JP4196847B2 - 外部アンテナ及び通信機器 - Google Patents
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Description
このようなMHz帯の移動体無線通信端末には、図8(a)に示すように、カールコードとなっているマイクケーブルが接続されているものがある。この無線通信端末100は、外部のモノポールアンテナ101と、図示しない高周波回路を含む通信制御回路を内蔵する無線通信端末本体102と、無線通信端末本体102の端面である一面102Aに設けられてモノポールアンテナ101を取り付けるアンテナ設置コネクタ103と、マイクコネクタ104と、マイクコネクタ104にマイクケーブル105を介して取り付けられるマイク106とを備えている。
また、この無線通信端末本体102の上面には、表示部107と、スピーカ108と、各種ファンクションキーなどで構成される操作部109とが設けられている。
ここで、アンテナ動作周波数が例えば400MHzであったとき、モノポールアンテナ101の長さは、188mmとなる。
築地武彦著、「電波・アンテナ工学」、総合電子出版、2002年3月、p.131〜133 藤本京平著、「図解 移動通信用アンテナシステム」、総合電子出版、1996年10月、p.99〜104
この発明にかかる外部アンテナによれば、インピーダンス調整部によって給電部におけるインピーダンスを整合させることができる。したがって、外部アンテナが接続される高周波回路との間のインピーダンスを整合させる整合回路を別途設けることなく、効率的に信号伝達を行うことができる。
この発明にかかる外部アンテナによれば、ローディング部に形成された集中定数素子によって、ローディング部の導体パターンの長さを変更することなく電気長を調整して、容易に共振周波数を設定できる。また、給電点における外部アンテナのインピーダンスを整合させることができる。
この発明にかかる外部アンテナによれば、導体パターンを螺旋形状とすることで、導体パターン長を長くすることができ、外部アンテナの利得を増大させることができる。
この発明にかかる外部アンテナによれば、導体パターンをミアンダ形状とすることで、上述と同様に導体パターン長を長くすることができ、外部アンテナの利得を増大させることができる。また、導体パターンが、素体の表面に形成されることで導体パターンの形成が容易となる。
この発明にかかる外部アンテナによれば、ローディング素子を複数直列に接続することで、上述と同様に導体パターン長を長くすることができ、外部アンテナの利得を増大させることができる。
また、本発明の外部アンテナは、前記ローディング素子が、前記基板の両面それぞれに少なくとも1つずつ設けられていることが好ましい。
この発明にかかる外部アンテナによれば、外部アンテナに衝撃を加えた際、基板がアンテナカバーで保護されるので、基板上に配置されたローディング部やインダクタ部などの破損を抑制することができる。
この発明にかかる通信機器によれば、低背化された上記外部アンテナを備えていることで、例えばマイクケーブルなどのケーブル類が外部アンテナに絡まることを回避することができる。これにより、アンテナ特性が劣化することを抑制する。また、外部アンテナの設置部分にかかる機械的負荷を低減し、例えば落下時に外部アンテナが破損することを抑制する。
また、本発明の通信機器によれば、低背化された外部アンテナを備えることにより、例えばマイクケーブルなど通信機器に配置されたケーブル類がこの外部アンテナに絡まることを回避できる。これにより、外部アンテナのアンテナ特性が劣化することを抑制できる。そして、外部アンテナの配置箇所にかかる機械的負荷を軽減し、落下時にアンテナが破損することを抑制する。
本実施形態による外部アンテナ1は、例えば図1に示すような無線通信端末2に用いられる外部アンテナである。
この無線通信端末2は、平面視でほぼ矩形状に形成されて高周波回路を含む通信制御回路を内蔵する無線通信端末本体3と、無線通信端末本体3の端面である一面3Aに設けられたアンテナ設置コネクタ5を介して外部アンテナ1が設けられている。また、この一面3Aには、マイクコネクタ6が設けられており、マイクケーブル7を介してマイク8が接続されている。
また、無線通信端末本体3の上面には、表示部10と、スピーカ11と、各種ファンクションキーなどで構成される操作部12とが設けられている。
アンテナ設置コネクタ5は、後述するコネクタ部28のコネクタ51と螺合する、例えばSMAコネクタの雄側のコネクタで構成されており、通信制御回路に接続されている。
ローディング素子31は、図2(b)に示すように、例えばアルミナなどの誘電体からなる直方体の素体33と、この素体33の表面の長手方向に対して螺旋形状に巻回された線状の導体パターン34によって構成されている。
この導体パターン34の両端は、ランド32A、32Bと電気的に接続するように、素体33の裏面に形成された接続導体35A、35Bにそれぞれ接続されている。
また、給電導体26は、ランド32Aと、無線通信端末本体3に内蔵された通信制御回路に接続される給電部25とを接続する直線状のパターンである。そして、この給電導体26には、外部アンテナ1のインピーダンスを調整するインピーダンス調整部45によって接続される分断部(図示略)が設けられている。
このインピーダンス調整部45は、チップコンデンサによって構成され、このキャパシタンスを調整することにより給電部25におけるインピーダンス整合がとられている。
コネクタ部51は、例えばSMAコネクタの雌側のコネクタであって、中心に中心導体55が設けられており、この中心導体55の外周に中心導体55と同心に設けられた絶縁体56と、この絶縁体56の外周に絶縁体56と同様に中心導体55と同心に設けられた外部導体57とを備えている。また、この外部導体57の周囲には、無線通信端末本体3のアンテナ設置コネクタ5の内面に形成された雌ネジ(図示略)と螺合する雄ネジ57Aが形成されている。そして、アンテナ設置コネクタ5とコネクタ部51とを螺合させることによって、外部アンテナ1を無線通信端末本体3に取り付けることができる構成となっている。このとき、中心導体55は無線通信制御回路に接続され、外部導体57は無線通信制御回路のグラウンドに接続される。
筒部材53は、外周面のほぼ中央にOリング63が搭載されるフランジ部65を有しており、フランジ部65から上部に向かって、後述するアンテナカバー29に形成された雌ネジ29Aと螺合する雄ネジ53Aが形成されている。
これにより、マイクケーブル7が外部アンテナ1に絡まることを回避して、アンテナ特性の劣化を抑制することができると共に、無線通信端末本体3と外部アンテナ1との接続部分にかかる機械的な負荷を低減して、外部アンテナ1を破損しにくくすることができる。
また、インピーダンス調整部45によって、給電部25における外部アンテナ1のインピーダンスを容易に整合させることができる。
さらに、アンテナ本体27が、アンテナカバー29によって覆われることで、外部アンテナ1に対して外部から加わった衝撃によるアンテナ本体27の破損を回避することができる。
この外部アンテナ71によれば、チップインダンクタ74によって導体パターン34の長さを調整することなくアンテナ周波数を設定できる。また、チップインダンクタ74のインダンクタを適宜設定することにより、給電部25における外部アンテナ1のインピーダンスを調整することができる。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態における外部アンテナ1のローディング部23では1つのローディング素子31で構成されたが、第2の実施形態における外部アンテナ81のローディング部82では2つのローディング素子83、84を直列に接続した構成となっている点である。
このローディング素子83は、素体86と、素体86の表面に巻回された導体パターン87とによって構成されている。そして、この導体パターン87の両端は、ランド85A、85Bと電気的に接続するように、素体86の裏面に形成された接続導体(図示略)にそれぞれ接続されている。
また、ローディング素子84もローディング素子83と同様に、素体88と、導体パターン89とによって構成されている。そして、導体パターン89の両端は、ランド85B、85Cと電気的に接続するように、素体87の裏面に形成された接続導体(図示略)にそれぞれ接続されている。
なお、本実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に、ローディング部82がチップインダンクタ74を備えていてもよい。
また、直列に接続するローディング素子は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。
第3の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、第2の実施形態における外部アンテナ81のローディング部82は、2つのローディング素子83、84が共に基板21の一面に配置されたが、第3の実施形態における外部アンテナ91のローディング部92が2つのローディング素子83、84を基板21の両面に1つずつ配置して直列に接続した構成となっている点である。
ローディング素子83はランド93A、93B上に載置され、ローディング素子84はランド93C、93D上に載置される。
なお、本実施形態においても、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、ローディング部92がチップインダンクタ74を備えていてもよい。
また、上述した第2の実施形態と同様に、直列に接続するローディング素子は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。
実施例1として第1の実施形態における外部アンテナ1を製作し、この外部アンテナ1を無線通信端末本体3に取り付けて無線通信端末2を構成した。この無線通信端末2の周波数404〜464MHzにおけるVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)の周波数特性を図6に示す。
図6に示すように、この外部アンテナ1は、共振周波数が434MHzであり、VSWR=2.5における帯域幅が23.02MHzとなった。
これより、例えば400MHz帯域のような比較的周波数の低い領域であっても、外部アンテナの小型化が可能であることを確認した。
図7に示すように、実施例1の外部アンテナ1は、放射利得の最大値が−0.22dBi、最小値が−1.05dBi、平均値が−0.53dBiとなった。また、従来例の外部アンテナ101は、放射利得の最大値が−1.05dBi、最小値が−1.72dBi、平均値が−1.30dBiとなった。
これより、外部アンテナ1が外部アンテナ101より小型であっても、ほぼ同等の放射利得が得られることを確認した。
例えば、素体として誘電体材料であるアルミナを用いたが、磁性体あるいは誘電体及び磁性体を兼ね備えた複合材料を用いてもよい。
また、導体パターンが素体表面に巻回された螺旋形状を有していたが、素体表面に形成されたミアンダ形状を有していてもよく、他の形状であってもよい。
また、インピーダンス調整部として、キャパシタを用いたが、給電部におけるインピーダンスが調整されるものであればよく、インダクタを用いてもよい。
2 無線通信端末(通信機器)
21 基板
22 グラウンド接続導体(導体膜)
23、72、82、92 ローディング部
24 インダクタ部
29 アンテナカバー
33、86、88 素体
34、87、89 導体パターン
45 インピーダンス調整部
74 チップインダンクタ(集中定数素子)
P 接続点
Claims (9)
- 基板と、
該基板上の一部に設けられたグラウンド接続導体と、
前記基板上に設けられて誘電体または磁性体あるいはその両方を兼ね備えた複合材料からなる素体の長手方向に形成された線状の導体パターンによって構成され、アンテナ動作周波数で自己共振しないローディング部と、
前記導体パターンの一端と前記グラウンド接続導体との間に接続されたインダクタ部と、
前記導体パターンの一端と前記インダクタ部との接続点に給電する給電部とを備え、
前記ローディング部の基端部から先端部が、前記グラウンド接続導体から離間する方向に配置されていることを特徴とする外部アンテナ。 - 前記接続点と前記給電部との間にインピーダンス調整部が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の外部アンテナ。
- 前記ローディング部が、集中定数素子を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の外部アンテナ。
- 前記導体パターンが、前記素体の長手方向に巻回された螺旋形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の外部アンテナ。
- 前記導体パターンが、前記素体の表面に形成されたミアンダ形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の外部アンテナ。
- 前記ローディング素子を複数直列に接続していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の外部アンテナ。
- 前記ローディング素子が、前記基板の両面それぞれに少なくとも1つずつ設けられていることを特徴とする請求項6に記載の外部アンテナ。
- 前記基板の周囲に該基板を保護するアンテナカバーを備えていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の外部アンテナ。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の外部アンテナを備えることを特徴とする通信機器。
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