JP4122611B2 - ガス保安装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス流量を計測し、異常流量が計測された場合にはガス通路を遮断し、ガス使用上の安全性を確保するガス保安装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガスの使用量を計測するガスメータに、多量の流量が計測された場合や、通常ではありえないほどの長時間使用があった場合には、異常と判定してガス通路を遮断し、安全性を確保する保安装置が内蔵されたものが普及している。
【0003】
この種のガス保安装置の流量測定方式では、所定の時間内にメータを通過した体積より流量を測定する膜式メータと、所定の時間間隔で超音波センサを動作させて瞬時流量を測定するメータが一般的である。
【0004】
従来の超音波センサを利用したガス保安装置を図8にもとづき説明する。図において、通常のガス使用量を測定する場合、制御回路4から所定の時間間隔で超音波センサ駆動回路3に動作信号を送り、超音波センサ1を動作させて流路2を流れているガスの瞬時流量を測定する。そして、超音波センサ駆動回路3から返信される瞬時流量データを基に積算ガス使用量を計測している。また、計測されたガスの使用量が異常かどうかを制御回路4で判断し、異常と判断した場合は遮断弁駆動回路6に動作信号を送信して、遮断弁7を閉じてガスを止める。
【0005】
次に一般的な計測原理について説明する。通常、図9のように送信可能な超音波センサ1がガスの通路である流路2の上流側と下流側に設けられている。流量計測時には上流側から下流側センサまでの超音波の伝搬時間T1と下流側から上流側センサまでの伝搬時間T2を測定する。それぞれの伝搬時間はガスの流速をV,音速をC,二つの超音波センサ間の距離をLとすると図9よりT1=L/(C+V・COSθ),T2=L/(C−V・COSθ)で表すことができる。そして、測定されたT1,T2よりガスの流速Vを計算して、流路2の断面積より瞬時流量を測定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、超音波センサを利用した流量計測方式では超音波センサ等の経時変化によって基準点がズレて流量計測値の誤差が徐々に大きくなり、微少なガス漏れを正確に検知できなくなる可能性があるという課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ガスを流す流路と、この流路を流れるガスの流量を測定する一対の超音波センサと、前記超音波センサ間の超音波の伝搬時間を利用してガスの流量を計測する流量計測手段と、ガス不使用時におけるガス流量0状態時の上流側の超音波センサから下流側の超音波センサまでの超音波の伝搬時間T1、および前記下流側超音波センサから前記上流側超音波センサまでの超音波の伝搬時間T2を記録する制御回路と、前記ガス不使用状態で、前記伝搬時間T1,T2のそれぞれの変化量α1,α2を算出する機能を有するとともに、このα1,α2の絶対値が等しく、かつα1>0,α2<0の場合はガス漏れと判断して警告を出す機能を併せもつガス漏れ検知手段とを具備し、前記制御回路は前記伝搬時間T1,T2の記憶の他、前記ガス漏れ検知手段がガス漏れを判断した異常時に遮断弁駆動回路を介してガス通路の遮断弁を遮断動作させる機能をも有するものとした。
【0008】
これによって、超音波センサに経時変化があっても微少ガス漏れに対応できるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のガス保安装置は、ガスを流す流路と、この流路を流れるガスの流量を測定する一対の超音波センサと、前記超音波センサ間の超音波の伝搬時間を利用してガスの流量を計測する流量計測手段と、ガス不使用時におけるガス流量0状態時の上流側の超音波センサから下流側の超音波センサまでの超音波の伝搬時間T1、および前記下流側超音波センサから前記上流側超音波センサまでの超音波の伝搬時間T2を記録する制御回路と、前記ガス不使用状態で、前記伝搬時間T1,T2のそれぞれの変化量α1,α2を算出する機能を有するとともに、このα1,α2の絶対値が等しく、かつα1>0,α2<0の場合はガス漏れと判断して警告を出す機能を併せもつガス漏れ検知手段とを具備し、前記制御回路は前記伝搬時間T1,T2の記憶の他、前記ガス漏れ検知手段がガス漏れを判断した異常時に遮断弁駆動回路を介してガス通路の遮断弁を遮断動作させる機能をも有するものとした。
【0010】
これによって、超音波センサに経時変化があっても微少ガス漏れに対応できるものである。
【0011】
また、日付と時間を制御回路に出力する時計機能を有するとともに、ガス漏れ検知手段には、伝搬時間T1,T2を時間帯及び季節ごとに登録し、ガス漏れ検知時の季節と時間に合った前記伝搬時間T1,T2を用いてガス漏れ検知を行う機能を付加すれば、周囲温度の影響で伝搬時間にズレが生じるのを防ぎ、時間帯、および季節ごとに伝搬時間T1,T2を設定できるものである。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0013】
(実施例1)
図1は本発明の第1の手段によるガス保安装置を示す構成図である。基本的な構成は従来例の説明と同じで、本実施例と従来例との差異はガス漏れ検知手段5を追加したことである。本発明のガス保安装置では所定の間隔でガス漏れ検知を行っており、本発明の第1の手段によるガス漏れ検知手段5について図2のフローチャートを用いて説明する。まず本手段では一日の最低ガス流量が0(L/H)となるかどうかを監視しており、一日の最低流量が0(L/H)の場合はガス漏れも超音波センサの経時変化による誤差も無いと判断する。また、一日の最低流量が0(L/H)で無くなった場合は、一日の最低流量計測時の上流側センサから下流側センサまでの超音波の伝搬時間T1と下流側センサから上流側センサまでの伝搬時間T2を計測し、あらかじめ制御回路4に記録されている流量が0(L/H)の場合の伝搬時間T1,T2と比較する。そして、それぞれの変化量α1,α2を計算することによって、α1とαの絶対値が等しく、α1>0かつα2<0である場合は微少なガスの流量が有ると判断し、ガス漏れであると警告する。また、それ以外の場合は超音波センサの経時変化による誤差が発生していると判断する。
【0014】
(実施例2)
図3は本発明の第2の手段によるガス保安装置を示す構成図である。基本的な構成は従来例の説明と同じで、本実施例と従来例との差異はガス漏れ検知手段5と時計機能8を追加したことである。本発明の第2の手段によるガス漏れ検知手段5について図4のフローチャートを用いて説明する。基本的な動作については本発明の第1の手段と同じであり、本実施例と第1の手段との差異は流量が0(L/H)の場合の伝搬時間T1,T2を季節と時間帯ごとに記録しておき、ガス漏れ検知動作時の日付と時間を時計機能8によって確認し、ガス漏れ検知動作時の条件と合った流量0(L/H)の伝搬時間T1,T2を用いることによって温度による音速の変化の影響を少なくしたことである。
【0015】
(実施例3)
図5は本発明の第3の手段によるガス保安装置を示す構成図である。基本的な構成は従来例の説明と同じで、本実施例と従来例との差異はガス漏れ検知手段5と温度センサ9を追加したことである。本発明の第3の手段によるガス漏れ検知手段5について図6のフローチャートを用いて説明する。まず本手段では一日の最低ガス流量が0(L/H)となるかどうかを監視しており、前記最低流量が0(L/H)の場合はガス漏れも超音波センサの経時変化による誤差も無いと判断する。また、一日の最低流量が0(L/H)で無くなった場合は、一日の最低流量計測時の上流側センサから下流側センサまでの超音波の伝搬時間T1と下流側センサから上流側センサまでの伝搬時間T2を計測し、同時に温度センサで測定した温度より正確な音速を計算する。そして、それぞれのガスの流速V1,V2を求めることによって、V1=V2である場合は微少なガスの流量が有ると判断し、ガス漏れの警告を出す。また、それ以外の場合は超音波センサの経時変化による誤差が発生していると判断する。
【0016】
(実施例4)
図7は本発明の第4の手段によるガス保安装置を示す構成図である。基本的な構成は従来例の説明と同じで、本実施例と従来例との差異はガス漏れ検知手段5と自己診断手段10を追加したことにある。本発明の第4の手段によるガス保安装置では一日の最低ガス流量が0(L/H)で無くなった場合、本発明の第1の手段によるガス漏れ検知手段5によってガス漏れで無いこと確認し、自己診断手段10によって前記最低ガス流量を0(L/H)であると制御回路4に設定することによって、超音波センサの経時変化による誤差を自動的に補正することが可能になる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本発明のガス保安装置によれば、ガスの微少漏れと超音波センサの経時変化による誤差との判別が可能なため、ガス使用環境の安全性を向上できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1におけるガス保安装置の構成図
【図2】 同装置のフローチャート
【図3】 本発明の実施例2におけるガス保安装置の構成図
【図4】 同装置のフローチャート
【図5】 本発明の実施例3におけるガス保安装置の構成図
【図6】 同装置のフローチャート
【図7】 本発明の実施例4におけるガス保安装置の構成図
【図8】 従来のガス保安装置の構成図
【図9】 同装置の流量計測原理を示す図
【符号の説明】
1 超音波センサ
2 流路
3 超音波センサ駆動回路
4 制御回路
5 ガス漏れ検知手段
6 遮断弁駆動回路
7 遮断弁
8 時計機能
9 温度センサ
10 自己診断手段
Claims (2)
- ガスを流す流路と、この流路を流れるガスの流量を測定する一対の超音波センサと、前記超音波センサ間の超音波の伝搬時間を利用してガスの流量を計測する流量計測手段と、ガス不使用時におけるガス流量0状態時の上流側の超音波センサから下流側の超音波センサまでの超音波の伝搬時間T1、および前記下流側超音波センサから前記上流側超音波センサまでの超音波の伝搬時間T2を記録する制御回路と、前記ガス不使用状態で、前記伝搬時間T1,T2のそれぞれの変化量α1,α2を算出する機能を有するとともに、このα1,α2の絶対値が等しく、かつα1>0,α2<0の場合はガス漏れと判断して警告を出す機能を併せもつガス漏れ検知手段とを具備し、前記制御回路は前記伝搬時間T1,T2の記憶の他、前記ガス漏れ検知手段がガス漏れを判断した異常時に遮断弁駆動回路を介してガス通路の遮断弁を遮断動作させる機能をも有することを特徴としたガス保安装置。
- 日付と時間を制御回路に出力する時計機能を有するとともに、ガス漏れ検知手段には、伝搬時間T1,T2を時間帯及び季節ごとに登録し、ガス漏れ検知時の季節と時間に合った前記伝搬時間T1,T2を用いてガス漏れ検知を行う機能を付加した請求項1記載のガス保安装置。
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