JP4132258B2 - Cairo adhesive member and disposable body warmer provided with the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば衣類の任意の所定箇所に自在に貼着でき、かつ一度被着体に貼着した使い捨てカイロを、使用中(発熱中)に被着体から剥がし、再度被着体に貼着する場合においても十分な接着性を発揮することのできるカイロ用粘着部材(例えば粘着シートなど)、及びこの粘着部材を備えた使い捨てカイロに関する。
【0002】
【従来の技術】
粘着剤や粘着シート等により、衣類等に自在に貼着できる使い捨てカイロ(以下、単にカイロともいう。)が知られている。係る使い捨てカイロの場合、使用者がカイロ使用中(発熱中)に貼り付け位置を変更することが有る。このとき、一度衣類等の被着体に貼着させたカイロを発熱中に剥がすと、粘着剤層の表面に衣類の毛羽が付着し易く、再度衣類に貼り付けるときの接着力が低下することがあった。一方、カイロを被着体から剥がすときの毛羽の付着を少なくするため、粘着剤層の接着力を全体的に低く設計すると、特に冬場の低温時において、貼り付け直後にカイロが被着体から剥れ落ち易くなるという問題が発生することがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、使い捨てカイロの使用開始時においては、衣類等の被着体に対して十分な接着力を有して容易に貼着することができ、さらにカイロ使用中に、カイロの貼着位置を変更するためにカイロを被着体から剥がした場合には粘着剤層表面への毛羽の付着が少なく、一度剥がしたカイロを再度、被着体に貼着する場合においても十分な接着力を発揮することのできるカイロ用粘着部材、及び該粘着部材を備えた使い捨てカイロを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の問題点を解決するために鋭意研究した結果、使い捨てカイロに使用される粘着部材を構成する粘着剤として、主成分としてのスチレン系ブロック共重合体に、特定量の芳香族変性テルペン樹脂を必須成分として含有させることにより、使い捨てカイロの使用開始時等の低温時には、被着体に対し十分な接着力を有し、その後カイロの発熱による温度上昇に伴い、カイロが被着体から剥れ落ちない程度に接着力が低下したり、あるいは、温度上昇に伴う接着力の上昇が小さくなり、使用中にカイロを被着体から剥がすときの毛羽の抜き取りを防止し、再度被着体にカイロを貼着させる場合においても十分な接着力を維持することができることを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】
即ち本願第一の発明は、温熱効果を有する使い捨てカイロを被着体に貼着固定するための粘着部材であって、該粘着部材を構成する粘着剤は、スチレン系ブロック共重合体を主成分とし、粘着剤中に芳香族変性テルペン樹脂を3〜25重量%含有することを特徴とするカイロ用粘着部材に関する。また、本願第二の発明は、粘着部材をJIS綿布に貼着した後、60℃の条件下においてJIS綿布から剥離し、再度60℃の条件下でJIS綿布に貼着したときの接着力(再貼着後接着力)が、60℃の条件下でJIS綿布から剥離する前の接着力(再貼着前接着力)の80%以上を維持していることを特徴とする前記カイロ用粘着部材に関する。また、本願第三の発明は、粘着剤中に含有される芳香族変性テルペン樹脂が、テルペン・スチレン共重合体液状樹脂であることを特徴とする前記カイロ用粘着部材に関する。また、本願第四の発明は、粘着部材の60℃の条件下における対JIS綿布接着力が150〜350g/20mmであることを特徴とする前記カイロ用粘着部材に関する。さらに、本願第五の発明は、前記カイロ用粘着部材を備えてなる使い捨てカイロに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明においてカイロ用粘着部材とは、使い捨てカイロを衣類等の被着体に貼着させるための粘着剤自体や、粘着剤を任意の基材シート上に設けてなる粘着シート等である。
【0007】
本発明においてカイロ用粘着部材を構成する粘着剤は、スチレン系ブロック共重合体を主成分としている。係るスチレン系ブロック共重合体としては、スチレンを成分とする適宜なものを用いうる。一般的なスチレン系ブロック共重合体は、スチレンの如きビニル芳香族化合物を主体とする末端ブロックAを2個又は3個以上有し、イソプレンの如き共役ジエン化合物を主体とする中間ブロックBを少なくとも1個有するトリブロックや放射状ブロック(A−B−A型ブロックポリマー)と、ビニル芳香族化合物よりなる1個のブロックAと、共役ジエン化合物よりなる1個のブロックBが共重合したジブロック(A−B型ブロックポリマー)と、共役ジエン化合物又はビニル芳香族化合物のホモ重合体などの混合物からなる。
【0008】
係るスチレン系ブロック共重合体の具体例としては、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)やスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−エチレン・ブチレン共重合体−スチレン(SEBS)やスチレン−エチレン・プロピレン共重合体−スチレン(SEPS)、スチレン−イソプレン・プロピレン共重合体−スチレン(SIPS)の如きA−B−A型ブロックポリマーやその水添処理物、スチレン−エチレン・ブチレン共重合体やスチレン−エチレン・プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエンやスチレン−イソプレンの如きA−B型ブロックポリマーやその水添処理物などがあげられる。スチレン系ブロック共重合体は、1種又は2種以上を用いうる。
【0009】
本発明では、前記スチレン系ブロック共重合体を主成分とする粘着剤中に、芳香族変性テルペン樹脂を3〜25重量%、好ましくは5〜20重量%含有することを特徴としている。本発明において、粘着剤中の芳香族変性テルペン樹脂の含有量が、3重量%未満であると、粘着剤の弾性率が上昇することにより、特に低温下での接着力が低下するようになる。また、芳香族変性テルペン樹脂の含有量が25重量%を超えると、高温での弾性率が低下し、カイロの使用中において、被着体に貼着させたカイロが落下するという問題が発生する。
【0010】
本発明において、粘着剤中に必須成分として含有される芳香族変性テルペン樹脂は、例えばモノビニル置換芳香族化合物等の芳香族モノマーと、α−ピネン、β−ピネン、ジペンテン等のテルペンモノマーの共重合により得られる樹脂である。本発明では特に、スチレン系ブロック共重合体に相溶し易く、粘着剤の弾性率を極端に低下させることなく良好な接着特性を発揮させることができるという点よりテルペン・スチレン共重合体液状樹脂が好ましく使用される。
【0011】
また、粘着剤には、スチレン系ブロック共重合体と芳香族変性テルペン樹脂以外にも、例えば芳香族変性テルペン樹脂以外の粘着付与樹脂(タッキファイヤ)を併用したり、あるいは軟化剤(オイル、液状樹脂等)、老化防止剤、充填剤、顔料等の各種添加剤を必要に応じて含有させることができる。
【0012】
本発明のカイロ用粘着部材に使用される粘着剤の各成分の配合割合は、芳香族変性テルペン樹脂の配合量が上記範囲内となるように調整すればよく、特に限定するものではないが、通常、主成分であるスチレン系ブロック共重合体100重量部に対し、芳香族変性テルペン樹脂が10〜50重量部、芳香族変性テルペン樹脂以外の粘着付与樹脂が10〜200重量部、老化防止剤等の各種添加剤が0.5〜50重量部程度である。
【0013】
本発明の粘着部材は、粘着部材をJIS綿布に貼着した後、60℃の条件下においてJIS綿布から剥離し、再度60℃の条件下でJIS綿布に貼着したときの接着力(再貼着後接着力)が、60℃の条件下でJIS綿布から剥離する前の接着力(再貼着前接着力)の80%以上、好ましくは95〜100%を維持していることが望ましい。粘着部材の再貼着後の接着力が再貼着前の接着力の80%未満に低下すると、被着体に再貼着させたカイロが使用中に落下し易くなるという問題が発生することがある。本発明においては、上述のスチレン系ブロック共重合体に特定量の芳香族変性テルペン樹脂を配合した粘着剤を用いることにより、上記再貼着後の接着特性を満足する粘着部材を得ることができる。なお、本発明において接着力の測定時等に被着体として使用されるJIS綿布とは、JIS−L−0803に規定された試験用添付白布、綿(カナキン3号)のことをいう。
【0014】
また、本発明の粘着部材は、60℃の条件下における対JIS綿布接着力が150〜350g/20mm、好ましくは200〜300g/20mmであることが望ましい。粘着部材の60℃の条件下における対JIS綿布接着力を上記範囲に調整することにより、被着体から使用中のカイロを剥離するときの毛羽の抜き取りを防止し、一度剥離したカイロを再度被着体に貼着するときの接着性を保持させ易くなる。本発明においては、上述のスチレン系ブロック共重合体に特定量の芳香族変性テルペン樹脂を配合した粘着剤を用いることにより、60℃の条件下における接着力が上記範囲を満足する粘着部材を得ることができる。
【0015】
本発明の粘着部材は、粘着剤層のみでも構成し得るが、特に基材シートの少なくとも片面に、本発明の特定の粘着剤層を形成してなる粘着シートとして提供することが好ましい。また粘着剤層の厚さは、特に限定するものではないが、通常10〜100μm程度、特に20〜60μm程度が好ましい。
【0016】
本発明において、基材シートの少なくとも片面に粘着剤層を形成して粘着部材(粘着シート)を構成する場合、係る基材シートとしては、例えば単層又は積層構造を有するプラスチックフィルムや、プラスチックフィルムと不織布や織布との積層フィルム、あるいは発泡シート等を適宜選択して使用することができる。また、基材シート表面にシリコーン系離型剤層や長鎖アルキル系離型剤層、フッ素系離型剤層等の離型剤層を形成したセパレータ(剥離ライナ)も基材シートとして使用することができる。基材シートは、通気性を有するものであってもよいし、有しないものであってもよい。基材シートの厚さは、特に限定するものではないが、通常5〜500μm、好ましくは10〜100μm程度である。
【0017】
また、粘着部材に使用される基材シートが、使い捨てカイロの発熱体組成物を収納するための袋体の構成部材として使用される場合は、袋体を構成する多孔質フィルム等の通気性基材とのヒートシール特性を考慮して、該基材シートは、通気性基材との接着面がヒートシール性の良好なフィルムからなり、裏面が粘着剤層と良接着性のフィルムからなる積層構造を有するフィルムからなることが好ましい。この場合、積層構造を有する基材シートのヒートシール性の良好なフィルムとしては、例えばエチレン・酢酸ビニル共重合体、就中、酢酸ビニル含量が10〜30重量%の共重合体、融点が100℃以下、就中70〜80℃のエチレン・エチルアクリレート共重合体やエチレン・メチルメタアクリレート共重合体、低密度ないし超低密度のポリエチレン、就中メタロセンポリエチレン、特に密度が0.88〜0.91g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレンの1種又は2種以上の混合物等があげられるが、これに限定されない。
【0018】
一方、粘着剤層と良接着性のフィルムとしては、例えば直鎖状若しくはその他の低密度ポリエチレンや中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンや超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレンの如きポリオレフィン、又はエチレン・プロピレン共重合体やエチレン・プロピレン・ジエン共重合体の如きオレフィン系共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体の如きオレフィン・(メタ)アクリレート共重合体や、オレフィン・メタクリル酸共重合体の如きオレフィン・(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のエチレンやプロピレンの如きオレフィンと他の適宜なビニル系モノマーの1種又は2種以上とからなるオレフィン・ビニル系共重合体、あるいはそれらの2種以上を併用した混合物や、ポリオレフィンないしオレフィン・ビニル系共重合体以外のポリエステルやスチレン系エラストマーの如き適宜なポリマーを併用した混合物などがあげられるが、これに限定されない。
【0019】
上記積層構造を有するフィルムは、例えばキャスティング方式や溶融成形方式、カレンダー圧延方式や重ね塗り方式、Tダイやインフレーションダイ等を介した押出成形方式などの適宜な密着重畳方式にて形成することができる。なお、基材シートには、例えば無機充填剤ないし顔料や酸化防止剤、帯電防止剤や難燃剤、滑剤や軟化剤等の適宜な添加剤を必要に応じて配合することができる。また、基材シートには、密着力の向上等を目的としたコロナ処理やプラズマ処理、下塗り処理等の適宜な表面処理を必要に応じて施すこともできる。
【0020】
基材シートの片面に粘着剤を塗布して粘着剤層を形成する場合、粘着剤層の形成パターンは、特に限定するものではないが、例えば全面に塗布したり、あるいは、スジ状やドット状の如く部分的に塗布することができる。また、基材シートの片面に粘着剤層を形成した場合、粘着剤層を保護するためのセパレータを設けることもできる。
【0021】
本発明においては、上述の粘着シートを発熱体組成物を封入する袋体の構成材料として使用したり、あるいは、粘着剤層を袋体の片面に形成することにより、衣類等に自在に貼着することができる使い捨てカイロを提供することができる。
【0022】
以下、本発明の実例を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明のカイロ用粘着部材の実例(粘着シート)を示す断面図であり、基材シート1上に粘着剤層2が設けられ、粘着剤層2上にはセパレータ3が設けられている。また図2では、さらに基材シート1の他面に通常の粘着剤層4が設けられている。図2の場合、粘着剤層4を利用して粘着シートを使い捨てカイロへ固定して使用することができる。図3は、本発明の粘着部材を設けてなる使い捨てカイロの実例を示す断面図であり、鉄粉等を主成分とする発熱体組成物5が通気性を有する多孔質フィルム6及び基材シート1で包装されており、この基材シート1の片面に本発明の粘着剤層2がスジ状に形成されている。また、粘着剤層2の表面は、さらにセパレータ3で保護されている。この使い捨てカイロの使用時には、セパレータ3を剥がすことにより、使い捨てカイロを衣類等に自在に貼着することができる。
【0023】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。なお、以下において部とあるのは重量部を意味する。
【0024】
〔実施例1〜3、比較例1〜3〕
以下実施例及び比較例においては、下記配合からなる粘着剤組成物をトルエンに溶解し、25μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)上に、35μm厚の粘着剤層となるように塗工、乾燥して粘着シートを作製した。
【0025】
(実施例1)
・スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー:100部
(商品名:クインタック3450、スチレン含有量19%、日本ゼオン社製)
・テルペン・スチレン共重合体液状樹脂: 30部
(商品名:YSレジンTO−L、製造者:ヤスハラケミカル社製)
・水添石油系樹脂: 130部
(商品名:マルカレッツH−700F、軟化点95℃、丸善石油化学社製)
・老化防止剤 2部
(商品名:イルガノックスB−612、チバガイギー社製)
【0026】
(実施例2)
・スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー:100部
(商品名:クインタック3460C、スチレン含有量25%、日本ゼオン社製)
・テルペン・スチレン共重合体液状樹脂: 20部
(商品名:YSレジンTO−L、製造者:ヤスハラケミカル社製)
・水添石油系樹脂: 130部
(商品名:マルカレッツH−700F、軟化点95℃、丸善石油化学社製)
・老化防止剤 2部
(商品名:イルガノックスB−612、チバガイギー社製)
【0027】
(実施例3)
・スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー:100部
(商品名:クインタック3460C、スチレン含有量25%、日本ゼオン社製)
・テルペン・スチレン共重合体液状樹脂: 40部
(商品名:YSレジンTO−L、製造者:ヤスハラケミカル社製)
・水添石油系樹脂: 100部
(商品名:クリアロンM−105、軟化点105℃、ヤスハラケミカル社製)
・老化防止剤 2部
(商品名:イルガノックスB−612、チバガイギー社製)
【0028】
(比較例1)
・スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー:100部
(商品名:クインタック3460C、スチレン含有量25%、日本ゼオン社製)
・テルペン・スチレン共重合体液状樹脂: 70部
(商品名:YSレジンTO−L、製造者:ヤスハラケミカル社製)
・水添石油系樹脂: 100部
(商品名:クリアロンM−105、軟化点105℃、ヤスハラケミカル社製)
・老化防止剤 2部
(商品名:イルガノックスB−612、チバガイギー社製)
【0029】
(比較例2)
・スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー:100部
(商品名:クインタック3460C、スチレン含有量25%、日本ゼオン社製)
・テルペン・スチレン共重合体液状樹脂: 5部
(商品名:YSレジンTO−L、製造者:ヤスハラケミカル社製)
・水添石油系樹脂: 100部
(商品名:クリアロンM−105、軟化点105℃、ヤスハラケミカル社製)
・老化防止剤 2部
(商品名:イルガノックスB−612、チバガイギー社製)
【0030】
(比較例3)
・ポリアクリル酸2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA):100部
(日東電工社製)
・イソシアネート系架橋剤: 4部
(商品名:コロネートL、製造者:日本ポリウレタン社製)
・老化防止剤: 2部
(商品名:イルガノックスB−612、チバガイギー社製)
【0031】
実施例及び比較例で得られた粘着シートについて、以下に記載した方法により、初期接着力、再貼着前接着力、再貼着後接着力、毛羽の抜き取り状態を評価した。これらの結果は、表1に示されるとおりであった。
【0032】
〔初期接着力〕
幅20mm、長さ約150mmに切断した粘着シートを、支持板としてのステンレス鋼板の片面に固定したJIS綿布の表面に5℃の雰囲気下で、2kgのローラーを1往復させて貼り合わせ、貼り合わせ10秒後に、5℃の雰囲気下で180°ピール接着力を測定した。接着力の測定は、引張試験機を使用し、引張速度を300mm/minとして測定を行った。(粘着シート側をJIS綿布から引き剥がした。)
【0033】
〔再貼着前接着力〕
幅20mm、長さ約150mmに切断した粘着シートを、支持板としてのステンレス鋼板の片面に固定したJIS綿布の表面に60℃の雰囲気下で、2kgのローラーを1往復させて貼り合わせ、60℃の雰囲気下で30分放置後、60℃の雰囲気下で180°ピール接着力を測定した。接着力の測定は、引張試験機を使用し、引張速度を300mm/minとして測定を行った。(粘着シート側をJIS綿布から引き剥がした。)
【0034】
〔再貼着後接着力〕
幅20mm、長さ約150mmに切断した粘着シートを、支持板としてのステンレス鋼板の片面に固定したJIS綿布の表面に60℃の雰囲気下で、2kgのローラーを1往復させて貼り合わせ、60℃の雰囲気下で30分放置後、引張試験機を使用して引張速度300mm/min、180°ピールにて粘着シートをJIS綿布から剥がした。剥がし取った粘着シートを再度、支持板としてのステンレス鋼板の片面に固定したJIS綿布の表面に60℃の雰囲気下で、2kgのローラーを1往復させて貼り合わせ、貼り合わせ10秒後に60℃の雰囲気下で180°ピール接着力を測定した。接着力の測定は、引張試験機を使用し、引張速度を300mm/minとして測定を行った。(粘着シート側をJIS綿布から引き剥がした。)
【0035】
〔再貼着前後の接着力維持率〕
以下の式により、再貼着前後の接着力維持率(以下、単に接着力維持率ともいう。)を計算により求めた。
接着力維持率(%)=(再貼着後接着力/再貼着前接着力)×100
【0036】
〔毛羽の抜き取り状態〕
幅20mm、長さ約150mmに切断した粘着シートを、支持板としてのステンレス鋼板の片面に固定したJIS綿布の表面に60℃の雰囲気下で、2kgのローラーを1往復させて貼り合わせ、60℃の雰囲気下で30分放置後、引張試験機を使用して引張速度300mm/min、180°ピールにて粘着シートをJIS綿布から剥がした。この時、粘着シートの粘着剤層表面を目視にて観察し、毛羽の抜き取り状態を観察した。
この時、粘着剤層の表面に毛羽の付着がほとんど確認されなかった場合を○、毛羽の付着が目立つものを×として評価を行った。
【0037】
【表1】
【0038】
表1からも明らかなように、粘着剤の組成を本発明で規定した構成にて作製した実施例1〜3の粘着シートは、
1)低温雰囲気下で、被着体であるJIS綿布に貼着した直後の接着力(初期接着力)が、実用上、使い捨てカイロを衣類等の被着体に貼着固定するのに十分な接着力を有しており、また、
2)使い捨てカイロの使用(発熱)条件下においても、被着体に対する接着力は、初期接着力に比較して大幅に上昇することが無いか、あるいは、実用上の貼着固定機能を失わない程度に接着力が低下しており、さらに、
3)一度被着体から剥がし取った粘着シートを再度JIS綿布へ貼着した場合でも、剥がし取る前の接着力を維持しており、再貼着後も使い捨てカイロを被着体に貼着固定するのに十分な接着力を有していることが確認された。
また、実施例の粘着シートは、使い捨てカイロの使用(発熱)条件下でJIS綿布から剥がし取ったときの粘着剤層表面への毛羽の付着もほとんど確認されなかった。
【0039】
一方、粘着剤中に含有される芳香族変性テルペン樹脂の配合量を本発明で規定する範囲外に調整した比較例1及び2の粘着シートは、使い捨てカイロの使用(発熱)条件下での接着力が大幅に低下したり、あるいは低温雰囲気下での接着力が低く、実用上使用できるレベルの粘着シートは得られなかった。また、アクリル系の粘着剤を使用した比較例3の粘着シートの場合、使い捨てカイロの使用(発熱)条件下で粘着シートをJIS綿布から剥がし取ったときの毛羽の抜き取りが目立ち、一度被着体から剥がし取った粘着シートを被着体へ再貼着させたときの接着力の低下が著しく、実用上十分な貼着固定機能を維持する粘着シートを得ることができなかった。
【0040】
【発明の効果】
本発明のカイロ用粘着部材は上記の如き構成を有することにより、使い捨てカイロの使用開始時は衣類等の被着体に対する十分な接着力を有し、またカイロの使用中(発熱中)は、接着力が大幅に上昇することが無く、さらにカイロ使用中、貼着位置の変更のために、カイロを一度被着体から剥がした場合でも、粘着剤層表面への衣類等の毛羽の付着が少なく、再度カイロを被着体に貼着する場合においても、十分な接着力を維持した状態で貼着することができるようになる。
従って、本発明のカイロ用粘着部材を使用することにより、衣類等の毛羽の抜き取りを心配することなく、使用中の使い捨てカイロの貼着位置を変更することができるようになり、さらに、使用中に貼着位置を変更しても、使用開始時に比較して大幅な接着機能の低下の無い使い捨てカイロを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着シートの一例を示す断面図である。
【図2】本発明の粘着シートの一例を示す断面図である。
【図3】本発明の粘着部材を設けてなる使い捨てカイロの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基材シート
2 粘着剤層
3 セパレータ
4 通常の粘着剤層
5 発熱体組成物
6 多孔質フィルム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, for example, a disposable body warmer that can be freely attached to any predetermined location of clothing and once attached to an adherend is peeled off from the adherend during use (during heat generation), and then attached to the adherend again. The present invention relates to a warming adhesive member (for example, a pressure sensitive adhesive sheet) capable of exhibiting sufficient adhesion even when worn, and a disposable warmer equipped with this adhesive member.
[0002]
[Prior art]
A disposable body warmer (hereinafter also simply referred to as a body warmer) that can be freely attached to clothing or the like with an adhesive or an adhesive sheet is known. In the case of such a disposable body warmer, the user may change the attaching position while using the body warmer (while generating heat). At this time, if the warmer once attached to the adherend such as clothing is peeled off during heat generation, the fluff of the clothing is likely to adhere to the surface of the pressure-sensitive adhesive layer, and the adhesive force when it is attached to the clothing again decreases. was there. On the other hand, in order to reduce the adhesion of fluff when peeling the body from the adherend, if the adhesive force of the adhesive layer is designed to be low overall, the body will be removed from the adherend immediately after application, especially at low temperatures in winter. There was a case where the problem of easy peeling off occurred.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems, and the object of the present invention is to have a sufficient adhesive force on an adherend such as clothing when the disposable body warmer starts to be used. In addition, when the body is peeled off from the adherend to change the sticking position of the body while using the body, there is little fuzz sticking to the surface of the adhesive layer. It is another object of the present invention to provide a warmer pressure-sensitive adhesive member capable of exhibiting sufficient adhesive force even when it is attached to an adherend, and a disposable warmer provided with the pressure-sensitive adhesive member.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent research to solve the above problems, the present inventors have found that a specific amount of fragrance is added to the styrene block copolymer as a main component as an adhesive constituting an adhesive member used in a disposable body warmer. By containing a group-modified terpene resin as an essential component, it has sufficient adhesion to the adherend at a low temperature such as when the disposable body warmer starts to be used. Adhesive strength decreases to such an extent that it does not peel off from the adherend, or the increase in adhesive strength with increasing temperature decreases, preventing fluff from being removed when the body is peeled off the adherend during use. It has been found that sufficient adhesion can be maintained even when a body warmer is attached to an adherend, and the present invention has been completed.
[0005]
That is, the first invention of the present application is an adhesive member for sticking and fixing a disposable warmer having a thermal effect to an adherend, and the adhesive constituting the adhesive member is mainly composed of a styrene block copolymer. And 3 to 25% by weight of an aromatic modified terpene resin in the adhesive. In addition, the second invention of the present application is the adhesive force when the adhesive member is attached to the JIS cotton cloth, then peeled off from the JIS cotton cloth under the condition of 60 ° C., and again attached to the JIS cotton cloth under the condition of 60 ° C. Adhesive strength after reattachment is maintained at 80% or more of the adhesive strength (adhesive strength before reattachment) before peeling from JIS cotton cloth at 60 ° C. It relates to members. The third invention of the present application relates to the above-mentioned pressure-sensitive adhesive member for warmers, wherein the aromatic modified terpene resin contained in the pressure-sensitive adhesive is a terpene / styrene copolymer liquid resin. In addition, the fourth invention of the present application relates to the above-described pressure-sensitive adhesive member for warmers, wherein the pressure-sensitive adhesive member has an adhesive strength to JIS cotton cloth of 150 to 350 g / 20 mm under the condition of 60 ° C. Furthermore, the fifth invention of the present application relates to a disposable body warmer comprising the body warming adhesive member.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the adhesive member for warmers is an adhesive for attaching a disposable body warmer to an adherend such as clothing, or an adhesive sheet in which an adhesive is provided on an arbitrary substrate sheet.
[0007]
In the present invention, the pressure-sensitive adhesive constituting the warming adhesive member is mainly composed of a styrene block copolymer. As such a styrenic block copolymer, a suitable styrene-based component can be used. A general styrenic block copolymer has two or more terminal blocks A mainly composed of a vinyl aromatic compound such as styrene, and at least an intermediate block B mainly composed of a conjugated diene compound such as isoprene. A diblock obtained by copolymerizing one triblock or radial block (ABA type block polymer), one block A made of a vinyl aromatic compound, and one block B made of a conjugated diene compound ( AB block polymer) and a mixture of a conjugated diene compound or a homopolymer of a vinyl aromatic compound.
[0008]
Specific examples of such styrenic block copolymers include styrene-isoprene-styrene (SIS), styrene-butadiene-styrene (SBS), styrene-ethylene-butylene copolymer-styrene (SEBS), and styrene-ethylene-propylene. Copolymer-Styrene (SEPS), ABA type block polymer such as styrene-isoprene / propylene copolymer-styrene (SIPS) and its hydrogenated product, styrene-ethylene-butylene copolymer and styrene- Examples thereof include ethylene / propylene copolymers, AB type block polymers such as styrene-butadiene and styrene-isoprene, and hydrogenated products thereof. One or two or more styrenic block copolymers can be used.
[0009]
In the present invention, the pressure-sensitive adhesive mainly composed of the styrenic block copolymer contains 3 to 25% by weight, preferably 5 to 20% by weight of an aromatic modified terpene resin. In the present invention, if the content of the aromatic-modified terpene resin in the pressure-sensitive adhesive is less than 3% by weight, the adhesive modulus at a low temperature particularly decreases due to an increase in the elastic modulus of the pressure-sensitive adhesive. . In addition, when the content of the aromatic modified terpene resin exceeds 25% by weight, the elastic modulus at a high temperature is lowered, and there is a problem that the body warmed up on the adherend falls during use of the body warmer. .
[0010]
In the present invention, the aromatic-modified terpene resin contained as an essential component in the adhesive is, for example, a copolymer of an aromatic monomer such as a monovinyl-substituted aromatic compound and a terpene monomer such as α-pinene, β-pinene, or dipentene. It is resin obtained by. In the present invention, a terpene / styrene copolymer liquid resin is particularly preferable because it is easily compatible with the styrene block copolymer and can exhibit good adhesive properties without extremely reducing the elastic modulus of the pressure-sensitive adhesive. Are preferably used.
[0011]
In addition to the styrene block copolymer and the aromatic modified terpene resin, for example, a tackifier resin other than the aromatic modified terpene resin (tackifier) or a softener (oil, liquid) is used as the adhesive. Resin, etc.), anti-aging agents, fillers, pigments and other various additives may be included as required.
[0012]
The blending ratio of each component of the pressure-sensitive adhesive used in the adhesive member for warmers of the present invention may be adjusted so that the blending amount of the aromatic modified terpene resin is within the above range, but is not particularly limited. Usually, 10 to 50 parts by weight of an aromatic modified terpene resin and 10 to 200 parts by weight of a tackifying resin other than an aromatic modified terpene resin are used with respect to 100 parts by weight of a styrene block copolymer as a main component. Etc. are about 0.5 to 50 parts by weight.
[0013]
The pressure-sensitive adhesive member of the present invention has an adhesive strength (re-sticking) when the pressure-sensitive adhesive member is attached to a JIS cotton cloth after being peeled off from the JIS cotton cloth at 60 ° C. It is desirable that the post-attachment adhesive force is maintained at 80% or more, preferably 95 to 100%, of the adhesive force before peeling from the JIS cotton fabric under the condition of 60 ° C. (adhesive force before reattachment). If the adhesive strength after re-adhesion of the adhesive member is reduced to less than 80% of the adhesive strength before re-adhesion, the problem that the warmer re-adhered to the adherend easily falls during use. There is. In the present invention, a pressure-sensitive adhesive member satisfying the adhesive properties after re-sticking can be obtained by using a pressure-sensitive adhesive in which a specific amount of an aromatic-modified terpene resin is blended with the above-mentioned styrenic block copolymer. . In the present invention, the JIS cotton cloth used as an adherend at the time of measuring the adhesive force, etc. refers to the attached white cloth for test and cotton (Kanakin No. 3) defined in JIS-L-0803.
[0014]
In addition, the pressure-sensitive adhesive member of the present invention has an adhesive strength to JIS cotton cloth of 150 to 350 g / 20 mm, preferably 200 to 300 g / 20 mm under the condition of 60 ° C. By adjusting the adhesion of the adhesive member to the JIS cotton cloth under the condition of 60 ° C. within the above range, the fluff is prevented from being removed when the used body is peeled off from the adherend, and the once removed body is covered again. It becomes easy to maintain the adhesiveness when sticking to the body. In the present invention, by using a pressure-sensitive adhesive in which a specific amount of an aromatic-modified terpene resin is blended with the above-described styrenic block copolymer, a pressure-sensitive adhesive member having an adhesive force satisfying the above range at 60 ° C. is obtained. be able to.
[0015]
The pressure-sensitive adhesive member of the present invention can be composed of only a pressure-sensitive adhesive layer, but it is particularly preferable to provide it as a pressure-sensitive adhesive sheet in which the specific pressure-sensitive adhesive layer of the present invention is formed on at least one side of the substrate sheet. The thickness of the pressure-sensitive adhesive layer is not particularly limited, but is usually about 10 to 100 μm, and particularly preferably about 20 to 60 μm.
[0016]
In the present invention, when forming an adhesive member (adhesive sheet) by forming an adhesive layer on at least one side of the base sheet, the base sheet is, for example, a plastic film having a single layer or a laminated structure, or a plastic film. A laminated film of a nonwoven fabric and a woven fabric, or a foamed sheet can be appropriately selected and used. In addition, a separator (release liner) in which a release agent layer such as a silicone release agent layer, a long-chain alkyl release agent layer, or a fluorine release agent layer is formed on the surface of the substrate sheet is also used as the substrate sheet. be able to. The base sheet may be breathable or may not. Although the thickness of a base material sheet is not specifically limited, Usually, 5-500 micrometers, Preferably it is about 10-100 micrometers.
[0017]
Further, when the base sheet used for the adhesive member is used as a constituent member of a bag body for storing the heating element composition of the disposable body warmer, a breathable base such as a porous film constituting the bag body In consideration of the heat seal characteristics with the material, the base sheet is a laminate in which the adhesive surface with the breathable base material is a film with good heat sealability, and the back surface is a pressure sensitive adhesive layer and a good adhesive film. The film preferably has a structure. In this case, examples of the heat-sealable film of the base sheet having a laminated structure include an ethylene / vinyl acetate copolymer, in particular, a copolymer having a vinyl acetate content of 10 to 30% by weight, and a melting point of 100. Or lower, especially 70 to 80 ° C., ethylene / ethyl acrylate copolymer, ethylene / methyl methacrylate copolymer, low density to ultra-low density polyethylene, especially metallocene polyethylene, especially the density is 0.88-0. Examples thereof include, but are not limited to, one kind or a mixture of two or more kinds of 91 g / cm 3 linear low density polyethylene.
[0018]
On the other hand, the adhesive layer and good adhesive film include, for example, linear or other low density polyethylene, medium density polyethylene, high density polyethylene, ultrahigh molecular weight polyethylene, polyolefin such as polypropylene, or ethylene / propylene copolymer. Olefin copolymers such as ethylene / propylene / diene copolymers, olefin / (meth) acrylate copolymers such as ethylene / ethyl acrylate copolymers, and olefin / (meth) acrylates such as olefin / methacrylic acid copolymers. ) Olefin / vinyl copolymer composed of one or more of olefins such as ethylene and propylene and other appropriate vinyl monomers such as acrylic acid copolymer, ethylene / vinyl acetate copolymer, or the like A mixture of two or more of the above and polyolefin And the like and mixtures in combination with such suitable polymer polyester or a styrene-based elastomer other than stone olefin-vinyl copolymer, but is not limited thereto.
[0019]
The film having the above laminated structure can be formed by an appropriate adhesion superposition method such as a casting method, a melt molding method, a calendar rolling method, an overcoating method, an extrusion method via a T die, an inflation die, or the like. . In addition, for example, an appropriate additive such as an inorganic filler or a pigment, an antioxidant, an antistatic agent, a flame retardant, a lubricant, or a softening agent can be added to the base sheet, if necessary. In addition, the substrate sheet may be subjected to appropriate surface treatment such as corona treatment, plasma treatment, undercoating treatment, etc. for the purpose of improving adhesion, as necessary.
[0020]
When an adhesive is applied to one side of the base sheet to form an adhesive layer, the formation pattern of the adhesive layer is not particularly limited. For example, it is applied to the entire surface, or a stripe or dot shape. It can be applied partially as follows. Moreover, when an adhesive layer is formed on one side of the base sheet, a separator for protecting the adhesive layer can also be provided.
[0021]
In the present invention, the above-mentioned pressure-sensitive adhesive sheet can be used as a constituent material of a bag body that encloses a heating element composition, or a pressure-sensitive adhesive layer is formed on one side of a bag body, so that it can be freely attached to clothing or the like. A disposable body warmer can be provided.
[0022]
Hereinafter, an example of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 and 2 are cross-sectional views showing an actual example (adhesive sheet) of an adhesive member for warmers of the present invention, in which an
[0023]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and this invention is demonstrated more concretely, this invention is not limited only to an Example. In the following, “part” means part by weight.
[0024]
[Examples 1-3, Comparative Examples 1-3]
In the following examples and comparative examples, a pressure-sensitive adhesive composition having the following composition is dissolved in toluene, and coated on a 25 μm-thick polyethylene terephthalate film (PET film) so as to form a 35 μm-thick pressure-sensitive adhesive layer and dried. Thus, an adhesive sheet was produced.
[0025]
(Example 1)
-Styrene-isoprene-styrene block copolymer: 100 parts (trade name: Quintac 3450, styrene content 19%, manufactured by Zeon Corporation)
-Terpene / styrene copolymer liquid resin: 30 parts (trade name: YS Resin TO-L, manufacturer: Yasuhara Chemical Co., Ltd.)
-Hydrogenated petroleum resin: 130 parts (trade name: Marcaretz H-700F, softening point 95 ° C., manufactured by Maruzen Petrochemical Co., Ltd.)
・
[0026]
(Example 2)
-Styrene-isoprene-styrene block copolymer: 100 parts (trade name: QUINTAC 3460C, styrene content 25%, manufactured by Nippon Zeon Co., Ltd.)
-Terpene / styrene copolymer liquid resin: 20 parts (trade name: YS Resin TO-L, manufacturer: Yasuhara Chemical Co., Ltd.)
-Hydrogenated petroleum resin: 130 parts (trade name: Marcaretz H-700F, softening point 95 ° C., manufactured by Maruzen Petrochemical Co., Ltd.)
・
[0027]
(Example 3)
-Styrene-isoprene-styrene block copolymer: 100 parts (trade name: QUINTAC 3460C, styrene content 25%, manufactured by Nippon Zeon Co., Ltd.)
-Terpene / styrene copolymer liquid resin: 40 parts (trade name: YS Resin TO-L, manufacturer: Yasuhara Chemical Co., Ltd.)
・ Hydrogenated petroleum-based resin: 100 parts (trade name: Clearon M-105, softening point 105 ° C., manufactured by Yasuhara Chemical Co., Ltd.)
・
[0028]
(Comparative Example 1)
-Styrene-isoprene-styrene block copolymer: 100 parts (trade name: QUINTAC 3460C, styrene content 25%, manufactured by Nippon Zeon Co., Ltd.)
-Terpene / styrene copolymer liquid resin: 70 parts (trade name: YS Resin TO-L, manufacturer: Yasuhara Chemical Co., Ltd.)
・ Hydrogenated petroleum-based resin: 100 parts (trade name: Clearon M-105, softening point 105 ° C., manufactured by Yasuhara Chemical Co., Ltd.)
・
[0029]
(Comparative Example 2)
-Styrene-isoprene-styrene block copolymer: 100 parts (trade name: QUINTAC 3460C, styrene content 25%, manufactured by Nippon Zeon Co., Ltd.)
-Terpene / styrene copolymer liquid resin: 5 parts (trade name: YS resin TO-L, manufacturer: Yasuhara Chemical Co., Ltd.)
・ Hydrogenated petroleum-based resin: 100 parts (trade name: Clearon M-105, softening point 105 ° C., manufactured by Yasuhara Chemical Co., Ltd.)
・
[0030]
(Comparative Example 3)
Polyacrylic acid 2-ethylhexyl acrylate (2-EHA): 100 parts (manufactured by Nitto Denko Corporation)
・ Isocyanate-based crosslinking agent: 4 parts (trade name: Coronate L, manufacturer: manufactured by Nippon Polyurethane)
Anti-aging agent: 2 parts (trade name: Irganox B-612, manufactured by Ciba Geigy)
[0031]
About the adhesive sheet obtained by the Example and the comparative example, the initial stage adhesive force, the adhesive force before re-sticking, the adhesive force after re-sticking, and the fluff extraction state were evaluated by the method described below. These results were as shown in Table 1.
[0032]
[Initial adhesive strength]
An adhesive sheet cut to a width of 20 mm and a length of about 150 mm is bonded to the surface of a JIS cotton cloth fixed to one side of a stainless steel plate as a support plate by reciprocating a 2 kg roller once in a 5 ° C atmosphere. Ten seconds later, 180 ° peel adhesion was measured in an atmosphere of 5 ° C. The adhesive strength was measured using a tensile tester with a tensile speed of 300 mm / min. (The adhesive sheet side was peeled off from the JIS cotton cloth.)
[0033]
[Adhesive strength before re-sticking]
A pressure sensitive adhesive sheet cut to a width of 20 mm and a length of about 150 mm is bonded to the surface of a JIS cotton cloth fixed to one side of a stainless steel plate as a support plate by reciprocating a 2 kg roller once in a 60 ° C. atmosphere. After being allowed to stand for 30 minutes in an atmosphere of 180 °, 180 ° peel adhesion was measured in an atmosphere of 60 ° C. The adhesive strength was measured using a tensile tester with a tensile speed of 300 mm / min. (The adhesive sheet side was peeled off from the JIS cotton cloth.)
[0034]
[Adhesive strength after reattachment]
A pressure sensitive adhesive sheet cut to a width of 20 mm and a length of about 150 mm is bonded to the surface of a JIS cotton cloth fixed to one side of a stainless steel plate as a support plate by reciprocating a 2 kg roller once in a 60 ° C. atmosphere. After being left for 30 minutes in the atmosphere, the pressure-sensitive adhesive sheet was peeled off from the JIS cotton fabric using a tensile tester at a tensile speed of 300 mm / min and 180 ° peel. The peeled adhesive sheet was again bonded to the surface of a JIS cotton cloth fixed to one side of a stainless steel plate as a support plate in an atmosphere of 60 ° C. by reciprocating a 2 kg roller once, and after 10 seconds of bonding, the temperature of 60 ° C. 180 ° peel adhesion was measured under atmosphere. The adhesive strength was measured using a tensile tester with a tensile speed of 300 mm / min. (The adhesive sheet side was peeled off from the JIS cotton cloth.)
[0035]
[Adhesive strength maintenance ratio before and after re-sticking]
The following formula was used to calculate the adhesive strength maintenance rate before and after re-sticking (hereinafter also simply referred to as the adhesive strength maintenance rate).
Adhesive strength maintenance rate (%) = (Adhesive strength after reattachment / Adhesive strength before reattachment) × 100
[0036]
[Withdrawal of fluff]
A pressure sensitive adhesive sheet cut to a width of 20 mm and a length of about 150 mm is bonded to the surface of a JIS cotton cloth fixed to one side of a stainless steel plate as a support plate by reciprocating a 2 kg roller once in a 60 ° C. atmosphere. After being left for 30 minutes in the atmosphere, the pressure-sensitive adhesive sheet was peeled off from the JIS cotton fabric using a tensile tester at a tensile speed of 300 mm / min and 180 ° peel. At this time, the pressure-sensitive adhesive layer surface of the pressure-sensitive adhesive sheet was visually observed to observe the fluff extraction state.
At this time, the case where fuzz adhesion was hardly confirmed on the surface of the pressure-sensitive adhesive layer was evaluated as ◯, and the case where fuzz adhesion was conspicuous was evaluated as x.
[0037]
[Table 1]
[0038]
As is clear from Table 1, the pressure-sensitive adhesive sheets of Examples 1 to 3 produced with the composition defined in the present invention have the composition of the pressure-sensitive adhesive.
1) In a low temperature atmosphere, the adhesive force (initial adhesive force) immediately after adhering to the adherent JIS cotton fabric is practically sufficient to adhere and fix the disposable body warmer to the adherend such as clothing. Has adhesive strength, and
2) Even under the use (heat generation) conditions of disposable body warmers, the adhesion strength to the adherend does not increase significantly compared to the initial adhesion strength, or the practical sticking and fixing function is not lost. The adhesive strength is reduced to a certain extent,
3) Even when the PSA sheet once peeled off from the adherend is attached to the JIS cotton fabric again, the adhesive strength before peeling is maintained, and the disposable body warmer is stuck on the adherend after reattachment. It was confirmed that it has sufficient adhesive strength to do.
Moreover, the adhesion sheet of the Example hardly confirmed the attachment of fluff to the surface of the pressure-sensitive adhesive layer when peeled off from the JIS cotton cloth under the use (exothermic) conditions of the disposable body warmer.
[0039]
On the other hand, the pressure-sensitive adhesive sheets of Comparative Examples 1 and 2 in which the blending amount of the aromatic modified terpene resin contained in the pressure-sensitive adhesive is adjusted outside the range specified in the present invention are bonded under the use (exothermic) conditions of disposable warmers. A pressure-sensitive adhesive sheet having a level that can be used practically could not be obtained due to a significant decrease in strength or low adhesive strength in a low-temperature atmosphere. Further, in the case of the pressure-sensitive adhesive sheet of Comparative Example 3 using an acrylic pressure-sensitive adhesive, the fluffs are removed when the pressure-sensitive adhesive sheet is peeled off from the JIS cotton cloth under the use (heat generation) conditions of the disposable body warmer, and once adherend When the pressure-sensitive adhesive sheet peeled off from the substrate was re-adhered to the adherend, the adhesive strength was remarkably lowered, and a pressure-sensitive adhesive sheet that maintained a practically sufficient adhesion fixing function could not be obtained.
[0040]
【The invention's effect】
Since the pressure-sensitive adhesive member for warmers of the present invention has the above-described configuration, it has sufficient adhesion to an adherend such as clothing at the start of use of the disposable warmers, and during use of the warmers (during heat generation) Adhesive strength does not increase significantly, and even when the body is used, even if the body is once peeled off from the adherend due to a change in the attachment position, fluff such as clothing will adhere to the surface of the adhesive layer. Even when the body is attached to the adherend again, the adhesive can be attached while maintaining a sufficient adhesive force.
Therefore, by using the warming adhesive member of the present invention, it becomes possible to change the sticking position of the disposable warmer in use without worrying about the removal of fluff such as clothing. Even if the sticking position is changed, it is possible to provide a disposable body warmer that does not significantly lower the bonding function as compared with the time of starting use.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an example of an adhesive sheet of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing an example of the pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing an example of a disposable body warmer provided with the adhesive member of the present invention.
[Explanation of symbols]
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