JP4129032B2 - Mri装置用キャビネット - Google Patents
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Description
また、空冷式のMRI装置用電源装置が知られている(例えば特許文献2参照。)
また、コイルを水冷するMRI装置が知られている(例えば特許文献3参照。)
従って、上記従来のMRI装置用マグネットの表面温度調節方法と同様に、MRI装置用コンポネントが設置された部屋の空調を行って、MRI装置用コンポネントの温度を適温に維持する場合、メモリの発熱量に合わせた空調を行えば、グラジエントアンプに対して不十分となる。一方、グラジエントアンプの発熱量に合わせた空調を行えば、メモリに対して過剰となったり、必要な風量を確保するために高速回転するファンの騒音が大きくなったりする問題点がある。
他方、MRI装置用コンポネントを水冷することも考えられるが、メモリの発熱量に合わせた水冷を行えば、グラジエントアンプに対しては不十分となる。一方、グラジエントアンプの発熱量に合わせた水冷を行えば、メモリに対して過剰となり、過冷却による結露を生じかねない問題点がある。
そこで、本発明の目的は、過不足なく、騒音なく、結露の心配なく、MRI装置用コンポネントを冷却することが出来るMRI装置用キャビネットを提供することにある。
上記第1の観点によるMRI装置用キャビネットでは、MRI装置用コンポネントのうちの空冷で足るコンポネントは、空冷コンポネントとして、クーラー室内機から吹き下ろされる冷風で冷却される。一方、MRI装置用コンポネントのうちの水冷すべきコンポネントは、水冷コンポネントとして、冷却水により冷却される。すなわち、MRI装置用コンポネントを過不足なく冷却することが出来る。そして、空冷コンポネントに対してだけ空冷するから、ファンを高速回転する必要がなく、騒音を生じなくなる。また、水冷コンポネントに対してだけ水冷するから、過冷却による結露を生じることがなくなる。
クーラー室内機からの排熱を室内で行ってもよいが、排熱が室内環境に悪影響を与えることがある。
そこで、上記第2の観点によるMRI装置用キャビネットでは、クーラー室内機からの排熱を、クーラー室外機により室外で行う。このため、排熱が室内環境に悪影響を与えることを回避できる。
温度上昇した冷却水からの放熱を室内で行ってもよいが、放熱が室内環境に悪影響を与えることがある。
そこで、上記第3の観点によるMRI装置用キャビネットでは、温度上昇した冷却水を室外へ導出し、室外で放熱する。このため、放熱が室内環境に悪影響を与えることを回避できる。
キャビネットのケースを介してキャビネットの内と外とが熱の伝達を行うと、一方が他方に対して悪影響を与えることがある。
そこで、上記第4の観点によるMRI装置用キャビネットでは、キャビネットの内と外とを断熱材で断熱する。これにより、キャビネットの内と外とが熱の伝達を行えなくなり、一方が他方に対して悪影響を与えることを防止できる。
上記第5の観点によるMRI装置用キャビネットでは、電力回路に比べて発熱量が小さいデジタル信号処理回路に対しては、水冷でなく、空冷を行う。これにより、デジタル信号処理回路が過冷却されることを回避できる。
上記第6の観点によるMRI装置用キャビネットでは、電力回路に比べて発熱量が小さいCPUおよびメモリに対しては、水冷でなく、空冷を行う。これにより、CPUおよびメモリが過冷却されることを回避できる。
上記第7の観点によるMRI装置用キャビネットでは、発熱量が大きい電力回路に対しては、空冷でなく、水冷を行う。これにより、電力回路を十分に冷却できる。
上記第8の観点によるMRI装置用キャビネットでは、発熱量が大きいRFアンプおよびグラジエントアンプに対しては、空冷でなく、水冷を行う。これにより、RFアンプおよびグラジエントアンプを十分に冷却できる。
このMRI装置100において、マグネットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入するための空間部分(ボア)を有し、この空間部分を取りまくようにして、X軸勾配磁場を形成するX軸勾配コイル1Xと、Y軸勾配磁場を形成するY軸勾配コイル1Yと、Z軸勾配磁場を形成するZ軸勾配コイル1Zと、被検体内の原子核のスピンを励起するためのRFパルスを与える送信コイル1Tと、被検体からのNMR信号を検出する受信コイル1Rと、静磁場を形成する永久磁石対1Mとを具備している。
なお、永久磁石対1Mの代わりに超電導マグネットを用いてもよい。
X軸勾配コイル駆動回路3X,Y軸勾配コイル駆動回路3Y,Z軸勾配コイル駆動回路3ZおよびRF電力増幅器4は、それぞれX軸グラジエントアンプ,Y軸グラジエントアンプ,Z軸グラジエントアンプおよびRFアンプを含んでいる。
前置増幅器5は、受信コイル1Rで受信された被検体からのNMR信号を増幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12は、RF発振回路10の出力する参照信号により前置増幅器5からのNMR信号を位相検波して、AD変換器11に与える。AD変換器11は、位相検波後のアナログ信号をデジタルデータに変換して、計算機7に入力する。
計算機7は、CPUおよびメモリを含んでいる。
MRI装置用キャビネット200は、キャビネット内で温度上昇した空気を吸い上げて温度調整および湿度調整した冷風をキャビネット内に吹き下ろすエアコン(air conditoner)室内機30と、エアコン室内機30の下方に設置され空冷される空冷コンポネント40と、空冷コンポネント40の下方に設置され水冷される水冷コンポネント50と、キャビネットの表面を覆う断熱材70とを具備している。
(1)空冷コンポネント40は冷風で冷却され、水冷コンポネント50は冷却水により冷却されるため、それぞれを過不足なく冷却できる。
(2)水冷コンポネント50に比較して発熱量の少ない空冷コンポネント40だけを空冷するから、ファンを高速回転する必要がなく、騒音を生じなくなる。
(3)発熱量の多い水冷コンポネント50だけを水冷するから、発熱量の少ないコンポネントを過冷却して結露を生じることがなくなる。
(4)室温環境に左右されないため、操作室でも、機械室でも、任意の場所に設置でき、設置場所の自由度を高めることが出来る。
30 エアコン室内機
31 エアコン室外機
32 エアコン配管
40 空冷コンポネント
50 水冷コンポネント
61 冷却水ポンプ・チラー
62 冷却水配管
70 断熱材
100 MRI装置
200 MRI装置用キャビネット
Claims (8)
- 冷風を吹き下ろすクーラー室内機と、前記クーラー室内機の下方に設置され前記冷風で冷却される電子部品を含む空冷コンポネントと、前記空冷コンポネントの下方に設置され循環する冷却水により冷却される電子部品を含む水冷コンポネントとを具備したことを特徴とするMRI装置用キャビネット。
- 請求項1に記載のMRI装置用キャビネットにおいて、前記クーラー室内機は、クーラー室外機により室外で排熱されることを特徴とするMRI装置用キャビネット。
- 請求項1または請求項2に記載のMRI装置用キャビネットにおいて、前記冷却水は、前記水冷コンポネントから室外へ循環して放熱され前記水冷コンポネントに戻ることを特徴とするMRI装置用キャビネット。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載のMRI装置用キャビネットにおいて、前記空冷コンポネントおよび前記水冷コンポネントを外部と断熱する断熱材を具備したことを特徴とするMRI装置用キャビネット。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載のMRI装置用キャビネットにおいて、前記空冷コンポネントの電子部品としてデジタル信号処理回路を含むことを特徴とするMRI装置用キャビネット。
- 請求項5に記載のMRI装置用キャビネットにおいて、前記デジタル信号処理回路は、CPUおよびメモリを含むことを特徴とするMRI装置用キャビネット。
- 請求項1から請求項6のいずれかに記載のMRI装置用キャビネットにおいて、前記水冷コンポネントの電子部品として電力回路を含むことを特徴とするMRI装置用キャビネット。
- 請求項7に記載のMRI装置用キャビネットにおいて、前記電力回路は、RFアンプおよびグラジエントアンプを含むことを特徴とするMRI装置用キャビネット。
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