JP4114396B2 - Toroidal continuously variable transmission - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や各種産業機械の変速機として利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用変速機として、図4および図5に略示するようなトロイダル型無段変速機を使用することが一部で実施されている。このトロイダル型無段変速機は、入力側軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、入力側軸1と同心に配置された出力側軸3の端部に、出力側ディスク4を固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケーシングの内側には、入力側軸1並びに出力側軸3に対し捻れの位置にある枢軸5,5を中心として揺動するトラニオン6,6が設けられている。各トラニオン6,6には、パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、入力側および出力側の両ディスク2,4の間に挟持されている。
【0003】
入力側および出力側の両ディスク2,4の互いに対向する内側面2a,4aの断面はそれぞれ、枢軸5を中心とする円弧或いはこのような円弧に近い曲線を回転させて得られる凹面を成している。そして、球状の凸面に形成された各パワーローラ11,11の周面11a,11aが各内側面2a,4aに当接されている。
【0004】
入力側軸1と入力側ディスク2との間には、ローディングカム式の押圧装置12が設けられている。この押圧装置12は、入力側ディスク2を出力側ディスク4に向けて弾性的に押圧している。また、押圧装置12は、入力側軸1と共に回転するカム板13と、保持器14により保持された複数個(例えば4個)のローラ15,15とから構成されている。また、カム板13の片側面(図4および図5の左側面)には、周方向に亙って凹凸面であるカム面16が形成され、入力側ディスク2の外側面(図4および図5の右側面)にも同様のカム面17が形成されている。そして、複数個のローラ15,15は、入力側軸1に対して放射方向に延びる軸を中心に回転できるように、支持されている。
【0005】
このような構成のトロイダル型無段変速機においては、入力側軸1を回転させると、その回転に伴ってカム板13が回転し、カム面16によって複数個のローラ15,15が、入力側ディスク2の外側面に設けられたカム面17に押圧される。この結果、入力側ディスク2が複数のパワーローラ11,11に押圧されると同時に、一対のカム面16,17と複数個のローラ15,15の転動面との押し付け合いに基づいて、入力側ディスク2が回転する。そして、この入力側ディスク2の回転が、各パワーローラ11,11を介して、出力側ディスク4に伝達され、この出力側ディスク4に固定された出力側軸3が回転する。
【0006】
入力側軸1と出力側軸3との回転速度を変える場合であって、入力側軸1と出力側軸3との間で減速を行う場合には、枢軸5,5を中心として各トラニオン6,6を揺動させ、各パワーローラ11,11の周面11a,11aが、図4に示すように、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分とにそれぞれ当接するように、各変位軸9,9を傾斜させる。
【0007】
逆に、増速を行う場合には、各トラニオン6,6を揺動させ、各パワーローラ11,11の周面11a,11aが、図5に示すように、入力側ディスク2の内側面2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの中心寄り部分とにそれぞれ当接するように、各変位軸9,9を傾斜させる。各変位軸9,9の傾斜角度を図4と図5との中間にすれば、入力側軸1と出力側軸3との間で、中間の変速比が得られる。
【0008】
更に、図6および図7は、従来から知られているトロイダル型無段変速機を示している。入力側ディスク2および出力側ディスク4はそれぞれ、円管状の入力側軸(中心軸)18の周囲に、ニードル軸受19,19を介して、回転自在および軸方向に変位自在に支持されている。なお、図7においては、入力側軸18の図示は省略している。
また、ローディングカム式の押圧装置12を構成するためのカム板13は、入力側軸18の端部(図6の左端部)の外周面にスプライン係合され、鍔部20によって入力側ディスク2から離れる方向への移動が阻止されている。また、出力側ディスク4には出力側歯車21がキー22,22により結合されており、これら出力側ディスク4と出力側歯車21とが同期して回転するようになっている。
【0009】
図4および図5の構成と同様に、トロイダル型無段変速機を納めたケーシング70の内側には、入力側軸18に対し捻れの位置にある上部の枢軸(傾転軸)5aおよび下部の枢軸5bを中心として揺動する一対のトラニオン6,6が設けられている。各トラニオン6,6は、図7に示すように、支持板部7の長手方向(図7の上下方向)の両端部に、この支持板部7の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部8,8を有している。そして、これら折れ曲がり壁部8,8によって、トラニオン6には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部8,8の外側面には、各枢軸5a,5bが互いに同心的に設けられている。
【0010】
支持板部7の中央部には円孔10が形成され、この円孔10には変位軸9の基端部9aが支持されている。そして、各枢軸5a,5bを中心として各トラニオン6,6を揺動させることにより、これら各トラニオン6,6の中央部に支持された変位軸9の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン6,6の内側面から突出する変位軸9の先端部9bの周囲には、パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、入力側および出力側の両ディスク2,4の間に挟持されている。なお、各変位軸9,9の基端部9a,9aと先端部9b、9bとは、互いに偏心している。
【0011】
図7に示すように、各トラニオン6,6の両端部の枢軸5a,5bはそれぞれ、一対のヨーク23a,23bに対して揺動自在(図7の矢印Cおよび矢印D方向に傾転自在)および軸方向(図6の表裏方向、図7の矢印Aおよび矢印B方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23a,23bにより、各トラニオン6,6はその水平方向の移動を規制されている。
一対のヨーク23a,23bのうち、図中上側にある上側ヨーク23aは、ケーシング70に設けられた球面ポスト(ポスト)64によって変位自在に支持され、球面ポスト64を中心に揺動可能になっている。また、上側ヨーク23aは、各トラニオン6,6の図中上側にある上部の枢軸5a,5aの間に球面ポスト64を介在するように、各トラニオン6,6の上部の枢軸5a,5aを支持している。
また、図中下側にある下側ヨーク23bは、上側バルブボディ60に設けられた球面ポスト(ポスト)68によって変位自在に支持され、球面ポスト68を中心に揺動可能になっている。また、下側ヨーク23bは、各トラニオン6,6の図中下側にある下部の枢軸5b,5bの間に球面ポスト68を介在するように、各トラニオンの下部の枢軸5b,5bを支持している。
【0012】
また、前述したように、各トラニオン6,6を構成する支持板部7の中央部に形成された円孔10には、基端部9aと先端部9bとが互いに平行で且つ偏心した変位軸9の基端部9aが、回転自在に支持されている。また、各支持板部7の内側面から突出する各変位軸9の先端部9bの周囲には、パワーローラ11が回転自在に支持されている。
【0013】
なお、各トラニオン6,6に設けられた一対の変位軸9,9は、入力側軸18に対し、互いに180度逆側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸9,9の先端部9bが基端部9aに対して偏心している方向は、入力側および出力側の両ディスク2,4の回転方向に対して同方向(図7で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力側軸18の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力側軸18の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力側軸18の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
【0014】
また、各パワーローラ11,11の外側面と各トラニオン6,6を構成する支持板部7の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
【0015】
また、スラストニードル軸受25は、各トラニオン6,6を構成する支持板部7の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、各パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11および外輪28が各変位軸9の基端部9aを中心として揺動変位することを許容する。
【0016】
更に、各トラニオン6,6の下部の枢軸5b,5bにはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部の外周面に駆動ピストン(油圧駆動ピストン)30,30が固設されている。そして、これら各駆動ピストン30,30はそれぞれ、上側バルブボディ60と下側バルブボディ62とによって形成される駆動シリンダ31内に油密に嵌装されており、この駆動シリンダ31内で、各トラニオン6,6の枢軸5a,5bの軸方向(図7の矢印AおよびB方向)に変位可能になっている。これら各駆動ピストン30,30と駆動シリンダ31とで、各トラニオン6,6を、これらトラニオン6,6の枢軸5a,5bの軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
【0017】
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力側軸18の回転は、押圧装置12を介して、入力側ディスク2に伝えられる。そして、この入力側ディスク2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して出力側ディスク4に伝えられ、更にこの出力側ディスク4の回転が、出力側歯車21より取り出される。
【0018】
入力側軸18と出力側歯車21との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン30,30を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン30,30の変位に伴って、一対のトラニオン6,6が互いに逆方向に変位する。例えば、図7の左側のパワーローラ11が同図の矢印Aで示す上側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の矢印Bで示す下側にそれぞれ変位する。
その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと入力側ディスク2及び出力側ディスク4の内側面2a,4aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン6,6が、各ヨーク23a,23bに枢支された上部の枢軸5a,5aおよび下部の枢軸5b,5bを中心として、互いに逆方向に揺動する。例えば、図7の左側のトラニオン6が矢印C方向に、右側のトラニオン6が矢印D方向に揺動(傾転)する。
【0019】
その結果、前述の図4および図5に示したように、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,4aとの当接位置が変化し、入力側軸18と出力側歯車21との間の回転速度比が変化する。また、これら入力側軸18と出力側歯車21との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11及びこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸9,9の基端部9a,9aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン6,6を構成する支持板部7,7の内側面との間には、各スラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸9,9の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したようなトロイダル型無段変速機においては、図7に示すように、各駆動ピストン30,30に駆動シリンダ31の内側面31aに向けて突出する突出部30aを設け、この突出部30aを駆動シリンダ31の内側面31aに突き当てることにより、各駆動ピストン30,30の矢印Aおよび矢印B方向の変位量を規制している(例えば、特開平4−15349号公報参照)。
また、各駆動ピストン30,30と駆動シリンダ31との間に皿ばねを設けて、駆動ピストンの変位量を規制するものもある(例えば、特開2000−9197号公報参照)。
【0021】
しかしながら、自動車が急停止した場合や自動車の牽引後等にはトロイダル型無段変速機が増速側で停止してしまうため再発進時には減速側に変速し発進しなければならないが、入力回転が発生していないため、各駆動ピストン30,30が上下しても変速が行われず、各駆動ピストン30,30が駆動シリンダ31の内側面31a,31aに接触するまで動いてしまうことがある。
この場合、駆動ピストン30,30が駆動シリンダ31の内側面31a,31aに接触したまま回転してしまうので、駆動ピストン30,30と駆動シリンダ31の内側面31aとの接触部に摩擦力が発生する。このため、駆動シリンダ31の内側面31aに対する駆動ピストン30,30の抵抗が大きくなり、スムーズな変速ができなくなってしまう虞がある。また、駆動ピストン30,30と駆動シリンダ31の内側面31a,31aとの接触部に発生する摩擦力のために、駆動ピストン30,30が磨耗し、駆動ピストン30,30の耐久性が低下してしまう。
【0022】
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、スムーズな変速を行うことができるとともに、トラニオンを変位させる駆動ピストンの耐久性を向上させることができるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ケーシングと、このケーシングの内側で互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら両ディスク間に挟持されるパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた上部の枢軸および下部の枢軸を中心に揺動するとともに前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンと、該トラニオンの前記下部の枢軸に設けられたトラニオン軸に結合された駆動ピストンおよびこの駆動ピストンを前記枢軸の軸方向に変位可能に収納した駆動シリンダを有し、前記トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記トラニオンの前記上部の枢軸および前記下部の枢軸をそれぞれ揺動自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する上側ヨークおよび下側ヨークとを備えるトロイダル型無段変速機において、前記駆動装置によって変位させられる前記トラニオンの変位量が、前記駆動シリンダ内での前記駆動ピストンの最大の変位量よりも小さくなるように、前記上側ヨークおよび前記下側ヨークの少なくとも一方の傾きを規制するストッパを設け、前記ストッパは、前記ケーシングに向けて突出するように前記上側ヨークに設けられた突出部、前記駆動シリンダに向けて突出するように前記下側ヨークに設けられた突出部、前記上側ヨークに向けて突出するように前記ケーシングに設けられた突出部および前記下側ヨークに向けて突出するように前記駆動シリンダに設けられた突出部のうちの少なくとも1つにより構成されていることを特徴とする。
【0024】
請求項1に記載の発明においては、駆動装置により各トラニオンが互いに逆方向に変位し、これに伴って上側ヨークおよび下側ヨークがそれぞれのポストを中心に傾く(揺動する)が、これら各ヨークの傾きは、ストッパにより規制される。すなわち、ストッパが各ヨークの傾き角度を規制するので、各ヨークに支持されている各トラニオンがそれ以上変位することを阻止され、各トラニオンに結合されている駆動ピストンもそれ以上の変位を阻止される。
このストッパは、上側ヨークおよび下側ヨークの傾きを、トラニオンの変位量が駆動シリンダ内での前記駆動ピストンの最大の変位量よりも小さくなるように規制するので、駆動ピストンと駆動シリンダの内側面とが接触しない。したがって、駆動ピストンと駆動シリンダの内側面との接触による摩擦力が発生しないので、トロイダル型無段変速機の変速がスムーズになり、変速時の制御応答性が高まる。また、駆動ピストンが磨耗しないので、駆動ピストンの耐久性が向上し、トロイダル型無段変速機の信頼性を高めることが可能となる。
【0026】
さらに、上側ヨーク、下側ヨーク、ケーシングおよび駆動シリンダのうちの少なくとも1つに、突出部を設けるだけの簡単な構成で、駆動ピストンと駆動シリンダの内側面との接触を確実に防止することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の各図において、図6および図7と同様な構成要素には、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
【0028】
図1は本発明の第1実施の形態を示している。図1に示すように、上側ヨーク23aのケーシング70側で且つ球面ポスト64寄りの部分には、ケーシング70側に突出する突出部(ストッパ)75,75が、上側ヨーク23aに一体に形成されている。
これら突出部75,75は、上側ヨーク23aが球面ポスト64を中心に揺動したとき(傾いたとき)に、ケーシング70に突き当てられて、上側ヨーク23aの傾きを規制するものである。すなわち、各突出部75,75は、上側ヨーク23aの傾き角度を規制するようになっており、これによりトラニオン6,6の矢印A方向および矢印B方向(枢軸5a,5bの軸方向)の変位を規制するようになっている。
【0029】
また、下側ヨーク23bの駆動シリンダ31側で且つ球面ポスト68寄りの部分には、駆動シリンダ31の上側バルブボディ60側に突出する突出部(ストッパ)77,77が、下側ヨーク23bに一体に形成されている。
これら突出部77,77は、下側ヨーク23bが球面ポスト64を中心に揺動したときに、上側バルブボディ60に突き当てられて、下側ヨーク23bの傾きを規制するものである。すなわち、各突出部77,77は、下側ヨーク23bの傾き角度を規制するようになっており、これによりトラニオン6,6の矢印A方向および矢印B方向の変位を規制するようになっている。
【0030】
また、これら突出部75,75,77,77は、その高さを変更することにより、トラニオン6,6の矢印A方向および矢印B方向の変位量を調節することが可能であり、各突出部75,75,77,77の高さは、トラニオン6,6の変位量が、駆動シリンダ31内での駆動ピストン30,30の最大の変位量よりも小さくなるように設定されている。
【0031】
上記構成のトロイダル型無段変速機においては、変速時には、駆動ピストン30,30に供給される油圧により、例えば、左側の駆動ピストン30が、図1の矢印A方向に変位し、右側の駆動ピストン30が図1の矢印B方向に変位する。これに伴って、これら駆動ピストン30,30と結合されているトラニオン6,6が互いに逆方向、すなわち、左側のトラニオン6は図1の矢印A方向に変位し、右側のトラニオン6は図1の矢印B方向に変位する。これにより、各ヨーク23a,23bは、各球面ポスト64,68を中心に斜めに傾く。そして、上側ヨーク23aの左側の突出部75がケーシング70に突き当てられ、下側ヨーク23bの右側の突出部77が上側バルブボディ60に突き当てられて、各ヨーク23a,23bの傾きが阻止される。
【0032】
また、左側の駆動ピストン30が、図1の矢印B方向に変位し、右側の駆動ピストン30が図1の矢印A方向に変位した場合には、上側ヨーク23aの右側の突出部75がケーシング70に突き当てられ、下側ヨーク23bの左側の突出部77が上側バルブボディ60に突き当てられて、各ヨーク23a,23bの傾きが阻止される。
このように、各ヨーク23a,23bの傾きが阻止されると、各トラニオン6,6の変位が阻止され、これらトラニオン6,6に結合されている各駆動ピストン30,30の変位も阻止される。
【0033】
このとき、各駆動ピストン30,30とシリンダ31の内側面31a,31aとの間には、所定の隙間が生じる。すなわち、トラニオン6,6の変位量が、駆動シリンダ31内での駆動ピストン30,30の最大の変位量よりも小さくなるように、各突出部75,75,77,77の高さを設定しているので、各駆動ピストン30,30とシリンダ31の内側面31a,31aとが接触しない。
したがって、駆動ピストン30,30と駆動シリンダ31の内側面31a,31aとの接触による摩擦力が発生しないので、トロイダル型無段変速機の変速がスムーズになり、変速時の制御応答性を高めさせることができる。また、駆動ピストン30,30が磨耗しないため、駆動ピストン30,30の耐久性を向上させることができ、トロイダル型無段変速機の信頼性の向上を図ることができる。
【0034】
また、各ヨーク23a,23bに突出部75,75,77,77を形成するだけの簡単な構成で、各駆動ピストン30,30と駆動シリンダ31の内側面31a,31aとの接触を確実に防止することができる。
【0035】
図2は、本発明の第2実施の形態を示している。なお、本実施の形態において、図1と同様な構成要素には同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図2に示すように、駆動シリンダ31の上側バルブボディ60には、この上側バルブボディ60とは別体の突出部(ストッパ)79,79が、下側ヨーク23bに向けて突出するように設けられている。
【0036】
また、これら突出部79,79の高さを変更することにより、トラニオン6,6の変位量を調節することが可能であり、各突出部79,79の高さは、トラニオン6,6の変位量が、駆動シリンダ31内での各駆動ピストン30,30の最大の変位量よりも小さくなるように設定されている。
【0037】
上記構成のトロイダル型無段変速機においては、変速時に、各ヨーク23a,23bが、各トラニオン6,6の変位により、各球面ポスト64,68を中心に斜めに傾き、下側ヨーク23bが、上側バルブボディ60の突出部79に突き当たると、下側ヨーク23bがそれ以上傾くのを阻止されるとともに、上側ヨーク23aもそれ以上の傾きを阻止されて、各駆動ピストン30,30の変位が阻止される。
したがって、第1実施の形態と同様に、各駆動ピストン30,30とシリンダ31の内側面31a,31aとが接触しないので、トロイダル型無段変速機の変速がスムーズになり、変速時の制御応答性を高めさせることができるとともに、トロイダル型無段変速機の信頼性の向上を図ることができる。
【0038】
また、上側バルブボディ60に突出部79を設けるだけの簡単な構成で、各駆動ピストン30,30と駆動シリンダ31の内側面31a,31aとの接触を確実に防止することができる。
【0039】
図3は、本発明の第3実施の形態を示している。なお、本実施の形態においては、図1と同様な構成要素には同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図3に示すように、ケーシング70には、このケーシング70とは別体の突出部(ストッパ)81,81が、上側ヨーク23aに向けて突出するように設けられている。
【0040】
また、これら突出部81,81の高さを変更することにより、トラニオン6,6の変位量を調節することが可能であり、各突出部81,81の高さは、トラニオン6,6の変位量が、駆動シリンダ31内での各駆動ピストン30,30の最大の変位量よりも小さくなるように設定されている。
【0041】
上記構成のトロイダル型無段変速機においては、変速時に、各のヨーク23a,23bが、トラニオン6,6の変位により、各球面ポスト64,68を中心に斜めに傾き、上側ヨーク23aが、ケーシング70の突出部81に突き当たると、上側ヨーク23aがそれ以上傾くのを阻止されるとともに、下側ヨーク23bもそれ以上の傾きを阻止されて、各駆動ピストン30,30の変位が阻止される。
したがって、第1実施の形態と同様に、各駆動ピストン30,30とシリンダ31の内側面31a,31aとが接触しないので、トロイダル型無段変速機の変速がスムーズになり、変速時の制御応答性を高めさせることができるとともに、トロイダル型無段変速機の信頼性の向上を図ることができる。
【0042】
また、ケーシング70に突出部81を設けるだけの簡単な構成で、各駆動ピストン30,30と駆動シリンダ31の内側面31a,31aとの接触を確実に防止することができる。
【0043】
本発明は、上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形が可能である。
例えば、第1実施の形態においては、各ヨーク23a,23bに一体に突出部75,75,77,77を形成したが、これに代えて、各ヨーク23a,23bとは別体の突出部を、各ヨーク23a,23bに取り付けるようにしても良い。
また、第2実施の形態において、突出部79を、上側バルブボディ60とは別体に設けたが、この突出部79を上側バルブボディ60に一体に形成するようにしても良い。同様に、第3実施の形態の突出部81をケーシング70に一体に形成するようにしても良い。
【0044】
また、第1実施の形態においては、突出部75を、上側ヨーク23aのケーシング70側で且つ球面ポスト64寄りの部分に形成したが、例えば、上側ヨーク23aのケーシング70側で且つ上側ヨーク23aの両端寄りの部分に形成するようにしても良い。すなわち、突出部75は、上側ヨーク23aが傾いたときに、ケーシング70に突き当てられる位置に上側ヨーク23aに形成されていれば良く、この突出部75の上側ヨーク23a上での位置は特に限定されない。
同様に、下側ヨーク23bの突出部77も、下側ヨーク23bが傾いたときに、上側バルブボディ60に突き当てられる位置に下側ヨーク23bに形成されていればよく、下側ヨーク23b上の突出部77の位置は特に限定しない。
また、第2実施の形態の突出部79も、下側ヨーク23bが傾いたときに、この下側ヨーク23bが突き当てられる位置に上側バルブボディ60に形成されていれば良く、上側バルブボディ60上の突出部79の位置は特に限定されない。
また、第3実施の形態の突出部81も、上側ヨーク23aが傾いたときに、この上側ヨーク23aが突き当てられる位置にケーシング70に形成されていれば良く、ケーシング70上の突出部81の位置は特に限定されない。
【0045】
さらには、第1実施の形態において、例えば、上側バルブボディ60に第2実施の形態の突出部79と同様な突出部を設けるとともに、ケーシング70に第3実施の形態の突出部81と同様な突出部を設けるようにしてもよく、上述した第1実施の形態乃至第3実施の形態のいずれかの突出部75,77,79,81を任意に組み合わせて用いるようにしても良い。
なお、本発明における突出部(ストッパ)75,77,79,81が、各ヨーク23a,23bに接触した場合、各駆動ピストン30,30と駆動シリンダ31の内側面31a,31aとの間の隙間は0.5mm〜1.5mmであることが望ましい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のトロイダル型無段変速機によれば、スムーズな変速を行うことができるとともに、トラニオンを変位させる駆動ピストンの耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るトロイダル型無段変速機の要部の断面図である。
【図2】本発明の第2実施の形態に係るトロイダル型無段変速機の要部の断面図である。
【図3】本発明の第3実施の形態に係るトロイダル型無段変速機の要部の断面図である。
【図4】従来から知られているトロイダル型無段変速機の基本的構成を最大減速時の状態で示す側面図である。
【図5】従来から知られているトロイダル型無段変速機の基本的構成を最大増速時の状態で示す側面図である。
【図6】従来のトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。
【図7】図6のX−X線に沿う断面図である。
【符号の説明】
2 入力側ディスク
4 出力側ディスク
5a 上部の枢軸
5b 下部の枢軸
6 トラニオン
9 変位軸
11 パワーローラ
18 入力側軸(中心軸)
23a 上側ヨーク
23b 下側ヨーク
29 駆動ロッド(トラニオン軸)
30 駆動ピストン
31 駆動シリンダ
32 駆動装置
70 ケーシング
75,77,79,81 突出部(ストッパ)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a toroidal continuously variable transmission that can be used as a transmission for automobiles and various industrial machines.
[0002]
[Prior art]
In some cases, a toroidal continuously variable transmission as schematically shown in FIGS. 4 and 5 is used as an automobile transmission. This toroidal continuously variable transmission supports an
[0003]
The cross sections of the
[0004]
A loading cam
[0005]
In the toroidal type continuously variable transmission having such a configuration, when the
[0006]
When the rotational speeds of the
[0007]
On the contrary, when the speed is increased, the
[0008]
Further, FIGS. 6 and 7 show a conventionally known toroidal type continuously variable transmission. The
Further, the
[0009]
Similar to the configuration of FIGS. 4 and 5, the upper pivot shaft (inclination shaft) 5 a that is twisted with respect to the
[0010]
A
[0011]
As shown in FIG. 7, the
Of the pair of
Further, the
[0012]
Further, as described above, the
[0013]
The pair of
[0014]
In addition, a thrust rolling bearing is provided between the outer surface of each
[0015]
Further, the
[0016]
Further, drive rods (trunnion shafts) 29 and 29 are provided on the
[0017]
In the case of the toroidal continuously variable transmission configured as described above, the rotation of the
[0018]
When changing the rotational speed ratio between the
As a result, the direction of the tangential force acting on the contact portions between the
[0019]
As a result, as shown in FIGS. 4 and 5, the contact positions of the
[0020]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the toroidal type continuously variable transmission as described above, as shown in FIG. 7, each of the
In addition, there is a type in which a disc spring is provided between each of the
[0021]
However, when the car suddenly stops or after towing the toroidal type continuously variable transmission stops on the speed increasing side, it must shift to the speed reducing side when starting again, but the input rotation is Therefore, even if the
In this case, since the
[0022]
The present invention has been made by paying attention to the above circumstances, and provides a toroidal continuously variable transmission that can perform a smooth speed change and can improve the durability of a drive piston that displaces a trunnion. For the purpose.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, an invention according to
[0024]
In the first aspect of the present invention, each trunnion is displaced in a direction opposite to each other by the driving device, and accordingly, the upper yoke and the lower yoke are inclined (oscillated) about the respective posts. The inclination of the yoke is regulated by a stopper. That is, since the stopper regulates the inclination angle of each yoke, each trunnion supported by each yoke is prevented from further displacement, and the drive piston coupled to each trunnion is also prevented from further displacement. The
This stopper regulates the inclination of the upper yoke and the lower yoke so that the displacement amount of the trunnion is smaller than the maximum displacement amount of the drive piston in the drive cylinder. Does not touch. Therefore, no frictional force is generated by contact between the drive piston and the inner surface of the drive cylinder, so that the toroidal-type continuously variable transmission can be smoothly shifted and the control response at the time of shifting is improved. Further, since the drive piston is not worn, the durability of the drive piston is improved, and the reliability of the toroidal continuously variable transmission can be improved.
[0026]
further In addition, it is possible to reliably prevent contact between the drive piston and the inner surface of the drive cylinder with a simple configuration in which at least one of the upper yoke, the lower yoke, the casing, and the drive cylinder is provided with a protrusion. It becomes.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following drawings, the same components as those in FIGS. 6 and 7 are denoted by the same reference numerals, and the description thereof will be simplified.
[0028]
FIG. 1 shows a first embodiment of the present invention. As shown in FIG. 1, projecting portions (stoppers) 75 and 75 projecting toward the
These
[0029]
Further, protrusions (stoppers) 77 and 77 projecting toward the
These protrusions 77, 77 are abutted against the
[0030]
The
[0031]
In the toroidal type continuously variable transmission having the above-described configuration, for example, the
[0032]
When the
Thus, when the inclination of each
[0033]
At this time, a predetermined gap is generated between the
Therefore, since frictional force due to contact between the
[0034]
In addition, with a simple configuration in which the
[0035]
FIG. 2 shows a second embodiment of the present invention. In the present embodiment, the same components as those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals and the description thereof is simplified.
As shown in FIG. 2, the
[0036]
Further, the amount of displacement of the
[0037]
In the toroidal-type continuously variable transmission configured as described above, at the time of shifting, the
Therefore, as in the first embodiment, the
[0038]
Further, the contact between the
[0039]
FIG. 3 shows a third embodiment of the present invention. In the present embodiment, the same components as those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is simplified.
As shown in FIG. 3, the
[0040]
Further, the amount of displacement of the
[0041]
In the toroidal-type continuously variable transmission having the above-described configuration, at the time of shifting, the
Therefore, as in the first embodiment, the
[0042]
In addition, with a simple configuration in which only the protruding
[0043]
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention.
For example, in the first embodiment, the
In the second embodiment, the protruding
[0044]
In the first embodiment, the
Similarly, the protruding portion 77 of the
Further, the protruding
Further, the
[0045]
Furthermore, in the first embodiment, for example, the
When the protrusions (stoppers) 75, 77, 79, 81 according to the present invention are in contact with the
[0046]
【The invention's effect】
As described above, according to the toroidal type continuously variable transmission of the present invention, it is possible to perform a smooth shift and improve the durability of the drive piston that displaces the trunnion.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a main part of a toroidal type continuously variable transmission according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a main part of a toroidal continuously variable transmission according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a main part of a toroidal continuously variable transmission according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a side view showing a basic configuration of a conventionally known toroidal type continuously variable transmission in a state of maximum deceleration.
FIG. 5 is a side view showing a basic configuration of a conventionally known toroidal type continuously variable transmission in a state of maximum speed increase.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing an example of a specific structure of a conventional toroidal-type continuously variable transmission.
7 is a cross-sectional view taken along line XX of FIG.
[Explanation of symbols]
2 Input disk
4 Output disk
5a Upper pivot
5b Lower pivot
6 Trunnion
9 Displacement axis
11 Power Roller
18 Input side axis (center axis)
23a Upper yoke
23b Lower yoke
29 Drive rod (Trunnion shaft)
30 Drive piston
31 Drive cylinder
32 Drive unit
70 casing
75, 77, 79, 81 Protruding part (stopper)
Claims (1)
前記駆動装置によって変位させられる前記トラニオンの変位量が、前記駆動シリンダ内での前記駆動ピストンの最大の変位量よりも小さくなるように、前記上側ヨークおよび前記下側ヨークの少なくとも一方の傾きを規制するストッパを設け、前記ストッパは、前記ケーシングに向けて突出するように前記上側ヨークに設けられた突出部、前記駆動シリンダに向けて突出するように前記下側ヨークに設けられた突出部、前記上側ヨークに向けて突出するように前記ケーシングに設けられた突出部および前記下側ヨークに向けて突出するように前記駆動シリンダに設けられた突出部のうちの少なくとも1つにより構成されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。A casing, an input-side disk and an output-side disk supported concentrically and rotatably with the inner surfaces facing each other inside the casing, and a power roller sandwiched between the two disks The upper and lower pivots that are concentrically provided with respect to the central axis of the input-side disk and the output-side disk swing around the lower pivot and rotate the power roller. A trunnion to be supported; a drive piston coupled to a trunnion shaft provided on the lower pivot of the trunnion; and a drive cylinder housing the drive piston so as to be displaceable in the axial direction of the pivot. A driving device for displacing in the axial direction of the pivot, and the upper pivot and the lower pivot of the trunnion, respectively While supported displaceably in movably and axially, in the toroidal type continuously variable transmission comprising an upper yoke and a lower yoke swings by displacement of the trunnion,
The inclination of at least one of the upper yoke and the lower yoke is regulated so that the displacement amount of the trunnion displaced by the drive device is smaller than the maximum displacement amount of the drive piston in the drive cylinder. A stopper provided on the upper yoke so as to protrude toward the casing, a protrusion provided on the lower yoke so as to protrude toward the drive cylinder, It is comprised by at least 1 of the protrusion part provided in the said casing so that it may protrude toward the upper yoke, and the protrusion part provided in the said drive cylinder so that it may protrude toward the said lower yoke. Toroidal-type continuously variable transmission.
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