JP4117461B2 - Gas barrier polyolefin laminated film - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は各種ガスの遮蔽による内容物の保存を目的とした食品や医薬品などの包装材料に使用されるガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内容物保存を目的とした包装材料には、透明性、軽量性、経済性等の理由からプラスチックフィルムや容器の使用が主流になっている。食品、医薬品、化粧品などの包装に用いられるプラスチックフィルムの要求性能としては、各種ガスに対するバリア性、透明性、耐レトルト処理性、耐衝撃性、柔軟性、ヒートシール性などが挙げられるが、内容物の性能あるいは性質を保持するという目的から、高湿度下やレトルト処理後などの条件下も含めた酸素および水蒸気に対する高いバリア性が特に要求されている。
【0003】
このようなガスバリア性包装材料は、通常、基材となる可撓性ポリマーフィルム層、ガスバリア層、シーラント層となる可撓性ポリマーフィルム層などの各材料を積層させることにより構成されている。
基材となる可撓性ポリマーフィルム層として延伸ポリプロピレンをはじめとするポリオレフィン系フィルムは良く知られており、安価で水蒸気バリア性に優れる特徴を有し、広い用途に使用されている。しかしながら、前記ポリオレフィン系フィルムは水蒸気バリア性には優れるもののその他のガス、特に酸素バリア性に劣る欠点があり、高いガスバリア性を要求される用途ではガスバリア材料を積層あるいはガスバリア層を形成させて用いられるのが一般的である。
これらのガスバリア層を形成するガスバリア性材料としてはポリ塩化ビニリデン(PVDC)コートおよびフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH樹脂)フィルム、メタキシリレンアジパミドフィルム、アルミナ(Al2O3)やシリカ(Si)などを蒸着した無機蒸着フィルム、ポリビニルアルコール(PVA)コート、組成物中のアミン窒素含有率を高くしたエポキシコート(特公平7-91367号および特公平7-91368号)などが知られており、その特性に応じて内容物の種類や用途別に使い分けられている。しかし、これらのガスバリア性材料の各種可撓性ポリマーフィルムへの接着性は必ずしも良好なものではないことから、ガスバリア層にシーラント層となる可撓性ポリマーフィルム層を積層する際などには、ガスバリア層に接着剤を塗布してシーラント層を接着させるドライラミネート法や、必要に応じてガスバリア層にアンカーコート剤を塗布し、その上にシーラント層となる溶融したポリマー層を圧着してフィルム状に積層させる押出しラミネート法などが用いられている。これらの方法で使用する接着剤には、接着性能が高い点から、水酸基等の活性水素基を有する主剤とイソシアネート基を有する硬化剤からなる二液型ポリウレタン系接着剤が主に使用されている(例えば、特開平9-316422)。すなわち、従来の包装材料用ガスバリア性積層フィルムは、ガスバリア層とシーラント層となる可撓性ポリマーフィルム層との接着を補うために、ガスバリア層とシーラント層となる可撓性ポリマーフィルム層との間に、接着剤層やアンカーコート層などの接着の役割を担う層を別途設ける必要があり、経済性や製造工程での作業性などの面で不利を被るものであった。また、二液型ポリウレタン系接着剤によりラミネートを行う場合には、十分な接着性を確保するために張り合わせ後にエージングによる後硬化を行う必要があるが、一般にポリウレタン系接着剤の硬化反応はそれほど速いものではないことから、そのエージング時間は1日〜5日間と非常に長いものであった。さらに、硬化後に未反応のイソシアネート基が残存した場合には、特に食品包装材料用途においては安全衛生面上好ましくなく、またこの残存イソシアネート基は大気中の水分と反応して二酸化炭素を発生することから積層フィルム内に気泡が発生する等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、ポリオレフィン系フィルムの上記問題点を解決し、ガスバリア性に加え、透明性、耐衝撃性、耐レトルト処理性、ヒートシール性などの諸性能に優れ、内容物の保存を目的とした食品や医薬品などの包装材料に使用されるガスバリア性ポリオレフィン積層フィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した結果、ある特定のエポキシ樹脂より形成される硬化物をガスバリア層として用いることにより酸素などのガスバリア性、水蒸気バリア性、層間接着性、および透明性、耐レトルト処理性、耐衝撃性などの諸性能に優れたポリオレフィン積層フィルムが得られることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、
[1]ポリオレフィンフィルム層とガスバリア層とが直接あるいは印刷層を介して積層されている積層フィルム単位を少なくとも1単位含むガスバリア性積層フィルムであって、
(1)該ガスバリア層がエポキシ樹脂をエポキシ樹脂硬化剤により硬化させたフィルム層であり、該エポキシ樹脂が芳香環を分子内に含むエポキシ樹脂であり、且つエポキシ樹脂硬化剤が下記の(A)と(B)の反応生成物、または(A)、(B)および(C)の反応生成物であり、
(2)該ガスバリア層の温度23℃、相対湿度60%条件下における酸素透過係数が0.2 cc−mm/m2・day・atm以下であり、且つ
(3)該積層フィルムの40℃、湿度90%における水蒸気透過率が10g/m2・day以下であることを特徴とするガスバリア性ポリオレフィン積層フィルム、および
[2]ポリオレフィンフィルム層とガスバリア層とが直接あるいは印刷層を介して積層されている積層フィルム単位を少なくとも1単位含むガスバリア性積層フィルムであって、
(1)該ガスバリア層がエポキシ樹脂をエポキシ樹脂硬化剤により硬化させたフィルム層であり、該エポキシ樹脂が芳香環を分子内に含むエポキシ樹脂であり、且つエポキシ樹脂硬化剤が下記の(A)と(B)の反応生成物、または(A)、(B)および(C)の反応生成物であり、
(2)該ガスバリア層中の(1)式に示される骨格構造の含有量が30重量%以上であり、
(3)該積層フィルムの温度23℃、相対湿度60%条件下における酸素透過率が20 cc/m2・day・atm以下であり、且つ
(4)該積層フィルムの40℃、湿度90%における水蒸気透過率が10g/m2・day以下であることを特徴とするガスバリア性ポリオレフィン積層フィルムに関する。
(A)メタキシリレンジアミンまたはパラキシリレンジアミン
(B)ポリアミンとの反応によりアミド基部位を形成しオリゴマーを形成し得る、少なくとも1つのアシル基を有する多官能性化合物
(C)炭素数1〜8の一価カルボン酸および/またはその誘導体
【化2】
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のガスバリア性積層フィルムは、ガスバリア層以外に可撓性ポリマーフィルム層として、基材となるポリオレフィンフィルム層、包装材料を形成する際にヒートシール部位となるシーラント層などから成る。これらのフィルム層はその役割に応じて強度や融点などの要求性能値が異なるため、以下にそれぞれについて詳細に説明する。
【0007】
本発明において使用されるポリオレフィンフィルムの材料となるポリオレフィンとしては、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びその部分ケン化物、アイオノマー、エチレン−プロピレン(ブロックまたはランダム)共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−α−オレフィン共重合体、ポリブテン、ポリペンテン、ポリメチルペンテン等が挙げられる。これらは単独でも、或いは、複数の混合物として使用することもできる。
【0008】
本発明に用いられるポリオレフィンフィルムは、延伸されていても、未延伸でもよい。水蒸気透過性を考慮すると延伸ポリプロピレンフィルムがよく、面積延伸倍率として25倍から50倍程度に二軸延伸されたポリプロピレンフィルムが好ましい。その厚さとしては10〜300μm程度、好ましくは10〜100μm程度が実用的である。
本発明の積層フィルムにおいて、少なくとも1層のポリオレフィンフィルム層を含むことにより、包装フィルムに要求される低い水蒸気透過性が達成される。本発明において、好ましい水蒸気透過率は10g/m2・day以下である。
【0009】
また、本発明の積層フィルムを構成するその他の可撓性ポリマーフィルム層としてはその役割に応じて適切なものが使用できるが、例えば、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、6-ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル系樹脂等、各種の樹脂のフィルムが挙げられる。これらのフィルム材料の厚さとしては2〜200μm程度、好ましくは5〜100μm程度が実用的であり、一軸ないし二軸方向に延伸されているものでもよい。
【0010】
前記ポリオレフィンフィルム層あるいは可撓性ポリマーフィルム層の表面には、膜切れやはじきなどの欠陥のないガスバリア層が形成されるように火炎処理やコロナ放電処理などの各種表面処理が実施されることが望ましい。このような処理は基材となるフィルム層に対するガスバリア層の良好な接着を促進する。また、前記ポリオレフィンフィルム層あるいは可撓性ポリマーフィルム層の表面に適切な表面処理がなされた後で、必要に応じて印刷層を設けることもできる。印刷層を設ける際には、グラビア印刷機、フレキソ印刷機、オフセット印刷機等の従来のポリマーフィルムへの印刷に用いられてきた一般的な印刷設備が同様に適用され得る。また、印刷層を形成するインキについても、アゾ系、フタロシアニン系などの顔料、ロジン、ポリアミド樹脂、ポリウレタンなどの樹脂、メタノール、酢酸エチル、メチルエチルケトンなどの溶剤等から形成される従来のポリマーフィルムへの印刷層に用いられてきたインキが同様に適用され得る。
【0011】
シーラント層となる可撓性ポリマーフィルム層は特に制限はないが、ヒートシール性を考慮した場合は、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系フィルムがより好ましい。これらのフィルムの厚さは、10〜300μm程度、好ましくは10〜100μm程度が実用的であり、フィルムの表面には火炎処理やコロナ放電処理などの各種表面処理が実施されていてもよい。このような処理はシーラント層となる可撓性ポリマーフィルム層に対するガスバリア層の良好な接着を促進する。
【0012】
本発明におけるガスバリア層は、エポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤により形成される。
このガスバリア層の温度23℃、相対湿度60%条件下における酸素透過係数(P)は0.2 cc-mm/m2・day・atm以下である。
1/R = 1/Rn(n=1,2,..) + DFT/P
ここで、R = 積層フィルムの酸素透過率(cc/m2・day・atm)
Rn(n=1,2,..) = 各基材フィルムの酸素透過率(cc/m2・day・atm)
DFT= ガスバリア層の厚み(mm)
P = ガスバリア層の酸素透過係数(cc-mm/m2・day・atm)
また、本発明のガスバリア性積層フィルムの温度23℃、相対湿度60%条件下における酸素透過率は20 cc/m2・day・atm以下である。
【0013】
本発明において、エポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤より形成されるガスバリア層中に上記(1)式に示される骨格構造が30重量%以上含有されることが好ましく、より好ましくは45重量%以上、更に好ましくは50重量%以上である。上記(1)の骨格構造が高いレベルで含有されることにより、該ガスバリア層に高いガスバリア性が発現する。
以下に、エポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤について詳細に説明する。
【0014】
本発明におけるエポキシ樹脂は、飽和または不飽和の脂肪族化合物や脂環式化合物、芳香族化合物、あるいは複素環式化合物のいずれであってよいが、高いガスバリア性の発現を考慮した場合には芳香環を分子内に含むエポキシ樹脂が好ましく、上記(1)の骨格構造を分子内に含むエポキシ樹脂がより好ましい。
【0015】
具体的にはメタキシリレンジアミンから誘導されたグリシジルアミン部位を有するエポキシ樹脂、1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンから誘導されたグリシジルアミン部位を有するエポキシ樹脂、ジアミノジフェニルメタンから誘導されたグリシジルアミン部位を有するエポキシ樹脂、パラアミノフェノールから誘導されたグリシジルアミン部位および/またはグリシジルエーテル部位を有するエポキシ樹脂、ビスフェノールAから誘導されたグリシジルエーテル部位を有するエポキシ樹脂、ビスフェノールFから誘導されたグリシジルエーテル部位を有するエポキシ樹脂、フェノールノボラックから誘導されたグリシジルエーテル部位を有するエポキシ樹脂、レゾルシノールから誘導されたグリシジルエーテル部位を有するエポキシ樹脂などが使用できるが、中でもメタキシリレンジアミンから誘導されたグリシジルアミン部位を有するエポキシ樹脂、1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンから誘導されたグリシジルアミン部位を有するエポキシ樹脂、ビスフェノールFから誘導されたグリシジルエーテル部位を有するエポキシ樹脂およびレゾルシノールから誘導されたグリシジルエーテル部位を有するエポキシ樹脂が好ましい。
【0016】
更に、ビスフェノールFから誘導されたグリシジルエーテル部位を有するエポキシ樹脂やメタキシリレンジアミンから誘導されたグリシジルアミン部位を有するエポキシ樹脂を主成分として使用することがより好ましく、メタキシリレンジアミンから誘導されたグリシジルアミン部位を有するエポキシ樹脂を主成分として使用することが特に好ましい。
【0017】
また、柔軟性や耐衝撃性、耐湿熱性などの諸性能を向上させるために、上記の種々のエポキシ樹脂を適切な割合で混合して使用することもできる。
【0018】
本発明におけるエポキシ樹脂は、各種アルコール類、フェノール類およびアミン類とエピハロヒドリンの反応により得られる。例えば、メタキシリレンジアミンから誘導されたグリシジルアミン部位を有するエポキシ樹脂は、メタキシリレンジアミンにエピクロルヒドリンを付加させることで得られる。
ここで、前記グリシジルアミン部位は、キシリレンジアミン中のジアミンの4つの水素原子と置換できる、モノ−、ジ−、トリ−および/またはテトラ−グリシジルアミン部位を含む。モノ−、ジ−、トリ−および/またはテトラ−グリシジルアミン部位の各比率はメタキシリレンジアミンとエピクロルヒドリンとの反応比率を変えることで変更することができる。例えば、メタキシリレンジアミンに約4倍モルのエピクロルヒドリンを付加反応させることにより、主としてテトラグリシジルアミン部位を有するエポキシ樹脂が得られる。
【0019】
前記エポキシ樹脂は、各種アルコール類、フェノール類およびアミン類に対し過剰のエピハロヒドリンを水酸化ナトリウム等のアルカリ存在下、20〜140℃、好ましくはアルコール類、フェノール類の場合は50〜120℃、アミン類の場合は20〜70℃の温度条件で反応させ、生成するアルカリハロゲン化物を分離することにより合成される。
生成したエポキシ樹脂の数平均分子量は各種アルコール類、フェノール類およびアミン類に対するエピハロヒドリンのモル比により異なるが、約80〜4000であり、約200〜1000であることが好ましく、約200〜500であることがより好ましいい。
【0020】
本発明におけるエポキシ樹脂硬化剤は、脂肪族化合物、脂環式化合物、芳香族化合物または複素環式化合物のいずれであってもよく、ポリアミン類、フェノール類、酸無水物またはカルボン酸類などの一般に使用され得るエポキシ樹脂硬化剤を使用することができる。
具体的には、ポリアミン類としてはエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンなどの脂肪族アミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミンなどの芳香環を有する脂肪族アミン、1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、イソフォロンジアミン、ノルボルデンジアミンなどの脂環式アミン、ジアミノジフェニルメタン、メタフェニレンジアミンなどの芳香族アミンが挙げられる。
また、これらのポリアミン類を原料とするエポキシ樹脂またはモノグリシジル化合物との変性反応物、エピクロルヒドリンとの付加反応物、これらのポリアミン類との反応によりアミド基部位を形成しオリゴマーを形成し得る、少なくとも1つのアシル基を有する多官能性化合物との反応生成物、これらのポリアミン類との反応によりアミド基部位を形成しオリゴマーを形成し得る、少なくとも1つのアシル基を有する多官能性化合物と、一価のカルボン酸および/またはその誘導体との反応生成物などが使用できる。
【0021】
フェノール類としてはカテコール、レゾルシノール、ヒドロキノンなどの多置換基モノマー、およびレゾール型フェノール樹脂などが挙げられる。
また、酸無水物またはカルボン酸類としてはドデセニル無水コハク酸、ポリアジピン酸無水物などの脂肪族酸無水物、(メチル)テトラヒドロ無水フタル酸、(メチル)ヘキサヒドロ無水フタル酸などの脂環式酸無水物、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸などの芳香族酸無水物、およびこれらのカルボン酸などが使用できる。
【0022】
高いガスバリア性の発現を考慮した場合には、芳香族部位を分子内に含むエポキシ樹脂硬化剤が好ましく、上記(1)の骨格構造を分子内に含むエポキシ樹脂硬化剤がより好ましい。
具体的にはメタキシリレンジアミンまたはパラキシリレンジアミン、およびこれらを原料とするエポキシ樹脂またはモノグリシジル化合物との変性反応物、エピクロロヒドリンとの付加反応物、これらのポリアミン類との反応によりアミド基部位を形成しオリゴマーを形成し得る、少なくとも1つのアシル基を有する多官能性化合物との反応生成物、これらのポリアミン類との反応によりアミド基部位を形成しオリゴマーを形成し得る、少なくとも1つのアシル基を有する多官能性化合物と、一価のカルボン酸および/またはその誘導体との反応生成物などを使用することがより好ましい。
【0023】
高いガスバリア性および各種材料との良好な接着性を考慮した場合には、エポキシ樹脂硬化剤として、下記の(A)と(B)の反応生成物、または(A)、(B)および(C)の反応生成物を用いることが特に好ましい。
(A)メタキシリレンジアミンまたはパラキシリレンジアミン
(B)ポリアミンとの反応によりアミド基部位を形成しオリゴマーを形成し得る、少なくとも1つのアシル基を有する多官能性化合物
(C)炭素数1〜8の一価カルボン酸および/またはその誘導体
【0024】
前記(B)ポリアミンとの反応によりアミド基部位を形成しオリゴマーを形成し得る、少なくとも1つのアシル基を有する多官能性化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、アジピン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ピロメリット酸、トリメリット酸などのカルボン酸およびそれらの誘導体、例えばエステル、アミド、酸無水物、酸塩化物などが挙げられ、特にアクリル酸、メタクリル酸およびそれらの誘導体が好ましい。
また、前記(C)の炭素数1〜8の一価のカルボン酸としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、グリコール酸、安息香酸などが挙げられ、また、それらの誘導体、例えばエステル、アミド、酸無水物、酸塩化物なども使用することができる。これらは上記多官能性化合物と併用してポリアミン(メタキシリレンジアミンまたはパラキシリレンジアミン)と反応させてもよい。
【0025】
また、本発明において、エポキシ樹脂硬化剤を合成する反応における反応比は、ポリアミン成分に対する多官能性化合物のモル比が0.3〜0.95の範囲が好ましい。0.3より少ない比率では、エポキシ樹脂硬化剤中に十分な量のアミド基が生成せず、高いレベルのガスバリア性が発現しない。また、0.95より高い範囲ではエポキシ樹脂と反応するアミノ基の量が少なくなり、硬化物の性能が低下するとともに、さらに高粘度となるため作業性も低下する。
反応により導入されるアミド基部位は高い凝集力を有しており、エポキシ樹脂硬化剤中に高い割合でアミド基部位が存在することにより、より高いガスバリア性および可撓性ポリマーフィルムへの良好な接着強度が得られる。さらに、柔軟性や耐衝撃性、耐湿熱性などの諸性能を向上させるために、上記の種々のエポキシ樹脂硬化剤を適切な割合で混合して使用することもできる。
【0026】
本発明においてガスバリア層を形成するエポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤の配合割合については、一般にエポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤との反応によりエポキシ樹脂硬化物を作製する場合の標準的な配合範囲であってよい。具体的には、エポキシ樹脂中のエポキシ基の数に対するエポキシ樹脂硬化剤中の活性水素数の比が0.5〜5.0、好ましくは0.8〜3.0の範囲である。
【0027】
また、本発明におけるエポキシ樹脂組成物には、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、ポリウレタン系樹脂組成物、ポリアクリル系樹脂組成物、ポリウレア系樹脂組成物等の熱硬化性樹脂組成物を混合してもよい。
【0028】
本発明におけるガスバリア層は、エポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤からなるエポキシ樹脂組成物を塗膜形成成分とする塗布液を調整し、該塗布液を基材となる可撓性ポリマーフィルム等の表面に塗布後、必要により乾燥あるいは熱処理することにより形成される。塗布液の調整の際には、そのエポキシ樹脂硬化物を得るのに十分なエポキシ樹脂組成物の濃度で実施されるが、これは開始材料の選択により変化し得る。すなわち、エポキシ樹脂組成物の濃度は選択した材料の種類およびモル比などにより、溶媒を用いない場合から、ある種の適切な有機溶媒および/または水を用いて約5重量%程度の組成物濃度にする場合までの様々な状態をとり得る。
適切な有機溶媒としては、2-メトキシエタノール、2-エトキシエタノール、2-プロポキシエタノール、2-ブトキシエタノール、1-メトキシ-2-プロパノール、1-エトキシ-2-プロパノール、1-プロポキシ-2-プロパノールなどのグリコールエーテル類、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノールなどのアルコール類、N, N-ジメチルホルムアミド、N, N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドンなどの非プロトン性極性溶媒、トルエン、キシレン、酢酸エチルなどの非水溶性系溶媒などが挙げられるが、メタノール、酢酸エチルなどの比較的低沸点の溶媒がより好ましい。
【0029】
塗布液を基材となる可撓性ポリマーフィルムに塗布する場合においては、基材の表面の湿潤を助けるために、本発明の塗布液の中に、シリコンあるいはアクリル系化合物といった湿潤剤を添加しても良い。適切な湿潤剤としては、ビックケミー社から入手しうるBYK331、BYK333、BYK348、BYK381などがある。これらを添加する場合には、硬化反応物(ガスバリア層)の全重量を基準として0.01重量%〜2.0重量%の範囲が好ましい。
【0030】
また、本発明のガスバリア性積層フィルムのガスバリア性、耐衝撃性などの諸性能を向上させるために、エポキシ樹脂組成物の中にシリカ、アルミナ、マイカ、タルク、アルミニウムフレーク、ガラスフレークなどの無機フィラーを添加しても良い。フィルムの透明性を考慮した場合には、このような無機フィラーが平板状であることが好ましい。これらを添加する場合には、硬化反応物の全重量を基準として0.01重量%〜10.0重量%の範囲が好ましい。
【0031】
また、前記エポキシ樹脂組成物には、必要に応じて、酸素捕捉機能を有する化合物等を添加してもよい。酸素捕捉機能を有する化合物としては、例えば、ヒンダードフェノール類、ビタミンC、ビタミンE、有機燐化合物、没食子酸、ピロガロール等の酸素と反応する低分子有機化合物や、コバルト、マンガン、ニッケル、鉄、銅等の遷移金属化合物等が挙げられる。
【0032】
また、前記エポキシ樹脂組成物には各種フィルム材料に対する粘着性を向上させるために、必要に応じてキシレン樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、ロジン樹脂などの粘着付与剤を添加しても良い。これらを添加する場合には、接着剤組成物の全重量を基準として0.01重量%〜5.0重量%の範囲が好ましい。
【0033】
さらに、本発明で形成されるガスバリア層のプラスチックフィルム材料に対する接着性を向上させるために、前記エポキシ樹脂組成物の中にシランカップリング剤、チタンカップリング剤などのカップリング剤を添加しても良い。これらを添加する場合には、接着剤組成物の全重量を基準として0.01重量%〜5.0重量%の範囲が好ましい。
【0034】
本発明の塗布液を基材となる可撓性ポリマーフィルム等に塗布する際の塗装形式としては、ロール塗布やスプレー塗布、エアナイフ塗布、浸漬、はけ塗りなどの一般的に使用される塗装形式のいずれも使用され得る。この中でもロール塗布またはスプレー塗布が好ましい。例えば、硬化性塗料成分を塗布するための一般的なロールコートあるいはスプレー技術および設備が適用され得る。
【0035】
塗布液を基材となる可撓性ポリマーフィルム等に塗布、乾燥・熱処理した後のガスバリア層の厚さは0.1〜100μm、好ましくは0.5〜10μmが実用的である。0.1μm未満では十分なガスバリア性が発揮し難く、一方100μmを超えるとその膜厚にムラが生じる。
【0036】
本発明のガスバリア性積層フィルムは、該積層フィルムを構成するポリオレフィンフィルムとガスバリア層が直接または印刷層を介して接することを特徴としている。すなわち、基材となるポリオレフィンフィルムまたは印刷層を積層した基材となるポリオレフィンフィルムの表面に、接着剤層やアンカーコート層を介することなくガスバリア層が設けられ、さらにガスバリア層の表面に、接着剤層やアンカーコート層を介することなく新たな可撓性ポリマーフィルムが積層される。また、必要に応じてアルミなどの金属層や、酸素吸収層、紙(カートン層)などをさらに積層させることもできる。接着剤やアンカーコート層を介することなく、可撓性ポリマーフィルムとガスバリア層の間に良好な接着強度が発現するのは、ガスバリア層を形成するエポキシ樹脂硬化物中に存在する多くの官能基が可撓性ポリマーフィルムの表面と強く相互作用するためである。また、本発明のガスバリア層を形成するエポキシ樹脂硬化物は、靭性、耐湿熱性に優れることから、耐衝撃性、耐レトルト処理性などに優れたガスバリア性積層フィルムが得られる。
【0037】
ポリオレフィンフィルム層やシーラント層となる可撓性ポリマーフィルム層をはじめとする可撓性ポリマーフィルム層をガスバリア層の表面に積層する場合においては、ドライラミネート、押出しラミネート等公知のラミネート法を用いることが可能である。すなわち、ドライラミネート法の場合には、基材となる可撓性ポリマーフィルムにガスバリア層となるエポキシ樹脂組成物を塗膜形成成分とする塗布液を塗布後、溶剤を乾燥させ直ちにその表面に新たな可撓性ポリマーフィルムを貼り合わせることにより積層フィルムを得ることができる。この場合、ラミネート後に必要に応じて室温〜140℃で5秒〜2日程度の後硬化をすることが望ましい。
【0038】
また、押出しラミネート法の場合には、基材となる可撓性ポリマーフィルムにガスバリア層となるエポキシ樹脂組成物を塗膜形成成分とする塗布液を塗布後、室温〜140℃で溶剤の乾燥、硬化反応を行ないガスバリア層を形成させた後に、押出し機により溶融させたポリマー材料をラミネートすることができる。これらの工程およびその他のラミネート法は必要に応じて組み合わせることも可能であり、用途や形態に応じて積層フィルムの層構成は変化し得る。
【0039】
【実施例】
以下に本発明の実施例を紹介するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。
【0040】
<エポキシ樹脂硬化剤A>
反応容器に1molのメタキシリレンジアミンを仕込んだ。窒素気流下60℃に昇温し、0.67molのアクリル酸メチルを1時間かけて滴下した。滴下終了後120℃で1時間攪拌し、さらに、生成するメタノールを留去しながら3時間で180℃まで昇温した。100℃まで冷却し、固形分濃度が70重量%になるように所定量のメタノールを加え、エポキシ樹脂硬化剤Aを得た。
【0041】
<エポキシ樹脂硬化剤B>
反応容器に1molのメタキシリレンジアミンを仕込んだ。窒素気流下60℃に昇温し、0.50molのアクリル酸メチルを1時間かけて滴下した。滴下終了後120℃で1時間攪拌し、さらに、生成するメタノールを留去しながら3時間で180℃まで昇温した。100℃まで冷却し、エポキシ樹脂硬化剤Bを得た。
【0042】
<エポキシ樹脂硬化剤C>
反応容器に1molのメタキシリレンジアミンを仕込んだ。窒素気流下120℃に昇温し、0.50molのアクリル酸メチルを1時間かけて滴下し、120℃で0.5時間攪拌した。さらに0.17molのリンゴ酸を少量ずつ添加し、0.5時間攪拌した。生成する水およびメタノールを留去しながら3時間で180℃まで昇温した。100℃まで冷却し、固形分濃度が70重量%になるように所定量のメタノールを加え、エポキシ樹脂硬化剤Cを得た。
【0043】
<エポキシ樹脂硬化剤D>
反応容器に1molのメタキシリレンジアミンを仕込んだ。窒素気流下60℃に昇温し、0.90molのアクリル酸メチルを1時間かけて滴下した。滴下終了後120℃で1時間攪拌し、さらに、生成するメタノールを留去しながら3時間で160℃まで昇温した。100℃まで冷却し、固形分濃度が70重量%になるように所定量のメタノールを加え、エポキシ樹脂硬化剤Dを得た。
【0044】
<エポキシ樹脂硬化剤E>
反応容器に1molのテトラエチレンペンタミンを仕込んだ。窒素気流下100℃に昇温し、0.4molのビスフェノールAから誘導されたグリシジルエーテル部位を有するエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)製;エピコート828)を1時間かけて滴下し、さらに2時間攪拌した。固形分濃度が40重量%になるように所定量のメタノールを加え、エポキシ樹脂硬化剤Eを得た。
【0045】
また、ガスバリア性等の評価方法は以下の通りである。
<酸素透過率 (cc/m2・day・atm)>
酸素透過率測定装置(モダンコントロール社製、OX-TRAN10/50A)を使用して、積層フィルムの酸素透過率を23℃、相対湿度60%の条件下で測定した。
<水蒸気透過率 (g/m2・day)>
JISZ-0208に指定されている方法を用い、積層フィルムの水蒸気透過率を40℃、相対湿度90%の条件下で測定した。
<ラミネート強度 (g/15mm)>
JISK-6854に指定されている方法を用い、積層フィルムのラミネート強度をT型剥離試験により100mm/minの剥離速度で測定した。
【0046】
実施例1
メタキシリレンジアミンから誘導されたグリシジルアミン部位を有するエポキシ樹脂(三菱ガス化学(株)製; TETRAD-X)を50重量部およびエポキシ樹脂硬化剤Aを90重量部含むメタノール/酢酸エチル=1/1溶液(固形分濃度;30重量%)を作製し、そこにアクリル系湿潤剤(ビック・ケミー社製;BYK381)を0.02重量部加え、よく攪拌し、塗布液を得た。この塗布液を厚み20μmの延伸ポリプロピレンフィルム(東洋紡(株)製; パイレン)にバーコーターNo.3を使用して塗布し(塗布量:3 g/m2(固形分))、80℃で30秒乾燥させた後、厚み40μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(東洋紡(株)製;リックス)をニップロールにより貼り合わせ、35℃で1日間エージングすることにより積層フィルムを得た。得られた積層フィルムについてそのガスバリア性、ラミネート強度を評価した。結果を表1に示す。尚、ガスバリア層の酸素透過係数は、0.020cc-mm/m2・day・atmであった。
【0047】
実施例2
エポキシ樹脂硬化剤Aの代わりにエポキシ樹脂硬化剤Bを66重量部用いた以外は実施例1と同様の方法で積層フィルムを作製し、評価した。結果を表1に示す。尚、ガスバリア層の酸素透過係数は、0.028cc-mm/m2・day・atmであった。
【0048】
実施例3
エポキシ樹脂硬化剤Aの代わりにエポキシ樹脂硬化剤Cを100重量部用いた以外は実施例1と同様の方法で積層フィルムを作製し、評価した。結果を表1に示す。尚、ガスバリア層の酸素透過係数は、0.015cc-mm/m2・day・atmであった。
【0049】
実施例4
エポキシ樹脂硬化剤Aの代わりにエポキシ樹脂硬化剤Dを200重量部用いた以外は実施例1と同様の方法で積層フィルムを作製し、評価した。結果を表1に示す。尚、ガスバリア層の酸素透過係数は、0.025cc-mm/m2・day・atmであった。
【0050】
実施例5
エポキシ樹脂硬化剤Aの代わりにメタキシリレンジアミンとメタクリル酸メチルのモル比が約2:1のメタキシリレンジアミンとメタクリル酸メチルとの反応生成物であるエポキシ樹脂硬化剤(三菱ガス化学(株)製;ガスカミン340)を70重量部用いた以外は実施例1と同様の方法で積層フィルムを作製し、評価した。結果を表1に示す。尚、ガスバリア層の酸素透過係数は、0.040cc-mm/m2・day・atmであった。
【0051】
実施例6
厚み40μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムの代わりに、厚み15μmの延伸ナイロン-6フィルムを用いた以外は実施例4と同様の方法で作製したラミネートフィルムのナイロンフィルムの表面に、実施例4で調整した塗布液をさらに塗布し(塗布量:3 g/m2(固形分))、85℃で10秒乾燥させた後、厚み40μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムをニップロールにより貼り合わせ、40℃で1日間エージングすることにより延伸OPP/ガスバリア層/延伸ナイロン-6/ガスバリア層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルムからなる積層フィルムを作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0052】
実施例7
厚み20μmの延伸ポリプロピレンフィルムの代わりに、厚み30μmのポリプロピレンフィルムを用いた以外は実施例4と同様の方法で積層フィルムを作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0053】
比較例1
ポリウレタン系接着剤塗布液として、ポリエーテル成分(東洋モートン(株)製;TM-329)を50重量部、ポリイソシアネート成分(東洋モートン(株)製;CAT-8B)を50重量部含む酢酸エチル溶液(固形分濃度;30重量%)を作製し、実施例1の塗布液の代わりに用いた以外は実施例1と同様の方法で積層フィルムを作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0054】
比較例2
メタキシリレンジアミンから誘導されたグリシジルアミン部位を有するエポキシ樹脂の代わりにビスフェノールAから誘導されたグリシジルエーテル部位を有するエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)製;エピコート828)を50重量部、エポキシ樹脂硬化剤Aの代わりにエポキシ樹脂硬化剤Eを27重量部用いた以外は実施例1と同様の方法で積層フィルムを作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0055】
比較例3
延伸ポリプロピレンフィルムの代わりに厚さ15μmの延伸ナイロン6フィルム(ユニチカ(株) エンブレムON)を用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルムを作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】
本発明のポリオレフィン積層フィルムは、該積層フィルムを構成するポリオレフィンフィルムとガスバリア層が直接または印刷層を介して接していることから、各層を積層する際に接着剤層やアンカーコート層を別途設ける必要がなく、経済性や製造工程での作業性などの面で有利となる。また、該積層フィルムはガスバリア性、透明性、耐衝撃性、耐レトルト処理性、ヒートシール性などの諸性能に優れるのみならず、ポリオレフィンフィルム層を必須とするため水蒸気バリア性に特に優れ、非ハロゲン系ガスバリア材料として様々な用途に応用される。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gas barrier laminate film used for packaging materials such as foods and pharmaceuticals for the purpose of preserving contents by shielding various gases, and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the use of plastic films and containers has become the mainstream for packaging materials intended to preserve contents, for reasons such as transparency, lightness, and economy. The required performance of plastic films used for packaging foods, pharmaceuticals, cosmetics, etc. includes barrier properties against various gases, transparency, retort resistance, impact resistance, flexibility, heat sealability, etc. For the purpose of maintaining the performance or properties of a product, a high barrier property against oxygen and water vapor is particularly required including conditions such as high humidity and after retorting.
[0003]
Such a gas barrier packaging material is usually constituted by laminating materials such as a flexible polymer film layer serving as a base material, a gas barrier layer, and a flexible polymer film layer serving as a sealant layer.
Polyolefin films such as stretched polypropylene are well known as flexible polymer film layers that serve as substrates, and are inexpensive and have excellent water vapor barrier properties and are used in a wide range of applications. However, the polyolefin-based film is excellent in water vapor barrier properties, but has a defect that it is inferior in other gas, particularly oxygen barrier properties, and is used by laminating gas barrier materials or forming a gas barrier layer in applications requiring high gas barrier properties. It is common.
Gas barrier materials that form these gas barrier layers include polyvinylidene chloride (PVDC) coats and films, ethylene-vinyl alcohol copolymer (EVOH resin) films, metaxylylene adipamide films, and alumina (Al 2 O 3 ). Inorganic vapor-deposited film deposited with silica and silica (Si), polyvinyl alcohol (PVA) coating, epoxy coating with high amine nitrogen content in the composition (Japanese Patent Publication No. 7-91367 and Japanese Patent Publication No. 7-91368), etc. It is known, and it is properly used according to the type and contents of contents depending on its characteristics. However, the adhesion of these gas barrier materials to various flexible polymer films is not always good, so when laminating a flexible polymer film layer serving as a sealant layer on the gas barrier layer, the gas barrier Apply the adhesive to the layer and dry laminate method to adhere the sealant layer, or if necessary, apply the anchor coat agent to the gas barrier layer, and then press the molten polymer layer that becomes the sealant layer onto the film An extrusion lamination method for laminating is used. As the adhesive used in these methods, a two-component polyurethane adhesive comprising a main agent having an active hydrogen group such as a hydroxyl group and a curing agent having an isocyanate group is mainly used from the viewpoint of high adhesive performance. (For example, JP-A-9-316422). That is, the conventional gas barrier laminated film for packaging materials is provided between the gas barrier layer and the flexible polymer film layer serving as the sealant layer in order to supplement the adhesion between the gas barrier layer and the flexible polymer film layer serving as the sealant layer. In addition, it is necessary to separately provide an adhesive layer, an anchor coat layer, or the like, which plays a role of adhesion, which is disadvantageous in terms of economy and workability in the manufacturing process. In addition, when laminating with a two-component polyurethane adhesive, post-curing by aging must be performed after pasting in order to ensure sufficient adhesion, but generally the curing reaction of polyurethane adhesive is so fast. Since it is not a thing, the aging time was very long, 1 day to 5 days. Furthermore, when unreacted isocyanate groups remain after curing, it is not preferable from the viewpoint of health and safety, especially in food packaging materials, and the remaining isocyanate groups react with moisture in the atmosphere to generate carbon dioxide. Therefore, there was a problem that bubbles were generated in the laminated film.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of polyolefin films, and in addition to gas barrier properties, it is excellent in various properties such as transparency, impact resistance, retort resistance, heat sealability, etc. Another object of the present invention is to provide a gas barrier polyolefin laminated film used for packaging materials such as foods and pharmaceuticals.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors have used a cured product formed from a specific epoxy resin as a gas barrier layer, thereby allowing gas barrier properties such as oxygen, water vapor barrier properties, interlayer adhesion properties, and transparency. The present inventors have found that a polyolefin laminated film excellent in various properties such as property, retort resistance and impact resistance can be obtained, and the present invention has been achieved.
That is, the present invention
[1] A gas barrier laminate film including at least one laminate film unit in which a polyolefin film layer and a gas barrier layer are laminated directly or via a printing layer,
(1) The gas barrier layer is a film layer obtained by curing an epoxy resin with an epoxy resin curing agent, the epoxy resin is an epoxy resin containing an aromatic ring in the molecule, and the epoxy resin curing agent is the following (A) And the reaction product of (B) or (A), (B) and (C).
(2) The gas barrier layer has a temperature of 23 ° C. and a relative humidity of 60% and an oxygen transmission coefficient of 0.2 cc-mm / m 2 · day · atm or less, and (3) 40 ° C. of the laminated film, A gas barrier polyolefin laminated film characterized by having a water vapor permeability of 10 g / m 2 · day or less at a humidity of 90%, and [2] a polyolefin film layer and a gas barrier layer are laminated directly or via a printing layer. A gas barrier laminate film comprising at least one laminate film unit,
(1) The gas barrier layer is a film layer obtained by curing an epoxy resin with an epoxy resin curing agent, the epoxy resin is an epoxy resin containing an aromatic ring in the molecule, and the epoxy resin curing agent is the following (A) And the reaction product of (B) or (A), (B) and (C).
(2) The content of the skeleton structure represented by the formula (1) in the gas barrier layer is 30% by weight or more,
(3) The oxygen permeability of the laminated film at a temperature of 23 ° C. and a relative humidity of 60% is 20 cc / m 2 · day · atm or less, and (4) the laminated film at 40 ° C. and a humidity of 90%. The present invention relates to a gas barrier polyolefin laminated film having a water vapor transmission rate of 10 g / m 2 · day or less.
(A) metaxylylenediamine or paraxylylenediamine
(B) A polyfunctional compound having at least one acyl group capable of forming an amide group site by reaction with a polyamine to form an oligomer
(C) C1-C8 monovalent carboxylic acid and / or derivative thereof
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The gas barrier laminate film of the present invention comprises, in addition to the gas barrier layer, as a flexible polymer film layer, a polyolefin film layer serving as a substrate, a sealant layer serving as a heat seal part when forming a packaging material, and the like. Since these film layers have different required performance values such as strength and melting point depending on their roles, each will be described in detail below.
[0007]
Examples of the polyolefin used as a material for the polyolefin film used in the present invention include linear low density polyethylene, low density polyethylene, ultra low density polyethylene, high density polyethylene, ethylene-vinyl acetate copolymer and partially saponified product thereof, and ionomer. , Ethylene-propylene (block or random) copolymer, ethylene-acrylic acid copolymer, ethylene-acrylic acid ester copolymer, ethylene-methacrylic acid copolymer, ethylene-methacrylic acid ester copolymer, polypropylene, propylene -Alpha-olefin copolymer, polybutene, polypentene, polymethylpentene, etc. are mentioned. These can be used alone or as a mixture of a plurality of them.
[0008]
The polyolefin film used in the present invention may be stretched or unstretched. In consideration of water vapor permeability, a stretched polypropylene film is preferable, and a polypropylene film biaxially stretched to an area stretch ratio of about 25 to 50 times is preferable. The practical thickness is about 10 to 300 μm, preferably about 10 to 100 μm.
By including at least one polyolefin film layer in the laminated film of the present invention, low water vapor permeability required for a packaging film is achieved. In the present invention, a preferable water vapor transmission rate is 10 g / m 2 · day or less.
[0009]
Further, as the other flexible polymer film layer constituting the laminated film of the present invention, an appropriate one can be used according to its role. For example, poly (meth) acrylic resin, polyamide-based such as 6-nylon Examples thereof include films of various resins such as resins, polyester resins such as polyethylene terephthalate, polystyrene resins, saponified ethylene-vinyl acetate copolymers, polyvinyl alcohol, and polyvinyl acetate resins. The thickness of these film materials is about 2 to 200 μm, preferably about 5 to 100 μm, and may be stretched in a uniaxial or biaxial direction.
[0010]
Various surface treatments such as flame treatment and corona discharge treatment may be performed on the surface of the polyolefin film layer or the flexible polymer film layer so that a gas barrier layer free from defects such as film breakage and repellency is formed. desirable. Such treatment promotes good adhesion of the gas barrier layer to the film layer as the substrate. In addition, a printing layer can be provided as necessary after the surface of the polyolefin film layer or the flexible polymer film layer is appropriately treated. In providing the printing layer, general printing equipment that has been used for printing on a conventional polymer film such as a gravure printing machine, a flexographic printing machine, and an offset printing machine can be similarly applied. In addition, the ink for forming the printing layer is also applied to conventional polymer films formed from pigments such as azo and phthalocyanine, resins such as rosin, polyamide resin and polyurethane, solvents such as methanol, ethyl acetate and methyl ethyl ketone. The inks that have been used for the printing layer can be applied as well.
[0011]
The flexible polymer film layer to be the sealant layer is not particularly limited, but a polyolefin film such as a polyethylene film, a polypropylene film, or an ethylene-vinyl acetate copolymer is more preferable in consideration of heat sealability. The thickness of these films is practically about 10 to 300 μm, preferably about 10 to 100 μm, and various surface treatments such as flame treatment and corona discharge treatment may be performed on the surface of the film. Such treatment promotes good adhesion of the gas barrier layer to the flexible polymer film layer that becomes the sealant layer.
[0012]
The gas barrier layer in the present invention is formed of an epoxy resin and an epoxy resin curing agent.
The oxygen permeability coefficient (P) of this gas barrier layer at a temperature of 23 ° C. and a relative humidity of 60% is 0.2 cc-mm / m 2 · day · atm or less.
1 / R = 1 / R n (n = 1,2, ..) + DFT / P
Where R = oxygen permeability of laminated film (cc / m 2 · day · atm)
Rn (n = 1,2, ..) = Oxygen permeability of each base film (cc / m 2 · day · atm)
DFT = Gas barrier layer thickness (mm)
P = Oxygen permeability coefficient of gas barrier layer (cc-mm / m 2 · day · atm)
The gas barrier laminate film of the present invention has an oxygen permeability of 20 cc / m 2 · day · atm or less at a temperature of 23 ° C. and a relative humidity of 60%.
[0013]
In the present invention, the gas barrier layer formed from the epoxy resin and the epoxy resin curing agent preferably contains 30% by weight or more of the skeletal structure represented by the above formula (1), more preferably 45% by weight or more. Preferably it is 50 weight% or more. When the skeletal structure (1) is contained at a high level, the gas barrier layer exhibits high gas barrier properties.
Below, an epoxy resin and an epoxy resin hardening | curing agent are demonstrated in detail.
[0014]
The epoxy resin in the present invention may be a saturated or unsaturated aliphatic compound, alicyclic compound, aromatic compound, or heterocyclic compound. An epoxy resin containing a ring in the molecule is preferable, and an epoxy resin containing the skeleton structure (1) in the molecule is more preferable.
[0015]
Specifically, an epoxy resin having a glycidylamine moiety derived from metaxylylenediamine, an epoxy resin having a glycidylamine moiety derived from 1,3-bis (aminomethyl) cyclohexane, and a glycidylamine derived from diaminodiphenylmethane An epoxy resin having a glycidylamine moiety and / or a glycidyl ether moiety derived from paraaminophenol, an epoxy resin having a glycidyl ether moiety derived from bisphenol A, and a glycidyl ether moiety derived from bisphenol F Epoxy resin having glycidyl ether moiety derived from phenol novolac, epoxy resin having glycidyl ether moiety derived from resorcinol Fats can be used, but among them, epoxy resin having glycidylamine moiety derived from metaxylylenediamine, epoxy resin having glycidylamine moiety derived from 1,3-bis (aminomethyl) cyclohexane, derived from bisphenol F Preferred are epoxy resins having a glycidyl ether moiety and epoxy resins having a glycidyl ether moiety derived from resorcinol.
[0016]
Further, it is more preferable to use an epoxy resin having a glycidyl ether moiety derived from bisphenol F or an epoxy resin having a glycidyl amine moiety derived from metaxylylenediamine as a main component, and derived from metaxylylenediamine. It is particularly preferable to use an epoxy resin having a glycidylamine moiety as a main component.
[0017]
Moreover, in order to improve various performances such as flexibility, impact resistance, and moist heat resistance, the above-mentioned various epoxy resins can be mixed and used at an appropriate ratio.
[0018]
The epoxy resin in the present invention is obtained by reaction of various alcohols, phenols and amines with epihalohydrin. For example, an epoxy resin having a glycidylamine moiety derived from metaxylylenediamine can be obtained by adding epichlorohydrin to metaxylylenediamine.
Here, the glycidylamine moiety comprises a mono-, di-, tri- and / or tetra-glycidylamine moiety that can replace the four hydrogen atoms of the diamine in xylylenediamine. The ratio of mono-, di-, tri- and / or tetra-glycidylamine moieties can be varied by changing the reaction ratio of metaxylylenediamine to epichlorohydrin. For example, an epoxy resin mainly having a tetraglycidylamine moiety can be obtained by addition reaction of about 4 times mole of epichlorohydrin to metaxylylenediamine.
[0019]
The epoxy resin is an excess of epihalohydrin relative to various alcohols, phenols and amines in the presence of an alkali such as sodium hydroxide at 20 to 140 ° C., preferably 50 to 120 ° C. for amines and phenols, amine In the case of a kind, it is synthesized by reacting at a temperature of 20 to 70 ° C. and separating the produced alkali halide.
The number average molecular weight of the produced epoxy resin varies depending on the molar ratio of epihalohydrin to various alcohols, phenols and amines, but is about 80 to 4000, preferably about 200 to 1000, preferably about 200 to 500. It is more preferable.
[0020]
The epoxy resin curing agent in the present invention may be any of an aliphatic compound, alicyclic compound, aromatic compound or heterocyclic compound, and is generally used for polyamines, phenols, acid anhydrides or carboxylic acids. Epoxy resin curing agents that can be used can be used.
Specifically, polyamines include aliphatic amines such as ethylenediamine, diethylenetriamine, triethylenetetramine and tetraethylenepentamine, aliphatic amines having an aromatic ring such as metaxylylenediamine and paraxylylenediamine, 1,3- Examples thereof include alicyclic amines such as bis (aminomethyl) cyclohexane, isophorone diamine and norbolden diamine, and aromatic amines such as diaminodiphenylmethane and metaphenylene diamine.
Further, it is possible to form an oligomer by forming an amide group site by reaction with an epoxy resin or a monoglycidyl compound made from these polyamines, an addition reaction product with epichlorohydrin, or a reaction with these polyamines. A reaction product with a polyfunctional compound having one acyl group, a polyfunctional compound having at least one acyl group capable of forming an amide group site by reaction with these polyamines to form an oligomer; A reaction product with a divalent carboxylic acid and / or a derivative thereof can be used.
[0021]
Examples of phenols include multi-substituent monomers such as catechol, resorcinol and hydroquinone, and resole type phenol resins.
Acid anhydrides or carboxylic acids include aliphatic acid anhydrides such as dodecenyl succinic anhydride and polyadipic anhydride, and alicyclic acid anhydrides such as (methyl) tetrahydrophthalic anhydride and (methyl) hexahydrophthalic anhydride. Aromatic acid anhydrides such as phthalic anhydride, trimellitic anhydride, pyromellitic anhydride, and carboxylic acids thereof can be used.
[0022]
In consideration of expression of high gas barrier properties, an epoxy resin curing agent containing an aromatic moiety in the molecule is preferable, and an epoxy resin curing agent including the skeleton structure (1) in the molecule is more preferable.
Specifically, metaxylylenediamine or paraxylylenediamine, and a modified reaction product with an epoxy resin or a monoglycidyl compound, a reaction product with epichlorohydrin, and a reaction with these polyamines. A reaction product with a polyfunctional compound having at least one acyl group capable of forming an amide group site to form an oligomer, reaction with these polyamines to form an amide group site to form an oligomer, at least It is more preferable to use a reaction product of a polyfunctional compound having one acyl group and a monovalent carboxylic acid and / or a derivative thereof.
[0023]
When considering high gas barrier properties and good adhesion to various materials, the following reaction products (A) and (B), or (A), (B) and (C) are used as epoxy resin curing agents. It is particularly preferred to use the reaction product of
(A) Metaxylylenediamine or paraxylylenediamine
(B) A polyfunctional compound having at least one acyl group capable of forming an amide group site by reaction with a polyamine to form an oligomer
(C) C1-C8 monovalent carboxylic acid and / or derivative thereof
Examples of the polyfunctional compound having at least one acyl group that can form an amide group site by reaction with the (B) polyamine to form an oligomer include acrylic acid, methacrylic acid, maleic acid, fumaric acid, succinic acid, Carboxylic acids such as malic acid, tartaric acid, adipic acid, isophthalic acid, terephthalic acid, pyromellitic acid, trimellitic acid and their derivatives such as esters, amides, acid anhydrides, acid chlorides, etc., especially acrylic acid Methacrylic acid and derivatives thereof are preferred.
Examples of the monovalent carboxylic acid having 1 to 8 carbon atoms of (C) include formic acid, acetic acid, propionic acid, butyric acid, lactic acid, glycolic acid, benzoic acid and the like, and derivatives thereof such as esters. Amides, acid anhydrides, acid chlorides and the like can also be used. These may be used in combination with the above polyfunctional compound and reacted with a polyamine (metaxylylenediamine or paraxylylenediamine).
[0025]
In the present invention, the reaction ratio in the reaction for synthesizing the epoxy resin curing agent is preferably such that the molar ratio of the polyfunctional compound to the polyamine component is 0.3 to 0.95. When the ratio is less than 0.3, a sufficient amount of amide groups are not generated in the epoxy resin curing agent, and a high level of gas barrier properties is not exhibited. Moreover, in the range higher than 0.95, the amount of amino groups that react with the epoxy resin is reduced, the performance of the cured product is lowered, and the workability is also lowered due to the higher viscosity.
The amide group site introduced by the reaction has a high cohesive force, and the presence of the amide group site in a high proportion in the epoxy resin curing agent results in higher gas barrier properties and better flexibility for the flexible polymer film. Adhesive strength is obtained. Furthermore, in order to improve various performances such as flexibility, impact resistance, and heat-and-moisture resistance, the above various epoxy resin curing agents can be mixed and used at an appropriate ratio.
[0026]
In the present invention, the blending ratio of the epoxy resin and the epoxy resin curing agent that forms the gas barrier layer is generally a standard blending range when an epoxy resin cured product is produced by a reaction between the epoxy resin and the epoxy resin curing agent. Good. Specifically, the ratio of the number of active hydrogens in the epoxy resin curing agent to the number of epoxy groups in the epoxy resin is in the range of 0.5 to 5.0, preferably 0.8 to 3.0.
[0027]
In addition, the epoxy resin composition of the present invention, if necessary, is thermosetting such as a polyurethane resin composition, a polyacrylic resin composition, a polyurea resin composition, etc., as long as the effects of the present invention are not impaired. A resin composition may be mixed.
[0028]
In the present invention, the gas barrier layer is prepared by preparing a coating solution containing an epoxy resin composition composed of an epoxy resin and an epoxy resin curing agent as a coating film forming component, and applying the coating solution to the surface of a flexible polymer film or the like as a base material. After coating, it is formed by drying or heat treatment as necessary. The adjustment of the coating solution is performed at a concentration of the epoxy resin composition sufficient to obtain the cured epoxy resin, but this may vary depending on the choice of starting material. That is, the concentration of the epoxy resin composition depends on the type and molar ratio of the selected material, and when no solvent is used, the composition concentration is about 5% by weight using a certain kind of appropriate organic solvent and / or water. It can take various states up to.
Suitable organic solvents include 2-methoxyethanol, 2-ethoxyethanol, 2-propoxyethanol, 2-butoxyethanol, 1-methoxy-2-propanol, 1-ethoxy-2-propanol, 1-propoxy-2-propanol Glycol ethers such as methanol, ethanol, 1-propanol, 2-propanol, 1-butanol, 2-butanol and other alcohols, N, N-dimethylformamide, N, N-dimethylacetamide, dimethyl sulfoxide, N-methyl Examples include aprotic polar solvents such as pyrrolidone and non-water-soluble solvents such as toluene, xylene, and ethyl acetate, but solvents having a relatively low boiling point such as methanol and ethyl acetate are more preferable.
[0029]
In the case where the coating solution is applied to a flexible polymer film as a substrate, a wetting agent such as silicon or an acrylic compound is added to the coating solution of the present invention in order to help wet the surface of the substrate. May be. Suitable wetting agents include BYK331, BYK333, BYK348, BYK381 available from Big Chemie. When adding these, the range of 0.01 weight%-2.0 weight% is preferable on the basis of the total weight of a hardening reaction material (gas barrier layer).
[0030]
In addition, in order to improve various properties such as gas barrier properties and impact resistance of the gas barrier laminate film of the present invention, inorganic fillers such as silica, alumina, mica, talc, aluminum flakes, glass flakes and the like in the epoxy resin composition May be added. In consideration of the transparency of the film, it is preferable that such an inorganic filler has a flat plate shape. When adding these, the range of 0.01 weight%-10.0 weight% is preferable on the basis of the total weight of a hardening reaction material.
[0031]
Moreover, you may add the compound etc. which have an oxygen capture | acquisition function to the said epoxy resin composition as needed. Examples of the compound having an oxygen scavenging function include low molecular organic compounds that react with oxygen such as hindered phenols, vitamin C, vitamin E, organic phosphorus compounds, gallic acid, pyrogallol, cobalt, manganese, nickel, iron, Examples include transition metal compounds such as copper.
[0032]
Moreover, in order to improve the adhesiveness with respect to various film materials, you may add tackifiers, such as a xylene resin, a terpene resin, a phenol resin, and a rosin resin, to the said epoxy resin composition. When adding these, the range of 0.01 weight%-5.0 weight% is preferable on the basis of the total weight of adhesive composition.
[0033]
Furthermore, in order to improve the adhesion of the gas barrier layer formed in the present invention to the plastic film material, a coupling agent such as a silane coupling agent or a titanium coupling agent may be added to the epoxy resin composition. good. When adding these, the range of 0.01 weight%-5.0 weight% is preferable on the basis of the total weight of adhesive composition.
[0034]
As a coating format when applying the coating liquid of the present invention to a flexible polymer film or the like as a base material, commonly used coating formats such as roll coating, spray coating, air knife coating, dipping, and brush coating are used. Any of these can be used. Among these, roll coating or spray coating is preferable. For example, common roll coat or spray techniques and equipment for applying curable paint components can be applied.
[0035]
The thickness of the gas barrier layer after the coating solution is applied to a flexible polymer film or the like as a substrate, dried and heat-treated is 0.1 to 100 μm, preferably 0.5 to 10 μm. If the thickness is less than 0.1 μm, sufficient gas barrier properties are hardly exhibited. On the other hand, if the thickness exceeds 100 μm, the film thickness becomes uneven.
[0036]
The gas barrier laminate film of the present invention is characterized in that the polyolefin film constituting the laminate film and the gas barrier layer are in contact with each other directly or via a printing layer. That is, a gas barrier layer is provided on the surface of a polyolefin film as a base material or a polyolefin film as a base material on which a printed layer is laminated without using an adhesive layer or an anchor coat layer, and an adhesive agent is further provided on the surface of the gas barrier layer. A new flexible polymer film is laminated without interposing a layer or an anchor coat layer. Further, a metal layer such as aluminum, an oxygen absorption layer, paper (carton layer), and the like can be further laminated as necessary. Good adhesive strength is developed between the flexible polymer film and the gas barrier layer without using an adhesive or an anchor coat layer because many functional groups present in the cured epoxy resin forming the gas barrier layer are used. This is because it strongly interacts with the surface of the flexible polymer film. Moreover, since the cured epoxy resin that forms the gas barrier layer of the present invention is excellent in toughness and moist heat resistance, a gas barrier laminated film excellent in impact resistance, retort resistance, and the like can be obtained.
[0037]
When laminating a flexible polymer film layer such as a polyolefin film layer or a flexible polymer film layer serving as a sealant layer on the surface of the gas barrier layer, a known laminating method such as dry lamination or extrusion lamination may be used. Is possible. That is, in the case of the dry laminating method, after applying a coating solution containing an epoxy resin composition serving as a gas barrier layer to a flexible polymer film serving as a base material, the solvent is dried and immediately added to the surface. A laminated film can be obtained by laminating a flexible polymer film. In this case, it is desirable to perform post-curing at room temperature to 140 ° C. for about 5 seconds to 2 days as necessary after lamination.
[0038]
In the case of the extrusion laminating method, after applying a coating liquid containing an epoxy resin composition serving as a gas barrier layer to a flexible polymer film serving as a base material, a solvent is dried at room temperature to 140 ° C. After the curing reaction is performed and the gas barrier layer is formed, the polymer material melted by the extruder can be laminated. These steps and other laminating methods can be combined as necessary, and the layer structure of the laminated film can be changed depending on the application and form.
[0039]
【Example】
Examples of the present invention are introduced below, but the present invention is not limited to these examples.
[0040]
<Epoxy resin curing agent A>
A reaction vessel was charged with 1 mol of metaxylylenediamine. The temperature was raised to 60 ° C. under a nitrogen stream, and 0.67 mol of methyl acrylate was added dropwise over 1 hour. After completion of the dropwise addition, the mixture was stirred at 120 ° C. for 1 hour, and further heated to 180 ° C. over 3 hours while distilling off generated methanol. The mixture was cooled to 100 ° C., and a predetermined amount of methanol was added so that the solid content concentration became 70% by weight to obtain an epoxy resin curing agent A.
[0041]
<Epoxy resin curing agent B>
A reaction vessel was charged with 1 mol of metaxylylenediamine. The temperature was raised to 60 ° C. under a nitrogen stream, and 0.50 mol of methyl acrylate was added dropwise over 1 hour. After completion of the dropwise addition, the mixture was stirred at 120 ° C. for 1 hour, and further heated to 180 ° C. over 3 hours while distilling off generated methanol. It cooled to 100 degreeC and the epoxy resin hardening | curing agent B was obtained.
[0042]
<Epoxy resin curing agent C>
A reaction vessel was charged with 1 mol of metaxylylenediamine. The temperature was raised to 120 ° C. under a nitrogen stream, 0.50 mol of methyl acrylate was added dropwise over 1 hour, and the mixture was stirred at 120 ° C. for 0.5 hour. Further, 0.17 mol of malic acid was added little by little and stirred for 0.5 hour. The temperature was raised to 180 ° C. in 3 hours while distilling off generated water and methanol. The mixture was cooled to 100 ° C., and a predetermined amount of methanol was added so that the solid concentration was 70% by weight to obtain an epoxy resin curing agent C.
[0043]
<Epoxy resin curing agent D>
A reaction vessel was charged with 1 mol of metaxylylenediamine. The temperature was raised to 60 ° C. under a nitrogen stream, and 0.90 mol of methyl acrylate was added dropwise over 1 hour. After completion of the dropwise addition, the mixture was stirred at 120 ° C. for 1 hour, and further heated to 160 ° C. over 3 hours while distilling off generated methanol. It cooled to 100 degreeC and the predetermined amount methanol was added so that solid content concentration might be 70 weight%, and the epoxy resin hardening | curing agent D was obtained.
[0044]
<Epoxy resin curing agent E>
A reaction vessel was charged with 1 mol of tetraethylenepentamine. The temperature was raised to 100 ° C. in a nitrogen stream, and an epoxy resin having a glycidyl ether moiety derived from 0.4 mol of bisphenol A (manufactured by Japan Epoxy Resin Co., Ltd .; Epicoat 828) was added dropwise over 1 hour, followed by stirring for 2 hours. did. A predetermined amount of methanol was added so that the solid content concentration was 40% by weight, and an epoxy resin curing agent E was obtained.
[0045]
Moreover, evaluation methods, such as gas barrier property, are as follows.
<Oxygen permeability (cc / m 2 · day · atm)>
The oxygen transmission rate of the laminated film was measured under the conditions of 23 ° C. and 60% relative humidity using an oxygen transmission rate measuring device (OX-TRAN10 / 50A, manufactured by Modern Control).
<Water vapor transmission rate (g / m 2 · day)>
Using the method specified in JISZ-0208, the water vapor transmission rate of the laminated film was measured under the conditions of 40 ° C. and relative humidity of 90%.
<Lamination strength (g / 15mm)>
Using the method specified in JISK-6854, the laminate strength of the laminated film was measured by a T-type peel test at a peel rate of 100 mm / min.
[0046]
Example 1
50 parts by weight of an epoxy resin having a glycidylamine moiety derived from metaxylylenediamine (manufactured by Mitsubishi Gas Chemical Co., Ltd .; TETRAD-X) and 90 parts by weight of an epoxy resin curing agent A methanol / ethyl acetate = 1 / One solution (solid content concentration: 30% by weight) was prepared, and 0.02 part by weight of an acrylic wetting agent (BIC Chemie; BYK381) was added thereto and stirred well to obtain a coating solution. This coating solution was applied to a 20 μm-thick stretched polypropylene film (Toyobo Co., Ltd .; Pyrene) using bar coater No. 3 (coating amount: 3 g / m 2 (solid content)) and 30 ° C. at 30 ° C. After drying for 2 seconds, a 40 μm-thick linear low-density polyethylene film (manufactured by Toyobo Co., Ltd .; Rix) was bonded by a nip roll and aged at 35 ° C. for 1 day to obtain a laminated film. The resulting laminated film was evaluated for gas barrier properties and laminate strength. The results are shown in Table 1. The oxygen permeability coefficient of the gas barrier layer was 0.020 cc-mm / m 2 · day · atm.
[0047]
Example 2
A laminated film was prepared and evaluated in the same manner as in Example 1 except that 66 parts by weight of epoxy resin curing agent B was used instead of epoxy resin curing agent A. The results are shown in Table 1. The oxygen permeability coefficient of the gas barrier layer was 0.028 cc-mm / m 2 · day · atm.
[0048]
Example 3
A laminated film was prepared and evaluated in the same manner as in Example 1 except that 100 parts by weight of the epoxy resin curing agent C was used instead of the epoxy resin curing agent A. The results are shown in Table 1. The oxygen permeability coefficient of the gas barrier layer was 0.015 cc-mm / m 2 · day · atm.
[0049]
Example 4
A laminated film was prepared and evaluated in the same manner as in Example 1 except that 200 parts by weight of the epoxy resin curing agent D was used instead of the epoxy resin curing agent A. The results are shown in Table 1. The oxygen permeability coefficient of the gas barrier layer was 0.025 cc-mm / m 2 · day · atm.
[0050]
Example 5
Instead of epoxy resin curing agent A, an epoxy resin curing agent (Mitsubishi Gas Chemical Co., Ltd.) is a reaction product of metaxylylenediamine and methyl methacrylate having a molar ratio of metaxylylenediamine to methyl methacrylate of about 2: 1. A laminated film was prepared and evaluated in the same manner as in Example 1 except that 70 parts by weight of gascamine 340) was used. The results are shown in Table 1. The oxygen permeability coefficient of the gas barrier layer was 0.040 cc-mm / m 2 · day · atm.
[0051]
Example 6
In place of the linear low density polyethylene film having a thickness of 40 μm, a nylon film surface of a laminate film produced in the same manner as in Example 4 except that a stretched nylon-6 film having a thickness of 15 μm was used. After applying the adjusted coating solution further (coating amount: 3 g / m 2 (solid content)) and drying at 85 ° C. for 10 seconds, a linear low-density polyethylene film having a thickness of 40 μm was pasted together by a nip roll. A laminated film composed of stretched OPP / gas barrier layer / stretched nylon-6 / gas barrier layer / linear low density polyethylene film was prepared and evaluated by aging at a temperature of 1 day. The results are shown in Table 1.
[0052]
Example 7
A laminated film was prepared and evaluated in the same manner as in Example 4 except that a 30 μm thick polypropylene film was used instead of the 20 μm thick polypropylene film. The results are shown in Table 1.
[0053]
Comparative Example 1
Ethyl acetate containing 50 parts by weight of a polyether component (manufactured by Toyo Morton Co., Ltd .; TM-329) and 50 parts by weight of a polyisocyanate component (manufactured by Toyo Morton Co., Ltd .; CAT-8B) as a polyurethane-based adhesive coating solution A laminated film was prepared and evaluated in the same manner as in Example 1 except that a solution (solid content concentration: 30% by weight) was prepared and used instead of the coating liquid of Example 1. The results are shown in Table 1.
[0054]
Comparative Example 2
50 parts by weight of epoxy resin (produced by Japan Epoxy Resin Co., Ltd .; Epicoat 828) having a glycidyl ether moiety derived from bisphenol A instead of an epoxy resin having a glycidylamine moiety derived from metaxylylenediamine A laminated film was prepared and evaluated in the same manner as in Example 1 except that 27 parts by weight of epoxy resin curing agent E was used instead of curing agent A. The results are shown in Table 1.
[0055]
Comparative Example 3
A laminated film was produced and evaluated in the same manner as in Example 1 except that a stretched nylon 6 film (Unitika Ltd. Emblem ON) having a thickness of 15 μm was used instead of the stretched polypropylene film. The results are shown in Table 1.
[0056]
[Table 1]
[0057]
【The invention's effect】
Since the polyolefin laminated film of the present invention is in contact with the polyolefin film constituting the laminated film and the gas barrier layer directly or via a printing layer, it is necessary to separately provide an adhesive layer and an anchor coat layer when laminating each layer. This is advantageous in terms of economy and workability in the manufacturing process. In addition, the laminated film is not only excellent in various properties such as gas barrier properties, transparency, impact resistance, retort resistance, and heat seal properties, but also has a water vapor barrier property because it requires a polyolefin film layer. It is applied to various uses as a halogen-based gas barrier material.
Claims (8)
(1)該ガスバリア層がエポキシ樹脂をエポキシ樹脂硬化剤により硬化させたフィルム層であり、該エポキシ樹脂が芳香環を分子内に含むエポキシ樹脂であり、且つエポキシ樹脂硬化剤が下記の(A)と(B)の反応生成物、または(A)、(B)および(C)の反応生成物であり、
(2)該ガスバリア層の温度23℃、相対湿度60%条件下における酸素透過係数が0.2 cc−mm/m2・day・atm以下であり、且つ
(3)該積層フィルムの40℃、湿度90%における水蒸気透過率が10g/m2・day以下であることを特徴とするガスバリア性ポリオレフィン積層フィルム。
(A)メタキシリレンジアミンまたはパラキシリレンジアミン
(B)ポリアミンとの反応によりアミド基部位を形成しオリゴマーを形成し得る、少なくとも1つのアシル基を有する多官能性化合物
(C)炭素数1〜8の一価カルボン酸および/またはその誘導体 A gas barrier laminated film comprising at least one unit of laminated film unit in which a polyolefin film layer and a gas barrier layer are laminated directly or via a printed layer,
(1) The gas barrier layer is a film layer obtained by curing an epoxy resin with an epoxy resin curing agent, the epoxy resin is an epoxy resin containing an aromatic ring in the molecule, and the epoxy resin curing agent is the following (A) And the reaction product of (B) or (A), (B) and (C).
(2) The gas barrier layer has a temperature of 23 ° C. and a relative humidity of 60% and an oxygen transmission coefficient of 0.2 cc-mm / m 2 · day · atm or less, and (3) 40 ° C. of the laminated film, gas barrier polyolefin laminated film characterized by water vapor permeability at 90% humidity is not more than 10g / m 2 · day.
(A) metaxylylenediamine or paraxylylenediamine
(B) A polyfunctional compound having at least one acyl group capable of forming an amide group site by reaction with a polyamine to form an oligomer
(C) C1-C8 monovalent carboxylic acid and / or derivative thereof
(1)該ガスバリア層がエポキシ樹脂をエポキシ樹脂硬化剤により硬化させたフィルム層であり、該エポキシ樹脂が芳香環を分子内に含むエポキシ樹脂であり、且つエポキシ樹脂硬化剤が下記の(A)と(B)の反応生成物、または(A)、(B)および(C)の反応生成物であり、
(2)該ガスバリア層中の(1)式に示される骨格構造の含有量が30重量%以上であり、
(3)該積層フィルムの温度23℃、相対湿度60%条件下における酸素透過率が20 cc/m2・day・atm以下であり、且つ
(4)該積層フィルムの40℃、湿度90%における水蒸気透過率が10g/m2・day以下であることを特徴とするガスバリア性ポリオレフィン積層フィルム。
(A)メタキシリレンジアミンまたはパラキシリレンジアミン
(B)ポリアミンとの反応によりアミド基部位を形成しオリゴマーを形成し得る、少なくとも1つのアシル基を有する多官能性化合物
(C)炭素数1〜8の一価カルボン酸および/またはその誘導体
(1) The gas barrier layer is a film layer obtained by curing an epoxy resin with an epoxy resin curing agent, the epoxy resin is an epoxy resin containing an aromatic ring in the molecule, and the epoxy resin curing agent is the following (A) And the reaction product of (B) or (A), (B) and (C).
(2) The content of the skeleton structure represented by the formula (1) in the gas barrier layer is 30% by weight or more,
(3) The oxygen permeability of the laminated film at a temperature of 23 ° C. and a relative humidity of 60% is 20 cc / m 2 · day · atm or less, and (4) the laminated film at 40 ° C. and a humidity of 90%. A gas barrier polyolefin laminated film having a water vapor permeability of 10 g / m 2 · day or less.
(A) metaxylylenediamine or paraxylylenediamine
(B) A polyfunctional compound having at least one acyl group capable of forming an amide group site by reaction with a polyamine to form an oligomer
(C) C1-C8 monovalent carboxylic acid and / or derivative thereof
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