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JP4198497B2 - Steering damper mounting structure for motorcycles - Google Patents

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JP4198497B2
JP4198497B2 JP2003079158A JP2003079158A JP4198497B2 JP 4198497 B2 JP4198497 B2 JP 4198497B2 JP 2003079158 A JP2003079158 A JP 2003079158A JP 2003079158 A JP2003079158 A JP 2003079158A JP 4198497 B2 JP4198497 B2 JP 4198497B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造として、ハウジング内の油室を2つに区画するベーンの揺動時に2つの油室間を作動油が流通することで減衰力を発生させるとともに、ベーンの基部を固定状態に連結させながらハウジングに対してベーンを揺動可能に支持するシャフトを有してなるロータリ式のステアリングダンパと、このロータリ式のステアリングダンパの減衰力を可変する油圧制御弁とを備え、ハウジングを操舵系に取り付けるとともに、シャフトを車体フレーム側に取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−302085号公報(第3頁左欄、図2、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造にあっては次に示す課題があった。
すなわち、ロータリ式のステアリングダンパはトップブリッジの上方に取り付けられているが、実際には、減衰力調整用として、ハウジング内の2つの油室を連通する通路に設けられた油圧制御弁を駆動制御するため、例えばソレノイド等の駆動手段を設ける必要があった。ところが、駆動手段は比較的大きな配置スペースを要するのに対し、前記ロータリ式のステアリングダンパが配置されるトップブリッジの上方位置は、後方に燃料タンクが迫った状態で配置されるとともに前方にイグニッションスイッチが配置されるきわめて狭いスペースであり、しかも、操舵系を構成するトップブリッジやフロントフォーク等可動する種々の部品が配置される個所であり、このような狭小でかつ種々の可動部品が配置される個所に、大きな配置スペースを要する駆動手段を配置するのは非常に困難であるという課題があった。
【0005】
上記事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的とするところは、減衰力調整用としての油圧制御弁を駆動制御するための比較的大きな配置スペースを要する駆動手段を容易に配置できる、自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造を提供しようとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造は、ハウジング(例えば、実施形態におけるハウジング52)内に2つに油室(例えば、実施形態における油室74a、74b)を区画するベーン(例えば、実施形態におけるベーン75)の揺動時に2つの油室間を作動油が流通することで減衰力を発生させるとともに、ベーンの基部を固定状態に連結させながらハウジングに対してベーンを揺動可能に支持するシャフト(例えば、実施形態におけるシャフト53)を有してなるロータリ式のステアリングダンパ(例えば、実施形態におけるステアリングソレノイド51)と、該ロータリ式のステアリングダンパの減衰力を可変する油圧制御弁(例えば、実施形態における油圧制御弁68)とを備え、前記ハウジングを車体フレーム(例えば、実施形態における車体フレーム2)側に取り付けると共に、前記シャフトを前記操舵系(例えば、実施形態における操舵系50)側に取り付け、前記ハウジングをトップブリッジ(例えば、実施形態におけるトップブリッジ49)の上方に配置した自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造において、
前記ハウジングを前記トップブリッジより後方へ延出させるとともに、その延出部(例えば、実施形態における延出部52a)の下方でヘッドパイプ(例えば、実施形態におけるヘッドパイプ3)よりも上方に前記油圧制御弁の駆動手段(例えば、実施形態におけるリニアソレノイド69)を配置し、前記ハウジングは、前記ヘッドパイプと一体に後方へ延びて設けられた取付部(例えば、実施形態における取付部3a)にブラケット(例えば、実施形態における第1、第2のブラケット54,55)を介して取り付けられ、前記ブラケット(例えば、実施形態における第1のブラケット54)は、内部がえぐられた略箱形形状とされ、左右の側壁部(例えば、実施形態における左右の側壁部54a,54a)を有し、前記駆動手段は、前記延出部の下方で前記左右の側壁部の間に配置されている。
【0008】
一般に、自動二輪車では、トップブリッジとその後方に配置される燃料タンクとの間に隙間が形成されているが、この発明においては、この隙間の有効利用を図るために、トップブリッジより後方へ延出するようにハウジングを配置し、しかも、このトップブリッジより後方へ延出する延出部の下方に油圧制御弁の駆動手段を配置している。これにより、トップブリッジと燃料タンクとの間の隙間の有効利用が図れる他、駆動手段がハウジングから上方へ突出することなく、該駆動手段とトップブリッジ近傍の可動部材とが干渉するのを回避できる。
また、ハウジングを車体フレーム側に取り付け、シャフトを操舵系側に取り付る場合には、ハウジング並びに駆動手段を車体フレーム側に固定するにほかならず、この場合、ハウジングを可動側である操舵系側に取り付けるのに比べて、車体フレーム側の逃げを小さくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造を図面を参照しつつ以下に説明する。なお説明中、前後および左右といった方向の記載は、車体を基準にしたものとする。
【0010】
図1に示すように、自動二輪車1は略中央に車体フレーム2が設けられ、車体フレーム2の前端に設けられたヘッドパイプ3には、前輪4を支持するフロントフォーク5がステアリングステム6を介して操舵可能に支持される。車体フレーム2のヘッドパイプ3からはメインフレーム7が左右に分かれて斜め後下方へ延び、その後屈曲部を経て下方へ延びるように設けられている。メインフレーム7の下方へ延びる箇所の略中央前端部はピボット部8が設けられ、このピボット部8によって、後輪9を支持するリアフォーク10が揺動可能に支持される。またリアフォーク10のピボット部8によって支持された箇所の若干後方部分は、リアクッション11及びリンク部12を介してメインフレーム7と連結されている。
【0011】
メインフレーム7の後方にはシートフレーム13が連結される。メインフレーム7の上方には燃料タンク14が配設され、メインフレーム7の下方には、水冷式並列四気筒型エンジンのエンジン本体15が配設される。メインフレーム7の前部からはエンジンハンガ16が下方に向かって延出され、このエンジンハンガ16は、メインフレーム7に設けられた他のエンジン本体支持用の取付部とともにエンジン本体15を支持する。
【0012】
燃料タンク14の後方には運転者用のシート17及び搭乗者用のピリオンシート18が各々シートフレーム13に支持される。また、車体フレーム2のピボット部8の後部には運転者用のステップ19が取り付けられ、シートフレーム13の下部には搭乗者用のステップ20が取り付けられる。さらに、フロントフォーク5の上端部には左右一対のハンドル21,21がトップブリッジ49を介して取り付けられる。
自動二輪車1の車体前部はフロントカウル25により覆われ、シートフレーム13周辺はリアカウル26により覆われる。また、車体フレーム2の左側下部には格納可能なサイドスタンド27が配設され、このサイドスタンド27により自動二輪車1の車体が左側に傾斜した起立状態で支持される。
【0013】
フロントフォーク5の下端部にはブレーキキャリパ28が取り付けられ、前輪4にはブレーキキャリパ28に対応するブレーキロータ29が取り付けられてフロントブレーキ装置30が構成される。また、フロントフォーク5の下端部には前輪4の上方を覆うフロントフェンダ31が取り付けられる。
後輪9の左側にはリアスプロケット32が後輪9と一体的に回転するように取り付けられ、このリアスプロケット32とエンジン本体15の後部左側に配設されるドライブスプロケット33とにドライブチェーン34が掛け回されて、エンジン本体15の駆動力が後輪9に伝達されるようになっている。リアフォーク10の上部には後輪9の上部前側を覆う前側リアフェンダ35が取り付けられ、リアカウル26の下部には後輪9の上部後側を覆うリアフェンダ36が取り付けられる。なお、リアフレーム10には、前輪4のフロントブレーキ装置30と同様の構成を有するリアブレーキ装置が設けられる。
【0014】
エンジン本体15のシリンダ本体40はクランクケース41上にやや前傾した状態で配設される。シリンダ本体40の後部には各気筒に対応するスロットルボディ42が接続され、各スロットルボディ42はメインフレーム7と燃料タンク14との間に配置されたエアクリーナケース43に接続される。また、シリンダ本体40の前部には各気筒に対応する排気管44が接続される。排気管44は、シリンダ本体40の前壁45からその前方に延びた後に下方に向かって湾曲し、クランクケース41の前方及び下方を通ってエンジン本体15の後方に延びている。
【0015】
前記ステアリングステム6、該ステアリングステム6のボトムブリッジの上方にボトムブリッジと平行に配置されるトップブリッジ49、及びハンドル21等は前輪4を操舵する操舵系50を構成する。この操舵系50と車体フレーム2との間には、ステアリングダンパ51が介装される(図2,図3参照)。
【0016】
ステアリングダンパ51は外乱時のキックバック等によるハンドル21の振れを低減するためのものであって、通常、ロッド式とロータリ式との2種類あるが、ここでは、コンパクト化の面で優れるロータリ式のステアリングダンパ51が用いられている。
【0017】
図2に示すように、ステアリングダンパ51は、ハウジング52と、該ハウジング52の下面部を貫通して外方に突出するシャフト53を有する。ハウジング52は、ヘッドパイプ3と一体に後方へ延びて設けられた取付部3aに、第1、第2のブラケット54、55を介して取り付けられる。一方、シャフト53はリンク機構56を介してトップブリッジ49に取り付けられる。
【0018】
図4に示すように、第1のブラケット54は、内部がえぐられた略箱形形状となっていて、左右の側壁部54a、54a、底板部54b、及びそれら側板部54a及び底板部54bの後端部に連結された略Y字状の脚部54cを有している。そして、左右の側壁部54a、54aの上面部と脚部54cの上面部には、それぞれ取付孔54d、54d、54dが形成され、これら取付孔54d…を介して前記ステアリングダンパ51がボルト止めされる。また、底板部54bには被取付孔54e、54eが、また、脚部54cには被取付孔54f、54fがそれぞれ形成され、これら被取付孔54e、…を介して第1のブラケット54は、ヘッドパイプ3の取付部3aにボルト止めされる。
【0019】
図5に示すように、第2のブラケット55は、略直方体形状に形成された基部55aと、該基体の両側から上方に向けて張り出す左右の張出部55b、55bを有する。基部55aには、被取付孔55c、55cが第1のブラケット54の被取付孔54f、54fと同軸状となるように形成されている。そして、第2のブラケット55と第1のブラケット54とは共に重ねられた状態で、ともに同軸状とされる被取付孔54fと被取付孔55cに1本のボルトが挿通され、該ボルトによって、第2のブラケット55は第1のブラケット54とともに前記ヘッドパイプ3の取付部3aに取り付けられる。
【0020】
リンク機構56について説明すると、図2及び図3に、図6示すように、ステアリングダンパ51の下方へ突出するシャフト53にはアーム60の一端部60aが取り付けられ、該アーム60の二股に分かれる他端部60bにはボルト61及びこのボルト61の外周に嵌合されるボール部材62等を介して、メガネ状のリンク材63の一端部が球面支持される。また、リンク材63の他端部はトップブリッジ49に形成された取付部49aに、ボルト64及びこのボルト64の外周に嵌合されるボール部材65を介して球面支持される。つまり、アーム60、ボルト61、64、ボール部材62、65、リンク材63によって、トップブリッジの動きをシャフト53に伝えるリンク機構56が構成されている。
【0021】
ステアリングダンパ51のハウジング52は、前記第1、第2のブラケット54、55を介してトップブリッジ49に、その後方へ延出するように取り付けられる。そして、ハウジング52のトップブリッジ49より後方へ延出する延出部52aの下方には、油圧制御弁68を駆動制御する駆動手段の一例であるリニアソレノイド69が配置されている。
【0022】
燃料タンク14の前部には、ステアリングダンパ51及び第1,第2のブラケット54,55との干渉を避けるために、凹部14aが形成されている。なお、図2において、70はヘッドパイプの前方に配置されるイグニッションスイッチを示す。
【0023】
図7〜図9、図11に示すように、ステアリングダンパ51のハウジング52は、ボディ71とキャップ72からなっている。ボディ71の上面部には扇状の凹部73が形成され、この凹部73はキャップ72によって覆われることで油室74が形成されている。油室74はベーン75によって左右2つの油室74a、74bに区画される。図10に示すように、ベーン75の基部75aは円筒状に形成され、この円筒状部分にはシャフト53が、スプライン等の固定手段を介してベーン75と一体的に回転するように固定状態で連結される。そして、このシャフト53によってベーン75はハウジング52に対し揺動可能に支持される。
【0024】
ベーン75の油室74の内周面に対向する上端部、下端部及び後端部には、それらに連続するように溝75bが形成され、これら溝75bには同溝75bの形状に合わせてコ字状に形成されたシール部材76が嵌合されている。ここで、溝75b並びにシール部材76は、シャフト53までは達しておらずその手前まで延びて形成されあるいは嵌合されている。
【0025】
図10に示すように、シャフト53の外周には、ベーン75の基部75aの上下面部に当接するように、シール用のワッシャ77a、77bが嵌合されており、この上下のシール用のワッシャ77a、77bの外周の一部はシール部材76に当接している。つまり、ハウジング52内に区画された2つの油室74a、74bは、シール部材76及びシール用のワッシャ77a、77bによって、互いに液密に保持されるとともに、シャフト53に対しても液密に保持される。
【0026】
シャフト53のシール用のワッシャ77aが嵌合される箇所の上側部分にはブッシュ78が、またシール用のワッシャ77aが嵌合される箇所の下側部分にはサークリップ79がそれぞれ嵌合されている。また、シャフト53の下側のシール用ワッシャ77bが嵌合される箇所の下側部分には、ブッシュ80及びオイルシール81がそれぞれ嵌合される。
【0027】
図10〜図12に示すように、前記ハウジング52のボディ71には、左右の油室74a、74bにそれぞれ連通する油通路83、84が、これら油室74a、74bの内周面後端からさらに後方へ延びるようにかつ互いに略平行になるように形成されている。油通路83、84には逆止弁85,85がそれぞれ介装されている。さらに、油通路83、84の後端部は、それら油通路83、84どうしを連通する油通路86が油通路83、84に略直交するように形成されている。油通路86は上下方向に配置された油圧制御弁68を介して、油通路86と略直交するように延びる下段側の油通路87に接続される(図12参照)。油通路87は油室74の下方へ至るよう、油圧制御弁68が設けられた個所から前方へ延びていて、その前端が該油通路87と略直交する油通路88と連通されている。油通路88の左右の両端部近傍にはそれぞれ逆止弁89,89が介装され、油通路87の左右の両先端はさらにボディの側縁側へ延びた後、上方へ立ち上がって前記左右の油室74a、74bとそれぞれ連通される。つまり、このハウジング52のボディ71には、油通路83、84、86,87、88は上下2段に形成されている。
【0028】
ここで、逆止弁85、89はともに同様な構成である。逆止弁85を例にとって説明すると、バルブボディ85aには、バルブシート85bが設けられるともにボール85cが収納され、このボール85cはバルブシート85bに当接するよう、スプリング85dによって適宜押圧力をもって付勢されている。逆止弁85によれば、スプリング85dの付勢力に抗してボール85cをバルブシート85bから離間する方向への流体の流れは許容するものの、逆方向の流体の流れは阻止する。ここでは、逆止弁85は、油室74a、74bから作動油が油通路83、84を通って油通路86側へ流れるのを許容するが、逆方向の作動油の流れは阻止する。また、逆止弁89は、作動油が油通路88を通って油室74a、74b側へ戻るのを許容するが、逆方向の作動油の流れは阻止する
【0029】
図10に示すように、油圧制御弁68は、ステアリングダンパ51の減衰力を可変するものである。油圧制御弁68は、バルブボディ68aに、バルブシート68bが設けられるとともに、バルブシート68bに対向するようポペット68cが収納されている。ポペット68cは、バルブシート68bから離間するよう、該ポペット68cの底部バネ座とバルブシート68bとの間に介装されたスプリング68dにより適宜押圧力をもって付勢されている。ポペット68cの下端にはプッシュロッド68eの上端が挿入され、プッシュロッド68eの下端はリニアソレノイド69に接続されている。そして、リニアソレノイド69の励磁操作によって、ポペット68cは、スプリング68dの付勢力に抗して、その頭部がバルブシート68cに当接するよう押圧調整される。
【0030】
すなわち、油圧制御弁68によれば、ポペット68cが、その頭部と底部の空間に連通するハウジング52内の左右の油室74a、74bの差圧、スプリング68dの付勢力、及びプッシュロッド68eを介したリニアソレノイド69の励磁力によってその位置が定まり、左右の油室74a、74bの差圧に基づくポペット押圧力とスプリング68dの付勢力との合力が、リニアソレノイド69の励磁力より弱い場合には、ポペット68cがバルブシート68bに当接して当該油圧制御弁68は閉状態となり、左右の油室74a、74bの差圧に基づくポペット押圧力とスプリング68dの付勢力との合力が、リニアソレノイド69の励磁力を超える場合に、ポペット68cがバルブシート68bから離間して、油圧制御弁68は開状態となる。そして、作動油が油圧制御弁68のバルブシート68bとポペット68cとの間の隙間を通過するときに、所定の減衰力が得られるようになっている。
なお、リニアソレノイド69は、車速や車体加速度が増すと、より大きな励磁力が発揮されるように図示せぬ制御部により制御される。
【0031】
図12に示すように、油通路86と油通路87との間にはバイパス油通路91が形成され、このバイパス油通路91にはリリーフバルブ92が介装されている。リリーフバブル92は、バルブボディ92aにバルブシート92bが設けられるとともにボール92cが収納され、ボール92cが、スプリング92dにより適宜押圧力をもってバルブシート92b側へ付勢される構造になっている。そして、通常、ボール92cがバルブシート92bに当接しているが、油通路86と油通路87との差圧が所定値以上になると、該差圧に基づく押圧力により、スプリング92dの付勢力に抗してボール92cがバルブシートから離間するように移動して開弁し、油通路86と油通路87間の圧力差を緩和する。
【0032】
また、油通路88にはフリーピストン93が連通されている。フリーピストン93は、ボディ71に一体に形成されたシリンダ93aと、該シリンダ93aの前部に作動油を貯留するための貯留部93bを画成するピストン93cと、ピストン93cを貯留部側へ付勢するスプリング93dとを備える構造になっている。そして、このフリーピストン93では、前記油室74a、74b並びにそれら油室同士を連通する油通路83、84…等からなる閉空間内に充填される作動油が温度変化によって膨張あるいは収縮する際に、ピストン93cの移動によって貯留部93bが容量変化し、作動油の熱膨張等を吸収する。
【0033】
次に、上記構成の自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造の作用について説明する。
走行時においてハンドル21を例えば左側へ切ると、ハンドル21と一体的にトップブリッジ49が同方向へ回転し、このトップブリッジ49の動きがリンク機構56を介してステアリングダンパ51のシャフト53に伝わる。そして、シャフト53も図11において時計針の反回転方向へ回転し、それとともにベーン75が同方向(図11における(イ))へ回転する。これに伴い、油室74bが狭小となってそこに充填されている作動油の圧力が高まるとともに、油室74b内の作動油は、ベーン75と油室74を画成する内周面との間の隙間等を介して直接他側の油室74aへ移動する。このように、若干の作動油が直接油室74a、74b間を移動するものの、それでもなお狭小となる油室74b内の作動油の圧力が高くなるときには、この作動油は油通路84、逆止弁85を通って油通路86に至り、そこから圧力制御弁68へ至る。
【0034】
圧力制御弁68では、通常、ポペット68cがリニアソレノイド69の励磁力によってバルブシート68bに当接して閉状態になっており、例えば、油室74b側から若干の作動油圧力が加わっても閉状態を維持されるが、左右の油室74a、74bの差圧に基づく押圧力とスプリング68dの付勢力との合力が、リニアソレノイド69の励磁力を超える場合には、ポペット68cがバルブシート68bから離間し、油圧制御弁68は開状態となる。このとき、油通路86内の作動油は、油圧制御弁68のバルブシート68bとポペット68cとの間の隙間を通って、油通路87に至り、そこからさらに油通路88及び逆止弁89を通って左側の油室74aへ至る。このように作動油が圧力制御弁68等を通過するときの抵抗が、減衰力を発生させることとなってハンドル21に作用する。つまり、ハンドル21を切るときの抵抗力となり、ハンドルに働く瞬時の回転力に対する抵抗力となって作用する。
【0035】
上述の説明はハンドル21を左側へ切るときの説明であるが、逆に右側へ切るときも同様である。
【0036】
リニアソレノイド69は、車速や車体加速度によって制御され、例えば車速が増したり車体加速度が大きくなると励磁力が高まるよう図示せぬ制御部により制御される。したがって、このときには、油圧制御弁68の開弁タイミングが遅らされ、しかも開弁後も励磁力が増した分だけ、弁開度は小さくなり、より大きな減衰力が発揮される。つまり、車速が速ければ速いほど、また、加速度が増せば増すほど、高い減衰力が発揮される。
【0037】
したがって、低速あるいは低加速度で走行するときは、ハンドリング性を重視し、比較的軽い力でハンドル21を切ることができるが、高速あるいは高加速度で走行するときには、ハンドル21を切る際に高い減衰力が作用することとなり、キックバック現象の発生を低減することができる。
【0038】
なお、上記ステアリングダンパ51の制御の中で、何らかの原因で左右の油室74a、74bのうちの一方の油室の作動油圧が高まり、作動油の油圧制御弁68の上流側と下流側の差圧が予め設定した値よりも大きくなる場合には、リリーフバルブ92が開き、バイパス油通路91を通じて油通路86内の作動油を油通路87へ流し、それらの開きすぎた差圧を緩和する。つまり、一方の油室の作動油圧が高くなりすぎるのを未然に防止する。また、油室74及び油通路83、84…等に充填された作動油の温度が変化して、該作動油が膨張あるいは収縮するときには、それに応じてフリーピストン93のピストン93cがシリンダ93a内を移動することにより、作動油の容量変化を吸収する。
【0039】
前述の実施の形態では、ステアリングダンパ51のハウジング52をトップブリッジ49より後方へ延出させるとともに、その延出部51の下方に油圧制御弁68の駆動手段を構成するリニアソレノイド69を配置したから、トップブリッジ49とその後方に配置される燃料タンク14との間に隙間の有効利用を図ることができ、ステアリングダンパ51の全体高さを低く押さえつつ、リニアソレノイド69を配置することができる。また、リニアソレノイド69がハウジング52から上方へ突出することがないから、同リニアソレノイド69がトップブリッジ49近傍のハンドル等に付随する可動部材に干渉するのを回避できる。さらに、リニアソレノイドを後方へ突出するように取り付ける場合に比べて、ステアリングダンパ51の全長を短くできる分、燃料タンク14等のレイアウトの自由度が増すことにもなる。
【0040】
また、シャフト53を操舵系50に取り付けるにあたり、リンク機構56を介して取り付けているので、ハウジング52をトップブリッジ49に取り付ける際に、シャフト53がヘッドパイプ3やステアリングステム6の軸線からずれて取り付けた場合でも、当該ステアリングダンパ51の機能が損なわれない。
すなわち、ステアリングダンパ51は、シャフト53がヘッドパイプ3やステアリングステム6の軸線と同軸状となるように取り付けるのが好ましいが、部品の精度あるいはそれら部品の組付誤差等から、シャフト53がステアリングステム6等の軸線からずれて組み付けられるのは避けられない。この場合、シャフト53を直接トップブリッジ49に取り付ける場合には、それらの回転中心がずれているため、スムーズな動きが保証されず、ステアリングダンパ51の機能が発揮できなくなる。ここでは、リンク機構56を介してシャフト53を操舵系50に取り付けていることで、このような不具合の発生を未然に防止することができる。
【0041】
また、前記ステアリングダンパ51では、ハウジング52内に油通路を上下2段になるように形成しているので、油通路を1段でつくる場合に比べ、ハウジング52を平面的な意味でのコンパクト化が図れ、もって、燃料タンク14等のレイアウトの自由度がさらに増す。
【0042】
なお、上記実施の形態はあくまで本発明の例示であり、必要に応じて発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
例えば、前述した実施の形態では、ステアリングダンパ51のハウジング52を車体フレーム2側に、シャフト53を操舵系50にそれぞれ取り付けているが、これとは逆に、ステアリングダンパ51のハウジング52を操舵系50に、シャフト53を車体フレーム2側に取り付けてもよい。
【0043】
また、前述した実施の形態では、ステアリングダンパ51のハウジング52をヘッドパイプ3に取り付けているが、ヘッドパイプ3から後方へ延びる車体フレーム2の後方延長部分に直接、あるいはステーを介して取り付けてもよい。
また、前述した実施の形態では、油圧制御弁68の駆動手段として、リニアソレノイド69を用いた例を示したが、これに限られることなく、油圧等を利用した駆動手段であっても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願発明の自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造によれば、トップブリッジと通常その後方に配置される部品である燃料タンク等との間に隙間の有効利用を図れ、しかも、油圧制御弁を駆動する駆動手段が比較的大きくても、高さを低く押さえつつ同駆動手段を配置することができる。また、駆動手段がハウジングから上方へ突出することがなく、このため、駆動手段がトップブリッジ近傍のハンドル等に付随する可動部材と干渉するのを回避できる。さらに、ステアリングダンパの全体長を短くすることができ、燃料タンク等他の部品のレイアウトの自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す自動二輪車の側面図である。
【図2】 同自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造を示す一部を断面した側面図である。
【図3】 同自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造を示す平面図である。
【図4】 ステアリングダンパ取付用の第1のブラケットを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のAーA線に沿う断面図である。
【図5】 ステアリングダンパ取付用の第2のブラケットを示し、(a)は平面図、(b)は(a)のBーB線に沿う断面図である。
【図6】 図3のCーC線に沿う断面図である。
【図7】 ステアリングダンパの平面図である。
【図8】 図7のD矢視図である。
【図9】 ステアリングダンパの底面図である。
【図10】 ステアリングダンパの断面図である。
【図11】 ステアリングダンパのハウジングボディの一部を断面した平面図である。
【図12】 図10のEーE線に沿う断面図である。
【図13】 ステアリングダンパの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1…自動二輪車、 2…車体フレーム、
3…ヘッドパイプ、 6…ステアリングステム、
14…燃料タンク、 21…ハンドル、
49…トップブリッジ、 51…ステアリングダンパ、
52…ハウジング、 52a…延出部、
53…シャフト、 54…第1のブラケット、
55…第2のブラケット、 56…リンク機構、
68…油圧制御弁、 69…リニアソレノイド(駆動手段)、
74…油室、 75…ベーン、
91…バイパス油通路、 92…リリーフバルブ、
93…フリーピストン。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a steering damper mounting structure in a motorcycle.
[0002]
[Prior art]
As a mounting structure of a steering damper in a conventional motorcycle, when a vane that divides an oil chamber in a housing into two swings, hydraulic oil flows between the two oil chambers to generate a damping force. A rotary type steering damper having a shaft that supports a vane so as to be swingable with respect to the housing while the base portion is fixedly connected, and a hydraulic control valve that varies a damping force of the rotary type steering damper. It is known that the housing is attached to the steering system and the shaft is attached to the vehicle body frame (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2002-302085 A (left column of page 3, FIG. 2, FIG. 3)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The steering damper mounting structure in the above-described conventional motorcycle has the following problems.
In other words, the rotary type steering damper is mounted above the top bridge, but in reality, the hydraulic control valve provided in the passage connecting the two oil chambers in the housing is driven and controlled for adjusting the damping force. Therefore, it is necessary to provide driving means such as a solenoid. However, while the drive means requires a relatively large arrangement space, the upper position of the top bridge where the rotary type steering damper is arranged is arranged with the fuel tank approaching rearward and an ignition switch forward. Is a very narrow space where various movable parts such as a top bridge and a front fork constituting the steering system are disposed, and such narrow and various movable parts are disposed. There is a problem that it is very difficult to dispose a driving unit that requires a large disposition space at a location.
[0005]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to enable automatic placement of drive means that require a relatively large space for driving and controlling a hydraulic control valve for adjusting damping force. The object is to provide a steering damper mounting structure for a two-wheeled vehicle.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, a steering damper mounting structure in a motorcycle according to claim 1 has two oil chambers (for example, an oil chamber 74a in the embodiment) in a housing (for example, the housing 52 in the embodiment). 74b), the hydraulic oil flows between the two oil chambers when the vane (for example, the vane 75 in the embodiment) swings, generating a damping force, and connecting the base portion of the vane in a fixed state. A rotary steering damper (for example, the steering solenoid 51 in the embodiment) having a shaft (for example, the shaft 53 in the embodiment) that supports the vane so as to be swingable, and the rotary steering damper. A hydraulic control valve that varies the damping force (for example, the hydraulic control valve 68 in the embodiment); For example, the housingOn the side of the body frame (for example, the body frame 2 in the embodiment)And attach the shaftTo the steering system (for example, the steering system 50 in the embodiment) sideIn a mounting structure of a steering damper in a motorcycle in which the housing is disposed above a top bridge (for example, the top bridge 49 in the embodiment),
  The housing extends rearward from the top bridge, and the hydraulic pressure is below the extension portion (for example, the extension portion 52a in the embodiment) and above the head pipe (for example, the head pipe 3 in the embodiment). A drive means for the control valve (for example, the linear solenoid 69 in the embodiment) is arranged.The housing is provided with brackets (for example, the first and second brackets 54 and 55 in the embodiment) on a mounting portion (for example, the mounting portion 3a in the embodiment) provided to extend rearward integrally with the head pipe. The bracket (for example, the first bracket 54 in the embodiment) has a substantially box-like shape with a hollow inside, and left and right side wall portions (for example, the left and right side wall portions 54a and 54a in the embodiment). The drive means is disposed between the left and right side wall portions below the extension portion.
[0008]
In general, in motorcycles, a gap is formed between a top bridge and a fuel tank disposed behind the top bridge. In the present invention, in order to effectively use the gap, the gap extends backward from the top bridge. The housing is disposed so as to extend, and the drive means for the hydraulic control valve is disposed below the extending portion extending rearward from the top bridge. As a result, the gap between the top bridge and the fuel tank can be effectively used, and the driving means can be prevented from projecting upward from the housing and the driving means and the movable member in the vicinity of the top bridge can be prevented from interfering with each other. .
In addition, when the housing is attached to the vehicle body frame side and the shaft is attached to the steering system side, the housing and the drive means must be fixed to the vehicle body frame side. In this case, the housing is moved to the steering system side. Compared to mounting on the body frame, the clearance on the vehicle body frame side can be reduced.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A steering damper mounting structure in a motorcycle according to the present invention will be described below with reference to the drawings. In the description, descriptions of directions such as front and rear and left and right are based on the vehicle body.
[0010]
As shown in FIG. 1, a motorcycle 1 is provided with a vehicle body frame 2 substantially in the center, and a head pipe 3 provided at the front end of the vehicle body frame 2 has a front fork 5 that supports the front wheels 4 via a steering stem 6. And can be steered. From the head pipe 3 of the vehicle body frame 2, a main frame 7 is provided so as to be divided into left and right and extend obliquely rearward and downward, and then extend downward via a bent portion. A pivot portion 8 is provided at a substantially central front end portion of the portion extending downward from the main frame 7, and the pivot portion 8 supports a rear fork 10 that supports the rear wheel 9 in a swingable manner. Further, a slightly rear portion of the portion supported by the pivot portion 8 of the rear fork 10 is connected to the main frame 7 via the rear cushion 11 and the link portion 12.
[0011]
A seat frame 13 is connected to the rear of the main frame 7. A fuel tank 14 is disposed above the main frame 7, and an engine body 15 of a water-cooled parallel four-cylinder engine is disposed below the main frame 7. An engine hanger 16 extends downward from the front part of the main frame 7, and the engine hanger 16 supports the engine body 15 together with other mounting parts for supporting the engine body provided on the main frame 7.
[0012]
A driver's seat 17 and a passenger's pillion seat 18 are respectively supported by the seat frame 13 behind the fuel tank 14. A driver step 19 is attached to the rear portion of the pivot portion 8 of the vehicle body frame 2, and a passenger step 20 is attached to the lower portion of the seat frame 13. Further, a pair of left and right handles 21, 21 are attached to the upper end portion of the front fork 5 via a top bridge 49.
The front part of the motorcycle 1 is covered with a front cowl 25 and the periphery of the seat frame 13 is covered with a rear cowl 26. A retractable side stand 27 is disposed at the lower left side of the body frame 2, and the side stand 27 supports the vehicle body of the motorcycle 1 in an upright state inclined to the left side.
[0013]
A brake caliper 28 is attached to the lower end of the front fork 5, and a brake rotor 29 corresponding to the brake caliper 28 is attached to the front wheel 4 to constitute a front brake device 30. A front fender 31 that covers the upper portion of the front wheel 4 is attached to the lower end of the front fork 5.
A rear sprocket 32 is attached to the left side of the rear wheel 9 so as to rotate integrally with the rear wheel 9, and a drive chain 34 is connected to the rear sprocket 32 and a drive sprocket 33 disposed on the left side of the rear portion of the engine body 15. The driving force of the engine body 15 is transmitted to the rear wheel 9 by being hung around. A front rear fender 35 that covers the upper front side of the rear wheel 9 is attached to the upper part of the rear fork 10, and a rear fender 36 that covers the upper rear side of the rear wheel 9 is attached to the lower part of the rear cowl 26. The rear frame 10 is provided with a rear brake device having the same configuration as the front brake device 30 of the front wheel 4.
[0014]
The cylinder body 40 of the engine body 15 is disposed on the crankcase 41 in a slightly tilted state. A throttle body 42 corresponding to each cylinder is connected to a rear portion of the cylinder body 40, and each throttle body 42 is connected to an air cleaner case 43 disposed between the main frame 7 and the fuel tank 14. An exhaust pipe 44 corresponding to each cylinder is connected to the front portion of the cylinder body 40. The exhaust pipe 44 extends forward from the front wall 45 of the cylinder body 40 and then curves downward, and extends to the rear of the engine body 15 through the front and lower sides of the crankcase 41.
[0015]
The steering stem 6, the top bridge 49 disposed parallel to the bottom bridge above the bottom bridge of the steering stem 6, the handle 21, and the like constitute a steering system 50 for steering the front wheels 4. A steering damper 51 is interposed between the steering system 50 and the vehicle body frame 2 (see FIGS. 2 and 3).
[0016]
The steering damper 51 is for reducing the deflection of the steering wheel 21 due to kickback or the like during a disturbance. Usually, there are two types, a rod type and a rotary type. Here, the rotary type is excellent in terms of compactness. The steering damper 51 is used.
[0017]
As shown in FIG. 2, the steering damper 51 includes a housing 52 and a shaft 53 that protrudes outward through the lower surface of the housing 52. The housing 52 is attached to a mounting portion 3a provided integrally with the head pipe 3 and extending rearward via first and second brackets 54 and 55. On the other hand, the shaft 53 is attached to the top bridge 49 via a link mechanism 56.
[0018]
As shown in FIG. 4, the first bracket 54 has a substantially box-like shape with a hollow inside, and the left and right side walls 54 a and 54 a, the bottom plate 54 b, and the side plate 54 a and the bottom plate 54 b. A substantially Y-shaped leg portion 54c connected to the rear end portion is provided. Further, mounting holes 54d, 54d, 54d are formed in the upper surface portions of the left and right side wall portions 54a, 54a and the upper surface portions of the leg portions 54c, respectively, and the steering damper 51 is bolted through these mounting holes 54d. The Also, the bottom plate portion 54b is provided with attached holes 54e and 54e, and the leg portion 54c is provided with attached holes 54f and 54f, and the first bracket 54 is provided via these attached holes 54e,. The head pipe 3 is bolted to the attachment portion 3a.
[0019]
As shown in FIG. 5, the second bracket 55 has a base portion 55a formed in a substantially rectangular parallelepiped shape, and left and right projecting portions 55b and 55b projecting upward from both sides of the base. In the base portion 55a, the mounting holes 55c and 55c are formed so as to be coaxial with the mounting holes 54f and 54f of the first bracket 54. Then, in a state where the second bracket 55 and the first bracket 54 are overlapped together, one bolt is inserted into the mounting hole 54f and the mounting hole 55c that are both coaxial, The second bracket 55 is attached to the attachment portion 3 a of the head pipe 3 together with the first bracket 54.
[0020]
The link mechanism 56 will be described. As shown in FIGS. 2 and 3 and FIG. 6, the shaft 53 protruding downward from the steering damper 51 is attached with one end 60a of the arm 60, and the arm 60 is divided into two branches. One end portion of the eyeglass-like link member 63 is spherically supported on the end portion 60b via a bolt 61 and a ball member 62 fitted to the outer periphery of the bolt 61. The other end portion of the link member 63 is spherically supported by a mounting portion 49 a formed on the top bridge 49 via a bolt 64 and a ball member 65 fitted to the outer periphery of the bolt 64. That is, the arm 60, the bolts 61 and 64, the ball members 62 and 65, and the link member 63 constitute a link mechanism 56 that transmits the movement of the top bridge to the shaft 53.
[0021]
A housing 52 of the steering damper 51 is attached to the top bridge 49 via the first and second brackets 54 and 55 so as to extend rearward. A linear solenoid 69, which is an example of a driving unit that drives and controls the hydraulic control valve 68, is disposed below the extending portion 52 a that extends rearward from the top bridge 49 of the housing 52.
[0022]
In order to avoid interference with the steering damper 51 and the first and second brackets 54, 55, a recess 14 a is formed in the front portion of the fuel tank 14. In FIG. 2, reference numeral 70 denotes an ignition switch arranged in front of the head pipe.
[0023]
As shown in FIGS. 7 to 9 and 11, the housing 52 of the steering damper 51 includes a body 71 and a cap 72. A fan-shaped recess 73 is formed on the upper surface of the body 71, and the recess 73 is covered with a cap 72 to form an oil chamber 74. The oil chamber 74 is divided into two oil chambers 74 a and 74 b by the vane 75. As shown in FIG. 10, the base portion 75a of the vane 75 is formed in a cylindrical shape, and the shaft 53 is fixed to the cylindrical portion so as to rotate integrally with the vane 75 via fixing means such as a spline. Connected. The vane 75 is supported by the shaft 53 so as to be swingable with respect to the housing 52.
[0024]
Grooves 75b are formed in the upper end portion, the lower end portion, and the rear end portion of the vane 75 facing the inner peripheral surface of the oil chamber 74 so as to be continuous with them, and these grooves 75b are matched to the shape of the groove 75b. A sealing member 76 formed in a U-shape is fitted. Here, the groove 75b and the seal member 76 do not reach the shaft 53 but are formed or fitted to the front thereof.
[0025]
As shown in FIG. 10, sealing washers 77a and 77b are fitted on the outer periphery of the shaft 53 so as to contact the upper and lower surfaces of the base portion 75a of the vane 75, and the upper and lower sealing washers 77a are fitted. , 77b is in contact with the seal member 76. In other words, the two oil chambers 74a and 74b defined in the housing 52 are held in a liquid-tight state by the seal member 76 and the seal washers 77a and 77b, and are also held in a liquid-tight state with respect to the shaft 53. Is done.
[0026]
A bush 78 is fitted to the upper portion of the shaft 53 where the sealing washer 77a is fitted, and a circlip 79 is fitted to the lower portion of the portion where the sealing washer 77a is fitted. Yes. In addition, a bush 80 and an oil seal 81 are fitted to the lower part of the portion where the lower seal washer 77b of the shaft 53 is fitted.
[0027]
As shown in FIGS. 10 to 12, the body 71 of the housing 52 has oil passages 83 and 84 communicating with the left and right oil chambers 74a and 74b, respectively, from the rear end of the inner peripheral surface of these oil chambers 74a and 74b. Further, they are formed so as to extend rearward and substantially parallel to each other. Check valves 85 and 85 are interposed in the oil passages 83 and 84, respectively. Further, the rear end portions of the oil passages 83 and 84 are formed such that an oil passage 86 communicating the oil passages 83 and 84 is substantially orthogonal to the oil passages 83 and 84. The oil passage 86 is connected to a lower oil passage 87 extending substantially orthogonal to the oil passage 86 via a hydraulic control valve 68 disposed in the vertical direction (see FIG. 12). The oil passage 87 extends forward from a portion where the hydraulic control valve 68 is provided so as to reach the lower side of the oil chamber 74, and the front end thereof is communicated with an oil passage 88 that is substantially orthogonal to the oil passage 87. Check valves 89 and 89 are interposed in the vicinity of the left and right ends of the oil passage 88, respectively. The left and right ends of the oil passage 87 extend further to the side edge of the body, and then rise upward to rise to the left and right oils. The chambers 74a and 74b communicate with each other. That is, the oil passages 83, 84, 86, 87, 88 are formed in the upper and lower stages in the body 71 of the housing 52.
[0028]
Here, the check valves 85 and 89 have the same configuration. The check valve 85 will be described as an example. The valve body 85a is provided with a valve seat 85b and accommodates a ball 85c. The ball 85c is urged by a spring 85d with an appropriate pressing force so as to contact the valve seat 85b. Has been. According to the check valve 85, the flow of fluid in the direction separating the ball 85c from the valve seat 85b is allowed against the urging force of the spring 85d, but the flow of fluid in the reverse direction is blocked. Here, the check valve 85 allows hydraulic oil to flow from the oil chambers 74a and 74b through the oil passages 83 and 84 to the oil passage 86 side, but prevents the flow of hydraulic oil in the reverse direction. The check valve 89 allows the hydraulic oil to return to the oil chambers 74a and 74b through the oil passage 88, but prevents the flow of hydraulic oil in the reverse direction.
[0029]
As shown in FIG. 10, the hydraulic control valve 68 changes the damping force of the steering damper 51. In the hydraulic control valve 68, a valve seat 68b is provided on a valve body 68a, and a poppet 68c is accommodated so as to face the valve seat 68b. The poppet 68c is urged with an appropriate pressing force by a spring 68d interposed between the bottom spring seat of the poppet 68c and the valve seat 68b so as to be separated from the valve seat 68b. The upper end of the push rod 68e is inserted into the lower end of the poppet 68c, and the lower end of the push rod 68e is connected to the linear solenoid 69. Then, by the excitation operation of the linear solenoid 69, the poppet 68c is pressed and adjusted so that its head abuts against the valve seat 68c against the urging force of the spring 68d.
[0030]
In other words, according to the hydraulic control valve 68, the poppet 68c has the pressure difference between the left and right oil chambers 74a and 74b in the housing 52 communicating with the space between the head and the bottom, the biasing force of the spring 68d, and the push rod 68e. The position is determined by the exciting force of the linear solenoid 69, and the resultant force of the poppet pressing force based on the differential pressure between the left and right oil chambers 74a and 74b and the biasing force of the spring 68d is weaker than the exciting force of the linear solenoid 69. The poppet 68c contacts the valve seat 68b and the hydraulic control valve 68 is closed, and the resultant force of the poppet pressing force based on the differential pressure between the left and right oil chambers 74a and 74b and the biasing force of the spring 68d is a linear solenoid. When the excitation force of 69 is exceeded, the poppet 68c is separated from the valve seat 68b, and the hydraulic control valve 68 is opened. . A predetermined damping force is obtained when the hydraulic oil passes through a gap between the valve seat 68b and the poppet 68c of the hydraulic control valve 68.
The linear solenoid 69 is controlled by a control unit (not shown) so that a greater excitation force is exerted when the vehicle speed or the vehicle body acceleration is increased.
[0031]
As shown in FIG. 12, a bypass oil passage 91 is formed between the oil passage 86 and the oil passage 87, and a relief valve 92 is interposed in the bypass oil passage 91. The relief bubble 92 has a structure in which a valve seat 92b is provided in the valve body 92a and a ball 92c is accommodated, and the ball 92c is urged toward the valve seat 92b with an appropriate pressing force by a spring 92d. Normally, the ball 92c is in contact with the valve seat 92b. However, when the differential pressure between the oil passage 86 and the oil passage 87 exceeds a predetermined value, the biasing force of the spring 92d is increased by the pressing force based on the differential pressure. As a result, the ball 92c moves away from the valve seat and opens to relieve the pressure difference between the oil passage 86 and the oil passage 87.
[0032]
A free piston 93 is communicated with the oil passage 88. The free piston 93 includes a cylinder 93a formed integrally with the body 71, a piston 93c that defines a storage portion 93b for storing hydraulic oil in a front portion of the cylinder 93a, and a piston 93c attached to the storage portion side. It has a structure including a spring 93d. In this free piston 93, when the hydraulic oil filled in the closed space composed of the oil chambers 74a, 74b and the oil passages 83, 84, etc. communicating between the oil chambers expands or contracts due to a temperature change. As the piston 93c moves, the capacity of the storage portion 93b changes, and absorbs thermal expansion and the like of the hydraulic oil.
[0033]
Next, the operation of the steering damper mounting structure in the motorcycle having the above-described configuration will be described.
When the handle 21 is turned to the left side during traveling, for example, the top bridge 49 rotates in the same direction as the handle 21, and the movement of the top bridge 49 is transmitted to the shaft 53 of the steering damper 51 via the link mechanism 56. The shaft 53 also rotates in the counterclockwise direction of the clock hand in FIG. 11, and the vane 75 rotates in the same direction ((A) in FIG. 11). Along with this, the pressure of the hydraulic oil filled in the oil chamber 74b becomes narrower and the hydraulic oil in the oil chamber 74b increases, and the hydraulic oil in the oil chamber 74b is separated from the vane 75 and the inner peripheral surface defining the oil chamber 74. It moves directly to the oil chamber 74a on the other side through a gap between them. In this way, although some hydraulic oil moves directly between the oil chambers 74a and 74b, when the pressure of the hydraulic oil in the oil chamber 74b that is still narrow becomes high, the hydraulic oil is supplied to the oil passage 84, the check. The oil passage 86 is reached through the valve 85, and from there to the pressure control valve 68.
[0034]
In the pressure control valve 68, the poppet 68c is normally in contact with the valve seat 68b by the exciting force of the linear solenoid 69, and is closed, for example, even if a slight hydraulic oil pressure is applied from the oil chamber 74b side. However, when the resultant force of the pressing force based on the differential pressure between the left and right oil chambers 74a and 74b and the urging force of the spring 68d exceeds the exciting force of the linear solenoid 69, the poppet 68c is removed from the valve seat 68b. The hydraulic control valve 68 is opened after being separated. At this time, the hydraulic oil in the oil passage 86 passes through the gap between the valve seat 68b and the poppet 68c of the hydraulic control valve 68, reaches the oil passage 87, and further passes through the oil passage 88 and the check valve 89 from there. Pass through to the left oil chamber 74a. Thus, the resistance when the hydraulic oil passes through the pressure control valve 68 or the like generates a damping force and acts on the handle 21. That is, it becomes a resistance force when the handle 21 is cut, and acts as a resistance force against an instantaneous rotational force acting on the handle.
[0035]
The above description is for turning the handle 21 to the left, but the same is true for turning the handle 21 to the right.
[0036]
The linear solenoid 69 is controlled by the vehicle speed and the vehicle body acceleration. For example, the linear solenoid 69 is controlled by a control unit (not shown) so that the excitation force increases when the vehicle speed increases or the vehicle body acceleration increases. Therefore, at this time, the valve opening timing of the hydraulic control valve 68 is delayed, and the opening degree of the hydraulic control valve 68 is reduced by an amount corresponding to the increase in the excitation force, and a larger damping force is exhibited. That is, the higher the vehicle speed and the higher the acceleration, the higher the damping force.
[0037]
Therefore, when traveling at low speed or low acceleration, the handleability can be emphasized and the handle 21 can be turned with a relatively light force. However, when traveling at high speed or high acceleration, a high damping force can be applied when turning the handle 21. Acts, and the occurrence of the kickback phenomenon can be reduced.
[0038]
In the control of the steering damper 51, the hydraulic pressure of one of the left and right hydraulic chambers 74a and 74b increases for some reason, and the difference between the upstream side and the downstream side of the hydraulic control valve 68 of the hydraulic fluid is increased. When the pressure becomes larger than a preset value, the relief valve 92 is opened, and the hydraulic oil in the oil passage 86 is caused to flow to the oil passage 87 through the bypass oil passage 91, so that the differential pressure that has been opened too much is reduced. That is, it is possible to prevent the hydraulic pressure in one oil chamber from becoming too high. Further, when the temperature of the hydraulic oil filled in the oil chamber 74 and the oil passages 83, 84, etc. changes and the hydraulic oil expands or contracts, the piston 93c of the free piston 93 moves in the cylinder 93a accordingly. By moving, the capacity change of the hydraulic oil is absorbed.
[0039]
In the above-described embodiment, the housing 52 of the steering damper 51 is extended rearward from the top bridge 49, and the linear solenoid 69 constituting the driving means of the hydraulic control valve 68 is disposed below the extended portion 51. The gap between the top bridge 49 and the fuel tank 14 disposed behind the top bridge 49 can be effectively used, and the linear solenoid 69 can be disposed while keeping the overall height of the steering damper 51 low. Further, since the linear solenoid 69 does not protrude upward from the housing 52, it is possible to avoid the linear solenoid 69 from interfering with a movable member attached to a handle or the like in the vicinity of the top bridge 49. Furthermore, compared with the case where the linear solenoid is mounted so as to protrude rearward, the degree of freedom of layout of the fuel tank 14 and the like is increased by the amount that the entire length of the steering damper 51 can be shortened.
[0040]
Further, since the shaft 53 is attached to the steering system 50 via the link mechanism 56, when the housing 52 is attached to the top bridge 49, the shaft 53 is attached with a deviation from the axis of the head pipe 3 or the steering stem 6. Even in such a case, the function of the steering damper 51 is not impaired.
That is, the steering damper 51 is preferably mounted so that the shaft 53 is coaxial with the axis of the head pipe 3 or the steering stem 6, but the shaft 53 is mounted on the steering stem due to the accuracy of parts or the assembly error of these parts. It is unavoidable to be assembled with an axis deviating from the 6th axis. In this case, when the shaft 53 is directly attached to the top bridge 49, the rotation centers thereof are shifted, so that smooth movement is not guaranteed and the function of the steering damper 51 cannot be exhibited. Here, since the shaft 53 is attached to the steering system 50 via the link mechanism 56, such a problem can be prevented from occurring.
[0041]
Further, in the steering damper 51, the oil passage is formed in the housing 52 so as to have two upper and lower stages, so that the housing 52 is made compact in a planar sense as compared with the case where the oil passage is formed in one stage. Therefore, the degree of freedom of layout of the fuel tank 14 and the like is further increased.
[0042]
The above embodiment is merely an example of the present invention, and the design can be changed as appropriate without departing from the gist of the invention as necessary.
For example, in the above-described embodiment, the housing 52 of the steering damper 51 is attached to the vehicle body frame 2 side, and the shaft 53 is attached to the steering system 50. Conversely, the housing 52 of the steering damper 51 is attached to the steering system. 50, the shaft 53 may be attached to the body frame 2 side.
[0043]
In the above-described embodiment, the housing 52 of the steering damper 51 is attached to the head pipe 3. However, the housing 52 may be attached directly to the rear extension portion of the vehicle body frame 2 extending rearward from the head pipe 3 or via a stay. Good.
In the above-described embodiment, the linear solenoid 69 is used as the drive means for the hydraulic control valve 68. However, the present invention is not limited to this, and a drive means using hydraulic pressure or the like may be used.
[0044]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the mounting structure of the steering damper in the motorcycle of the present invention, it is possible to effectively use the gap between the top bridge and the fuel tank or the like that is usually a component disposed behind the top bridge. Even if the drive means for driving the hydraulic control valve is relatively large, the drive means can be arranged while keeping the height low. Further, the drive means does not protrude upward from the housing, and therefore it is possible to avoid the drive means from interfering with a movable member attached to the handle near the top bridge. Further, the overall length of the steering damper can be shortened, and the degree of freedom in layout of other parts such as a fuel tank is increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a motorcycle showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view, partly in section, showing a steering damper mounting structure in the same motorcycle.
FIG. 3 is a plan view showing a steering damper mounting structure in the same motorcycle.
4A and 4B show a first bracket for attaching a steering damper, where FIG. 4A is a plan view, FIG. 4B is a side view, and FIG. 4C is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
5A and 5B show a second bracket for attaching a steering damper, where FIG. 5A is a plan view, and FIG. 5B is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. 5A.
6 is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG. 3. FIG.
FIG. 7 is a plan view of a steering damper.
FIG. 8 is a view taken in the direction of arrow D in FIG.
FIG. 9 is a bottom view of the steering damper.
FIG. 10 is a cross-sectional view of a steering damper.
FIG. 11 is a cross-sectional plan view of a part of the housing body of the steering damper.
12 is a cross-sectional view taken along the line EE of FIG.
FIG. 13 is a schematic view showing a configuration of a steering damper.
[Explanation of symbols]
1 ... motorcycle, 2 ... body frame,
3 ... head pipe, 6 ... steering stem,
14 ... Fuel tank, 21 ... Handle,
49 ... Top bridge, 51 ... Steering damper,
52 ... Housing 52a ... Extension part,
53 ... shaft 54 ... first bracket,
55 ... second bracket 56 ... link mechanism,
68 ... Hydraulic control valve, 69 ... Linear solenoid (drive means),
74 ... Oil chamber, 75 ... Vane,
91 ... Bypass oil passage, 92 ... Relief valve,
93 ... Free piston.

Claims (1)

ハウジング内の油室を2つに区画するベーンの揺動時に前記2つの油室間を作動油が流通することで減衰力を発生させるとともに、前記ベーンの基部を固定状態に連結させながら前記ハウジングに対して前記ベーンを揺動可能に支持するシャフトを有してなるロータリ式のステアリングダンパと、該ロータリ式のステアリングダンパの減衰力を可変する油圧制御弁とを備え、前記ハウジングを車体フレーム側に取り付けるとともに、前記シャフトを前記操舵系側に取り付け、前記ハウジングをトップブリッジの上方に配置した自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造において、
前記ハウジングを前記トップブリッジより後方へ延出させるとともに、その延出部の下方でヘッドパイプよりも上方に前記油圧制御弁の駆動手段を配置し
前記ハウジングは、前記ヘッドパイプと一体に後方へ延びて設けられた取付部にブラケットを介して取り付けられ、
前記ブラケットは、内部がえぐられた略箱形形状とされ、左右の側壁部を有し、前記駆動手段は、前記延出部の下方で前記左右の側壁部の間に配置されることを特徴とする自動二輪車におけるステアリングダンパの取付構造。
When the vane which divides the oil chamber in the housing into two is oscillated, the hydraulic oil flows between the two oil chambers to generate a damping force, and the housing is connected to the base of the vane while being fixedly connected. A rotary steering damper having a shaft for swingably supporting the vane, and a hydraulic control valve for changing the damping force of the rotary steering damper, the housing being mounted on the vehicle body frame side In the mounting structure of a steering damper in a motorcycle in which the shaft is attached to the steering system side and the housing is disposed above the top bridge,
The housing extends rearward from the top bridge, and the hydraulic control valve driving means is disposed below the extension portion and above the head pipe ,
The housing is attached via a bracket to a mounting portion provided to extend rearward integrally with the head pipe,
The bracket has a substantially box shape with a hollow inside and has left and right side wall portions, and the driving means is disposed between the left and right side wall portions below the extension portion. A steering damper mounting structure for a motorcycle.
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