JP4136269B2 - 電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として、ハイブリッド自動車や電気自動車等の自動車を駆動するモーターの電源用に使用される大電流用の電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車走行用のモーターを駆動する電源に使用される大電流用の電源装置は、複数の電池を直列に連結した電源モジュールをさらに直列に接続して出力電圧を高くしている。駆動モーターの出力を大きくするためである。この種の用途に使用される電源装置は、極めて大きな電流が流れる。たとえば、ハイブリッド自動車等では、スタートするときや加速するときに、電池の出力で自動車を加速するので、極めて大きな電流が流れる。さらに、短時間で急速充電するときにも大きな電流が流れる。
【0003】
大電流を流して使用される電源装置は、電池の温度が上昇したときに、強制的に冷却する必要がある。複数本の電源モジュールを、複数列に横に並べてホルダーケースに入れている電源装置は、各々の電源モジュールを均等に冷却することが大切である。冷却される電池の温度にむらができると、温度が高くなる電池の性能が低下しやすいからである。
【0004】
ホルダーケースに複数の電源モジュールを収納して、各々の電源モジュールをより均等に冷却する構造は、たとえば、特開平10−270095号公報に記載される。この公報に記載される電源装置は、図1の断面図に示すように、ホルダーケース22の下部を空気の流入口23として上部を排出口24とし、下部の流入口23から上部の排出口24に空気を流動させて、内部に収納している電源モジュール21を冷却する。ホルダーケース22の内部には、電源モジュール21の表面に流す空気の流速を調整するための冷却調整フィン25を配設している。
【0005】
この構造のホルダーケース22は、上部に配設される電源モジュール21の表面を流れる空気の流速を、下部の電源モジュール21の表面を流れる空気の流速よりも速くしている。上部と下部の電源モジュール21の表面を流れる空気の流速を同じにすると、下部の電源モジュール21の表面を通過する空気温度が低いために、下部の電源モジュール21が上部よりも効果的に冷却されて、上部と下部で電源モジュール21に温度差ができるからである。
【0006】
冷却調整フィン25は、上部の電源モジュール21の表面の空気の流速を下部よりも速くするために、冷却調整フィン25と電源モジュール21との間の空気の流動隙間を、上方に向かって次第に狭くしている。流動隙間が狭くなると、空気の流速は速くなるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この構造の電源装置は、下部の電源モジュールを冷たい空気で冷却し、上部の電源モジュールを速い流速で冷却して、上下の電源モジュールをより均一な環境で冷却する。しかしながら、この構造では、上下の電源モジュールを均一な条件で冷却するのが極めて難しい。それは、下部の電源モジュールを冷却する空気温度が低く、上部の電源モジュールを冷却する空気温度が高くなるからである。高温の空気で冷却される上部の電源モジュールは、表面を流れる空気の流速を速くしても、下部の電源モジュールと同じように効率よく冷却するのが難しい。このため、空気の流入口の近傍に配設される電源モジュールは効率よく冷却されるが、空気の排出口の近傍に配設される電源モジュールを効率よく冷却するのが難しく、ホルダーケースに収納している電源モジュールに温度差ができる欠点がある。排出口の近傍にあって、効率よく冷却するのが極めて難しい電源モジュールは、高温になって劣化しやすい弊害がある。
【0008】
本発明は、このような従来の電源装置の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、ホルダーケースに収納している電源モジュールの全体をより均一に冷却して、温度差に起因する電池性能の低下を有効に防止できる電源装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電源装置は、複数の二次電池を直線状に接続している複数本の電源モジュール1と、この電源モジュール1を内部に平行に複数列に並べて収納しており、かつ、内部を通過する空気で収納している電源モジュール1を冷却するホルダーケース2と、ホルダーケース2に冷却空気を強制的に供給または吸引して送風するファン9とを備える。ホルダーケース2は、第1表面プレート2aと第2表面プレート2bを対向させて、第1表面プレート2aと第2表面プレート2bとの間に、第1表面プレート2aと第2表面プレート2bに平行に、電源モジュール1を複数列に並べて配設してなる箱形である。
また、ホルダーケース2は、表面プレートを電源モジュール1の表面に沿わせる溝形に成形して、溝形の底部と溝形の中間とをスリット状に開口して流入口13と排気口14としている。
さらに、第1表面プレート2aは、ホルダーケース2に、空気を流入させる流入口13を開口しており、かつ、第2表面プレート2bは、流入口13から流入した空気を外部に排出する排気口14を開口している。さらにまた、流入口13及び排気口14は、電源モジュール1の表面に沿って、冷却空気を流動させるスリット状で、表面プレートの溝形の底部と溝形の中間に開口してなるスリットでもって、電源モジュール1に対して対称でない位置に配設されている。
【0010】
本発明の電源装置は、第1表面プレート2aの表面に、空気の流入ダクト15を設けることができる。この電源装置は、流入ダクト15から流入口13に空気を通過させて区画室4に空気を流入できる。さらに、第1表面プレート2aに開口している流入口13は、好ましくは、流入ダクト15の上流側を下流側よりも小さくする。この構造の装置は、全ての区画室4に均一に冷却空気を供給できる。
【0011】
さらに、本発明の電源装置は、第2表面プレート2bの表面に空気の排出ダクト16を設けることもできる。この電源装置は、各々の区画室4を通過して排気口14から排出される空気を、排出ダクト16で一緒にして排気する。さらに、第2表面プレート2bに開口している排気口14は、好ましくは、排出ダクト16の上流側を下流側よりも大きくする。この構造の装置は、全ての区画室4に均一に冷却空気を供給できる。
【0012】
さらに、本発明の電源装置は、好ましくは、流入口13と排気口14を、電源モジュール1の縦方向に延長しているスリットとする。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電源装置を例示するものであって、本発明は電源装置を以下のものに特定しない。
【0015】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0016】
図2に示す電源装置は、複数本の電源モジュール1と、この電源モジュール1を内蔵しているホルダーケース2と、ホルダーケース2の電源モジュール1を冷却するファン9とを備える。ホルダーケース2の外観斜視図を図3に示し、ホルダーケース2の一部を切断した斜視図を図4に示す。これ等の図に示すように、ホルダーケース2は、電源モジュール1を内部に平行に複数列に並べて収納しており、内部を通過する空気で電源モジュール1を冷却するようにしている。
【0017】
電源モジュール1は、複数の二次電池を直線状に接続したもので、電源モジュール1は、たとえば、6本の二次電池6を、直線状に直列に連結している。ただし、電源モジュールは、1本の二次電池で構成することもできる。図5に示す電源モジュール1は、円筒型の二次電池6を皿状接続体7で直線状に連結している。電源モジュール1の両端には、正極端子5Aと負極端子5Bからなる電極端子5を連結している。
【0018】
皿状接続体7が二次電池6を直線状に連結する構造を、図5と図6に示している。この構造の電源モジュール1は、皿状接続体7の円盤部7Aを、円筒型の二次電池6の正極に溶接して接続している。皿状接続体7の円盤部7Aは、二次電池6の正極に溶接するプロジェクション7aを設けている。皿状接続体7のプロジェクション7aが正極に溶接されるとき、プロジェクション7aの上面に溶接用電極棒が押圧される。皿状接続体7と二次電池6とのショートを阻止するために、皿状接続体7と二次電池6との間に、リング状に絶縁体8が挟着される。
【0019】
さらに、皿状接続体7は、フランジ部7Bの内側に二次電池6を挿入して、フランジ部7Bを二次電池6の負極である外装缶6Aに溶接する。フランジ部7Bも、円盤部7Aと同じように、内面に設けたプロジェクション7aを外装缶6Aに溶接する。このとき、フランジ部7Bには、プロジェクション7aの外側に溶接用電極棒が押圧される。
【0020】
直列に連結される二次電池は、図示しないが、皿状接続体を使用することなく、U曲したリード板の対向面を互いに溶接して連結することもできる。この電源モジュールは、二次電池を放電させる方向に、大電流をパルス通電して、U曲したリード板の対向面を溶着する。さらに、電源モジュールは、二次電池の+−の電極の間に金属板を挟着する状態で、二次電池を放電させる方向に大電流パルス通電処理をして、金属板を二次電池の電極に溶着することもできる。
【0021】
さらにまた、二次電池の間に金属板を挟着することなく、二次電池の+−の電極を直接に溶着することもできる。この二次電池は、正極端子である封口板の上部表面に円錐状の突起を設け、この突起を隣接する二次電池の負極端子に大電流パルス通電して溶接する。
【0022】
複数の二次電池6が互いに直列に連結された電源モジュール1は、二次電池6の正極側には正極端子5Aを接続し、負極側には負極端子5Bを接続する。
【0023】
電源モジュール1の二次電池6は、ニッケル−水素電池である。ただ、電源モジュール1の二次電池6は、ニッケル−カドミウム電池やリチウムイオン二次電池等を使用することもできる。
【0024】
電源モジュールは、図示しないが、各二次電池の表面に温度センサーを固定している。温度センサーは、電池温度を検出できる素子である。この温度センサーには、好ましくは、電池温度で電気抵抗が変化するにPTCが使用される。各二次電池の表面に固定される温度センサーは、センサーリードを介して直列に、直線状に連結されて、電源モジュールの表面に縦方向に延長して固定される。温度センサーとセンサーリードは、表面を被覆する熱収縮チューブ等で二次電池の表面に固定される。
【0025】
ホルダーケース2は、図2ないし図4に示すように、両面に対向して、第1表面プレート2aと第2表面プレート2bを有する箱形で、第1表面プレート2aと第2表面プレート2bと平行な面内に、複数列に電源モジュール1を横に並べて配設している。図のホルダーケース2は、内部に2段10列に電源モジュール1を収納している。
【0026】
ホルダーケース2は、上下の蓋ケース2Aと、蓋ケース2Aの間に配設される中間ケース2Bとを備える。蓋ケース2Aは、第1表面プレート2aを一体成形している第1蓋ケースと、第2表面プレート2bを一体成形している第2蓋ケースとからなる。蓋ケース2Aと中間ケース2Bは、全体をプラスチックで成形しており、これ等を組み立ててホルダーケース2としている。
【0027】
さらに、ホルダーケース2は、図2と図4に示すように、横に並べて収納している電源モジュール1の間に隔壁3を設けている。隔壁3は、第1表面プレート2aと第2表面プレート2bまで延長されて、内部を複数の区画室4に区画している。図に示すホルダーケース2は、隔壁3を、蓋ケース2Aに一体成形している両側部3Aと、中間ケース2Bに一体成形している中央部3Bとの3領域に分割し、その境界を隙間なく当接している。この構造の隔壁3は、両側部3Aを、第1表面プレート2aと第2表面プレート2bに連結する構造となる。ただし、図示しないが、隔壁の全体を蓋ケースに一体成形し、あるいは、中間ケースに一体成形することもできる。中間ケースに全体を一体成形している隔壁は、その両側縁を第1表面プレートと第2表面プレートの内面に当接する位置まで延長して、空気漏れしないように第1表面プレートと第2表面プレートに密着させる。
【0028】
各々の区画室4には、電源モジュール1が配設される。図のホルダーケース2は、各々の区画室4に2段2列に電源モジュール1を収納している。電源モジュール1を区画室4の定位置に配設するために、図4に示すように、区画室4の内面に突出して、保持リブ10を一体成形している。保持リブ10は、蓋ケース2Aと中間ケース2Bに一体成形して設けられ、蓋ケース2Aと中間ケース2Bの保持リブ10で電源モジュール1を挟着して定位置に保持する。電源モジュール1は、区画室4の内面との間に、空気を通過できる隙間ができるように、保持リブ10で保持される。保持リブ10は、電源モジュール1に対して横方向に延長して設けられる。
【0029】
各々の区画室4に配設される4本の電源モジュール1を均一に冷却するために、区画室4は、電源モジュール1の中央に位置して拡散プレート11を配設している。拡散プレート11は、横断面を十字状とし、電源モジュール1の縦方向に延長して設けられる。拡散プレート11は中間ケース2Bに一体成形して設けられる。拡散プレート11は、一定の間隔で設けている複数の保持リブ10を介して中間ケース2Bに連結される。拡散プレート11は、4本の電源モジュール1の隙間に向かって延長される十字状で、区画室4を通過する冷却空気を矢印で示すように、拡散させて全体の電源モジュール1を均一に冷却する。したがって、十字状の拡散プレート11は、電源モジュール1表面との間に空気を通過できる隙間を設けている。
【0030】
さらに、図に示すホルダーケース2は、隔壁3の両側に分流リブ12を設けている。分流リブ12は、中間ケース2Bに一体成形して設けられる。分流リブ12は、2段に配列している電源モジュール1の間にあって、表面プレートと平行な方向に延長して設けられる。この分流リブ12は、拡散プレート11で分流された冷却空気を、さらに図の矢印で示すように分流して、電源モジュール1の全面を均一に冷却する。
【0031】
【0032】
さらに、ホルダーケース2は、図7に示すように、1段に電源モジュール1を収納することもできる。このホルダーケース2は、中間ケースを省略して、上下の蓋ケース2Aで構成している。上下の蓋ケース2Aは、電源モジュール1の間に隔壁3を一体成形して設けており、これらの隔壁3で内部を複数の区画室4に区画している。図に示すホルダーケース2は、各区画室4に2列に電源モジュール1を配設すると共に、図において右端の区画室4には1列に電源モジュール1を配設している。ただ、ホルダーケースは、各区画室に、1列に電源モジュールを配設することも、3列以上に電源モジュールを配設することもできる。
【0033】
ホルダーケース2は、各々の区画室4に、分流された冷却空気を通過させる。このことを実現するために、第1表面プレート2aを貫通して、各々の区画室4を分流して空気を流入させる流入口13を開口しており、第2表面プレート2bを貫通して、各々の区画室4の空気を外部に排出する排気口14を開口している。
【0034】
ホルダーケース2は、隣接して並べている電源モジュール1の間を溝形に成形している。溝形は、電源モジュール1の谷間の部分で、表面プレートを電源モジュール1の表面に沿わせる形状である。図2ないし図4のホルダーケース2は、溝形に成形している底の部分に、スリット状に空気の流入口13を開口し、溝形に成形している中間にスリット状の排気口14を開口している。図7に示すホルダーケース2は、溝形に成形している底の部分の近傍に、スリット状に空気の流入口13と排気口14を開口している。さらに、図7の排気口14は、溝形の底部に対称な位置には配設されず、多少偏在して開口している。さらに、図8のホルダーケース2は、溝形に成形している底の部分に、スリット状に空気の排気口14を開口し、溝形に成形している中間にスリット状の流入口13を開口している。スリット状の流入口13と排気口14は、電源モジュール1の縦方向に延長して開口される。この形状のホルダーケース2は、電源モジュール1の表面に沿って、冷却空気を速やかに流動させて、効率よく冷却できる特長がある。
【0035】
図2の電源装置は、第1表面プレート2aの表面に空気の流入ダクト15を設けている。流入ダクト15はファン9に連結され、ファン9は流入ダクト15に冷却空気を強制的に供給する。流入ダクト15の冷却空気は、各々の流入口13に分流されて、各々の区画室4に流入される。全ての区画室4に均一に冷却空気を通過させるために、図の装置は、流入ダクト15の上流側の流入口13を、下流側の流入口13よりも小さくしている。流入ダクト15の上流側は、ファン9から供給される冷却空気の圧力が高いので、小さい流入口13から多量の空気が供給される。流入ダクト15の下流側においては、冷却空気の圧力が低くなるので、流入口13を大きくして区画室4に供給される空気量を多くしている。したがって、この構造の装置は、全ての区画室4に均一に冷却空気を供給できる。
【0036】
さらに、図7と図8に示す電源装置は、第2表面プレート2bの表面に空気の排出ダクト16を設けている。排出ダクト16はファン9に連結され、ファン9は排出ダクト16の冷却空気を強制的に吸引して排気する。排出ダクト16は、各々の区画室4から排出される空気を一緒にして排気する。各々の区画室4に均一に冷却空気を通過させるために、図7と図8の装置は、排出ダクト16の上流側の排出口14を、下流側の排出口14よりも大きくしている。排出ダクト16の下流側は、ファン9で効率よく冷却空気が吸引されるので、小さい排出口14から多量の空気が排出される。したがって、この構造の装置は、全ての区画室4に均一に冷却空気を通過できる。
【0037】
とくに、図7に示す電源装置は、排出ダクト16の上流側の排出口14に対向する流入口13を、下流側の排出口14に対向する流入口13よりも小さくしている。流入口13は、図において、右側から左側に向かって次第に小さくしている。この電源装置は、狭い流入口13から流入される空気の流速を、広い流入口13から流入される空気よりも速くできる。このため、ファン9から離れた位置にある電源モジュール1であっても効率よく冷却できる。図に示す電源装置は、ファン9で冷却空気を強制的に吸引してホルダーケース2に送風しているが、ファンで冷却空気をホルダーケースに強制的に供給して、電源モジュールを冷却することもできる。
【0038】
【発明の効果】
本発明の電源装置は、ホルダーケースに収納している電源モジュールの全体をより均一に冷却して、温度差に起因する電池性能の低下を有効に防止できる特長がある。とくに、本発明の電源装置は、両面に対向して第1表面プレートと第2表面プレートを有する箱形のホルダーケースの内部に、第1表面プレートと第2表面プレートと平行な面内に複数列に並べて複数本の電源モジュールを収納しており、さらに、ホルダーケースは、隔壁で内部を複数の区画室に区画して、各々の区画室に電源モジュールを配設しており、さらにまた、ホルダーケースは、第1表面プレートを貫通して、各々の区画室に分流して空気を流入させる流入口を開口すると共に、第2表面プレートを貫通して、各々の区画室の空気を外部に排出する排気口を開口している。電源装置は、ファンでもって、第1表面プレートの流入口から区画室に空気を流入させて、第2表面プレートの排気口から区画室の空気を排気できるので、区画室の電源モジュールを効率よく冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の電源装置の断面図
【図2】 本発明の実施例の電源装置の水平断面図
【図3】 図2に示す電源装置のホルダーケースの外観斜視図
【図4】 図3に示すホルダーケースの一部断面斜視図
【図5】 図2に示す電源装置に内蔵される電源モジュールの側面図
【図6】 図5に示す電源モジュールの分解断面図
【図7】 本発明の他の実施例の電源装置の水平断面図
【図8】 本発明の他の実施例の電源装置の水平断面図
【符号の説明】
1…電源モジュール
2…ホルダーケース 2A…蓋ケース 2B…中間ケース
2a…第1表面プレート 2b…第2表面プレート
3…隔壁 3A…両側部 3B…中央部
4…区画室
5…電極端子 5A…正極端子 5B…負極端子
6…二次電池 6A…外装缶
7…皿状接続体 7A…円盤部 7B…フランジ部
7a…プロジェクション
8…絶縁体
9…ファン
10…保持リブ
11…拡散プレート
12…分流リブ
13…流入口
14…排気口
15…流入ダクト
16…排出ダクト
21…電源モジュール
22…ホルダーケース
23…流入口
24…排出口
25…冷却調整フィン
Claims (5)
- 複数の二次電池(6)を直線状に接続している複数本の電源モジュール(1)と、この電源モジュール(1)を内部に収納しており、かつ、内部を通過する空気で収納している電源モジュール(1)を冷却するホルダーケース(2)と、ホルダーケース(2)に冷却空気を強制的に供給または吸引して送風するファン(9)とを備え、
ホルダーケース(2)は、第1表面プレート(2a)と第2表面プレート(2b)を対向させて、第1表面プレート(2a)と第2表面プレート(2b)との間に、第1表面プレート(2a)と第2表面プレート(2b)に平行に電源モジュール(1)を複数列に並べて配設してなる箱形であり、
前記ホルダーケース (2) は、表面プレートを電源モジュール (1) の表面に沿わせる溝形に成形して、溝形の底部と溝形の中間とをスリット状に開口して流入口 (13) と排気口 (14) としており、
さらに、第1表面プレート(2a)は、ホルダーケース(2)に空気を流入させる流入口(13)を開口しており、かつ、第2表面プレート(2b)は、流入口(13)から流入した空気を外部に排出する排気口(14)を開口しており、
流入口(13)及び排気口(14)は、電源モジュール(1)の表面に沿って、冷却空気を流動させるスリット状で、かつ前記表面プレートの溝形の底部と溝形の中間に開口してなるスリットでもって、電源モジュール (1) に対して対称でない位置に配設されてなる電源装置。 - 第1表面プレート(2a)の表面に空気の流入ダクト(15)を設けている請求項1に記載の電源装置。
- 第1表面プレート(2a)に開口している流入口(13)が、流入ダクト(15)の上流側を下流側よりも小さくしている請求項2に記載の電源装置。
- 第2表面プレート(2b)の表面に空気の排出ダクト(16)を設けている請求項1に記載の電源装置。
- 第2表面プレート(2b)に開口している排気口(14)が、排出ダクト(16)の上流側を下流側よりも大きくしている請求項4に記載の電源装置。
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