぼ等しい幅の空間56が形成されており、この空間56の長さ(配管保持部51と爪部55の間の間隔)Lは、配管3の鍔部33の厚さL1と膨張弁ボディ11の溝16より接続端側の部分(係合端部)19の長さL2を足したもの(L1+L2)にほぼ等しくなっている。
【0028】
テーパ部53は、配管3から遠ざかるように傾斜して、爪部55から配管3の接続端方向に延びている。クランプ5は、例えばステンレス、鋼、アルミニウム、合成樹脂などのいずれかの材料により、両側の爪部55の間隔および両側のテーパ部53の間隔が広がるように弾性変形可能に作られている。
【0029】
配管3は膨張弁1につぎのように接続される。配管3にクランプ5を取り付け、クランプ5の配管保持部51が配管3の鍔部33に当接するように維持しながら、配管3の雄型係合部31を膨張弁1の開口部14に差し込む。このとき、クランプ5の爪部55が膨張弁ボディ11の配管接続側端面21に近づくところまで、雄型係合部31を差し込むと、配管接続側端面21両側の角部17が爪部55付近のテーパ部53に接触し、これによってクランプ5が弾性変形することにより、爪部55の間の間隔が膨張弁ボディ11の幅Wにまで押し広げられる。このようにして、膨張弁ボディ11の係合端部19がクランプ5の空間56内に入り込んで、その後、爪部55が溝16に嵌合すると、配管3の接続が完了する。
【0030】
図4(A)および(B)は、配管3が膨張弁1に接続された状態を示している。この状態では、配管3の鍔部33が、膨張弁ボディ11の配管接続側端面21にその開口部14周辺において当接して、配管3の雄型係合部31が膨張弁ボディ11内の雌型係合部13に係合し、これらの間がOリング32により密閉されている。クランプ5の爪部55は、溝16の開口部14側の端18に係合する形で嵌合し、この嵌合は、配管3に対して膨張弁ボディ11から外れる方向に力が加えられても外れないようになっている。このようにして、クランプ5の爪部55によって、配管3の鍔部33と膨張弁ボディ11の係合端部19が空間56内に挟み込まれることにより、配管3は膨張弁ボディ11に対してしっかり固定される。
【0031】
本実施形態の構成によると、工具を用いることなく配管2、3を接続することができるため、狭いエンジンルーム内においても、簡単に配管2、3を膨張弁1に接続することができる。また、クランプ4、5が膨張弁ボディ11の溝15、16と嵌合することにより、配管2、3は、膨張弁ボディ11から外れることがないように確実に接続され、またOリング32により接続部分がしっかり密閉される。
【0032】
従来のように、入口側配管と出口側配管に共通のフランジ板をこれらの配管の間の位置でボルトを用いて膨張弁ボディに固定する場合に比較して、本実施形態の構成によると、入口側配管2と出口側配管3の間隔を狭くすることができるため、膨張弁ボディ11を従来より高さ方向に小型化することが可能である。
【0033】
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態に係る配管接続構造を示している。上記第1実施形態では、入口側配管2と出口側配管3のそれぞれに対して1つずつクランプ4、5を用いて固定したが、これに対して、第2実施形態では、図6に示すようなクランプ6を用いることにより、1つのクランプ6で入口側配管2と出口側配管3の両方を膨張弁ボディ11に固定する。
【0034】
クランプ6は、矩形の配管保持部(基部)61と、その両側から延びる延長部からなる。延長部は、配管保持部61に連結しているほぼ矩形の固定部62と、固定部62から延びる矩形のテーパ部63からなる。配管保持部61には、出口側配管3を保持するための円形の穴64と、入口側配管2を保持するための切り欠き65が形成されている。固定部62は、配管保持部61の穴64と切り欠き65の間あたりに対応する位置の両端から配管3の軸方向に延びており、そのテーパ部63側の端には、爪部66が形成されている。両側固定部62の間に形成される空間67は、入口側配管2の雄型係合部と出口側配管3の雄型係合部31の間に位置しており、この空間67の幅および長さは上記第1実施形態と同様である。また、配管2、3の構成も、上記第1実施形態と同様である。
【0035】
膨張弁ボディ11の内部には、上記第一実施形態と同様に、配管2、3の雄型係合部31と係合する雌型係合部が形成されており、これらの雌型係合部に対応した位置には雄型係合部31を差し込むための開口部が形成されている。2つの雌型係合部の間あたりに対応する位置の膨張弁ボディ11側面上には、溝20が形成されている。
【0036】
配管2、3を膨張弁1に接続するときには、まず、入口側配管2および出口側配管3の雄型係合部31を膨張弁ボディ11内の開口部に差し込んで、雄型係合部31と雌型係合部を係合させておく。出口側配管3に取り付けたクランプ6を、その穴64部分を出口側配管3の外周上に滑らせ、切り欠き65部分を入口側配管2の外周上に滑らせるようにして、配管2、3の鍔部33に接するところまで動かすと、爪部66が膨張弁ボディ11の溝20に嵌合する。
【0037】
この場合も、上記第1実施形態と同様に、膨張弁ボディ11の配管接続端側の角部が爪部66付近のテーパ部63に接触することにより、爪部66の間隔が押し広げられて、膨張弁ボディ11の溝20より配管接続端側の部分である係合端部がクランプ6の空間67内に入り込み、その後、爪部66と溝20が嵌合する。その結果、配管3の鍔部33に当接している膨張弁ボディ11の係合端部が、爪部66により空間67内に挟み込まれ、これにより、入口側配管2および出口側配管3が膨張弁ボディ11にしっかり固定される。
【0038】
本実施形態の構成よっても、上記第1実施形態と同様に、工具を用いることなく、狭いエンジンルーム内において、配管2、3を膨張弁ボディ11に確実に接続することができ、また膨張弁ボディ11を従来より小型化することが可能である。
【0039】
上記第1実施形態では前もってそれぞれの配管2、3にクランプ4、5を取り付けておくことが可能であったのに比較して、本実施形態の構成によると、出口側配管3を接続する際に入口側配管2をクランプ6の切り欠き65に通して作業を行う必要があるため、配管接続作業は多少煩雑になるが、部品数を減らすことができる。
【0040】
(第3実施形態)
図7は本発明の第3実施形態に係る配管接続構造を示している。上記第1、第2実施形態では、予めエバポレータに固定されている膨張弁1に対して配管2,3を接続したが、第3実施形態においては、配管2、3を膨張弁ボディ11に接続するのと同時に膨張弁ボディ11をエバポレータ40に固定する。
【0041】
エバポレータ40は膨張弁ボディ11を接続するための連結部であるコネクタ41を備えており、コネクタ41は膨張弁ボディ11内に差し込んで接続する先端部と、膨張弁ボディ11の幅Wと同じ幅をもつ基端部からなる。基端部の両側面には溝42が形成されている。配管2、3の構成は上記第1および第2実施形態と同様である。
【0042】
膨張弁ボディ11に配管2、3を接続する際には、まず膨張弁ボディ11をコネクタ41に接続させ、この膨張弁ボディ11に対して、図8に示すようなクランプ7を用いて、上記第2実施形態と同様の手順で、配管2、3を接続して固定する。但し、クランプ7の爪部79は、コネクタ41の溝42に嵌合させる。
【0043】
クランプ7は、その配管保持部(基部)74に出口側配管3を保持するための穴75と出口側配管2を保持するための切り欠き76が形成されており、配管保持部74の両側には固定部77とテーパ部78とからなる延長部を有している。両側の固定部77は、テーパ部78側の端に爪部79を有しており、固定部77の間には空間80が形成されている。この空間80は、幅が膨張弁ボディ11の幅Wと同じあり、長さは、膨張弁ボディ11をコネクタ41に接続した状態における膨張弁ボディ11の配管接続側端面からコネクタ41の溝42までの距離に、配管2、3の鍔部の厚さを足した長さとなっている。
【0044】
従って、クランプ7の爪部79をコネクタ41の溝42に嵌合させた状態では、コネクタ41の溝42より先端側の部分(係合部)と、コネクタ41の先端部に接続され、配管2、3の鍔部に当接している膨張弁ボディ11とを、爪部79が空間80内に挟み込むこととなり、これにより、配管2、3が膨張弁ボディ11にしっかり固定されるとともに、同膨張弁ボディ11がコネクタ41にしっかり固定される。
【0045】
本実施形態の構成によると、工具を用いることなく、配管2、3を膨張弁に接続するのと同時に膨張弁をエバポレータ40に固定することが可能である。また、従来のように2本の配管の間にボルトを用いて配管を膨張弁に接続するのと同時に膨張弁をエバポレータに固定する場合と比較して、配管2、3の間隔を狭くすることが可能であるため、膨張弁ボディ11を小型化することができる。
【0046】
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内でつぎのように種々の変形が可能である。
【0047】
上記第1実施形態では、クランプ5の配管保持部51には配管3を保持するための円形の穴54が形成されていたが、図9に示すように、切り欠き58が形成されていてもよい。
【0048】
また、上記第1実施形態では、配管3を膨張弁1に接続する際に、クランプ5が配管3の鍔部33に接触するように維持しながら、配管3の雄型係合部31を膨張弁ボディ11の開口部14に差し込んでいったが、配管3の雄型係合部31を雌型係合部13との係合が完了するところまで差し込んでから、クランプ5を配管3の外周上を滑らせて鍔部33に接するところまで動かすようにしてもよい。この場合も、クランプ5を、その爪部55が膨張弁ボディ11の両側角部17に近づくところまで動かすと、膨張弁ボディの角部17がテーパ部53の爪部55付近に接触して、爪部55の間の間隔を膨張弁ボディ11の幅Wにまで押し広げる。これによりクランプ5をさらに膨張弁ボディ11に向けて押し進めることが可能となり、クランプ5の配管保持部51が配管3の鍔部33に接するところまでクランプ5を動かすと、爪部55が膨張弁ボディ11の溝16の開口部14側の端18に嵌合する。これにより、配管3が膨張弁ボディ11にしっかり固定される。
【0049】
さらに、上記第1実施形態において、クランプ4、5が膨張弁ボディ11から外れることを防止するための部品がクランプ4、5の上から取り付けられていてもよい。例えば、図10(A)および(B)に示すように、クランプ4、5のテーパ部を覆うように膨張弁のボディに合成樹脂製などのカバー9を取り付けると、膨張弁付近で他の部品の組み付けが行われる際などに、クランプ4、5のテーパ部に工具がひっかかるなどしてクランプ4、5が外れることを防止することができる。あるいは、コ字型のピンを膨張弁ボディ11の底から取り付けることにより、クランプ4、5の外側の爪部55とテーパ部53の間に形成されている凹部をピンで押えて嵌合が外れないようにしてもよい。このような、クランプの外れを防止するための部品は、上記第2実施形態および、第3実施形態においても同様に取り付けることができる。
【0050】
上記第2および第3実施形態では、クランプ6の固定部62およびテーパ部63は、出口側配管3を保持する穴64と入口側配管2を保持する切り欠き65の間あたりに対応する位置に1組だけ設けられていたが、これを穴64と切り欠き65に対応した位置にそれぞれ1組ずつ設けるようにしてもよい。このように固定部62とテーパ部63を2組設ける場合は、これに対応して、膨張弁ボディ11側面に形成される溝も2組となる。このような構成により、2組の爪部と2組の溝を嵌合させると、上記第2実施形態のように1組の爪部と溝で嵌合させる場合に比較して、入口側配管2および出口側配管3をそれぞれより確実に固定することができる。
【0051】
また、上記第3実施形態においても、同様に、クランプ7の固定部とテーパ部を2組設けてもよい。この場合、コネクタ41側面に形成される溝も2組となり、クランプの2組の爪部と2組の溝を嵌合させることにより、入口側配管2および出口側配管3をそれぞれより確実に膨張弁ボディ11に固定することができるとともに、膨張弁ボディ11をより確実にエバポレータ40に固定することができる。
【0052】
上記第2実施形態では、クランプ6には出口側配管3を保持する穴64と入口側配管2を保持する切り欠き64が形成されていたが、これに限らず、図11(A)〜(D)に示すように、入口側配管2および出口側配管3を保持するための開口部をさまざまに形成することができ、さらに切り欠きが斜めに形成されていてもよい。但し、クランプ6は前もって一方の配管に取り付けられ、配管2、3を膨張弁1に接続する際には、他方の配管をクランプ6の切り欠きに通してから両方の配管2、3を接続するため、入口側配管2と出口側配管3を保持する2つの開口部のうちの少なくとも一方は、穴ではなく、切り欠きでなければならない。なお、上記第3実施形態のクランプ7についても、同様に開口部をさまざまに形成することができる。
【0053】
上記第3実施形態では、1つのクランプ7により、膨張弁ボディ11に配管2、3を接続するのと同時に膨張弁ボディ11をエバポレータ40に固定していたが、これに対して、図12に示すように、入口側配管2と出口側配管3にそれぞれクランプ71、72を取り付け、これら2つのクランプ71、72により、配管2、3を膨張弁ボディ11に接続するのと同時に膨張弁ボディ11をエバポレータ40に固定してもよい。この場合、エバポレータ40のコネクタ41には2組の溝45、46が形成され、クランプ71、72の爪部を溝45、46に嵌合させることにより、膨張弁ボディ11に配管2、3を接続するのと同時に膨張弁ボディ11をエバポレータ40に固定することができる。このように2つのクランプ71、72を用いると、部品数は増加するが、予めクランプ71、72をそれぞれの配管2、3に取り付けておくことができるので、配管接続作業は簡単となる。
【0054】
上記第1実施形態では、クランプ4、5は、配管2、3の外周上に鍔部33に接するように取り付けられていたが、配管2、3に対して固定されておらず、配管2、3の外周上を摺動可能であったが、かしめや圧入などによりクランプ4、5を配管2、3の外周上の鍔部33と接する位置に固定してもよい。このように、クランプ4、5を配管2、3の外周上に固定すると、そのための工数は必要となるが、クランプ4、5が配管2、3の外周上に固定されていない場合に比較して、配管接続作業は容易となる。
【0055】
また、上記第2および第3実施形態においても、かしめや圧入などによりクランプ6、7を出口側配管3の外周上の鍔部33と接する位置に固定しておいてもよい。この場合、配管2、3を膨張弁ボディ11に接続する際には、まず、入口側配管2を膨張弁ボディ11に差し込んで接続しておいてから、クランプ6、7が固定されている出口側配管3を膨張弁ボディ11に差し込んで、クランプ6、7の爪部66、79を溝20、42に嵌合させる。出口側配管3を膨張弁ボディ11に差し込むときには、クランプ6、7の切り欠き65、76に入口側配管2を通すようにして、切り欠き65、76部分を入口側配管2の外周上を滑らせる。
【0056】
なお、上記実施形態では、膨張弁へ2本の配管を並列に接続する場合に本発明を適用したが、車両用空調装置内のその他の部品、例えばコンデンサ、レシーバ、コンプレッサなどの入口および出口にそれぞれ1本の配管を接続する場合にも本発明を適用することができる。また、この場合、クランプの爪部は2つに限ることなく、3つあるいは4つでもよく、例えば、コンプレッサの出口のような高圧側の配管の接続の場合は、抜け方向に対する接続の強度がより要求されるため、図13に示すような3つの爪部を有するクランプ8を用いて配管を接続するとよい。
【0057】
また、各実施形態において、クランプ4、5、6、7、8のテーパ部形状を図14に示すような形状としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態に係る配管接続構造を示す側面図であり、(B)は(A)に示す線I−Iにおける断面図である。
【図2】図1に示す出口側配管の側面図である。
【図3】図1に示すクランプの斜視図である。
【図4】(A)は配管が膨張弁に接続された状態を示す側面図であり、(B)は(A)に示す線IV−IVにおける断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る配管接続構造を示す側面図である。
【図6】図5に示すクランプの斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る配管接続構造を示す側面図である。
【図8】図7に示すクランプの斜視図である。
【図9】図3に示すクランプの変形例を示す斜視図である。
【図10】(A)は第1実施形態の変形例を示す正面図であり、(B)は側面図である。
【図11】(A)〜(D)は、図6に示すクランプの変形例を示す正面図である。
【図12】第3実施形態の変形例を示す側面図である。
【図13】3つの爪部を有するクランプの変形例を示す斜視図である。
【図14】クランプの変形例を示す斜視図である。
【図15】従来の配管接続構造の一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2 入口側配管
3 出口側配管
4、5 クランプ(弾性固定部材)
6 クランプ(弾性固定部材)
7 クランプ(弾性固定部材)
8 クランプ(弾性固定部材)
9 カバー(脱落防止部品)
11 膨張弁ボディ(部品)
12 冷媒流路(流体流路)
15、16 膨張弁ボディの溝
17 膨張弁ボディの角部(縁)
19 膨張弁ボディの係合端部
20 膨張弁ボディの溝
21 膨張弁ボディの配管接続側端面
31 配管の雄型係合部(接続端部)
33 配管の鍔部(突起部)
40 エバポレータ
41 エバポレータのコネクタ(連結部)
42 コネクタの溝
45、46 コネクタの溝
51、61 クランプの配管保持部(基部)
53、63 クランプのテーパ部(延長部)
55、66 クランプの爪部(延長部)
71、72 クランプ(弾性固定部材)
74 クランプの配管保持部(基部)
78 クランプのテーパ部(延長部)
79 クランプの爪部(延長部)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pipe connection structure for connecting pipes to components in a vehicle air conditioner.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when connecting two pipes (an inlet side pipe and an outlet side pipe) to an expansion valve in a vehicle air conditioner, the two
[0003]
However, in this case, since the two
[0004]
Generally, as a pipe connection structure that allows easy pipe connection without using tools, the other pipe is inserted into one pipe, and a U-shaped stopper is inserted into the pipe connection part from the outside. After fixing the U-shaped stopper near the connection end of one pipe or inserting the other pipe having an annular protrusion near the connection end into this, the annular protrusion becomes A device that is fixed by engaging with a stopper has been proposed (see, for example, Patent Document 2), and these piping connection structures can be applied to piping connection to an expansion valve.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-215047
[0006]
[Patent Document 2]
JP-A-6-174165
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the pipe connection structure using the stopper as described above is applied to the pipe connection to the expansion valve, a space for attaching the stopper to the pipe connection side of the expansion valve is required, so that the expansion valve body is in the axial direction of the pipe. It will be larger than before.
[0008]
The present invention has been made in view of the above points. In a vehicle air conditioner, it is possible to easily connect a pipe to a part without using a tool, and in particular, two pipes arranged in parallel. It is an object of the present invention to provide a pipe connection structure that makes it possible to reduce the size of components when connecting the components to components.
[0014]
[ Means for solving the problem ]
To solve the above problem, Claim 1 The described pipe connection structure is a pipe connection for fixing an expansion valve to a connection part of an evaporator at the same time as inserting and connecting two pipes composed of an inlet side pipe and an outlet side pipe to the expansion valve in the vehicle air conditioner. Protrusion is formed on the outer periphery of the connecting end of two pipes, and the evaporator connecting portion is inserted into the expansion valve and can be connected, and a plurality of grooves on the outer periphery. The expansion valve is connected to the distal end portion of the connecting portion, and the two pipes are connected to the end face of the expansion valve on the pipe connection side of the expansion valve. Installed so that it touches the other surface of the projection on the outer periphery of the two pipes when inserted into the pipe connection part Et By engaging with the plurality of grooves of the connecting portion, the engagement portion, the expansion valve, and the projections of the two pipes are sandwiched between the plurality of grooves of the connecting portion, 2 While fixing this piping to an expansion valve, the elastic fixing member which fixes an expansion valve to the connection part of an evaporator is provided.
[0015]
According to such a configuration, the elastic force of the elastic fixing member can be used to fix the piping to the expansion valve and to fix the expansion valve to the connection portion of the evaporator without using a tool. Further, since the interval between the two pipes can be made narrower than before, the expansion valve can be downsized in the height direction.
[0016]
Claim 1 In the pipe connection structure described above, the elastic fixing member is a claim. 2 As described, a base portion that is attached on the outer periphery of two pipes and abuts against the other surface of the protruding portion, and a plurality of extensions that extend from the base portion along the connection end portion of the pipe. The extension portion has a plurality of claw portions that respectively fit into the plurality of grooves, and a tapered portion that is inclined so as to be separated from the axes of the two pipes on the tip side from the plurality of claw portions, When two pipes are inserted into the pipe connection part of the expansion valve, the edge of the end face on the pipe connection end side of the expansion valve is pressed near the plurality of claw parts of the taper part, thereby widening the interval between the plurality of claw parts. Thus, the engagement portion of the expansion valve and the connecting portion may be configured to enter between the plurality of claw portions of the elastic fixing member and one surface of the projections of the two pipes.
[0017]
According to such a configuration, when connecting the pipe to the expansion valve connected to the connecting portion of the evaporator, the expansion valve is simply pressed against the expansion valve in the connecting direction of the pipe. It is possible to fix the expansion valve to the connecting portion while fixing the pipe to the pipe. Moreover, according to such a structure, since the space | interval of two piping can be made narrower than before, an expansion valve can be reduced in the height direction.
[0018]
When connecting two pipes to parts such as expansion valves, the
[0019]
[0020]
Or claims 3 In the pipe connection structure described above, the two elastic fixing members respectively attached to the two pipes are claimed in the claims. 6 As described, it may be fixed at a position in contact with the other surface of the protrusion on the outer periphery of the pipe, and 4 In the pipe connection structure described above, one elastic fixing member attached to both of the two pipes is the claim. 7 As described, it may be fixed to one of the two pipes. According to such a structure, although the man-hour for fixing an elastic fixing member to piping beforehand is required, piping connection work becomes easy.
[0021]
Further, the pipe connection structure of the present invention is the claim. 8 As described, it is preferable to include a drop-off prevention component for preventing the fitting between the claw portion of the elastic fixing member and the groove of the component from being released. In this way, when a drop-off prevention part is provided, after connecting the pipe to the part, when another part is assembled in the vicinity of this part, the tool is caught on the tapered part of the elastic fixing member. In addition, the fitting between the claw portion and the groove does not come off.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
FIGS. 1A and 1B show a pipe connection structure according to the first embodiment of the present invention. In the present embodiment, two refrigerant transport pipes (inlet side pipe and outlet side pipe) 2 and 3 are inserted and connected to the expansion valve 1 of the vehicle air conditioner. The expansion valve 1 includes an
[0023]
A
[0024]
Hereinafter, the connection structure of the
[0025]
The
[0026]
A
[0027]
The fixing
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
FIGS. 4A and 4B show a state where the
[0031]
According to the configuration of the present embodiment, since the
[0032]
Compared to the case where the flange plate common to the inlet side pipe and the outlet side pipe is fixed to the expansion valve body using a bolt at a position between these pipes as in the prior art, according to the configuration of this embodiment, Since the space | interval of the inlet side piping 2 and the outlet side piping 3 can be narrowed, the
[0033]
(Second Embodiment)
FIG. 5 shows a pipe connection structure according to the second embodiment of the present invention. In the first embodiment, each of the
[0034]
The
[0035]
Inside the
[0036]
When connecting the
[0037]
Also in this case, as in the first embodiment, the corner of the
[0038]
According to the configuration of the present embodiment, as in the first embodiment, the
[0039]
In the first embodiment, the
[0040]
(Third embodiment)
FIG. 7 shows a pipe connection structure according to the third embodiment of the present invention. In the first and second embodiments, the
[0041]
The
[0042]
When connecting the
[0043]
In the
[0044]
Therefore, the claw part of the
[0045]
According to the configuration of the present embodiment, it is possible to fix the expansion valve to the
[0046]
(Other embodiments)
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications are possible within the scope of the invention described in the claims as follows.
[0047]
In the first embodiment, the
[0048]
In the first embodiment, when the
[0049]
Furthermore, in the first embodiment, components for preventing the
[0050]
In the second and third embodiments, the fixing
[0051]
Similarly, in the third embodiment, two sets of the fixing portion and the taper portion of the
[0052]
In the said 2nd Embodiment, although the
[0053]
In the third embodiment, the
[0054]
In the first embodiment, the
[0055]
Also in the second and third embodiments, the
[0056]
In the above embodiment, the present invention is applied when two pipes are connected in parallel to the expansion valve. However, the present invention is applied to other parts in the vehicle air conditioner, for example, the inlet and outlet of a condenser, receiver, compressor, etc. The present invention can also be applied to a case where one pipe is connected. In this case, the number of the claw portions of the clamp is not limited to two, but may be three or four. For example, in the case of connecting a high-pressure side pipe such as an outlet of a compressor, the strength of the connection in the disconnecting direction is high. Since it is more required, it is preferable to connect the pipe using a
[0057]
Moreover, in each embodiment, it is good also considering the taper part shape of the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a side view showing a pipe connection structure according to a first embodiment of the present invention, and FIG. 1B is a cross-sectional view taken along line I-I shown in FIG.
FIG. 2 is a side view of the outlet side pipe shown in FIG.
3 is a perspective view of the clamp shown in FIG. 1. FIG.
4A is a side view showing a state where a pipe is connected to an expansion valve, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line IV-IV shown in FIG. 4A.
FIG. 5 is a side view showing a pipe connection structure according to a second embodiment of the present invention.
6 is a perspective view of the clamp shown in FIG. 5. FIG.
FIG. 7 is a side view showing a pipe connection structure according to a third embodiment of the present invention.
8 is a perspective view of the clamp shown in FIG.
9 is a perspective view showing a modified example of the clamp shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 10A is a front view showing a modification of the first embodiment, and FIG. 10B is a side view.
11A to 11D are front views showing a modification of the clamp shown in FIG.
FIG. 12 is a side view showing a modification of the third embodiment.
FIG. 13 is a perspective view showing a modified example of a clamp having three claw portions.
FIG. 14 is a perspective view showing a modified example of the clamp.
FIG. 15 is an exploded perspective view showing an example of a conventional pipe connection structure.
[Explanation of symbols]
2 Inlet piping
3 Outlet piping
4, 5 Clamp (elastic fixing member)
6 Clamp (elastic fixing member)
7 Clamp (elastic fixing member)
8 Clamp (elastic fixing member)
9 Cover (Parts to prevent falling off)
11 Expansion valve body (parts)
12 Refrigerant channel (fluid channel)
15, 16 Groove in expansion valve body
17 Corner (edge) of expansion valve body
19 Engagement end of expansion valve body
20 Groove in expansion valve body
21 Piping connection side end face of expansion valve body
31 Male engagement part of piping (connection end)
33 Piping collar (projection)
40 Evaporator
41 Evaporator connector (connecting part)
42 Connector groove
45, 46 Connector groove
51, 61 Clamp piping holding part (base)
53, 63 Clamp taper (extension)
55, 66 Claw part of the clamp (extension part)
71, 72 Clamp (elastic fixing member)
74 Piping holding part of clamp (base)
78 Clamp taper (extension)
79 Claw claw (extension)
Claims (8)
前記2本の配管(2、3)の接続端部(31)の外周上に突起部(33)が形成されており、
前記エバポレータ(40)の前記連結部(41)は、前記膨張弁(11)内に差し込んで接続可能な先端部と、外周上に複数の溝(42、45、46)が形成されている基端部とからなり、
前記連結部(41)の前記先端部に前記膨張弁(11)が接続され、前記2本の配管(2、3)が、前記突起部(33)の一面が前記膨張弁(11)の配管接続側端面(21)に当接するように、前記膨張弁(11)の配管接続部(13)に差し込まれた状態において、前記2本の配管(2、3)の前記外周上に前記突起部(33)の他面と当接するように取り付けられて、前記複数の溝(42、45、46)と嵌合することにより、前記連結部(41)の前記複数の溝(42、45、46)より前記先端部側の係合部と、前記膨張弁(11)と、前記2本の配管(2、3)の前記突起部(33)とを挟みつけて、前記2本の配管(2、3)を前記膨張弁(11)に固定するとともに、前記膨張弁(11)を前記連結部(41)に固定する弾性固定部材(7、71、72)を設けたことを特徴とする車両用空調装置の配管接続構造。In the vehicle air conditioner, the expansion valve (11) is connected to the expansion valve (11) by inserting and connecting the two pipes (2, 3) including the inlet side piping and the outlet side piping, and the evaporator (40). A pipe connection structure to be fixed to the connecting portion (41).
A protrusion (33) is formed on the outer periphery of the connection end (31) of the two pipes (2, 3),
The connecting portion (41) of the evaporator (40) is a base having a tip portion that can be connected by being inserted into the expansion valve (11), and a plurality of grooves (42, 45, 46) formed on the outer periphery. Consisting of an end,
The expansion valve (11) is connected to the distal end of the connecting portion (41), the two pipes (2, 3) are connected to one surface of the protrusion (33), and the expansion valve (11) is connected to the front surface. In the state inserted in the pipe connection part (13) of the expansion valve (11) so as to come into contact with the connection side end face (21), the projecting part on the outer periphery of the two pipes (2, 3) (33) It is attached so as to come into contact with the other surface, and is engaged with the plurality of grooves (42, 45, 46), whereby the plurality of grooves (42, 45, 46) of the connecting portion (41). ) Sandwiching the engagement portion on the distal end side, the expansion valve (11), and the protrusion (33) of the two pipes (2, 3), the two pipes (2 3) is fixed to the expansion valve (11), and the expansion valve (11) is fixed to the connecting portion (41). Pipe connecting structure for a vehicle air-conditioning system, characterized in that a fixing member (7, 71, and 72).
前記複数の延長部(77、78、79)は、前記複数の溝(42、45、46)にそれぞれ嵌合する複数の爪部(79)と、前記複数の爪部(79)より先端側において前記2本の配管(2、3)の軸から離れるように傾斜しているテーパ部(78)とを有しており、前記2本の配管(2、3)が前記膨張弁(11)の前記配管接続部(13)に差し込まれるときには、前記テーパ部(78)の前記複数の爪部(79)付近に、前記膨張弁(11)の前記接続側端面(21)の縁(17)が押し当てられることにより、前記複数の爪部(79)の間隔が広がって、前記膨張弁(11)および前記連結部(41)の前記係合部が、前記弾性固定部材(7、71、72)の前記複数の爪部(79)と前記2本の配管(2、3)の前記突起部(33)の前記一面との間に入り込むことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置の配管接続構造。The elastic fixing member (7, 71, 72) is attached on the outer periphery of the two pipes (2, 3), and a base (74) that contacts the other surface of the protrusion (33); A plurality of extensions (77, 78, 79) extending from the base (74) along the connection end (31);
The plurality of extension portions (77, 78, 79) include a plurality of claw portions (79) fitted in the plurality of grooves (42, 45, 46), respectively, and a front end side from the plurality of claw portions (79). And the two pipes (2, 3) are inclined so as to be separated from the axes of the two pipes (2, 3), and the two pipes (2, 3) are connected to the expansion valve (11). When being inserted into the pipe connection part (13), the edge (17) of the connection side end face (21) of the expansion valve (11) is located near the plurality of claws (79) of the taper part (78). Is pressed, the interval between the plurality of claw portions (79) is widened, and the engaging portions of the expansion valve (11) and the connecting portion (41) are connected to the elastic fixing members (7, 71, 72) the plurality of claw portions (79) and the protrusions (33) of the two pipes (2, 3). Pipe connecting structure of the vehicular air-conditioning system of claim 1, wherein the entering between the one surface of.
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