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JP4104704B2 - 自動分析装置用洗浄剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動分析装置用洗浄剤、さらに詳しくはピペットによる液体分注システムを有する自動分析装置用の洗浄剤に関する。本発明はまた、自動分析装置で同時多項目測定を行う場合の分注用ピペットの洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、臨床検査では、検査の自動化が進み、1台の装置で多種多様の試薬を用い、複数の項目が同時に測定できるようになっている。例えば、止血血栓分野の検査項目は単に血液凝固時間の測定に止まらず、凝固線溶系の各因子の定量、フィブリン分解産物の定量等多岐にわたり、これらの測定が1台の装置で測定可能となっている。
【0003】
このような自動分析装置では、測定用試薬や検体試料をピペットのような吸引機構により採取し、反応容器へ吐出させる。このとき使用されるピペットは、各測定試薬専用あるいは検体専用といったように用途に応じで用意するのが好ましいが、コストや装置の大きさ等の制限から、1本のピペットを共有して用いることもある。この場合、ピペットの洗浄を充分に行わないと、前に残ったものが次に吸引した試薬等に混入し測定結果に影響を及ぼしてしまう(キャリーオーバー)という問題が生じる。とくに、止血血栓分野の検査方法には、凝固法、合成基質法、免疫法があり、使用される試薬は酵素活性を持つものあるいは基質のようなタンパク質やペプチドを含むものが多い。タンパク質やペプチドはピペットに吸着されやすいため、このような試薬を用いるとキャリーオーバーの問題が起こりやすく、ピペットを充分に洗浄する必要がある。そこで、従来は次亜塩素酸系の物質を含む洗浄液でピペットを洗浄していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記の洗浄液でも洗浄が不十分な場合がある。特にプラスミンを含むアンチプラスミン試薬やリコンビナント・ティッシュファクターを含むPT試薬ではそれが著しい。また、上記次亜塩素酸系の物質の濃度を上げるとチューブ等の流体部品を傷めてしまったり、残存した次亜塩素酸系の物質自身による影響を引き起こすことがあるので好ましくない。また、自動測定装置では洗浄により装置の処理能力を落とすことが望ましくないので、瞬時に洗浄することが要求される。
【0005】
本発明は、上記の事情を鑑みなされたもので、キャリーオーバーを引き起こさず、瞬時にピペットを洗浄できる自動分析装置用の洗浄剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動分析装置用洗浄剤は、pH5.0以下の酸性水溶液中に、
(1)1級アミノ基を有する物質及び
(2)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル及びポリオキシエチレンソルビタンエステルからなる群より選択される1つ以上の非イオン性界面活性剤、
を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明の洗浄剤はpH5.0以下の酸性水溶液であり、好ましくはpH1.8〜4.0、より好ましくはpH2.0〜2.5である。酸性pHを維持するためには、公知の緩衝剤(例えば、塩酸、カルボン酸類、リン酸、クエン酸、グッドの緩衝液等)を用いて調製することができる。
【0008】
1級アミノ基を有する物質としては、アミノ酸、Tris等が挙げられる。アミノ酸の種類は問わないが、グリシン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、アラニン、セリン、スレオニン等が好ましく、グリシンが最も好ましい。1級アミノ基を有する物質の濃度は使用する物質により適宜決定することができるが、例えばアミノ酸の濃度は0.05〜10 W/V%の範囲で使用でき、0.1〜2.0 W/V%の範囲がより好ましい。
【0009】
さらに少量のノニオン性界面活性剤は洗浄効果を向上させる。例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、ポリオキシエチレンアルキルエステルが使用できる。水溶性であればポリオキシエチレンの付加モル数は特に制限されないが、2〜100モル、さらには5〜60モルが好ましく、最も好ましいのは5〜12モルである。また、低付加モル数のものと高付加モル数のものを混合して使用することでも、洗浄効果はさらに向上する。ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル及びポリオキシエチレンアルキルエステルにおけるアルキル基としては炭素数8〜20のものが使用でき、炭素数8〜18のものが好ましい。例えば、種々の付加モル数のポリオキシエチレンアルキルエーテルがアクチノールLTM(松本油脂製薬株式会社)、ノイゲンETTM(第一工業製薬株式会社)等として入手でき、種々の付加モル数のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルがエマルジットTM(第一工業製薬株式会社)、ノニポールTM(三洋化成工業株式会社)等として入手でき、種々の付加モル数のポリオキシエチレンソルビタンエステルがスパンTM(Atlas Powder Co.)、ソルボンTM(東邦化学工業株式会社)等として入手でき、また種々の付加モル数のポリオキシエチレンアルキルエステルがノイゲンESTM(第一工業製薬株式会社)等として入手できる。さらに、ノニオン性界面活性剤の濃度は使用する界面活性剤に応じて適宜決定すればよいが、0.001〜2.0 W/V%の範囲で使用でき、0.10〜1.00 W/V%の範囲がより好ましい。
【0010】
本発明の洗浄剤はピペットによる液体分注システムを有する自動分析装置で同時多項目測定を行う場合の分注用ピペットを瞬時に洗浄するのに極めて有効である。1つの検査項目を測定する過程における試薬分注の後、試料、試薬あるいはこれらの反応液を吸引、吐出したピペットを本発明の洗浄剤で洗浄し、所望によりすすぎを行い、次いで別の検査項目の測定を行う。本発明の洗浄剤とピペットを接触させる時間はごく短時間で十分であり、0.1〜20秒、好ましくは0.2〜1.0秒である。また、本発明の洗浄剤を他の洗浄剤、例えば次亜塩素酸系の洗浄剤と組み合わせて使用してもよい。
【0011】
本発明の好ましい試薬組成例としては、塩酸−グリシン−(ポリオキシエチレン)nノニルフェニルエーテルが挙げられる。また、グリシンの代わりに、アラニン、セリン、スレオニンを使用してもよい。さらに、塩酸の代わりに、酢酸やクエン酸を用いてもよい。
【0012】
本発明の洗浄剤は特に、止血血栓分野の検査のように、試薬が酵素活性をもつものあるいは基質のようなタンパク質やペプチドを含む複数の検査を連続して行うときに、試薬のキャリーオーバーを防止するのに優れている。
【0013】
本発明を以下の実施例を用いてさらに詳しく説明するが、本発明の範囲はこれに限定されない。当業者であれば本願明細書の記載に基づき、種々の変更や修飾を行うことができる。
【0014】
【実施例】
実施例1
(1) 洗浄剤の組成
グリシン 0.25 W/V%
6N塩酸 0.31 V/V%
エマルジット16((ポリオキシエチレン)nノニルフェニルエーテル、n=40) 任意の濃度
pH 2.2
【0015】
(2) 洗浄効果を示す実験データ
エマルジット16濃度の差による洗浄効果
(方法)
全自動血液凝固測定装置CA-6000(東亞医用電子株式会社)でリコンビナント・ティッシュファクターを含むPT試薬(デイドイノビン:Dade社)で測定した後に、第VIII因子定量試薬を用いて高度異常検体の第VIII因子定量を実施した。測定は、検体と試薬を混合した時に生じるフィブリン塊による濁度の変化を散乱光量の変化として検出することで凝固時間を求めた。デイドイノビンを測定した後に、a)試薬ピペットを洗浄しない場合、b)従来の次亜塩素酸系の洗浄剤を用いて試薬吸引ピペットを洗浄した場合、 c)上記(1)のエマルジット16の濃度を変えて調製した洗浄液を用いて試薬吸引ピペットを洗浄した場合とで、PT試薬から第VIII因子定量試薬へのキャリーオーバーの程度を調べた。
【0016】
それぞれの場合の第VIII因子測定の凝固時間及び活性%を測定した結果を以下に示す。活性%は、予め求めておいた凝固時間と活性%の関係を示した検量線から試料の活性%を求めた。なお、デイドイノビンを測定せずに、第VIII因子定量を単独で測定した結果を対照値とした。
【0017】
Figure 0004104704
【0018】
対照測定では第VIII因子測定の凝固時間が125.4 sec.と極度に延長傾向を示しているのに対して、a)試薬ピペットを洗浄しない場合や、b)次亜塩素酸系の洗浄剤で洗浄した場合には、それぞれ50.2 sec.及び72.0 sec.とPT試薬がキャリーオーバーすることによる第VIII因子測定の凝固時間が短縮傾向を示している。
【0019】
一方、c)エマルジット濃度を変更して洗浄した場合、0.10 W/V%以上で第VIII因子測定の凝固時間が延長傾向を示し、括弧内の活性%で比較しても対照測定値と同等の結果が得られている。つまり、PT試薬のキャリーオーバーを防止できている。
【0020】
実施例2
(1) 洗浄剤の組成
グリシン 0.25 W/V%
6N塩酸 0.31 V/V%
エマルジット ((ポリオキシエチレン)nノニルフェニルエーテル、任意の付加モル数) 0.25 W/V%
pH 2.2
【0021】
(2) エマルジットのポリオキシエチレンの付加モル数の差による洗浄効果
(方法)
全自動血液凝固測定装置CA-6000でリコンビナント・ティッシュファクターを含むPT試薬(デイドイノビン:Dade社)で測定した後に、第VIII因子定量試薬を用いて高度異常検体の第VIII因子定量を実施した。測定は、検体と試薬を混合した時に生じるフィブリン塊による濁度の変化を散乱光量の変化として検出することで凝固時間を求めた。デイドイノビンを測定した後に、a)試薬ピペットを洗浄しない場合、b)従来の次亜塩素酸系の洗浄剤を用いて試薬吸引ピペットを洗浄した場合、 c)上記(1)のエマルジットの付加モル数を変えて調製した洗浄液を用いて試薬吸引ピペットを洗浄した場合とで、PT試薬から第VIII因子定量試薬へのキャリーオーバーの程度を調べた。
【0022】
それぞれの場合の第VIII因子測定の凝固時間及び活性%を測定した結果を以下に示す。なお、デイドイノビンを測定せずに、第VIII因子定量を単独で測定した結果を対照値とした。
【0023】
Figure 0004104704
【0024】
対照測定では第VIII因子測定の凝固時間が125.4 sec.と極度に延長傾向を示しているのに対して、a)試薬ピペットを洗浄しない場合や、b)次亜塩素酸系の洗浄剤で洗浄した場合には、それぞれ50.2 sec.及び72.0 sec.とPT試薬がキャリーオーバーすることによる第VIII因子測定の凝固時間が短縮傾向を示している。
【0025】
一方、c)エマルジットのポリオキシエチレンの付加モル数を変更して洗浄した場合、n=50以下で第VIII因子測定の凝固時間が延長傾向を示し、括弧内の活性%で比較しても対照測定値と同等の結果が得られている。つまり、PT試薬のキャリーオーバーを防止できている。
【0026】
実施例3
(1) 洗浄剤の組成
グリシン 0.25 W/V%
6N塩酸 0.31 V/V%
エマルジット16((ポリオキシエチレン)nノニルフェニルエーテル、n=40) 0.25 W/V%
ノニポール((ポリオキシエチレン)nノニルフェニルエーテル、任意の付加モル数) 0.25 W/V%
pH 2.2
【0027】
(2)ポリオキシエチレンの低付加モル数の非イオン界面活性剤の添加による洗浄効果
(方法)
全自動血液凝固測定装置CA-6000でリコンビナント・ティッシュファクターを含むPT試薬(デイドイノビン:Dade社)で測定した後に、第VIII因子定量試薬を用いて高度異常検体の第VIII因子定量を実施した。測定は、検体と試薬を混合した時に生じるフィブリン塊による濁度の変化を散乱光量の変化として検出することで凝固時間を求めた。デイドイノビンを測定した後に、a)試薬ピペットを洗浄しない場合、b)従来の次亜塩素酸系の洗浄剤を用いて試薬吸引ピペットを洗浄した場合、 c)上記(1)の洗浄剤にポリオキシエチレンの低付加モル数の非イオン界面活性剤を添加して調製した洗浄液を用いて試薬吸引ピペットを洗浄した場合とで、PT試薬から第VIII因子定量試薬へのキャリーオーバーの程度を調べた。
【0028】
それぞれの場合の第VIII因子測定の凝固時間及び活性%を測定した結果を以下に示す。なお、デイドイノビンを測定せずに、第VIII因子定量を単独で測定した結果を対照値とした。
【0029】
Figure 0004104704
【0030】
対照測定では第VIII因子測定の凝固時間が128.1 sec.と極度に延長傾向を示しているのに対して、a)試薬ピペットを洗浄しない場合や、b)次亜塩素酸系の洗浄剤で洗浄した場合には、それぞれ51.2 sec.及び73.5 sec.とPT試薬がキャリーオーバーすることによる第VIII因子測定の凝固時間が短縮傾向を示している。
【0031】
一方、c)ポリオキシエチレンの低付加モル数の非イオン界面活性剤を添加して洗浄した場合、n=5.5〜12まで第VIII因子測定の凝固時間が延長傾向を示し、括弧内の活性%で比較しても対照測定値と同等の結果が得られている。つまり、PT試薬のキャリーオーバーを防止できている。
【0032】
実施例4
(1) 洗浄剤の組成
グリシン 0.25 W/V%
6N塩酸 0.31 V/V%
エマルジット16((ポリオキシエチレン)nノニルフェニルエーテル、n=40) 0.25 W/V%
ノニポール((ポリオキシエチレン)nノニルフェニルエーテル、 n=7) 0.25 W/V%
任意のpH
【0033】
(2) 洗浄液のpHの差による洗浄効果
(方法)
全自動血液凝固測定装置CA-6000でプラスミンを含むアンチプラスミン測定試薬を用いてアンチプラスミンを測定した後に、正常ヒト血漿検体のプロテインC活性測定(合成基質法)を実施した。アンチプラスミン試薬で測定した後に、a)試薬ピペットを洗浄しない場合、b)従来の次亜塩素酸系の洗浄剤を用いて試薬吸引ピペットを洗浄した場合、 c)上記(1)の洗浄剤のpHを変えて調製した洗浄液を用いて試薬吸引ピペットを洗浄した場合とで、アンチプラスミン測定試薬からプロテインC活性測定へのキャリーオーバーの程度を調べた。
【0034】
それぞれの場合のプロテインC活性%を測定した結果を以下に示す。なお、アンチプラスミンを測定せずに、プロテインC活性を単独で測定した結果を対照値とした。
【0035】
Figure 0004104704
【0036】
対照測定ではプロテインC活性が102.5 %と正常値を示しているのに対して、a)試薬ピペットを洗浄しない場合や、b)次亜塩素酸系の洗浄剤で洗浄した場合には、それぞれ160.0 %及び152.0 %とアンチプラスミン試薬がキャリーオーバーすることによるプロテインC活性の異常高値傾向を示している。
【0037】
一方、c)洗浄液のpHを変更して洗浄した場合、pH5.0〜2.0までプロテインC活性が正常化し、対照測定値と同等の結果が得られている。つまり、アンチプラスミン試薬のキャリーオーバーを防止できている。
【0038】
実施例5
(1) 洗浄剤の組成
グリシン 0.25 W/V%
6N塩酸 0.31 V/V%
エマルジット16((ポリオキシエチレン)nノニルフェニルエーテル、n=40) 0.25 W/V%
ノニポール((ポリオキシエチレン)nノニルフェニルエーテル、 n=7) 0.25 W/V%
pH 2.2
【0039】
(2) 各種測定における洗浄液のキャリオーバー防止効果
(方法)
全自動血液凝固測定装置CA-6000でキャリオーバーを引き起こす試薬(A)とキャリオーバーを受ける試薬(B)を用いて、2項目同時測定を実施した。キャリオーバーを引き起こす試薬を用いて測定した後に、a)試薬ピペットを洗浄しない場合、b)上記(1)の洗浄剤を用いて試薬吸引ピペットを洗浄した場合とで、試薬(A)から試薬(B)へのキャリオーバーの程度を調べた。
試薬(B)を単独で測定した結果を対照値とした。
【0040】
(結果)
<試薬(A)> <試薬(B)> <試料> <対照値> <洗浄なし> <洗浄あり>
▲1▼リコンビナントPT / APTT / ヘパリン加血漿 118.3sec. 70.3sec. 118.0sec.
▲2▼リコンビナントPT / 第VIII因子 / 正常ヒト血漿 100.0% 595.0% 99.8%
▲3▼アンチプラスミン / APTT / 正常ヒト血漿 31.7sec. 36.6sec. 31.8sec.
▲4▼アンチプラスミン / プロテインC / 正常ヒト血漿 102.0% 163.0% 102.5%
▲5▼ATIII / APTT / 正常ヒト血漿 31.6sec. 38.3sec. 31.5sec.
▲6▼ ATIII / プロテインC / 正常ヒト血漿 102.0% 50.0% 103.5%
【0041】
対照値と洗浄なしを比較すると、顕著な差が認められるのに対して、洗浄ありは対照測定値と同等の結果が得られている。つまり、試薬Aから試薬Bへのキャリーオーバーを防止できている。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、キャリオーバーを引き起こすことなく分注用ピペットを洗浄することができ、止血血栓分野の検査項目を1台の装置で同時多項目測定することが可能である。

Claims (1)

  1. 止血血栓分野の検査項目を測定する自動分析装置で同時多項目測定を行う場合の分注用ピペットの洗浄方法であって、1つの検査項目を測定する過程における試薬分注の後に、酸を含むpH5.0以下の酸性水溶液中に、(1)アミノ酸及び Tris からなる群より選択される1つ以上の1級アミノ基を有する物質及び(2)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル及びポリオキシエチレンソルビタンエステルからなる群より選択される1つ以上の非イオン性界面活性剤、を含むことを特徴とする自動分析装置用洗浄剤、で分注ピペットを洗浄し、次いで別の検査項目の測定を行うことからなる上記方法。
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