JP4128058B2 - Adhesive film and method of using the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板、フレキシブルプリント基板をメッキする際に、非メッキ面を保護するために用いる粘着フィルム及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属、プラスチック、セラミックなどの板状基材からなるプリント基板や、特に薄く柔らかく軽いフレキシブルプリント基板は、電子機器等に広く使用されている。このプリント基板、フレキシブルプリント基板の接続端子部分を、電導性の劣化防止並びに腐蝕防止のため、一般的にはニッケルメッキ及び金メッキ等のメッキ処理が施される。
【0003】
ところで、メッキ処理に際し、非メッキ部にメッキが施されないようにするためと、あるいはメッキ部の形状を所望の形状にするために、非メッキ部には粘着フィルムが貼り付けて保護されており、この粘着フィルムは、粘着剤を基材フィルムに塗布した粘着フィルムが使われている。また、メッキ処理後は、粘着剤由来の糊残り等の汚染物を取り除くために、フロン、代替フロン等のハロゲンを含有する有機溶剤で洗浄が一般的である。
【0004】
特開平2−258880号公報(特許文献1)には、基材層上に、ホットメルト接着剤層および感圧型粘着剤層を3層に積層したプリント基板用マスキングテープとこのテープを用いたプリント基板製造法が開示されている。約30〜60℃のメッキ液に耐える感圧型粘着剤層とプリント基板表面の凹凸に追従するホットメルト接着剤層の効果を、40℃の金メッキ液に処理後水洗し、テープを剥がして変化の有無を観察して合格とする評価条件で判断している。
特許第2806728号公報(特許文献2)には、水溶性粘着層にベンズトリアゾール系化合物を含有させたマスキングテープが開示されている。メッキ時、粘着面に発生した変化の有無を観察して糊残り等を判断している。
【0005】
特開平6−264036号公報(特許文献3)には、基材層上に、熱溶融性樹脂層および紫外線硬化型粘着剤層を3層に積層したマスキングテープ及びそれを用いるプリント基板製造方法が開示されている。熱溶融性樹脂層および紫外線硬化型粘着剤層の効果を、40℃の金メッキ液に2分間処理後、水洗し、さらに紫外線照射して剥離したプリント基板を観察して糊残りを評価条件で判断している。
【0006】
特開平7−26391号公報(特許文献4)には、アクリル酸アルキルエステル−カルボン酸含有モノマー系重合体であって、架橋されたことを必須とする特定の条件からなり粘着層を基材に積層したマスキングテープが開示されている。特定の条件の効果を、60℃の金メッキ液(pH3〜4)に30分間処理するメッキ条件で、メッキ液の浸み込みと糊残りを観察して判断している。さらに、メッキ処理後、フロン等の溶剤で洗浄するの替わりに、粘着剤が溶解し易いアルカリ水で糊残りを洗浄する方法が開示されている。
特開平8−165592号公報(特許文献5)には、ポリプロピレン及びポリオレフィン系エラストマーを主成分とする樹脂フィルムが、10%歪み時の引張り応力が0.20〜0.80kg/cm2 である基材フィルムに粘着剤層を積層したメッキマスク粘着フィルムが開示されている。しかし、60℃の硫酸水溶液(PH=1)に30分間処理する条件で、染み込みの有無を観察し糊残りを判断している。また、特開平9−25459号公報(特許文献6)には、特定の低密度ポリエチレン層とエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)層を有し、10%歪み時の引張り応力が0.20〜0.80kg/cm2 である2層以上基材フィルムのEVA層側に粘着剤層を積層したメッキマスク用粘着フィルムが開示されている。特開平11−140393号公報(特許文献7)、特開平11−302611号公報(特許文献8)には、いずれも特定の引張弾性率等の物性を有する2層以上の多層フィルムに粘着剤層を積層したメッキマスク用粘着フィルムが開示されている。特定条件の基材層を有する粘着フィルムからなる前記4件はいずれも、60℃の硫酸水溶液(PH=1)に30分間処理する条件で、メッキ液の染み込みの有無を観察して評価している。
しかし、プリント基板、特にフレキシブルプリント基板を製造する際に実際に行われているメッキ条件で、糊残りやメッキ液の染み込み等の汚染を解消させた粘着フィルムに関する記載はない。
さらに、特開平7−233354号公報、特開平10−298514号公報、特開平11−43655号公報、特開平11−21519号公報、特開平11−106716号公報には、いずれも粘着層に特定のα−オレフィン共重合体を含む表面保護フィルムが開示されている。しかし、性能要求の厳しいメッキマスク用途に適した粘着フィルムに関する記載はない。
【0007】
【特許文献1】
特開平2−258880号公報
【0008】
【特許文献2】
特許第2806728号公報
【0009】
【特許文献3】
特開平6−264036号公報
【0010】
【特許文献4】
特開平7−26391号公報
【0011】
【特許文献5】
特開平8−165592号公報
【0012】
【特許文献6】
特開平9−25459号公報
【0013】
【特許文献7】
特開平11−140393号公報
【0014】
【特許文献8】
特開平11−302611号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来の粘着フィルムでは達成できなかった、例えばプリント基板、フレキシブルプリント基板の様に凹凸がある被着体に対して、メッキ時には剥がれずにマスク部分への染み込みを完全に防ぎ、且つメッキ後には容易に剥がせて、マスク部分や周辺への粘着層由来の糊残りやメッキ液の付着等の汚染を無くし、さらに被着体の劣化等を発生させない成分からなる粘着フィルムを提供することにある。さらに、長期保存環境や輸送環境での安定性に優れ、廃棄処理する際に環境への負荷が少ない材料から構成される粘着フィルムを提供することにある。
【0016】
また、本発明の目的は、粘着フィルムの性能を最大限に発揮し、メッキ処理した後、溶剤による洗浄工程を無くし、環境への負荷を低減さした使用方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、メッキ処理される温度域と粘着フィルムを剥離する温度域において特定の弾性率を有する粘着層を介して被着体を粘着フィルムに貼着し固定保持することにより、メッキ処理中で発生する振動や衝撃から非メッキ部を保護し、さらに加温されたメッキ液や各種処理液等に対し粘着層の変化を大幅に極小化できることを見出し、また、その様な特定の粘着フィルムを用いることにより、粘着層由来の糊残りやメッキ液の染み込み等の汚染を、従来の粘着フィルムでは達成し得なかったレベルまで無くすることを見出して本発明に至った。
【0018】
即ち、本発明においては、基材層の片面に粘着層を有する粘着フィルムであって、前記粘着層の貯蔵弾性率G'が、80℃において0.1MPa以上であり、且つ20℃において1MPa以上であることを特徴とする粘着フィルムが提供される。
【0019】
本発明においては、さらに、前記粘着層が、オレフィン系重合体を主成分として含有することが好ましい。
【0020】
また、前記粘着層が、炭素原子数2〜12のα−オレフィンから選ばれる少なくとも2種のα−オレフィンを主な単位成分とするα−オレフィン共重合体の、1種または2種以上の混合物を主成分として含有するものであることが好ましい。
【0021】
また、前記粘着層が、前記α−オレフィン共重合体と、熱可塑性エラストマーと、エチレンと他のα−オレフィンとのコオリゴマーとからなり、α−オレフィン共重合体が連続相を形成し、熱可塑性エラストマーが分散相を形成しているものであることが好ましい。
【0022】
前記熱可塑性エラストマーは、一般式A−B−AまたはA−B(Aは芳香族ビニル重合体ブロックまたは結晶性を示すオレフィン重合体ブロックを示し、Bはジエン重合体ブロック、またはこれを水素添加してなるオレフィン重合体ブロックを示す)で表されるブロック共重合体であることが好ましい。
【0023】
また、前記α−オレフィン共重合体は、プロピレン、1−ブテン及び炭素原子数が5〜12のα−オレフィンを共重合してなるα−オレフィン共重合体であることが好ましい。
【0024】
前記炭素原子数5〜12のα−オレフィンは、4−メチル−1−ペンテンであることが好ましい。
【0025】
また、本発明においては、前記基材層の引張弾性率が、100〜1000MPaの範囲であることが好ましい。
【0026】
また、本発明においては、前記した基材層が、1層または複数の層からなり、オレフィン系共重合体を主成分として含有するものであることが好ましい。
【0027】
また、本発明に係る粘着フィルムでは、80℃に加熱されたポリイミドフィルムに前記した粘着フィルムを圧着後、20℃と80℃環境下で測定される粘着力が、0.1〜10N/25mmの範囲にあるものが好ましい。
【0028】
本発明に係る粘着フィルムでは、前記粘着層側にセパレータを積層してなることが好ましい。
【0029】
また、本発明によれば、前記した粘着フィルムをプリント基板に加熱圧着し、該プリント基板を約40℃〜約95℃に加温したメッキ液に浸漬後水洗し、粘着フィルムを該プリント基板から剥離後、該プリント基板を溶剤で洗浄しないことを特徴とする粘着フィルムの使用方法が提供される。
【0030】
本発明に係る粘着フィルムの使用方法においては、前記プリント基板が、フレキシブルプリント基板であることが好ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の粘着フィルム(以下「本発明の粘着フィルム」という)及びその使用方法(以下「本発明の使用方法」という)について、添付図面を参照して具体的に説明する。
なお、全図において同一又は相当部分については、同一の符号を付すこととする。
図1は、本発明の粘着フィルムの一実施形態を示す断面図である。同図に示されるように、本発明の粘着フィルム10は、基材層1と、基材層1の片面に積層された粘着層2とからなる。
本発明の粘着層2は、前記粘着層2の貯蔵弾性率G'が、メッキ処理される約40℃〜約95℃の温度域の代表値としての80℃において、0.1MPa以上であり、且つ粘着フィルムを剥離する約20℃前後の室温域の代表値としての20℃において、1MPa以上である特徴を有する。
【0032】
本発明の粘着層2は、粘着層2の貯蔵弾性率G'が80℃において0.1MPa以上であることが、例えばプリント基板上の銅配線の凹凸部分や、フレキシブルプリント基板に用いられるポリイミド基材フィルム上の銅部分をエッチングして形成されるポリイミドや接着層の荒れた微細な凹凸面に、メッキ液中で加温された粘着層が流動性を増し凹凸への浸入や周囲へのはみ出しを防ぐため、糊残りやメッキ液の染みこみ残さ等の汚染を完全に防止できる。更に好ましくは、粘着層2の貯蔵弾性率G'が80℃において1MPa以上であることが、例えば、約95℃の高温度で30分間以上メッキ浴に曝されるような厳しい条件でも、糊残りやメッキ液の染み込み残さ等の汚染を防止できる点で、好ましい。
【0033】
さらに、本発明の粘着層2は、粘着層2の貯蔵弾性率G'が20℃において1MPa以上であることにより、プリント基板の銅配線と基材の凹凸面に密着した粘着フィルムを剥離する時に発生する粘着層の凝集破壊を防止できる。更に好ましくは、粘着層2の貯蔵弾性率G'が20℃において5MPa以上であることが、薄肉化と細密化の進展が著しいフレキシブルプリント基板において、高い密着性を確保し且つ粘着層の凝集破壊を防止できるので、糊残りやメッキ液の染み込み残さ等の汚染が無くなる点と、より剥がし易くなるためしわや折れの発生が無くなる点が、好ましい。
【0034】
本発明の粘着フィルムの粘着層2は、前記基材層1の片面に積層され、その主成分として、オレフィン系重合体を含有するものがメッキに対して安定であり好ましく、特に、OLE_LINK2極性基を含まないオレフィン系重合体OLE_LINK2を主成分として含有するするものが好ましい。プリント基板、フレキシブルプリント基板及びメッキに対して化学的に影響を与えて変色等の不良を発生させる可能性を完全に無くせる点で、極性基からなるオレフィン系重合体を用いないことが望ましい。
【0035】
さらに、本発明の粘着層2は、炭素原子数2〜12のα−オレフィンから選ばれる少なくとも2種のα−オレフィンを主な単位成分とするα−オレフィン共重合体を主成分とすることが好ましく、2種以上のα−オレフィン共重合体がブレンドされていても良い。また、前記α−オレフィン共重合体と、熱可塑性エラストマー、エチレンと他のα−オレフィンとのコオリゴマーからなり、α−オレフィン共重合体が連続相を形成し、熱可塑性エラストマーが分散相を形成しているものが好ましい。
【0036】
本発明の粘着層においては、α−オレフィン共重合体が連続相を形成し、熱可塑性エラストマーが分散相を形成していることは、図7及び図8の粘着層の断面写真により明らかである。図7は粘着層の流れ方向に垂直な断面写真であり、図8は粘着層の流れ方向に平行な断面写真である。このようにすることにより、OLE_LINK1メッキ液を処理される温度域約40℃〜約95℃における密着性OLE_LINK1が保持でき、且つ粘着層のガラス転移温度が低下するので、本発明の粘着フィルムと被着体であるプリント基板、フレキシブルプリント基板の凹凸面で互いに隙間なく密着させることができ、180度引き剥がし粘着力試験で代表される粘着力を適正な範囲に調整することができる。すなわち、約20℃〜約80℃の温度領域での粘着特性を安定化できる。加えて、α−オレフィン共重合体が連続層を形成しているので、80℃において貯蔵弾性率G'の高い粘着層が得られ、メッキ液を処理される温度域約40℃〜約95℃における密着性に優れ、且つ粘着層が全く変化しない。
【0037】
本発明の粘着層を構成する炭素原子数2〜12のα−オレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン等が挙げられる。これらのα−オレフィンから選ばれる少なくとも2種の単量体からなる共重合体を、粘着層2の主成分とする場合、粘着層2中に占めるこのα−オレフィン共重合体の総含有割合は、通常、30重量%以上、なかでも特に50重量%以上とすることが好ましい。
【0038】
これらのα−オレフィン共重合体の中でも、プロピレン、1−ブテンおよび炭素原子数5〜12のα−オレフィンの3成分を共重合してなる共重合体を含有する粘着層が好ましい。特に、プロピレン10〜85モル%、1−ブテン3〜60モル%および炭素原子数5〜12のα−オレフィン10〜85モル%の構造単位組成を有する共重合体を含有する粘着層は、常温付近での粘着特性に優れる点で好ましく、さらに、プロピレン15〜70モル%、1−ブテン5〜50モル%およびα−オレフィン15〜70モル%の構造単位組成の割合で含む共重合体を含有する粘着層が好ましい。炭素原子数5〜12のα−オレフィンとしては、4−メチル−1−ペンテンが好ましい。
また、このプロピレン、1−ブテンおよび炭素原子数5〜12のα−オレフィンの3成分を共重合してなる共重合体を粘着層に含有する場合、粘着層中に占めるこの共重合体の含有割合は、通常、20重量%以上、好ましくは30重量%以上である。
【0039】
前記の熱可塑性エラストマーの具体例としては、ポリスチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマーなどが挙げられる。
【0040】
この熱可塑性エラストマーの好ましい構造としては、構造要素であるブロック共重合体が、一般式A−B−AまたはA−Bで表されるものである。ここで、Aは芳香族ビニル重合体ブロックまたは結晶性を示すオレフィン重合体ブロックを示し、Bはジエン重合体ブロック、またはこれを水素添加してなるオレフィン重合体ブロックを示す。
【0041】
ポリスチレン系エラストマーとしては、硬質部(結晶部)となるポリスチレンブロックと、軟質部となるジエン系モノマー重合体ブロックとのブロック共重合体またはその水素添加重合体が挙げられ、より具体的には、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)などを例示することができる。これらは、1種単独でも2種以上を組み合わせても用いられる。
【0042】
例えばスチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体は、スチレン系重合体ブロックを平均分子量に換算して12000〜100000程度、イソプレン重合体ブロックを平均分子量に換算して10000〜300000程度含むものである。このSISにおけるスチレン重合体ブロック/イソプレン重合体ブロックの含有割合は、通常、重量比で5〜50/50〜95であり、好ましくは10〜30/70〜90である。
【0043】
スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体は、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体を水素添加してなるものである。
このSISの具体例としては、JSR株式会社から商品名:JSR SIS(登録商標)として、またはシェル化学株式会社から商品名:クレイトンD(登録商標)として市販されているものなどが挙げられる。また、SEPSの具体例としては、株式会社クラレから商品名:セプトン(登録商標)として市販されているものなどが挙げられる。
前記ポリオレフィン系エラストマーとして、硬質部となるポリプロピレン等の結晶性の高いポリマーを形成するポリオレフィンブロックと、軟質部となる非晶性を示すモノマー共重合体ブロックとのブロック共重合体が挙げられ、具体的には、オレフィン(結晶性)・エチレン・ブチレン・オレフィン(結晶性)ブロック共重合体、ポリプロピレン・ポリエチレンオキシド・ポリプロピレンブロック共重合体、ポリプロピレン・ポリオレフィン(非晶性)・ポリプロピレンブロック共重合体等を例示することができる。具体例としては、JSR株式会社から商品名:DYNARONとして市販されているものが挙げられる。
前記ポリエステル系エラストマーとして具体的には、ポリブチレンテレフタレート・ポリエーテル・ポリブチレンテレフタレートブロック共重合体等を例示することができる。
本発明の粘着フィルムの、粘着層の成分として、前記熱可塑性エラストマーを用いる場合、粘着層に占める熱可塑性エラストマーの含有割合は、通常、0〜60重量%で、好ましくは、5〜50重量%である。
本発明の粘着フィルムにおいて、粘着層2の粘着力で示される粘着性能を向上させるため、前記炭素原子数2〜12のα−オレフィンの3成分を共重合してなるα−オレフィン共重合体に加えて、他のα−オレフィン共重合体を含有させた粘着層とすることができる。このとき、前記のプロピレン、1−ブテンおよび炭素原子数5〜12のα−オレフィンの3成分からなる共重合体と、他のα−オレフィン共重合体の粘着層中に占める合計の含有量は、少なくとも40重量%以上であることが好ましい。
前記他のα−オレフィン共重合体としては、エチレン、プロピレン、1−ブテンおよび1−ヘキセンから選ばれる少なくとも2種のα−オレフィンからなる共重合体が好ましい。このα−オレフィン共重合体としては、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、プロピレン・1−ヘキセン共重合体、1−ブテン・1−ヘキセン共重合体等を例示できる。この共重合体の具体例としては、三井化学株式会社から商品名:タフマーA、タフマーP等(登録商標)で市販されているものなどを挙げることができる。
【0044】
また、前記のエチレンと他のα−オレフィンとのコオリゴマーは、エチレンと他のα−オレフィンとの低分子量共重合体であって、常温で液体状のものである。α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、4−メチル−1−ペンテン等の炭素数3〜20のα−オレフィンが挙げられる。これらの中でも、炭素数3〜14のα−オレフィンが好ましい。
【0045】
このコオリゴマーは、通常、数平均分子量が100〜10000の範囲のものであり、好ましくは数平均分子量が200〜5000の範囲のものである。また、このコオリゴマー中のエチレン単位含有量は、通常、30〜70モル%、好ましくは40〜60モル%である。
本発明の粘着フィルムの、粘着層の構成成分中に、前記コオリゴマーを用いる場合、このコオリゴマーの粘着層に占める含有割合は、通常0〜20重量%、好ましくは0〜10重量%である。
【0046】
本発明の粘着フィルムにおいて、粘着層の構成成分として、前記炭素原子数2〜12のα−オレフィンの3成分を共重合してなるα−オレフィン共重合体に加えて、前記の他のα−オレフィン共重合体を用いると、ガラス転移温度が低下し、初期粘着強度を適正な範囲に調整できるとともに、低温粘着特性を改善できる点で有利である。
【0047】
また、粘着層の構成成分として、前記α−オレフィン系共重合体とエチレンと他のα−オレフィンとのコオリゴマーの組み合わせからなる混合樹脂を用いると、ガラス転移温度が低下し、初期粘着強度を適正な範囲に調整することができるとともに、粘度を適正な範囲に調整できる点で有利である。
【0048】
また、粘着層の構成成分として、前記α−オレフィン系共重合体と熱可塑性エラストマーとからなる混合樹脂を用いると、ガラス転移温度が低下し、初期粘着強度を適正な範囲に調整することができるとともに、低温粘着特性を改善できる点で有利である。
【0049】
本発明の粘着フィルムの粘着層には、前記α−オレフィン系共重合体、熱可塑性エラストマー、およびエチレンと他のα-オレフィンとのコオリゴマー以外に、さらに各種+の副成分を、本発明の目的を損ねない範囲で含んでいてもよい。例えば、液状ブチルゴム等の可塑剤、ポリテルペン等のタッキファイヤーなどを含んでいてもよい。本発明において、これらの副成分の内接着性を示す官能基、不飽和結合を有するものは、貼り付けた後での粘着強度の経時変化(加温、加圧、湿度、紫外線等による)や被着体へ悪影響を起こさせないように、その種類を選択し、配合量も最小限にすることが好ましい。
【0050】
また、本発明の粘着フィルムの粘着層には、この種の粘着層の素材に一般的に配合される各種添加剤を含有していてもよい。例えば、各種の充填剤、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、滑剤等を含有していてもよい。
【0051】
また、前記したα−オレフィン系共重合体、熱可塑性エラストマー、各種添加剤およびエチレンと他のα-オレフィンとのコオリゴマー、各種の副成分、さらに各種添加剤の中から、被着体であるプリント基板、フレキブルプリント基板に対して悪影響を与えないもので本発明の粘着層が構成されることが、メッキ処理後に実施されていた溶剤による洗浄を無くするには、より好ましい。
【0052】
本発明の粘着フィルムにおいて、粘着層の厚さは、通常、1〜100μm程度であり、好ましくは、5〜30μm程度である。
【0053】
基材層1の引張弾性率を100〜1000MPaの範囲に調整することができれば、基材層1は、単層あるいは2層以上の薄層品からなり、その構成成分として、合成樹脂、紙、金属薄、天然樹脂などに限定されずに自由に選択できる。しかし、基材層1の引張弾性率が100MPa未満であると、メッキ処理後引き剥がし難くなり作業性が著しく悪化し、柔軟なフレキシブルプリント基板では剥がすことがより困難になり折れ曲がったりする不具合が発生し易くなる。一方、基材層1の引張弾性率が1000MPaを越えてしまうと、プリント基板、フレキシブルプリント基板の細かな凹凸に追従することが困難になり、メッキ液の染み込み等の不具合が発生し易くなる。
【0054】
基材層1の引張弾性率を100〜1000MPaの範囲に調整し易い点と、耐水性、耐熱性、耐メッキ液性、耐エッチング液性、廃棄処理性等から、基材層1は、非ハロゲン系合成樹脂を主成分とするものが好ましく、具体例としては、オレフィン系重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリウレタンなどが挙げられる。
【0055】
本発明の基材層1としては、メッキに対する安定性に優れる点と、使用後に焼却処理する場合にダイオキシンに代表されるハロゲン化合物等の有毒ガスが発生しない点と、粘着層と強固な接着を形成し易い点とから、その構成成分としては、とりわけ、オレフィン系重合体を主成分とするものが好ましい。
オレフィン系重合体としては、具体的には、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、また、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィン、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、アイオノマー等の各種ビニル化合物との共重合体等ポリエチレン系重合体が挙げられ、共重合体はランダム共重合体でもブロック共重合体でも良く、炭素数4以上のα−オレフィン共重合体を挙げることができる。本発明において主成分とは、それ以外の含まれている構成成分に比べて、相対的に最も大きな割合で含まれる構成成分を言う。前記基材層1における前記α−オレフィンを含む重合体の含有量は、通常、50〜100重量%程度であり、好ましくは70〜100重量%程度である。
【0056】
また、基材層1の引張弾性率を100〜1000MPaの範囲に調整する方法として、引張弾性率が1000MPaより高いオレフィン系重合体場合、引張弾性率が100MPaより低い熱可塑性エラストマーと複合化する方法が知られており、そのアロイ構造としては、オレフィン系重合体が連続相を形成し、熱可塑性エラストマーが分散相を形成しているものであることが、好ましい。
【0057】
前記熱可塑性エラストマーとしては、本発明の粘着性で用いたのと同様のポリマーを用いることが出来る。
【0058】
図2は、本発明の粘着フィルムの、別の実施形態を示す断面図である。同図に示されるように、本発明の粘着フィルム10は、中間層3と表面層4からなる基材層1と、中間層3の片面に積層された粘着層2とからなる。
【0059】
基材層が2層以上の複数層から構成される場合には、複数の層を単層と見なして基材層1の引張弾性率として、その引張弾性率が100〜1000MPaの範囲にあるものであることが好ましい。各層に粘着フィルムとして要求される各種の特性を分担して受け持たせるように構成することができる。
【0060】
例えば、中間層3には加工時の伸び特性や、引き裂き耐性を付与し、また、耐候安定剤を添加して耐候性を付与し、最外層には表面疵の耐性や、巻き上げた保護フィルムが簡単に巻戻せるように粘着層との剥離性を付与した態様が挙げられる。また、隣合う層は、その構成成分が、溶融共押出しによって強固に接着できるものであれば、いずれのものからなる層であってもよい。好ましい態様としては、その粘着層と反対側の最外層(表面層4)の主成分を、エチレン系共重合体とする態様である。
【0061】
中間層の構成成分としては、オレフィン系重合体を主成分とするものが好ましい。また、中間層の構成成分としては、前記オレフィン系重合体と熱可塑性エラストマーとからなり、オレフィン系重合体が連続相を形成し、熱可塑性エラストマーが分散相を形成しているものであることが好ましい。
【0062】
オレフィン系重合体と熱可塑性エラストマーとしては、前記のものと同様なものが挙げられる。
【0063】
基材層1のうち、粘着層2に接する側の中間層3は、前記のα−オレフィンを含む重合体の1種単独または2種以上の混合物を主成分として含有していてもよい。また、この粘着層に接する側の中間層は、α−オレフィンを含む重合体以外に、ブリードアウトして粘着層への影響を与えるものでなければ、炭化水素以外の酸素原子含有基などの官能基を分子内に有する樹脂を副成分として含んでいてもよい。
【0064】
前記粘着層に接する中間層における前記α−オレフィンを含む重合体の含有量は、通常、50〜100重量%程度であり、好ましくは70〜100重量%程度である。
【0065】
本発明の粘着フィルムにおいて、基材層1の最外層である表面層4の主成分は、オレフィン系重合体であることが好ましい。なかでも、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体が好適である。この場合、基材層1の最外層となる表面層4における前記エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体の含有量は、通常、50〜100重量%程度であり、好ましくは70〜100重量%程度であり、他のα−オレフィン(共)重合体などが含まれていても良い。
【0066】
また、表面層の主成分としては、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体とともに、ポリエチレン、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体の金属イオン架橋樹脂とを含む混合物を主成分とするもの、または、前記α−オレフィンを含む重合体に加えて、ポリビニルアルコールまたはエチレン・ビニルアルコール共重合体と長鎖アルキルイソシアナートとの反応物(剥離剤)等の少量を含有するものが好ましく、セパレータを用い無くても巻き戻し力が3N/25mm未満にできる粘着フィルムの巻き物が得ることができる。
【0067】
基材層1は、この種の粘着フィルムの基材層に一般に用いられる各種添加剤を含有していてもよい。例えば、各種の充填剤、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、滑剤等をプリント基板、フレキシブルプリント基板に影響を与えない程度に含有していてもよい。
【0068】
本発明の粘着フィルムにおいて、基材層1の厚さは、好ましくは10〜300μm程度であり、より好ましく疵防止性、貼付け作業性および価格の点で、20〜200μm程度が好ましいが、粘着力、基材層の引張弾性率によって適宜設定されるものである。また、基材層が中間層と表面層からなる場合、中間層の厚さは、好ましくは10〜200μm程度、より好ましくは15〜150μm程度であり、表面層は、好ましくは1〜100μm程度、より好ましくは5〜50μm程度である。
【0069】
また、粘着フィルムの全体の厚さは、通常、20〜200μm程度であり、疵防止性、貼り付けし易さ、貼りあわせた状態の取り扱い性及び剥離作業性の点で、好ましくは30〜150μm程度である。
【0070】
図3は、本発明の粘着フィルムの、他の実施形態を示す断面図である。同図に示すように、本発明の粘着フィルム10は、基材層1と、基材層1の表面に積層された粘着層2と、粘着層2側にセパレータ5が設けられる。
【0071】
図4は、本発明の粘着フィルムの、他の実施形態を示す断面図である。同図に示すように、本発明の粘着フィルム10は、中間層3と表面層4からなる基材層1と、中間層3の表面に積層された粘着層2とからなり、その粘着層2側に、セパレータ5が設けられる。
【0072】
本発明の粘着フィルムにおいて、前記粘着層側にセパレータを積層してなるものが、プリント基板、フレキシブルプリント基板のメッキ用途に好ましい。
【0073】
セパレータ3の構成成分として、焼却処理する場合にダイオキシンに代表されるハロゲン化合物等の有毒ガスが発生しない合成樹脂と紙などが好ましい。中でも、本発明のセパレータ3として、保護したい形状への打ち抜き加工した際、フィルムの変形を抑えてフィルム周辺部にバリが発生しない剛性が有する観点と、一方ロール巻きに支障のない厚みと柔軟性を有し且つ廃棄処理量を減らす観点から、例えば、紙の表面に離型性を有するポリエチレン等の合成樹脂をコートした加工紙や合成樹脂フィルムに離型層を成形させた加工フィルム等が好ましい。セパレータには、例えば、各種の充填剤、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、滑剤等をプリント基板、フレキシブルプリント基板に影響を与えない程度に含有していてもよいが、特にシリコーン系オイル等の剥離剤は含まないことが、より好ましい。セパレータ3の厚さとして、例えば10〜500μmであり、好ましくは30〜200μmである。
さらにまた、本発明の粘着フィルムの粘着力については、80℃に加熱されたポリイミドフィルムに前記粘着フィルムを圧着後、20℃と80℃環境下で測定される粘着力が、0.1〜10N/25mmの範囲にに入ることが好ましい。通常粘着フィルムの粘着力は、23℃で貼着して測定されるが、本発明の粘着フィルムの場合、被着体との密着性をより高めるために約40℃〜約140℃の範囲に加熱した条件で圧着されることが好ましい。作業安全の観点から、80℃以下の加熱条件でも充分に凹凸密着性を高められる粘着フィルムが好ましい。従って、ポリイミドフィルムの貼着温度を80℃にして、実際貼り合わせ条件と同じ温度で粘着力を比較することが重要である。
【0074】
また、20℃と80℃環境下で測定される粘着力が0.1N/25mm未満になると、プリント基板やフレキシブルプリント基板表面の凹凸に密着してメッキ液の浸入を防止することが困難になりさらにメッキ工程中に剥離し易くなり好ましくない。また、20℃環境下で測定される粘着力が10N/25mmを越えると、粘着フィルムの剥離作業性が悪化し、特にフレキシブルプリント基板の場合、柔らかいため折れ曲がり易くなり不良が発生して好ましくない。さらに、80℃環境下で測定される粘着力が10N/25mmを越えると、メッキ処理温度で凹凸への密着性高まり過ぎ糊残りが発生し易くなり好ましくない。20℃と80℃環境下で測定される粘着力が、0.1〜10N/25mmの範囲にに入る本発明の粘着フィルムは、メッキ時には必要な密着力を確保でき、メッキ後剥離する場合に、光や電子線を用いて粘着層を硬化させて粘着力を低下させる方法におけるような特別な装置を使うことが無く、プリント基板、特にフレキシブルプリント基板からの剥離が容易できる。
【0075】
また、剥離した後、被着体である例えば、プリント基板、フレキシブルプリント基板への糊残りや異物の付着が無く、その後工程を阻害する成分等の付着の無いレベルを達成する。その糊残りや異物の付着が無いレベルとは、フロン等の溶剤を用いた洗浄が必要ないレベルである。
【0076】
図5は、本発明の粘着フィルム10をそのままロール6に巻いて保管される状態を示す図であり、図6は、本発明の粘着フィルム10の粘着層側にセパレータ3を貼り付けて、ロール6に巻いて保管される状態を示す図である。
【0077】
また、本発明の粘着フィルムは、基材層および粘着層を構成する素材を、それぞれ溶融加熱して共押出し成形し所定の厚さを有する多層構造の積層フィルムを製造する方法、即ち共押出成形法によって成形されてなるものが、高効率でしかも省エネルギーため安価に製造できる点で、好ましい。また、2層以上の多層ダイを用いた共押出成形法によって、1層以上の基材層と粘着層を有する粘着フィルムを同時に成形できる。多層ダイを用いた共押出成形法として、例えば、各層の溶融物をあらかじめ層状に組み合わせて一体としたものをフラットダイに送り込みダイ内で接着させる方法(フィードブロック法)、各層の溶融物をフラットダイ内の別のマニホールドに送り込み、ダイ内の共通の場所(一般にはダイリップ入り口前)にて、各層を層状に接合して一体としたものをフラットダイに送り込みダイ内で接着させる方法(多数マニホールド法)、さらにフィードブロック法と多数マニホールド法の組み合わせた方法等が挙げられる。
【0078】
次に、本発明の使用方法について、図9と図10を参照しながら説明する。本発明の使用方法は、粘着フィルム10をプリント基板20の形状及び回路21のパターンに応じた形状に打ち抜き、その粘着フィルム10とプリント基板20を貼り合わせ、場合によっては加熱圧着せしめて、図9に示すように粘着フィルムとプリント基板の間を完全に密着させ、図10に示すようにメッキする端子等の部分とメッキしない端子や回路等の部分とを精度良く保護した状態で、約40℃〜約95℃に加温したメッキ液に浸漬し、水洗乾燥してから粘着フィルムを剥離し、その後、通常は実施されている有機溶剤による洗浄工程を無くし、環境への負荷を低減化した使用方法である。
【0079】
プリント基板20に使用する基板22としては、一般的なのものであればいずれのものでもよく、例えば、絶縁体であるガラス、セラミック、プラスチックなどの板状に成形した基板22上に、導体である銅やアルミ等の金属からなる回路21を形成したものが挙げられる。一般的な回路21を形成する方法は、銅張り積層板などにフォトレジストを塗布し、これに配線パターンとなるポジもしくはネガの写真を介して紫外線を露光し、フォトレジストの非硬化部を除去、洗浄した後、銅箔をエッチングして回路パターンを作成するものである。プリント基板の厚さは通常数10μm〜数mmであり、面積は通常数cm2〜数1000cm2であり、形状は円形、正方形、長方形など使用目的に従って自由な形状である。
【0080】
メッキとは、一般に電気メッキと無電解メッキとが知られている。電気メッキは、酸性あるいはアルカリ性の金属電解質水溶液がメッキ液として用いられ、陽極、直流電源があり、メッキする物を陰極にして、電気エネルギーにより所望の金属を析出させる方法である。一方、無電解メッキは、金属塩を含む溶液中に、可溶性の還元剤,pH調整剤、メッキ液の安定化剤等からなり、メッキする物を浸漬すると、還元剤の酸化によって、放出される電子が金属イオンに転移し、金属皮膜が得られるもので化学還元作用を利用した方法である。プリント基板では銅メッキ、ニッケルメッキ、金メッキ、パラジウムメッキ、スズメッキ等の各種金属や合金系のメッキが電気メッキと無電解メッキにより行われている。しかし、薄肉化と細密化が進展しているプリント基板、特にフレキブルプリント基板では、メッキするものに配線する必要が無い点とメッキした金属膜の均一性に優れるの点から無電解メッキが主に用いられる。
【0081】
しかし、無電解メッキは、電気メッキに比べ金属の析出速度が遅いため生産性に課題がある。この無電解メッキには、無電解ニッケルメッキ、無電解銅メッキ、無電解コバルトメッキ、無電解スズメッキ、無電解パラジウムメッキ、無電解銀メッキ、無電解金メッキ等があり、プリント基板、フレキシブルプリント基板のメッキには、ニッケルメッキ、金メッキ、銅メッキ、パラジウムメッキ、スズメッキが電気伝性、耐摩耗性、防錆性、硬度、寸法精度、耐候性、耐薬品性等の各種要求に合わせて適宜用いられる。ニッケルメッキ液の温度は、例えば約60〜約95℃であり、 pHは、例えば約3(酸性)〜約11(アルカリ性)である。また、金メッキ液の温度は、約70℃〜約80℃であり、pHは、例えば約12〜約14である。また、銅メッキ液の温度は、約40℃〜約60℃であり、pHは、例えば約12〜約13である。また、メッキ前処理として、酸化銅等の酸化膜を除去するために硫酸等のエッチング処理や各種表面活性化処理が適宜行われる。
【0082】
従って、約40℃〜約95℃に加温され、酸性〜アルカリ性を示すメッキ液やエッチング液に対する粘着フィルムの安定性が要求される。しかし、従来のメッキマスク用粘着フィルムを用いて、酸性エッチング液での処理や約40℃〜約95℃に加温され酸性〜アルカリ性を示すメッキ液での処理を行うと、プリント基板上に糊残り(粘着層由来の成分)やメッキ液と粘着層由来の染み込み残さ等の汚染物が発生するので、必ず、フロン、代替フロンなどのハロゲンを含む有機溶剤を用いて汚染物を洗浄していた。
【0083】
本発明の粘着フィルムは、約40℃〜約95℃の範囲で調整されるメッキ液で処理される場合でも、プリント基板上に全く糊残り(粘着層由来の成分)や染み込み残さが無くなるので、溶剤による洗浄を必要としない。従って、プリント基板を溶剤で洗浄しないで使用することが、環境への負荷が低減でき本発明の使用方法として好ましい。
【0084】
本発明の使用方法の好ましい態様では、前記プリント基板20が、例えば基板22がポリイミドフィルムで、回路21が銅箔のパターンが形成されたフレキシブルプリント基板である。フレキシブルプリント基板を構成する材料としては、一般的なのものであればいずれのものでもよく、例えば、導体である圧延した銅箔を基材のポリイミドフィルムに熱可塑性ポリイミドを介して片面または両面ラミネートした基材等が挙げられる。この基板材料の具体例としては、三井化学株式会社から商品名:ネオフレックス等で市販されているものなどを挙げることができる。前記基板材の回路や端子部分をマスクして残りの銅箔部分を塩化第二鉄水溶液でエッチングすることにより、回路を形成したフレキシブルプリント基板が得られる。フレキシブルプリント基板では、回路の細密化、薄肉化が進展し、50μmピッチ(銅線幅25μm、間隔25μm)や40μm(銅線幅20μm、間隔20μm)が一般的に使われ、さらに20μm(銅線幅10μm、間隔10μm)レベルも実用化されている。フレキシブルプリント基板の厚さは通常10数μm〜100μmであり、面積は通常数cm2〜数100cm2であり、形状は用途に適した様々な形状である。特に、フレキシブルプリント基板の薄肉化が進展し、例えば13μm厚のポリイミド基材フィルムに18μm厚以下の銅箔で回路が形成されたものが一般的に使われている。このような回路の細密化や厚さの薄肉化が進展著しいフレキシブルプリント基板では、糊残り(粘着層由来の成分)やメッキ液と粘着層由来の染み込みに対してより厳しいレベルの要求があり、さらにメッキ時の折れやしわが入り易いため、剥し易さの要求も高い。本発明の使用方法は、特に要求品質の高いフレキシブルプリント基板において、生産性を高めた高温域(約40℃〜約95℃)のメッキに適するものである。
【0085】
また、本発明の粘着フィルムは、例えば、高い品質が求められる電子回路材料分野や半導体分野に於いて実施されている各種エッチング加工時に非エッチング面を保護するための粘着フィルムにも応用可能である。
【0086】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでない。
【0087】
なお、以下の実施例および比較例において、貯蔵弾性率、粘着力、引張弾性率、メッキ適性を下記に示す測定方法により試験し、評価した。
(1)貯蔵弾性率
本発明の貯蔵弾性率は、レオメトリック・サイエンティフィック社製メカニカルスペクトロメーターRMS−800を用いて、直径8mmのパラレルプレートを使用し、プレート間のギャップを1.5mmとし、試験片には8mmφ×1.5mm(厚さ)の円板を用い、周波数ω=100rad/secで、測定温度20℃と80℃における貯蔵弾性率G'(Pa)の測定を行った値を使用した。
【0088】
(2)粘着力
本発明の粘着力は、試験板、貼りつけ温度条件、試験温度条件以外は、粘着テープ・粘着シート試験方法(JIS Z0237-1991)に準拠して測定した。試験板を、ポリイミドフィルム(PI)面に変更して測定した。この試験板は、東レ・デュポン株式会社から商品名:カプトンとして市販されているポリイミドフィルム(品種:300H)を、50mm幅×125mm長さ×2mm厚のSUS板にラミネートしたものを使用した。その試験板を80℃に加熱して、試験片をゴムロールで圧力を加えながら貼り付けた。貼り付け後、20℃×50%RHと80℃の一定環境下に30分間置いてから、20℃×50%RHと80℃の温度で180度引き剥がし粘着力(単位:N/25mm)を測定した。また、粘着力の安定性を評価するために、20℃で30分後に置いて測定したサンプルを、さらに、40℃×50%RHの一定環境下に7日間置いた後、20℃×50%RHの一定環境に30分間置いてから20℃の温度で180度引き剥がし粘着力(単位:N/25mm)を測定し、次の基準で粘着力の安定性について評価した。(40℃7日間後の粘着力)/(30分間後の粘着力)が、0.7以上〜1.3以下の範囲を合格(○で示す)とし、(40℃7日間後の粘着力)/(30分間後の粘着力)が、0.7未満或いは1.3を越えるものを不合格(×で示す)とした。
【0089】
(3)引張弾性率
本発明の引張弾性率(単位:MPa)は、プラスチック−引張特性の試験方法(JIS K7161-1994)に準拠して測定して得られた結果を基に算出した。
【0090】
(4)メッキ適性試験
本発明のメッキ適性試験は、以下に示す試条件でメッキして、メッキ耐性とメッキ作業性に関する観察結果を基に評価した。
図11に示すように、メッキ試験用基板30には、三井化学株式会社製ネオフレックス(品種:NEX−131R(13H)、ポリイミド基材の厚さ13μm、銅箔の厚さ18μm)を、塩化第二鉄水溶液でエッチング処理することにより、ポリイミドからなる基材22上に銅箔からなる回路21を形成させたフレキブルプリント基板(銅線幅25μm、間隔25μm)を用いた。図12に示すように、メッキ試験用基板30に、5mm×10mmの窓を打抜いて開けた試験片31を、80℃に加熱してロールで圧着し、硫酸とフッ化水素アンモニウムからなる酸性エッチング液(pH=1)により酸化銅等の酸化物を除去し水洗し、85℃に加熱したニッケルメッキ液(pH=4)に30分間浸漬し、20℃の水で洗浄し、さらに、80℃に加熱した金メッキ液(pH=13)に20分間浸漬し、20℃の水で洗浄し、乾燥してから試験片の粘着フィルムを剥離し、メッキされた評価用基板を作成した。なお、前記ニッケルメッキ液としては、硫酸ニッケル(0.1M)、ホスフィン酸ナトリウム(0.3M)、酢酸ナトリウム(0.12M)、こはく酸(0.08M)、乳酸(0.33M)、クエン酸(0.05M)、ホスホン酸(0.38M)を主成分とする無電解Ni−P合金メッキ浴(pH4)を用い、前記金メッキ液としては、シアン化金カリウム(0.03M)、シアン化カリウム(0.1M)、水酸化カリウム(0.2M)、ホウ水素化カリウム(0.1M)を主成分とする無電解金メッキ浴(pH13)を用いた。メッキされた評価用基板を、フロン等の有機溶剤で洗浄することなく光学顕微鏡(倍率200倍)により、糊残りの有無とメッキ液の染み込みの有無を観察し、次の基準によりメッキ耐性を評価した。
▲1▼メッキ耐性の評価基準
図13に示すように、メッキ処理後に試験片31を剥したメッキ試験用基板30は、試験片31に覆われた部分が非メッキ部分32となり、試験片31に覆われなかった部分がメッキ部分33となり、その境界がメッキ端部34となる。図14に示すように、糊残り35は非メッキ部分32に発生した粘着層由来の汚染であり、一方染み込み残さ36はメッキ端部34で発生したメッキ浴の成分或いは粘着層由来の汚染である。従来技術の粘着フィルムを使用した場合に観察された糊残り35及び染み込み残さ36が、倍率200の光学顕微鏡を用いて拡大して観察しても全く見られない場合を、糊残り及び染み込み残さが無いとする、判断基準とした。
【0091】
5枚のメッキ試験用基板に1ヶ所も糊残りと染み込み残さが無いものを合格(○で示す)とし、1ヶ所でも糊残りと染み込み残さが発生したものを不合格(×で示す)とした。
【0092】
さらに、試験に用いた5枚のメッキ試験用基板について、折れ、しわ等の異常を目視にて観察し、次の基準によりメッキ作業性を評価した。
【0093】
▲2▼メッキ作業性の評価基準
5枚のメッキ試験用基板に折れやしわが1ヶ所も無いものを合格(○で示す)とし、折れやしわが1ヶ所でも発生したものを不合格(×で示す)とした。
以上のように、メッキ適性試験の評価基準は、▲1▼メッキ耐性と▲2▼メッキ作業性の両方とも合格した粘着フィルムを、本発明のメッキ適性が優れるとした。
(実施例1)
粘着フィルム10を構成する各層の材料として、以下の材料を用いた。すなわち、基材層1を構成する成分として、プロピレン・エチレン・1-ブテンランダム共重合体(r-PP;エチレン成分5モル%、1-ブテン成分5モル%)80重量部と、エチレン・プロピレン共重合体(EP−A;密度0.87kg/m3)20重量部を用い、粘着層2を構成する成分として、プロピレン・1-ブテン・4-メチル-1-ペンテン共重合体(PB(4-MP);プロピレン成分43モル%、1-ブテン成分26モル%、4-メチル-1-ペンテン成分31モル%)95重量部と、プロピレン重合体(h-PP;密度0.91kg/m3)5重量部を用いた。前記貯蔵粘弾性の測定方法に従って測定し、20℃と80℃に於ける粘着層の貯蔵弾性率G'は、12MPa(20℃)と1.4MPa(80℃)の結果を示した。
【0094】
次いで、各層の材料をフルルライト型のスクリューを備えた押し出し機により溶融した。成形条件(溶融温度)は、粘着層:230℃、基材層:230℃であり、この2層の溶融樹脂を多層ダイ内で積層させた(共押出温度:230℃)。押し出された粘着フィルムを冷却し、セパレータ(リンテック(株)製、LL−80、厚さ120μm)を粘着層面に設けた後、スリットして巻き取った。
【0095】
このようにして得られた粘着フィルムは、1層からなる基材層と粘着層が積層され、セパレータが粘着層側に設けられたものであり、各層の厚さは、粘着層:13μm、基材層:62μmで、合計厚さ75μmであった。
【0096】
前記粘着力の測定方法に従って測定し、20℃と80℃に於ける対PI粘着力は、4.5N/25mm(20℃)、4.5N/25mm(80℃)であった。40℃の恒温槽に7日間置いてから粘着力は、4.5N/25mm(20℃)であり、初期値に対する比は、1.0になり、安定性に関しては合格であった。
【0097】
前記弾性率の測定方法に従って測定し、基材層の弾性率は、MD方向では660MPa、TD方向では650MPaであった。以上の測定または評価した結果を表3に示す。
【0098】
さらに、前記メッキ適性試験に従って、得られた粘着フィルムのメッキ適性を試験した。▲1▼メッキ耐性については、糊残り及び染み込み残さ共に全く観察されず合格とし、溶剤による洗浄処理が不要であることを示した。▲2▼メッキ作業性については、非常に軽い力で粘着フィルムを剥すことができ、折れしわの発生も全く無く合格とした。以上のメッキ適性試験結果を表4に示す。
【0099】
(実施例2)
粘着フィルム10を構成する各層の材料として、基材層1の成分として、実施例1と同じr-PP 100重量部を用い、粘着層2の成分として、実施例1と同じPB(4-MP) 85重量部と、h-PP 5重量部と、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS;JSR(株)製SIS5229N)7重量部と、エチレンとα−オレフィンのコオリゴマー(LEO;三井化学(株)製ルーカントTMHC−20)3重量部とを用いた。前記粘着層2の貯蔵弾性率G'の測定結果を表3に示す。
【0100】
表1に示される条件により、実施例1と同様にして粘着フィルムを成形し、セパレータ(リンテック(株)製、LL−80、厚さ120μm)を粘着層面に設けた後、スリットして巻き取った。前記粘着フィルム10の粘着力と前記基材層1の引張弾性率について、測定・評価した結果を、表3に示す。
【0101】
得られた粘着フィルム10のメッキ適性試験について、測定・評価した結果を、表4に示す。
【0102】
(実施例3)
粘着フィルム10を構成する各層の材料として、基材層1のうち表面層4の成分として、高密度ポリエチレン(HDPE;密度0.96g/cm3)を用い、基材層1の中間層3の成分として、実施例1と同じr-PP 90重量部とEP−A 10重量部を用い、粘着層2の成分として、実施例1と同じPB(4-MP) 72重量部と、h-PP 3重量部と、実施例2と同じSIS 22重量部と、LEO 5重量部とを用いた。前記粘着層2の貯蔵弾性率G'の測定結果を表3に示す。
【0103】
表1に示される条件により、実施例1と同様にして粘着フィルムを成形し、セパレータ(リンテック(株)製、LL−80、厚さ120μm)を粘着層面に設けた後、スリットして巻き取った。前記粘着フィルム10の粘着力と前記基材層1の引張弾性率について、測定・評価した結果を、表3に示す。
【0104】
得られた粘着フィルム10のメッキ適性試験について、測定・評価した結果を、表4に示す。
(実施例4)
粘着フィルム10を構成する各層の材料として、基材層1のうち表面層4の成分として、実施例3と同じHDPE 80重量部と、低密度ポリエチレン(LDPE;密度0.92g/cm3)20重量部を用い、基材層1の中間層3の成分として、実施例1と同じr-PP 60重量部と、エチレン・ブテン共重合体(EB−A;密度0.87kg/m3)40重量部を用い、粘着層2の成分として、実施例1と同じPB(4-MP) 55重量部と、EP−A 5重量部と、h-PP 10重量部と、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS;旭化成工業(株)製タフテックTMH1052)10重量部と、実施例2と同じSIS 15重量部と、LEO 5重量部と、エチレン・ブテン共重合体(EB−A;密度0.87kg/m3)20重量部を用いた。前記粘着層2の貯蔵弾性率G'の測定結果を表3に示す。
【0105】
表1に示される条件により、実施例1と同様にして粘着フィルムを成形し、セパレータ(リンテック(株)製、LL−80、厚さ120μm)を粘着層面に設けた後、スリットして巻き取った。前記粘着フィルム10の粘着力と前記基材層1の引張弾性率について、測定・評価した結果を、表3に示す。
【0106】
得られた粘着フィルム10のメッキ適性試験について、測定・評価した結果を、表4に示す。
【0107】
(実施例5)
粘着フィルム10を構成する各層の材料として、基材層1のうち表面層4の成分として、実施例4と同じLDPE 75重量部と、エチレン・メタアクリル酸共重合体の金属イオン架橋樹脂(アイオノマー;三井・デュポンポリケミカル(株)製ハイミランTM1652)15重量部と、エチレン・メタアクリル酸共重合体(EMAA;三井・デュポンポリケミカル(株)製ニュクレルTMN1108C)10重量部を用い、基材層1の中間層3の成分として、実施例4と同じLDPE60重量部と、EB−A 40重量部を用い、粘着層2の成分として、実施例1と同じPB(4-MP) 85重量部と、EP−A 5重量部と、h-PP 10重量部を用いた。前記粘着層2の貯蔵弾性率G'の測定結果を表3に示す。
【0108】
表1に示される条件により、実施例1と同様にして粘着フィルムを成形した後、スリットして巻き取った。前記粘着フィルム10の粘着力と前記基材層1の引張弾性率について、測定・評価した結果を、表3に示す。
【0109】
得られた粘着フィルム10のメッキ適性試験について、測定・評価した結果を、表4に示す。
【0110】
(実施例6)
粘着フィルム10を構成する各層の材料として、基材層1のうち表面層4の成分として、実施例3と同じHDPE 85重量部と、実施例5と同じアイオノマー 15重量部を用い、基材層1の中間層3の成分として、実施例4と同じLDPE 85重量部と、EB−A 15重量部を用い、粘着層2の成分として、実施例1と同じPB(4-MP) 60重量部と、EP-A 5重量部と、実施例4と同じSEBS 10重量部と、実施例2と同じSIS 20重量部と、LEO 5重量部を用いた。前記粘着層2の貯蔵弾性率G'の測定結果を表3に示す。
【0111】
表1に示される条件により、実施例1と同様にして粘着フィルムを成形し、セパレータ(リンテック(株)製、LL−80、厚さ120μm)を粘着層面に設けた後、スリットして巻き取った。前記粘着フィルム10の粘着力と前記基材層1の引張弾性率について、測定・評価した結果を、表3に示す。
【0112】
得られた粘着フィルム10のメッキ適性試験について、測定・評価した結果を、表4に示す。
【0113】
(実施例7)
粘着フィルム10を構成する各層の材料として、基材層1のうち表面層4の成分として、実施例3と同じHDPE 70重量部と、実施例4と同じLDPE 30重量部を用い、基材層1の中間層3の成分として、実施例1と同じr-PP 70重量部と、実施例4と同じ EB−A 30重量部を用い、粘着層2の成分として、実施例1と同じPB(4-MP) 67重量部と、h-PP3重量部と、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロック共重合体(CEBC:JSR(株)製DYNARONTM6200P)5重量部と、実施例2と同じSIS20重量部と、LEO 5重量部を用いた。前記粘着層2の貯蔵弾性率G'の測定結果を表3に示す。
【0114】
表1に示される条件により、実施例1と同様にして粘着フィルムを成形し、セパレータ(リンテック(株)製、LL−80、厚さ120μm)を粘着層面に設けた後、スリットして巻き取った。前記粘着フィルム10の粘着力と前記基材層1の引張弾性率について、測定・評価した結果を、表3に示す。
【0115】
得られた粘着フィルム10のメッキ適性試験について、測定・評価した結果を、表4に示す。
【0116】
(実施例8)
粘着フィルム10を構成する各層の材料として、基材層1のうち表面層4の成分として、実施例3と同じHDPEを用い、基材層1の中間層3の成分として、実施例1と同じh-PP 85重量部と、スチレン・ブタジエン共重合体の水素添加物(HSBR;JSR(株)製DYNARONTM1321P)15重量部を用い、粘着層2の成分として、実施例1と同じPB(4-MP)45重量部と、EP-A 5重量部と、実施例4と同じSEBS 10重量部と、実施例2と同じSIS35重量部とLEO 5重量部を用いた。前記粘着層2の貯蔵弾性率G'の測定結果を表3に示す。
【0117】
表1に示される条件により、実施例1と同様にして粘着フィルムを成形し、セパレータ(リンテック(株)製、LL−80、厚さ120μm)を粘着層面に設けた後、スリットして巻き取った。前記粘着フィルム10の粘着力と前記基材層1の引張弾性率について、測定・評価した結果を、表3に示す。
【0118】
得られた粘着フィルム10のメッキ適性試験について、測定・評価した結果を、表4に示す。
【0119】
(比較例1)
粘着フィルムの粘着層を構成する粘着剤の調整は、アクリル酸12.5重量部とブチルアクリレート87.5重量部からなるモノマー成分100重量部に対し酢酸エチル 100重量部を用いて60℃に加温した後、熱分解型重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.03重量部加えて、8時間重合して重量平均分子量50万のアクリル系共重合体を得て、このアクリル系共重合体にアセチルアセトン−アルミニウム錯体を加えて最終架橋度が80%となるようにした混合物100重量部に対して、さらにベンゾトリアゾール0.05重量部を充分均一に混合したものをアクリル系接着剤として配合した。このアクリル系接着剤を厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートからなる基材層フィルムのコロナ放電処理した面に厚さ80μmとなるように塗工し乾燥して粘着層を形成させ、2層構造の粘着フィルムを得た。前記粘着層2の貯蔵弾性率G'の測定結果を表3に示す。
【0120】
表2に示される条件で成形した粘着フィルムと、セパレータ(リンテック(株)製、LL−80、厚さ120μm)を粘着層面に設けた後、スリットして巻き取った。前記粘着フィルム10の粘着力と前記基材層1の引張弾性率について、測定・評価した結果を、表3に示す。
【0121】
得られた粘着フィルム10のメッキ適性試験について、測定・評価した結果を、表4に示す。
(比較例2)
粘着フィルムの粘着層を構成する粘着剤は、β−アクリロキシプロピオン酸20重量部とアクリル酸ブチル80重量部からなるモノマーに対し酢酸エチル100重量部を用いて60℃に加温した後、熱分解型重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.03重量部加えて、8時間重合して重量平均分子量12万のアクリル系共重合体を得て、このアクリル系共重合体100重量部に対してアセチルアセトン−アルミニウム錯体を2.0重量部とベンゾトリアゾール0.5重量部を添加し混合したものを、アクリル系粘着剤として配合した。このアクリル系接着剤を、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートからなる基材層フィルムのコロナ放電処理した面に厚さ100μmとなるように塗工し乾燥して粘着層を形成させて、2層構造の粘着フィルムを得た。前記粘着層2の貯蔵弾性率G'の測定結果を表3に示す。
【0122】
表2に示される条件で成形した粘着フィルムと、セパレータ(リンテック(株)製、LL−80、厚さ120μm)を粘着層面に設けた後、スリットして巻き取った。前記粘着フィルム10の粘着力と前記基材層1の引張弾性率について、測定・評価した結果を、表3に示す。
【0123】
得られた粘着フィルム10のメッキ適性試験について、測定・評価した結果を、表4に示す。
【0124】
【表1】
【0125】
【表2】
【0126】
【表3】
【0127】
【表4】
【0128】
【発明の効果】
本発明の粘着フィルムは、例えばプリント基板、フレキシブルプリント基板をメッキする際に糊残りやメッキ液の染み込み残さ等の汚染痕付着が無いことを、高温のメッキ液で長時間処理されるメッキ試験で初めて定量的に示した。また、本発明の粘着フィルムは、微細な凹凸を有するプリント基板、フレキシブルプリント基板に対して密着追従性に優れる一方で粘着力が変化しないので、メッキ処理後も光や電子線硬化装置等の特別な装置を用いることなく容易に粘着フィルムを剥がせることを可能にした。特に、薄いフレキブルプリント基板でも簡単に剥がれるため、しわや折れの発生が無く作業できる。
【0129】
本発明の粘着フィルムの使用方法によれば、高温に長時間さらされるメッキ条件でも糊残りやメッキ液の染み込み残さ等の汚染痕付着が無いので、プリント基板、フレキシブルプリント基板をフロン等の有機溶剤で洗浄しない方法で高品質のメッキをすることを初めて可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着フィルムの一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の粘着フィルムについて、別の実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明の粘着フィルムについて、他の実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明の粘着フィルムについて、他の実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明の粘着フィルムをロール状に巻き取った状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の粘着フィルムをロール状に巻き取った状態を示す別の斜視図である。
【図7】本発明粘着フィルムの使用例を示す断面図である。
【図8】本発明粘着フィルムの使用例を示す平面図である。
【図9】メッキ試験用基板を、上面の垂直方向から見た模式図である。
【図10】試験片をメッキ試験用基板に貼り付けた状態を、上面の垂直方向から見た模式図である。
【図11】メッキ処理後に試験片を剥したメッキ試験用基板の状態を、上面の垂直方向から見た模式図である。
【図12】メッキ試験用基板上に発生した糊残り或いは染み込み残さについて、上面の垂直方向から光学顕微鏡により拡大して見た模式図とその断面模式図である。
【符号の説明】
1 基材層
2 粘着層
3 中間層
4 表面層
5 セパレータ
6 ロール
10 粘着フィルム
20 プリント基板
21 回路
22 基材
23 銅箔回路
24 ポリイミドフィルム基材
30 メッキ試験用基板
31 試験片
32 非メッキ部分
33 メッキ部分
34 メッキ端部
35 糊残り
36 染み込み残さ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pressure-sensitive adhesive film used for protecting a non-plated surface and a method of using the same when plating a printed board or a flexible printed board.
[0002]
[Prior art]
Printed circuit boards made of plate-like base materials such as metal, plastic, and ceramic, and particularly flexible printed circuit boards that are thin, soft and light are widely used in electronic devices and the like. In general, the connection terminals of the printed circuit board and the flexible printed circuit board are subjected to plating treatment such as nickel plating and gold plating in order to prevent the deterioration of conductivity and the corrosion.
[0003]
By the way, during the plating process, in order to prevent plating on the non-plated part, or to make the shape of the plated part a desired shape, an adhesive film is attached to the non-plated part and protected. As this adhesive film, an adhesive film in which an adhesive is applied to a base film is used. In addition, after the plating treatment, in order to remove contaminants such as adhesive residue derived from the adhesive, washing with an organic solvent containing halogen such as chlorofluorocarbon or alternative chlorofluorocarbon is generally performed.
[0004]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-258880 (Patent Document 1) discloses a masking tape for a printed circuit board in which a hot-melt adhesive layer and a pressure-sensitive adhesive layer are laminated on a base material layer, and a print using this tape. A substrate manufacturing method is disclosed. The effect of the pressure-sensitive adhesive layer that can withstand the plating solution of about 30-60 ° C and the hot melt adhesive layer that follows the unevenness of the printed circuit board surface is treated with gold plating solution at 40 ° C, washed with water, and the tape is peeled off to change Judgment is made based on the evaluation conditions that pass and observe the presence or absence.
Japanese Patent No. 2806728 (Patent Document 2) discloses a masking tape in which a water-soluble adhesive layer contains a benztriazole-based compound. At the time of plating, the adhesive residue is determined by observing the presence or absence of changes on the adhesive surface.
[0005]
Japanese Patent Laid-Open No. 6-264036 (Patent Document 3) discloses a masking tape in which a heat-meltable resin layer and an ultraviolet curable pressure-sensitive adhesive layer are laminated on a base material layer, and a printed circuit board manufacturing method using the same. It is disclosed. The effect of the heat-meltable resin layer and the UV-curable adhesive layer was treated with a gold plating solution at 40 ° C for 2 minutes, washed with water, and further irradiated with UV light to observe the peeled printed circuit board and determine the adhesive residue based on the evaluation conditions. is doing.
[0006]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-26391 (Patent Document 4) is an acrylic acid alkyl ester-carboxylic acid-containing monomer-based polymer, which has specific conditions that make it necessary to be crosslinked, and uses an adhesive layer as a base material. A laminated masking tape is disclosed. The effect of specific conditions is judged by observing the penetration of the plating solution and the adhesive residue under the plating conditions in which treatment is performed for 30 minutes in a 60 ° C. gold plating solution (
JP-A-8-165592 (Patent Document 5) discloses that a resin film mainly composed of polypropylene and polyolefin elastomer has a tensile stress of 0.20 to 0.80 kg / cm at 10% strain. 2 The plating mask adhesive film which laminated | stacked the adhesive layer on the base film which is is disclosed. However, under the condition of treating with a 60 ° C. sulfuric acid aqueous solution (PH = 1) for 30 minutes, the presence or absence of soaking is observed to determine the adhesive residue. JP-A-9-25459 (Patent Document 6) has a specific low-density polyethylene layer and an ethylene vinyl acetate copolymer (EVA) layer, and has a tensile stress of 0.20 at 10% strain. 0.80kg / cm 2 A pressure-sensitive adhesive film for a plating mask in which a pressure-sensitive adhesive layer is laminated on the EVA layer side of a substrate film having two or more layers is disclosed. JP-A-11-140393 (Patent Document 7) and JP-A-11-302611 (Patent Document 8) both have two or more multilayer films having physical properties such as a specific tensile modulus, and an adhesive layer. An adhesive film for a plating mask in which is laminated is disclosed. Each of the above four cases consisting of an adhesive film having a base material layer under specific conditions was evaluated by observing the presence or absence of plating solution soaking in a 60 ° C. sulfuric acid aqueous solution (PH = 1) for 30 minutes. Yes.
However, there is no description of an adhesive film that eliminates contamination such as adhesive residue and penetration of plating solution under the plating conditions actually performed when manufacturing a printed circuit board, particularly a flexible printed circuit board.
Furthermore, JP-A-7-233354, JP-A-10-298514, JP-A-11-43655, JP-A-11-21519, and JP-A-11-106716 are all specified as adhesive layers. A surface protective film containing an α-olefin copolymer of the above is disclosed. However, there is no description about the adhesive film suitable for the plating mask use with severe performance requirements.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-2-258880
[0008]
[Patent Document 2]
Japanese Patent No. 2806728
[0009]
[Patent Document 3]
JP-A-6-264036
[0010]
[Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-26391
[0011]
[Patent Document 5]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-165592
[0012]
[Patent Document 6]
JP-A-9-25459
[0013]
[Patent Document 7]
JP-A-11-140393
[0014]
[Patent Document 8]
JP-A-11-302611
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention could not be achieved by the above-mentioned conventional adhesive film. For example, an adherend having irregularities such as a printed circuit board and a flexible printed circuit board can be completely penetrated into the mask without peeling off during plating. It is easy to peel off after plating and eliminates contamination such as adhesive residue from the adhesive layer and adhesion of plating solution to the mask part and the periphery, and further, adhesion made of components that do not cause deterioration of the adherend. To provide a film. It is another object of the present invention to provide an adhesive film made of a material that is excellent in stability in a long-term storage environment and a transport environment and has a low environmental impact when being disposed of.
[0016]
Another object of the present invention is to provide a method of use in which the performance of the pressure-sensitive adhesive film is maximized, and after the plating process, the washing step with a solvent is eliminated, and the burden on the environment is reduced.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive research to solve the above problems, the adherend was adhered to the adhesive film via an adhesive layer having a specific elastic modulus in the temperature range where the plating treatment and the temperature range where the adhesive film was peeled off. By fixing and holding, the non-plated part is protected from vibration and impact generated during the plating process, and it is found that the change of the adhesive layer can be greatly minimized with respect to the heated plating liquid and various processing liquids, In addition, by using such a specific pressure-sensitive adhesive film, the present invention has found that contamination such as adhesive residue derived from the pressure-sensitive adhesive layer and infiltration of plating solution is eliminated to a level that cannot be achieved with conventional pressure-sensitive adhesive films. It came to.
[0018]
That is, in the present invention, it is an adhesive film having an adhesive layer on one side of the base material layer, and the storage elastic modulus G ′ of the adhesive layer is 0.1 MPa or more at 80 ° C. and 1 MPa or more at 20 ° C. A pressure-sensitive adhesive film is provided.
[0019]
In the present invention, it is preferable that the adhesive layer further contains an olefin polymer as a main component.
[0020]
Moreover, the said adhesion layer is a 1 type, or 2 or more types of mixture of the alpha olefin copolymer which has as a main unit component the at least 2 sorts of alpha olefin chosen from C2-C12 alpha olefins. It is preferable that it contains as a main component.
[0021]
Further, the adhesive layer is composed of the α-olefin copolymer, a thermoplastic elastomer, and a co-oligomer of ethylene and another α-olefin, and the α-olefin copolymer forms a continuous phase, It is preferable that the plastic elastomer forms a dispersed phase.
[0022]
The thermoplastic elastomer has the general formula A-B-A or A-B (A represents an aromatic vinyl polymer block or an olefin polymer block exhibiting crystallinity, and B represents a diene polymer block or hydrogenated thereof. It is preferable that the block copolymer is represented by the following formula:
[0023]
The α-olefin copolymer is preferably an α-olefin copolymer obtained by copolymerizing propylene, 1-butene and an α-olefin having 5 to 12 carbon atoms.
[0024]
The α-olefin having 5 to 12 carbon atoms is preferably 4-methyl-1-pentene.
[0025]
Moreover, in this invention, it is preferable that the tensile elasticity modulus of the said base material layer is the range of 100-1000 MPa.
[0026]
Moreover, in this invention, it is preferable that an above-described base material layer consists of 1 layer or several layers, and contains an olefin type copolymer as a main component.
[0027]
Moreover, in the adhesive film which concerns on this invention, the adhesive force measured in 20 degreeC and 80 degreeC environment after crimping the above-mentioned adhesive film to the polyimide film heated at 80 degreeC is 0.1-10N / 25mm. Those in the range are preferred.
[0028]
In the pressure-sensitive adhesive film according to the present invention, a separator is preferably laminated on the pressure-sensitive adhesive layer side.
[0029]
Further, according to the present invention, the above-mentioned adhesive film is thermocompression bonded to a printed board, the printed board is immersed in a plating solution heated to about 40 ° C. to about 95 ° C. and then washed with water, and the adhesive film is removed from the printed board. A method for using an adhesive film is provided in which the printed circuit board is not washed with a solvent after peeling.
[0030]
In the usage method of the adhesive film which concerns on this invention, it is preferable that the said printed circuit board is a flexible printed circuit board.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the pressure-sensitive adhesive film of the present invention (hereinafter referred to as “the pressure-sensitive adhesive film of the present invention”) and the method of use thereof (hereinafter referred to as “the method of use of the present invention”) will be specifically described with reference to the accompanying drawings.
In all drawings, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals.
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of the pressure-sensitive adhesive film of the present invention. As shown in the figure, the pressure-
The
[0032]
The
[0033]
Furthermore, when the
[0034]
The pressure-
[0035]
Furthermore, the pressure-
[0036]
In the adhesive layer of the present invention, it is clear from the cross-sectional photographs of the adhesive layer in FIGS. 7 and 8 that the α-olefin copolymer forms a continuous phase and the thermoplastic elastomer forms a dispersed phase. . FIG. 7 is a cross-sectional photograph perpendicular to the flow direction of the adhesive layer, and FIG. 8 is a cross-sectional photograph parallel to the flow direction of the adhesive layer. By doing so, the adhesive OLE_LINK1 in the temperature range of about 40 ° C. to about 95 ° C. in which the OLE_LINK1 plating solution is treated can be maintained, and the glass transition temperature of the adhesive layer is lowered. The uneven surfaces of the printed circuit board and the flexible printed circuit board can be adhered to each other without any gap, and the adhesive force represented by the 180-degree peeling adhesion test can be adjusted to an appropriate range. That is, the adhesive property in the temperature range of about 20 ° C. to about 80 ° C. can be stabilized. In addition, since the α-olefin copolymer forms a continuous layer, an adhesive layer having a high storage elastic modulus G ′ is obtained at 80 ° C., and the temperature range in which the plating solution is processed is about 40 ° C. to about 95 ° C. The adhesion is excellent and the adhesive layer does not change at all.
[0037]
Examples of the α-olefin having 2 to 12 carbon atoms constituting the adhesive layer of the present invention include ethylene, propylene, 1-butene, 1-pentene, 3-methyl-1-butene, 1-hexene, and 4-methyl. Examples include -1-pentene, 3-methyl-1-pentene, 1-heptene, 1-octene, 1-decene, and 1-dodecene. When a copolymer composed of at least two monomers selected from these α-olefins is used as the main component of the
[0038]
Among these α-olefin copolymers, an adhesive layer containing a copolymer obtained by copolymerizing three components of propylene, 1-butene and an α-olefin having 5 to 12 carbon atoms is preferable. In particular, the pressure-sensitive adhesive layer containing a copolymer having a structural unit composition of 10 to 85 mol% of propylene, 3 to 60 mol% of 1-butene and 10 to 85 mol% of an α-olefin having 5 to 12 carbon atoms is It is preferable in that it has excellent adhesive properties in the vicinity, and further contains a copolymer containing 15 to 70 mol% of propylene, 5 to 50 mol% of 1-butene and 15 to 70 mol% of α-olefin in a proportion of structural unit composition. An adhesive layer is preferred. As the α-olefin having 5 to 12 carbon atoms, 4-methyl-1-pentene is preferable.
In addition, when the adhesive layer contains a copolymer formed by copolymerizing three components of propylene, 1-butene and an α-olefin having 5 to 12 carbon atoms, the content of the copolymer in the adhesive layer The proportion is usually 20% by weight or more, preferably 30% by weight or more.
[0039]
Specific examples of the thermoplastic elastomer include polystyrene elastomers, polyolefin elastomers, polyamide elastomers, polyurethane elastomers, and polyester elastomers.
[0040]
As a preferable structure of this thermoplastic elastomer, a block copolymer which is a structural element is represented by a general formula ABA or AB. Here, A represents an aromatic vinyl polymer block or an olefin polymer block exhibiting crystallinity, and B represents a diene polymer block or an olefin polymer block obtained by hydrogenating this.
[0041]
Examples of the polystyrene-based elastomer include a block copolymer of a polystyrene block that becomes a hard part (crystal part) and a diene monomer polymer block that becomes a soft part, or a hydrogenated polymer thereof. More specifically, Styrene / isoprene / styrene block copolymer (SIS), styrene / butadiene / styrene block copolymer (SBS), styrene / ethylene / butylene / styrene block copolymer (SEBS), styrene / ethylene / propylene / styrene block copolymer A polymer (SEPS) etc. can be illustrated. These may be used singly or in combination of two or more.
[0042]
For example, a styrene / isoprene / styrene block copolymer contains about 12,000 to 100,000 when the styrene polymer block is converted into an average molecular weight, and about 10,000 to 300,000 when the isoprene polymer block is converted into an average molecular weight. The content ratio of the styrene polymer block / isoprene polymer block in this SIS is usually 5 to 50/50 to 95, preferably 10 to 30/70 to 90, by weight.
[0043]
The styrene / ethylene / propylene / styrene block copolymer is obtained by hydrogenating a styrene / isoprene / styrene block copolymer.
Specific examples of this SIS include those commercially available from JSR Corporation as trade name: JSR SIS (registered trademark) or from Shell Chemical Co., Ltd. as trade name: Clayton D (registered trademark). Specific examples of SEPS include those commercially available from Kuraray Co., Ltd. under the trade name: Septon (registered trademark).
Examples of the polyolefin-based elastomer include a block copolymer of a polyolefin block that forms a polymer with high crystallinity such as polypropylene as a hard part, and a monomer copolymer block that exhibits amorphous properties as a soft part. Olefin (crystalline) / ethylene / butylene / olefin (crystalline) block copolymer, polypropylene / polyethylene oxide / polypropylene block copolymer, polypropylene / polyolefin (amorphous) / polypropylene block copolymer, etc. Can be illustrated. As a specific example, what is marketed by JSR Corporation as a brand name: DYNARON is mentioned.
Specific examples of the polyester elastomer include polybutylene terephthalate / polyether / polybutylene terephthalate block copolymer.
When using the said thermoplastic elastomer as a component of the adhesion layer of the adhesion film of this invention, the content rate of the thermoplastic elastomer which occupies for an adhesion layer is 0 to 60 weight% normally, Preferably, it is 5 to 50 weight% It is.
In the pressure-sensitive adhesive film of the present invention, in order to improve the pressure-sensitive adhesive performance indicated by the pressure-sensitive adhesive strength of the pressure-
The other α-olefin copolymer is preferably a copolymer comprising at least two α-olefins selected from ethylene, propylene, 1-butene and 1-hexene. Examples of the α-olefin copolymer include an ethylene / propylene copolymer, an ethylene / 1-butene copolymer, an ethylene / 1-hexene copolymer, a propylene / 1-butene copolymer, and a propylene / 1-hexene copolymer. Examples thereof include a polymer and a 1-butene / 1-hexene copolymer. Specific examples of this copolymer include those commercially available from Mitsui Chemicals, Inc. under trade names: Tuffmer A, Tuffmer P, etc. (registered trademark).
[0044]
The co-oligomer of ethylene and another α-olefin is a low molecular weight copolymer of ethylene and another α-olefin, and is a liquid at normal temperature. Examples of the α-olefin include propylene, 1-butene, 1-pentene, 1-hexene, 1-octene, 1-decene, 1-dodecene, 1-tetradecene, 1-hexadecene, 1-octadecene, 4-methyl- C3-C20 alpha olefins, such as 1-pentene, are mentioned. Among these, a C3-C14 alpha olefin is preferable.
[0045]
This co-oligomer usually has a number average molecular weight in the range of 100 to 10,000, preferably a number average molecular weight in the range of 200 to 5,000. Moreover, ethylene unit content in this co-oligomer is 30-70 mol% normally, Preferably it is 40-60 mol%.
When using the said co-oligomer in the structural component of the adhesion layer of the adhesive film of this invention, the content rate which occupies for the adhesion layer of this co-oligomer is 0-20 weight% normally, Preferably it is 0-10 weight%. .
[0046]
In the pressure-sensitive adhesive film of the present invention, as a constituent component of the pressure-sensitive adhesive layer, in addition to the α-olefin copolymer obtained by copolymerizing the three components of the α-olefin having 2 to 12 carbon atoms, the other α- Use of an olefin copolymer is advantageous in that the glass transition temperature is lowered, the initial adhesive strength can be adjusted to an appropriate range, and the low-temperature adhesive property can be improved.
[0047]
In addition, when a mixed resin composed of a combination of the α-olefin copolymer and a co-oligomer of ethylene and another α-olefin is used as a constituent component of the adhesive layer, the glass transition temperature is lowered and the initial adhesive strength is reduced. This is advantageous in that it can be adjusted to an appropriate range and the viscosity can be adjusted to an appropriate range.
[0048]
Further, when a mixed resin composed of the α-olefin copolymer and the thermoplastic elastomer is used as a constituent component of the adhesive layer, the glass transition temperature is lowered and the initial adhesive strength can be adjusted to an appropriate range. At the same time, it is advantageous in that the low-temperature adhesive properties can be improved.
[0049]
In the adhesive layer of the adhesive film of the present invention, in addition to the α-olefin copolymer, the thermoplastic elastomer, and a co-oligomer of ethylene and another α-olefin, various + subcomponents are further added. You may include in the range which does not impair the objective. For example, a plasticizer such as liquid butyl rubber, a tackifier such as polyterpene, and the like may be included. In the present invention, the functional group showing the internal adhesion of these subcomponents, those having an unsaturated bond, change with time in adhesive strength after application (due to heating, pressure, humidity, ultraviolet rays, etc.) It is preferable to select the type and minimize the blending amount so as not to adversely affect the adherend.
[0050]
Moreover, the adhesive layer of the adhesive film of this invention may contain the various additives generally mix | blended with the raw material of this kind of adhesive layer. For example, various fillers, pigments, ultraviolet absorbers, antioxidants, heat stabilizers, lubricants and the like may be contained.
[0051]
The α-olefin copolymer, thermoplastic elastomer, various additives, co-oligomers of ethylene and other α-olefins, various subcomponents, and various additives are adherends. It is more preferable that the adhesive layer of the present invention is constructed so as not to adversely affect the printed circuit board and the flexible printed circuit board in order to eliminate the washing with the solvent that has been performed after the plating process.
[0052]
In the pressure-sensitive adhesive film of the present invention, the thickness of the pressure-sensitive adhesive layer is usually about 1 to 100 μm, and preferably about 5 to 30 μm.
[0053]
If the tensile modulus of the
[0054]
From the point that it is easy to adjust the tensile elastic modulus of the
[0055]
As the
Specific examples of the olefin polymer include low density polyethylene, ultra low density polyethylene, linear low density polyethylene, medium density polyethylene, high density polyethylene, and ethylene and an α-olefin having 3 to 12 carbon atoms, Examples include polyethylene polymers such as copolymers with various vinyl compounds such as styrene, vinyl acetate, (meth) acrylic acid, (meth) acrylic acid esters, and ionomers. The copolymer may be a random copolymer or a block copolymer. A combination may be used, and examples thereof include an α-olefin copolymer having 4 or more carbon atoms. In the present invention, the main component refers to a constituent component that is contained in a relatively large proportion as compared to the other constituent components contained therein. The content of the polymer containing the α-olefin in the
[0056]
Further, as a method for adjusting the tensile elastic modulus of the
[0057]
As the thermoplastic elastomer, the same polymer as that used in the pressure-sensitive adhesive of the present invention can be used.
[0058]
FIG. 2 is a cross-sectional view showing another embodiment of the pressure-sensitive adhesive film of the present invention. As shown in the figure, the pressure-
[0059]
When the substrate layer is composed of two or more layers, the plurality of layers are regarded as a single layer, and the tensile elastic modulus of the
[0060]
For example, the
[0061]
As a constituent component of the intermediate layer, one having an olefin polymer as a main component is preferable. Further, the constituent component of the intermediate layer is composed of the olefin polymer and the thermoplastic elastomer, wherein the olefin polymer forms a continuous phase and the thermoplastic elastomer forms a dispersed phase. preferable.
[0062]
Examples of the olefin polymer and the thermoplastic elastomer are the same as those described above.
[0063]
Of the
[0064]
The content of the polymer containing the α-olefin in the intermediate layer in contact with the adhesive layer is usually about 50 to 100% by weight, preferably about 70 to 100% by weight.
[0065]
In the pressure-sensitive adhesive film of the present invention, the main component of the
[0066]
Further, as the main component of the surface layer, the main component is a mixture containing ethylene / (meth) acrylic acid copolymer, polyethylene, and a metal ion cross-linked resin of ethylene / (meth) acrylic acid copolymer, Or, in addition to the polymer containing the α-olefin, those containing a small amount of a reaction product (peeling agent) of polyvinyl alcohol or an ethylene / vinyl alcohol copolymer and a long-chain alkyl isocyanate are preferable. Even if it is not used, it is possible to obtain a roll of an adhesive film whose rewinding force can be less than 3 N / 25 mm.
[0067]
The
[0068]
In the pressure-sensitive adhesive film of the present invention, the thickness of the
[0069]
The total thickness of the pressure-sensitive adhesive film is usually about 20 to 200 μm, and preferably 30 to 150 μm from the viewpoint of wrinkle prevention, ease of sticking, handleability in a bonded state, and peeling workability. Degree.
[0070]
FIG. 3 is a cross-sectional view showing another embodiment of the pressure-sensitive adhesive film of the present invention. As shown in the figure, the
[0071]
FIG. 4 is a cross-sectional view showing another embodiment of the pressure-sensitive adhesive film of the present invention. As shown in the figure, the pressure-
[0072]
In the pressure-sensitive adhesive film of the present invention, a film obtained by laminating a separator on the pressure-sensitive adhesive layer side is preferable for plating use on a printed circuit board and a flexible printed circuit board.
[0073]
As the constituent components of the
Furthermore, regarding the adhesive strength of the adhesive film of the present invention, the adhesive strength measured at 20 ° C. and 80 ° C. after the pressure-sensitive adhesive film is pressure-bonded to the polyimide film heated to 80 ° C. is 0.1 to 10 N. It is preferable to fall within the range of / 25 mm. Usually, the adhesive strength of the adhesive film is measured by sticking at 23 ° C., but in the case of the adhesive film of the present invention, it is in the range of about 40 ° C. to about 140 ° C. in order to further improve the adhesion to the adherend. The pressure bonding is preferably performed under heated conditions. From the viewpoint of work safety, an adhesive film that can sufficiently enhance the uneven adhesion even under heating conditions of 80 ° C. or lower is preferable. Therefore, it is important to set the adhesion temperature of the polyimide film to 80 ° C. and compare the adhesive strength at the same temperature as the actual bonding conditions.
[0074]
In addition, when the adhesive strength measured at 20 ° C. and 80 ° C. is less than 0.1 N / 25 mm, it becomes difficult to prevent the intrusion of the plating solution by sticking to the irregularities on the surface of the printed circuit board or flexible printed circuit board. Further, it is not preferable because it easily peels during the plating process. On the other hand, if the adhesive strength measured in an environment of 20 ° C. exceeds 10 N / 25 mm, the peeling workability of the adhesive film is deteriorated. Furthermore, if the adhesive strength measured in an 80 ° C. environment exceeds 10 N / 25 mm, the adhesiveness to the unevenness is excessively increased at the plating temperature, which is not preferable. The pressure-sensitive adhesive film of the present invention whose adhesive strength measured in an environment of 20 ° C. and 80 ° C. falls within the range of 0.1 to 10 N / 25 mm can secure the necessary adhesion during plating, and peels off after plating. Further, there is no need to use a special device as in the method of reducing the adhesive force by curing the adhesive layer using light or an electron beam, and peeling from a printed circuit board, particularly a flexible printed circuit board, can be facilitated.
[0075]
In addition, after peeling, there is no adhesion of adhesive residue or foreign matter to an adherend, for example, a printed circuit board or a flexible printed circuit board, and a level at which there is no adhesion of components that hinder subsequent processes is achieved. The level at which no adhesive residue or foreign matter adheres is a level at which cleaning with a solvent such as Freon is not required.
[0076]
FIG. 5 is a view showing a state in which the pressure-
[0077]
In addition, the pressure-sensitive adhesive film of the present invention is a method for producing a multilayer film having a predetermined thickness by melting and heating the materials constituting the base material layer and the pressure-sensitive adhesive layer and co-extrusion molding, that is, co-extrusion molding. What is molded by the method is preferable in that it can be manufactured at low cost because of high efficiency and energy saving. In addition, an adhesive film having one or more substrate layers and an adhesive layer can be simultaneously formed by a coextrusion molding method using two or more multilayer dies. As a coextrusion molding method using a multilayer die, for example, a method in which melts of layers are combined in advance in a layered form and fed into a flat die and adhered in a die (feed block method), and a melt of each layer is flattened. Sending to another manifold in the die, and joining the layers together in layers at a common location in the die (generally before the entrance to the die lip) and feeding them to the flat die and bonding them in the die (multiple manifolds And a combination of a feed block method and a multi-manifold method.
[0078]
Next, a method of using the present invention will be described with reference to FIGS. The method of use of the present invention is to punch the
[0079]
The
[0080]
As plating, electroplating and electroless plating are generally known. Electroplating is a method in which an acidic or alkaline metal electrolyte aqueous solution is used as a plating solution, an anode and a direct current power source are used, and an object to be plated is used as a cathode to deposit a desired metal by electric energy. On the other hand, electroless plating consists of a soluble reducing agent, a pH adjuster, a plating solution stabilizer, etc. in a solution containing a metal salt. When the object to be plated is immersed, it is released by oxidation of the reducing agent. In this method, electrons are transferred to metal ions and a metal film is obtained, which uses a chemical reduction action. On printed boards, various metal and alloy plating such as copper plating, nickel plating, gold plating, palladium plating and tin plating are performed by electroplating and electroless plating. However, for printed boards that are becoming thinner and finer, especially flexible printed boards, electroless plating is mainly used because there is no need for wiring on what is plated and the uniformity of the plated metal film is excellent. Used for.
[0081]
However, electroless plating has a problem in productivity because the deposition rate of metal is slower than electroplating. The electroless plating includes electroless nickel plating, electroless copper plating, electroless cobalt plating, electroless tin plating, electroless palladium plating, electroless silver plating, electroless gold plating, etc. For plating, nickel plating, gold plating, copper plating, palladium plating, and tin plating are used as appropriate to meet various requirements such as electrical conductivity, wear resistance, rust prevention, hardness, dimensional accuracy, weather resistance, and chemical resistance. . The temperature of the nickel plating solution is, for example, about 60 to about 95 ° C., and the pH is, for example, about 3 (acidic) to about 11 (alkaline). The temperature of the gold plating solution is about 70 ° C. to about 80 ° C., and the pH is about 12 to about 14, for example. The temperature of the copper plating solution is about 40 ° C. to about 60 ° C., and the pH is about 12 to about 13, for example. In addition, as a pretreatment for plating, an etching process such as sulfuric acid and various surface activation processes are appropriately performed in order to remove an oxide film such as copper oxide.
[0082]
Therefore, the adhesive film is required to be stable with respect to a plating solution or an etching solution which is heated to about 40 ° C. to about 95 ° C. and exhibits acidity to alkalinity. However, using a conventional adhesive film for a plating mask, if a treatment with an acidic etching solution or a treatment with a plating solution that is heated to about 40 ° C. to about 95 ° C. and shows acidity to alkalinity, Contaminants such as the remainder (components from the adhesive layer) and plating solution and soaking residue from the adhesive layer are generated, so the contaminants were always washed using an organic solvent containing halogen such as chlorofluorocarbon or alternative chlorofluorocarbon. .
[0083]
Even when the adhesive film of the present invention is processed with a plating solution adjusted in a range of about 40 ° C. to about 95 ° C., no adhesive residue (component derived from the adhesive layer) or soaking residue remains on the printed circuit board. Does not require solvent cleaning. Therefore, it is preferable to use the printed circuit board without washing it with a solvent because the environmental load can be reduced.
[0084]
In a preferred embodiment of the method of use of the present invention, the printed
[0085]
The adhesive film of the present invention can also be applied to, for example, an adhesive film for protecting a non-etched surface during various etching processes carried out in the fields of electronic circuit materials and semiconductors where high quality is required. .
[0086]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be specifically described below with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0087]
In the following Examples and Comparative Examples, the storage elastic modulus, adhesive strength, tensile elastic modulus, and plating suitability were tested and evaluated by the measurement methods shown below.
(1) Storage modulus
The storage elastic modulus of the present invention is a rheometric scientific mechanical spectrometer RMS-800, using a parallel plate having a diameter of 8 mm, a gap between the plates of 1.5 mm, and a test piece having an 8 mmφ diameter. A value obtained by measuring a storage elastic modulus G ′ (Pa) at a measurement temperature of 20 ° C. and 80 ° C. at a frequency ω = 100 rad / sec using a disk of × 1.5 mm (thickness) was used.
[0088]
(2) Adhesive strength
The adhesive strength of the present invention was measured according to the adhesive tape / adhesive sheet test method (JIS Z0237-1991) except for the test plate, the pasting temperature condition, and the test temperature condition. The test plate was changed to a polyimide film (PI) surface and measured. This test board used what laminated the polyimide film (variety: 300H) marketed as a brand name: Kapton from Toray DuPont Co., Ltd. on the SUS board of 50 mm width x 125 mm length x 2 mm thickness. The test plate was heated to 80 ° C., and the test piece was attached while applying pressure with a rubber roll. After pasting, put it in a constant environment of 20 ° C x 50% RH and 80 ° C for 30 minutes, then peel off 180 degrees at 20 ° C x 50% RH and 80 ° C temperature (unit: N / 25mm) It was measured. Further, in order to evaluate the stability of adhesive strength, a sample measured after being placed at 20 ° C. for 30 minutes was further placed in a constant environment of 40 ° C. × 50% RH for 7 days, and then 20 ° C. × 50%. After being placed in a constant environment of RH for 30 minutes, the adhesive strength (unit: N / 25 mm) was measured by peeling 180 degrees at a temperature of 20 ° C., and the stability of the adhesive strength was evaluated according to the following criteria. (Adhesive strength after 7 days at 40 ° C.) / (Adhesive strength after 30 minutes) is in the range of 0.7 to 1.3 (passed), and (Adhesive strength after 7 days at 40 ° C.) ) / (Adhesive strength after 30 minutes) was less than 0.7 or more than 1.3 was rejected (indicated by x).
[0089]
(3) Tensile modulus
The tensile modulus of elasticity (unit: MPa) of the present invention was calculated based on the results obtained by measurement according to the plastic-tensile property test method (JIS K7161-1994).
[0090]
(4) Plating suitability test
The plating suitability test of the present invention was evaluated based on the observation results regarding plating resistance and plating workability after plating under the following test conditions.
As shown in FIG. 11, the
(1) Evaluation criteria for plating resistance
As shown in FIG. 13, in the
[0091]
5 plating test substrates with no glue residue and no soaking residue were accepted (indicated by a circle), and those with any glue residue and soaking residue even in one location were rejected (indicated by an x). .
[0092]
Furthermore, the five plating test substrates used in the test were visually observed for abnormalities such as creases and wrinkles, and the plating workability was evaluated according to the following criteria.
[0093]
(2) Evaluation criteria for plating workability
A case where there were no folds or wrinkles on five plating test substrates was accepted (indicated by a circle), and a case in which folds or wrinkles were generated even in one place was rejected (indicated by a cross).
As described above, the evaluation standard of the plating suitability test was that the adhesive suitability that passed both (1) plating resistance and (2) plating workability was excellent in plating suitability of the present invention.
(Example 1)
The following materials were used as the material of each layer constituting the
[0094]
Next, the material of each layer was melted by an extruder equipped with a flurlite type screw. The molding conditions (melting temperature) were an adhesive layer: 230 ° C. and a substrate layer: 230 ° C. These two layers of molten resin were laminated in a multilayer die (co-extrusion temperature: 230 ° C.). The extruded adhesive film was cooled, and a separator (manufactured by Lintec Corporation, LL-80, thickness 120 μm) was provided on the adhesive layer surface, and then slit and wound up.
[0095]
The pressure-sensitive adhesive film thus obtained is a laminate in which a base layer consisting of one layer and a pressure-sensitive adhesive layer are laminated, and a separator is provided on the pressure-sensitive adhesive layer side. The thickness of each layer is the pressure-sensitive adhesive layer: 13 μm, base Material layer: 62 μm, total thickness 75 μm.
[0096]
The adhesive strength against PI at 20 ° C. and 80 ° C. was 4.5 N / 25 mm (20 ° C.) and 4.5 N / 25 mm (80 ° C.). After being placed in a constant temperature bath at 40 ° C. for 7 days, the adhesive strength was 4.5 N / 25 mm (20 ° C.), the ratio to the initial value was 1.0, and the stability was acceptable.
[0097]
Measured according to the elastic modulus measurement method, the elastic modulus of the base material layer was 660 MPa in the MD direction and 650 MPa in the TD direction. Table 3 shows the results of the above measurements or evaluations.
[0098]
Furthermore, according to the plating aptitude test, the plating aptitude of the obtained adhesive film was tested. (1) With respect to plating resistance, neither adhesive residue nor soaking residue was observed and it was accepted, indicating that no cleaning treatment with a solvent was required. {Circle around (2)} Regarding the plating workability, the adhesive film could be peeled off with a very light force, and no crease or wrinkle was generated. The above plating suitability test results are shown in Table 4.
[0099]
(Example 2)
As a material of each layer constituting the
[0100]
Under the conditions shown in Table 1, an adhesive film was formed in the same manner as in Example 1, and a separator (Lintech Co., Ltd., LL-80, thickness 120 μm) was provided on the adhesive layer surface, and then slitted and wound up It was. Table 3 shows the results of measurement and evaluation of the adhesive strength of the
[0101]
Table 4 shows the results of measurement and evaluation on the plating suitability test of the obtained
[0102]
(Example 3)
As a material of each layer constituting the
[0103]
Under the conditions shown in Table 1, an adhesive film was formed in the same manner as in Example 1, and a separator (Lintech Co., Ltd., LL-80, thickness 120 μm) was provided on the adhesive layer surface, and then slitted and wound up It was. Table 3 shows the results of measurement and evaluation of the adhesive strength of the
[0104]
Table 4 shows the results of measurement and evaluation on the plating suitability test of the obtained
Example 4
As a material of each layer constituting the
[0105]
Under the conditions shown in Table 1, an adhesive film was formed in the same manner as in Example 1, and a separator (Lintech Co., Ltd., LL-80, thickness 120 μm) was provided on the adhesive layer surface, and then slitted and wound up It was. Table 3 shows the results of measurement and evaluation of the adhesive strength of the
[0106]
Table 4 shows the results of measurement and evaluation on the plating suitability test of the obtained
[0107]
(Example 5)
As a material of each layer constituting the
[0108]
Under the conditions shown in Table 1, an adhesive film was formed in the same manner as in Example 1, and then slit and wound up. Table 3 shows the results of measurement and evaluation of the adhesive strength of the
[0109]
Table 4 shows the results of measurement and evaluation on the plating suitability test of the obtained
[0110]
(Example 6)
As the material of each layer constituting the
[0111]
Under the conditions shown in Table 1, an adhesive film was formed in the same manner as in Example 1, and a separator (Lintech Co., Ltd., LL-80, thickness 120 μm) was provided on the adhesive layer surface, and then slitted and wound up It was. Table 3 shows the results of measurement and evaluation of the adhesive strength of the
[0112]
Table 4 shows the results of measurement and evaluation on the plating suitability test of the obtained
[0113]
(Example 7)
As the material of each layer constituting the
[0114]
Under the conditions shown in Table 1, an adhesive film was formed in the same manner as in Example 1, and a separator (Lintech Co., Ltd., LL-80, thickness 120 μm) was provided on the adhesive layer surface, and then slitted and wound up It was. Table 3 shows the results of measurement and evaluation of the adhesive strength of the
[0115]
Table 4 shows the results of measurement and evaluation on the plating suitability test of the obtained
[0116]
(Example 8)
As the material of each layer constituting the
[0117]
Under the conditions shown in Table 1, an adhesive film was formed in the same manner as in Example 1, and a separator (Lintech Co., Ltd., LL-80, thickness 120 μm) was provided on the adhesive layer surface, and then slitted and wound up It was. Table 3 shows the results of measurement and evaluation of the adhesive strength of the
[0118]
Table 4 shows the results of measurement and evaluation on the plating suitability test of the obtained
[0119]
(Comparative Example 1)
The pressure-sensitive adhesive constituting the pressure-sensitive adhesive layer of the pressure-sensitive adhesive film was adjusted to 60 ° C. using 100 parts by weight of ethyl acetate with respect to 100 parts by weight of the monomer component consisting of 12.5 parts by weight of acrylic acid and 87.5 parts by weight of butyl acrylate. After heating, 0.03 parts by weight of azobisisobutyronitrile is added as a thermal decomposition type polymerization initiator and polymerized for 8 hours to obtain an acrylic copolymer having a weight average molecular weight of 500,000. Blended with 100 parts by weight of a mixture in which acetylacetone-aluminum complex is added to the coalescence so that the final cross-linking degree is 80%, and 0.05 parts by weight of benzotriazole is mixed sufficiently uniformly as an acrylic adhesive. did. This acrylic adhesive is applied to the surface of the base layer film made of polyethylene terephthalate having a thickness of 38 μm and subjected to a corona discharge treatment so as to have a thickness of 80 μm, followed by drying to form an adhesive layer. Got. Table 3 shows the measurement results of the storage elastic modulus G ′ of the
[0120]
An adhesive film molded under the conditions shown in Table 2 and a separator (manufactured by Lintec Corporation, LL-80, thickness 120 μm) were provided on the adhesive layer surface, and then slit and wound up. Table 3 shows the results of measurement and evaluation of the adhesive strength of the
[0121]
Table 4 shows the results of measurement and evaluation on the plating suitability test of the obtained
(Comparative Example 2)
The pressure-sensitive adhesive constituting the pressure-sensitive adhesive layer of the pressure-sensitive adhesive film was heated to 60 ° C. using 100 parts by weight of ethyl acetate with respect to a monomer composed of 20 parts by weight of β-acryloxypropionic acid and 80 parts by weight of butyl acrylate, 0.03 parts by weight of azobisisobutyronitrile as a decomposable polymerization initiator was added and polymerized for 8 hours to obtain an acrylic copolymer having a weight average molecular weight of 120,000, and 100 parts by weight of this acrylic copolymer was added. On the other hand, 2.0 parts by weight of acetylacetone-aluminum complex and 0.5 parts by weight of benzotriazole were mixed and blended as an acrylic pressure-sensitive adhesive. The acrylic adhesive was applied to a corona discharge-treated surface of a base film made of polyethylene terephthalate having a thickness of 25 μm so as to have a thickness of 100 μm and dried to form an adhesive layer. An adhesive film was obtained. Table 3 shows the measurement results of the storage elastic modulus G ′ of the
[0122]
An adhesive film molded under the conditions shown in Table 2 and a separator (manufactured by Lintec Corporation, LL-80, thickness 120 μm) were provided on the adhesive layer surface, and then slit and wound up. Table 3 shows the results of measurement and evaluation of the adhesive strength of the
[0123]
Table 4 shows the results of measurement and evaluation on the plating suitability test of the obtained
[0124]
[Table 1]
[0125]
[Table 2]
[0126]
[Table 3]
[0127]
[Table 4]
[0128]
【The invention's effect】
The adhesive film of the present invention is, for example, a plating test that is treated with a high-temperature plating solution for a long period of time so that there is no contamination mark adhesion such as glue residue or plating solution penetration residue when plating a printed circuit board or flexible printed circuit board. It was shown quantitatively for the first time. In addition, the adhesive film of the present invention is excellent in adhesion followability with respect to a printed circuit board having a fine unevenness and a flexible printed circuit board, while the adhesive force does not change. The adhesive film can be easily peeled off without using a simple apparatus. In particular, even a thin flexible printed circuit board can be easily peeled off, so that it can be operated without occurrence of wrinkles or creases.
[0129]
According to the method of using the pressure-sensitive adhesive film of the present invention, since there is no contamination mark adhesion such as adhesive residue or plating solution penetration residue even under plating conditions exposed to high temperature for a long time, printed circuit boards, flexible printed circuit boards are organic solvents such as chlorofluorocarbons, etc. This makes it possible for the first time to perform high-quality plating without using a cleaning method.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of an adhesive film of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing another embodiment of the pressure-sensitive adhesive film of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing another embodiment of the pressure-sensitive adhesive film of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing another embodiment of the pressure-sensitive adhesive film of the present invention.
FIG. 5 is a perspective view showing a state in which the pressure-sensitive adhesive film of the present invention is wound up in a roll shape.
FIG. 6 is another perspective view showing a state where the pressure-sensitive adhesive film of the present invention is wound up in a roll shape.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing an example of use of the adhesive film of the present invention.
FIG. 8 is a plan view showing an example of use of the adhesive film of the present invention.
FIG. 9 is a schematic view of a plating test substrate as viewed from the vertical direction of the upper surface.
FIG. 10 is a schematic view of a state in which a test piece is attached to a plating test substrate, as viewed from the vertical direction of the upper surface.
FIG. 11 is a schematic view of the state of the plating test substrate with the test piece peeled off after the plating process, as viewed from the vertical direction of the upper surface.
FIGS. 12A and 12B are a schematic diagram and a schematic cross-sectional view of an adhesive residue or a permeation residue generated on a plating test substrate as enlarged by an optical microscope from a direction perpendicular to the upper surface.
[Explanation of symbols]
1 Base material layer
2 Adhesive layer
3 middle class
4 Surface layer
5 Separator
6 rolls
10 Adhesive film
20 Printed circuit board
21 circuits
22 Base material
23 Copper foil circuit
24 Polyimide film substrate
30 Plating test substrate
31 specimen
32 Non-plated part
33 Plating part
34 Plated end
35 glue residue
36 Soaking residue
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